JPH0939485A - 複式筆記具 - Google Patents

複式筆記具

Info

Publication number
JPH0939485A
JPH0939485A JP7215490A JP21549095A JPH0939485A JP H0939485 A JPH0939485 A JP H0939485A JP 7215490 A JP7215490 A JP 7215490A JP 21549095 A JP21549095 A JP 21549095A JP H0939485 A JPH0939485 A JP H0939485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
eraser
writing
cylindrical cam
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7215490A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kobayashi
小林  清一
Hiroyuki Muto
広行 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP7215490A priority Critical patent/JPH0939485A/ja
Publication of JPH0939485A publication Critical patent/JPH0939485A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安価で体裁及び使い勝手の良い複式筆記具。 【解決手段】円筒カム5の後方に、軸方向へ一体に接続
した消しゴム繰り出し装置42を設ける。円筒カム及び
樹脂製の後軸4を、中軸の後方へ軸推移と共に回転可能
に装着する。円筒カムは後軸に対し回転方向で一体と
し、中軸に対する後軸の回転によって交互に各摺動コマ
6a〜6cを前後動させて、各筆記体の先端を先軸3先
端口から突出可能とする。消しゴム繰り出し装置の操作
により、後端から消しゴム47を出没させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は、3種の筆記体の先端を
先軸先端口に於いて交互に出没自在とし、且つ後軸後端
から消しゴムを出没自在とした複式筆記具の提供に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複式筆記具の一例としては、同出
願人による実開昭64ー3491号公報に見られるよう
に、2本の筆記体を案内する摺動溝を有して先軸に対し
固着されるガイド筒と、当該ガイド筒に嵌装される二本
の筆記体に取付けられた摺動コマに接するカム斜面を前
端部に有すると共に、後端はノック部となしてキャップ
(後軸)に対し軸方向に移動自在に、且つ円周方向の回
転は一体となるよう装着された円筒カムを備え、先軸に
対するキャップ(後軸)の回転操作により二本の筆記体
を先軸先端口に於いて選択的に出没可能とした複式筆記
具が存在する。又、本願の従来例として、同出願人によ
る実開昭60ー120889号公報に見られるように、
キャップ(後軸)後端から突出した天冠を回転させて消
しゴムを出没させるようにした複式筆記具が存在する。
又、従来例で3種の筆記体の選択を可能とした場合、第
1、第3の筆記体の選択は円筒カムの回転規制でハッキ
リと位置決めされるが、第2の筆記体の選択は位置決め
が曖昧となり、意識して位置決めするなど面倒となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例には、多
くの部位に金属部品が使用され、構造も複雑で、部品点
数も多くなりコスト高となる問題点がある。又、先軸に
対し後軸が長いのでデザイン上の融通性に難点があるの
と、筆記体の出没操作で一方の手で軸先を、他方の手で
軸後端を掴んで回転操作を行うため使い勝手が悪い欠点
がある。又更に、本願の目的はより便利な3種の筆記体
を選択可能としたことと、より使用頻度の高い第1、第
2の筆記体を円筒カムの回転規制でハッキリした選択操
作を可能とし、必要により第3の筆記体を容易に選択可
能とすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する為
に案出された本発明の複式筆記具は、樹脂製の先軸と樹
脂製の中軸の先方を互いに回転不能且つ抜け止め状態に
嵌着する係合部を夫々設けて両者を固定し、中軸の内孔
に一体化したガイド部の3箇所の案内溝に、夫々3種の
筆記体をガイド部と摺動コマとの間にリターンスプリン
グを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカ
ム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド部も
しくは中軸に対し回転可能に抜け止めし、各摺動コマを
カム斜面に当接させることにより先軸又は中軸に対する
円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体
の先端を先軸の先端口から選択的に出没可能とした複式
筆記具に於いて、上記円筒カムの後方に軸方向に一体で
接続した消しゴム繰り出し装置が配設されて、円筒カム
及び樹脂製の後軸が上記中軸の後方に所定範囲の軸推移
と共に回転可能に止着され、円筒カムは後軸に対し回転
方向で一体と成されて、中軸に対する後軸の回転によっ
て交互に各摺動コマを前後動させて、各筆記体の先端を
先軸先端口から突出可能とし、上記消しゴム繰り出し装
置の操作により後端から消しゴムが出没可能となるよう
に構成されてなる。
【0005】又、中軸に対する円筒カムの回転に付い
て、円筒カムの外周側面に設けた突起が中軸の外周側面
に穿設した周溝に嵌入して円筒カムが中軸に対し抜け止
めされると共に、円筒カムの先端で夫々の筆記体が先軸
先端口から突出される範囲、略240度に回転するよう
周溝が形成され、第2の筆記体が突出する位置、即ち略
120度位置で周溝の後壁に段部を形成して上記突起が
段部に当接することで円筒カムの回転阻止を可能とし、
後軸と連動して円筒カムを所定範囲で軸推移した時に当
接が解除されて、更に円筒カムが略120度回転可能と
なって第3の筆記体が突出可能となるように構成された
ことを特徴とする。
【0006】又、3種の筆記体は、芯径又は芯色を変え
た3種のシャープペンシル筆記体、ボール径又はインク
色を変えた3種のボールペン等筆記体、或いはシャープ
ペンシル筆記体とボールペン等筆記体を組み合わせた3
種の筆記体で構成される。
【0007】
【実施例】先ず、図1及び図4、図5は本発明の第1の
実施例を示している。第1実施例の複式筆記具はガイド
筒2を一体に備えた中軸1、先軸3、円筒カム5を一体
に備えた後軸4、摺動コマ6a,6b,6c(図示せ
ず)、シャープペンシル筆記体7、ボールペン等筆記体
8a,8b、天冠37、消しゴムホルダー42、消しゴ
ム47を主な構成要素とする。先ず、中軸1は樹脂製
で、図1及び図5に示すように、略中央部から後端まで
側面に開口した軸方向に長い案内溝9a,9b,9cが
略120度位置で割り付けられて設けられている。ガイ
ド筒2の前半部には各案内溝9a,9b,9cと連通し
て孔32a,32b,32c(図示せず)を有した仕切
り部16を備えて、前端を開口した筒部10が設けら
れ、筒部10の後端に段部31を有して段部31の前方
外周部には膨出状の係合部13が形成されている。
【0008】又、中軸1の後方側面には図4に示すよう
に縦溝18が先方の傾斜面50を介して巾狭部51が周
溝19に接続されて略Lの字状の窓部が穿設されてい
る。又後述するが、円筒カム5の突起17は縦溝18よ
り挿入され、突起17が傾斜面50を弾性的に拡開して
巾狭部51を通過して周溝19内に入る。円筒カム5は
突起17が周溝19の周方向の後壁に当接しながら略2
40度回転して、シャープペンシル筆記体7、ボールペ
ン等筆記体8a,8bの筆記部が先軸先端口から交互に
出没することになる。又、周溝19はシャープペンシル
筆記体7が突出するときの突起17の位置で円筒カム5
が軸推移可能なように巾広溝52が設けられ、筆記体の
収納時又はボールペン等筆記体8a,8bが突出すると
きの突起17の位置で前壁55により巾狭溝53a,5
3bにより軸推移が規制される。又、ボールペン筆記体
8aが突出するときの突起17の位置で円筒カム5が回
転阻止されるように突起17の側面が当接する段部54
bが後壁54aと54cの接続部に形成されている。段
部54bまでの円筒カム5の回転範囲は略120度であ
る。
【0009】先軸3は、前方が先細状で、内孔部先端に
は内段部27を有して先端口が設けられている。又、後
端孔には、前記ガイド筒の筒部10の外周部に設けられ
た係合部13と迎合して筒部10と抜け止め且つ回転止
めされる係合溝12が設けられている。尚、筒部10と
先軸3は適宜な力で着脱可能に固定される。(実開昭6
4ー3491号公報の先軸の構成と同じ)
【0010】後軸4は樹脂製で、先端に円筒カム5を一
体に有している。円筒カム5は筒状を成し、前端縁に円
周状に前後に変位するカム斜面14を有し、カム斜面1
4の最前端部には切欠15が形成されている。又、円筒
カム5の側面には前記中軸1の縦溝18に挿入して弾性
的に周溝19に嵌入して一定範囲(略240度)で回転
且つ抜け止めする突起17が形成されている。
【0011】ところで、後軸4は前記円筒カム5の後方
に延設した筒部を有し、筒部の内孔部には螺旋溝33が
形成されている。又、円筒カム5の後端には円周状にや
や突出したボス部36を有し、筒部の後方には突状の係
合部35を有した軸部34が設けられている。一方、樹
脂製の天冠37は長いスリット41を有した内筒部40
bとその外側で内面に円周状の溝を呈した係合部38が
形成された外筒部40aとで一体に設けられている。天
冠37は内筒部40bが後軸4の内孔部に嵌装され、上
記外筒部40aの係合部38が係合部35に弾性的に嵌
入して天冠37は外筒部40aに於いて後軸4に対し回
転のみ可能に止着される。尚、ボス部36は内筒部40
bの先端部のガイドとなる。
【0012】又、内筒部40b内には後端に消しゴム4
7を止着した消しゴムホルダー42が装着される。消し
ゴムホルダー42は後方に消しゴム47を挟着する一対
の弾性片45が形成され、弾性片45の内面には係止突
起46を有している。又、前方の筒部43の外周には突
起44が形成されている。消しゴムホルダー42は突起
44と弾性片45を内筒部のスリット41に嵌装し、突
起44が更に螺旋溝33に嵌入した状態で内筒部40b
内に配設されている。この状態で、後軸4に対し外筒部
40aを回転すると消しゴムホルダー42が前後動して
消しゴム47が後端孔39から出没可能となる。
【0013】又、摺動コマ6aは、外面に突起22aを
有して、突起22aの後端面には中央部が突出してその
両側が前述した円筒カム5のカム斜面14と略同勾配の
カム斜面を有している。又、芯パイプ23のフランジ部
24に当接して、芯パイプ23の後方を長く突出して嵌
着する孔が設けられている。又、摺動コマ6b,6c
(図示せず)は摺動コマ6aと同様にカム斜面と突起2
2b,22cを有し、先端にはボールペン等筆記体8
a,8bの後端を止着する係止部26が夫々設けられて
いる。尚、係止部はパイプ状に成して筆記体の後端を嵌
着することも可能である。
【0014】シャープペンシル筆記体7は、一般的なチ
ャック機構を内蔵し、後端にチャック機構と連結した継
手29を介して芯パイプ23に接合し、芯パイプ23の
後方に設けたフランジ部24に当接して摺動コマ6aが
嵌着され、摺動コマ6aの後端から突出した芯パイプ2
3の後端孔は尾栓25等で閉塞されている。芯の繰り出
しは、シャープペンシル筆記体7の先端の段部28が先
軸3の内段部27に当接した状態で、摺動コマ6aの軸
推移によりチャックを移動して行われる。
【0015】次に、組立順序で説明すると、シャープペ
ンシル筆記体7、ボールペン等筆記体8a,8bは後端
に夫々の摺動コマ6a、6b,6cを接続させて、前述
の中軸のガイド筒2の各案内溝9a、9b,9cに移動
自在に嵌装され、各摺動コマ6a、6b,6cの前端面
と各案内溝9a、9b,9c前面の仕切り部16との間
に介装したリターンスプリング30a、30b,30c
により後方へ附勢される。後軸4は円筒カム5を中軸1
の後端孔に挿入して突起17を周溝19に弾性的に嵌入
させて、中軸1に対して円周方向に略240度で回転自
在且つ抜け止めして止着される。又、シャープペンシル
筆記体7が突出した状態で、後軸4は中軸1に対して芯
繰り出しに必要なストローク分軸推移可能と成され、シ
ャープペンシル筆記体の収納時又はボールペン等筆記体
8a,8bの突出した状態で若干軸推移可能と成され
る。各摺動コマ6a,6b,6cは常時リターンスプリ
ング30a,30b,30cによって後方へ附勢されて
いるので、常にその突起22a,22b,22cのカム
斜面を円筒カム5のカム斜面14に接触した状態を保っ
ている。
【0016】又、中軸1の段部31の前面に先軸3の後
端面が当接状態で、筒部10の係合部13が先軸3の係
合溝12に弾性的に嵌着して、先軸3と中軸1が回転止
め且つ抜け止め状態に固定される。尚、先軸3は適宜な
力で着脱可能になっている。この状態で、先軸3又は中
軸1に対して後軸4を一方に回転すると、摺動コマ6a
が前進して円筒カム5のカム斜面14の最前端の切欠1
5が一方のシャープペンシル筆記体7の摺動コマ6aの
突起22aに係止して筆記先端部が先軸先端口から突出
状態になる。又、先軸3又は中軸1に対して後軸4を他
方に回転すると、摺動コマ6aが後退してシャープペン
シル筆記体7の筆記先端部が先軸先端口から没入すると
共に、摺動コマ6bが前進して他方のボールペン等筆記
体8aの筆記先端部が先軸先端口から突出する。その
時、上述したように円筒カムの突起17が周溝19の段
部54bに当接する。この状態から、中軸1に対し後軸
4を前進して突起17の前端を周溝の前壁55に当接さ
せると、上記突起17と段部部54bの当接が解除され
る状態となり、そのまま円筒カムを回転すると摺動コマ
6bが後退してボールペン等筆記体8aの筆記先端部が
先軸先端口から没入すると共に、摺動コマ6cが前進し
て2つ目のボールペン等筆記体8bの筆記先端部が先軸
先端口から突出する。
【0017】一方、消しゴム47を止着した消しゴムホ
ルダー42を天冠37の内筒部40b内に嵌装した状態
で後軸4の後端から回転を加えながら挿入して、天冠の
外筒部40aを後軸4の後端に止着する。以上により、
後軸4に対し天冠の外筒部40aを左右に回転すると後
端孔39から消しゴム47が出没する。
【0018】又、図6は円筒カムの突起17と中軸1`
の係合状態を示す他の対応例を示している。この場合に
は周溝60に突起17を嵌装する手段として、中軸1`
の後端から突起17を嵌装するガイド溝61の上壁に傾
斜面63を有した仕切り壁62を設けている。仕切り壁
62を設けた理由は、上記係合部に於ける中軸1`の剛
性を強化することにある。
【0019】ところで、前記シャープペンシル筆記体7
が第1の筆記体、ボールペン等筆記体8aが第2の筆記
体、ボールペン等筆記体8bが第3の筆記体である。
尚、実施例とは別に3種の筆記体を仕様に応じて、芯
径、芯色を変えた3種のシャープペンシル筆記体、ボー
ル径、インク色を変えた3種のボールペン等筆記体、或
いはシャープペンシル筆記体とボールペン等筆記体を組
み合わせた3種の筆記体などで設けられる。
【0020】次に、図2は本発明の第2の実施例を示し
ている。第2実施例の複式筆記具は前記第1の実施例と
共通に構成される部分が多く、以下相違点である消しゴ
ム繰り出し装置に付いてのみ説明する。
【0021】後軸70は円筒カム73の後方に延設した
筒部71を有し、筒部71の側面にはスリット74が穿
設され、スリット74の両側面には突起75と溝76が
交互に設けられている。又、筒部内には後端に消しゴム
84を止着した消しゴムホルダー77がその外周に設け
た係合突起79を上記スリット74の溝76に係脱可能
に嵌入させて取付けられている。係合突起79は消しゴ
ムホルダー77の側面に設けた弾性片85の先端に形成
され、摺動と共に溝76に弾性変位しながら係合して消
しゴム84の突出状態を保持する。又、係合突起79の
中央をやや突出させて操作釦78と成し、操作釦78を
押圧前後動させて係合突起79と溝76との係合を解除
させながら消しゴムホルダー77を移動可能とする。
又、上記筒部71の後端には天冠81が固着される。
尚、筒部71の後端部83と天冠81の当接部82は斜
面状を成して略当接状態となりスリット74後端の変形
を抑えている。
【0022】又、消しゴム繰り出し装置の組立て順序で
説明すると、後軸4の筒部71の後端から消しゴムホル
ダー77を嵌装して、消しゴムホルダー77の係合突起
79を筒部に設けたスリット74の溝76に係合させて
消しゴムホルダー77を筒部71に対して摺動自在に成
している。又、筒部71の後端に天冠81が固着され
て、消しゴム84は天冠81後端の開口部から挿入され
て消しゴム84の後端が消しゴムホルダー77に止着さ
れる。以上により、消しゴムホルダー77を前後動させ
ると消しゴム84が天冠81の開口部から出没する。
尚、天冠81の開口部の内径は消しゴム84の外径より
僅かに大きく設けられている。
【0023】次に、図3は本発明の第3の実施例を示し
ている。第3実施例の複式筆記具は前記第1の実施例と
共通に構成される部分が多く、以下相違点である消しゴ
ム繰り出し装置に付いてのみ説明する。
【0024】円筒カム95の後方に鍔部98が形成さ
れ、さらに後方にチャック体99が夫々一体に形成され
ている。(都合で別部材とすることもある)又、チャッ
ク体99後方の外周部には適宜スリットを有して(図示
せず)、縮径自在な把持部が形成されている。又、チャ
ック体99の内孔後端には内段部97が形成されてい
る。
【0025】一方、後軸90は、後端の軸部91の外周
に突状の係止部92を有し、略中間の内孔に突部106
を有している。又、該突部106の前後で内孔は断面が
適宜多角形状の内周部93、94を呈している。(図示
せず)ところで、前記円筒カム95後方の鍔部98の外
周は上記多角形孔に嵌装する同じ多角形状を呈してい
る。(図示せず)前記チャック体99の後端からスプリ
ング108が嵌装され、スプリング108の前端が鍔部
98の後端に当接される。その状態からチャック体99
に後軸90が嵌挿され、上記軸部91の後端内段部91
aにスプリング108の後端が当接されて、上記鍔部9
8が後軸の突部106を弾性的に乗り越えて係合し抜け
止めされる。又、鍔部98が上記多角形状の嵌装で回転
止めされると共にスプリング108でチャック体99に
対し後軸90は軸推移可能に附勢される。
【0026】又、チャック体99後端の把持部外周には
締め具107が被嵌され、更に被嵌して前記後軸の軸部
91に天冠100が固着される。尚、天冠100の先方
開口部には軸部の係止部92に係合する溝状の係止部1
04が設けられている。又、締め具107が嵌挿する天
冠100の内孔後方に段部105が設けられ、更に後端
には消しゴム109と適宜摩擦係合する孔部103を有
している。又、天冠100外周の一側面にクリップ10
1が基部102で一体的に接続されている。
【0027】次に、消しゴム繰り出し装置の組立順序で
説明すると、チャック体99の外周部にスプリング10
8を嵌挿して、円筒カム95を後軸90の内孔に嵌装
し、鍔部98を突部106に係合して後軸90に対し円
筒カム95及びチャック体99を抜け止め且つ回転止め
する。次に、チャック体99の把持部の外周に締め具1
07が嵌挿され、後軸の後端の軸部91に天冠100が
固着される。次に、チャック体99に対し後軸91前進
させてチャック体の把持部を拡開させた状態で消しゴム
109が挿入される。
【0028】
【作用】先ず、第1の実施例に於いて、先軸3又は中軸
1に対して後軸4を一方に回転すると、図1に示すよう
に円筒カム5のカム斜面14の先端に設けた切欠15が
一方のシャープペンシル筆記体7の摺動コマ6aと係合
してその筆記先端部を先軸先端口から突出する。この
時、円筒カム5の突起17は中軸1の周溝19で巾広溝
52に位置している。この状態で天冠37の後端をノッ
クして円筒カム5を軸推移すると、その動作が摺動コマ
6a、芯パイプ23、シャープペンシル筆記体7に伝達
され、筆記先端部の段部28が先軸3の内段部27に当
接した状態から継手29と共にチャックが軸推移して芯
が繰り出される。又、先軸3又は中軸1に対して後軸4
を他方に回転すると、シャープペンシル筆記体7が後退
し、代わりにボールペン等筆記体8aの筆記先端部が先
軸先端口から突出する。その時円筒カムの突起17が周
溝の段部54bに当接するのでハッキリと位置決めされ
る。又、この状態から後軸4を若干前進して突起17の
前端を周溝19の前壁55に当接させた状態で更に回転
するとボールペン等筆記体8aが後退し、代わりにボー
ルペン等筆記体8bの筆記先端部が先軸先端口から突出
する。次に、後軸4の前方に対して天冠37を左右に回
転すると、消しゴムホルダー42が前後動して後端孔3
9から消しゴム47が出没する。
【0029】次に、第2の実施例に於いて、後軸70に
対して消しゴムホルダー77の操作釦78を押圧後退さ
せると、係合突起79がスリット74の溝76から離脱
して移動するので、徐々に消しゴムホルダー77が後退
して係止され、消しゴム84が天冠81の開口部から繰
り出される。又、操作釦78を押圧前進させると消しゴ
ムホルダー77が前進して、それと共に消しゴム84が
天冠81の開口部から没入する。
【0030】次に、第3の実施例に於いて、クリップ1
01の基部102の後端に指を当てて中軸に対し後軸9
0を前進させると、円筒カム95の前進が阻止された状
態からチャック体99に対し後軸90が前進して消しゴ
ム109が天冠100の孔部103から出没する。即
ち、締め具107が天冠内孔の段部105に当接する範
囲でチャック体99の把持部外周に係合して可動する。
従って、締め具107の可動範囲と略同等のピッチで消
しゴム109が孔部103から繰り出される。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように、従来例に対し金
属が樹脂に代替えされ、部品点数が省略されて構造が単
純化され、且つ、組立てが容易となりコスト低減が達成
可能となる。又、後軸(キャップ)が適宜長さに設定で
きるので、デザイン上の融通性があり、又、筆記体出没
の回転操作がし易くなる。又更に、より便利な3種の筆
記体が選択可能となり、且つ、使用頻度の高い第1、第
2の筆記体を円筒カムの回転規制でハッキリした選択操
作を可能とし、必要に応じて第3の筆記体が容易に選択
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体の縦断面図
で、一部非断面で示している。
【図2】本発明の第2の実施例を示す全体の縦断面図
で、一部非断面で示している。
【図3】本発明の第3の実施例を示す全体の縦断面図
で、一部非断面で示している。
【図4】円筒カムの突起と中軸の周溝との係合状態を示
す説明図である。
【図5】ガイド筒の横断面図である。
【図6】円筒カムの突起と中軸の周溝との係合状態の他
の対応例を示す説明図である。
【図7】図6に於ける係合部の要部断面図である。
【符号の説明】
1 中軸 1` 中軸 2 ガイド筒 3 先軸 4 後軸 5 円筒カム 6a 摺動コマ 6b 摺動コマ 6c 摺動コマ 7 シャープペンシル筆記体 8a ボールペン等筆記体 8b ボールペン等筆記体 9a 案内溝 9b 案内溝 9c 案内溝 10 筒部 11 ノックスプリング 12 係合溝 13 係合部 14 カム斜面 15 切欠 16 仕切り部 17 突起 18 縦溝 19 周溝 20 壁 21 窓 22a 突起 22b 突起 22c 突起 23 芯パイプ 24 フランジ部 25 尾栓 26 係止部 27 内段部 28 段部 29 継手 30a リターンスプリング 30b リターンスプリング 30c リターンスプリング 31 段部 32a 孔 32b 孔 32c 孔 33 螺旋溝 34 軸部 35 係合部 36 ボス部 37 天冠 38 係合部 39 後端孔 40a 外筒部 40b 内筒部 41 スリット 42 消しゴムホルダー 43 筒部 44 突起 45 弾性片 46 係止突起 47 消しゴム 50 傾斜面 51 巾狭部 52 巾広部 53a 巾狭溝 53b 巾狭溝 54a 後壁 54b 段部 54c 後壁 55 前壁 60 周溝 61 ガイド溝 62 仕切り壁 63 傾斜面 70 後軸 71 筒部 71a 壁 72 窓 73 円筒カム 74 スリット 75 突起 76 溝 77 消しゴムホルダー 78 操作釦 79 係合突起 80 嵌合部 81 天冠 82 当接部 83 後端部 84 消しゴム 85 弾性片 90 後軸 91 軸部 91a 後端内段部 92 係止部 93 内面部 94 内面部 95 円筒カム 96 突起 97 内段部 98 鍔部 99 チャック体 100 天冠 101 クリップ 102 基部 103 孔部 104 係止部 105 段部 106 突部 107 締め具 108 スプリング 109 消しゴム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の先軸と樹脂製の中軸の先方を互
    いに回転不能且つ抜け止め状態に嵌着する係合部を夫々
    設けて両者を固定し、中軸の内孔に一体化したガイド部
    の3箇所の案内溝に、夫々3種の筆記体をガイド部と摺
    動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自
    在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周
    状に設けた円筒カムをガイド部もしくは中軸に対し回転
    可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させる
    ことにより先軸又は中軸に対する円筒カムの回転によっ
    て交互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口
    から選択的に出没可能とした複式筆記具に於いて、上記
    円筒カムの後方に軸方向に一体で接続した消しゴム繰り
    出し装置が配設されて、円筒カム及び樹脂製の後軸が上
    記中軸の後方に所定範囲の軸推移と共に回転可能に止着
    され、円筒カムは後軸に対し回転方向で一体と成され
    て、中軸に対する後軸の回転によって交互に各摺動コマ
    を前後動させて、各筆記体の先端を先軸先端口から突出
    可能とし、上記消しゴム繰り出し装置の操作により後端
    から消しゴムが出没可能となるように構成されたことを
    特徴とする複式筆記具。
  2. 【請求項2】 中軸に対する円筒カムの回転に付いて、
    円筒カムの外周側面に設けた突起が中軸の外周側面に穿
    設した周溝に嵌入して円筒カムが中軸に対し抜け止めさ
    れると共に、円筒カムの先端で夫々の筆記体が先軸先端
    口から突出される範囲、略240度に回転するよう周溝
    が形成され、第2の筆記体が突出する位置、即ち略12
    0度位置で周溝の後壁に段部を形成して上記突起が段部
    に当接することで円筒カムの回転阻止を可能とし、後軸
    と連動して円筒カムを所定範囲で軸推移した時に当接が
    解除されて、更に円筒カムが略120度回転可能となっ
    て第3の筆記体が突出可能となるように構成されたこと
    を特徴とする上記請求項1記載の複式筆記具。
  3. 【請求項3】 3種の筆記体は、芯径又は芯色を変えた
    3種のシャープペンシル筆記体、ボール径又はインク色
    を変えた3種のボールペン等筆記体、或いはシャープペ
    ンシル筆記体とボールペン等筆記体を組み合わせた3種
    の筆記体で構成される上記請求項1記載の複式筆記具。
  4. 【請求項4】 少なくともシャープペンシル筆記体を選
    択した時に、円筒カムが中軸及び後軸に対し軸推移して
    芯の繰り出しが可能と成されたことを特徴とする上記請
    求項1記載の複式筆記具。
  5. 【請求項5】 円筒カムと一体的に樹脂製の後軸が設け
    られ、該後軸の内孔部に螺旋溝が形成されて、樹脂製の
    天冠が長いスリットを有した内筒部と外筒部とで一体的
    に設けられ、天冠の内筒部が後軸の内孔に嵌装され、天
    冠が後軸に対し回転のみ可能に止着されて、天冠の内筒
    部内に、後方に消しゴムを挟着する弾性部と前方の筒部
    に突起を有した消しゴムホルダーが突起をスリットと螺
    旋溝に嵌入した状態で装着されて、先軸又は中軸に対し
    後軸を回転することで筆記体の先端が出没し、後軸に対
    し天冠の外筒部を回転することで消しゴムが出没可能と
    なるように構成したことを特徴とする上記請求項1〜4
    記載の複式筆記具。
  6. 【請求項6】 円筒カムの後方に延設した筒部の側面に
    スリットを穿設して樹脂製の後軸と成し、上記スリット
    の両側面に突起と溝が交互に設けられて、後方に消しゴ
    ムを止着した消しゴムホルダーがその外周に設けた突起
    を上記スリットの溝に係脱可能に嵌入させて取付けら
    れ、後軸に対して消しゴムホルダーを前後動させて消し
    ゴムを後軸の後端から出没自在としたことを特徴とする
    上記請求項1〜4記載の複式筆記具。
  7. 【請求項7】円筒カムの後方に消しゴム収容部と共にチ
    ャック体を一体的に成して、該チャック体の外側に後軸
    が回転止めされた状態でチャック体に対し後方に附勢さ
    れて、チャック体が消しゴムを把持するようにチャック
    体の把持部外周を締めつける締め具を配して、チャック
    体に対し後軸が軸推移可能と成されて消しゴムのノック
    繰り出しを可能とした上記請求項1〜4記載の複式筆記
    具。
JP7215490A 1995-08-02 1995-08-02 複式筆記具 Withdrawn JPH0939485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7215490A JPH0939485A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 複式筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7215490A JPH0939485A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 複式筆記具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0939485A true JPH0939485A (ja) 1997-02-10

Family

ID=16673255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7215490A Withdrawn JPH0939485A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 複式筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0939485A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5306085A (en) Multiplex writing implement with eraser
JP2566095Y2 (ja) 複式筆記具
JPH0939485A (ja) 複式筆記具
JPH09254585A (ja) 複式筆記具
JP2566103Y2 (ja) 複式筆記具
JP2606588Y2 (ja) 複式筆記具
JP2560149Y2 (ja) 複式筆記具
JP2566102Y2 (ja) 複式筆記具
JP2534040B2 (ja) 複合筆記具
JP2566094Y2 (ja) 複式筆記具
JP2566099Y2 (ja) 複式筆記具
JP2566096Y2 (ja) 複式筆記具
JPH10287088A (ja) 複式筆記具
JP3602213B2 (ja) 複式筆記具
JPS6127199B2 (ja)
JPH09156288A (ja) 複式筆記具
JP2566097Y2 (ja) 複式筆記具
JP3611215B2 (ja) 複式筆記具
JP3542868B2 (ja) 複式筆記具
JP2605500Y2 (ja) 複式筆記具
JP3542869B2 (ja) 複式筆記具
JP2000335169A (ja) 筆記具の軸筒
JP2560148Y2 (ja) 複式筆記具
JPS6349496A (ja) 複合筆記具
JPS6349495A (ja) 複合筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105