JPH0935104A - 品質管理システム - Google Patents
品質管理システムInfo
- Publication number
- JPH0935104A JPH0935104A JP18000195A JP18000195A JPH0935104A JP H0935104 A JPH0935104 A JP H0935104A JP 18000195 A JP18000195 A JP 18000195A JP 18000195 A JP18000195 A JP 18000195A JP H0935104 A JPH0935104 A JP H0935104A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- property
- analyzer
- quality control
- control system
- product
- Prior art date
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- Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
- Control Of Non-Electrical Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 信頼性が高くリアルタイムに製品の性状を確
認できる品質管理システムを提供すること。 【構成】 品質管理システム10は、複数の基材を混合し
て得られる製品の性状を測定する分析計11,12と、各基
材の性状、混合比率から製品の性状を推定する性状推定
手段13と、性状測定値及び性状推定値を照合して製品の
品質を管理する照合手段14とで構成される。各分析計1
1, 12、性状推定手段13はリアルタイムにデータを測
定、推定可能なため、ほぼリアルタイムで製品性状が評
価される。また、測定値のほかに、各種データによる推
定値を用いて評価するため、信頼性の高い評価が行え、
確実な品質管理が確立される。
認できる品質管理システムを提供すること。 【構成】 品質管理システム10は、複数の基材を混合し
て得られる製品の性状を測定する分析計11,12と、各基
材の性状、混合比率から製品の性状を推定する性状推定
手段13と、性状測定値及び性状推定値を照合して製品の
品質を管理する照合手段14とで構成される。各分析計1
1, 12、性状推定手段13はリアルタイムにデータを測
定、推定可能なため、ほぼリアルタイムで製品性状が評
価される。また、測定値のほかに、各種データによる推
定値を用いて評価するため、信頼性の高い評価が行え、
確実な品質管理が確立される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の基材(半製品)
を混合して生産される製品、例えば液化石油ガス(LP
G)、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、重質・減圧軽
油、重油などの各種石油製品の品質管理に利用できる。
を混合して生産される製品、例えば液化石油ガス(LP
G)、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、重質・減圧軽
油、重油などの各種石油製品の品質管理に利用できる。
【0002】
【背景技術】石油製品、例えばガソリンは、原油を蒸留
して基材留分を得る蒸留工程、脱硫、接触分解、接触改
質等により基材留分を精製してガソリン基材を得る精製
工程、複数種のガソリン基材をブレンドしてガソリンを
得るブレンド工程を経て製造される。この際、製造され
た製品(ガソリン)が所望の品質となっているかを検査
するには、製品を保管する製品タンク内から実際の製品
をサンプリングして評価していた。
して基材留分を得る蒸留工程、脱硫、接触分解、接触改
質等により基材留分を精製してガソリン基材を得る精製
工程、複数種のガソリン基材をブレンドしてガソリンを
得るブレンド工程を経て製造される。この際、製造され
た製品(ガソリン)が所望の品質となっているかを検査
するには、製品を保管する製品タンク内から実際の製品
をサンプリングして評価していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各タン
クでの抜き取り検査では、作業の手間が掛かるととも
に、各タンクに保管された各ロット毎の検査となるた
め、異常が発見された場合には、そのロットすべてを処
理しなければならず、生産効率が悪いという問題があっ
た。さらに、各タンク毎に品質を確認する必要があるた
め、多くのタンクが必要となるという問題もあった。
クでの抜き取り検査では、作業の手間が掛かるととも
に、各タンクに保管された各ロット毎の検査となるた
め、異常が発見された場合には、そのロットすべてを処
理しなければならず、生産効率が悪いという問題があっ
た。さらに、各タンク毎に品質を確認する必要があるた
め、多くのタンクが必要となるという問題もあった。
【0004】一方、近年では、連続測定が可能な分析計
も開発されたため、製品ラインにこの連続測定可能な分
析計を配置してリアルタイムに品質を管理することも試
みられている。しかしながら、リアルタイムに品質を管
理する場合、その測定データによって即座に製造ライン
を停止したり、ラインにおける各機器の制御を調整する
ことになるため、信頼性の高い品質管理システムが必要
であった。
も開発されたため、製品ラインにこの連続測定可能な分
析計を配置してリアルタイムに品質を管理することも試
みられている。しかしながら、リアルタイムに品質を管
理する場合、その測定データによって即座に製造ライン
を停止したり、ラインにおける各機器の制御を調整する
ことになるため、信頼性の高い品質管理システムが必要
であった。
【0005】このため、本出願人らは、前記分析計に自
己診断機能を持たせて分析計が正しく動作しているかを
チェックしたり、分析計のデータとその検査対象となっ
ている製品をサンプリングして試験室で手分析した結果
とを定期的に照合するなどして信頼性の向上を図ること
を行っていた。しかしながら、自己診断機能自身が不充
分であったり故障する可能性も僅かながらあり、また手
分析を行うことはリアルタイム性に欠けるという問題も
あるため、より信頼性が高くリアルタイム性もある品質
管理システムが求められていた。
己診断機能を持たせて分析計が正しく動作しているかを
チェックしたり、分析計のデータとその検査対象となっ
ている製品をサンプリングして試験室で手分析した結果
とを定期的に照合するなどして信頼性の向上を図ること
を行っていた。しかしながら、自己診断機能自身が不充
分であったり故障する可能性も僅かながらあり、また手
分析を行うことはリアルタイム性に欠けるという問題も
あるため、より信頼性が高くリアルタイム性もある品質
管理システムが求められていた。
【0006】本発明の目的は、信頼性が高くリアルタイ
ムに製品の性状を確認できる品質管理システムを提供す
ることにある。
ムに製品の性状を確認できる品質管理システムを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る品質管理シ
ステムは、複数の基材を混合して得られる製品の品質を
管理する品質管理システムであって、性状測定手段によ
り前記製品の性状を測定して性状測定値を得るととも
に、性状推定手段により各基材の性状および混合比率か
ら製品の性状を推定して性状推定値を求め、照合手段で
前記性状測定値および前記性状推定値を照合して製品の
品質を管理することを特徴とする。
ステムは、複数の基材を混合して得られる製品の品質を
管理する品質管理システムであって、性状測定手段によ
り前記製品の性状を測定して性状測定値を得るととも
に、性状推定手段により各基材の性状および混合比率か
ら製品の性状を推定して性状推定値を求め、照合手段で
前記性状測定値および前記性状推定値を照合して製品の
品質を管理することを特徴とする。
【0008】ここで、前記性状測定手段は複数の分析計
を備えて構成され、前記照合手段は各分析計における性
状測定値と前記性状推定値との照合を行うとともに、各
分析計の性状測定値同士の照合を行うように構成されて
いることが信頼性をより一層向上できる点で好ましい。
この際の各分析計は、同種類の分析計を複数台配置して
もよいが、測定原理の異なる分析計を複数台設けたほう
が、信頼性が高まる点で好ましい。
を備えて構成され、前記照合手段は各分析計における性
状測定値と前記性状推定値との照合を行うとともに、各
分析計の性状測定値同士の照合を行うように構成されて
いることが信頼性をより一層向上できる点で好ましい。
この際の各分析計は、同種類の分析計を複数台配置して
もよいが、測定原理の異なる分析計を複数台設けたほう
が、信頼性が高まる点で好ましい。
【0009】また、前記照合手段は、照合結果を作業者
への警報を発するレベルと、警報を発すると共に製品の
生産工程(製造ライン)を自動的に停止するレベルとの
2段階のレベルに分けて管理することが好ましい。具体
的には、前記照合手段は、各性状測定値および性状推定
値の偏差(性状測定手段が複数設けられている場合には
性状測定値同士の偏差も含む)を求め、各偏差の少なく
とも1つが、各偏差毎に設定された第1レベルのしきい
値を越えた場合には警報を発し、第1レベルのしきい値
よりも大きな第2レベルのしきい値を越えた場合には製
品の生産工程を自動的に停止するように構成されている
ことが好ましい。
への警報を発するレベルと、警報を発すると共に製品の
生産工程(製造ライン)を自動的に停止するレベルとの
2段階のレベルに分けて管理することが好ましい。具体
的には、前記照合手段は、各性状測定値および性状推定
値の偏差(性状測定手段が複数設けられている場合には
性状測定値同士の偏差も含む)を求め、各偏差の少なく
とも1つが、各偏差毎に設定された第1レベルのしきい
値を越えた場合には警報を発し、第1レベルのしきい値
よりも大きな第2レベルのしきい値を越えた場合には製
品の生産工程を自動的に停止するように構成されている
ことが好ましい。
【0010】さらに、前記性状測定手段を主分析計と副
分析計とで構成し、前記主分析計で測定された性状測定
値および前記性状推定値の偏差が予め設定された診断用
しきい値を越え、かつ、副分析計で測定された性状測定
値および前記性状推定値の偏差が予め設定された診断用
しきい値の範囲内である場合に、前記主分析計の使用を
停止し、副分析計を主分析計に切り替える分析計切替手
段を備えることが好ましい。尚、前記診断用しきい値
は、前記照合手段において警報を発する第1レベルのし
きい値と同じ値としてもよいし、それとは異なる値を設
定してもよい。
分析計とで構成し、前記主分析計で測定された性状測定
値および前記性状推定値の偏差が予め設定された診断用
しきい値を越え、かつ、副分析計で測定された性状測定
値および前記性状推定値の偏差が予め設定された診断用
しきい値の範囲内である場合に、前記主分析計の使用を
停止し、副分析計を主分析計に切り替える分析計切替手
段を備えることが好ましい。尚、前記診断用しきい値
は、前記照合手段において警報を発する第1レベルのし
きい値と同じ値としてもよいし、それとは異なる値を設
定してもよい。
【0011】また、前記性状測定手段は、正常な測定を
行っているかを判断する自己診断機能を備え、自己診断
機能により異常と判断された性状測定手段の使用を停止
する測定停止手段を備えていることが好ましい。この際
も、複数の性状測定手段(分析計)を備え、ある1つの
測定手段を主測定手段(主分析計)とし、他の測定手段
を副測定手段(副分析計)としている場合には、前記測
定停止手段は、主測定手段が異常と判断された場合に
は、副測定手段を主測定手段に切り替える機能も備えて
いることが好ましい。
行っているかを判断する自己診断機能を備え、自己診断
機能により異常と判断された性状測定手段の使用を停止
する測定停止手段を備えていることが好ましい。この際
も、複数の性状測定手段(分析計)を備え、ある1つの
測定手段を主測定手段(主分析計)とし、他の測定手段
を副測定手段(副分析計)としている場合には、前記測
定停止手段は、主測定手段が異常と判断された場合に
は、副測定手段を主測定手段に切り替える機能も備えて
いることが好ましい。
【0012】
【作用】このような本発明においては、製品ライン等に
設置された性状測定手段で製品の性状を測定するととも
に、直接測定したり、基材製造装置の運転データ等から
推定して得られた各基材の性状および混合比率から性状
推定手段で製品の性状を推定し、これらの性状測定値お
よび性状推定値を照合手段で照合して製品の性状を評価
する。これにより、リアルタイムで製品の性状を評価す
ることが可能となるとともに、従来の性状測定手段(分
析計)のみを設けたものに比べ、各基材データから製品
性状を推定した性状推定値も利用しているため、品質管
理の信頼性が向上する。
設置された性状測定手段で製品の性状を測定するととも
に、直接測定したり、基材製造装置の運転データ等から
推定して得られた各基材の性状および混合比率から性状
推定手段で製品の性状を推定し、これらの性状測定値お
よび性状推定値を照合手段で照合して製品の性状を評価
する。これにより、リアルタイムで製品の性状を評価す
ることが可能となるとともに、従来の性状測定手段(分
析計)のみを設けたものに比べ、各基材データから製品
性状を推定した性状推定値も利用しているため、品質管
理の信頼性が向上する。
【0013】また、性状測定手段を複数の分析計で構成
し、照合手段で各分析計の性状測定値と性状推定値との
照合に加えて、各分析計の性状測定値同士の照合も行え
ば、品質評価の信頼性が一層向上する。特に、各分析計
を測定原理の異なる各種分析計で構成すれば、製品の異
常検出の確率が向上し、信頼性がより一層向上する。
し、照合手段で各分析計の性状測定値と性状推定値との
照合に加えて、各分析計の性状測定値同士の照合も行え
ば、品質評価の信頼性が一層向上する。特に、各分析計
を測定原理の異なる各種分析計で構成すれば、製品の異
常検出の確率が向上し、信頼性がより一層向上する。
【0014】また、前記照合手段が、照合結果を作業者
への警報を発するレベルと、警報を発すると共に製品の
生産工程を自動的に停止するレベルとの2段階のレベル
に分けて管理していれば、軽微な異常が検出された場合
には警報を発して作業者に生産工程の各装置を制御させ
ることで対処可能となり、重大な異常が検出された場合
には生産工程を自動的に停止することで不良品の生産が
防止される。
への警報を発するレベルと、警報を発すると共に製品の
生産工程を自動的に停止するレベルとの2段階のレベル
に分けて管理していれば、軽微な異常が検出された場合
には警報を発して作業者に生産工程の各装置を制御させ
ることで対処可能となり、重大な異常が検出された場合
には生産工程を自動的に停止することで不良品の生産が
防止される。
【0015】また、性状測定手段を複数の分析計で構成
した場合には、各分析計での性状測定値と前記性状推定
値との偏差の一方のみが設定された診断用しきい値を越
え、他方がしきい値内である場合、つまり一方の分析計
の測定値のみが異常となっている場合には、分析計切替
手段によってその異常測定値を出力した分析計の使用を
停止すれば、不調な分析計の使用が停止され、性状確認
の信頼性が向上する。一方、前記性状測定手段に自己診
断機能を設けた場合も、停止手段で不調な測定手段の使
用を停止して正常な測定手段で得られた測定値で照合判
断することができ、性状確認の信頼性が向上する。な
お、性状測定手段として複数の測定手段(例えば主分析
計および副分析計)を設けた場合に、分析計切替手段や
停止手段で主分析計が異常と判断されたら、主分析計の
使用を停止して副分析計を主分析計に切り替えることが
好ましい。
した場合には、各分析計での性状測定値と前記性状推定
値との偏差の一方のみが設定された診断用しきい値を越
え、他方がしきい値内である場合、つまり一方の分析計
の測定値のみが異常となっている場合には、分析計切替
手段によってその異常測定値を出力した分析計の使用を
停止すれば、不調な分析計の使用が停止され、性状確認
の信頼性が向上する。一方、前記性状測定手段に自己診
断機能を設けた場合も、停止手段で不調な測定手段の使
用を停止して正常な測定手段で得られた測定値で照合判
断することができ、性状確認の信頼性が向上する。な
お、性状測定手段として複数の測定手段(例えば主分析
計および副分析計)を設けた場合に、分析計切替手段や
停止手段で主分析計が異常と判断されたら、主分析計の
使用を停止して副分析計を主分析計に切り替えることが
好ましい。
【0016】
【実施例】以下、図1、2を参照して本発明の一実施例
に係る品質管理システムの構成を説明する。本実施例の
品質管理システム10は、図1に示すように、複数の基
材を混合してガソリン等の石油製品を製造する製造装置
1に設けられている。製造装置1は、精製工程で得られ
た複数の基材A〜Dを送り出す基材ポンプ2と、各基材
A〜Dの流路に配置された基材分析計3を用いて各基材
の性状を測定する基材性状測定手段4と、各基材A〜D
の流量を測定する流量計5と、各基材A〜Dの流路を開
閉するコントロールバルブ6の開度を制御してブレンド
する各基材A〜Dの混合比率を制御するブレンド制御手
段7と、各基材A〜Dを混合するブレンド装置(ブレン
ダー、混合装置)8とを備えている。
に係る品質管理システムの構成を説明する。本実施例の
品質管理システム10は、図1に示すように、複数の基
材を混合してガソリン等の石油製品を製造する製造装置
1に設けられている。製造装置1は、精製工程で得られ
た複数の基材A〜Dを送り出す基材ポンプ2と、各基材
A〜Dの流路に配置された基材分析計3を用いて各基材
の性状を測定する基材性状測定手段4と、各基材A〜D
の流量を測定する流量計5と、各基材A〜Dの流路を開
閉するコントロールバルブ6の開度を制御してブレンド
する各基材A〜Dの混合比率を制御するブレンド制御手
段7と、各基材A〜Dを混合するブレンド装置(ブレン
ダー、混合装置)8とを備えている。
【0017】ブレンド装置8の下流側(ブレンド装置出
口)には、ブレンド装置8によって得られた石油製品
(ガソリン)の出荷およびその流量をコントロールする
コントロールバルブ9が設けられ、その下流には製品を
貯蔵する図示しない製品タンクや、製品の出荷設備が設
けられている。
口)には、ブレンド装置8によって得られた石油製品
(ガソリン)の出荷およびその流量をコントロールする
コントロールバルブ9が設けられ、その下流には製品を
貯蔵する図示しない製品タンクや、製品の出荷設備が設
けられている。
【0018】ブレンド装置8およびコントロールバルブ
9の間には、本実施例の品質管理システム10が配置さ
れている。品質管理システム10は、図2に示すよう
に、性状測定手段である分析計11,12、性状推定手
段13、照合手段14、警報器15、緊急操作器16、
分析計切替手段17を備えている。
9の間には、本実施例の品質管理システム10が配置さ
れている。品質管理システム10は、図2に示すよう
に、性状測定手段である分析計11,12、性状推定手
段13、照合手段14、警報器15、緊急操作器16、
分析計切替手段17を備えている。
【0019】分析計11,12は、例えば、オクタン価
計、蒸気圧計、密度計、ガスクロ分析計、近赤外線分析
計等の各種分析計から製品に応じたものが選ばれてお
り、本実施例では製品がガソリンであるため、近赤外線
分析計と、これと測定原理が異なるガスクロ分析計とを
用いている。また、本実施例では、近赤外線分析計を評
価時などに優先する主分析計とし、ガスクロ分析計を副
分析計としている。なお、各分析計11,12には、自
己診断機能11A,12Aが設けられている。自己診断
機能11A,12Aは、サンプル恒温漕の温度、サンプ
ル流量・圧力、キャリアガス流量・温度等が設定範囲内
にあるか否かをチェックするものである。つまり、分析
計11,12自身が備えている測定機器の状態をチェッ
クして分析計11,12自体の異常をチェックする自己
データを利用したチェックシステムであり、各分析計1
1,12の信頼性を向上させている。
計、蒸気圧計、密度計、ガスクロ分析計、近赤外線分析
計等の各種分析計から製品に応じたものが選ばれてお
り、本実施例では製品がガソリンであるため、近赤外線
分析計と、これと測定原理が異なるガスクロ分析計とを
用いている。また、本実施例では、近赤外線分析計を評
価時などに優先する主分析計とし、ガスクロ分析計を副
分析計としている。なお、各分析計11,12には、自
己診断機能11A,12Aが設けられている。自己診断
機能11A,12Aは、サンプル恒温漕の温度、サンプ
ル流量・圧力、キャリアガス流量・温度等が設定範囲内
にあるか否かをチェックするものである。つまり、分析
計11,12自身が備えている測定機器の状態をチェッ
クして分析計11,12自体の異常をチェックする自己
データを利用したチェックシステムであり、各分析計1
1,12の信頼性を向上させている。
【0020】性状推定手段13は、各基材A〜Dの性状
や流量(混合比率)から製品の性状を推定できるように
構成されている。具体的には、化工式を用いたブレンド
モデルやニューロモデルを用いた学習モデル等を用いて
性状を推定するものである。本実施例では、次の数1お
よび数2に示すモデルを使用してRON(オクタン価)
およびRVP(蒸気圧)を求めている。
や流量(混合比率)から製品の性状を推定できるように
構成されている。具体的には、化工式を用いたブレンド
モデルやニューロモデルを用いた学習モデル等を用いて
性状を推定するものである。本実施例では、次の数1お
よび数2に示すモデルを使用してRON(オクタン価)
およびRVP(蒸気圧)を求めている。
【0021】
【数1】
【数2】 a,b=基材性状 x=基材混合比率 i=基材数
α,β=定数
α,β=定数
【0022】なお、本実施例では、各基材A〜Dの性状
は、基材分析計3を設置して直接測定していたが、基材
の製造装置の運転条件等から化工モデルやニューロなど
の学習モデルを利用して性状を推定してもよいし、これ
らを組み合わせて求めてもよい。
は、基材分析計3を設置して直接測定していたが、基材
の製造装置の運転条件等から化工モデルやニューロなど
の学習モデルを利用して性状を推定してもよいし、これ
らを組み合わせて求めてもよい。
【0023】照合手段14は、各分析計11,12で得
られた製品の性状測定値,、性状推定手段13で推
定された性状推定値の各データを互いに照合して、性
状の異常や性状データの精度等をチェックするものであ
る。各データの照合方法としては、各データの偏差を用
いたり、各データの比率を用いたものなど各種あるが、
本実施例では、性状測定値,、性状推定値のそれ
ぞれの偏差を、統計的手法(移動平均、標準偏差の時系
列評価、X(平均値)−R管理値等)により比較、評価
している。さらに、各データの傾向を監視したり、変化
率等をチェックしてもよい。
られた製品の性状測定値,、性状推定手段13で推
定された性状推定値の各データを互いに照合して、性
状の異常や性状データの精度等をチェックするものであ
る。各データの照合方法としては、各データの偏差を用
いたり、各データの比率を用いたものなど各種あるが、
本実施例では、性状測定値,、性状推定値のそれ
ぞれの偏差を、統計的手法(移動平均、標準偏差の時系
列評価、X(平均値)−R管理値等)により比較、評価
している。さらに、各データの傾向を監視したり、変化
率等をチェックしてもよい。
【0024】具体的には、次の数3、数4、数5の各式
で求められた各偏差の絶対値を予め設定されたしきい値
α,β,γと比較して評価している。なお、各しきい値
α,β,γは、分析計11,12の精度や性状推定値の
精度を勘案して個別にかつそれぞれ2段階に設定されて
いる。
で求められた各偏差の絶対値を予め設定されたしきい値
α,β,γと比較して評価している。なお、各しきい値
α,β,γは、分析計11,12の精度や性状推定値の
精度を勘案して個別にかつそれぞれ2段階に設定されて
いる。
【0025】
【数3】
【数4】
【数5】
【0026】ここで、数5で表される分析計11,12
同士のチェックは、各分析計11,12の型式によって
測定周期が異なるため、測定周期の長い分析計11,1
2の間隔に合わせてチェック(監視)している。一方、
性状推定値はリアルタイムで算出しており、数3、数
4に示す各性状測定値,と性状推定値とは、各分
析計11,12の測定周期に合わせてチェックしてい
る。
同士のチェックは、各分析計11,12の型式によって
測定周期が異なるため、測定周期の長い分析計11,1
2の間隔に合わせてチェック(監視)している。一方、
性状推定値はリアルタイムで算出しており、数3、数
4に示す各性状測定値,と性状推定値とは、各分
析計11,12の測定周期に合わせてチェックしてい
る。
【0027】そして、照合手段14は、各偏差が第1レ
ベルのしきい値α1,β1,γ1を越えた場合には、警
報器15を作動させ、第2レベルのしきい値α2,β
2,γ2を越えた場合には緊急操作器16を作動してコ
ントロールバルブ9を閉めるとともに、各基材ポンプ2
を停止させるように設定されている。
ベルのしきい値α1,β1,γ1を越えた場合には、警
報器15を作動させ、第2レベルのしきい値α2,β
2,γ2を越えた場合には緊急操作器16を作動してコ
ントロールバルブ9を閉めるとともに、各基材ポンプ2
を停止させるように設定されている。
【0028】また、分析計切替手段17は、照合手段1
4における照合結果や、各分析計11,12の自己診断
結果に基づいて異常発生と判断された分析計11,12
の使用を停止し、主分析計11を停止した場合には、副
分析計12を主分析計11に切り替えて測定を続行し、
製造装置1を停止することなく連続して運転できるよう
にしている。すなわち、照合手段14において、数3あ
るいは数4で検出された偏差のいずれか一方のみが前記
第1レベルのしきい値α1,β1を越えた場合に、つま
り一方の分析計11または12のみが異常な測定値を出
力した場合には、分析計切替手段17は、その測定値が
異常となったほうの分析計11または12の使用を停止
し、他の分析計11または12に切り替える。この際
も、前述の通り警報器15が作動されることにはかわり
ない。
4における照合結果や、各分析計11,12の自己診断
結果に基づいて異常発生と判断された分析計11,12
の使用を停止し、主分析計11を停止した場合には、副
分析計12を主分析計11に切り替えて測定を続行し、
製造装置1を停止することなく連続して運転できるよう
にしている。すなわち、照合手段14において、数3あ
るいは数4で検出された偏差のいずれか一方のみが前記
第1レベルのしきい値α1,β1を越えた場合に、つま
り一方の分析計11または12のみが異常な測定値を出
力した場合には、分析計切替手段17は、その測定値が
異常となったほうの分析計11または12の使用を停止
し、他の分析計11または12に切り替える。この際
も、前述の通り警報器15が作動されることにはかわり
ない。
【0029】一方、各分析計11または12の自己診断
機能11A,12Aで異常が検出された場合も、分析計
切替手段17は異常な分析計11または12の使用を停
止し、他の分析計11または12に切り替える。従っ
て、分析計切替手段17は、本発明の測定停止手段の機
能も備えている。
機能11A,12Aで異常が検出された場合も、分析計
切替手段17は異常な分析計11または12の使用を停
止し、他の分析計11または12に切り替える。従っ
て、分析計切替手段17は、本発明の測定停止手段の機
能も備えている。
【0030】ブレンド制御手段7は、照合手段14や分
析計切替手段17で異常が検出されない間は、性状測定
値,、性状推定値の変化傾向や変化率などから必
要に応じて各基材A〜Dの混合比率を調整し、設定され
た品質の製品が得られるように製造装置1を制御する。
析計切替手段17で異常が検出されない間は、性状測定
値,、性状推定値の変化傾向や変化率などから必
要に応じて各基材A〜Dの混合比率を調整し、設定され
た品質の製品が得られるように製造装置1を制御する。
【0031】このような本実施例においては、ポンプ2
で供給される各基材A〜Dをブレンド装置8で混合して
製品(ガソリン)を製造している。この際、各基材A〜
Dの混合比率はコントロールバルブ6の開度をブレンド
制御手段7で制御することで設定されている。
で供給される各基材A〜Dをブレンド装置8で混合して
製品(ガソリン)を製造している。この際、各基材A〜
Dの混合比率はコントロールバルブ6の開度をブレンド
制御手段7で制御することで設定されている。
【0032】製品が製造されている間、照合手段14
は、前記数3〜5で求められる各偏差をしきい値α,
β,γと比較し、評価する。そして、いずれかの偏差が
第1レベルのしきい値α1,β1,γ1を越えた場合に
は、警報器15を作動して例えば操作画面上で警告を表
示したり、サイレンによって音で知らせたりすることで
警報を発する。作業者は、警報によって異常発生を知る
と、適切な対応をとって正常運転にコントロールする。
は、前記数3〜5で求められる各偏差をしきい値α,
β,γと比較し、評価する。そして、いずれかの偏差が
第1レベルのしきい値α1,β1,γ1を越えた場合に
は、警報器15を作動して例えば操作画面上で警告を表
示したり、サイレンによって音で知らせたりすることで
警報を発する。作業者は、警報によって異常発生を知る
と、適切な対応をとって正常運転にコントロールする。
【0033】また、いずれかの偏差が第2レベルのしき
い値α2,β2,γ2を越えた場合には、照合手段14
は、警報器15を作動するとともに、緊急操作器16を
作動し、ブレンド装置8の出口に設けられたバルブ9を
閉じて製品タンクへの製品の出荷を自動的に停止すると
ともに、基材ポンプ2を停止してブレンド装置8への基
材供給も自動的に停止し、製品製造を迅速に停止する。
なお、照合手段14は、各偏差の異常だけではなく、各
性状測定値や性状推定値自身の値が所定の規格値・管理
値を越えた場合も警報を発したり、バルブ9や基材ポン
プ2を停止するように設定されている。
い値α2,β2,γ2を越えた場合には、照合手段14
は、警報器15を作動するとともに、緊急操作器16を
作動し、ブレンド装置8の出口に設けられたバルブ9を
閉じて製品タンクへの製品の出荷を自動的に停止すると
ともに、基材ポンプ2を停止してブレンド装置8への基
材供給も自動的に停止し、製品製造を迅速に停止する。
なお、照合手段14は、各偏差の異常だけではなく、各
性状測定値や性状推定値自身の値が所定の規格値・管理
値を越えた場合も警報を発したり、バルブ9や基材ポン
プ2を停止するように設定されている。
【0034】また、分析計切替手段17は、各分析計1
1,12の自己診断機能11A,12Aいずれかの異常
検出信号を受けたり、照合手段14での偏差のうち、一
方の偏差のみが第1レベルのしきい値α1またはβ1を
越えた場合には、異常の検出された分析計11または1
2の使用を停止し、正常な分析計11または12のみを
利用する。この際、各分析計11,12が主および副分
析計に設定され、かつ主分析計が異常と判断された場合
には、副分析計を主分析計として設定して測定を継続す
る。また、予備の分析計が配置されていれば、異常と判
断された分析計と予備の分析計とを切り替える。これら
によって、すべての分析計11,12が異常とならない
限り、性状測定は連続してとぎれることなく行われる。
1,12の自己診断機能11A,12Aいずれかの異常
検出信号を受けたり、照合手段14での偏差のうち、一
方の偏差のみが第1レベルのしきい値α1またはβ1を
越えた場合には、異常の検出された分析計11または1
2の使用を停止し、正常な分析計11または12のみを
利用する。この際、各分析計11,12が主および副分
析計に設定され、かつ主分析計が異常と判断された場合
には、副分析計を主分析計として設定して測定を継続す
る。また、予備の分析計が配置されていれば、異常と判
断された分析計と予備の分析計とを切り替える。これら
によって、すべての分析計11,12が異常とならない
限り、性状測定は連続してとぎれることなく行われる。
【0035】このような本実施例によれば、各基材A〜
Dをブレンドして製造された製品の性状を各分析計1
1,12で測定するとともに、各基材A〜Dの性状や流
量から製品の性状を性状推定手段13で推定し、これら
により得られる各性状測定値,、性状推定値に基
づいて製品の品質を管理しているので、リアルタイム性
及び信頼性の高い品質管理を確立することができる。特
に、製品の性状データを実測する分析計11,12のほ
かに、各種基材データなどから製品の性状を推定する性
状推定手段13を備えているため、異なったアプローチ
で製品の性状をダブルチェックすることができ、品質の
信頼性を飛躍的に向上でき、この性状データに基づく各
制御の信頼性も向上でき、求める品質の製品を確実に製
造することができる。
Dをブレンドして製造された製品の性状を各分析計1
1,12で測定するとともに、各基材A〜Dの性状や流
量から製品の性状を性状推定手段13で推定し、これら
により得られる各性状測定値,、性状推定値に基
づいて製品の品質を管理しているので、リアルタイム性
及び信頼性の高い品質管理を確立することができる。特
に、製品の性状データを実測する分析計11,12のほ
かに、各種基材データなどから製品の性状を推定する性
状推定手段13を備えているため、異なったアプローチ
で製品の性状をダブルチェックすることができ、品質の
信頼性を飛躍的に向上でき、この性状データに基づく各
制御の信頼性も向上でき、求める品質の製品を確実に製
造することができる。
【0036】さらに、本実施例では、2つの分析計1
1,12を設け、各分析計11,12の測定値,同
士の照合や、性状推定値と各測定値,との照合を
行っているため、非常に高精度の品質チェックを行うこ
とができる。このため、サンプリングによる品質チェッ
クを行わなくても製品の品質を保証することができる。
従って、製品のサンプルを採取して品質を確認する場合
に必要な諸業務(均一性確保の為のミキシング、サンプ
リング、試験分析、試験結果確認等)を省略あるいは簡
素化でき、品質管理の作業性も向上することができる。
1,12を設け、各分析計11,12の測定値,同
士の照合や、性状推定値と各測定値,との照合を
行っているため、非常に高精度の品質チェックを行うこ
とができる。このため、サンプリングによる品質チェッ
クを行わなくても製品の品質を保証することができる。
従って、製品のサンプルを採取して品質を確認する場合
に必要な諸業務(均一性確保の為のミキシング、サンプ
リング、試験分析、試験結果確認等)を省略あるいは簡
素化でき、品質管理の作業性も向上することができる。
【0037】さらに、統計的手法を用いてJIS精度に
準拠した分析結果を出せる分析計11,12(例えば近
赤外線分析計や全組成ガスクロマトグラフィ等)を用い
ているため、数秒間隔での性状測定を行うことができ
る。このため、従来のサンプル採取による測定に比べ、
本実施例では限りなくリアルタイムに近い状態で(製品
製造の制御の点では実質的にリアルタイムといえる)、
性状を把握・評価することができ、測定データの変動や
異常を直ちに制御に反映することができ、確実な制御を
行うことができるとともに、異常発生によって不良品を
製造することを迅速に防止することができる。
準拠した分析結果を出せる分析計11,12(例えば近
赤外線分析計や全組成ガスクロマトグラフィ等)を用い
ているため、数秒間隔での性状測定を行うことができ
る。このため、従来のサンプル採取による測定に比べ、
本実施例では限りなくリアルタイムに近い状態で(製品
製造の制御の点では実質的にリアルタイムといえる)、
性状を把握・評価することができ、測定データの変動や
異常を直ちに制御に反映することができ、確実な制御を
行うことができるとともに、異常発生によって不良品を
製造することを迅速に防止することができる。
【0038】その上、製品を連続生産している際に、性
状測定を一定間隔おきに行っていては、測定していない
間に生産された部分のロットの品質を保証することがで
きないが、本実施例ではほとんどリアルタイムに近い状
態で検査できるため、連続生産においてもすべての製品
の品質を確認して保証することができ、高品質の製品を
製造できるとともに、生産効率も向上することができ
る。
状測定を一定間隔おきに行っていては、測定していない
間に生産された部分のロットの品質を保証することがで
きないが、本実施例ではほとんどリアルタイムに近い状
態で検査できるため、連続生産においてもすべての製品
の品質を確認して保証することができ、高品質の製品を
製造できるとともに、生産効率も向上することができ
る。
【0039】また、従来のサンプル取得による測定で
は、基材や製品が貯蔵される各タンク毎に品質・性状を
確認してロットを確立しなければならないため、タンク
数が多く必要となるが、本実施例では連続的に分析でき
る品質管理システム10を設けているため、各タンク毎
にロットを確立する必要が無く、運用タンクを例えば5
0〜90%削減できる。従って、製品の製造において、
ストックレス生産を実現することができる。
は、基材や製品が貯蔵される各タンク毎に品質・性状を
確認してロットを確立しなければならないため、タンク
数が多く必要となるが、本実施例では連続的に分析でき
る品質管理システム10を設けているため、各タンク毎
にロットを確立する必要が無く、運用タンクを例えば5
0〜90%削減できる。従って、製品の製造において、
ストックレス生産を実現することができる。
【0040】さらに、照合手段14は、性状測定値,
、性状推定値の各偏差を評価する際に、2段階のし
きい値を設けて判断し、軽微な異常が発生した場合には
警報によって迅速に作業者に知らせることができ、迅速
に対応することができて製品製造に障害となるような甚
大な異常発生を未然に防止することができる。特に、照
合手段14は、各偏差を統計的手法を用いて評価してい
るため、精度低下や不調の兆候を予測的に把握すること
ができ、しきい値を適宜設定しておくことで迅速に対応
することができる。
、性状推定値の各偏差を評価する際に、2段階のし
きい値を設けて判断し、軽微な異常が発生した場合には
警報によって迅速に作業者に知らせることができ、迅速
に対応することができて製品製造に障害となるような甚
大な異常発生を未然に防止することができる。特に、照
合手段14は、各偏差を統計的手法を用いて評価してい
るため、精度低下や不調の兆候を予測的に把握すること
ができ、しきい値を適宜設定しておくことで迅速に対応
することができる。
【0041】また、第2レベルのしきい値を越えるよう
な大きな異常が検出された場合には、緊急操作器16を
作動させてバルブ9や基材ポンプ2を自動的に停止する
ことができるので、製品の生産や供給を速やかに停止す
ることができ、不良品の生産を確実に防止することがで
きる。
な大きな異常が検出された場合には、緊急操作器16を
作動させてバルブ9や基材ポンプ2を自動的に停止する
ことができるので、製品の生産や供給を速やかに停止す
ることができ、不良品の生産を確実に防止することがで
きる。
【0042】さらに、各分析計11,12には、自己診
断機能11A,12Aが設けられているので、分析計1
1,12による測定値の精度も向上できる。さらに、2
台の分析計11,12を設けており、かつ自己診断の結
果異常と判断されたり、照合手段14で検出された偏差
から一方の分析計11,12のみが異常な測定値を検出
した場合に、分析計切替手段17によりその異常な分析
計11または12の使用を即座に停止し、正常な分析計
11または12へ切り替えることができるため、分析計
11,12の一方が異常となっても連続して測定するこ
とができ、製品の生産を連続して行うことができるとと
もに、異常なデータが入力されることを防止でき、品質
管理の信頼性をより高めることができる。
断機能11A,12Aが設けられているので、分析計1
1,12による測定値の精度も向上できる。さらに、2
台の分析計11,12を設けており、かつ自己診断の結
果異常と判断されたり、照合手段14で検出された偏差
から一方の分析計11,12のみが異常な測定値を検出
した場合に、分析計切替手段17によりその異常な分析
計11または12の使用を即座に停止し、正常な分析計
11または12へ切り替えることができるため、分析計
11,12の一方が異常となっても連続して測定するこ
とができ、製品の生産を連続して行うことができるとと
もに、異常なデータが入力されることを防止でき、品質
管理の信頼性をより高めることができる。
【0043】従って、品質管理システム10は、2つの
分析計11,12が併設されており、各々の分析計1
1,12は測定したデータを自己診断手段11A,12
Aでチェックし、さらに各分析計11,12の測定値同
士の照合と、性状推定手段13からの性状推定値および
各分析計11,12の測定値の照合とを行うことで、4
重のチェックを行っているため、性状の信頼性を飛躍的
に向上できる。さらに、各分析計11,12は、測定原
理の異なる2種類の分析計を用いているので、同じ分析
計を2台設ける場合に比べて照合時の信頼性を向上する
ことができる。
分析計11,12が併設されており、各々の分析計1
1,12は測定したデータを自己診断手段11A,12
Aでチェックし、さらに各分析計11,12の測定値同
士の照合と、性状推定手段13からの性状推定値および
各分析計11,12の測定値の照合とを行うことで、4
重のチェックを行っているため、性状の信頼性を飛躍的
に向上できる。さらに、各分析計11,12は、測定原
理の異なる2種類の分析計を用いているので、同じ分析
計を2台設ける場合に比べて照合時の信頼性を向上する
ことができる。
【0044】以上、本発明について好適な実施例をあげ
て説明したが、本発明は、この実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。例えば、前記実
施例では、性状測定手段として、2つの分析計11,1
2を配置しているが、1つの分析計のみを設けて、性状
推定値との照合のみを行ってもよいし、3つ以上の分析
計を設けて各性状測定値を用いて照合してもよい。但
し、分析計が1つの場合にはその分信頼性が低くなり、
一方、3つ以上の場合には照合する際の処理が多くなっ
て設定が煩雑になるおそれがあるため、前記実施例のよ
うに2つの分析計を設けることが好ましい。また、各分
析計は同じ種類のものを設けてもよいが、信頼性を向上
できる点で測定原理の異なる分析計を配置したほうがよ
い。
て説明したが、本発明は、この実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。例えば、前記実
施例では、性状測定手段として、2つの分析計11,1
2を配置しているが、1つの分析計のみを設けて、性状
推定値との照合のみを行ってもよいし、3つ以上の分析
計を設けて各性状測定値を用いて照合してもよい。但
し、分析計が1つの場合にはその分信頼性が低くなり、
一方、3つ以上の場合には照合する際の処理が多くなっ
て設定が煩雑になるおそれがあるため、前記実施例のよ
うに2つの分析計を設けることが好ましい。また、各分
析計は同じ種類のものを設けてもよいが、信頼性を向上
できる点で測定原理の異なる分析計を配置したほうがよ
い。
【0045】照合手段14は、各データの偏差を求めて
照合を行っていたが、比率等の他のデータ処理を行って
照合してもよい。但し、偏差を求めることは容易に行え
るため、データ処理が簡略される点で好ましい。
照合を行っていたが、比率等の他のデータ処理を行って
照合してもよい。但し、偏差を求めることは容易に行え
るため、データ処理が簡略される点で好ましい。
【0046】前記実施例では、分析計切替手段17は、
性状測定値および性状推定値の偏差によって異常が検出
された分析計11,12の使用を停止して切り替える機
能のほかに、自己診断機能11A,12Aによって異常
検出が検出された分析計11,12の使用を停止する測
定停止手段の機能も備えていたが、この測定停止手段を
分析計切替手段17とは別に設けてもよい。また、分析
計切替手段および測定停止手段は、必ずしも設けなくて
もよいし、いずれか一方のみを設けてもよいが、前記実
施例のほうが信頼性の向上や製品製造を連続して行うこ
とができる利点がある。さらに、前記実施例において、
分析計切替手段17は、偏差に基づいて各分析計11,
12の異常を判断する際に、照合手段14で警報を発す
る第1レベルのしきい値α1,β1を診断用しきい値と
しても利用していたが、これらのしきい値とは別に診断
用しきい値を設定してもよい。
性状測定値および性状推定値の偏差によって異常が検出
された分析計11,12の使用を停止して切り替える機
能のほかに、自己診断機能11A,12Aによって異常
検出が検出された分析計11,12の使用を停止する測
定停止手段の機能も備えていたが、この測定停止手段を
分析計切替手段17とは別に設けてもよい。また、分析
計切替手段および測定停止手段は、必ずしも設けなくて
もよいし、いずれか一方のみを設けてもよいが、前記実
施例のほうが信頼性の向上や製品製造を連続して行うこ
とができる利点がある。さらに、前記実施例において、
分析計切替手段17は、偏差に基づいて各分析計11,
12の異常を判断する際に、照合手段14で警報を発す
る第1レベルのしきい値α1,β1を診断用しきい値と
しても利用していたが、これらのしきい値とは別に診断
用しきい値を設定してもよい。
【0047】また、前記実施例では、ガソリンの製造を
例示して説明したが、本発明は、ガソリン以外にもLP
G、ナフサ、灯油、軽油、重油等の各種石油製品、さら
には、石油製品以外にも複数の基材を混合して製造され
る各種製品の製造に利用することができる。
例示して説明したが、本発明は、ガソリン以外にもLP
G、ナフサ、灯油、軽油、重油等の各種石油製品、さら
には、石油製品以外にも複数の基材を混合して製造され
る各種製品の製造に利用することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の品質管理システムによれば、信
頼性が高くリアルタイムに製品の性状を確認でき、製品
の製造時における異常発生に対して迅速に対応できて不
良品の発生を低減できる。
頼性が高くリアルタイムに製品の性状を確認でき、製品
の製造時における異常発生に対して迅速に対応できて不
良品の発生を低減できる。
【図1】本発明の一実施例に係る製品の製造装置の要部
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図2】前記実施例の品質管理システムを示す構成図で
ある。
ある。
1 製造装置 2 基材ポンプ 3 基材分析計 4 基材性状測定手段 5 流量計 6,9 コントロールバルブ 8 ブレンド装置 10 品質管理システム 11,12 性状測定手段である分析計 13 性状推定手段 14 照合手段 15 警報器 16 緊急操作器 17 分析計切替手段
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の基材を混合して得られる製品の品
質を管理する品質管理システムであって、 前記製品の性状を測定する性状測定手段と、前記各基材
の性状および混合比率から製品の性状を推定する性状推
定手段と、前記性状測定手段で得られた性状測定値およ
び前記性状推定手段で得られた性状推定値を照合して製
品の品質を管理する照合手段と、を備えることを特徴と
する品質管理システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の品質管理システムにおい
て、前記性状測定手段は複数の分析計を備えて構成さ
れ、前記照合手段は各分析計における性状測定値と前記
性状推定値との照合を行うとともに、各分析計の性状測
定値同士の照合を行うように構成されていることを特徴
とする品質管理システム。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の品質管理シ
ステムにおいて、前記照合手段は、各性状測定値および
性状推定値の偏差により照合を行うとともに、各偏差の
少なくとも1つが、各偏差毎に設定された第1レベルの
しきい値を越えた場合には警報を発し、第1レベルのし
きい値よりも大きな第2レベルのしきい値を越えた場合
には製品の生産工程を自動的に停止するように構成され
ていることを特徴とする品質管理システム。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の品質管理システムにおいて、前記性状測定手段は主
分析計と副分析計とで構成され、前記主分析計で測定さ
れた性状測定値および前記性状推定値の偏差が予め設定
された診断用しきい値を越え、かつ、副分析計で測定さ
れた性状測定値および前記性状推定値の偏差が予め設定
された診断用しきい値の範囲内である場合に、前記主分
析計の使用を停止し、副分析計を主分析計に切り替える
分析計切替手段を備えることを特徴とする品質管理シス
テム。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の品質管理システムにおいて、前記性状測定手段は正
常な測定を行っているかを判断する自己診断機能を備
え、前記自己診断機能により異常と判断された性状測定
手段の使用を停止する測定停止手段を備えることを特徴
とする品質管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18000195A JPH0935104A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 品質管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18000195A JPH0935104A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 品質管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935104A true JPH0935104A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16075724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18000195A Pending JPH0935104A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | 品質管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0935104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018031014A (ja) * | 2011-09-23 | 2018-03-01 | ビュータマックス・アドバンスド・バイオフューエルズ・エルエルシー | 燃料混合用のブタノール組成物およびそれらの製造方法 |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP18000195A patent/JPH0935104A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018031014A (ja) * | 2011-09-23 | 2018-03-01 | ビュータマックス・アドバンスド・バイオフューエルズ・エルエルシー | 燃料混合用のブタノール組成物およびそれらの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020702 |