JPH0934936A - システム開発工程管理方法及び装置 - Google Patents

システム開発工程管理方法及び装置

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JPH0934936A
JPH0934936A JP18754895A JP18754895A JPH0934936A JP H0934936 A JPH0934936 A JP H0934936A JP 18754895 A JP18754895 A JP 18754895A JP 18754895 A JP18754895 A JP 18754895A JP H0934936 A JPH0934936 A JP H0934936A
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JP
Japan
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entity
phrase
development process
system development
sentence
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18754895A
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English (en)
Inventor
Tadamitsu Ryu
忠光 龍
Tetsuo Toshima
哲夫 戸島
Hiroyuki Izumi
寛幸 泉
Masahiko Murakawa
雅彦 村川
Katsuichi Nakamura
勝一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、システム開発工程に於て問題分析
工程とシステム設計工程とのギャップを埋め、各仕様書
及びソフトウェアプロダクト間の関係を明確に記述して
保管・管理する方法及び装置を提供することである。 【解決手段】 システム開発工程管理システムは、シス
テム開発工程を分割した段階的工程に対する段階的に詳
細化された仕様を受け取る入力部と、仕様を解析して仕
様に記述された実体及び実体間の関連を抽出する解析部
と、実体及び関連を仕様情報として格納する仕様格納部
を含む。システム開発工程管理システムの解析部は、仕
様に関する文章を受け取り文章を言い回しと実体とに分
解する手段と、言い回しに基づいて実体に対して属性名
を付与する手段と、属性名に対応する実体を属性値とし
て属性名と共に仕様情報として仕様格納部に格納する格
納処理手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム開発工程
の管理方法に関し、詳しくはオブジェクト指向によるシ
ステム開発工程の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】システム開発工程を管理して、開発工程
に於ける問題分析及びシステム設計の作業を効率的に行
うための手法として様々な手法が提案されている。その
ような手法のうちの一つとしてオブジェクト指向の概念
に基づいたシステム開発手法があり、オブジェクト指向
言語の適用により効率的なシステム開発が実現される。
特に、実世界をモデリングする必要があるようなシステ
ム開発に於ては、オブジェクト指向の概念を用いること
によって、実世界を忠実に反映した正確なモデルを構築
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オブジ
ェクト指向を用いたシステム開発は、1)問題分析工程
とシステム設計工程との間のギャップが大きい、2)問
題分析及びシステム設計が困難、3)各工程で生成され
たプロダクト間の関係が明確に関連付けられておらず、
それらプロダクトを効果的に管理して有効に活用するこ
とが困難、等の問題点がある。また更に、オブジェクト
指向を用いたシステム開発に於ては、プログラミングの
際にプログラミング言語のオブジェクト指向的な特徴に
充分な注意を払う必要があり、また応用範囲を極めて限
定する必要があるなどの問題点がある。
【0004】上述の1)の問題点のために、問題分析が
終了した段階に於ては、システムの具体的な設計は何も
見えていない。従って、問題分析の終了段階からシステ
ム設計完了段階までの過程を組織的かつ効果的に管理す
る方法を確立しない限り、システム設計を効率的に行う
ことができず、システム設計を完了するまでには多大の
労力と時間を必要とする。つまり、問題分析終了からシ
ステム設計完了までのシステム開発過程に存在する各段
階に対して、それらを関連付けて組織的に管理する方法
が必要となる。
【0005】上述の2)に問題点として挙げられたよう
に、問題分析及びシステム設計そのものが、多大の労力
と時間を必要とする困難なものである。従って、分析・
設計の困難さを軽減するためにも、問題分析からシステ
ム設計までを段階的な工程に分割する必要がある。
【0006】上述の3)の問題点を明確にするために、
典型的なシステム開発工程を考える。この典型的なシス
テム開発工程に於ては、設計メモから始まり、希望仕様
書、要件仕様書へと段階的に詳細化された仕様書(プロ
ダクト)が作成され、最終的に、プログラム仕様書、フ
ァイル仕様書、MMI(Man Machine Interface )仕様
書からなるインプリメント仕様書とシナリオ仕様書とが
作成される。そしてインプリメント仕様書に従って、プ
ログラム本体、ファイル本体、MMIなどからなるソフ
トウェアプロダクトが生成される。このようなソフトウ
ェアプロダクト開発工程に於ては、各記述は異なった書
式で異なった表現で格納されており、各仕様書(プロダ
クト)及びソフトウェアプロダクト間の関係が明確に記
述されて保管されていない。
【0007】従って、例えば、要件仕様書を変更して
も、シナリオ仕様書やインプリメント仕様書内のそれに
対応する部分を捜し出し、修正するのにかなりの手間を
要する。逆に、シナリオ仕様書やインプリメント仕様書
を変更しても、要件仕様書の対応する部分を捜し出し変
更するのは容易ではない。また例えば、要件仕様書とシ
ナリオ仕様書やインプリメント仕様書とを作成した際、
それらの間の関係が明確に記述されていないため、それ
らの間での矛盾の相互チェックができない。
【0008】ソフトウェアプロダクト開発工程に於ける
以上の問題点を解決するために、従来からあるER(実
体関連:Entitiy Relationship) モデルや、拡張ERモ
デルを用いて、各仕様書及びソフトウェアプロダクト間
の関係を明確に記述し、保管・管理することが考えられ
る。しかしながら、従来のERモデル及び拡張ERモデ
ルには、時間的に変わらない静的な関係しか記述できな
いという問題点がある。つまり、従来のERモデル及び
拡張ERモデルは、状態遷移、事象系列、因果関係の記
述は殆どできず、時間的な順序関係や複数のプロセス間
の同期関係を表現することは困難である。
【0009】そこで拡張ERモデルに於て、実世界の時
間不変な関係と時間変化する関係とを統合的に表現した
統合ERモデルが、本願の発明人らによって提案されて
いる。この統合ERモデルを用いれば、時間的順序関
係、複数プロセス間の同期関係、状態遷移、事象系列、
及び因果関係の記述が可能となる。従って、この統合E
Rモデルは、システム開発工程の組織的な管理方法を実
現するための基礎を与えることができる。
【0010】従って、本発明の目的は、システム開発工
程に於て、問題分析工程とシステム設計工程とのギャッ
プを埋めることにより効率的なシステム設計を可能にす
る方法及び装置を提供することである。更なる本発明の
目的は、システム開発工程に於いて、各仕様書及びソフ
トウェアプロダクト間の関係を明確に記述して保管・管
理する方法及び装置を提供することである。
【0011】また更なる本発明の目的は、各仕様書間の
関係を明確に記述して保管・管理することによって、仕
様書記述作業を援助する方法及び装置を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に於て
は、システム開発工程管理方法は、a)システム開発工
程を複数の段階的工程に分割し、b)各々の該段階的工
程に対して段階的に詳細化された仕様を作成し、c)各
々の該仕様に記述された実体及び該実体間の関連を仕様
情報としてデータベースに格納する。
【0013】請求項2の発明に於ては、請求項1の発明
に於ける前記c)は、c1)前記仕様に関する文章を入
力し、c2)該文章を言い回しと前記実体とに分解し、
c3)該言い回しに基づいて該実体に対して属性名を付
与し、c4)該属性名に対応する該実体を属性値として
該属性名と共に前記仕様情報として前記データベースに
格納する。
【0014】請求項3の発明に於ては、請求項2の発明
に於ける前記c4)は、前記文章の主語である前記実体
を名称とし、該名称が前記データベースに存在しない場
合に該名称を該データベースに格納し、該データベース
に格納された該名称に前記属性名が存在しない場合に、
該属性名を該データベースに格納して該属性名を該名称
に付与し、該データベースに格納された該属性名に前記
属性値が存在しない場合に、該属性値を該データベース
に格納して該属性値を該属性名に付与する。
【0015】請求項4の発明に於ては、請求項2又は3
の発明に於ける前記c)は、c5)前記言い回しが言い
回しデータテーブルに格納されているか否かを判断し、
c6)格納されていない場合には、該言い回しを該言い
回しデータテーブルに格納する。
【0016】請求項5の発明に於ては、請求項4に於け
る前記c6)は、前記言い回しと同一意味の異なった言
い回しを収集した言い回しデータテーブルに該言い回し
を格納する。請求項6の発明に於ては、請求項1乃至5
いずれか一項の発明に於ける前記c)は、前記仕様情報
を検索して所定の前記実体を抽出し、該所定の該実体に
対するより詳細な記述を作成し、該詳細な記述を更なる
仕様情報として前記データベースに格納する。
【0017】請求項7の発明に於ては、請求項1乃至5
いずれか一項の発明に於ける前記b)は、システム動作
の個々の処理を記述してプログラム仕様を作成し、シス
テムの画面構成に関する定義を記述してマンマシンイン
ターフェース仕様を作成し、システムのファイルに関す
るデータ構造を記述してファイル仕様を作成する。
【0018】請求項8の発明に於ては、請求項7の発明
に於ける前記c)は、前記仕様情報を検索して所定の前
記実体を抽出し、該所定の該実体に対して、前記プログ
ラム仕様、前記マンマシンインターフェース仕様、及び
前記ファイル仕様のうちの一つの詳細な記述を作成し、
該詳細な記述を更なる仕様情報として前記データベース
に格納する。
【0019】請求項9の発明に於ては、請求項7の発明
に於ける前記c)は、前記仕様情報を検索して前記処理
に関する前記実体を抽出し、該処理に関する該実体に対
して、前記プログラム仕様を作成し、該プログラム仕様
を更なる仕様情報として前記データベースに格納する。
【0020】請求項10の発明に於ては、請求項7の発
明に於ける前記c)は、前記仕様情報を検索して前記画
面に関する前記実体を抽出し、該画面に関する該実体に
対して、前記マンマシンインターフェース仕様を作成
し、該マンマシンインターフェース仕様を更なる仕様情
報として前記データベースに格納する。
【0021】請求項11の発明に於ては、請求項7の発
明に於ける前記c)は、前記仕様情報を検索して前記フ
ァイルに関する前記実体を抽出し、該ファイルに関する
該実体に対して、前記ファイル仕様を作成し、該ファイ
ル仕様を更なる仕様情報として前記データベースに格納
する。
【0022】請求項12の発明に於ては、システム開発
工程管理システムは、システム開発工程を分割した段階
的工程に対する段階的に詳細化された仕様を受け取る入
力部と、該仕様を解析して該仕様に記述された実体及び
該実体間の関連を抽出する解析部と、該実体及び該関連
を仕様情報として格納する仕様格納部を含む。
【0023】請求項13の発明に於ては、請求項12の
発明に於ける該解析部は、前記仕様に関する文章を受け
取り該文章を言い回しと前記実体とに分解する手段と、
該言い回しに基づいて該実体に対して属性名を付与する
手段と、該属性名に対応する該実体を属性値として該属
性名と共に前記仕様情報として前記仕様格納部に格納す
る格納処理手段を含む。
【0024】請求項14の発明に於ては、請求項13の
発明に於ける前記格納処理手段は、前記文章の主語であ
る前記実体を名称として該名称が前記仕様格納部に存在
しない場合に該名称を該仕様格納部に格納し、該仕様格
納部に格納された該名称に前記属性名が存在しない場合
に、該属性名を該仕様格納部に格納して該属性名を該名
称に付与し、該仕様格納部に格納された該属性名に前記
属性値が存在しない場合に、該属性値を該仕様格納部に
格納して該属性値を該属性名に付与する。
【0025】請求項15の発明は、言い回しデータテー
ブルを格納する構文格納部を更に含む請求項13又は1
4記載のシステム開発工程管理システムであって、前記
解析部は、前記言い回しが該言い回しデータテーブルに
格納されているか否かを判断する手段と、格納されてい
ない場合には、該言い回しを該言い回しデータテーブル
に格納する言い回し格納手段を更に含む。
【0026】請求項16の発明に於ては、請求項15の
発明に於ける前記言い回し格納手段は、前記言い回しと
同一意味の異なった言い回しを収集した言い回しデータ
テーブルに該言い回しを格納する。請求項17の発明に
於ては、請求項12乃至16いずれか一項の発明に於け
る前記解析部は、前記仕様情報を検索して所定の前記実
体を抽出する手段と、該所定の該実体に対するより詳細
な記述を作成する手段と、該詳細な記述を更なる仕様情
報として前記仕様格納部に格納する手段を更に含む。
【0027】請求項18の発明に於ては、請求項12乃
至16いずれか一項の発明に於ける前記仕様は、システ
ム動作の個々の処理を記述したプログラム仕様と、シス
テムの画面構成に関する定義を記述したマンマシンイン
ターフェース仕様と、システムのファイルに関するデー
タ構造を記述したファイル仕様を更に含む。
【0028】請求項19の発明に於ては、請求項18の
発明に於ける前記解析部は、前記仕様情報を検索して所
定の前記実体を抽出する手段と、該所定の該実体に対し
て、前記プログラム仕様、前記マンマシンインターフェ
ース仕様、及び前記ファイル仕様のうちの一つの詳細な
記述を作成する手段と、該詳細な記述を更なる仕様情報
として前記仕様格納部に格納する手段を更に含む。
【0029】請求項20の発明に於ては、請求項18の
発明に於ける前記解析部は、前記仕様情報を検索して前
記処理に関する前記実体を抽出する手段と、該処理に関
する該実体に対して、前記プログラム仕様を作成する手
段と、該プログラム仕様を更なる仕様情報として前記仕
様格納部に格納する手段を更に含む。
【0030】請求項21の発明に於ては、請求項18の
発明に於ける前記解析部は、前記仕様情報を検索して前
記画面に関する前記実体を抽出する手段と、該画面に関
する該実体に対して、前記マンマシンインターフェース
仕様を作成する手段と、該マンマシンインターフェース
仕様を更なる仕様情報として前記仕様格納部に格納する
手段を更に含む。
【0031】請求項22の発明に於ては、請求項18の
発明に於ける前記解析部は、前記仕様情報を検索して前
記ファイルに関する前記実体を抽出する手段と、該ファ
イルに関する該実体に対して、前記ファイル仕様を作成
する手段と、該ファイル仕様を更なる仕様情報として前
記仕様格納部に格納する手段を更に含む。
【0032】請求項23の発明に於ては、請求項1の発
明に於ける前記c)は、前記仕様を入力し、該仕様の各
々の間の前記関連を入力し、該仕様を前記実体とし該関
連と共に前記データベースに格納する各段階を含む。請
求項24の発明に於ては、請求項1の発明に於ける前記
c)は、前記仕様に関する文章を入力し、該文章内の前
記実体に対して属性名を指定し、該属性名から構成され
該文章の型を表現したクラスオブジェクトを生成し前記
データベースに格納する各段階を含む。
【0033】請求項25の発明に於ては、請求項24の
発明に於いて、新たに入力された新文章を前記クラスオ
ブジェクトに表現された前記文章の型と比較し、該新文
章が該文章の型と一致しない部分をユーザに通知する各
段階を含む。請求項26の発明に於ては、請求項1の発
明に於ける前記c)は、前記仕様に関する文章を入力
し、該文章内の前記実体である名詞を指定することによ
って該文章を該実体と言い回しとに分離し、該実体に対
して属性名を付与し、該属性名に対応する該実体を属性
値として該属性名と共に前記仕様情報として前記データ
ベースに格納し、該言い回しを言い回しデータテーブル
に格納する各段階を含む。
【0034】請求項27の発明に於ては、請求項26の
発明に於ける前記言い回しを言い回しデータテーブルに
格納する段階は、各属性名毎に同一意味の異なった言い
回しを収集した言い回しデータテーブルに該言い回しを
格納する段階を含む。請求項28の発明に於ては、請求
項27の発明に於ける前記言い回しデータテーブルは、
前記言い回しを使用する頻度順で該言い回しを格納す
る。
【0035】請求項29の発明に於ては、請求項27又
は28の発明に於いて、前記仕様から少なくとも一つの
仕様を指定し、前記属性名から少なくとも一つの属性名
を指定し、該少なくとも一つの属性名に対応する前記言
い回しデータテーブルに於て、少なくとも一つの言い回
しを指定し、該少なくとも一つの仕様内の該少なくとも
一つの属性名に対応する前記言い回しを、該少なくとも
一つの言い回しで置き換える各段階を更に含む。
【0036】請求項30の発明に於ては、請求項1又は
26の発明に於ける前記c)は、前記仕様に関する文章
を入力し、該文章内の前記実体である名詞間の修飾関係
を指定し、該実体及び該修飾関係を前記データベースに
格納する各段階を更に含む。請求項31の発明に於て
は、請求項1、26、30いずれか一項の発明に於ける
前記c)は、前記仕様に関する文章を入力し、該文章内
の前記実体である代名詞が該実体である名詞を指し示す
参照関係を指定し、該実体及び該参照関係を前記データ
ベースに格納する各段階を更に含む。
【0037】請求項32の発明に於ては、請求項1、2
6、30、31の発明に於ける前記c)は、前記仕様に
関する文章を入力し、該文章内の前記実体の少なくとも
一つと、該少なくとも一つを代表する該実体との間の代
表関係を指定し、該実体及び該代表関係を前記データベ
ースに格納する各段階を更に含む。
【0038】請求項33の発明に於ては、請求項30乃
至32の発明に於ける前記修飾関係、前記参照関係、前
記代表関係に関する情報をユーザからの要求に応じて提
示する段階を更に含む。請求項34の発明に於ては、請
求項30乃至33の発明に於ける前記修飾関係、前記参
照関係、前記代表関係のうちの少なくとも一つの関係で
指定される前記実体に変更がなされた場合に、該少なく
とも一つの関係で指定される他の実体を提示する段階を
更に含む。
【0039】請求項35の発明に於ては、請求項23の
発明に於ける前記仕様のうちの一つの仕様が変更された
場合に、該仕様の各々の間の前記関連に基づいて、該一
つの仕様に関連する該仕様を提示する段階を更に含む。
請求項36の発明に於ては、請求項32の発明に於ける
前記仕様のうちの一つの仕様のある部分が変更された場
合に、前記代表関係に基づいて、該一つの仕様とは異な
る該仕様内の該部分に関連する箇所を提示する段階を更
に含む。
【0040】請求項1の発明に於ては、システム開発工
程管理方法は、システム開発工程を複数の段階的工程に
分割し、各々の段階的工程に対して段階的に詳細化され
た仕様を作成し、各々の仕様に記述された実体及び実体
間の関連を仕様情報としてデータベースに格納する。従
って、システム開発工程に於て、問題分析工程とシステ
ム設計工程の間のギャップが複数の段階的工程によって
埋められ、各仕様が互いに関連づけられてデータベース
に格納される。
【0041】請求項2の発明に於ては、仕様に関する文
章を入力し、文章を言い回しと実体とに分解し、言い回
しに基づいて実体に対して属性名を付与し、属性名に対
応する実体を属性値として属性名と共に仕様情報として
データベースに格納する。従って、各仕様内に現われる
言葉が表現する実体が、属性名を有した属性値としてデ
ータベースに格納される。
【0042】請求項3の発明に於ては、文章の主語であ
る実体を名称とし、名称がデータベースに存在しない場
合に名称をデータベースに格納し、データベースに格納
された名称に属性名が存在しない場合に、属性名をデー
タベースに格納して属性名を名称に付与し、データベー
スに格納された属性名に属性値が存在しない場合に、属
性値をデータベースに格納して属性値を属性名に付与す
る。従って、各仕様内に現われる文章が表現する実体
が、属性名及び属性値を有するオブジェクトとしてデー
タベースに格納される。
【0043】請求項4の発明に於ては、言い回しが言い
回しデータテーブルに格納されているか否かを判断し、
格納されていない場合には、言い回しを言い回しデータ
テーブルに格納する。従って、新しい言い回しが入力さ
れた時に、言い回しデータテーブルを拡張していくこと
が出来る。
【0044】請求項5の発明に於ては、言い回しと同一
意味の異なった言い回しを収集した言い回しデータテー
ブルに言い回しを格納する。従って、同一意味に対する
異なった表現が一つの言い回しデータテーブルに収集さ
れる。請求項6の発明に於ては、仕様情報を検索して所
定の実体を抽出し、所定の実体に対するより詳細な記述
を作成し、詳細な記述を更なる仕様情報としてデータベ
ースに格納する。従って、前段階の仕様書に基づいて、
その仕様書を詳細化することにより次段階の仕様書を作
成できる。
【0045】請求項7の発明に於ては、システム動作の
個々の処理を記述してプログラム仕様を作成し、システ
ムの画面構成に関する定義を記述してマンマシンインタ
ーフェース仕様を作成し、システムのファイルに関する
データ構造を記述してファイル仕様を作成する。従っ
て、処理、画面インターフェース、ファイルという3つ
の主要なシステム構成要素が仕様として記述される。
【0046】請求項8の発明に於ては、仕様情報を検索
して所定の実体を抽出し、所定の実体に対して、プログ
ラム仕様、マンマシンインターフェース仕様、及びファ
イル仕様のうちの一つの詳細な記述を作成し、詳細な記
述を更なる仕様情報としてデータベースに格納する。従
って、プログラム仕様、マンマシンインターフェース仕
様、及びファイル仕様の内の一つが、既に格納された仕
様情報を基に作成される。
【0047】請求項9の発明に於ては、仕様情報を検索
して処理に関する実体を抽出し、処理に関する実体に対
して、プログラム仕様を作成し、プログラム仕様を更な
る仕様情報としてデータベースに格納する。従って、プ
ログラム仕様が、既に格納された仕様情報を基に作成さ
れる。
【0048】請求項10の発明に於ては、仕様情報を検
索して画面に関する実体を抽出し、画面に関する実体に
対して、マンマシンインターフェース仕様を作成し、マ
ンマシンインターフェース仕様を更なる仕様情報として
データベースに格納する。従って、マンマシンインター
フェース仕様が、既に格納された仕様情報を基に作成さ
れる。
【0049】請求項11の発明に於ては、仕様情報を検
索してファイルに関する実体を抽出し、ファイルに関す
る実体に対して、ファイル仕様を作成し、ファイル仕様
を更なる仕様情報としてデータベースに格納する。従っ
て、ファイル仕様が、既に格納された仕様情報を基に作
成される。
【0050】請求項12の発明に於ては、システム開発
工程管理システムは、システム開発工程を分割した段階
的工程に対する段階的に詳細化された仕様を受け取る入
力部と、仕様を解析して仕様に記述された実体及び実体
間の関連を抽出する解析部と、実体及び関連を仕様情報
として格納する仕様格納部を含む。従って各仕様が互い
に関連づけられてデータベースに格納される。
【0051】請求項13の発明に於ては、解析部は、仕
様に関する文章を受け取り文章を言い回しと実体とに分
解する手段と、言い回しに基づいて実体に対して属性名
を付与する手段と、属性名に対応する実体を属性値とし
て属性名と共に仕様情報として仕様格納部に格納する格
納処理手段を含む。従って、各仕様内に現われる言葉が
表現する実体が、属性名を有した属性値としてデータベ
ースに格納される。
【0052】請求項14の発明に於ては、格納処理手段
は、文章の主語である実体を名称として名称が仕様格納
部に存在しない場合に名称を仕様格納部に格納し、仕様
格納部に格納された名称に属性名が存在しない場合に、
属性名を仕様格納部に格納して属性名を名称に付与し、
仕様格納部に格納された属性名に属性値が存在しない場
合に、属性値を仕様格納部に格納して属性値を属性名に
付与する。従って、各仕様内に現われる文章が表現する
実体が、属性名及び属性値を有するオブジェクトとして
データベースに格納される。
【0053】請求項15の発明は、言い回しデータテー
ブルを格納する構文格納部を更に含むシステム開発工程
管理システムであって、解析部は、言い回しが言い回し
データテーブルに格納されているか否かを判断する手段
と、格納されていない場合には、言い回しを言い回しデ
ータテーブルに格納する言い回し格納手段を更に含む。
従って、新しい言い回しが入力された時に、言い回しデ
ータテーブルを拡張していくことが出来る。
【0054】請求項16の発明に於ては、言い回し格納
手段は、言い回しと同一意味の異なった言い回しを収集
した言い回しデータテーブルに言い回しを格納する。従
って、同一意味に対する異なった表現が一つの言い回し
データテーブルに収集される。
【0055】請求項17の発明に於ては、解析部は、仕
様情報を検索して所定の実体を抽出する手段と、所定の
実体に対するより詳細な記述を作成する手段と、詳細な
記述を更なる仕様情報として仕様格納部に格納する手段
を更に含む。従って、前段階の仕様書に基づいて、その
仕様書を詳細化することにより次段階の仕様書を作成で
きる。
【0056】請求項18の発明に於ては、仕様は、シス
テム動作の個々の処理を記述したプログラム仕様と、シ
ステムの画面構成に関する定義を記述したマンマシンイ
ンターフェース仕様と、システムのファイルに関するデ
ータ構造を記述したファイル仕様を更に含む。従って、
処理、画面インターフェース、ファイルという3つの主
要なシステム構成要素が仕様として記述される。
【0057】請求項19の発明に於ては、解析部は、仕
様情報を検索して所定の実体を抽出する手段と、所定の
実体に対して、プログラム仕様、マンマシンインターフ
ェース仕様、及びファイル仕様のうちの一つの詳細な記
述を作成する手段と、詳細な記述を更なる仕様情報とし
て仕様格納部に格納する手段を更に含む。従って、プロ
グラム仕様、マンマシンインターフェース仕様、及びフ
ァイル仕様の内の一つが、既に格納された仕様情報を基
に作成される。請求項20の発明に於ては、解析部は、
仕様情報を検索して処理に関する実体を抽出する手段
と、処理に関する実体に対して、プログラム仕様を作成
する手段と、プログラム仕様を更なる仕様情報として仕
様格納部に格納する手段を更に含む。従って、プログラ
ム仕様が、既に格納された仕様情報を基に作成される。
【0058】請求項21の発明に於ては、解析部は、仕
様情報を検索して画面に関する実体を抽出する手段と、
画面に関する実体に対して、マンマシンインターフェー
ス仕様を作成する手段と、マンマシンインターフェース
仕様を更なる仕様情報として仕様格納部に格納する手段
を更に含む。従って、マンマシンインターフェース仕様
が、既に格納された仕様情報を基に作成される。
【0059】請求項22の発明に於ては、解析部は、仕
様情報を検索してファイルに関する実体を抽出する手段
と、ファイルに関する実体に対して、ファイル仕様を作
成する手段と、ファイル仕様を更なる仕様情報として仕
様格納部に格納する手段を更に含む。従って、ファイル
仕様が、既に格納された仕様情報を基に作成される。
【0060】請求項23の発明に於ては、仕様を入力
し、仕様の各々の間の関連を入力し、仕様を実体とし関
連と共にデータベースに格納する各段階を含む。従っ
て、各仕様が関連づけられてデータベースに格納され
る。請求項24の発明に於ては、仕様に関する文章を入
力し、文章内の実体に対して属性名を指定し、属性名か
ら構成され文章の型を表現したクラスオブジェクトを生
成しデータベースに格納する各段階を含む。従って、文
章の形をデータとして蓄積することが出来る。
【0061】請求項25の発明に於ては、新たに入力さ
れた新文章をクラスオブジェクトに表現された文章の型
と比較し、新文章が文章の型と一致しない部分をユーザ
に通知する各段階を含む。従って、仕様入力時にユーザ
に対してアドバイスをすることが出来る。
【0062】請求項26の発明に於ては、仕様に関する
文章を入力し、文章内の実体である名詞を指定すること
によって文章を実体と言い回しとに分離し、実体に対し
て属性名を付与し、属性名に対応する実体を属性値とし
て属性名と共に仕様情報としてデータベースに格納し、
言い回しを言い回しデータテーブルに格納する各段階を
含む。従って、名詞を指定することにより文章を実体及
び関連に分割することが出来る。
【0063】請求項27の発明に於ては、言い回しを言
い回しデータテーブルに格納する段階は、各属性名毎に
同一意味の異なった言い回しを収集した言い回しデータ
テーブルに言い回しを格納する段階を含む。従って、仕
様文章の言い回しをデータベースに蓄積することが出来
る。
【0064】請求項28の発明に於ては、言い回しデー
タテーブルは、言い回しを使用する頻度順で言い回しを
格納する。従って、データベースに蓄積された言い回し
を効率的に使用可能となる。請求項29の発明に於て
は、仕様から少なくとも一つの仕様を指定し、属性名か
ら少なくとも一つの属性名を指定し、少なくとも一つの
属性名に対応する言い回しデータテーブルに於て、少な
くとも一つの言い回しを指定し、少なくとも一つの仕様
内の少なくとも一つの属性名に対応する言い回しを、少
なくとも一つの言い回しで置き換える各段階を更に含
む。従って、仕様内の文章に現われる特定の言い回しを
他の言い回しに書き換えることが出来る。
【0065】請求項30の発明に於ては、仕様に関する
文章を入力し、文章内の実体である名詞間の修飾関係を
指定し、実体及び修飾関係をデータベースに格納する各
段階を更に含む。従って、実体間の関連を明確な形でデ
ータベースに格納できる。請求項31の発明に於ては、
仕様に関する文章を入力し、文章内の実体である代名詞
が実体である名詞を指し示す参照関係を指定し、実体及
び参照関係をデータベースに格納する各段階を更に含
む。従って、実体間の関連を明確な形でデータベースに
格納できる。
【0066】請求項32の発明に於ては、仕様に関する
文章を入力し、文章内の実体の少なくとも一つと、少な
くとも一つを代表する実体との間の代表関係を指定し、
実体及び代表関係をデータベースに格納する各段階を更
に含む。従って、実体間の関連を明確な形でデータベー
スに格納できる。
【0067】請求項33の発明に於ては、修飾関係、参
照関係、代表関係に関する情報をユーザからの要求に応
じて提示する段階を更に含む。従って、仕様内での実体
間の関連を明確に把握できる。請求項34の発明に於て
は、修飾関係、参照関係、代表関係のうちの少なくとも
一つの関係で指定される実体に変更がなされた場合に、
少なくとも一つの関係で指定される他の実体を提示する
段階を更に含む。従って、ある実体に変更があったとき
に、関連する他の実体を変更対象として提示することが
出来る。
【0068】請求項35の発明に於ては、仕様のうちの
一つの仕様が変更された場合に、仕様の各々の間の関連
に基づいて、一つの仕様に関連する仕様を提示する段階
を更に含む。従って、ある仕様に変更があったときに、
関連する他の仕様を変更対象として提示することが出来
る。
【0069】請求項36の発明に於ては、仕様のうちの
一つの仕様のある部分が変更された場合に、代表関係に
基づいて、一つの仕様とは異なる仕様内の部分に関連す
る箇所を提示する段階を更に含む。従って、ある仕様の
ある部分に変更があったときに、関連する他の仕様の対
応する部分を変更対象として提示することが出来る。
【0070】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を用いて本発
明の実施例を説明する。図1は、本発明に従ったシステ
ム開発工程管理システム10の一実施例のブロック図を
示す。図1のシステム開発工程管理システム10は、デ
ィスプレイ11、キーボード等の入力装置12、文章入
出力インターフェース13、解析部14、格納データ変
換・仕様格納入出力部15、シナリオチェック部16、
構文クラス格納部17、仕様格納部18、及び実装コー
ド格納部19を含む。
【0071】文章入出力インターフェース13は、ユー
ザが入力装置12を介して入力した文章を受け取り解析
部14に転送するとともに、解析部14が解析処理に基
づき生成したユーザ向けのアドバイスをディスプレイ1
1に表示する。解析部14は、ユーザが入力した文章を
受け取り、その文章に対して構文解析を行う。また更に
解析部14は、ユーザからの情報要求に対する回答や仕
様書作成の際にユーザに必要な情報を生成し、それらを
文章入出力インターフェース13に供給する。詳細に
は、解析部14は、メモ解析部20、希望仕様解析部2
1、要件仕様解析部22、シナリオ仕様解析部23、及
びインプリメント仕様解析部24を含む。また更に、イ
ンプリメント仕様解析部24は、プログラム仕様解析部
24a、ファイル仕様解析部24b、及びMMI仕様解
析部24cを含む。
【0072】格納データ変換・仕様格納入出力部15
は、解析部14が解析したデータを、仕様格納部18に
格納できる形式に変換するとともに、仕様格納部18及
び実装コード格納部19に対するデータ格納の入出力を
管理する。シナリオチェック部16は、シナリオ仕様解
析部23が解析したシナリオ仕様の解析データと、要件
仕様解析部22が解析して仕様格納部18に格納された
要件仕様の解析データとを比較して、それらの整合性を
チェックする。
【0073】構文クラス格納部17は、解析部14が各
仕様書を解析する際に、最初生成されて以後追加・変更
されていく言い回しデータテーブル群を格納する。この
言い回しデータテーブルとは、ユーザが入力した文章の
言い回し、即ち言葉遣いに関するデータベースであり、
ユーザが仕様書中で使用する様々な言い回しに対応する
ために用いられる。
【0074】仕様格納部18は、各仕様書が解析されて
生成されたデータを格納するものであり、各仕様書に記
載の情報を、仕様書内及び各仕様書間で明確に関連付け
て記憶する。仕様格納部18に格納される情報は、文章
情報、仕様情報、及びシナリオ情報に分けられる。文章
情報は入力された仕様書の文章がそのまま保存された情
報であり、仕様情報は各仕様書が統合ERモデルによっ
て格納された情報である。またシナリオ仕様書はフロー
チャート的なグラフィクス(描画情報)として提供され
るので、そのグラフィクスの描画情報がシナリオ情報と
して格納される。
【0075】実装コード格納部19は、インプリメント
仕様書に記述されるプログラム仕様、ファイル仕様、及
びMMI仕様に基づいて生成された実装コード(プログ
ラム)を格納する。このような構成とすることによっ
て、システム開発工程管理システム10は、問題解決工
程からシステム設計工程終了までの各段階を開発過程に
於て組織的に管理し、また更に、各仕様書間の関係を明
確に関連付けて仕様格納部18内に各仕様書の情報を格
納することができる。また、システム開発工程管理シス
テム10は、この仕様格納部18内の蓄積されたデータ
ベースを活用することによって、システム開発工程を効
率的に保守・管理することができる。
【0076】各部の機能、動作を更に詳細に説明するた
めに、まず各仕様書の定義を図2に示す。図2に示され
るように、メモは原則的に自由な書式、文体で箇条書さ
れたものである。希望仕様書は、メモを箇条書き表現に
書き下したものである。要件仕様書は、希望仕様書の各
項目に対して、更に詳細な情報を加えたものである。シ
ナリオ仕様書は、要件仕様書から、システム動作関係の
みを抽出して、フローチャート的にシステムの動作を定
義したものである。
【0077】インプリメント仕様書は、プログラム仕様
書と、MMI仕様書と、ファイル仕様書とからなる。プ
ログラム仕様書は、システムの全体動作を構成する個々
のプロセスを記述したものであり、それらのプロセスは
システムの各プログラムモジュールに対応する。MMI
仕様書は、インターフェースとなる画面の構成に関する
定義を記述したものである。ファイル仕様書は、システ
ムで使用する各ファイルを定義するデータ構造(属性、
データ長)を記述したものである。
【0078】図3は、システム開発工程に於て、以上の
ような各仕様書が生成される過程が示され、それら仕様
書の解析データは仕様格納部18に格納される。図3に
示されるように、自由な書式で書かれたメモ31は、シ
ステム開発に関連する人員によって詳細化され、希望仕
様書32が作成される。希望仕様書32は、同様にシス
テム開発に関連する人員の手により、要件仕様書33、
シナリオ仕様書、更にインプリメント仕様書へと詳細化
されていく。ここで各仕様書の書式は図2に説明された
ものであり、簡単な具体例が図3の各仕様書に示され
る。例えば、シナリオ仕様書に於ては、図3に示される
ように、システムの動作がフローチャート的に示され
る。
【0079】図3に示されるような各仕様書は図1の解
析部14によって解析され、解析されたデータが各仕様
書毎に仕様格納部18に格納される。ここで仕様格納部
18に格納されたデータは統合ERモデルの形で記憶さ
れており、そのデータ構造については後述する。また実
装コード格納部19には、インプリメント仕様書に記述
されるプログラム仕様、ファイル仕様、及びMMI仕様
に基づいて生成された実装コード(プログラム)が格納
される。
【0080】図4は図1の解析部14のメモ解析部2
0、希望仕様解析部21、及び要件仕様解析部22の処
理を示すフローチャートである。メモ解析部20、希望
仕様解析部21、及び要件仕様解析部22の各々は、こ
のフローチャートに基づく同一の処理を行って、対応す
る仕様書を解析する。ここでは説明の便宜上、図5の要
件仕様書例を用いて図4のフローチャートの解析処理を
説明する。以下の説明においては、図5(A)のの文
章が入力され、図5(B)のような解析結果が得られ
る。
【0081】ステップS1に於て、文章が入力される。
例えば、図5(A)の要件仕様書例のの文章が入力さ
れる。ステップS2に於て、後述される文章解析処理に
より、文章が実体とそれ以外の言い回し部分とに分けら
れる。図5(A)のの文章は、「[名称]には、[構
成][構成][構成]がある。」と分割される。ここで
「名称」及び「構成」が実体であり、「には」及び「が
ある」が言い回しになる。なお「名称」は各文章の先頭
になければならない。
【0082】ステップS3に於て、仕様格納部18に格
納された仕様情報に対して、各実体を検索する。ステッ
プS3に於て、まず「名称」である言葉が既に格納され
ているかどうかを判断する。図5(A)のの文章の例
に於ては、「編集」という言葉が名称である。従って、
「編集」という言葉が仕様情報として既に格納されてい
るかどうかをステップS3で判断する。既に格納されて
いる場合は、ステップS4に進む。格納されていない場
合はステップS6に進み、名称を定義して仕様情報に格
納する。つまり「編集」という言葉を「名称」として仕
様格納部18に格納する。ステップS6の次はステップ
S7に進む。
【0083】ステップS4に於て、入力された属性名が
名称に既に与えられているかどうかを判断する。図5
(A)のの文章の例に於ては、「編集」という言葉が
「構成」と言う属性名を既に有しているかどうかを判断
する。既に有している場合は、ステップS5に進む。名
称が入力された属性名を有していない場合は、ステップ
S7に進む。ステップS7に於ては、入力された属性名
を名称に追加する。ステップS7の次はステップS8に
進む。
【0084】ステップS5に於て、属性名に対して属性
値が既に付与されているかどうかを判断する。図5
(A)のの文章の例に於ては、「測定履歴表示」、
「不良回線表示」、及び「回線品質グラフ表示」の各々
の属性値が、「構成」という属性名に与えられているか
どうかを判断する。属性名に対して属性値が既に付与さ
れていれば処理を終了する。属性値が付与されていない
場合は、ステップS8に進む。ステップS8に於て、属
性名に対して属性値を与える。以上で処理を終了する。
【0085】図4のフローチャートに示される以上のよ
うな処理によって、図5(A)のの文章に対して、図
5(B)の解析結果が得られる。同様な処理を図5
(A)の全ての文章に行うことによって、解析結果とし
て図5(C)に示されるデータが得られる。ここで図5
(C)の[ref []]は、この解析結果が、仕様格納
部18の文書情報として格納された文章に参照してい
ることを示す。
【0086】この図5(C)の解析結果が実は統合ER
モデルであり、図5(C)のようなデータ構造で仕様格
納部18に格納される。図5(C)に示される統合ER
モデルにおいては、実体間の静的な関係と共に実体間の
時間的な関係も記述されている。例えば実体間の静的な
関係としては、「編集画面」が、「不良回線ボタン」と
いう部品を有することが示される。また実体間の時間的
な関係としては、「編集画面」が、「不良回線ボタン」
のクリックにより「不良回線表示画面」に遷移すること
が示される。
【0087】図4のフローチャートに示される処理によ
って、メモ、希望仕様書、及び要件仕様書に対する統合
ERモデルが生成されると、次にこの統合ERモデルを
基にして、インプリメント仕様書と実装コードが作成さ
れる。このインプリメント仕様書(MMI仕様書、ファ
イル仕様書、及びプログラム仕様書)と実装コードの作
成処理について以下に説明する。
【0088】図6は、インプリメント仕様書と実装コー
ドを作成する処理のフローチャートを示す。ここに示さ
れる処理は、インプリメント仕様解析部24を構成する
プログラム仕様解析部24a、ファイル仕様解析部24
b、及びMMI仕様解析部24cによって実行される。
【0089】ステップS11に於て、インプリメント仕
様を記述することを宣言する。これによって、解析部1
4は以降の処理をインプリメント仕様解析部24に手渡
すことになる。ステップS12に於て、MMI仕様書を
記述するのかどうかを判断する。この判断はユーザによ
ってなされる。MMI仕様書を記述すると判断される
と、処理はステップS13に進む。
【0090】ステップS13に於て、仕様情報から「画
面」を抽出する。即ち、図5(C)の様なデータ構造で
仕様格納部18に格納されたメモ、希望仕様、及び要件
仕様に関する仕様情報が検索され、仕様情報の中から
「画面」という属性名を有する部分を全て抽出する。
【0091】ステップS14に於て、画面構成を記述す
る。例えば、図5の例に於て編集画面は不良回線ボタン
を有するので、この画面構成を記述するステップで、不
良回線ボタンの位置、大きさ等の情報を記述する。これ
によって例えば、図7(A)のMMI仕様に示されるよ
うな仕様を作成する。
【0092】ステップS15に於て、作成された仕様情
報を格納する。ステップS16に於て、記述された名称
を実装コード格納部19内で検索する。例えば、「編集
画面」を実装コード格納部19内で検索する。ステップ
S17に於て、記述された全ての名称に対する実装コー
ド(ソースプログラム)が実装コード19内に存在する
かどうかを判定する。実装コードが存在しない場合、処
理はステップS18に進み、実装コードが存在しないこ
とをユーザに通知する。以上でMMI仕様書に対する仕
様作成処理は終了する。なお実装コードが存在しないこ
とを通知されたユーザは、必要に応じてMMIプログラ
ムを作成することができる。
【0093】ステップS12に於て、MMI仕様書を記
述するのではないと判断された場合、処理はステップS
19に進む。ステップS19に於て、ファイル仕様書を
記述するのかどうかを判断する。この判断はユーザによ
ってなされる。ファイル仕様書を記述すると判断される
と、処理はステップS20に進む。
【0094】ステップS20に於て、仕様情報から「フ
ァイル」を抽出する。即ち、図5(C)の様なデータ構
造で仕様格納部18に格納されたメモ、希望仕様、及び
要件仕様に関する仕様情報が検索され、仕様情報の中か
ら「ファイル」という属性名を有する部分を全て抽出す
る。
【0095】ステップS21に於て、ファイル構造を記
述する。これによって例えば、図7(B)のファイル仕
様に示されるような仕様を作成する。ステップS22に
於て、作成された仕様情報を格納する。ステップS23
に於て、記述された名称を実装コード格納部19内で検
索する。
【0096】ステップS24に於て、記述された全ての
名称に対する実装コード(ソースプログラム)が実装コ
ード19内に存在するかどうかを判定する。実装コード
が存在しない場合、処理はステップS25に進み、実装
コードが存在しないことをユーザに通知する。以上でフ
ァイル仕様書に対する仕様作成処理は終了する。なお実
装コードが存在しないことを通知されたユーザは、必要
に応じて図7(B)に示されるようなファイルに関する
プログラムを作成することができる。
【0097】ステップS19に於て、ファイル仕様書を
記述するのではないと判断された場合、処理はステップ
S26に進む。ステップS26に於て、プログラム仕様
書を記述するのかどうかを判断する。この判断はユーザ
によってなされる。プログラム仕様書を記述すると判断
されると、処理はステップS27に進む。
【0098】ステップS27に於て、仕様情報から「処
理」を抽出する。即ち、図5(C)の様なデータ構造で
仕様格納部18に格納されたメモ、希望仕様、及び要件
仕様に関する仕様情報が検索され、仕様情報の中から
「処理」という属性名を有する部分を全て抽出する。
【0099】ステップS28に於て、処理シーケンスを
記述する。これによって例えば、図7(C)のプログラ
ム仕様に示されるような仕様を作成する。ステップS2
9に於て、作成された仕様情報を格納する。ステップS
30に於て、記述された名称を実装コード格納部19内
で検索する。
【0100】ステップS31に於て、記述された全ての
名称に対する実装コード(ソースプログラム)が実装コ
ード19内に存在するかどうかを判定する。実装コード
が存在しない場合、処理はステップS32に進み、実装
コードが存在しないことをユーザに通知する。以上でプ
ログラム仕様書に対する仕様作成処理は終了する。なお
実装コードが存在しないことを通知されたユーザは、必
要に応じて図7(C)に示されるような処理に関するプ
ログラムを作成することができる。
【0101】以上で、MMI仕様書、ファイル仕様書、
及びプログラム仕様書の全てのインプリメント仕様書が
記述されたことになる。以上説明された図6のフローチ
ャートに示されるような処理によって、メモ、希望仕様
書、及び要件仕様書から生成された統合ERモデルに基
づいて、インプリメント仕様に関する新たな統合ERモ
デルが作成され、仕様格納部18に格納される。また実
装コードが存在するか否かが通知されるので、ユーザは
必要に応じてプログラムを作成して実装コード格納部1
9に格納することが出来る。
【0102】図8は、メモ、希望仕様書、要件仕様書、
シナリオ仕様書、及びプログラム仕様書間の関連付けを
概念的に示した図である。図8は、ユーザが作成した各
仕様書間の関連を示すだけであるが、実際には各仕様書
は図5(C)のような統合ERモデルによって表現され
ている。
【0103】図8に示されるように、各仕様書間に現れ
る実体(物理的存在、概念的存在、状態、及び事象)
は、統合ERモデル内で関連付けられて保存される。従
って、例えば、希望仕様書のある部分を変更した場合、
要件仕様書の対応する部分を容易に検索し修正すること
が可能となる。また逆に、要件仕様書のある部分を変更
した場合、希望仕様書の対応する部分を容易に検索し修
正することが可能となる。
【0104】以上のようにして、システム開発工程管理
システム10は、メモ、希望仕様書、要件仕様書、及び
インプリメント仕様書(MMI仕様書、ファイル仕様
書、プログラム仕様書)を統合ERモデルとして互いに
関連づけた形で格納することが出来る。なおシナリオ仕
様書に関しては、図3に参照して説明したように、シナ
リオ仕様書自体が実体間の関連をフローチャート的な情
報として示している。従って、シナリオ仕様書自体が、
実体間の関連を表す統合ERモデルであるとみなすこと
が出来る。従って、シナリオ仕様書を仕様格納部18へ
格納する際に、各実体と実体間の関連とに関してユーザ
が必要に応じて情報を提供することで、システム開発工
程管理システム10は統合ERモデルを生成することが
できる。
【0105】図9は解析部14の処理の内の文章解析処
理を示したフローチャートである。この文章解析処理
は、図4のフローチャートのステップS2に於て実行さ
れるものである。以下に、この文章解析処理について説
明する。ステップS41に於て、文章を実体と言い回し
部分に分解する。
【0106】ステップS42に於て、分解された言い回
しを言い回しデータテーブル内で検索する。言い回しデ
ータテーブルは、構文クラス格納部17に格納された様
々な言い回しに関するデータベースである。例えば、
「言い換え」に関する言い回しデータテーブルを図10
に示す。図10に示されるように、「言い換え」に関す
る言い回しデータテーブルは、「言い替え」を表現する
様々な言い回しを収集したものである。即ち、それらの
言い回しとしては、「・・・は・・・をキーワードとし
て持つ」であるとか、「・・・は・・・のキーワードで
ある」、「・・・は・・・とも言われる」、「・・・は
・・・の言い替えである」などが挙げられる。
【0107】言い回しデータテーブルには、「言い換
え」に関する言い回しデータテーブルだけではなく、
「目的」、「役割」、「操作」等の各々に関する言い回
しデータテーブルがある。それらの言い回しデータテー
ブルの各々が、対応する表現に対する様々な言い回しを
含む。ユーザがシステムを使用して各仕様書を統合ER
モデルとして格納する場合、様々な表現を含んだ仕様書
がシステムに入力される。言い回しデータテーブルは、
仕様書内に現れるこれらの様々な表現を、データベース
として蓄積したものである。
【0108】この言い回しデータテーブルを用いて、文
章内で言い回しから分解された実体に対して、属性名を
付加することが出来る。まず、文章内の言い回しが含ま
れた言い回しデータテーブルを探す。次に、見つかった
言い回しデータテーブルが、「言い換え」、「目的」、
「役割」等のどの表現に対する言い回しデータテーブル
であるかを判断する。その表現を用いて、文章内のその
言い回しに現れる実体に属性名を付与する。
【0109】例えば、システムが「・・・は・・・とも
言われる」という表現をすでにデータベースに保有して
いるとする。この場合、「AはBとも言われる」という
表現が入力されたとき、システムは、「・・・は・・・
とも言われる」という言い回しを言い回しデータテーブ
ル群のなかで探索する。上記言い回しは、「言い替え」
データテーブル内で発見される。従って、「A」の属性
名として名称、「B」の属性名としてKW(キーワー
ド)を生成することが出来る。
【0110】ステップS43に於て、言い回しが見つか
ったかどうかを判断する。見つかった場合、文章解析処
理を終了する。見つからなかった場合、処理はステップ
S44に進む。ステップS44に於て、言い回しを言い
回しデータテーブルに登録する。例えば、「AはBとも
言われる」という言い回しが既知でない場合、システム
は、実体Aと実体Bとの関係についてユーザに入力を要
求する。ユーザは、例えば、システムに既知である「A
はBのキーワードである」と表現を代わりに入力する。
或いは例えば、ユーザは、「B」の属性名はKWである
ことをシステムに入力する。これによって、「・・・は
・・・とも言われる」という言い回しが「言い替え」表
現の言い回しであることをシステムは知り、この言い回
しを「言い替え」に関する言い回しデータテーブルに追
加する。以上で文章解析処理を終了する。
【0111】このようにして、図9に示されたフローチ
ャートの文章解析処理によって、文章が実体と言い回し
とに分解され、実体には属性名が付与される。この文章
解析結果に基づいて、図4に示された処理が統合ERモ
デルを生成することは上述のとおりである。
【0112】以上に述べた文章解析処理においては、解
析部14が文章解析処理を行い、ユーザは必要なときに
属性指定などの援助を行う。しかしながら、実体間の複
雑な関連を明確に関連づけた形で統合ERモデルを生成
するためには、実際にはユーザが様々な指定を積極的に
行うことが必要となる。以下に、ユーザが様々な指定行
うことで、どのような関連が統合ERモデル内に蓄積さ
れるかについて説明する。
【0113】図11は、仕様書間の指定を作成者が行う
場合について説明するための説明図である。図11に示
されるように、希望仕様書、要件仕様書、機能仕様書、
シナリオ仕様書、インプリメント仕様書、プログラム仕
様書、ファイル仕様書、及びMMI仕様書の間の関係
を、ユーザは図面として入力する。この図面に表現され
た仕様書間の関連を、仕様格納部18に示されるような
形に変換することで、仕様書間の関連を明確な形で統合
ERモデルに格納することが出来る。ここで例えば、
「希望仕様書[spec 要件仕様書] 」は、希望仕様書を詳
細化したものが要件仕様書であることを示す。また「機
能仕様書[Part-ofシナリオ仕様書・インプリメント仕様
書] 」は、シナリオ仕様書及びインプリメント仕様書
が、機能仕様書とPart-of 関係、即ち機能仕様書の一部
であることを示す。また、「シナリオ仕様書[Is-a イン
プリメント仕様書」」は、シナリオ仕様書が、インプリ
メント仕様書とIs-a関係にあることを示す。また各仕様
書の文章間の関係もこのような形で指定することによっ
て、文章間の関連を明確な形で統合ERモデルに格納す
ることが出来る。
【0114】この仕様書間の関連指定に基づいて、ユー
ザがある仕様書を変更した場合に、システムはその仕様
書に関連する仕様書をユーザに示すことが出来る。従っ
て、ユーザはある仕様書を変更した場合に、その仕様書
に関連する仕様書を変更することが可能となる。更に、
仕様書間の関連だけではなく文章間の関連もが指定され
ている場合には、ユーザがある仕様書のある部分を変更
したときに、関連する仕様書の対応する箇所をユーザに
示すことが出来る。従って、ユーザはある仕様書を変更
した場合に、その仕様書に関連する仕様書の対応する箇
所を文単位で変更することが可能となる。
【0115】図12(A)乃至(C)は、仕様書作成者
が入力文章の属性名指定をする場合について説明する説
明図である。まず図12(A)に示される「AはBであ
りCの目的がありDを用いてEの役割をしFの操作によ
りGの行動をする」と言う文章が入力される。図12
(B)に示されるように、仕様書作成者は文章入力後、
ディスプレイ11(図1参照)に表示された文章に対し
て、名称、KW、目的等の属性名指定を行う。これによ
って、図12(C)に示されるような、文章の型を表す
クラス、即ち属性名だけからなるオブジェクトが生成さ
れて、文章の型データベースとして構文クラス格納部1
7(図1)に格納される。ここでは、構文クラス格納部
17は、言い回しデータベースだけではなく文章の型デ
ータベースも格納することになる。文章の型データベー
スには、各属性名と共に「スキーマ言葉」が定義されて
おり、このスキーマ言葉は各属性の並び順を示すもので
ある。従って、同一の属性名から構成される新たな文章
が入力されたときに、属性名の並びが文章の型データベ
ースに格納されているクラスオブジェクトと異なって
も、スキーマ言葉のデータを変更するだけで新しい文章
に対応できる。
【0116】このように仕様書作成者が入力文章の属性
名を指定することで、文章の型を表すクラスオブジェク
トを生成してデータベースに格納し、仕様書作成者の文
章作成の癖をデータとして蓄積することが出来る。これ
によって、仕様書作成者が新たな文章を入力したとき、
解析部14は、入力文章を格納された文章の型と比較す
ることによって、仕様書作成者に対するアドバイスを生
成することが出来る。例えば、「HはIでありJを用い
てKの役割をしLの操作によりMの行動をする」と言う
文章が入力されたとき、解析部14は、文章の中で目的
が明示されていない旨を仕様書作成者に通知することが
可能となる。このアドバイスに対して仕様書作成者は、
目的が必要なときは目的を入力し、必要でないときには
必要でない旨を入力する。必要でなかったときには、目
的のない新たな文章の型クラスが生成されることにな
る。
【0117】図13(A)乃至(C)は、使用者作成者
が名詞を指定することによって、文章を実体と言い回し
部分に分解する場合について説明する説明図である。即
ちこの場合、図9に於て説明された文章解析処理に於
て、文章の各要素への分解を仕様書作成者が実行するこ
とになる。図13(A)に示されるように、「AはBで
ありCの目的がありDを用いてEの役割をしFの操作に
よりGの行動をする」と言う文章が入力される。図13
(B)に示されるように、仕様書作成者は文章入力後、
ディスプレイ11(図1参照)に表示された文章に対し
て、どの部分が名詞であるかの指定を行う。更に図12
に示された属性名指定を行うことによって、文章を属性
名、属性値、及び言い回しによって表現する。図13
(C)に示されるように、属性名及び属性値の部分は仕
様格納部18に格納され、属性名からなる文章の型クラ
スが構文クラス格納部17に格納される。また言い回し
部分の各々は、構文クラス格納部17に格納された各々
の属性名に対する言い回しテーブルに格納される。
【0118】このように名詞指定をすることによって、
文章を実体(名詞)と言い回し部分に分解することが出
来る。また分解された言い回しを言い回しデータテーブ
ルに格納し、分解された実体を仕様格納部18に格納す
ることが出来る。また言い回しデータテーブルに於て
は、上述のように、同一の属性名に対する様々な異なっ
た言い回しが、その属性名に対する言い回しデータテー
ブルに格納されている。ここで、ある属性名に対する言
い回しデータテーブルに格納される様々な言い回しを、
図13(D)に示されるように使用頻度順に格納するこ
とが出来る。例えば、様々な異なった言い回しを、仕様
書作成者毎に使用頻度順に格納することが出来る。この
場合、仕様書作成者が仕様書を作成する際に、その仕様
書作成者にカスタマイズされた言い回しデータテーブル
を高速に検索することが可能となり、仕様書の解析・格
納処理を効率的に行うことが出来る。或いは、様々な異
なった言い回しを、ドメイン(応用分野)毎に使用頻度
順に格納することが出来る。この場合、特定のドメイン
内での仕様書作成作業を効率的に行うことが出来る。ま
た、仕様書作成者毎に使用頻度順に格納する場合には、
ある仕様書作成者はドメインに関わらず自分の言い回し
データテーブルを利用することが出来る。即ち、言い回
しデータテーブルの再利用が可能となる。
【0119】図14は(A)乃至(C)は、仕様書作成
者が入れ子指定(修飾関係の指定)を行う場合について
説明するための説明図である。仕様書作成者は、図12
及び図13各々に示された属性指定及び名詞指定を行っ
た後、修飾関係の指定を行うことが出来る。まず図14
(A)に示されるように、「AはBでありCの目的があ
りDを用いてEの役割をしFの操作によりGの行動をす
る」と言う文章が入力される。図14(B)に示される
ように、仕様書作成者は文章入力後、ディスプレイ11
(図1参照)に表示された文章に対して、修飾関係を指
定する。これによって、図14(C)に示されるように
属性値(実体)A及びBの間が修飾関係で結ばれる。こ
の場合、仕様格納部18に格納された実際のデータは統
合ERモデルとして格納されており、修飾関係としては
B[Net(A)] という表現が用いられる。このように実
体A及びBを修飾関係で関連づけることによって、Bが
Aのキーワードであるということが明確に示される。
【0120】このように修飾関係の指定(入れ子指定)
をすることによって、実体間の関連を明確に示した形
で、統合ERモデルとして仕様格納部18に格納するこ
とが出来る。これによって、文章の型クラスのみを用い
る場合と比較して、より詳細なアドバイスを生成するこ
とが可能になる。例えば、「HはNの目的がありJを用
いてKの役割をしLの操作によりMの行動をする」と言
う文章が入力された場合を考える。この場合、解析部1
4は、文章の中でKWが明示されていない旨を仕様書作
成者に通知するだけでなく、仕様格納部に格納された統
合ERモデルを参照することによって、名称Aに対する
KWが無い旨を通知することが出来る。
【0121】図15(A)乃至(C)は、仕様書作成者
が参照関係を指定する場合について説明するための説明
図である。まず図15(A)に示される様に、「AはB
である。それはCである。」と言う文章が入力される。
図15(B)に示されるように、仕様書作成者は文章入
力後、ディスプレイ11(図1参照)に表示された文章
に対して、代名詞が示す参照関係を指定する。これによ
って、図15(C)に示されるように、2つの文章の間
に於て、属性値(実体)Bと代名詞「それ」とが参照関
係で結ばれる。この場合、仕様格納部18に格納された
実際のデータは統合ERモデルとして格納されており、
参照関係としては「それ[Ref(A)] 」という表現が用
いられる。このように実体B及び代名詞「それ」を参照
関係で関連づけることによって、代名詞「それ」が指し
示すものが実体Bであるということが明確に示される。
【0122】このように参照関係の指定をすることによ
って、実体間の関連を明確に示した形で、統合ERモデ
ルとして仕様格納部18に格納することが出来る。これ
によって、文章の型クラスのみを用いる場合と比較し
て、より詳細なアドバイスを生成することが可能にな
る。例えば、ある仕様書作成者が代名詞「それ」を用い
て作成した文章に対して、他の仕様書作成者は「それ」
とは何を指し示すのかをシステムに質問することによっ
て解答を得ることが出来る。
【0123】図16(A)乃至(C)は、仕様書作成者
が代表関係を指定する場合について説明するための説明
図である。まず図16(A)に示される様に、「AはB
とCとで構成される。BはXである。CはYである。」
と言う文章が入力される。図16(B)に示されるよう
に、仕様書作成者は文章入力後、ディスプレイ11(図
1参照)に表示された文章に対して、実体Aが実体B及
び実体Cを代表しているという代表関係を指定する。こ
れによって、図16(C)に示されるように、実体B及
び実体Cは、実体Aと代表関係で結ばれる。この場合、
仕様格納部18に格納された実際のデータは統合ERモ
デルとして格納されており、代表関係としては「A[Ref
(B, C)] 」という表現が用いられる。このように実
体B及び実体Cを実体Aと代表関係で関連づけることに
よって、A、B、及びC間の関連が明確に示される。こ
のように代表関係の指定をすることによって、実体間の
関連を明確に示した形で、統合ERモデルとして仕様格
納部18に格納することが出来る。これによって、より
詳細なアドバイスを生成することが可能になる。例え
ば、仕様書作成者は、ある言葉の説明をシステムに要求
することによって回答を得ることが可能となる。また例
えば、ある言葉を変更した場合に、システムがそれに関
連する言葉を提示すれば、仕様書作成者は関連する言葉
に対する変更が必要であるか否かを容易にチェックでき
る。
【0124】図17(A)及び(B)は、仕様書内の言
い回し変換に関する図である。図17(A)は、仕様書
内のある言い回しを他の言い回しに変換する場合につい
て説明するための説明図であり、図17(B)はその変
換処理のフローチャートである。
【0125】図17(A)に示される様に、ある仕様書
が、「AはBである。BはC処理する。CはDをするこ
とである。」という文章を含んでいたとする。このと
き、仕様書作成者は、言い回しデータテーブルを参照し
て「とは」という言い回しを選択することによって、図
17(A)に示されるように、「は」という言い回しを
「とは」という言い回しに変換することが出来る。
【0126】図17(B)は上述の変換処理を示すフロ
ーチャートである。ステップS51に於て、言い回しデ
ータテーブルから変更したい属性名の言い回しデータテ
ーブルを抽出する。ステップS52に於て、抽出された
言い回しデータテーブルの中から言い回しを選択する。
ステップS53に於て、選択された言い回しで、変更し
たい属性名の言い回しを全て変更する。以上で処理を終
了する。
【0127】このように仕様書内のある言い回しを他の
言い回しに変更可能とすることで、例えば、ある仕様書
作成者が使用した意味が明確でない表現等を一括して適
切な表現に変更することが可能となる。或いは、全ての
仕様書において、ある表現に対して統一した言い回しを
用いることが出来る。
【0128】
【発明の効果】請求項1のシステム開発工程管理方法及
びそれを実行する請求項12の装置に於ては、システム
開発工程に於ける問題分析工程とシステム設計工程との
間のギャップが段階的工程によって埋められ、各仕様が
互いに関連づけられてデータベースに格納される。従っ
て、効率的なシステム設計が可能となり、また各仕様書
及びソフトウェアプロダクト間の関係を明確に記述して
保管・管理することが出来る。
【0129】請求項2のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項13の装置に於ては、各仕様内に
現われる言葉が表現する実体が、属性名を有した属性値
としてデータベースに格納される。従って各実体の意味
内容を明確にした形で、各仕様書を保管・管理すること
が出来る。
【0130】請求項3のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項14の装置に於ては、各仕様内に
現われる文章が表現する実体が、属性名及び属性値を有
するオブジェクトとしてデータベースに格納される。従
って、実体の意味内容が属性名及び属性値によって明確
にされた形で、各仕様書を保管・管理することが出来
る。
【0131】請求項4のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項15の装置に於ては、新しい言い
回しが入力された時に、言い回しデータテーブルを拡張
していくことが出来る。従って、仕様書内に現われる言
い回しを学習することが可能となり、またユーザの言葉
遣いの癖等に対応することが可能となる。
【0132】請求項5のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項16の装置に於ては、同一意味に
対する異なった表現が一つの言い回しデータテーブルに
収集される。従って、同一の意味に対する様々な異なっ
た表現を仕様書内で用いることが出来る。
【0133】請求項6のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項17の装置に於ては、前段階の仕
様書に基づいて、その仕様書を詳細化することにより次
段階の仕様書を作成できる。従って、システム開発を効
率的に実行することが出来る。
【0134】請求項7のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項18の装置に於ては、処理、画面
インターフェース、ファイルという3つの主要なシステ
ム構成要素が仕様として記述される。従って、システム
のインプリメントまでを一貫して管理することが出来
る。
【0135】請求項8のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項19の装置に於ては、プログラム
仕様、マンマシンインターフェース仕様、及びファイル
仕様の内の一つが、既に格納された仕様情報を基に作成
される。従って、システムのインプリメントまでを一貫
的に管理しながら、システムを効率的に開発することが
出来る。
【0136】請求項9のシステム開発工程管理方法及び
それを実行する請求項20の装置に於ては、プログラム
仕様が、既に格納された仕様情報を基に作成される。従
って、システムの処理関連のインプリメントを、効率的
に実行することが出来る。請求項10のシステム開発工
程管理方法及びそれを実行する請求項21の装置に於て
は、マンマシンインターフェース仕様が、既に格納され
た仕様情報を基に作成される。従って、システムのマン
マシンインターフェース関連のインプリメントを、効率
的に実行することが出来る。
【0137】請求項11のシステム開発工程管理方法及
びそれを実行する請求項22の装置に於ては、ファイル
仕様が、既に格納された仕様情報を基に作成される。従
って、システムのファイル関連のインプリメントを、効
率的に実行することが出来る。
【0138】請求項23の発明に於ては、各仕様が関連
づけられてデータベースに格納される。従って、システ
ム開発工程を効率的に管理することが出来る。請求項2
4の発明に於ては、文章の形をデータとして蓄積するこ
とが出来る。従って、仕様書作成者の文章作成の癖等を
データとして管理し、仕様入力時のアドバイスに用いる
ことが出来る。
【0139】請求項25の発明に於ては、仕様入力時に
ユーザに対してアドバイスをすることが出来る。従っ
て、システム開発工程における仕様書作成を効率的に行
うことが出来る。請求項26の発明に於ては、名詞を指
定することにより文章を実体及び関連に分割することが
出来る。従って、文章解析を容易に実行することが出来
る。
【0140】請求項27の発明に於ては、仕様文章の言
い回しをデータベースに蓄積することが出来る。従っ
て、システム開発工程に於て仕様書内の言い回しを管理
し活用することが出来る。請求項28の発明に於ては、
データベースに蓄積された言い回しを効率的に使用可能
となる。従って、使用文章入力時の言い回しデータテー
ブルの検索を、高速に実行することが出来る。
【0141】請求項29の発明に於ては、仕様内の文章
に現われる特定の言い回しを他の言い回しに書き換える
ことが出来る。従って、システム開発工程に於て、適切
でない言い回しを変更したり、言い回しを全ての仕様で
統一することが出来る。請求項30の発明に於ては、実
体間の関連を明確な形でデータベースに格納できる。従
って、システム開発工程を効率的に管理することが出来
る。
【0142】請求項31の発明に於ては、実体間の関連
を明確な形でデータベースに格納できる。従って、シス
テム開発工程を効率的に管理することが出来る。請求項
32の発明に於ては、実体間の関連を明確な形でデータ
ベースに格納できる。従って、システム開発工程を効率
的に管理することが出来る。
【0143】請求項33の発明に於ては、仕様内での実
体間の関連を明確に把握できる。従って、システム開発
工程を効率的に管理することが出来る。。請求項34の
発明に於ては、ある実体に変更があったときに、関連す
る他の実体を変更対象として提示することが出来る。従
って、システム開発工程に於いて仕様修正の際に必要と
される手間及び時間を軽減することが出来る。
【0144】請求項35の発明に於ては、ある仕様に変
更があったときに、関連する他の仕様を変更対象として
提示することが出来る。従って、システム開発工程に於
いて仕様修正の際に必要とされる手間及び時間を軽減す
ることが出来る。請求項36の発明に於ては、ある仕様
のある部分に変更があったときに、関連する他の仕様の
対応する部分を変更対象として提示することが出来る。
従って、システム開発工程に於いて仕様修正の際に必要
とされる手間及び時間を軽減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシステム開発工程管理システムの
ブロック図である。
【図2】本発明に於てシステム開発工程を段階的工程に
分割したときの各工程に対する仕様書の説明図である。
【図3】本発明に於けるシステム開発工程の各段階的工
程に対する仕様書の例を示す図である。
【図4】本発明に於いて、データベースに格納可能な統
合ERモデルを仕様書から生成する処理のフローチャー
トである。
【図5】(A)は要件仕様書例を示す図、(B)は
(A)のの文章から生成される解析データを示す図、
及び(C)は(A)の全ての文章に対する解析結果を示
す図である。
【図6】本発明に於いて、要件仕様書等からインプリメ
ント仕様書を生成する処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明に於けるMMI仕様、ファイル仕様、プ
ログラム仕様の例を示す図である。
【図8】本発明に於て生成された統合ERモデル内に表
現される仕様書間の関連の一例である。
【図9】本発明に於ける文章解析を説明するための説明
図である。
【図10】本発明に於ける「言い換え」に対する言い回
しデータテーブルの例を示す図である。
【図11】本発明に於ける仕様書間指定を説明する説明
図である。
【図12】本発明に於ける属性名指定による文章の型ク
ラス生成を説明する説明図である。
【図13】本発明に於ける名詞指定による文章分解・言
い回し格納に関する処理を説明する説明図である。
【図14】本発明に於ける入れ子修飾を説明する説明図
である。
【図15】本発明に於ける参照指定を説明する説明図で
ある。
【図16】本発明に於ける代表指定を説明する説明図で
ある。
【図17】(A)は言い回しデータテーブルを用いて、
仕様書内文章の特定の表現を他の表現に変換する為の処
理を説明する説明図であり、(B)はその処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 システム開発工程管理システム 11 ディスプレイ 12 入力装置 13 文章入出力インターフェース 14 解析部 15 格納データ変換・仕様格納部 16 シナリオチェック部 17 構文クラス格納部 18 仕様格納部 19 実装コート格納部 20 メモ解析部 21 希望仕様解析部 22 要件仕様解析部 23 シナリオ仕様解析部 24 インプリメント仕様解析部 24a プログラム仕様解析部 24b ファイル仕様格納部 24c MMI仕様格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 寛幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 村川 雅彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 勝一 福岡県福岡市博多区博多駅前一丁目4番4 号 富士通九州通信システム株式会社内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)システム開発工程を複数の段階的工
    程に分割し、 b)各々の該段階的工程に対して段階的に詳細化された
    仕様を作成し、 c)各々の該仕様に記述された実体及び該実体間の関連
    を仕様情報としてデータベースに格納する各段階を含む
    システム開発工程管理方法。
  2. 【請求項2】 前記c)は、 c1)前記仕様に関する文章を入力し、 c2)該文章を言い回しと前記実体とに分解し、 c3)該言い回しに基づいて該実体に対して属性名を付
    与し、 c4)該属性名に対応する該実体を属性値として該属性
    名と共に前記仕様情報として前記データベースに格納す
    る各段階を含むことを特徴とする請求項1記載のシステ
    ム開発工程管理方法。
  3. 【請求項3】 前記c4)は、 前記文章の主語である前記実体を名称とし、 該名称が前記データベースに存在しない場合に該名称を
    該データベースに格納し、 該データベースに格納された該名称に前記属性名が存在
    しない場合に、該属性名を該データベースに格納して該
    属性名を該名称に付与し、 該データベースに格納された該属性名に前記属性値が存
    在しない場合に、該属性値を該データベースに格納して
    該属性値を該属性名に付与する各段階を含むことを特徴
    とする請求項2記載のシステム開発工程管理方法。
  4. 【請求項4】 前記c)は、 c5)前記言い回しが言い回しデータテーブルに格納さ
    れているか否かを判断し、 c6)格納されていない場合には、該言い回しを該言い
    回しデータテーブルに格納する各段階を更に含むことを
    特徴とする請求項2又は3記載のシステム開発工程管理
    方法。
  5. 【請求項5】 前記c6)は、前記言い回しと同一意味
    の異なった言い回しを収集した言い回しデータテーブル
    に該言い回しを格納する段階を更に含むことを特徴とす
    る請求項4記載のシステム開発工程管理方法。
  6. 【請求項6】 前記c)は、 前記仕様情報を検索して所定の前記実体を抽出し、 該所定の該実体に対するより詳細な記述を作成し、 該詳細な記述を更なる仕様情報として前記データベース
    に格納する各段階を更に含むことを特徴とする請求項1
    乃至5いずれか一項記載のシステム開発工程管理方法。
  7. 【請求項7】 前記b)は、 システム動作の個々の処理を記述してプログラム仕様を
    作成し、 システムの画面構成に関する定義を記述してマンマシン
    インターフェース仕様を作成し、 システムのファイルに関するデータ構造を記述してファ
    イル仕様を作成する各段階を更に含むことを特徴とする
    請求項1乃至5いずれか一項記載のシステム開発工程管
    理方法。
  8. 【請求項8】 前記c)は、 前記仕様情報を検索して所定の前記実体を抽出し、 該所定の該実体に対して、前記プログラム仕様、前記マ
    ンマシンインターフェース仕様、及び前記ファイル仕様
    のうちの一つの詳細な記述を作成し、 該詳細な記述を更なる仕様情報として前記データベース
    に格納する各段階を更に含むことを特徴とする請求項7
    記載のシステム開発工程管理方法。
  9. 【請求項9】 前記c)は、 前記仕様情報を検索して前記処理に関する前記実体を抽
    出し、 該処理に関する該実体に対して、前記プログラム仕様を
    作成し、 該プログラム仕様を更なる仕様情報として前記データベ
    ースに格納する各段階を更に含むことを特徴とする請求
    項7記載のシステム開発工程管理方法。
  10. 【請求項10】 前記c)は、 前記仕様情報を検索して前記画面に関する前記実体を抽
    出し、 該画面に関する該実体に対して、前記マンマシンインタ
    ーフェース仕様を作成し、 該マンマシンインターフェース仕様を更なる仕様情報と
    して前記データベースに格納する各段階を更に含むこと
    を特徴とする請求項7記載のシステム開発工程管理方
    法。
  11. 【請求項11】 前記c)は、 前記仕様情報を検索して前記ファイルに関する前記実体
    を抽出し、 該ファイルに関する該実体に対して、前記ファイル仕様
    を作成し、 該ファイル仕様を更なる仕様情報として前記データベー
    スに格納する各段階を更に含むことを特徴とする請求項
    7記載のシステム開発工程管理方法。
  12. 【請求項12】 システム開発工程を分割した段階的工
    程に対する段階的に詳細化された仕様を受け取る入力部
    と、 該仕様を解析して該仕様に記述された実体及び該実体間
    の関連を抽出する解析部と、 該実体及び該関連を仕様情報として格納する仕様格納部
    を含むシステム開発工程管理システム。
  13. 【請求項13】 該解析部は、 前記仕様に関する文章を受け取り該文章を言い回しと前
    記実体とに分解する手段と、 該言い回しに基づいて該実体に対して属性名を付与する
    手段と、 該属性名に対応する該実体を属性値として該属性名と共
    に前記仕様情報として前記仕様格納部に格納する格納処
    理手段を含むことを特徴とする請求項12記載のシステ
    ム開発工程管理システム。
  14. 【請求項14】 前記格納処理手段は、前記文章の主語
    である前記実体を名称として該名称が前記仕様格納部に
    存在しない場合に該名称を該仕様格納部に格納し、該仕
    様格納部に格納された該名称に前記属性名が存在しない
    場合に、該属性名を該仕様格納部に格納して該属性名を
    該名称に付与し、該仕様格納部に格納された該属性名に
    前記属性値が存在しない場合に、該属性値を該仕様格納
    部に格納して該属性値を該属性名に付与することを特徴
    とする請求項13記載のシステム開発工程管理システ
    ム。
  15. 【請求項15】 言い回しデータテーブルを格納する構
    文格納部を更に含むシステム開発工程管理システムであ
    って、前記解析部は、 前記言い回しが該言い回しデータテーブルに格納されて
    いるか否かを判断する手段と、 格納されていない場合には、該言い回しを該言い回しデ
    ータテーブルに格納する言い回し格納手段を更に含むこ
    とを特徴とする請求項13又は14記載のシステム開発
    工程管理システム。
  16. 【請求項16】 前記言い回し格納手段は、前記言い回
    しと同一意味の異なった言い回しを収集した言い回しデ
    ータテーブルに該言い回しを格納することを特徴とする
    請求項15記載のシステム開発工程管理システム。
  17. 【請求項17】 前記解析部は、 前記仕様情報を検索して所定の前記実体を抽出する手段
    と、 該所定の該実体に対するより詳細な記述を作成する手段
    と、 該詳細な記述を更なる仕様情報として前記仕様格納部に
    格納する手段を更に含むことを特徴とする請求項12乃
    至16いずれか一項記載のシステム開発工程管理システ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記仕様は、 システム動作の個々の処理を記述したプログラム仕様
    と、 システムの画面構成に関する定義を記述したマンマシン
    インターフェース仕様と、 システムのファイルに関するデータ構造を記述したファ
    イル仕様を更に含むことを特徴とする請求項12乃至1
    6いずれか一項記載のシステム開発工程管理システム。
  19. 【請求項19】 前記解析部は、 前記仕様情報を検索して所定の前記実体を抽出する手段
    と、 該所定の該実体に対して、前記プログラム仕様、前記マ
    ンマシンインターフェース仕様、及び前記ファイル仕様
    のうちの一つの詳細な記述を作成する手段と、 該詳細な記述を更なる仕様情報として前記仕様格納部に
    格納する手段を更に含むことを特徴とする請求項18記
    載のシステム開発工程管理システム。
  20. 【請求項20】 前記解析部は、 前記仕様情報を検索して前記処理に関する前記実体を抽
    出する手段と、 該処理に関する該実体に対して、前記プログラム仕様を
    作成する手段と、 該プログラム仕様を更なる仕様情報として前記仕様格納
    部に格納する手段を更に含むことを特徴とする請求項1
    8記載のシステム開発工程管理システム。
  21. 【請求項21】 前記解析部は、 前記仕様情報を検索して前記画面に関する前記実体を抽
    出する手段と、 該画面に関する該実体に対して、前記マンマシンインタ
    ーフェース仕様を作成する手段と、 該マンマシンインターフェース仕様を更なる仕様情報と
    して前記仕様格納部に格納する手段を更に含むことを特
    徴とする請求項18記載のシステム開発工程管理システ
    ム。
  22. 【請求項22】 前記解析部は、 前記仕様情報を検索して前記ファイルに関する前記実体
    を抽出する手段と、 該ファイルに関する該実体に対して、前記ファイル仕様
    を作成する手段と、 該ファイル仕様を更なる仕様情報として前記仕様格納部
    に格納する手段を更に含むことを特徴とする請求項18
    記載のシステム開発工程管理システム。
  23. 【請求項23】 前記c)は、 前記仕様を入力し、 該仕様の各々の間の前記関連を入力し、 該仕様を前記実体とし該関連と共に前記データベースに
    格納する各段階を含むことを特徴とする請求項1記載の
    システム開発工程管理方法。
  24. 【請求項24】 前記c)は、 前記仕様に関する文章を入力し、 該文章内の前記実体に対して属性名を指定し、 該属性名から構成され該文章の型を表現したクラスオブ
    ジェクトを生成し前記データベースに格納する各段階を
    含むことを特徴とする請求項1記載のシステム開発工程
    管理方法。
  25. 【請求項25】 新たに入力された新文章を前記クラス
    オブジェクトに表現された前記文章の型と比較し、 該新文章が該文章の型と一致しない部分をユーザに通知
    する各段階を含むことを特徴とする請求項24記載のシ
    ステム開発工程管理方法。
  26. 【請求項26】 前記c)は、 前記仕様に関する文章を入力し、 該文章内の前記実体である名詞を指定することによって
    該文章を該実体と言い回しとに分離し、 該実体に対して属性名を付与し、 該属性名に対応する該実体を属性値として該属性名と共
    に前記仕様情報として前記データベースに格納し、 該言い回しを言い回しデータテーブルに格納する各段階
    を含むことを特徴とする請求項1記載のシステム開発工
    程管理方法。
  27. 【請求項27】 前記言い回しを言い回しデータテーブ
    ルに格納する段階は、各属性名毎に同一意味の異なった
    言い回しを収集した言い回しデータテーブルに該言い回
    しを格納する段階を含むことを特徴とする請求項26記
    載のシステム開発工程管理方法。
  28. 【請求項28】 前記言い回しデータテーブルは、前記
    言い回しを使用する頻度順で該言い回しを格納すること
    を特徴とする請求項27記載のシステム開発工程管理方
    法。
  29. 【請求項29】 前記仕様から少なくとも一つの仕様を
    指定し、 前記属性名から少なくとも一つの属性名を指定し、 該少なくとも一つの属性名に対応する前記言い回しデー
    タテーブルに於て、少なくとも一つの言い回しを指定
    し、 該少なくとも一つの仕様内の該少なくとも一つの属性名
    に対応する前記言い回しを、該少なくとも一つの言い回
    しで置き換える各段階を更に含むことを特徴とする請求
    項27又は28記載のシステム開発工程管理方法。
  30. 【請求項30】 前記c)は、 前記仕様に関する文章を入力し、 該文章内の前記実体である名詞間の修飾関係を指定し、 該実体及び該修飾関係を前記データベースに格納する各
    段階を更に含むことを特徴とする請求項1又は26記載
    のシステム開発工程管理方法。
  31. 【請求項31】 前記c)は、 前記仕様に関する文章を入力し、 該文章内の前記実体である代名詞が該実体である名詞を
    指し示す参照関係を指定し、 該実体及び該参照関係を前記データベースに格納する各
    段階を更に含むことを特徴とする請求項1、26、30
    いずれか一項記載のシステム開発工程管理方法。
  32. 【請求項32】 前記c)は、 前記仕様に関する文章を入力し、 該文章内の前記実体の少なくとも一つと、該少なくとも
    一つを代表する該実体との間の代表関係を指定し、 該実体及び該代表関係を前記データベースに格納する各
    段階を更に含むことを特徴とする請求項1、26、3
    0、31いずれか一項記載のシステム開発工程管理方
    法。
  33. 【請求項33】 前記修飾関係、前記参照関係、前記代
    表関係に関する情報をユーザからの要求に応じて提示す
    る段階を更に含むことを特徴とする請求項30乃至32
    いずれか一項記載のシステム開発工程管理方法。
  34. 【請求項34】 前記修飾関係、前記参照関係、前記代
    表関係のうちの少なくとも一つの関係で指定される前記
    実体に変更がなされた場合に、該少なくとも一つの関係
    で指定される他の実体を提示する段階を更に含むことを
    特徴とする請求項30乃至33いずれか一項記載のシス
    テム開発工程管理方法。
  35. 【請求項35】 前記仕様のうちの一つの仕様が変更さ
    れた場合に、該仕様の各々の間の前記関連に基づいて、
    該一つの仕様に関連する該仕様を提示する段階を更に含
    むことを特徴とする請求項23記載のシステム開発工程
    管理方法。
  36. 【請求項36】 前記仕様のうちの一つの仕様のある部
    分が変更された場合に、前記代表関係に基づいて、該一
    つの仕様とは異なる該仕様内の該部分に関連する箇所を
    提示する段階を更に含むことを特徴とする請求項32記
    載のシステム開発工程管理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005352869A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Nomura Research Institute Ltd システム開発支援システム及び支援プログラム
JP2009199612A (ja) * 2009-04-24 2009-09-03 Pegre Semiconductors Llc 情報管理装置および方法、記録媒体
JP2010003104A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 開発支援装置、方法、およびプログラム

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