JPH094225A - コンクリート型枠の間隔保持具 - Google Patents

コンクリート型枠の間隔保持具

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JPH094225A
JPH094225A JP4420796A JP4420796A JPH094225A JP H094225 A JPH094225 A JP H094225A JP 4420796 A JP4420796 A JP 4420796A JP 4420796 A JP4420796 A JP 4420796A JP H094225 A JPH094225 A JP H094225A
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JP
Japan
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concrete
piece
side wall
main body
opening
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JP4420796A
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Akemasa Kurotani
明正 黒谷
Tadashi Yamamoto
正 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側位置規制片13と内側位置規制片14で
コンクリート型枠31の下端部を係止して対向するコン
クリート型枠間31の間隔を保持するコンクリート型枠
31の間隔保持具10におけるコンクリート32打設後
の外側位置規制片13を分離する作業性を向上させるこ
と。 【解決手段】 本体11の開口15に隣接して切欠部1
6,16A,16B,16C,16Dを側壁面12から
本体11に渡って形成し、側面からハンマー等で打撃を
加えると、外側位置規制片13が切欠部16,16A,
16B,16C,16D及び開口15から破断してコン
クリート32中に埋設されている本体11から分離でき
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート型枠の
間隔保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート型枠の一形式として特開平
6−280390号公報には、板状本体の巾方向の両端
を下方に折曲げて側壁面を形成し、板材本体の長手方向
の両端を上方に折曲げて外側位置規制片を形成し、各外
側位置規制片の内側で前記板状本体の巾方向の中間部を
上方に切り起こして内側位置規制片を形成し、両側壁面
の内側位置規制片に隣接する部位に切欠部を形成し、外
側位置規制片と内側位置規制片でコンクリート型枠の下
端部を係止して対向するコンクリート型枠間の間隔を保
持するように構成したコンクリート型枠の間隔保持具が
開示されている。かかる構成の間隔保持具によれば、対
向するコンクリート型枠の間にコンクリートを打設し、
コンクリート硬化後に型枠を取り外した後、両方の外側
位置規制片を上方に折曲げる動作を繰り返すと、側壁面
に形成した切欠部から破断するので、外側位置規制片を
コンクリート中に埋設された本体から分離除去できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の間隔保持具にあっては外側位置規制片を上方へ折曲
げることは可能であっても、下方へ折曲げることは間隔
保持具を設置したベタ基礎コンクリート等に当たるの
で、不可能である。従って、もっぱら上方への折曲動作
の繰り返しによってのみ外側位置規制片を破断除去しな
ければならないので、除去作業が甚だ面倒で手間がかか
る。また、コンクリート中に残留する本体の外側位置規
制片を破断した面がコンクリート表面に露出するので、
作業者の足元の安全性が損なわれる。さらに、コンクリ
ート中に埋設される本体と両側壁面でコンクリート中に
空洞が形成されるためコンクリートの強度が低下するだ
けでなく、空洞に雨水が侵入し、コンクリート中に残留
した本体が腐食してコンクリートが劣化するおそれがあ
る。本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであっ
て、第1の目的は外側位置規制片の破断除去が容易なコ
ンクリート型枠の間隔保持具を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は安全性に優れたコンクリー
ト型枠の間隔保持具を提供することにある。さらに、本
発明の第3の目的はコンクリートの強度低下や劣化をき
たすことのないコンクリート型枠の間隔保持具を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は
板状本体の巾方向の両端を下方に折曲げて側壁面を形成
し、板材本体の長手方向の両端を上方に折曲げて外側位
置規制片を形成し、各外側位置規制片の内側で前記板状
本体の巾方向の中間部を上方に切り起こして内側位置規
制片を形成し、外側位置規制片と内側位置規制片でコン
クリート型枠の下端部を係止して対向するコンクリート
型枠間の間隔を保持するコンクリート型枠の間隔保持具
であって、前記内側位置規制片を切り起こして形成した
開口に隣接する切欠部を前記側壁面から前記板状本体に
渡って形成したことを特徴とする。請求項2に記載の発
明は前記開口と前記切欠部との間の間隔が最も狭い部位
が前記内側位置規制片より内側に位置するように前記切
欠部を形成したことを特徴とする。請求項3に記載の発
明は前記両内側位置規制片の間の前記板状本体にコンク
リートを同本体の裏側へ流入させるための開口を形成し
たことを特徴とする。請求項4に記載の発明は前記両内
側位置規制片の間の前記側壁面にコンクリートを側壁面
の内側へ流入させるための開口を形成したことを特徴と
する。
【0005】
【発明の作用・効果】請求項1に記載の発明によれば、
本体の開口に隣接して切欠部を側壁面から本体に渡って
形成したので、外側位置規制片に側面からハンマー等で
打撃を加えると、外側位置規制片が切欠部及び開口から
破断してコンクリート中に埋設されている本体から分離
除去される。しかして、本発明では側面から打撃するこ
とで外側位置規制片を分離できるので、上方への折曲動
作の繰り返しで外側位置規制片を分離する従来の間隔保
持具に比べ、除去作業が容易になり作業性が大きく向上
する。請求項2に記載の発明によれば、ハンマー等で打
撃したとき、外側位置規制片が開口と前記切欠部との間
の間隔の最も狭い部位から破断する。しかして、間隔の
最も狭い部位はコンクリート中に埋設される内側位置規
制片より内側に位置しているので、コンクリート中に残
留する本体の破断面がコンクリート表面に露出しなくな
る。従って、作業者の足元の安全性を損なうおそれがな
くなる。請求項3叉は請求項4に記載の発明によれば、
流し込んだコンクリートが開口を通って本体の裏側へ流
入するので、コンクリート中に残留本体と両側壁面で空
洞が形成されるのを防止できる。このため、コンクリー
トの強度低下や残留本体の腐食による劣化を防止でき
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づき説明
するに、図1には本発明の一実施形態に係るコンクリー
ト型枠の間隔保持具10が示されている。当該間隔保持
具10は軟鉄製の板材をプレス加工したものであって、
板状本体11の巾方向の両端を下方に折曲げて側壁面1
2を形成し、本体10の長手方向の両端を上方へ略直角
に折曲げて外側位置規制片13を形成している。各外側
位置規制片13の内側で本体11の巾方向の中間部を切
り起こして内側位置規制片14と矩形の開口15を形成
している。内側位置規制片14は基端部を湾曲させるこ
とにより開口15に連接する切込部15aを形成し、内
側位置規制片14の上部は外側位置規制片と略平行に延
びている。内側位置規制片14を切り起こして形成した
矩形開口15に隣接して略円形の切欠孔16が切削加工
されている。この切欠孔16は本体11から側壁面12
が下方に曲がる角部に中心が位置するように設けられて
いるので、側壁面12と本体11のそれぞれに略半円形
の切欠を形成している。切欠孔16と矩形開口15との
間の最も狭い部位には本体の巾方向に延びて切込部15
aに達する切り溝17が刻み込まれている。この切り溝
17は内側位置規制片14の外側端面より僅かでも内側
に位置するように設けられている。両内側位置規制片1
4の間には本体11の裏側へコンクリートを流入させる
ための開口18,19,20が3箇所に形成され、側壁
面12の中央部にも側壁面12の内側へコンクリートを
流入させるための開口21が形成されている。
【0007】本実施形態に係るコンクリート型枠の間隔
保持具10の構造は以上の通りであって、次にその使用
方法の一例を図2〜図4に基づいて説明する。図2に示
すように、ベタ基礎コンクリート30の表面に間隔保持
具10を設置して固定し、外側位置規制片13と内側位
置規制片14の間にコンクリート型枠31の下端部をは
め込み、裏返した間隔保持具10の外側位置規制片13
と内側位置規制片14の間にコンクリート型枠31の上
端部をはめ込むことにより立設すると共に、対向するコ
ンクリート型枠31を所定の間隔に保持する。対向する
コンクリート型枠31の間にコンクリートを流し込んで
布基礎コンクリート32を打設し、コンクリート硬化後
に上側の間隔保持具10とコンクリート型枠31を取り
外すと、図3に示すように布基礎コンクリート32の下
端部から下側の間隔保持具10の本体11と側壁面12
の一部及び外側位置規制片13が露出する。そこで、ハ
ンマーを使って図4に矢印で示すように、露出している
外側位置規制片13を側面から打撃すると、外側位置規
制片13が切り溝17に沿って切欠孔16及び開口15
から破断し、図5に示すように、布基礎コンクリート3
2中に埋設されている本体11から分離される。
【0008】本実施形態に係るコンクリート型枠の間隔
保持具10によれば、開口15に隣接して切欠孔16を
形成し、開口15と切欠孔16の間に切り溝17を形成
したので、側面からハンマー等で打撃することで外側位
置規制片13を分離できる。このため、上方への折曲動
作の繰り返しで外側位置規制片を分離する従来の間隔保
持具に比べ、除去作業が迅速に実施でき、作業性が大き
く向上する。また、切り溝17をコンクリート32中に
埋設される内側位置規制片14の外側端面より僅かに内
側に設けたので、外側位置規制片13を破断分離したと
きコンクリート32中に残留する本体11の破断面がコ
ンクリート32の表面に露出しなくなる。従って、作業
者の足元の安全性を損なうおそれがなくなる。さらに、
コンクリート型枠31の間に流し込んだコンクリート3
2が本体に設けた開口18,19,20と側壁面12に
設けた開口21を通って本体11の裏側へ流入するの
で、布基礎コンクリート32がベタ基礎コンクリート3
0に強固に連結されると共に、コンクリート32内部に
残留本体11と両側壁面12で空洞が形成されるのを防
止できる。このため、コンクリート32の強度低下や残
留本体11の腐食による劣化を防止できる。また、開口
18,19,20,21によって間隔保持具の重量を軽
減できる。
【0009】なお、本実施形態に係るコンクリート型枠
の間隔保持具10では略円形の切欠孔16を設けたが、
図6〜図9に示すような変形の切欠部16A,16B,
16Cを設けても本実施形態と同様の作用、効果を奏す
る。図6に示す切欠部16Aはひし形の形状を有し、ひ
し形切欠孔16Aの頂点が内側位置規制片14の外側端
面より内側に位置するように設けられている。図7に示
す切欠部16Bは横長孔16B’の中央部に縦長孔16
B”を十字形に交差させた形状に形成されている。縦長
孔16B”の中心は内側位置規制片14の外側端面より
内側に位置するように設けられている。図8に示す切欠
部16Cは逆コ字形のスリットによって形成されてい
る。図9に示す切欠部16Dは側壁面12と本体11に
形成した複数の小径切欠孔から成り、各小径切欠孔が一
列に配置されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るコンクリート型枠
の間隔保持具を示す斜視図である。
【図2】 同間隔保持具とコンクリート型枠を使用して
打設したコンクリートを示す縦断面図である。
【図3】 コンクリート型枠を取り外したコンクリート
を示す縦断面図である。
【図4】 コンクリート型枠を取り外したコンクリート
の一部を示す平面図である。
【図5】 外側位置規制片を分離除去したコンクリート
を示す縦断面図である。
【図6】 間隔保持具の切欠部の第1変形例を示す斜視
図である。
【図7】 間隔保持具の切欠部の第2変形例を示す斜視
図である。
【図8】 間隔保持具の切欠部の第3変形例を示す斜視
図である。
【図9】 間隔保持具の切欠部の第4変形例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10…コンクリート型枠の間隔保持具、11…板状本
体、12…側壁面、13…外側位置規制片、14…内側
位置規制片、15…開口、15a…切込部、16,16
A,16B,16C,16D…切欠部、17…切り溝、
18,19,20,21…開口。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状本体の巾方向の両端を下方に折曲げ
    て側壁面を形成し、板材本体の長手方向の両端を上方に
    折曲げて外側位置規制片を形成し、各外側位置規制片の
    内側で前記板状本体の巾方向の中間部を上方に切り起こ
    して内側位置規制片を形成し、外側位置規制片と内側位
    置規制片でコンクリート型枠の下端部を係止して対向す
    るコンクリート型枠間の間隔を保持するコンクリート型
    枠の間隔保持具であって、前記内側位置規制片を切り起
    こして形成した開口に隣接する切欠部を前記側壁面から
    前記板状本体に渡って形成したことを特徴とするコンク
    リート型枠の間隔保持具。
  2. 【請求項2】 前記開口と前記切欠部との間の間隔が最
    も狭い部位が前記内側位置規制片より内側に位置するよ
    うに前記切欠部を形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のコンクリート型枠の間隔保持具。
  3. 【請求項3】 前記両内側位置規制片の間の前記板状本
    体にコンクリートを同本体の裏側へ流入させるための開
    口を形成したことを特徴とする請求項1叉は2に記載の
    コンクリート型枠の間隔保持具。
  4. 【請求項4】 前記両内側位置規制片の間の前記側壁面
    にコンクリートを側壁面の内側へ流入させるための開口
    を形成したことを特徴とする請求項1,2叉は3に記載
    のコンクリート型枠の間隔保持具。
JP4420796A 1995-04-21 1996-02-05 コンクリート型枠の間隔保持具 Withdrawn JPH094225A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257781A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Yokohama City 既設構築物の耐震補強工法
CN103835499A (zh) * 2014-02-28 2014-06-04 中天建设集团有限公司 一种反坎模板夹具
JP2014118725A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Utunomiya Industry Co Ltd 型枠用幅止め具における係止構造および型枠用幅止め具

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Effective date: 20030506