JPH0941971A - ラジエータファン駆動モータの制御装置 - Google Patents

ラジエータファン駆動モータの制御装置

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JPH0941971A
JPH0941971A JP7196277A JP19627795A JPH0941971A JP H0941971 A JPH0941971 A JP H0941971A JP 7196277 A JP7196277 A JP 7196277A JP 19627795 A JP19627795 A JP 19627795A JP H0941971 A JPH0941971 A JP H0941971A
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JP
Japan
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cooling water
water temperature
radiator fan
engine
drive motor
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Application number
JP7196277A
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English (en)
Inventor
Fumio Hara
文雄 原
Hiroshi Kubo
浩志 久保
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動時におけるラジエータファン
駆動モータの不要な作動を防止しながらエンジンのオー
バーヒートを回避する。 【解決手段】 エンジンの始動完了からTDCカウント
数に基づいて検出した所定期間が経過するまでの間(時
刻t1 〜t3 )は、冷却水温が第2基準冷却水温TWR
FSWH以上であってもラジエータファン駆動モータを
ONせず、冷却水温が第1基準冷却水温TWRFSWH
H以上であってオーバーヒートの可能性のある場合にの
みラジエータファン駆動モータ3をONする。前記所定
期間の経過後(時刻t3 以降)は、冷却水温が第3基準
冷却水温TWRFSWL未満になるとラジエータファン
駆動モータをOFFし、第2基準冷却水温TWRFSW
H以上になるとラジエータファン駆動モータをONす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの冷却水
が循環するラジエータに冷却風を供給するラジエータフ
ァン駆動モータの作動を、エンジンに設けた冷却水温検
出手段で検出した冷却水温に基づいて制御するラジエー
タファン駆動モータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるラジエータファン駆動モータの制
御装置は、例えば特開昭61−252824号公報によ
り公知である。
【0003】一般にラジエータファン駆動モータの作動
を制御するための冷却水温検出手段はラジエータに設け
られているが、エンジンのウオータジャケットに設けた
冷却水温検出手段を代用することにより、前記ラジエー
タに設けた冷却水温検出手段を廃止することができる。
このような場合、ウオータジャケット内の冷却水温が高
い状態でエンジンを始動すると、ラジエータ内の冷却水
温が充分に低い場合であってもエンジンの始動と同時に
ラジエータファン駆動モータが作動してしまい、電気負
荷の増大に伴うエンジン負荷の増大によりアイドル運転
が不安定になったり、ラジエータファンの回転に伴って
騒音が発生する問題があった。
【0004】そこで、上記公報に記載されたものは、エ
ンジンの始動から所定時間が経過するまでの間、ラジエ
ータファン駆動モータの作動を強制的に禁止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンの始動時にラジエータファン駆動モータの作動を強制
的に禁止すると、冷却水温が極めて高い状態での始動時
にもラジエータファン駆動モータが所定時間作動しない
ため、エンジンがオーバーヒートを起こす問題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンの始動時におけるラジエータファン駆動モ
ータの不要な作動を回避しながら、ラジエータファン駆
動モータの作動が必要な高温始動時には該ラジエータフ
ァン駆動モータを確実に作動させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、エンジンの冷却水が
循環するラジエータに冷却風を供給するラジエータファ
ン駆動モータの作動を、エンジンに設けた冷却水温検出
手段で検出した冷却水温に基づいて制御するラジエータ
ファン駆動モータの制御装置において、エンジンの始動
完了を判定する始動判定手段と、始動判定手段がエンジ
ンの始動を判定してからの所定期間の経過を検出する期
間検出手段と、期間検出手段が前記所定期間の経過を検
出するまでは、冷却水温が第1基準冷却水温を超えたと
きにラジエータファン駆動モータを作動させるととも
に、期間検出手段が前記所定期間の経過を検出した後
は、冷却水温が前記第1基準冷却水温よりも低温の第2
基準冷却水温を超えたときにラジエータファン駆動モー
タを作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記期間検出手段はエンジンのTD
Cカウント数を積算することにより前記所定期間の経過
を検出することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はラジエータファン駆動モータの制御装置を搭
載した車両の全体構成図、図2は電子制御ユニットのブ
ロック図、図3はラジエータファン駆動モータの制御装
置の回路構成を示すブロック図、図4はメインルーチン
のフローチャート、図5は基準冷却水温持ち換え判定フ
ラグセットルーチンのフローチャート、図6は高温再始
動時の作用を説明するタイムチャートである。
【0011】図1に示すように、この車両は前輪駆動車
であって、エンジンEのトルクが自動変速機Mを介して
伝達される左右一対の駆動輪WFL,WFRと、走行に伴っ
て回転する左右一対の従動輪WRL,WRRとを備える。
【0012】エンジンEにはウオータジャケット内の冷
却水温TWADを検出する冷却水温検出手段S1 と、エ
ンジン回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段S
2 と、ピストンが上死点に達した数をカウントするTD
C検出手段S3 とが設けられる。また従動輪である左右
の後輪WRL,WRRには、車速Vを検出する車速検出手段
4 ,S4 が設けられる。更にエンジンEの前方に設け
られたラジエータ1は、そのラジエータファン2がラジ
エータファン駆動モータ3により駆動される電動式のも
のであって、エンジンEのクランク軸により駆動される
ウオータポンプPによりエンジンEとの間を循環する冷
却水を冷却する。尚、燃料噴射弁を制御するためにエン
ジンEに設けられているTDC検出手段を、前記TDC
検出手段S3 として共用することができる。
【0013】図2は、各検出手段からの信号を制御プロ
グラムに基づいて演算処理し、前記ラジエータファン駆
動モータ2の作動を制御するための電子制御ユニットU
を示している。この電子制御ユニットUは、前記演算処
理を行うための中央処理装置(CPU)21と、前記制
御プログラムや各種テーブル等のデータを格納したリー
ドオンリーメモリ(ROM)22と、前記各検出手段の
出力信号や演算結果を一時的に記憶するランダムアクセ
スメモリ(RAM)23と、前記各検出手段、即ち冷却
水温検出手段S1 、エンジン回転数検出手段S2 、TD
C検出手段S3及び車速検出手段S4 ,S4 に加えてイ
グニッションスイッチ4が接続される入力回路24と、
前記ラジエータファン駆動モータ3が接続される出力回
路25とから構成されている。
【0014】而して、上記電子制御ユニットUは、入力
回路24から入力される各種信号とリードオンリーメモ
リ22に格納されたデータ等を後述する制御プログラム
に基づいて中央処理装置21で演算処理し、最終的に出
力回路25を介してラジエータファン駆動モータ3の作
動を制御する。
【0015】図3はラジエータファン駆動モータ制御装
置の回路構成を示すブロック図であって、ラジエータフ
ァン駆動モータ制御装置は始動判定手段M1と、期間検
出手段M2と、制御手段M3とを備える。
【0016】始動判定手段M1にはイグニッションスイ
ッチ4からのイグニッション信号IGが入力され、その
イグニッション信号IGがONからOFFに変化したと
きにエンジンEが始動したと判定する。
【0017】期間検出手段M2は、前記始動判定手段M
1がエンジンEの始動を判定した瞬間から、TDC検出
手段S3 で検出したTDC数をカウントする。TDC数
のカウントは減算カウンタよりなるTDCカウンタCR
FSWHにより行われ、そのカウント中とカウント完了
後とで、即ちエンジンEの始動完了後にTDC数に基づ
いて計測される所定期間が経過していないか、或いはT
DC数に基づいて計測される所定期間が経過したかで、
ラジエータファン駆動モータ3の作動を制御する基準冷
却水温が持ち換えられる。この基準冷却水温については
後から詳述する。
【0018】制御手段M3は、前記始動判定手段M1、
前記期間検出手段M2、冷却水温検出手段S1 、エンジ
ン回転数検出手段S2 及び車速検出手段S4 ,S4 から
の信号に基づいて、ラジエータ1のラジエータファン駆
動モータ3の作動を制御する。以下、その制御内容を図
4及び図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0019】先ず、図4のフローチャートのステップS
1で、エンジン回転数検出手段S2で検出したエンジン
回転数Neに基づき、エンジンEが正常運転中であるか
エンストしているかを判定する。エンジン回転数Neが
極低い設定回転数以下になってエンストしたと判定され
れば、ステップS14に移行してモータ駆動フラグF−
RFを「0」にセットする。モータ駆動フラグF−RF
が「0」にセットされているときにはラジエータファン
駆動モータ3の作動を停止し、また「1」にセットされ
ているときにはラジエータファン駆動モータ3を作動さ
せる。従って、エンジンEがエンストしたと判断された
ら、ラジエータファン駆動モータ3の作動が停止され
る。
【0020】前記ステップS1でエンジンEが運転中で
あればステップS2に移行し、車速検出手段S4 ,S4
で検出した車速Vと基準高車速VRFCUTとを比較す
る。車速Vが基準高車速VRFCUT以上であれば、前
記ステップS14に移行してラジエータファン駆動モー
タ3の作動を停止する。これは、高車速での走行中には
走行風によってラジエータ1に充分な冷却風を作用させ
ることが可能であり、ラジエータファン駆動モータ3を
作動させるとラジエータファン2が走行風を遮って冷却
効果が低下してしまうためである。
【0021】つまり、前記基準高車速VRFCUTは、
その車速以上ではラジエータファン2を駆動しなくても
走行風のみでラジエータ1を充分に冷却することがで
き、且つその車速以下ではラジエータファン2を駆動し
た方がラジエータ1を効果的に冷却することができる車
速として、実験的に得られるものである。
【0022】前記ステップS2で車速Vが基準高車速V
RFCUT未満であればステップS3に移行し、冷却水
温検出手段S1 が故障しているか否かを判定する。この
判定は、例えば冷却水温検出手段S1 の出力値が所定の
許容範囲に納まっているか否かにより行うことができ
る。そして、冷却水温検出手段S1 が故障していれば、
ステップS9に移行してモータ駆動フラグF−RFを
「1」にセットし、ラジエータファン駆動モータ3を作
動させる。従って、冷却水温検出手段S1 の故障時には
ラジエータファン駆動モータ3が強制的に作動され、エ
ンジンEのオーバーヒートが防止される。
【0023】前記ステップS3で冷却水温検出手段S1
が正常であればステップS4に移行し、冷却水温検出手
段S1 で検出した冷却水温TWADと第3基準冷却水温
TWRFSWLとを比較する。
【0024】基準冷却水温には第1基準冷却水温TWR
FSWHHと、第2基準冷却水温TWRFSWHと、第
3基準冷却水温TWRFSWLとがあり、第1基準冷却
水温TWRFSWHH>第2基準冷却水温TWRFSW
H>第3基準冷却水温TWRFSWLである。
【0025】最も高温の第1基準冷却水温TWRFSW
HHは、エンジンEの始動後にTDC数に基づいて計測
される所定期間が経過するまでの間、冷却水温TWAD
がその温度以上になれば強制的にラジエータファン駆動
モータ3を作動させる温度である。最も低温の第3基準
冷却水温TWRFSWLは、冷却水温TWADがその温
度未満になればラジエータファン駆動モータ3の作動を
停止する温度である。そして第1基準冷却水温TWRF
SWHH及び第3基準冷却水温TWRFSWLの中間の
第2基準冷却水温TWRFSWHは、エンジンEの始動
後にTDC数に基づいて計測される所定期間が経過した
後に、冷却水温TWADがその温度以上になればラジエ
ータファン駆動モータ3を作動させる温度である。
【0026】而して、前記ステップS4で冷却水温TW
ADが最も低温の第3基準冷却水温TWRFSWL以上
であればステップS5に移行し、基準冷却水温持ち換え
判定フラグF−CRFSWHの状態を判定する。エンジ
ンEの始動後に所定期間が経過するまでの間、基準冷却
水温持ち換え判定フラグF−CRFSWHは「0」にセ
ットされ、そのときの基準冷却水温として前記第1基準
冷却水温TWRFSWHHが選択される。またエンジン
Eの始動後に所定期間が経過すると、基準冷却水温持ち
換え判定フラグF−CRFSWHは「1」にセットさ
れ、そのときの基準冷却水温として前記第2基準冷却水
温TWRFSWHが選択される。
【0027】ここで、図5に基づいて基準冷却水温持ち
換え判定フラグセットルーチンを説明する。
【0028】先ず、ステップS21でエンジンEが始動
モードにあるか否かを判定する。イグニッション信号I
GがONしていてスタータモータが回転していれば始動
モードにあると判定し、ステップS22に移行して減算
カウンタであるカウンタCRFSWHをその都度セット
する。前記ステップS21でエンジンEの始動モードが
完了すれば、即ちエンジンEが既に始動していてイグニ
ッション信号IGがOFFしていればステップS23に
移行する。
【0029】エンジンEの始動が完了した当初、カウン
タCRFSWHは未だカウント中(≠0)であるため、
ステップS24に移行してカウンタCRFSWHをデク
リメントするとともに、ステップS25で基準冷却水温
持ち換え判定フラグF−CRFSWHを「0」にセット
する。この基準冷却水温持ち換え判定フラグセットルー
チンはTDC毎に実行されるものであり、従ってエンジ
ンEの始動が完了した後にTDC毎にカウンタCRFS
WHがデクリメントされ、該カウンタCRFSWHがカ
ウントアップするまでの間は基準冷却水温持ち換え判定
フラグF−CRFSWHが「0」にセットされる。
【0030】そして、前記ステップS23でカウンタC
RFSWHがカウントアップすると、即ちエンジンEの
始動が完了してから予め設定された所定のTDC数がカ
ウントされて所定期間が経過すると、ステップS26に
移行して基準冷却水温持ち換え判定フラグF−CRFS
WHが「1」をセットされる。
【0031】図4のフローチャートに戻り、前記ステッ
プS5で基準冷却水温持ち換え判定フラグF−CRFS
WHが「0」であり、エンジンEの始動後に所定期間が
経過していなければステップS6に移行する。ステップ
S6では冷却水温TWADを最も高温の前記第1基準冷
却水温TWRFSWHHと比較し、冷却水温TWADが
第1基準冷却水温TWRFSWHH以上であれば、ステ
ップS7及びステップS8でそれぞれ第1タイマーtm
RFSW及び第2タイマーtmRFDANをセットする
とともに、ステップS9でモータ駆動フラグF−RFを
「1」にセットしてラジエータファン駆動モータ3を強
制的に作動させる。
【0032】第1タイマーtmRFSWのカウント時間
は数十秒に設定され、また第2タイマーtmRFDAN
のカウント時間は前記第1タイマーtmRFSWのそれ
よりも短い数秒に設定される。
【0033】而して、冷却水温TWADが最も高温の前
記第1基準冷却水温TWRFSWHH以上であれば、エ
ンジンEの始動直後であってもラジエータファン駆動モ
ータ3を強制的に作動させることにより、冷却水温TW
ADを速やかに低下させることができる。
【0034】エンジンEの始動が完了してから所定期間
が経過すると(ステップS5で基準冷却水温持ち換え判
定フラグF−CRFSWHが「1」にセットされる
と)、ステップS10に移行して冷却水温TWADを第
2基準冷却水温TWRFSWHと比較し、冷却水温TW
ADが第2基準冷却水温TWRFSWH以上であれば、
ステップS7,S8,S9に移行してラジエータファン
駆動モータ3の作動を継続する。
【0035】前記ステップS10で冷却水温TWADが
第2基準冷却水温TWRFSWH未満に低下しても、或
いはエンジンEが始動してから所定期間が経過する前に
(ステップS5で基準冷却水温持ち換え判定フラグF−
CRFSWHが「0」にセットされているときに)、ス
テップS6で冷却水温TWADが第1基準冷却水温TW
RFSWHH未満に低下しても、冷却水温TWADが第
3基準冷却水温TWRFSWL未満に低下するまではラ
ジエータファン駆動モータ3の作動を継続する。但し、
ステップS11で前記第1タイマーtmRFSWがタイ
ムアップしていれば、つまりラジエータファン駆動モー
タ3が作動してから第1タイマーtmRFSWのカウン
ト時間を超えてラジエータファン駆動モータ3の作動が
継続していれば、ラジエータファン2の回りっぱなしを
防止すべく、ステップS14でモータ駆動フラグF−R
Fを「0」にセットしてラジエータファン駆動モータ3
の作動を強制的に停止する。
【0036】ここで、始動完了直後の本フローの最初の
演算時に、基準冷却水温持ち換え判定フラグF−CRF
SWH=0で冷却水温TWAD<第1基準冷却水温TW
RFSWHHのときは、第1タイマーtmRFSW及び
第2タイマーtmRFDANは共に「0」に設定されて
いるため、ステップS14でラジエータファン駆動モー
タ3は作動しない。
【0037】また、ステップS4で冷却水温TWADが
第3基準冷却水温TWRFSWL未満に低下しても、或
いはステップS11で第1タイマーtmRFSWがタイ
ムアップしていても、ステップS12において第2タイ
マーtmRFDANがタイムアップしていなければラジ
エータファン駆動モータ3の作動を継続し、第2タイマ
ーtmRFDANがタイムアップしている場合にのみ、
ステップS13で第1タイマーtmRFSWを「0」に
セットし、ステップS14でラジエータファン駆動モー
タ3の作動を停止する。従って、一旦ラジエータファン
駆動モータ3が作動すると、少なくとも第2タイマーt
mRFDANのカウント中は強制的に作動が継続される
ため、断線等により冷却水温TWADの信号が一時的に
途絶えた場合やノイズ等の影響があっても、ラジエータ
ファン駆動モータ3の作動がON/OFFを繰り返すハ
ンチングが防止される。
【0038】ところで、エンジンEを高温状態で再始動
したような場合、始動時におけるウオータジャケット内
の冷却水温TWADがエンジンEの余熱等により高温で
あっても、ラジエータ1内に滞留している冷却水は比較
的に低温であるため、エンジンEの始動によりウオータ
ポンプPが作動して冷却水が循環するとウオータジャケ
ット内の冷却水温TWADは速やかに低下する。
【0039】従って、本実施例の如く、エンジンEの始
動から所定期間が経過するまで第2基準冷却水温TWR
FSWHを第1基準冷却水温TWRFSWHHに持ち換
えることにより、冷却水温TWADが第2基準冷却水温
TWRFSWH以上であってもラジエータファン駆動モ
ータ3の作動を規制し、ラジエータファン駆動モータ3
の無駄な作動による電気負荷の増大を回避してエンジン
Eのアイドル運転の安定を図るとともに、ラジエータフ
ァン2の不要な回転による騒音の発生を防止することが
できる。
【0040】そして、エンジンEの始動時に冷却水温T
WADが極めて高くてラジエータファン駆動モータ3を
作動させる必要がある場合、即ち冷却水温TWADが第
1基準冷却水温TWRFSWHH以上の場合には、エン
ジンEの始動と同時に速やかにラジエータファン駆動モ
ータ3が作動するので、エンジンEのオーバーヒートを
確実に防止することができる。
【0041】冷却水を循環・攪拌するウオータポンプP
はエンジンEのクランクシャフトにより駆動されるた
め、ウオータポンプPが吐出する冷却水量はクランクシ
ャフトの回転数、即ちTDC数に比例する。従って、ラ
ジエータファン駆動モータ3の作動を規制してウオータ
ポンプPで冷却水を循環・攪拌してエンジンEの冷却を
図る所定期間をTDC数に基づいて検出すれば、前記所
定期間をタイマーで検出する場合に比べてウオータポン
プPの吐出冷却水量を精密に制御することができる。な
ぜならば、タイマーで検出した所定期間にウオータポン
プPが吐出する冷却水量は一定ではなく、エンジンEの
回転数の変動により異なってしまうからである。
【0042】また、前記所定期間の計測に燃料噴射弁の
制御等に使用されるTDC検出手段S3 を流用すること
により、制御系を簡素化することができる。
【0043】上記高温再始動時の作用の一例を図6のタ
イムチャートに基づいて纏めると以下のようになる。
【0044】図6に示す如く、冷却水温TWADが高い
状態での高温再始動時には、時刻t 1 においてエンジン
Eが始動したときに冷却水温TWADが第1基準冷却水
温TWRFSWHH以上であれば即座にラジエータファ
ン駆動モータ3が作動する。前記所定期間が経過する時
刻t3 より前の時刻t2 において冷却水温TWADが第
1基準冷却水温TWRFSWHH未満になっても、その
時点で第1タイマーtmRFSWがカウントと中であれ
ば、ラジエータファン駆動モータ3の作動はそのまま継
続される。TDC検出手段S3 が所定TDC数のカウン
トを完了する時刻T3 において基準冷却水温を第1基準
冷却水温TWRFSWHHから第2基準冷却水温TWR
FSWHに持ち換えたとき、冷却水温TWADが第2基
準冷却水温TWRFSWH以上であれば、ラジエータフ
ァン駆動モータ3の作動はそのまま継続される。そして
前記所定期間が経過した後の時刻t4 において冷却水温
TWADが第3基準冷却水温TWRFSWL未満になる
とラジエータファン駆動モータ3の作動が停止され、時
刻t5 において冷却水温TWADが第2基準冷却水温T
WRFSWH以上になるとラジエータファン駆動モータ
3が作動する。
【0045】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、エンジンの始動完了を判定してから所定期
間が経過するまでは、冷却水温が第1基準冷却水温を超
えたときにラジエータファン駆動モータを作動させると
ともに、前記所定期間の経過を検出した後は、冷却水温
が前記第1基準冷却水温よりも低温の第2基準冷却水温
を超えたときにラジエータファン駆動モータを作動させ
るので、冷却水温が比較的に低くてオーバーヒートの虞
がない場合には、始動時におけるラジエータファン駆動
モータの作動を規制して電気負荷の増大を回避するとと
もに騒音の発生を防止することができ、また冷却水温が
比較的に高くてオーバーヒートの虞がある場合には、ラ
ジエータファン駆動モータを強制的に作動させてオーバ
ーヒートを防止することができる。
【0047】また請求項2に記載された発明によれば、
エンジンのTDCカウント数を積算することにより前記
所定期間の経過を検出するので、特別のタイマーを設け
る必要がなくなって制御系が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジエータファン駆動モータの制御装置を搭載
した車両の全体構成図
【図2】電子制御ユニットのブロック図
【図3】ラジエータファン駆動モータの制御装置の回路
構成を示すブロック図
【図4】メインルーチンのフローチャート
【図5】基準水温持ち換え判定フラグセットルーチンの
フローチャート
【図6】高温再始動時の作用を説明するタイムチャート
【符号の説明】
1 ラジエータ 3 ラジエータファン駆動モータ CRFSWH カウンタ(所定期間) E エンジン M1 始動判定手段 M2 期間検出手段 M3 制御手段 S1 冷却水温検出手段 TWAD 冷却水温 TWRFSWH 第2基準水温 TWRFSWHH 第1基準水温

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)の冷却水が循環するラジ
    エータ(1)に冷却風を供給するラジエータファン駆動
    モータ(3)の作動を、エンジン(E)に設けた冷却水
    温検出手段(S1 )で検出した冷却水温(TWAD)に
    基づいて制御するラジエータファン駆動モータの制御装
    置において、 エンジン(E)の始動を判定する始動判定手段(M1)
    と、 始動判定手段(M1)がエンジン(E)の始動完了を判
    定してからの所定期間(CRFSWH)の経過を検出す
    る期間検出手段(M2)と、 期間検出手段(M2)が前記所定期間(CRFSWH)
    の経過を検出するまでは、冷却水温(TWAD)が第1
    基準冷却水温(TWRFSWHH)を超えたときにラジ
    エータファン駆動モータ(3)を作動させるとともに、
    期間検出手段(M2)が前記所定期間(CRFSWH)
    の経過を検出した後は、冷却水温(TWAD)が前記第
    1基準冷却水温(TWRFSWHH)よりも低温の第2
    基準冷却水温(TWRFSWH)を超えたときにラジエ
    ータファン駆動モータ(3)を作動させる制御手段(M
    3)と、を備えたことを特徴とするラジエータファン駆
    動モータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記期間検出手段(M2)はエンジン
    (E)のTDCカウント数を積算することにより前記所
    定期間(CRFSWH)の経過を検出することを特徴と
    する、請求項1記載のラジエータファン駆動モータの制
    御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1069290A3 (de) * 1999-07-15 2003-01-02 Deere & Company Kühlsystem für Fahrzeug
CN113914990A (zh) * 2021-09-28 2022-01-11 三一重机有限公司 发动机热管理控制方法、系统及作业机械

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1069290A3 (de) * 1999-07-15 2003-01-02 Deere & Company Kühlsystem für Fahrzeug
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