JPH0935014A - 移動体識別装置 - Google Patents

移動体識別装置

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JPH0935014A
JPH0935014A JP7185687A JP18568795A JPH0935014A JP H0935014 A JPH0935014 A JP H0935014A JP 7185687 A JP7185687 A JP 7185687A JP 18568795 A JP18568795 A JP 18568795A JP H0935014 A JPH0935014 A JP H0935014A
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circuit
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JP7185687A
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Inventor
Masahiro Kakizoe
正博 垣添
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 質問器と応答器との交信可能範囲の脈動を防
止すること。 【解決手段】 質問器1と応答器2とを電磁波を介して
互いに誘導起電力を誘起させ、送受信データをメモリ回
路19、119に書き込んだり読み込んだりする移動体
識別装置3であって、応答器2又は質問器1が送信デー
タを受信したことによって誘導起電力が低下する分を補
償するように第1の送信増幅手段22、第1の受信増幅
手段122、第2の送信増幅手段122、第2の受信増
幅手段22のいづれかの増幅率を増加させる増幅率増加
手段とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は移動する応答器
と、固定された質問器とを設け、質問器と応答器とを相
互に電磁結合によって非接触で情報を読み書きする移動
体識別装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁誘導方式の移動体識別装置は
「データキャリア技術と応用」1990年10月20日
発行のエーアイエムジャパン編に記載されており、図8
は移動体識別装置を示すブロック図である。
【0003】図8において、1は固定された質問器、2
は移動体に取付られた応答器、この質問器1は上位コン
トローラ37の指令により送信データであるコマンド作
成するデータ作成部17と、このコマンドを送信する送
信部4と、後述する応答器2から送信されるレスポンス
を受信する受信部11とを備えており、同様に応答器2
はコマンドを受信する受信部111と、このコマンドに
したがいデータをレスポンスとして作成するレスポンス
作成部117と、このレスポンスを送信させる送信部1
04とを備えている。3は質問器1と応答器2とから成
る移動体識別装置である。
【0004】質問器1のデータ作成部17はプロトコル
にしたがい送受信データを生成する機能を備え、プログ
ラム動作させる演算回路18と、プログラムとデータと
を格納するメモリ回路19と、メモリ回路19の並列デ
ータを高周波信号の直列データに変換する並列・直列デ
ータ変換回路20と、高周波信号16の直列データをメ
モリ回路の並列データに変換する直列・並列データ変換
回路21と、上位コントローラの指令を受け取るインタ
フェース回路24とから構成されている。ここで、送受
信データのプロトコルは、図9に示すようにノイズと区
別するためのヘッダ部D1と、送信するデータ数を示す
総バイト数D2と、送受信の区別を示す命令部D3と、
送受信のデータとなるデータ部D4と、データ部の誤り
を検出する符号検出部D5とから構成されている。総バ
イト数とは命令部から符号検出部までの総データ数をい
う。
【0005】次に、質問器1の信号送信部4は、キャリ
アとして数百kHz〜数十MHzの高周波信号5aを発
生させる高周波発振回路5と、キャリアに送信データを
変調して高周波信号9を生成する変調回路7と、コイル
とコンデンサによるLC直列共振によって高周波信号5
aを増幅させる共振タンク回路10とから構成されてい
る。
【0006】また、質問器1の信号受信部13は、コイ
ル106から発生する磁界112が電磁誘導作用により
コイル6に生じる誘導起電力による高周波信号13をL
C並列共振により増幅する機能を備えた共振励起回路1
1と、共振励起回路11の増幅した高周波信号15を復
調して受信データ16を抽出する復調回路14とから構
成されている。
【0007】なお、6はアンテナとしてのコイルで、こ
のコイル6は共振タンク回路10の出力電流を基に、空
間に磁界12を発生させたり、コイル106から発生さ
れた磁界112を受ける機能を有するように構成されて
いる。23は質問器1の回路を駆動させる電源回路であ
る。
【0008】応答器2は質問器1とほぼ同一の構成を備
えており、それぞれ、応答器2のレスポンス作成部11
7は演算回路118、メモリ回路119、並列・直列デ
ータ変換回路120、直列・並列データ変換回路121
とから成り、信号送信部104は変調回路107、共振
タンク回路110とから成り、信号受信部111は共振
励起回路113、復調回路114とから構成されてい
る。なお、応答器2には電池123が内蔵されており、
質問器1のインタフェース回路24に相当するものは取
り付いていない。
【0009】次に、移動体識別装置のデータ送受信につ
いて質問器1から応答器2にデータを書込む動作を説明
する。質問器1は応答器2の位置を検出することなく応
答器2の交信可能範囲に拘らず、質問器1から連続して
送信し続け、応答器2が交信可能範囲に移動すると、質
問器1と応答器2とが相互にデータ交信する連続読出し
(オートリード)という送信がされる。応答器2が交信
可能範囲に存在しない間は質問器1からの連続読み出し
命令により図10に示すように1回目、2回目と質問器
1からコマンドを送信し続けるが、応答器2が交信可能
範囲外に位置するので、応答器2が該コマンドを交信で
きない。したがって、応答器2からのレスポンスが質問
器1に返信されない。
【0010】やがて、応答器2が質問器1の交信可能範
囲に移動すると、質問器1から3回目のコマンドを応答
器2に送信し、応答器2がこのコマンドを受信し、応答
器2がレスポンスを生成し、このレスポンスを質問器1
に返信して交信が成功する(図10の4回目)。この3
回目と4回目の交信動作を回路レベルで捉えると以下の
ようになる。
【0011】まず、3回目の交信動作から説明する。上
位コントローラ37からの指令によって質問器1のイン
タフェース回路24に送信され、演算回路18はこの指
令を解読し、プロトコルに従い8ビットの並列データか
ら成る送信データを生成する。並列・直列データ変換回
路20はこの並列の送信データを直列データに変換し、
変調回路7は高周波発振回路5が生成した高周波信号5
aに送信データ8をASK変調して高周波信号9を生成
する。共振タンク回路10は高周波信号9を電流増幅し
てコイル6に加えて、空間に磁界12を発生させる。
【0012】磁界12の電磁誘導作用によって応答器2
のコイル106に起電力が誘起され、高周波信号106
aが発生する。共振励起回路113が高周波信号106
aを電圧増幅し、高周波信号115を復調回路114に
加え、復調回路114は高周波信号115からASK変
調した高周波電流5aを除去し、直列の受信データ11
6を得る。直列・並列データ変換回路121はこの直列
の受信データ116を8ビットの並列データに変換し、
この並列データから演算回路118によりプロトコルに
したがい上位コントローラ37のデータを取り出してメ
モリ回路119に書込み記憶する。
【0013】次に、4回目の交信動作から説明する。演
算回路118はメモリ回路119に正常にデータを書込
み完了したことを質問器1に返信するように上記プロト
コルに従いレスポンスと称される送信データを生成し、
質問器1に送信する。前述のコマンドの送信データを磁
界12として送り出した質問器1の動作と同様に、レス
ポンスの送信データを磁界112として送り出すように
応答器2が動作する。動作順序は演算回路118、並列
・直列データ変換回路120、変調回路107、共振タ
ンク回路110、コイル106と動作して磁界112を
発生する。さらに、前述の磁界12を受信してデータを
取り出した応答器2の動作と同様に、磁界112を受信
してデータを取り出すように質問器1が動作する。動作
順序はコイル6、共振励起回路13、復調回路14、直
列・並列データ変換回路21、演算回路18、メモリ回
路19、インタフェース回路24と動作してに正常終了
した旨を示すレスポンスを上位コントローラ37に返信
する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体識別装置
は、交信可能範囲が脈動するという第一の問題がある。
質問器1と応答器2との交信が可能になると、コイル6
とコイル106との磁気的結合によってコイル106が
負荷となるため共振タンク回路10の電流が小さくな
り、コイル6の発生する磁界が弱くなって交信可能範囲
28が図12に示すように直径Cの境界まで狭くなる。
この結果、交信不能になるため磁界12の結合が弱くな
りコイル106の負荷がなくなり、図11に示すように
直径Aの交信可能範囲28に戻る。すなわち、交信可能
境界付近において、交信可能範囲28の直径がCからA
と脈動するので、応答器2が移動し、直径Cの交信可能
範囲28に入るまでは正常に質問器1と応答器2とが交
信できない問題がある。連続読出しで交信する場合、応
答器2の移動速度と動き方により交信が失敗することが
ある。
【0015】なお、図11および図12において、26
は質問器1のコイル6の中心を示し、27は同様に応答
器2のコイル106の中心を示しており、図13は交信
可能範囲28を応答器2の側から見た図で、直径Dの交
信可能範囲28であり、質問器1の中心26と距離Eだ
け離れているので、応答器2とは交信できないことにな
る。
【0016】交信可能境界付近において、交信可能範囲
の脈動が生じると図14に示すように送受信データを正
確に伝送できないという第二の問題がある。質問器1か
ら応答器2にコマンドを1回目、2回目と送信するが、
交信可能範囲外にあるので、応答器2はコマンドを受信
できない。やがて、応答器2が交信可能範囲に移動する
と、質問器1から3回目のコマンドを送信し、応答器2
はコマンドを受信するが、交信可能範囲の脈動のために
コマンドのデータを誤って受信するデータばけX1が生
じる。応答器2では受信データのヘッダ部S1、符号検
出部S5が送信側と受信側で一致しないと正常に応答器
2が受信したことにならない通信規約(プロトコル)が
あるので、応答器2からレスポンスが返信されない。し
たがって、質問器1から4回目のコマンドを送信する
が、交信可能範囲の脈動のためにデータばけX4、X5
が生じるが、符号検出部X5がデータばけX4を含めて
プロトコルに合致した場合には、応答器2は一致してい
ることを示すレスポンスを生成して質問器1へ返信して
しまうので、誤って、受信した信号のデータ部に基づき
メモリ回路119にデータが書き込まれるという問題が
ある。
【0017】交信可能範囲の境界で安定して交信する課
題を解決するものとして、特開平6−203224号公
報に開示された技術は、「起動信号を受ける起動ステッ
プでは増幅率の小さい受信側増幅器8bを選択し、デー
タ通信の授受を行うデータ通信ステップでは増幅率の大
きい受信側増幅器8bを選択するようにスイッチングを
行い、送受信起動信号の送信電磁波エネルギーよりも、
データ信号の送信電磁波エネルギーを高くしたり、送受
信起動信号の受信感度よりも、データ信号の高くす
る。」手段が記載されている。
【0018】しかしながら、交信可能範囲の境界で安定
して交信する課題は解決するものの、起動信号による交
信範囲を始めから狭く設定しているので、交信範囲が従
来に比較して狭くなるという問題がある。
【0019】また、特開平4−130595号公報に開
示された技術も上記と同様な技術が開示されている。す
なわち、「開始信号を送信する場合は、電波の電界強度
を弱くし、データを送信する場合は、電波の電界強度を
強くして送信開始信号を送信してこの応答信号を受信後
は、データを確実に送信できる。」技術が記載されてい
るが、上記特開平6−203224号公報と同様な問題
がある。
【0020】この発明の第1の目的は、交信可能範囲の
境界における質問器と応答器との交信によって交信可能
範囲が狭くなったり、広くなったりする交信可能範囲の
脈動を防止する移動体識別装置を提供することにある。
【0021】この発明の第2の目的は、交信可能範囲の
脈動が生じても質問器と応答器との交信データの送受を
より確実にできる移動体識別装置を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る移動体
識別装置は、送信データを変調する第1の変調回路、第
1の変調回路の出力値を増幅する第1の送信増幅手段、
受信データを復調する第1の復調回路、第1の復調回路
の出力値を増幅する第1の受信増幅手段とを有する質問
器と、送信データを変調する第2の変調回路、第2の変
調回路の出力値を増幅する第2の送信増幅手段、受信デ
ータを復調する第2の復調回路、第2の復調回路の出力
値を増幅する第2の受信増幅手段とを有する応答器とを
備え、上記質問器と上記応答器とを電磁波を介して互い
に誘導起電力を誘起させ、送受信データをメモリ回路に
書き込んだり読み込んだりする移動体識別装置であっ
て、上記応答器又は上記質問器が送信データを受信した
ことによって上記誘導起電力が低下する分を補償するよ
うに上記第1の送信増幅手段、上記第1の受信増幅手
段、上記第2の送信増幅手段、上記第2の受信増幅手段
のいづれかの増幅率を増加させる増幅率増加手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0023】第2の発明に係る移動体識別装置は、送信
データの受信は復調回路の起動であることを特徴とする
ものである。
【0024】第3の発明に係る移動体識別装置は、移動
する応答器と固定された質問器とを電磁波を介して非接
触で送信データをメモリ回路に読み書きする移動体識別
装置において、上記送信データはノイズを区別するヘッ
ダ部と、送信するデータの数を示す総バイト数と、送受
信の区別を示す命令部と、送受信のデータ部と、データ
の誤りを検出する符号検出部とから成り、上記ヘッダ
部、上記符号検出部とが上記質問器側と上記応答器側で
一致することを確認する第1のデータ確認手段と、上記
命令部、上記データ部、上記符号検出部の合計データ数
が上記質問器側と上記応答器側で一致することを確認す
る第2のデータ確認手段とを備え、上記第1のデータ確
認手段および第2のデータ確認手段が一致する場合に正
常にデータが送信または受信されたと判断する判断手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0025】第4の発明に係る移動体識別装置は、デー
タ部を削除または分割した送信データを生成する簡易デ
ータ生成手段と、上記データ部を削除または分割する前
の原データ部を生成する原データ部生成手段とを質問器
に備え、上記判断手段が上記簡易データ生成手段により
生成された送信データを正常に送信したと判断した場
合、上記原データ部生成手段により生成した原データ部
を有する送信データを応答器に送信する送信手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0026】第5の発明に係る移動体識別装置は、コン
トローラにより制御される質問器と、上記質問器と応答
器とを電磁波を介して互いに誘導起電力を誘起させて送
受信データをメモリ回路に書き込み読み込む移動体識別
装置において、上記質問器と上記応答器の交信可能な範
囲内に上記応答器が移動したことを検出する位置検出手
段と、上記位置検出手段の検出信号によって上記質問器
から応答器に送信データを送信する送信開始手段とを備
え、上記位置検出手段の出力を上記質問器に接続したこ
とを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態を図1に基づいて
説明する。図1において、22は共振タンク回路10、
共振励起回路13の増幅率を増加させる増幅率増加手段
としてのゲイン制御回路で、このゲイン制御回路22は
出力が共振タンク回路10、共振励起回路13に接続さ
れいる。ここで、増幅率は質問器1又は応答器2が送信
データを受信する際、コイル6とコイル106との電磁
結合によりいづれかのコイルに誘起される上記誘導起電
力が低下する分を補償するような値に設定されている。
なお、誘導起電力の低下は予め実験によって確認した
り、コイル6、106の電圧を検出することによっても
良い。217はデータ作成部、317はレスポンス作成
部である。
【0028】上記のように構成された移動体識別装置の
動作を図1及び図2によって説明する。質問器1から連
続読み出し命令により応答器2にコマンドを送信し続け
るが(ステップ500)、応答器2が交信範囲外にある
と、このコマンドを受信できないので(ステップ50
1)、再度、質問器1から応答器2にコマンドを送信
し、応答器2が移動し、交信可能範囲に入ると、応答器
2がコマンドを受信する(ステップ501)。このコマ
ンドの受信の検出は、コイル6から放射される磁界12
がコイル106に誘起され、コイル106により発生し
た電圧が共振励起回路113を通じて増幅し、復調回路
114によってコマンドを復調する。この復調された信
号116を直列・並列データ変換回路121が直列デー
タに変換し、このデータを演算回路118が読み取るこ
とにより、質問器1から送信されたコマンドが応答器2
によって受信されたことを検出する。同時に、コイル6
とコイル106との磁気的結合によって共振タンク回路
10の電流が低くなり、コイル106の誘起電圧が低下
するが、ゲイン制御回路122が動作し、共振励起回路
113の増幅率を増大させ(ステップ502)、コイル
106に誘起される電圧が低下することを補償して交信
可能範囲28の変動を防止する。
【0029】なお、上記実施例では応答器2のゲイン制
御回路122を動作させて共振励起回路113の増幅率
を増大させてコイル106に誘起される電圧の低下を補
償させたが(受信側の対策)、質問器1のゲイン制御回
路22を動作させて共振タンク回路10の増幅率を増大
させてコイル106に誘起される電圧を上昇させも良い
(送信側の対策)。また、応答器2からレスポンスを質
問器1に送信する場合は、質問器1と応答器2の交信可
能になった際に、応答器2のゲイン制御回路122を動
作させ、共振タンク回路110の増幅率を増大させてコ
イル6に誘起される電圧を上昇させたり(送信側の対
策)、また、質問器1のゲイン制御回路22を動作さ
せ、共振励起回路13の増幅率を増大させてコイル6に
誘起される電圧の低下を補償さたりしても良い(受信側
の対策)。
【0030】さらに、送信データを受信したことを復調
回路の起動により検出したが、コイル6、106の電圧
の低下を電圧検出器(図示せず)により検出しても良
い。
【0031】実施の形態2.この発明の実施の形態を図
3及び図4に基づいて説明する。質問器1は連続読出し
命令により、応答器2が交信範囲25に存在しない間は
質問器1から連続して1回目、2回目と送信データとし
てのコマンドを送信し、交信範囲外のため応答器2から
レスポンスは返信されない(ステップ600)。やが
て、応答器2が交信可能範囲25に移動すると、質問器
1から3回目のコマンドが送信され、応答器2はコマン
ドを受信するが交信範囲の脈動のためデータばけX1が
生じる。応答器2では送信側と受信側のヘッダ部D1、
総バイト数D2が一致するか否かを復調回路114の出
力を直列・並列データ変換回路121を介して演算回路
118に取り込み、確認するが(ステップ601)、デ
ータばけX1のため一致しない。
【0032】次に、質問器1から4回目のコマンドを送
信し、応答器2の移動速度が遅いため交信範囲の脈動が
続き応答器2ではヘッダ部S1、総バイト数S2、命令
部S3を正確に受信するものの、データ部、符号検出部
はデータばけX4、X5を受信する。したがって、送信
の総データ数と受信の総データ数とを一致することを確
認し(ステップ602)、データばけX4、X5のため
一致しないので、応答器2からレスポンスを返信しな
い。このため質問器1は5回目のコマンドを送信し、応
答器2ではヘッダ部S1、総バイト数S2、命令部S
3、符号検出部S5を正確に受信するものの、データ部
にデータばけX4を生じるし、符号検出部S5に続き、
データばけX6、X7が付加されて受信される。したが
って、データばけX4、X6、X7のため総データ数が
送信データと一致しないので、交信不良と判断し、応答
器2は送信データとしてのレスポンスを返信しない(ス
テップ602)。
【0033】質問器1は6回目のコマンドを送信して、
応答器2がヘッダ部S1、総バイト数S2、命令部S
3、データ部S4、符号検出部S5を受信し、ヘッダ部
S1が一致し(ステップ601)、次に、データ数が一
致するので(ステップ602)、応答器2はレスポンス
を生成し(ステップ603)、質問器1に送信する(ス
テップ604)。
【0034】なお、この実施の形態では第1のデータ確
認手段がステップ601、第2のデータ確認手段がステ
ップ602、判断手段がステップ601および602に
相当する。
【0035】実施の形態3.この発明の実施の形態を図
5及び図6に基づいて説明する。実施例2では、総デー
タ数を確認するため送信データが多いと、応答器2が送
信データを受信後に送信側の総データ数と受信側の総デ
ータ数を確認する時間が長くなる。この発明の実施例で
は交信境界可能範囲で脈動が生じても、正確にデータの
送信が可能であると共に、送信時間とこの確認時間とか
ら成る応答時間が短縮される実施例を説明する。
【0036】質問器1の演算回路18はデータ部S4を
削除してコマンドを生成し、連続読み出し命令により応
答器2へ1回目のコマンドを送信する(ステップ70
0)。応答器2が交信範囲外にあると、このコマンドを
受信できないので、再度、質問器1から応答器2に上記
のように生成した2回目のコマンドを送信し、応答器2
が移動し、交信可能範囲25に移動すると、応答器2が
コマンドを受信し、交信可能範囲の脈動のためにデータ
ばけX3が生じる。応答器2では送信側と受信側のヘッ
ダ部S1、総バイト数S2が一致するか否かを復調回路
114の出力を直列・並列データ変換回路121を介し
て演算回路118に取り込み、確認し(ステップ70
1)、ヘッダ部S1、総バイト数S2は一致するので、
総データ数が一致するか否かを確認するが(ステップ7
02)、データばけX3のため一致しない。
【0037】やがて、応答器2が交信可能範囲に移動
し、質問器1から3回目のデータ部S4を削除したコマ
ンドを生成して送信し、応答器2がコマンドの内容その
ものを正確に受信する。ヘッダ部S1、総バイト数S2
が送信側と受信側で一致するか否かを確認し(ステップ
701)、これが一致するので、送信側と受信側の総デ
ータ数が一致するか否かを確認し(ステップ702)、
これが一致するので、応答器2は一致していることを示
すレスポンスを生成して質問器1へ送信する(4回
目)。質問器1は演算回路18がデータ部S4を含むコ
マンドを生成し、応答器2へ5回目の送信する(ステッ
プ703)。応答器2はこのコマンドを正確に受信し
て、レスポンスを生成して質問器1に送信して終了する
【0038】なお、ステップ700では、データ部S4
を削除してコマンドを生成したが、極めて少ないデータ
数によるデータ部S4を含むコマンドを生成しても良
い。また、この実施の形態では簡易データ生成手段がス
テップ700、原データ部生成手段がステップ703に
相当する。
【0039】実施の形態4.この発明の実施の形態を図
7に基づいて説明する。図7において、37は質問器1
へコマンドを送信させる指令を送出する上位コントロー
ラ、39は応答器2が質問器1との交信可能範囲に移動
したことを検出する位置検出手段としてのリミットスイ
ッチ、このリミットスイッチ39の出力信号はリミット
スイッチの動作によりハイとなり、不動作によりローと
なるように構成されている。応答器2が上位コントロー
ラ37の出力は電線38により送信開始手段としてのイ
ンターフェース回路25に接続され、リミットスイッチ
39の出力信号も電線40により送信開始手段25に接
続されており、上位コントローラ37の指令信号とリミ
ットスイッチ39の出力信号との論理和がハイにならな
ければ、演算回路18がコマンドを生成しないように構
成されている。リミットスイッチ39は質問器1との近
傍に設置されおり、リミットスイッチ39を上位コント
ローラ37を介さずに直接質問器1に接続したので、電
線40は比較的短い配線で良い。
【0040】次に動作について図7を参照して説明す
る。まず、応答器2が一点鎖線の位置にある場合、リミ
ットスイッチ39の出力信号はローであるので、質問器
1が上位コントローラ37からの指令信号を受けてもイ
ンタフェース回路24の出力がローのままであるため演
算回路18はコマンドを生成しない。
【0041】応答器2は一点鎖線で示す位置から移動方
向Bに向って、移動し、質問器1との交信可能範囲に移
動し、リミットスイッチ39が動作して、この出力信号
がハイになり、電線40を経由して質問器1のインタフ
ェース回路24に送られる。上位コントローラ37から
の指令信号が発生すると、インタフェース回路24から
上位コントローラ37の指令信号が出力され、交信可能
範囲の脈動が生じることがなく安定して質問器1と応答
器2とが交信を継続する。
【0042】
【発明の効果】第1の発明は、交信可能範囲の境界にお
ける質問器と応答器との交信によって交信可能範囲が狭
くなったり、広くなったりする交信可能範囲の脈動を防
止するという効果がある。
【0043】第2の発明は、第1の発明の効果に加え、
質問器と応答器とが復調回路の起動により交信を開始し
たと判断したので、交信の開始を特別な回路を付加する
ことなく、速応性良く、簡易に正確に検出できるという
効果がある。
【0044】第3の発明は、質問器と応答器との交信デ
ータの総データ数を確認して、交信を開始するようにし
たので、質問器と応答器とが非接触で正確に情報を読み
書きできるという効果がある。
【0045】第4の発明は、第3の発明の効果に加え、
データ部を削除し、コマンドを生成して交信データの総
データ数を確認してから交信を開始するようにしたの
で、質問器と応答器との交信が正確であることを確認す
る時間を短縮できるという効果がある。
【0046】第5の発明は、位置検出手段により安定し
た交信可能範囲内で受信するので、交信可能範囲の境界
の脈動を防止するとともに、位置検出手段を直接質問器
に接続したので、配線長が短くなり配線作業が容易とい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す移動体識別装置の
ブロック図である。
【図2】 図1のフローチャートを示す。
【図3】 この発明の他の実施例を示す質問器と応答器
との交信データの状態図である。
【図4】 図3のフローチャートを示す。
【図5】 この発明の他の実施例を示す質問器と応答器
との交信データの状態図である。
【図6】 図5のフローチャートを示す。
【図7】 この発明の他の実施例を示す移動体識別装置
の配置図である。
【図8】 従来の移動体識別装置のブロック図である。
【図9】 従来の送受信データの構成を示すブロック図
である。
【図10】 従来の質問器と応答器との交信データの状
態図である。
【図11】 移動体識別装置の交信可能範囲を示す全体
図である。
【図12】 移動体識別装置の交信直後における交信可
能範囲を示す全体図である。
【図13】 移動体識別装置の交信直後における交信可
能範囲を示す全体図である。
【図14】 従来の質問器と応答器との交信データの状
態図である。
【符号の説明】
1 質問器、2 応答器、3 移動体識別装置、7 第
1の変調回路、10第1の送信増幅手段、13 第1の
受信増幅手段、14 第1の復調回路、22増幅率増加
手段、25 送信開始手段、39 位置検出手段、10
7 第2の変調回路、110 第2の送信増幅手段、1
13 第2の受信増幅手段、122増幅率増加手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを変調する第1の変調回路、
    第1の変調回路の出力値を増幅する第1の送信増幅手
    段、受信データを復調する第1の復調回路、第1の復調
    回路の出力値を増幅する第1の受信増幅手段とを有する
    質問器と、送信データを変調する第2の変調回路、第2
    の変調回路の出力値を増幅する第2の送信増幅手段、受
    信データを復調する第2の復調回路、第2の復調回路の
    出力値を増幅する第2の受信増幅手段とを有する応答器
    とを備え、 上記質問器と上記応答器とを電磁波を介して互いに誘導
    起電力を誘起させ、送受信データをメモリ回路に書き込
    んだり読み込んだりする移動体識別装置であって、 上記応答器又は上記質問器が送信データを受信したこと
    によって上記誘導起電力が低下する分を補償するように
    上記第1の送信増幅手段、上記第1の受信増幅手段、上
    記第2の送信増幅手段、上記第2の受信増幅手段のいづ
    れかの増幅率を増加させる増幅率増加手段とを備えたこ
    とを特徴とする移動体識別装置。
  2. 【請求項2】 上記送信データの受信は復調回路の起動
    であることを特徴とする請求項1に記載の移動体識別装
    置。
  3. 【請求項3】 移動する応答器と固定された質問器とを
    電磁波を介して非接触で送信データをメモリ回路に読み
    書きする移動体識別装置において、 上記送信データはノイズを区別するヘッダ部と、送信す
    るデータの数を示す総バイト数と、送受信の区別を示す
    命令部と、送受信のデータ部と、データの誤りを検出す
    る符号検出部とから成り、 上記ヘッダ部、上記符号検出部とが上記質問器側と上記
    応答器側で一致することを確認する第1のデータ確認手
    段と、上記命令部、上記データ部、上記符号検出部の合
    計データ数が上記質問器側と上記応答器側で一致するこ
    とを確認する第2のデータ確認手段とを備え、 上記第1のデータ確認手段および第2のデータ確認手段
    が一致する場合に正常にデータが送信または受信された
    と判断する判断手段とを備えたことを特徴とする移動体
    識別装置。
  4. 【請求項4】 上記データ部を削除または分割した送信
    データを生成する簡易データ生成手段と、上記データ部
    を削除または分割する前の原データ部を生成する原デー
    タ部生成手段とを質問器に備え、 上記判断手段が上記簡易データ生成手段により生成され
    た送信データを正常に送信したと判断した場合、上記原
    データ部生成手段により生成した原データ部を有する送
    信データを応答器に送信する送信手段とを備えたことを
    特徴とする請求項3に記載の移動体識別装置。
  5. 【請求項5】 コントローラにより制御される質問器
    と、上記質問器と応答器とを電磁波を介して互いに誘導
    起電力を誘起させて送受信データをメモリ回路に書き込
    み読み込む移動体識別装置において、 上記質問器と上記応答器の交信可能な範囲内に上記応答
    器が移動したことを検出する位置検出手段と、上記位置
    検出手段の検出信号によって上記質問器から応答器に送
    信データを送信する送信開始手段とを備え、 上記位置検出手段の出力を上記質問器に接続したことを
    特徴とする移動体識別装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254481A (ja) * 2000-07-26 2011-12-15 Bridgestone Firestone Inc タイヤ電子管理システム

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JP2011254481A (ja) * 2000-07-26 2011-12-15 Bridgestone Firestone Inc タイヤ電子管理システム

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