JP4618567B2 - 緩み止めナット - Google Patents

緩み止めナット Download PDF

Info

Publication number
JP4618567B2
JP4618567B2 JP2007295492A JP2007295492A JP4618567B2 JP 4618567 B2 JP4618567 B2 JP 4618567B2 JP 2007295492 A JP2007295492 A JP 2007295492A JP 2007295492 A JP2007295492 A JP 2007295492A JP 4618567 B2 JP4618567 B2 JP 4618567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tightening
thin
seat surface
torque
locking nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007295492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009063162A (ja
JP2009063162A5 (ja
Inventor
勝弘 大内
Original Assignee
勝弘 大内
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 勝弘 大内 filed Critical 勝弘 大内
Priority to JP2007295492A priority Critical patent/JP4618567B2/ja
Publication of JP2009063162A publication Critical patent/JP2009063162A/ja
Publication of JP2009063162A5 publication Critical patent/JP2009063162A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4618567B2 publication Critical patent/JP4618567B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Description

発明は、雄ネジ(シャフトの外周に雄ネジを形成したものであって、以下、雄ネジ体と称する。)に噛合っているナットが、振動や衝撃等を受けることで、その雄ネジ体から抜け出すことを防止し得る緩み止めナットに関するものである。
従来の緩み止めナットとしては、単なる円筒の一端を小径とした内部にネジ部を設けたものの円筒を両端から圧縮したときに円筒の小径の部分のネジ部が変化して、ピッチ小及び径小になると延設部が変化するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、従来の緩み止めナットとしては、ナットの一部に薄肉筒状(薄肉部)の連結部を設け、この連結部が一定の締付トルク以上に締付けると破断するようにすることにより、一定の締付力を越えないように管理すると共に、薄肉筒状(薄肉部)に着色剤及び防錆作用を備え付けて圧縮することにより、ナットが所定の締付力で締付けられていることを確認できるようにしたものがある(例えば、特許文献2及び特許文献3を参照。)。
さらに、従来の緩み止めナットとしては、ナットの先端をテーパ状にして、その内部に雄ネジと螺合する中央部を切離したテーパ状の筒体を入れてナットを締付けたときに、ナットのテーパ状を形成する外部に設けた薄肉部から破断させることで、一定の締付トルクを得ることができるようにしたものがある(例えば、特許文献4参照。)。
特開平8−121455号公報 特開2001-12429号公報 実公昭60-6654号公報 実公平1-38325号公報
上記特許文献1(特開平8−121455号公報)に記載の緩み止めナットは、ナットの一定の締付トルクを得るためのナットであって、十分な緩み止めナットの機能を発揮することができないという課題があった
さらに、上記特許文献2〜特許文献4に記載の緩み止めナット(特開2001−12429、実公昭60-6654及び実公平1-38325号公報)は、薄肉部が破断して圧縮することによって、薄肉部の締付けが完了していることを確認する(薄肉部を薄くすることで、薄肉部を破断させることにより、一定の締付トルクを得る)ようにしたものであって、薄肉部の破断した部分が雄ネジに突きささり緩み止めになることは認められるが、破壊してしまうほど薄肉部が薄いので、薄肉部の破断した部分が雄ネジに突きささる前に、締付けると浮き上がってしまうため、緩み止めナットの効果は殆んど得られないものであるという課題があった。
発明の目的は、上記課題に鑑み振動や衝撃等を受ける場所で使用されても緩むことのない強力な緩み止めナットを提供するにある。
発明の目的は、部材の中心部に雄ネジ体が螺合する貫通ネジ穴を設けると共に、前記部材を、締付回転部と、この締付回転部に連なる薄肉部と、この薄肉部に連なる締付座面形成部と、この締付座面形成部の端面側に形成した締付座面とから構成され、前記締付回転部を締付けることで、前記締付座面形成部の締付座面を締結部材に圧接させて、前記締付回転部と前記締付座面形成部とで前記薄肉部を圧縮させたとき、前記薄肉部が破断することなく前記薄肉部が変形して、その変形した前記薄肉部のネジ山が前記雄ネジ体のネジ山に圧接するように前記薄肉部の厚み及び溝幅を設定してなる緩み止めナットにおいて、
前記締付回転部を締付けることで、前記締付座面形成部の前記締付座面から前記締結部材に加えられる締付力の反力が、前記薄肉部に直に加わらせることにより前記薄肉部を圧縮させて前記薄肉部のネジ山が前記雄ネジ体のネジ山に圧接させるところのネジ無し部を、前記締付座面形成部に形成することによって、達成される。
本発明によれば、ネジ無し部を設けることによって、締付回転部を締付けることにより、締付座面形成部の締付座面から締結部材に加えられる締付力により生じる反力が、薄肉部に直に加わるため、薄肉部がよじれる力を受けながら強く圧縮されて、薄肉部の雌ネジ部が雄ネジ体のネジ山を挟むように強く圧接固着するため、雄ネジ体から薄肉部の雌ネジ部が動くのを阻止する強力な緩み止めロック作用を生じさせる緩み止めナットが得られる。
さらに、本発明によれば、振動が加わる場所に長期使用しても、薄肉部の圧接固着部分が弾性力を有しているので緩むことがなく、しかも、薄肉部が弾性変形することで、薄肉部がスプリングワッシャとしての機能を奏し得る緩み止めナットが得られる。
さらに、本発明によれば、締付回転部を締付けても薄肉部が破断することがないので、再使用可能であって、一度使用したものを取外して、何回も使用することが可能な緩み止めナットが得られる。
以下、本発明の実施形態例を、図1〜図12に基づき、詳説する。
図1〜図4に示す本実施形態の緩み止めナット20は、図1〜図3に示すように、その緩み止めナット20の部材の中心部に、雄ネジ28のネジ山が螺合するための雌ネジ部21を有する貫通ネジ穴が設けられ、しかも、前記部材を、締付回転部22と、この締付回転部22に連なる薄肉部23と、この薄肉部23に連なる締付座面形成部24と、この締付座面形成部24の端面側に形成した締付座面26とから構成したものである。
緩み止めナット20の部材の中心部に設けられた雄ネジ体28が螺合するための雌ネジ部21は、図1〜図2に示すように締付回転部22の内面に設けられた雌ネジ部と、薄肉部23の内面に設けられた雌ネジ部と、締付座面形成部24の内面に設けられた雌ネジ部とからなっている。
さらに、図1〜図4に示す緩み止めナット20は、締付回転部22を締付けることで、締付座面形成部24の締付座面26から締結部材Y、Zに加えられる締付力の反力が、薄肉部23に直に加わらせることにより薄肉部23を圧縮させて薄肉部23の雌ネジ部のネジ山が雄ネジ体28のネジ山に圧接させるところのネジ無し部25を、締付座面形成部24に形成する構成としてある。
さらに、図1〜図4に示す緩み止めナット20では、締付回転部22を締付けることで、締付座面形成部24の締付座面26を締結部材Y、Zのうちの締結部材Yに圧接させて、締付回転部22と締付座面形成部24とで薄肉部23を圧縮させたとき、薄肉部23が破断することなく薄肉部23が変形して、その変形した薄肉部23の雌ネジ部のネジ山が雄ネジ体28のネジ山に圧接固着するように薄肉部23の厚みH及び溝幅Gが設定されている。
さらに、図1〜図4に示す緩み止めナット20では、ネジ無し部25が形成される範囲を、図3に示すように、薄肉部23と締付座面形成部24の境より締付座面形成部24側に緩み止めナット20の雌ネジ部21の呼び径のネジピッチの1.0倍の寸法A分入った位置から締付座面形成部24の締付座面26までとしてある。
緩み止めナット20において、薄肉部23の雌ネジ部を、雄ネジ体28のネジ山に圧接固着するように変形させるには、薄肉部23の厚みH及び溝Gの寸法を、緩み止めナット20の雌ネジ部21の呼び径の大きさによって変える必要がある。
そこで、図1〜図4に示す緩み止めナット20では、薄肉部23の厚みHの寸法を、緩み止めナット20の雌ネジ部21の呼び径の7%〜25%程度に設定し、かつ、薄肉部23の溝Gの寸法を、緩み止めナット20の雌ネジ部21のネジピッチの150%〜550%程度に設定するようにしてある。
実験によれば、薄肉部23の厚みHを、緩み止めナット20の雌ネジ部21の呼び径の7%〜25%程度に設定すれば最もよく、かつ、そのときの溝Gを、緩み止めナット20の雌ネジ部21のネジピッチの150%〜550%程度に設定すれば最もよいことが確認できた。
以上の構成において、図2に示すように、雄ネジ体28に螺合させた緩み止めナット20の締付回転部22を締付けると、締付座面形成部24の締付座面26から締結部材Y、Zに加えられる締付力により生じる反力が、直に薄肉部23に強く伝わり、締付回転部22と締付座面形成部24とで薄肉部23を強く変形させて、雄ネジ体28に薄肉部23を圧接固着させると共に、締結部材Y、Zのうち締結部材Yを締付座面26で圧接させる。この際、薄肉部23が、図2のように変形して、薄肉部23の雌ネジ部のネジ山が雄ネジ28のネジ山を挟むように強く圧接固着して、緩み止めナット20の緩み止めロック作用が生じるものである。
また、締付回転部22を締付ける過程において、薄肉部23が変形しても薄肉部23の雌ネジ部のネジ山と雄ネジ体28のネジ山との隙間は小さいので、雄ネジ体28のネジ山薄肉部23の雌ネジ部が強く圧接固着して緩み止めナット20の緩み止めとなるものである。すなわち、薄肉部23の雌ネジ部のネジ山部分が雄ネジ体28のネジ山部分にねじれ圧接固着して接触したときに、締付方向に対しては締付方向の摩擦接触を有するように働いているので、緩み方向には抗力が生じるため、緩み止めナット20は緩まなくなるものである。なお、図3のA寸法は、薄肉部23と締付座面形成部24の境から締付座面形成部24側に入って締付座面形成部24の内面に形成される雌ネジ部の幅寸法を示している。
また、図1〜図4に示す緩み止めナット20は、薄肉部23と締付座面形成部24の境より締付座面形成部24側に緩み止めナット20の雌ネジ部21の呼び径のネジピッチの1.0倍の寸法A分入った位置から締付座面形成部24の締付座面26までを、ネジ無し部25としているので、締付回転部22を締付けることにより、締付座面形成部24の締付座面26から締結部材Y、Zに加えられる締付力により生じる反力が、薄肉部23に直に加わるようになって薄肉部23がよじれる力を受けながら圧縮されると同時に、薄肉部23の雌ネジ部が雄ネジ体28のネジ山を挟むように圧接固着するため、薄肉部23の雌ネジ部の動きが阻止されて、強力な緩み止めロック作用が生じるものである。
また、図1〜図4に示す緩み止めナット20では、ネジ無し部25を、薄肉部23と締付座面形成部24の境より締付座面形成部24側に緩み止めナット20の雌ネジ部21の呼び径のネジピッチの1.0倍の寸法A分入った位置から締付座面形成部24の締付座面26までとすることで、締付座面形成部24の内面には、図3に示すように、締付座面形成部24の薄肉部23側に、緩み止めナット20の雌ネジ部21の呼び径のネジピッチの1.0倍の寸法A分という若干の雌ネジ部が形成されことになる。そのため、締付座面形成部24の締付座面26から締結部材Y、Zに加えられるところの締付力により生じる反力が、直に薄肉部23に伝わるようになる。
次に、本実施形態例の応用例その1を、図5及び図6に示す。図5及び図6において、緩み止めナット20Aは、その緩み止めナット20Aの部材の中心部に、雄ネジ体が螺合するための雌ネジ部21Aを有する貫通ネジ穴が設けられ、しかも、締付回転部22Aと、この締付回転部22Aに連なる薄肉部23Aと、この薄肉部23Aに連なる締付座面形成部24Aと、この締付座面形成部24Aの端面側に形成した締付座面26Aとからなると共に、締付回転部22Aを締付けることで、締付座面形成部24Aの締付座面26Aから締結部材Y、Zに加えられる締付力の反力が、薄肉部23Aに直に加わらせるようにするためのネジ無し部25Aを有する構成としてある。
なお、図5の寸法Bは、薄肉部23と締付座面形成部24の境から薄肉部23側に入って薄肉部23の内面に形成されるネジ無し部25Aの幅寸法を示している。
さらに、図5及び図6に示す応用例その1の緩み止めナット20Aにおいては、ネジ無し部25Aが形成される範囲を、図5に示すように、薄肉部23Aと締付座面形成部24Aの間を境にして、薄肉部23A側に緩み止めナット20Aの雌ネジ部21Aの呼び径のネジピッチの0.3倍の寸法B分入った位置から締付座面形成部24Aの締付座面26Aまでとすることで、締付座面形成部24Aの内面全体に、雄ネジ体が螺合するところの雌ネジ部に該当する部分が形成されないようにしてある
そのために、この応用例その1の緩み止めナット20Aでは、図5に示すように、締付座面形成部24Aの内面に雄ネジ体が螺合するための雌ネジ部21Aに該当するものがないため、締付回転部22Aを締付けることで、締付座面形成部24Aの締付座面26Aから締結部材に加えられる締付力の反力が、薄肉部23Aに直に加えられる。
なお、図5及び図6に示す緩み止めナット20Aのように、薄肉部23Aと締付座面形成部24Aの間を境にして薄肉部23Aに入ってネジ無し部25Aを設けると、薄肉部23Aの厚みが薄くなる部分ができるため、強度的に弱くなり薄肉部23Aが割れて切れる心配があるが、薄肉部23A側に入ったネジ無し部25Aの寸法Bを、薄肉部23Aの雌ネジ部の呼び径のネジピッチの0.3倍と短くしてあるため、薄肉部23Aが割れて切れる心配がなくなる。
また、図5及び図6に示す緩み止めナット20Aにおいても、薄肉部23Aの厚みHの寸法を、緩み止めナット20Aの雌ネジ部21Aの呼び径の7%〜25%程度に設定し、かつ、薄肉部23Aの溝Gの寸法を、緩み止めナット20Aの雌ネジ部21Aのネジピッチの150%〜550%程度に設定するようにしてある。
また、図5及び図6に示す緩み止めナット20Aでは、締付座面形成部24Aと連なる締付座面26Aの外形の大きさを、締付回転部22Aの大きさよりも大きくしてある。その大きな締付座面26Aで、締結部材を押さえて支えることによって、締付座面形成部24Aが受ける幾方向の荷重を薄肉部23Aで受け止めることができるので、図5及び図6に示す緩み止めナット20Aによれば、安定的に締結部材を押さえて支えることができる。
次に、本実施形態例の応用例その2を、図7及び図8に示す。図7及び図8に示す緩み止めナット30では、薄肉部23F1と薄肉部23F2を設けて、その各々に締付回転部22F1と締付回転部22F2を設けて、最初は締付回転部22F1を締付けてから、次に締付回転部22F2を締付けるようにしてある。
図7及び図8に示すように、一つの緩み止めナット30に、二つの薄肉部23F1、23F2を設けると、二つの薄肉部23F1、23F2のネジ山が、雄ネジ体を挟むように圧接固着して緩み止めとなる作用が生じるため、締付回転部22F2を回した場合にナットの緩み止めとなる力は薄肉部が一つの場合より締付回転部22F1の所では約2倍の力でないと緩まなくなるものである。
また、図7及び図8に示すように、二つの薄肉部23F1、23F2を設けてあると、緩み止めナット30の緩みは締付回転部22F2の方から緩み始めても、薄肉部23F1が緩まないので、緩み止めとしては極めて有効な緩み止めナット30となるものである。
次に、図9に基づき、従来使用している二重ナットの使用例を示す。図9において、二重ナット110は、二つのナットからなっている。この使用例の場合は、二重ナット110で締結部材を締付けた後、二つのナットが押し合って、二つのナットのネジ山が別々に押し合って雄ネジ111に圧着することで、緩み止めがなされるようにしている。この二つのナットが押し合って、二つのナットのネジ山が別々に押し合って雄ネジ111に圧着する作用を、二重ナットの作用と称することとする
この二重ナットの作用による緩み止めは、二つの部品の組合せであるので、実用に際しては二つの部品の組合せによる経時変化などの問題を生じ易く、製造管理も大変で製作費が高くなるものである。しかも、二つのナットとナットの関係では戻しトルクも小さくなり、実用上は、ナットとナットが緩む心配があるものである。
次に、図10、図11及び図12に基づき、本実施形態の緩み止めナットに係る締付トルク及び戻しトルクの測定結果と測定方法を説明する。図10及び図11は、図3に示す緩め止めナット20の薄肉部の厚みを変えた場合のそれぞれにつき、標準締付トルクに対する戻しトルクを測定した値を、図示したものである。
図10は、本実施形態の緩み止めナット20の薄肉部の厚さを変えた場合の締付トルク及び戻しトルクの測定結果を示した図であって、横軸を締付トルク(Nm)とし、かつ、縦軸を戻しトルク(Nm)としてある。緩み止めナットの薄肉部の厚さを変えた場合の締付トルク及び戻しトルクの測定は、図10に示すように、SS材のM8ナットの溝幅Gを3.1〜3.2mmとしたものを用いて、そのM8ナットの薄肉部の外径Dφを、8.8mm、9.2mm、9.7mm、10.6mm、11.05mmと変えることで薄肉部の厚さHを変えるようにしたものにつき、締付トルク及び戻しトルクを、それぞれ測定することで、行ったものである。
図11は、本実施形態の緩み止めナットの締付トルク及び戻しトルクの実測値と各種市販品の締付トルク及び戻しトルクの測定結果を示した図であって、横軸を締付トルク(Nm)とし、かつ、縦軸を戻しトルク(Nm)としてある。緩み止めナットの締付トルク及び戻しトルクの実測値の測定としては、図11に示すように、SS材のM8ナットの溝幅Gを3.1〜3.2mmとしたものを用いて、そのM8ナットの薄肉部の外径Dφを、8.85mm、9.7mm、10.6mmと変えることで、薄肉部の厚さHを変えるようにしたものにつき、それぞれ締付トルク及び戻しトルクを測定するようにしたものである。また、各種市販品の締付トルク及び戻しトルクの測定としては、図11に示すように、一般に市販されている二つのナットからなるNタイプの市販品及び一つの板バネを持つナットからなるMタイプの市販品の、締付トルク及び戻しトルクを測定したものである。
従来、実用的な振動や衝撃力を長時間与えてナットの緩むことを確かめることが、実際上は時間や経費がかさみ困難なために、緩み止めナットの緩み具合を読み取る簡易的試験として、締付トルクに対し戻しトルクがどれほど有するかによって判断することが一般に行われている。
そこで、本実施形態の緩み止めナットに係る締付トルク及び戻しトルクの測定方法は、図12に示すところの測定方法で行うようにした。その測定方法は、図12に示すように、始めに、万力でボルト(雄ネジ体)を動かないように固定した上に締結部材を乗せる。さらに、その締結部材の上からワッシャを介して供試品であるM8ナットをボルトに嵌める。さらに、そのM8ナットの締付回転部にトルクレンチを取り付ける。その後、そのトルクレンチを右回転して規定値までトルクを加えた時の、そのトルクを締付トルクとして測り、逆に、左回転して動き始めた時のトルクを戻しトルクとして測ることによって、締付トルク及び戻しトルクの測定を行う。
そして、図12に示すところの測定方法において、トルクレンチを右回転してM8ナットに加えるトルクの規定値を、標準締付トルクとしてある。標準締付トルクした理由は、ネジ(従来のナット)の呼び径の大きさによって、標準締付トルクが異なり、例えば、M6で5Nm、M8で13Nm、M10で25Nmなどのように標準締付トルクが規定されているため、ネジ(従来のナット)は、全て少なくとも、標準締付トルクの規定値までは締付けるようにしているからである。
図10に示す緩み止めナットに係る締付トルク及び戻しトルクの測定結果からは、標準締付トルク13Nmの時点で、薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分をネジ無しとした場合(図10では、「Dφ=10.6ネジ無しの場合」と表示してある)と、緩み止め防止策なしの場合とを比較すると、そのネジなしとした場合の方が、戻しトルクが29%も高くなることがわかる。
さらに、図10に示すように、薄肉部の外径Dφが、8.8mm、9.2m、9.7m、10.6mmのものでは、薄肉部の外径Dφを大きくした方が(薄肉部の厚さHを大きくした方が)、戻しトルクが大きくなることがわかる。これにより、薄肉部が厚くて変形すれば、圧接固着力が大きくなり、締付トルクに対して戻しトルクが大きくなることが理解できる。
さらに、図10に示すように、薄肉部の外径Dφを8.8mmとして薄肉部を薄くした場合であっても、標準締付トルク13Nmの時点では破断することなく、20Nm以上の締付トルクを加えないと破断しないことがわかる(図10では、「Dφ=8.8ネジ無しの場合は薄いのでこの点で破断する」と表示してある。)また、図10で示すように、標準締付トルク13Nmの時点において、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けて薄肉部の外径Dφを、8.8mm若しくは11.5mmにした場合は、いずれの場合であっても、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けて薄肉部の外径Dφを10.6mmとした場合に比べて、締付トルクより戻しトルクは小さくなっている。
さらに、図10に示すように、薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けた場合と、薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ有りとした場合(図10では、「Dφ=10.6ネジ有り」と表示してある)とを比較すると、標準締付トルク13Nmの時点で、締付座面形成部の部分をネジ有りとした場合よりも、締付座面形成部の部分をネジ無しとした場合の方が、戻しトルクが6.5%も上回っており、ネジ無しの場合の方が緩み止め効果が向上することがわかる。また、薄肉部を外径Dφ=9.7mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けた場合(図10では、「Dφ=9.7ネジ無し」と表示してある)及び薄肉部を外径Dφ=9.2mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けた場合(図10では、「Dφ=9.2ネジ無し」と表示してある)は、図10に示すように、標準締付トルク13Nmの時点で、薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けた場合の戻しトルクに近いトルクが得られて、しかも、緩み止め防止策なしの場合に比べて大きく緩み止め効果が向上していることがわかる
さらに、図10に示すように、薄肉部の外径Dφを11.05mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けた場合(図10では、「Dφ=11.05ネジ無し」と表示してある)と緩み止め防止策なしの場合とを比較すると、両者は略同じであることがわかる。これは、薄肉部の外径Dφ=11.05mmとして薄肉部の厚さHを大きくした場合には、薄肉部が変形しないので、ナットの緩み止め効果が生じないためである。測定結果によれば、薄肉部の外径Dφ=10.6mmでは、最も緩まないよい特性を示し、かつ、薄肉部の外径Dφ=8.8mmでは、標準締付トルク13Nmの約2倍の締付トルクを加えると、薄肉部が破断する結果を示した。
図11に示す測定結果からは、標準締付トルク13Nmの時点で、ネジ無し部の場合(図11では、「Dφ=8.85ネジ無しの場合」、「Dφ=9.7ネジ無しの場合」、「Dφ=10.6ネジ無しの場合」と表示してある。)と、一般に市販されている二つのナットからなるNタイプとは、戻しトルクが同等であることがわかる。
また、ネジ無し部の場合の戻しトルクは、一つの板バネを持つナットからなるMタイプの戻しトルクよりも大きいことがわかる。「Dφ=10.6ネジ無しの場合」の戻しトルクは、Mタイプの戻しトルクよりも、約17.0%、大きくなることがわかる。
また、標準締付トルク13Nmの時点で、Nタイプの戻しトルクは、13.2Nmとなり、かつ、Mタイプの戻しトルクは、11.0Nmとなる。
さらに、図11で示すように、標準締付トルク13Nmの時点で、緩み止め防止策なし場合の戻しトルクが10Nmと、「Dφ=10.6ネジ無しの場合」の場合の戻しトルクよりも、著しく小さくなっていることがわかる。
さらに、図11で示すように、標準締付トルク13Nmの時点で、ネジ有りの場合(図11では、「Dφ=10.6ネジ有りの場合」と表示してある。)の戻しトルクは、ネジ無し部の場合(図11では、「Dφ=10.6ネジ無しの場合」と表示してある。)の戻しトルクよりも小さくなるが、緩み止め防止策なしの場合の戻しトルクよりも大きくなることがわかる。ネジ有りの場合の戻しトルクは、12.5Nmとなり、ネジ無し部の場合の戻しトルクは、13.2Nmとなっている。
また、図11で示すように、薄肉部の外径Dφを8.85mmとして薄肉部を薄くした場合であっても、20Nm以上の締付トルクを加えないと破断しないことがわかる(図11では、「Dφ=8.85ネジ無しの場合は薄いのでこの点で破断する」と表示してある。)。
上記本実施形態の緩み止めナット20は、図10及び図11に示す締付トルク及び戻しトルクの測定結果からわかるように、薄肉部23が薄すぎる(薄肉部の厚さHが小さすぎる)と、薄肉部23が破断してしまって、戻しトルクを得ることはできないが、薄肉部23の厚さを適切な厚みにする(薄肉部の厚さHを適切にする)とよい戻しトルクを得ることができることがわかる。
そこで、上記図12に示す測定方法により、締付トルク及び戻しトルクを測定した結果、薄肉部23の厚みH寸法を、ネジの呼び径の7%から25%程度の厚みとした場合が最もよく、また、そのときの薄肉部23の溝Gを緩み止めナットのネジピッチの150%から550%程度とした場合が最もよいものであることを確認することができた。
さらに、上記本実施形態の緩み止めナット20の戻しトルクと、一般に市販されている二つのナットからなるNタイプの戻しトルクは、図11で示すように、同等である。ところが、Nタイプのナットは、図9に示す二重ナット110のように、二つのナットからなり、その二つのナットを合わせたものを回した状態のときに本実施形態の緩み止めナット20の戻しトルクと同等の戻しトルクを呈するものであって、二つのナット部品の組合せによる経時変化などの問題を生じ易く、製造管理も大変で製作費が高くなるものである。その点、上記本実施形態の緩み止めナット20は、一つの単品で成り立っているので、Nタイプのナットのように製作費が高くなることはない。
また、二つのナットからなる緩み止めナットは、第一のナットと第二のナットの関係では戻しトルクが小さくなり、実用上は、第一のナットと第二のナットが緩んでしまう心配があるが、上記本実施形態の緩み止めナット20ではそのような心配はない。
さらに、図10及び図11において、薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けた場合と、薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ有りとした場合とを比較すれば、明らかなように、本実施形態の緩み止めナット20の締付座面形成部24にネジ無し部25を形成した方が、締付座面形成部24にネジ無し部25を形成しない方よりも、戻しトルクが大きく、よい緩み止めが得られることがわかる。
さらに、図10及び図11に示すように、標準締付トルク13Nmの時点で、ネジ有りの場合(薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ有りとした場合)は、戻しトルクが12.5Nmとなり、ネジ無しの場合(薄肉部を外径Dφ=10.6mmとし、かつ、締付座面形成部の部分にネジ無し部を設けた場合)は、戻しトルクが13.2Nmとなって、ネジ有り、ネジ無しに拘わらず、単体の緩み止めナットとしては、Mタイプの市販品よりも、戻しトルクが優れていることを示している。
図11に、締付トルクと戻しトルクが同じくなる仮想トルクを、点線で示したこの仮想トルクの締付トルクに対して戻しトルクが上回ることは、緩み止めナットとして理想的に優れた特性を得ることを示している。
緩み止めナット20を、例えば、10Nmで締付けると、締付回転部22と締付座面形成部24との軸の長さ方向の直線部間の心棒の所では、どこの部分でも10Nmの力が働くが、ネジの接触面では10Nmの力で接触しない場合もある。ところで、薄肉部23にするとその薄肉部23が弾性変形して密着した部分では、ネジの接触面に10Nmが加わるようになることによって、緩み止めナットの緩み止め効果を向上させるものである。
ネジ無し部25を設けるのは締付座面形成部24が受ける幾方向かの荷重を薄肉部23直に受けることができるので、薄肉部23は幾つもの荷重に対応する機能を有することが可能となる。
本発明によれば、締付回転部22を締付けることによって、薄肉部23が締付回転部22と締付座面形成部24とで締付けられるので、薄肉部23の雌ネジ部を形成する部分が変形して、雄ネジ体28のネジ山に圧接固着する圧接部分が発生することによって緩み止めナット20が成り立つものである。したがって、この圧接固着部分は、締付回転部22で、締付けると振動や衝撃力が加わる場所に長期使用しても弾性力を有しているので、緩むことがなくなるものである。
さらに、本発明によれば、従来の緩み止めナットのように、そのナットが雄ネジ体28上を移動するのに始めから重い力を必要とせずに、最後の締付直前まで小さな力で進ませることができる緩み止めナットを得ることができる。
さらに、本発明によれば、締付座面形成部24にネジ無し部25を設けた場合には、幾方向かの荷重を薄肉部23で直に受け止めることが可能になり薄肉部23は、スプリングワッシャの作用を得たものと同じ働きをする。
さらに、本発明によれば、試作実験により一度使用したものを取外しても、緩み止めナット20の特性が劣ることなく何回も使用することが可能である。
本発明の実施形態では、緩み止めナット20の端部を開放としたが、安全や装飾等を有するものにあっては、緩み止めナット20の一方端を袋状に密閉してもよいものである。また、雄ネジ体28が、緩み止めナット20の締付回転部22を通り抜ける程度に長くない場合にあっては、緩み止めナット20の片側を閉鎖する袋ナットにすることも容易に可能である。
本発明の実施形態において、薄肉部23が変形して雌ネジ部を、雄ネジ体28のネジ山に圧接固着し易くするには、薄肉部23の形状を、内面に雌ネジ部を有して、その外面を円筒状にするとよい。これにより、緩み止めナット20の緩み止め効果を向上させることができる。
本発明の実施形態において、締付回転部22と締付座面形成部24から薄肉部23に移るところの形状は、薄肉部23の働きが有効に作用すれば、面は傾斜していてもよく、また、角は丸みがあってもよいものである。
また、本発明の実施形態の緩み止めナットはバラツキを考慮しても、締付トルクよりも戻しトルクが上回る点があるので、材料及び形状等を選定すれば理想的な戻しトルクを得る可能性を有するものである。
本発明の実施形態において、緩み止めナット20の外形を六角ナットとしているが、これに限定されない。緩み止めナット20の外形は、締付工具が使用できる形状であれば、丸型でもよい。
本発明の緩め止めナットで締結部材を締結する過程状態を示す縦断面図である。 本発明の緩め止めナットによって締結部材を締結した状態を示す縦断面図である。 本発明の緩め止めナットの正面図である。 図3の右側面図である。 本発明の応用例その1を示す緩め止めナットの正面図である。 図5の左側面図である。 本発明の応用例その2を示す緩め止めナットの正面図である。 図7の左側面図である。 従来使用している二重ナットの使用例を示す図である。 本発明の緩み止めナットの薄肉部の厚さを変えた場合の締付トルク及び戻しトルクの測定結果を示した図である。 本発明の緩み止めナットの締付トルク及び戻しトルクと市販品の締付トルク及び戻しトルクの測定結果を示した図である。 本発明の緩み止めナットに係る締付トルク及び戻しトルクの測定方法を説明する図である。
20、20A 緩み止めナット
21、21A 雌ネジ部
22、22A 締付回転部
23、23A 薄肉部
24、24A 締付座部形成部
25、25A ネジ無し部
26、26A 締付座面
28 雄ネジ
G 薄肉部の溝幅
H 薄肉部の厚み
Dφ 薄肉部の外径
Y、Z 締結部材

Claims (1)

  1. 部材の中心部に雄ネジ体が螺合する貫通ネジ穴を設けると共に、前記部材を、締付回転部と、この締付回転部に連なる薄肉部と、この薄肉部に連なる締付座面形成部と、この締付座面形成部の端面側に形成した締付座面とから構成され、前記締付回転部を締付けることで、前記締付座面形成部の締付座面を締結部材に圧接させて、前記締付回転部と前記締付座面形成部とで前記薄肉部を圧縮させたとき、前記薄肉部が破断することなく前記薄肉部が変形して、その変形した前記薄肉部のネジ山が前記雄ネジ体のネジ山に圧接するように前記薄肉部の厚み及び溝幅を設定してなる緩み止めナットにおいて、
    前記締付回転部を締付けることで、前記締付座面形成部の前記締付座面から前記締結部材に加えられる締付力の反力が、前記薄肉部に直に加わらせることにより前記薄肉部を圧縮させて前記薄肉部のネジ山が前記雄ネジ体のネジ山に圧接させるところのネジ無し部を、前記締付座面形成部に形成したことを特徴とする緩み止めナット。
JP2007295492A 2007-02-01 2007-11-14 緩み止めナット Expired - Fee Related JP4618567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295492A JP4618567B2 (ja) 2007-02-01 2007-11-14 緩み止めナット

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007022635 2007-02-01
JP2007101495 2007-04-09
JP2007207387 2007-08-09
JP2007295492A JP4618567B2 (ja) 2007-02-01 2007-11-14 緩み止めナット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009063162A JP2009063162A (ja) 2009-03-26
JP2009063162A5 JP2009063162A5 (ja) 2010-04-08
JP4618567B2 true JP4618567B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=40557903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007295492A Expired - Fee Related JP4618567B2 (ja) 2007-02-01 2007-11-14 緩み止めナット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4618567B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2683868B1 (en) * 2011-07-26 2016-05-18 Pellerin Milnor Corporation Laundry press apparatus
KR101391643B1 (ko) 2012-07-02 2014-05-07 주식회사 성우하이텍 차량의 서브 프레임용 마운팅 유닛
CN108895080A (zh) * 2018-09-14 2018-11-27 管铭 一种自扭力防松螺母及加工、使用方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056535A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Nishiatsu Engineering Co Ltd トルクナット

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54173161U (ja) * 1978-05-27 1979-12-07
JPS597049B2 (ja) * 1980-04-28 1984-02-16 株式会社 冨士精密製作所 ゆるみ止めナツト
JPS6067411U (ja) * 1983-10-18 1985-05-13 新日本製鐵株式会社 ねじ切り形ナツト
JPS6196212A (ja) * 1984-10-17 1986-05-14 斉藤 辰夫 ねじ山の変形ゆるみ止めナツト
JPS62146005U (ja) * 1986-03-10 1987-09-14
JPS63152010U (ja) * 1987-03-25 1988-10-05
JPH05196024A (ja) * 1992-01-22 1993-08-06 Inba Denki Sangyo Kk ナット

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056535A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Nishiatsu Engineering Co Ltd トルクナット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009063162A (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5360848B1 (ja) ナットの緩み止め装置
HU207379B (en) Device for determining the minimum drawing clamping moment of screw connections
US5562379A (en) Vibration resistant pin and collar fastener
US20180073548A1 (en) Deformable Fastening Thread Providing Wedge-Effect
JP4618567B2 (ja) 緩み止めナット
CN106015265A (zh) 一种防松螺栓用内螺杆及防松螺栓组件
JP2008038947A (ja) ネジのロック機構
US6802681B2 (en) Fastening element
JP2007170645A (ja) インサートナット及びワーク締結構造
JP5066747B1 (ja) 緩み止めナット
CN206320157U (zh) 径向锁紧的防松止退螺母
CN115698525A (zh) 分离式螺纹紧固件和具有这种紧固件的电连接器
CN211009522U (zh) 一种螺栓防松组件
CN108343665B (zh) 一种防松螺母、螺纹紧固套件和螺纹紧固组件
JP2003056535A (ja) トルクナット
JP6638005B2 (ja) 貫通ホイールナット用インサート部材
JP3153130U (ja) ダブルナット
JP2009063162A5 (ja)
JP2021532318A (ja) 低軸方向力封止システム
JP3138712U (ja) タッピンボルト
CN110977873A (zh) 一种双头螺栓安装工具及其使用方法
CN108071652A (zh) 螺母紧固件
JP3037654U (ja) 緩み止め付きボルト
RU2230950C1 (ru) Гаечный узел землякова н.в.
US20220090622A1 (en) Fastener arrangement for establishing a screw connection

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100222

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100315

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101014

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20161105

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees