JPH0942256A - 低引張り材質のボルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は化学工場等で使用する薬液に長期に耐
え得るボルトを提供するものである。 【解決手段】本発明は両端部にネジ部１・を有する低引
張り材質のボルト２を中空に形成し、該中空部４の両端
部を前記中空部より径の大きな大径部５・に形成し、こ
の中空の部分４及び５に高張力ボルト・ナット６、７を
設置して、適正な力で締め付け、低引張り材質のボルト
に適正な圧縮力を与えた構成のボルトである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、低引張り材質のボ
ルトに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ボルト・ナットの製品は多く
開発されてきているが、高張力ボルトの開発が多く、次
いで、緩み止めのボルトの構成が多く開発されてきてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は化学工場等で
使用する腐食に強いボルトに関するもので、腐食に耐え
る材質は圧縮力には強いが、曲げ、張力には弱く、高張
力ボルトにコーチングや鍍金を施したものが使用されて
いたものである。

【０００４】この場合、コーチングや鍍金が剥がれた
時、再使用が困難であった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した恐れの
ない構成として、両端部にネジ部を有する低引張り材質
のボルトを中空に形成し、該中空部の両端部を前記中空
部より径の大きな大径部に形成し、この中空の部分に高
張力ボルト・ナットを設置して、適正な力で締め付け、
低引張り材質のボルトに適正な圧縮力を与えた構成のボ
ルトで、材質としては高珪素が好ましい。

【０００６】以上のように腐食に強い材質のボルトを使
用し、且つ、低引張り材質のボルトの欠点を補う構成と
したものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する
と、両端部にネジ部１・を有するボルト２と前記ネジ部
１に螺合する２個のナット３よりなる低引張り材質のボ
ルト２を中空に形成し、該中空部４の両端部を前記中空
部より径の大きな大径部５・に形成し、この中空の部分
４及び５に高張力ボルト・ナット６、７を設置して、適
正な力で締め付け、低引張り材質のボルトに適正な圧縮
力を与えた構成のボルトである。以上のように腐食に強
い材質のボルトを使用し、且つ、低引張り材質のボルト
の欠点を補う構成としたものである。

【０００８】尚、低引張り材質としては高珪素が好まし
く、又、ナット３は図示されているような袋ナットとし
なくても使用ができるが、高張力ボルト・ナット６、７
が薬液に侵されないように、前記中空の部分４及び５に
薬液が侵入出来ないように大径部５・に充填物８・を設
置したり、ナット３を袋ナットに形成することも好まし
い構成であり、更に、ボルト２の両端部と両ナット３と
の間や両ナット３と被締め付製品との間にパッキングを
すること等が考えられる。

【０００９】

【発明の効果】本発明はこの様に腐食に強い材質のボル
トを使用し、且つ、低引張り材質のボルトの欠点を補う
構成としたものであるから、長期の使用に耐え得るボル
トを提供することができると、共に、適正な力で、製品
を締め付けることができる。

【００１０】尚、材質を高珪素とすることによって、他
の材質を使用するよりも長期の使用に耐え得るボルトと
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の要部を断面した断面図。

【符号の説明】

１・・・ネジ部 ２・・・ボルト ３・・・ナット ４・・・中空部 ５・・・大径部 ６・・・高張力ボルト ７・・・高張力ナット ８・・・充填物

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】両端部にネジ部を有する低引張り材質のボ
   ルトを中空に形成し、該中空部の両端部を前記中空部よ
   り径の大きな大径部に形成し、この中空の部分に高張力
   ボルト・ナットを設置して、適正な力で締め付け、低引
   張り材質のボルトに適正な圧縮力を与えたことを特徴と
   する低引張り材質のボルト。
2. 【請求項２】請求項１記載の低引張り材質を高珪素材質
   としたことを特徴とする低引張り材質のボルト。