JPH0939261A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0939261A
JPH0939261A JP7191891A JP19189195A JPH0939261A JP H0939261 A JPH0939261 A JP H0939261A JP 7191891 A JP7191891 A JP 7191891A JP 19189195 A JP19189195 A JP 19189195A JP H0939261 A JPH0939261 A JP H0939261A
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JP
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recording
ink
recording head
supply path
ultrasonic wave
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JP7191891A
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Inventor
Hiromitsu Yamaguchi
裕充 山口
Masaji Sofue
正司 祖父江
Makoto Akahira
誠 赤平
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定式の記録ヘッドを用い、記録媒体を移動
させることで記録を行なう際に、インクの吐出不良や記
録ヘッドの破壊を防止し、より高品位な記録を行なう。 【解決手段】 インクタンクITと記録ヘッドIJHと
を結ぶインク供給路12の中間、好適には記録ヘッドI
JHに近い側に超音波発生部14を設け、インク供給路
12内を通過するインクに超音波を与えインクを振動さ
せ、その振動によってインクに混入した気泡を破砕消滅
させる。また、記録ヘッドIJHとインク供給路12と
の接続部には記録ヘッドIJHへの振動伝幡を防止する
ために防振材16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置に関し、特
に、インクジェット方式を用いて高精度な記録を行なう
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット方式を用いた記
録方法として次のような2つの方法がある。 (1)インクジェット方式に従う記録ヘッド(以下、記
録ヘッドという)を記録媒体に対して相対移動させなが
ら記録を行なう方法であり、オフィスで使用されるプリ
ンタに適用されている。この方法の場合、一度に記録で
きる領域は基本的に記録ヘッドのノズル数により決まる
ため、より広い領域にわたって記録を行なう場合には、
記録ヘッドの1走査による記録を完了する度毎に、記録
媒体を記録ヘッドの走査方向とは垂直方向に移動させ、
その後再び記録ヘッドを走査させて記録するという動作
を繰り返す。
【0003】(2)記録ヘッドを装置に固定し、記録媒
体をインクジェット記録ヘッドに対し水平及び垂直方向
に相対移動させることにより記録を行う方法である。こ
の場合、記録ヘッドが固定されているため、インクは常
に安定した状態で吐出することが可能であり、記録媒体
を固定する架台を高精度なものを用いれば、高精細な記
録が可能となる。
【0004】さて、上記2つの方法を比較すると、記録
ヘッドを装置に固定した構成((2)の方法)では、記
録ヘッドが可動式の構成((1)の方法)に比べ、イン
クジェット方式特有の問題がその記録に大きく影響す
る。インクジェット方式では、インクが記録ヘッドに供
給される際、インク供給路に気泡が残留することが多
い。この気泡が記録ヘッドにインクとともに混入し、イ
ンクを吐出するノズル付近まで移動すると、ノズルから
吐出されるインク滴に気泡が混入し、その結果、記録媒
体上の目的とする場所にインク滴が正しく飛翔して着弾
しないようになる。最悪の場合には、ノズル内にインク
が供給されず気泡のみが供給され、その結果、インク滴
が吐出されないことになる(これを不吐状態という)。
さらに、不吐状態のまま記録動作を繰り返すとノズル自
体を破壊してしまうことがある。
【0005】元々、記録ヘッドは気泡が残留しにくい構
造に設計されており、さらに、記録装置には記録ヘッド
内のインク供給路を加圧してインクを押出したり、或い
は、記録ヘッドのノズル口からインクを吸引したりする
いわゆる回復動作によって、記録ヘッドに残留する気泡
を除去する機構が設けられている。しかしながら、気泡
はインク供給路内に残留することは頻繁に発生するた
め、記録ヘッドの構造を考慮しても、やはりその気泡が
記録ヘッド内に供給される前に消滅させることが望まれ
る。
【0006】さて、記録ヘッドが記録媒体に対して相対
移動する構成の記録装置の場合、インクタンクは記録ヘ
ッドに隣接して配置されインクタンクと記録ヘッドとが
一体化し、記録ヘッドと共にインクタンクも移動する構
成のものが多く、インク供給路も短いことが多い。その
ため、インクタンクの移動によるインクの動揺によっ
て、インク内の気泡は消滅することが多い。さらに、イ
ンク供給路も短いので、インク供給路に気泡が残留する
確率も低く、加えてインク供給路内の気泡も記録ヘッド
の相対移動により発生する振動により供給路内から剥離
され、記録ヘッドに供給されるまでに細かく細分化され
るかまたは消滅してしまう。従って、記録ヘッド内に大
きな気泡が混入することがほとんどなく、不吐状態が生
じたり、ノズルが破壊されるといった問題は発生しにく
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録ヘ
ッドを装置に固定する構成の記録装置の場合は、記録ヘ
ッドやインクタンクの移動による振動がないので、イン
クタンク内の気泡がそのままインク供給路を通過し記録
ヘッド内に混入してしまうことが多く、不吐状態の発生
ややノズル破壊といった問題が発生しやすい。この問題
を解決するために、インク供給路の途中にエアーバッフ
ァを備えるような構成にすることが一般的であるが、そ
のエアーバッファ内の液面調整が必要であるため、装置
運用性が悪いといった問題がある。
【0008】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、特に、インクジェット方式に従う記録ヘッドを固定
して記録を行なう構成において、インクに残留した気泡
によって発生する記録不良や記録ヘッドの破壊を防止
し、高品位な記録を行なうことができる記録装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。即
ち、インクタンクより供給されるインクを記録媒体に吐
出して記録を行なう記録ヘッドを用い、前記記録媒体を
移動させることで記録を行なう記録装置であって、前記
インクタンクと前記記録ヘッドを結ぶインク供給路と、
前記インク供給路を通過するインクに対して超音波を与
え前記インクを振動させる超音波発生手段とを有し、前
記超音波発生手段は、前記インク供給路に設けられるこ
とを特徴とする記録装置を備える。
【0010】
【発明の実施の形態】以上の構成により本発明は、イン
クタンクより供給されるインクを記録媒体に吐出して記
録を行なう記録ヘッドを用い、その記録媒体を移動させ
ることで記録を行なう際に、インクタンクと記録ヘッド
を結ぶインク供給路に超音波を発生させる超音波発生手
段を設け、そのインク供給路を通過するインクに対して
超音波を与えそのインクを振動させるよう動作する。
【0011】このときに、超音波発生手段が設けられて
いる場所よりインクタンク側にあるインク供給路を検出
場所としてインクに混入した気泡を検出し、その検出結
果に基づいて、超音波発生手段の駆動を制御する。ま
た、その気泡検出のためにレーザセンサを用いる。さ
て、上記の記録ヘッドは、記録媒体の幅を記録幅とする
記録ヘッドを用いることができ、このような記録ヘッド
を用いるときには、その記録ヘッドの記録方向とは直角
方向に記録媒体を搬送する。
【0012】一方、記録媒体を2次元的に移動させるよ
うな移動手段を設けても良い。いづれにしても上記の記
録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェッ
ト記録ヘッドであるか、或いは、熱エネルギーを利用し
てインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与え
る熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を
備えている。
【0013】以下添付図面を参照して本発明の好適な実
施の形態を詳細に説明する。 [第1実施形態(図1〜図3)]図1は本発明の第1実
施形態に従うインクジェット方式のプリンタIJRAの
主要部の構成を示す外観斜視図である。このインクジェ
ット方式のプリンタは、図1に示すように、記録用紙
(連続シート)Pの全幅にわたる範囲にインクジェット
を吐出する記録ヘッド(フルマルチ型記憶ヘッド)IJ
Hを記録用紙の搬送方向に配列した構成をもっている。
記録ヘッドIJHの吐出口INからはインクが所定のタ
イミングで記録用紙Pに向けて吐出される。また、記録
ヘッドIJHには、テフロン製チューブのインク供給路
12により、インクタンクITからインクが供給され
る。インク供給路12の途中には、超音波発生部14を
記録ヘッドIJHに近い位置に配置する。さらに、記録
ヘッドIJHに振動が伝わると吐出インク滴の記録媒体
への着弾精度に影響を与えることが一般的に知られてい
るため、記録ヘッドIJHとインク供給路12の接続部
にゴムや樹脂製の除振材16を取付け記録ヘッドへの振
動伝幡を防止している。
【0014】また、インク供給路12およびインクタン
ク14の材質としては、テフロン(商品名)等のポリテ
トラフルオルエチレン、タイゴン(商品名)等のポリ塩
化ビニルといった合成樹脂を挙げることができる。図1
では、折畳の可能な連続シートである記録用紙Pが以下
に説明する制御回路からの制御によって搬送モータを駆
動し、図1に示すVS方向に搬送され、記録用紙上に画
像記録がなされる。なお、図1において、5018はシ
ート送り用ローラ、5019はシート送りローラ501
8と共に連続シートである記録用紙Pを記録位置に保持
すると共に、駆動モータ(不図示)によって駆動される
シート送りローラ5018に連動して記録用紙Pを矢印
VS方向にシート送りする排出側のローラである。ま
た、20はインク供給路12に混入した気泡である。
【0015】図2は図1に示すインクジェット方式のプ
リンタの制御回路の構成を示すブロック図である。図2
において、1700は記録信号を例えば、ホストコンピ
ュータなどの外部装置から入力するインタフェース、1
701はMPU、1702はMPU1701が実行する
制御プログラム(必要によっては文字フォントを含む)
を格納するROM、1703は各種データ(上記記録信
号や記録ヘッドIJHに供給される記録データ等)を一
時的に保存しておくDRAMである。1704は記録ヘ
ッドIJHに対する記録データの供給制御を行うゲート
アレイ(G.A.)であり、インタフェース1701、
MPU1701、RAM1703間のデータ転送制御も
行う。1708は記録用紙(この実施形態では連続シー
ト)搬送のための搬送モータである。1705は記録ヘ
ッドを駆動するヘッドドライバ、1706は搬送モータ
1708を駆動するためのモータドライバである。
【0016】上記制御回路の動作概要を説明すると、イ
ンタフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ
1704とMPU1701との間で記録信号がプリント
用の記録データに変換される。そして、モータドライバ
1706が駆動されると共に、ヘッドドライバ1705
に送られた記録データに従って記録ヘッドIJHが駆動
され、記録動作が行われる。
【0017】超音波発生部(USG)14は制御回路か
らの指示によって超音波を発生し、その振動をインク供
給路12に伝える。この実施形態で、超音波発生部14
から発生する超音波は周波数5〜30kHz、出力50
〜1000W程度である。1712はプレヒートパルス
及びラッチ信号、ヒートパルス信号等を含む信号線であ
る。
【0018】さて、インクタンクITが装置に装着され
ると、インクタンクITのインク流出口(不図示)から
インクが流出し、インク供給路12から記録ヘッドIJ
Hまでの流路がインクで満たされる。このとき、インク
供給路12には気泡20が混入する。気泡は、記録ヘッ
ドIJHからのインク吐出動作に従って、記録ヘッドI
JHの方向へと移動する。
【0019】次に、上記構成の記録装置を用いた混入気
泡粉砕処理について、図3に示すフローチャートを参照
して説明する。まず、ステップS10でインクタンクI
Tを装置に装着すると、続くステップS20では装置が
記録動作可能な状態(スタンバイ状態)になったかどう
かを調べる。これには、インクを吐出口から吸引したり
予備吐出を行なわせたりすることなどが含まれる。ここ
で、装置が記録動作可能な状態になったことが確認され
ると処理はステップS30に進み、装置の動作を停止す
る指示があったかどうかを確かめ、装置動作を停止する
ならば処理は終了するが、装置動作を停止しないならば
処理はステップS40に進む。
【0020】ステップS40では超音波発生部14を駆
動して超音波を発生し、インク供給路12内のインクを
高周波で振動させる。これによって、超音波発生部14
に近傍にまで達していた気泡20が細分化されたり、或
いは、消滅する。さらに、インク供給路12の内壁に付
着した状態にある他の気泡に関しても超音波によりイン
ク供給路12の内壁から剥離され、記録ヘッドIJHに
向かって移動し、超音波発生部14の近傍に達したと
き、これらの気泡も超音波によって細分化されたり、或
いは、消滅する。
【0021】このような超音波の発生は装置が動作中繰
り返され、その結果、インク供給路12の特に、超音波
発生部14から記録ヘッドIJHまでの区間はインクだ
けとなり、記録ヘッドIJHにはインクのみが常に供給
されるようになる。従って以上説明した実施形態に従え
ば、超音波によってインク供給路12に混入した気泡が
破壊して細分化されるか或いは消滅するため、気泡の記
録ヘッドのノズル部への侵入が防止される。これによっ
て、不吐状態による記録不良の発生やノズルの破壊が防
止される。また、記録ヘッドIJHとインク供給路12
との接続部には、超音波発生部14からの振動を遮断す
る除振材16を設けているので、余分な振動が記録ヘッ
ドIJHに伝わらず、インクの吐出方向も安定し高品位
な記録を行なうことができる。
【0022】[第2実施形態(図4〜図6)]ここで
は、第1実施形態で説明した構成に気泡の存在を検知す
るレーザセンサを設け、そのセンサからの気泡検知に従
って超音波を発生させる実施形態について説明する。図
4は本発明の第2実施形態に従うインクジェット方式の
プリンタIJRAの主要部の構成を示す外観斜視図であ
る。図4において、第1実施形態で説明したのと同じ構
成要素には同じ参照番号を付し、ここでの説明は省略す
る。以下、この実施形態で特徴的な構成要素についての
み説明する。図4において、18はレーザセンサ、22
はレーザコントローラである。
【0023】図5は図4に示すインクジェット方式のプ
リンタの制御回路の構成を示すブロック図である。図5
において、第1実施形態で説明したのと同じ構成要素に
は同じ参照番号を付し、ここでの説明は省略する。以
下、この実施形態で特徴的な構成要素についてのみ説明
する。図5に示す構成の制御回路において、レーザセン
サ18から照射されるレーザ光は超音波発生部14とイ
ンクタンクITとの間のインク供給路12に向けられ、
気泡の検知を行なう。そして、気泡が検知されると、そ
の検知結果に基づいて、レーザコントローラ22は超音
波発生部14が超音波を発生するよう制御信号を超音波
発生部14に送る。
【0024】さて、インク供給路12に気泡がなくイン
クが充填されている場合と、インクに気泡が混入してい
る場合とでは、レーザ光の後方散乱断面積(σ)が異な
る。従って、レーザセンサ18で受信する後方散乱断面
積(σ)の値から気泡の有無を判別することができる。
なお、レーザセンサは以上のような後方散乱断面積を測
定する反射型のみならず、レーザ光の照射側とは反対側
に受光部を設け、その受光部においてレーザ光の透過率
を測定し、その透過率の変化から気泡の有無を判別する
透過型レーザセンサでも良い。また、気泡の検出にレー
ザセンサのみならず、赤外線センサ等を用いても良い。
【0025】第1実施形態と同様にインクタンクITが
装置に装着されると、インクタンクITのインク流出口
(不図示)からインクが流出し、インク供給路12から
記録ヘッドIJHまでの流路がインクで満たされるが、
インク供給路12には気泡20が混入することもある。
この気泡は、記録ヘッドIJHからのインク吐出動作に
従って、記録ヘッドIJHの方向へと移動し、レーザセ
ンサ18の気泡検出位置に達する。
【0026】次に、上記構成の記録装置を用いた混入気
泡粉砕処理について、図6に示すフローチャートを参照
して説明する。図6において、第1実施形態で説明した
のと同じ処理ステップには同じステップ参照番号を付
し、ここでの説明は省略する。以下、この実施形態で特
徴的な処理ステップについてのみ説明する。ステップS
10〜S30の処理後、処理はステップS35におい
て、照射したレーザ光の後方散乱断面積や透過率の変化
からインク供給路12内のインクの有無を判別する。こ
こで、後方散乱断面積や透過率の測定値はレーザコント
ローラ22を介して制御回路のMPU1701に送ら
れ、その変化をMPU1701で算出する。そして、そ
の算出結果から求められる判別結果、即ち、気泡の有無
を判別信号としてレーザコントローラ22に出力する。
さて、インク供給路12には気泡が存在しないと判別さ
れると処理はステップS30に戻る。これに対して、気
泡が存在すると判別されると、レーザコントローラ22
は超音波発生部14を駆動して気泡20が細分化または
消滅可能な時間だけ超音波を発生させるよう制御して、
処理はステップS40に進む。これによって、ステップ
S40では第1実施形態と同様に超音波が発生する。
【0027】このような、レーザ光による気泡の有無検
知に基づく超音波発生制御は装置が動作中繰り返され、
気泡の存在が検知されたときのみ、気泡の破砕に必要な
超音波が発生する。その結果、インク供給路12の特
に、超音波発生部14から記録ヘッドIJHまでの区間
はインクだけとなり、記録ヘッドIJHにはインクのみ
が常に供給されるようになる。
【0028】従って以上説明した実施形態に従えば、第
1実施形態で説明した効果や利点に加えて、超音波振動
の発生をレーザセンサによる気泡検出時に限定すること
ができるので、余分な振動の発生がさらに抑えられ、効
率的に気泡を除去しながらも、高品位な記録に寄与する
ことができる。なお上記2つの実施形態では、記録ヘッ
ドが装置に固定され、連続シート状の記録用紙を1方向
に搬送する構成について説明したが、本発明はこれによ
って限定されるものではない。例えば、図7〜図8に示
すように、X方向とY方向に移動可能なテーブル10に
記録用紙P´等の記録媒体を置き、テーブル10をX方
向とY方向に2次元運動を行なわせることによって、記
録媒体に記録を行なうような構成の装置でも良い。ここ
で、図7は第1実施形態に対応するように超音波発生部
14をインク供給路12に設けた構成を示し、図8は第
2実施形態に対応するように超音波発生部14に加えて
レーザセンサ18とレーザコントローラ22を備えた構
成を示している。
【0029】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。その
代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4
723129号明細書、同第4740796号明細書に
開示されている基本的な原理を用いて行うものが好まし
い。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて膜沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を
形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状をすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。
【0030】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0031】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。また、以上説明した記録装置
の構成に、記録ヘッドの記録動作を一層安定させるため
に、予備的な手段等を付加することは好ましい。これら
を具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピン
グ手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電
気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれ
らの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、
記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも
安定した記録を行うために有効である。
【0032】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した実施形態においては、インクが液体
であることを前提として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液
化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方
式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内
で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にある
ように温度制御するものが一般的であるから、使用記録
信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0033】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0034】さらにインクジェット方式による記録とし
てはピエゾジェットタイプの記録方式を用いることも可
能である。さらに加えて、本発明に係る記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として一体または別体に設けられるものの他、カラー
フィルタ製造装置、リーダ等と組み合わせた複写装置、
さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を
取るものであっても良い。
【0035】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても良いし、1つの機器からなる装
置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置
にプログラムを供給することによって実施される場合に
も適用できることは言うまでもない。この場合、本発明
に係るプログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成す
ることになる。そして、該記憶媒体からそのプログラム
をシステム或は装置に読み出すことによって、そのシス
テム或は装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンク供給路にあるインクに対して超音波を与えてそのイ
ンクを振動させることにより、インク内に混入した気泡
が記録ヘッドに入る前に超音波の振動によって破砕或い
は消滅するので、常に安定して気泡の混入していないイ
ンクが記録ヘッドに供給され、その気泡が原因となるイ
ンク吐出不良や記録ヘッドの破壊が防止され、より高品
位な記録を行なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に従うインクジェット方
式のプリンタIJRAの主要部の構成を示す外観斜視図
である。
【図2】図1に示すインクジェット方式のプリンタの制
御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に従う混入気泡粉砕処理を示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に従うインクジェット方
式のプリンタIJRAの主要部の構成を示す外観斜視図
である。
【図5】図4に示すインクジェット方式のプリンタの制
御回路の構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態に従う混入気泡粉砕処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】2次元的な運動をする記録媒体を載置するテー
ブルを有した記録装置の構成概略を示す外観斜視図であ
る。
【図8】2次元的な運動をする記録媒体を載置するテー
ブルを有した記録装置の別の構成概略を示す外観斜視図
である。
【符号の説明】
10 テーブル 12 インク供給路 14 超音波発生部 16 除振材 18 レーザセンサ 20 気泡 22 レーザコントローラ IJH 記録ヘッド IN 吐出口 IT インクタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクより供給されるインクを記
    録媒体に吐出して記録を行なう記録ヘッドを用い、前記
    記録媒体を移動させることで記録を行なう記録装置であ
    って、 前記インクタンクと前記記録ヘッドを結ぶインク供給路
    と、 前記インク供給路を通過するインクに対して超音波を与
    え前記インクを振動させる超音波発生手段とを有し、 前記超音波発生手段は、前記インク供給路に設けられる
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インクに混入した気泡を検出する検
    出手段と、 前記検出手段による検出結果に基づいて、前記超音波発
    生手段の駆動を制御する制御手段とをさらに有すること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記超音波発生手段が
    設けられている場所より前記インクタンク側にある前記
    インク供給路に設けられていることを特徴とする請求項
    2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、レーザセンサを含むこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の幅を
    記録幅とする記録ヘッドであることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドの記録方向とは直角方向
    に前記記録媒体を搬送する搬送手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体を2次元的に移動させる移
    動手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー発生体
    を備えていることを特徴とする請求項8に記載の記録装
    置。
JP7191891A 1995-07-27 1995-07-27 記録装置 Withdrawn JPH0939261A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0894631A2 (en) * 1997-08-01 1999-02-03 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0894631A2 (en) * 1997-08-01 1999-02-03 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus
EP0894631A3 (en) * 1997-08-01 1999-03-31 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording apparatus

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