JPH0935358A - ライトテスト方法及び光学的情報記録再生装置 - Google Patents

ライトテスト方法及び光学的情報記録再生装置

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JPH0935358A
JPH0935358A JP7182614A JP18261495A JPH0935358A JP H0935358 A JPH0935358 A JP H0935358A JP 7182614 A JP7182614 A JP 7182614A JP 18261495 A JP18261495 A JP 18261495A JP H0935358 A JPH0935358 A JP H0935358A
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power
recording medium
power level
signal
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JP7182614A
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Shunpei Kimura
俊平 木村
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/006Overwriting
    • G11B7/0062Overwriting strategies, e.g. recording pulse sequences with erasing level used for phase-change media

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録パワーの変動によって記録ピットが変化
し、情報記録の高速化や高密度化に十分対応できなかっ
た。 【解決手段】 光磁気ディスク1に記録パワーを変化さ
せて所定の信号を記録しその再生信号振幅に基づいてデ
ィスク1の高温レベル状態が始まる直前のパワーレベル
を検出するステップと、得られたパワーレベルをもとに
ディスク1に低温レベル状態を形成するパワーレベルP
Lを決定するステップと、ディスク1に長さの異なる信
号を記録パワーを変化させて記録し、その長さの異なる
信号の再生信号のピーク値とボトム値の中間値の差に基
づいてディスク1に高温レベル状態を形成するパワーレ
ベルPH1を決定するステップと、ディスク1に所定の
信号を記録パワーを変化させて記録し、その再生微分信
号の正負の振幅の差に基づいて高温レベル状態を形成す
るパワーレベルPH2を決定するステップとを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的情報記録に
おいて光源の多値制御の記録パワーを最適値に調整する
ためのライトテスト方法、及びそれを用いた光学的情報
記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録媒体に光ビームを照射し
て光学的に情報を記録あるいは再生する装置としては、
予め情報が記録された再生専用の記録媒体の再生を行う
再生専用の装置、記録膜を熱で開口して情報ピットを記
録する追記型の装置、媒体の結晶状態を変化させ、その
反射率の違いで情報を記録する装置、垂直磁化膜の磁化
の方向を変えて情報ピットを記録する書き換え型の装置
などがある。
【0003】図14はその中で書き換え型の光変調オー
バーライト方式の光磁気ディスク装置を示した構成図で
ある。図14に於いて、1は情報記録媒体であるところ
の光磁気ディスクであり、ガラスやプラスチックなどの
透明基板上に磁性膜2が形成されている。光磁気ディス
ク1はスピンドルモータ3の回転軸に装填され、スピン
ドルモータ3の駆動によって所定の速度で回転する。光
磁気ディスク1の下面には、光学ヘッド4が配置され、
上面には光学ヘッド4と相対向してバイアスマグネット
13が配置されている。光学ヘッド4内には、記録再生
光源の半導体レーザ5が設けられ、この半導体レーザ5
から射出された光ビームはコリメータレンズ6で平行化
された後偏光ビームスプリッタ7を透過して対物レンズ
8に入射する。入射した光ビームは対物レンズ8で絞ら
れ、微小光スポットとして光磁気ディスク1の磁性膜2
上に集光される。情報を記録する場合は、半導体レーザ
5の光ビームは情報信号に応じて変調され、光磁気ディ
スク1の情報トラック上に照射される。一方、情報記録
時は、バイアスマグネット13から光磁気ディスク1に
一定方向の磁界が印加されており、この磁界の印加と変
調された光ビームの照射によって一連の情報が記録され
る。
【0004】また、光磁気ディスク1に照射された光ビ
ームは媒体面で反射される。この反射光は再び対物レン
ズ8を通って偏光ビームスプリッタ7に入射し、その偏
光面でビームスプリッタ9側へ反射され、半導体レーザ
5の入射光と分離される。ビームスプリッタ9では入射
光束が2つの光束に分離され、一方の光束はセンサレン
ズ10を介して光センサ11で受光される。光センサ1
1の受光信号はAT・AF回路(オートトラッキング、
オートフォーカス制御回路)12に入力され、AT・A
F回路12ではその受光信号をもとにトラッキング誤差
信号及びフォーカス誤差信号が生成される。そして、得
られたトラッキング誤差信号、フォーカス誤差信号をも
とに対物レンズアクチュエータ14を駆動し、対物レン
ズ8をトラッキング方向及びフォーカス方向に変位させ
ることで、トラッキング制御とフォーカス制御が行われ
る。
【0005】一方、光磁気ディスク1の記録情報を再生
する場合は、半導体レーザ5の光ビームは記録ができな
い程度の再生パワーに設定され、その再生用光ビームを
目的のトラックに走査することで記録情報の再生が行わ
れる。即ち、再生用光ビームのディスク面からの反射光
は対物レンズ8、偏光ビームスプリッタ7、ビームスプ
リッタ9、センサレンズ15を経由して光センサ16で
受光される。光センサ16の受光信号は図示しない再生
信号処理回路へ送られ、ここで所定の信号処理を行うこ
とで記録情報が再生される。勿論、再生時においても再
生光ビームの反射光は光センサ11で受光され、AT・
AF回路12ではその受光信号をもとにトラッキング制
御やフォーカス制御を行う。
【0006】次に、図14の装置における光変調オーバ
ーライト方式の記録プロセスについて説明する。なお、
この光変調オーバーライト方式については、例えば特開
昭63−239637号公報に詳しく記載されている。
まず、光磁気ディスク1の磁性膜2は互いに交換結合し
た第1磁性層と第2磁性層からなっている。第1磁性層
の室温での保磁力は第2磁性層の保磁力よりも大きく、
また、第1磁性層のキュリー温度は第2磁性層のキュリ
ー温度よりも低くなっている。このディスク1に情報を
記録する場合は、キュリー温度の高い方の第2の磁性層
を一方向に初期化した後、光学ヘッド4からのレーザビ
ームの強度変調によってオーバーライトを行う。ここ
で、レーザビームとしては、第1種、第2種のパワーの
異なる2種類のレーザパワーが用いられる。第1種のレ
ーザパワーはディスク1を第1磁性層のキュリー温度ま
で昇温するだけのパワーレベル(低温レベル状態を形成
するパワーレベルPL)、第2種のレーザパワーはディ
スク1を第2磁性層のキュリー温度まで昇温するだけの
パワーレベル(高温レベル状態を形成するパワーレベル
PH)である。
【0007】具体的に説明すると、まずレーザビームの
2種のパワーレベルを情報に応じて変調し、第1種のレ
ーザパワー(PL)を照射した場合、キュリー温度の低
い第1磁性層の磁化のみが消失し、その照射部位におい
て後の冷却過程で発現してくる磁化は、キュリー温度の
高い方の第2磁性層との交換結合によって、初期化され
た第2磁性層に対し安定な方向に配向する。次いで、第
2種のレーザパワー(PH)を照射した場合は、その照
射部位においては第1、第2磁性層の磁化が消失し、そ
の後の冷却過程で発現してくる第2磁性層の磁化は、バ
イハス磁界の方向に配向する。そして、第1磁性層の磁
化は交換結合によって第2磁性層の磁化の向きに対して
安定な向きに配向し、情報の記録を行う。このように第
1種、第2種のレーザパワーを情報に応じて選択するこ
とにより、第1種のレーザパワーでは第1磁性層の磁化
が初期化方向に配向し、第2種のレーザパワーでは第1
磁性層の磁化がバイアス磁界の方向に配向して情報の記
録を行う。このようにして2種のレーザパワーを制御
し、この記録の際には、第1磁性層の記録前の磁化の状
態に関係なく、オーバーライトが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図14で説明した光磁
気ディスク装置は、前述のように光変調方式のオーバー
ライトによる装置であり、情報の記録の高速化の要求に
応えるべく、情報の消去を行うことなく、情報の記録を
行うことが可能である。また、最近においては、情報の
高密度化のために、記録ピットの両エッジに情報の意味
をもたせるピットエッジ記録が主流になってきている。
しかしながら、このように情報の記録を高速化し、情報
を高密度化するためには記録ピットを正確、かつ安定し
て記録する必要があるが、記録時の装置内温度変化、対
物レンズやディスクの汚れなどによって記録パワーが変
動してしまう。そのため、従来においては、記録パワー
の変動によって記録ピットが変化し、記録の高速化や高
密度化に十分に対応できないという問題があった。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、装置内温度変化や対物レンズ、
記録媒体の汚れなどに関係なく、記録ピットを正確に記
録することを可能としたライトテスト方法及び光学的情
報記録再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光源の
記録パワーを多値制御により制御して情報記録媒体に情
報を記録するに当り、前記記録媒体にライトテストを行
って前記光源の多値の記録パワーをそれぞれ最適値に調
整するライトテスト方法であって、前記記録媒体に記録
パワーを変化させて所定の信号を記録し、その再生信号
振幅に基づいて前記記録媒体の高温レベル状態が始まる
直前のパワーレベルを検出するステップと、得られたパ
ワーレベルをもとに前記記録媒体に低温レベル状態を形
成するパワーレベルを決定するステップと、前記記録媒
体に長さの異なる信号を記録パワーを変化させて記録
し、その長さの異なる信号の再生信号のピーク値とボト
ム値の中間値の差に基づいて前記記録媒体に高温レベル
状態を形成するパワーレベルを決定するステップとを有
することを特徴とするライトテスト方法によって達成さ
れる。
【0011】本発明の目的は、光源の記録パワーを多値
制御により制御して情報記録媒体に情報を記録するに当
り、前記記録媒体にライトテストを行って前記光源の多
値の記録パワーをそれぞれ最適値に調整するライトテス
ト方法であって、前記記録媒体に記録パワーを変化させ
て所定の信号を記録し、その再生信号振幅に基づいて前
記記録媒体の高温レベル状態が始まる直前のパワーレベ
ルを検出するステップと、得られたパワーレベルをもと
に前記記録媒体に低温レベル状態を形成するパワーレベ
ルを決定するステップと、前記記録媒体に長さの異なる
信号を記録パワーを変化させて記録し、その長さの異な
る信号の再生信号のピーク値とボトム値の中間値の差に
基づいて前記記録媒体に高温レベル状態を形成する第1
のパワーレベルを決定するステップと、前記記録媒体に
所定の信号を記録パワーを変化させて記録し、その再生
信号の微分信号の正負の振幅値の差に基づいて前記記録
媒体に高温レベル状態を形成する第2のパワーレベルを
決定するステップとを有することを特徴とするライトテ
スト方法によって達成される。
【0012】本発明の目的は、光学的情報記録媒体に光
源の記録パワーを多値制御により制御して情報を記録す
る光学的情報記録再生装置において、前記記録媒体に記
録パワーを変化させて所定の信号を記録し、その再生信
号振幅に基づいて前記記録媒体の高温レベル状態が始ま
る直前のパワーレベルを検出する手段と、得られたパワ
ーレベルをもとに前記記録媒体に低温レベル状態を形成
するパワーレベルを決定する手段と、前記記録媒体に記
録パワーを変化させて長さの異なる信号を記録し、その
長さの異なる信号の再生信号のピーク値とボトム値の中
間値の差に基づいて前記記録媒体に高温レベル状態を形
成するパワーレベルを決定する手段とを有することを特
徴とする光学的情報記録再生装置によって達成される。
【0013】本発明の目的は、光学的情報記録媒体に光
源の記録パワーを多値制御により制御して情報を記録す
る光学的情報記録再生装置において、前記記録媒体に記
録パワーを変化させて所定の信号を記録し、その再生信
号振幅に基づいて前記記録媒体の高温レベル状態が始ま
る直前のパワーレベルを検出する手段と、得られたパワ
ーレベルをもとに前記記録媒体に低温レベル状態を形成
するパワーレベルを決定する手段と、前記記録媒体に記
録パワーを変化させて長さの異なる信号を記録し、その
長さの異なる信号の再生信号のピーク値とボトム値の中
間値の差に基づいて前記記録媒体に高温レベル状態を形
成する第1のパワーレベルを決定する手段と、前記記録
媒体に記録パワーを変化させて所定の信号を記録し、そ
の再生微分信号の正負の振幅の差に基づいて前記記録媒
体に高温レベル状態を形成する第2のパワーレベルを決
定する手段とを有することを特徴とする光学的情報記録
再生装置によって達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の光学的情
報記録再生装置の一実施例を示した構成図である。な
お、図1では、図14の従来装置と同一部分は同一符号
を付してその説明を省略する。即ち、図1において、光
磁気ディスク1、磁性膜2、スピンドルモータ3、AT
・AF回路12は図14のものと同じである。また、光
学ヘッド4においても、半導体レーザ5、コリメータレ
ンズ6、対物レンズ8、偏向ビームスプリッタ7及び
9、センサレンズ10及び15、光センサ11及び1
6、対物レンズアクチュエータ14からなっており、図
14の光学ヘッド4と同じに構成されている。光学ヘッ
ド4は図示しない機構により光磁気ディスク1の半径方
向に移動して所望の情報トラックにアクセスできるよう
に構成されている。なお、本実施例では、記録データの
変調方式として(1−7)符号が採用され、光磁気ディ
スク1にデータを記録する場合は、記録データはCPU
18により(1−7)符号によって符号化される。そし
て、半導体レーザ駆動回路20では、符号化された記録
信号に応じて半導体レーザ5を駆動することで、一連の
情報が記録される。
【0015】また、本実施例では、光センサ16で得ら
れた再生信号の振幅を検出するための振幅検出回路17
が設けられている。振幅検出回路17は、詳しく後述す
るようにライトテストを行う場合に、光磁気ディスク1
の高温プロセスが始まる直前のパワー(PHth)を検出
するために再生信号の振幅を検出するものである。再生
信号の振幅値はCPU18内のA/D変換器でCPU1
8に取り込まれる。アシンメトリ検出回路19は、詳し
く後述するようにライトテスト時に長さの異なる2つの
記録ピットの再生信号のアシンメトリ(対称性)を検出
するための回路である。即ち、アシンメトリ検出回路1
9の内部には、再生信号のピーク値とボトム値を検出し
て常にその中間値をスライスレベルとして検出するため
のスライスレベル自動追従回路が設けられており、所定
のロングマークとショートマークの再生信号の中間値
(スライスレベル)をそれぞれ検出し、その差を出力す
るものである。アシンメトリ検出回路19の出力もA/
D変換器でCPU18に取り込まれ、詳しく後述するよ
うに半導体レーザ5の多値のパワーレベルの調整に用い
られる。
【0016】更に、本実施例では、再生信号を微分する
ための微分回路21、微分回路21で微分された信号の
プラス側とマイナス側の信号の振幅を検出するための微
分信号振幅検出回路22が設けられている。微分信号振
幅検出回路22で検出された振幅値も半導体レーザ5の
パワーレベルの調整に用いられる。CPU18は本実施
例の光学的情報記録再生装置の主制御部をなすプロセッ
サ回路であり、AT・AF回路12、バイアスマグネッ
ト13の駆動回路(図示せず)、スピンドルモータ3の
駆動回路(図示せず)などの各部を制御して情報の記録
や再生を行う。また、CPU18は詳しく後述するよう
に半導体レーザ5の記録パワーを最適パワーに調整する
ためのライトテストの制御を行う。
【0017】図2は本実施例の半導体レーザ5の点灯波
形を示した図である。図2では一例として4Tパターン
を記録する場合のレーザ点灯波形を示している。図2に
おいて、PLは光磁気ディスク1の磁性膜層2に低温レ
ベル状態(消去)を形成するためのパワーレベル、PH
1とPH2は高温レベル状態(記録)を形成するための
パワーレベル、Prは再生パワーで、一定の値である。
Prは再生パワーであるが、情報の記録時はPb(記録
パワーのボトム値)であって、このPbはPH1の前に
0.5T、PH2の後に1.0T設けられている。PH
1の前の0.5Tは前のクーリングギャップ、PH2の
後の1.5Tは後のクーリングギャップと呼ばれてい
る。また、PH1は1.5T、PH2は0.5T間隔で
オン・オフするパルス点灯となっている。本実施例で
は、図2のようにPL,PH1,PH2及びPrの4値
で半導体レーザ5の記録パワーを制御するものとし、ラ
イトテストによってこれらのPL,PH1,PH2の値
をそれぞれ最適値に調整するものである。
【0018】図3は記録パターンとレーザ点灯波形の対
応を示した図である。図3(a)は記録パターン、図3
(b)はこれに対応したレーザ点灯波形であるが、本実
施例では記録パターンのスペースを記録する場合、図3
(b)のように半導体レーザ5をDC点灯するものとす
る。また、4Tマークを記録する場合は、図2で説明し
たようなレーザ点灯波形で記録し、2Tマークに対して
は、図3(b)のようにPH1のみの波形となる。3T
マークに対しては、図3(b)のようにPH1は2T,
4Tと同じであるが、PH2のパルス点灯が1つとな
る。以下、図3では示していないが、5Tマークに対し
てはPH1は同じでPH2のパルス点灯が3つとなり、
6Tマークに対してはPH2のパルス点灯が4つ、7T
マークでは5つ、8Tマークでは6つというように増加
する。
【0019】このようにPH1を点灯し、その後にPH
2をパルス点灯するのは、記録媒体の温度を所定温度に
維持し、温度が上りすぎないようにするためである。ま
た、前述したピットエッジ記録は、ピットのエッジ位置
に情報を持たせる記録方式であるが、このようにPH1
とPH2を制御することにより、ピットエッジの変動を
抑制することができる。従って、このようなレーザビー
ムの制御方法は、特にピットエッジ記録に好適に使用す
ることができる。なお、スペースに対しては、前述のよ
うにPLのDC点灯である。本実施例では、前述のよう
に(1−7)符号を採用しており、最短ピットは2T、
最長ピットは8Tである。また、図3(c)はスペース
をパルス点灯する場合のレーザ点灯波形であるが、これ
については詳しく後述する。
【0020】次に、図1の装置で使用されるライトテス
トの一例を図4及び図5に基づいて説明する。このライ
トテストは、例えば図1の装置に光磁気ディスク1がセ
ットされたとき、即ちディスク1が交換されたときに行
うものとする。まず、本実施例のライトテストは大きく
分けて次の3つのステップからなっている。 (1)光磁気ディスク1に低温レベル状態(消去)を形
成するレーザパワーレベルPLを決定するために、高温
状態が始まる直前のレーザパワーPHthを検出する処理
を行う。 (2)光磁気ディスク1に高温レベル状態(記録)を形
成するレーザパワーレベルPH1を求める処理を行う。 (3)光磁気ディスク1に高温レベル状態を形成するた
めのもう一方のレーザパワーレベルPH2を求める処理
を行う。
【0021】まず、(1)のパワーレベルPLを求める
方法について説明する。図4において、ライトテストを
行う場合、CPU18は各部を制御して光学ヘッド4を
光磁気ディスク1の所定のライトテスト領域へアクセス
する(S1)。次いで、CPU18ではバイアスマグネ
ット13の駆動回路と半導体レーザ駆動回路20を制御
して、ライトテスト領域に消去用のバイアス磁界を印加
し、かつ消去用の光ビームを走査してライトテスト領域
の消去を行う(S2)。消去が終了すると、CPU18
は半導体レーザ5の記録パワーの初期値Pwを設定する
(S3)。これは、例えば光磁気ディスク1のコントロ
ールトラックに記録されているPLを用いてこれを初期
値として設定する。
【0022】記録パワーの初期値が決まると、CPU1
8はその初期値のパワーでライトテスト領域に8T連続
パターンを記録し(S4)、続いて記録した8T連続パ
ターンを再生して再生信号の振幅レベルを検出する(S
5)。もちろん、この再生信号の振幅レベルは振幅検出
回路17で検出される。得られた振幅レベルはCPU1
8内のA/D変換器でCPU18に取り込まれ、内部メ
モリに格納される(S5)。CPU18はこのように初
期値での記録と再生が終了すると、記録パワーPwにΔ
Pwを加えて記録パワーを所定量増加し(S6)、この
記録パワーで再度ライトテスト領域に8T連続パターン
を記録し(S4)、それを再生して再生信号の振幅レベ
ルを検出、記憶する(S5)。
【0023】このようにS4〜S6の処理を繰り返し行
い、予め決められた所定の記録パワーになるまで記録パ
ワーを所定量づつ高くしていくと、図6に示すように記
録パワーと再生信号振幅のデータを得ることができる。
所定の記録パワーとしては、例えばディスク1のコント
ロールトラックに記録されているPHの2倍と決めれば
よい。図6について説明すると、記録パワーが低い場合
は、再生信号振幅はほとんど0であるが、ある記録パワ
ーから急激に立ち上がっている。この再生信号振幅の立
ち上がる記録パワーが求めるべき高温レベル状態が始ま
る直前のレーザパワーレベルPHthである。
【0024】ここで、図6で説明した高温レベル状態が
始まる直前のPHthは媒体特性により温度変化に応じて
変化するという特性をもっている。そこで、本発明はこ
の特性に着目し、高温レベル状態が始まる直前のPHth
を検出し、それに基づいてPL,PH1,PH2を決定
することにより、温度変化に応じて記録パワーを設定す
るというものである。CPU18はメモリに格納された
記録パワーと再生信号振幅のデータからPHthを求めて
メモリに格納する(S7)。以上で(1)のPHthを求
める処理が終了する。なお、本実施例では、前述のよう
に記録情報の変調方式として(1−7)符号を採用して
おり、このときの最長ピットである8Tを再生信号振幅
の検出に用いている。
【0025】次に、(2)の高温レベル状態を形成する
ためのレーザパワーレベルPH1を求める方法について
説明する。引き続いて、図4を参照して説明する。図4
において、まずCPU18は先に得られたPHthを用い
て低温レベル状態を成形するためのレーザパワーレベル
PLの値を算出する。これは、PHthに所定の係数αを
乗じて、PL=α×PHthと算出する(S8)。但し、
αの条件は、PLmin/PHth<α<1.0である。
以上でPLの値が決定する。
【0026】続いて、CPU18は高温レベル状態を成
形するためのレーザパワーレベルPH1の初期値をPH
1=PHthとし(S9)、かつPH1=PH2として光
磁気ディスク1のライトテスト領域に8T連続、2T連
続パターンを記録する(S10)。このときの記録条件
は、PL=α×PHth、PH1=PH2=PHthであ
る。PLは先に得られた値を用いるものとする。8Tは
前述のように(1−7)符号における最長ピット、2T
は最短ピットである。
【0027】8T連続、2T連続パターンを記録する
と、CPU18は各部を制御してそれを再生し、8Tパ
ターンの再生信号のスライスレベルSL(8T)、2T
パターンの再生信号のスライスレベルSL(2T)を検
出する(S11)。即ち、アシンメトリ検出回路19に
よって8T連続パターン、2T連続パターンの各再生信
号のピーク値とボトム値の中間値をそれぞれ検出する。
次いで、アシンメトリ検出回路19では、8T連続パタ
ーンの再生信号のスライスレベルSL(8T)と2T連
続パターンの再生信号のスライスレベルSL(2T)の
差ΔSLを検出し(S12)、CPU18では得られた
ΔSLの値を内部のメモリに格納する(S13)。
【0028】ΔSLが得られると、CPU18はPH1
にΔPH1を加え(S14)、その記録パワーで再度ラ
イトテスト領域に8T連続、2T連続パターンの記録
(S10)、それを再生して2Tと8Tの連続パターン
のスライスレベルの検出(S11)、その差のΔSLの
検出(S12)、メモリへの格納を行う(S13)。こ
のようにCPU18はS10〜S14の処理を繰り返し
行い、PH1の値をΔPH1づつ高くしていって、その
都度8T連続パターンの再生信号のスライスレベルSL
(8T)と2T連続パターンの再生信号のスライスレベ
ルSL(2T)の差ΔSLを検出する。この処理は、P
H1が所定の値になるまで繰り返し行う。図7はこのよ
うにして得られたPH1とΔSLの関係を示したデータ
であり、SL(8T)−SL(2T)=0となる時のP
H1の値がPH1opt 、つまりPH1の最適値として得
られる。図7は実際にPH1を変化させて2T、8T連
続パターンを記録し、このときのΔSLを測定して得ら
れた実測データである。図7の実測データでは、PH1
が8mwのときにΔSLは0となり、PH1opt は8m
wであった。
【0029】ここで、本実施例では、前述のように(1
−7)符号を採用し、その最長ピットである8Tと最短
ピットである2Tの2つの再生信号のスライスレベル
(ピーク値とボトム値の中間値)の差ΔSLを検出して
いる。これについて説明する。図8にPH1の値の違い
による8T連続、2T連続パターンの再生信号を示して
いる。まず、図8(a)はPH1が最適値よりも低い場
合の再生信号波形で、8T連続パターンのスライスレベ
ルに対して2T連続パターンのスライスレベルが低いレ
ベルになっている。従って、この場合は、8T連続パタ
ーンと2T連続パターンのスライスレベルには図8
(a)のようにΔSLの差が生じる。これに対し、図8
(b)はPH1が最適値の場合の再生信号波形で、8T
連続パターンと2T連続パターンのスライスレベルは等
しくなっている。一方、図8(c)はPH1が最適値よ
りも高い場合で8T連続パターンのスライスレベルに対
して2T連続パターンのスライスレベルが高いレベルに
なっている。この場合は、8T連続パターンと2T連続
パターンのスライスレベルには図8(c)のようにΔS
Lの差が生じる。
【0030】次に、図8においては、最長ピットの8T
の再生信号は飽和状態にあり、この状態では8Tの再生
信号のピーク値とボトム値の中間値(スライスレベル)
は0と見なすことができる。そこで、本実施例では、8
Tを基準に2Tを正確な長さの2Tに記録できるよう
に、PH1の値を変化させてΔSLが0になるときのP
H1を検出している。つまり、8Tの再生信号のスライ
スレベルは0とみなすことができるので、図8(b)の
ように8Tと2Tのピットの再生信号のスライスレベル
の差ΔSLが0であれば、2Tの再生信号のスライスレ
ベルも0とみなすことができる。従って、このことは2
Tのピットを正確に2Tの長さに記録できたということ
であるので、このときのPH1の値を最短ピットの2T
を正確に記録することができるPH1の最適パワーレベ
ルとして得ることができる。
【0031】最後に、(3)の高温レベル状態を形成す
るためのもう一方のレーザパワーレベルPH2を求める
方法について説明する。図4のS13は図5のS15に
続いているので、ここからは図5を参照して説明する。
図5において、まずCPU18は先に得られた結果から
PH1の値をPH1opt と設定し、PH2の初期値を
0.8×PH1opt と設定する(S15)。続いて、C
PU18はこの記録条件で光磁気ディスク1のライトテ
スト領域に8T連続パターンを記録する(S16)。こ
のときの記録条件は、PL=α×PHth、PH1=PH
1opt 、PH2=0.8×PH1opt である。
【0032】次に、CPU18は各部を制御してライト
テスト領域に記録された8T連続パターンを再生する
(S17)。得られた再生信号は微分回路21で微分さ
れ(S17)、微分信号振幅検出回路22では8T連続
パターンの微分信号のプラス側の振幅(d/dt(L
E))、マイナス側の振幅(d/dt(TE))が検出
される(S18)。つまり、微分信号振幅検出回路22
によって8T連続パターンの微分信号の前エッジ、後エ
ッジの傾きが検出される。得られた振幅値はA/D変換
器でCPU18に取り込まれる。ここで、再生信号を微
分しているのは、再生信号の傾きの度合を検出するため
であるが、これについては後述する。
【0033】次いで、CPU18では、微分信号振幅検
出回路22で得られた8T連続パターンの微分信号のプ
ラス側の振幅(d/dt(LE))とマイナス側の振幅
(d/dt(TE))の差が0であるかどうかを判断し
て(S19)、0でなければ得られた差の値をメモリに
格納する。また、PH2にΔPH2を加えて再度ライト
テスト領域に8T連続パターンの記録(S16)、8T
連続パターンの再生、微分(S17)、微分信号のプラ
ス側とマイナス側の振幅の検出(S18)、その差が0
かどうかの判断を行う(S19)。CPU18はこのよ
うにS16〜S19の処理を繰り返し行い、PH2の値
をΔPH2づつ高くしていって、その都度8T連続パタ
ーンの微分信号のプラス側の振幅(d/dt(LE))
とマイナス側の振幅(d/dt(TE))の差の値が0
であるかどうかを判断していく。そして、S19におい
て、d/dt(LE)−d/dt(TE)=0となった
ときに、そのときのPH2の値をPH2の最適値PH2
opt として決定する(S21)。
【0034】図9にPH2の値を徐々に高くした場合の
8T連続パターンの微分信号のプラス側振幅とマイナス
側振幅の差の変化を示している。図9は実際にPH2の
値を変えて8T連続パターンを記録して、その再生、微
分信号の正負の振幅値の差を測定した実測データであ
る。図9の例では、PH2が8mwのときに微分信号の
プラス側とマイナス側の振幅の差が0となり、PH2の
最適パワーは8.0mwであった。以上でPL,PH
1,PH2の最適値が決定し(S22)、ライトテスト
を終了する。半導体レーザ5の多値の記録パワーは、各
々ライトテストで得られた最適値に設定され、以後その
最適記録パワーで情報の記録を行う。
【0035】ここで、本実施例では、前述のように最長
ピット(8T)の再生信号の微分信号のプラス側とマイ
ナス側の振幅を検出し、それに基づいてPH2の最適値
を決定している。これについて説明する。図10にPH
2の値の違いによる8T連続パターンの再生信号とその
微分信号を示している。まず、図10(a)はPH2が
最適値よりも低い場合の信号波形で、8T連続パターン
の再生信号の右肩が下がったようになっている。つま
り、前エッジLEより後エッジTEの傾きが緩くなって
おり、理想的な楕円形のピットが形成されていないこと
を示している。因みに、この場合は、逆涙型のピットが
記録されている。この8T連続パターンの再生信号を微
分すると、図10(a)の様な微分波形になり、プラス
側の振幅d/dt(LE)の方がマイナス側の振幅d/
dt(TE)より大きくなる。
【0036】図10(b)はPH2の最適値と等しい場
合の信号波形で、8T連続パターンの再生信号が正負対
称な形になっている。この場合は、前エッジLEと後エ
ッジTEの傾きが等しくなり、理想的な楕円形のピット
が形成されていることを示している。この8T連続パタ
ーンの再生信号を微分すると、図10(b)の様な微分
波形になり、プラス側の振幅d/dt(LE)とマイナ
ス側の振幅d/dt(TE)が等しくなる。最後に、図
10(c)はPH2が最適値よりも高い場合の信号波形
で、8T連続パターンの再生信号の右肩が上がったよう
になっている。この場合は、前エッジLEより後エッジ
TEの傾きが急峻になっており、理想的な楕円形のピッ
トが形成されていない状態にある。因みに、このときは
涙形のピットが記録されている。この8T連続パターン
の再生信号を微分すると、図10(c)の様な微分波形
になり、プラス側の振幅d/dt(LE)の方がマイナ
ス側の振幅d/dt(TE)よりも小さくなる。
【0037】このように再生信号の前エッジ、後エッジ
の傾きとピットの形状には相関関係があり、前エッジと
後エッジの傾きからピットが理想的に記録されているか
どうかがわかる。そこで、本実施例では、8T連続パタ
ーンを理想的なピット形状で記録するために、PH2を
変化させて記録し、再生信号の前エッジと後エッジの傾
きが等しくなる記録パワーPH2opt を検出している。
即ち、8T連続パターンの再生信号の微分信号のプラス
側の振幅(d/dt(LE))とマイナス側の振幅(d
/dt(TE))が等しくなる記録パワーを検出するこ
とで、PH2の最適値PH2opt を決定している。
【0038】次に、本願発明者は、以上のようなライト
テストで得られたPH1とPH2の値が適切かどうかを
確認するために、次のような確認実験を行った。以下、
その実験結果について説明する。まず、光磁気ディスク
1に線速12.56m/s(回転数3000rpm、記
録半径位置40.0mm)で、最高周波数が9.83M
Hzとなるような(1−7)変調のランダム信号をPH
1とPH2を各々変化させて記録し、その再生信号の立
ち上がりエッジのジッターと立ち下がりエッジのジッタ
ーを測定した。なお、PHthは6.0mwであって、α
=0.9としてPL=5.4mwに設定した。このと
き、両エッジのジッターの悪い方の値をピックアップ
し、プロットしたところ図11のような結果が得られ
た。即ち、図11においては、横軸がPH1、縦軸がP
H2であり、PH1とPH2で示される位置がどの程度
のジッターであるかを表わした、いわばPH1−PH2
におけるジッターのマップを作成した。
【0039】また、図11においては、再生信号のジッ
ターを6段階に分けており、1.55〜1.60nsの
範囲が最もジッターのよい領域、1.80〜1.85n
sの範囲が最もジッターの悪い領域として示している。
従って、図11のようにPH1とPH2の各位置でジッ
ターをプロットすると、ジッターの等高線のような形で
PH1とPH2を評価することができる。つまり、図1
1のマップの等高線の低いところが最もジッターの小さ
い領域であり、これから外周にいくほどジッターが大き
くなっている。よって、図11においては、×印で示す
位置、即ちPH1が8.2mw、PH2が8.05mw
の組み合わせのときが、ジッター量が最も小さくなる記
録条件である。
【0040】これに対し、●印で示す位置は前述のよう
なライトテストによって得られたPH1とPH2の位置
を示している。即ち、図7に示したようにΔSLが0に
なるときのPH1は8.0mw、図9に示したように微
分信号のプラス側振幅とマイナス側振幅の差が0となる
ときのPH2は8.0mwであるので、図11のマップ
上でその位置を示すと、●印の位置となる。そこで、実
験で得られたPH1,PH2の最適条件、即ちジッター
量の最も小さくなる条件と、本発明の最適条件を比較す
ると、図11から明らかなように×印の位置と●印の位
置はほぼ一致していることがわかる。このことは、本発
明のライトテスト方法を用いれば、各々のピットを正確
に記録できることを意味しており、多値制御における記
録パワーの調整が正確であることを確認できたものであ
る。
【0041】次に、ディスク1の線速度がどの記録位置
でも一定の場合は、記録パワーを変える必要はないが、
例えばCAV方式のようにディスク1の記録位置によっ
て線速度が異なる場合は、それに応じて半導体レーザ5
の記録パワーを変える必要がある。図12にこの場合の
ディスク1の記録半径位置(線速)と記録パワーの関係
を示しており、線速度と記録パワーの間には比例関係が
ある。従って、このような場合は、図4,図5で説明し
たライトテストは、例えばディスク1の内周、中周、外
周で行うものとし、各位置で得られたPL,PH1,P
H2の値をメモリに格納しておき、それに基づいて直線
近似によりディスク1の半径位置に応じてPL,PH
1,PH2の値を変えるものとする。また、ライトテス
トはディスク1が交換されるごとに行うと説明したが、
これに限らず、情報の記録前に必ず行ってもよいし、あ
るいはディスク1がセットされた後も一定時間ごとに定
期的に行ってもよい。
【0042】なお、以上の実施例では、レーザ点灯波形
を図2のような点灯波形としたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば図13(a)、図13
(b)、あるいは図13(c)のような点灯波形であっ
てもよい。図13(a)〜(c)は図2と同様に4Tパ
ターンを記録するときのレーザ点灯波形を示している。
図2との違いは、図13(a)は再生パワーのPrをP
H2の後に1.5T分加えている点が異なっている。ま
た、図13(b)は図13(a)のPH2を連続点灯と
し、図13(c)は再生パワーは図2と同じであるが、
PH2を図13(b)と同様に連続点灯としている。い
ずれにおいても、本発明のライトテストによって各パワ
ーレベルを最適値に調整することが可能である。
【0043】また、実施例では、図3(b)の様にスペ
ースに対してはDC点灯であると説明したが、本発明は
図3(c)のようにスペースをパルス点灯する場合にも
適用することができる。但し、この場合は、スペースは
パルス点灯であるので、高温プロセスの始まるPHthの
値からPLのレベルをPL=α×PHthとして決定する
ときに、α′の値はα′>1.0となる。このように低
温レベル状態をパルス点灯で形成する場合は、低温レベ
ルのレーザパワー制御の精度を高められる利点がある。
【0044】更に、実施例では、高温プロセスの始まる
直前のPHthを求める方法として、8T連続パターンを
記録し、その再生信号振幅が立ち上がる記録パワーをP
Hthとして求めると説明したが、テストパターンの8T
連続信号のマーク部分を1/2Tの長さのパルス点灯で
行ってもよい。この場合は、PHthの値から得られたP
Lのレベルは、PL=β×PHthとなり、このときの係
数βはβ<1.0となる。
【0045】また、実施例では、半導体レーザ5の記録
パワーをPL,PH1,PH2,Pr(=Pb)の4値
で制御する4値制御の場合のライトテストを例として説
明したが、本発明はこれに限ることなく、例えばPL,
PH,Pr(=Pb)の3値で制御する3値制御の場合
にも適用することができる。この3値制御の場合は、ラ
イトテストは次のように行う。まず、図4のS1からS
8までは4値制御の場合と同じで、PHthを検出し、そ
れに基づいてPLを設定する。次に、高温レベル状態を
形成するパワーレベルはPHのみであるので、図4のS
9でPH=PHthとし、S10でそのPHのパワーレベ
ルで8T連続、2T連続パターンを記録する。
【0046】続いてS11で8T,2T連続パターンを
再生して8Tと2Tの再生信号のスライスレベルを検出
し、S12で8Tと2Tのスライスレベルの差ΔSLを
検出し、得られたΔSLの値をメモリに格納する(S1
3)。そして、S10〜S13の動作をPH1の値をΔ
PHづつ高くしていってPHの値が所望の値になるまで
繰り返し、その都度8T連続パターンの再生信号のスラ
イスレベルSL(8T)と2T連続パターンの再生信号
のスライスレベルSL(2T)の差ΔSLを検出する
と、図7のようなデータが得られる。この結果からSL
(8T)−SL(2T)=0となる時のPHの値を最適
パワーレベルPHopt として得ることができる。以上で
PLとPHの最適値が求まり、3値制御の場合のライト
テストを終了する。このように本発明は3値制御の場合
のライトテストにも適用が可能である。更に、実施例で
は、(1−7)符号に適用した例を説明したが、本発明
はこれ以外の変調方式にも適用できることは言うまでも
ない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、次の効果
がある。 (1)記録媒体の高温レベル状態が始まる直前のパワー
レベルを検出し、検出されたパワーレベルに基づいて低
温レベル状態を形成するパワーレベルを決定することに
より、装置内温度変化に応じて記録パワーを最適パワー
レベルに設定することが可能となり、温度変化や対物レ
ンズ、媒体等の汚れなどによらず、安定して記録ピット
を記録することができる。 (2)長さの異なる信号を記録し、その再生信号のピー
ク値とボトム値の中間値の差に基づいて高温レベル状態
を形成するパワーレベルを決定するので、最短ピットを
正確にその長さに記録することができる。 (3)所定の信号を記録し、その再生微分信号の正負の
振幅に基づいて高温レベル状態を形成するパワーレベル
を決定するので、最長ピットであっても正確にその長さ
に記録することができる。 (4)従って、装置内温度変化や媒体の汚れなどによら
ず、最短ピットから最長ピットまでを正確に記録するこ
とが可能となり、これによってジッター量の小さい情報
の記録を実現することができ、情報記録の高速化や高密
度化にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の一実施例を
示した構成図である。
【図2】図1の実施例の4Tパターンを記録するときの
レーザ点灯波形を示した図である。
【図3】図1の実施例の記録パターンとレーザ点灯波形
を対応して示した図である。
【図4】本発明のライトテスト方法の一実施例を示した
フローチャートである。
【図5】本発明のライトテスト方法の一実施例を示した
フローチャートである。
【図6】高温レベル状態が始まる直前のレーザパワーレ
ベルPHthを求める方法を説明するための図である。
【図7】高温レベル状態を形成するパワーレベルPH1
と、2T,8Tの再生信号振幅におけるピーク値とボト
ム値の中間値の差ΔSLとの関係を示した図である。
【図8】PH1の違いによる8T連続、2T連続パター
ンの再生信号を示した信号波形図である。
【図9】高温レベル状態を形成するパワーレベルPH2
と、2T,8Tの再生微分信号におけるプラス側とマイ
ナス側振幅値の差との関係を示した図である。
【図10】PH2の違いによる8T連続パターンの再生
信号及びその微分信号を示した信号波形図である。
【図11】PH1とPH2の確認実験結果を示した図で
ある。
【図12】ディスクの記録半径位置と記録パワーの関係
を示した図である。
【図13】4Tパターンのレーザ点灯波形の他の例を示
した図である。
【図14】従来例の光磁気ディスク装置を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 磁性膜 3 スピンドルモータ 4 光学ヘッド 5 半導体レーザ 8 対物レンズ 11,16 光センサ 13 バイアスマグネット 12 AT/AF回路 17 振幅検出回路 18 CPU 19 アシンメトリ検出回路 20 半導体レーザ駆動回路 21 微分回路 22 微分信号振幅検出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源の記録パワーを多値制御により制御
    して情報記録媒体に情報を記録するに当り、前記記録媒
    体にライトテストを行って前記光源の多値の記録パワー
    をそれぞれ最適値に調整するライトテスト方法であっ
    て、前記記録媒体に記録パワーを変化させて所定の信号
    を記録し、その再生信号振幅に基づいて前記記録媒体の
    高温レベル状態が始まる直前のパワーレベルを検出する
    ステップと、得られたパワーレベルをもとに前記記録媒
    体に低温レベル状態を形成するパワーレベルを決定する
    ステップと、前記記録媒体に長さの異なる信号を記録パ
    ワーを変化させて記録し、その長さの異なる信号の再生
    信号のピーク値とボトム値の中間値の差に基づいて前記
    記録媒体に高温レベル状態を形成するパワーレベルを決
    定するステップとを有することを特徴とするライトテス
    ト方法。
  2. 【請求項2】 光源の記録パワーを多値制御により制御
    して情報記録媒体に情報を記録するに当り、前記記録媒
    体にライトテストを行って前記光源の多値の記録パワー
    をそれぞれ最適値に調整するライトテスト方法であっ
    て、前記記録媒体に記録パワーを変化させて所定の信号
    を記録し、その再生信号振幅に基づいて前記記録媒体の
    高温レベル状態が始まる直前のパワーレベルを検出する
    ステップと、得られたパワーレベルをもとに前記記録媒
    体に低温レベル状態を形成するパワーレベルを決定する
    ステップと、前記記録媒体に長さの異なる信号を記録パ
    ワーを変化させて記録し、その長さの異なる信号の再生
    信号のピーク値とボトム値の中間値の差に基づいて前記
    記録媒体に高温レベル状態を形成する第1のパワーレベ
    ルを決定するステップと、前記記録媒体に所定の信号を
    記録パワーを変化させて記録し、その再生信号の微分信
    号の正負の振幅値の差に基づいて前記記録媒体に高温レ
    ベル状態を形成する第2のパワーレベルを決定するステ
    ップとを有することを特徴とするライトテスト方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のライトテ
    スト方法において、前記低温レベル状態を形成するパワ
    ーレベルは、前記高温レベル状態が始まる直前のパワー
    レベルに所定の係数を乗算することによって決定するこ
    とを特徴とするライトテスト方法。
  4. 【請求項4】 光学的情報記録媒体に光源の記録パワー
    を多値制御により制御して情報を記録する光学的情報記
    録再生装置において、前記記録媒体に記録パワーを変化
    させて所定の信号を記録し、その再生信号振幅に基づい
    て前記記録媒体の高温レベル状態が始まる直前のパワー
    レベルを検出する手段と、得られたパワーレベルをもと
    に前記記録媒体に低温レベル状態を形成するパワーレベ
    ルを決定する手段と、前記記録媒体に記録パワーを変化
    させて長さの異なる信号を記録し、その長さの異なる信
    号の再生信号のピーク値とボトム値の中間値の差に基づ
    いて前記記録媒体に高温レベル状態を形成するパワーレ
    ベルを決定する手段とを有することを特徴とする光学的
    情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 光学的情報記録媒体に光源の記録パワー
    を多値制御により制御して情報を記録する光学的情報記
    録再生装置において、前記記録媒体に記録パワーを変化
    させて所定の信号を記録し、その再生信号振幅に基づい
    て前記記録媒体の高温レベル状態が始まる直前のパワー
    レベルを検出する手段と、得られたパワーレベルをもと
    に前記記録媒体に低温レベル状態を形成するパワーレベ
    ルを決定する手段と、前記記録媒体に記録パワーを変化
    させて長さの異なる信号を記録し、その長さの異なる信
    号の再生信号のピーク値とボトム値の中間値の差に基づ
    いて前記記録媒体に高温レベル状態を形成する第1のパ
    ワーレベルを決定する手段と、前記記録媒体に記録パワ
    ーを変化させて所定の信号を記録し、その再生微分信号
    の正負の振幅の差に基づいて前記記録媒体に高温レベル
    状態を形成する第2のパワーレベルを決定する手段とを
    有することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
JP7182614A 1995-01-31 1995-07-19 ライトテスト方法及び光学的情報記録再生装置 Pending JPH0935358A (ja)

Priority Applications (4)

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JP7182614A JPH0935358A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 ライトテスト方法及び光学的情報記録再生装置
US08/594,300 US5815477A (en) 1995-01-31 1996-01-30 Write test method for use in recording process for recording information by modulating the power of a laser light thereby forming a high-temperature state and a low-temperature state on a recording medium
EP96300643A EP0725397B1 (en) 1995-01-31 1996-01-30 Write test method for pit edge recording method and optical information recording/reproducing apparatus utilizing the same test method
DE69604209T DE69604209T2 (de) 1995-01-31 1996-01-30 Testverfahren für ein auf Pitlängenmodulation basierendes Aufzeichnungsverfahren und optisches Informationsaufzeichnungs-/wiedergabegerät welches dieses Testverfahren benutzt

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8927647B2 (en) 2008-09-18 2015-01-06 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polyamide resin

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