JPH0936449A - ジョセフソン素子 - Google Patents

ジョセフソン素子

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JPH0936449A
JPH0936449A JP7209005A JP20900595A JPH0936449A JP H0936449 A JPH0936449 A JP H0936449A JP 7209005 A JP7209005 A JP 7209005A JP 20900595 A JP20900595 A JP 20900595A JP H0936449 A JPH0936449 A JP H0936449A
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JP
Japan
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substrate
thin film
junction
yba
plane
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JP7209005A
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English (en)
Inventor
Masaya Konishi
昌也 小西
Yoshinori Matsunaga
佳典 松永
Yoichi Enomoto
陽一 榎本
Shoji Tanaka
昭二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTS
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Kyocera Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTS
KOKUSAI CHODENDO SANGYO GIJUTSU KENKYU CENTER
Kyocera Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to DE69607700T priority patent/DE69607700T2/de
Publication of JPH0936449A publication Critical patent/JPH0936449A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/10Junction-based devices
    • H10N60/12Josephson-effect devices
    • H10N60/124Josephson-effect devices comprising high-Tc ceramic materials
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/01Manufacture or treatment
    • H10N60/0912Manufacture or treatment of Josephson-effect devices
    • H10N60/0941Manufacture or treatment of Josephson-effect devices comprising high-Tc ceramic materials

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジョセフソン素子の粒界接合は、結晶の貼り
合わせや、傷付けなどの処理により粒界を強制的に作り
出す。しかしこれらの処理は工程を増やし、再現性に乏
しいという難点がある。工程を増やさず再現性に優れた
粒界接合を与えるのが本発明の目的である。 【構成】 c軸が面に垂直なYBa2 Cu37-x
結晶基板の上にc軸が面に平行なYBa2 Cu37-x
薄膜を成長させる。基板と薄膜の境界に粒界接合が形成
される。薄膜と基板に電極を形成し、境界の粒界をジョ
セフソン接合とするジョセフソン素子が製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速の超電導回路や、高
感度の磁場センサに用いられるジョセフソン素子に関す
る。特にYBa2 Cu37-x (YBCOと略すことも
ある)単結晶を超電導体として用いたジョセフソン素子
の新規な粒界接合に関する。ここで酸素の7からの欠損
数xは0≦x≦0.6である。この範囲においてYBa
2 Cu37-x が超電導体になる。以後xについては同
じ範囲の限定が付されるが、簡単の為xの範囲の表示を
省く。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体を用いたジョセフソン素
子は、既に数多くのものが提案され試作されている。大
きい超電導の単結晶が得られないから、これらの提案は
異種基板の上に酸化物超電導体の薄膜を形成し、その上
に必要な接合を形成している。例えば、酸化マグネシウ
ム(MgO)の単結晶、チタン酸ストロンチウム(Sr
TiO3 )単結晶を基板として、この上に酸化物超電導
体の薄膜を堆積しさらに接合部を形成する。接合部と言
っても手法によっていくつかの違いがある。ジョセフソ
ン接合としてこれまで提案されているものは大略、粒界
接合、ブリッジ接合、エッジ接合、積層接合などに分類
する事ができる。
【0003】この内、粒界接合は基板に段差や貼り合わ
せなどの加工を行った時にできる超電導体薄膜の結晶粒
界を利用する接合である。エッジ接合、積層接合は極め
て薄いバリア層を超電導体薄膜の間に形成するものであ
る。図14〜図21によってこれまでに提案されている
ジョセフソン接合について説明する。超電導体について
は簡単のため原子数の表示を省く。成分を表す事により
超電導体になる組成が分かる。
【0004】図14は結晶方位の異なる2つの基板を端
面に於いて貼り合わせ熱処理し、その上に超電導体の薄
膜を形成したものである。貼り合わせ部分に粒界接合が
できる。これをジョセフソン接合とする。電流の向きは
面に平行になる。方位の異なる2つの結晶を利用するか
ら、バイクリスタル粒界接合と呼ぶ。基板にはSrTi
3 、MgO、イットリウム安定化ジルコニア(YS
Z)などが用いられる。
【0005】図15は基板の一部にシード層を堆積さ
せ、全面に超電導体薄膜をエピタキシャル成長させるも
のである。シード層の端に沿って結晶配向の異なる部分
が発生する。これが粒界接合になる。アルミナ基板の上
にMgOのシード層を作り、この上にYBCOを成長さ
せて接合を作ったという報告がなされている。2面の異
なるエピタキシャル膜を利用するので、バイエピタキシ
ャル接合と呼ぶこともある。
【0006】図16は基板の一部に段差(ステップエッ
ジ)を作り、その上に超電導体の薄膜をエピタキシャル
成長させるものである。段差の部分に結晶の方位の差異
が発生するからここに粒界接合ができる。例えば、T.Mi
tsuzuka, K. Yamaguchi, S.Yoshikawa, K. Hayashi, M.
Konishi and Y. Enomoto, "The microstructure and I
-V characteristics of step-edge Josephson junction
s in YBa2Cu3O7 films on MgO(100) steps", Physica C
218, p229-237(1993) に提案されている。段差の上と
下において結晶方位が曲がりそこで結晶粒界ができる。
【0007】以上のものは粒界接合を作る提案である。
いずれも局所的な異方性を導入する事により結晶方位を
乱して粒界接合を作る。局所的な異方性を作り出すの
で、接合の位置が予め決まってしまう。接合の位置を自
在に与えることができない。電流の流れが面に平行であ
る。
【0008】YBCOの薄膜に結晶方位の不連続を作り
その境界での電子輸送を測定したものもある。D. J. Le
w, Y. Suzuki, A. F. Marshall, T.H. Geballe, and M.
R.Beasley, "Transport through 90゜[010] basal-pla
ne-faced tilt and twist grain boundaries in YBa2Cu
3O7-d thin films", Appl. Phys. Lett. 65(12), p1584
(1994). これはこれらの結晶方位の不連続を膜の面内
に作っている。そしてこれらの粒界はジョセフソン素子
の接合には不適当であると結論している。
【0009】図17は基板の上に超電導体の薄膜を作
り、収束イオンビ−ム(FIB)によって超電導体に溝
を切り、溝を金(Au)層によって覆ったものである。
超電導体の間に常伝導金属があるからSNS接合にな
る。これはブリッジ接合と呼ぶことがある。
【0010】図18は基板に段差を作り、この上に超電
導体の薄膜を成長させる事によってエッジを作製し、エ
ッジに金などの金属膜を形成している。急峻なエッジに
よって両側の超電導体を分離している。これもSNSタ
イプの接合になる。エッジ接合の一種である。
【0011】図19は基板の上に半導体層(LaBaC
uO、PrBaCuO)を堆積し、その上に超電導体層
(HoBaCuO)を形成し、超電導体に溝を切ったも
のである。半導体層がブリッジになった接合である。
【0012】図20は基板の上に超電導体の薄膜を作
り、その上に絶縁体膜を乗せ一部を除去し、バリア層、
超電導体層を設けたものである。超電導体はYBa2
37-x を用いる。バリア層はYBCO損傷層,Pr
BaCuO膜、NbドープSrTiO3 などを用いる。
バリア層を介して、エッジにおいて超電導体が対向して
いる。エッジ接合の一種である。
【0013】図21は積層接合の例を示す。積層接合
は、SIS、SNS型の構造を面と直角の方向に形成す
るものである。SrTiO3 などをバリア層にする。超
電導体の膜を形成し、バリア層を作り、さらに超電導体
層を形成する。超電導体がYBCOである場合はバリア
層としてPrBaCuO膜を採用する。超電導体に応じ
てバリア層の材料が変わる。積層接合は全面に接合がで
きる。電流の向きは基板面に直角である。しかしジョセ
フソン臨界電流が低いという難点がある。またバリアの
膜厚変動により特性がばらつくという欠点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】これらの接合にはそれ
ぞれ長所もあれば欠点もある。粒界接合を利用するもの
は、素子の配置に合わせて予め基板表面に段差や微細な
傷を付けるなどの加工が必要である。ところがこのよう
な加工を再現性良く行うのは難しい。同じ段差、同じ傷
をすべての素子に賦与するには多大の手間が掛かる。
【0015】エッジ接合や、積層接合の場合は、下部超
電導体層、バリア層、上部超電導体層の少なくとも3層
の薄膜を基板の上に堆積しなければならない。薄膜層の
数が多すぎるという欠点がある。さらに極薄いバリア層
を均一に再現性良く作製する事は難しいなどの問題があ
った。
【0016】本発明はYBa2 Cu37-x を用いてジ
ョセフソン素子を作る際に於ける、粒界接合の改良に関
する。ここでxは0≦x≦0.6である。これが超電導
体となる範囲である。
【0017】従来の粒界接合は、何らかの傷や段差を前
処理によって形成する必要があり、この作業が再現性の
ないものであったから問題であったのである。段差や傷
つけなどの前処理が不要な粒界接合形成方法を提供する
事が本発明の第1の目的である。多くの薄膜層を必要と
せず、少ない工程によって粒界接合を形成できる方法を
提供する事が本発明の第2の目的である。素子特性の安
定したジョセフソン素子を提供する事が本発明の第3の
目的である。前処理によって拘束されず薄膜上の任意の
位置にジョセフソン素子を作製する事のできる方法を提
供する事が本発明の第4の目的である。薄膜厚みのばら
つきの影響を受けないジョセフソン素子の作製方法を提
供することが本発明の第5の目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は粒界接合のカテ
ゴリーに属するジョセフソン素子を提案する。従来の粒
界接合法は、前処理により基板に段差や傷を付けて薄膜
に粒界を形成していた。本発明はそのような基板の加工
をしない。基板加工によってではなく、基板と薄膜の界
面に粒界を形成する。どうして結晶粒界を生成する事が
できるのか?これが問題である。
【0019】その条件は、(001)面のYBa2 Cu
37-x の基板温度を500℃〜680℃にしてrfマ
グネトロンスパッタリング法によってYBa2 Cu3
7-x基板の上にYBa2 Cu37-x 薄膜を堆積するこ
とである。こうすると、基板のc軸と、薄膜のc軸が直
角になり、方位の不整合によって境界に粒界が発生する
のである。これによって、酸化物超電導体の基板と酸化
物超電導体の薄膜の境界に粒界を発生させこれを接合に
利用する。
【0020】図1は本発明のジョセフソン素子の原理を
説明するための基板と薄膜の関係を示す一部縦断斜視図
である。YBa2 Cu37-x 基板1は単結晶であっ
て、そのc軸は表面に垂直である。基板1の上面にはY
Ba2 Cu37-x の薄膜2が形成されている。薄膜の
c軸は面に平行になっている。つまり基板のc軸と、薄
膜のc軸が直交している。界面3には、結晶方位の相違
に基づいて多数の結晶粒界が発生する。本発明はこの粒
界を接合に利用する。本発明は、基板と薄膜の結晶方位
を食い違わせる事によって境界に粒界を生成させ、これ
を接合として巧みに利用しジョセフソン素子を作製す
る。
【0021】酸化物超電導体の大型の単結晶を製造する
事は難しい。前述のようにジョセフソン素子はMgO単
結晶、SrTiO3 単結晶などの異種基板の上に酸化物
超電導体薄膜を形成している。しかし極最近になって、
かなり広い面積の酸化物超電導体基板を成長させる事が
できるようになってきた。従って超電導体自体を基板と
して利用できるようになってきたのである。これ自体大
きな進歩である。
【0022】基板に単結晶を用いるのは、一般にこれに
対してエピタキシャルになるように薄膜を生成したいか
らである。エピタキシャルというのは、基板と薄膜にお
いて結晶方位が一致しており結晶軸のズレがないという
事である。単結晶基板と薄膜が同じものであればこの上
に形成したものはエピタキシャルになることが多い。し
かし、異種基板と薄膜の組み合わせでも格子定数が近接
している場合はエピタキシャル成長することがある。基
板によって薄膜の結晶方位を規定したいが為に単結晶基
板を使い、条件を工夫してエピタキシャル成長させるの
が通常である。
【0023】超電導体についても、もしも超電導体の単
結晶を基板にして同じ超電導体の薄膜をこの上に成長さ
せれば、当然エピタキシャル成長するものと期待され
る。広い超電導体の基板ができない時は、これは期待さ
れているだけで実際には証明できなかった。しかし比較
的広い超電導体単結晶基板ができるようになると、基板
と薄膜の間の結晶方位の関係を実際に調べることができ
る。実験を行ってみると、超電導体単結晶基板の上に
は、多くの場合、期待された通り基板と共通の結晶方位
の薄膜が成長する。つまりエピタキシャル成長が起こる
のである。この場合、境界には粒界が発生しない。きれ
いな境界になる。
【0024】本発明者はこのような常識を覆すような試
みをした。同種材料の単結晶を基板にし、薄膜を非エピ
タキシャル成長させる試みである。すると境界で結晶方
位が食い違うので、ここに粒界が発生するであろう。但
し基板と薄膜が単に不整合であるというのではいけな
い。薄膜が多結晶になるというのでもいけない。もしこ
うなると薄膜の全体に数多くの粒界が発生してしまうか
らである。そうではなくて、薄膜自体の内部には粒界が
存せず、薄膜が単結晶であり、境界のみに粒界ができる
ことが本発明の目指すものである。つまり基板は単結晶
であり薄膜も単結晶であるが、その方位が異なるもの、
これが本発明の目指すものである。
【0025】このような事はかって試みられた事はない
であろう。単結晶基板の上には結晶方位の揃った薄膜が
エピタキシャル成長するのが理想であると思われている
からである。本発明者は何らかの方法によって、単結晶
基板の上に異なる方位の薄膜を非エピタキシャル成長さ
せる事ができるのではないかと考えて、様々の試みをし
た。
【0026】RFマグネトロンスパッタリング法によっ
て、多様な条件で、YBa2 Cu37-x 単結晶の上
に、同じYBa2 Cu37-x 薄膜を成長させた。多く
の場合、薄膜は基板と同じ方位に沿って成長する。しか
し限られた条件範囲において、発明者の期待通りに非エ
ピタキシャル成長をすることが分かった。
【0027】基板として(001)面YBa2 Cu3
7-x を使い、基板の温度を500℃〜680℃に保ち、
マグネトロンスパッタリングにより、この上にYBa2
Cu37-x 薄膜を形成する。すると何とc軸が面に平
行になるような薄膜が成長するのである。これは驚くべ
きことである。酸化物超電導体である物質は多くの場
合、立方晶系(a=b=c,α=β=γ=90度:cu
bic)ではない。YBa2 Cu37-x も、勿論そう
でない。a軸とb軸は近いが、c軸はこれらよりも長く
元素の配置も異なる。斜方晶系(a≒b≠c,α=β=
γ=90度:orthorhombic)である。a軸
とb軸は区別せず単にa軸と言う事が多い。c軸は異方
性軸である。基板がc面を持つ単結晶であるから、この
上に薄膜を成長させた場合、やはりc軸方向に成長する
筈である。
【0028】ところがマグネトロンスパッタリングによ
ってある限られた基板温度の範囲において、(001)
面の上に(100)面を持つ薄膜が成長するのである。
水平方向の格子定数はもちろん相違する。さらに薄膜が
a軸を法線とする単結晶であるという事に注意すべきで
ある。このような常識を越えて、ある条件で、(00
1)面のYBa2 Cu37-x 単結晶の上に、(10
0)面のYBa2 Cu37-x 薄膜単結晶が生成する。
【0029】すると、基板と薄膜の境界において結晶格
子が不連続となるため結晶粒界が形成される。粒界の部
分の超電導性は、他の部分に比べて弱くなっている。本
発明は、境界に生じた結晶粒界による超電導性の弱い部
分を利用したジョセフソン素子である。
【0030】先にジョセフソン接合として、粒界接合、
エッジ接合、積層接合の三種類の接合が利用されると述
べた。エッジ接合や積層接合は薄いバリア層を基板と薄
膜の中間に挟むものである。これはバリア層を作製する
工程が余分に必要である。また薄いバリア層を均一に設
ける事は難しい。またバリア層の上の薄膜が単結晶にな
り難いなど問題がある。本発明は単に基板の上に薄膜を
形成するだけである。バリア層などは不要である。工程
がより簡略化される。再現性も向上する。
【0031】従来の粒界接合は、基板に段差や傷を付け
る工程が必要であった。この加工自体が手間の掛かる作
業である。それに傷つけや段差形成の工程を再現性良く
行う事は難しい。本発明は基板に段差、傷付けなどをし
ないで、結晶の異方性接合を利用して粒界を発生させ
る。従来の粒界接合に比較しても、本発明は傷つけ工程
が省かれ、再現性においても優れている。
【0032】
【発明の実施の形態】図2に本発明の実施例に係るジョ
セフソン素子の概略断面を示す。基板1はYBa2 Cu
37-x の(001)面の単結晶である。中央部には、
結晶方位が、基板と直交するYBa2 Cu37-x 薄膜
単結晶2が形成されている。先述のように単結晶同士の
格子不整合のために粒界が界面3に発生する。これをジ
ョセフソン接合として積極的に利用する。
【0033】薄膜単結晶2の周囲には、絶縁膜5があっ
て基板1を被覆している。絶縁膜5の上とYBa2 Cu
37-x 薄膜2の上の一部にかけて金電極4が作製され
ている。これは薄膜2にオーミック接触する。素子周縁
部の絶縁膜5の一部が除去され、基板に接触するように
別の金電極6が形成されている。薄膜電極4には電圧測
定用端子7、電流導入用端子9がボンディングされる。
基板電極6には、電圧測定用端子8、電流導入用端子1
0がボンドされている。このようなジョセフソン素子を
次の手順によって作製した。
【0034】厚みが0.5mmのYBa2 Cu37-x
(001)面単結晶基板を用意した。基板温度を630
℃とし、マグネトロンスパッタリング法によって、基板
の上にYBa2 Cu37-x 薄膜を200nmの厚みに
堆積させた。これが図3に示す状態である。
【0035】次に、通常のフォトリソグラフィ及びエッ
チングによって、40μm角の部分を残して、薄膜及び
基板の表面を部分的に除去した。残した部分が薄膜と基
板の接合部分になる。図4はこれを示す。この後絶縁膜
5を形成し、部分的にこれを除いて、金電極4、6を薄
膜2と基板1の上に形成する。さらに金電極にワイヤを
ボンディングする。これは4端子法によって電圧電流特
性を測定するためのものである。図2はそういう素子の
構造を示す。
【0036】図3の状態において、X線回折法によって
薄膜の結晶性と結晶方位を調べた。すると次のような事
が分かった。 基板温度を680℃以上にしてマグネトロンスパッ
タリングによってYBa2 Cu37-x 薄膜を成長させ
ると、薄膜は(001)面配向となる。 基板温度が500℃以下で成長させると、YBa2
Cu37-x 薄膜は結晶化しない。
【0037】 これらの中間温度である500℃〜6
80℃に基板を保持して、マグネトロンスパッタリング
法によって成長させると、YBa2 Cu37-x 薄膜は
c軸が基板面に平行になるように成長する。つまり基板
と薄膜でc軸方向が90゜相違する。
【0038】このように基板温度によって、、、
の場合がある。の場合、温度が低すぎて薄膜が結晶に
ならない。これは薄膜表面のRHEED観察によって分
かった。解析パターンが表れないからである。
【0039】に付いてもX線回折によって分かる。図
5は基板温度を760℃にしてマグネトロンスパッタリ
ングによってYBa2 Cu37-x 薄膜を成長させ、X
線回折によって薄膜の(102)面の信号強度を測定し
た結果を示すグラフである。X線入射面に対して試料を
傾けて(102)面からの回折を測定したものである。
χ=33.7゜において回折X線がない。χ=56.3
゜に回折X線が出てくる。その意味は次のようである。
YBa2 Cu37-x 結晶において、(102)面は、
(001)面に対して56.3゜の角度をなす。YBa
2 Cu37-xは斜方晶でありa軸とc軸の長さが違
い、立方晶のように64゜にはならない。
【0040】もしも薄膜のc軸が基板面に対して直交す
るとすれば、(102)面は図7のような平行面によっ
て表現される。Fは薄膜の表面、Sは単位格子、Qは
(102)面群である。χはX線の面に対する入射角で
ある。c軸が面Fに直角であると、単位格子Sは表面に
対して直角になる(c軸が長いから)。この時(10
2)面は基板面(試料面)に対して56.3゜の角度を
なす。その場合、基板をX線に対して56.3゜傾けた
時に、2θ=28゜の方向に回折X線が出てくるはずで
ある。
【0041】そうではなくて、もしも薄膜のc軸が基板
面に対して平行であれば、図8のように、薄膜の単位格
子は薄膜面に平行になる。(102)面は薄膜の表面に
対して33.7゜の角度をなす。この場合は、試料をX
線の入射方向に対して33.7゜傾けた時に2θ=28
゜の回折ピークが現れる。
【0042】そこでχ=56.3゜とχ=33.7゜に
おいて、X線を試料に入射し回折角2θをパラメータと
してX線の回折強度を測定した。2θ=28゜というの
は、(102)面の面間隔dがX線に対してブラッグの
条件を満たす方向である。だから2θ=28゜は、(1
02)回折である事を意味する。これに対してχは、
(102)面と試料表面の交差する角度である。入射X
線が(102)面群によって回折されたとき入射X線と
回折X線の二等分線がこの面群に直交する。従って試料
面とX線の入射方向はχによって指定する事ができる。
【0043】χ=56.3゜においてX線が2θ=28
゜の方向に回折された場合、これは図7のようにc軸が
面に直交するような結晶粒子からの回折である。χ=3
3.7゜においてX線が2θ=28゜の方向に回折され
るという事は、図8のようにc軸が面に平行な結晶から
の回折である。
【0044】基板温度が760℃で薄膜成長させたもの
の回折X線は図5に示すようにχ=33.7゜での回折
はない。χ=56.3゜の回折のみ存在する。薄膜の結
晶はc軸が面に直交しているということである。つまり
基板と薄膜はエピタキシャルの関係にある。
【0045】本発明はの場合を利用する。基板と薄膜
において結晶の方位が相違する。結晶方位の相違に基づ
いて、結晶格子の不連続が多数生ずる。ために境界に粒
界ができる。本発明はこれをジョセフソン接合として利
用する。
【0046】図11は基板温度を580℃にしてマグネ
トロンスパッタリング法によって製作したYBa2 Cu
37-x 結晶の界面の断面のTEM写真である。基板側
には横方向の縞が多数観察される。薄膜側には縦方向の
縞が多数存在する。境界において縞が直角になっている
事が分かる。この境界が粒界を形成している。
【0047】ではどうして、c軸方向の異なる薄膜が、
(001)面基板の上に成長するのであろうか?基板と
薄膜の材料が同一なのであるから、エピタキシャル成長
するように思われる。しかし前述のようにある範囲の基
板温度において、c軸方位の違う薄膜が成長するのであ
る。これはYBa2 Cu37-x 結晶格子のc軸の長さ
がa軸の長さの約3倍であって、単位格子においてB
a、Y、Cu原子などが対称に分布していることによる
ものと推測される。
【0048】図12はYBa2 Cu37-x の単位格子
を示す。●はCu、◎はBa、○はYを示す。酸素原子
は図示していない。c軸方向に長くてa軸方向の約3倍
の長さを持ち、Cuによって形成される空間にBa、
Y、Ba原子が存在する。単位格子は縦長の四角柱の形
状をしている。
【0049】図13は基板の上に薄膜が成長を開始する
時の状況を略示する。基板の上ではc軸が縦になった単
結晶が存在している。実線が基板の単位の格子を示す。
基板の表面には段差(エッジ)がある。薄膜の成長はエ
ッジを埋める事から始まる。破線によって示すのが薄膜
の単位格子である。これは横向きに基板の上に付き、以
後も横向きにYBa2 Cu37-x 格子が成長してゆ
く。1分子で3つの基板格子の上面を埋める。このよう
な成長によって、c軸方向の異なる薄膜が形成されてゆ
く。このような事が可能なのはYBa2 Cu37-x
晶の特殊な性質によるものであろう。
【0050】
【実施例】基板温度を630℃に設定して、YBa2
37-x 基板に、YBa2 Cu37-x 薄膜を成長さ
せた。X線回折によって結晶方位を調べた。χ=56.
3゜において2θ=28゜でピークがある。しかしその
ピークは図5におけるものよりも低い。しかもχ=3
3.7゜にも2θ=28゜にピークを持つ。χ=33.
7゜の方向に回折X線を与えるという事は、図8に示す
ように、薄膜の結晶のc軸が面に平行であるという事で
ある。χ=56.3゜のピークは基板からの回折線によ
るものである。薄膜は単結晶であり、c軸が面に平行に
なっている。このような基板と薄膜の上に電極を付けて
図2に示すようなジョセフソン素子を作製した。これに
電圧をかけ、接合に流れる電流を測定した。
【0051】図9は磁場をかけない時の52Kに於ける
電圧電流特性の測定結果を示す。電圧のかからない状態
で3mAの電流が流れる。つまり接合を介して超電導電
流が流れるということである。これ以上の電流になると
電圧が出てくるので、接合が超電導ではなくなる。理想
的なジョセフソン素子の場合、図22(1)のような電
圧電流特性になる。つまり臨界電流Icを越えると電圧
が急に増加する。本発明のジョセフソン接合の場合は3
mAを越えた後ゆっくりと電圧が増大する。これは接合
の不均一性に起因するものと思われる。
【0052】図22(2)はマイクロ波をかけた時の理
想的なジョセフソン接合の電圧電流特性である。マイク
ロ波のために超電導電流が減少する。また一定電圧の増
加に対応して一定電流が増加する。階段状に電流電圧が
増加する。シャピロステップという。1段の電圧VはV
=hf/2e=2.07×10-15 fによって与えられ
る。hはプランク定数、eは電荷素量、fはマイクロ波
の周波数である。接合がジョセフソン接合になっている
かどうかということは電圧電流特性においてシャピロス
テップが出ているかどうかによって確かめられる。
【0053】図10は本発明の実施例に係る素子に、
6.011GHzのマイクロ波を印加して電圧電流特性
を測定したものである。超電導電流が0.6mA程度に
減少している。電圧と電流がこれ以後比例して増加す
る。しかし13μV程度のところで段差が現れている。
先程のVの式によってf=6.011GHzではV=1
2.5μVと計算される。この値は実測値のグラフに現
れた段差の電圧に一致するから、これはシャピロステッ
プである。つまりこれはジョセフソン接合を形成してい
るということである。ステップの間で電流が増加するの
は接合の不均一によるものであろう。
【0054】
【発明の効果】ジョセフソン素子は超電導体の間に絶縁
体、常伝導体などの接合が必要である。この接合は超電
導体間に粒界を導入する事によってもなされる。従来粒
界接合は基板の傷つけや段差形成によって導入されてき
た。これらは再現性に乏しかった。本発明は基板と薄膜
の結晶方位を異ならせる事によって境界に粒界接合を形
成する。このために、基板上に予め素子の位置に合わせ
た傷つけ、段差形成などの加工を行う必要がなくなる。
接合は全面に形成されるので局所的な加工は全く不要に
なるからである。
【0055】本発明は、薄膜を1層堆積するだけでジョ
セフソン接合を形成する事ができる。簡単な工程によっ
てジョセフソン接合を作製できるので従来の粒界接合よ
りも工程が少なくなる。さらに本発明においては基板と
薄膜の界面が粒界となるので、素子特性が薄膜の厚みに
よるばらつきの影響を受けない。再現性良くジョセフソ
ン素子が作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジョセフソン素子の基板と薄膜の結晶
方位を示す概略の斜視図。
【図2】本発明の実施例に係るジョセフソン素子の概略
の断面図。
【図3】(001)面を持つYBa2 Cu37-x 単結
晶基板の上に、c軸が面に平行なYBa2 Cu37-x
単結晶薄膜をマグネトロンスパッタリング法によって成
長させた状態を示す断面図。
【図4】40μm角の部分を残し、薄膜と基板の上部を
エッチングによって除去した状態の基板と薄膜の断面
図。
【図5】基板温度を760℃にして薄膜形成した試料に
おいて、X線の入射方向をχ=56.3度と、χ=3
3.8度にしたときの回折X線の2θ方向への回折強度
を表すグラフ。
【図6】基板温度を630℃にして薄膜形成した試料に
おいて、X線の入射方向をχ=56.3度と、χ=3
3.8度にしたときの回折X線の2θ方向への回折強度
を表すグラフ。
【図7】薄膜の面に直角にc軸がある場合、(102)
面が表面に対して56.3゜の角度をなす事を説明する
概略断面図。
【図8】薄膜の面に平行にc軸がある場合、(102)
面が表面に対して33.7゜の角度をなす事を説明する
概略断面図。
【図9】本発明の実施例に係るジョセフソン素子におけ
る電圧電流特性を示すグラフ。横軸は電圧(μV)、縦
軸は電流(mA)。
【図10】本発明の実施例に係るジョセフソン素子にお
いてマイクロ波を照射した場合の電圧電流特性を示すグ
ラフ。横軸は電圧(μV)、縦軸は電流(mA)。シャ
ピロステップが出現している。
【図11】本発明の実施例に係るジョセフソン素子の接
合部のTEM(透過型電子顕微鏡)写真。
【図12】YBa2 Cu37-x 結晶の単位格子の概略
図。●はCu原子、◎はBa原子、○はY原子を示す。
長手方向がc軸である。
【図13】c軸が面に対して垂直である基板の上に、c
軸が面に対して平行になるように成長する有り様を説明
する境界近傍の概略断面図。
【図14】2枚の基板を貼り合わせその上に超電導薄膜
を成長させることによって粒界接合を形成する方法を示
す説明図。
【図15】基板の一部にシード層を設け基板の上全体に
超電導薄膜を成長させることによってシード層の端にお
いて粒界接合を形成するようにした方法を示す説明図。
【図16】段差を基板表面に設け基板全体の上に超電導
薄膜を形成し、段差において粒界接合を形成する方法を
示す説明図。
【図17】基板の上に超電導薄膜を作り一部を切断しそ
の上に常伝導金属を付けてエッジ接合を形成する方法を
示す説明図。
【図18】段差のある基板の上に超電導体の薄膜を形成
し段差の部分を常伝導金属によって覆う事によりエッジ
接合を形成する方法を説明する説明図。
【図19】基板の上に半導体の層を形成しさらに超電導
体膜を成長させ、一部を切りとってエッジ接合とする方
法を示す説明図。
【図20】基板の上に超電導体薄膜、絶縁膜を成長さ
せ、一部を除去してさらにバリア層を形成しそのうえに
超電導体薄膜を設ける事によってエッジ接合を製作する
方法を示す説明図。
【図21】基板の上に超電導体薄膜を形成しさらにバリ
ア層を設け、バリア層の上に超電導体薄膜を形成し積層
接合を形成する方法を示す説明図。
【図22】理想的なジョセフソン接合を持つジョセフソ
ン素子の電圧電流特性を示すグラフ。(1)がマイクロ
波を照射しない場合の電圧電流特性、(2)がマイクロ
波を照射した場合の電圧電流特性である。
【符号の説明】
1 YBa2 Cu37-x の(001)基板 2 (001)基板の上に形成した面平行にc軸を持つ
YBa2 Cu37-x の薄膜 3 薄膜と基板の界面 4 薄膜の上に形成した金電極 5 絶縁膜 6 基板の上に付けた金電極 7 電圧測定用端子 8 電圧測定用端子 9 電流導入用端子 10 電流導入用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 昌也 東京都江東区東雲一丁目14番3号財団法人 国際超電導産業技術研究センター超電導工 学研究所内 (72)発明者 松永 佳典 東京都江東区東雲一丁目14番3号財団法人 国際超電導産業技術研究センター超電導工 学研究所内 (72)発明者 榎本 陽一 東京都江東区東雲一丁目14番3号財団法人 国際超電導産業技術研究センター超電導工 学研究所内 (72)発明者 田中 昭二 東京都江東区東雲一丁目14番3号財団法人 国際超電導産業技術研究センター超電導工 学研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 YBa2 Cu37-x (0≦x≦0.
    6)の(001)面を持つ単結晶基板と、その(00
    1)面上に堆積されたc軸の方向が基板の(001)面
    に対して平行なYBa2 Cu37-x 単結晶薄膜(0≦
    x≦0.6)と、基板と薄膜の界面に生ずる粒界接合
    と、基板に設けられた下部電極と、薄膜に設けられた上
    部電極とを含み、YBa2 Cu37-x 以外の異種基板
    を持たない事を特徴とするジョセフソン素子。
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