JPH0941908A - 3成分動作流体を用いる熱力学的動力発生装置 - Google Patents

3成分動作流体を用いる熱力学的動力発生装置

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JPH0941908A
JPH0941908A JP8214144A JP21414496A JPH0941908A JP H0941908 A JPH0941908 A JP H0941908A JP 8214144 A JP8214144 A JP 8214144A JP 21414496 A JP21414496 A JP 21414496A JP H0941908 A JPH0941908 A JP H0941908A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランキンサイクル及びカリナサイクル熱力学
的動力発生装置の効率を改善すること。 【解決手段】 加圧された動作流体をタービンを通して
膨脹させることによって動力を発生するための動力発生
装置において、水、アンモニア及び二酸化炭素から成る
3成分動作流体を用いることによって効率を改善する。
炭素担持固形物の沈降を防止するために動作流体のpH
値を一定の範囲(好ましくは8.0〜10.6の間)に
維持する。この動作流体は、ランキンサイクルにおいて
最高12%、カリナサイクルにおいてほぼ5%の効率改
善を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱力学的動力発生
サイクルに関し、特に、水、アンモニア及び二酸化炭素
の3成分から成る動作流体を用いる熱力学的動力発生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱源から有用エネルギーを創生するため
のサイクルとして最も一般的に用いられている熱力学的
動力発生サイクルは、ランキンサイクルである。ランキ
ンサイクルにおいては、水、アンモニア又はフレオン等
の動作流体を、利用し得る熱源を用いて蒸発器内で蒸発
させる。次いで、蒸発したガス状動作流体をタービンに
通して膨脹させることによってエネルギーを放出させ
る。使用済みの動作流体は、利用し得る冷却媒体を用い
て凝縮させ、その凝縮した動作流体をポンプ送りして圧
縮することによってその圧力を増大させる。次いで、圧
縮された動作流体を再度蒸発させてプロセスを継続す
る。
【0003】図1及び2を参照すると、動作流体として
スチームを用いる従来の熱力学的動力発生装置と、アン
モニア/水を用いる従来の熱力学的動力発生装置が示さ
れている。図1に示された熱力学的動力発生装置におい
ては、過熱空気が入口10を通して一連の熱交換器1
2,14,16へ導入され、熱交換器16から出口18
を通して排出される。入口10と各熱交換器の間を流れ
る空気流れは、符号A,B,C,Dで示されている。図
1の装置の動作流体は、水/スチームであり、水は、最
初にポンプ20によって加圧され、流れEとして熱交換
器16へ導入されてそこで初期沸点に近い温度にまで加
熱される。加熱された温水は、熱交換器16から温水流
れFとして熱交換器14へ送られ、そこでスチームに変
換される。スチームは、熱交換器14からスチーム流れ
Gとして熱交換器12へ送られ、そこから過熱スチーム
流れHとして流出する。この過熱スチームは、膨脹機/
タービン22へ通され、そこで動力発生仕事が起る。膨
脹機/タービン(以下、「膨脹タービン」又は単に「タ
ービン」とも称する)22から流出した水/スチーム混
合物は、凝縮器24へ通され、サイクルが繰り返され
る。
【0004】図1に示された例では、入口10における
ガスの温度は、800°F(427°C)である。熱交
換器12の入口ガスから抽出された熱は、流れGの飽和
スチームを過熱して過熱スチームの流れHを創生する。
タービン22は、2004馬力の軸仕事を出力し、それ
が、電気に変換されるか、あるいは、圧縮機又は他の機
械的装置を駆動するのに用いられる。タービン22から
の半ば凝縮したスチームの流れIは、凝縮器24内で完
全に凝縮した水にされる。この水は、ポンプ20によっ
て1psia(0.07Kg/cm2 (絶対圧))から
600psia(42Kg/cm2 (絶対圧))にまで
昇圧された後、熱交換器16へ導入される。
【0005】熱交換器16から流出する空気の温度は、
374°F(190°C)である。この温度は、熱交換
器14内のピンチ点温度によって制限される。ピンチ点
温度(「ピンチ温度」とも称する)とは、熱交換器14
から流出する空気の温度(506°F(263°C))
と熱交換器14に流入する飽和水の温度(484°F
(251°C))との温度差、即ち、22°F(12°
C)である。このピンチ点温度は、水の圧力と、ガス及
び水の流量の関数である。以下の表1は、図1に示され
た条件に関するケーススタディの計算結果を示す。
【0006】
【表1】
【0007】図2は、図1の装置と同じ装置であるが、
動作流体としてアンモニア/水混合物が使用される場合
を示す。図2の各機械要素は、図1のものと同じ参照番
号で示されているが、温度及び圧力は、アンモニア/水
動作流体の熱力学的特性の計算に基づいて変えられてい
る。動作流体混合物中のアンモニアのモル分率は、0.
15である。流れIの圧力は、動作流体を、それがポン
プ20に流入するまでに120°F(49°C)の温度
で完全に凝縮させるように6.5psia(0.455
Kg/cm2 (絶対圧))にまで昇圧される。凝縮器2
4での圧力上昇の結果として、図2の装置のタービン2
2のタービン出力は、図1の装置のタービン22が20
04馬力であるのに対して、1840馬力に低下する。
この低下は、アンモニア/水動作流体の使用により空気
流から抽出されるエネルギーの量が多くなるにも拘ら
ず、生じる。出口18における空気の温度は、図1の装
置の出口空気温度が374°F(190°C)であるの
に対して、318°F(159°C)である。
【0008】以下の表2は、図2のアンモニア/水動作
流体を使用した場合の図2の装置に関して計算された各
パラメータの数値を示す。
【0009】
【表2】
【0010】動作流体としてスチームを用いるランキン
サイクルと、アンモニア/水を用いるランキンサイクル
の上述した従来の例は、水にアンモニアを加えると、熱
力学的サイクルの効率が相当に低下することを示してい
る。
【0011】近年開発された、ランキンサイクルを上回
る効率を発揮する熱力学的動力発生システムは、カリナ
サイクルである。図3は、カリナサイクルを使用し、更
に、アンモニア/水動作流体を利用する動力発生装置の
主要な構成要素の概略図である。カリナサイクルを用い
る動力発生装置の詳細は、米国特許第4,346,56
1号、4,489,563号及び4,548,043号
に記載されているが、ここでは、図3を参照してその装
置の概略を説明する。
【0012】図3を参照して説明すると、アンモニア/
水動作流体は、ポンプ30によって高い動作圧力(流れ
A)にまで昇圧される。流れAは、通常、約70〜95
モル%のアンモニアを含むアンモニア/水混合物であ
る。この混合物は、液体状態に留まるのに十分な圧力下
にある。例えばガスタービンからの排ガスのような利用
し得る熱源からの熱が、流れBとして蒸発器32へ供給
され、蒸発器32内で流れAの液体を過熱蒸気の流れC
に変換させる。この蒸気は、膨脹タービン34へ送られ
る。それによって、膨脹タービン34は軸馬力を出力
し、それが発電機36によって電気に変換される。ター
ビン34には、発電機36の代わりに圧縮機又はその他
の動力消費装置が接続される場合もある。
【0013】膨脹タービン34から流出する流れDは、
低圧のアンモニア/水混合物であり、分離器38の底部
から流れEとして流出する希薄アンモニア液即ちアンモ
ニア濃度の低いアンモニア/水混合物と合流する。この
合流した流れFは、凝縮器40へ送られる。流れEは、
通常、約35モル%のアンモニアを含み、流れFは、約
45モル%のアンモニアを含む。
【0014】流れFは、凝縮器40内で、通常、流れG
として流入してくる冷却水との熱交換によって凝縮す
る。流れFのアンモニア濃度は流れDに比べて比較的低
いので、流れD内に存在する蒸気は、ランキンサイクル
の場合のように流れDが流れEと混合されることなく凝
縮される場合よりはるかに低い圧力で凝縮することがで
きる。従って、流れCとDとの間の圧力比を大きくする
ことができ、それによって、膨脹タービン34からより
大きい出力を引出すことができる。分離器38は、通
常、蒸留工程によってアンモニアを蒸発させて分離し、
得られた高アンモニア含量のアンモニア/水混合物流れ
Aを蒸発器Eへ送る。一方、アンモニア濃度の低い希薄
アンモニア液の流れEは、分離器38の底部から抽出さ
れて、上述したように膨脹タービン34からのアンモニ
ア/水混合物Dに合流され、流れD中のガスの吸収/凝
縮を容易にする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】カリナサイクルはラン
キンサイクルより潜在的に高いレベルの動力発生効率を
発揮するが、今日の発電設備は、ほとんどの場合、ラン
キンサイクルに基づく装置を使用している。しかしなが
ら、どちらの熱力学的動力発生サイクルにおいても、そ
れらの効率に対する費用効果の改善がなされれば、その
ような改善は、得られる出力コストに劇的な影響を及ぼ
す。更に、そのような改善は、設備に大きな変更を施す
必要なしに可能であれば、即座に実行することができ
る。従って、本発明の目的は、ランキンサイクルによる
熱力学的動力発生装置と、カリナサイクルによる熱力学
的動力発生装置の両方の効率を改善するための手段を提
供することである。
【0016】本発明の他の目的は、大きな設備投資資金
の投入を必要とすることなく実行することができる、現
行の熱力学的動力発生装置に対する改善を提供すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、加圧流体をタ
ービンを通して膨脹させることによって動力を発生する
ための熱力学的動力発生装置において、水、アンモニア
及び二酸化炭素から成る3成分動作流体を用いることに
よって装置の効率の改善を実現する。この動作流体のp
Hは、炭素担持固体粒子の沈殿を防止する範囲(即ち、
8.0〜10.6)に維持することが好ましい。この動
作流体は、ランキンサイクルにおいて最高12%、カリ
ナサイクルにおいてほぼ5%の効率改善を可能にする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の基本は、熱力学的動力発
生サイクルにおいて蒸気相の二酸化炭素、アンモニア及
び水の混合物から成る3成分動作流体を用いることにあ
る。この動作流体は、液相において水中に溶解したNH
3 ,NH4 + ,OH- ,H+ ,CO2,H2 ,CO3
HCO3 - ,CO3 -2及びNH2 CO2 - の混合物を創
生する。この動作流体混合物は、動力発生の効率を高
め、動力発生に用いられる設備費用を低減する。例えば
100°F(38°C)程度の低温下では、これらの液
相成分は、水に溶解し易い溶体を形成する。温度が上昇
するにつれて、それらの液相成分が分解して水と、アン
モニアと、二酸化炭素になる。この3成分流体混合物
は、ランキンサイクルにおいてはその混合物を蒸発させ
るために、カリナサイクルにおいては高容量の蒸気流を
生成するために、低レベルのエネルギーのより効率的な
利用を可能にする。
【0019】水にアンモニアを加えると、その混合物の
沸騰及び凝縮温度が低下する。カリナサイクルは、効率
を改善するために吸収操作と蒸留操作を用いる。このア
ンモニア/水混合物に二酸化炭素を加えると、イオン種
が発生し、それによって、アンモニアと水だけから成る
動作流体の凝縮温度より高い温度での混合流体の完全凝
縮を可能にする。二酸化炭素の添加は、更に、アンモニ
アと水だの動作流体の場合より低い温度での蒸気相の発
生を可能にする。従って、動作流体を蒸発させるのに、
より低レベル(低品質)の熱を用いることができ、その
結果、高レベルの熱は、蒸気を過熱するのに利用するこ
とができる。凝縮器の圧力を低くする(凝縮温度を高く
する)ことができることと、過熱のための熱利用をより
効率的にすることができることとが相俟って、一定の熱
源からより多くの動力を取出すことを可能にする。
【0020】図4は、アンモニア/水混合物に二酸化炭
素を加えることによって得られる効果を示す。動作流体
中のアンモニアと二酸化炭素の合計モル分率は、0.1
5(アンモニア0.10、二酸化炭素0.05)であ
る。表3は、図4に示された本発明のアンモニア/水/
二酸化炭素動作流体使用実施形態に関して計算された各
パラメータの数値を示す。
【0021】
【表3】
【0022】流れIの圧力は、動作流体の組成の結果と
して2psia(0.14Kg/cm2 (絶対圧))に
まで下げられる。流れIの圧力減少の結果として、ター
ビン22の出力は、2028馬力に増大する。図1に示
されたスチーム使用装置に比べて、2004馬力から2
028馬力への出力の増大は、1.2%の効率の向上に
相当する。又、図2に示されたアンモニア/水動作流体
使用装置に比べると、出力は、1840馬力から202
8馬力に増大し、それは、9.3%の効率の向上に相当
する。このような効率の向上は、入口10において導入
される空気流から抽出されるエネルギーを増大させるこ
となく達成される。
【0023】図2の装置においては流れFと流れCとの
間のピンチ温度は0.56°C(33°F)であるのに
対して3成分の動作流体を使用した本発明の装置ではピ
ンチ温度は、106°F(41°C)であり、所要熱交
換面積を相当にす小さくすることができることを表して
いる。
【0024】図5は、図4に示された本発明の動力発生
装置において熱交換器のピンチ温度を低下させることに
よって3成分動作流体使用装置の更なる効率改善を達成
することができることを示す。図5の装置のための計算
された各パラメータは、以下の表4に示されている。
【0025】
【表4】
【0026】流れF(292°F(144°C))と流
れC(357°F(181°C))との間のピンチ温度
を65°C(18°F)に低下させることによって、3
成分動作流体を蒸発させるのに使用する熱をより低レベ
ルの熱とすることができる。ポンプ20から吐出される
流体(流れE)の圧力は、700psia(49Kg/
cm2 (絶対圧))に昇圧され、その結果、流れGの温
度は、図1に示された従来技術のシステムにおける流れ
Gの温度と同じ482°F(250°C)である。これ
らの変化の正味効果として、タービン22の出力を2,
250馬力に真でほぼ11%増大させる。図1の装置と
図5の装置のピンチ温度の差(22°F(−5.6°
C)対65°F(18°C))は、設備費用削減の可能
性を示す。
【0027】本発明の3成分動作流体を図3のカリナサ
イクルに適用する場合、流れF中の水、アンモニア及び
二酸化炭素の組成(液相におけるすべてのイオン種を含
めて)を考慮する必要がある。流れF中のアンモニアと
二酸化炭素の合計含有量は、慣用のアンモニア式カリナ
サイクルの場合と同じ(ほぼ45モル%)とすることが
好ましい。アンモニア対二酸化炭素の相対濃度は、流れ
HのpHが8.0〜10.6の範囲に維持されるように
設定することが好ましい。このpH範囲においては、流
れFの凝縮圧を最低限にすることができ、その結果、膨
脹タービン34の吐出圧力を最低限にする(即ち、ター
ビン出力を最大限にする)。
【0028】水中に約45モル%のアンモニアを含有し
た流れの場合、凝縮液(流れH)の温度が102°F
(38.9°C)であるとすると、膨脹タービン34の
吐出圧力は、35.5psia(2.5Kg/cm2
(絶対圧))にしなければならない。これに対して、凝
縮液流れHが水中に29モル%のアンモニアと16モル
%の二酸化炭素を含有するもので、102°F(38.
9°C)の温度であるとした場合、膨脹タービン34の
吐出圧力は、ほぼ2.4psia(0.17Kg/cm
2 (絶対圧))にまで低下させることができる。このよ
うに凝縮圧、従って凝縮器内の圧力を低くすることがで
きることの結果として、3成分動作流体システムは、ア
ンモニア/水式カリナサイクルを用いて得られる効率よ
り少くとも5%高い効率を達成することができる。
【0029】流れFの組成は、カーボネート、ビカーボ
ネート、カルバメート及びその他のアンモニアカーボネ
ート固形粒子の沈殿が回避される点まで制御すべきであ
る。図6には、NH3 −CO2 −H2 O系における平衡
状態を表すアンモニア対二酸化炭素の割合(%)をプロ
ットしたグラフが示されている。このグラフでは、濃度
は%で、温度は°Cで表されている。この系を二相等温
線より下で動作するように調節すれば、固相の発生が回
避される。
【0030】図3の流れF及び図5の流れJを8.0よ
り下又は10.6より上のpH値に維持した場合、若干
の利点が得られる場合があるが、それらの流れを7.5
より下又は12より上のpH値に維持した場合は、沈殿
物の生成が装置の各機器の作動にとって支障がある以
上、ほとんど、あるいは、全く利点は得られない。低p
H値においては、NH4 HCO3 のような種を沈殿させ
ることなく、高いアンモニア含有量を得ることは困難で
ある。反対に、高pH値においては、NH2 CO2 NH
4 のような沈殿物を生じることなく、高いCO2 /NH
3 比を得ることは困難である。
【0031】凝縮器内で固形物を沈殿させることが望ま
しい倍もある。アンモニウム−カーボネートの沈殿物は
一般に低温下で分解するので、凝縮器内に沈殿物が生じ
すると、低レベルの熱を能率的に利用することが困難に
なる。
【0032】以上、本発明を実施形態に関連して説明し
たが、本発明は、ここに例示した実施形態の構造及び形
状に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲か
ら逸脱することなく、いろいろな実施形態(例えば、ダ
ブル圧力及び再加熱式ランキンサイクル)が可能であ
り、いろいろな変更及び改変を加えることができること
を理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、動作流体としてスチームを用いる従来
のランキンサイクル式動力発生装置の概略図である。
【図2】図2は、動作流体としてアンモニアと水を用い
る従来のランキンサイクル式動力発生装置の概略図であ
る。
【図3】図3は、動作流体としてアンモニアと水を用い
る従来のカリナサイクル式動力発生装置の概略図であ
る。
【図4】図4は、ランキンサイクルを使用し、水、アン
モニア及び二酸化炭素から成る3成分動作流体を用いる
本発明の動力発生装置の一実施形態の概略図である。
【図5】図5は、図4に示された本発明の動力発生装置
の実施形態において熱交換器のピンチ温度を低下させる
ことによって更なる効率改善が得られることを示す概略
図である。
【図6】図6は、NH3 −CO2 −H2 O系における平
衡状態を表すアンモニア対二酸化炭素の割合(%)を示
すグラフであり、二相等温線と三相等温線を示す。
【符号の説明】
10:入口 12,14,16:熱交換器 18:出口 20:ポンプ 22:膨脹機/タービン 24:凝縮器 30:ポンプ 32:蒸発器 34:膨脹タービン 36:発電機 38:分離器 40:凝縮器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧された動作流体をタービンを通して
    膨脹させることによって動力を発生するための発生装置
    において、水、アンモニア及び二酸化炭素から成る3成
    分動作流体を用いることを特徴とする動力発生装置。
  2. 【請求項2】 前記アンモニアと二酸化炭素は、前記動
    作流体のpH値を7.5〜12の範囲に設定する比率で
    前記水内に存在することを特徴とする請求項1に記載の
    動力発生装置。
  3. 【請求項3】 前記アンモニアと二酸化炭素は、前記動
    作流体のpH値を8.0〜10.6の範囲に設定する比
    率で前記水内に存在することを特徴とする請求項1に記
    載の動力発生装置。
  4. 【請求項4】 前記動作流体は、ランキン熱力学的動力
    発生サイクルに用いられることを特徴とする請求項1に
    記載の動力発生装置。
  5. 【請求項5】 前記動作流体は、カリナ熱力学的動力発
    生サイクルに用いられることを特徴とする請求項1に記
    載の動力発生装置。
  6. 【請求項6】 前記動作流体の前記アンモニアと二酸化
    炭素の合計含有量は、約45モル%であることを特徴と
    する請求項5に記載の動力発生装置。
  7. 【請求項7】 液相における前記動作流体のpH値が
    8.0〜10.6の範囲に維持されるように水中のアン
    モニアと二酸化炭素の濃度が設定されていることを特徴
    とする請求項6に記載の動力発生装置。
  8. 【請求項8】 液相における前記動作流体のpH値が
    7.5〜12.0の範囲に維持されるように水中のアン
    モニアと二酸化炭素の濃度が設定されていることを特徴
    とする請求項6に記載の動力発生装置。
JP8214144A 1995-07-27 1996-07-26 3成分動作流体を用いる熱力学的動力発生装置 Expired - Lifetime JP3065253B2 (ja)

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