JPH0935657A - シャドウマスク形カラー陰極線管 - Google Patents
シャドウマスク形カラー陰極線管Info
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- JPH0935657A JPH0935657A JP18024695A JP18024695A JPH0935657A JP H0935657 A JPH0935657 A JP H0935657A JP 18024695 A JP18024695 A JP 18024695A JP 18024695 A JP18024695 A JP 18024695A JP H0935657 A JPH0935657 A JP H0935657A
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- Japan
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- shadow mask
- region
- ray tube
- color cathode
- cathode ray
- Prior art date
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/07—Shadow masks
- H01J2229/0727—Aperture plate
- H01J2229/0766—Details of skirt or border
- H01J2229/0772—Apertures, cut-outs, depressions, or the like
Landscapes
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小さな縮み応力の印加により変形し、印加さ
れる縮み応力に対応した変形量の応力吸収孔18を備え
たシャドウマスク形カラー陰極線管を提供する。 【構成】 曲面をなす主面13と、主面13の周囲に連
なり、主面13に対して略直角に屈曲されたスカート部
14とを備え、主面13は、多数の電子ビーム通過孔1
5を有する有孔領域16と、有孔領域16の周縁に帯状
に設けられた孔を有しない無孔領域17とからなるシャ
ドウマスク5を有するシャドウマスク形カラー陰極線管
において、スカート部14の長辺領域20及び短辺領域
21のそれぞれにスリット状または円形状の複数の応力
吸収孔18を設け、複数の応力吸収孔18の配置密度
を、長辺領域20及び短辺領域21の略中央部からコー
ナー領域22の近接部に近づくにつれて順次大きくなる
ように変化させている。
れる縮み応力に対応した変形量の応力吸収孔18を備え
たシャドウマスク形カラー陰極線管を提供する。 【構成】 曲面をなす主面13と、主面13の周囲に連
なり、主面13に対して略直角に屈曲されたスカート部
14とを備え、主面13は、多数の電子ビーム通過孔1
5を有する有孔領域16と、有孔領域16の周縁に帯状
に設けられた孔を有しない無孔領域17とからなるシャ
ドウマスク5を有するシャドウマスク形カラー陰極線管
において、スカート部14の長辺領域20及び短辺領域
21のそれぞれにスリット状または円形状の複数の応力
吸収孔18を設け、複数の応力吸収孔18の配置密度
を、長辺領域20及び短辺領域21の略中央部からコー
ナー領域22の近接部に近づくにつれて順次大きくなる
ように変化させている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスク形カラ
ー陰極線管に係わり、特に、平板状のシャドウマスク基
材をプレス整形し、スカート部を有するシャドウマスク
を形成した際に、折曲したスカート部に発生するスプリ
ングバックを軽減する手段を備えたシャドウマスク形カ
ラー陰極線管に関する。
ー陰極線管に係わり、特に、平板状のシャドウマスク基
材をプレス整形し、スカート部を有するシャドウマスク
を形成した際に、折曲したスカート部に発生するスプリ
ングバックを軽減する手段を備えたシャドウマスク形カ
ラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管用シャドウマス
クは、構成材料として、主に、アルミキルドOCA材と
アンバー材の2種類が用いられる。そして、シャドウマ
スク形カラー陰極線管を製造する場合は、平板状のシャ
ドウマスク構成材料から所定形状のシャドウマスク基材
を打ち抜き、打ち抜いたシャドウマスク基材をプレス整
形し、略球面状をなす主面と、主面の周囲に連なり、か
つ、主面に対して略90度に屈曲されたスカート部とを
有するシャドウマスクが製造される。
クは、構成材料として、主に、アルミキルドOCA材と
アンバー材の2種類が用いられる。そして、シャドウマ
スク形カラー陰極線管を製造する場合は、平板状のシャ
ドウマスク構成材料から所定形状のシャドウマスク基材
を打ち抜き、打ち抜いたシャドウマスク基材をプレス整
形し、略球面状をなす主面と、主面の周囲に連なり、か
つ、主面に対して略90度に屈曲されたスカート部とを
有するシャドウマスクが製造される。
【0003】ところで、シャドウマスクを製造する際
に、シャドウマスク構成材料としてアンバー材を用いた
ときは、アンバー材自体の物理的硬度が高いため、アン
バー材からなるシャドウマスク基材からプレス整形によ
ってスカート部を形成した場合に、屈曲されたスカート
部にスプリングバック(屈曲された方向から元の方向に
戻ろうとする現象)が生じ、シャドウマスクのスカート
部をマスクフレームに装着させる際に、このスプリング
バックを生じたスカート部の作用により、シャドウマス
クの主面が一部変形するようになる。
に、シャドウマスク構成材料としてアンバー材を用いた
ときは、アンバー材自体の物理的硬度が高いため、アン
バー材からなるシャドウマスク基材からプレス整形によ
ってスカート部を形成した場合に、屈曲されたスカート
部にスプリングバック(屈曲された方向から元の方向に
戻ろうとする現象)が生じ、シャドウマスクのスカート
部をマスクフレームに装着させる際に、このスプリング
バックを生じたスカート部の作用により、シャドウマス
クの主面が一部変形するようになる。
【0004】図5は、かかるシャドウマスクのスカート
部に生じるスプリングバックによって、シャドウマスク
の主面の一部が変形する場合の一例を示す説明図であ
る。
部に生じるスプリングバックによって、シャドウマスク
の主面の一部が変形する場合の一例を示す説明図であ
る。
【0005】図5において、41はシャドウマスク、4
2は略球形状をなす主面、43はスカート部、44は一
部が変形した略球形状をなす主面、45はスプリングバ
ックを生じたスカート部である。
2は略球形状をなす主面、43はスカート部、44は一
部が変形した略球形状をなす主面、45はスプリングバ
ックを生じたスカート部である。
【0006】図5に示されるように、シャドウマスク4
1は、スカート部43にスプリングバックを生じていな
い場合、実線で示すように、スカート部43が主面42
に対して略直角をなすように屈曲されているが、スカー
ト部43にスプリングバックを生じた場合には、点線で
示すように、スカート部45が本来のスカート部43の
存在位置よりも外側方向にふくらんでおり、このスカー
ト部45の外側へのふくらみに応答するように、一部の
主面44が本来の主面42の存在位置よりも内側に突出
変形するようになる。
1は、スカート部43にスプリングバックを生じていな
い場合、実線で示すように、スカート部43が主面42
に対して略直角をなすように屈曲されているが、スカー
ト部43にスプリングバックを生じた場合には、点線で
示すように、スカート部45が本来のスカート部43の
存在位置よりも外側方向にふくらんでおり、このスカー
ト部45の外側へのふくらみに応答するように、一部の
主面44が本来の主面42の存在位置よりも内側に突出
変形するようになる。
【0007】このシャドウマスク41のスカート部45
に生じるスプリングバックを軽減するため、シャドウマ
スク41のコーナー領域付近等に複数の凹部(肉薄部)
を設け、シャドウマスク基材をプレス成形した際に、ス
カート部45に加えられる縮み応力を複数の凹部の変形
により吸収したり、同じく、シャドウマスク41のコー
ナー領域にノッチを設け、シャドウマスク基材をプレス
成形した際に、スカート部45に加えられる縮み応力を
ノッチの変形により吸収し、スカート部45に生じるス
プリングバックを軽減するスプリングバック軽減手段は
既に知られているところである。
に生じるスプリングバックを軽減するため、シャドウマ
スク41のコーナー領域付近等に複数の凹部(肉薄部)
を設け、シャドウマスク基材をプレス成形した際に、ス
カート部45に加えられる縮み応力を複数の凹部の変形
により吸収したり、同じく、シャドウマスク41のコー
ナー領域にノッチを設け、シャドウマスク基材をプレス
成形した際に、スカート部45に加えられる縮み応力を
ノッチの変形により吸収し、スカート部45に生じるス
プリングバックを軽減するスプリングバック軽減手段は
既に知られているところである。
【0008】ここで、図6は、かかるスプリングバック
軽減手段の一例を示す構成図であって、(a)はその平
面図、(b)は要部の斜視図をそれぞれ示すものであ
り、実開昭52−63357号に開示されているもので
ある。
軽減手段の一例を示す構成図であって、(a)はその平
面図、(b)は要部の斜視図をそれぞれ示すものであ
り、実開昭52−63357号に開示されているもので
ある。
【0009】図6(a)、(b)に示されるように、シ
ャドウマスク51は、略球面状をなす主面52と、主面
52の周囲に連なり、主面52に対して略直角に屈曲さ
れたスカート部53とを備え、主面52は、多数の電子
ビーム通過孔を有する有孔領域54と、有孔領域54の
周縁に帯状に設けられた孔を有しない無孔領域55とか
らなり、スカート部53のコーナー領域付近及び無孔領
域55のコーナー領域付近のそれぞれに、複数の班点状
凹部(肉薄部)56を設けているものである。この場
合、スカート部53のコーナー領域付近及び無孔領域5
5のコーナー領域付近に設けられた複数の班点状凹部5
6は、シャドウマスク基材をプレス成形して、スカート
部53を形成したとき、主としてスカート部53のコー
ナー領域に加えられる縮み応力をこれら班点状凹部56
の変形によって吸収させ、スカート部53に生じるスプ
リングバックを軽減させるようにしているものである。
ャドウマスク51は、略球面状をなす主面52と、主面
52の周囲に連なり、主面52に対して略直角に屈曲さ
れたスカート部53とを備え、主面52は、多数の電子
ビーム通過孔を有する有孔領域54と、有孔領域54の
周縁に帯状に設けられた孔を有しない無孔領域55とか
らなり、スカート部53のコーナー領域付近及び無孔領
域55のコーナー領域付近のそれぞれに、複数の班点状
凹部(肉薄部)56を設けているものである。この場
合、スカート部53のコーナー領域付近及び無孔領域5
5のコーナー領域付近に設けられた複数の班点状凹部5
6は、シャドウマスク基材をプレス成形して、スカート
部53を形成したとき、主としてスカート部53のコー
ナー領域に加えられる縮み応力をこれら班点状凹部56
の変形によって吸収させ、スカート部53に生じるスプ
リングバックを軽減させるようにしているものである。
【0010】なお、この種のスプリングバック軽減手段
の他の例としては、スカート部のコーナー領域付近及び
無孔領域のコーナー領域付近のそれぞれに複数の細長の
凹部を設けたもの(実開昭52−63358号)や、ス
カート部の長辺領域及び短辺領域に、これらの領域から
無孔領域にまで達する複数のスリット状凹部(肉薄部)
を設けたもの(実開昭62−96250号)や、スカー
ト部のコーナー領域を始めとして長辺領域及び短辺領域
のそれぞれに複数の半球状凹部(肉薄部)を設けたもの
(特開平4−47679号)等がある。
の他の例としては、スカート部のコーナー領域付近及び
無孔領域のコーナー領域付近のそれぞれに複数の細長の
凹部を設けたもの(実開昭52−63358号)や、ス
カート部の長辺領域及び短辺領域に、これらの領域から
無孔領域にまで達する複数のスリット状凹部(肉薄部)
を設けたもの(実開昭62−96250号)や、スカー
ト部のコーナー領域を始めとして長辺領域及び短辺領域
のそれぞれに複数の半球状凹部(肉薄部)を設けたもの
(特開平4−47679号)等がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記既知のスプリング
バック軽減手段は、いずれも、かかるスプリングバック
軽減手段を施していないシャドウマスク形カラー陰極線
管に比べれば、一定のスプリングバック軽減を計ること
ができる。
バック軽減手段は、いずれも、かかるスプリングバック
軽減手段を施していないシャドウマスク形カラー陰極線
管に比べれば、一定のスプリングバック軽減を計ること
ができる。
【0012】しかるに、前記既知のスプリングバック軽
減手段は、いずれのものも、スカート部のコーナー領域
や、長辺領域及び短辺領域に複数の凹部(肉薄部)を設
けたものであるため、変形を生じるまでに比較的大きな
縮み応力を必要とし、その上、スカート部の各所に印加
される縮み応力は部分部分で異なることから、複数の凹
部(肉薄部)の中には、縮み応力の印加により変形を生
じるものがある反面、縮み応力が印加されても変形を生
じないものがあるというように、複数の凹部(肉薄部)
は比較的均一に変形しないものである。即ち、前記既知
のスプリングバック軽減手段は、いずれも、スカート部
に加えられる縮み応力の多くをこれら複数の凹部(肉薄
部)の変形によって吸収することが難しく、局所的にス
プリングバックを生じるという問題がある。
減手段は、いずれのものも、スカート部のコーナー領域
や、長辺領域及び短辺領域に複数の凹部(肉薄部)を設
けたものであるため、変形を生じるまでに比較的大きな
縮み応力を必要とし、その上、スカート部の各所に印加
される縮み応力は部分部分で異なることから、複数の凹
部(肉薄部)の中には、縮み応力の印加により変形を生
じるものがある反面、縮み応力が印加されても変形を生
じないものがあるというように、複数の凹部(肉薄部)
は比較的均一に変形しないものである。即ち、前記既知
のスプリングバック軽減手段は、いずれも、スカート部
に加えられる縮み応力の多くをこれら複数の凹部(肉薄
部)の変形によって吸収することが難しく、局所的にス
プリングバックを生じるという問題がある。
【0013】本発明は、かかる問題点を除去するもの
で、応力吸収孔部が、比較的小さな縮み応力の印加によ
って変形し、かつ、印加される縮み応力の大きさに対応
した変形量を有しているシャドウマスクを備えたシャド
ウマスク形カラー陰極線管を提供することにある。
で、応力吸収孔部が、比較的小さな縮み応力の印加によ
って変形し、かつ、印加される縮み応力の大きさに対応
した変形量を有しているシャドウマスクを備えたシャド
ウマスク形カラー陰極線管を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、曲面をなす主面と、前記主面の周囲に連
なり、前記主面に対して略直角に屈曲されたスカート部
とを備え、前記主面は、多数の電子ビーム通過孔を有す
る有孔領域と、前記有孔領域の周縁に帯状に設けられた
孔を有しない無孔領域とからなるシャドウマスクを有す
るシャドウマスク形カラー陰極線管において、前記スカ
ート部の長辺領域及び短辺領域のそれぞれに円形状また
はスリット状の複数の応力吸収孔を設け、前記複数の応
力吸収孔の配置密度を、前記長辺領域及び短辺領域の略
中央部からコーナー領域の近接部に近づくにつれて順次
大きくなるように変化させた手段を備える。
に、本発明は、曲面をなす主面と、前記主面の周囲に連
なり、前記主面に対して略直角に屈曲されたスカート部
とを備え、前記主面は、多数の電子ビーム通過孔を有す
る有孔領域と、前記有孔領域の周縁に帯状に設けられた
孔を有しない無孔領域とからなるシャドウマスクを有す
るシャドウマスク形カラー陰極線管において、前記スカ
ート部の長辺領域及び短辺領域のそれぞれに円形状また
はスリット状の複数の応力吸収孔を設け、前記複数の応
力吸収孔の配置密度を、前記長辺領域及び短辺領域の略
中央部からコーナー領域の近接部に近づくにつれて順次
大きくなるように変化させた手段を備える。
【0015】
【作用】前記手段によれば、シャドウマスクのスカート
部の長辺領域及び短辺領域のそれぞれに円形状またはス
リット状の複数の応力吸収孔を設けているので、シャド
ウマスク基材をプレス成形してスカート部を形成した際
に、スカート部に生じる縮み応力に基づいてこれら複数
の応力吸収孔が簡単に変形(孔つぶれ)し、縮み応力の
大部分がこの変形によって吸収され、スカート部に残留
するスプリングバックが大幅に低減する。
部の長辺領域及び短辺領域のそれぞれに円形状またはス
リット状の複数の応力吸収孔を設けているので、シャド
ウマスク基材をプレス成形してスカート部を形成した際
に、スカート部に生じる縮み応力に基づいてこれら複数
の応力吸収孔が簡単に変形(孔つぶれ)し、縮み応力の
大部分がこの変形によって吸収され、スカート部に残留
するスプリングバックが大幅に低減する。
【0016】また、前記手段によれば、スカート部に設
けた複数の応力吸収孔の配置密度を、長辺領域及び短辺
領域の略中央部からコーナー領域の近接部に近づくにつ
れて順次大きくなるように、具体的には、スカート部に
生じる縮み応力が大きな部分については応力吸収孔の配
置密度が大きくなるようにし、一方、縮み応力が小さな
部分については応力吸収孔の配置密度が小さくなるよう
にしているので、シャドウマスク基材をプレス成形して
スカート部を形成した際に、スカート部に生じる縮み応
力が大きくなる程、応力吸収孔の変形の度合い、即ち、
総変形量を大きくすることができ、スカート部に残留す
るスプリングバックが大幅に低減する。
けた複数の応力吸収孔の配置密度を、長辺領域及び短辺
領域の略中央部からコーナー領域の近接部に近づくにつ
れて順次大きくなるように、具体的には、スカート部に
生じる縮み応力が大きな部分については応力吸収孔の配
置密度が大きくなるようにし、一方、縮み応力が小さな
部分については応力吸収孔の配置密度が小さくなるよう
にしているので、シャドウマスク基材をプレス成形して
スカート部を形成した際に、スカート部に生じる縮み応
力が大きくなる程、応力吸収孔の変形の度合い、即ち、
総変形量を大きくすることができ、スカート部に残留す
るスプリングバックが大幅に低減する。
【0017】このように、前記手段によれば、スカート
部に残留するスプリングバックが大幅に低減するので、
そのスプリングバックに基づいて、一部の主面が変形す
ることがなくなり、表示面に色ずれのない画像を表示で
きるカラー陰極線管を得ることができる。
部に残留するスプリングバックが大幅に低減するので、
そのスプリングバックに基づいて、一部の主面が変形す
ることがなくなり、表示面に色ずれのない画像を表示で
きるカラー陰極線管を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
説明する。
【0019】図1は、本発明に係わるシャドウマスクを
装着したカラー陰極線管の一例を示す概要断面構成図で
ある。
装着したカラー陰極線管の一例を示す概要断面構成図で
ある。
【0020】図1において、1はパネル部、2はファン
ネル部、3はネック部、4は螢光面、5はシャドウマス
ク、6はマスクフレーム、7は電子銃、8は偏向ヨー
ク、9はピュリテイ調整用マグネット、10はセンター
ビームスタティックコンバーゼンス調整用マグネット、
11はサイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット、12は電子ビームである。
ネル部、3はネック部、4は螢光面、5はシャドウマス
ク、6はマスクフレーム、7は電子銃、8は偏向ヨー
ク、9はピュリテイ調整用マグネット、10はセンター
ビームスタティックコンバーゼンス調整用マグネット、
11はサイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット、12は電子ビームである。
【0021】そして、カラー陰極線管を構成する管体
は、前側に配置されたパネル部1と、電子銃7を収納し
ているネック部3と、パネル部1とネック部3を連結す
るファンネル部2とからなっている。パネル部1は、内
面に螢光面4が配置形成され、この螢光面4に対向して
シャドウマスク5が配置される。シャドウマスク5はマ
スクフレーム6によって所定位置に配置保持され、マス
クフレーム6はパネル部1の内面に取付けられている。
パネル部1とファンネル部2の結合部分の内側には、図
示されていない磁気シールドが配置され、ファンネル部
2とネック部3の連結部分の外側には偏向ヨーク8が設
けられる。ネック部3の外側に、ピュリテイ調整用マグ
ネット9、センタービームスタティックコンバーゼンス
調整用マグネット10、サイドビームスタティックコン
バーゼンス調整用マグネット11が並設配置され、電子
銃7から投射された3本の電子ビーム12(図には1本
だけが図示されている)は、偏向ヨーク8によって所定
方向に偏向された後、シャドウマスク5を通して螢光面
4における対応する色の画素に到達するように構成され
ている。
は、前側に配置されたパネル部1と、電子銃7を収納し
ているネック部3と、パネル部1とネック部3を連結す
るファンネル部2とからなっている。パネル部1は、内
面に螢光面4が配置形成され、この螢光面4に対向して
シャドウマスク5が配置される。シャドウマスク5はマ
スクフレーム6によって所定位置に配置保持され、マス
クフレーム6はパネル部1の内面に取付けられている。
パネル部1とファンネル部2の結合部分の内側には、図
示されていない磁気シールドが配置され、ファンネル部
2とネック部3の連結部分の外側には偏向ヨーク8が設
けられる。ネック部3の外側に、ピュリテイ調整用マグ
ネット9、センタービームスタティックコンバーゼンス
調整用マグネット10、サイドビームスタティックコン
バーゼンス調整用マグネット11が並設配置され、電子
銃7から投射された3本の電子ビーム12(図には1本
だけが図示されている)は、偏向ヨーク8によって所定
方向に偏向された後、シャドウマスク5を通して螢光面
4における対応する色の画素に到達するように構成され
ている。
【0022】前記構成によるカラー陰極線管における動
作、即ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管にお
ける画像表示動作と全く同じであるので、このカラー陰
極線管における画像表示動作については、その説明を省
略する。
作、即ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管にお
ける画像表示動作と全く同じであるので、このカラー陰
極線管における画像表示動作については、その説明を省
略する。
【0023】続いて、図2は、図1に図示のカラー陰極
線管に用いられるシャドウマスク5の第1の実施例を示
す構成図であって、(a)はその平面図、(b)はその
一部の拡大斜視図を示すものである。
線管に用いられるシャドウマスク5の第1の実施例を示
す構成図であって、(a)はその平面図、(b)はその
一部の拡大斜視図を示すものである。
【0024】図2において、13は略球面状の主面、1
4はスカート部、15は電子ビーム通過孔、16は有孔
領域、17は無孔領域、18は応力吸収孔、19はノッ
チ、20は長辺領域、21は短辺領域、22はコーナー
領域であり、その他、図1に示された構成要素と同じ構
成要素については同じ符号を付けている。
4はスカート部、15は電子ビーム通過孔、16は有孔
領域、17は無孔領域、18は応力吸収孔、19はノッ
チ、20は長辺領域、21は短辺領域、22はコーナー
領域であり、その他、図1に示された構成要素と同じ構
成要素については同じ符号を付けている。
【0025】そして、シャドウマスク5は、主面13
と、主面13の周囲に連なり、主面13から略直角をな
すように屈曲されたスカート部14とからなる。主面1
3は、多くの電子ビーム通過孔15を有する有孔領域1
6と、有孔領域16の周縁に帯状に設けられ、電子ビー
ム通過孔15を有しない無孔領域17とを備える。スカ
ート部14は、相対する1対の長辺領域20と、同じく
相対する1対の短辺領域21と、各長辺領域20と短辺
領域21とを結合する4つのコーナー領域22とを備え
る。各コーナー領域22にノッチ19が形成され、各長
辺領域20と短辺領域21のそれぞれに複数の応力吸収
孔18が形成される。これらの応力吸収孔18の配置間
隔は、図2に図示のように、長辺領域20及び短辺領域
21の略中央部が最小であって、コーナー領域22の近
傍部に近づくにしたがって順次大きくなるように設けら
れている。
と、主面13の周囲に連なり、主面13から略直角をな
すように屈曲されたスカート部14とからなる。主面1
3は、多くの電子ビーム通過孔15を有する有孔領域1
6と、有孔領域16の周縁に帯状に設けられ、電子ビー
ム通過孔15を有しない無孔領域17とを備える。スカ
ート部14は、相対する1対の長辺領域20と、同じく
相対する1対の短辺領域21と、各長辺領域20と短辺
領域21とを結合する4つのコーナー領域22とを備え
る。各コーナー領域22にノッチ19が形成され、各長
辺領域20と短辺領域21のそれぞれに複数の応力吸収
孔18が形成される。これらの応力吸収孔18の配置間
隔は、図2に図示のように、長辺領域20及び短辺領域
21の略中央部が最小であって、コーナー領域22の近
傍部に近づくにしたがって順次大きくなるように設けら
れている。
【0026】次いで、図3は、図2に図示されたシャド
ウマスクをプレス成形する前のシャドウマスク基材の状
態を示す構成図である。
ウマスクをプレス成形する前のシャドウマスク基材の状
態を示す構成図である。
【0027】図3において、図2に図示された構成要素
と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0028】図3に図示のシャドウマスク基材から図2
に図示のシャドウマスクを製造するには、プレス機械を
用いて、シャドウマスク基材における主面13該当部分
を略球面状にプレス成形するとともに、スカート部14
該当部分を主面13該当部分に対して略直角に屈曲する
ようにプレス成形する。かかるプレス成形を行うと、ス
カート部14内の各所に縮み応力が発生するが、これら
の縮み応力は、スカート部14の長辺領域20及び短辺
領域21にそれぞれ設けられている複数の応力吸収孔1
8を容易に変形させ、これら応力吸収孔18の変形によ
って大部分が消費されるので、スカート部14に残留す
る縮み応力はごく僅かになり、スカート部14にスプリ
ングバックが生じるのを避けることができる。
に図示のシャドウマスクを製造するには、プレス機械を
用いて、シャドウマスク基材における主面13該当部分
を略球面状にプレス成形するとともに、スカート部14
該当部分を主面13該当部分に対して略直角に屈曲する
ようにプレス成形する。かかるプレス成形を行うと、ス
カート部14内の各所に縮み応力が発生するが、これら
の縮み応力は、スカート部14の長辺領域20及び短辺
領域21にそれぞれ設けられている複数の応力吸収孔1
8を容易に変形させ、これら応力吸収孔18の変形によ
って大部分が消費されるので、スカート部14に残留す
る縮み応力はごく僅かになり、スカート部14にスプリ
ングバックが生じるのを避けることができる。
【0029】ところで、シャドウマスク基材をプレス成
形する際に、スカート部14に発生する縮み応力は、コ
ーナー領域22が最大で、長辺領域20及び短辺領域2
1におけるコーナー領域22の近接部がそれに次いで大
きく、以下、長辺領域20及び短辺領域21におけるコ
ーナー領域22の近接部から遠ざかるにしたがって順次
小さくなる。ここで、コーナー領域22に発生する大き
な縮み応力は、ノッチ19の形成によって有効に吸収さ
れ、また、長辺領域20及び短辺領域21に発生する縮
み応力は、それらの領域20、21に設けられている応
力吸収孔18の変形によって吸収されるが、長辺領域2
0及び短辺領域21に設けられている複数の応力吸収孔
18は、コーナー領域22の近接部に近い程、その配置
間隔が順次狭くなるように構成されているので、スカー
ト部14に発生する縮み応力が大きな部分は、幾つかの
応力吸収孔18を変形させることにより、応力吸収孔1
8の総変形量が大きくなり、一方、縮み応力が小さな部
分は、1つの応力吸収孔18を変形させるだけであるの
で、応力吸収孔18の総変形量が小さくなり、縮み応力
が中間の部分は、その縮み応力の大きさに応じた数の応
力吸収孔18を変形させることによって、応力吸収孔1
8の総変形量が中間の大きさになる。
形する際に、スカート部14に発生する縮み応力は、コ
ーナー領域22が最大で、長辺領域20及び短辺領域2
1におけるコーナー領域22の近接部がそれに次いで大
きく、以下、長辺領域20及び短辺領域21におけるコ
ーナー領域22の近接部から遠ざかるにしたがって順次
小さくなる。ここで、コーナー領域22に発生する大き
な縮み応力は、ノッチ19の形成によって有効に吸収さ
れ、また、長辺領域20及び短辺領域21に発生する縮
み応力は、それらの領域20、21に設けられている応
力吸収孔18の変形によって吸収されるが、長辺領域2
0及び短辺領域21に設けられている複数の応力吸収孔
18は、コーナー領域22の近接部に近い程、その配置
間隔が順次狭くなるように構成されているので、スカー
ト部14に発生する縮み応力が大きな部分は、幾つかの
応力吸収孔18を変形させることにより、応力吸収孔1
8の総変形量が大きくなり、一方、縮み応力が小さな部
分は、1つの応力吸収孔18を変形させるだけであるの
で、応力吸収孔18の総変形量が小さくなり、縮み応力
が中間の部分は、その縮み応力の大きさに応じた数の応
力吸収孔18を変形させることによって、応力吸収孔1
8の総変形量が中間の大きさになる。
【0030】このように、第1の実施例によれば、スカ
ート部14の各所に発生する縮み応力は、その大きさに
応じて所定数の応力吸収孔18を容易に変形させ、大部
分が吸収されるので、スカート部14にスプリングバッ
クが生じなくなり、スプリングバックに基づき一部の主
面13が変形するのを避けることができ、カラー陰極線
管の表示面における表示画像の色ずれの発生を未然に防
ぐことができる。
ート部14の各所に発生する縮み応力は、その大きさに
応じて所定数の応力吸収孔18を容易に変形させ、大部
分が吸収されるので、スカート部14にスプリングバッ
クが生じなくなり、スプリングバックに基づき一部の主
面13が変形するのを避けることができ、カラー陰極線
管の表示面における表示画像の色ずれの発生を未然に防
ぐことができる。
【0031】次いで、図4は、図1に図示のカラー陰極
線管に用いられるシャドウマスク5の第2の実施例を示
す構成図であって、(a)はその平面図、(b)はその
一部の拡大斜視図を示すものである。
線管に用いられるシャドウマスク5の第2の実施例を示
す構成図であって、(a)はその平面図、(b)はその
一部の拡大斜視図を示すものである。
【0032】図4において、図2に図示された構成要素
と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0033】図4に図示の第2の実施例と、図2に図示
の第1の実施例との構成の違いは、スカート部14の長
辺領域20及び短辺領域21のそれぞれに複数の応力吸
収孔18を配置形成する場合に、第1の実施例は、複数
の応力吸収孔18の配置間隔を異ならせている、具体的
には、複数の応力吸収孔18は、コーナー領域22の近
接部に近くなる程、その配置間隔が順次狭くなるように
構成しているのに対し、第2の実施例は、複数の応力吸
収孔18の配置間隔を同じにし、その代わりに複数の応
力吸収孔18の径を異ならせているものである。即ち、
第2の実施例における複数の応力吸収孔18は、コーナ
ー領域22の近接部に近くなる程、その径が順次大きく
なるなるように構成している点だけであって、その他
に、第2の実施例と第1の実施例との間に構成上の違い
はない。このため、第2の実施例の構成については、こ
れ以上の説明を省略する。
の第1の実施例との構成の違いは、スカート部14の長
辺領域20及び短辺領域21のそれぞれに複数の応力吸
収孔18を配置形成する場合に、第1の実施例は、複数
の応力吸収孔18の配置間隔を異ならせている、具体的
には、複数の応力吸収孔18は、コーナー領域22の近
接部に近くなる程、その配置間隔が順次狭くなるように
構成しているのに対し、第2の実施例は、複数の応力吸
収孔18の配置間隔を同じにし、その代わりに複数の応
力吸収孔18の径を異ならせているものである。即ち、
第2の実施例における複数の応力吸収孔18は、コーナ
ー領域22の近接部に近くなる程、その径が順次大きく
なるなるように構成している点だけであって、その他
に、第2の実施例と第1の実施例との間に構成上の違い
はない。このため、第2の実施例の構成については、こ
れ以上の説明を省略する。
【0034】また、第2の実施例の動作も、既に述べた
第1の実施例の動作と殆んど同じであるので、第2の実
施例の動作についても、詳しい説明を省略するが、第2
の実施例においては、スカート部14に生じる縮み応力
が大きい部分の応力吸収孔18の径が大きくなってお
り、大きな縮み応力が大きな径の応力吸収孔18に大き
な変形をもたらすので、第1の実施例と同様に、応力吸
収孔18の総変形量は大きくなり、一方、縮み応力が小
さい部分の応力吸収孔18の径が小さく、それにより小
さな縮み応力が小さな径の応力吸収孔18に小さな変形
をもたらすだけであるので、第1の実施例と同様に、応
力吸収孔18の総変形量は小さくなり、また、縮み応力
が中間の大きさの部分の応力吸収孔18の径は中間の大
きさであって、中間の大きさの縮み応力が中間の大きさ
径の応力吸収孔18に中間の大きさの変形をもたらすの
で、やはり第1の実施例と同様に、応力吸収孔18の総
変形量は中間の大きさとなる。
第1の実施例の動作と殆んど同じであるので、第2の実
施例の動作についても、詳しい説明を省略するが、第2
の実施例においては、スカート部14に生じる縮み応力
が大きい部分の応力吸収孔18の径が大きくなってお
り、大きな縮み応力が大きな径の応力吸収孔18に大き
な変形をもたらすので、第1の実施例と同様に、応力吸
収孔18の総変形量は大きくなり、一方、縮み応力が小
さい部分の応力吸収孔18の径が小さく、それにより小
さな縮み応力が小さな径の応力吸収孔18に小さな変形
をもたらすだけであるので、第1の実施例と同様に、応
力吸収孔18の総変形量は小さくなり、また、縮み応力
が中間の大きさの部分の応力吸収孔18の径は中間の大
きさであって、中間の大きさの縮み応力が中間の大きさ
径の応力吸収孔18に中間の大きさの変形をもたらすの
で、やはり第1の実施例と同様に、応力吸収孔18の総
変形量は中間の大きさとなる。
【0035】このように、第2の実施例によれば、スカ
ート部14の各所に発生する縮み応力は、その大きさに
対応した大きさの径の応力吸収孔18を容易に変形さ
せ、大部分が吸収されるので、スカート部14にスプリ
ングバックが生じなくなり、スプリングバックに基づき
一部の主面13が変形がするのを避けることができ、カ
ラー陰極線管の表示面における表示画像の色ずれの発生
を未然に防ぐことができる。
ート部14の各所に発生する縮み応力は、その大きさに
対応した大きさの径の応力吸収孔18を容易に変形さ
せ、大部分が吸収されるので、スカート部14にスプリ
ングバックが生じなくなり、スプリングバックに基づき
一部の主面13が変形がするのを避けることができ、カ
ラー陰極線管の表示面における表示画像の色ずれの発生
を未然に防ぐことができる。
【0036】なお、前記第1及び第2の実施例において
は、スカート部14の長辺領域20及び短辺領域21に
設けられる複数の応力吸収孔18を円形にした場合を例
に挙げて説明したが、本発明における複数の応力吸収孔
18の形状は円形のものに限られず、スリット状のもの
であってもよい。
は、スカート部14の長辺領域20及び短辺領域21に
設けられる複数の応力吸収孔18を円形にした場合を例
に挙げて説明したが、本発明における複数の応力吸収孔
18の形状は円形のものに限られず、スリット状のもの
であってもよい。
【0037】また、前記第1及び第2の実施例において
は、スカート部14の長辺領域20及び短辺領域21に
設けられる複数の応力吸収孔18を1段(1列)構成に
配置した場合を例に挙げて説明したが、本発明における
複数の応力吸収孔18の配置は、1段(1列)構成のも
のに限られず、2段(2列)構成のもの、または、それ
以上の段数(列数)の構成のものであってもよい。
は、スカート部14の長辺領域20及び短辺領域21に
設けられる複数の応力吸収孔18を1段(1列)構成に
配置した場合を例に挙げて説明したが、本発明における
複数の応力吸収孔18の配置は、1段(1列)構成のも
のに限られず、2段(2列)構成のもの、または、それ
以上の段数(列数)の構成のものであってもよい。
【0038】さらに、前記第1及び第2の実施例におい
ては、スカート部14のコーナー領域22にノッチ19
を形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明におけ
るコーナー領域22の構成は、ノッチ19を形成した場
合に限られるものではなく、既知のスプリングバック軽
減手段のように複数の凹部(肉薄部)を形成し、それら
によってコーナー領域22に生じる大きな縮み応力を吸
収させるようにしてもよい。
ては、スカート部14のコーナー領域22にノッチ19
を形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明におけ
るコーナー領域22の構成は、ノッチ19を形成した場
合に限られるものではなく、既知のスプリングバック軽
減手段のように複数の凹部(肉薄部)を形成し、それら
によってコーナー領域22に生じる大きな縮み応力を吸
収させるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、シャドウマスクのスカート部の長辺領域及び短辺
領域のそれぞれに円形状またはスリット状の複数の応力
吸収孔を設けたので、シャドウマスク基材をプレス成形
してスカート部を形成した際に、スカート部に生じる縮
み応力に基づいてこれら複数の応力吸収孔が簡単に変形
し、縮み応力の大部分がこの変形によって吸収され、ス
カート部に残留するスプリングバックが大幅に低減す
る。
れば、シャドウマスクのスカート部の長辺領域及び短辺
領域のそれぞれに円形状またはスリット状の複数の応力
吸収孔を設けたので、シャドウマスク基材をプレス成形
してスカート部を形成した際に、スカート部に生じる縮
み応力に基づいてこれら複数の応力吸収孔が簡単に変形
し、縮み応力の大部分がこの変形によって吸収され、ス
カート部に残留するスプリングバックが大幅に低減す
る。
【0040】また、本発明によれば、スカート部に設け
た複数の応力吸収孔の配置密度を、長辺領域及び短辺領
域の略中央部からコーナー領域の近接部に近づくにつれ
て順次大きくなるように、具体的には、スカート部に生
じる縮み応力が大きな部分については応力吸収孔の配置
密度が大きくなるようにし、一方、縮み応力が小さな部
分については応力吸収孔の配置密度が小さくなるように
したので、シャドウマスク基材をプレス成形してスカー
ト部を形成した際に、スカート部に生じる縮み応力が大
きくなる程、応力吸収孔の変形の度合い、即ち、総変形
量を大きくすることができ、スカート部に残留するスプ
リンバックが大幅に低減する。
た複数の応力吸収孔の配置密度を、長辺領域及び短辺領
域の略中央部からコーナー領域の近接部に近づくにつれ
て順次大きくなるように、具体的には、スカート部に生
じる縮み応力が大きな部分については応力吸収孔の配置
密度が大きくなるようにし、一方、縮み応力が小さな部
分については応力吸収孔の配置密度が小さくなるように
したので、シャドウマスク基材をプレス成形してスカー
ト部を形成した際に、スカート部に生じる縮み応力が大
きくなる程、応力吸収孔の変形の度合い、即ち、総変形
量を大きくすることができ、スカート部に残留するスプ
リンバックが大幅に低減する。
【0041】このように、本発明によれば、スカート部
に残留するスプリングバックが大幅に低減するので、そ
のスプリングバックに基づいて、一部の主面が変形する
ことがなくなり、表示面に色ずれのない画像を表示でき
るカラー陰極線管が得られるという効果がある。
に残留するスプリングバックが大幅に低減するので、そ
のスプリングバックに基づいて、一部の主面が変形する
ことがなくなり、表示面に色ずれのない画像を表示でき
るカラー陰極線管が得られるという効果がある。
【図1】本発明に係わるシャドウマスクを装着したカラ
ー陰極線管の一例を示す概要断面構成図である。
ー陰極線管の一例を示す概要断面構成図である。
【図2】図1に図示のカラー陰極線管に用いられるシャ
ドウマスクの第1の実施例を示す構成図である。
ドウマスクの第1の実施例を示す構成図である。
【図3】図2に図示されたシャドウマスクをプレス成形
する前のシャドウマスク基材の状態を示す構成図であ
る。
する前のシャドウマスク基材の状態を示す構成図であ
る。
【図4】図1に図示のカラー陰極線管に用いられるシャ
ドウマスクの第2の実施例を示す構成図である。
ドウマスクの第2の実施例を示す構成図である。
【図5】シャドウマスクのスカート部に生じるスプリン
グバックによって、シャドウマスクの主面の一部が変形
する場合の一例を示す説明図である。
グバックによって、シャドウマスクの主面の一部が変形
する場合の一例を示す説明図である。
【図6】既知のシャドウマスクにおけるスプリングバッ
ク軽減手段の一例を示す構成図である。
ク軽減手段の一例を示す構成図である。
1 パネル部 2 ファンネル部 3 ネック部 4 螢光面 5 シャドウマスク 6 マスクフレーム 7 電子銃 8 偏向ヨーク 9 ピュリテイ調整用マグネット 10 センタービームスタティックコンバーゼンス調整
用マグネット 11 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 12 電子ビーム 13 略球面状の主面 14 スカート部 15 電子ビーム通過孔 16 有孔領域 17 無孔領域 18 応力吸収孔 19 ノッチ 20 長辺領域 21 短辺領域 22 コーナー領域
用マグネット 11 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 12 電子ビーム 13 略球面状の主面 14 スカート部 15 電子ビーム通過孔 16 有孔領域 17 無孔領域 18 応力吸収孔 19 ノッチ 20 長辺領域 21 短辺領域 22 コーナー領域
Claims (5)
- 【請求項1】 曲面をなす主面と、前記主面の周囲に連
なり、前記主面に対して略直角に屈曲されたスカート部
とを備え、前記主面は、多数の電子ビーム通過孔を有す
る有孔領域と、前記有孔領域の周縁に帯状に設けられた
孔を有しない無孔領域とからなるシャドウマスクを有す
るシャドウマスク形カラー陰極線管において、前記スカ
ート部の長辺領域及び短辺領域のそれぞれに円形状また
はスリット状の複数の応力吸収孔を設け、前記複数の応
力吸収孔の配置密度を、前記長辺領域及び短辺領域の略
中央部からコーナー領域の近接部に近づくにつれて順次
大きくなるように変化させていることを特徴とするシャ
ドウマスク形カラー陰極線管。 - 【請求項2】 前記複数の応力吸収孔の配置密度の変化
は、前記長辺領域及び短辺領域の略中央部からコーナー
領域の近接部に近づくにしたがって順次配置間隔を狭く
なるようにしたものであることを特徴とする請求項1に
記載のシャドウマスク形カラー陰極線管。 - 【請求項3】 前記複数の応力吸収孔の配置密度の変化
は、前記長辺領域及び短辺領域の略中央部からコーナー
領域の近接部に近づくにしたがって順次大きな孔径にな
るようにしたものであることを特徴とする請求項1に記
載のシャドウマスク形カラー陰極線管。 - 【請求項4】 前記複数の応力吸収孔は、前記長辺領域
及び短辺領域の幅方向に複数段に設けられていることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシャドウ
マスク形カラー陰極線管。 - 【請求項5】 前記スカート部は、前記コーナー領域に
ノッチまたは複数の凹部が設けられていることを特徴と
する請求項1乃至4のいずれかに記載のシャドウマスク
形カラー陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18024695A JPH0935657A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | シャドウマスク形カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18024695A JPH0935657A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | シャドウマスク形カラー陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935657A true JPH0935657A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16079928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18024695A Pending JPH0935657A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | シャドウマスク形カラー陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0935657A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980022930A (ko) * | 1996-09-24 | 1998-07-06 | 손욱 | 컬러 수상관 |
WO1998042003A1 (fr) * | 1997-03-14 | 1998-09-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tube cathodique couleur |
EP1091381A2 (en) * | 1999-10-08 | 2001-04-11 | Hitachi, Ltd. | Color cathode ray tube |
EP1117119A3 (en) * | 2000-01-11 | 2002-02-13 | Hitachi, Ltd. | Color cathode ray tube |
US6432592B1 (en) * | 1999-04-23 | 2002-08-13 | Lg Electronics Inc. | Shadow mask for color CRT |
US6713951B2 (en) * | 2001-02-27 | 2004-03-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color cathode ray tube |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP18024695A patent/JPH0935657A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980022930A (ko) * | 1996-09-24 | 1998-07-06 | 손욱 | 컬러 수상관 |
WO1998042003A1 (fr) * | 1997-03-14 | 1998-09-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Tube cathodique couleur |
US6384522B1 (en) | 1997-03-14 | 2002-05-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color cathode ray tube for reducing landing drift of electron beams on phosphor layers |
US6432592B1 (en) * | 1999-04-23 | 2002-08-13 | Lg Electronics Inc. | Shadow mask for color CRT |
EP1091381A2 (en) * | 1999-10-08 | 2001-04-11 | Hitachi, Ltd. | Color cathode ray tube |
EP1091381A3 (en) * | 1999-10-08 | 2002-01-02 | Hitachi, Ltd. | Color cathode ray tube |
US6501214B1 (en) | 1999-10-08 | 2002-12-31 | Hitachi Ltd. | Color cathode ray tube |
EP1117119A3 (en) * | 2000-01-11 | 2002-02-13 | Hitachi, Ltd. | Color cathode ray tube |
US6552481B2 (en) | 2000-01-11 | 2003-04-22 | Hitachi Ltd. | Color cathode ray tube having deformation-resistant shadow mask |
US6713951B2 (en) * | 2001-02-27 | 2004-03-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Color cathode ray tube |
KR100427139B1 (ko) * | 2001-02-27 | 2004-04-14 | 가부시끼가이샤 도시바 | 컬러음극선관 |
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