JPH0934398A - Dcパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置 - Google Patents
Dcパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置Info
- Publication number
- JPH0934398A JPH0934398A JP7182490A JP18249095A JPH0934398A JP H0934398 A JPH0934398 A JP H0934398A JP 7182490 A JP7182490 A JP 7182490A JP 18249095 A JP18249095 A JP 18249095A JP H0934398 A JPH0934398 A JP H0934398A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anode
- drive circuit
- circuit
- voltage
- common line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 補助陽極駆動回路および陽極駆動回路のコス
トを下げ、陽極駆動回路の消費電力を低減し、書き込み
放電を起こしやすくかつ誤放電を起こしにくくすること
ができるDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置
の陽極駆動回路装置を提供する。 【解決手段】 ハイサイド側電界効果トランジスタFP
およびローサイド側電界効果トランジスタFN からなる
プッシュプル回路3で共通ラインCOMを駆動する。共
通ラインCOMには、電力回収回路4を接続し、さらに
共通ラインCOMの電圧に基づいて駆動電圧を出力する
補助陽極駆動回路5および陽極駆動回路6を接続する。
トを下げ、陽極駆動回路の消費電力を低減し、書き込み
放電を起こしやすくかつ誤放電を起こしにくくすること
ができるDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置
の陽極駆動回路装置を提供する。 【解決手段】 ハイサイド側電界効果トランジスタFP
およびローサイド側電界効果トランジスタFN からなる
プッシュプル回路3で共通ラインCOMを駆動する。共
通ラインCOMには、電力回収回路4を接続し、さらに
共通ラインCOMの電圧に基づいて駆動電圧を出力する
補助陽極駆動回路5および陽極駆動回路6を接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はテレビおよび広告
表示盤等の画像表示に用いる薄形パネル状のDCパルス
メモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置
に関するものである。
表示盤等の画像表示に用いる薄形パネル状のDCパルス
メモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例としてのDCパルスメモリ型プラ
ズマディスプレイ装置の電極配置構成を図8に示す。こ
のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置は、図
8に示すように、列方向には、L列の補助陽極H1 〜H
L およびこの補助陽極H1 〜H L のそれぞれの両側にM
列の陽極A1 〜AM が配置され、これらに直交対向して
行方向には1本の予放電用陰極RおよびN行の陰極K1
〜KN が配置されている。
ズマディスプレイ装置の電極配置構成を図8に示す。こ
のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置は、図
8に示すように、列方向には、L列の補助陽極H1 〜H
L およびこの補助陽極H1 〜H L のそれぞれの両側にM
列の陽極A1 〜AM が配置され、これらに直交対向して
行方向には1本の予放電用陰極RおよびN行の陰極K1
〜KN が配置されている。
【0003】この図8の構成において、補助陽極H1 〜
HL および陽極A1 〜AM と予放電陰極Rおよび陰極K
1 〜KN との間の交点部で放電が起きるようになされて
おり、補助陽極H1 〜HL と予放電陰極R間の放電は、
補助陽極H1 〜HL と陰極K 1 ,K2 ,…,KN との間
に次々と続く放電が起こりやすくなされ、また補助陽極
H1 〜HL と陰極K1 ,K2 ,…,KN との間の放電
は、陽極A1 〜AM と陰極K1 ,K2 ,…,KN との間
の放電を起動しやすくするための補助放電として働くよ
うになされている。
HL および陽極A1 〜AM と予放電陰極Rおよび陰極K
1 〜KN との間の交点部で放電が起きるようになされて
おり、補助陽極H1 〜HL と予放電陰極R間の放電は、
補助陽極H1 〜HL と陰極K 1 ,K2 ,…,KN との間
に次々と続く放電が起こりやすくなされ、また補助陽極
H1 〜HL と陰極K1 ,K2 ,…,KN との間の放電
は、陽極A1 〜AM と陰極K1 ,K2 ,…,KN との間
の放電を起動しやすくするための補助放電として働くよ
うになされている。
【0004】また、このDCパルスメモリ型プラズマデ
ィスプレイ装置の陽極駆動回路装置の駆動パルス電圧の
タイミングを図9に示す。この図9を用いて、以下にパ
ネルに一画面の表示を行うための動作について説明す
る。まず予放電陰極Rについては、予放電期間t0 にお
いて−VL (V)電位の補助陽極H1 〜HL に正の補助
パルス電圧VH (V)、−VE (V)電位の予放電陰極
Rに負の予放電パルス電圧−VE −VR (V)が印加さ
れると、補助陽極H 1 〜HL と予放電陰極R間に予放電
が起きる。ただし、一度のパルス電圧印加ではこの予放
電が起きにくいので、図9に示すように、複数回の補助
パルス電圧V H (V)および予放電パルス電圧−VE −
VR (V)が印加される。
ィスプレイ装置の陽極駆動回路装置の駆動パルス電圧の
タイミングを図9に示す。この図9を用いて、以下にパ
ネルに一画面の表示を行うための動作について説明す
る。まず予放電陰極Rについては、予放電期間t0 にお
いて−VL (V)電位の補助陽極H1 〜HL に正の補助
パルス電圧VH (V)、−VE (V)電位の予放電陰極
Rに負の予放電パルス電圧−VE −VR (V)が印加さ
れると、補助陽極H 1 〜HL と予放電陰極R間に予放電
が起きる。ただし、一度のパルス電圧印加ではこの予放
電が起きにくいので、図9に示すように、複数回の補助
パルス電圧V H (V)および予放電パルス電圧−VE −
VR (V)が印加される。
【0005】つぎに、陰極K1 については、書き込み期
間t1 において、補助陽極H1 〜H L に正の補助パルス
電圧VH (V)、0(V)電位の陽極A1 〜AM の内の
書き込みセル$1 (図示せず)に対応する陽極A$1(図
示せず)に正の書き込みパルス電圧VA (V)、−VE
(V)電位の陰極K1 に負の走査パルス電圧−VE −V
K (V)が印加されると、補助陽極H1 〜HL と予放電
陰極R間の予放電の残留電荷のために、まず補助陽極H
1 〜HL と陰極K1 との間の補助放電が先行し、この補
助放電に励起されて書き込みセル$1 (図示せず)に対
応する陽極A$1(図示せず)と陰極K1 との間で書き込
み放電が起きる。
間t1 において、補助陽極H1 〜H L に正の補助パルス
電圧VH (V)、0(V)電位の陽極A1 〜AM の内の
書き込みセル$1 (図示せず)に対応する陽極A$1(図
示せず)に正の書き込みパルス電圧VA (V)、−VE
(V)電位の陰極K1 に負の走査パルス電圧−VE −V
K (V)が印加されると、補助陽極H1 〜HL と予放電
陰極R間の予放電の残留電荷のために、まず補助陽極H
1 〜HL と陰極K1 との間の補助放電が先行し、この補
助放電に励起されて書き込みセル$1 (図示せず)に対
応する陽極A$1(図示せず)と陰極K1 との間で書き込
み放電が起きる。
【0006】つぎに、陽極A$1が0(V)電位の陰極K
1 についての維持期間t4 に、陰極K1 に負の維持パル
ス電圧−VE −VK (V)が印加されると、陽極A
$1(図示せず)と陰極K1 との間には0−(−VE )−
(−VK )=VE +VK (V)の電圧が加わり、この電
圧が放電維持電圧を超えるように設定されているので、
書き込み放電の残留電荷のために、陽極A$1(図示せ
ず)と陰極K1 との間に、維持放電が起きる。この維持
放電は、同様にして維持期間t6 ,t8 ,…,tK で繰
り返され、断続的ではあるが持続される。そして、陰極
K1 への負の維持パルス電圧−VE −VK (V)の印加
を停止するとこの維持放電は消去される。
1 についての維持期間t4 に、陰極K1 に負の維持パル
ス電圧−VE −VK (V)が印加されると、陽極A
$1(図示せず)と陰極K1 との間には0−(−VE )−
(−VK )=VE +VK (V)の電圧が加わり、この電
圧が放電維持電圧を超えるように設定されているので、
書き込み放電の残留電荷のために、陽極A$1(図示せ
ず)と陰極K1 との間に、維持放電が起きる。この維持
放電は、同様にして維持期間t6 ,t8 ,…,tK で繰
り返され、断続的ではあるが持続される。そして、陰極
K1 への負の維持パルス電圧−VE −VK (V)の印加
を停止するとこの維持放電は消去される。
【0007】補助陽極H1 〜HL の電位を−VL (V)
としているのは、維持期間t4 ,t 6 ,t8 ,…,tK
において、補助陽極H1 〜HL と陰極K1 との間に誤放
電を起こさないようにするためであり、この時、補助陽
極H1 〜HL と陰極K1 間の電圧−VL −(−VE )−
(−VK )=VE +VK −VL (V)が放電維持電圧を
超えないように−VL (V)の値を設定している。
としているのは、維持期間t4 ,t 6 ,t8 ,…,tK
において、補助陽極H1 〜HL と陰極K1 との間に誤放
電を起こさないようにするためであり、この時、補助陽
極H1 〜HL と陰極K1 間の電圧−VL −(−VE )−
(−VK )=VE +VK −VL (V)が放電維持電圧を
超えないように−VL (V)の値を設定している。
【0008】また陰極K2 については同様に、書き込み
期間t3 において、補助陽極H1 〜HL に正の補助パル
ス電圧VH (V)、陽極A1 〜AM の内の書き込みセル
$2(図示せず)に対応する陽極A$2(図示せず)に正
の書き込みパルス電圧VA (V)、−VE (V)電位の
陰極K2 に負の走査パルス電圧−VE −VK (V)が印
加されると、補助陽極H1 〜HL と陰極K1 間の補助放
電の残留電荷のために、まず補助陽極H1 〜HL と陰極
K2 との間の補助放電が先行し、この補助放電に励起さ
れて書き込みセル$2 (図示せず)に対応する陽極A$2
(図示せず)と陰極K2 との間で書き込み放電が起き
る。
期間t3 において、補助陽極H1 〜HL に正の補助パル
ス電圧VH (V)、陽極A1 〜AM の内の書き込みセル
$2(図示せず)に対応する陽極A$2(図示せず)に正
の書き込みパルス電圧VA (V)、−VE (V)電位の
陰極K2 に負の走査パルス電圧−VE −VK (V)が印
加されると、補助陽極H1 〜HL と陰極K1 間の補助放
電の残留電荷のために、まず補助陽極H1 〜HL と陰極
K2 との間の補助放電が先行し、この補助放電に励起さ
れて書き込みセル$2 (図示せず)に対応する陽極A$2
(図示せず)と陰極K2 との間で書き込み放電が起き
る。
【0009】つぎに、陽極A$2が0(V)電位の陰極K
2 についての維持期間t6 に、陰極K2 に負の維持パル
ス電圧−VE −VK (V)が印加されると、陽極A$2と
陰極K2 との間には0−(−VE )−(−VK )=VE
+VK (V)の電圧が加わり、この電圧が放電維持電圧
を超えるように設定されているので、書き込み放電の残
留電荷のために陽極A$2(図示せず)と陰極K2 との間
に維持放電が起きる。この維持放電は、同様にして期間
t8 ,t10(いずれも図示せず),…,tK+2で繰り返
され、断続的ではあるが持続される。そして、陰極K2
への負の維持パルス電圧の印加を停止するとこの維持放
電は消去される。
2 についての維持期間t6 に、陰極K2 に負の維持パル
ス電圧−VE −VK (V)が印加されると、陽極A$2と
陰極K2 との間には0−(−VE )−(−VK )=VE
+VK (V)の電圧が加わり、この電圧が放電維持電圧
を超えるように設定されているので、書き込み放電の残
留電荷のために陽極A$2(図示せず)と陰極K2 との間
に維持放電が起きる。この維持放電は、同様にして期間
t8 ,t10(いずれも図示せず),…,tK+2で繰り返
され、断続的ではあるが持続される。そして、陰極K2
への負の維持パルス電圧の印加を停止するとこの維持放
電は消去される。
【0010】この時、前述のように、補助陽極H1 〜H
L の電位が−VL (V)に設定されているので、維持期
間t6 ,t8 (図示せず),…,tK において、補助陽
極H 1 〜HL と陰極K2 との間には誤放電を起こさな
い。さらに同様の動作が陰極K3 〜KN について繰り返
され、一画面の表示の動作が完了する。
L の電位が−VL (V)に設定されているので、維持期
間t6 ,t8 (図示せず),…,tK において、補助陽
極H 1 〜HL と陰極K2 との間には誤放電を起こさな
い。さらに同様の動作が陰極K3 〜KN について繰り返
され、一画面の表示の動作が完了する。
【0011】なお、従来例としてDCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置の電極配置構成を図8に示した
が、DCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置はこ
れに限ったものではなく、陽極群に抵抗器を付設した電
極配置構成やその他各種のDCパルスメモリ型プラズマ
ディスプレイ装置の電極配置構成においても上述の説明
が成り立つ。
ラズマディスプレイ装置の電極配置構成を図8に示した
が、DCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置はこ
れに限ったものではなく、陽極群に抵抗器を付設した電
極配置構成やその他各種のDCパルスメモリ型プラズマ
ディスプレイ装置の電極配置構成においても上述の説明
が成り立つ。
【0012】従来例としての図8に示したDCパルスメ
モリ型プラズマディスプレイ装置に用いられる陽極駆動
回路装置を図10および図11に示す。図10は補助陽
極H1 〜HL を駆動するための補助陽極駆動回路1を示
し、P型電界効果トランジスタFP ,N型電界効果トラ
ンジスタFN およびレベルシフタLP ,LN からなるプ
ッシュプル回路1aとインダクタンスLおよび半導体ス
イッチSからなる電力回収回路1bで構成されている。
モリ型プラズマディスプレイ装置に用いられる陽極駆動
回路装置を図10および図11に示す。図10は補助陽
極H1 〜HL を駆動するための補助陽極駆動回路1を示
し、P型電界効果トランジスタFP ,N型電界効果トラ
ンジスタFN およびレベルシフタLP ,LN からなるプ
ッシュプル回路1aとインダクタンスLおよび半導体ス
イッチSからなる電力回収回路1bで構成されている。
【0013】また、図11は陽極A1 〜AM を駆動する
ための陽極駆動回路2を示し、P型電界効果トランジス
タP1 〜PM ,N型電界効果トランジスタQ1 〜QM お
よびレベルシフタLP1〜LPMからなる半導体スイッチ2
1 〜2M と、抵抗器R1 〜R M と、ダイオードD1 〜D
M とで構成されている。抵抗器R1 〜RM はP型電界効
果トランジスタP1 〜PM およびN型電界効果トランジ
スタQ1 〜QM で消費する電力の一部を負担する役目を
持つ。また、ダイオードD1 〜DM は、維持放電時に、
陽極A1 〜AM の電位を0(V)に固定して、陽極A1
〜AM へ維持電流を流出するためのものである。また図
11中の二点鎖線で囲まれた半導体スイッチ21 〜2M
は全部または複数個の部分に分割してIC化することが
できる。
ための陽極駆動回路2を示し、P型電界効果トランジス
タP1 〜PM ,N型電界効果トランジスタQ1 〜QM お
よびレベルシフタLP1〜LPMからなる半導体スイッチ2
1 〜2M と、抵抗器R1 〜R M と、ダイオードD1 〜D
M とで構成されている。抵抗器R1 〜RM はP型電界効
果トランジスタP1 〜PM およびN型電界効果トランジ
スタQ1 〜QM で消費する電力の一部を負担する役目を
持つ。また、ダイオードD1 〜DM は、維持放電時に、
陽極A1 〜AM の電位を0(V)に固定して、陽極A1
〜AM へ維持電流を流出するためのものである。また図
11中の二点鎖線で囲まれた半導体スイッチ21 〜2M
は全部または複数個の部分に分割してIC化することが
できる。
【0014】図10に示した補助陽極駆動回路1におい
て、補助電極H1 〜HL に印加する補助パルス電圧のタ
イミングを例にとって図12に示す。図10および図1
2を用いて、この補助陽極駆動回路1の動作を説明す
る。プッシュプル回路1aのP型電界効果トランジスタ
FP およびN型電界効果トランジスタFN は、図12に
示すように、それぞれ交互にオン/オフを繰り返しプッ
シュプル動作を行っている。以下に述べる期間t1 ,
…,t6 ,…は図9に示す期間と同じである。
て、補助電極H1 〜HL に印加する補助パルス電圧のタ
イミングを例にとって図12に示す。図10および図1
2を用いて、この補助陽極駆動回路1の動作を説明す
る。プッシュプル回路1aのP型電界効果トランジスタ
FP およびN型電界効果トランジスタFN は、図12に
示すように、それぞれ交互にオン/オフを繰り返しプッ
シュプル動作を行っている。以下に述べる期間t1 ,
…,t6 ,…は図9に示す期間と同じである。
【0015】このプッシュプル回路1aのN型電界効果
トランジスタFN がオフするタイミング、例えば書き込
み期間t1 の最初に、まず電力回収回路1bが動作し、
同時に−VL (V)の補助陽極H1 〜HL の電位を−V
L (V)からVH (V)に引き上げる。補助陽極H1 〜
HL の電位がVH (V)に引き上がる直前、すなわち書
き込み期間t1 の前縁部の期間t1'の終了時にプッシュ
プル回路1aのP型電界効果トランジスタFP がオンす
ることによって、電力回収回路1bの動作に継続し補助
陽極H1 〜HL の電位をVH (V)に固定し、書き込み
期間t1 の終了時にP型電界効果トランジスタFP がオ
フするまで保持される。
トランジスタFN がオフするタイミング、例えば書き込
み期間t1 の最初に、まず電力回収回路1bが動作し、
同時に−VL (V)の補助陽極H1 〜HL の電位を−V
L (V)からVH (V)に引き上げる。補助陽極H1 〜
HL の電位がVH (V)に引き上がる直前、すなわち書
き込み期間t1 の前縁部の期間t1'の終了時にプッシュ
プル回路1aのP型電界効果トランジスタFP がオンす
ることによって、電力回収回路1bの動作に継続し補助
陽極H1 〜HL の電位をVH (V)に固定し、書き込み
期間t1 の終了時にP型電界効果トランジスタFP がオ
フするまで保持される。
【0016】つぎに、期間t2 の最初に、電力回収回路
1bが再び動作し、同時にVH (V)の補助陽極H1 〜
HL の電位をVH (V)から−VL (V)に引き下げ
る。補助陽極H1 〜HL の電位が−VL (V)に引き下
がる直前、すなわち期間t2 の前縁部の期間t2'の終了
時にN型電界効果トランジスタFN がオンすることによ
って、電力回収回路1bの動作に継続し補助陽極H1 〜
HL の電位を−VL (V)に固定し、期間t2 の終了時
にN型電界効果トランジスタFN がオフするまで保持さ
れる。
1bが再び動作し、同時にVH (V)の補助陽極H1 〜
HL の電位をVH (V)から−VL (V)に引き下げ
る。補助陽極H1 〜HL の電位が−VL (V)に引き下
がる直前、すなわち期間t2 の前縁部の期間t2'の終了
時にN型電界効果トランジスタFN がオンすることによ
って、電力回収回路1bの動作に継続し補助陽極H1 〜
HL の電位を−VL (V)に固定し、期間t2 の終了時
にN型電界効果トランジスタFN がオフするまで保持さ
れる。
【0017】同様にして、期間t1 ,t2 での動作が以
降t3 ,t4 ,…で繰り返され補助電極電圧パルスが断
続的に繰り返され、補助陽極H1 〜HL にその電圧パル
スが出力される。ここで、電力回収回路1bについて説
明する。電力回収回路1bは、一例としては図13に示
すように、インダクタンスLおよびダイオードDU1,D
U2,N型電界効果トランジスタU1 ,U2 からなる半導
体スイッチSで構成されている。インダクタンスLの値
は、電力回収回路1bの動作時間による補助陽極H1 〜
H L から見たDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ
装置の静電容量CP との共振条件から決められる。
降t3 ,t4 ,…で繰り返され補助電極電圧パルスが断
続的に繰り返され、補助陽極H1 〜HL にその電圧パル
スが出力される。ここで、電力回収回路1bについて説
明する。電力回収回路1bは、一例としては図13に示
すように、インダクタンスLおよびダイオードDU1,D
U2,N型電界効果トランジスタU1 ,U2 からなる半導
体スイッチSで構成されている。インダクタンスLの値
は、電力回収回路1bの動作時間による補助陽極H1 〜
H L から見たDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ
装置の静電容量CP との共振条件から決められる。
【0018】つぎに、この電力回収回路1bの動作につ
いて説明する。まず、補助陽極H1 〜HL の電位を−V
L (V)からVH (V)に引き上げるときは、N型電界
効果トランジスタU1 をオンにすると、1/2(VH −
VL )(V)の電源からN型電界効果トランジスタ
U1 ,ダイオードDU1,インダクタンスLを通じてパネ
ルの静電容量CP に充電電流が流れる。これによりイン
ダクタンスLと静電容量CP とが共振し、補助陽極H1
〜HL の電位を−VL (V)から1/2(VH −VL )
(V)まで持ち上げる間にインダクタンスLが電力を蓄
え、補助陽極H1 〜HL の電位を1/2(VH −VL )
(V)からさらにVH(V)まで持ち上げる間にインダ
クタンスLがその蓄えた電力を静電容量CP に与えるこ
とにより無効電力の回収が行われる。
いて説明する。まず、補助陽極H1 〜HL の電位を−V
L (V)からVH (V)に引き上げるときは、N型電界
効果トランジスタU1 をオンにすると、1/2(VH −
VL )(V)の電源からN型電界効果トランジスタ
U1 ,ダイオードDU1,インダクタンスLを通じてパネ
ルの静電容量CP に充電電流が流れる。これによりイン
ダクタンスLと静電容量CP とが共振し、補助陽極H1
〜HL の電位を−VL (V)から1/2(VH −VL )
(V)まで持ち上げる間にインダクタンスLが電力を蓄
え、補助陽極H1 〜HL の電位を1/2(VH −VL )
(V)からさらにVH(V)まで持ち上げる間にインダ
クタンスLがその蓄えた電力を静電容量CP に与えるこ
とにより無効電力の回収が行われる。
【0019】同様にして、補助陽極H1 〜HL の電位を
VH (V)から−VL (V)に引き下げるときは、N型
電界効果トランジスタU2 をオンにすると、VH (V)
の電荷が蓄積されているDCパルスメモリ型プラズマデ
ィスプレイ装置の静電容量C P からインダクタンスL,
ダイオードDU2,N型電界効果トランジスタU2 を通じ
て1/2(VH −VL )(V)の電源に充電電流が流れ
る。これによりインダクタンスLと静電容量CP とが共
振し、補助陽極H1 〜HL の電位をVH (V)から1/
2(VH −VL )(V)まで引き下げる間にインダクタ
ンスLが電力を蓄え、補助陽極H1 〜HL の電位を1/
2(VH −VL )(V)からさらに−V L (V)まで引
き下げる間にインダクタンスLがその蓄えた電力をCP
に与えることにより無効電力の回収が行われる。
VH (V)から−VL (V)に引き下げるときは、N型
電界効果トランジスタU2 をオンにすると、VH (V)
の電荷が蓄積されているDCパルスメモリ型プラズマデ
ィスプレイ装置の静電容量C P からインダクタンスL,
ダイオードDU2,N型電界効果トランジスタU2 を通じ
て1/2(VH −VL )(V)の電源に充電電流が流れ
る。これによりインダクタンスLと静電容量CP とが共
振し、補助陽極H1 〜HL の電位をVH (V)から1/
2(VH −VL )(V)まで引き下げる間にインダクタ
ンスLが電力を蓄え、補助陽極H1 〜HL の電位を1/
2(VH −VL )(V)からさらに−V L (V)まで引
き下げる間にインダクタンスLがその蓄えた電力をCP
に与えることにより無効電力の回収が行われる。
【0020】図10に示す補助陽極駆動回路1は、電力
回収回路1bを有しているので、補助陽極H1 〜HL か
ら見たDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の
容量性負荷に起因する無効電力の回収ができるという特
徴がある。つぎに、図11に示した陽極駆動回路2にお
いて、陽極A1 に印加する陽極パルス電圧のタイミング
を例にとって図14に示す。
回収回路1bを有しているので、補助陽極H1 〜HL か
ら見たDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の
容量性負荷に起因する無効電力の回収ができるという特
徴がある。つぎに、図11に示した陽極駆動回路2にお
いて、陽極A1 に印加する陽極パルス電圧のタイミング
を例にとって図14に示す。
【0021】図11および図14を用いてこの陽極駆動
回路2の動作を説明する。半導体スイッチ21 のP型電
界効果トランジスタP1 およびN型電界効果トランジス
タQ1 は、図14に示すように、それぞれ交互にオン/
オフを繰り返しプッシュプル動作を行っている。以下に
述べる期間t1 ,…,t6 ,…は図9に示す期間と同じ
である。
回路2の動作を説明する。半導体スイッチ21 のP型電
界効果トランジスタP1 およびN型電界効果トランジス
タQ1 は、図14に示すように、それぞれ交互にオン/
オフを繰り返しプッシュプル動作を行っている。以下に
述べる期間t1 ,…,t6 ,…は図9に示す期間と同じ
である。
【0022】この半導体スイッチ21 のN型電界効果ト
ランジスタQ1 がオフした直後、例えば書き込み期間t
1 の最初に、半導体スイッチ21 のN型電界効果トラン
ジスタP1 がオンし、0(V)の陽極A1 の電位を0
(V)からVA (V)に引き上げようとする。しかし、
抵抗器R1 と陽極A1 から見たDCパルスメモリ型プラ
ズマディスプレイ装置の容量性負荷(図示せず)との積
で定まる時定数のために、実際の陽極A1 の電位は、図
14に示すように、TCRの時間をかけて緩やかに0
(V)からVA (V)に引き上げられる。その後、書き
込み期間t1 の終了時にP型電界効果トランジスタP1
がオフするまでは、陽極A1 の電位は、そのままV
A (V)に固定される。
ランジスタQ1 がオフした直後、例えば書き込み期間t
1 の最初に、半導体スイッチ21 のN型電界効果トラン
ジスタP1 がオンし、0(V)の陽極A1 の電位を0
(V)からVA (V)に引き上げようとする。しかし、
抵抗器R1 と陽極A1 から見たDCパルスメモリ型プラ
ズマディスプレイ装置の容量性負荷(図示せず)との積
で定まる時定数のために、実際の陽極A1 の電位は、図
14に示すように、TCRの時間をかけて緩やかに0
(V)からVA (V)に引き上げられる。その後、書き
込み期間t1 の終了時にP型電界効果トランジスタP1
がオフするまでは、陽極A1 の電位は、そのままV
A (V)に固定される。
【0023】つぎに、期間t2 の最初にN型電界効果ト
ランジスタQ1 がオンし、VA (V)の陽極A1 の電位
をVA (V)から0(V)に引き下げようとする。しか
し、前述のように、抵抗器R1 と陽極A1 から見たDC
パルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の容量性負荷
(図示せず)との積で定まる時定数のために、実際の陽
極A1 の電位は、図14に示すように、TCRの時間をか
けて緩やかにVA (V)から0(V)に引き下げられ
る。その後、期間t2 において、N型電界効果トランジ
スタQ1 がオン、P型電界効果トランジスタP1 がオフ
を保つので、陽極A1 の電位は、そのまま0(V)に固
定される。
ランジスタQ1 がオンし、VA (V)の陽極A1 の電位
をVA (V)から0(V)に引き下げようとする。しか
し、前述のように、抵抗器R1 と陽極A1 から見たDC
パルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の容量性負荷
(図示せず)との積で定まる時定数のために、実際の陽
極A1 の電位は、図14に示すように、TCRの時間をか
けて緩やかにVA (V)から0(V)に引き下げられ
る。その後、期間t2 において、N型電界効果トランジ
スタQ1 がオン、P型電界効果トランジスタP1 がオフ
を保つので、陽極A1 の電位は、そのまま0(V)に固
定される。
【0024】また、つぎの期間t3 が、例えば非書き込
み動作が行われる非書き込み期間とすると、この非書き
込み期間t3 中は、N型電界効果トランジスタQ1 はオ
ン、P型電界効果トランジスタP1 はオフの状態が維持
され、陽極A1 の電位は、続いて0(V)に固定された
ままとなる。しかし、隣接する陽極、例えば陽極A2に
書き込み動作が行われていると、陽極A1 ,A2 間の静
電容量による静電誘導のために、陽極A1 の電位が正電
圧に引き上がる状態に対しては、ダイオードD 1 に対し
ては逆方向となり、N型電界効果トランジスタQ1 がオ
ンであっても、抵抗器R1 があるために陽極A1 の電位
が、0(V)に固定されないので、図14に示すように
一瞬陽極A1 の電位が正電位に持ち上がり、陽極A1 ,
A2 間の静電容量の電荷が抵抗器R1 を通じて放電して
0(V)に戻る。その後は、つぎの期間t4 の終了時ま
で、陽極A1 の電位は0(V)に固定されたままとな
る。
み動作が行われる非書き込み期間とすると、この非書き
込み期間t3 中は、N型電界効果トランジスタQ1 はオ
ン、P型電界効果トランジスタP1 はオフの状態が維持
され、陽極A1 の電位は、続いて0(V)に固定された
ままとなる。しかし、隣接する陽極、例えば陽極A2に
書き込み動作が行われていると、陽極A1 ,A2 間の静
電容量による静電誘導のために、陽極A1 の電位が正電
圧に引き上がる状態に対しては、ダイオードD 1 に対し
ては逆方向となり、N型電界効果トランジスタQ1 がオ
ンであっても、抵抗器R1 があるために陽極A1 の電位
が、0(V)に固定されないので、図14に示すように
一瞬陽極A1 の電位が正電位に持ち上がり、陽極A1 ,
A2 間の静電容量の電荷が抵抗器R1 を通じて放電して
0(V)に戻る。その後は、つぎの期間t4 の終了時ま
で、陽極A1 の電位は0(V)に固定されたままとな
る。
【0025】この時、正電位に持ち上がった陽極A1 の
ために誤って書き込み放電が起こらないように、抵抗器
R1 の抵抗値をできるだけ低く設定しなければならな
い。また、抵抗器R1 の抵抗値は上述のように、P型電
界効果トランジスタP1 およびN型電界効果トランジス
タQ1 の消費電力を一部負担するのに必要な高い抵抗値
に設定しなければならない。したがって、抵抗器R1 の
抵抗値はこれらの妥協値しか取り得ない。
ために誤って書き込み放電が起こらないように、抵抗器
R1 の抵抗値をできるだけ低く設定しなければならな
い。また、抵抗器R1 の抵抗値は上述のように、P型電
界効果トランジスタP1 およびN型電界効果トランジス
タQ1 の消費電力を一部負担するのに必要な高い抵抗値
に設定しなければならない。したがって、抵抗器R1 の
抵抗値はこれらの妥協値しか取り得ない。
【0026】さらに、つぎの期間t5 が、例えば書き込
み動作が行われる期間とすると、この書き込み期間t5
とつぎの期間t6 の動作は、書き込み期間t1 、期間t
2 で述べた動作が同様に行われる。このように、以降の
期間t7 ,t8 ,…において、書き込み動作では期間t
1 ,t2 の動作が、非書き込み動作では期間t3 ,t 4
の動作が同様に行われる。以上の動作が、陽極A2 ,
…,AM についても同様に行われる。ただし、書き込み
動作の期間、非書き込み動作の期間は、DCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置に表示する一画面の表示
内容によって選択される。また、陽極電位が0(V)に
保たれている期間t2 ,t4 ,…において、例えば図9
の陰極K1 での期間t2 ,t4 ,…,tK に示すように
維持動作が行われている時には、陽極への維持放電電流
はダイオードD1 〜DM から流れる。
み動作が行われる期間とすると、この書き込み期間t5
とつぎの期間t6 の動作は、書き込み期間t1 、期間t
2 で述べた動作が同様に行われる。このように、以降の
期間t7 ,t8 ,…において、書き込み動作では期間t
1 ,t2 の動作が、非書き込み動作では期間t3 ,t 4
の動作が同様に行われる。以上の動作が、陽極A2 ,
…,AM についても同様に行われる。ただし、書き込み
動作の期間、非書き込み動作の期間は、DCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置に表示する一画面の表示
内容によって選択される。また、陽極電位が0(V)に
保たれている期間t2 ,t4 ,…において、例えば図9
の陰極K1 での期間t2 ,t4 ,…,tK に示すように
維持動作が行われている時には、陽極への維持放電電流
はダイオードD1 〜DM から流れる。
【0027】このように、図11に示す陽極駆動回路2
は、各半導体スイッチ21 ,…,2 M が各陽極A1 ,
…,AM の独立した書き込み、非書き込み動作に応じて
別々に動作するようになされているので、図10に示し
た補助陽極駆動回路1のように、1台の電力回収回路で
共用して設けることができない。そのため、このままで
は半導体スイッチ21 〜2M の消費電力が大きくなるの
で、これに使用されるP型電界効果トランジスタP1 〜
PM およびN型電界効果トランジスタQ1 〜QMに大
型、大電力のものが必要となる。これを改善するため、
陽極駆動回路2では図11に示すように、半導体スイッ
チ21 〜2M の出力端が抵抗器R1 〜RM を通じて陽極
A1 〜AM に接続されており、この抵抗器R1 〜RM に
より消費電力の一部を賄うようになすことにより、中
型、中電力程度のP型電界効果トランジスタP1 〜PM
およびN型電界効果トランジスタQ1 〜QM の使用を可
能にしている。
は、各半導体スイッチ21 ,…,2 M が各陽極A1 ,
…,AM の独立した書き込み、非書き込み動作に応じて
別々に動作するようになされているので、図10に示し
た補助陽極駆動回路1のように、1台の電力回収回路で
共用して設けることができない。そのため、このままで
は半導体スイッチ21 〜2M の消費電力が大きくなるの
で、これに使用されるP型電界効果トランジスタP1 〜
PM およびN型電界効果トランジスタQ1 〜QMに大
型、大電力のものが必要となる。これを改善するため、
陽極駆動回路2では図11に示すように、半導体スイッ
チ21 〜2M の出力端が抵抗器R1 〜RM を通じて陽極
A1 〜AM に接続されており、この抵抗器R1 〜RM に
より消費電力の一部を賄うようになすことにより、中
型、中電力程度のP型電界効果トランジスタP1 〜PM
およびN型電界効果トランジスタQ1 〜QM の使用を可
能にしている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例の陽極
駆動回路装置では、補助陽極駆動回路1のプッシュプル
回路1aのP型電界効果トランジスタFP のソース電位
およびN型電界効果トランジスタFN のソース電位がP
型電界効果トランジスタFP およびN型電界効果トラン
ジスタFN のオンオフを制御する制御回路の電位と同じ
0(V)でないので、P型電界効果トランジスタFP ,
N型電界効果トランジスタFN を制御するためにそれぞ
れレベルシフタLP ,LN が必要となり、プッシュプル
回路1aがコストアップになるという問題がある。
駆動回路装置では、補助陽極駆動回路1のプッシュプル
回路1aのP型電界効果トランジスタFP のソース電位
およびN型電界効果トランジスタFN のソース電位がP
型電界効果トランジスタFP およびN型電界効果トラン
ジスタFN のオンオフを制御する制御回路の電位と同じ
0(V)でないので、P型電界効果トランジスタFP ,
N型電界効果トランジスタFN を制御するためにそれぞ
れレベルシフタLP ,LN が必要となり、プッシュプル
回路1aがコストアップになるという問題がある。
【0029】また、陽極駆動回路2は、前述のように、
各半導体スイッチ21 ,…,2M が各陽極A1 ,…,A
M の独立した書き込み、非書き込み動作に応じて別々に
動作するようになされているので、図10に示した補助
陽極駆動回路1のように、1台で共用できる電力回収回
路を設けることができない。そのため、このままでは半
導体スイッチ21 〜2M の消費電力が大きくなるので、
これを改善するため、陽極駆動回路2では図11に示す
ように、半導体スイッチ21 〜2M の出力端が抵抗器R
1 〜RM を通じて陽極A1 〜AM に接続されており、こ
の抵抗器R1 〜RM により消費電力の一部を賄うように
なすことにより、中型、中電力程度のP型電界効果トラ
ンジスタP1 〜PM およびN型電界効果トランジスタQ
1 〜QMの使用を可能にしているが、抵抗器R1 〜RM
およびダイオードD1 〜DM が必要なので、陽極駆動回
路2がコストアップになるという問題がある。
各半導体スイッチ21 ,…,2M が各陽極A1 ,…,A
M の独立した書き込み、非書き込み動作に応じて別々に
動作するようになされているので、図10に示した補助
陽極駆動回路1のように、1台で共用できる電力回収回
路を設けることができない。そのため、このままでは半
導体スイッチ21 〜2M の消費電力が大きくなるので、
これを改善するため、陽極駆動回路2では図11に示す
ように、半導体スイッチ21 〜2M の出力端が抵抗器R
1 〜RM を通じて陽極A1 〜AM に接続されており、こ
の抵抗器R1 〜RM により消費電力の一部を賄うように
なすことにより、中型、中電力程度のP型電界効果トラ
ンジスタP1 〜PM およびN型電界効果トランジスタQ
1 〜QMの使用を可能にしているが、抵抗器R1 〜RM
およびダイオードD1 〜DM が必要なので、陽極駆動回
路2がコストアップになるという問題がある。
【0030】その上、この陽極駆動回路2は、抵抗器R
1 〜RM があるために、書き込みパルス電圧の波形が鈍
り急峻な電圧パルス印加ができないので、書き込み放電
が起こり難くなるという欠点があり、さらに前述のよう
に、非書き込み期間に陽極電位の持ち上がりが起こり、
誤放電が起こりやすくなるという欠点がある。また、電
力回収回路を付設できないので、DCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置の容量性負荷に起因する無効電
力の回収ができないため、陽極駆動回路2の消費電力が
非常に大きくなるという問題がある。
1 〜RM があるために、書き込みパルス電圧の波形が鈍
り急峻な電圧パルス印加ができないので、書き込み放電
が起こり難くなるという欠点があり、さらに前述のよう
に、非書き込み期間に陽極電位の持ち上がりが起こり、
誤放電が起こりやすくなるという欠点がある。また、電
力回収回路を付設できないので、DCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置の容量性負荷に起因する無効電
力の回収ができないため、陽極駆動回路2の消費電力が
非常に大きくなるという問題がある。
【0031】さらに、補助陽極駆動回路1とこの陽極駆
動回路2とが別回路になっているため、両者の駆動タイ
ミングがずれたり、補助陽極駆動回路1の動作が何らか
の故障で停止すると、補助陽極H1 〜HL と陽極A1 〜
AM 間に電位差が生じ、実効的なDCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置の容量性負荷が大幅に増えるの
で、これによる無効電力の増大のために陽極駆動回路2
の消費電力が極めて大きくなり、場合によってはP型電
界効果トランジスタP1 〜PM およびN型電界効果トラ
ンジスタQ1 〜QM が破壊するという問題がある。
動回路2とが別回路になっているため、両者の駆動タイ
ミングがずれたり、補助陽極駆動回路1の動作が何らか
の故障で停止すると、補助陽極H1 〜HL と陽極A1 〜
AM 間に電位差が生じ、実効的なDCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置の容量性負荷が大幅に増えるの
で、これによる無効電力の増大のために陽極駆動回路2
の消費電力が極めて大きくなり、場合によってはP型電
界効果トランジスタP1 〜PM およびN型電界効果トラ
ンジスタQ1 〜QM が破壊するという問題がある。
【0032】この発明の第1の目的は、補助陽極駆動回
路のコストを下げることができるDCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提供する
ことである。この発明の第2の目的は、陽極駆動回路の
コストを下げることができるDCパルスメモリ型プラズ
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提供すること
である。
路のコストを下げることができるDCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提供する
ことである。この発明の第2の目的は、陽極駆動回路の
コストを下げることができるDCパルスメモリ型プラズ
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提供すること
である。
【0033】この発明の第3の目的は、書き込み放電を
起こしやすくかつ誤放電を起こしにくいDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提
供することである。この発明の第4の目的は、陽極駆動
回路の消費電力を低減することができるDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提
供することである。
起こしやすくかつ誤放電を起こしにくいDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提
供することである。この発明の第4の目的は、陽極駆動
回路の消費電力を低減することができるDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置を提
供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のDCパル
スメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装
置は、ハイサイド側電界効果トランジスタおよびローサ
イド側電界効果トランジスタからなり共通ラインを駆動
するプッシュプル回路と、共通ラインに接続した電力回
収回路と、共通ラインに接続され共通ラインの電圧に基
づいて駆動電圧を出力する補助陽極駆動回路および陽極
駆動回路とを備えている。
スメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装
置は、ハイサイド側電界効果トランジスタおよびローサ
イド側電界効果トランジスタからなり共通ラインを駆動
するプッシュプル回路と、共通ラインに接続した電力回
収回路と、共通ラインに接続され共通ラインの電圧に基
づいて駆動電圧を出力する補助陽極駆動回路および陽極
駆動回路とを備えている。
【0035】このような構成によると、補助陽極駆動回
路には駆動用の電界効果トランジスタは不要となり、そ
の代わりに設けられた共通ライン駆動用のプッシュプル
回路は、補助陽極の駆動電位に左右されずに設定するこ
とができ、ローサイド側電界効果トランジスタについて
はソース電位を制御回路のグラウンド電位と同じにで
き、ローサイド側電界効果トランジスタについてはレベ
ルシフタが不要となり、回路構成を簡略化でき、プッシ
ュプル回路も含めて補助陽極駆動回路のコストを低くで
きる。
路には駆動用の電界効果トランジスタは不要となり、そ
の代わりに設けられた共通ライン駆動用のプッシュプル
回路は、補助陽極の駆動電位に左右されずに設定するこ
とができ、ローサイド側電界効果トランジスタについて
はソース電位を制御回路のグラウンド電位と同じにで
き、ローサイド側電界効果トランジスタについてはレベ
ルシフタが不要となり、回路構成を簡略化でき、プッシ
ュプル回路も含めて補助陽極駆動回路のコストを低くで
きる。
【0036】また、プッシュプル回路で共通ラインを駆
動し、共通ラインに電力回収回路を接続するとともに、
共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路および陽
極駆動回路が駆動電圧を出力するので、補助陽極駆動回
路だけでなく陽極駆動回路についても電力回収を行うこ
とができ、したがって消費電力の一部を負担させるため
の抵抗器を設けることが不要となり、回路構成を簡略化
でき、陽極駆動回路のコストを低くできる。
動し、共通ラインに電力回収回路を接続するとともに、
共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路および陽
極駆動回路が駆動電圧を出力するので、補助陽極駆動回
路だけでなく陽極駆動回路についても電力回収を行うこ
とができ、したがって消費電力の一部を負担させるため
の抵抗器を設けることが不要となり、回路構成を簡略化
でき、陽極駆動回路のコストを低くできる。
【0037】また、消費電力の一部を負担させるための
抵抗器を設けていないので、陽極に加える電圧波形が鈍
ることがなく、書き込み放電を起こしやすくすることが
でき、しかも、非書き込み放電時に陽極電位の持ち上が
りが生じず、誤放電を起こしにくくすることができる。
また、共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路お
よび陽極駆動回路が駆動電圧を出力するようにしたの
で、補助陽極駆動回路および陽極駆動回路の動作のタイ
ミングがずれたり、陽極駆動回路が動作しているのに、
補助陽極駆動回路の動作が停止することがなくなり、補
助陽極と陽極との間に電位差が生じてDCパルスメモリ
型プラズマディスプレイ装置の実効的な容量性負荷が増
加して無効電力が増大することはなくなり、陽極駆動回
路の消費電力の増大を防止でき、さらに陽極駆動回路を
構成している回路素子の破壊を防止できる。
抵抗器を設けていないので、陽極に加える電圧波形が鈍
ることがなく、書き込み放電を起こしやすくすることが
でき、しかも、非書き込み放電時に陽極電位の持ち上が
りが生じず、誤放電を起こしにくくすることができる。
また、共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路お
よび陽極駆動回路が駆動電圧を出力するようにしたの
で、補助陽極駆動回路および陽極駆動回路の動作のタイ
ミングがずれたり、陽極駆動回路が動作しているのに、
補助陽極駆動回路の動作が停止することがなくなり、補
助陽極と陽極との間に電位差が生じてDCパルスメモリ
型プラズマディスプレイ装置の実効的な容量性負荷が増
加して無効電力が増大することはなくなり、陽極駆動回
路の消費電力の増大を防止でき、さらに陽極駆動回路を
構成している回路素子の破壊を防止できる。
【0038】請求項2記載のDCパルスメモリ型プラズ
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、補助陽極駆動回路が共通ライ
ンの電圧を昇圧して出力する昇圧手段からなる。この構
成によると、補助陽極駆動回路は共通ラインの電圧を昇
圧するだけでよく、スイッチング用の回路は不要である
ので、構成がきわめて簡単である。
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、補助陽極駆動回路が共通ライ
ンの電圧を昇圧して出力する昇圧手段からなる。この構
成によると、補助陽極駆動回路は共通ラインの電圧を昇
圧するだけでよく、スイッチング用の回路は不要である
ので、構成がきわめて簡単である。
【0039】請求項3記載のDCパルスメモリ型プラズ
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項2記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、昇圧手段が昇圧器である。こ
の構成によると、補助陽極駆動回路として昇圧器を用い
るだけでよく、構成がきわめて簡単である。請求項4記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置は、請求項1記載のDCパルスメモリ型
プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置におい
て、補助陽極駆動回路が共通ラインの電圧をコンデンサ
による容量結合により出力するとともにダイオードを介
して出力電圧の片方の電位側を固定する容量結合回路で
ある。この構成によると、補助陽極駆動回路として容量
結合回路を用いるだけでよく、スイッチング用の回路は
不要となり、構成がきわめて簡単である。
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項2記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、昇圧手段が昇圧器である。こ
の構成によると、補助陽極駆動回路として昇圧器を用い
るだけでよく、構成がきわめて簡単である。請求項4記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置は、請求項1記載のDCパルスメモリ型
プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置におい
て、補助陽極駆動回路が共通ラインの電圧をコンデンサ
による容量結合により出力するとともにダイオードを介
して出力電圧の片方の電位側を固定する容量結合回路で
ある。この構成によると、補助陽極駆動回路として容量
結合回路を用いるだけでよく、スイッチング用の回路は
不要となり、構成がきわめて簡単である。
【0040】請求項5記載のDCパルスメモリ型プラズ
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、陽極駆動回路が、各出力端を
各陽極にそれぞれ接続し、各出力端をグラウンドライン
に接続する状態と共通ラインに接続する状態との切り換
えを行う半導体スイッチ群からなる。
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、陽極駆動回路が、各出力端を
各陽極にそれぞれ接続し、各出力端をグラウンドライン
に接続する状態と共通ラインに接続する状態との切り換
えを行う半導体スイッチ群からなる。
【0041】請求項6記載のDCパルスメモリ型プラズ
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、補助陽極駆動回路が共通ライ
ンの電圧をコンデンサによる容量結合により出力すると
ともにダイオードを介して出力電圧の片方の電位側を固
定する容量結合回路であり、陽極駆動回路が、各出力端
を各陽極にそれぞれ接続し、各出力端をグラウンドライ
ンに接続する状態とツェナーダイオードを介して共通ラ
インに接続する状態との切り換えを行う半導体スイッチ
群からなる。
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、補助陽極駆動回路が共通ライ
ンの電圧をコンデンサによる容量結合により出力すると
ともにダイオードを介して出力電圧の片方の電位側を固
定する容量結合回路であり、陽極駆動回路が、各出力端
を各陽極にそれぞれ接続し、各出力端をグラウンドライ
ンに接続する状態とツェナーダイオードを介して共通ラ
インに接続する状態との切り換えを行う半導体スイッチ
群からなる。
【0042】請求項7記載のDCパルスメモリ型プラズ
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、補助陽極駆動回路が共通ライ
ンの電圧をコンデンサによる容量結合により出力すると
ともにダイオードを介して出力電圧の片方の電位側を固
定する容量結合回路からなり、陽極駆動回路が、各出力
端を各陽極にそれぞれ接続し、各出力端をグラウンドラ
インに接続する状態と2端子回路を介して共通ラインに
接続する状態との切り換えを行う半導体スイッチ群から
なり、抵抗器およびツェナーダイオードの直列回路と抵
抗器の電圧降下を検出して抵抗器およびツェナーダイオ
ードに流れる電流を一定にするように分流させる半導体
素子とダイオードとを並列に接続して2端子回路を構成
している。
マディスプレイ装置の陽極駆動回路装置は、請求項1記
載のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置において、補助陽極駆動回路が共通ライ
ンの電圧をコンデンサによる容量結合により出力すると
ともにダイオードを介して出力電圧の片方の電位側を固
定する容量結合回路からなり、陽極駆動回路が、各出力
端を各陽極にそれぞれ接続し、各出力端をグラウンドラ
インに接続する状態と2端子回路を介して共通ラインに
接続する状態との切り換えを行う半導体スイッチ群から
なり、抵抗器およびツェナーダイオードの直列回路と抵
抗器の電圧降下を検出して抵抗器およびツェナーダイオ
ードに流れる電流を一定にするように分流させる半導体
素子とダイオードとを並列に接続して2端子回路を構成
している。
【0043】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態とし
てのDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置を図1に示す。またその駆動のタイミン
グを図2に示す。なお、この陽極駆動回路が適用できる
DCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置は、従来
例として図8に示した電極配置構成のDCパルスメモリ
型プラズマディスプレイ装置および陽極群に抵抗器を付
設したDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置
や、その他各種の電極配置構成のDCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置も含まれる。
てのDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置を図1に示す。またその駆動のタイミン
グを図2に示す。なお、この陽極駆動回路が適用できる
DCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置は、従来
例として図8に示した電極配置構成のDCパルスメモリ
型プラズマディスプレイ装置および陽極群に抵抗器を付
設したDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置
や、その他各種の電極配置構成のDCパルスメモリ型プ
ラズマディスプレイ装置も含まれる。
【0044】図1においては、ハイサイド側のP型電界
効果トランジスタFP およびローサイド側のN型電界効
果トランジスタFN からなるプッシュプル回路3により
共通ラインCOMを駆動するようになし、この共通ライ
ンCOMに電力回収回路4を接続し、さらに共通ライン
COMに、この共通ラインCOMの電圧を用いて駆動電
圧を出力するようになす補助陽極駆動回路5と陽極駆動
回路6とを接続した構成のDCパルスメモリ型プラズマ
ディスプレイ装置の陽極駆動回路装置が示されている。
効果トランジスタFP およびローサイド側のN型電界効
果トランジスタFN からなるプッシュプル回路3により
共通ラインCOMを駆動するようになし、この共通ライ
ンCOMに電力回収回路4を接続し、さらに共通ライン
COMに、この共通ラインCOMの電圧を用いて駆動電
圧を出力するようになす補助陽極駆動回路5と陽極駆動
回路6とを接続した構成のDCパルスメモリ型プラズマ
ディスプレイ装置の陽極駆動回路装置が示されている。
【0045】また、プッシュプル回路3のハイサイド側
のP型電界効果トランジスタFP のソース電位が制御回
路の電位と同じ0(V)ではないので、このハイサイド
側のP型電界効果トランジスタFP を駆動するためにレ
ベルシフタLP が設けられている。また、補助陽極駆動
回路5は、昇圧手段、すなわちここでは一例として昇圧
比1:nの昇圧器Trを用いて共通ラインCOMの電圧
をn倍に昇圧出力するようになされており、陽極駆動回
路6は、各陽極A1 ,…,AM に各半導体スイッチ
61 ,…,6M の出力端a1 ,…,aM を接続し、この
出力端a1 ,…,aM をグラウンドラインと共通ライン
COMに接続された端子b1 ,…,bM とに切り換え接
続を行う半導体スイッチ61 〜6M で構成され、共通ラ
インCOMの電圧または0(V)の電圧を出力するよう
になされている。
のP型電界効果トランジスタFP のソース電位が制御回
路の電位と同じ0(V)ではないので、このハイサイド
側のP型電界効果トランジスタFP を駆動するためにレ
ベルシフタLP が設けられている。また、補助陽極駆動
回路5は、昇圧手段、すなわちここでは一例として昇圧
比1:nの昇圧器Trを用いて共通ラインCOMの電圧
をn倍に昇圧出力するようになされており、陽極駆動回
路6は、各陽極A1 ,…,AM に各半導体スイッチ
61 ,…,6M の出力端a1 ,…,aM を接続し、この
出力端a1 ,…,aM をグラウンドラインと共通ライン
COMに接続された端子b1 ,…,bM とに切り換え接
続を行う半導体スイッチ61 〜6M で構成され、共通ラ
インCOMの電圧または0(V)の電圧を出力するよう
になされている。
【0046】また、半導体スイッチ61 〜6M は、P型
電界効果トランジスタP1 〜PM ,N型電界効果トラン
ジスタQ1 〜QN ,ダイオードDP1〜DPM,ダイオード
DQ1〜DQMおよびレベルシフタLP1〜LPMからなってい
る。この回路において、半導体スイッチ61 〜6M は、
書き込みパルス電圧を出力する時のスイッチの役割を持
つ。また、図中一点鎖線で囲まれた半導体スイッチ61
〜6M は全部または複数個の部分に分割してIC化する
ことができる。
電界効果トランジスタP1 〜PM ,N型電界効果トラン
ジスタQ1 〜QN ,ダイオードDP1〜DPM,ダイオード
DQ1〜DQMおよびレベルシフタLP1〜LPMからなってい
る。この回路において、半導体スイッチ61 〜6M は、
書き込みパルス電圧を出力する時のスイッチの役割を持
つ。また、図中一点鎖線で囲まれた半導体スイッチ61
〜6M は全部または複数個の部分に分割してIC化する
ことができる。
【0047】図1に示したDCパルスメモリ型プラズマ
ディスプレイ装置の陽極駆動回路装置において、陽極A
1 に印加する書き込みパルス電圧のタイミングを例にと
って図2に示す。なお、陽極A2 ,…,AM に印加する
書き込みパルス電圧のタイミングは、陽極A1 に印加す
る書き込みパルス電圧のタイミングと同じであるが、前
述のように、書き込み動作の期間、非書き込み動作の期
間は、DCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置に
表示する一画面の表示内容によって選択される。
ディスプレイ装置の陽極駆動回路装置において、陽極A
1 に印加する書き込みパルス電圧のタイミングを例にと
って図2に示す。なお、陽極A2 ,…,AM に印加する
書き込みパルス電圧のタイミングは、陽極A1 に印加す
る書き込みパルス電圧のタイミングと同じであるが、前
述のように、書き込み動作の期間、非書き込み動作の期
間は、DCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置に
表示する一画面の表示内容によって選択される。
【0048】図1および図2を用いて、このDCパルス
メモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置
の動作を説明する。プッシュプル回路3のハイサイド側
のP型電界効果トランジスタFP およびローサイド側の
N型電界効果トランジスタF N は、図2に示すように、
それぞれ交互にオン/オフを繰り返しプッシュプル動作
を行っている。また、半導体スイッチ61 のP型電界効
果トランジスタP1 およびN型電界効果トランジスタQ
1 は陽極A1 の書き込み動作、非書き込み動作に応じて
互いにオン/オフの切り換えを行っている。以下に述べ
る期間t1 ,…,t6 ,…は図9に示す期間と同じであ
る。まず書き込み動作について説明する。例えば書き込
み期間t1 の直前に、予めP型電界効果トランジスタP
1 がオン、N型電界効果トランジスタQ1 がオフの状態
で、プッシュプル回路3のローサイド側のN型電界効果
トランジスタFN がオフし、書き込み期間t1 の最初に
電力回収回路4が動作し、共通ラインCOMおよび陽極
A1 の電位を0(V)からVA (V)に引き上げる。共
通ラインCOMおよび陽極A1 の電位がVA (V)に引
き上がる直前、すなわち書き込み期間t1 の前縁部の期
間t1'の終了直前に、ハイサイド側のP型電界効果トラ
ンジスタFP がオンすることによって、電力回収回路4
の動作に継続し共通ラインCOMおよび陽極A1 の電位
をVA (V)に固定し、その状態は書き込み期間t1 の
終了時にハイサイド側のP型電界効果トランジスタFP
がオフするまで持続される。
メモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置
の動作を説明する。プッシュプル回路3のハイサイド側
のP型電界効果トランジスタFP およびローサイド側の
N型電界効果トランジスタF N は、図2に示すように、
それぞれ交互にオン/オフを繰り返しプッシュプル動作
を行っている。また、半導体スイッチ61 のP型電界効
果トランジスタP1 およびN型電界効果トランジスタQ
1 は陽極A1 の書き込み動作、非書き込み動作に応じて
互いにオン/オフの切り換えを行っている。以下に述べ
る期間t1 ,…,t6 ,…は図9に示す期間と同じであ
る。まず書き込み動作について説明する。例えば書き込
み期間t1 の直前に、予めP型電界効果トランジスタP
1 がオン、N型電界効果トランジスタQ1 がオフの状態
で、プッシュプル回路3のローサイド側のN型電界効果
トランジスタFN がオフし、書き込み期間t1 の最初に
電力回収回路4が動作し、共通ラインCOMおよび陽極
A1 の電位を0(V)からVA (V)に引き上げる。共
通ラインCOMおよび陽極A1 の電位がVA (V)に引
き上がる直前、すなわち書き込み期間t1 の前縁部の期
間t1'の終了直前に、ハイサイド側のP型電界効果トラ
ンジスタFP がオンすることによって、電力回収回路4
の動作に継続し共通ラインCOMおよび陽極A1 の電位
をVA (V)に固定し、その状態は書き込み期間t1 の
終了時にハイサイド側のP型電界効果トランジスタFP
がオフするまで持続される。
【0049】つぎに、期間t2 の最初において、再び電
力回収回路4が動作し、共通ラインCOMおよび陽極A
1 の電位をVA (V)から0(V)に引き下げる。この
時、陽極A1 からの電力回収電流はダイオードDP1を通
じて流れる。共通ラインCOMおよび陽極A1 の電位が
0(V)に引き下がる直前、すなわち期間t2 の前縁部
の期間t2'の終了直前にローサイド側のN型電界効果ト
ランジスタFN がオンすることによって、電力回収回路
4の動作に継続し共通ラインCOMおよび陽極A1 の電
位を0(V)に固定する。これにより、陽極A1 に書き
込みパルスが印加される。この後、期間t2 の終了時
に、ローサイド側のN型電界効果トランジスタFN がオ
フするまで、共通ラインCOMおよび陽極A1 の電位は
0(V)に固定されたままとなる。ただし、図9に示す
ように、陰極K1 〜KN に維持パルスが印加され、維持
放電が行われる時には、この維持放電の電流はダイオー
ドD Q1を通じて流れ、陽極A1 の電位が0(V)に固定
される。同様にして、期間t 1 ,t2 の動作が以降
t3 ,t4 ,…で繰り返され、陽極A1 に書き込み電圧
パルスを出力する。
力回収回路4が動作し、共通ラインCOMおよび陽極A
1 の電位をVA (V)から0(V)に引き下げる。この
時、陽極A1 からの電力回収電流はダイオードDP1を通
じて流れる。共通ラインCOMおよび陽極A1 の電位が
0(V)に引き下がる直前、すなわち期間t2 の前縁部
の期間t2'の終了直前にローサイド側のN型電界効果ト
ランジスタFN がオンすることによって、電力回収回路
4の動作に継続し共通ラインCOMおよび陽極A1 の電
位を0(V)に固定する。これにより、陽極A1 に書き
込みパルスが印加される。この後、期間t2 の終了時
に、ローサイド側のN型電界効果トランジスタFN がオ
フするまで、共通ラインCOMおよび陽極A1 の電位は
0(V)に固定されたままとなる。ただし、図9に示す
ように、陰極K1 〜KN に維持パルスが印加され、維持
放電が行われる時には、この維持放電の電流はダイオー
ドD Q1を通じて流れ、陽極A1 の電位が0(V)に固定
される。同様にして、期間t 1 ,t2 の動作が以降
t3 ,t4 ,…で繰り返され、陽極A1 に書き込み電圧
パルスを出力する。
【0050】ただし、非書き込み動作を行うときは、例
えば期間t3 が非書き込み期間である場合は、図2中に
破線で示すように、t2 の途中からt4 の途中までの間
にP型電界効果トランジスタP1 をオフ、N型電界効果
トランジスタQ1 をオンに切り換えておくことにより、
陽極A1 が共通ラインCOMから切り放され、N型電界
効果トランジスタQ1 とダイオードDQ1とでグラウンド
に固定されるので、陽極A1 に書き込みパルス電圧が印
加されないで0(V)の電位を保つ。
えば期間t3 が非書き込み期間である場合は、図2中に
破線で示すように、t2 の途中からt4 の途中までの間
にP型電界効果トランジスタP1 をオフ、N型電界効果
トランジスタQ1 をオンに切り換えておくことにより、
陽極A1 が共通ラインCOMから切り放され、N型電界
効果トランジスタQ1 とダイオードDQ1とでグラウンド
に固定されるので、陽極A1 に書き込みパルス電圧が印
加されないで0(V)の電位を保つ。
【0051】補助陽極の補助放電パルス電圧は、図1に
示す補助陽極駆動回路5において、共通ラインCOMの
電圧を昇圧器Trによりn倍に昇圧して出力するように
なされている。すなわち、昇圧器Trの一次側巻線の一
端eに1/2×VA (V)の電位を与えれば、一次側巻
線のef間には±1/2×VA (V)の入力電圧が与え
られ、昇圧器Trの昇圧比nをn=(VH +VL )/V
A とし、昇圧器Trの二次側巻線の一端gに1/2×
(VH −VL )(V)の電位を与えれば、二次側巻線の
gh間には±1/2×VA ×n=±1/2×VA ×(V
H +VL )/VA=±1/2×(VH +VL )(V)の
出力電圧が得られる。したがって、二次側巻線のhの電
位は1/2×(VH −VL )±1/2×(VH +VL )
=VH (V)または−VL (V)となるので、図2に示
すように、補助陽極H1 〜HL にはVH (V)から−V
L (V)まで変化する補助放電パルス電圧が出力され
る。
示す補助陽極駆動回路5において、共通ラインCOMの
電圧を昇圧器Trによりn倍に昇圧して出力するように
なされている。すなわち、昇圧器Trの一次側巻線の一
端eに1/2×VA (V)の電位を与えれば、一次側巻
線のef間には±1/2×VA (V)の入力電圧が与え
られ、昇圧器Trの昇圧比nをn=(VH +VL )/V
A とし、昇圧器Trの二次側巻線の一端gに1/2×
(VH −VL )(V)の電位を与えれば、二次側巻線の
gh間には±1/2×VA ×n=±1/2×VA ×(V
H +VL )/VA=±1/2×(VH +VL )(V)の
出力電圧が得られる。したがって、二次側巻線のhの電
位は1/2×(VH −VL )±1/2×(VH +VL )
=VH (V)または−VL (V)となるので、図2に示
すように、補助陽極H1 〜HL にはVH (V)から−V
L (V)まで変化する補助放電パルス電圧が出力され
る。
【0052】以上の説明で明らかなように、この発明の
第1の実施の形態は、補助陽極駆動回路5が昇圧器Tr
のみで構成されており、またプッシュプル回路3のN型
電界効果トランジスタFN は、ソース側が接地電位であ
るのでレベルシフタが不要となる。さらに、共通ライン
COMに電力回収回路4を接続しているので、陽極駆動
回路6の半導体スイッチ61 〜6M の出力a1 〜aM に
は抵抗器群およびダイオード群が不要になる。したがっ
て、回路構成が簡単であり、部品数も極めて少なくなる
ので駆動回路の大幅なコストダウンが可能である。さら
に、半導体スイッチ61 〜6M を全部または複数個の部
分に分割してIC化した場合、上述の効果が顕著にな
る。
第1の実施の形態は、補助陽極駆動回路5が昇圧器Tr
のみで構成されており、またプッシュプル回路3のN型
電界効果トランジスタFN は、ソース側が接地電位であ
るのでレベルシフタが不要となる。さらに、共通ライン
COMに電力回収回路4を接続しているので、陽極駆動
回路6の半導体スイッチ61 〜6M の出力a1 〜aM に
は抵抗器群およびダイオード群が不要になる。したがっ
て、回路構成が簡単であり、部品数も極めて少なくなる
ので駆動回路の大幅なコストダウンが可能である。さら
に、半導体スイッチ61 〜6M を全部または複数個の部
分に分割してIC化した場合、上述の効果が顕著にな
る。
【0053】また、この発明の第1の実施の形態は、ハ
イサイド側のP型電界効果トランジスタFP およびロー
サイド側の電界効果トランジスタFN からなるプッシュ
プル回路により共通ラインCOMを駆動するようにな
し、この共通ラインCOMに電力回収回路を接続し、さ
らに共通ラインCOMに、この共通ラインCOMの電圧
を用いて駆動電圧を出力するようになす補助陽極駆動回
路5と陽極駆動回路1とを付設した構成であるために、
補助陽極駆動回路5および陽極駆動回路6の両方の電力
回収が可能となり、DCパルスメモリ型プラズマディス
プレイ装置の陽極駆動回路装置の大幅な省電力化が可能
である。
イサイド側のP型電界効果トランジスタFP およびロー
サイド側の電界効果トランジスタFN からなるプッシュ
プル回路により共通ラインCOMを駆動するようにな
し、この共通ラインCOMに電力回収回路を接続し、さ
らに共通ラインCOMに、この共通ラインCOMの電圧
を用いて駆動電圧を出力するようになす補助陽極駆動回
路5と陽極駆動回路1とを付設した構成であるために、
補助陽極駆動回路5および陽極駆動回路6の両方の電力
回収が可能となり、DCパルスメモリ型プラズマディス
プレイ装置の陽極駆動回路装置の大幅な省電力化が可能
である。
【0054】つぎに、この発明の第2の実施の形態とし
てのDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置について説明する。この陽極駆動回路装
置は補助陽極駆動回路についてのみ第1の実施の形態の
補助陽極駆動回路と置き換えたものであり、その他の構
成は第1の実施の形態と同じである。この補助陽極駆動
回路7を図3に示す。またその駆動のタイミングを図4
に示す。
てのDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽
極駆動回路装置について説明する。この陽極駆動回路装
置は補助陽極駆動回路についてのみ第1の実施の形態の
補助陽極駆動回路と置き換えたものであり、その他の構
成は第1の実施の形態と同じである。この補助陽極駆動
回路7を図3に示す。またその駆動のタイミングを図4
に示す。
【0055】図3において、補助陽極駆動回路7は、図
1の第1の実施の形態のa点,b点で補助陽極駆動回路
5を切り放して置き換えることにより、この発明の陽極
駆動回路装置の第2の実施の形態とすることができる。
この補助陽極駆動回路7は、コンデンサCH およびダイ
オードDH からなり、共通ラインCOMの電圧をコンデ
ンサCH による容量結合により出力し、ダイオードDH
を介して出力電圧の片方の電位側を−VZ (V)に固定
しており、容量結合回路を構成している。
1の第1の実施の形態のa点,b点で補助陽極駆動回路
5を切り放して置き換えることにより、この発明の陽極
駆動回路装置の第2の実施の形態とすることができる。
この補助陽極駆動回路7は、コンデンサCH およびダイ
オードDH からなり、共通ラインCOMの電圧をコンデ
ンサCH による容量結合により出力し、ダイオードDH
を介して出力電圧の片方の電位側を−VZ (V)に固定
しており、容量結合回路を構成している。
【0056】この補助陽極駆動回路7において、a点の
電圧は共通ラインCOMの電圧であるので、図2に示し
たように0(V)の電位からVA (V)の振幅を持つパ
ルス電圧である。一方、b点の電圧は、コンデンサCH
とダイオードDH を介して出力電圧の片方の電位側を−
VZ (V)に固定しているので、a点とは電位が変わ
り、−VZ (V)の電位からVA (V)の振幅を持つパ
ルス電圧となる。すなわち、図4に示すように、図2に
示す補助陽極パルス電圧と同じタイミングで、−V
Z (V)から−VZ +VA =VA −VZ (V)まで電位
が変化するパルス電圧が補助陽極H1 〜HL に出力され
る。
電圧は共通ラインCOMの電圧であるので、図2に示し
たように0(V)の電位からVA (V)の振幅を持つパ
ルス電圧である。一方、b点の電圧は、コンデンサCH
とダイオードDH を介して出力電圧の片方の電位側を−
VZ (V)に固定しているので、a点とは電位が変わ
り、−VZ (V)の電位からVA (V)の振幅を持つパ
ルス電圧となる。すなわち、図4に示すように、図2に
示す補助陽極パルス電圧と同じタイミングで、−V
Z (V)から−VZ +VA =VA −VZ (V)まで電位
が変化するパルス電圧が補助陽極H1 〜HL に出力され
る。
【0057】この場合、補助陽極パルス電圧VH は、V
H =VA −VZ (V)となり、補助陽極H1 〜HL の電
位−VL (V)は、−VL =−VZ (V)となる。した
がって、従来例の動作説明からわかるように、補助陽極
H1 〜HL と陰極K1 〜KNとの間の電圧VH −(−V
E )−(−VK )=VA −VZ −(−VE )−(−
V K )=VA +VE +VK −VZ (V)が、予放電およ
び補助放電を起動する電圧であり、VE +VK −VL =
VE +VK −VZ (V)が前述の誤放電を起こさない電
圧である場合に適用できる。
H =VA −VZ (V)となり、補助陽極H1 〜HL の電
位−VL (V)は、−VL =−VZ (V)となる。した
がって、従来例の動作説明からわかるように、補助陽極
H1 〜HL と陰極K1 〜KNとの間の電圧VH −(−V
E )−(−VK )=VA −VZ −(−VE )−(−
V K )=VA +VE +VK −VZ (V)が、予放電およ
び補助放電を起動する電圧であり、VE +VK −VL =
VE +VK −VZ (V)が前述の誤放電を起こさない電
圧である場合に適用できる。
【0058】以上の説明で明らかなように、この発明の
第2の実施の形態では極めて簡単な回路で補助陽極駆動
回路7を構成でき、補助陽極駆動回路7および陽極駆動
回路6の両方の電力回収が可能となり、DCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の大
幅な省電力化が可能である。つぎに、この発明の第3の
実施の形態のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ
装置の陽極駆動回路装置について説明する。このDCパ
ルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路
装置を図5に示す。またその駆動のタイミング図を図6
に示す。図5のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の陽極駆動回路装置は、補助陽極駆動回路7が、
共通ラインCOMの電圧をコンデンサCH による容量結
合により出力し、ダイオードDH を介して出力電圧の電
位を固定する容量結合回路をなし、陽極駆動回路6が、
それぞれの出力端を各陽極A1〜AM に接続し、この出
力端をグラウンドラインとツェナーダイオードZDを介
して共通ラインCOMとに切り換えを行う半導体スイッ
チ61 〜6M で構成されたものとなっている。すなわ
ち、この発明の第3の実施の形態とこの発明の第2の実
施の形態との相違点は、この図5から分かるように、陽
極駆動回路6がb1〜bM 点においてツェナーダイオー
ドZDを介して共通ラインCOMに接続されており、さ
らにプッシュプル回路3および補助陽極駆動回路7の電
源電圧がそれぞれ異なっていることである。
第2の実施の形態では極めて簡単な回路で補助陽極駆動
回路7を構成でき、補助陽極駆動回路7および陽極駆動
回路6の両方の電力回収が可能となり、DCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の大
幅な省電力化が可能である。つぎに、この発明の第3の
実施の形態のDCパルスメモリ型プラズマディスプレイ
装置の陽極駆動回路装置について説明する。このDCパ
ルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路
装置を図5に示す。またその駆動のタイミング図を図6
に示す。図5のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の陽極駆動回路装置は、補助陽極駆動回路7が、
共通ラインCOMの電圧をコンデンサCH による容量結
合により出力し、ダイオードDH を介して出力電圧の電
位を固定する容量結合回路をなし、陽極駆動回路6が、
それぞれの出力端を各陽極A1〜AM に接続し、この出
力端をグラウンドラインとツェナーダイオードZDを介
して共通ラインCOMとに切り換えを行う半導体スイッ
チ61 〜6M で構成されたものとなっている。すなわ
ち、この発明の第3の実施の形態とこの発明の第2の実
施の形態との相違点は、この図5から分かるように、陽
極駆動回路6がb1〜bM 点においてツェナーダイオー
ドZDを介して共通ラインCOMに接続されており、さ
らにプッシュプル回路3および補助陽極駆動回路7の電
源電圧がそれぞれ異なっていることである。
【0059】図5および図6を用いて、この発明の第3
の実施の形態のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の陽極駆動回路装置の動作説明を行う。ただし、
この発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態の
説明から明らかなことはできるだけ省略する。念のため
に付け加えると、図6に示すP型電界効果トランジスタ
FP ,N型電界効果トランジスタFN ,P型電界効果ト
ランジスタP1 ,N型電界効果トランジスタQ1 ,共通
ラインCOMの動作は、共通ラインCOMの電圧が異な
るだけで図2に示したものと同じである。
の実施の形態のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の陽極駆動回路装置の動作説明を行う。ただし、
この発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態の
説明から明らかなことはできるだけ省略する。念のため
に付け加えると、図6に示すP型電界効果トランジスタ
FP ,N型電界効果トランジスタFN ,P型電界効果ト
ランジスタP1 ,N型電界効果トランジスタQ1 ,共通
ラインCOMの動作は、共通ラインCOMの電圧が異な
るだけで図2に示したものと同じである。
【0060】図5に示すように、プッシュプル回路3の
電源電圧がVH +VL (V)であるので、図6におい
て、共通ラインCOMの電位は0(V)からVH +VL
(V)まで変化するパルス電圧となる。したがって、こ
の補助陽極駆動回路7において、a点の電圧は共通ライ
ンCOMの電圧であるので、図6に示したように0
(V)の電位からVH +VL (V)の振幅を持つパルス
電圧である。ただしこの補助陽極駆動回路7において、
b点の電圧は、コンデンサCH とダイオードDH を介し
て出力電圧の片方の電位側を−VL (V)に固定してい
るので電位が変わり、−VL (V)の電位からVH +V
L (V)の振幅を持つパルス電圧となる。すなわち、図
6に示すように、図4に示す補助陽極パルス電圧と同じ
タイミングで、−VL (V)から−VL +VH +VL =
VH (V)まで電位が変化するパルス電圧が補助陽極H
1 〜HL に出力される。
電源電圧がVH +VL (V)であるので、図6におい
て、共通ラインCOMの電位は0(V)からVH +VL
(V)まで変化するパルス電圧となる。したがって、こ
の補助陽極駆動回路7において、a点の電圧は共通ライ
ンCOMの電圧であるので、図6に示したように0
(V)の電位からVH +VL (V)の振幅を持つパルス
電圧である。ただしこの補助陽極駆動回路7において、
b点の電圧は、コンデンサCH とダイオードDH を介し
て出力電圧の片方の電位側を−VL (V)に固定してい
るので電位が変わり、−VL (V)の電位からVH +V
L (V)の振幅を持つパルス電圧となる。すなわち、図
6に示すように、図4に示す補助陽極パルス電圧と同じ
タイミングで、−VL (V)から−VL +VH +VL =
VH (V)まで電位が変化するパルス電圧が補助陽極H
1 〜HL に出力される。
【0061】また、陽極駆動回路6は、この発明の第2
の実施の形態と同じものであり、b 1 ,…,bM 点にお
いてツェナー電圧がVH −VA +VL (V)であるツェ
ナーダイオードZDを介して共通ラインCOMに接続さ
れている。したがって、共通ラインCOMの電圧が0
(V)からVH +VL (V)に変化する過程において、
0(V)からツェナー電圧のVH −VA +VL (V)ま
での過程ではツェナーダイオードZD が非導通なので、
この陽極駆動回路のb1 ,…,bM 点の電位は0(V)
であり、ツェナー電圧のVH −VA +VL (V)からV
H +VL (V)までの過程ではツェナーダイオードZD
が導通するので、b1 ,…,bM 点の電位は、ツェナー
電圧のVH −VA +VL (V)を差し引かれ、0(V)
からVA (V)まで変化する。この結果、b1 ,…,b
M 点の電圧はこの発明の第1の実施の形態の図2に示す
共通ラインCOMの電圧と同じになるので、陽極A1 の
書き込みパルスは、図6に示すように図2と同じ書き込
みパルスとなる。
の実施の形態と同じものであり、b 1 ,…,bM 点にお
いてツェナー電圧がVH −VA +VL (V)であるツェ
ナーダイオードZDを介して共通ラインCOMに接続さ
れている。したがって、共通ラインCOMの電圧が0
(V)からVH +VL (V)に変化する過程において、
0(V)からツェナー電圧のVH −VA +VL (V)ま
での過程ではツェナーダイオードZD が非導通なので、
この陽極駆動回路のb1 ,…,bM 点の電位は0(V)
であり、ツェナー電圧のVH −VA +VL (V)からV
H +VL (V)までの過程ではツェナーダイオードZD
が導通するので、b1 ,…,bM 点の電位は、ツェナー
電圧のVH −VA +VL (V)を差し引かれ、0(V)
からVA (V)まで変化する。この結果、b1 ,…,b
M 点の電圧はこの発明の第1の実施の形態の図2に示す
共通ラインCOMの電圧と同じになるので、陽極A1 の
書き込みパルスは、図6に示すように図2と同じ書き込
みパルスとなる。
【0062】以上の説明で明らかなように、この発明の
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同じく簡単
な補助陽極駆動回路7の構成において、必要な補助陽極
電圧パルスおよび陽極電圧パルスが出力され、かつ補助
陽極駆動回路7および陽極駆動回路7の両方の電力回収
が可能となる。ここで、プッシュプル回路3および補助
陽極駆動回路7の電源電圧を第2の実施の形態とは異な
らせたことによる相違点について説明する。第2の実施
の形態では、補助陽極パルスの電圧振幅がVA (V)に
しか設定できないが、第3の実施の形態では、補助陽極
パルスの電圧振幅をVL とツェナー電圧を調整すること
で、VH +VL (第1の実施の形態と同じ)に設定する
ことができる。これによって、第2の実施例のような動
作電圧上の制約がなくなる。
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同じく簡単
な補助陽極駆動回路7の構成において、必要な補助陽極
電圧パルスおよび陽極電圧パルスが出力され、かつ補助
陽極駆動回路7および陽極駆動回路7の両方の電力回収
が可能となる。ここで、プッシュプル回路3および補助
陽極駆動回路7の電源電圧を第2の実施の形態とは異な
らせたことによる相違点について説明する。第2の実施
の形態では、補助陽極パルスの電圧振幅がVA (V)に
しか設定できないが、第3の実施の形態では、補助陽極
パルスの電圧振幅をVL とツェナー電圧を調整すること
で、VH +VL (第1の実施の形態と同じ)に設定する
ことができる。これによって、第2の実施例のような動
作電圧上の制約がなくなる。
【0063】つぎに、この発明の第4の実施の形態につ
いて説明する。この発明の第3の実施の形態に示すツェ
ナーダイオードZDを、図5の点u,vにおいて、図7
に示す2端子回路8を置き換えることにより、この発明
の第4の実施の形態とすることができる。図6の2端子
回路8は、抵抗器RD とツェナーダイオードZDDを直
列に接続した回路と、抵抗器RD の電圧降下を検出して
抵抗器RD とツェナーダイオードZDDに流れる電流を一
定にするように分流させる半導体素子81 と、ダイオー
ドDD とを並列に接続した構成となっている。
いて説明する。この発明の第3の実施の形態に示すツェ
ナーダイオードZDを、図5の点u,vにおいて、図7
に示す2端子回路8を置き換えることにより、この発明
の第4の実施の形態とすることができる。図6の2端子
回路8は、抵抗器RD とツェナーダイオードZDDを直
列に接続した回路と、抵抗器RD の電圧降下を検出して
抵抗器RD とツェナーダイオードZDDに流れる電流を一
定にするように分流させる半導体素子81 と、ダイオー
ドDD とを並列に接続した構成となっている。
【0064】半導体素子81 は一例としてP型トランジ
スタTRで構成されている。この半導体素子81 はP型
トランジスタTR以外にダーリントン接続されたトラン
ジスタやFETであってもよい。図7において、2端子
u,v間にツェナーダイオードZDDのツェナー電圧を
僅かに超えた電圧が加わった場合、この電圧とツェナー
電圧との差電圧を抵抗器RD で除した値の電流が抵抗器
RD とツェナーダイオードZDDとの直列回路に流れ
る。この時抵抗器RD には、この電流による電圧降下が
発生する。さらに2端子u,v間に加わる電圧が増加
し、電圧降下が増加し、これがトランジスタTRのエミ
ッタ・ベース電圧を僅かに超えると、トランジスタTR
のベース電流が流れ、同時にこれに応じたコレクタ電流
が流れ始める。これ以上2端子u,v間の電圧が増加し
ようとすると、電圧降下は微増するだけとなり、この微
増分に応じてトランジスタTRのベース電流が増え、同
時にこれに応じてコレクタ電流が増加する。
スタTRで構成されている。この半導体素子81 はP型
トランジスタTR以外にダーリントン接続されたトラン
ジスタやFETであってもよい。図7において、2端子
u,v間にツェナーダイオードZDDのツェナー電圧を
僅かに超えた電圧が加わった場合、この電圧とツェナー
電圧との差電圧を抵抗器RD で除した値の電流が抵抗器
RD とツェナーダイオードZDDとの直列回路に流れ
る。この時抵抗器RD には、この電流による電圧降下が
発生する。さらに2端子u,v間に加わる電圧が増加
し、電圧降下が増加し、これがトランジスタTRのエミ
ッタ・ベース電圧を僅かに超えると、トランジスタTR
のベース電流が流れ、同時にこれに応じたコレクタ電流
が流れ始める。これ以上2端子u,v間の電圧が増加し
ようとすると、電圧降下は微増するだけとなり、この微
増分に応じてトランジスタTRのベース電流が増え、同
時にこれに応じてコレクタ電流が増加する。
【0065】このように、2端子u,v間に加わる電圧
がある一定の値以上となろうとすると、抵抗器RD の電
圧降下を検出し、常に抵抗器RD とツェナーダイオード
ZDDに流れる電流は小電流でほぼ一定に保たれ、余分
の電流は半導体素子81 のトランジスタTRのコレクタ
電流として分流される。すなわち、2端子u,v間の電
圧は、抵抗器RD によるほぼ一定の電圧降下とツェナー
ダイオードZDDのツェナー電圧との和の値にほぼ固定
される。したがって、ツェナーダイオードZDDが数m
A程度の小電流用のものであっても、半導体素子81 の
トランジスタTRに数10Aが流せられる大電流用のも
のを用いれば、2端子回路8は数10Aの大電流用ツェ
ナーダイオードと等価の働きをする。このような大電流
用のツェナーダイオードは今のところ実在していない。
図中のダイオードDD は、2端子回路8の2端子u,v
間に逆電圧が印加されたときに逆電流を流すためのもの
である。すなわち、陽極からの電力回収電流はこのダイ
オードDD を流れる。
がある一定の値以上となろうとすると、抵抗器RD の電
圧降下を検出し、常に抵抗器RD とツェナーダイオード
ZDDに流れる電流は小電流でほぼ一定に保たれ、余分
の電流は半導体素子81 のトランジスタTRのコレクタ
電流として分流される。すなわち、2端子u,v間の電
圧は、抵抗器RD によるほぼ一定の電圧降下とツェナー
ダイオードZDDのツェナー電圧との和の値にほぼ固定
される。したがって、ツェナーダイオードZDDが数m
A程度の小電流用のものであっても、半導体素子81 の
トランジスタTRに数10Aが流せられる大電流用のも
のを用いれば、2端子回路8は数10Aの大電流用ツェ
ナーダイオードと等価の働きをする。このような大電流
用のツェナーダイオードは今のところ実在していない。
図中のダイオードDD は、2端子回路8の2端子u,v
間に逆電圧が印加されたときに逆電流を流すためのもの
である。すなわち、陽極からの電力回収電流はこのダイ
オードDD を流れる。
【0066】図8に示すDCパルスメモリ型プラズマデ
ィスプレイ装置において、陽極列数Mおよび陰極行数N
が増えると陽極駆動回路6の出力電流が非常に大きくな
り、このような大電流を流すことができる単体のツェナ
ーダイオードには大きな電流を流せるものが現状では存
在せず、大電流が流れるDCパルスメモリ型プラズマデ
ィスプレイ装置には、第3の実施の形態の構成は適用で
きなかったが、この発明の第4の実施の形態では、単体
のツェナーダイオードを用いる代わりに、大電流用のツ
ェナーダイオードと等価な2端子回路8を作ったので、
第3の実施の形態と同様の動作を大電流が流れるDCパ
ルスメモリ型プラズマディスプレイ装置でも実現できる
ようになった。
ィスプレイ装置において、陽極列数Mおよび陰極行数N
が増えると陽極駆動回路6の出力電流が非常に大きくな
り、このような大電流を流すことができる単体のツェナ
ーダイオードには大きな電流を流せるものが現状では存
在せず、大電流が流れるDCパルスメモリ型プラズマデ
ィスプレイ装置には、第3の実施の形態の構成は適用で
きなかったが、この発明の第4の実施の形態では、単体
のツェナーダイオードを用いる代わりに、大電流用のツ
ェナーダイオードと等価な2端子回路8を作ったので、
第3の実施の形態と同様の動作を大電流が流れるDCパ
ルスメモリ型プラズマディスプレイ装置でも実現できる
ようになった。
【0067】
【発明の効果】この発明のDCパルスメモリ型プラズマ
ディスプレイ装置の陽極駆動回路装置によれば、ハイサ
イド側電界効果トランジスタおよびローサイド側電界効
果トランジスタからなるプッシュプル回路により共通ラ
インを駆動するようになし、この共通ラインに電力回収
回路を接続し、この共通ラインの電圧を用いて駆動電圧
を出力するようになす補助陽極駆動回路と陽極駆動回路
とを共通ラインにさらに接続した構成であるので、補助
陽極駆動回路には駆動用の電界効果トランジスタは不要
となり、その代わりに設けられた共通ライン駆動用のプ
ッシュプル回路は、補助陽極の動電位に左右されずに設
定することができ、ローサイド側電界効果トランジスタ
についてはソース電位を制御回路のグラウンド電位と同
じにでき、ローサイド側電界効果トランジスタについて
はレベルシフタが不要となり、回路構成を簡略化でき、
プッシュプル回路も含めて補助陽極駆動回路のコストを
低くできる。
ディスプレイ装置の陽極駆動回路装置によれば、ハイサ
イド側電界効果トランジスタおよびローサイド側電界効
果トランジスタからなるプッシュプル回路により共通ラ
インを駆動するようになし、この共通ラインに電力回収
回路を接続し、この共通ラインの電圧を用いて駆動電圧
を出力するようになす補助陽極駆動回路と陽極駆動回路
とを共通ラインにさらに接続した構成であるので、補助
陽極駆動回路には駆動用の電界効果トランジスタは不要
となり、その代わりに設けられた共通ライン駆動用のプ
ッシュプル回路は、補助陽極の動電位に左右されずに設
定することができ、ローサイド側電界効果トランジスタ
についてはソース電位を制御回路のグラウンド電位と同
じにでき、ローサイド側電界効果トランジスタについて
はレベルシフタが不要となり、回路構成を簡略化でき、
プッシュプル回路も含めて補助陽極駆動回路のコストを
低くできる。
【0068】また、プッシュプル回路で共通ラインを駆
動し、共通ラインに電力回収回路を接続するとともに、
共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路および陽
極駆動回路が駆動電圧を出力するので、補助陽極駆動回
路だけでなく陽極駆動回路についても電力回収を行うこ
とができ、したがって消費電力の一部を負担させるため
の抵抗器を設けることが不要となり、回路構成を簡略化
でき、陽極駆動回路のコストを低くできる。
動し、共通ラインに電力回収回路を接続するとともに、
共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路および陽
極駆動回路が駆動電圧を出力するので、補助陽極駆動回
路だけでなく陽極駆動回路についても電力回収を行うこ
とができ、したがって消費電力の一部を負担させるため
の抵抗器を設けることが不要となり、回路構成を簡略化
でき、陽極駆動回路のコストを低くできる。
【0069】また、消費電力の一部を負担させるための
抵抗器を設けていないので、陽極に加える電圧波形が鈍
ることがなく、書き込み放電を起こしやすくすることが
でき、しかも、非書き込み放電時に陽極電位の持ち上が
りが生じず、誤放電を起こしにくくすることができる。
また、共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路お
よび陽極駆動回路が駆動電圧を出力するようにしたの
で、補助陽極駆動回路および陽極駆動回路の動作のタイ
ミングがずれたり、陽極駆動回路が動作しているのに、
補助陽極駆動回路の動作が停止することがなくなり、補
助陽極と陽極との間に電位差が生じてDCパルスメモリ
型プラズマディスプレイ装置の実効的な容量性負荷が増
加して無効電力が増大することはなくなり、陽極駆動回
路の消費電力の増大を防止でき、さらに陽極駆動回路を
構成している回路素子の破壊を防止できる。
抵抗器を設けていないので、陽極に加える電圧波形が鈍
ることがなく、書き込み放電を起こしやすくすることが
でき、しかも、非書き込み放電時に陽極電位の持ち上が
りが生じず、誤放電を起こしにくくすることができる。
また、共通ラインの電圧に基づいて補助陽極駆動回路お
よび陽極駆動回路が駆動電圧を出力するようにしたの
で、補助陽極駆動回路および陽極駆動回路の動作のタイ
ミングがずれたり、陽極駆動回路が動作しているのに、
補助陽極駆動回路の動作が停止することがなくなり、補
助陽極と陽極との間に電位差が生じてDCパルスメモリ
型プラズマディスプレイ装置の実効的な容量性負荷が増
加して無効電力が増大することはなくなり、陽極駆動回
路の消費電力の増大を防止でき、さらに陽極駆動回路を
構成している回路素子の破壊を防止できる。
【図1】この発明の第1の実施の形態のDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の構
成を示す回路図である。
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の構
成を示す回路図である。
【図2】図1のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の陽極駆動回路装置の動作を示す駆動タイミング
図である。
イ装置の陽極駆動回路装置の動作を示す駆動タイミング
図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態のDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の要
部の構成を示す回路図である。
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の要
部の構成を示す回路図である。
【図4】図3のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の陽極駆動回路装置の動作を示す駆動タイミング
図である。
イ装置の陽極駆動回路装置の動作を示す駆動タイミング
図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態のDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の構
成を示す回路図である。
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の構
成を示す回路図である。
【図6】図5のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の陽極駆動回路装置の動作を示す駆動タイミング
図である。
イ装置の陽極駆動回路装置の動作を示す駆動タイミング
図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態のDCパルスメモ
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の要
部の構成を示す回路図である。
リ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置の要
部の構成を示す回路図である。
【図8】従来のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の電極配置構成を示す概略図である。
イ装置の電極配置構成を示す概略図である。
【図9】図8のDCパルスメモリ型プラズマディスプレ
イ装置の動作を示す駆動タイミング図である。
イ装置の動作を示す駆動タイミング図である。
【図10】従来のDCパルスメモリ型プラズマディスプ
レイ装置の陽極駆動回路装置における補助陽極駆動回路
の構成を示す回路図である。
レイ装置の陽極駆動回路装置における補助陽極駆動回路
の構成を示す回路図である。
【図11】従来のDCパルスメモリ型プラズマディスプ
レイ装置の陽極駆動回路装置における陽極駆動回路の構
成を示す回路図である。
レイ装置の陽極駆動回路装置における陽極駆動回路の構
成を示す回路図である。
【図12】補助陽極駆動回路の動作を示す駆動タイミン
グ図である。
グ図である。
【図13】電力回収回路の構成を示す回路図である。
【図14】陽極駆動回路の動作を示す駆動タイミング図
である。
である。
1 補助陽極駆動回路 2 陽極駆動回路 3 プッシュプル回路 4 電力回収回路 5 補助陽極駆動回路 6 陽極駆動回路 7 補助陽極駆動回路 8 2端子回路
Claims (7)
- 【請求項1】 ハイサイド側電界効果トランジスタおよ
びローサイド側電界効果トランジスタからなり共通ライ
ンを駆動するプッシュプル回路と、前記共通ラインに接
続した電力回収回路と、前記共通ラインに接続され前記
共通ラインの電圧に基づいて駆動電圧を出力する補助陽
極駆動回路および陽極駆動回路とを備えたDCパルスメ
モリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置。 - 【請求項2】 補助陽極駆動回路が共通ラインの電圧を
昇圧して出力する昇圧手段からなる請求項1記載のDC
パルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回
路装置。 - 【請求項3】 昇圧手段が昇圧器である請求項2記載の
DCパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆
動回路装置。 - 【請求項4】 補助陽極駆動回路が共通ラインの電圧を
コンデンサによる容量結合により出力するとともにダイ
オードを介して出力電圧の片方の電位側を固定する容量
結合回路である請求項1記載のDCパルスメモリ型プラ
ズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置。 - 【請求項5】 陽極駆動回路が、各出力端を各陽極にそ
れぞれ接続し、前記各出力端をグラウンドラインに接続
する状態と共通ラインに接続する状態との切り換えを行
う半導体スイッチ群からなる請求項1記載のDCパルス
メモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装
置。 - 【請求項6】 補助陽極駆動回路が共通ラインの電圧を
コンデンサによる容量結合により出力するとともにダイ
オードを介して出力電圧の片方の電位側を固定する容量
結合回路であり、陽極駆動回路が、各出力端を各陽極に
それぞれ接続し、前記各出力端をグラウンドラインに接
続する状態とツェナーダイオードを介して共通ラインに
接続する状態との切り換えを行う半導体スイッチ群から
なる請求項1記載のDCパルスメモリ型プラズマディス
プレイ装置の陽極駆動回路装置。 - 【請求項7】 補助陽極駆動回路が共通ラインの電圧を
コンデンサによる容量結合により出力するとともにダイ
オードを介して出力電圧の片方の電位側を固定する容量
結合回路からなり、陽極駆動回路が、各出力端を各陽極
にそれぞれ接続し、前記各出力端をグラウンドラインに
接続する状態と2端子回路を介して共通ラインに接続す
る状態との切り換えを行う半導体スイッチ群からなり、
抵抗器およびツェナーダイオードの直列回路と前記抵抗
器の電圧降下を検出して前記抵抗器および前記ツェナー
ダイオードに流れる電流を一定にするように分流させる
半導体素子とダイオードとを並列に接続して前記2端子
回路を構成した請求項1記載のDCパルスメモリ型プラ
ズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7182490A JPH0934398A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | Dcパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7182490A JPH0934398A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | Dcパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0934398A true JPH0934398A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16119201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7182490A Pending JPH0934398A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | Dcパルスメモリ型プラズマディスプレイ装置の陽極駆動回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0934398A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1193673A3 (en) * | 2000-09-29 | 2004-12-08 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | Capacitive-load driving circuit capable of properly handling temperature rise and plasma display apparatus using the same |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP7182490A patent/JPH0934398A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1193673A3 (en) * | 2000-09-29 | 2004-12-08 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | Capacitive-load driving circuit capable of properly handling temperature rise and plasma display apparatus using the same |
US7078865B2 (en) | 2000-09-29 | 2006-07-18 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | Capacitive-load driving circuit capable of properly handling temperature rise and plasma display apparatus using the same |
US7737641B2 (en) | 2000-09-29 | 2010-06-15 | Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited | Capacitive-load driving circuit capable of properly handling temperature rise and plasma display apparatus using the same |
US8928646B2 (en) | 2000-09-29 | 2015-01-06 | Hitachi Maxell, Ltd. | Capacitive-load driving circuit and plasma display apparatus using the same |
US9305484B2 (en) | 2000-09-29 | 2016-04-05 | Hitachi Maxell, Ltd. | Capacitive-load driving circuit and plasma display apparatus using the same |
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