JPH06110619A - 外部記憶装置 - Google Patents

外部記憶装置

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Publication number
JPH06110619A
JPH06110619A JP25601092A JP25601092A JPH06110619A JP H06110619 A JPH06110619 A JP H06110619A JP 25601092 A JP25601092 A JP 25601092A JP 25601092 A JP25601092 A JP 25601092A JP H06110619 A JPH06110619 A JP H06110619A
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JP
Japan
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block
disk
external storage
storage device
defective
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JP25601092A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yorimitsu
圭一 依光
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06110619A publication Critical patent/JPH06110619A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブロック不良によるエラー発生時に不良交替処
理を行う機能を備えた外部記憶装置に関し、不良交替処
理に伴う内部的なヘッド位置付けによるオーバーヘッド
を低減あるいは全く無くす。 【構成】ディスク制御装置10のアクセス手段32によ
るライト動作の際に、ディスク装置12の書込ブロック
でエラーが発生した場合、不良交替処理手段34は後続
する最初のインラインブロック30にデータを書込む不
良交替処理を行う。不良交替処理手段34は、書込動作
によるエラー時に、予備ブロック26にデータを書き込
む従来と同じ交替処理を一旦行い、その後にエラー発生
ブロックの後続ブロックから最初の空きインラインブロ
ック30の1つ手前までのブロックに書き込んでいるデ
ータを1ブロック後方にずらして書き替えると共に、エ
ラー発生ブロックの次のブロックに予備ブロックに不良
交替していたデータを書き込むスリップ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータか
らの指示により磁気ディスク装置内に格納されているフ
ァイル等のリード動作またはライト動作を実行する外部
記憶装置に関し、特に、ブロック不良によるエラー発生
時に不良交替処理を行う機能を備えた外部記憶装置に関
する。
【0002】ホストコンピュータからの指示で磁気ディ
スク装置に格納されたファイルのリードまたはライトを
実行する際に、アクセスしたブロックでデータチェック
等のデバイスに依存した障害が発生した際には、障害発
生ブロックを予備として準備された別のブロックに論理
的に割り当てる不良交替処理を行う。一般的に不良交替
処理によりサブシステム全体のデータ処理性能は低下す
る。即ち、不良ブロックを検出して健全なブロックにラ
イトする処理、及び不良交替処理を施されたブロックを
リードする処理では、各々ディスク最大2回転ずつ余分
の処理時間が発生する。更に当該ブロックから後ろのブ
ロックを逐次的に連続リード/ライト処理するような場
合は交替シリンダから再び当該シリンダにシークするた
め更に2回転を必要とする。このような無駄な時間を短
縮することが望まれる。
【0003】
【従来の技術】図13は外部記憶装置として使用される
サブシステムの概略を示したもので、図13(a)はデ
ィスクアレイ制御装置を示し、図13(b)は通常のデ
ィスク制御装置を示す。例えば図13(a)にあって
は、上位装置としてのホストCPU16に対しコントロ
ーラ10が設けられ、コントローラ10の配下に入出力
用のデバイスとして例えば3台のディスク装置12を接
続している。
【0004】また、コントローラ10はディスク装置1
2を個別的にアクセスするが、3台のディスク装置12
でディスクアレイを構成した場合には、3台のディスク
装置12を同時並列的に動作し、ホストCPU16との
間でやりとりするデータを例えばブロック単位(セクタ
単位)に分割してリードまたはライトする。この場合、
1台のディスク装置はパリティデータの格納用に使用さ
れる。
【0005】図14は不良交替処理を予定したディスク
媒体のトラックフォーマット及びID部分の構造を示
す。IDフィールドのフラグ内のビット1は不良セクタ
フラグに使用され、またビット0は交替セクタフラグに
使用される。尚、ビット7〜2は空きビットとなる。図
15は従来のユーザブロック24と予備ブロック26の
関係を示したもので、一般的にユーザブロック24と予
備ブロック26は異なる領域、即ちシリンダに存在す
る。
【0006】図16は従来のリード処理またはライト処
理における不良交替処理を示したフローチャートであ
る。図16において、ホストCPU16からの指示でデ
ィスク制御装置10がリードまたはライト実行中にデー
タ部あるいはID部でデータチェック系のエラーがが発
生すると、このエラー発生をステップS1で判別してス
テップS2以降の不良交替処理に進む。
【0007】まずディスク制御装置10は、ステップS
2でエラー発生ブロックを不良ブロックと見做し、この
ブロックに対するホストCPU16からのアクセスをエ
ラー終了させ、ブロックのIDに不良フラグをセットし
て不良交替処理に入る。ここで、ディスク装置がアレイ
構造をとる場合は、パリティ格納用ディスクからのパリ
ティデータを用いることでエラー発生ブロックのデータ
を復元できるので、ホストCPU16に対するアクセス
をエラー終了させる必要はない。この場合の不良交替処
理はホストアクセスの終了後、ディスク制御装置10が
アイドル状態になったときに実行される。
【0008】不良交替処理では、ステップS3でエラー
発生ブロックに対するデータを予備ブロックにライト
し、次にステップS4でディスク制御装置10内のディ
フェクト管理テーブルを更新し、更にステップS5でデ
ィスク装置12内のディフェクトシリンダ内の実際のデ
ィフェクト管理テーブルを更新する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の不良交替処理にあっては、不良交替処理その
ものに時間がかかり、また不良交替処理の済んだブロッ
クをリードする際にも時間がかかるという問題があっ
た。まず不良交替処理にあっては、図15に示したよう
に、エラーの発生したユーザブロック24と不良交替の
割当られる予備ブロック26とは異なるシリンダに存在
するため、現在位置から目的の予備シリンダに対してシ
ークを実行して再位置づけを行う必要があり、この分だ
けオーバーヘッドが発生する。
【0010】図17は、不良交替されたブロックに対す
るリード処理を示したもので、ステップS1でリード処
理中にアクセスしたブロックのID部の交替セクタフラ
グを見て不良交替されたブロックであることを検出する
と、ステップS2に進んでディスク制御装置10内のデ
ィフェクト管理テーブルを参照し、ステップS3で不良
交替されている予備ブロックにシークしてヘッドを位置
付け、ステップS4で対応する不良交替ブロックをリー
ドする。但し、アレイ構造の場合は、パリティデータか
ら復元できるので、不良交替領域のリードは必要ない。
【0011】このように不良交替されたブロックから連
続してブロックのリードを行う場合も、不良交替ブロッ
クへのヘッド位置付け、不良交替ブロックをリードした
後に再度元のブロックへヘッドを位置付けする必要があ
り、オーバーヘッドが増加してしまう。従って、リード
またはライト処理中にデータチェック等のディスク媒体
に依存する何らかのエラーが発生して不良交替処理が実
行された場合、或いは不良交替されたブロックのリード
が実行された場合には、最大ディスク2回転分の時間が
かかり、内部的なオーバーヘッドが発生するという問題
があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、不良交替処理に伴う内部的なヘッド
位置付けによるオーバーヘッドを低減あるいは全く無く
すようにした外部記憶装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、図1(a)に示すように、入
出力要求を処理するディスク制御装置10と、ディスク
制御装置10により固定長のブロック単位でデータの読
み書きを受ける1又は複数のディスク装置12とを備え
た外部記憶装置を対象とする。
【0014】このような外部記憶装置につき本発明にあ
っては、ディスク装置12に、ユーザ領域24の同一シ
リンダ位置で且つ同一トラック位置内で所定ブロック置
きに不良交替に使用するインラインブロック30を設け
る。またディスク制御装置10には、上位装置16から
の入出力要求に基づいて特定のディスク装置に対するリ
ード動作またはライト動作を実行するアクセス処理手段
32を設け、更に、アクセス手段32によるライト動作
の際に、ディスク装置12の書込ブロックでエラーが発
生した場合、図1(b)に示すように、後続する最初の
インラインブロック30にデータを書込む不良交替処理
手段34を設けたことを特徴とする。
【0015】このため不良交替処理が済んだ状態でアク
セス手段34は、リード動作時に不良交替済みのブロッ
クにアクセスした場合は、同一シリンダで且つ同一トラ
ック内の後続する最初のインラインブロック30にアク
セスしてリードすることができる。また本発明の不良交
替処理手段は、図1(c)に示すスリップ処理を行うよ
うにしてもよい。
【0016】即ち、不良交替処理手段34は、アクセス
手段32の書込動作でエラーが発生した場合には、予備
ブロック26にデータを書き込む従来と同じ交替処理を
一旦行う。ライト動作が終了すると、外部指令に基づい
てエラー発生ブロックから最初の空きインラインブロッ
ク30の1つ手前までのブロックのデータを1ブロック
後方にずらして書き替えるスリップ処理を行う。
【0017】このスリップ処理が済んだ状態でアクセス
手段34は、リード動作時に不良交替済みのブロックに
アクセスした場合は、不良交替済みの次のブロックにア
クセスしてリードすることができる。
【0018】
【作用】このような構成を備えた本発明の外部記憶装置
によれば、リードまたはライト処理中に不良交替の対象
となるようなエラーが発生した場合、エラー発生ブロッ
クに後続する最初の空きインラインブロックが不良交替
ブロックに使用されることとなり、不良発生ブロックと
同じシリンダで且つトラックに不良交替を行うことがで
きる。
【0019】このため不良交替処理は後続する最初の空
きインラインブロックに位置付けするに要する時間のオ
ーバータイムだけで済み、内部間に発生するオーバータ
イムを最小限に抑えることができる。また交替処理が済
んだ後のリード処理で不良交替されたブロックを検出し
た場合にも、同様に不良交替された同一シリンダで且つ
同一トラック内のインラインブロックに位置付けだけの
オーバータイムで済む。
【0020】またエラー発生時の不良交替処理は従来と
同様に、異なるシリンダの予備ブロックに対し行うが、
その後にホストコマンドや外部スイッチ操作指令を受
け、エラーブロックから後続する最初の空きインライン
ブロックの間の格納データを1ブロック後方にずらして
エラーブロックの直後のブロックを空け、ここに予備ブ
ロックに交替処理されているデータを書き替えるスリッ
プ処理を行っておくことで、スリップ処理が済んだ状態
では、不良交替されたブロック検出に対し次のブロック
に位置付けることでリードでき、実質的にオーバーヘッ
ドは生じない。
【0021】
【実施例】図2は本発明の第1実施例を示した実施例構
成図であり、図2(a)にディスクアレイ制御装置を示
し、図2(b)に通常のディスク制御装置を示す。図2
(a)を例にとると、10−1,10−2はディスク制
御装置としてのコントローラであり、コントローラ10
−1,10−2からのデバイスインタフェース18−
1,18−2のそれぞれには、この実施例にあっては3
台のディスク装置12−1〜12−3を接続している。
また、コントローラ10−1,10−2の上位装置とし
てホストCPU16が設けられ、それぞれチャネル14
を介して接続されている。
【0022】図3は図2の第1実施例に設けたディスク
装置12−1〜12−3におけるトラックフォーマット
の説明図であり、取り出して示すIDの構造において、
オフセット1〜2のフラグの中に従来設けていたビット
0の交替セクタフラグとビット1の不良セクタフラグに
加えて、新たにビット2にセクタ使用済みフラグを設け
ている。このビット2のセクタ使用済みフラグは、次の
説明で明らかにするユーザブロックの中に所定間隔置き
に設けた不良交替のための予備ブロックとして使用する
インラインブロックの使用済みの有無を示すようにな
る。
【0023】図4は第1実施例のディスク装置における
1トラック分のブロック構成を示したもので、インデッ
クスで示される1トラック分の領域に、例えばブロック
0〜nの(n+1)ブロック置きにインラインブロック
30−1,30−2を設けている。このインラインブロ
ック30−1,30−2は図5のユーザブロックと予備
ブロックの配置に示すようにシリンダ0〜Nのユーザブ
ロック24について設けられている。また、シリンダN
+1,N+2には従来と同様、不良交替処理のための予
備ブロック26が割り当てられている。
【0024】図2に示したコントローラ10−1,10
−2は図1の原理説明図に示したように、アクセス処理
手段32及び不良交替処理手段34としての機能をも
ち、その詳細は図6及び図7のフローチャートに示す処
理機能をもつ。図6は図2の第1実施例におけるリー
ド,ライト処理に伴う不良交替処理の詳細を示したフロ
ーチャートである。
【0025】図6において、リードまたはライト処理中
に不良交替の対象となるようなエラーが発生した場合、
このエラー発生がステップS1で検出され、ホストCP
Uに対するアクセスをエラー終了させると共に、ステッ
プS2でエラー発生ブロックのIDに設けている不良セ
クタフラグをセットする。次にステップS3でコントロ
ーラ内のディフェクト管理テーブルをチェックしてエラ
ー発生ブロックに後続する最も近い最初のインラインブ
ロックが既に使用されているかどうか、IDのセクタ使
用済みフラグから既に使用されているかどうかをステッ
プS4で確認する。ここで、もし使用済みフラグ=1で
インラインブロックが使用されていた場合には、図16
に示したと同じ通常の予備セクタとの不良交替処理を行
う。
【0026】ステップS4でインラインブロックが未使
用であった場合にはステップS5に進み、コントローラ
内のディフェクト管理テーブルにおける予備ブロックと
して使用しようとするインラインブロックのセクタ使用
済みフラグをセットした後、ステップS6でディフェク
ト管理テーブルをディスク装置に書き込み、最終的にス
テップS7でセクタ使用済みテーブルを1にセットして
インラインブロックにエラー発生ブロックのデータをラ
イトする。
【0027】このようなインラインブロックに対する不
良発生ブロックのデータライト状態にあっては、インラ
インブロックのIDフラグはセクタ使用済みフラグと交
替セクタフラグが共に1にセットされた状態となる。
尚、図6にあっては、ステップS6でコントローラ内の
ディフェクト管理テーブルをディスク装置にライトして
いるが、このディスク装置への管理テーブルのライトは
適宜のタイミングで良く、例えばステップS7でインラ
インブロックに不良発生ブロックのデータを書き込んだ
後にステップS6の処理を行ってもよい。
【0028】このような第1実施例における不良交替処
理にあっては、インラインブロックがエラー発生ブロッ
クと同一シリンダで且つ同一トラックに存在しているた
め、エラー発生ブロックから最初の空き状態にあるイン
ラインブロックにヘッドを位置付けるだけの時間がオー
バーヘッドとなり、実際には数ブロックの処理で済み、
従来の別シリンダへのヘッド位置付けを必要とした不良
交替処理に比べ、オーバーヘッドを最小限に抑えること
ができる。
【0029】例えば図4において、ブロック0でエラー
が発生した場合には、ブロックnの次がインラインブロ
ック30−1になるため、nブロック分のスリップがオ
ーバーヘッドとなり、従来のディスク2回転のオーバー
ヘッドに比べ大幅にオーバーヘッドを低減できる。図7
は図6のインラインブロックに対する不良交替処理が済
んだ後のリード処理を示したフローチャートである。
【0030】図7において、リード処理の際にステップ
S1で不良交替ブロックを検出すると、即ちアクセスし
たブロックのID内のフルフラグが1にセットされてい
ることを検出すると、ステップS2に進んでコントロー
ラ内のディフェクト管理テーブルを参照し、当該ブロッ
クがインラインブロックに不良交替されているか否か確
認する。
【0031】不良発生ブロックがインラインブロックに
不良交替されていなければ、通常の別シリンダの処理ブ
ロックに対し位置付けを行う図17に示したと同じリー
ド処理となる。一方、インラインブロックに不良交替さ
れている場合にはステップS4に進み、同一シリンダで
且つ同一トラックに存在する後続するインラインブロッ
クに位置付け、ステップS5でインラインブロックのリ
ードを行う。
【0032】例えば図4において、エラー発生ブロック
0のデータがインラインブロック30−1に不良交替さ
れていたとすると、不良交替されたブロックであること
を検出した後に最大nブロックのスリップ処理によりイ
ンラインブロック30−1のデータをリードできる。ま
た、エラー発生ブロック0に続いてブロック1を連続し
てリードする場合にも、インラインブロック30−1を
リードした後に1回転待てば連続する次のブロック1を
リードでき、従来は別シリンダの予備ブロックで不良交
替されたデータをリードした後に再び元のシリンダに戻
って連続する次のブロックをリードするためにディスク
3回転を必要としたが、本発明は連続したリードであっ
ても不良交替済みのデータリードに連続するデータブロ
ックのリードは1回転待ちで済むことができる。
【0033】図8は本発明の第2実施例を示した実施例
構成図であり、この実施例にあってはライト処理の際に
データチェック等のエラーが発生した場合には、従来と
同様、異なるシリンダの予備ブロックに対する不良交替
処理を実行し、ライト処理が終了した後に不良発生ブロ
ックの直後のブロックに不良発生ブロックのデータを書
き込み、後続する書込済みのブロックについては、最初
に空き状態にあるインラインブロックまで1ブロックず
つずらすステップ処理を行うようにしたことを特徴とす
る。
【0034】図8において、コントローラ10−1,1
0−2、ディスク装置12−1〜12−3、デバイスイ
ンタフェース18−1,18−2、チャネル14及びホ
ストCPU16については図2の第1実施例と同じであ
るが、更にコントローラ10−1,10−2に対し共用
メモリ20が設けられ、またコントローラ10−1,1
0−2のそれぞれにスリップ処理を起動するためのディ
ップスイッチ22−1,22−2を設けたことを特徴と
する。
【0035】コントローラ10−1,10−2は図1の
原理説明図に示したと同様、アクセス手段32及び不良
交替処理手段34としての機能を有する。この内、不良
交替処理手段34としての機能については、ライト動作
のエラー発生時にも通常通り別シリンダの予備ブロック
に対する不良交替処理を実行し、その後にスリップ処理
により不良発生ブロックの次のブロックにデータを書き
替えるようになる。
【0036】図9は第2実施例におけるスリップ処理の
原理を示したもので、図9(a)に示すブロックnのラ
イトでデータチェックが発生したとすると、図9(b)
に示すようにデータチェックが発生したブロックnにか
かるべきデータの内容を1つ後ろのブロックn+1に書
き、ブロックn+1に書いているデータについては後続
するデータと共に1ブロックずつずらして書くようにな
る。
【0037】本発明にあっては、このスリップ処理によ
る1ブロック分のデータずれを吸収するため、ユーザ領
域の所定ブロック間隔毎に図5に示したようにインライ
ンブロック30−1〜30−3を設けている。また、図
9(a)でブロックnのデータチェックに伴って図9
(b)のスリップ処理を行うことは、ホストアクセスの
オーバーヘッドが長くなることから、一旦、従来と同
様、別シリンダの予備ブロックに対する交替処理を実行
し、ホストCPU16に対するライト動作を終了した後
に図9(b)のスリップ処理を実行する。
【0038】図10は図8の第2実施例におけるスリッ
プ処理の詳細を示したフローチャートである。図10に
おいて、コントローラ10−1または10−2は、ホス
トCPUからのコマンド指示またはコントローラ10−
1,10−2側に設けたディップスイッチ22−1,2
2−2の設定操作により図10ステップS1以降の動的
なステップ処理を実行する。
【0039】ここで、ホストCPU16からのコマンド
指示にあっては、アーギュメントにより操作開始シリン
ダと終了シリンダを通知し、この操作開始シリンダと終
了シリンダで決まる処理単位を処理エクステントと呼
ぶ。また、ディップスイッチ22−1,22−2の設定
によるスリップ処理については、シリンダ0から例えば
数シリンダ分のエクステントで順次操作を繰り返す。ま
た、ディップスイッチの設定処理に基づくスリップ処理
の開始は、コントローラ10−1,10−2のファーム
ウェアがアイドルループ内にあるときであり、アイドル
ループを予め定めた一定回数以上ループするとスリップ
処理を実行する。
【0040】このようにホストCPU16からのコマン
ド指示またはディップスイッチの設定が行われると、1
シリンダまたは指定エクステント毎の操作を開始する。
即ち、コントローラはステップS2でディスク装置から
コントローラ内にディフェクト管理テーブルを読み込
み、ステップS3で共用メモリ20に読み込んだエクス
テントが現在使用中であることを示すマークを書き込
む。このエクステント使用中を示すマークの書込みによ
り、例えばコントローラ10−1がマークしたエクステ
ントに対し動的なスリップ処理を実行している間は、反
対側のコントローラ10−2が同じエクステントに対し
アクセスすることを禁止する。
【0041】次にステップS4で最寄りのインラインブ
ロックが未使用かどうか確認し、もし使用済みならば次
のインラインブロックへの処理を進め、また未使用であ
ったならばステップS5に進んで1つ前のインラインブ
ロックからの範囲内のユーザブロックに不良交替された
ものがあるか否かチェックする。もし不良交替されたユ
ーザブロックがあるとステップS6に進み、コントロー
ラ内のテーブルにインラインブロックの使用済みをマー
クし、ステップS7でエラー発生ブロックから最初の空
き状態にあるインラインブロックの手前までのデータを
1ブロックシフトしながらライトする。勿論、エラー発
生ブロックのデータについては別シリンダの予備ブロッ
クの不良交替ブロックから予めデータを読み出しておい
て使用する。
【0042】また、ステップS6でコントローラ内のテ
ーブルにインラインブロック使用済みをマークする場
合、不良交替されたブロックが1つ存在した場合には後
続する最初の1つの空きのインラインブロックについて
インラインブロック使用済みをマークし、複数存在する
場合には不良交替されたブロック分のインラインブロッ
クについてインラインブロック使用済みをマークする。
【0043】このようにして、指定されたエクステント
内の全てのインラインブロックに対しての処理が完了し
たことがステップS8で判別されると、ステップS9に
進んでコントローラ内で更新された管理テーブルをディ
スク装置に書き戻す。更にステップS10で共用メモリ
20内の「当該エクステント使用中」のマークを解除
し、エクステントの解除が検出され次第、ホストCPU
に対し処理の再開要求を発行する。
【0044】図11は図8の第2実施例における動的ス
リップ処理の具体例を示したもので、今、図11(a)
に示すようにインラインブロックA〜A+1間のブロッ
クX+1でデータチェックによるエラー発生ブロックと
なっていることが判別されると、図11(b)示す動的
スリップ処理を行う。即ち、ブロックX+2のIDの参
照で不良ブロックが確認され、この不良ブロックX+2
のデータDX+2 からインラインブロックA+1の1つ手
前までのデータDy-1 が順次スリップされて書き込まれ
る。
【0045】その結果、不良ブロックX+2の直後に不
良ブロックに書き込んでいるデータDX+2 が書き込ま
れ、インラインブロックA+1には直前のブロックyに
合ったデータDyが書き込まれることになる。また、管
理テーブル上でインラインブロックA+1は使用済みに
マークされることになる。図12は第2実施例の動的ス
リップ処理が済んだ後のリード処理を示したフローチャ
ートである。
【0046】図12において、ステップS1でアクセス
したブロックが不良交替ブロックであることをブロック
ID内の不良フラグ=1のセットで検出するとステップ
S2に進んでコントローラ内のディフェクト管理テーブ
ルを参照し、不良発生ブロックが動的にスリップされて
いるか否かチェックする。既に動的スリップ処理が済ん
でいるとステップS4に進み、不良発生ブロックをスキ
ップして次のブロックをリードする。
【0047】このように、予備ブロックへの不良交替を
スリップ処理により実際のエラー発生ブロックの次のブ
ロックに書き替える動的スリップ処理により、動的スリ
ップ処理以降における異なるシリンダの予備ブロックへ
のシークによるリード動作またはライト動作は不要とな
り、1ブロックのスキップにすぎないことからオーバー
ヘッドはないということができ、不良交替処理が行われ
ていても高速のアクセスが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、通常の予備ブロックに加えてユーザブロック内に一
定間隔に予備ブロックとしてインラインブロックを配置
することにより、不良セクタの割当て時及び割当て後の
不良セクタのリードで生ずる内部的なオーバーヘッドを
低減し、サブシステムとしての外部記憶装置の使用効率
を向上させることができる。
【0049】また、ユーザブロック内に一定間隔に予備
ブロックとしてのインラインブロックを配置して、シリ
ンダ位置の異なる予備ブロックへの交替が済んだ後に不
良発生ブロックの直後のブロックに交替データを書き替
えるスリップ処理を行っておくことで不良発生ブロック
の次のブロックが交替ブロックとなり、内部的なオーバ
ーヘッドが消滅し、システムの使用効率を更に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の第1実施例を示した実施例構成図
【図3】本発明のディスク媒体に用いるトラックフォー
マットの説明図
【図4】本発明のブロック構成を1トラック分について
示した説明図
【図5】本発明のディスク装置におけるユーザブロック
と予備ブロックを示した説明図
【図6】第1実施例のリード/ライト処理に伴う不良交
替処理を示したフローチャート
【図7】第1実施例の交替処理後のリード処理を示した
フローチャート
【図8】本発明の第2実施例を示した実施例構成図
【図9】第2実施例の交替処理で行うスリップ処理の説
明図
【図10】第2実施例のリード/ライト処理に伴う不良
交替処理を示したフローチャート
【図11】第2実施例の交替処理で行うスリップ処理の
具体例を示した説明図
【図12】第2実施例の交替処理後のリード処理を示し
たフローチャート
【図13】従来装置の構成図
【図14】従来のディスク媒体に用いたトラックフォー
マットの説明図
【図15】従来装置におけるユーザブロックと予備ブロ
ックを示した説明図
【図16】従来のリード/ライト処理に伴う不良交替処
理を示したフローチャート
【図17】従来の交替処理後のリード処理を示したフロ
ーチャート
【符号の説明】
10:ディスク制御装置(コントローラ) 12,12−1〜12−3:ディスク装置 14:チャネル 16:ホストCPU(上位装置) 18−1,18−2:デバイスインタフェース 20:共用メモリ 22−1,22−2:ディップスイッチ 24:ユーザブロック 26:予備ブロック 30:インラインブロック 32:アクセス手段 34:不良交替処理手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上位装置(16)と、該上位装置(16)
    からの入出力要求を処理するディスク制御装置(10)
    と、該ディスク制御装置(10)により固定長のブロッ
    ク単位でデータの読み書きを受ける1又は複数のディス
    ク装置(12)とを備えた外部記憶装置に於いて、 前記ディスク装置(12)は、ユーザ領域(24)の同
    一シリンダ位置で且つ同一トラック位置内で所定ブロッ
    ク置きに不良交替に使用するインラインブロック(3
    0)を設け、 前記ディスク制御装置(10)には、上位装置(16)
    からの入出力要求に基づいて特定のディスク装置に対す
    るリード動作またはライト動作を実行するアクセス処理
    手段(32)と、該アクセス手段(32)によるライト
    動作の際に、ディスク装置(12)の書込ブロックでエ
    ラーが発生した場合、後続する最初のインラインブロッ
    ク(30)にデータを書込む不良交替処理手段(34)
    を設けたことを特徴とする外部記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1または2記載の外部記憶装置に於
    いて、前記アクセス手段(34)は、リード動作時に不
    良交替済みのブロックにアクセスした場合は、同一シリ
    ンダで且つ同一トラック内の後続する最初のインライン
    ブロックにアクセスしてリードすることを特徴とする外
    部記憶装置。
  3. 【請求項3】上位装置(16)と、該上位装置(16)
    からの入出力要求を処理するディスク制御装置(10)
    と、該ディスク制御装置(10)により固定長のブロッ
    ク単位でデータの読み書きを受ける1又は複数のディス
    ク装置(12)とを備えた外部記憶装置に於いて、 前記ディスク装置(12)は、ユーザ領域(24)の同
    一シリンダ位置で且つ同一トラック位置内で所定ブロッ
    ク置きに不良交替に使用するインラインブロック(3
    0)を設け、 前記ディスク制御装置(10)には、上位装置(16)
    からの入出力要求に基づいて特定のディスク装置に対す
    るリード動作またはライト動作を実行するアクセス処理
    手段(32)と、該アクセス手段(32)の書込動作で
    エラーが発生した場合には、予備ブロック(26)にデ
    ータを書き込み、該ライト動作の終了後に外部指令に基
    づいてエラー発生ブロックから最初の空きインラインブ
    ロック(30)の1つ手前までのブロックのデータを1
    ブロック後方にずらして書き替えるスリップ処理を行う
    不良交替処理手段(34)とを設けたことを特徴とする
    外部記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の外部記憶装置に於いて、前
    記アクセス手段(34)は、リード動作時に不良交替済
    みのブロックにアクセスした場合は、該不良交替済みの
    次のブロックにアクセスしてリードすることを特徴とす
    る外部記憶装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の外部記憶装置に於いて、前
    記不良交替処理手段(34)は、上位装置(16)から
    の命令または外部スイッチの操作入力に基づいて前記ス
    リップ処理を開始することを特徴とする外部記憶装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5記載の外部記憶装置に於い
    て、前記ディスク装置(10)は上位装置(16)から
    の入出力要求に基づいて複数のディスク装置(12)を
    同時並列的にアクセスするディスクアレイ制御装置又は
    単一のディスク装置をアクセスする通常の制御装置であ
    ることを特徴とする外部記憶装置。
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