JPH09389U - オムツ用粘着テープ - Google Patents

オムツ用粘着テープ

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JPH09389U JP1338496U JP1338496U JPH09389U JP H09389 U JPH09389 U JP H09389U JP 1338496 U JP1338496 U JP 1338496U JP 1338496 U JP1338496 U JP 1338496U JP H09389 U JPH09389 U JP H09389U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オムツ用として用いられる粘着テープに
おいて、リリース機能をもつ部分に粘着剤層を設けるこ
とで重ね合わせ部を十分固定できるようにしてオムツの
漏れを防止する。 【解決手段】 ゴム系粘着剤2、2a、シリコーン樹脂
系粘着剤4、アクリル樹脂系粘着剤5およびアクリル−
シリコーン樹脂系粘着剤3の群から選ばれた2種以上の
粘着剤層をテープ基材1の同一面または表裏面に全面ま
たは部分的に形成した粘着テープ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、紙オムツに使用する粘着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙オムツの固定に使用されている従来の粘着性ファスナーテープとしては、一 端側を粘着層でオムツに粘着するテープ基材の他端側に紙オムツの他方端部に粘 着する粘着剤層を設け、この粘着剤層をリリーステープで剥離可能に保護するよ うにしたものや、テープ基材の一面側における両端部に粘着剤層を設け、両粘着 剤層間に剥離保護層を形成し、リリーステープの機能を持たせるようにしたもの が知られている。
【0003】 また、テープ基材の一面側における端部寄りにオムツへ貼り付ける粘着剤層を 設け、前記テープの他面側にテープ基材を折り曲げたときに重なり合う粘着剤層 と、この粘着剤層の保護離型部を形成したオムツ用ファスナーテープも提案され ている(実開昭61−94536号)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のファスナーテープにおいて、粘着剤層の保護にリリース テープを用いているものは、オムツの側面同士の重ね合わせ部がしっかり固定さ れず、オムツが動いて排泄物が漏れやすかった。
【0005】 また、リリーステープを用いているため、構成部品数が増え、構造が複雑なた め、製作コストが高くつき、しかもオムツ製造上のライントラブルの発生原因と なるという問題がある。
【0006】 また、背面処理されたリリーステープや補強フィルム、エンボス処理されたポ リエチレンテープ等のバックシート同士が重なり合うため滑りやすい。このため 乳児の動きや放尿後にオムツが排泄物を含んで重くなって垂れ下がる時にしばし ば隙間ができ漏れの原因となっていた。
【0007】 この考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、リリ ース機能をもつ部分に粘着剤層を設けることで重ね合わせ部を十分固定できるよ うにして漏れ防止のオムツ用テープとして使用することのできる粘着テープを提 供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するため、この考案の粘着テープは、ゴム系粘着剤、シリ コーン樹脂系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤およびアクリル−シリコーン樹脂系 粘着剤の群から選ばれた2種以上の粘着剤層をテープ基材の同一面または表裏面 に別々に全面または部分的に形成したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
以下、この考案を添付図面に基づいて説明する。
【0010】 図1(a)は、この考案の粘着テープAの構成の一例を示す断面図であって、 テープ基材1の一面側(裏面)に、該テープ基材1の長さ方向の略中央部から一 方端部に達する範囲の位置にスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 などのゴム類を主成分とするゴム系粘着剤層2が形成されている。そして、テー プ基材1の他面側(表面)には粘着剤層2に相対する範囲の位置にアクリル−シ リコーン樹脂系粘着剤層3が設けられ、他方端部近くまでにはゴム系粘着剤層2 aが形成されている。
【0011】 図2(a)は図1(a)の構成の粘着テープAを折り畳んだ状態を示したもの である。なお、6は保護離型層である。
【0012】 図1の(b)乃至(d)はそれぞれこの考案の粘着テープの他の構成を示す断 面図であって、図1(b)はテープ基材1の一面側(裏面)全面にゴム系粘着剤 層2を形成し、テープ基材1の他面側(表面)全面にアクリル−シリコーン樹脂 系粘着剤層3を設けた粘着テープA−1を示している。
【0013】 また、図1(c)はテープ基材1の同一面側の中央部にシリコーン樹脂系粘着 剤層4を設け、一方端部寄りにゴム系粘着剤層2を、他方端部寄りにアクリル樹 脂系粘着剤層5をそれぞれ部分的に設けた態様の粘着テープA−2を示し、図2 (b)はこの図1(c)の構成の粘着テープA−2においてアクリル樹脂系粘着 剤層5を4のシリコーン樹脂系粘着剤層の上へ折畳んだ状態を示すものである。
【0014】 さらに図1(d)はテープ基材1の同一面側の一方端部寄りにゴム系粘着剤層 2を、他方端部寄りにアクリル樹脂系粘着剤層5を部分的に形成した態様の粘着 テープA−3を示すものである。
【0015】 図3(a)乃至(d)は図1(a)乃至(d)に示す粘着テープA、A−1、 A−2およびA−3をそれぞれ巻取ったロール形状を示すものである。
【0016】 但し、図3(a)は図2(a)に示す折畳んだ状態でのロール形状を示してい る。
【0017】 また、図4(a)は図1(a)に示す構成の粘着テープAを、図4(b)は図 1(d)に示す構成の粘着テープA−3をそれぞれ止着固定用テープとして用い たオムツBの使用例を示す説明図である。
【0018】 上記のように、この考案の粘着テープにおいては、ファスナー機能を有する部 分の粘着剤層としてアクリル樹脂系粘着剤やアクリル−シリコーン樹脂系粘着剤 またはシリコーン樹脂系粘着剤などの接着強度の小さな粘着剤を使用するので剥 離時の音が小さくなり、消音効果が発揮されるのである。
【0019】 上記の構成からなるこの考案の粘着テープにおいて、テープ基材としてはポリ エチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピ レン共重合体などの単独または2種以上の混合樹脂よりなるフィルムが用いられ 、その厚さとしては10μm〜1mmが一般的であるが、必ずしもこれに限定さ れない。
【0020】 また、テープ基材に粘着剤層を形成するに用いる粘着剤としては合成または天 然ゴム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤、アクリル− シリコーン樹脂系粘着剤などが用いられ、アクリル−シリコーン樹脂系粘着剤は シリコーン樹脂系粘着剤100重量部に対してアクリル樹脂系粘着剤が10〜8 0重量部の範囲で混合されたものが好ましく、使用する部位によって上記の範囲 内で量比を変えればよい。
【0021】 この粘着剤層の厚さとしては5〜500μmが一般的であるが、これに限定さ れるものではない。
【0022】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0023】 実施例1 ポリオレフィン系フィルムをテープ基材として使用し、粘着剤層を形成して図 1(a)に示す構成の粘着テープを作製した。
【0024】 図1(a)中2および2aのゴム系粘着剤層を形成する合成ゴム系粘着剤とし てはSIS(スチレン含有量14%のスチレン−イソプレン−スチレンブロック 共重合体)を主成分ポリマーとする粘着剤を用い、3のアクリル−シリコーン樹 脂系粘着剤層としてはアクリル酸n−ブチル97重量%とアクリル酸3重量%を 共重合して得たアクリ系粘着剤のトルエン溶液と、このアクリル系ポリマーの固 型分100重量部に対してシリコーン系ポリマーを用いたシリコーン系粘着剤を 30重量部添加したトルエン溶液を用いた。
【0025】 比較例1 実施例1における3の粘着剤を設けないほかは実施例1と同様にして粘着テー プを作製した。
【0026】 上記実施例1および比較例1で得た粘着テープを止着固定用テープとして紙オ ムツに装着し、実用テストを行なったところ、実施例1の粘着テープを用いたオ ムツは肌へのフィット性に優れ、その結果として排尿の漏れの抑制効果が顕著で あった。
【0027】 実施例2 実施例1と同じくポリオレフィン系フィルムをテープ基材に用い、これに粘着 剤層を形成した図1(d)に示す構成の粘着テープを作製した。
【0028】 なお、図1(d)中2の粘着剤層を得るための合成ゴム系粘着剤としては、実 施例1で用いたと同じものを用い、5のアクリル樹脂系粘着剤層としてはアクリ ル酸2−エチルヘキシル97重量%とアクリル酸3重量%の共重合体を用いた。
【0029】 比較例2 図1(d)中の2、5の粘着剤層共にSISを主成分とする合成ゴム系粘着剤 を用いて粘着テープを作製した。
【0030】 上記実施例2及び比較例2で得た粘着テープを固定用テープとした紙オムツを 作り、実用テストを行なったところ、実施例2における粘着テープは剥離時の音 が比較例2の粘着テープのそれに比べて格段に小さくなっており、生後数カ月の 乳児用のオムツとして消音効果があるため、母親がオムツの着脱をする際にテー プの剥離の音で乳児をびっくりさせたり、泣かせたりすることがなくなった。
【0031】
【考案の効果】
以上、説明したように、この考案の粘着テープは紙オムツの止着固定用テープ として肌への刺激が小さく、また軟らかさや腰の強さを有していることは勿論の こと、粘着剤層を特定したことによってオムツ着脱時の剥離音も格段に小さいと いう実用上大きな効果を奏するものである。
【提出日】平成9年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、紙オムツに使用する粘着テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙オムツの固定に使用されている従来の粘着性ファスナーテープとしては、一 端側を粘着層でオムツに粘着するテープ基材の他端側に紙オムツの他方端部に粘 着する粘着剤層を設け、この粘着剤層をリリーステープで剥離可能に保護するよ うにしたものや、テープ基材の一面側における両端部に粘着剤層を設け、両粘着 剤層間に剥離保護層を形成し、リリーステープの機能を持たせるようにしたもの が知られている。
【0003】 また、テープ基材の一面側における端部寄りにオムツへ貼り付ける粘着剤層を 設け、前記テープの他面側にテープ基材を折り曲げたときに重なり合う粘着剤層 と、この粘着剤層の保護離型部を形成したオムツ用ファスナーテープも提案され ている(実開昭61−94536号)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のファスナーテープにおいて、粘着剤層の保護にリリース テープを用いているものは、オムツの側面同士の重ね合わせ部がしっかり固定さ れず、オムツが動いて排泄物が漏れやすかった。
【0005】 また、リリーステープを用いているため、構成部品数が増え、構造が複雑なた め、製作コストが高くつき、しかもオムツ製造上のライントラブルの発生原因と なるという問題がある。
【0006】 また、背面処理されたリリーステープや補強フィルム、エンボス処理されたポ リエチレンテープ等のバックシート同士が重なり合うため滑りやすい。このため 乳児の動きや放尿後にオムツが排泄物を含んで重くなって垂れ下がる時にしばし ば隙間ができ漏れの原因となっていた。
【0007】 これは実開昭61−94536号のように、テープ基材の一面に粘着剤層と、 この粘着剤層の保護離型部を形成したオムツ用ファスナーテープでも、保護離型 部が存在するために、同様にその部分が滑りやすく接着力も弱くなっていた。
【0008】 この考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、従来 のリリーステープや剥離保護層・保護離型部の代わりにリリース機能を有する特 定の粘着剤層を設けることにより、ファスナーテープを剥離可能に保護できると 共に、粘着性を有するため、その部分においてもオムツの重ね合わせ部を接着固 定でき、漏れ防止に優れたオムツ用粘着テープを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するため、この考案のオムツ用粘着テープは、紙オムツへ の接着固定用としてのゴム系又はアクリル系粘着剤からなる第1の粘着剤層と、 シリコーン系、アクリル系及びアクリル−シリコーン系粘着剤の何れかからなる リリース機能を有する第2の粘着剤層とが、テープ基材の同一面または表裏面に 別々に部分的に形成され、上記第2の粘着剤層の一部または全部が第1の粘着剤 層に重なるように折り畳み可能とされていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
以下、この考案を添付図面に基づいて説明する。
【0011】 図1(a)は、この考案の粘着テープA−1の構成の一例を示す断面図であっ て、テープ基材1の一面側(裏面)に、該テープ基材1の長さ方向の略中央部か ら一方端部に達する範囲の位置にスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重 合体などのゴム類を主成分とするゴム系粘着剤からなる紙オムツへの接着固定用 の第1の粘着剤層2が形成されている。そして、テープ基材1の他面側(表面) には第1の粘着剤層2に相対する範囲の位置にアクリル−シリコーン系粘着剤か らなるリリース機能を有する第2の粘着剤層3が設けられ、他方端部近くまでに はゴム系粘着剤からなる紙オムツへのファスナー機能を有する第1の粘着剤層5 が形成されている。
【0012】 図2(a)は図1(a)の構成の粘着テープA−1を、第1の粘着剤層5を第 2の粘着剤層3で使用前まで保護するように重ねて折り畳んだ状態を示したもの である。なお、6は保護離型部である。
【0013】 図1の(b)乃至(c)はそれぞれこの考案の粘着テープの他の構成を示す断 面図であって、図1(b)はテープ基材1の同一面側の中央部にシリコーン系粘 着剤からなるリリース機能を有する第2の粘着剤層4を設け、一方端部寄りにゴ ム系粘着剤からなる第1の粘着剤層2を、他方端部寄りにアクリル系粘着剤から なる第1の粘着剤層5をそれぞれ部分的に設けた態様の粘着テープA−2を示し 、図2(b)はこの図1(b)の構成の粘着テープA−2において第1の粘着剤 層5が第2の粘着剤層4の上へ重なるように折り畳んだ状態を示すものである。
【0014】 さらに図1(c)はテープ基材1の同一面側の一方端部寄りにゴム系粘着剤か らなる第1の粘着剤層2を、他方端部寄りにアクリル系粘着剤からなるリリース 機能を有する第2の粘着剤層7を部分的に形成した態様の粘着テープA−3を示 すものである。
【0015】 図2(c)はこの図1(c)の構成の粘着テープA−3において第2の粘着剤 層7の一部を第1の粘着剤層2の一部へ重なるようにして折り畳んだものである 。
【0016】 図3(a)乃至(c)は図1(a)乃至(c)に示す粘着テープA−1、A− 2およびA−3を切り出す前の状態のもので、それぞれのテープの幅方向に連な った状態で巻取ったロール形状の捲回物を示すものである。
【0017】 但し、図3(a)は図2(a)に示す折畳んだ状態でのロール形状を示してい る。
【0018】 また、図4(a)は図1(a)に示す構成の粘着テープA−1を、図4(b) は図1(b)、(c)に示す構成の粘着テープA−2、A−3をそれぞれ止着固 定用テープとして用いたオムツBの使用例を示す説明図である。
【0019】 上記のように、この考案の粘着テープにおいては、従来のリリーステープ等の 代わりに、リリース機能を有する特定の接着強度の小さな第2の粘着剤層を用い るため、例えばファスナーテープの第1の粘着剤層を剥離可能に保護できると共 に、そのリリース部自体も弱粘着性を有するため、その部分においてもオムツの 重ね合わせ部を接着固定でき、漏れ防止に優れるのである。
【0020】 さらに、ファスナーテープ等の第1の粘着剤層を第2の粘着剤層から剥離する 際の音が小さくなり、消音効果も発揮される。
【0021】 上記の構成からなるこの考案の粘着テープにおいて、テープ基材としては特に 限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン −酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体などの単独または2種以 上の混合樹脂よりなるフィルムが用いられ、その厚さとしては10μm〜1mm が一般的であるが、必ずしもこれに限定されない。
【0022】 また、第1の粘着剤層を形成するに用いる粘着剤としては合成または天然ゴム 系又はアクリル系粘着剤、リリース機能を有する第2の粘着剤層を形成する粘着 剤としては、シリコーン系、アクリル系、アクリル−シリコーン系粘着剤が用い られ、アクリル−シリコーン系粘着剤は、使用する部位によって両者の配合量比 を変えればよい。
【0023】 これらの粘着剤層の厚さとしては5〜500μmが一般的であるが、これに限 定されるものではない。
【0024】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0025】 実施例1 ポリオレフィン系フィルムをテープ基材として使用し、粘着剤層を形成して図 1(a)に示す構成の粘着テープを作製した。
【0026】 図1(a)中2および5の第1のゴム系粘着剤層を形成する合成ゴム系粘着剤 としてはSIS(スチレン含有量14%のスチレン−イソプレン−スチレンブロ ック共重合体)を主成分ポリマーとする粘着剤を用い、3の第2のアクリル−シ リコーン系粘着剤層としてはアクリル酸n−ブチル97重量%とアクリル酸3重 量%を共重合して得たアクリル系粘着剤のトルエン溶液と、このアクリル系ポリ マーの固型分100重量部に対してシリコーン系ポリマーを用いたシリコーン系 粘着剤を30重量部添加したトルエン溶液を用いた。
【0027】 比較例1 実施例1における3の粘着剤層を設けないほかは実施例1と同様にして粘着テ ープを作製した。
【0028】 上記実施例1および比較例1で得た粘着テープを止着固定用テープとして紙オ ムツに装着し、実用テストを行なったところ、実施例1の粘着テープを用いたオ ムツは肌へのフィット性に優れ、その結果として排尿の漏れの抑制効果が顕著で あった。
【0029】 実施例2 実施例1と同じくポリオレフィン系フィルムをテープ基材に用い、これに粘着 剤層を形成して図1(c)に示す構成の粘着テープを作製した。
【0030】 なお、図1(c)中2の第1の粘着剤層を得るための合成ゴム系粘着剤として は、実施例1で用いたと同じものを用い、7の第2のアクリル系粘着剤層として はアクリル酸2−エチルヘキシル97重量%とアクリル酸3重量%の共重合体を 用いた。
【0031】 比較例2 図1(c)中の2、7の粘着剤層として共にSISを主成分とする合成ゴム系 粘着剤を用いて粘着テープを作製した。
【0032】 上記実施例2及び比較例2で得た粘着テープを固定用テープとした紙オムツを 作り、実用テストを行なったところ、実施例2における粘着テープは剥離時の音 が比較例2の粘着テープのそれに比べて格段に小さくなっており、生後数カ月の 乳児用のオムツとして消音効果があるため、母親がオムツの着脱をする際にテー プの剥離の音で乳児をびっくりさせたり、泣かせたりすることがなくなった。
【0033】
【考案の効果】
以上、説明したように、この考案の粘着テープはリリース機能を有する特定の 接着強度の小さな第2の粘着剤層を、通常の第1の粘着剤層に重ねることができ るように設けたため、リリーステープや粘着剤層に対する保護離型部を設けるこ となく、ファスナーテープの粘着剤層を保護できるため、コストダウンが図れる 。また、このリリース機能を有する第2の粘着剤層も粘着性を有するためオムツ の重ね合わせ部が十分に固定でき、漏れ防止に優れる。
【0034】 さらに、オムツ着脱時の剥離音も格段に小さいという実用上大きな効果も奏す るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(d)は、この考案の粘着テープの
構成を示す断面図。
【図2】(a)及び(b)は、この考案の粘着テープを
折畳んだ状態を示す説明図。
【図3】(a)乃至(d)は、この考案の粘着テープを
巻取ってロール形状とした状態の説明図。
【4図】(a)及び(b)は、この考案の粘着テープを
止着固定用テープとして用いたオムツの使用例を示す説
明図。
【符号の説明】
1 テープ基材 2、2a 合成ゴム系粘着剤層 3 アクリル−シリコーン樹脂系粘着剤層 4 シリコーン樹脂系粘着剤層 5 アクリル樹脂系粘着剤層 6 保護離型層 A,A−1,A−2,A−3 粘着テープ B オムツ
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 オムツ用粘着テープ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(c)は、この考案の粘着テープの
構成を示す断面図。
【図2】(a)乃至(c)は、この考案の粘着テープを
折畳んだ状態を示す説明図。
【図3】(a)乃至(c)は、この考案の粘着テープを
巻取ってロール形状とした状態の説明図。
【図4】(a)及び(b)は、この考案の粘着テープを
止着固定用テープとして用いたオムツの使用例を示す説
明図。
【符号の説明】 1 テープ基材 2、5 第1の粘着剤層 3、4、7 第2の粘着剤層 6 保護離型部 A−1,A−2,A−3 粘着テープ B オムツ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着
    剤、アクリル樹脂系粘着剤およびアクリル−シリコーン
    樹脂系粘着剤の群から選ばれた2種以上の粘着剤層をテ
    ープ基材の同一面または表裏面に別々に全面または部分
    的に形成したことを特徴とする粘着テープ。
  2. 【請求項2】 アクリル−シリコーン樹脂系粘着剤はシ
    リコーン樹脂100重量部とアクリル樹脂系粘着剤10
    〜80重量部の混合物よりなることを特徴とする請求項
    (1)記載の粘着テープ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4979428U (ja) * 1972-10-28 1974-07-10

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02140946U (ja) * 1989-04-24 1990-11-26

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JPH02140946U (ja) * 1989-04-24 1990-11-26

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