JPH0936716A - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

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JPH0936716A
JPH0936716A JP8185148A JP18514896A JPH0936716A JP H0936716 A JPH0936716 A JP H0936716A JP 8185148 A JP8185148 A JP 8185148A JP 18514896 A JP18514896 A JP 18514896A JP H0936716 A JPH0936716 A JP H0936716A
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voltage
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signal
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JP8185148A
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Jon Kim Dae
ジョン キム ダエ
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LG Semicon Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/22Read-write [R-W] timing or clocking circuits; Read-write [R-W] control signal generators or management 

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Abstract

(57)【要約】 【課題】バンプ雑音等による供給電圧の変動にかかわら
ず、遅延経路の特性を略一定に維持する。 【解決手段】信号遅延部240は、入力信号Viを順次
遅延させて出力信号V0を発生する回路であり、ディジ
タル供給電圧のバンプ雑音を電圧変化感知部210によ
り感知し、コードデータ発生部220では、感知された
電圧レベルに基づいてコードデータを発生させる。遅延
部230では、該コードデータ発生部220が発生した
コードデータに基づいてディジタルインバータDIN2
1〜DIN30を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給される電圧の
変動に対し、遅延経路の遅延特性を補償する回路を備え
た遅延回路に関し、詳しくは、瞬間的な雑音に対しても
略一定の遅延特性の維持を補償する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メモリデバイスに使用される
ような遅延回路が知られている。かかる従来の遅延回路
は、図2に示すように、フィードバックされて入力され
るクロックCLKを反転するインバータ1と、入力する
バイアス電圧VBIASにより該インバータ1から出力され
たクロックの遅延特性を調節し所定周波数を有したクロ
ックCLKを発生する複数の遅延素子2〜7と、を備え
た発振器100と、該発振器100の遅延素子7から出
力されたクロックCLKの周波数と基準周波数FREF
とを比較して位相差を感知し、該感知された位相差に従
うバイアス電圧VBIASを発生する位相感知器110と、
を備えて構成されている。
【0003】且つ、前記遅延素子2〜7においては、図
3に示すように、ソース端子に電圧Vddが印加しゲー
ト端子に入力ラインINが共通接続され、ドレイン端子
は相互接続されて出力ラインに接続されたCMOSイン
バータのPMOSトランジスタPM1及びNMOSトラ
ンジスタNM1と、ドレイン端子が前記NMOSトラン
ジスタNM1のソース端子に接続され、ゲート端子に前
記バイアス電圧VBIAS電圧が印加され、ソース端子が接
地されたNMOSトランジスタNM2と、ソース端子が
前記PMOSトランジスタPM1のソース端子に接続さ
れ、ゲート端子が前記PMOSトランジスタPM1及び
NMOSトランジスタNM1の出力ラインに共通接続さ
れ、ドレイン端子が相互接続されて出力ラインOUTに
接続され、ソース端子が接地されたCMOSインバータ
のPMOSトランジスタPM3及びNMOSトランジス
タNM3と、を備えている。
【0004】このように構成された従来メモリデバイス
の遅延特性補償回路の動作について説明する。先ず、ク
ロックCLKは遅延素子7の出力からインバータ1にフ
ィードバックされる。該インバータ1は入力されたクロ
ックCLKを反転して遅延素子2に出力する。複数の遅
延素子2〜7には、位相感知器110からバイアス電圧
BIASがフィードバックされて入力される。このバイア
ス電圧VBIASに基づいて複数の遅延素子2〜7は所定周
波数を有するクロックCLKを発生し、位相感知器11
0に出力する。
【0005】次いで、該位相感知器110は、予め設定
された基準周波数FREFの位相と複数の遅延素子2〜
7によって供給された所定周波数のクロックCLKの位
相とを比較して位相差を感知し、該感知された位相差に
応じたバイアス電圧VBIASを各遅延素子2〜7に夫々印
加する。従って、それら遅延素子2〜7は、前記位相感
知器110から印加されたバイアス電圧VBIASに基づい
て前記インバータ1から印加したクロックを所定時間の
間遅延させて出力する。
【0006】次に、前記インバータ1から出力されたク
ロックが遅延される過程を説明する。図3に示すよう
に、先ず、各遅延素子2〜7のPMOSトランジスタP
M1及びNMOSトランジスタNM1は前記インバータ
1から印加した高電位のクロックにより夫々ターンオ
フ、ターンオンし、NMOSトランジスタNM2は前記
位相感知器110からフィードバックされて入力された
バイアス電圧VBIASによりターンオンするため、前記N
MOSトランジスタNM2の駆動がバイアス電圧V BIAS
に基づいて決定され、各NMOSトランジスタNM1、
NM2を順次経て接地端子に流れる電流量が制御され
る。
【0007】次いで、前記PMOSトランジスタPM3
及びNMOSトランジスタNM3のゲート端子に印加さ
れた電圧も前記バイアス電圧VBIASにより制御されるた
め、該PMOSトランジスタPM3を通って出力ライン
OUTに出力される電圧が制御され、該制御された電圧
がクロックCLKとして前記位相感知器110に出力さ
れる。
【0008】次いで、該位相感知器110及び前記発振
器100により前述の過程が複数回反復され、該位相感
知器110の基準周波数FREFと各遅延素子2〜7か
ら遅延されて出力されるクロックCLKの周波数とが一
致するようになって、それら遅延素子2〜7の遅延特性
が補償される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来メモリデバイスの遅延特性補償回路においては、基準
遅延時間と直列接続された遅延素子の遅延時間とを比較
し該比較結果に従うバイアス電圧を再び遅延素子にフィ
ードバックして供給するようになっているため、外部供
給電圧に加えられる瞬間的なバンプ(bump)雑音は補償
することができず、外部環境に迅速に適応することが難
しくなって、バンプ電圧の雑音を修正して遅延素子の遅
延特性を一定に維持させるDLL回路には適用すること
が出来なくなるという不都合な点があった。
【0010】本発明はこのような従来の課題に鑑みてな
されたもので、遅延経路の特性を略一定に維持し得る遅
延回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明にかかる回路は、入力信号を遅延させると共に、供給
電源の電圧変動に対する遅延特性を補償する補償回路を
備えた遅延回路であって、入力信号を遅延させる遅延素
子を備え、該遅延素子により、所定遅延特性を有する遅
延経路が形成された信号遅延手段と、前記供給電源の電
圧変動を感知する電圧変動感知手段と、該電圧感知手段
が感知した電圧変動に応じてコードデータを発生するコ
ードデータ発生手段と、該コードデータ発生手段が発生
したコードデータに基づいて、前記信号遅延手段の遅延
特性が略一定に維持されるように遅延経路の遅延素子を
接続又は分離する遅延特性補償手段と、を備えた。
【0012】かかる構成によれば、供給電源の電圧変動
は電圧変動感知手段により感知され、コードデータ発生
手段は、この電圧変動に応じてコードデータを発生させ
る。このコードデータに基づいて、遅延特性補償手段に
より遅延経路の遅延素子が接続又は分離される。即ち、
瞬間的な雑音により供給電源の電圧が高くなったとき
は、遅延素子を接続し、低くなったときは遅延素子を分
離することにより信号遅延手段の遅延特性が略一定に維
持される。
【0013】請求項2の発明にかかる回路では、前記信
号遅延手段は、複数個のディジタルインバータが直列接
続され、該ディジタルインバータの出力ラインが、前記
遅延特性補償手段に接続された構成されている。かかる
構成によれば、入力信号は各ディジタルインバータによ
って順次遅延される。また、遅延特性補償手段により、
入力信号の遅延特性が補償される。
【0014】請求項3の発明にかかる回路では、前記電
圧感知手段は、前記供給電源の電圧を分圧する分圧電圧
発生器と、該分圧電圧発生器により分圧された分圧電圧
に応じて供給電圧の変動量を検出し、該検出された変動
量に基づいて所定電圧をコードデータ発生手段に印加す
る電圧変動感知器と、を備えている。かかる構成によれ
ば、供給電源の電圧は分圧電圧発生器により分圧され、
電圧変動感知器により供給電圧の変動量が検出され、所
定の電圧がコードデータ発生手段に印加される。このか
かる分圧電圧を供給電源に雑音のないときの電圧に設定
しておくことにより、供給電源の電圧が変動しても、コ
ードデータ発生手段に印加された所定電圧に基づいて遅
延素子が接続又は分離されて入力信号の遅延特性が略一
定となる。
【0015】請求項4の発明にかかる回路では、前記分
圧電圧発生器は、2つのPMOSトランジスタ(PM
1,PM2)を直列に接続して供給電源に接続し、各P
MOSトランジスタ(PM1,PM2)のゲート端子と
ドレイン端子とを接続して構成されている。かかる構成
によれば、2つのPMOSトランジスタ(PM1,PM
2)により供給電源の電圧が分圧される。
【0016】請求項5の発明にかかる回路では、前記電
圧変動感知器は、供給電圧端子と接地端子間に直列接続
された二つのPMOSキャパシタ(MC1,MC2)を
有し、これらのPMOSキャパシタ(MC1,MC2)
の接続点が前記分圧電圧発生器の出力ライン及び前記コ
ードデータ発生手段の入力ラインに接続されて構成され
ている。
【0017】かかる構成によれば、供給電源の電圧変動
に対して電圧変動感知器の出力電圧の変動幅がさほど大
きくならず、コードデータ発生手段に雑音が発生しなく
なる。請求項6の発明にかかる回路では、前記コードデ
ータ発生手段は、前記電圧変動感知手段により感知され
た電圧変動量に応じて信号を出力する複数個のアナログ
インバータと、各アナログインバータに接続され、該ア
ナログインバータから出力された信号を、夫々、増幅し
てコードデータを発生する複数のディジタルインバータ
と、を備えて構成されている。
【0018】かかる構成によれば、複数個のアナログイ
ンバータから電圧変動量に応じた信号が出力され、複数
のディジタルインバータによりこの信号が増幅されてコ
ードデータが発生する。請求項7の発明にかかる回路で
は、前記複数個のアナログインバータは、夫々、供給電
源から電圧が印加されるように供給電源と接地端子間に
接続され、相互に異なる閾値電圧を有するもので構成さ
れている。
【0019】かかる構成によれば、アナログインバータ
は、供給電源から電圧が印加されて作動し、また、閾値
電圧が所定間隔毎に増加又は減少するようにセッティン
グされ、供給電源の電圧変動に応じたコードデータが発
生する。請求項8の発明にかかる回路では、前記複数個
のディジタルインバータは、夫々、供給電源から電圧が
印加されるように供給電源と接地端子間に接続されてい
る。
【0020】かかる構成によれば、供給電源から電圧が
印加されて複数個のディジタルインバータが作動する。
請求項9の発明にかかる回路では、前記遅延特性補償手
段は、複数個のスイッチと、前記信号遅延手段の遅延素
子とは別の複数個の遅延素子と、を備え、前記コードデ
ータ発生手段が発生したコードデータに基づいて、当該
複数個のスイッチをスイッチングして信号遅延手段の遅
延経路に当該遅延素子を接続するように構成されてい
る。
【0021】かかる構成によれば、コードデータ発生手
段が発生したコードデータに基づいて、遅延素子が接続
されるので、遅延特性が略一定に維持される。請求項10
の発明にかかる回路では、前記複数個のスイッチは、ソ
ース端子が前記信号遅延手段の各ディジタルインバータ
の出力ラインに接続され、ゲート端子は前記コードデー
タ発生手段の各ディジタルインバータの出力ラインに共
通接続され、ドレイン端子は相互接続されて前記複数個
の遅延素子の入力ラインに接続され、ソース端子が接地
された複数個のPMOSトランジスタ及びNMOSトラ
ンジスタを備えて構成されている。
【0022】かかる構成によれば、複数個のPMOSト
ランジスタ及びNMOSトランジスタにより、遅延特性
補償手段の遅延素子が信号遅延手段の遅延素子に接続さ
れる。請求項11の発明にかかる回路では、前記複数個の
遅延素子は、MOSキャパシタ又はインバータを備えて
構成されている。
【0023】かかる構成によれば、複数個のMOSキャ
パシタ又はインバータにより信号が遅延する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
に基づいて説明する。本発明に係る遅延回路は、例え
ば、DLL(Delay-Locked Loop)を用いた高速DRAM
に用いられ、ディジタル供給電圧及びアナログ供給電圧
が夫々供給され、前記ディジタル供給電圧の変動時にデ
ィジタル供給電圧量を感知した後、該感知されたディジ
タル供給電圧量に従って変化する遅延素子の遅延特性を
補償し得るようなメモリデバイスの遅延特性補償回路を
備えている。
【0025】即ち、図1に示すように、入力信号Viを
順次遅延させて出力信号V0を発生するように順次接続
されたディジタルインバータDIN21〜DIN31を
有する信号遅延手段としての信号遅延部240と、ディ
ジタル供給電圧のバンプ雑音を感知する電圧変化感知手
段としての電圧変化感知部210と、該電圧変化感知部
210で感知された電圧レベルに基づいて、コードデー
タであるPMOSトランジスタP1〜P10のゲート端
子に出力するゲート信号を発生するコードデータ発生手
段としてのコードデータ発生部220と、該コードデー
タ発生部220が発生したコードデータにより前記遅延
手段の遅延特性が略一定に維持されるように補償する遅
延特性補償手段としての遅延部230と、を備えて構成
されている。
【0026】前記電圧変化感知部210は、ディジタル
供給電圧Vddを分圧する分圧電圧発生器211と、該
分圧電圧発生器211から発生された分圧電圧により前
記ディジタル供給電圧の変動量を感知し該感知された電
圧を出力する電圧変動感知器212と、を備えて構成さ
れている。又、前記分圧電圧発生器211は、ソース端
子が抵抗R1を介してディジタル供給電圧Vddの電源
に接続され、ゲート端子とドレイン端子とが接続された
PMOSトランジスタPM1と、ソース端子が基板端子
と前記PMOSトランジスタPM1のドレイン端子とに
接続され、ドレイン端子が抵抗R2を介して接地され、
ゲート端子とドレイン端子とが接続されたPMOSトラ
ンジスタPM2と、を備え、PMOSトランジスタPM
1,PM2の接続点が出力ラインに接続されている。
【0027】更に、前記電圧変動感知器212は、ディ
ジタル供給電圧Vdd端子と接地端子間に直列接続され
た二つのPMOSキャパシタMC1、MC2を有し、こ
れらのPMOSキャパシタMC1、MC2の接続点が前
記分圧電圧発生器211の出力ライン及び後述するコー
ドデータ発生部220の入力ラインに接続され、ゲート
端子が基板端子(電圧Vbb) に接続されることにより構
成されている。
【0028】そして、前記コードデータ発生部220
は、チャネルの幅と長さとの比を変化させて相互に異な
る閾値電圧を有して前記電圧変化感知部210の電圧変
動感知器212で感知された電圧変動量に応じてイネー
ブルされる(導通する)アナログインバータAIN1〜
AIN10と、これらのアナログインバータAIN1〜
ANI10に二つずつ直列接続され、これらのアナログ
インバータANI1〜ANI10から出力された信号を
増幅して出力するディジタルインバータ(DIN1,D
IN2),(DIN3,DIN4),・・・,(DIN
19,DIN20)と、を備えて構成されている。
【0029】且つ、これらのアナログインバータAIN
1〜AIN10はアナログ供給電圧と接地端子間に夫々
接続され、前記ディジタルインバータ(DIN1,DI
N2),・・・,(DIN19,DIN20)はディジ
タル供給電圧と接地端子間に夫々接続されている。又、
前記遅延特性補償部230は、前記各ディジタルインバ
ータ(DIN2),(DIN4),(DIN6),・・
・,(DIN18),(DIN20)から出力された信
号により夫々スイッチングされ、前記各ディジタルイン
バータDIN21〜DIN30から出力された信号を夫
々出力するスイッチSW1〜SW10と、これらのスイ
ッチSW1〜SW10から出力された信号を夫々遅延さ
せて出力する遅延素子であるディジタルインバータDL
1〜DL10と、を備えて構成されている。
【0030】更に、スイッチSW1〜SW10において
は、PMOSトランジスタ(P1,・・・,P10)の
ソース端子が、夫々、ディジタルインバータDIN21
〜DIN30の出力ラインOPT1〜OPT10に接続
され、PMOSトランジスタ(P1,・・・,P10)
及びNMOSトランジスタ(N1,・・・,N10)の
ドレイン端子が相互に接続されてディジタルインバータ
DL1〜DL10の入力ラインに接続され、NMOSト
ランジスタ(N1,・・・,N10)のソース端子が接
地され、PMOSトランジスタ(P1,・・・,P1
0)及びNMOSトランジスタ(N1,・・・,N1
0)のトランジスタのゲート端子が、夫々、前記コード
データ発生部220のディジタルインバータ(DIN
2),(DIN4),(DIN6),・・・,(DIN
18),(DIN20)の出力ラインに共通に接続され
ている。
【0031】前記ディジタルインバータDL1〜DL1
0の出力ラインは接続されずにフローティング(floatin
g)され、出力がローディング(loading) される。次に、
このように構成された遅延回路の動作について説明す
る。先ず、ディジタル供給電圧Vddが分圧電圧発生器
211に供給され、入力信号Viが信号遅延部240の
ディジタルインバータDIN21〜DIN31を順次通
って出力信号V0に出力される。
【0032】前記ディジタル供給電圧Vddにバンプ雑
音がないときは、電圧変化感知部210の分圧電圧発生
器211の抵抗R1、R2及びトランジスタPM1、P
M2により前記供給されたディジタル供給電圧Vddが
分圧され、該分圧されたVdd/2の電圧が電圧変動感
知器212を介してコードデータ発生部220のアナロ
グインバータAIN1〜AIN10に夫々印加される。
【0033】次いで、前記電圧変動感知器212から供
給されたVdd/2の電圧がアナログインバータAIN
1〜AIN5の閾値電圧よりも高いときは、アナログイ
ンバータAIN1〜AIN5によりその電圧が認識され
てロー信号が出力され、前記Vdd/2の電圧がアナロ
グインバータAIN6〜AIN10の各閾値電圧よりも
低いときは、その電圧がアナログインバータAIN1〜
AIN5により認識されてハイ信号が出力される。
【0034】そして、アナログインバータAIN1〜A
IN5から夫々出力されたロー信号は、ディジタルイン
バータ(DIN1,DIN2),・・・,(DIN9,
DIN10)を順次通って遅延特性補償部230のスイ
ッチSW1〜SW5のPMOSトランジスタ及びNMO
Sトランジスタ(P1,N1),・・・,(P5,N
5)の各ゲート端子に出力される。
【0035】また、アナログインバータAIN6〜AI
N10から出力されたハイ信号は、ディジタルインバー
タ(DIN11,DIN12),・・・,(DIN1
9,DIN20)を順次通ってスイッチSW6〜SW1
0のPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタ
(P6,N6),・・・,(P10,N10)の各ゲー
ト端子に出力される。
【0036】次に、PMOSトランジスタ及びNMOS
トランジスタ(P1,N1),・・・,(P5,N5)
は、夫々、前記ゲート端子に印加されたロー信号により
夫々ターンオン、ターンオフし、PMOSトランジスタ
及びNMOSトランジスタ(P6,N6),・・・,
(P10,N10)は、夫々、前記ゲート端子に印加さ
れたハイ信号により夫々ターンオフ、ターンオンし、前
記信号遅延部240のディジタルインバータDIN21
〜DIN25の出力ラインは、夫々、遅延素子DL1〜
DL5の入力ラインに接続され、前記信号遅延部240
のディジタルインバータDIN26〜DIN30の出力
ラインは、夫々、遅延素子DL6〜DL10の入力ライ
ンと夫々分離される。
【0037】即ち、前記コードデータ発生部220のア
ナログインバータAIN1〜AIN10は、夫々、ロジ
ック閾値電圧が所定間隔毎に増加又は減少するようにセ
ッティングされているため、Vdd/2の電圧がそれら
アナログインバータAIN1〜AIN10に印加された
とき、前記遅延特性補償部230の五個のスイッチSW
1〜SW5のPMOSトランジスタP1〜P5が夫々タ
ーンオンし、その他の五個のスイッチSW6〜SW10
のPMOSトランジスタP6〜P10は夫々ターンオフ
する。
【0038】従って、前記遅延特性補償部230の遅延
特性により入力信号Viは前記信号遅延部240のディ
ジタルインバータDIN21〜DIN31を通って遅延
し、出力信号V0として出力される。一方、バンプ雑音
によりディジタル供給電圧VDDが、Δt時間でΔVだ
け変動したとき、前記電圧変化感知部210の電圧変動
感知器212のMOSキャパシタMC1、MC2によ
り、前記変動量がカップリングされて遅延なしにΔt時
間で、下記の式(1)に示す電圧ΔV’が発生し、アナ
ログインバータAIN1〜AIN10に夫々出力され
る。
【0039】 ΔV’=CMC1/(CMC1 + CMC2 + C)×ΔV ・・・・・・・・・・・・・・・(1) ここで、CMC1 、CMC2 は、夫々、キャパシタMC1、
MC2のキャパシタンスを示し、Cはコードデータ発生
部220のゲートキャパシタンスを示す。そして、前記
コードデータ発生部220のアナログインバータANI
1〜ANI10は前記電圧変動感知器212により印加
された電圧により、バンプ雑音がないときよりも一層イ
ネーブルされるか、又はディスエーブル(非導通)され
る。
【0040】又、これらのアナログインバータANI1
〜ANI10は、夫々の閾値電圧により、ロジック的に
その電圧が認識されるため、出力電圧のスイングがそれ
程大きくならず、アナログ供給電圧にスイチング雑音を
発生しない。従って、前記遅延特性補償部230は、前
記コードデータ発生部220から発生したコードデータ
に従って前記信号遅延部240のディジタルインバータ
DIN21〜DIN31の各出力ラインと遅延素子DL
1〜DL10の各入力ラインとを、バンプ雑音のないと
きよりも多く接続するか、又は分離して前記信号遅延部
240の遅延特性が略一定に維持する補償する。
【0041】その後、所定時間が経過すると、前記電圧
変化感知部210の出力電圧レベルは、抵抗R1、R2
及びPMOSトランジスタPM1、PM2を有した分圧
電圧発生器211によりVdd/2の電圧にセッティン
グされ、それらPMOSトランジスタPM1、PM2に
は待機電流を最小化して最少電流が流れる。かかる構成
によれば、キャパシタMC1,MC2のカップリングを
用いて供給電源の電圧変動を感知し、その電圧変動に応
じて信号遅延部240の遅延素子DIN21〜DIN3
1にDL1〜DL10が接続されるので、電圧変動時の
遅延素子の遅延特性を迅速に略一定にすることができ
る。
【0042】尚、本実施の形態では、分圧電圧発生器2
11内で抵抗R1、R2を用いてVdd/2の電圧が発
生するようにしたが、これに限らず、Vdd/2の電圧
が発生するようにPMOSトランジスタPM1、PM2
の抵抗比を調整することにより、抵抗R1、R2を省略
することができる。また、PMOSトランジスタの個数
も適宜、増やすようにしてもよい。
【0043】さらに、接地レベルの変動が激しいとき
は、前記電圧変動感知器212の接地をアナログ接地に
替えてもよいし、前記分圧電圧発生器211のPMOS
トランジスタがP−ウェルであるときは、ボディとソー
スとが接続されたNMOSトランジスタを使用すること
もできる。尚、本実施の形態では、遅延素子をディジタ
ルインバータDL1〜DL10で構成したが、MOSキ
ャパシタで構成してもよい。
【0044】また、本実施の形態では、分圧電圧発生器
211の抵抗R2、電圧変動感知器212のPMOSキ
ャパシタMC2、NMOSトランジスタ(N1,・・
・,N10)のソース端子(夫々、図中、三角印で示し
た端子)を接地したが、これらの端子を接地せずに負電
圧に接続してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる遅延回路によれば、キャパシタのカップリングを
用いて例えばバンプ雑音による電圧変動を感知し、該感
知された電圧により閾値電圧の異なるアナログインバー
タのイネーブル状態がロジック的に決定されるので、電
圧変動時に遅延素子の遅延特性を迅速に補償し得るとい
う効果がある。
【0046】請求項2の発明にかかる装置によれば、入
力信号を順次遅延することができ、また、入力信号の遅
延特性も略一定となるように補償される。請求項3の発
明にかかる装置によれば、瞬間的な雑音に対処すること
ができる。請求項4の発明にかかる装置によれば、供給
電源の電圧を分圧することができる。
【0047】請求項5の発明にかかる装置によれば、雑
音の発生を防止することができる。請求項6の発明にか
かる装置によれば、コードデータを発生させることがで
きる。請求項7の発明にかかる装置によれば、供給電源
の電圧変動に応じてコードデータを発生させることがで
きる。
【0048】請求項8の発明にかかる装置によれば、複
数個のディジタルインバータを作動させることができ
る。請求項9の発明にかかる装置によれば、コードデー
タ発生手段が発生したコードデータに基づいて遅延特性
を略一定に維持することができる。請求項10の発明にか
かる装置によれば、複数個のPMOSトランジスタ及び
NMOSトランジスタにより、遅延特性補償手段の遅延
素子を信号遅延手段の遅延素子に接続することができ
る。
【0049】請求項11の発明にかかる装置によれば、信
号を遅延させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す回路図。
【図2】従来の遅延回路の回路図。
【図3】従来の遅延素子の回路図。
【符号の説明】
210 電圧変化感知部 211 分圧電圧発生器 212 電圧変動感知器 220 コードデータ発生部 230 遅延特性補償部 240 信号遅延部 R1〜R2 抵抗 PM1〜PM2 PMOSトランジスタ MC1〜MC2 PMOSキャパシタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を遅延させると共に、供給電源の
    電圧変動に対する遅延特性を補償する補償回路を備えた
    遅延回路であって、 入力信号を遅延させる遅延素子を備え、該遅延素子によ
    り、所定遅延特性を有する遅延経路が形成された信号遅
    延手段と、 前記供給電源の電圧変動を感知する電圧変動感知手段
    と、 該電圧感知手段が感知した電圧変動に応じてコードデー
    タを発生するコードデータ発生手段と、 該コードデータ発生手段が発生したコードデータに基づ
    いて、前記信号遅延手段の遅延特性が略一定に維持され
    るように遅延経路の遅延素子を接続又は分離する遅延特
    性補償手段と、を備えたことを特徴とする遅延回路。
  2. 【請求項2】前記信号遅延手段は、複数個のディジタル
    インバータが直列接続され、該ディジタルインバータの
    出力ラインが、前記遅延特性補償手段に接続された構成
    されたことを特徴とする請求項1記載の遅延回路。
  3. 【請求項3】前記電圧感知手段は、 前記供給電源の電圧を分圧する分圧電圧発生器と、 該分圧電圧発生器により分圧された分圧電圧に応じて供
    給電圧の変動量を検出し、該検出された変動量に基づい
    て所定電圧をコードデータ発生手段に印加する電圧変動
    感知器と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の遅延回路。
  4. 【請求項4】前記分圧電圧発生器は、 2つのPMOSトランジスタ(PM1,PM2)を直列
    に接続して供給電源に接続し、各PMOSトランジスタ
    (PM1,PM2)のゲート端子とドレイン端子とを接
    続して構成されたことを特徴とする請求項3記載の遅延
    回路。
  5. 【請求項5】前記電圧変動感知器は、供給電圧端子と接
    地端子間に直列接続された二つのPMOSキャパシタ
    (MC1,MC2)を有し、これらのPMOSキャパシ
    タ(MC1,MC2)の接続点が前記分圧電圧発生器の
    出力ライン及び前記コードデータ発生手段の入力ライン
    に接続されて構成されたことを特徴とする請求項3又は
    請求項4記載の遅延回路。
  6. 【請求項6】前記コードデータ発生手段は、 前記電圧変動感知手段により感知された電圧変動量に応
    じて信号を出力する複数個のアナログインバータと、 各アナログインバータに接続され、該アナログインバー
    タから出力された信号を、夫々、増幅してコードデータ
    を発生する複数のディジタルインバータと、を備えて構
    成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれ
    か1つに記載の遅延回路。
  7. 【請求項7】前記複数個のアナログインバータは、夫
    々、供給電源から電圧が印加されるように供給電源と接
    地端子間に接続され、相互に異なる閾値電圧を有するも
    ので構成されたことを特徴とする請求項6記載の遅延回
    路。
  8. 【請求項8】前記複数個のディジタルインバータは、夫
    々、供給電源から電圧が印加されるように供給電源と接
    地端子間に接続されたことを特徴とする請求項6記載の
    遅延回路。
  9. 【請求項9】前記遅延特性補償手段は、 複数個のスイッチと、 前記信号遅延手段の遅延素子とは別の複数個の遅延素子
    と、を備え、 前記コードデータ発生手段が発生したコードデータに基
    づいて、当該複数個のスイッチをスイッチングして信号
    遅延手段の遅延経路に当該遅延素子を接続するように構
    成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれ
    か1つに記載の遅延回路。
  10. 【請求項10】前記複数個のスイッチは、ソース端子が
    前記信号遅延手段の各ディジタルインバータの出力ライ
    ンに接続され、ゲート端子は前記コードデータ発生手段
    の各ディジタルインバータの出力ラインに共通接続さ
    れ、ドレイン端子は相互接続されて前記複数個の遅延素
    子の入力ラインに接続され、ソース端子が接地された複
    数個のPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタ
    を備えて構成されたことを特徴とする請求項9記載の遅
    延回路。
  11. 【請求項11】前記複数個の遅延素子は、MOSキャパ
    シタ又はインバータを備えて構成されたことを特徴とす
    る請求項9又は請求項10記載の遅延回路。
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