JPH0934924A - 設計支援装置および方法 - Google Patents

設計支援装置および方法

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JPH0934924A
JPH0934924A JP7180068A JP18006895A JPH0934924A JP H0934924 A JPH0934924 A JP H0934924A JP 7180068 A JP7180068 A JP 7180068A JP 18006895 A JP18006895 A JP 18006895A JP H0934924 A JPH0934924 A JP H0934924A
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points
auxiliary
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JP7180068A
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Inventor
Shoichiro Hosomi
昌一郎 細見
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】3次元モデルの干渉状態の把握を容易にし、そ
の形状の修正作業を2次元表示でも容易に行える手段を
提供すること。 【構成】座標変換手段は、編集対象となる構成要素の、
ある座標系における座標変換処理を行なう。干渉チェッ
ク手段は、構成要素間の干渉点を検出する。補助座標系
処理手段は、干渉チェック手段が、機器と、1つの曲が
り点との干渉点を検出した場合、該干渉点に対応する曲
がり点(干渉曲がり点)と、配管において、干渉曲がり
点の両側に存在し、干渉曲がり点に最も近い位置に存在
する2つの曲がり点を想定し、干渉曲がり点(原点)お
よび1つの曲がり部を結ぶ直線を1軸とし、これに垂直
な1軸(3点を含む平面に垂直)を想定して新たな座標
系(補助座標系)を生成する。そして、座標変換手段を
駆動して、構成要素を補助座標系に基づいて座標変換処
理して、出力手段に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のプラントを設計
するための支援装置に係り、特に、機器および機器同士
を接続する配管とからなるプラントの設計、修正作業を
迅速かつ容易に行なうことを可能にする手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、設計対象物を構成する構成要
素のレイアウトに関する計画である配置計画の妥当性を
確認するために、設計対象物を構成する構成要素間相互
の、いわゆる「干渉」の存在の有無を検出し、干渉点を
CRT等のディスプレイ上に表示し、設計者の便宜に供
する設計支援装置が提供されている。
【0003】なお、前記「干渉」とは、例えば、機器と
配管が適切に配置されず、コンピュータ上で、機器の中
に、配管が不適切に入り込んだ状態で配置される場合の
ように、同一座標点に、機器、配管が不適切に併存する
ような場合のことを称している。
【0004】一例として、特開昭62−114063号
公報は、設計支援装置で作成されたデータである機器/
壁等の部品と、配管との干渉状態をチェックし、干渉点
の存在の有無をメッセ−ジとしてディスプレイ上に表示
して操作者に警告するとともに、さらに、干渉位置に、
その旨のマークを表示する装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機器、配管
を含んで構成されるプラントの設計において、機器や配
管の配置計画の妥当性の確認を行う場合、設計者は、設
計対象物の構成要素同士の干渉の有無を確認し、干渉点
が存在する場合には、干渉点が存在しなくなるように、
配置計画の修正を行う必要があるが、そのためには、干
渉点やその近傍の機器や配管のレイアウト状態を正確に
把握し、配置変更を行う修正作業が行なうことが必要と
なる。
【0006】しかしながら、従来の技術によれば、設計
者は、干渉点の存在位置は容易に把握しうるが、設計対
象物が3次元形状であるため、2次元のディスプレイ等
の出力装置を使用して、干渉点およびその近傍におけ
る、機器や配管のレイアウト状態を、迅速かつ正確に把
握することは、非常に困難であった。
【0007】そのために、設計者は、干渉部の拡大変換
を行なう操作や、視点、または、設計対象物の回転変換
を行なう操作等を繰り返し行うことによって、干渉点お
よびその近傍における、機器や配管のレイアウト状態を
把握するしか方法が無く、このような作業は、多くの工
数を必要としたものであった。
【0008】また、ある干渉点を取り除くために、配管
ルートの修正を行うことにより、他の箇所において、新
たな干渉点を発生させてしまう可能性があるため、配管
ルート等の修正作業をを行う際には、新たな干渉を発生
させないような手法を提供する必要がある。この作業
も、3次元状に表示される設計対象物を見ながら行なう
作業であるため、2次元ディスプレイ等の出力装置を使
用して、視覚的に容易に判断することが非常に困難であ
る場合が多く、そのため、このような作業は、3次元座
標系における複雑な計算を行ったり、何度も修正作業を
繰り返しながら、その都度、干渉状態をチェックするし
かなく、多くの工数を要する作業になっていたという問
題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解決すべく、設計者が干渉状態を迅速、かつ、正確に把
握することを可能とするとともに、3次元状に表示され
た構成要素同士の干渉を回避するための修正作業を、2
次元的な感覚で行うことができる手段を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するため、以下の手段がある。
【0011】すなわち、必要なデータを入力するための
入力手段と、設計対象物を構成する各構成要素の、形状
データおよび配置デ−タを記憶するためのデータ記憶手
段と、設計対象物の構成要素の移動・回転・拡大を少な
くとも含む編集を行なうために、編集対象となる構成要
素の、少なくとも、ある座標系(機器座標系)における
座標変換処理を行なう座標変換手段と、前記データ記憶
手段に記憶された、設計対象物の構成要素の形状データ
および配置データを、前記入力手段による入力操作によ
って更新するデータ更新手段と、前記データ記憶手段に
記憶された、設計対象物の構成要素の形状データおよび
配置データに基づき、設計対象物の構成要素間の干渉点
を検出するための干渉チェック手段と、前記データ記憶
手段に記憶された設計対象物の構成要素の形状データお
よび配置デ−タに対し、前記座標変換手段によって行な
われた座標変換処理の結果を出力する出力手段とを具備
する。さらに、新たな座標系を生成し、該座標系を参照
して設計対象物の構成要素を出力する補助座標系処理手
段を備えた手段である。
【0012】そして、該補助座標系処理手段は、前記干
渉チェック手段が干渉点を検出した場合、該干渉点を発
生させた構成要素が有する3点のうち2点を結ぶ直線を
1軸とし、該1軸のいずれかの端点を原点とし、さら
に、該原点を通り、前記3点を含む平面に直交する他の
1軸からなる、新たな座標系(補助座標系)を生成し、
前記座標変換手段を駆動して、各構成要素を、前記補助
座標系に基づいて座標変換処理して、前記出力手段に出
力する処理を行なう、設計支援装置である。
【0013】また、さらに具体的には、以下のような態
様も好ましい。
【0014】すなわち、前記設計対象物の構成要素は、
機器と、少なくとも3ヵ所以上の曲がり点を有する配管
と、を少なくとも含みものとする。
【0015】そして、補助座標系処理手段は、前記干渉
チェック手段が、機器と、1つの曲がり点との干渉点を
検出した場合、該干渉点に対応する曲がり点(干渉曲が
り点)と、配管において、該干渉曲がり点の両側に存在
し、該干渉曲がり点に最も近い位置に存在する2つの曲
がり点を想定し、前記干渉曲がり点および前記2つの曲
がり点を含む3点のうち2点を結ぶ直線を1軸とし、該
1軸のいずれかの端点を原点とし、さらに、該原点を通
り、前記3点を含む平面に直交する他の1軸からなる、
新たな座標系(補助座標系)を生成し、前記座標変換手
段を駆動して、各構成要素を、前記補助座標系に基づい
て座標変換処理して、前記出力手段に出力する処理を行
なう装置である。
【0016】さらに、以下のような態様も好ましい。
【0017】すなわち、前記補助座標系処理手段は、前
記機器座標系または前記補助座標系のいずれかを選択す
る選択手段と、該選択手段で選択された座標系を参照し
て、構成要素に対して、いずれかの座標軸に平行な方向
から見た投影図を作成するように座標変換処理し、前記
出力手段に出力する処理を行なう変換処理手段とを備え
る装置である。
【0018】
【作用】データ記憶手段は、設計対象物を構成する各構
成要素の、形状データおよび配置デ−タを記憶し、座標
変換手段は、設計対象物の構成要素の移動・回転・拡大
を少なくとも含む編集を行なうために、編集対象となる
構成要素の、少なくとも、ある座標系(機器座標系)に
おける座標変換処理を行なう。即ち、該座標変換手段
は、新たに生成された座標系における座標変換処理も行
なう。
【0019】また、データ更新手段は、前記データ記憶
手段に記憶された、設計対象物の構成要素の形状データ
および配置データを、入力手段による入力操作によっ
て、随時更新する。
【0020】また、干渉チェック手段は、前記データ記
憶手段に記憶された、設計対象物の構成要素の形状デー
タおよび配置データに基づき、設計対象物の構成要素間
の干渉点を検出する。
【0021】出力手段は、前記データ記憶手段に記憶さ
れた設計対象物の構成要素の形状データおよび配置デ−
タに対し、前記座標変換手段によって行なわれた座標変
換処理の結果を出力する。
【0022】さて、本発明の主要部である補助座標系処
理手段は、前記干渉チェック手段が、前記干渉チェック
手段が、機器と、1つの曲がり点との干渉点を検出した
場合、該干渉点に対応する曲がり点(干渉曲がり点)
と、配管において、該干渉曲がり点の両側に存在し、該
干渉曲がり点に最も近い位置に存在する2つの曲がり点
を想定する。
【0023】そして、前記干渉曲がり点および前記2つ
の曲がり点を含む3点のうち2点を結ぶ直線を1軸と
し、該1軸のいずれかの端点を原点とし、さらに、該原
点を通り、前記3点を含む平面に直交する他の1軸から
なる、新たな座標系(補助座標系)を生成する。
【0024】さらに、前記座標変換手段を駆動して、各
構成要素を、前記補助座標系に基づいて座標変換処理し
て、前記出力手段に出力する処理を行なう、
【0025】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例を図面を参照し
つつ説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施例である設計支援
装置の構成図である。
【0027】本設計支援装置は、入力装置1と、データ
更新部2と、データ記憶部3と、干渉チェック部4と、
配管補助座標系生成部5と、座標変換部6と、出力装置
7と、を有して構成される。
【0028】本実施例では、特に、配管、機器を用い
て、火力プラント、原子力プラント等を設計するための
3次元設計支援装置を考えるが、これ以外の各種プラン
トに対し、本発明を適用し得ることは、言うまでもな
い。本装置は、入力されたプラントの構成要素、例え
ば、各種機器や配管の形状データ、および、配置データ
に基づいて、各構成要素間に干渉点が存在するか否かを
チェックして、配置計画の妥当性を確認するとともに、
干渉点を構成している構成要素の配置変更等の修正作業
を、迅速かつ容易に行なうものである。
【0029】なお、干渉点の態様としては各種考えられ
るが、代表的なものとしては、以下に示すものがある。
配管は、通常複数の曲がり点を有するが、1つの曲がり
点が、ある機器内に、不適切に存在する場合には、その
曲がり点の存在位置を干渉点とするものである。
【0030】さて、図1の装置の構成要素について説明
する。
【0031】入力装置1は、設計対象物を構成する構成
要素(「部品」とも称する)の形状データ、配置デー
タ、装置に所定の処理を行なわせるためのコマンド等の
入力、および、それらのデータを変更する場合に、変更
後のデータを入力する手段であり、例えば、キーボード
やマウス等によって実現できる。
【0032】データ更新部2は、入力装置1を介して与
えられた、データの変更量を、データ記憶部3内の対応
する、形状データ、配置データの格納場所に格納し、デ
ータを更新する機能を有する。
【0033】形状データ記憶部3は、入力装置1を介し
て入力された形状データ、配置データ等を、各部品毎に
記憶するための手段であり、例えば、RAMやディスク
装置によって実現可能である。
【0034】干渉チェック部4は、データ記憶部3に記
憶された、形状データ、配置データに基づいて、各構成
要素同士の干渉点の存在をチェックするための手段であ
る。なお、干渉点を検出するためのアルゴリズムは、公
知であるため、ここでは、干渉チェック部4についての
詳細な説明は省略する。
【0035】配管補助座標系生成部5は、干渉チェック
部4によって求められた干渉点を参照して、新たな座標
系である「配管補助座標系」を生成する手段である。な
お、配管補助座標系の生成例については、図面を参照し
て後に述べる。なお、従来の設計に用いていた座標系
を、新たに生成する座標系と区別するために、「機器座
標系」と称する。
【0036】座標変換部6は、入力されたモデルに対
し、移動、回転、拡大、縮小等の編集処理を行なうため
に、機器座標系または配管補助座標系を参照して、座標
変換処理を行う手段である。なお、各種編集処理におけ
る座標変換処理も、公知の技術であるため、本明細書に
おいては詳細な記述を避けるものとする。
【0037】なお、機器座標系または配管補助座標系の
選択は、入力装置1を介して与えるコマンドによって、
行なわれるように構成されている。また、移動、回転、
拡大、縮小等の編集処理も、入力装置1を介して与える
コマンドによって、行なわれるように構成されている。
【0038】出力装置7は、座標変換部6によって座標
変換処理された結果や、データ記憶部3に記憶されてい
るデータや、干渉チェック部4により求められた干渉点
等を出力する手段であり、表示出力するためのCRTデ
ィスプレイや印字出力するためのプリンタによって実現
される。
【0039】なお、データ更新部2、干渉チェック部
4、配管補助座標系生成部5、および、座標変換部6
は、例えば、CPUと、該CPUが行なう各種の処理手
順をプログラムとして予め記憶しておくROMと、CP
Uのワークエリアや各種データの一時的な記憶領域とし
て機能するRAMとを有した構成とすることにより実現
可能である。
【0040】さて、図2を参照して、データ記憶部3に
格納される、各機器等の形状データ、配置データについ
て説明する。
【0041】本実施例では、各機器および建物の壁に対
して、その部品名10と、配置点のX、Y、Z座標値1
1と、X、Y、Z軸回りの角度12、および、その形状
のタイプ(例えば、円柱ならば「0」、直方体ならば
「1」)を定義するデータ13、その寸法、即ち形状を
定義するデータ14(径、高さ、幅等)を有している。
【0042】現在、部品名10として「buhin1、buhin
2、buhin3、buhin4」が登録されているが、これら以外
に登録可能であることは、言うまでもない。
【0043】配置点のX、Y、Z座標値11は、上記配
置データに相当し、例えば、機器座標系に対するもので
ある。同様に、X、Y、Z軸回りの角度12も、上記配
置データに相当し、例えば、機器座標系に対するもので
ある。各角度データ12は、それぞれ、X、Y、Z軸か
らの回転角度を意味している。
【0044】なお、1つの部品に対して、配置点データ
を与える際、その部品の形状タイプ固有に定めておけば
良い。例えば、直方体では、面積の大きな面を構成す
る、短い方の辺の中点の座標等、定め方は任意のもので
良い。
【0045】例えば、「buhin11」は、データ13およ
び14により、図2(B)に示すような、半径250
(mm)、長さ1000(mm)の円柱(形状タイプ
0)であることがわかり、また、配置点座標11と回転
角度12から、その円柱が(1000,1000,1000)の位置
にX軸周りに90度回転して配置されていることがわか
る。
【0046】次に、図3を参照して配管データについて
説明する。
【0047】各配管に対しては、配管名20、および、
配管ルート上の点座標21、すなわち、その始点の座標
値と、各曲がり点の座標値と、終点の座標値、および、
配管径22の各データを有している。配管の各点の座標
値は、始点から終点に向かってルート経路に沿った順序
で並べられている。これらのデータは、データ記憶部3
に記憶される。また、データ記憶部3に記憶されたデー
タは、データ更新部2によって更新可能である。
【0048】現在、配管名20として「root1、root2、
root3」が登録されているが、これら以外に登録可能で
あることは、言うまでもない。
【0049】図3中の、各X、Y、Z座標は、例えば、
機器座標系に対するものである。また、各曲がり点にお
ける、配管の曲がりは「90度」として、曲がり点に対
する座標が、干渉点の位置座標となり得るとしておけば
良い。
【0050】図3を参照してわかるように、例えば、
「root1」は、図3Bに示すように、配管直径300
(mm)で、始点を座標(0,0,0)として、座標(300
0,0,0)、(3000,0,0)、(3000,3000,0)、(50
00,3000,0)、および、(5000,3000,4000)を通過
する配管ルートを有する配管である。
【0051】次に、図4を参照して、本実施例である装
置を操作する場合の処理の流れを説明する。
【0052】まず、設計者は、入力装置1を介して、形
状データを入力した後、データ記憶部3に記憶する。次
に、ステップ400において、干渉チェック部4は、形
状データに基づいて、プラントの構成要素相互間の干渉
点の存在の有無を計算によりチェックする(ステップ4
02)。ここで、干渉点がある場合には、ディスプレイ
に表示しておく。
【0053】干渉点が存在する場合には、ステップ40
4に進み、逆に、干渉点が存在しない場合には、処理は
終了する。
【0054】干渉点が存在する場合には、設計者は、表
示された干渉点のうちのいずれかを、マウスによるクリ
ック操作で選択する。なお、干渉点は、1個の場合に
は、自動的に、ステップ406に進むようにしても良
い。
【0055】そして、ステップ406において、配管補
助座標系生成部5によって、選択された干渉点に対す
る、配管補助座標系を生成する。この生成処理について
は、後に図面を参照して詳細に説明する。
【0056】次に、ステップ407において、設計者
は、設計対象物を、機器座標系および配管補助座標系の
いずれの座標系を使用して表示させるか選択する。かか
る選択は、入力装置1を介してコマンドを直接入力する
ことにより行なわれるようにするか、ディスプレイの表
示画面上の所定エリアを、マウスによるクリック操作を
行なうことによって行なわれるようにしておけば良い。
【0057】機器座標系が選択された場合にはステップ
410に進み、機器座標系を参照して、座標変換部6が
座標変換処理を行ない、出力装置7に、干渉点近傍の拡
大3面図が表示が行される。ここで、拡大3面図とは、
各座標軸に平行名方向から見た投影図を拡大表示したも
のをいう。もちろん、拡大処理、回転処理等の編集は、
座標系が定まれば、公知のアルゴリズムによって実現可
能である。もちろん、部品の存在位置の変更等の修正作
業も公知のアルゴリズムによって実現可能である。
【0058】また、配管補助座標系が選択された場合に
はステップ412に進み、配管補助座標系を参照して、
座標変換部6が座標変換処理を行ない、出力装置7に、
干渉点近傍の拡大3面図が表示が行される。公知ののア
ルゴリズムによって、部品の存在位置の変更等の修正作
業が行なえることは、ステップ410と同様である。
【0059】ステップ404にて選択した干渉点に対す
る修正作業を終了した場合には、ステップ416に進
み、ステップ404にて選択した干渉点に対する修正作
業を終了していない場合には、ステップ407に進む。
【0060】ステップ416では、総ての干渉点に対す
る修正作業が終了したか否かを調べ、終了していない場
合にはステップ404に進み、次の干渉点に対する修正
作業を行なう。
【0061】ステップ416において、総ての干渉点に
対する修正作業が終了したと判断した場合には、ステッ
プ400に進み、修正作業を行なうことによって、新た
に発生した干渉点が存在しないか、本当に総ての干渉点
が取り除かれたか等を確認する。その結果、再度、ステ
ップ402において、干渉点が存在しないと判断された
場合には、処理を終了する。
【0062】以上のように、総ての干渉点が取り除かれ
るまで、機器座標系または配管補助座標系による、表示
処理、修正作業を繰り返すことになる。
【0063】次に、配管補助座標系生成部5が行なう処
理の内容を、図5および図6を参照して説明する。
【0064】ここで、図6Aは、機器と配管が干渉した
状態で配置された一例を示しており、各図(a)、
(b)、(c)、(d)は、夫々、正面図、平面図、側
面図、斜視図である。これらの投影図は、従来からの座
標系である機器座標系に基づいたものである。
【0065】また、図6Bは、図6Aで示した干渉部分
に対して、配管補助座標系に基づいた表示を行なうため
に、配管補助座標系を生成する過程を示した説明図であ
る。
【0066】図6Bの(a)、(b)、(c)は、夫
々、図6Aから配管補助座標系生成に必要な部分(3
点)を取りだし、機器座標系で表示している。
【0067】さて、新たに座標系を生成するためには、
座標原点の位置と、2つの座標軸の向きが決定すること
が必要となる。そこで、以下、図5のフローチャートも
参照して、この3つの要素を決定する手法について説明
する。
【0068】始めに、干渉状態にある配管の干渉部分
に、最も近い曲がり点を抽出する(図5、ステップ10
0)。図6に示す例では、点0が抽出されている。ステ
ップ100で抽出される点は、機器の内部空間内に存在
する場合と、機器の外部空間内に存在する場合とが考え
られるが、図6Aに示す、点0は、機器の内部空間内に
存在する場合の一例である。
【0069】次に、抽出した曲がり点の1つ始点側にあ
る曲がり点から、1つ終点側にある曲がり点までの、配
管部分を抽出する(図5、ステップ200)。ここで、
始めに抽出した曲がり点が、配管の始点または終点であ
る場合には、夫々、終点側または始点側に1つずらした
曲がり点を、前記抽出点とすれば良い。
【0070】なお、本ステップによる処理によって、図
6B(c)に示すように、点1〜点0〜点2からなる配
管部分が抽出される。
【0071】次に、抽出された3点の内、2点を結ぶ方
向を、配管補助座標系のX、Y、Zのいずれかの座標軸
とする(図5、ステップ300)。即ち、抽出された配
管の1つの軸心(配管中心軸)を配管補助座標系のX、
Y、Zのいずれかの座標軸とする。図6の例では点0か
ら点2へ向かうベクトルをY軸とした。
【0072】ここまでの処理で、配管補助座標系の原
点、および、1つの軸の方向が決定する。
【0073】図6Bでは、原点が点0、Y軸の方向が、
点0から点2に向かう方向となっている。
【0074】最後に、抽出された配管の3つの曲がり点
を含む含む平面に直交する方向を、残りの座標軸のうち
の1つの方向とする(図5、ステップ400)。図6B
の例では、点0から点1へ向かうベクトルと、点0から
点2に向かうベクトルの外積を求め、求めた外積の向き
をX軸の向きとしている。
【0075】この操作により、2つめの軸の向きが決定
する。
【0076】以上の処理により、配管補助座標系の原点
および2軸の方向が定まり、その結果、各干渉点におけ
る配管補助座標系を生成することができる。
【0077】なお、配管の曲がりが総て90度であるな
らば、座標系を生成するため、以下のような処理方法も
考えられる。
【0078】まず、3点(図6Bの(c)の点0、点
1、点2)を含む平面を想定する。
【0079】次に、平面上で、3点のうち1点を原点
(例えば、図7B(c)では、点0)とし、該原点から
残りの点(図7B(c)では、点1と点2)への直線
を、夫々座標軸とする。これで2軸が定まる。次に、こ
の2軸に垂直で、右手系の座標軸を構成する軸を求め
て、原点と3軸を定めて、新たな座標系を生成する処理
である。
【0080】次に、図7を参照して、座標変換部6の処
理、すなわち、プラントの形状データの基準となってい
る機器座標系、および、上記手法により生成した配管補
助座標系に基づいた、投影図の作成方法について説明す
る。
【0081】図7Aは、図7Bは、夫々、図6に示した
干渉状態にある設計対象物(3次元モデル)を、機器座
標系、配管補助座標系に基づいて表示した例を示した図
面である。
【0082】まず、機器座標系、配管補助座標系に基づ
く三面図の作成方法を説明する。
【0083】3次元モデルを、図7Aの(a)に示すよ
うに、右方向が「Y軸正方向」、上方向が「Z軸正方
向」となるような平面に投影し、これを「正面図」とし
て表示する。
【0084】次に、3次元モデルを、図7Aの(b)に
示すように、右方向が「Y軸正方向」、下方向が「X軸
正方向」となるような平面に投影し、これを「平面図」
とする。同様に、図7Aの(c)に示すように、左方向
を「X軸正方向」、上方向を「Z軸正方向」となるよう
な平面に3次元モデルを投影した結果を「右側面図」と
する。さらに、各々の投影図に対して、干渉点の座標値
を中心とした拡大変換を行うことで、干渉点付近の部分
拡大図を作成する。このような拡大変換は、公知の方
法、例えば、座標変換部6が、アフィン変換等の処理
を、与えられたコマンドにしたがって行なうことによ
り、実行可能である。
【0085】図7(a)(b)(c)((a)は、正面
図、(b)は、平面図、(c)は、右側面図)も、全く
同様な操作や処理によって、配管補助座標系に基づく投
影図を生成し、表示した例である。なお、入力装置1を
介して与えるコマンドによって、いずれかの座標系を選
択可能な構成としておき、座標変換部6は、選択された
座標系に基づいて、変換処理を行ない、処理結果を表示
させるようにしておけばよい。
【0086】次に、上記処理によって表示された各投影
図での配管ル−トの変更操作とその処理方法について説
明する。
【0087】上記手法により、いずれかの座標系に基づ
く投影図を作成すると、ディスプレイ上に表示された投
影図内のポインタ移動は、機器座標系におけるX、Y、
Z、または、配管補助座標系におけるX、Y、Zのいず
れかの方向への移動に、1対1に対応させることができ
る。例えば、図7Aの(a)では、ポインタの横方向の
移動を3次元モデルのY方向への移動とみなし、ポイン
タの縦方向への移動をZ方向への移動とみなすことがで
きる。なお、前記ポインタ移動は、入力装置1であるマ
ウスの操作によって、ディスプレイに表示されるポイン
タの移動を意味する。また、ポインタの移動量は、ある
基準値が定められている移動量に、ある拡大率を乗じる
操作によって、移動量を設定し、設定された移動量にし
たがった機器や配管の移動操作を行なう。前記拡大率
は、例えば、プルダウンメニューとして選択可能にディ
スプレイに表示するようにしておけば良い。
【0088】このように、ポインタのディスプレイ上で
の基準の移動量に、ある拡大率を乗じて、その値を、機
器や配管の、配管補助座標系(機器座標系でも良い)の
ある軸方向の移動量とすることで、指定した投影図(図
7Bの(a)では、YZ平面、(b)では、XY平面、
(c)では、XZ平面)に平行な断面上で、所望の構成
要素を移動操作することが可能となる。
【0089】本実施例では、配管補助座標系(機器座標
系でも良い)のある投影図内で、マウスのクリック操作
によって、移動対象点を選択し、それをドラックするこ
とで、選択した点の座標を、マウスの動きに合わせて、
前記ある投影図に平行に移動させることにより、機器や
配管の干渉をなくする操作を容易にしている。なお、各
種編集操作については、公知であるので詳しく述べるこ
とは避ける。
【0090】このように、本発明は、干渉部分を2次元
的に把握しやすくするような座標系である、配管補助座
標系に基づく、構成要素の表示を行ない、機器や配管の
干渉をなくする設計操の便宜に供する。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各干渉
点に対して、配管補助座標系を生成し、該座標系を用い
て、機器の設計内容を表示することにより、操作者は、
干渉部分やその近傍の設計状態を、正確かつ迅速に把握
することができ、干渉点が存在しなくなるように設計修
正を行なうことを容易にする。
【0092】また、干渉部分やその近傍の設計状態を、
配管補助座標系を用いて表示することによって、2次元
の表示でも、表示内容の把握が操作者にとって容易とな
り、修正作業前の配管の配置条件を維持したまま配管ル
−トの修正作業が行えるので、干渉部分の修正作業によ
る、他の部分における新たな干渉の発生を抑え、配管ル
−トの修正作業を効率良く行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる設計支援装置の構成例を示す構
成図である。
【図2】機器の構成要素の形状および配置データの説明
図である。
【図3】配管の形状および配置データの説明図である。
【図4】設計支援装置を使用した操作の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】配管補助座標系の生成処理を示すフローチャー
トである。
【図6】機器座標系による表示および配管補助座標系の
生成過程の説明図である。
【図7】配管補助座標系による、設計対象物の表示例の
説明図である。
【符号の説明】
1…入力装置、2…データ更新部、3…データ記憶部、
4…干渉チェック部、5…配管補助座標系生成部、6…
座標変換部、7…出力装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必要なデータを入力するための入力手段
    と、設計対象物を構成する各構成要素の、形状データお
    よび配置デ−タを記憶するためのデータ記憶手段と、設
    計対象物の構成要素の移動・回転・拡大を少なくとも含
    む編集を行なうために、編集対象となる構成要素の、少
    なくとも、ある座標系(機器座標系)における座標変換
    処理を行なう座標変換手段と、前記データ記憶手段に記
    憶された、設計対象物の構成要素の形状データおよび配
    置データを、前記入力手段による入力操作によって更新
    するデータ更新手段と、前記データ記憶手段に記憶され
    た、設計対象物の構成要素の形状データおよび配置デー
    タに基づき、設計対象物の構成要素間の干渉点を検出す
    るための干渉チェック手段と、前記データ記憶手段に記
    憶された設計対象物の構成要素の形状データおよび配置
    デ−タに対し、前記座標変換手段によって行なわれた座
    標変換処理の結果を出力する出力手段とを具備し、さら
    に、 新たな座標系を生成し、該座標系に基づいて設計対象物
    の構成要素を出力する補助座標系処理手段を備え、 該補助座標系処理手段は、前記干渉チェック手段が干渉
    点を検出した場合、該干渉点を発生させた構成要素が有
    する3点のうち2点を結ぶ直線を1軸とし、該1軸のい
    ずれかの端点を原点とし、さらに、該原点を通り、前記
    3点を含む平面に直交する他の1軸からなる、新たな座
    標系(補助座標系)を生成し、 前記座標変換手段を駆動して、各構成要素を、前記補助
    座標系に基づいて座標変換処理して、前記出力手段に出
    力する処理を行なう、設計支援装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記設計対象物の構成
    要素は、機器と、少なくとも3ヵ所以上の曲がり点を有
    する配管と、を少なくとも含み、 前記補助座標系処理手段は、前記干渉チェック手段が、
    機器と、1つの曲がり点との干渉点を検出した場合、 該干渉点に対応する曲がり点(干渉曲がり点)と、配管
    において、該干渉曲がり点の両側に存在し、該干渉曲が
    り点に最も近い位置に存在する2つの曲がり点を想定
    し、 前記干渉曲がり点および前記2つの曲がり点を含む3点
    のうち2点を結ぶ直線を1軸とし、該1軸のいずれかの
    端点を原点とし、さらに、該原点を通り、前記3点を含
    む平面に直交する他の1軸からなる、新たな座標系(補
    助座標系)を生成し、前記座標変換手段を駆動して、各
    構成要素を、前記補助座標系に基づいて座標変換処理し
    て、前記出力手段に出力する処理を行なう、設計支援装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1および2のいずれかにおいて、前
    記補助座標系処理手段は、前記機器座標系または前記補
    助座標系のいずれかを選択する選択手段と、該選択手段
    で選択された座標系に基づいて、構成要素に対して、い
    ずれかの座標軸に平行な方向から見た投影図を作成する
    ように座標変換処理し、前記出力手段に出力する処理を
    行なう変換処理手段と、を備える設計支援装置。
  4. 【請求項4】機器と、機器同士を接続し、曲がり点を有
    する配管とからなる設計対象物を設計する際に、設計支
    援する方法であって、 機器と、1つの曲がり点との干渉点を検出した場合、 該干渉点に対応する曲がり点(干渉曲がり点)と、配管
    において、該干渉曲がり点の両側に存在し、該干渉曲が
    り点に最も近い位置に存在する2つの曲がり点を想定
    し、 前記干渉曲がり点および前記2つの曲がり点を含む3点
    のうち2点を結ぶ直線を1軸とし、該1軸のいずれかの
    端点を原点とし、さらに、該原点を通り、前記3点を含
    む平面に直交する他の1軸からなる、新たな座標系(補
    助座標系)を生成し、 さらに、設計対象物の各構成要素を、前記補助座標系に
    基づいて出力する設計支援方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001022964A (ja) * 1999-06-25 2001-01-26 Terarikon Inc 三次元画像表示装置
CN112906147A (zh) * 2021-01-18 2021-06-04 北京安怀信科技股份有限公司 基于钣金多次折弯的地面干涉识别方法

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