JPH0940998A - 水系洗浄剤組成物 - Google Patents
水系洗浄剤組成物Info
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- JPH0940998A JPH0940998A JP21662395A JP21662395A JPH0940998A JP H0940998 A JPH0940998 A JP H0940998A JP 21662395 A JP21662395 A JP 21662395A JP 21662395 A JP21662395 A JP 21662395A JP H0940998 A JPH0940998 A JP H0940998A
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- alkyl
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- detergent composition
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- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】多岐の油汚れに対して優れた洗浄性を示し、し
かも、環境汚染が少なく、引火点、沸点が高く、安全な
水系洗浄剤組成物を提供すること。 【解決手段】式I及びIIで示される化合物の少なくと
も1種以上を有効量含む水系洗浄剤組成物。 【化1】 【化2】 (R1及びR2は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜9の直鎖又は分岐したアルキル、ベンジル、
アルキルフェニル、アルケニル、アルコキシル、ハロア
ルキル基から選択される基を表し、R3は水素原子又は
炭素数1〜9の直鎖又は分岐したアルキル、アルキルフ
ェニル、ハロアルキル、フェニル、ベンジル基から選択
される基を表し、Aは−C2H4−及び−CH2C(C
H3)H−の1種以上、l及びmは1以上の数、l+m
は2〜10、nは1〜10である。) さらに、界面活性剤、有機アルカリとともに使用すると
洗浄効果が上がる。
かも、環境汚染が少なく、引火点、沸点が高く、安全な
水系洗浄剤組成物を提供すること。 【解決手段】式I及びIIで示される化合物の少なくと
も1種以上を有効量含む水系洗浄剤組成物。 【化1】 【化2】 (R1及びR2は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜9の直鎖又は分岐したアルキル、ベンジル、
アルキルフェニル、アルケニル、アルコキシル、ハロア
ルキル基から選択される基を表し、R3は水素原子又は
炭素数1〜9の直鎖又は分岐したアルキル、アルキルフ
ェニル、ハロアルキル、フェニル、ベンジル基から選択
される基を表し、Aは−C2H4−及び−CH2C(C
H3)H−の1種以上、l及びmは1以上の数、l+m
は2〜10、nは1〜10である。) さらに、界面活性剤、有機アルカリとともに使用すると
洗浄効果が上がる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系洗浄剤組成物
に関するものである。更に詳しくはプリント基板、ハン
ダフラックス、潤滑油、切削油等の機械油、グリース
等、及び換気扇、レンジ等の家庭の油汚れの洗浄除去性
に優れ、引火点、沸点が高く安全で、しかもハロゲン系
溶剤を含まないため、環境汚染の少ない水系洗浄剤組成
物に関するものである。
に関するものである。更に詳しくはプリント基板、ハン
ダフラックス、潤滑油、切削油等の機械油、グリース
等、及び換気扇、レンジ等の家庭の油汚れの洗浄除去性
に優れ、引火点、沸点が高く安全で、しかもハロゲン系
溶剤を含まないため、環境汚染の少ない水系洗浄剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント基板、ハンダフラッ
クス、機械油、グリース等の洗浄、あるいは、台所内な
どに付着した家庭の油汚れ(特に食用油が加熱縮合し変
質したもの)を洗浄除去するために種々の技術が提案さ
れている。
クス、機械油、グリース等の洗浄、あるいは、台所内な
どに付着した家庭の油汚れ(特に食用油が加熱縮合し変
質したもの)を洗浄除去するために種々の技術が提案さ
れている。
【0003】特に、プリント基板、ハンダフラックス、
機械や金属部品などの表面に存在する有機物系の汚れの
洗浄除去には、従来、トリクロロエチレン等の塩素系溶
剤、トリクロロトリフルオロエタン等のハロゲン系溶剤
が用いられていた。これら塩素系溶剤やハロゲン系溶剤
は、ワックスや油脂類の洗浄力、溶解力に優れ、毒性が
低く不燃性である、非洗浄物を侵食しないなどの理由
で、各種産業分野で広く使用されていた。
機械や金属部品などの表面に存在する有機物系の汚れの
洗浄除去には、従来、トリクロロエチレン等の塩素系溶
剤、トリクロロトリフルオロエタン等のハロゲン系溶剤
が用いられていた。これら塩素系溶剤やハロゲン系溶剤
は、ワックスや油脂類の洗浄力、溶解力に優れ、毒性が
低く不燃性である、非洗浄物を侵食しないなどの理由
で、各種産業分野で広く使用されていた。
【0004】さらに、塩素系溶剤やハロゲン系溶剤に代
わる技術が幾つか提案されている。具体的には、テルペ
ン化合物と界面活性剤の混合物からなる洗浄剤(特表昭
63−501908号公報)、炭素数1〜5の短鎖アル
コールのアルキレンオキサイド付加物からなる洗浄剤
(特開平6−340896号公報)、芳香族ポリエーテ
ル化合物と界面活性剤及び無機アルカリとからなる洗浄
剤(特開平6−57291号公報)、脂肪族炭化水素等
と低級アルコールとからなる洗浄剤(特開平3−267
98号公報)、ポリオキシエチレンジカルボン酸と非イ
オン界面活性剤とからなる洗浄剤(特開平3−1719
3号公報)などである。また、前記以外にもポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル等の非イオン界面活性剤及び/又
は、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェ
ート、アルカンスルホネート、アルキルベンゼンスルホ
ネート等のアニオン界面活性剤の混合物、及び/又は、
これらの混合系に、有機アミン誘導体(2ーエチルヘキ
シルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン等の有機
アミンのポリオキシエチレン誘導体等)を混合した洗浄
剤、燈油、ナフテン等の炭化水素溶剤を混合した洗浄剤
等が使用されている。
わる技術が幾つか提案されている。具体的には、テルペ
ン化合物と界面活性剤の混合物からなる洗浄剤(特表昭
63−501908号公報)、炭素数1〜5の短鎖アル
コールのアルキレンオキサイド付加物からなる洗浄剤
(特開平6−340896号公報)、芳香族ポリエーテ
ル化合物と界面活性剤及び無機アルカリとからなる洗浄
剤(特開平6−57291号公報)、脂肪族炭化水素等
と低級アルコールとからなる洗浄剤(特開平3−267
98号公報)、ポリオキシエチレンジカルボン酸と非イ
オン界面活性剤とからなる洗浄剤(特開平3−1719
3号公報)などである。また、前記以外にもポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル等の非イオン界面活性剤及び/又
は、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェ
ート、アルカンスルホネート、アルキルベンゼンスルホ
ネート等のアニオン界面活性剤の混合物、及び/又は、
これらの混合系に、有機アミン誘導体(2ーエチルヘキ
シルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン等の有機
アミンのポリオキシエチレン誘導体等)を混合した洗浄
剤、燈油、ナフテン等の炭化水素溶剤を混合した洗浄剤
等が使用されている。
【0005】また、台所とその周辺、例えば換気扇、レ
ンジ等に付着した油汚れの洗浄除去技術として従来より
幾つか提案されている。具体的には、カセイアルカリと
アニオン界面活性剤との混合物よりなる洗浄剤(特開昭
54−13511号公報)、アルカノールアミンとポリ
オキシエチレンアルキルサルフェート及び高級脂肪酸の
ジアルカノールアミドからなる洗浄剤(特開昭60−1
30697号公報)、ポリオキシエチレンアルキルアマ
イド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリコー
ルエーテル系溶剤、アルカノールアミンからなる洗浄剤
(特開平6−49499号公報)などである。
ンジ等に付着した油汚れの洗浄除去技術として従来より
幾つか提案されている。具体的には、カセイアルカリと
アニオン界面活性剤との混合物よりなる洗浄剤(特開昭
54−13511号公報)、アルカノールアミンとポリ
オキシエチレンアルキルサルフェート及び高級脂肪酸の
ジアルカノールアミドからなる洗浄剤(特開昭60−1
30697号公報)、ポリオキシエチレンアルキルアマ
イド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリコー
ルエーテル系溶剤、アルカノールアミンからなる洗浄剤
(特開平6−49499号公報)などである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】洗浄用溶剤として優れ
た特性を持っているため、従来より広く使用されてきた
塩素系溶剤やハロゲン系溶剤は、環境へ蓄積し、生態系
へ悪影響を及ぼしたり、大気中のオゾン層を破壊するこ
となどが分かって、環境汚染が問題となり、使用全廃の
世論が高まっており、今後その使用は困難になってい
る。
た特性を持っているため、従来より広く使用されてきた
塩素系溶剤やハロゲン系溶剤は、環境へ蓄積し、生態系
へ悪影響を及ぼしたり、大気中のオゾン層を破壊するこ
となどが分かって、環境汚染が問題となり、使用全廃の
世論が高まっており、今後その使用は困難になってい
る。
【0007】また、上記溶剤に代わる技術として提案さ
れてきたテルペン系化合物又は低級アルコール等の溶剤
を含む洗浄剤は、引火点が低く、作業安全上問題がある
ばかりでなく、殊にテルペン系化合物については、水に
不溶であり、水洗で完全に除去するのが困難である。
れてきたテルペン系化合物又は低級アルコール等の溶剤
を含む洗浄剤は、引火点が低く、作業安全上問題がある
ばかりでなく、殊にテルペン系化合物については、水に
不溶であり、水洗で完全に除去するのが困難である。
【0008】短鎖アルコールのエチレンオキサイド付加
物を含む洗浄剤は、洗浄力が不十分であり、テルペン系
化合物と界面活性剤との混合物の乳化型洗浄剤は洗浄さ
れた油分で洗浄液の乳化分散系がくずれ、洗浄力の経時
安定性が乏しくなる。
物を含む洗浄剤は、洗浄力が不十分であり、テルペン系
化合物と界面活性剤との混合物の乳化型洗浄剤は洗浄さ
れた油分で洗浄液の乳化分散系がくずれ、洗浄力の経時
安定性が乏しくなる。
【0009】ナフテン油、ケロシン等の炭化水素溶剤を
配合した洗浄剤については、洗浄力の経時安定性に乏し
いとともに、沸点が低く、臭気が強いうえ、毒性が高
い。
配合した洗浄剤については、洗浄力の経時安定性に乏し
いとともに、沸点が低く、臭気が強いうえ、毒性が高
い。
【0010】界面活性剤を主体とした洗浄剤については
引火性、臭気等の問題は解決されるが、洗浄力に劣り、
特に、型の複雑な精密部品を洗浄する場合、細部まで洗
浄することが困難である(界面活性剤が細部でゲル化
し、洗浄されなくなるのである)。
引火性、臭気等の問題は解決されるが、洗浄力に劣り、
特に、型の複雑な精密部品を洗浄する場合、細部まで洗
浄することが困難である(界面活性剤が細部でゲル化
し、洗浄されなくなるのである)。
【0011】界面活性剤混合物に有機アミンのポリオキ
シエチレン誘導体やエチルカービトール、ブチルカービ
トール等のグリコールエーテル類を混合するという提案
があるが、ロジンフラックス等の洗浄には不十分であ
る。グリコールエーテル類を使用した洗浄剤は、洗浄機
のプラスチック部品(パッキング等)を腐食することが
あり、好ましくない。
シエチレン誘導体やエチルカービトール、ブチルカービ
トール等のグリコールエーテル類を混合するという提案
があるが、ロジンフラックス等の洗浄には不十分であ
る。グリコールエーテル類を使用した洗浄剤は、洗浄機
のプラスチック部品(パッキング等)を腐食することが
あり、好ましくない。
【0012】また、家庭の油汚れの除去のため提案され
てきた上述の洗浄剤は何れも、油汚れ、特に、加熱によ
り重縮合して変質した油汚れに対する洗浄力が十分でな
い。更に、カセイアルカリを使用したものは、安全性に
問題があり、洗浄力向上のため、グリコールエーテル系
溶剤を配合したものはプラスチックスに対し、腐食性を
示すことがあり好ましくない。
てきた上述の洗浄剤は何れも、油汚れ、特に、加熱によ
り重縮合して変質した油汚れに対する洗浄力が十分でな
い。更に、カセイアルカリを使用したものは、安全性に
問題があり、洗浄力向上のため、グリコールエーテル系
溶剤を配合したものはプラスチックスに対し、腐食性を
示すことがあり好ましくない。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点を解決
し、プリント基板、ハンダフラックス等の機械油等の油
汚れ、及び台所内に付着した油汚れに対する洗浄力に優
れ、かつ引火点、沸点が高く、環境汚染の少ない水系洗
浄剤組成物を提供することを目的としたものである。
し、プリント基板、ハンダフラックス等の機械油等の油
汚れ、及び台所内に付着した油汚れに対する洗浄力に優
れ、かつ引火点、沸点が高く、環境汚染の少ない水系洗
浄剤組成物を提供することを目的としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決すべく
鋭意研究を重ねた結果、下記に示すような2つの本発明
品により目的を達成することができる。
鋭意研究を重ねた結果、下記に示すような2つの本発明
品により目的を達成することができる。
【0015】本発明の第1の視点により、次式Iで示さ
れるベンゼンスルホンアミド誘導体のエチレンオキサイ
ド及び/又はプロピレンオキサイドの1〜10モル付加
物の少なくとも1種以上を有効量含むことを特徴とする
水系洗浄剤組成物が提供される。
れるベンゼンスルホンアミド誘導体のエチレンオキサイ
ド及び/又はプロピレンオキサイドの1〜10モル付加
物の少なくとも1種以上を有効量含むことを特徴とする
水系洗浄剤組成物が提供される。
【0016】
【化4】
【0017】(式中、R1及びR2は、各々独立に水素
原子、ハロゲン原子、又は炭素数が1〜9の直鎖又は分
岐したアルキル、ベンジル、アルキルフェニル、アルケ
ニル、アルコキシル、ハロアルキル基から選択される基
を表し、R3は水素原子又は炭素数が1〜9の直鎖又は
分岐したアルキル、アルキルフェニル、ハロアルキル、
フェニル、ベンジル基から選択される基を表す。)
原子、ハロゲン原子、又は炭素数が1〜9の直鎖又は分
岐したアルキル、ベンジル、アルキルフェニル、アルケ
ニル、アルコキシル、ハロアルキル基から選択される基
を表し、R3は水素原子又は炭素数が1〜9の直鎖又は
分岐したアルキル、アルキルフェニル、ハロアルキル、
フェニル、ベンジル基から選択される基を表す。)
【0018】本発明の第2の視点により、次式II及び
IIIで示される化合物の少なくとも1種以上を有効量
含むことを特徴とする水系洗浄剤組成物が提供される。
IIIで示される化合物の少なくとも1種以上を有効量
含むことを特徴とする水系洗浄剤組成物が提供される。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】(式II及びIII中、R1、R2及びR
3は、前記R1、R2及びR3と同様のものを表し、A
は−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の1種以上を
表し、l及びmは1以上の数で、l+mは2〜10であ
り、nは1〜10である。)
3は、前記R1、R2及びR3と同様のものを表し、A
は−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の1種以上を
表し、l及びmは1以上の数で、l+mは2〜10であ
り、nは1〜10である。)
【0022】さらに、前記式Iに記載のベンゼンスルホ
ンアミド誘導体のエチレンオキサイド及び/又はプロピ
レンオキサイドの1〜10モル付加物を少なくとも1種
以上含む水系洗浄剤組成物、又は前記式II及びIII
に記載の化合物を少なくとも1種以上含む水系洗浄剤組
成物に、界面活性剤あるいは界面活性剤と有機アルカリ
を配合して使用することができる。
ンアミド誘導体のエチレンオキサイド及び/又はプロピ
レンオキサイドの1〜10モル付加物を少なくとも1種
以上含む水系洗浄剤組成物、又は前記式II及びIII
に記載の化合物を少なくとも1種以上含む水系洗浄剤組
成物に、界面活性剤あるいは界面活性剤と有機アルカリ
を配合して使用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の視点に係る水系洗
浄剤組成物は、典型的には(第1の形態)、下記式I
浄剤組成物は、典型的には(第1の形態)、下記式I
【0024】
【化7】
【0025】で表されるベンゼンスルホンアミド誘導体
に、常法によりエチレンオキサイド及び/又はプロピレ
ンオキサイドを1〜10モルの範囲内(任意の数)で付
加させることにより得られる化合物の1種以上から成る
が、それを主成分として、もしくは、少なくとも有効量
含むことを特徴とする。式I中のR1及びR2は各々独
立に水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数が1〜9(任
意の数)の直鎖又は分岐したアルキル、ベンジル、アル
キルフェニル、アルケニル、アルコキシル、ハロアルキ
ル基から選択される基を表し、R3は水素原子又は炭素
数が1〜9(任意の数)である直鎖又は分岐したアルキ
ル、アルキルフェニル、ハロアルキル、フェニル、ベン
ジル基から選択される基を表す。
に、常法によりエチレンオキサイド及び/又はプロピレ
ンオキサイドを1〜10モルの範囲内(任意の数)で付
加させることにより得られる化合物の1種以上から成る
が、それを主成分として、もしくは、少なくとも有効量
含むことを特徴とする。式I中のR1及びR2は各々独
立に水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数が1〜9(任
意の数)の直鎖又は分岐したアルキル、ベンジル、アル
キルフェニル、アルケニル、アルコキシル、ハロアルキ
ル基から選択される基を表し、R3は水素原子又は炭素
数が1〜9(任意の数)である直鎖又は分岐したアルキ
ル、アルキルフェニル、ハロアルキル、フェニル、ベン
ジル基から選択される基を表す。
【0026】本発明の第2の視点に係る水系洗浄剤組成
物は、典型的には(第2の形態)、下記式II及びII
I
物は、典型的には(第2の形態)、下記式II及びII
I
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】で表される化合物の1種以上から成るが、
それを主成分として、もしくは、少なくとも有効量含む
ことを特徴とする。式II及びIII中のR1、R2及
びR3は、前記R1、R2及びR3と同様のものを表
し、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の1種
以上を表し、l及びmは1以上の数で、l+mは2〜1
0の任意の数であり、nは1〜10の任意の数である。
それを主成分として、もしくは、少なくとも有効量含む
ことを特徴とする。式II及びIII中のR1、R2及
びR3は、前記R1、R2及びR3と同様のものを表
し、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の1種
以上を表し、l及びmは1以上の数で、l+mは2〜1
0の任意の数であり、nは1〜10の任意の数である。
【0030】前記式Iで表されるベンゼンスルホンアミ
ド誘導体にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオ
キサイドを1〜10モルの範囲内(任意の数)で付加す
ることにより得られる化合物は、上記式II及びIII
を主成分として含んでいる。
ド誘導体にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオ
キサイドを1〜10モルの範囲内(任意の数)で付加す
ることにより得られる化合物は、上記式II及びIII
を主成分として含んでいる。
【0031】前記式I、II及びIII中で、ハロゲン
原子としては塩素、臭素、ヨウ素、フッ素原子等が挙げ
られ、好ましくは塩素、臭素原子である。R1、R2及
びR3の炭素数は1〜9の任意の数が好ましく、より好
ましくは1〜6の任意の数である。溶剤としての効果
上、炭素数は9以下が好ましい。アルキル、アルケニル
基としては、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、
n−、第二−、又は第三ブチル、n−、又はイソオクチ
ル、イソノニル等が挙げられ、ハロアルキル基としては
クロロメチル、1−クロロエチル、トリフルオロメチル
等が挙げられる。アルコキシル基としてはメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ等が挙げられる。
原子としては塩素、臭素、ヨウ素、フッ素原子等が挙げ
られ、好ましくは塩素、臭素原子である。R1、R2及
びR3の炭素数は1〜9の任意の数が好ましく、より好
ましくは1〜6の任意の数である。溶剤としての効果
上、炭素数は9以下が好ましい。アルキル、アルケニル
基としては、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、
n−、第二−、又は第三ブチル、n−、又はイソオクチ
ル、イソノニル等が挙げられ、ハロアルキル基としては
クロロメチル、1−クロロエチル、トリフルオロメチル
等が挙げられる。アルコキシル基としてはメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ等が挙げられる。
【0032】好適に使用できるベンゼンスルホンアミド
誘導体としては、ベンゼンスルホンアミド、o−又はp
−クロロベンゼンスルホンアミド、o−又はp−トルエ
ンスルホンアミド、o,p−ジメチルベンゼンスルホン
アミド、o−又はp−エチルベンゼンスルホンアミド、
o,p−ジエチルベンゼンスルホンアミド、o−又はp
−t−ブチルベンゼンスルホンアミド、o−又はp−ブ
トキシベンゼンスルホンアミド、o,p−ジメトキシベ
ンゼンスルホンアミド、o,p−ジエトキシベンゼンス
ルホンアミド、o−又はp−ベンジルベンゼンスルホン
アミド、N−メチルベンゼンスルホンアミド、N−ブチ
ルベンゼンスルホンアミド、N−t−ブチルベンゼンス
ルホンアミド、N−ベンジル−o−又はp−トルエンス
ルホンアミド、N−フェニルベンゼンスルホンアミド、
N−クロロメチルベンゼンスルホンアミド、o−又はp
−ノニルベンゼンスルホンアミド、o−又はp−イソオ
クチルベンゼンスルホンアミド、N−ノニルベンゼンス
ルホンアミド等が挙げられる。
誘導体としては、ベンゼンスルホンアミド、o−又はp
−クロロベンゼンスルホンアミド、o−又はp−トルエ
ンスルホンアミド、o,p−ジメチルベンゼンスルホン
アミド、o−又はp−エチルベンゼンスルホンアミド、
o,p−ジエチルベンゼンスルホンアミド、o−又はp
−t−ブチルベンゼンスルホンアミド、o−又はp−ブ
トキシベンゼンスルホンアミド、o,p−ジメトキシベ
ンゼンスルホンアミド、o,p−ジエトキシベンゼンス
ルホンアミド、o−又はp−ベンジルベンゼンスルホン
アミド、N−メチルベンゼンスルホンアミド、N−ブチ
ルベンゼンスルホンアミド、N−t−ブチルベンゼンス
ルホンアミド、N−ベンジル−o−又はp−トルエンス
ルホンアミド、N−フェニルベンゼンスルホンアミド、
N−クロロメチルベンゼンスルホンアミド、o−又はp
−ノニルベンゼンスルホンアミド、o−又はp−イソオ
クチルベンゼンスルホンアミド、N−ノニルベンゼンス
ルホンアミド等が挙げられる。
【0033】前記ベンゼンスルホンアミド誘導体に付加
されるエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサ
イドの付加モル数は、ベンゼンスルホンアミド誘導体1
モルにつき1〜10モル(任意の数)が好ましく、より
好ましくは、3〜8(任意の数)である。溶剤としての
効果上、付加モル数は10以下が好ましい。エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイドは各々単独でも複合付
加物でも良いが、複合付加物の場合、その合計量が上記
の範囲にあれば良い。
されるエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサ
イドの付加モル数は、ベンゼンスルホンアミド誘導体1
モルにつき1〜10モル(任意の数)が好ましく、より
好ましくは、3〜8(任意の数)である。溶剤としての
効果上、付加モル数は10以下が好ましい。エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイドは各々単独でも複合付
加物でも良いが、複合付加物の場合、その合計量が上記
の範囲にあれば良い。
【0034】前記式Iに記載のベンゼンスルホンアミド
誘導体のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキ
サイドの1〜10モル付加物を少なくとも1種以上含む
水系洗浄剤組成物又は前記式II及びIIIに記載の化
合物を少なくとも1種以上含む水系洗浄剤組成物は、界
面活性剤あるいは界面活性剤と有機アルカリを配合して
使用すると効果が増強する。
誘導体のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキ
サイドの1〜10モル付加物を少なくとも1種以上含む
水系洗浄剤組成物又は前記式II及びIIIに記載の化
合物を少なくとも1種以上含む水系洗浄剤組成物は、界
面活性剤あるいは界面活性剤と有機アルカリを配合して
使用すると効果が増強する。
【0035】好ましい界面活性剤としては、脂肪酸石ケ
ン、アルカンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、
アルキルリン酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、
アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルカルボン
酸塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロックポリマー、ポリオキシアルキレンアルキルア
ミノエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエ
ーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルポ
リグルコシド類等の非イオン界面活性剤、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アル
キルピリジニウム塩等のカチオン性界面活性剤、アルキ
ルアミノ酸、アシルアミノ酸、アルキルベタイン、アル
キルスルホベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、
より好ましくは、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル等
のポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤である。
ン、アルカンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、
アルキルリン酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、
アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルカルボン
酸塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロックポリマー、ポリオキシアルキレンアルキルア
ミノエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエ
ーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルポ
リグルコシド類等の非イオン界面活性剤、アルキルトリ
メチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アル
キルピリジニウム塩等のカチオン性界面活性剤、アルキ
ルアミノ酸、アシルアミノ酸、アルキルベタイン、アル
キルスルホベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、
より好ましくは、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル等
のポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤である。
【0036】有機アルカリとしては、メチルアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、シクロヘキシルアミン等
の低級アルキルアミン類、エチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチレンジ
アミン等のポリアルキレンポリアミン類、モノ、ジ、又
はトリ−エタノールアミン、イソプロパノールアミン等
のアルカノールアミン類、アニリン、ベンジルアミン、
ピリジン等の芳香族アミン類、炭酸グアニジン等のグア
ニジン類、イミダゾリン等のアルキルイミダゾリン類、
N,N−ジメチルホルムアミド等のホルムアミド類、及
びこれらのポリオキシアルキレン誘導体等が挙げられ、
より好ましくは、アルカノールアミン類である。
チルアミン、プロピルアミン、シクロヘキシルアミン等
の低級アルキルアミン類、エチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチレンジ
アミン等のポリアルキレンポリアミン類、モノ、ジ、又
はトリ−エタノールアミン、イソプロパノールアミン等
のアルカノールアミン類、アニリン、ベンジルアミン、
ピリジン等の芳香族アミン類、炭酸グアニジン等のグア
ニジン類、イミダゾリン等のアルキルイミダゾリン類、
N,N−ジメチルホルムアミド等のホルムアミド類、及
びこれらのポリオキシアルキレン誘導体等が挙げられ、
より好ましくは、アルカノールアミン類である。
【0037】本発明の第2の視点に係る化合物は次のよ
うにして、ベンゼンスルホンアミド誘導体にエチレンオ
キサイド及び/又はプロピレンオキサイドを付加させる
ことにより容易に製造される。
うにして、ベンゼンスルホンアミド誘導体にエチレンオ
キサイド及び/又はプロピレンオキサイドを付加させる
ことにより容易に製造される。
【0038】ステンレス製オートクレーブ中で、NaO
H、KOH等のアルカリ又はBF3等のルイス酸等の触
媒の存在下、下式Iで表されるベンゼンスルホンアミド
誘導体に、所定量のエチレンオキサイド及び/又はプロ
ピレンオキサイドを連続的に導入し、100〜180
℃、4〜6kgw/cm2の条件下で2〜3時間攪拌反
応を行う。その後、冷却し、圧を常圧に戻し、使用した
触媒は所定量の酸又はアルカリで中和し、必要に応じて
ろ過して、本発明品が得られる。
H、KOH等のアルカリ又はBF3等のルイス酸等の触
媒の存在下、下式Iで表されるベンゼンスルホンアミド
誘導体に、所定量のエチレンオキサイド及び/又はプロ
ピレンオキサイドを連続的に導入し、100〜180
℃、4〜6kgw/cm2の条件下で2〜3時間攪拌反
応を行う。その後、冷却し、圧を常圧に戻し、使用した
触媒は所定量の酸又はアルカリで中和し、必要に応じて
ろ過して、本発明品が得られる。
【0039】
【化10】
【0040】(式中、R1及びR2は各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、又は炭素数が1〜9の直鎖又は分岐
したアルキル、ベンジル、アルキルフェニル、アルケニ
ル、アルコキシル、ハロアルキル基から選択される基を
表し、R3は水素原子又は炭素数が1〜9の直鎖又は分
岐したアルキル、アルキルフェニル、ハロアルキル、フ
ェニル、ベンジル基から選択される基を表す。)
子、ハロゲン原子、又は炭素数が1〜9の直鎖又は分岐
したアルキル、ベンジル、アルキルフェニル、アルケニ
ル、アルコキシル、ハロアルキル基から選択される基を
表し、R3は水素原子又は炭素数が1〜9の直鎖又は分
岐したアルキル、アルキルフェニル、ハロアルキル、フ
ェニル、ベンジル基から選択される基を表す。)
【0041】本発明の第1又は第2の視点に係る化合物
の含有量は、洗浄液中において、0.04重量%以上あ
れば好ましく、より好ましくは0.04〜22.8重量
%、さらに好ましくは0.24〜22.8重量%であ
る。
の含有量は、洗浄液中において、0.04重量%以上あ
れば好ましく、より好ましくは0.04〜22.8重量
%、さらに好ましくは0.24〜22.8重量%であ
る。
【0042】界面活性剤と混合して使用する場合、本発
明の第1又は第2の視点に係る化合物/界面活性剤の混
合比は、好ましくは5/95〜95/5(重量比)の任
意の比であり、より好ましくは30/70〜95/5の
任意の比である。熱により変性したオイルを十分に洗浄
するには、本発明の第1又は第2の視点に係る化合物
が、混合物全体に対し、5重量%以上が好ましい。また
ロジンフラックス等の固形物を除去するには30重量%
以上が好ましい。
明の第1又は第2の視点に係る化合物/界面活性剤の混
合比は、好ましくは5/95〜95/5(重量比)の任
意の比であり、より好ましくは30/70〜95/5の
任意の比である。熱により変性したオイルを十分に洗浄
するには、本発明の第1又は第2の視点に係る化合物
が、混合物全体に対し、5重量%以上が好ましい。また
ロジンフラックス等の固形物を除去するには30重量%
以上が好ましい。
【0043】界面活性剤及び有機アルカリと混合して使
用する場合、本発明の第1又は第2の視点に係る化合物
と界面活性剤に対する有機アルカリの混合比(本発明品
の第1又は第2の視点に係る化合物と界面活性剤の合計
/有機アルカリ)は、好ましくは99/1〜30/70
(重量比)の任意の比であり、より好ましくは90/1
0〜30/70の任意の比である。洗浄力向上効果が十
分に発揮され、コスト的にも好ましいのは、有機アルカ
リが、混合物全体に対し、1重量%以上、又は70重量
%より少ないときである。なお、ロジンフラックス等の
固形物を洗浄除去するには、有機アルカリは10重量%
以上が好ましい。
用する場合、本発明の第1又は第2の視点に係る化合物
と界面活性剤に対する有機アルカリの混合比(本発明品
の第1又は第2の視点に係る化合物と界面活性剤の合計
/有機アルカリ)は、好ましくは99/1〜30/70
(重量比)の任意の比であり、より好ましくは90/1
0〜30/70の任意の比である。洗浄力向上効果が十
分に発揮され、コスト的にも好ましいのは、有機アルカ
リが、混合物全体に対し、1重量%以上、又は70重量
%より少ないときである。なお、ロジンフラックス等の
固形物を洗浄除去するには、有機アルカリは10重量%
以上が好ましい。
【0044】また、本発明の第1又は第2の視点による
水系洗浄剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲
において、この種の組成物に通常用いられる添加成分、
例えば分散剤、キレート剤、香料、染料、顔料、防腐剤
等を添加しても良い。
水系洗浄剤組成物には、本発明の目的を損なわない範囲
において、この種の組成物に通常用いられる添加成分、
例えば分散剤、キレート剤、香料、染料、顔料、防腐剤
等を添加しても良い。
【0045】本発明の第1又は第2の視点による水系洗
浄剤組成物を含む洗浄剤は、そのまま又は水等の溶媒で
希釈して使用する。本発明の第1及び第2の視点による
水系洗浄剤組成物を含む洗浄剤を、例えば、プリント基
板やその他の機械及び金属部品の洗浄に使用する場合
は、本発明品の0.1〜50%水溶液、好ましくは1.
0〜30%水溶液として室温で、常法により、スプレー
洗浄、シャワー洗浄、超音波洗浄等により、好適に洗浄
できる。また、台所まわりのレンジ、換気扇等の洗浄に
使用する場合は、本発明品を原液のまま、又は1.0〜
50%水溶液として、汚れの部分にスプレー又は塗付
し、3〜5分放置後、布で拭き取ることで、ステンレ
ス、プラスチックス表面をいためることなく好適に洗浄
することができる。
浄剤組成物を含む洗浄剤は、そのまま又は水等の溶媒で
希釈して使用する。本発明の第1及び第2の視点による
水系洗浄剤組成物を含む洗浄剤を、例えば、プリント基
板やその他の機械及び金属部品の洗浄に使用する場合
は、本発明品の0.1〜50%水溶液、好ましくは1.
0〜30%水溶液として室温で、常法により、スプレー
洗浄、シャワー洗浄、超音波洗浄等により、好適に洗浄
できる。また、台所まわりのレンジ、換気扇等の洗浄に
使用する場合は、本発明品を原液のまま、又は1.0〜
50%水溶液として、汚れの部分にスプレー又は塗付
し、3〜5分放置後、布で拭き取ることで、ステンレ
ス、プラスチックス表面をいためることなく好適に洗浄
することができる。
【0046】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0047】(実施例1) ベンゼンスルホンアミド誘
導体のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサ
イド付加物の合成 容積1.0Lのステンレス製オートクレーブにベンゼン
スルホンアミド誘導体及び触媒としてNaOH(ベンゼ
ンスルホンアミド誘導体に対し、0.1重量%)を仕込
み、融点以上(例えば、p−トルエンスルホンアミド誘
導体では、融点129℃)で融解後、減圧、N2置換を
3回繰り返した。エチレンオキサイド及び/又はプロピ
レンオキサイドを攪拌下、5.0kgw/cm2,14
0〜160℃で連続的に所定の付加モル量仕込んだ後、
140〜160℃で3時間攪拌反応させた。反応後、8
0℃まで冷却し、圧を常圧に戻し、触媒のNaOHを、
40%リン酸水溶液で中和、さらに中和に使用した水を
減圧脱水後、下記表1に示す発明品A〜Jを得た。得ら
れた反応物は無色〜黄色粘性液体であった。
導体のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサ
イド付加物の合成 容積1.0Lのステンレス製オートクレーブにベンゼン
スルホンアミド誘導体及び触媒としてNaOH(ベンゼ
ンスルホンアミド誘導体に対し、0.1重量%)を仕込
み、融点以上(例えば、p−トルエンスルホンアミド誘
導体では、融点129℃)で融解後、減圧、N2置換を
3回繰り返した。エチレンオキサイド及び/又はプロピ
レンオキサイドを攪拌下、5.0kgw/cm2,14
0〜160℃で連続的に所定の付加モル量仕込んだ後、
140〜160℃で3時間攪拌反応させた。反応後、8
0℃まで冷却し、圧を常圧に戻し、触媒のNaOHを、
40%リン酸水溶液で中和、さらに中和に使用した水を
減圧脱水後、下記表1に示す発明品A〜Jを得た。得ら
れた反応物は無色〜黄色粘性液体であった。
【0048】
【表1】
【0049】(実施例2) ロジンフラックスの洗浄性
試験 前記実施例1で試作したベンゼンスルホンアミド誘導体
のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド
付加物を使用し、表2及び表3に示す本発明品洗浄剤及
び比較洗浄剤を試作した。
試験 前記実施例1で試作したベンゼンスルホンアミド誘導体
のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド
付加物を使用し、表2及び表3に示す本発明品洗浄剤及
び比較洗浄剤を試作した。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】<洗浄方法>スライドガラス、ステンレス
板(5x10cm)、銅製IC用基板(5x10cm)
の各々に、ロジンWW(ハリマ化成製)を0.5gの
せ、180℃で3時間ホットプレート上で加熱融解し、
付着させた。冷却後、洗浄液として、本発明品洗浄剤及
び比較洗浄剤の各々を、300ccビーカー中に、精製
水を用いて30%の濃度の水溶液として200g調製し
た。その中へ前記洗浄対象品を浸せきし、超音波洗浄器
により、25℃で15分間洗浄後、80℃で15分間熱
風乾燥させた。
板(5x10cm)、銅製IC用基板(5x10cm)
の各々に、ロジンWW(ハリマ化成製)を0.5gの
せ、180℃で3時間ホットプレート上で加熱融解し、
付着させた。冷却後、洗浄液として、本発明品洗浄剤及
び比較洗浄剤の各々を、300ccビーカー中に、精製
水を用いて30%の濃度の水溶液として200g調製し
た。その中へ前記洗浄対象品を浸せきし、超音波洗浄器
により、25℃で15分間洗浄後、80℃で15分間熱
風乾燥させた。
【0053】<評価方法>洗浄率を下式により算出し、
洗浄力の評価を行った。 洗浄率=(w1−w2)/w1x100 w1:洗浄前に付着していたロジンWWの重量(g) w2:洗浄後に残存したロジンWWの重量(g)
洗浄力の評価を行った。 洗浄率=(w1−w2)/w1x100 w1:洗浄前に付着していたロジンWWの重量(g) w2:洗浄後に残存したロジンWWの重量(g)
【0054】評価結果を表4に示す。
【0055】
【表4】
【0056】(実施例3) 熱変性食用油の洗浄性試験 実施例1で試作したベンゼンスルホンアミド誘導体のエ
チレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加
物を使用し、表5及び表6に示すような本発明品洗浄剤
及び比較洗浄剤を試作し、熱変性した食用油に対する洗
浄性を試験した。
チレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加
物を使用し、表5及び表6に示すような本発明品洗浄剤
及び比較洗浄剤を試作し、熱変性した食用油に対する洗
浄性を試験した。
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】<洗浄方法>ステンレス板(5x10c
m)に市販のコーンサラダ油を1.0g付着させ、18
0℃で24時間ホットプレート上で加熱変性させた。冷
却後、本発明品洗浄剤及び比較洗浄剤をスプレーし、5
分間放置後、綿布で拭き取った。
m)に市販のコーンサラダ油を1.0g付着させ、18
0℃で24時間ホットプレート上で加熱変性させた。冷
却後、本発明品洗浄剤及び比較洗浄剤をスプレーし、5
分間放置後、綿布で拭き取った。
【0060】<評価方法>拭き取った後の油の残渣を、
目視で評価するとともに、拭き取るときに要する力を官
能で評価した。
目視で評価するとともに、拭き取るときに要する力を官
能で評価した。
【0061】評価結果は表7に示す。
【0062】
【表7】
【0063】
【発明の効果】本発明の第2の視点に係る化合物(式I
I及びIII)の少なくとも1種以上を有効量含む水系
洗浄剤組成物は、プリント基板、ハンダフラックス、機
械油、グリース等の洗浄除去、また台所とその周辺等の
家庭の油汚れ、特に熱により変性した油汚れに対する洗
浄性に優れたものである。しかも、塩素系、ハロゲン系
溶剤を併用する必要がないため、環境汚染が少なく、ま
た、引火点、沸点が高いため、引火爆発の心配のない安
全な水系洗浄剤組成物である。界面活性剤と併用し、界
面活性剤と有機アルカリと併用すると、さらに洗浄効果
は向上する。
I及びIII)の少なくとも1種以上を有効量含む水系
洗浄剤組成物は、プリント基板、ハンダフラックス、機
械油、グリース等の洗浄除去、また台所とその周辺等の
家庭の油汚れ、特に熱により変性した油汚れに対する洗
浄性に優れたものである。しかも、塩素系、ハロゲン系
溶剤を併用する必要がないため、環境汚染が少なく、ま
た、引火点、沸点が高いため、引火爆発の心配のない安
全な水系洗浄剤組成物である。界面活性剤と併用し、界
面活性剤と有機アルカリと併用すると、さらに洗浄効果
は向上する。
【0064】前記式Iで表されるベンゼンスルホンアミ
ド誘導体にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオ
キサイドを1〜10モルの範囲内で付加することにより
得られる化合物の少なくとも1種以上を有効量含む本発
明の第1の視点による水系洗浄剤組成物は、前記式II
及び式IIIを主成分として含んでいるため、これらと
同様の効果がある。
ド誘導体にエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオ
キサイドを1〜10モルの範囲内で付加することにより
得られる化合物の少なくとも1種以上を有効量含む本発
明の第1の視点による水系洗浄剤組成物は、前記式II
及び式IIIを主成分として含んでいるため、これらと
同様の効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/26 6921−4E H05K 3/26 E
Claims (4)
- 【請求項1】下記式Iで示されるベンゼンスルホンアミ
ド誘導体のエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオ
キサイドの1〜10モル付加物の少なくとも1種以上を
有効量含むことを特徴とする水系洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1及びR2は各々独立に水素原子、ハロゲン
原子、炭素数が1〜9の直鎖又は分岐したアルキル、ベ
ンジル、アルキルフェニル、アルケニル、アルコキシ
ル、ハロアルキル基から選択される基を表し、R3は水
素原子又は炭素数が1〜9の直鎖又は分岐したアルキ
ル、アルキルフェニル、ハロアルキル、フェニル、ベン
ジル基から選択される基を表す。) - 【請求項2】下記式II及びIIIで示される化合物の
少なくとも1種以上を有効量含むことを特徴とする水系
洗浄剤組成物。 【化2】 【化3】 (式II及びIII中、R1、R2及びR3は前記R
1、R2及びR3と同様のものを表し、Aは−C2H4−
及び−CH2C(CH3)H−の1種以上を表し、l及び
mは1以上の数で、l+mは2〜10であり、nは1〜
10である。) - 【請求項3】さらに界面活性剤を含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載の水系洗浄剤組成物。 - 【請求項4】さらに有機アルカリを含むことを特徴とす
る請求項3に記載の水系洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21662395A JPH0940998A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 水系洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21662395A JPH0940998A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 水系洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0940998A true JPH0940998A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16691341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21662395A Withdrawn JPH0940998A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 水系洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0940998A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006025373A1 (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-09 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | 界面活性剤 |
JP2018522112A (ja) * | 2015-07-17 | 2018-08-09 | エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド | 非腐食性高アルカリ性洗浄組成物 |
JP2021178947A (ja) * | 2020-05-14 | 2021-11-18 | 株式会社ポートケム | 油脂成分溶解剤、それを用いた粗面化された金属表面の油脂成分の除去方法、及び部材表面に付着した油脂成分の判定方法 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP21662395A patent/JPH0940998A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006025373A1 (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-09 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | 界面活性剤 |
US7704939B2 (en) | 2004-08-31 | 2010-04-27 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Surfactant |
KR101102800B1 (ko) * | 2004-08-31 | 2012-01-05 | 산요가세이고교 가부시키가이샤 | 계면 활성제 |
TWI384065B (zh) * | 2004-08-31 | 2013-02-01 | Sanyo Chemical Ind Ltd | Interfacial active agent |
JP2018522112A (ja) * | 2015-07-17 | 2018-08-09 | エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド | 非腐食性高アルカリ性洗浄組成物 |
JP2021178947A (ja) * | 2020-05-14 | 2021-11-18 | 株式会社ポートケム | 油脂成分溶解剤、それを用いた粗面化された金属表面の油脂成分の除去方法、及び部材表面に付着した油脂成分の判定方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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