JPH0937244A - 動画像データ誤り検出装置 - Google Patents

動画像データ誤り検出装置

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JPH0937244A
JPH0937244A JP7178683A JP17868395A JPH0937244A JP H0937244 A JPH0937244 A JP H0937244A JP 7178683 A JP7178683 A JP 7178683A JP 17868395 A JP17868395 A JP 17868395A JP H0937244 A JPH0937244 A JP H0937244A
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Application number
JP7178683A
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English (en)
Inventor
Yasuko Matsumura
靖子 松村
Toshihisa Nakai
敏久 中井
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非常に簡単な構成で能率的に入力動画像符号
化データからデータ誤りを検出する。 【構成】 誤り検出器103は、入力されたモード情報
がフレーム間符号化画像モードであるか否かを判定し、
この判定でフレーム間符号化画像モードの場合、IDC
Tを行った後に得られる画素の輝度値E´i,jの分散
及び予測画像の輝度値O´i,jとE´i,jの和の分
散を計算し、所定条件を満たすか否かを判定する。この
判定で所定条件を満たすと、誤りを検出したとして誤り
検出信号をビデオ信号復号器102に与える。入力され
たモード情報がフレーム間符号化画像モードであるか否
かの判定で、フレーム間符号化画像モードでないと判定
されると、そのマクロブロックの全てのE´i,jが正
の値であるか否かを判定する。この判定で正の値でない
と判定されると、誤り検出信号をビデオ信号復号器10
2に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像符号化データの誤
り検出ための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル通信において、伝送データに伝
送路で誤りが発生する場合がある。膨大な情報量を持つ
ゆえに圧縮符号化を施された動画像データなどは、デー
タに誤りが発生してそのまま復号されると大きく画質が
劣化する。誤りが発生してもそれを検出することが可能
であるならば、誤りを検出した部分を捨ててもう一度そ
の同じデータを再送して正しいデータを受けることが可
能であるし、その誤り部分のエラーコンシールメントを
行って歪みの少ない画像を得ることも可能であると考え
られる。従って、誤り検出を可能にすることは画質向上
に役に立つと考えられる。
【0003】従来の誤り検出方法は、例えば、文献1の
118ページにあるように誤り訂正符号である巡回符号
(Cyclic Redundancy Check:
CRC)を用いた誤り検出方法がある。
【0004】文献1:電子情報通信学会編、『符号理
論』、今井秀樹著。
【0005】この誤り検出方法は、図2に示すように、
伝送しようとするデータをkビットごとに区切り、その
区切られたデータに対し(n−k)ビットの検査ビット
を付加し、nビットのデータとなるようにする。(n−
k)ビットの検査ビットは、kビットのデータを多項式
表現した情報多項式に変換し、その情報多項式にX
−kを乗じて、符号化しようとする巡回符号の生成多項
式G(X)でGF(2)上の割算をしたときの余りとす
る。例えば、文献2のITU−T勧告H.221又はT
TC標準(高位レイヤプロトコル符号化方式)JT−
H.221勧告における2フレームからなるブロックの
誤り検出符号としてCRC4(即ち、4ビットCRC)
が使用されており、その生成多項式は、 G(X)=X + X + 1 …(1) が用いられる。上記式(1)より生成する誤り検出符号
の検査ビット数は4ビットである。
【0006】復号側で誤り検出を行うときには、受けと
ったnビットのデータを多項式表現した受信多項式が、
巡回符号化した生成多項式G(X)で割り切れるかどう
かを調べればよい。割り切れないときに、もともとのk
ビットの情報の上又は(n−k)の検査ビットの上に誤
りが生じていると判断できる。
【0007】送信側での処理及び受信側での処理の機能
概要を図3に示している。動画像データの送信側では図
3(a)に示すように、先ずビデオ信号の符号化をビデ
オ信号符号化器201に入力し、圧縮符号化を行って、
誤り検出符号化器202に与える。ここで誤り検出符号
化を行う。誤り検出符号化器202は、検査ビットが付
加された符号化ビットを出力する。
【0008】図3(b)の受信側では、誤り検出復号器
203で符号化ビット列を与えられると、誤り検出を行
い、且つ付加されている検査符号を取り除いて、ビデオ
信号圧縮復号器204に与えると共に、誤りが検出され
た場合には誤り検出信号も与える。ビデオ信号圧縮復号
器204は、符号化データに対する復号を行ってビデオ
信号を出力するのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
誤り検出方法では、誤り検出のためだけにさらなるデー
タ(kビットに対してn−kビット、上述の式(1)の
誤り検出符号の場合、4ビット)を付加しなければなら
ず、データ量が増加してしまうという問題点があった。
【0010】また、誤り検出のためだけに符号化側で誤
り検出符号化器202を用意しなければならず、構成が
多くなるという問題点もあった。
【0011】更に、画像符号化データの区切り(例え
ば、画像符号化において最終的に可変長符号化されてい
る場合、その可変長符号語の区切り)と誤り検出符号の
区切り(上述のkビットづつ区切った区切り)が一般的
には異なるものである。誤り検出符号で誤りを検出して
も、その誤り検出符号の区切りの前後にまたがった画像
符号化データに対しても誤りの影響が及んでしまってい
た。
【0012】従って、誤り検出した後の処理(例えば、
エラーコンシールメントやリフレッシュ)は誤り検出さ
れた部分、即ち、誤り検出符号で区切られた部分だけで
はなく、他の余分な部分も処理しなければならなかった
ので、誤り検出処理が非常に複雑になっていた。
【0013】以上のようなことから、非常に簡単な構成
で能率的に入力動画像符号化データからデータ誤りを検
出することができる動画像データ誤り検出装置の提供が
要請されている。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、第1の発明の動
画像データ誤り検出装置は、動画像符号化によって得ら
れた動画像符号化データから1つのマクロブロックを復
号化して得るごとに、このマクロブロックから符号化モ
ードと、画素の輝度の値又は色差の値とを検出する検出
手段と、この検出手段の上記符号化モードと画素の輝度
の値又は色差の値とから、上記マクロブロックの各画素
の画像データに対する誤りの有無を検出する誤り検出手
段とを備えて上述の課題を解決するものである。
【0015】また、第2の発明の動画像データ誤り検出
装置は、動画像符号化によって得られた動画像符号化デ
ータから1つのマクロブロックを復号化して得るごと
に、このマクロブロックから各画素の輝度の値又は色差
の値が規定値範囲及び許容誤差範囲を満足するか否かを
検出する検出手段を備え、この検出結果によって上記マ
クロブロックの各画素の画像データに対する誤りの有無
を判定することで上述の課題を解決するものである。
【0016】
【作用】上述の第1の発明によれば、従来のように誤り
検出符号を余分に送信側で挿入することなく、動画像符
号化データからマクロブロックを得て、このマクロブロ
ックの画像データから符号化モード(フレーム間符号化
画像モード、フレーム内符号化画像モード)を検出する
と共に、画素の輝度の値又は色差の値を検出し、上記符
号化モードと画素の輝度の値又は色差の値とから、符号
化モードに応じた判定条件によって検出するものであ
る。
【0017】従って、従来に比べ非常に簡単な構成で能
率的に入力動画像符号化データからデータ誤りを検出す
ることができる。このためこの動画像データ誤り検出装
置を動画像符号化・復号化装置に適用して小型化や電気
的性能の向上に寄与することができる。
【0018】また、上述の第2の発明においても、従来
のように誤り検出符号を余分に送信側で挿入することな
く、動画像符号化データからマクロブロックを得て、こ
のマクロブロックから各画素の輝度の値又は色差(C
r、Cb)の値が規定値範囲及び許容誤差範囲を満足す
るか否かを検出し、この検出結果によってマクロブロッ
クの各画素の画像データに対する誤りの有無を判定する
構成であるので、複雑な処理を行うことなく、従来に比
べ非常に簡単な構成で能率的に入力動画像符号化データ
からデータ誤りを検出することができる。このため本発
明の動画像データ誤り検出装置を動画像符号化・復号化
装置に適用した場合、小型化や電気的性能の向上に寄与
することができる。
【0019】
【実施例】次に本発明の好適な実施例を図面を用いて説
明する。そこで、本実施例では、動画像1フレームをあ
る大きさの領域に分割して符号化・伝送し、受信側で動
画像符号化データを復号して誤りが生じていることを検
出する動画像符号化データの誤り検出方法において、受
信側で復号した画像の復号値を用いることによって誤り
検出を行うように構成するものである。
【0020】『第1実施例』:具体的には、受信側での
復号した画像の画素値が、符号化側のフレーム内符号化
画像モード又はフレーム間符号化画像モードの判定基準
を大きくはずれる場合に、誤りを検出したと判断するよ
うに構成するものである。
【0021】図1は動画像符号化・復号化装置で誤り検
出を行うための送信回路と受信回路との概略機能構成図
である。この図1において、送信回路はビデオ信号符号
化器101を備え、ビデオ信号の符号化を行い、符号化
ビット列を出力する。このビデオ信号符号化器101で
の符号化方法は、文献3:ITU−T勧告H.261に
基づく符号化を行う。即ち、(1)マクロブロック(1
6×16画素)単位の輝度信号に対して、動き補償によ
る時間的情報圧縮(フレーム間予測)を行う。
【0022】(2)マクロブロックを、8×8画素のサ
ブブロックに細分し、DCT(Discrete Co
sine Transform)による空間的情報圧縮
を行う。DCT演算の対象となるのは、輝度信号ブロッ
ク4個と色差信号ブロック2個である。但し、色情報に
対しては、人間の視覚感度が輝度と比較して敏感でない
ため、縦、横方向とも半分の輝度に間引く。(3)動き
補償フレーム間予測、DCTによる符号化情報の発生
(出現)確率の偏りを利用して、ハフマン符号に基づく
エントロピー符号化(可変長符号化)を行う。(4)D
CT係数の量子化ステップ制御によって全体の符号発生
量制御を行う。
【0023】図1において、受信回路は、ビデオ信号復
号器102と、誤り検出器103とから構成されてい
る。ビデオ信号復号器102は符号化ビット列を与えら
れると、復号化を行い、そのビデオ信号復号の途中結果
を誤り検出器103に与える。誤り検出器103は、誤
りがあるか否かを調べ、誤りが検出された場合には、誤
り検出信号をビデオ信号復号器102に与える。
【0024】ここで、従来における誤り検出符号による
誤り検出とは異なって、本第1実施例での誤り検出は、
『動画像符号化されたデータを復号化する際の途中結果
を利用する』。『動画像符号化されたデータを復号化す
る際に符号化シンタックスに矛盾が生じたり、復号化さ
れたマクロブロックは高い確率でフレーム内符号化画像
モード(INTRAモード)で符号化されているはずで
あるにもかかわらず、受信回路でフレーム間符号化画像
モード(INTERモード)で受信している場合に誤り
が検出されていると判断するのである』。
【0025】図4(a)は、図1(a)のビデオ信号符
号化器101の具体的な機能構成図である。この図4
(a)において、ビデオ信号符号化器101は、情報源
符号器205と、ビデオ信号多重化符号器206とから
構成されている。
【0026】尚、動画像の原データであるビデオ信号
は、世界共通の中間フォーマット(CIF:Commo
n Intermediate Format:共通中
間フォーマット/QCIF:Quater CIF:1
/4 CIF)で表されており、この動画像データを符
号化する場合には、図3の画像フレームの階層的分割の
説明図に示すように、GOB(Group Of Bl
ock)、マクロブロック、8×8画素のブロックに階
層的に分割するものである。
【0027】情報源符号器205は、まずマクロブロッ
クごとに動き補償フレーム間予測を行い、次にその予測
誤差をブロックごとに直交変換した後に量子化する。予
測は通常フレーム間符号化画像モード(INTERモー
ド)で行われるが、シーンチェンジのときなどは、動画
像の原データがそのまま直交変換される(INTRAモ
ード)。
【0028】動き補償フレーム間予測誤差を直交変換す
るか(INTERモード)否かの判断はマクロブロック
ごとに行われる。例えば、予測誤差データと原データと
の分散値を比較することによって決定される。符号化し
ようとするマクロブロックの輝度値をOi,j、またO
i,jに対する動き補償フレーム間予測画像の輝度値を
i,jとすると、 VAR[Oi,j]<VAR[Ei,j]且つVAR[Ei,j]>64 Ei,j = Oi,j− Si,j …(2) の条件を満たすならば、フレーム内符号化画像モードと
し、それ以外をフレーム間符号化画像モードとする。
【0029】ここで、VAR[X]とは、Xの分散を表
す。また(i,j)はそのマクロブロック内の相対画素
位置を表し、最左上を(0,0)、水平走査を行う方向
に(0,1)、(0,2)、…、(1,0)、…、(1
5,15)のように最右下に向かって位置を表す。直交
変換にはDCTが用いられ、画素領域の表現から周波数
領域の表現に変換する。周波数領域の表現に変換され量
子化されたデータは、ビデオ信号多重化符号器206に
与えられる。
【0030】ビデオ信号多重化符号器206は、可変長
符号化を行い、動きベクトル情報、量子化パラメータ等
のヘッダ情報の多重化を行い符号化ビット系列を出力す
るものである。
【0031】図4(b)は、図1(b)のビデオ信号復
号器102の具体的な機能構成図である。この図4
(b)において、ビデオ信号復号器102は、ビデオ信
号多重化復号器207と、情報源復号器208とから構
成されている。ビデオ信号多重化復号器207は、符号
化ビット列を与えられると、ヘッダ情報を分離し、可変
長符号の復号化を行って、情報源復号器208に与え
る。情報源復号器208は、逆量子化、逆DCT(In
verse DCT)、動き補償を行ってビデオ信号を
出力する。
【0032】ここで、『可変長符号表に存在しないよう
なビット系列が入力される、或いは復号した結果変換係
数の個数が多すぎる、又は、動きベクトルが画像の外を
指している等の符号化シンタックスに矛盾するような場
合は、引き続き復号することができなくなり、受け取っ
た符号化ビット系列に誤りが生じていると明らかに判断
できる』。
【0033】上述の動画像符号化自身の持つ誤り検出も
利用するが、更に、『マクロブロックのモード情報(I
NTRAモード/INTERモード)と、IDCT復号
化される画素の輝度値及び対応する予測画像の輝度値を
用いる』。
【0034】ビデオ信号復号器102で一つのマクロブ
ロックは復号された時、誤り検出器103にモード情報
及びIDCTされた画素の輝度値E´i,k、そして、
フレーム間符号化画像モードならば対応する予測画像の
輝度値O´i,jを入力する。例えば、上述の式(2)
で符号化された場合であったとすると、復号されたモー
ド情報がフレーム間符号化画像モードである場合、次の
式(3)を満たすか否かを調べる。
【0035】 VAR[O´i,j+E´i,j]+α<VAR[E´i,j]且つ VAR[E´i,j]>64+β …(3) ここで、α、βはある正の数とし、例えば、α=β=2
0とする。
【0036】上述の式(3)の条件はフレーム内符号化
画像モードである条件(上述の式(2))に含まれる。
従って、受信し復号されたモード情報がフレーム間符号
化画像モードであるにもかかわらず、式(3)を満たし
てしまう、即ち、フレーム内符号化画像モードになる条
件を満たしているならば高い確率で誤っていると判断で
きると考えられる。
【0037】逆に復号されたモード情報がフレーム内符
号化画像モードである場合には、送信(符号化)回路の
判定条件(式(2))でフレーム間符号化画像モードで
あると判定されても意図的に、フレーム内符号化画像モ
ードで符号化して伝送する場合がある。例えば、リフレ
ッシュ画像を意図的に伝送する場合である。従って、復
号されたモード情報がフレーム間符号化画像モードであ
る場合と同じように誤り検出ができない。従って、フレ
ーム内符号化画像モードの場合は次のように誤り検出を
行う。
【0038】『フレーム内符号化画像モードの特徴とし
ては、IDCTを行った後に得られる画素値は正の値で
あるということから、復号化されたモード情報がフレー
ム内符号化画像モードであるとき、E´i,j<0とな
る画素値E´i,jが復号された場合に高い確率で誤っ
ていると判断できるのである』。
【0039】(動作): 上述の誤り検出器103の
動作を図6の動作フローチャートを用いて説明する。そ
こで、先ず、ビデオ信号復号器102において、1つの
マクロブロックのデータが復号されると、モード情報、
そのマクロブロックのIDCTを行った後に得られる画
素の輝度値、フレーム間符号化画像モードの場合は更に
そのマクロブロックに対する予測画像の輝度値が誤り検
出器103に与えられる。IDCTを行った後に得られ
る画素の輝度値は、フレーム内符号化画像モードの場合
はそのマクロブロックの復元画像の輝度値であり、フレ
ーム間符号化画像モードの場合は輝度値の予測誤差であ
る。これらが入力されたとき、誤り検出器103の動作
が開始するのである。
【0040】先ず、入力されたモード情報がフレーム間
符号化画像モードであるか否かを判定する(ステップA
1)。この判定でフレーム間符号化画像モードであると
判定されると、IDCTを行った後に得られる画素の輝
度値E´i,jの分散及び予測画像の輝度値O´i,j
とE´i,jとの和の分散値計算し(ステップA2)、
上述の式(3)を満たすか否かを判定する(ステップA
3)。この判定で上述の式(3)を満たすと判定する
と、誤りを検出したとして誤り検出信号をビデオ信号復
号器102に与える(ステップA4)。
【0041】また、上述の式(3)を満たすか否かの判
定で(ステップA3)、満たさないと判定された場合に
は、誤りがなかったものとする(ステップA5)。更
に、上述の入力されたモード情報がフレーム間符号化画
像モードであるか否かの判定で(ステップA1)、フレ
ーム間符号化画像モードでないと判定されると、そのマ
クロブロックの全てのE´i,jが正の値であるか否か
を判定する(ステップA6)。この判定で正の値である
と判定された場合には、誤りがなかったとする(ステッ
プA7)。また、正の値でないと判定されると、誤りを
検出したとして誤り検出信号をビデオ信号復号器102
に与えるのである(ステップA8)。
【0042】(第1実施例の効果): 以上の第1実
施例の動画像符号化データに対する誤り検出によれば、
誤り検出符号のように余分な検査符号を必要としないの
で、データ量を増加させることなく、伝送路誤りなどに
よる画像データ誤り検出を行うことができる。
【0043】また、送信回路で誤り検出のための誤り検
出符号化器を必要としないので、符号化側の回路規模の
削減及び処理遅延を減少させることができる。更に、マ
クロブロック単位で誤りの検出を行うことができるの
で、誤り検出の後の処理、例えば、エラーコンシールメ
ントや再送及びリフレッシュ等を画像の処理単位である
マクロブロック単位で容易に行うことができる。
【0044】更に、フレーム間符号化画像モードのとき
に、画素の輝度値の分散VAR[E´i,j]と、予測
画像の輝度値O´i,jと上記画素の輝度値E´i,j
との和の分散とから、式(3)の判定条件によって誤り
の有無を検出することこで、簡単な処理で適確に誤り検
出を行うことができる。
【0045】更にまた、上述の式(2)、(3)などに
よる判定条件で画像データ誤りを判定することで、容易
にしかも精度良く判定することができる。
【0046】また、フレーム内符号化画像モードのとき
に、復号したマクロブロックの全て又は大半の画素の輝
度値が正(又は負)であるかによって誤りの有無を検出
することで、非常に簡単な判断で誤り検出を行うことが
できる。
【0047】『第2実施例』:本第2実施例では、動画
像符号化データの誤り検出方法において、受信側での復
号した画像の画素値が、規定される画素値の取り得る範
囲を超える場合に、誤りを検出したと判断するように構
成するものである。
【0048】本第2実施例では、誤り検出器103を別
の実施態様とするものである。具体的には、動画像符号
化されたデータを復号する際の途中結果として、復号さ
れた後の画像値を利用するように構成するものである。
即ち、ビデオ信号復号器102において、1つのマクロ
ブロックが復号されると、その復号された画像の画素値
S´p,i,jを、本第2実施例の誤り検出器103A
に与える。この(p,i,j)のpは、輝度値Y/色差
Cb/色差Crの3通りのいずれかを表すものとする。
例えば、あるマクロブロックの最左上の輝度値はS´
Y,0,0で表すことにする。
【0049】文献3:ITU−T勧告H.261では、
IDCTを行った後の精度について規定があり、「規定
の乱数データに対して10000個のブロック内のいず
れの画素についても最大誤差が1を超えない。」として
いる。従って、1を大幅に超えるオーバフローをする場
合には誤りがあると判断することができる。オーバフロ
ーとは、画素値の取り得る値(文献3で規定されている
ものは1〜254の範囲)を超えることをいうことにす
る。
【0050】『上述の第1実施例では、動画像符号化さ
れたデータを復号する際の途中結果として輝度値だけに
ついて考慮したが、本第2実施例では輝度値、色差の値
全てを考慮することにする』。
【0051】(動作): 本第2実施例の誤り検出器
103Aの動作を図7の動作フローチャートを用いて説
明する。ビデオ信号復号器102において1つのマクロ
ブロックのデータが復号化されると、そのマクロブロッ
クの復号結果である画素値S´p,i,jが誤り検出器
103Aに与えられる。このS´p,i,jが入力され
たとき、誤り検出器103Aの動作が開始する。
【0052】先ず、誤り検出器103Aに対して入力さ
れた全てのS´p,i,jが規定値及びその許容誤差範
囲に入っているか否かを調べる。本第2実施例の場合、
上述の文献3で規定されている動画像符号化方法に用い
るので、画素値の規定値は1〜254であり、許容誤差
を1として、 0≦S´p,i,j≦255 …(4) となっているか否かを調べる(ステップB1)。この確
認で上記(4)式を満足する場合には、オーバフローが
生じていないので、誤りがなかったとする(ステップB
2)。また、上記確認で上記(4)式を満足していない
場合には、オーバフローが生じているので誤りが検出さ
れたとして、誤り検出信号をビデオ信号復号器102に
与えるものである(ステップB3)。
【0053】(第2実施例の効果): 以上の第2実
施例の動画像符号化データの誤り検出によれば、上述の
第1実施例と同様な効果を得ることができると共に、誤
り検出符号のような検査符号を必要としないで、データ
量を増加させることなく、伝送路誤りなどによる画像デ
ータの誤り検出を行うことができる。
【0054】また、送信回路で誤り検出のための誤り検
出符号化器を必要としないので、送信回路の回路規模の
削減及び処理遅延を減少させることができる。更に、マ
クロブロック単位で誤りの検出を行うことができるの
で、誤り検出の後の処理、例えば、エラーコンシールメ
ントや再送及びリフレッシュ等を容易に行うことができ
る。
【0055】(他の実施例): (1)尚、以上の実
施例において、符号化方式として、上述の文献2で規定
されている符号化方式を例にして説明したが、他の符号
化方式でも適用することができる。
【0056】(2)また、上述の第1実施例において、
フレーム内符号化画像モード/フレーム間符号化画像モ
ードの判定条件は上述の式(2)のようなものを取り扱
ったが、このような判定条件に限るものではない。特に
定数64は必要に応じて変更されてもよい。また、画像
の輝度値だけでなく、色差の値を上記判定条件に用いる
ことも可能である。
【0057】(3)更に、上述の第2実施例において画
素の取り得る値の1〜254とし、許容誤差の範囲を±
1としたが、これに限るものではなく、輝度値や色差で
取り得る値の範囲は異なっている場合も考えられる。
【0058】(4)更にまた、請求項6の構成につい
て、具体的に上述の第1実施例と第2実施例とを組み合
わせて、第1実施例の誤りがあると判断できる条件と、
第2実施例の誤りがあると判断できる条件のどちらかの
条件を満たす場合に、誤りがあると判断するような誤り
検出の構成を採ることで、非常に機能的で、しかも高い
性能で誤り検出を行うことができる。
【0059】(5)また、ITU−T勧告H.261の
他に、蓄積メディア系(例えば、ビデオCD対応)動画
像符号化であるMPEG−1にも適用することができ
る。具体的には、CD ROMをベースにしたDV−I
(Digital Video−Interactiv
e、会話型デジタル・ビデオ)などに適用することもで
きる。また、テレビ会議システム、テレビ電話システム
などにも適用することができる。
【0060】(6)更に、メディア統合系動画像符号化
であるMPEG2に適用することができる。具体的に
は、デジタルHDTVシステムにも適用することができ
る。
【0061】
【発明の効果】以上述べた様に第1の発明によれば、動
画像符号化によって得られた動画像符号化データから1
つのマクロブロックを復号化して得るごとに、このマク
ロブロックから符号化モードと、画素の輝度の値又は色
差の値とを検出する検出手段と、この検出手段の上記符
号化モードと画素の輝度の値又は色差の値とから、上記
マクロブロックの各画素の画像データに対する誤りの有
無を検出する誤り検出手段とを備えたことで、従来のよ
うな誤り検出符号を挿入することなく、非常に簡単な構
成で能率的に入力動画像符号化データからデータ誤りを
検出する動画像データ誤り検出装置を実現することがで
きる。
【0062】また、第2の発明によれば、動画像符号化
によって得られた動画像符号化データから1つのマクロ
ブロックを復号化して得るごとに、このマクロブロック
から各画素の輝度の値又は色差の値が規定値範囲及び許
容誤差範囲を満足するか否かを検出する検出手段を備
え、この検出結果によって上記マクロブロックの各画素
の画像データに対する誤りの有無を判定することで、処
理遅延が非常に少なく、従来のような誤り検出符号を挿
入することなく、非常に簡単な構成で能率的に入力動画
像符号化データからデータ誤りを検出する動画像データ
誤り検出装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の動画像符号化・復号化装
置の概略機能構成図である。
【図2】従来の符号化データの説明図である。
【図3】従来の符号化・復号化装置の機能構成図であ
る。
【図4】第1実施例の動画像符号化・復号化装置の具体
的な機能構成図である。
【図5】第1実施例の画像フレームの階層的分割の説明
図である。
【図6】第1実施例の誤り検出器の動作フローチャート
である。
【図7】第2実施例の誤り検出器の動作フローチャート
である。
【符号の説明】
101…ビデオ信号符号化器、102…ビデオ信号復号
器、103…誤り検出器、205…情報源符号器、20
6…ビデオ信号多重化符号器、207…ビデオ信号多重
化復号器、208…情報源復号器、E´i,j…画素の
輝度値、O´ ,j…予測画像の輝度値、VAR[X]
…Xの分散、S´p,i,j…復号された画素値。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像符号化によって得られた動画像符
    号化データから1つのマクロブロックを復号化して得る
    ごとに、このマクロブロックから符号化モードと、画素
    の輝度の値又は色差の値とを検出する検出手段と、 この検出手段の上記符号化モードと画素の輝度の値又は
    色差の値とから、上記マクロブロックの各画素の画像デ
    ータに対する誤りの有無を検出する誤り検出手段とを備
    えたことを特徴とする動画像データ誤り検出装置。
  2. 【請求項2】 上記符号化モードは、フレーム間符号化
    画像モードであって、 上記誤り検出手段は、上記符号化モードがフレーム間符
    号化画像モードである場合、画素の輝度の値又は色差の
    値の分散Aと、予測画像の輝度の値又は色差の値と上記
    画素の輝度の値又は色差の値との和の分散Bとから、所
    定判定条件によって誤りの有無を検出することを特徴と
    する請求項1記載の動画像データ誤り検出装置。
  3. 【請求項3】 上記所定判定条件は、上記分散Aが上記
    分散Bよりも大きく、しかも所定値よりも大きいか否か
    であることを特徴とする請求項2記載の動画像データ誤
    り検出装置。
  4. 【請求項4】 上記符号化モードは、フレーム内符号化
    画像モードであって、 上記誤り検出手段は、上記符号化モードがフレーム内符
    号化画像モードである場合、復号したマクロブロックの
    大半の画素の輝度の値又は色差の値が正又は負であるか
    否かによって誤りの有無を検出することを特徴とする請
    求項1記載の動画像データ誤り検出装置。
  5. 【請求項5】 動画像符号化によって得られた動画像符
    号化データから1つのマクロブロックを復号化して得る
    ごとに、このマクロブロックから各画素の輝度の値又は
    色差の値が規定値範囲及び許容誤差範囲を満足するか否
    かを検出する検出手段を備え、 この検出結果によって上記マクロブロックの各画素の画
    像データに対する誤りの有無を判定することを特徴とす
    る動画像データ誤り検出装置。
  6. 【請求項6】 動画像符号化によって得られた動画像符
    号化データから1つのマクロブロックを復号化して得る
    ごとに、このマクロブロックから符号化モードと、画素
    の輝度の値又は色差の値とを検出する検出手段と、 この検出手段の上記符号化モードと画素の輝度の値又は
    色差の値とから、上記マクロブロックの各画素の画像デ
    ータに対する誤りの有無を検出する、又は上記マクロブ
    ロックから各画素の輝度の値又は色差の値が規定値範囲
    及び許容誤差範囲を満足するか否かを検出し、この検出
    結果から上記マクロブロックの各画素の画像データに対
    する誤りの有無を検出する誤り検出手段とを備えたこと
    を特徴とする動画像データ誤り検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003578A (ja) * 2006-05-24 2008-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像制御装置、及び画像表示システム
JP2011055219A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Sony Corp 画像送信装置、画像受信装置、画像送信方法及び画像受信方法
WO2015059782A1 (ja) * 2013-10-23 2015-04-30 株式会社K-Will 映像検査方法及び音声検査方法

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