JPH093481A - 半導体光触媒を用いる水素添加方法 - Google Patents

半導体光触媒を用いる水素添加方法

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JPH093481A
JPH093481A JP7174416A JP17441695A JPH093481A JP H093481 A JPH093481 A JP H093481A JP 7174416 A JP7174416 A JP 7174416A JP 17441695 A JP17441695 A JP 17441695A JP H093481 A JPH093481 A JP H093481A
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JP
Japan
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fatty acid
unsaturated fatty
alcohol
oil
hydrogenation
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Pending
Application number
JP7174416A
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English (en)
Inventor
Keiichi Den
慶一 傳
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】Pt、Ag、又はPdをTiO2 に担持してな
る触媒を用い、水及び/又はアルコール中で油脂、不飽
和脂肪酸エステル、又は不飽和脂肪酸に光を照射して、
水素を添加させることを特徴とする水素添加方法。 【効果】本発明の、半導体光触媒を用いる油脂、不飽和
脂肪酸エステル及び不飽和脂肪酸の水素添加方法は、室
温、常圧下で反応が行え、加熱、水素ガス加圧下の反応
条件は必要ない。したがって加熱エネルギーは必要な
く、水素ガス爆発の危険性もなく、経済的かつ安全に水
素添加反応を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油脂、不飽和脂肪酸エ
ステル又は不飽和脂肪酸に水素を添加する新規な方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】油脂や
不飽和脂肪酸エステル、不飽和脂肪酸の水素添加は、そ
の安定性を高めたり、また工業原料として用いるために
行われている。このような水素添加反応は、一般に反応
温度80〜150℃、水素圧1〜10気圧で、ニッケ
ル、パラジウム、銅触媒を用いて行われる(西村重夫、
高木弦著、接触水素化反応−有機合成への応用−、p.
104(1987)東京化学同人・東京;服部英等著、新し
い触媒化学、p.67(1994)三共出版・東京;K.Tsut
o,P.Harriott,K.B.Bischoff,Industrial and Engineeri
ng Chemistry,Fundamental, 17,199(1978))。そのた
め、従来の水素添加反応には、加熱の可能な、また水素
圧に耐え得る装置を用いる必要があり、また、加熱下、
水素ガス加圧下で行われるため、水素ガス爆発の危険性
がある。さらには加熱のためのエネルギーも必要であ
る。
【0003】従って本発明の目的は、加熱・加圧、水素
ガスの不要な、油脂、不飽和脂肪酸エステル、又は不飽
和脂肪酸の水素添加方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは鋭意
検討の結果、Pt、Ag、又はPd担持TiO2 を触媒
に用い、水又はアルコール中で油脂等に光を照射するこ
とにより、上記の課題を解決できることを見いだし、本
発明を完成させた。
【0005】即ち、本発明の要旨は、(1) Pt、A
g、又はPdをTiO2 に担持してなる触媒を用い、水
及び/又はアルコール中で油脂、不飽和脂肪酸エステ
ル、又は不飽和脂肪酸に光を照射して、水素を添加させ
ることを特徴とする水素添加方法、(2) 不飽和脂肪
酸エステルがリノール酸メチルである前記(1)記載の
水素添加方法、(3) アルコールがエタノールである
前記(1)又は(2)記載の水素添加方法、(4) 光
照射時の温度が0〜50℃である前記(1)〜(3)い
ずれか記載の水素添加方法、(5) 光照射が、100
W高圧水銀灯による1〜5時間の照射である前記(1)
〜(4)いずれか記載の水素添加方法、並びに(6)
照射時の気圧が大気圧である前記(1)〜(5)いずれ
か記載の水素添加方法、に関するものである。
【0006】本発明に用いられる触媒は半導体光触媒で
あり、具体的にはPt、Ag、又はPd担持TiO2
ある。TiO2 へのPt、Ag、又はPdの担持は光析
出法等によって行うことができる。
【0007】油脂としては、その主成分であるトリアシ
ルグリセライド中のアシル基に二重結合を有するもので
あれば、特に限定されるものではない。具体的には、ヘ
ット、ラード、羊脂、鯨油、魚油、肝油、オリーブ油、
あまに油、桐油、ヤシ油、パーム油、カカオ・バター等
の動物油脂、植物油脂が挙げられる。これらは単独の成
分で用いてもよく、2種以上の混合物で用いてもよい。
【0008】不飽和脂肪酸エステルとしては特に限定さ
れるものではない。例えば、オレイン酸メチル、リノー
ル酸メチル、リノレン酸メチル、アラキドン酸メチル、
オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノレン酸エチ
ル、アラキドン酸エチル等が挙げられる。これらは単独
の成分で用いてもよく、2種以上の混合物で用いてもよ
い。
【0009】不飽和脂肪酸としては特に限定されるもの
ではない。例えば、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、アラキドン酸等が挙げられる。これらは単独の成分
で用いてもよく、2種以上の混合物で用いてもよい。
【0010】水及び/又はアルコールは水素発生源とし
て働くため、水素ガスは必要ない。アルコールとして
は、メチルアルコール、エチルアルコール等が用いられ
る。光を照射するための光源は高圧水銀灯、低圧水銀
灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、蛍光灯、
太陽光等が用いられる。さらに、本発明における水素添
加反応は大気圧下、室温付近の温度(即ち、0〜50
℃)で行うことがてきるため、耐圧・耐熱装置や加熱に
要するエネルギーが必要がなく、経済的に有利であり、
また水素ガス爆発の危険性もないため、安全性が高い。
【0011】以下、本発明の具体的な方法について説明
する。上記の原料(油脂、不飽和脂肪酸エステル、又は
不飽和脂肪酸)に触媒、水及び/又はアルコールを混合
する。上記混合物を攪拌しつつ、光を照射することによ
り、水素添加を行う。照射時間は光源の種類により異な
るが、例えば100W高圧水銀灯を用いた場合、1〜5
時間程度である。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。
【0013】実施例1 TiO2 (日本エアロジル(株)製、P25)5g、H
2 PtCl6 ・6H2O 0.6636g、37%ホル
マリン81.2g、精製水500mlを1リットルビー
カーに入れ、アルゴンを吹き込みながらマグネチックス
ターラーで攪拌しつつ、6時間、100W高圧水銀灯
(300nm以上)にて照射した。そして遠心分離機で
水洗、分離し、減圧乾燥して、5%白金担持酸化チタン
を得た。
【0014】リノール酸メチル0.50g、エタノール
(99.5%)20ml、5%白金担持酸化チタン20
0mgを反応容器に入れ、空気中にて100W高圧水銀
灯により照射した。照射時間が3時間では、生成物の組
成はオレイン酸メチル80.63%、ステアリン酸メチ
ル19.37%、リノール酸メチル0%であった。ま
た、照射時間が5時間では、生成物の組成はオレイン酸
メチル0%、ステアリン酸メチル100%、リノール酸
メチル0%であった。なお、組成はガスクロマトグラフ
法により分析した。ガスクロマトグラフ法の条件は次の
通りである。 装置:島津GC−9A カラム:3m、3mmφのガラスカラム 担体:クロモソルブW(AW−DMCS、80/100
メッシュ) 液相:DEGS
【0015】実施例2 実施例1と同様の方法で、5%銀担持酸化チタンを得
た。 リノール酸メチル0.50g、エタノール(99.5
%)20ml、5%銀担持酸化チタン200mgを反応
容器に入れ、空気中にて100W高圧水銀灯により3時
間照射した。その結果、オレイン酸メチル52.33
%、ステアリン酸メチル6.39%、リノール酸メチル
41.28%の生成物を得た。なお、組成はガスクロマ
トグラフ法により分析した。
【0016】実施例3 実施例1と同様の方法で、5%パラジウム担持酸化チタ
ンを得た。リノール酸メチル0.50g、エタノール
(99.5%)20ml、5%パラジウム担持酸化チタ
ン200mgを反応容器に入れ、空気中にて100W高
圧水銀灯により4時間照射した。その結果、オレイン酸
メチル90.50%、ステアリン酸メチル9.50%、
リノール酸メチル0%の生成物を得た。なお、組成はガ
スクロマトグラフ法により分析した。
【0017】実施例1〜3から、本発明の方法によっ
て、室温、空気中の条件下で、リノール酸メチルを効率
良く水素添加できることがわかった。また、照射時間や
触媒の種類を変えることにより、水素添加の程度を調製
できることが分かった。
【0018】
【発明の効果】本発明の、半導体光触媒を用いる油脂、
不飽和脂肪酸エステル及び不飽和脂肪酸の水素添加方法
は、室温、常圧下で反応が行え、加熱、水素ガス加圧下
の反応条件は必要ない。したがって加熱エネルギーは必
要なく、水素ガス爆発の危険性もなく、経済的かつ安全
に水素添加反応を行うことができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pt、Ag、又はPdをTiO2 に担持
    してなる触媒を用い、水及び/又はアルコール中で油
    脂、不飽和脂肪酸エステル、又は不飽和脂肪酸に光を照
    射して、水素を添加させることを特徴とする水素添加方
    法。
  2. 【請求項2】 不飽和脂肪酸エステルがリノール酸メチ
    ルである請求項1記載の水素添加方法。
  3. 【請求項3】 アルコールがエタノールである請求項1
    又は2記載の水素添加方法。
  4. 【請求項4】 光照射時の温度が0〜50℃である請求
    項1〜3いずれか記載の水素添加方法。
  5. 【請求項5】 光照射が、100W高圧水銀灯による1
    〜5時間の照射である請求項1〜4いずれか記載の水素
    添加方法。
  6. 【請求項6】 照射時の気圧が大気圧である請求項1〜
    5いずれか記載の水素添加方法。
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