JPH0938893A - 段ボールシート用スリッタ刃 - Google Patents

段ボールシート用スリッタ刃

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JPH0938893A
JPH0938893A JP21249395A JP21249395A JPH0938893A JP H0938893 A JPH0938893 A JP H0938893A JP 21249395 A JP21249395 A JP 21249395A JP 21249395 A JP21249395 A JP 21249395A JP H0938893 A JPH0938893 A JP H0938893A
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JP
Japan
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slitter
slitter blade
blade
corrugated board
sheet
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JP21249395A
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Etsuro Abe
悦郎 安部
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボールシートのスリッティングに際して発
生する摩擦熱を減少させると共に効率的に放熱して、段
ボールシートの剥離を防止する。 【解決手段】 スリッタ刃46は、外周縁部に刃部48
が形成されると共に中央に円形開口46aを有する薄形
円盤状を呈する。円形開口46aの内周端部から刃部4
8の近傍に亘る表面46Aに、周方向に所要幅を有する
略扇形状の複数の凹部50が、周方向に所要間隔毎に断
続的に形成される。凹部50は、スリッタ刃46による
段ボールシートのスリッティングに際し、該スリッタ刃
46によりスリッティングされた段ボールシートSの切
断端部に当接しないよう設定される。また、反対側の裏
面46Bにも同一形状の凹部50が周方向に所要間隔毎
に断続的に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボールシート
用スリッタ刃に関し、更に詳細には、高速で回転させて
段ボールシートを給送方向に沿ってスリッティングする
スリッタ刃の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、連続的に給送される段ボールシ
ートを、その給送方向に沿ってスリッティングする装置
として、肉厚が極めて薄い(2mm以下)一枚の円盤状ス
リッタ刃と、段ボールシートの給送ラインを挟んでスリ
ッタ刃に対向するシート受け装置とからなるスリッタが
提案されている。このスリッタでは、シート受け装置を
構成する一対の受けローラ間に画成した隙間に、スリッ
タ刃の刃先を非接触で部分的に臨ませるよう位置決めし
た状態(スリッティング状態)で、該スリッタ刃を段ボー
ルシートの給送速度の1.5〜3倍程度の高速で回転さ
せることにより、段ボールシートのスリッティングを行
なうようになっている。このスリッタ刃は極めて薄いた
め、段ボールシートの切口が潰れるのを防止し得る利点
を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記スリッタ刃は、そ
の刃先を給送ラインを越えてシート受け装置の隙間に臨
ませた状態で使用されるので、スリッティングに際して
該スリッタ刃の両側面は、常に段ボールシートの切断端
面と接触している。しかも、段ボールシートの給送速度
とスリッタ刃の回転速度とは所要の速度差を有している
ため、該スリッタ刃の両側面が摩擦によって発熱し、連
続運転中においては高温状態のままスリッティングに供
されることとなる。このように、高温状態のスリッタ刃
によりスリッティングを行なうと、その熱影響によって
上流側で貼合された段ボールシートのライナが剥離する
ことがあり、不良品が発生して歩留りが低下する原因と
なる。すなわち、スリッタ刃が高温となることにより金
属の粘りが増し、これにより段ボールシートとの摩擦が
大きくなってライナが剥がれるものと考えられる。ま
た、連続運転中はスリッタ刃の両側面と段ボールシート
の切断端面とが常に接触しているから、一度剥離が発生
するとその後連鎖的に剥がれを生じ、不良品が多量に発
生する問題が指摘される。更に、摩擦の増大に伴って段
ボールシートがスリッタ刃の回転により下流側に引張ら
れ、スリッティング位置を挟む上流側および下流側で該
シートが反る現象を生じて不良品が発生する欠点もあっ
た。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を解決するため
に提案されたものであって、段ボールシートのスリッテ
ィングに際して発生する摩擦熱を減少させると共に効率
的に放熱して、段ボールシートの剥離を防止し得るよう
にした段ボールシート用スリッタ刃を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、段ボールシ
ートの給送ラインを挟んで該シートを支持する受け手段
と反対側に配設されたスリッタヘッドに回転自在に支持
され、前記段ボールシートの移送方向に回転駆動されて
受け手段で支持されている段ボールシートをスリッティ
ングする円盤状のスリッタ刃であって、前記スリッタ刃
の側面に、前記段ボールシートの切断端面に接触しない
所要形状の凹部を形成したことを特徴とする。
【0006】
【実施例】次に、本発明に係る段ボールシート用スリッ
タ刃について、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。
【0007】
【第1実施例について】図1は、本発明の好適な第1実
施例に係るスリッタ刃を備えたスリッタの要部を示すも
のであって、スリッタ9には、段ボールシートSの給送
ラインの下方に、該ラインに対し交差する方向に、ガイ
ドレール10が水平に配設されて、このガイドレール1
0にスリッタヨーク12が装架されている。スリッタヨ
ーク12は、ガイドレール10と平行に配設したねじ軸
14に螺挿される歯車16を回転自在に備え、この歯車
16をヨーク12に設けたモータ18で正逆回転させる
ことにより、スリッタヨーク12をガイドレール10に
沿って自在に移動させると共に任意の位置で停止し得る
ようになっている。またスリッタヨーク12に、フォー
ク状のスリッタヘッド20が回転自在に枢支されると共
に、該ヨーク12にボトム側がピン接続されているシリ
ンダ22のピストンロッド22aをスリッタヘッド20
にピン接続してある。更に、スリッタヘッド20には、
円盤状のスリッタ刃46が回転自在に支持されて、スリ
ッティングすべきシートSの給送方向に回転駆動される
よう構成される。そして、シリンダ22を正逆方向に付
勢することにより、スリッタヘッド20に配設されてい
るスリッタ刃46を、図1に実線で示すスリッティング
位置と、二点鎖線で示す休止位置との間を往復可能とな
っている。
【0008】前記段ボールシートSの給送ラインの上方
に、前記スリッタ刃46と対向してシートSを安定的に
支持するシート受け装置が配設されている。すなわち、
給送ラインを挟んで前記ガイドレール10と平行にガイ
ドレール26が配設され、このガイドレール26に受け
ヨーク28が装架されて、自在に移動し得るよう構成さ
れている。受けヨーク28は、ガイドレール26と平行
に配設したねじ軸30に螺挿される歯車32を回転自在
に備え、この歯車32をヨーク28に設けたモータ34
で正逆回転させることにより、受けヨーク28をガイド
レール26に沿って自在に移動させると共に任意の位置
で停止し得るようになっている。そして、前記スリッタ
ヨーク12がガイドレール10に沿って軸方向にシフト
される際に、これと同期して前記受けヨーク28もガイ
ドレール26に沿ってシフトされる。
【0009】前記受けヨーク28には、前記ねじ軸30
の軸方向に離間するフレーム28a,28a間に、支持
部材38がその円筒部38aを介して回転自在に支持さ
れている。また円筒部38aの軸方向中央に、径方向に
延出するレバー部38bが形成され、該レバー部38b
の先端に、受けヨーク28にボトム側をピン接続したシ
リンダ40のピストンロット40aがピン接続されてい
る。そして、シリンダ40を正逆方向に付勢することに
より、支持部材38に配設した一対の受けローラ42,
42を、図1に実線で示すスリッティング位置と、二点
鎖線で示す休止位置との間を移動させるよう構成してあ
る。段ボールシートSを支持する受け手段として機能す
る一対の受けローラ42,42は、段ボールシートSの
移送方向と交差する方向に所定間隔離間して支持部材3
8に回転自在に配設され、スリッティング位置に臨ませ
た際に、図4に示すように、スリッティング位置に臨む
スリッタ刃46を、両受けローラ42,42の間に受入
れるよう設定してある。またこのとき、受けローラ4
2,42の周面で段ボールシートSの上面を支持して、
スリッタ刃46によるシートSのスリッティングを良好
に行なわせるようになっている。
【0010】前述のように構成されたスリッタ9に装着
されるスリッタ刃46は、図2に示すように、外周縁部
に刃部48が形成されると共に中央に円形開口46aを
有する薄形円盤状で、スリッタヘッド20に配設された
従動軸のホルダ21にナット23で締付け固定されるよ
うになっている。そして、前記円形開口46aの内周端
部から刃部48の近傍に亘る一側面(説明の便宜上、以
下「表面」と称し、対向する反対側の側面を「裏面」と称
す)46Aには、周方向に所要幅を有する略扇形状の複
数の凹部50が、周方向に所要間隔毎に断続的に形成さ
れている。この凹部50は、スリッタ刃46による段ボ
ールシートSのスリッティングに際し、該スリッタ刃4
6によりスリッティングされた段ボールシートSの切断
端部に当接しないよう設定される(図5参照)。なお符号
52は、凹部50を形成することにより相対的に突出す
る扇形状の側面部を示す。また、反対側の裏面46Bに
も同一形状の凹部50が周方向に所要間隔毎に断続的に
形成されて、凹部50と側面部52とが交互に位置して
いる。但し、表面46Aにおいて凹部50が形成された
部位に対応する裏面46Bには側面部52が位置すると
共に、表面46Aにおいて側面部52が形成された部位
に対応する裏面46Bには凹部50が位置するよう設定
される。
【0011】
【第1実施例の作用について】次に、第1実施例に係る
段ボールシート用スリッタ刃の作用につき説明する。図
1および図3に示す如く、前記スリッタ刃46および受
けローラ42,42をスリッティング位置に位置決めす
ると、スリッタ刃46は、その刃部48が給送ラインを
越えてシート受けローラ42,42の隙間に臨む。この
状態で、スリッタ刃46を高速で回転させると共に、段
ボールシートSをスリッタ刃46と受けローラ42,4
2との間に水平に供給すると、該シートSは給送方向に
沿ってスリッティングされる。
【0012】回転状態で段ボールシートSをスリッティ
ングするスリッタ刃46においては、その表面46Aお
よび裏面46Bに形成した凹部50と側面部52とが、
交互に段ボールシートSの切断端面と対向する位置に到
来する。すなわち、例えば表面46Aでは、側面部52
が段ボールシートSの切断端面と対向する位置に到来し
たときには、該表面46Aはシート切断端面に接触して
摩擦熱を生ずる。しかし、凹部50が段ボールシートS
の切断端面と対向する位置に到来したときには、該表面
46Aはシート切断端面に接触しない(図5参照)から、
摩擦熱を生ずることはない。スリッタ刃46の裏面側4
6においても同様に、凹部50と側面部52とが交互に
段ボールシートSの切断端面と対向する位置に到来する
ことにより、摩擦熱を生ずる状態と生じない状態とが交
互に現われる。
【0013】すなわち、第1実施例のスリッタ刃46
は、表面46Aおよび裏面46Bにおいて、凹部50と
側面部52とが略同数個形成されていることにより、凹
部50を有しない従来のスリッタ刃と比較して段ボール
シートSとの接触による摩擦熱の発生量を略1/2程度
に抑えることが可能となる。これにより、熱影響による
段ボールシートSの剥離を確実に防止して、常に良好な
段ボールシートSを製造することができ、歩留りを向上
させ得る。しかも、表面46Aにおいて側面部52が段
ボールシートSに接触している状態では、対応する裏面
46Bでは凹部50が臨んで段ボールシートSと接触し
ていないので(図4参照)、側面部52で発生した摩擦熱
を反対側の凹部50から大気中に放熱させて、冷却効果
を高めることも期待できる。更に、表裏両面の同じ位置
に凹部50が形成されていないから、スリッタ刃46の
強度を低下させることなく軽量化を図り得る。また、熱
影響による摩擦の増大を抑制し得るので、段ボールシー
トSがスリッタ刃46の回転により引張られて反りが発
生するのを有効に防ぐことができる。
【0014】
【第1実施例の変更例について】図6は、第1実施例に
係るスリッタ刃の変更例を示すものであって、このスリ
ッタ刃46は、表面46Aおよび裏面46Bに曲面状の
凹部50を形成したものである。このスリッタ刃46に
おいても、スリッティングを行なう際における段ボール
シートSの切断端面と接触する側面部52の表面積は同
一であるので、前述した構成のスリッタ刃46と同等の
効果を得ることができる。また、各凹部50と隣接する
側面部52との境界部に段部がなくなり、側面部52の
回転方向前端部が切断端面に抵抗なく接触し、円滑なス
リッティングがなされる。
【0015】なお、第1実施例および変更例に例示した
スリッタ刃46では、表面46Aおよび裏面46Bの凹
部50と側面部52とを、中心角略30度間隔で交互に
形成したものを例としたが、この間隔はこれに限らず、
更に小さい間隔として波板形状とすることも可能であ
る。また図示しないが、側面部52の段ボールシートS
との接触面を曲面形状とすれば、段ボールシートSの切
断端面と接触する面積が更に小さくなり、摩擦熱の発生
量を減少させることが可能となる。更に、第1実施例お
よび変更例では、円形開口46aの内周端部から刃部4
8の近傍に亘る領域の略全体に凹部50を形成したが、
スリッタ刃46をスリッティング位置に臨ませた際に、
段ボールシートSの切断端面に接触する領域にのみ凹部
50を形成するようにしてもよい。
【0016】
【第2実施例について】図7および図8は、本発明の第
2実施例に係る段ボールシート用スリッタ刃を示すもの
である。この第2実施例のスリッタ刃54は、外周縁部
に刃部48が形成されると共に中央に円形開口54aを
有する薄形円盤状で、スリッタヘッド20に配設された
従動軸のホルダ21にナット23で締付け固定するよう
になっている。そして表面54Aには、円形開口54a
の内周端部から刃部48の近傍に亘って、段ボールシー
トSの切断端部と接触しない環状の凹部56が径方向に
所要間隔で複数同心円状に形成されている。また裏面5
4Bにも、同様に円形開口54aの内周端部から刃部4
8の近傍に亘って、環状の複数の凹部56が径方向に所
要間隔で同心円状に形成されている。なお図8に示すよ
うに、表面54Aの凹部56が形成されていない側面部
58と対応する裏面54Bに凹部56が形成されると共
に、表面54Aの凹部56に対応する裏面54Bには側
面部58が夫々形成されている。
【0017】
【第2実施例の作用について】図8に示す如く、スリッ
タ刃54とローラ42,42とによる段ボールシートS
のスリッティング状態では、該スリッタ刃54の表面5
4Aにおいて、段ボールシートSの切断端面に一つの側
面部58と一つの凹部56が位置しており、また裏面5
4Bにおいても、一つの側面部58と一つの凹部56が
位置している。従って第2実施例のスリッタ刃54にあ
っても、その表面54Aおよび裏面54Bにおいて、凹
部56と側面部58とが略同数個形成されていることに
より、凹部56を有しない従来のスリッタ刃と比較して
接触による摩擦熱の発生量を略1/2程度に抑えること
が可能となる。これにより、熱影響による段ボールシー
トSの剥離を防止することができる。しかも、表面54
Aにおいて常に段ボールシートSに接触する側面部58
に対応する裏面54Bには夫々凹部56が形成されると
共に、裏面54Bにおいても常に段ボールシートSに接
触する側面部58と対応する表面54Aには夫々凹部5
6が形成されているので、夫々の側面部58で発生した
摩擦熱を反対側の凹部56から大気中に放熱させて、冷
却効果を高めることができる。
【0018】
【第3実施例について】図9は、本発明の第3実施例に
係る段ボールシート用スリッタ刃を示すものである。こ
の第3実施例のスリッタ刃60は、外周縁部に刃部48
が形成されると共に中央に円形開口60aを有する薄形
円盤状で、スリッタヘッド20に配設された従動軸のホ
ルダ21にナット23で締付け固定するようになってい
る。そして表面60Aには、円形開口60aの内周端部
から刃部48の近傍に亘って、段ボールシートSの切断
端部と接触しない弧状の凹部62が周方向に所要間隔で
複数形成されている。また裏面60Bにも、同様に円形
開口60aの内周端部から刃部48の近傍に亘って、弧
状の複数の凹部62が周方向に所要間隔で形成されてい
る。なお、表面60Aの凹部62が形成されていない側
面部64と対応する裏面60Bに凹部62が形成される
と共に、表面60Aの凹部62に対応する裏面60Bに
は側面部64が夫々形成されている。また凹部62は、
スリッタ刃60の回転方向(反時計方向)に対して外周側
が後退する形状となっている。
【0019】
【第3実施例の作用について】図9に示す第3実施例に
係るスリッタ刃60においても、その表面60Aおよび
裏面60Bにおいて、凹部62と側面部64とが略同数
個形成されていることにより、凹部62を有しない従来
のスリッタ刃と比較して接触による摩擦熱の発生量を略
1/2程度に抑えることが可能となる。これにより、熱
影響による段ボールシートSの剥離を防止することがで
きる。しかも、表面60Aにおいて常に段ボールシート
Sに接触する側面部64に対応する裏面60Bには夫々
凹部62が形成されると共に、裏面60Bにおいても常
に段ボールシートSに接触する側面部64と対応する表
面60Aには夫々凹部62が形成されているので、夫々
の側面部64で発生した摩擦熱を反対側の凹部62から
大気中に放熱させて、冷却効果を高めることができる。
【0020】なお、第1実施例、第2実施例および第3
実施例の他に、スリッタ刃の表面および裏面において、
複数の凹部を周方向および半径方向に夫々所要間隔で設
けるようにしてもよい。また凹部の形状は、実施例のよ
うに扇形、環状および弧状に限定されるものでなく、円
形や四角形等の各種の形状が採用可能である。更に、実
施例ではシート受け手段として一対の受けローラを配設
する場合につき説明したが、本願はこれに限定されるも
のでなく、例えば薄板状の円盤をシート移送方向と交差
する方向に多数配設したものや、棒状のブラシをシート
移送方向と交差する方向に多数配設したものであっても
よい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る段ボ
ールシート用スリッタ刃によれば、スリッタ刃の側面
に、段ボールシートの切断端面と接触しない所要形状の
凹部を形成したことにより、スリッティングに際してス
リッタ刃の側面と段ボールシートの切断端面との接触に
よる摩擦熱の発生を減少させることができる。また、凹
部が常に空気と接しているので摩擦熱を好適に大気中に
放熱させて、冷却効果を高めることもできる。従って、
スリッタ刃からの熱影響による段ボールシートの剥離を
有効に防止することができ、不良品の発生を抑えて歩留
りを向上させ得るものである。更に、熱影響による摩擦
の増大を抑制し得るので、段ボールシートがスリッタ刃
の回転により引張られて反りが発生するのを有効に防ぐ
ことが可能となる。
【0022】また、一方の側面の凹部形成部位に対応す
る他方の側面には凹部が位置しないよう設定したから、
他方の側面側で発生する摩擦熱を一方の側面側の凹部で
効率的に放熱することができ、スリッタ刃の温度上昇を
抑制することができる。更に、スリッタ刃の強度を低下
させることなく、該刃自体の軽量化を達成することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスリッタ刃が実施さ
れるスリッタの要部概略図である。
【図2】第1実施例に係るスリッタ刃を示す概略視斜図
である。
【図3】段ボールシートをスリッティングしている状態
で示すスリッタ刃の正面図である。
【図4】スリッティング状態のスリッタ刃およびホルダ
を拡大して示す縦断側面図である。
【図5】スリッティング状態のスリッタ刃を段ボールシ
ートの上面で横断して示す平面図である。
【図6】第1実施例に係るスリッタ刃の変更例を示す概
略視斜図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るスリッタ刃をスリッ
ティング状態で示す要部正面図である。
【図8】スリッティング状態の第2実施例に係るスリッ
タ刃およびホルダを拡大して示す縦断側面図である。
【図9】本発明の第3実施例に係るスリッタ刃を示す正
面図である。
【符号の説明】
20 スリッタヘッド 42 受けロ
ーラ(受け手段) 46 スリッタ刃 46a 円形
開口 46A 表面(側面) 46B 裏面
(側面) 48 刃部 50 凹部 54 スリッタ刃 54a 円形
開口 54A 表面(側面) 54B 裏面
(側面) 56 凹部 60 スリッ
タ刃 60A 表面(側面) 60B 裏面
(側面) 62 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールシート(S)の給送ラインを挟ん
    で該シート(S)を支持する受け手段(42,42)と反対側に配
    設されたスリッタヘッド(20)に回転自在に支持され、前
    記段ボールシート(S)の移送方向に回転駆動されて受け
    手段(42,42)で支持されている段ボールシート(S)をスリ
    ッティングする円盤状のスリッタ刃(46,54,60)であっ
    て、 前記スリッタ刃(46,54,60)の側面(46A,46B,54A,54B,60
    A,60B)に、前記段ボールシート(S)の切断端面に接触し
    ない所要形状の凹部(50,56,62)を形成したことを特徴と
    する段ボールシート用スリッタ刃。
  2. 【請求項2】 前記スリッタ刃(46)は、外周縁部に刃部
    (48)が形成されると共に中央に円形開口(46a)を有する
    薄形円盤状であり、 前記刃部(48)から円形開口(46a)の間の各側面(46A,46B)
    に、周方向に所要間隔で複数の凹部(50)が形成されると
    共に、 一方の側面(46A/46B)の凹部形成部位に対応する他方の
    側面(46B/46A)には凹部(50)が位置しないよう設定した
    請求項1記載の段ボールシート用スリッタ刃。
  3. 【請求項3】 前記スリッタ刃(54)は、外周縁部に刃部
    (48)が形成されると共に中央に円形開口(54a)を有する
    薄形円盤状であり、 前記刃部(48)から円形開口(46a)の間の各側面(46A,46B)
    に、径方向に所要間隔で複数の環状の凹部(56)が同心円
    状に形成されると共に、 一方の側面(54A/54B)の凹部形成部位に対応する他方の
    側面(54B/54A)には凹部(56)が位置しないよう設定した
    請求項1記載の段ボールシート用スリッタ刃。
JP21249395A 1995-07-27 1995-07-27 段ボールシート用スリッタ刃 Pending JPH0938893A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4751505B2 (ja) * 2000-10-30 2011-08-17 日本トーカンパッケージ株式会社 段ボール切断用鋸
DE102012007250A1 (de) * 2012-04-11 2013-10-17 Weber Maschinenbau Gmbh Breidenbach Schneidmesser
JP5505850B1 (ja) * 2014-01-16 2014-05-28 近畿刃物工業株式会社 切断加工用刃物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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