JPH0940529A - 固型状非水系粉末化粧料 - Google Patents

固型状非水系粉末化粧料

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JPH0940529A
JPH0940529A JP14366296A JP14366296A JPH0940529A JP H0940529 A JPH0940529 A JP H0940529A JP 14366296 A JP14366296 A JP 14366296A JP 14366296 A JP14366296 A JP 14366296A JP H0940529 A JPH0940529 A JP H0940529A
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silicone
cosmetic
perfluoropolyether
volatile
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Tetsuo Tsunoda
哲夫 角田
Tsuneo Suhara
常夫 須原
Fukuji Suzuki
福二 鈴木
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固型状非水系粉末化粧料において、化粧くず
れ、特に汗等の水分によるトレ及び皮脂による経時のト
レ・テカリ等を防止して、さっぱりかつしっとりとした
使用感を有する固型状非水系粉末化粧料を提供すること
を目的とする。 【構成】揮発性パーフルオロポリエーテル、シリコーン
系界面活性剤および疎水性粉末を配合することを特徴と
する固型状非水系粉末化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固型状非水系粉末化粧料
に関し、更に詳細には、化粧くずれ、特に汗等の水分に
よるトレ及び皮脂による経時のトレ・テカリ等を防止し
て初期状態を持続するとともに、さっぱりかつしっとり
とした使用感を有する固型状非水系粉末化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】化粧くずれは、スポーツ時あるいは夏場
の汗等の水分によるものと、高温(20〜25度)に保
たれた現代社会の環境下で、1年中起こりえる皮脂によ
るものとに2分される。汗・涙・雨等の水分によるトレ
に関しては、疎水性粉末の使用でかなり改善されたが、
固型状粉末化粧料においては未だ満足できるものではな
い。また、皮脂の分泌による経時の化粧成分のトレや顔
面のテカリについては、ほとんど対策がとられていなか
った。
【0003】水分によるトレについては、固形状粉末化
粧料では配合油分量が少ないため、疎水性粉末の肌への
密着性を向上させることが重要である。一方、皮脂の分
泌による経時のトレや顔面のテカリは、化粧膜に存在す
る総油分量、すなわち、塗布した化粧料中の油分と分泌
皮脂量の総和が化粧料に含有する粉末の一定吸油量を越
えた時に起こるものと推定される。この現象は、皮脂の
分泌の多い鼻・額の部位で顕著である。従って、皮脂に
よる化粧くずれは化粧料の潜在的吸油量と油分の量に影
響を受けやすく、特にワックス、ワセリンおよびロウ等
の固形油分あるいは半固形油分が配合されている化粧料
や乳化系化粧料では顔面のテカリが起こりやすい。揮発
性油分を使用すると塗布後に油分が揮発し潜在的吸油量
が増加することでき、皮脂によるトレを防止できるもの
と考えられるが、揮発速度が速すぎると塗布後の粉っぽ
さや、つっぱり等の使用感の問題に加え、化粧料製造工
程中や製品容器への負担も大きく好ましくなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、上述したような
問題を改善し、皮脂によるトレや顔面のテカリを防止す
るために、油分の揮発速度と皮脂発生速度が近い、より
分子量の大きい特定の徐放性シリコ−ンを配合する技術
が開発されている(特開平4−117315号公報、特
開平4−117316号公報、特開平4−187611
号公報、特開平4−187612号公報、特開平4−3
05510号公報、特開平4−305511号公報)。
しかし、疎水性粉末を多配合する固型状非水系粉末化粧
料においては、より分子量の大きい特定の徐放性シリコ
−ンを配合することにより粉末の伸びが重くなり使用感
触が悪化してしまうという欠点があった。このため、固
型状非水系粉末化粧料を用いた場合の化粧くずれの防止
方法として満足できる技術は未だ見出されていないのが
実情であった。
【0005】一方、化粧料に水分や油分による化粧くず
れの防止を付与する目的で、優れた撥水撥油性の性質を
持つパ−フルオロ有機化合物を配合した技術が開発され
ている(特開昭63−107911号公報、特開平3−
246211号公報、特開平3−246212号公報
等)が、いずれも高分子量の不揮発性のものを用いてお
り、分子量の低い揮発性油分として利用したことはなか
った。
【0006】本発明は上記実情に鑑みなされたものであ
り、その目的は化粧くずれ特に汗等水分によるトレ及び
皮脂による経時のトレ・顔面のテカリ等を防止して初期
状態を持続するとともに、さっぱりかつしっとりとした
使用感を有する固型状非水系粉末化粧料を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の問題点を解決するために鋭意研究を行った結果、疎水
性粉末にシリコーン系界面活性剤を加えることにより疎
水性粉末の肌への密着性が向上し、汗等の水分によるト
レが防止できると同時に、肌上に水分が加わるとシリコ
ーン系界面活性剤の粘度が上昇し、肌への密着性がさら
に増強されること、さらには肌の温度や空気との接触に
より容易に揮発する安全な液状パーフルオロポリエーテ
ルを加えることにより皮脂の分泌による経時のトレ・テ
カリを防止し、さっぱりかつしっとりした使用感を有す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、下記一般式(1)
【化1】 (上記一般式中、n/m=20〜40である。)で表さ
れる揮発性パーフルオロポリエーテル、シリコーン系界
面活性剤および疎水性粉末を配合してなる固型状非水系
粉末化粧料である。
【0009】本発明に用いられる揮発性パーフルオロポ
リエーテルは、上記一般式(1)で示され、式中n/m
=20〜40である。皮膚刺激性および皮膚残存性(揮
発速度)により、分子量は1000〜1500未満のも
のが挙げられるが、分子量が1500以上のものは揮発
せず、1000未満のものは揮発速度が速すぎるため使
用感が粉っぽく好ましくない。
【0010】揮発性パーフルオロポリエーテルの配合量
は1.0〜50.0重量%であり、好ましくは5.0〜
30.0重量%である。50.0重量%を越える配合量
ではケ−キングを生じるので好ましくなく、一方、1.
0重量%未満の配合量では揮発性油分が少ないため吸油
量が不十分であり、テカリを生じる。
【0011】本発明に用いられるシリコーン系界面活性
剤としては、次の一般式(2)で示されるポリエーテル
変性シリコーンが好ましい。
【0012】
【化2】
【0013】(式中、y+z=1〜20000、a=1
〜100、b=0〜100、Rは水素原子、炭素原子数
が1〜20のアルキル基または式−COCH3 で示され
る基を示す。)
【0014】シリコーン系界面活性剤の配合量は0.1
〜20.0重量%であり、好ましくは0.1〜10.0
重量%である。0.1重量%未満では疎水性粉末の肌へ
の密着性が悪く、トレが多くなってしまう。配合量が多
いほどトレは少なくなるが、20.0重量%を超えると
皮膚への刺激が大きくなって安全性上問題がある。
【0015】本発明に用いられる疎水性粉末は、粉末自
体が疎水性のもののみならず、親水性粉末等であっても
粉末表面を疎水化処理した疎水化処理粉末も含む。
【0016】疎水性の粉末としては、具体的には、ポリ
アミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、
ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチ
レンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミ
ン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロ−ス粉
末などの有機粉末や、トリメチルシルセスキオキサン粉
末などのシリコン粉末等が例示される。
【0017】疎水化処理粉末の粉末成分としては、例え
ばタルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白
雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲
母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カ
ルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウ
ム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼ
オライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッ
コウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロ
キシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリ
スチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウムなど)、窒化ホウ素等の無機粉末;二酸化
チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガ
ラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の
無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;
黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機
黒色系顔料;マンゴバイオレット、バルトバイオレット
等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタ
ン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機
青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタン
コーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッド
タルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化
ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダ
ー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料等;赤色201
号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色
220号、赤色226号、赤色228号、赤色405
号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色
401号または青色404号等の有機顔料;赤色3号、
赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色23
0号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄
色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色
3号または青色1号のジルコニウム、バリウムまたはア
ルミニウムレーキ等の有機顔料;クロロフィル、β−カ
ロチン等の天然色素等が挙げられる。本発明ではこれら
粉末成分を疎水化処理したものが用いられる。
【0018】疎水化処理方法としては、撥水性を付与で
きる方法であればいかなるものでもよく、その方法は問
わないが、例えば気相法、液相法、オートクレーブ法、
メカノケミカル法等、通常の表面処理方法を用いること
ができる。
【0019】例えば疎水化処理剤を原料粉末に添加して
処理を行う場合、適当な溶媒(ジクロルメタン、クロロ
ホルム、ヘキサン、エタノール、キシレン、揮発性シリ
コーン等)に希釈して添加してもよく、あるいは直接添
加してもよい。粉末と処理剤の混合攪拌には、ボールミ
ル、ホジャーサイトボールミル、振動ボールミル、アト
ライター、ポットミル、ロッドミル、パンミル、ホモミ
キサー、ホモディスパー、ヘンシェルミキサー、ナウタ
ーミキサー等も使用することができる。この他にも、粉
末表面の活性を利用し、気相反応により100℃以下の
低温で環状オルガノシロキサンを粉体表面上で重合させ
る方法(特公平1−54380号)や、前記方法の後に
表面のシリコーンポリマーのSi−H部分にグリセロー
ルモノアリルエーテル等のペンダント基を付加させる方
法(特公平1−54381号)等も用いることができ
る。
【0020】疎水化処理剤としては、特に限定されるも
のではないが、脂肪酸デキストリン処理粉末、トリメチ
ルシロキシ珪酸処理粉末、フッ素変性トリメチルシロキ
シ珪酸処理粉末、メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉
末、フッ素変性メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉末、
ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン等の低粘度〜高粘度油状
ポリシロキサン処理粉末、ガム状ポリシロキサン処理粉
末、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉末、フ
ッ素変性メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉
末、メチルトリクロルシラン、メチルトリアルコキシシ
ラン、ヘキサメチルジシラン、ジメチルジクロルシラ
ン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルクロルシ
ラン、トリメチルアルコキシシラン等の有機シリル化合
物あるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、エチ
ルトリクロルシラン、エチルトリアルコキシシラン、プ
ロピルトリクロルシラン、プロピルトリアルコキシシラ
ン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリアルコキ
シシラン、長鎖アルキルトリクロルシラン、長鎖アルキ
ルトリエトキシシラン等の有機変性シランあるいはそれ
らのフッ素置換体による処理粉末、アミノ変性ポリシロ
キサン処理粉末、フッ素変性ポリシロキサン処理粉末、
フッ化アルキルリン酸処理粉末等が挙げられる。
【0021】これら疎水性粉末は1種を用いてもよく、
あるいは2種以上を用いてもよい。また、一般の化粧品
に適用できる疎水性粉末であればよく、上記の成分に限
定されるものではない。なお、本発明において疎水性粉
末の配合量は30.0〜94.0重量%であり、好まし
くは50.0〜90.0重量%である。
【0022】本発明の固型状粉末化粧料には前記した必
須成分の他に、油分として流動パラフィン、イソ流動パ
ラフィン、スクワラン等の炭化水素;オリーブ油、パー
ム油、ヤシ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油等の油
脂;イソステアリルアルコール等の高級アルコール;高
級脂肪酸、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリ
シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロ
ヘキサシロキサンの環状ポリシロキサン等のシリコーン
オイル;プロピレングリコール、1、3−ブチレングリ
コール、グリセリン等の多価アルコール類;グルコー
ス、ガラクトース、フラクトースリエチレングリコール
等の糖または糖アルコール類;ポリオキシエチレンメチ
ルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド
等の糖誘導体;デキストリン、ヒアルロン酸、コンドロ
イチン硫酸等の多糖類;グリシン、アラニン、グルタミ
ン酸、セリン、アルギニン、PCAソーダ糖のアミノ酸
類またはその類似物質;コラーゲン等のポリペプダイド
類;クエン酸ソーダ、乳酸ソーダ、リンゴ酸ソーダ等の
有機酸塩などの保湿剤;ベンゾフェノン誘導体、パラア
ミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サリ
チル酸誘導体等の紫外線吸収剤;酸化防止剤、防腐剤、
香料、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活
剤、消炎剤、ビタミンなどを必要に応じて適宜配合する
ことができる。
【0023】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。本発明はこれにより限定されるもので
はない。配合量は重量%である。
【0024】実施例1、比較例1〜3 実施例1として次の表1の配合組成よりなる固型ファン
デーションを調製した。 (製法)パ−フルオロポリエ−テル、界面活性剤、保湿
剤以外の成分を混合し、粉砕機により粉砕する。これに
パ−フルオロポリエ−テル、界面活性剤および保湿剤を
室温で攪拌混合したものを加え、さらに粉砕機で均一に
混合粉砕後、粉砕機から取り出し金皿等の容器中に圧縮
成型して固形ファンデーションを得た。
【0025】比較例として不揮発性のオイルを配合した
試料(比較例1)、非シリコーン系界面活性剤を配合し
た試料(比較例2)、疎水化未処理粉末を配合した試料
(比較例3)を調製し、次の方法でトレ試験、テカリ試
験による比較を行った。結果を表1に示す。
【0026】(トレ評価方法)穴開きフィルム(ポリエ
チレン/エチレンビニルアルコール)の表面に試料固形
ファンデーションを20μg/7cm2 塗布し、表面に
濾紙を接触させ、裏側からイオン交換水1.6g、人工
皮脂(トリオレイン60%、オレイン酸20%、スクワ
レン20%)40mgを同時に透過させた後、裏側に
3.5g/cm2の重りを60秒乗せ、濾紙へのファン
デーションの付着の程度を下記の評価基準に基づいて肉
眼判定する。この試験は汗と皮脂によるトレを同時に評
価するものである。
【0027】(評価基準) 5;ファンデーション塗布量の100%〜90%濾紙に
付着している。 4;ファンデーション塗布量の89%〜60%濾紙に付
着している。 3;ファンデーション塗布量の59%〜30%濾紙に付
着している。 2;ファンデーション塗布量の29%〜5%濾紙に付着
している。 1;ファンデーション塗布量の5%未満が濾紙に付着し
ている。
【0028】(テカリ評価方法)自己申告で脂性肌と答
えた20代女性10人に、洗顔後、試料の固形ファンデ
ーションを塗布してもらい、塗布4時間後に下記の評価
基準に基づき判定者5人にテカリ評価を行ってもらっ
た。判定者の評価点の平均を被験者各人の評点とし、被
験者10名の評点の平均をその試料のテカリ評価点とし
た。 5;非常にテカっている。 4;ややテカっている。 3;塗布直後と変化なし。 2;やや粉っぽい。 1;非常に粉っぽい。
【0029】
【表1】 ────────────────────────────────── 実施例 比較例 比較例 比較例 成 分 (%) 1 1 2 3 ────────────────────────────────── パーフルオロポリエーテル 8.0 − 8.0 8.0 (フォンブリンHC/03) メチルフェニルポリシロキサン − 8.0 − − ポリエーテル変性シリコーン*1 5.0 5.0 − 5.0 セスキイソステアリン酸ソルビタン − − 5.0 − 1,3−ブチレングリコール 3.0 3.0 3.0 3.0 シリコーン化合物処理酸化チタン*2 20.0 20.0 20.0 − シリコーン化合物処理白雲母*2 5.0 5.0 5.0 − シリコーン化合物処理セリサイト*2 20.0 20.0 20.0 − シリコーン化合物処理合成雲母*2 30.0 30.0 30.0 − シリコーン化合物処理酸化鉄*2 6.3 6.3 6.3 − 酸化チタン − − − 20.0 白雲母 − − − 5.0 セリサイト − − − 20.0 合成雲母 − − − 30.0 酸化鉄 − − − 6.3 ナイロンパウダー 2.2 2.2 2.2 2.2 防腐剤 0.5 0.5 0.5 0.5 ────────────────────────────────── トレ評価 1 5 3 5 テカリ評価 3.2 4.6 2.8 2.3 ────────────────────────────────── 化粧くずれ総合評価 ○ × △ × ──────────────────────────────────
【0030】*1:一般式(2)中、y+z=52〜6
5、a=8〜10、b=0、R=水素原子 *2:メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉体
【0031】以上の結果から、揮発性パーフルオロポリ
エーテル、シリコ−ン系界面活性剤と疎水性粉末を組み
合わせた固型状非水系粉末化粧料は化粧くずれに対して
良好であることが認められた。
【0032】実施例2、比較例4〜5 実施例2として次の表2の配合組成よりなる固型ファン
デーションを調製した。 (製法)パーフルオロポリエーテル、界面活性剤以外の
成分を混合し、粉砕機により粉砕する。これにパーフル
オロポリエーテルおよび界面活性剤を室温攪拌混合した
ものを加え、さらに粉砕機で均一に混合粉砕後、粉砕機
から取り出し金皿等の容器中に圧縮成型して固形ファン
デーションを得た。
【0033】比較例として分子量1000未満の揮発性
パーフルオロポリエーテルを配合した試料(比較例
4)、分子量1500以上の不揮発性パーフルオロポリ
エーテルを配合した試料(比較例5)とを調製し、トレ
試験、テカリ試験による比較を行った。結果を表2に示
す。
【0034】
【表2】 ────────────────────────────── 実施例 比較例 比較例 成 分 (%) 2 4 5 ────────────────────────────── パーフルオロポリエーテル 13.0 − − (フォンブリンHC/03) パーフルオロポリエーテル − 13.0 − (フォンブリンHC/02) パーフルオロポリエーテル − − 13.0 (フォンブリンHC/04) ポリエーテル変性シリコーン*3 5.0 5.0 5.0 シリコーン化合物処理酸化チタン*4 15.0 15.0 15.0 シリコーン化合物処理セリサイト*4 25.0 25.0 25.0 シリコーン化合物処理金雲母*4 15.0 15.0 15.0 シリコーン化合物処理タルク*4 15.2 15.2 15.2 シリコーン化合物処理酸化鉄*4 6.3 6.3 6.3 二酸化ケイ素 5.0 5.0 5.0 防腐剤 0.5 0.5 0.5 ────────────────────────────── トレ評価 1 1 3 テカリ評価 3.0 2.5 4.0 ────────────────────────────── 化粧くずれ総合評価 ○ △ × ──────────────────────────────
【0035】*3:一般式(2)中、y+z=52〜6
5、a=8〜10、b=0、R=水素原子 *4:メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉体
【0036】以上の結果から、分子量1000未満の揮
発性パーフルオロポリエーテルでは粉っぽく使用感が悪
かった。逆に分子量1500以上の不揮発性パーフルオ
ロポリエーテルではトレもテカリも防止することができ
なかった。以上より分子量は1000〜1500未満の
揮発性パーフルオロポリエーテルが最も好ましいものと
思われた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固型状非
水系粉末化粧料は、化粧くずれ、特に汗等の水分による
トレおよび皮脂による経時のトレ・テカリ等を防止する
とともに、さっぱりとした使用感を有すものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性パーフルオロポリエーテル、シリ
    コーン系界面活性剤および疎水性粉末を配合することを
    特徴とする固型状非水系粉末化粧料。
  2. 【請求項2】 揮発性パーフルオロポリエーテルを1.
    0〜50.0重量%、シリコーン系界面活性剤を0.1
    〜20.0重量%、および疎水性粉末を30.0〜9
    4.0重量%配合することを特徴とする請求項1記載の
    固型状非水系粉末化粧料。
  3. 【請求項3】 シリコ−ン系界面活性剤がポリエ−テル
    変性シリコ−ンである請求項1〜2のいずれかに記載の
    固型状非水系粉末化粧料。
  4. 【請求項4】 更に固体、半固体の油性原料を含まない
    請求項1〜3のいずれかに記載の固型状非水系粉末化粧
    料。
JP14366296A 1995-05-25 1996-05-14 固型状非水系粉末化粧料 Withdrawn JPH0940529A (ja)

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