JPH0935418A - 情報記憶装置 - Google Patents

情報記憶装置

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JPH0935418A
JPH0935418A JP20278595A JP20278595A JPH0935418A JP H0935418 A JPH0935418 A JP H0935418A JP 20278595 A JP20278595 A JP 20278595A JP 20278595 A JP20278595 A JP 20278595A JP H0935418 A JPH0935418 A JP H0935418A
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JP20278595A
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Ichiro Moritomo
一郎 守友
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交替処理では、連続した複数の欠陥セクタが
あり、それらの欠陥セクタの順序関係と、各欠陥セクタ
に対応する交替セクタの順序関係とが不一致のときは、
それらの欠陥セクタを含むリード時に、交替されている
セクタに対して1セクタリードを最大交替セクタ数と同
じ回数行うことになり、パフォーマンスが低下するが、
この発明では、このようなパフォーマンスの低下を防止
する。 【解決手段】 初期化時に交替テーブルの内容を確認
し、連続する複数の欠陥セクタがあり、かつ欠陥セクタ
の順序関係と各欠陥セクタに対応する交替セクタの順序
関係が一致しない個所において、交替セクタの順序関係
を欠陥セクタの順序関係と一致させるように並べ替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクや光
磁気ディスク、ハードディスク等の再書き込みが可能な
情報記憶媒体に対して交替処理を行う交替処理機能を備
えた情報記憶装置に係り、特に、複数のセクタについて
交替処理が行われた場合に、リード時の処理時間を短縮
することによって、パフォーマンスの向上を可能にする
交替処理方法を実現した情報記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、交替処理機能を備えた情報記
憶装置は公知であり、例えば、欠陥セクタの交替処理に
おいて、交替セクタとしてユーザ領域の後方に設けられ
た当該欠陥セクタの属するユーザ領域に対応する交替領
域の先頭セクタから順番に使用している(特開平4−1
72662号公報)。ここでは、ユーザ領域と交替領域
のセットをグループと称する。このように、従来の情報
記憶装置では、該当するユーザ領域内で発生した欠陥セ
クタ順に、先頭セクタから交替処理を行っている。
【0003】図7は、交替処理機能を備えた情報記憶装
置について、その要部構成の一例を示す機能ブロック図
である。図において、1はCPU、2は上位装置とのI
/F(インターフェース)装置、3はバッファ制御部、
4はバッファメモリ、5はリード/ライト制御部、6は
ROM、7はRAM、8は情報記憶媒体を示す。
【0004】まず、ライト時には、図示されない上位装
置から上位装置とのI/F装置2→バッファ制御部3→
バッファメモリ4→バッファ制御部3→リード/ライト
制御部5→情報記憶媒体8、のような経路でデータが送
られて情報記憶媒体8に書き込まれる。また、リード時
には、情報記憶媒体8→リード/ライト制御部5→バッ
ファ制御部3→バッファメモリ4→バッファ制御部3→
上位装置とのI/F装置2、のようにデータが送られて
上位装置へ与えられる。
【0005】そして、交替処理機能を備えた情報記憶装
置では、情報記憶媒体8上の記録領域内に、ユーザ領域
と交替領域とを設けておき、ユーザ領域をライトしたと
き、あるユーザセクタが欠陥セクタの場合、交替領域の
空き交替セクタの先頭セクタに、欠陥セクタに書き込む
予定だったデータを書き込むようにしている。また、記
録領域内に1個以上のグループを割り付け、グループ毎
に、ユーザ領域と交替領域とを隣接して配置する方法も
用いられている。
【0006】この場合に、例えば、ある連続するセクタ
群をライトするとき、そのセクタ群内のあるセクタ(セ
クタ1とする)が、すでに欠陥セクタとして交替処理が
行われており、しかも同一グループ内に先のセクタ1の
交替処理後に、他のいくつかの交替処理が行われたセク
タが存在していると、新規にセクタ1の直前または直後
のセクタが欠陥セクタ(セクタ2とする)として検出さ
れると、2つの欠陥セクタ(セクタ1と2)に対応する
交替セクタが離れて位置することになる。この状態を、
次の図8によって詳しく説明する。
【0007】図8は、図7に示した情報記憶装置におい
て、情報記憶媒体8上の記録領域内に設けられるグルー
プとグループ内のユーザ領域と交替領域との関係の一例
を概念的に示す図である。図において、U0〜Unはユ
ーザセクタ、S0〜S11は交替セクタを示す。
【0008】この図8に示すように、1つのグループと
されたユーザ領域と交替領域内に、ユーザセクタU0〜
Unと交替セクタS0〜S11とが隣接して配置され
る。また、欠陥セクタと交替セクタとの対応関係は、図
7に示した情報記憶装置のCPU1のワークメモリ、す
なわち、RAM7内、および情報記憶媒体8上のDMA
領域内に格納される。この状態を、次の図9と図10に
示す。
【0009】図9は、再書き込みが可能な情報記憶媒体
について、その領域割り付けの一例を示す図である。図
において、8は情報記憶媒体を示す。
【0010】この図9に示すように、ユーザ領域と交替
領域とをグループ毎に分割して、情報記憶媒体8上に、
対応するユーザ領域とその交替領域とを隣接させてお
く。なお、両端に設けられているDMA領域は、従来と
同様であるが、次の図10に示すような交替管理テーブ
ル9が設けられる。
【0011】図10は、図9に示した情報記憶媒体8の
DMA領域内に設けられた交替管理テーブルの一例を示
す図である。図において、9は交替管理テーブルを示
す。
【0012】図9に示したDMA領域内には、この図1
0に示すような交替管理テーブル9が設けられ、欠陥ア
ドレスとその交替アドレスの情報とが、1対のデータと
して格納される 情報記憶装置は、初期化時に、CPU1が、図9に示し
たような領域を有する情報記憶媒体8上のDMA領域か
ら、図10に示したような交替管理テーブル9のデータ
を読み出し、ワークメモリであるRAM7内に記憶させ
ておく。このような動作によって、CPU1は、セット
された情報記憶媒体8上の欠陥セクタと交替セクタとの
対応関係を認識することができる。
【0013】そして、上位装置から情報記憶媒体8への
ライトコマンドの実行中に、交替処理が発生すると、新
たに生じた欠陥セクタと交替セクタとの1対のデータ
が、図10に示したDMA領域内の交替管理テーブル9
と、RAM7内のテーブルとに追加されるように動作す
る。次に、ライト命令の実行中に交替処理が発生した場
合について、その具体例を説明する。ここでは、欠陥セ
クタが順次発生した場合を述べる。
【0014】図11は、従来の情報記憶装置において、
情報記憶媒体上の記録領域内に設けられるグループとグ
ループ内のユーザ領域と交替領域との関係の一例を概念
的に示す図である。図において、U0〜Unはユーザセ
クタ、S0〜S11は交替セクタを示し、×印は欠陥セ
クタ、○印は交替セクタを示す。
【0015】この図11では、ユーザセクタU14が欠
陥セクタで、そのデータが交替セクタS0に記憶されて
いる場合を示している。この図11の後、さらに、この
情報記憶媒体に対してライト動作が行われ、その際に新
たな交替処理が実行されたとする。
【0016】従来の光磁気ディスクでは、その記憶媒体
上で複数の欠陥セクタが隣り合っていても、それぞれに
対応する交替セクタは、同じ前後関係で隣り合っていな
いというケースがあった。この場合の動作をフローで示
す。
【0017】図12は、図11のような交替処理が生じ
た場合について、そのライト時とリード時の主要な処理
の流れを示すフローチャートで、(1) はライト時、(2)
はリード時を示す図である。図において、#1〜#6は
ステップを示す。
【0018】まず、ライト時には、図12(1) に示すよ
うに、ステップ#1で、ユーザセクタU0〜U13にデ
ータを書き込む。ステップ#2へ進み、ユーザセクタU
14が欠陥セクタのため、交替処理を行い、そのデータ
を交替セクタS0に書き込む。ステップ#3で、ユーザ
セクタU15〜U17にデータを書き込んで、ライト動
作を終了する。
【0019】このような動作によって、先の図11に示
したように、ユーザセクタU0〜U17にデータがライ
トされ、欠陥セクタU14のデータが、交替セクタS0
に記録される。この図11のユーザセクタU0〜U17
をリードする場合には、図12(2) に示すように、ステ
ップ#4で、ユーザセクタU0〜U13をリードする。
【0020】次のステップ#5で、交替セクタS0をリ
ードし、ステップ#6で、ユーザセクタU15〜U17
をリードして、この図12(2) のフローを終了する。先
の図11では、1個の欠陥セクタU14が発生し、交替
セクタS0に交替処理が行われた状態を示した。その
後、さらに、例えばユーザセクタU18〜Unにデータ
の書き込みが行われ、その間に、新たに交替セクタS1
〜S3が交替処理されたとする。
【0021】図13は、図11に示した情報記憶媒体に
おいて、新たな交替処理が行われた場合の一例を概念的
に示す図である。図における符号は図11と同様であ
り、△印は新規の交替セクタ、破線の×印はさらに新規
の欠陥セクタ、破線の○印はそれに対応する交替セクタ
を示す。
【0022】この状態では、図13に示したように、○
印の交替セクタS0と、△印のS1〜S3とに交替処理
が施されている。この状態で、さらに、例えばユーザセ
クタU0〜U17に対して、書き込みが行われ、破線の
×印を付けたユーザセクタU13が新規に欠陥セクタと
して検出され、破線の○印を付けた交替セクタS4に交
替処理が施されたとする。
【0023】すなわち、ユーザ領域では、隣り合ったユ
ーザセクタU13とU14とが欠陥セクタであり、各ユ
ーザセクタに対応する交替セクタは、S4とS0であ
る。このように、隣り合ったユーザセクタU13とU1
4に対応する交替セクタS4とS0とが離れた状態にな
っていると、リード時には、その順序で読み出す必要が
ある。この図13のユーザセクタU0〜U17のライト
/リード時には、次のようなフローが実行される。
【0024】図14は、図13のような交替処理が生じ
た場合について、そのライト時の主要な処理の流れを示
すフローチャートである。図における符号は図12と同
様であり、#11は追加されたステップを示す。
【0025】この図14は、先の図12(1) に対応して
おり、先のライト時に、ユーザセクタU14が欠陥セク
タで、交替セクタS0に交替処理されている。その後、
ユーザセクタU0〜U13までデータをライトすると、
ユーザセクタU13でエラーが発生した場合である。こ
の図14のフローでは、図12(1) と同様に、ステップ
#1で、ユーザセクタU0〜U13までライトすると、
ユーザセクタU13でエラーが発生する。
【0026】そこで、ステップ#11で、ユーザセクタ
U13のデータを、新たに交替セクタS4へライトする
(交替処理)。次のステップ#2で、ユーザセクタU1
4のデータを、交替セクタS0にライトする。ステップ
#3へ進み、ユーザセクタU15〜U17にデータをラ
イトして、この図14のフローを終了する。
【0027】以上のような動作によって、図13に示し
たように、バッファメモリ上には、交替処理されたデー
タがライトされる。次に、図13のバッファメモリ上の
データをリードする場合のフローを示す。
【0028】図15は、図13のような交替処理が生じ
た場合について、そのリード時の主要な処理の流れを示
すフローチャートと、バッファメモリ上のデータのリー
ド順序を示す図で、(1) はフローチャート、(2) はバッ
ファメモリ上のデータである。図における符号は図12
と同様であり、#12と#13は今回変更/追加された
ステップを示す。
【0029】この図15(1) のフローは、先の図12
(2) のフローに対応している。ステップ#12で、ユー
ザセクタU0〜U12のデータをリードする。次のステ
ップ#13で、交替セクタS4のデータをリードする
(ユーザセクタU13の交替先セクタ)。
【0030】ステップ#5で、同じく交替セクタS0の
データをリードする(ユーザセクタU14の交替先セク
タ)。その後、ステップ#6で、ユーザセクタU15〜
U17をリードして、この図15(1) のフローを終了す
る。
【0031】この図15(1) のフローによってリードさ
れるデータの順序を、図15(2) に示している。以上の
ように、交替セクタS0とS4が存在すると、それぞれ
の交替セクタに対して1セクタのリードを交替セクタ数
と同じ回数だけ行う必要がある。その結果、処理時間が
長くなり、パフォーマンスが低下する。
【0032】このように、連続するセクタが離れた位置
に配列されると、ライト動作の終了後に行われるリード
動作において、頻度が高い連続セクタ群のリードにおい
て、交替処理された2つのセクタ(セクタ1と2)に対
して、1セクタリードを2回行うことになり、パフォー
マンスの低下につながる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】従来の交替処理機能を
備えた情報記憶装置では、先に述べたように、連続した
複数の欠陥セクタがあり、それらの欠陥セクタの順序関
係と、各欠陥セクタに対応する交替セクタの順序関係と
が一致しない場合、それらの欠陥セクタを含むリードに
おいては、交替されているセクタに対して、1セクタリ
ードを最大交替セクタ数と同じ回数行うことになり、パ
フォーマンスが低下する原因になる、という不都合があ
った。この発明は、このような交替処理に伴うパフォー
マンスの低下を防止することを課題としている。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、情
報記憶媒体のライト時に欠陥セクタが発生したとき、交
替処理を行う交替処理機能を備えた情報記憶装置におい
て、初期化時に交替テーブルの内容を確認し、連続する
複数の欠陥セクタがあり、かつ、欠陥セクタの順序関係
と各欠陥セクタに対応する交替セクタの順序関係が一致
しない個所において、交替セクタの順序関係を欠陥セク
タの順序関係と一致させるように並べ替える構成にして
いる。
【0035】請求項2の発明では、請求項1の情報記憶
装置において、コマンド実行中に、コマンド処理に引き
続き、交替セクタの並べ替えを行うように構成にしてい
る。
【0036】請求項3の発明では、請求項2の情報記憶
装置において、上位装置からのライトコマンドその他の
コマンドの実行時に交替処理が発生したときは、並べ替
えを行うように構成にしている。
【0037】請求項4の発明では、請求項1の情報記憶
装置において、初期化中に、並べ替えを行うように構成
にしている。
【0038】請求項5の発明では、請求項2または請求
項4の情報記憶装置において、交替セクタを並べ替える
際、既存の交替セクタをリードして、リードエラーが発
生したときは、そのエラーの発生したグループについて
は、交替セクタを並べ替える動作を中止し交替領域内の
交替セクタは元のままにしておき、他のグループについ
て並べ替えを行うように構成にしている。
【0039】請求項6の発明では、請求項2または請求
項4の情報記憶装置において、あるグループ内で交替セ
クタを並べ替える際に、移動する交替セクタ中にテーブ
ルが登録されていない未使用の交替セクタがあったとき
は、当該セクタは欠陥セクタと判断し、当該セクタを避
けて並べ替えを行うように構成にしている。
【0040】請求項7の発明では、請求項2または請求
項4の情報記憶装置において、交替セクタを並べ替え、
ダミーデータが入っているセクタが存在したときは、当
該セクタは欠陥セクタと判断し、当該セクタを避けて並
べ替えを行うように構成にしている。
【0041】請求項8の発明は、請求項2または請求項
4の情報記憶装置において、並べ替えを行った以降に、
ライトコマンドその他のコマンドによって新規に交替処
理が発生した場合に、交替処理対象の新規欠陥セクタの
直前あるいは直後のセクタが欠陥セクタで、すでに交替
されていたときは、その既存の欠陥セクタと新規の欠陥
セクタの前後関係と各欠陥セクタに対応する交替セクタ
の前後関係とが同じになるように、既存の交替セクタお
よび新規の交替セクタを記録する構成にしている。
【0042】請求項9の発明は、請求項2または請求項
4の情報記憶装置において、連続した欠陥セクタとそれ
ぞれに対応する交替セクタの順序関係が一致するような
交替セクタの並べ替えの処理を、並べ替えを行うコマン
ドによって行うように構成にしている。
【0043】この発明の情報記憶装置では、リード時に
1セクタリードが発生して、パフォーマンスが低下する
原因は、連続した複数の欠陥セクタの順序関係と、各欠
陥セクタに対応する交替セクタの順序関係とが一致しな
いためである、という点に着目し、交替セクタの順序を
欠陥セクタの順序関係と一致させることによって、交替
処理に伴うパフォーマンスの低下を回避している。
【0044】
【発明の実施の形態】次に、この発明の情報記憶装置に
ついて、図面を参照しながら、その実施の形態を詳細に
説明する。この実施の形態は、請求項1から請求項9の
発明に対応しているが、請求項1の発明が基本発明であ
る。この発明の情報記憶装置も、基本的なハード構成と
動作は、先の図7に示した従来の情報記憶装置と共通し
ているが、CPU1が、後出の図2から図6に示すフロ
ーチャートに従って制御を行う点に特徴を有している。
【0045】なお、図7の情報記憶装置では、ROM6
とRAM7とを図示したが、CPU1に内蔵されている
場合には不要である。また、上位装置とのI/F(イン
ターフェース)制御とバッファ制御(データマネージメ
ント)機能を有している場合には、上位装置とのI/F
装置2とバッファ制御部3が一体であってもよいし、さ
らに、上位装置とのI/F装置2とバッファ制御部3と
リード/ライト制御部5とが一体であってもよい。
【0046】すでに述べたように、この発明では、欠陥
セクタの順序関係と、対応する交替セクタの順序関係と
を一致させることによって、欠陥セクタU13,U14
のように、連続する(隣り合った)欠陥セクタが存在す
る場合には、交替セクタのリード時に、その分だけリー
ド回数を減少させることができる。例えば、先の図13
に示した情報記憶媒体においては、次の図1に示すよう
に、交替セクタの順序を並べ替える(請求項1の発
明)。
【0047】図1は、この発明の情報記憶装置におい
て、図13に示した情報記憶媒体について交替セクタの
並べ替えを行った状態の一例を概念的に示す図である。
図における符号は図13と同様である。
【0048】この図1でも、ユーザセクタU14の交替
セクタがS0で、ユーザセクタU13の交替セクタがS
4の場合であり、最初に×印の欠陥セクタU14の交替
処理が行われ、その後、破線の×印を付けた欠陥セクタ
U13の交替処理が行われたとする。なお、交替セクタ
S1〜S3は、順序としては遅い順番のユーザセクタU
18〜Unに対応している。このような交替処理が終了
すると、交替セクタS0,S4について、ユーザセクタ
の順序と一致するように、並べ替えを行う。
【0049】この場合に、ユーザセクタの順序と対応す
る交替セクタの順序とが異なっているのは、交替セクタ
S4(ユーザセクタU13に対応する交替セクタ)と、
交替セクタS0(ユーザセクタU14に対応する交替セ
クタ)である。そこで、図1に示したように、交替セク
タの順序がS4,S0,S1〜S3,S5(S4が前に
なるだけ)になるように変更する。このように、交替テ
ーブルの内容を確認し、連続する複数の交替セクタがあ
る場合には、それぞれの交替セクタの順序が、欠陥セク
タの順序関係(対応するユーザセクタの順序関係)と一
致するように、交替セクタの並べ替えを行う。以上の処
理をフローに示す。
【0050】図2は、この発明の情報記憶装置におい
て、交替セクタの並べ換え時の主要な処理の流れを示す
フローチャートである。図において、#21〜#23は
ステップを示す。
【0051】この図2には、先の図13のような交替処
理が行われたとき、図1のように並べ替える場合の処理
を示している。ステップ#21で、図13に示した交替
テーブル上の交替セクタS0〜S4のデータを読み込
む。次のステップ#22で、図13の交替セクタS4の
データを、交替セクタS0の場所(図1のS4)へ書き
込む。
【0052】ステップ#23で、図13の交替セクタS
0〜S3のデータを、交替セクタS1〜S4の場所(図
1のS0〜S3)へ書き込む。このような動作を、交替
処理が行われたライト動作の終了のたび毎に行えば、交
替テーブル上に交替セクタの順序と、欠陥セクタの順序
(対応するユーザセクタの順序)とを、常に一致した状
態で格納させることができる。次に、図1のバッファメ
モリ上のデータをリードする場合のフローを示す。
【0053】図3は、図1のような交替処理が生じた場
合について、そのリード時の主要な処理の流れを示すフ
ローチャートと、バッファメモリ上のデータのリード順
序を示す図で、(1) はフローチャート、(2) はバッファ
メモリ上のデータである。図における符号は図12と同
様であり、#24〜#26はステップを示す。
【0054】この図3(1) のフローは、先の図12(2)
のフローに対応している。ステップ#24で、ユーザセ
クタU0〜U12のデータをリードする。次のステップ
#25で、交替セクタS4,S0のデータをリードする
(ユーザセクタU13,U14の交替先セクタ)。
【0055】その後、ステップ#26で、ユーザセクタ
U15〜U17をリードして、この図3(1) のフローを
終了する。この図3(1) のフローによってリードされる
データの順序を、図3(2) に示している。以上のよう
に、交替セクタS0,S4が存在する場合に、その配列
順序を、各欠陥セクタU13,U14と対応する順序関
係と一致するように並べ替えを行うことによって、交替
セクタに対する2セクタのリードが可能になる(交替セ
クタS4,S0の連続的リード)。
【0056】したがって、従来のように(並べ替えを行
わない場合)、交替セクタ数と同じ回数だけの1セクタ
リードが不要となり、その分だけ処理時間が短縮され
て、パフォーマンスが向上される。なお、以上の実施例
は、2個の欠陥セクタ(U13,U14)が連続する場
合であるが、3個以上の欠陥セクタ(例えば、U13〜
U15)が連続する場合も同様で、各欠陥セクタに対応
する交替セクタが、各欠陥セクタと同じ順序になるよう
に並べ替えれば、それらの欠陥セクタが存在する個所を
リードするとき、複数の交替セクタに対するリードを1
回で済ませることができる(以上が、請求項1の発
明)。
【0057】第2の実施の形態 ここで、この交替セクタの並べ替え動作についていえ
ば、このような並べ替え動作中は、他の動作(例えば上
位装置からのコマンド処理)が行えない。そこで、この
発明の情報記憶装置では、上位装置からのコマンド実行
時に、そのコマンドの実行に付随させて(ついでに)交
替セクタの並べ替え動作を行うことにより、並べ替え動
作のために上位装置からのコマンドが実行できなくな
る、という事態が生じないようにしている(請求項2の
発明)。
【0058】この場合に、例えば情報記憶媒体をアクセ
スしないようなコマンド(内部処理の状況を読み出すだ
けのコマンド等)によって並べ替えを実行すると、本来
短かい時間で終了するコマンドの処理が、非常に長時間
かかってしまうケースが生じる。そこで、基本的に処理
に時間がかかり、かつ交替領域の操作を行うライトコマ
ンドによって交替処理が発生したときに、交替セクタの
並べ替えを実行する(請求項3の発明)。
【0059】なお、交替セクタの並べ替えは、ライトコ
マンド(交替処理付き)の処理を通常どおり行い、その
終了後に行う。このようにすれば、並べ替え時間の延長
は、コマンド実行時間に比べて相対的に短いので、他の
コマンドは、従来と同様の処理時間が実行可能である。
【0060】また、上位装置からのコマンド実行時に、
そのコマンドの実行に付随させて交替セクタの並べ替え
動作を行う(請求項2の発明)代りに、上位装置からの
コマンド処理が行えない初期化中に、交替セクタの並べ
替え動作を行うことも可能である(請求項4の発明)。
この場合には、初期化以降のコマンド処理時間は、従来
と同様の時間で済ませることができる。しかも、情報記
憶媒体がリムーバブルな媒体の場合には、1台の情報記
憶装置で多くの情報記憶媒体を扱うため、並べ替えを行
うケースも必然的に多く発生されるので、特に効果が大
きい。
【0061】第3の実施の形態 例えば、先の図13に示した情報記憶媒体について(従
来例)、図1に示したように交替セクタの順序を並べ替
える際に(請求項2または請求項4の発明)、図13の
交替セクタS0〜S4のリードにおいて、仮りに交替セ
クタS2でリードエラーが発生したとすれば、この交替
セクタS2のリードのリトライを行わなければならない
ので、余分な時間がかかってしまう。そこで、交替セク
タの順序を並べ替える際に、リードエラーが発生したグ
ループについては、並べ替えを行わず(交替セクタの順
序関係をそのままにして)、他の連続した欠陥セクタの
あるグループについて、並べ替えを行う(請求項5の発
明)。
【0062】また、交替領域の途中に交替テーブルに登
録されていない交替セクタが存在する場合、例えば、図
13の交替セクタS0〜S4において、仮りに交替セク
タS3が未登録(使用されていない)のときは、この交
替セクタS3は、ライトコマンドの実行中に交替処理が
発生し、交替セクタS3へ交替しようとしたがエラーと
なったため、次の交替セクタS4へ交替処理を行った、
というケースが想定される(対応する欠陥セクタがない
ので、テーブルに登録されていない)。このようなケー
スでは、交替セクタS3に欠陥が生じているので、使用
すべきではない(請求項6の発明)。この関係を図4で
説明する。
【0063】図4は、交替領域の途中に未使用の交替セ
クタが存在する場合について、その交替セクタの並べ替
え時の主要な処理の流れを示すフローチャートと、バッ
ファメモリ上のデータのリード順序を示す図で、(1) は
フローチャート、(2) はバッファメモリ上のデータであ
る。図における符号は図13と同様であり、#31〜#
35はステップを示す。
【0064】図4(1) に示すように、ステップ#31
で、図13の交替セクタS0〜S2のデータを読み込
む。次のステップ#32で、図13の交替セクタS4の
データを読み込む。ステップ#33で、図13の交替セ
クタS4のデータを、図1の交替セクタS4へ書き込
む。ステップ#34で、図13の交替セクタS0,S1
のデータを、図1の交替セクタS0,S1へ書き込む。
【0065】ステップ#35で、図13の交替セクタS
2のデータを、図13の交替セクタS3(図1の交替セ
クタS2)を避けて、図1の交替セクタS3へ書き込
む。以上のような処理によって、バッファメモリ上に
は、図4(2) に示すようにデータが配列される。すなわ
ち、交替セクタの順序関係が、交替セクタS4,S0と
なって、対応する欠陥セクタU13,U14の順序関係
と一致し、また、欠陥が生じた交替セクタS3は、図1
3と同じ位置で、同様に不使用の状態(未登録の状態)
にされている。
【0066】このような問題は、不使用の交替セクタが
存在する場合だけでなく、交替セクタにダミーデータが
記録されている(読み出しは可能であるが、使用すべき
ではない)場合についても、全く同様である。ここで
も、例えば、図13の交替セクタS0〜S4において、
交替セクタS3にダミーデータが記録されている場合と
する。この場合には、次のような処理を行う(請求項7
の発明)。
【0067】図5は、交替セクタにダミーデータが存在
する場合について、その交替セクタの並べ替え時の主要
な処理の流れを示すフローチャートと、バッファメモリ
上のデータのリード順序を示す図で、(1) はフローチャ
ート、(2) はバッファメモリ上のデータである。図にお
ける符号は図13と同様であり、#41〜#45はステ
ップを示す。
【0068】図5(1) に示すように、ステップ#41
で、図13の交替セクタS0〜S4のデータを読み込
む。次のステップ#42で、交替セクタS0〜S4のデ
ータをチェックする。このチェックによって、交替セク
タS3にダミーデータが記録されていることが発見され
る。ステップ#43で、図13の交替セクタS4のデー
タを、図1の交替セクタS4へ書き込き込む。
【0069】ステップ#44で、図13の交替セクタS
0,S1のデータを、図1の交替セクタS0,S1へ書
き込む。ステップ#45で、図13の交替セクタS2の
データを、図13の交替セクタS3(図1の交替セクタ
S2)を避けて、図1の交替セクタS3へ書き込む。以
上のような処理によって、バッファメモリ上には、図5
(2) に示すようにデータが配列される。
【0070】第4の実施の形態 次に、一旦交替セクタの順序を並べ替えた後に(請求項
2または請求項4の発明)、上位装置からのライトコマ
ンドによる動作中に新規に欠陥セクタが発生して交替処
理が行われた場合の処理について説明する。このよう
に、すでに交替セクタの順序関係が、欠陥セクタの順序
と一致するように並べ替えている状態で、新規に欠陥セ
クタが発生して新たな交替処理が行われると、多くの場
合に、交替セクタの順序関係が、欠陥セクタの順序と一
致しなくなってしまう。
【0071】そこで、新規の欠陥セクタの直前あるいは
直後のセクタが欠陥セクタで、すでに交替処理されてい
るときは、次のような処理を行う(請求項8の発明)。
ここでは、先の図11に示したように、ユーザセクタU
14が欠陥セクタで、そのデータが交替セクタS0に記
憶されている場合で、その後のライトコマンドによって
ライト動作が行われ、その際に、新規にユーザセクタU
13にエラーが生じて交替処理が実行された場合とす
る。
【0072】図6は、交替セクタの並べ替えを行った後
に新規に欠陥セクタが発生した場合について、その交替
セクタの並べ替え時の主要な処理の流れを示すフローチ
ャートと、バッファメモリ上のデータのリード順序を示
す図で、(1) はフローチャート、(2) はバッファメモリ
上のデータである。図における符号は図11および図1
3と同様であり、#51〜#56はステップを示す。
【0073】この状態では、バッファメモリ上には、図
6(2) に示すようなユーザデータと交替セクタのデータ
とが記録されている。新規のライトコマンドによって、
図6(1) に示すように、ステップ#51で、ユーザセク
タU0〜U13にデータを書き込む。このライト時に、
新規にユーザセクタU13にエラーが生じたとする。ス
テップ#52で、ユーザセクタU14へ書き込むべきデ
ータを、交替セクタS0に書き込む。
【0074】次のステップ#53で、ユーザセクタU1
5〜U17にデータを書き込む。ステップ#54で、交
替セクタS0〜S4のデータを読み込む。ステップ#5
5で、図13の交替セクタS0へユーザセクタU13の
データを書き込む。ステップ#56で、図13の交替セ
クタS0〜S3のデータを、図1の交替セクタS0〜S
3へ書き込む。
【0075】以上の動作によって、新規に発生した欠陥
セクタであるユーザセクタU13に対応する交替セクタ
S4のデータが、図1のように、既存の交替セクタS0
(ユーザセクタU14に対応する)の前に配列される。
したがって、交替セクタの順序関係が、対応する欠陥セ
クタの順序関係と一致され、1セクタリードが生じる不
都合が回避される(パフォーマンスの低下が生じな
い)。
【0076】このように、一旦並べ替えを行った以降
に、ライトコマンドによって新規に交替処理が発生した
場合に、交替処理対象の新規欠陥セクタ(例えばユーザ
セクタU13)の直前あるいは直後のセクタ(例えばユ
ーザセクタU14)が欠陥セクタで、すでに交替されて
いたときは、既存の欠陥セクタ(ユーザセクタU14)
と新規の欠陥セクタ(ユーザセクタU13)の前後関係
と各欠陥セクタに対応する交替セクタ(例えばS0,S
4)の前後関係とが同じになるように、既存の交替セク
タおよび新規の交替セクタを記録すれば、図1のような
データが得られるので、連続した交替セクタのリードを
行うことが可能になり、パフォーマンスが向上される。
【0077】このように、ライトコマンドによって新規
に交替処理が発生した場合に、その後に、並べ替えを行
うコマンドを上位装置から発行することによって、上位
装置の都合のよい時点で、並べ替えを行うこともできる
(請求項9の発明)。このようなコマンドを用いる処理
は、情報記憶媒体がリムーバブルな媒体の場合には、1
台の情報記憶装置で多くの情報記憶媒体を扱うため、並
べ替えを行うケースも多く発生することが想定されるの
で、特に効果が大きい。
【0078】
【発明の効果】請求項1の情報記憶装置では、連続した
複数の欠陥セクタがある場合、それらに対応する交替セ
クタの配列順序を、その欠陥セクタの順序と一致するよ
うに並べ替えている。したがって、リード時に、これら
の欠陥セクタに対応する交替セクタのリードを1回で済
ますことが可能となり、パフォーマンスが向上される。
【0079】ところで、請求項1の情報記憶装置では、
交替セクタの並べ替えを実行中は、他の動作、例えば上
位装置からのコマンドの処理が行えない、というケース
が生じる。請求項2の情報記憶装置では、交替セクタの
順序の並べ替えを、上位装置からのコマンドの実行中
に、その処理に引き続いて行うようにしている。したが
って、請求項1の情報記憶装置の効果に加えて、上位装
置からのコマンドの実行中(例えばライトコマンド)で
も、コマンドが受け付けられない、という不都合は生じ
ない。
【0080】ところが、請求項2の情報記憶装置では、
並べ替えを行うコマンドが通常短時間で終了するコマン
ドであった場合には、並べ替えを行うことによって、逆
に通常よりも時間がかかる、というケースも生じる。そ
こで、請求項3の情報記憶装置では、上位装置からのラ
イトコマンド実行時に、交替処理が発生したとき、並べ
替えを行うようにしている。このように、コマンドの実
行時間が長くなる交替処理が発生した場合のライトコマ
ンドで並べ替えを行うことにより、通常実行時間の短い
コマンド(交替処理等の異常処理を行わないライトコマ
ンドを含む)のパフォーマンスを低下させずに、請求項
1の情報記憶装置と同様の効果が得られる。
【0081】請求項4の情報記憶装置は、請求項2の情
報記憶装置と同様に、並べ替えを行うコマンドが通常短
時間で終了するコマンドであった場合、並べ替えを行う
ことによって、逆に通常よりも時間がかかる、というケ
ースを想定しており、そのために、初期化中に、並べ替
えを行うようにしている。このように、本来、内部処理
を実行しており、上位装置からのコマンドは実行できな
い初期化処理中に並べ替えを行うので、初期化以降は、
コマンド処理のパフォーマンスを低下させることなく、
請求項1の情報記憶装置と同様の効果が得られる。
【0082】また、先の請求項2あるいは請求項4の情
報記憶装置では、交替セクタの並べ替えに伴って、既存
の交替セクタをリードする処理を必要とするが、その処
理動作中に異常が発生するケースも想定される。そこ
で、請求項5の情報記憶装置では、既存の交替セクタを
リード時にリードエラーが発生したときは、あえて並べ
替えを行わないようにしている。すなわち、交替セクタ
の並べ替え動作を無理に実行して、不所望なリードリト
ライによる余分な時間を掛けないように、リードエラー
の発生したグループ以外のグループのみ、交替セクタの
並べ替えを行うので、正常処理が可能なグループについ
ては、請求項1の情報記憶装置と同様な効果が得られ
る。
【0083】請求項6の情報記憶装置も、請求項2ある
いは請求項4の情報記憶装置と同様のケースを想定して
いるが、交替セクタの並べ替えに伴って、交替領域内の
先頭セクタと使用済みの最後のセクタとの間に未使用の
セクタ(すなわち、交替管理テーブルに登録されていな
いセクタ)が存在する場合に対応している。このよう
に、交替領域内の先頭セクタと使用済みの最後のセクタ
との間に存在する未使用のセクタは、通常何らかの問題
(欠陥等)がある可能性があり、交替セクタを単純に並
べ替えてしまうと、未使用のセクタを使用するケースが
考えられる。そこで、請求項6の情報記憶装置では、あ
るグループ内で交替セクタを並べ替える際に、移動する
交替セクタの中に存在している未使用のセクタは、欠陥
セクタと判断し、未使用のセクタを避けて交替セクタの
並べ替えを行う。したがって、欠陥セクタである可能性
の高いセクタを使用することなく、請求項1の情報記憶
装置と同様な効果が得られる。
【0084】また、請求項7の情報記憶装置も、請求項
2あるいは請求項4の情報記憶装置と同様の前提を想定
しているが、交替セクタの並べ替えを行うに際して、交
替領域内に、ダミーデータが埋められている欠陥セクタ
が存在するケースを考慮している。すなわち、請求項7
の情報記憶装置では、あるグループ内で交替セクタを並
べ替える際に、交替領域内にダミーデータが埋められて
いるセクタが存在するときは、そのセクタは欠陥セクタ
と判断し、そのセクタを避けて交替セクタの並べ替えを
行う。したがって、交替領域内にダミーデータが埋めら
れている欠陥セクタが存在していても、そのようなセク
タを誤って使用することが回避され、請求項1の情報記
憶装置と同様な効果が得られる。
【0085】請求項8の情報記憶装置も、請求項2ある
いは請求項4の情報記憶装置と同様のケースを前提に想
定しているが、交替セクタの並べ替えを行った後に、新
たに交替処理が発生した場合に対応している。すなわ
ち、交替セクタの並べ替えを行った後、新たなライトコ
マンドによる処理の実行中に交替処理が発生したとき
は、新規に発生した交替セクタは、その交替セクタが属
するグループ内の使用済みの最後の交替セクタの次に配
置されることになる。この場合には、次の初期化が実行
されるまでは、並べ替えが行われない状態になってい
る。そこで、請求項8の情報記憶装置では、交替セクタ
の並べ替えを行った後に、ライトコマンドで新規に交替
処理が発生したときは、交替処理対象の新規欠陥セクタ
の直前あるいは直後のセクタが欠陥セクタで、すでに交
替されていた場合、その既存の欠陥セクタと新規欠陥セ
クタとの前後関係が同じになるように並べ替えを行う。
したがって、一度並べ替えを行った後に、連続した欠陥
セクタが発生しても、その連続する欠陥セクタを含むセ
クタ群へのリード時に、それらの欠陥セクタに対応する
交替セクタのリードを、常に1回で済ませることが可能
となり、パフォーマンスを向上させることができる。
【0086】請求項9の情報記憶装置も、先の請求項8
の情報記憶装置と同様のケースを想定しており、請求項
2あるいは請求項4の情報記憶装置を前提にしている。
しかし、交替セクタの並べ替えを、上位装置からの並べ
替えを行うコマンドによって行う点に特徴を有してい
る。したがって、上位装置の都合のよいとき(例えば、
ある期間は情報記憶装置を使用しないとき等)に、交替
セクタの並べ替えを行うことができるので、他のコマン
ド処理のパフォーマンスを低下させることなく、請求項
1の情報記憶装置と同様な効果が得られる。また、一度
並べ替えを行った後に連続した欠陥セクタが発生した場
合でも、定期的に上位装置から並べ替えを行うコマンド
を発行することも可能であり、この場合にも、請求項1
の情報記憶装置と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報記憶装置において、図13に示
した情報記憶媒体について交替セクタの並べ替えを行っ
た状態の一例を概念的に示す図である。
【図2】この発明の情報記憶装置において、交替セクタ
の並べ換え時の主要な処理の流れを示すフローチャート
である。
【図3】図1のような交替処理が生じた場合について、
そのリード時の主要な処理の流れを示すフローチャート
と、バッファメモリ上のデータのリード順序を示す図で
ある。
【図4】交替領域の途中に未使用の交替セクタが存在す
る場合について、その交替セクタの並べ替え時の主要な
処理の流れを示すフローチャートと、バッファメモリ上
のデータのリード順序を示す図である。
【図5】交替セクタにダミーデータが存在する場合につ
いて、その交替セクタの並べ替え時の主要な処理の流れ
を示すフローチャートと、バッファメモリ上のデータの
リード順序を示す図である。
【図6】交替セクタの並べ替えを行った後に新規に欠陥
セクタが発生した場合について、その交替セクタの並べ
替え時の主要な処理の流れを示すフローチャートと、バ
ッファメモリ上のデータのリード順序を示す図である。
【図7】交替処理機能を備えた情報記憶装置について、
その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図8】図7に示した情報記憶装置において、情報記憶
媒体8上の記録領域内に設けられるグループとグループ
内のユーザ領域と交替領域との関係の一例を概念的に示
す図である。
【図9】再書き込みが可能な情報記憶媒体について、そ
の領域割り付けの一例を示す図である。
【図10】図9に示した情報記憶媒体8のDMA領域内
に設けられた交替管理テーブルの一例を示す図である。
【図11】従来の情報記憶装置において、情報記憶媒体
上の記録領域内に設けられるグループとグループ内のユ
ーザ領域と交替領域との関係の一例を概念的に示す図で
ある。
【図12】図11のような交替処理が生じた場合につい
て、そのライト時とリード時の主要な処理の流れを示す
フローチャートである。
【図13】図11に示した情報記憶媒体において、新た
な交替処理が行われた場合の一例を概念的に示す図であ
る。
【図14】図13のような交替処理が生じた場合につい
て、そのライト時の主要な処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図15】図13のような交替処理が生じた場合につい
て、そのリード時の主要な処理の流れを示すフローチャ
ートと、バッファメモリ上のデータのリード順序を示す
図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 上位装置とのI/F(インターフェース)装置 3 バッファ制御部 4 バッファメモリ 5 リード/ライト制御部 6 ROM 7 RAM 8 情報記憶媒体 9 交替管理テーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記憶媒体のライト時に欠陥セクタが
    発生したとき、交替処理を行う交替処理機能を備えた情
    報記憶装置において、 初期化時に交替テーブルの内容を確認し、連続する複数
    の欠陥セクタがあり、かつ、前記欠陥セクタの順序関係
    と各欠陥セクタに対応する交替セクタの順序関係が一致
    しない個所において、前記交替セクタの順序関係を前記
    欠陥セクタの順序関係と一致させるように並べ替えるこ
    とを特徴とする情報記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の情報記憶装置において、 コマンド実行中に、コマンド処理に引き続き、交替セク
    タの並べ替えを行うことを特徴とする情報記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の情報記憶装置において、 上位装置からのライトコマンドその他のコマンドの実行
    時に交替処理が発生したときは、並べ替えを行うことを
    特徴とする情報記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の情報記憶装置において、 初期化中に、並べ替えを行うことを特徴とする情報記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項4の情報記憶装置
    において、 交替セクタを並べ替える際、既存の交替セクタをリード
    して、リードエラーが発生したときは、該エラーの発生
    したグループについては、交替セクタを並べ替える動作
    を中止し交替領域内の交替セクタは元のままにしてお
    き、他のグループについて並べ替えを行うことを特徴と
    する情報記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または請求項4の情報記憶装置
    において、 あるグループ内で交替セクタを並べ替える際に、移動す
    る交替セクタ中にテーブルが登録されていない未使用の
    交替セクタがあったときは、当該セクタは欠陥セクタと
    判断し、当該セクタを避けて並べ替えを行うことを特徴
    とする情報記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項2または請求項4の情報記憶装置
    において、 交替セクタを並べ替え、ダミーデータが入っているセク
    タが存在したときは、当該セクタは欠陥セクタと判断
    し、当該セクタを避けて並べ替えを行うことを特徴とす
    る情報記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項2または請求項4の情報記憶装置
    において、 並べ替えを行った以降に、ライトコマンドその他のコマ
    ンドによって新規に交替処理が発生した場合に、交替処
    理対象の新規欠陥セクタの直前あるいは直後のセクタが
    欠陥セクタで、すでに交替されていたときは、該既存の
    欠陥セクタと該新規の欠陥セクタの前後関係と各欠陥セ
    クタに対応する交替セクタの前後関係とが同じになるよ
    うに、既存の交替セクタおよび新規の交替セクタを記録
    することを特徴とする情報記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項2または請求項4の情報記憶装置
    において、 連続した欠陥セクタとそれぞれに対応する交替セクタの
    順序関係が一致するような交替セクタの並べ替えの処理
    を、該並べ替えを行うコマンドによって行うことを特徴
    とする情報記憶装置。
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