JPH0940980A - 乾式選炭方法及びその装置 - Google Patents

乾式選炭方法及びその装置

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JPH0940980A
JPH0940980A JP7189559A JP18955995A JPH0940980A JP H0940980 A JPH0940980 A JP H0940980A JP 7189559 A JP7189559 A JP 7189559A JP 18955995 A JP18955995 A JP 18955995A JP H0940980 A JPH0940980 A JP H0940980A
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敏彦 丸山
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光志 上出
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英穂 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】広い粒径範囲の石炭原料を選別でき、高い効率
で不純物を除去でき、特に石炭原料に混在する硫化物を
高い効率で除去できる。 【構成】乾式選炭方法に関し、炭質分13aと不純物1
3bとが混在した石炭原料13を、乾燥装置14aと粉
砕装置16と磁性体除去装置17とがそれぞれ乾燥し、
粉砕し、磁性体を除去する。この石炭原料の中から5〜
2.5mmの石炭原料を第1ふるい11により分級し、
この分級した石炭原料を超音波セレクタ18が炭質分と
不純物とにこれらの比重の相違に基づく運動の相違によ
り分離する。2.5〜1mmの粒径の石炭原料を第2ふ
るい12により分級し、この分級した石炭原料を電磁誘
導セレクタ19が炭質分と不純物とに電磁力により分離
する。1mm未満の粒径の石炭原料を静電セレクタ20
が炭質分と不純物とにクーロン力により分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石炭、特に灰分が比
較的多量に混在した低品位の石炭原料を水を使わずに選
別する乾式選炭方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭原料の選別、即ち選炭は歴青
炭、無煙炭等の高炭化度の切込み炭を対象として行われ
ている。これらの切込み炭から暖房や工業用向けの付加
価値の高い低灰分の塊炭や粉炭を生産する方法として、
重液、ジグ、テーブル選炭、浮選等の湿式選炭方法が知
られている。これに対して、発熱量が3000〜400
0kcal/kgと低く、選炭しても上記用途に向かな
い褐炭、亜歴青炭等の低石炭化度の石炭原料は選別され
ずに切込み炭の状態でボイラや発電等の燃料として使用
されている。低石炭化度の石炭原料が選別されない理由
は湿式選炭装置の設備費が高く、大量の水や選炭スラッ
ジや排水の処理設備等を必要とし、また動力費等のラン
ニングコストがかさみ、製品の生産に占める選炭コスト
が極めて高くなるためである。特に、森林資源や石油の
代替エネルギとして石炭に依存せざるを得ない多くの発
展途上国では、自国で産する石炭原料が低発熱量で、し
かも大気汚染源となる高硫黄分を含んでいるため、低石
炭化度の石炭原料を選炭する装置が強く望まれている。
しかし、これらの国の殆どが水資源に乏しいため、大量
に水を必要とする湿式選炭装置は普及していない。
【0003】これらの点を解消するために、静電選別装
置が開示されている(特公昭61−55427)。この
静電選別装置では、たて軸のまわりに回転する樋状チャ
ンネル付きの選別ステージの上方に選別ステージを相手
方の電極とする高圧電極が対向配置され、供給位置より
樋状チャンネル内に被選別混合物が供給され、選別回収
位置に粒子別の回収ホッパがそれぞれ樋状チャンネルの
内外に臨ませて配置され、被選別混合物のうち絶縁性粒
子を樋状チャンネル内に閉じ込めたまま導電性粒子のみ
をクーロン力に基づく選別ステージ及び高圧電極間での
往復運動によって樋状チャンネル外へ取出して振り分け
選別するようにしている。またこの静電選別装置では、
水を使わずに導電性粒子の運動に伴う混合物の撹拌効果
により、層をなして供給された被選別混合物の全体に静
電選別が作用するので、処理能力及び選別効率の向上化
を図ることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】化石エネルギである石
炭は古植物を根源物質とした堆積岩の一種で、その堆積
過程において周辺から供給された無機成分を介在して地
中深く堆没し、そこで石炭化作用(固相反応)を受けて
生成されたもので、そのため層状構造を呈している。石
炭中に含まれる不純物としての無機成分は例えば石英、
長石等の珪酸塩、カオリン、イライト等の粘土鉱物、黄
鉄鉱等の硫化物や、方解石、菱鉄鉱等の炭酸塩鉱物等が
あり、これらの不純物の産状は多種多様である。上記不
純物を比較的多く含む低品位石炭原料を上記従来の静電
選別装置によって選別するときには、上記不純物の混在
状態或いは含有量等に応じて、予め所定の粒径に粉砕等
によって調整する必要がある。これは粉砕された石炭原
料の粒子が粒径、形状、質量がそれぞれ異なるととも
に、電気的特性がそれぞれ異なる石炭原料の粒子からな
る混合物であるためである。この結果、上記従来の静電
選別装置のように一つの電気的作用を原理とする装置で
は、対象となる石炭原料の粒径範囲が狭く限定され、そ
れを広げようとすれば炭質分と不純物の分離効率が低下
するという不具合があり、このことが実用化する上での
技術上の課題となっている。
【0005】本発明の目的は、広い粒径範囲の石炭原料
を選別でき、高い効率で不純物を除去でき、特に石炭原
料に混在する硫化物を高い効率で除去できる乾式選炭方
法及びその装置を提供することにある。本発明の別の目
的は、小型化を図ることができ、しかも安価にかつ量産
性の高い乾式選炭装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
炭質分と不純物とが混在した石炭原料を乾燥する工程
と、乾燥した石炭原料を粉砕する工程と、粉砕した石炭
原料の不純物中の磁性体を除去する工程とを含む乾式選
炭方法の改良である。その特徴ある構成は、磁性体が除
去された石炭原料の中から15〜0.5mmの粒径の石
炭原料を分級する第1分級工程と、第1分級工程により
分級された石炭原料のうち導電性を有する炭質分及び不
純物のいずれか一方又は双方に渦電流を発生させるとと
もに石炭原料を所定の磁界中に搬送して渦電流及び磁界
の相互作用にて発生する電磁力により上記分級された石
炭原料を炭質分と不純物とに互いに分離する導電体分離
工程とを含むところにある。このように構成された乾式
選炭方法では、粉砕された石炭原料を水を使用せずに導
電体分離工程により炭質分と不純物とに分離できる。
【0007】請求項2に係る発明は、磁性体が除去され
た石炭原料の中から5〜0.063mmの粒径の石炭原
料を分級する工程と、所定の角度で傾斜しかつ所定の超
音波周波数及び所定の振幅で振動する振動板に上記第2
分級工程により分級された石炭原料を載せて上記分級さ
れた石炭原料を炭質分と不純物とにこれらの比重の相違
に基づく運動の相違により互いに分離する比重別分離工
程とを含む乾式選炭方法である。このように構成された
乾式選炭方法では、粉砕された石炭原料を水を使用せず
に比重別分離工程により炭質分と不純物とに分離でき
る。請求項3に係る発明は、磁性体が除去された石炭原
料の中から2mm以下又は2〜0.05mmの粒径の石
炭原料を分級する第3分級工程と、第3分級工程により
分級された石炭原料のうち炭質分及び不純物のいずれか
一方又は双方を帯電させた状態で所定の電圧が印加され
た電極に近付けて帯電した炭質分及び不純物のいずれか
一方又は双方と電極との間に発生するクーロン力により
上記分級された石炭原料を炭質分と不純物とに互いに分
離する誘電体分離工程とを含む乾式選炭方法である。こ
のように構成された乾式選炭方法では、粉砕された石炭
原料を水を使用せずに誘電体分離工程により炭質分と不
純物とに分離できる。
【0008】請求項4に係る発明は、磁性体が除去され
た石炭原料の中から15〜0.5mmの粒径の石炭原料
を分級する第1分級工程と、第1分級工程により分級さ
れた石炭原料を炭質分と不純物とに互いに分離する請求
項1に係る記導電体分離工程と、磁性体が除去された石
炭原料の中から導電体分離工程に搬送された石炭原料よ
り小さい5〜0.063mmの粒径の石炭原料を分級す
る第2分級工程と、第2分級工程により分級された石炭
原料を炭質分と不純物とに互いに分離する請求項2に係
る比重別分離工程と、この比重別分離工程に搬送された
石炭原料より小さい2mm未満又は2〜0.05mmの
粒径の石炭原料を炭質分と不純物とに互いに分離する請
求項3に係る誘電体分離工程とをこの順に含む乾式選炭
方法である。このように構成された乾式選炭方法では、
粉砕された石炭原料を水を使用せずに炭質分と不純物と
に導電体分離工程、比重別分離工程及び誘電体分離工程
を用いて分離できる。このとき導電体分離工程で15〜
0.5mmの粒径の石炭原料を、比重別分離工程で5〜
0.063mmの粒径の石炭原料を、誘電体分離工程で
2mm未満の粒径の石炭原料をそれぞれ炭質分と不純物
とに分離できるので、比較的広い粒径範囲の石炭原料を
分離できる。
【0009】請求項5に係る発明は、磁性体が除去され
た石炭原料の中から5〜0.063mmの粒径の石炭原
料を分級する第1分級工程と、第1分級工程により分級
された石炭原料を炭質分と不純物とに互いに分離する請
求項2に係る比重別分離工程と、磁性体が除去された石
炭原料の中から比重別分離工程に搬送された石炭原料よ
り小さい5〜0.5mmの粒径の石炭原料を分級する第
2分級工程と、第2分級工程により分級された石炭原料
を炭質分と不純物とに互いに分離する請求項1に係る導
電体分離工程と、この導電体分離工程に搬送された石炭
原料より小さい2mm未満又は2〜0.05mmの粒径
の石炭原料を炭質分と不純物とに互いに分離する請求項
3に係る誘電体分離工程とをこの順に含む乾式選炭方法
である。請求項6に係る発明は、磁性体が除去された石
炭原料の中から15mm以下又は15〜0.05mmの
粒径の石炭原料を分級する第1分級工程と、第1分級工
程により分級された石炭原料を炭質分と一部に炭質分が
混在した不純物とに互いに分離する請求項1に係る導電
体分離工程と、上記一部に炭質分が混在した不純物を炭
質分と一部に炭質分が混在した不純物とに互いに分離す
る請求項2に係る比重別分離工程と、この比重別分離工
程により分離された上記一部に炭質分が混在した不純物
を炭質分と不純物とに互いに分離する請求項3に係る誘
電体分離工程とをこの順に含む乾式選炭方法である。請
求項7に係る発明は、磁性体が除去された石炭原料の中
から5mm以下又は5〜0.05mmの粒径の石炭原料
を分級する第1分級工程と、第1分級工程により分級さ
れた石炭原料を炭質分と一部に炭質分が混在した不純物
とに互いに分離する請求項2に係る比重別分離工程と、
上記一部に炭質分が混在した不純物を炭質分と一部に炭
質分が混在した不純物とに互いに分離する請求項1に係
る導電体分離工程と、この導電体分離工程により分離さ
れた上記一部に炭質分が混在した不純物を炭質分と不純
物とに互いに分離する請求項3に係る誘電体分離工程と
をこの順に含む乾式選炭方法である。
【0010】請求項8に係る発明は、図1及び図6に示
すように炭質分13aと不純物13bとが混在した石炭
原料13を乾燥する乾燥装置14a〜14cと、乾燥し
た石炭原料13を粉砕する粉砕装置16と、粉砕した石
炭原料13の不純物13b中の磁性体を除去する磁性体
除去装置17とを備えた乾式選炭装置の改良である。そ
の特徴ある構成は、磁性体が除去された石炭原料13の
中から15〜0.5mmの粒径の石炭原料13を分級す
る第1ふるい11と、第1ふるい11により分級された
石炭原料13のうち導電性を有する炭質分13a及び不
純物13bのいずれか一方又は双方に渦電流を発生させ
るとともに石炭原料13を所定の磁界中に搬送して渦電
流及び磁界の相互作用にて発生する電磁力により上記分
級された石炭原料13を炭質分13aと不純物13bと
に互いに分離する電磁誘導セレクタ19とを備えたとこ
ろにある。このように構成された乾式選炭装置では、粉
砕された石炭原料13を水を使用せずに炭質分13aと
不純物13bとに電磁誘導セレクタ19を用いて分離で
きる。
【0011】請求項9に係る発明は、図1及び図4に示
すように磁性体が除去された石炭原料13の中から5〜
0.063mmの粒径の石炭原料13を分級する第2ふ
るい12と、所定の角度で傾斜しかつ所定の超音波周波
数及び所定の振幅で振動する振動板27に第2ふるい1
2により分級された石炭原料13を載せて上記分級され
た石炭原料13を炭質分13aと不純物13bとにこれ
らの比重の相違に基づく運動の相違により互いに分離す
る超音波セレクタ18とを備えた乾式選炭装置である。
このように構成された乾式選炭装置では、粉砕された石
炭原料13を水を使用せずに炭質分13aと不純物13
bとに超音波セレクタ18を用いて分離できる。請求項
10に係る発明は、図1に示すように磁性体が除去され
た石炭原料13の中から2mm以下又は2〜0.05m
mの粒径の石炭原料13を分級する第3ふるい(図示せ
ず)と、第3ふるいにより分級された石炭原料13のう
ち炭質分13a及び不純物13bのいずれか一方又は双
方を帯電させた状態で所定の電圧が印加された電極5
1,52に近付けて帯電した炭質分13a及び不純物1
3bのいずれか一方又は双方と電極51,52との間に
発生するクーロン力により上記分級された石炭原料13
を炭質分13aと不純物13bとに互いに分離する静電
セレクタ20とを備えた乾式選炭装置である。このよう
に構成された乾式選炭装置では、粉砕された石炭原料1
3を水を使用せずに炭質分13aと不純物13bとに静
電セレクタ20を用いて分離できる。
【0012】請求項11〜22に係る発明は図1に代表
して示される。請求項11に係る発明は、磁性体が除去
された石炭原料13の中から15〜0.5mmの粒径の
石炭原料13を分級する第1ふるい11と、第1ふるい
11により分級された石炭原料13を炭質分13aと不
純物13bとに互いに分離する請求項8に係る電磁誘導
セレクタ19と、上記磁性体が除去された石炭原料13
の中から電磁誘導セレクタ19に搬送された石炭原料1
3より小さい5〜0.063mmの粒径の石炭原料13
を分級する第2ふるい12と、第2ふるい12により分
級された石炭原料13を炭質分13aと不純物13bと
に互いに分離する請求項9に係る超音波セレクタ18
と、第2ふるい12により分級され超音波セレクタ18
に搬送された石炭原料13より小さい2mm未満又は2
〜0.05mmの粒径の石炭原料13を炭質分13aと
不純物13bとに互いに分離する請求項10に係る静電
セレクタ20とを備えた乾式選炭装置である。このよう
に構成された乾式選炭装置では、粉砕された石炭原料1
3を水を使用せずに炭質分13aと不純物13bとに電
磁誘導セレクタ19、超音波セレクタ18及び静電セレ
クタ20を用いて分離できる。このとき電磁誘導セレク
タ19が15〜0.5mmの粒径の石炭原料13を、超
音波セレクタ18が5〜0.063mmの粒径の石炭原
料13を、静電セレクタ20が2mm未満の粒径の石炭
原料13をそれぞれ炭質分13aと不純物13bとに分
離するので、比較的広い粒径範囲の石炭原料13を分離
できる。
【0013】請求項12に係る発明は、磁性体が除去さ
れた石炭原料13の中から5〜0.063mmの粒径の
石炭原料13を分級する第1ふるい11と、第1ふるい
11により分級された石炭原料13を炭質分13aと不
純物13bとに互いに分離する請求項9に係る超音波セ
レクタ18と、上記磁性体が除去された石炭原料13の
中から超音波セレクタ18に搬送された石炭原料13よ
り小さい5〜0.5mmの粒径の石炭原料13を分級す
る第2ふるい12と、第2ふるい12により分級された
石炭原料13を炭質分13aと不純物13bとに互いに
分離する請求項8に係る電磁誘導セレクタ19と、第2
ふるい12により分級され電磁誘導セレクタ19に搬送
された石炭原料13より小さい2mm未満又は2〜0.
05mmの粒径の石炭原料13を炭質分13aと不純物
13bとに互いに分離する請求項10に係る静電セレク
タ20とを備えた乾式選炭装置である。請求項13に係
る発明は、磁性体が除去された石炭原料13の中から1
5mm以下又は15〜0.05mmの粒径の石炭原料1
3を分級する第1ふるい11と、第1ふるい11により
分級された石炭原料13を炭質分13aと一部に炭質分
13aが混在した不純物13bとに互いに分離する請求
項8に係る電磁誘導セレクタ19と、上記一部に炭質分
13aが混在した不純物13bを炭質分13aと一部に
炭質分13aが混在した不純物13bとに互いに分離す
る請求項9に係る超音波セレクタ18と、この超音波セ
レクタ18により分離された上記一部に炭質分13aが
混在した不純物13bを炭質分13aと不純物13bと
に互いに分離する請求項10に係る静電セレクタ20と
を備えた乾式選炭装置である。請求項14に係る発明
は、磁性体が除去された石炭原料13の中から5mm以
下又は5〜0.05mmの粒径の石炭原料13を分級す
る第1ふるい11と、第1ふるい11により分級された
石炭原料13を炭質分13aと一部に炭質分13aが混
在した不純物13bとに互いに分離する請求項9に係る
超音波セレクタ18と、上記一部に炭質分13aが混在
した不純物13bを炭質分13aと一部に炭質分13a
が混在した不純物13bとに互いに分離する請求項8に
係る電磁誘導セレクタ19と、この電磁誘導セレクタ1
9により分離された上記一部に炭質分13aが混在した
不純物13bを炭質分13aと不純物13bとに互いに
分離する請求項10に係る静電セレクタ20とを備えた
乾式選炭装置である。
【0014】請求項15に係る発明は、磁性体が除去さ
れた石炭原料13の中から15〜0.5mmの粒径の石
炭原料13を分級する第1ふるい11と、第1ふるい1
1により分級された石炭原料13を炭質分13aと不純
物13bとに互いに分離する請求項8に係る電磁誘導セ
レクタ19と、磁性体が除去された石炭原料13の中か
ら電磁誘導セレクタ19に搬送された石炭原料13より
小さい5〜0.063mmの粒径の石炭原料13を分級
する第2ふるい12と、第2ふるい12により分級され
た石炭原料13を炭質分13aと不純物13bとに互い
に分離する請求項9に係る超音波セレクタ18とを備え
た乾式選炭装置である。請求項16に係る発明は、磁性
体が除去された石炭原料13の中から5〜0.063m
mの粒径の石炭原料13を分級する第1ふるい11と、
第1ふるい11により分級された石炭原料13を炭質分
13aと不純物13bとに互いに分離する請求項9に係
る超音波セレクタ18と、磁性体が除去された石炭原料
13の中から超音波セレクタ18に搬送された石炭原料
13より小さい5〜0.5mmの粒径の石炭原料13を
分級する第2ふるい12と、第2ふるい12により分級
された石炭原料13を炭質分13aと不純物13bとに
互いに分離する請求項8に係る電磁誘導セレクタ19と
を備えた乾式選炭装置である。請求項17に係る発明
は、磁性体が除去された石炭原料13の中から15〜
0.5mmの粒径の石炭原料13を分級する第1ふるい
12と、第1ふるい11により分級された石炭原料13
を炭質分13aと不純物13bとに互いに分離する請求
項8に係る電磁誘導セレクタ19と、第1ふるい11に
より分級され電磁誘導セレクタ19に搬送された石炭原
料13より小さい2mm未満又は2〜0.05mmの粒
径の石炭原料13を炭質分13aと不純物13bとに互
いに分離する請求項10に係る静電セレクタ20とを備
えた乾式選炭装置である。請求項18に係る発明は、磁
性体が除去された石炭原料13の中から5〜0.063
mmの粒径の石炭原料13を分級する第1ふるい11
と、第1ふるい11により分級された石炭原料13を炭
質分13aと不純物13bとに互いに分離する請求項9
に係る超音波セレクタ18と、第2ふるい11により分
級され超音波セレクタ18に搬送された石炭原料13よ
り小さい2mm未満又は2〜0.05mmの粒径の石炭
原料13を炭質分13aと不純物13bとに互いに分離
する請求項10に係る静電セレクタ20とを備えた乾式
選炭装置である。
【0015】請求項19に係る発明は、磁性体が除去さ
れた石炭原料13の中から15〜0.063mmの粒径
の石炭原料13を分級する第1ふるい11と、第1ふる
い11により分級された石炭原料13を炭質分13aと
一部に炭質分13aが混在した不純物13bとに互いに
分離する請求項8に係る電磁誘導セレクタ19と、上記
一部に炭質分13aが混在した不純物13bを炭質分1
3aと不純物13bとに互いに分離する請求項9に係る
超音波セレクタ18とを備えた乾式選炭装置である。請
求項20に係る発明は、磁性体が除去された石炭原料1
3の中から5〜0.063mmの粒径の石炭原料13を
分級する第1ふるい11と、第1ふるい11により分級
された石炭原料13を炭質分13aと一部に炭質分13
aが混在した不純物13bとに互いに分離する請求項9
に係る超音波セレクタ18と、上記一部に炭質分13a
が混在した不純物13bを炭質分13aと不純物13b
とに互いに分離する請求項8に係る電磁誘導セレクタ1
9とを備えた乾式選炭装置である。請求項21に係る発
明は、磁性体が除去された石炭原料13の中から15m
m以下又は15〜0.05mmの粒径の石炭原料13を
分級する第1ふるい12と、第1ふるい12により分級
された石炭原料13を炭質分13aと一部に炭質分13
aが混在した不純物13bとに互いに分離する請求項8
に係る電磁誘導セレクタ19と、上記一部に炭質分13
aが混在した不純物13bを炭質分13aと不純物13
bとに互いに分離する請求項10に係る静電セレクタ2
0とを備えた乾式選炭装置である。請求項22に係る発
明は、磁性体が除去された石炭原料13の中から5mm
以下又は5〜0.05mmの粒径の石炭原料13を分級
する第2ふるい11と、第2ふるい11により分級され
た石炭原料13を炭質分13aと一部に炭質分13aが
混在した不純物13bとに互いに分離する請求項9に係
る超音波セレクタ18と、上記一部に炭質分13aが混
在した不純物13bを炭質分13aと不純物13bとに
互いに分離する請求項10に係る静電セレクタ20とを
備えた乾式選炭装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて詳しく説明する。図1〜図11に示すよ
うに、乾式選炭装置は炭質分13aと不純物13bとが
混在した石炭原料13を炭質分13aと不純物13bと
に分離する装置である。炭質分13aは可燃成分であ
り、不純物13bはこの例では磁性体(図示せず)や灰
分13dや硫化物等である。乾式選炭装置は石炭原料1
3を乾燥する乾燥装置14aと、乾燥した石炭原料13
を粉砕する粉砕装置16と、粉砕した石炭原料13中の
磁性体を除去する磁性体除去装置17と、磁性体が除去
された石炭原料13を例えば5〜4mm,4〜3mm及
び3〜2.5mmの3つの範囲の粒径の石炭原料13に
分級する第1ふるい11と、第1ふるい11により分級
された石炭原料13を炭質分13aと不純物13bとに
これらの比重の相違に基づく運動の相違により分離する
超音波セレクタ18と、第1ふるい11により分級され
た石炭原料13より小さい粒径の石炭原料13を例えば
2.5〜2mm,2〜1.5mm及び1.5〜1mmの
3つの範囲の粒径の石炭原料13に分級する第2ふるい
12と、第2ふるい12により分級された石炭原料13
を炭質分13aと不純物13bとに電磁力により分離す
る電磁誘導セレクタ19と、第2ふるい12により分級
された石炭原料13より小さい例えば1mm未満の粒径
の石炭原料13を炭質分13aと不純物13bとにクー
ロン力により分離する静電セレクタ20とを備える。
【0017】磁性体除去装置17は粉砕装置16により
粉砕された石炭原料13に混在する磁性体を図示しない
永久磁石又は電磁石を用いて取り除くようになってい
る。第1ふるい11は5mm以下の粒径の石炭原料13
が通過可能なかつ5mmを越える粒径の石炭原料13が
通過不能なふるい部11aと、4mm以下の粒径の石炭
原料13が通過可能なかつ4mmを越える粒径の石炭原
料13が通過不能なふるい部11bの他に、図示しない
が更に、3mm以下の粒径の石炭原料13が通過可能な
かつ3mmを越える粒径の石炭原料13が通過不能なふ
るい部と、2.5mm以下の粒径の石炭原料13が通過
可能なかつ2.5mmを越える粒径の石炭原料13が通
過不能なふるい部とが直列に接続される。ふるい部11
aにより除かれた5mmを越える粒径の石炭原料13は
粉砕装置16に戻され、ふるい部11a,11bにより
それぞれ分級された5〜4mm,4〜3mm及び3〜
2.5mmの3つの範囲の粒径の石炭原料13は3つの
第1ホッパシュータ21に供給される。図1には第1ホ
ッパシュータ21、第1フィーダ31及び超音波セレク
タ18がそれぞれ1つずつ1セットしか示されていない
が、第1ふるい11による分級の数と同数の第1ホッパ
シュータ21、第1フィーダ31及び超音波セレクタ1
8がそれぞれ設けられる。この例では第1ホッパシュー
タ21、第1フィーダ31及び超音波セレクタ18が3
セット設けられる。
【0018】上記第1ホッパシュータ21から落下した
石炭原料13は第1フィーダ31に供給される。第1フ
ィーダ31は駆動プーリ31aと、従動プーリ31b
と、これらのプーリ31a,31bに架け渡されたベル
ト31cとを有する(図1)。超音波セレクタ18は従
動プーリ31bを回転可能に保持する固定支軸31dに
軸受24aを介して回動可能に嵌入されたステー24に
取付けられる(図3)。ステー24は固定支軸31dに
軸受24aを介して嵌入されたボス部24bと、このボ
ス部24bに固着され先端面に超音波セレクタ18が取
付けられたアーム部24cとを有する。超音波セレクタ
18はステー24にダンパ26を介して取付けられ水平
面に対して所定の傾斜角度でベルト31cの下面に摺動
可能に当接する振動板27と、この振動板27に超音波
振動を発生させる超音波発生手段28とを備える(図
4)。超音波発生手段28は振動板27から僅かな隙間
をあけて設けられ一対の腕部28b,28bを有する略
逆U字状のフェライト振動子28aと、一対の腕部28
b,28b間に挿入されたバイアス用磁石28cと、一
対の腕部28b,28bに巻回されたコイル28dとを
有する。フェライト振動子28aは磁歪型又はπ型と呼
ばれる振動子である。
【0019】コイル28dは出力回路28e、超音波発
振回路28f及び電源回路28gを介して交流電源に接
続され、超音波発振回路28f及び出力回路28eにて
コイル28dへの発振周波数及び出力がそれぞれ調整可
能に構成される。発振周波数及び出力が調整された電流
がコイル28dに流れると、フェライト振動子28aに
上記電流に応じた交番磁界が発生し、振動板27を介し
てベルト31cが所定の周波数及び所定の振幅で超音波
振動するようになっている。またステー24は傾斜角度
調整手段29により振動板27を水平面に対して0゜〜
90゜の範囲で調整可能に構成される(図3)。傾斜角
度調整手段29はボス部24bの外周面のうちステー2
4が固着された外周面とは反対側の外周面に形成された
複数枚の歯29aと、これらの歯29aに噛合するラッ
ク29bと、ラック29bと一体的に形成された出力軸
29cと、出力軸29cをその長手方向に移動可能なリ
ニヤソレノイド29dとを有する。また従動プーリ31
bの近傍には所定量未満の炭質分13aを有する石炭原
料13が収容される不純物用バケット35が置かれ、不
純物用バケット35より従動プーリ31bから離れた位
置には所定量以上の炭質分13aを有する石炭原料13
が収容される炭質分用バケット36が置かれる(図
1)。
【0020】第1ふるい11により除かれた2.5mm
以下の粒径の石炭原料13は第2ふるい12に供給され
る(図1及び図2)。第2ふるい12は第1ふるい11
と同様に構成され、第2ふるい12により2.5〜2m
m,2〜1.5mm及び1.5〜1mmの粒径の石炭原
料13に分級される。第2ふるい12によりそれぞれ分
級された2.5〜2mm,2〜1.5mm及び1.5〜
1mmの粒径の石炭原料13は3つの第2ホッパシュー
タ22に乾燥装置14bを介して供給される。図1には
第2ホッパシュータ22、第2フィーダ32及び電磁誘
導セレクタ19がそれぞれ1つずつ1セットしか示され
ていないが、第2ふるい12による分級の数と同数の第
2ホッパシュータ22、第2フィーダ32及び電磁誘導
セレクタ19がそれぞれ設けられる。この例では第2ホ
ッパシュータ22、第2フィーダ32及び電磁誘導セレ
クタ19が3セット設けられる。第2ホッパシュータ2
2から落下した石炭原料13は第2フィーダ32に供給
される。第2フィーダ32は駆動プーリ32aと、従動
プーリ32bと、これらのプーリ32a,32bに架け
渡されたベルト32cとを有する。電磁誘導セレクタ1
9は従動プーリ32bを回転可能に保持する固定支軸3
2dに軸受37aを介して回動可能に嵌入されたステー
37に取付けられる(図5)。ステー37は固定支軸3
2dに軸受37aを介して嵌入されたボス部37bと、
このボス部37bに固着され先端面に電磁誘導セレクタ
19が取付けられたアーム部37cとを有する。
【0021】電磁誘導セレクタ19はベルト32cと略
同一平面内でベルト32cの進行方向に対して直交する
方向に一定の磁界を発生する磁界発生用電磁石38と、
導電性を示す石炭原料13に渦電流を発生させる渦電流
発生用電磁石39とを備える(図6及び図7)。磁界発
生用電磁石38は略C字状の鉄心38aと、この鉄心3
8aに巻回され直流電源(図示せず)が接続されたコイ
ル部38bとを有し、渦電流発生用電磁石39は略C字
状の鉄心39aと、この鉄心39aに巻回され交流電源
(図示せず)が接続されたコイル部39bとを有する。
またステー37は傾斜角度調整手段40により磁界発生
用電磁石38の先端部及び渦電流発生用電磁石39の先
端部のベルト32c裏面に対向する面を水平面に対して
0゜〜90゜の範囲で調整可能に構成される(図5)。
傾斜角度調整手段40はボス部37bの外周面のうちス
テー37が固着された外周面とは反対側の外周面に形成
された複数枚の歯40aと、これらの歯40aに噛合す
るラック40bと、ラック40bと一体的に形成された
出力軸40cと、出力軸40cをその長手方向に移動可
能なリニヤソレノイド40dとを有する。41はベルト
32cから石炭原料13を離脱させるブラシである。ま
た従動プーリ32bの下方には灰分用バケット42が置
かれ、従動プーリ32bから所定の距離だけ離れた位置
には炭質分用バケット43が置かれ、灰分用バケット4
2と炭質分用バケット43との間には中間物質用バケッ
ト44が置かれる(図1)。
【0022】第2ふるい12により除かれた1mm以下
の粒径の石炭原料13は乾燥装置14c及び第3ホッパ
シュータ23を介して第3フィーダ33に供給される。
第3フィーダ33は駆動プーリ33aと、従動プーリ3
3bと、これらのプーリ33a,33bに架け渡された
ベルト33cとを有する。第3フィーダ33から所定の
間隔をあけた上方には第3フィーダ33に対して所定の
距離だけその長手方向にずらして第4フィーダ34が平
行に設けられる。第4フィーダ34も駆動プーリ34a
と、従動プーリ34bと、これらのプーリ34a,34
bに架け渡されたベルト34cとを有する。ベルト34
cはこの例では電気絶縁性及び可撓性を有するシリコー
ン樹脂により形成される。静電セレクタ20はベルト3
3cのうちベルト34cに対向するベルト33c裏面に
沿って設けられた板状の第1電極51と、ベルト34c
のうちベルト33cに対向するベルト34c裏面に沿っ
て設けられた板状の第2電極52と、第1電極51を介
してベルト33cをその上面に対して垂直方向に振動さ
せるバイブレータ46と、第3ホッパシュータ23外周
面と第1電極51近傍と第2電極52近傍とにそれぞれ
設けられたヒータ47〜48と、第3ホッパシュータ2
3の下端近傍に設けられた帯電促進部53とを備える。
【0023】第1及び第2電極51,52は高電圧パル
ス発生装置54(図9)に電気的に接続される。高電圧
パルス発生装置54は図9に詳しく示すように、第1及
び第2高電圧発生器54a,54bと、高周波発生器5
4cと、2つのコンデンサ54d,54dと、2つのチ
ョークコイル54e,54eとを有する。第1及び第2
高電圧発生器54a,54bにて発生される直流の高電
圧はそれぞれ0〜30kVの範囲で調整可能に構成さ
れ、高周波発生器54cにて発生される周波数は10k
Hz〜100MHzの範囲で調整可能に構成される。第
1高圧発生器54aにて発生した直流の高電圧に高周波
発生器54cにて発生した高周波を重ね合せることによ
り、第1電極51に図10に示すようなプラス側で変化
する高電圧パルスが供給され、第2高圧発生器54bに
て発生した直流の高電圧に高周波発生器54cにて発生
した高周波を重ね合せることにより、第2電極52に図
11に示すようなマイナス側で変化する高電圧パルスが
供給されるようになっている。このように第1及び第2
電極51,52に一定の高電圧ではなく高電圧パルスを
供給するのは、一定の高電圧を印加すると第1及び第2
電極51,52に帯電する電荷が飽和して第3フィーダ
33に供給された石炭原料13の分離が不能になってし
まうので、第1及び第2電極51,52に帯電する電荷
が飽和しないようにするためである。
【0024】2つのコンデンサ54d,54dは第1及
び第2高電圧発生器54a,54bで発生した直流の高
電圧電流が高周波発生器54cに流れるのを防止するた
めに設けられ、2つのチョークコイル54e,54eは
高周波発生器54cで発生した高周波電流が第1及び第
2高電圧発生器54a,54bに流れるのを防止するた
めに設けられる。図10及び図11に示される出力波形
の周期(T1+T2)は第1及び第2電極51,52の静
電容量による時定数の4倍以下の値に設定される。好ま
しくは上記時定数の2倍よりやや小さい値に設定され
る。また第1及び第2電極51,52間の電界強度は空
気が絶縁破壊しない範囲、即ち3×106V/m以内に
設定される。
【0025】ヒータ47〜49は第3ホッパシュータ2
3内の石炭原料13、第1電極51により第3フィーダ
33に引寄せられた石炭原料13又は第2電極52によ
り第4フィーダ34に引寄せられた石炭原料13をそれ
ぞれ加熱することにより、石炭原料13のうち分極して
いる石炭原料13に焦電効果、即ち分極している石炭原
料13の分極が大きくなってこの分極を打ち消す方向に
上記分極している石炭原料13の表面の電荷が高くなる
現象が現れ、これにより上記分極している石炭原料13
を帯電し易くするために設けられる(図1)。また帯電
促進部53には上記高電圧パルス発生装置54にて発生
した高電圧パルスが供給され、帯電促進部53から第3
ホッパシュータ23内の石炭原料13に電子を照射して
又は第3ホッパシュータ23内の石炭原料13から電子
を奪って帯電可能な石炭原料13の帯電を促進するため
に設けられる。
【0026】第3フィーダ33近傍には第3フィーダ3
3により搬送された石炭原料13をクーロン力により飛
び出させる先端がエッジ状の補助電極56及び先端がロ
ッド状の補助電極57がそれぞれ設けられ、第3ホッパ
シュータ23の下端近傍には第1及び第2電極51,5
2間に漂う石炭原料13の浮遊物13fを第3フィーダ
33の従動プーリ33b側に向って搬送する風を発生す
るイオン風発生手段58が設けられる。補助電極56,
57及びイオン風発生手段58はそれぞれ高電圧パルス
発生装置54に電気的に接続される。補助電極56,5
7にはこの例では第1電極51とは反対のマイナスの電
圧が印加され、イオン風発生手段58にも空気に電子を
衝突させてイオン風を発生するためマイナスの電圧が印
加される。第3フィーダ33の従動プーリ33bの下方
には灰分用バケット61が置かれ、第4フィーダ34の
従動プーリ34bの下方には炭質分用バケット62が置
かれる。灰分用バケット61の隣には中間物質用バケッ
ト63が置かれ、この中間物質用バケット63と炭質分
用バケット62との間には浮遊物用バケット64が置か
れる。また65及び66は石炭原料13をベルト33
c,34cからそれぞれ離脱させるブラシであり、67
及び68はベルト33c,34cに帯電した電荷をベル
ト33c,34cから除去するイレーサであり、69は
石炭原料13の浮遊物13fを浮遊物用バケット64に
導くスクリーンである。
【0027】このように構成された乾式選炭装置の動作
を説明する。第1フィーダ31に供給された石炭原料1
3の粒径は5〜2mmと略均一であり、所定量以上の炭
質分13aを有する石炭原料13の比重は1.6以下で
あり、所定量未満の炭質分13aを有する石炭原料13
の比重は1.6を越えるため、所定量以上の炭質分13
aを有する石炭原料13の質量m1は所定量未満の炭質
分13aを有する石炭原料13の質量m2より小さくな
る。一方、超音波セレクタ18の振動板27に対向する
位置に到来した石炭原料13、即ち所定量以上の炭質分
13aを有する石炭原料13及び所定量未満の炭質分1
3aを有する石炭原料13のいずれにも振動板27に対
して垂直方向に同一の力f(図4)が作用する。この結
果、所定量以上の炭質分13aを有する石炭原料13に
作用する加速度をα1とし、所定量未満の炭質分13a
を有する石炭原料13に作用する加速度α2とすると、
f=m1×α1=m2×α2となる。ここで、m1<m2から
α1>α2となり、所定量以上の炭質分13aを有する石
炭原料13は所定量未満の炭質分13aを有する石炭原
料13より斜め上方に高く跳ね、かつ第1フィーダ31
による搬送速度がプラスされるので、遠くへ飛ぶ。従っ
て、不純物用バケット35には所定量未満の炭質分13
aを有する石炭原料13が収容され、炭質分用バケット
36には所定量以上の炭質分13aを有する石炭原料1
3が収容される。
【0028】第2フィーダ32に供給された石炭原料1
3が電磁誘導セレクタ19に対向する位置に到来する
と、導電性を有する石炭原料13に電磁力F(図6及び
図7)が発生する。この原理を図8に基づいて説明する
と、先ず渦電流発生用電磁石39により導電性を有する
石炭原料13に二点鎖線矢印で示す方向に渦電流Iと二
点鎖線矢印とは反対方向の渦電流が交互に発生し、磁界
発生用電磁石38により破線矢印で示す磁束密度Bが一
定の磁界が発生する。次に導電性を有する石炭原料13
に二点鎖線矢印で示す方向に渦電流Iが発生したとき
に、上記渦電流Iの路長をLとすると、電磁力F=B×
I×Lが成り立つ。この結果、磁束密度B及び渦電流I
の路長Lを一定とすると、渦電流Iが大きいほど電磁力
Fは大きくなるので、所定量以上の炭質分13aを含む
石炭原料13、即ち大きな導電率を有する石炭原料13
は、所定量未満の炭質分13aを含む石炭原料13、即
ち小さな導電率を有する石炭原料13より遠くへ飛ぶ。
従って、灰分用バケット42には殆ど導電性を殆ど示さ
ずかつ所定量未満の炭質分13aを有する石炭原料13
が収容され、炭質分用バケット43には大きな導電性を
示しかつ所定量以上の炭質分13aを有する石炭原料1
3が収容され、中間物質用バケット44には比較的小さ
い導電性を示す中間物質13eが収容される。中間物質
用バケット44に収容された中間物質13eは乾燥装置
14bに戻される。これは中間物質13eの水分を完全
に除去して、より正確に石炭原料13を分離するためで
ある。
【0029】第3ホッパシュータ33に投入された石炭
原料13のうち互いに摩擦し合って帯電し易い石炭原料
13はそれぞれそれらの極性に応じてプラス又はマイナ
スに帯電する。帯電し易い石炭原料13であってもその
帯電が小さい場合には、ヒータ47による加熱や帯電促
進部53による電子の授受にて上記石炭原料13の帯電
を大きくして、第3フィーダ33に供給される。この例
では所定量以上の炭質分13aを有する石炭原料13は
プラスに帯電し、所定量未満の炭質分13aを有する石
炭原料13はマイナスに帯電するか或いは全く帯電しな
いものとする。但し石炭原料13における炭質分13a
の分布の仕方によっては炭質分13aの多少に拘らず帯
電が小さいものもある。
【0030】第3フィーダ33に供給された石炭原料1
3のうちプラスに帯電した石炭原料13はクーロン力に
より第2電極52に引寄せられて第4フィーダ34のベ
ルト34cに付着し、このベルト34cにより搬送され
て炭質分用バケット62に収容される。マイナスに帯電
した石炭原料13はクーロン力により第1電極51に引
寄せられて第3フィーダ33のベルト33cに付着した
まま搬送されて灰分用バケット61に収容される。全く
帯電しない石炭原料13も第3フィーダ33により搬送
されて灰分用バケット61に収容される。またプラス又
はマイナスに帯電しているがその帯電が小さい石炭原料
13はこの石炭原料13に作用するクーロン力より重力
の方が大きいので、第3フィーダ33のベルト33cに
載ったまま従動プーリ33bに至り、この石炭原料13
と補助電極56,57とのクーロン力により所定の距離
だけ飛び出して中間物質用バケット63に収容される。
粒径が極めて小さい石炭原料13は第1及び第2電極5
1,52間を浮遊し、イオン風発生手段58により発生
したイオン風により搬送されて浮遊物用バケット58に
収容される。中間物質用バケット63に収容された中間
物質13eは乾燥装置14cに戻される。これは中間物
質13eの水分を完全に除去して、より正確に石炭原料
13を分離するためである。
【0031】図12及び図13は本発明の第2の実施の
形態を示す。図12において図1と同一符号は同一部品
を示す。超音波セレクタ18により分離され不純物用バ
ケット35に収容された所定量未満の炭質分13aを有
する石炭原料13は乾燥装置14b及び第2ホッパシュ
ータ22を介して第2フィーダ32に供給され、電磁誘
導セレクタ19により分離され中間物質用バケット44
に収容された比較的小さい導電性を示る中間物質13e
は乾燥装置14c及び第3ホッパシュータ23を介して
第3フィーダ33に供給される。また第2ふるい12に
より分級された○mm未満の石炭原料13も乾燥装置1
4c及び第3ホッパシュータ23を介して第3フィーダ
33に供給され、実施例1の第3ふるいは不要となる。
上記以外は第1の実施の形態と略同様に構成される。こ
のように構成された乾式選炭装置の動作は上記第1の実
施の形態と略同様であるため、繰返しの説明を省略す
る。
【0032】図14は本発明の第3の実施の形態を示
す。超音波セレクタ78はホッパシュータ81と、この
シュータ81から落下した石炭原料13を受ける振動板
87と、振動板87に超音波振動を発生させる超音波発
生手段88とを備える。振動板87は例えば縦、横及び
厚さがそれぞれ700mm、400mm及び3mmの鉄
板やアルミニウム板等の金属板により形成される。上記
振動板87の寸法は一例であってこれらの数値に限定さ
れるものではない。また超音波発生手段88は図示しな
いが実施例1の超音波発生手段と同様に構成され、この
超音波発生手段88により振動板87が所定の周波数及
び所定の振幅で超音波振動可能に構成される。振動板8
7は一対の傾斜角度調整手段89,89を介してベース
板82に取付けられ、ベース板82はダンパ83を介し
て基台84に取付けられる。一対の傾斜角度調整手段8
9,89はそれぞれ伸縮可能に形成され、伸縮により振
動板87を水平面に対して0゜〜15゜の範囲の角度で
調整可能に構成される。振動板87の上端下方には灰分
用バケット85が置かれ、振動板87の下端下方には炭
質分用バケット86が置かれる。
【0033】このように構成された乾式選炭装置では、
振動板87を所定の角度にして振動板87に所定の周波
数及び所定の振幅で超音波振動させると、ホッパシュー
タ81から落下した粒径が略均一な石炭原料13のうち
所定量未満の炭質分13aを有する石炭原料13、即ち
比重が所定値以上の石炭原料13は振動板87の傾斜面
を昇って灰分用バケット85に収容され、所定量以上の
炭質分13aを有する石炭原料13、即ち比重が所定値
未満の石炭原料13は振動板87の傾斜面を降って炭質
分用バケット86に収容される。本出願人は上記現象を
実験により確認した。理論的には未だ解明していない
が、振動板87が所定の周波数及び所定の振幅で超音波
振動することにより撓んで定在波が発生し、この定在波
と振動モードの相互作用により生じたものと考えられ
る。
【0034】図15は本発明の第4の実施の形態を示
す。図15において図14と同一符号は同一部品を示
す。振動板87がダンパ83を介してベース板82に取
付けられ、ベース板82が一対の傾斜角度調整手段8
9,89を介して基台84に取付けられたことを除い
て、上記第3の実施の形態と略同様に構成される。この
ように構成された乾式選炭装置の動作は上記第3の実施
の形態と略同様であるため、繰返しの説明を省略する。
【0035】図16〜図19は本発明の第5の実施の形
態を示す。図16〜図19において図1と同一符号は同
一部品を示す。第3フィーダ33の両側面にこの両側面
から所定の間隔をあけて静電セレクタ100の第1及び
第2電極101,102がそれぞれ立設され、これらの
電極101,102の両面うち第3フィーダ33の側面
に対向する面にはフッ素樹脂により形成された第1及び
第2セパレータ111,112がそれぞれ立設される。
第3フィーダ33の上方にはこのフィーダ33の長手方
向に沿って補助電極103が配設され、ベルト33cの
裏面には接地板104が設けられる。補助電極103に
は第3フィーダ33上の石炭原料13の物性に応じてプ
ラス又はマイナスの電圧が印加される。第1電極101
及び第1セパレータ111の下方には所定量未満の炭質
分13aを有しかつ帯電可能な石炭原料13が収容され
る灰分用バケット106が置かれ、第2電極102及び
第2セパレータ112の下方には所定量以上の炭質分1
3aを有する石炭原料13が収容される炭質分用バケッ
ト107が置かれ、従動プーリ33bの下方には所定量
未満の炭質分13aを有し帯電不能な石炭原料13が収
容される灰分用バケット108が置かれる。109は第
3ホッパシュータ23に石炭原料13を供給する補助フ
ィーダである(図16〜図18)。
【0036】第1及び第2電極101,102は図示し
ないが実施例1の高電圧パルス発生装置の第1及び第2
高電圧発生器にそれぞれ電気的に接続される。また第1
及び第2電極101,102は図19に詳しく示すよう
に、電圧可変装置113,114にそれぞれ電気的に接
続される。電圧可変装置113は第1電極101にポテ
ンショメータ113aを介して電気的に接続された直流
電源113bと、第2電極102にポテンショメータ1
14aを介して電気的に接続された直流電源114bと
を有する。直流電源113b,114bは互いに電気的
に接続され、接地板104とともに接地される。ポテン
ショメータ113a,114aをそれぞれ調整すること
により、第1電極101及び第3フィーダ33上の石炭
原料13間の電圧と、第2電極102及び第3フィーダ
33上の石炭原料13間の電圧とがそれぞれ所定の値に
なるように制御され、第3フィーダ33上の石炭原料1
3を所定量以上の炭質分13aを有する石炭原料13と
所定量未満の炭質分13aを有する石炭原料13とに確
実に分離できるようになっている。また補助電極103
はポテンショメータ116により電圧を調整可能に構成
される。このように構成された乾式選炭装置の動作は第
1の実施の形態の静電セレクタと略同様であるため、繰
返しの説明を省略する。
【0037】図20は本発明の第6の実施の形態を示
す。図20において第1の実施の形態と同一符号は同一
部品を示す。第2フィーダ32の上方に磁性体除去装置
121が設けられ、このフィーダ32に設けられた電磁
誘導セレクタ19近傍に石炭原料13をクーロン力によ
り飛び出させる先端がエッジ状の補助電極56及び先端
がロッド状の補助電極57が設けられる。これらの補助
電極56,57には第2フィーダ32上の石炭原料13
の物性に応じてプラス又はマイナスの電圧が印加され
る。磁性体除去装置121は第2フィーダ32上の石炭
原料13に一端が接近しかつ他端が第2フィーダ32か
ら離れる方向に傾斜して設けられた磁性体フィーダ12
2と、磁性体フィーダ122の他端下方に置かれた磁性
体用バケット123とを備える。磁性体フィーダ122
は駆動プーリ122aと、従動プーリ122bと、これ
らのプーリ122a,122bに架け渡されたベルト1
22cとを有する。ベルト122cには所定の間隔をあ
けて多数の電磁石124が取付けられ、これらの電磁石
124はベルト122cともに駆動プーリ122aから
従動プーリ122bに向って移動しているときにオン
し、従動プーリ122bから駆動プーリ122aに向っ
て移動しているときにはオフするようになっている。1
26はベルト122cに付着した磁性体13cをベルト
122cから離脱させるブラシである。
【0038】このように構成された乾式選炭装置では、
第2フィーダ32上の石炭原料13に混在した磁性体1
3cを電磁石124がその磁力により引き寄せてベルト
122cに付着させ、この状態で従動プーリ122b近
傍、即ち磁性体用バケット123の上方に磁性体13c
が到来すると、電磁石124がオフになって磁性体13
cが上記バケット123内に収容される。上記以外の動
作は第1の実施の形態と略同様であるため、繰返しの説
明を省略する。
【0039】なお、第1の実施の形態では第1フィーダ
に超音波セレクタを設け、第2フィーダに電磁誘導セレ
クタを設けたが、第1フィーダに電磁誘導セレクタを設
け、第2フィーダに超音波セレクタを設けてもよい。ま
た、第1の実施の形態の超音波セレクタ、電磁誘導セレ
クタ及び静電セレクタの3つのセレクタのうち、いずれ
か1つ又は2つのセレクタを用いて乾式選炭装置を構成
してもよい。また、第1の実施の形態では第3ホッパシ
ュータ内での摩擦による石炭原料の帯電だけで石炭原料
を十分に静電セレクタにて分離できれば、ヒータや帯電
促進部は不要になる。また、第1の実施の形態では超音
波セレクタのフェライト振動子として磁歪型又はπ型と
呼ばれる振動子を用いたが、電歪型又はNA型と呼ばれ
る振動子を用いてもよい。
【0040】また、第1の実施の形態では第1ふるいに
より粒径が5〜2.5mmの石炭原料を5〜4mm,4
〜3mm及び3〜2.5mmの3つの範囲の粒径の石炭
原料に分級したが、第1ふるいにより粒径が5〜0.0
63mm、好ましくは5〜0.25mmの石炭原料を2
つ以下の範囲又は4つ以上の範囲の粒径の石炭原料に分
級することができる。石炭原料の粒径が略同一になるよ
うに細かく分級すればするほど超音波セレクタによる選
炭効率は向上する。超音波セレクタに供給される石炭原
料の粒径を5〜0.063mmに限定したのは、石炭原
料の粒径が5mmを越えたり或いは0.063mm未満
であったりすると、比重の相違に基づく石炭原料の運動
の相違による石炭原料の分離が困難になるからである。
また、第1の実施の形態では第2ふるいにより粒径が
2.5〜1mmの石炭原料を2.5〜2mm,2〜1.
5mm及び1.5〜1mmの3つの範囲の粒径の石炭原
料に分級したが、第2ふるいにより粒径が5〜0.5m
m、好ましくは15〜1mmの石炭原料を2つ以下の範
囲又は4つ以上の範囲の粒径の石炭原料に分級すること
ができる。電磁誘導セレクタを第1フィーダに設ける場
合には石炭原料の粒径が15〜0.5mm、好ましくは
15〜1mmのものを分級することができる。石炭原料
の粒径が略同一になるように細かく分級すればするほど
電磁誘導セレクタによる選炭効率は向上する。電磁誘導
セレクタに供給される石炭原料の粒径を15〜0.5m
mに限定したのは、石炭原料の粒径が15mmを越えた
り或いは0.5mm未満であったりすると、渦電流及び
磁界の相互作用にて石炭原料に発生する電磁力による石
炭原料の分離が困難になるからである。また、第1の実
施の形態では静電セレクタに供給する石炭原料の粒径を
1mm以下としたが、2mm以下、好ましくは2〜0.
05mmにするのがよい。静電セレクタに供給される石
炭原料の粒径を2mm以下に限定したのは、石炭原料の
粒径が2mmを越えると、クーロン力による石炭原料の
分離が困難になるからである。
【0041】また、第2の実施の形態では第1フィーダ
に超音波セレクタを設け、第2フィーダに電磁誘導セレ
クタを設けたが、第1フィーダに電磁誘導セレクタを設
け、第2フィーダに超音波セレクタを設けてもよい。ま
た、第2の実施の形態の超音波セレクタ、電磁誘導セレ
クタ及び静電セレクタの3つのセレクタのうち、いずれ
か2つのセレクタを用いて乾式選炭装置を構成してもよ
い。また、第5の実施の形態では第1及び第2電極をそ
れぞれ1枚ずつとしたが、第1及び第2電極を第3フィ
ーダに沿ってそれぞれ複数枚に分割し、分割された各電
極の下方に同様に分割された灰分用バケット及び炭質分
用バケットを置いてもよい。この場合、上記分割された
バケットには炭質分の多少による分離に加えて、粒径の
相違によっても分離できる。即ち石炭原料を第3フィー
ダの駆動プーリから従動プーリに向うに従って粒径が次
第に大きくなるように分離できる。
【0042】また、第6の実施の形態では第2フィーダ
に電磁誘導セレクタを設けたが、超音波セレクタを設け
てもよい。また、第6の実施の形態では磁性体除去装置
のベルトに多数の電磁石を取り付けたが、ベルトに永久
磁石を取付けてもよい。この場合、略U字状の永久磁石
を一対の腕部と単一の基部とに3分割し、所定の位置に
到来したときに基部を180゜回転させて磁極を反転さ
せ、一対の腕部の磁力を強めたり或いは弱めたりするこ
とができる。即ち永久磁石はベルトともに駆動プーリか
ら従動プーリに向って移動しているときにオンし、従動
プーリから駆動プーリに向っているときにはオフする。
また第6の実施の形態の磁性体除去装置を第1及び第2
の実施の形態の磁性体除去装置として用いてもよく、第
6の実施の形態の磁性体除去装置を第1及び第2の実施
の形態の第1フィーダの上方に設けてもよい。更に、第
1及び第5の実施の形態の静電セレクタの第1及び第2
電極や補助電極等の極性は一例であってこれらに限定さ
れるものではなく、産地により異なる石炭原料の物性に
応じて適宜変えることができる。
【0043】
【実施例】
<実施例1>図16〜図19に示す静電セレクタ100
を用いた乾式選炭装置を実施例1とした。 <比較例1>図示しないが重液として比重が1.60の
四塩化炭素液を用いた湿式選炭装置を比較例1とした。
この装置では所定の粒径に分級した石炭原料を上記四塩
化炭素が貯留された液槽に投入し、浮沈により石炭原料
を炭質分と不純物とに分離するようになっている。
【0044】<評価試験1>石炭原料として褐炭である
パキスタン産の石炭原料を用いた。このパキスタン産の
石炭原料を粉砕して分級した粒径2mm以下の石炭原料
の粒度分布及び各粒径範囲の石炭原料の成分分析値を表
1及び表2にそれぞれ示した。表2のNo.は表1のNo.に
対応し、表2の原炭に示す値は粉砕前の石炭原料の成分
分析値である。また表2の硫黄分析値は無水ベースであ
り、表2の硫黄含有率は石炭原料における粒度別フラク
ションの占める割合である。更に表2において、固定炭
素は石炭原料のサンプルから水分、灰分及び揮発分を差
引いた成分をいう。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】上記パキスタン産の石炭原料を実施例1の
乾式選炭装置と比較例1の湿式選炭装置にそれぞれ1k
gずつ投入して選炭した。選炭された石炭原料のうち炭
質分の回収率(%)と、この炭質分に混在する灰分
(%)及び硫黄分(%)の割合と、この炭質分の総発熱
量(kcal)を比較した。また上記硫黄分を更に分析
して不燃焼性硫黄分(%)と燃焼性硫黄分(%)との割
合も比較した。この結果を表3に示す。なお、表3にお
ける回収率以外の分析値はいずれも無水ベースであり、
以下表4〜表6においても同様である。
【0048】
【表3】
【0049】表3から判るように、実施例1は石炭原料
(パキスタン産)自体と比較して、灰分及び燃焼性硫黄
がそれぞれ46%及び57%に低減され、総発熱量が3
0%増大した。また実施例1は比較例1と比較して、回
収率、灰分及び燃焼性硫黄がそれぞれ10%、13%及
び4%高い値を示し、総発熱量が4%低い値を示し、比
較例1と略同等の効率で選炭できた。
【0050】<評価試験2>選炭する石炭原料として
0.125mm未満の粒径の石炭原料を除去して、2.
000〜0.125mmの粒径の石炭原料を用いたこと
を除いて、上記評価試験1と同様に比較試験した。また
実施例1において選別された不純物(廃石)も炭質分と
同様に分析した。この結果を表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】表4から判るように、実施例1では2.0
00〜0.125mmの粒径の石炭原料を用いた場合で
も、比較例1と略同等の効率で選炭できた。また表1の
比較例1が表2の比較例1より選炭効率が低下している
のは、表1の比較例1に使用した石炭原料には0.12
5mm未満の粒径の微粉の石炭原料が含まれており、こ
の微粉の石炭原料の浮沈分離に長時間を要し、また微粉
の石炭原料により四塩化炭素の調整が難しくなったため
である。これに対して実施例1では微粉を含んでもその
選炭効率は殆ど変わらなかった。この結果、本発明では
広い粒径範囲の石炭原料の選炭が可能であることが判っ
た。更に実施例1では不純物の中に灰分とともに11%
程度の燃焼性硫黄が含まれており、この燃焼性硫黄は乾
燥しているため、硫黄資源として有効利用できる。
【0053】<評価試験3>選炭する石炭原料として歴
青炭である中国産のものを用いたことを除いて、上記評
価試験1と同様に比較試験した。この結果を表5に示
す。
【0054】
【表5】
【0055】表5から判るように、実施例1は石炭原料
(中国産)と比較して、灰分及び燃焼性硫黄がそれぞれ
22%及び72%に低減され、総発熱量が44%増大し
た。また実施例1は比較例1と略同等の選炭効率を示し
た。
【0056】<評価試験4>選炭する石炭原料として
0.063mm未満の粒径の石炭原料を除去して、2.
000〜0.063mmの粒径の石炭原料を用いたこと
を除いて、上記評価試験3と同様に比較試験した。この
結果を表6に示す。
【0057】
【表6】
【0058】表6から判るように、実施例1は石炭原料
(中国産)自体と比較して、灰分及び燃焼性硫黄がそれ
ぞれ21%及び72%に低減され、総発熱量が45%増
大した。また実施例1は比較例1と同等の選炭効率を示
した。中国産の石炭原料の選炭効率がパキスタン産の石
炭原料の選炭効率と比較して高いのは、石炭原料の粉砕
等の試料調整時に炭質粒子と不純物粒子とに単離し易い
ことによるものである。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の乾式選炭方
法によれば、乾燥、粉砕及び磁性体除去された石炭原料
を、導電体分離工程、比重別分離工程及び誘電体分離工
程のいずれか1つ又は2つ以上の工程を経て、炭質分と
不純物とに分離するように構成したので、粉砕された石
炭原料の粒子の電磁気的特性が異なっていても広い粒径
範囲の石炭原料を選別することができる。また、水を大
量に使用する従来の湿式選炭装置と比較して、全く水を
用いることなく高い効率で不純物を除去できる。特に石
炭原料に混在する硫化物を高い効率で除去できる。また
乾燥、粉砕及び磁性体除去された石炭原料を、炭質分と
不純物とに電磁力により分離する電磁誘導セレクタ、炭
質分と不純物とにこれらの比重の相違に基づく運動の相
違により分離する超音波セレクタ、及び石炭と不純物と
にクーロン力により分離する静電セレクタのいずれか1
つ又は2つ以上のセレクタを用いて、炭質分と不純物と
に分離するように構成しても、上記と同様の効果が得ら
れる。また装置が大型してコストが増大する従来の湿式
選炭装置と比較して、本発明の装置では小型化を図るこ
とができ、しかも安価にかつ量産性の高い装置を製作す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の乾式選炭装置の構成
図。
【図2】その乾式選炭装置のフローシート。
【図3】図1のA部拡大断面図。
【図4】図3のB部拡大断面図。
【図5】図1のC部拡大断面図。
【図6】図5のD部拡大断面図。
【図7】図6のE−E線断面図。
【図8】電磁誘導セレクタによる導電体分離の原理図。
【図9】静電セレクタの第1及び第2電極に高電圧パル
スを供給するパルス発生装置の回路構成図。
【図10】パルス発生装置から第1電極に供給される高
電圧パルスの出力波形図。
【図11】パルス発生装置から第2電極に供給される高
電圧パルスの出力波形図。
【図12】本発明の第2実施形態を示す乾式選炭装置の
図1に対応する構成図。
【図13】その乾式選炭装置のフローシート。
【図14】本発明の第3実施形態を示す超音波セレクタ
の構成図。
【図15】本発明の第4実施形態を示す超音波セレクタ
の図14に対応する構成図。
【図16】本発明の第5実施形態を示す静電セレクタの
斜視図。
【図17】図16のF−F線断面図。
【図18】図16のG矢視図。
【図19】その静電セレクタの電気回路図。
【図20】本発明の第6実施形態を示す乾式選炭装置の
構成図。
【符号の説明】
11 第1ふるい 12 第2ふるい 13 石炭原料 13a 炭質分 13b 不純物 13c 磁性体 14a,14b,14c 乾燥装置 16 粉砕装置 17,121 磁性体除去装置 18,78,98 超音波セレクタ 19 電磁誘導セレクタ 20,100 静電セレクタ 27,87 振動板 51,52,101,102 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591013355 斎藤 弘 東京都杉並区阿佐谷南3丁目38番13号 (72)発明者 丸山 敏彦 札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道 立工業試験場内 (72)発明者 上出 光志 札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道 立工業試験場内 (72)発明者 村上 英穂 札幌市中央区南11条西6丁目5番11号 (72)発明者 斎藤 弘 東京都杉並区阿佐谷南3丁目38番13号

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭質分と不純物とが混在した石炭原料を
    乾燥する工程と、前記乾燥した石炭原料を粉砕する工程
    と、前記粉砕した石炭原料の不純物中の磁性体を除去す
    る工程とを含む乾式選炭方法において、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から15〜0.5
    mmの粒径の石炭原料を分級する第1分級工程と、 前記第1分級工程により分級された石炭原料のうち導電
    性を有する前記炭質分及び前記不純物のいずれか一方又
    は双方に渦電流を発生させるとともに前記石炭原料を所
    定の磁界中に搬送して前記渦電流及び前記磁界の相互作
    用にて発生する電磁力により前記分級された石炭原料を
    前記炭質分と前記不純物とに互いに分離する導電体分離
    工程とを含むことを特徴とする乾式選炭方法。
  2. 【請求項2】 炭質分と不純物とが混在した石炭原料を
    乾燥する工程と、前記乾燥した石炭原料を粉砕する工程
    と、前記粉砕した石炭原料の不純物中の磁性体を除去す
    る工程とを含む乾式選炭方法において、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から5〜0.06
    3mmの粒径の石炭原料を分級する第2分級工程と、 所定の角度で傾斜しかつ所定の超音波周波数及び所定の
    振幅で振動する振動板に前記第2分級工程により分級さ
    れた石炭原料を載せて前記分級された石炭原料を前記炭
    質分と前記不純物とにこれらの比重の相違に基づく運動
    の相違により互いに分離する比重別分離工程とを含むこ
    とを特徴とする乾式選炭方法。
  3. 【請求項3】 炭質分と不純物とが混在した石炭原料を
    乾燥する工程と、前記乾燥した石炭原料を粉砕する工程
    と、前記粉砕した石炭原料の不純物中の磁性体を除去す
    る工程とを含む乾式選炭方法において、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から2mm以下又
    は2〜0.05mmの粒径の石炭原料を分級する第3分
    級工程と、 前記第3分級工程により分級された石炭原料のうち前記
    炭質分及び前記不純物のいずれか一方又は双方を帯電さ
    せた状態で所定の電圧が印加された電極に近付けて前記
    帯電した炭質分及び不純物のいずれか一方又は双方と前
    記電極との間に発生するクーロン力により前記分級され
    た石炭原料を前記炭質分と前記不純物とに互いに分離す
    る誘電体分離工程とを含むことを特徴とする乾式選炭方
    法。
  4. 【請求項4】 炭質分と不純物とが混在した石炭原料を
    乾燥する工程と、前記乾燥した石炭原料を粉砕する工程
    と、前記粉砕した石炭原料の不純物中の磁性体を除去す
    る工程とを含む乾式選炭方法において、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から15〜0.5
    mmの粒径の石炭原料を分級する第1分級工程と、 前記第1分級工程により分級された石炭原料を前記炭質
    分と前記不純物とに互いに分離する請求項1記載の乾式
    選炭方法の導電体分離工程と、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から前記導電体分
    離工程に搬送された石炭原料より小さい5〜0.063
    mmの粒径の石炭原料を分級する第2分級工程と、 前記第2分級工程により分級された石炭原料を前記炭質
    分と前記不純物とに互いに分離する請求項2記載の乾式
    選炭方法の比重別分離工程と、 前記比重別分離工程に搬送された石炭原料より小さい2
    mm未満又は2〜0.05mmの粒径の石炭原料を前記
    炭質分と前記不純物とに互いに分離する請求項3記載の
    乾式選炭方法の誘電体分離工程とをこの順に含むことを
    特徴とする乾式選炭方法。
  5. 【請求項5】 炭質分と不純物とが混在した石炭原料を
    乾燥する工程と、前記乾燥した石炭原料を粉砕する工程
    と、前記粉砕した石炭原料の不純物中の磁性体を除去す
    る工程とを含む乾式選炭方法において、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から5〜0.06
    3mmの粒径の石炭原料を分級する第1分級工程と、 前記第1分級工程により分級された石炭原料を前記炭質
    分と前記不純物とに互いに分離する請求項2記載の乾式
    選炭方法の比重別分離工程と、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から前記比重別分
    離工程に搬送された石炭原料より小さい5〜0.5mm
    の粒径の石炭原料を分級する第2分級工程と、 前記第2分級工程により分級された石炭原料を前記炭質
    分と前記不純物とに互いに分離する請求項1記載の乾式
    選炭方法の導電体分離工程と、 前記導電体分離工程に搬送された石炭原料より小さい2
    mm未満又は2〜0.05mmの粒径の石炭原料を前記
    炭質分と前記不純物とに互いに分離する請求項3記載の
    乾式選炭方法の誘電体分離工程とをこの順に含むことを
    特徴とする乾式選炭方法。
  6. 【請求項6】 炭質分と不純物とが混在した石炭原料を
    乾燥する工程と、前記乾燥した石炭原料を粉砕する工程
    と、前記粉砕した石炭原料の不純物中の磁性体を除去す
    る工程とを含む乾式選炭方法において、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から15mm以下
    又は15〜0.05mmの粒径の石炭原料を分級する第
    1分級工程と、 前記第1分級工程により分級された石炭原料を前記炭質
    分と一部に前記炭質分が混在した前記不純物とに互いに
    分離する請求項1記載の乾式選炭方法の導電体分離工程
    と、 前記一部に炭質分が混在した不純物を前記炭質分と一部
    に前記炭質分が混在した不純物とに互いに分離する請求
    項2記載の乾式選炭方法の比重別分離工程と、 前記比重別分離工程により分離された一部に炭質分が混
    在した不純物を前記炭質分と前記不純物とに互いに分離
    する請求項3記載の乾式選炭方法の誘電体分離工程とを
    この順に含むことを特徴とする乾式選炭方法。
  7. 【請求項7】 炭質分と不純物とが混在した石炭原料を
    乾燥する工程と、前記乾燥した石炭原料を粉砕する工程
    と、前記粉砕した石炭原料の不純物中の磁性体を除去す
    る工程とを含む乾式選炭方法において、 前記磁性体が除去された石炭原料の中から5mm以下又
    は5〜0.05mmの粒径の石炭原料を分級する第1分
    級工程と、 前記第1分級工程により分級された石炭原料を前記炭質
    分と一部に前記炭質分が混在した前記不純物とに互いに
    分離する請求項2記載の乾式選炭方法の比重別分離工程
    と、 前記一部に炭質分が混在した不純物を前記炭質分と一部
    に前記炭質分が混在した不純物とに互いに分離する請求
    項1記載の乾式選炭方法の導電体分離工程と、 前記導電体分離工程により分離された一部に炭質分が混
    在した不純物を前記炭質分と前記不純物とに互いに分離
    する請求項3記載の乾式選炭方法の誘電体分離工程とを
    この順に含むことを特徴とする乾式選炭方法。
  8. 【請求項8】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在した
    石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記乾
    燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記粉
    砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を除
    去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装置
    において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から1
    5〜0.5mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1ふ
    るい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)のう
    ち導電性を有する前記炭質分(13a)及び前記不純物(13b)
    のいずれか一方又は双方に渦電流を発生させるとともに
    前記石炭原料(13)を所定の磁界中に搬送して前記渦電流
    及び前記磁界の相互作用にて発生する電磁力により前記
    分級された石炭原料(13)を前記炭質分(13a)と前記不純
    物(13b)とに互いに分離する電磁誘導セレクタ(19)とを
    備えたことを特徴とする乾式選炭装置。
  9. 【請求項9】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在した
    石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記乾
    燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記粉
    砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を除
    去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装置
    において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から5
    〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第2
    ふるい(12)と、 所定の角度で傾斜しかつ所定の超音波周波数及び所定の
    振幅で振動する振動板(27,87)に前記前記第2ふるい(1
    2)により分級された石炭原料(13)を載せて前記分級され
    た石炭原料(13)を前記炭質分(13a)と前記不純物(13b)と
    にこれらの比重の相違に基づく運動の相違により互いに
    分離する超音波セレクタ(18,78,98)とを備えたことを特
    徴とする乾式選炭装置。
  10. 【請求項10】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から2
    mm以下又は2〜0.05mmの粒径の石炭原料(13)を
    分級する第3ふるいと、 前記第3ふるいにより分級された石炭原料(13)のうち前
    記炭質分(13a)及び前記不純物(13b)のいずれか一方又は
    双方を帯電させた状態で所定の電圧が印加された電極(5
    1,52,101,102)に近付けて前記帯電した炭質分(13a)及び
    不純物(13b)のいずれか一方又は双方と前記電極(51,52,
    101,102)との間に発生するクーロン力により前記分級さ
    れた石炭原料(13)を前記炭質分(13a)と前記不純物(13b)
    とに互いに分離する静電セレクタ(20,100)とを備えたこ
    とを特徴とする乾式選炭装置。
  11. 【請求項11】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から1
    5〜0.5mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1ふ
    るい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    8記載の乾式選炭装置の電磁誘導セレクタ(19)と、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から前
    記電磁誘導セレクタ(19)に搬送された石炭原料(13)より
    小さい5〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級
    する第2ふるい(12)と、 前記第2ふるい(12)により分級された石炭原料を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    9記載の乾式選炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)と、 前記第2ふるい(12)により分級され前記超音波セレクタ
    (18,78,98)に搬送された石炭原料(13)より小さい2mm
    未満又は2〜0.05mmの粒径の石炭原料(13)を前記
    炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求
    項10記載の乾式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを
    備えたことを特徴とする乾式選炭装置。
  12. 【請求項12】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から5
    〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1
    ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    9記載の乾式選炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)と、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から前
    記超音波セレクタ(18,78,98)に搬送された石炭原料(13)
    より小さい5〜0.5mmの粒径の石炭原料(13)を分級
    する第2ふるい(12)と、 前記第2ふるい(12)により分級された石炭原料を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    8記載の乾式選炭装置の電磁誘導セレクタ(19)と、 前記第2ふるい(12)により分級され前記電磁誘導セレク
    タ(19)に搬送された石炭原料(13)より小さい2mm未満
    又は2〜0.05mmの粒径の石炭原料(13)を前記炭質
    分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項1
    0記載の乾式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを備え
    たことを特徴とする乾式選炭装置。
  13. 【請求項13】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から1
    5mm以下又は15〜0.05mmの粒径の石炭原料(1
    3)を分級する第1ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した前記
    不純物(13b)とに互いに分離する請求項8記載の乾式選
    炭装置の電磁誘導セレクタ(19)と、 前記一部に炭質分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭
    質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した不純物(1
    3b)とに互いに分離する請求項9記載の乾式選炭装置の
    超音波セレクタ(18,78,98)と、 前記超音波セレクタ(18,78,98)により分離された一部に
    炭質分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭質分(13a)
    と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項10記載
    の乾式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを備えたこと
    を特徴とする乾式選炭装置。
  14. 【請求項14】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から5
    mm以下又は5〜0.05mmの粒径の石炭原料(13)を
    分級する第1ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した前記
    不純物(13b)とに互いに分離する請求項9記載の乾式選
    炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)と、 前記一部に炭質分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭
    質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した不純物(1
    3b)とに互いに分離する請求項8記載の乾式選炭装置の
    電磁誘導セレクタ(19)と、 前記電磁誘導セレクタ(19)により分離された一部に炭質
    分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭質分(13a)と前
    記不純物(13b)とに互いに分離する請求項10記載の乾
    式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを備えたことを特
    徴とする乾式選炭装置。
  15. 【請求項15】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から1
    5〜0.5mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1ふ
    るい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請
    求項8記載の乾式選炭装置の電磁誘導セレクタ(19)と、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から前
    記電磁誘導セレクタ(19)に搬送された石炭原料(13)より
    小さい5〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級
    する第2ふるい(12)と、 前記第2ふるい(12)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請
    求項9記載の乾式選炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)
    とを備えたことを特徴とする乾式選炭装置。
  16. 【請求項16】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から5
    〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1
    ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請
    求項9記載の乾式選炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)
    と、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から前
    記超音波セレクタ(18,78,98)に搬送された石炭原料(13)
    より小さい5〜0.5mmの粒径の石炭原料(13)を分級
    する第2ふるい(12)と、 前記第2ふるい(12)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請
    求項8記載の乾式選炭装置の電磁誘導セレクタ(19)とを
    備えたことを特徴とする乾式選炭装置。
  17. 【請求項17】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から1
    5〜0.5mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1ふ
    るい(12)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請
    求項8記載の乾式選炭装置の電磁誘導セレクタ(19)と、 前記第1ふるい(12)により分級され前記電磁誘導セレク
    タ(19)に搬送された石炭原料(13)より小さい2mm未満
    又は2〜0.05mmの粒径の石炭原料(13)を前記炭質
    分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項1
    0記載の乾式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを備え
    たことを特徴とする乾式選炭装置。
  18. 【請求項18】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から5
    〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1
    ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請
    求項9記載の乾式選炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)
    と、 前記第1ふるい(11)により分級され前記超音波セレクタ
    (18,78,98)に搬送された石炭原料(13)より小さい2mm
    未満又は2〜0.05mmの粒径の石炭原料(13)を前記
    炭質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求
    項10記載の乾式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを
    備えたことを特徴とする乾式選炭装置。
  19. 【請求項19】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から1
    5〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第
    1ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した前記
    不純物(13b)とに互いに分離する請求項8記載の乾式選
    炭装置の電磁誘導セレクタ(19)と、 前記一部に炭質分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    9記載の乾式選炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)とを
    備えたことを特徴とする乾式選炭装置。
  20. 【請求項20】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から5
    〜0.063mmの粒径の石炭原料(13)を分級する第1
    ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した前記
    不純物(13b)とに互いに分離する請求項9記載の乾式選
    炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)と、 前記一部に炭質分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    8記載の乾式選炭装置の電磁誘導セレクタ(19)とを備え
    たことを特徴とする乾式選炭装置。
  21. 【請求項21】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から1
    5mm以下又は15〜0.05mmの粒径の石炭原料(1
    3)を分級する第1ふるい(12)と、 前記第1ふるい(12)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した不純
    物(13b)とに互いに分離する請求項8記載の乾式選炭装
    置の電磁誘導セレクタ(19)と、 前記一部に炭質分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    10記載の乾式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを備
    えたことを特徴とする乾式選炭装置。
  22. 【請求項22】 炭質分(13a)と不純物(13b)とが混在し
    た石炭原料(13)を乾燥する乾燥装置(14a〜14c)と、前記
    乾燥した石炭原料(13)を粉砕する粉砕装置(16)と、前記
    粉砕した石炭原料(13)の不純物(13b)中の磁性体(13c)を
    除去する磁性体除去装置(17,121)とを備えた乾式選炭装
    置において、 前記磁性体(13c)が除去された石炭原料(13)の中から5
    mm以下又は5〜0.05mmの粒径の石炭原料(13)を
    分級する第1ふるい(11)と、 前記第1ふるい(11)により分級された石炭原料(13)を前
    記炭質分(13a)と一部に前記炭質分(13a)が混在した前記
    不純物(13b)とに互いに分離する請求項9記載の乾式選
    炭装置の超音波セレクタ(18,78,98)と、 前記一部に炭質分(13a)が混在した不純物(13b)を前記炭
    質分(13a)と前記不純物(13b)とに互いに分離する請求項
    10記載の乾式選炭装置の静電セレクタ(20,100)とを備
    えたことを特徴とする乾式選炭装置。
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