JPH0936770A - オフセット電圧補正回路およびfm受信装置 - Google Patents
オフセット電圧補正回路およびfm受信装置Info
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- JPH0936770A JPH0936770A JP7180342A JP18034295A JPH0936770A JP H0936770 A JPH0936770 A JP H0936770A JP 7180342 A JP7180342 A JP 7180342A JP 18034295 A JP18034295 A JP 18034295A JP H0936770 A JPH0936770 A JP H0936770A
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- signal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 検波回路と第2局部発振回路を同一IC内部
に配置することなく検波号からDCオフセット電圧を除
去できるオフセット電圧補正回路を実現する。 【構成】 第2混合器7から出力される第2局部発振回
路の発振周波数と同一のキャリアを有する第2中間周波
信号をFM検波回路10で検波した時、第2局部発振回
路8の発振周波数のずれやFM検波回路10のSカーブ
特性の中心周波数のずれに起因して、FM検波回路10
から出力される検波信号にDCオフセット電圧が発生し
た時、第2局部発振回路8の発振信号をFM検波回路1
0と同一特性のFM検波回路12により検波することに
よって、オフセット電圧と同一のオフセット電圧が得ら
れるため、このDCオフセット電圧を引き算回路13に
より検波信号に含まれるDCオフセット電圧から引き算
することによりDCオフセット電圧を除去できる。
に配置することなく検波号からDCオフセット電圧を除
去できるオフセット電圧補正回路を実現する。 【構成】 第2混合器7から出力される第2局部発振回
路の発振周波数と同一のキャリアを有する第2中間周波
信号をFM検波回路10で検波した時、第2局部発振回
路8の発振周波数のずれやFM検波回路10のSカーブ
特性の中心周波数のずれに起因して、FM検波回路10
から出力される検波信号にDCオフセット電圧が発生し
た時、第2局部発振回路8の発振信号をFM検波回路1
0と同一特性のFM検波回路12により検波することに
よって、オフセット電圧と同一のオフセット電圧が得ら
れるため、このDCオフセット電圧を引き算回路13に
より検波信号に含まれるDCオフセット電圧から引き算
することによりDCオフセット電圧を除去できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変調成分だけの第1中
間周波信号を発生するタイプのFM受信装置に係り、特
に上記第1中間周波信号を変換して得た第2中間周波信
号を検波する検波回路で発生するオフセット電圧を補正
するオフセット電圧補正回路に関する。
間周波信号を発生するタイプのFM受信装置に係り、特
に上記第1中間周波信号を変換して得た第2中間周波信
号を検波する検波回路で発生するオフセット電圧を補正
するオフセット電圧補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のFM受信装置の一例を示
すブロック図である。このFM受信装置においては、ア
ンテナ入力端子1から入力された高周波信号は同調フィ
ルタ2により選局され、選局後の高周波信号が高周波増
幅回路3により増幅されて第1混合器4に入力される。
第1混合器4には第1局部発振回路5から発生された第
1局部発振信号S5が入力されるため、上記高周波信号
は第1局部発振信号S5と混合されて低周波の第1中間
周波信号に変換され、バンドパスフィルタ6に出力され
る。バンドパスフィルタ6では、第1混合器4から出力
された第1中間周波信号の中からキャリア信号成分がな
い、すなわち変調成分のみとなった第1中間周波信号S
6のみが抽出されて第2混合器7に出力される。
すブロック図である。このFM受信装置においては、ア
ンテナ入力端子1から入力された高周波信号は同調フィ
ルタ2により選局され、選局後の高周波信号が高周波増
幅回路3により増幅されて第1混合器4に入力される。
第1混合器4には第1局部発振回路5から発生された第
1局部発振信号S5が入力されるため、上記高周波信号
は第1局部発振信号S5と混合されて低周波の第1中間
周波信号に変換され、バンドパスフィルタ6に出力され
る。バンドパスフィルタ6では、第1混合器4から出力
された第1中間周波信号の中からキャリア信号成分がな
い、すなわち変調成分のみとなった第1中間周波信号S
6のみが抽出されて第2混合器7に出力される。
【0003】第2混合器7には第2局部発振回路8から
発生された第2局部発振信号S8が入力されるため、第
1中間周波信号S6は第2局部発振信号S8と混合され
て第2中間周波信号に変換された後、バンドパスフィル
タ9に出力される。バンドパスフィルタ9では、第2混
合器7から出力される第2局部発振信号S8と同じキャ
リア周波数を持った第2中間周波信号S9のみが抽出さ
れてFM検波回路10に出力される。FM検波回路10
においては、入力される第2中間周波信号S9の周波数
変調波の周波数変化にほぼ比例した検波信号(オーディ
オ信号)が出力され、この検波信号S10が出力端子1
1から図示されない次段の回路に出力される。
発生された第2局部発振信号S8が入力されるため、第
1中間周波信号S6は第2局部発振信号S8と混合され
て第2中間周波信号に変換された後、バンドパスフィル
タ9に出力される。バンドパスフィルタ9では、第2混
合器7から出力される第2局部発振信号S8と同じキャ
リア周波数を持った第2中間周波信号S9のみが抽出さ
れてFM検波回路10に出力される。FM検波回路10
においては、入力される第2中間周波信号S9の周波数
変調波の周波数変化にほぼ比例した検波信号(オーディ
オ信号)が出力され、この検波信号S10が出力端子1
1から図示されない次段の回路に出力される。
【0004】図3および図4は、上記したFM検波回路
10の周波数弁別動作を示した図である。図中、入力信
号100はバンドパスフィルタ9から入力される第2中
間周波信号S9を示しており、出力電圧200は検波回
路10から出力される検波信号S10を示している。F
M検波回路10は時定数内蔵型のFM検波回路で、図3
に示すように、入力信号100の周波数に応じた出力電
圧200を出力するSカーブ50と呼ばれる特性を有し
ている。
10の周波数弁別動作を示した図である。図中、入力信
号100はバンドパスフィルタ9から入力される第2中
間周波信号S9を示しており、出力電圧200は検波回
路10から出力される検波信号S10を示している。F
M検波回路10は時定数内蔵型のFM検波回路で、図3
に示すように、入力信号100の周波数に応じた出力電
圧200を出力するSカーブ50と呼ばれる特性を有し
ている。
【0005】このSカーブ50の中心周波数をf0 とし
た場合、f0 の周波数を持つ入力信号100が入力され
た時、出力電圧200はV0となる。Sカーブ50はV
1〜V2間でほぼ直線となっており、f1 〜f2 の周波
数が入力された時に周波数にほぼ比例した電圧が得ら
れ、V0=(V1+V2)/2の時、最大のダイナミッ
クレンジが得られる。
た場合、f0 の周波数を持つ入力信号100が入力され
た時、出力電圧200はV0となる。Sカーブ50はV
1〜V2間でほぼ直線となっており、f1 〜f2 の周波
数が入力された時に周波数にほぼ比例した電圧が得ら
れ、V0=(V1+V2)/2の時、最大のダイナミッ
クレンジが得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したF
M受信装置において、第2局部発振回路8から発生され
る第2局部発振信号S8の周波数が基準値f0 からずれ
ていると、図4に示すように,FM検波回路10に入力
される入力信号100(S9)のキャリア周波数もf0
´にずれてしまうため、FM検波回路10から出力され
る出力電圧200(S10)はDCオフセット電圧30
を持ってしまうと共に、その波形が歪んだりダイナミッ
クレンジが小さくなってしまう。
M受信装置において、第2局部発振回路8から発生され
る第2局部発振信号S8の周波数が基準値f0 からずれ
ていると、図4に示すように,FM検波回路10に入力
される入力信号100(S9)のキャリア周波数もf0
´にずれてしまうため、FM検波回路10から出力され
る出力電圧200(S10)はDCオフセット電圧30
を持ってしまうと共に、その波形が歪んだりダイナミッ
クレンジが小さくなってしまう。
【0007】さらに、上記したDCオフセット電圧が生
じている検波信号を後段に設けられる図示されない波形
整形回路やコンパレータ回路に入力した場合、これら回
路の動作が不安定となって、安定な品質のオーディオ信
号が得られなくなってしまうという不具合が生じる。
じている検波信号を後段に設けられる図示されない波形
整形回路やコンパレータ回路に入力した場合、これら回
路の動作が不安定となって、安定な品質のオーディオ信
号が得られなくなってしまうという不具合が生じる。
【0008】また、第2局部発振信号の周波数が基準値
f0 であっても、FM検波回路10のSカーブの中心周
波数が基準値f0 からずれてしまった場合にも、FM検
波回路10から出力される検波信号S10にDCオフセ
ット電圧が同様に発生してしまうという不具合が生じ
る。
f0 であっても、FM検波回路10のSカーブの中心周
波数が基準値f0 からずれてしまった場合にも、FM検
波回路10から出力される検波信号S10にDCオフセ
ット電圧が同様に発生してしまうという不具合が生じ
る。
【0009】そこで、このような不具合を解決するため
に、第2局部発振回路8の発振周波数を基準値f0 に決
める時定数(CR定数)の特性と、FM検波回路10の
Sカーブ50の中心周波数を基準値f0 に決める時定数
(CR定数)の特性を同一にすべく、第2局部発振回路
8をFM検波回路10を搭載しているICに内蔵するこ
とが行われている。
に、第2局部発振回路8の発振周波数を基準値f0 に決
める時定数(CR定数)の特性と、FM検波回路10の
Sカーブ50の中心周波数を基準値f0 に決める時定数
(CR定数)の特性を同一にすべく、第2局部発振回路
8をFM検波回路10を搭載しているICに内蔵するこ
とが行われている。
【0010】このように第2局部発振回路8とFM検波
回路10を同一ICに内蔵化した場合、第2局部発振回
路8の発振周波数を決める時定数はFM検波回路10の
Sカーブの中心周波数を決める時定数とペアを取ること
ができる。これにより、第2局部発振回路8の発振周波
数の基準値f0 からのずれ特性とFM検波回路10のS
カーブの中心周波数の基準値f0 からのずれ特性を同一
にして、上記基準値からのずれが生じても、発振周波数
とSカーブの中心周波数を常に一致させるようにして上
記ずれの悪影響をキャンセルすることができ、検波信号
にDCオフセット電圧が発生することを回避することが
できる。
回路10を同一ICに内蔵化した場合、第2局部発振回
路8の発振周波数を決める時定数はFM検波回路10の
Sカーブの中心周波数を決める時定数とペアを取ること
ができる。これにより、第2局部発振回路8の発振周波
数の基準値f0 からのずれ特性とFM検波回路10のS
カーブの中心周波数の基準値f0 からのずれ特性を同一
にして、上記基準値からのずれが生じても、発振周波数
とSカーブの中心周波数を常に一致させるようにして上
記ずれの悪影響をキャンセルすることができ、検波信号
にDCオフセット電圧が発生することを回避することが
できる。
【0011】しかし、以上のような対策を講じても、
(1)第2局部発振回路8等を構成するトランジスタの
スイッチング時間にばらつきがあること、(2)低電圧
でトランジスタを駆動した場合、そのスイッチング動作
が理想的でなくなること、(3)さらには第2局部発振
回路8とFM検波回路10の構造上の違いによって、両
回路の基準値f0 からのずれ特性を上記した構成にして
も完全に一致させることができないなどの理由により、
たとえば図4に示すように、第2局部発振回路8から出
力される第2中間周波信号の周波数が基準値f0 からず
れてしまうことが生じる。
(1)第2局部発振回路8等を構成するトランジスタの
スイッチング時間にばらつきがあること、(2)低電圧
でトランジスタを駆動した場合、そのスイッチング動作
が理想的でなくなること、(3)さらには第2局部発振
回路8とFM検波回路10の構造上の違いによって、両
回路の基準値f0 からのずれ特性を上記した構成にして
も完全に一致させることができないなどの理由により、
たとえば図4に示すように、第2局部発振回路8から出
力される第2中間周波信号の周波数が基準値f0 からず
れてしまうことが生じる。
【0012】そのため、従来のFM受信装置を製作する
過程で、第2局部発振回路8とFM検波回路10を内蔵
したICを何度か試作して、IC内部で両回路の周波数
ずれ特性の合わせ込みを行うことにより、第2局部発振
回路8の発振周波数やFM検波回路2のSカーブの中心
周波数からのずれによる悪影響をキャンセルするように
しなくてはならないため、FM受信装置の開発期間が長
くなり、ひいてはFM受信装置のコストアップ要因にな
るという不具合が発生する。
過程で、第2局部発振回路8とFM検波回路10を内蔵
したICを何度か試作して、IC内部で両回路の周波数
ずれ特性の合わせ込みを行うことにより、第2局部発振
回路8の発振周波数やFM検波回路2のSカーブの中心
周波数からのずれによる悪影響をキャンセルするように
しなくてはならないため、FM受信装置の開発期間が長
くなり、ひいてはFM受信装置のコストアップ要因にな
るという不具合が発生する。
【0013】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、FM検波回路と第2局部発振回
路を同一IC内部に配置することなく、検波信号からD
Cオフセット電圧を除去することができるオフセット電
圧補正回路と、このオフセット電圧補正回路を搭載する
ことにより装置の開発期間を短縮化することができるF
M受信装置を提供することにある。
のであり、その目的は、FM検波回路と第2局部発振回
路を同一IC内部に配置することなく、検波信号からD
Cオフセット電圧を除去することができるオフセット電
圧補正回路と、このオフセット電圧補正回路を搭載する
ことにより装置の開発期間を短縮化することができるF
M受信装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1の検波回路で得られる、局部発振回
路による局部発振信号の発振周波数と同一のキャリア周
波数を有する中間周波信号の周波数変化に応じた第1の
検波信号のオフセット電圧を除去するオフセット電圧補
正回路であって、上記局部発振回路による局部発振信号
を入力して第2の検波信号を得る第2の検波回路と、上
記第1の検波回路で得られた第1の検波信号から上記第
2の検波回路で得られた第2の検波信号を引き算する引
き算回路とを有する。
め、本発明は、第1の検波回路で得られる、局部発振回
路による局部発振信号の発振周波数と同一のキャリア周
波数を有する中間周波信号の周波数変化に応じた第1の
検波信号のオフセット電圧を除去するオフセット電圧補
正回路であって、上記局部発振回路による局部発振信号
を入力して第2の検波信号を得る第2の検波回路と、上
記第1の検波回路で得られた第1の検波信号から上記第
2の検波回路で得られた第2の検波信号を引き算する引
き算回路とを有する。
【0015】また、本発明は、変調成分だけの第1中間
周波信号を局部発振回路からの発振周波数と同一のキャ
リア周波数を有する第2の中間周波信号に変換し、この
第2の中間周波信号の周波数の変化に応じた検波信号を
得るFM受信装置であって、上記したオフセット電圧補
正回路を搭載し、このオフセット電圧補正回路により上
記検波信号からオフセット電圧を除去する。
周波信号を局部発振回路からの発振周波数と同一のキャ
リア周波数を有する第2の中間周波信号に変換し、この
第2の中間周波信号の周波数の変化に応じた検波信号を
得るFM受信装置であって、上記したオフセット電圧補
正回路を搭載し、このオフセット電圧補正回路により上
記検波信号からオフセット電圧を除去する。
【0016】
【作用】本発明のオフセット電圧補正回路によれば、局
部発振周波数の周波数のずれや第1の検波回路のSカー
ブ特性の中心周波数のずれに起因して、第1の検波回路
で局部発振周波数と同一のキャリア周波数を有する第2
中間周波信号を検波して得た第1の検波信号にDCオフ
セット電圧が発生した場合であっても、第1の検波回路
と同一特性の第2の検波回路において、局部発振周波数
の発振信号により検波されてオフセット電圧と同一のオ
フセット電圧が得られ、引き算回路でこのDCオフセッ
ト電圧が上記検波信号に含まれるDCオフセット電圧か
ら引き算されることから、DCオフセット電圧は除去さ
れる。
部発振周波数の周波数のずれや第1の検波回路のSカー
ブ特性の中心周波数のずれに起因して、第1の検波回路
で局部発振周波数と同一のキャリア周波数を有する第2
中間周波信号を検波して得た第1の検波信号にDCオフ
セット電圧が発生した場合であっても、第1の検波回路
と同一特性の第2の検波回路において、局部発振周波数
の発振信号により検波されてオフセット電圧と同一のオ
フセット電圧が得られ、引き算回路でこのDCオフセッ
ト電圧が上記検波信号に含まれるDCオフセット電圧か
ら引き算されることから、DCオフセット電圧は除去さ
れる。
【0017】また、本発明のFM受信装置によれば、搭
載したオフセット電圧補正回路により、局部発振回路の
発振周波数のずれや検波回路のSカーブ特性の中心周波
数のずれにより第1の検波信号に発生したDCオフセッ
ト電圧が除去される。このため、検波回路と局部発振回
路を同一IC内部に配置して両回路の周波数のずれ特性
の合わせ込みを行う必要がない。
載したオフセット電圧補正回路により、局部発振回路の
発振周波数のずれや検波回路のSカーブ特性の中心周波
数のずれにより第1の検波信号に発生したDCオフセッ
ト電圧が除去される。このため、検波回路と局部発振回
路を同一IC内部に配置して両回路の周波数のずれ特性
の合わせ込みを行う必要がない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明に係るオフセット電圧補正回路
を搭載したFM受信装置の一実施例を示すブロック図で
ある。なお、図1においては、従来例を示す図2と同一
構成部分は同一符号をもって表している。
明する。図1は、本発明に係るオフセット電圧補正回路
を搭載したFM受信装置の一実施例を示すブロック図で
ある。なお、図1においては、従来例を示す図2と同一
構成部分は同一符号をもって表している。
【0019】すなわち、図1のFM受信装置は、FM放
送波の高周波信号が入力されるアンテナ入力端子1、任
意の周波数の高周波信号に同調して選局を行う同調フィ
ルタ2、高周波信号を増幅する高周波増幅回路3、高周
波信号をキャリア信号成分がなくなり変調成分のみから
なる第1中間周波信号に変換する第1混合器4、第1混
合器4に供給する第1局部発振信号S5を発生する第1
局部発振回路5、第1中間周波信号S6を抽出するバン
ドパスフィルタ6、第1中間周波信号S6を第2中間周
波信号に変換する第2混合器7、第2混合器7に供給す
る第2局部発振信号S8を発生する第2局部発振回路
8、第2中間周波信号S9を抽出するバンドパスフィル
タ9、第2中間周波信号S9を周波数弁別して検波する
第1の検波回路としてのFM検波回路10、検波信号9
0が次段に出力される出力端子11、第2局部発振回路
8から出力される第2局部発振信号S8を周波数弁別し
て検波する第2の検波回路としてのFM検波回路12、
およびFM検波回路10から出力される検波信号70か
らFM検波回路12から出力される検波信号80を引き
算し、検波信号90を出力端子11に出力する引き算回
路13により構成されている。
送波の高周波信号が入力されるアンテナ入力端子1、任
意の周波数の高周波信号に同調して選局を行う同調フィ
ルタ2、高周波信号を増幅する高周波増幅回路3、高周
波信号をキャリア信号成分がなくなり変調成分のみから
なる第1中間周波信号に変換する第1混合器4、第1混
合器4に供給する第1局部発振信号S5を発生する第1
局部発振回路5、第1中間周波信号S6を抽出するバン
ドパスフィルタ6、第1中間周波信号S6を第2中間周
波信号に変換する第2混合器7、第2混合器7に供給す
る第2局部発振信号S8を発生する第2局部発振回路
8、第2中間周波信号S9を抽出するバンドパスフィル
タ9、第2中間周波信号S9を周波数弁別して検波する
第1の検波回路としてのFM検波回路10、検波信号9
0が次段に出力される出力端子11、第2局部発振回路
8から出力される第2局部発振信号S8を周波数弁別し
て検波する第2の検波回路としてのFM検波回路12、
およびFM検波回路10から出力される検波信号70か
らFM検波回路12から出力される検波信号80を引き
算し、検波信号90を出力端子11に出力する引き算回
路13により構成されている。
【0020】なお、本例のオフセット電圧補正回路は、
図中破線で示すようにFM検波回路12と引き算回路1
3から構成されている。但し、FM検波回路10とFM
検波回路12は同一特性のものを使用するものとする。
図中破線で示すようにFM検波回路12と引き算回路1
3から構成されている。但し、FM検波回路10とFM
検波回路12は同一特性のものを使用するものとする。
【0021】次に、本実施例の動作について説明する。
アンテナ入力端子1から入力された高周波信号は同調フ
ィルタ2により同調した周波数の高周波信号となってか
ら高周波増幅回路3により増幅された後、第1混合器
4、第1局部発振回路5およびバンドパスフィルタ6か
らなる周波数変換回路に入力される。この周波数変換回
路においては、入力された高周波信号が変調成分だけと
した第1中間周波信号S6に変換されて第2混合器7に
出力される。
アンテナ入力端子1から入力された高周波信号は同調フ
ィルタ2により同調した周波数の高周波信号となってか
ら高周波増幅回路3により増幅された後、第1混合器
4、第1局部発振回路5およびバンドパスフィルタ6か
らなる周波数変換回路に入力される。この周波数変換回
路においては、入力された高周波信号が変調成分だけと
した第1中間周波信号S6に変換されて第2混合器7に
出力される。
【0022】第2混合器7では、第2局部発振回路8か
ら発生された第2局部発振信号S8と第1中間周波信号
が混合され、第2中間周波信号に変換されて、バンドパ
スフィルタ9に出力される。バンドパスフィルタ9で
は、第2混合器7から出力される第2局部発振信号と同
じキャリア周波数を持った第2中間周波信号S9のみが
抽出されてFM検波回路10に出力される。FM検波回
路10においては、入力される第2中間周波信号S9が
その周波数変化にほぼ比例した検波信号(オーディオ信
号)70として、引き算回路13に出力される。
ら発生された第2局部発振信号S8と第1中間周波信号
が混合され、第2中間周波信号に変換されて、バンドパ
スフィルタ9に出力される。バンドパスフィルタ9で
は、第2混合器7から出力される第2局部発振信号と同
じキャリア周波数を持った第2中間周波信号S9のみが
抽出されてFM検波回路10に出力される。FM検波回
路10においては、入力される第2中間周波信号S9が
その周波数変化にほぼ比例した検波信号(オーディオ信
号)70として、引き算回路13に出力される。
【0023】一方、FM検波回路12では、第2局部発
振回路8から発生される第2局部発振信号S8が周波数
弁別されて検波され、得られた検波信号80が引き算回
路13に出力される。引き算回路13においては、第1
の検波回路としてのFM検波回路10から出力される検
波信号70から、第2の検波回路としてのFM検波回路
12から入力される検波信号80が引き算される。そし
て、得られた結果が最終的な検波信号(オーディオ信
号)90として出力端子11から図示されない次段に出
力される。
振回路8から発生される第2局部発振信号S8が周波数
弁別されて検波され、得られた検波信号80が引き算回
路13に出力される。引き算回路13においては、第1
の検波回路としてのFM検波回路10から出力される検
波信号70から、第2の検波回路としてのFM検波回路
12から入力される検波信号80が引き算される。そし
て、得られた結果が最終的な検波信号(オーディオ信
号)90として出力端子11から図示されない次段に出
力される。
【0024】ここで、第2局部発振回路8の発振周波数
が基準値f0 からずれたり、あるいはFM検波回路10
のSカーブの中心周波数が上記基準値f0 からずれた場
合、FM検波回路10から出力される検波信号70には
DCオフセット電圧が生じる。しかし、この時、FM検
波回路12には第2局部発振回路8から出力された単一
周波数の第2中間周波信号が入力されるため、これを検
波して得られる検波信号80は第2局部発振回路8の発
振周波数の基準値f0 からのずれ、あるいはFM検波回
路10のSカーブの中心周波数の基準値f0 からのずれ
に起因するDCオフセット電圧となる。
が基準値f0 からずれたり、あるいはFM検波回路10
のSカーブの中心周波数が上記基準値f0 からずれた場
合、FM検波回路10から出力される検波信号70には
DCオフセット電圧が生じる。しかし、この時、FM検
波回路12には第2局部発振回路8から出力された単一
周波数の第2中間周波信号が入力されるため、これを検
波して得られる検波信号80は第2局部発振回路8の発
振周波数の基準値f0 からのずれ、あるいはFM検波回
路10のSカーブの中心周波数の基準値f0 からのずれ
に起因するDCオフセット電圧となる。
【0025】しかも、FM検波回路10とFM検波回路
12は同一特性のものを使用して、両FM検波回路1
0、12のSカーブの中心周波数のずれ特性を同一にし
ているため、FM検波回路10から出力される検波信号
80に生じているDCオフセット電圧とFM検波回路1
2から出力される上記DCオフセット電圧は、第2局部
発振回路8の発振周波数の基準値f0 からのずれに起因
する場合でも、あるいはFM検波回路10のSカーブの
中心周波数の基準値f0 からのずれに起因する場合で
も、さらには両周波数のずれに起因する場合であって
も、同一電圧となる。
12は同一特性のものを使用して、両FM検波回路1
0、12のSカーブの中心周波数のずれ特性を同一にし
ているため、FM検波回路10から出力される検波信号
80に生じているDCオフセット電圧とFM検波回路1
2から出力される上記DCオフセット電圧は、第2局部
発振回路8の発振周波数の基準値f0 からのずれに起因
する場合でも、あるいはFM検波回路10のSカーブの
中心周波数の基準値f0 からのずれに起因する場合で
も、さらには両周波数のずれに起因する場合であって
も、同一電圧となる。
【0026】このため、引き算回路13では、FM検波
回路10から入力される検波信号70が持っているDC
オフセット電圧からFM検波回路12から出力されるD
Cオフセット電圧が引き算されるため、引き算回路13
から出力される検波信号90はDCオフセット電圧が除
去されたオーディオ信号となる。
回路10から入力される検波信号70が持っているDC
オフセット電圧からFM検波回路12から出力されるD
Cオフセット電圧が引き算されるため、引き算回路13
から出力される検波信号90はDCオフセット電圧が除
去されたオーディオ信号となる。
【0027】以上説明したように、本実施例によれば、
FM検波回路12と引き算回路13によってFM検波回
路10から出力される検波信号70が持つDCオフセッ
ト電圧を除去することができる。これにより、第2局部
発振回路8とFM検波回路10とを同一IC内に配置す
る必要がなくなる。このため、第2局部発振回路8をF
M検波回路10の外部に設けることができようになっ
て、第2局部発振回路8の発振周波数を容易に微調整す
ることができ、FM検波回路10の検波動作を容易に最
良の状態に調整して、検波回路10のダイナミックレン
ジやこの回路から出力される検波信号(オーディオ信
号)90の品質を確保することができる。
FM検波回路12と引き算回路13によってFM検波回
路10から出力される検波信号70が持つDCオフセッ
ト電圧を除去することができる。これにより、第2局部
発振回路8とFM検波回路10とを同一IC内に配置す
る必要がなくなる。このため、第2局部発振回路8をF
M検波回路10の外部に設けることができようになっ
て、第2局部発振回路8の発振周波数を容易に微調整す
ることができ、FM検波回路10の検波動作を容易に最
良の状態に調整して、検波回路10のダイナミックレン
ジやこの回路から出力される検波信号(オーディオ信
号)90の品質を確保することができる。
【0028】また、構成の異なるFM検波回路10と第
2局部発振回路8を同一のICに内蔵することによっ
て、第2局部発振回路8の発振周波数のずれ特性とFM
検波回路のSカーブの中心周波数のずれ特性を合わせな
くて済むため、従来のように上記ICの試作を何度も行
って上記両特性を合わせ込む必要をなくすことができ、
FM受信装置の開発期間を短縮化することができる。な
お、FM検波回路10とFM検波回路12とは全く同一
の回路でよいため、IC内部で両回路を同一特性に調整
することは容易であり、FM受信装置の開発期間の短縮
化を阻害することはない。
2局部発振回路8を同一のICに内蔵することによっ
て、第2局部発振回路8の発振周波数のずれ特性とFM
検波回路のSカーブの中心周波数のずれ特性を合わせな
くて済むため、従来のように上記ICの試作を何度も行
って上記両特性を合わせ込む必要をなくすことができ、
FM受信装置の開発期間を短縮化することができる。な
お、FM検波回路10とFM検波回路12とは全く同一
の回路でよいため、IC内部で両回路を同一特性に調整
することは容易であり、FM受信装置の開発期間の短縮
化を阻害することはない。
【0029】さらに、FM検波回路10と第2局部発振
回路8を同一のIC内部に配置する必要がなくなるた
め、IC内部の回路配置の自由度を上げて、IC回路設
計を容易にすることができる。
回路8を同一のIC内部に配置する必要がなくなるた
め、IC内部の回路配置の自由度を上げて、IC回路設
計を容易にすることができる。
【0030】また、引き算回路13から出力される検波
信号にDCオフセット電圧が生じないため、次段以降の
波形整形回路やコンパレート回路の動作を安定化させて
常に品質の良いオーディオ信号を得ることができる。
信号にDCオフセット電圧が生じないため、次段以降の
波形整形回路やコンパレート回路の動作を安定化させて
常に品質の良いオーディオ信号を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオフセッ
ト電圧補正回路によれば、FM検波回路と第2局部発振
回路を同一IC内部に配置することなく、検波信号から
DCオフセット電圧を除去することができる。
ト電圧補正回路によれば、FM検波回路と第2局部発振
回路を同一IC内部に配置することなく、検波信号から
DCオフセット電圧を除去することができる。
【0032】また、本発明のFM受信装置によれば、上
記オフセット電圧補正回路を搭載することにより、FM
検波回路と第2局部発振回路を同一IC内部に配置して
両回路の周波数ずれ特性を合わせ込む必要をなくして、
装置の開発期間を短縮化することができる。
記オフセット電圧補正回路を搭載することにより、FM
検波回路と第2局部発振回路を同一IC内部に配置して
両回路の周波数ずれ特性を合わせ込む必要をなくして、
装置の開発期間を短縮化することができる。
【図1】本発明に係るオフセット電圧補正回路を搭載し
たFM受信装置の一実施例を示すブロック図。
たFM受信装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】従来のFM受信装置の一例を示すブロック図。
【図3】図2に示したFM検波回路の検波特性例を示し
た図。
た図。
【図4】図2に示したFM検波回路の他の検波特性例を
示した図。
示した図。
1…アンテナ入力端子 2…同調フィルタ 3…高周波増幅回路 4…第1混合器 5…第1局部発振回路 6、9…バンドパスフィルタ 7…第2混合器 8…第2局部発振回路 10、12…FM検波回路 11…出力端子 13…引き算回路
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の検波回路で得られる、局部発振回
路による局部発振信号の発振周波数と同一のキャリア周
波数を有する中間周波信号の周波数変化に応じた第1の
検波信号のオフセット電圧を除去するオフセット電圧補
正回路であって、 上記局部発振回路による局部発振信号を入力して第2の
検波信号を得る第2の検波回路と、 上記第1の検波回路で得られた第1の検波信号から上記
第2の検波回路で得られた第2の検波信号を引き算する
引き算回路とを有するオフセット電圧補正回路。 - 【請求項2】 変調成分だけの第1中間周波信号を局部
発振周波数と同一のキャリア周波数を有する第2の中間
周波信号に変換し、この第2の中間周波信号の周波数の
変化に応じた検波信号を得るFM受信装置であって、 請求項1記載のオフセット電圧補正回路を搭載し、この
オフセット電圧補正回路により上記検波信号からオフセ
ット電圧を除去するFM受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180342A JPH0936770A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | オフセット電圧補正回路およびfm受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180342A JPH0936770A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | オフセット電圧補正回路およびfm受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0936770A true JPH0936770A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16081556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7180342A Pending JPH0936770A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | オフセット電圧補正回路およびfm受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0936770A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015139212A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-30 | 佐藤 正志 | 基本波電圧変換波形と偏移を含む電圧波形の差分出力回路 |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP7180342A patent/JPH0936770A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015139212A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-30 | 佐藤 正志 | 基本波電圧変換波形と偏移を含む電圧波形の差分出力回路 |
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