JPH0941872A - 分岐シールド機の発進・到達方法およびそれに用いる覆工構造体 - Google Patents

分岐シールド機の発進・到達方法およびそれに用いる覆工構造体

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JPH0941872A
JPH0941872A JP19778095A JP19778095A JPH0941872A JP H0941872 A JPH0941872 A JP H0941872A JP 19778095 A JP19778095 A JP 19778095A JP 19778095 A JP19778095 A JP 19778095A JP H0941872 A JPH0941872 A JP H0941872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本線シールド機の構造の複雑化および機長の
長大化を回避して、分岐シールド機を安全かつ迅速に発
進・到達させる。 【解決手段】 本線シールド機1における分岐シールド
機の発進・到達予定部に、外周セグメント11,12と
内周セグメント10との二重筒構造でかつその内周セグ
メント10に分岐シールド機の発進用(もしくは到達
用)開口部13を形成可能な覆工構造体を組み立て、分
岐シールド機の発進(もしくは到達)に先立って外周セ
グメント11,12を前進させて分岐シールド機の発進
用(もしくは到達用)開口部13を開口するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本線シールド機に
対し分岐シールド機を発進・到達させる分岐シールド機
の発進・到達方法およびその発進・到達の際にその分岐
シールド機の発進・到達予定部に用いられる覆工構造体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばシールド工法によって掘削
される本線トンネルから分岐する分岐シールドトンネル
を施工するには、分岐点に立坑を構築してその立坑から
分岐シールド機を発進させる工法を採るのが一般的であ
る。しかし、このような工法では、立坑用地の確保,立
坑施工経費等の点で難点がある。
【0003】また、このように立坑を設けずに、本線ト
ンネル内から分岐シールド機を発進させたり、あるいは
本線トンネル内に分岐シールド機を到達させる工法も知
られているが、このような工法では、分岐シールド機の
発進・到達部における本線トンネルのセグメントを撤去
して地山を露出させる必要があることから、この本線ト
ンネル内への地下水の流入および土砂崩壊を止めるため
にその発進・到達部の周囲の地山に対して大掛かりな地
盤改良工事を施すことが必要となる。
【0004】このようなことから、地山を露出させるこ
となく本線トンネルから分岐シールド機を発進させる方
法が従来よりいろいろと提案されている。
【0005】例えば特開平6−317087号公報,特
開平7−26879号公報に開示されているものでは、
本線シールド機の一部を二重筒状にして内筒に発進用窓
穴を設け、この二重筒状部を伸長させることでその発進
用窓穴の内部に収納されている分岐シールド機を地山に
臨ませて発進させるように構成されている。なお、図3
3に、前記特開平6−317087号公報に開示されて
いる分岐シールド工法の説明図が示されている。この図
33に示される本線シールド掘進機100においては、
主スキンプレート101内に抜き差し可能な副スキンプ
レート102が二重筒状に収納され、この副スキンプレ
ート102の周面に窓孔103が設けられ、更にその本
線シールド掘進機100内にはその窓孔103より発進
可能な分岐線シールド掘進機104が収納されている。
このような構成において、分岐線シールド掘進機104
を収納した本線シールド掘進機100によって、主スキ
ンプレート101と副スキンプレート102とを一体的
に連結した状態で分岐地点まで本線トンネルを掘削する
(図33(a))。次に、分岐地点に達すると、分岐線
シールド掘進機104を嵌入するエントランスガイド筒
105を副スキンプレート102の内周面に取り付け、
このエントランスガイド筒105の内周面と分岐線シー
ルド掘進機104の外周面との間をパッキン106でシ
ールする(図33(b))。この後、副スキンプレート
102をその分岐点位置に残して本線シールド掘進機1
00、言い換えれば主スキンプレート101を掘進させ
ると、窓孔103が開口し、この窓孔103から反力受
け107を用いて分岐線シールド掘進機104を掘進さ
せることができる((図33(c))。
【0006】分岐シールド機の発進方法に関して他に提
案されているものとしては、次に示される各種の方法が
挙げられる。 ・特開平6−317086号公報 本線シールド機内に分岐シールド機を予め収納するとと
もに、この分岐シールド機の発進部に当たる本線シール
ド機スキンプレートに蓋により開閉可能な窓を設けるも
の。 ・特開平5−44389号公報 親シールド機内に回転可能な球体を内蔵させ、この球体
内に子シールド機とその子シールド機内に孫シールド機
とを内蔵させ、親シールド機で本線トンネルを分岐点ま
で掘進後、孫シールド機でその先の本線トンネルを掘削
し、この後球体を90°回転させて子シールド機により
分岐トンネルを掘削するようにしたもの。 ・実公昭61−26467号公報 分岐シールド機発進部のセグメントを取り外し可能にす
るとともに、このセグメントの背面側にコンクリート等
を充填しておき、分岐シールド機発進時には、セグメン
トを取り外してコンクリート等をシールド機のカッタで
切削するようにしたもの。 ・特公昭61−38318号公報 本線トンネル内で分岐シールド機を組み立てた後、この
分岐シールド機の前面に圧気をかけ、圧気下で発進部の
開口作業(セグメントの取り外し)を行いその分岐シー
ルド機を発進するようにしたもの。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
図33に開示されている方法および前記特開平6−31
7086号公報に開示されている方法では、本線シール
ド機内に分岐シールド機を予め内蔵させておく必要があ
るため、本線シールド機の構造が複雑になるほか、機長
も長くなって曲線施工性が悪くなったり発進立坑が大き
くなるという問題点がある。
【0008】また、前記特開平5−44389号公報に
開示されている方法では、前述と同様の問題点のほか、
分岐点以降の本線トンネルが孫シールド機で掘削される
ために、トンネル径が途中で小さくなってしまうという
問題点がある。
【0009】さらに、前記実公昭61−26467号公
報に開示されている方法では、セグメントの背面側への
コンクリート充填の確実性に不安があって、このコンク
リート充填を確実に行わないと、セグメント撤去時に地
下水の噴出,地山の崩壊等の事故が発生するという問題
点がある。また、このコンクリート充填を本線シールド
機のテール内部で行う場合には、テール部およびテール
シールへのコンクリートの付着を防ぐための対策が必要
であり、テールより外側で行う場合には、凹部を有する
セグメントがテールシール部を通過する際にそのテール
シールによる止水が不能となり機内に水が侵入してしま
うという問題点がある。
【0010】また、前記特公昭61−38318号公報
に開示されている方法では、狭隘な圧気室内でセグメン
トの撤去作業を行う必要があって、作業環境が極めて悪
いという問題点がある。
【0011】本発明は、前述のような問題点に鑑みてな
されたもので、本線シールド機の構造の複雑化および機
長の長大化を回避して、分岐シールド機を安全かつ迅速
に発進・到達させることのできる分岐シールド機の発進
・到達方法およびそれに用いる覆工構造体を提供するこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述の
目的を達成するために、本発明による分岐シールド機の
発進・到達方法は、本線シールド機に対し分岐シールド
機を発進・到達させる分岐シールド機の発進・到達方法
であって、前記本線シールド機における前記分岐シール
ド機の発進・到達予定部に、外周覆工体と内周覆工体と
の二重筒構造でかつその内周覆工体に前記分岐シールド
機の発進・到達用開口部を形成可能な発進・到達用覆工
構造体を組み立て、前記分岐シールド機の発進もしくは
到達に先立って前記外周覆工体を前進させて前記分岐シ
ールド機の発進・到達用開口部を開口することを特徴と
するものである。
【0013】本発明においては、本線シールド機におけ
る分岐シールド機の発進・到達予定部に、外周覆工体と
内周覆工体との二重筒構造でかつその内周覆工体に分岐
シールド機の発進・到達用開口部を形成可能な発進・到
達用覆工構造体が組み立てられ、この発進・到達用覆工
構造体の外周覆工体を前進させて前記分岐シールド機の
発進・到達用開口部が開口された後にその開口部に対し
前記分岐シールド機の発進もしくは到達が行われる。
【0014】こうして、地山を露出させることなく分岐
シールド機を発進・到達させることができ、地山露出時
の地下水流入もしくは土砂崩壊を止めるための大掛かり
な地盤改良等が不要となって、発進・到達作業の簡略
化,迅速化および安全性向上を図ることができる。ま
た、本線シールド機内ではなくセグメントのような覆工
部に対し分岐シールド機が発進・到達されるので、この
本線シールド機の構造の複雑化もしくは機長の長大化を
防ぐことができる。また、本線シールド機内に分岐シー
ルド機を内蔵するタイプのものと違って、本線トンネル
の複数個所に分岐トンネルを設けることが可能となる。
【0015】前記分岐シールド機の発進・到達用開口部
は、前記内周覆工体の施工時に予め形成されるようにし
ても良い。このようにすれば、発進・到達時において開
口作業が不要となる。また、前記分岐シールド機の発進
もしくは到達前に前記内周覆工体の一部を取り外すこと
により形成されるようにしても良い。このようにすれ
ば、シールドジャッキの反力をセグメントで受けるとき
に強度的に有利となる。
【0016】前記外周覆工体は前記本線シールド機に牽
引されることにより前進されるのが好ましい。このよう
にすれば、外周覆工体の引き抜きを特別な装置を用いず
に容易に行うことができる。
【0017】前記外周覆工体を前進させる前に、前記分
岐シールド機の発進・到達用開口部とトンネル内空との
間の止水を行ってトンネル内空への水等の侵入を確実に
防止するのが好ましい。この止水を、前記分岐シールド
機の発進に際して、前記内周覆工体の内壁部に固着され
る筒状の発進用ガイドと前記分岐シールド機の外周部と
の間に設けられるパッキンとにより行うようにすれば、
土留壁を作らなくても良いので施工が簡単である。ま
た、この止水を、前記分岐シールド機の発進もしくは到
達に際して、前記分岐シールド機の発進・到達用開口部
にその分岐シールド機のカッタで切削可能な材料が充填
されてなる土留壁により行うようにすれば、シールド機
の発進・到達がいつでも可能となる。また、この止水
を、前記分岐シールド機の到達に際して、前記内周覆工
体の内壁部に固着される筒状の到達用ガイドとその到達
用ガイドの端部を覆うように設けられる隔壁とにより画
成される空間に充填材を充填することにより行うように
すれば、シールド機の発進・到達がいつでも可能とな
る。これらのうちいずれかの手法を採るのが良い。
【0018】また、前記外周覆工体と前記内周覆工体と
の間は、前記外周覆工体の前進位置に応じて別々のシー
ル材により止水されるのが好ましい。こうすることで、
前記外周覆工体のどの位置においても止水することがで
きる。
【0019】前記本線シールド機で前記分岐シールド機
発進・到達予定部を施工する際に、この本線シールド機
の推進反力を主として前記内周覆工体で支持するのが好
ましい。こうすることで、外周覆工体は発進・到達用開
口部の土水圧に対抗し得る厚みで十分であるので、この
外周覆工体を薄くすることができる。
【0020】この場合、前記本線シールド機で前記分岐
シールド機発進・到達予定部を施工する際に、前記本線
シールド機のシールドジャッキの先端部に取り付けられ
るスプレッダと前記内周覆工体との間にその内周覆工体
の端面のみに接当される所定厚さのスペーサが介挿され
るものとしても良いし、前記本線シールド機のシールド
ジャッキの先端部に前記内周覆工体の端面のみに接当さ
れる所定厚さのスプレッダが取り付けられるものとして
も良い。こうすることで、内周セグメントにのみ推力が
かけられ、外周セグメントには力がかからないので、厚
さを薄くすることができる。
【0021】前記発進・到達用覆工構造体の組み立てに
際して、互いに隣接する環状の外周覆工体の接合位置と
互いに隣接する環状の内周覆工体の接合位置とを前記本
線シールド機の掘進方向にずらすのが好ましい。これに
より、この発進・到達用覆工構造体の組み立てをより容
易に行うことができる。
【0022】次に、本発明による覆工構造体は、本線シ
ールド機に対し分岐シールド機を発進・到達させる際に
その本線シールド機における前記分岐シールド機の発進
・到達予定部に用いられる覆工構造体であって、外周覆
工体と内周覆工体との二重筒構造とされるとともに、こ
の内周覆工体に前記分岐シールド機の発進・到達用開口
部が形成可能とされることを特徴とするものである。
【0023】このような覆工構造体によれば、外周覆工
体を引き抜く(前方へ移動させる)だけで分岐シールド
機の発進・到達用開口部を形成することができる。
【0024】この場合、前記外周覆工体の前端部が前記
本線シールド機に固着されるのが好ましい。このように
すれば、外周覆工体の引き抜きを特別な装置を用いずに
容易に行うことができる。
【0025】前記外周覆工体と前記内周覆工体との間に
前部シール材および後部シール材を設け、前記外周覆工
体の前進によってその後部シール材が前記発進・到達用
開口部に達するまでは前記後部シール材によりそれら外
周覆工体と内周覆工体との間の止水が行われ、前記後部
シール材が前記発進・到達用開口部に達した後は前記前
部シール材によりそれら外周覆工体と内周覆工体との間
の止水が行われるのが好ましい。こうすることで、外周
覆工体が引き抜かれてもその外周覆工体と内周覆工体と
の間の止水を確実に行うことができる。
【0026】本発明の他の目的は、後述される詳細な説
明から明らかにされる。しかしながら、詳細な説明およ
び具体的実施例は最も好ましい実施態様について説明す
るが、本発明の精神および範囲内の種々の変更および変
形はその詳細な説明から当業者にとって明らかであるこ
とから、具体例として述べるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明による分岐シールド
機の発進・到達方法およびそれに用いる覆工構造体の具
体的実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0028】(第1実施例)図1乃至図5に、本発明の
第1実施例に係る分岐シールド機発進工程を説明する平
面図が示されている。
【0029】本実施例の本線シールド機1においては、
円筒状のスキンプレート2の前端部に、カッタヘッド用
モータ3の駆動により回転される円板状のカッタヘッド
4が設けられ、このカッタヘッド4の後方には隔壁5と
の間に圧力室6が画成され、この圧力室6内に先端部が
開口するように泥水を送り込む送泥管(図示せず)と、
この送泥管により送り込まれる泥水と掘削土砂とを混ぜ
合わせた状態で排出する排泥管(図示せず)とがそれぞ
れ配設されている。前記隔壁5の後方室内には複数個の
シールドジャッキ7が配設され、またその後方室内には
図示されないエレクタが収納されてそのエレクタを用い
てセグメント(標準セグメント)8が順次組み立てられ
るようになっている。こうして、シールドジャッキ7は
組み立てられたセグメント8を反力受けとして推進力を
得、カッタヘッド4が回転されつつ当該本線シールド機
1が本線トンネルを掘進するようにされている。なお、
スキンプレート2の後端部内面にはワイヤブラシよりな
るテールシール9が設けられている。
【0030】次に、このように構成されている本線シー
ルド機1から後述の分岐シールド機22を発進させる分
岐シールド機発進工程を順次に説明する。
【0031】二重セグメント組込み(図1) 分岐シールド機発進予定部に、比較的厚みの大きな内周
セグメント10と、厚みの小さな外周セグメント11,
12とよりなる二重セグメントを組み込む。これらセグ
メント10;11,12については、外周セグメント1
1,12と内周セグメント10とを、外周→内周→外周
→内周・・・というように交互に1ピースずつ組込み、
これによって1リング分の外周セグメント11,12と
内周セグメント10とを同時に組み立てる。また、図6
に拡大して示されるように、1リング目の外周セグメン
ト11は他の外周セグメント12に比べて幅(掘進方向
の長さ)の非常に狭いものを使用し、これによって以降
の内外周の各リングの端面に段差ができるようにし、各
セグメントの組込み(特に外周セグメントの隣接リング
間のボルト締結)が容易に行えるようにされている。な
お、内周セグメント10および外周セグメント12の幅
は前記段差の分だけ標準セグメント8の幅より小さくす
る。ここで、内周セグメント10は標準セグメント8に
比べて厚みが薄くなるとともに、この内周セグメント1
0に後述の分岐シールド機発進用開口部13も形成され
ているので、強度不足になる恐れがある。したがって、
この内周セグメント10を補強材により補強するなどに
よって耐荷重が標準セグメント8と同等になるようにす
る必要がある。
【0032】これら内外周セグメント10;11,12
の組立手順が図7に示されている。この図7はトンネル
の内側からトンネル壁面の一部を見て(上から下方を見
て)展開した図であって、(a)には、3リング分の外
周セグメント11,12と2リング分の内周セグメント
10とが組み立てられた状態が示されている。この状態
から4リング目の外周セグメント12および3リング目
の内周セグメント10は、(b)〜(g)の手順にした
がって組み立てられる。すなわち、まず(b)(c)に
示されるように、4リング目の最初の外周セグメント
(外周インバート)121 と2ピース目の外周セグメン
ト122 とを順次組込み、次いで(d)に示されるよう
に、3リング目の最初の内周セグメント(内周インバー
ト)101を外周セグメント121 ,122 のそれぞれ
に重なるように組み込む。次に、(e)に示されるよう
に3ピース目の外周セグメント123 を組み込んだ後、
(f)に示されるように2ピース目の内周セグメント1
2 を外周セグメント121,123 のそれぞれに重な
るように組み込む。以後同様の手順で内外周セグメント
を順次組み込むことによって(g)に示されるように内
外周セグメントの各1リング分の組込みが完了する。
【0033】これら内外周セグメント10;11,12
の組込みに際して、後述の分岐シールド機22が発進す
る部分の内周セグメント10には予め分岐シールド機発
進用開口部13を形成する。なお、このように開口部1
3を形成する代わりに、分岐シールド機の発進時に容易
に開口部が形成されるように、例えばボルトなどで簡単
に取り外せるような形の蓋体で覆うようにすることもで
き、このようにする方がシールドジャッキ7の反力を受
ける上では望ましい。
【0034】また、これらセグメント10;11,12
の組込み時に、内周セグメント10のリング間端面同
士,外周セグメント11,12のリング間端面同士およ
び内周セグメント10の最後端部(標準セグメント8と
の接続部)のリング間端面同士はボルトにより締結され
るが、最後端部の外周セグメント11と標準セグメント
8とのリング間端面同士はピン等による位置決めのみで
分離可能な状態とされている。なお、これらセグメント
10;11,12の組込み時における本線シールド機1
の掘進に際しては、シールドジャッキ7のスプレッダに
スペーサ14を取り付け、段差のできた内周セグメント
10の端面にそのスペーサ14を押しつけて推進反力を
取るようにし、外周セグメント11,12には推力をか
けないようにする。
【0035】また、図1のP部およびQ部拡大図である
図6(a)(b)に示されているように、外周セグメン
ト11,12には2か所にリング状のシール15,16
を設け、これらシール15,16によって内周セグメン
ト10との間を止水する。すなわち、後部側のシール1
5によって最後端部の外周セグメント11と標準セグメ
ント8とのリング間の隙間から浸入してくる水を止め、
後述するようにそのシール15が分岐シールド機発進用
開口部13の位置に来たときに前部側のシール16で止
水を行う。なお、図6(b)にて符号17で示されるの
はシール押さえである。
【0036】ここで、このような二重セグメントが組み
込まれる分岐シールド機発進部の周囲の地山は、分岐シ
ールド機の発進時の反力受けおよび止水のために、予め
薬剤注入により改良地盤18とされている。
【0037】分岐シールド機組立(図2) 本線シールド機1の掘進を停止し、分岐シールド機発進
用開口部13に円筒状のエントランス19を構築してそ
のエントランス19の端部に止水用のエントランスパッ
キン20を組み込む。また、この分岐シールド機発進用
開口部13の後方の内周セグメント10の内面に反力受
け21を構築する。次いで、分岐シールド機22を搬入
して組み立て、発進部に設置する。ここで、分岐シール
ド機22の機長が長い場合には、後述のテールシールド
24は取り付けないでおく。なお、この分岐シールド機
22の搬入を考慮し、本線シールド機1の張出デッキお
よび搬入ビーム(いずれも図示省略されている)はその
分岐シールド機22と干渉しないような形状とするのが
望ましいが、これら張出デッキ等が分岐シールド機22
と干渉する場合には、それら張出デッキ等の一部を分割
・撤去する。また、送泥管および排泥管(いずれも図示
省略されている)は分岐シールド機22と干渉しない位
置に予め移設しておく。
【0038】分岐シールド機発進部開口(図3) 外周セグメント12の前端を本線シールド機1のスキン
プレート2の内周面に固定ブラケット23で固定する。
これ以降は外周セグメント12の組込みを行わず、内周
セグメント10のみを組み立てる。そして、この内周セ
グメント10を1リング分組み立てると、この内周セグ
メント10の端面にシールドジャッキ7を押し当てて本
線シールド機1を掘進させる。この掘進時に本線シール
ド機1のスキンプレート2に固定されている外周セグメ
ント12はその本線シールド機1とともに前進し、これ
によってその外周セグメント12の最後端部に隙間(テ
ールボイド)が形成される。このように外周セグメント
12の前進により生じるテールボイドには裏込材を注入
する。こうして、分岐シールド機発進用開口部13が完
全に開口するまで本線シールド機1および外周セグメン
ト12を前進させる。なお、この外周セグメント12の
前進時にその外周セグメント12の後端側に設けられて
いるシール15が内周セグメント10の開口部13にか
かると止水機能が失われるが、このときには外周セグメ
ント12の前端側に設けられているシール16により止
水性が確保される。
【0039】分岐シールド機発進(図4) 本線シールド機1による掘進を一旦停止した後、分岐シ
ールド機22の発進準備を整えて発進させる。この後、
この分岐シールド機22の前進によりその分岐シールド
機22の後方にスペースができると、テールシールド2
4を接続する。この分岐シールド機22は、本線トンネ
ル内の反力受けおよび仮設セグメントが撤去でき、かつ
分岐シールド機22用の後続設備が分岐トンネル内に収
容できるようになるまでそのまま掘進を続ける。なお、
この間、本線シールド機1は停止している。
【0040】本線シールド機掘進再開(図5) 本線シールド機1の張出デッキおよび搬入ビームを復元
し、標準セグメント8を用いて本線シールド機1の通常
掘進を再開する。
【0041】(第2実施例)前記第1実施例において
は、本線シールド機内から分岐シールド機を発進させる
場合について説明したが、本第2実施例はその第1実施
例とほぼ同様の工程によって本線シールド機内に分岐シ
ールド機を到達させる場合に適用したものである。
【0042】図8乃至図11に、この第2実施例に係る
分岐シールド機到達工程を説明する平面図が示されてい
る(なお、二重セグメント組込み工程については第1実
施例と同様であるので、図示省略されている。)。本実
施例において、本線シールド機1,分岐シールド機22
等の構造については第1実施例と基本的に異なるところ
がないので、第1実施例と共通する部分には同一符号を
付すに止めてその詳細な説明を省略するものとする。
【0043】次に、本実施例における分岐シールド機到
達工程を順次に説明する。
【0044】二重セグメント組込み 第1実施例の二重セグメント組込み工程および図1
中、分岐シールド機発進用開口部13が分岐シールド機
到達用開口部13Aに変わるだけでその他の手順は同様
であるので説明および図示を省略する。
【0045】分岐シールド機到達部構築(図8) 本線シールド機1の掘進を停止し、分岐シールド機到達
用開口部13Aを塞ぐように円筒状の到達用ガイド25
およびその到達用ガイド25の端面を塞ぐ隔壁26を組
み立て、これら到達用ガイド25および隔壁26の内部
にモルタル等の充填材27を充填する。こうして、分岐
シールド機到達部の構築を行う。
【0046】分岐シールド機到達部開口(図9) 外周セグメント12の前端を本線シールド機1のスキン
プレート2の内周面に固定ブラケット23で固定する。
これ以降は外周セグメント12の組込みを行わず、内周
セグメント10のみを組み立てる。そして、この内周セ
グメント10を1リング分組み立てると、この内周セグ
メント10の端面にシールドジャッキ7を押し当てて本
線シールド機1を掘進させる。この掘進時に本線シール
ド機1のスキンプレート2に固定されている外周セグメ
ント12はその本線シールド機1とともに前進し、これ
によってその外周セグメント12の最後端部に隙間(テ
ールボイド)が形成される。このように外周セグメント
12の前進により生じるテールボイドには裏込材を注入
する。こうして、分岐シールド機到達用開口部13Aが
完全に開口するまで本線シールド機1および外周セグメ
ント12を前進させる。なお、この外周セグメント12
の前進時にその外周セグメント12の後端側に設けられ
ているシール15が内周セグメント10の開口にかかる
と止水機能が失われるが、このときには外周セグメント
12の前端側に設けられているシール16により止水性
が確保される。
【0047】本線シールド機掘進再開(図10) 本線シールド機1のセグメントを標準セグメント8に戻
してその本線シールド機1の通常の掘進を行う。
【0048】分岐シールド機到達(図11) 分岐シールド機22が分岐シールド機到達用開口部13
Aに到達すると、この到達した分岐シールド機22の先
端部の周囲に注入して止水し、この止水が完了したら隔
壁26を取り外した後、分岐シールド機22を解体す
る。
【0049】(第3実施例)図12乃至図15に、本発
明の第3実施例に係る分岐シールド機発進工程を説明す
る平面図が示されている(なお、二重セグメント組込み
工程については第1実施例と同様であるので、図示省略
されている。)。本実施例においても、第1実施例と共
通する部分にはその詳細な説明を省略するものとする。
【0050】次に、本実施例における分岐シールド機発
進工程を順次に説明する。
【0051】二重セグメント組込み 第1実施例における二重セグメント組込み工程および
図1と同様であるので説明および図示を省略する。
【0052】土留壁打設(図12) 分岐シールド機発進用開口部13に円筒状のエントラン
ス19を構築し、この発進用開口部13に、シールド機
のカッタビットで切削可能な材料で打設して土水圧に対
抗できる土留壁28を構築する。この場合、この土留壁
28の材料が外周セグメント11,12の内面に付着し
ないように、予めその土留壁28を構築する部分の外周
セグメント11,12の内面にビニールシート等を介在
させておくのが望ましい。
【0053】外周セグメントスライド(図13) 外周セグメント12の前端を本線シールド機1のスキン
プレート2の内周面に固定ブラケット23で固定する。
これ以降は外周セグメント12の組込みを行わず、内周
セグメント10のみを組み立てる。そして、この内周セ
グメント10を1リング分組み立てると、この内周セグ
メント10の端面にシールドジャッキ7を押し当てて本
線シールド機1を掘進させる。この掘進時に本線シール
ド機1のスキンプレート2に固定されている外周セグメ
ント12はその本線シールド機1とともに前進し、これ
によってその外周セグメント12の最後端部に隙間(テ
ールボイド)が形成される。このように外周セグメント
12の前進により生じるテールボイドには裏込材を注入
する。こうして、土留壁28が完全に地山に臨むまで本
線シールド機1および外周セグメント12を前進させ
る。なお、この外周セグメント12の前進時にその外周
セグメント12の後端側に設けられているシール15が
土留壁28にかかると止水機能が失われるが、このとき
には外周セグメント12の前端側に設けられているシー
ル16により止水性が確保される。
【0054】本線シールド機通常掘進(図14) 本線シールド機1のセグメントを標準セグメント8に戻
してその本線シールド機1の通常の掘進を行う。
【0055】分岐シールド機組立・発進(図15) 本線シールド機1の掘進が進行して本線シールド機1用
の後続設備が分岐部を通過した後、適当な時期に分岐シ
ールド機22の発進作業に着手する。この発進作業にお
いては、エントランス19の端部に止水用のエントラン
スパッキン20を組込み、発進部後方の内周セグメント
10の内面に反力受け21を構築する。次いで、分岐シ
ールド機22を搬入して組み立て、発進部に設置する。
ここで、分岐シールド機22の機長が長い場合には、後
述のテールシールド24は取り付けないでおく。また、
本線シールド機1の送泥管および排泥管(いずれも図示
省略されている)は分岐シールド機22と干渉しない位
置に予め移設しておく。この後、分岐シールド機22を
発進させ、この分岐シールド機22の前進によりその分
岐シールド機22の後方にスペースができると、テール
シールド24を接続する。
【0056】本実施例において、土留壁28を構成する
切削可能な材料としては、モルタルもしくはコンクリー
ト(特に骨材に石灰石を用いて切削し易くしたもの)な
どが用いられる。また、図16に示されているように、
土留壁28を構成するコンクリート29の補強材とし
て、繊維強化樹脂(例えばCFRP)製の棒状もしくは
線状の補強部材30を用いる変形例も可能である。この
場合、この補強部材30は網目状もしくは格子状に組み
合わせるようにし、両端を鋼製のエントランス19’の
内面に固定するのが好ましい。
【0057】本実施例によれば、分岐シールド機発進用
開口部13に土留壁28を設けているので、この発進用
開口部13の部分の内周セグメントにもシールドジャッ
キ7の推力をかけることができる。したがって、外周セ
グメント11,12の引き抜き時に本線シールド機1を
真っ直ぐに前進させることが容易となる。また、この発
進用開口部13の部分のセグメントがリングとして閉合
されているので、周囲からの土水圧に対する強度上も有
利である。さらに、分岐シールド機22の発進は外周セ
グメント11,12の移動後適当な時期に行うことがで
き、工期短縮を第一に即時分岐シールド機22を発進さ
せて本線シールド機1と並行して掘進することも、また
作業の輻輳による能力低下を避けるために、本線シール
ド機1の掘進終了後に分岐シールド機22を発進させる
ことも可能である。
【0058】(第4実施例)本第4実施例は前記第3実
施例とほぼ同様の工程によって本線シールド機内に分岐
シールド機を到達させる場合に適用したものである。
【0059】図17乃至図20に、この第4実施例に係
る分岐シールド機到達工程を説明する平面図が示されて
いる(なお、二重セグメント組込み工程については第1
実施例と同様であるので、図示省略されている。)。
【0060】次に、本実施例における分岐シールド機到
達工程を順次に説明する。
【0061】二重セグメント組込み 第1実施例の二重セグメント組込み工程および図1
中、分岐シールド機発進用開口部13が分岐シールド機
到達用開口部13Aに変わるだけでその他の手順は同様
であるので説明および図示を省略する。
【0062】土留壁打設(図17) 分岐シールド機到達用開口部13Aを取り囲むように円
筒状の到達用ガイド25を構築する。次いで、この到達
用ガイド25の内側空間にシールド機のカッタで切削可
能な材料よりなる土留壁31を打設により構築し、分岐
シールド機到達部の構築を行う。
【0063】外周セグメントスライド(図18) 外周セグメント12の前端を本線シールド機1のスキン
プレート2の内周面に固定ブラケット23で固定する。
これ以降は外周セグメント12の組込みを行わず、内周
セグメント10のみを組み立てる。そして、この内周セ
グメント10を1リング分組み立てると、この内周セグ
メント10の端面にシールドジャッキ7を押し当てて本
線シールド機1を掘進させる。この掘進時に本線シール
ド機1のスキンプレート2に固定されている外周セグメ
ント12はその本線シールド機1とともに前進し、これ
によってその外周セグメント12の最後端部に隙間(テ
ールボイド)が形成される。このように外周セグメント
12の前進により生じるテールボイドには裏込材を注入
する。こうして、土留壁31が完全に地山に臨むまで本
線シールド機1および外周セグメント12を前進させ
る。なお、この外周セグメント12の前進時にその外周
セグメント12の後端側に設けられているシール15が
土留壁31にかかると止水機能が失われるが、このとき
には外周セグメント12の前端側に設けられているシー
ル16により止水性が確保される。
【0064】本線シールド機通常掘進(図19) 本線シールド機1のセグメントを標準セグメント8に戻
してその本線シールド機1の通常の掘進を行う。
【0065】分岐シールド機到達(図20) 分岐シールド機22が分岐シールド機到達用開口部13
Aに到達すると、この到達した分岐シールド機22の先
端部の周囲に注入して止水し、この止水が完了したら残
りの土留壁31を取り外した後、分岐シールド機22を
解体する。
【0066】本実施例においても、土留壁31を構成す
る材料としてモルタルもしくはコンクリートなどを用い
るのが好適であり、また第3実施例と同様、コンクリー
トの補強材として、繊維強化樹脂(例えばCFRP)製
の棒状もしくは線状の補強部材を用いることが可能であ
る。
【0067】(第5実施例)図21乃至図32に、本発
明の第5実施例に係る分岐シールド機発進工程を説明す
る部分平面図が示されている。前述の各実施例において
は、シールドジャッキのスプレッダに、内周セグメント
の端面にのみ押当て可能なスペーサを取り付けるものと
したが、本実施例においては、このようなスペーサを用
いる代わりに、スプレッダを一時的に特殊形状のものに
交換するようにされている。
【0068】次に、本実施例における分岐シールド機発
進工程を図21〜図32を参照しながら順次に説明す
る。なお、本実施例における工程番号(1)〜(33)
は図21〜図32に付している番号(1)〜(33)に
対応する。
【0069】(1)外周セグメント組込み位置のシール
ドジャッキ7のロッド7aを収縮させ、スプレッダを、
標準スプレッダ40から外周セグメントとの干渉を避け
る特殊形状スプレッダ41に交換する。また、シールド
ジャッキ7の全縮時のスプレッダ41の倒れ防止用とし
てスペーサ42をスキンプレート2のテール部内面に溶
接により固定する。なお、このスプレッダ形状の工夫の
みで外周セグメントとの干渉を避けることができない場
合には、シールドジャッキ7のロッド7aを180°回
転させて内側に偏心させるようにする。
【0070】(2)外周セグメント(外周インバート)
431 を組込む。この際、この外周セグメント431
標準セグメント8とのリング間の固定は、外周セグメン
ト431 側に突設されるピン(もしくはホゾ)44を標
準セグメント8側に穿設されるピン穴45に挿入するこ
とによる位置決めのみにより行い、ボルト締結もしくは
溶接等による接続は行わない。ここで、外周セグメント
431 としては、スキンプレート2と同等の厚みで、か
つ標準セグメント幅の鋼板をリブ等によって補強したも
のであって、搬入・組立作業性を考慮して分割数を少な
く(粗く)したものが用いられる。また、この第1リン
グ目の外周セグメント431 の中間部には後述のワイヤ
ブラシ47を組込むための凹部46が形成されている。
【0071】(3)外周セグメント431 を組むと、こ
の組込み位置のシールドジャッキ7を伸長させ既設セグ
メント8に当てて反力を得る。なお、このシールドジャ
ッキ7の伸長時、外周セグメント431 の凹部46の後
部側段部が傾斜面46aとされているので、スプレッダ
41がその後部側段部に引っ掛かることがなく、また外
周セグメント431 の前方にはスペーサ42が設けられ
ているので、スプレッダ41がその外周セグメント43
1 の端面に突き当たることがない。こうして、前記
(1)〜(3)の各工程を繰り返すことによって1リン
グ分の外周セグメント431 の組込みが完了する。この
場合、各外周セグメント431 のピース間は止水溶接に
よって互いに連結する。また、この外周リングの形成に
際して、最初はピース間を仮接合し、全周の組込み後に
真円度を整えて本付けするのが好適である。
【0072】(4)内周セグメント組込み位置のシール
ドジャッキ7を収縮させる。この場合、スプレッダ41
の基端側の底面がテーパ面41aとされているので、こ
のスプレッダ41が外周セグメント431 の前部側段部
に引っ掛かることがない。
【0073】(5)シールドジャッキ7を収縮させた箇
所の外周セグメント431 にワイヤブラシ47を溶接
し、これらワイヤブラシ47の取付け後にブラシ間にテ
ールシールグリスを塗布する。なお、このようなワイヤ
ブラシ47を用いる代わりに、第1実施例乃至第4実施
例に示されているようなゴム製のシールを用いることも
できる。
【0074】(6)内周セグメント481 を、ボルト・
ナット49を用いる締結により組込む。ここで、内周セ
グメント481 は、標準セグメント8に比べて厚みが薄
くなる分強度および剛性を向上させ、耐荷重が標準セグ
メント8と同等になるようにする必要がある。また、内
周セグメント481 と外周セグメント431 とは前後方
向に千鳥組になるように例えば距離aだけ互いにずらす
のが好ましい。
【0075】(7)シールドジャッキ7を伸長して内周
セグメント481 の端面に当接させる。こうして、前記
(4)〜(7)の各工程を繰り返すことによって1リン
グ分の内周セグメント481 の組込みが完了する。この
場合、各内周セグメント48 1 のピース間はボルト締結
によって互いに連結する。リング完成後、内周セグメン
ト481 に形成されているグラウトホール(裏込め注入
のためにセグメントに形成される孔)50を利用してワ
イヤブラシ47間にグリスを注入する。また、内周セグ
メント481 と外周セグメント431 とをピン51で連
結し、これによって内周セグメント481 の押圧時に外
周セグメント431 が一体で動くようにするとともに、
外周リング端面にかかる水圧によりその外周リングが前
方へ押されるのを防ぐ。
【0076】(8)シールドジャッキ7を伸長させて内
周セグメント481 の端面に反力をとりつつ本線シール
ド機1を掘進する。この際、標準セグメント8と外周セ
グメント431 との境界面から浸入する水はワイヤブラ
シ47によって止められる。
【0077】(9)第2リング目の外周セグメント43
2 を組込む箇所のシールドジャッキ7を収縮させる。こ
のとき、スプレッダ41がスペーサ42に当たらないよ
うにする必要がある。なお、第1リング目の外周セグメ
ント431 と第2リング目の外周セグメント432 とは
千鳥組にする。
【0078】(10)第2リング目の外周セグメント4
2 を組込む。リング間は最初仮接合し、全周の組込み
後に真円度を整えて本付け止水溶接する。また、ボルト
締結を用いることもできる。ここで、第2リング目の外
周セグメント432 の幅(掘進方向の長さ)は、第1リ
ング目の内周セグメント481 の幅と同等の幅(例えば
900mm)、言い換えれば第1リング目の外周セグメ
ント431 の幅(例えば1000mm)よりも小さな幅
にされ、これによって溶接作業に支障がないようにされ
ている。なお、第2リング目以降の外周セグメント43
2 ・・・にはワイヤブラシ取付け用の凹部は形成されて
いない。
【0079】(11)シールドジャッキ7を伸長させて
内周セグメント481 の端面に当てる。こうして、前記
(9)〜(11)の各工程を繰り返すことによって1リ
ング分の外周セグメント432 の組込みが完了する。こ
の場合、各外周セグメント431 ,432 のリング間お
よびピース間共、最初仮付溶接し、全周の組込み後にリ
ングの真円度を整えて本付け止水溶接する。
【0080】(12)第2リング目の内周セグメント4
2 の組込み位置のシールドジャッキ7を収縮させる。
なお、第1リング目の内周セグメント481 と第2リン
グ目の内周セグメント482 とは千鳥組にする。
【0081】(13)第2リング目の内周セグメント4
2 をボルト締結により組込む。なお、この第2リング
目以降の内周セグメントの一部には分岐シールド機発進
用開口部13が形成されるか、または形成可能な蓋体に
より覆われている。
【0082】(14)シールドジャッキ7を伸長させて
内周セグメント482 の端面に当てる。こうして、前記
(12)〜(14)の各工程を繰り返すことによって1
リング分の内周セグメント482 の組込みが完了する。
【0083】(15)シールドジャッキ7を伸長させて
内周セグメント482 の端面に反力をとりつつ本線シー
ルド機1を掘進させる。こうして、前記(9)〜(1
5)の各工程を繰り返すことによって分岐シールド機の
発進部を構築する。
【0084】(16)分岐シールド機発進用開口部13
を含む区間における外周セグメント431 〜43n およ
び内周セグメント481 〜48n の組立と、本線シール
ド機1の掘進が完了する。
【0085】(17)第(n+1)リング目の外周セグ
メント43n+1 を組込む箇所のシールドジャッキ7を収
縮させる。
【0086】(18)第(n+1)リング目の外周セグ
メント43n+1 を組込む。この外周セグメント43n+1
は、第1リング目の外周セグメント431 と同様、中間
部にワイヤブラシ47Aを組込むための凹部46Aが形
成されている。なお、この外周セグメント43n+1 につ
いても、前述のように仮付け,真円確保および本付け
(止水)の順で組付けられる。
【0087】(19)シールドジャッキ7を伸長させて
内周セグメント48n の端面に当てる。こうして、前記
(17)〜(19)の各工程を繰り返すことによって1
リング分の外周セグメント43n+1 の組込みが完了す
る。
【0088】(20)前記(4)〜(7)と同様の手順
により外周セグメント43n+1 に係る外周リングにワイ
ヤブラシ47Aを組込み、第(n+1)リング目の内周
リングを完成させる。そして、リング完成後、内周セグ
メント48n+1 に形成されているグラウトホール50を
利用してワイヤブラシ47A間にグリスを注入する。た
だし、内外周セグメント間のピンによる連結は行わな
い。なお、この内周セグメント48n+1 には分岐シール
ド機発進用開口部は形成されていない。
【0089】(21)前記(8)〜(11)と同様の手
順により1リング分の外周セグメント43n+2 の組込み
を完成させる。
【0090】(22)第1リング目の内周セグメント4
1 と外周セグメント431 とを連結しているピン51
を抜く。
【0091】(23)外周セグメント43n+2 を固定ブ
ラケット52により本線シールド機本体のスキンプレー
ト2に溶接固定する。この溶接作業は、必要に応じて一
部のシールドジャッキ7を収縮させて行う。
【0092】(24)前記(12)〜(14)と同様の
手順により1リング分の内周セグメント48n+2 の組込
みを完成させる。
【0093】(25)分岐シールド機発進用開口部13
に円筒状のエントランス19を構築してそのエントラン
ス19の端部に止水用のエントランスパッキン20を組
込む。
【0094】(26)分岐シールド機22を搬入して組
み立て、発進部に設置するとともに、分岐シールド機発
進用開口部13の後方の内周セグメントの内面に反力受
け(図示せず)を構築する。この後、この分岐シールド
機22が泥水式の場合には、この分岐シールド機22の
カッタヘッド前面に泥水圧をかけて地山の土水圧に対抗
させる。一方、この分岐シールド機22が土圧式の場合
には、カッタヘッド前面およびチャンバ内に、土圧を発
生できて排土可能でかつ外周セグメントに付着しない材
料を充填するか、またはカッタヘッド前面に、カッタで
切削可能でかつ外周セグメントに付着しない材料を充填
することにより地山の土水圧に対抗させる。
【0095】(27)シールドジャッキ7を伸長させて
内周セグメント48n+2 の端面に反力をとりつつ本線シ
ールド機1を掘進させる。この掘進に伴って外周セグメ
ント431 〜43n+2 は本線シールド機1と一体に前進
する。この前進時に、第1リング目の外周セグメント4
1 と標準セグメント8とのリング間に設けられるピン
44は抜け落ちる。なお、この前進により生じるテール
ボイドには裏込材を注入する。
【0096】(28)前記(12)〜(14)の各工程
と同様にして第(n+3)リング目の内周セグメント4
n+3 を組み立てる。
【0097】(29)分岐シールド機発進用開口部13
が完全に開口するまで前記(27)および(28)の各
工程を繰り返す。この分岐シールド機発進用開口部13
が開口すると、この開口部13から水もしくは土砂が流
入するが、エントランス19の内周面はエントランスパ
ッキン20によって止水されるとともに、内外周セグメ
ント間は外周セグメント43n+1 に設けられているワイ
ヤブラシ47Aによって止水されるので支障はない。
【0098】(30)分岐シールド機発進用開口部13
が完全に開口すると本線シールド機1の掘進を停止させ
る。この本線シールド機1の停止の際には、シールドジ
ャッキ7を完全に押し切らず、次の内周セグメント48
2n+2を組込んだときにそのリング前端面が外周リング前
端面より若干前方位置となるようにそのシールドジャッ
キ7を止める、言い換えれば図31における距離bが内
周セグメントの幅よりも若干小さめになるようにする。
【0099】(31)セグメント1ピース分の範囲につ
いてスペーサ42および固定ブラケット52を外し、こ
の外した箇所のシールドジャッキ7を収縮させてスプレ
ッダ41を標準スップレッダ40に交換する。
【0100】(32)内周セグメント482n+2を組込
み、この内周セグメント482n+2の端面にシールドジャ
ッキ7を押し当てる。こうして、前記(31)および
(32)の各工程を繰り返して第(2n+2)リング目
の内周リングを完成させる。この後、外周リングが水圧
で押されて動くのを防止するために、最前端の外周セグ
メント43n+2 に係る外周リング前端面の数カ所に例え
ばゴムもしくは木材よりなるスペーサ53を固着する。
【0101】(33)この後、分岐シールド機22を発
進させ、この分岐シールド機22が所定距離掘進した後
に本線シールド機1を通常掘進させる。この通常掘進に
際しては、セグメントとして標準厚みと標準幅の標準セ
グメント8が使用される。
【0102】本実施例によれば、前述の各実施例とは異
なり、1リング分の外周セグメントを先に完成させた後
にその内側に内周セグメントを組み立てることができる
ので、外周セグメントの真円度が確保し易いという利点
がある。
【0103】本実施例においては、分岐シールド機を発
進させる場合のみについて説明したが、このようなスプ
レッダ交換方式は、特に図示および詳細な説明は省略す
るが、分岐シールド機を到達させる場合についても勿論
適用できるのは言うまでもない。
【0104】また、本実施例においては、内周セグメン
トに分岐シールド機発進用開口部を形成するものとした
が、このような発進用開口部を設けずに、前記第3実施
例に記載のような土留壁を設けるようにする実施例も可
能である。勿論、このようにスプレッダ交換方式でかつ
土留壁を設けるものは、分岐シールド機を到達させる場
合についても適用することができる。
【0105】前述のように、本発明は、種々に変更可能
なことは明らかである。このような変更は本発明の精神
および範囲に反することなく、また当業者にとって明瞭
な全てのそのような変形、変更は、請求の範囲に含まれ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1実施例に係る分岐シールド機発進
工程を説明する平面図(1)である。
【図2】図2は、第1実施例に係る分岐シールド機発進
工程を説明する平面図(2)である。
【図3】図3は、第1実施例に係る分岐シールド機発進
工程を説明する平面図(3)である。
【図4】図4は、第1実施例に係る分岐シールド機発進
工程を説明する平面図(4)である。
【図5】図5は、第1実施例に係る分岐シールド機発進
工程を説明する平面図(5)である。
【図6】図6は、図1のP部拡大図(a)およびQ部拡
大図(b)である。
【図7】図7は、二重セグメント組立手順説明図であ
る。
【図8】図8は、第2実施例に係る分岐シールド機到達
工程を説明する平面図(1)である。
【図9】図9は、第2実施例に係る分岐シールド機到達
工程を説明する平面図(2)である。
【図10】図10は、第2実施例に係る分岐シールド機
到達工程を説明する平面図(3)である。
【図11】図11は、第2実施例に係る分岐シールド機
到達工程を説明する平面図(4)である。
【図12】図12は、第3実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する平面図(1)である。
【図13】図13は、第3実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する平面図(2)である。
【図14】図14は、第3実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する平面図(3)である。
【図15】図15は、第3実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する平面図(4)である。
【図16】図16は、土留壁の変形例を示す断面図であ
る。
【図17】図17は、第4実施例に係る分岐シールド機
到達工程を説明する平面図(1)である。
【図18】図18は、第4実施例に係る分岐シールド機
到達工程を説明する平面図(2)である。
【図19】図19は、第4実施例に係る分岐シールド機
到達工程を説明する平面図(3)である。
【図20】図20は、第4実施例に係る分岐シールド機
到達工程を説明する平面図(4)である。
【図21】図21は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(1)〜(3)である。
【図22】図22は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(4)〜(6)である。
【図23】図23は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(7)〜(9)である。
【図24】図24は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(10)〜(12)であ
る。
【図25】図25は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(13)〜(15)であ
る。
【図26】図26は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(16)〜(18)であ
る。
【図27】図27は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(19)〜(21)であ
る。
【図28】図28は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(22)〜(24)であ
る。
【図29】図29は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(25)〜(26)であ
る。
【図30】図30は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(27)〜(29)であ
る。
【図31】図31は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(30)である。
【図32】図32は、第5実施例に係る分岐シールド機
発進工程を説明する部分平面図(31)〜(33)であ
る。
【図33】図33は、従来の分岐シールド工法の説明図
である。
【符号の説明】
1 本線シールド機 2 スキンプレート 7 シールドジャッキ 8 標準セグメント 10;481 〜482n+2 内周セグメント(内周覆工
体) 11,12;431 〜43n+2 外周セグメント(外周
覆工体) 13 分岐シールド機発進用開口部 13A 分岐シールド機到達用開口部 14 スペーサ 15,16 シール 19 エントランス 20 エントランスパッキン 21 反力受け 22 分岐シールド機 23,52 固定ブラケット 25 到達用ガイド 26 隔壁 27 充填材 28,31 土留壁 29 コンクリート 30 補強部材 40 標準スプレッダ 41 特殊形状スプレッダ 44,51 ピン 47,47A ワイヤブラシ 53 スペーサ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本線シールド機に対し分岐シールド機を
    発進・到達させる分岐シールド機の発進・到達方法であ
    って、前記本線シールド機における前記分岐シールド機
    の発進・到達予定部に、外周覆工体と内周覆工体との二
    重筒構造でかつその内周覆工体に前記分岐シールド機の
    発進・到達用開口部を形成可能な発進・到達用覆工構造
    体を組み立て、前記分岐シールド機の発進もしくは到達
    に先立って前記外周覆工体を前進させて前記分岐シール
    ド機の発進・到達用開口部を開口することを特徴とする
    分岐シールド機の発進・到達方法。
  2. 【請求項2】 前記分岐シールド機の発進・到達用開口
    部は、前記内周覆工体の施工時に予め形成されることを
    特徴とする請求項1に記載の分岐シールド機の発進・到
    達方法。
  3. 【請求項3】 前記分岐シールド機の発進・到達用開口
    部は、前記分岐シールド機の発進もしくは到達前に前記
    内周覆工体の一部を取り外すことにより形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の分岐シールド機の発進・
    到達方法。
  4. 【請求項4】 前記外周覆工体は前記本線シールド機に
    牽引されることにより前進されることを特徴とする請求
    項1乃至3のうちのいずれかに記載の分岐シールド機の
    発進・到達方法。
  5. 【請求項5】 前記外周覆工体を前進させる前に、前記
    分岐シールド機の発進・到達用開口部とトンネル内空と
    の間の止水を行うことを特徴とする請求項1乃至4のう
    ちのいずれかに記載の分岐シールド機の発進・到達方
    法。
  6. 【請求項6】 前記分岐シールド機の発進に際して、前
    記内周覆工体の内壁部に固着される筒状の発進用ガイド
    と前記分岐シールド機の外周部との間に設けられるパッ
    キンにより前記止水が行われることを特徴とする請求項
    5に記載の分岐シールド機の発進・到達方法。
  7. 【請求項7】 前記分岐シールド機の発進もしくは到達
    に際して、前記分岐シールド機の発進・到達用開口部に
    その分岐シールド機のカッタで切削可能な材料が充填さ
    れてなる土留壁により前記止水が行われることを特徴と
    する請求項5に記載の分岐シールド機の発進・到達方
    法。
  8. 【請求項8】 前記分岐シールド機の到達に際して、前
    記内周覆工体の内壁部に固着される筒状の到達用ガイド
    とその到達用ガイドの端部を覆うように設けられる隔壁
    とにより画成される空間に充填材を充填することにより
    前記止水が行われることを特徴とする請求項5に記載の
    分岐シールド機の発進・到達方法。
  9. 【請求項9】 前記外周覆工体と前記内周覆工体との間
    は、前記外周覆工体の前進位置に応じて別々のシール材
    により止水されることを特徴とする請求項1乃至8のう
    ちのいずれかに記載の分岐シールド機の発進・到達方
    法。
  10. 【請求項10】 前記本線シールド機で前記分岐シール
    ド機発進・到達予定部を施工する際に、この本線シール
    ド機の推進反力を主として前記内周覆工体で支持するこ
    とを特徴とする請求項1乃至9のうちのいずれかに記載
    の分岐シールド機の発進・到達方法。
  11. 【請求項11】 前記本線シールド機で前記分岐シール
    ド機発進・到達予定部を施工する際に、前記本線シール
    ド機のシールドジャッキの先端部に取り付けられるスプ
    レッダと前記内周覆工体との間にその内周覆工体の端面
    のみに接当される所定厚さのスペーサが介挿されること
    を特徴とする請求項10に記載の分岐シールド機の発進
    ・到達方法。
  12. 【請求項12】 前記本線シールド機で前記分岐シール
    ド機発進・到達予定部を施工する際に、前記本線シール
    ド機のシールドジャッキの先端部に前記内周覆工体の端
    面のみに接当される所定厚さのスプレッダが取り付けら
    れることを特徴とする請求項10に記載の分岐シールド
    機の発進・到達方法。
  13. 【請求項13】 前記発進・到達用覆工構造体の組み立
    てに際して、互いに隣接する環状の外周覆工体の接合位
    置と互いに隣接する環状の内周覆工体の接合位置とを前
    記本線シールド機の掘進方向にずらすことを特徴とする
    請求項1乃至12のうちのいずれかに記載の分岐シール
    ド機の発進・到達方法。
  14. 【請求項14】 本線シールド機に対し分岐シールド機
    を発進・到達させる際にその本線シールド機における前
    記分岐シールド機の発進・到達予定部に用いられる覆工
    構造体であって、外周覆工体と内周覆工体との二重筒構
    造とされるとともに、この内周覆工体に前記分岐シール
    ド機の発進・到達用開口部が形成可能とされることを特
    徴とする覆工構造体。
  15. 【請求項15】 前記外周覆工体の前端部が前記本線シ
    ールド機に固着されることを特徴とする請求項14に記
    載の覆工構造体。
  16. 【請求項16】 前記外周覆工体と前記内周覆工体との
    間に前部シール材および後部シール材を設け、前記外周
    覆工体の前進によってその後部シール材が前記発進・到
    達用開口部に達するまでは前記後部シール材によりそれ
    ら外周覆工体と内周覆工体との間の止水が行われ、前記
    後部シール材が前記発進・到達用開口部に達した後は前
    記前部シール材によりそれら外周覆工体と内周覆工体と
    の間の止水が行われることを特徴とする請求項14また
    は15に記載の覆工構造体。
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CN104879132A (zh) * 2015-04-03 2015-09-02 中铁工程装备集团有限公司 同时适应φ6000和φ6200管片盾构主机及其实现方法

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