JPH0933662A - 赤外線発生物体検知装置 - Google Patents

赤外線発生物体検知装置

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JPH0933662A
JPH0933662A JP20788695A JP20788695A JPH0933662A JP H0933662 A JPH0933662 A JP H0933662A JP 20788695 A JP20788695 A JP 20788695A JP 20788695 A JP20788695 A JP 20788695A JP H0933662 A JPH0933662 A JP H0933662A
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JP
Japan
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threshold value
detection
human body
detection signal
threshold
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JP20788695A
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English (en)
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Yukihiro Uchida
行洋 内田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線発生物体の存在有無の判定に用いる閾
値を背景温度のばらつきや温度変化に対応して適切な値
に自動的に調整でき、赤外線発生物体の存在有無を高精
度に検知できるようにする。 【解決手段】 人体検知装置2は、室内Rに設置された
検出器3と、コントローラ9と、表示装置13等から構
成される。また、検出器3は複数個の検出素子を備え、
各検出素子により人体1から発する赤外線を検出し検出
信号としてそれぞれ出力する。そして、コントローラ9
は、各検出信号と記憶した各閾値とを比較して人体1の
存在有無を判定し、各判定信号をそれぞれ出力する。さ
らに、コントローラ9は、各測定領域の温度変化に追従
させて対応する閾値を一定時間毎に更新記憶する。そし
て、表示装置13は各判定信号に基づいて、人体1を検
知した検出素子に対応するモニタランプ13Aを点灯さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば人体等の赤
外線発生物体(以下、物体という)から発生する赤外線
を検出し、測定領域内に輻射エネルギ・レベルが所定値
より高い物体が存在するか否かを判定するのに用いて好
適な赤外線発生物体検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、測定領域内の赤外線発生物体か
ら発生する赤外線を検出信号として検出する赤外線検出
手段と、該赤外線検出手段から出力される検出信号に基
づいて該検出信号が予め記憶された所定の閾値よりも大
きいか否かを判定し大きいときに赤外線発生物体が存在
するという判定信号を出力する物体存在判定手段とから
なる赤外線発生物体検知装置は、例えばある測定領域に
人体等が存在するか否かの認識を行う人体有無検知装置
等に広く用いられている。
【0003】この種の従来技術による赤外線発生物体検
知装置の赤外線検出手段としては、例えば焦電型センサ
等が用いられ、測定領域で発生する赤外線の輻射エネル
ギを検出することにより、間接的に測定領域内の温度を
検出する。そして、この焦電型センサは輻射エネルギの
大きさに伴って起電圧(ランプ電気)が変化するもの
で、測定領域に人体等の表面温度が高い物体が存在する
場合と存在しない場合とでは異なる検出温度になること
を利用して起電力の大小で人体等の物体の存在を検知し
ている。
【0004】即ち、焦電型センサから出力される検出信
号を、焦電型センサに付設された電子回路等によって、
この検出信号と所定の閾値との大小を比較することによ
り、物体の存在有無を容易に判定することができる。
【0005】なお、閾値は、測定領域に物体が存在しな
い状態での背景温度を基準に設定された値であり、検出
信号がこの閾値以上であれば測定領域内に人体等が存在
すると判定し、閾値未満であれば存在しないと判定する
ようになっている。
【0006】一方、焦電型センサを複数個配列した焦電
型アレイセンサは、複数個の焦電型センサを検出素子と
して1次元または2次元に配列することによって構成さ
れ、各検出素子の測定領域を画素として互いに隣接させ
ることにより、焦電型アレイセンサの検知する情報をマ
トリックスとして出力できるようにしている。
【0007】そして、各検出素子からそれぞれ出力され
る検出信号をコントロールユニット等に入力し、コント
ロールユニット内でそれぞれの検出信号を所定の閾値と
比較して物体の存在有無を各測定領域(各画素)毎に判
定することにより、広い範囲の測定領域に存在する物体
の存在有無を検知するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術においては、測定領域の通常状態における背景温
度(物体が存在しない状態における検出温度)に基づい
て閾値を予め設定し、赤外線発生物体検知装置の作動中
は閾値を一定値に固定しているため、背景温度が変化し
た場合に誤検知を起こす場合がある。
【0009】即ち、例えば暖房および日照等により室温
が上昇した場合、背景温度も上昇してこの背景温度が設
定された閾値を越えたときには、物体が存在するとして
誤検知してしまう。これを防止するためには、赤外線発
生物体検知装置を設置した後に閾値の調整を人為的に行
う必要があり、仮りに閾値を適切な値に調整できたとし
ても、その調整作業のために多大な工数およびメンテナ
ンスコストを要するという問題がある。
【0010】また、反対に冷房により室温が低下した場
合、人体等の表面温度も冷気の影響で低下するため、人
体からの輻射エネルギも小さくなり、センサからの検出
信号が設定された閾値よりも低くなり、人体が存在しな
いという誤検知を行う場合がある。特に、人体に着用す
る衣服や頭髪等の表面温度は、冷暖房および日照等の影
響を受けて変化するため、背景温度が変化する測定領域
では人体の存在有無を正確に検知することが困難になる
という問題がある。
【0011】さらに、従来技術の赤外線検出手段に焦電
型アレイセンサを用いた場合には、一定の閾値を各検出
素子間で共有しているため、冷暖房の周辺や窓際の日照
部分等の局所的に背景温度が異なるような場所では、上
述したように人体の検知が困難となる場合があり、また
閾値を調整した場合でも、全ての検出素子に対して適切
な値となるように閾値を設定することは極めて困難であ
る。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題を鑑みな
されたもので、背景温度のばらつきや温度変化に対応し
て閾値を適切な値に自動的に調整し、赤外線発生物体の
存在有無を高精度に検知することのできる赤外線発生物
体検知装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による赤外線発生
物体検知装置は、測定領域内の赤外線発生物体から発生
する赤外線を検出信号として検出する赤外線検出手段
と、該赤外線検出手段から出力される検出信号に基づい
て該検出信号が予め記憶された所定の閾値よりも大きい
か否かを判定し大きいときに赤外線発生物体が存在する
という判定信号を出力する物体存在判定手段とから構成
される。
【0014】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1に記載の発明が採用する構成の特徴は、前記物
体存在判定手段で用いられる閾値を所定時間毎に更新記
憶する閾値更新記憶手段を設けたことにある。
【0015】また、請求項2に記載の発明では、予め記
憶された閾値より検出信号が小さいときに閾値を検出信
号よりも一定値だけ上昇させた値に更新記憶するように
設けたことにある。
【0016】そして、請求項3に記載の発明では、前記
赤外線検出手段を複数個の検出素子によって構成したこ
とにある。
【0017】さらに、請求項4に記載の発明では、前記
赤外線検出手段を複数個の検出素子によって構成すると
共に、前記閾値更新記憶手段は予め記憶された閾値より
検出信号が小さいときに閾値を検出信号よりも一定値だ
け上昇させた値に更新記憶する第1の更新記憶手段と、
予め記憶された閾値より検出信号が大きいときに該検出
信号が出力された検出素子の閾値を隣接する各検出素子
の閾値の平均値として更新記憶する第2の更新記憶手段
とから構成したことにある。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明では、予め記憶されてい
る閾値を所定時間が経過する毎に更新記憶する閾値更新
記憶手段を設けたから、測定領域の背景温度が上昇した
ときには閾値も追従させて上昇させ、前記背景温度が下
降したときには閾値も下降させることができ、背景温度
の温度変化に追従させて閾値を一定の時間毎に自動的に
更新記憶することができる。
【0019】また、請求項2に記載の発明では、閾値更
新記憶手段は、検出信号が閾値より小さいときには測定
領域内に赤外線発生物体が存在せず、従って検出信号が
背景温度と等しいことを利用して、閾値を検出信号(背
景温度)よりも一定値だけ上昇させた値に更新記憶させ
るようにしたから、閾値を背景温度の変化に追従させて
更新記憶することができる。
【0020】そして、請求項3に記載の発明では、赤外
線検出手段を複数個の検出素子によって構成したから、
広い測定範囲における複数個の物体の存在有無を判定で
きる。
【0021】さらに、請求項4に記載の発明では、閾値
更新記憶手段は、検出信号が閾値より大きいとき、即ち
測定領域に物体が存在すると判定したときには、該閾値
を隣接する各検出素子の閾値の平均値によって更新記憶
するようにしたから、検出素子が赤外線発生物体の検知
状態であっても該検出素子に対応する閾値を背景温度に
対して更新記憶することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例による赤外
線発生物体検知装置を、図1ないし図8に基づいて説明
する。
【0023】まず、図1ないし図5は第1の実施例を示
す。
【0024】図において、1,1,…赤外線発生物体と
なる人体(3人のみ図示)を示し、該各人体1は後述す
る人体検知装置2の測定領域となる部屋R内に位置し
て、移動、静止、出入りを行っている。また、各人体1
は赤外線を発生する熱源となり、人体検知装置2により
その輻射エネルギが検出され、後述する表示装置13に
各人体1の人数および位置が表示されるようになってい
る。
【0025】2は本実施例による赤外線発生物体検知装
置としての人体検知装置を示し、該人体検知装置2は後
述の検出器3、コントローラ9および表示装置13等か
ら構成されている。
【0026】3は測定領域となる部屋Rの天井に配設さ
れた赤外線検出手段としての検出器を示し、該検出器3
は図2に示すように、後述する複数個(例えば16個)
の検出素子4,4,…等から構成され、該各検出素子4
は部屋Rから検出される赤外線を検出信号として出力
し、配線14を介してコントローラ9に出力するように
なっている。
【0027】4,4,…は検出器3の内部に位置して例
えば4行×4列の16個が2次元配列状に配置された検
出素子を示し、該各検出素子4は図2に示すように、該
当する測定領域から入射する赤外線を収束させるための
光学レンズ5と、例えばPZT(チタン酸ジルコニン酸
鉛)等から形成され、入射した赤外線を電圧に変換する
焦電体6と、該焦電体6と光学レンズ5との間に配設さ
れ、該光学レンズ5からの入射赤外線を一定の周期で断
続させるメカニカルチョッパ7と、焦電体6からの信号
を増幅して後述のコントローラ9に検出信号として出力
する信号処理回路8とから大略構成されている。
【0028】ここで、各検出素子4はそれぞれの測定領
域(いずれも図示せず)を互いに隣接するように設定さ
れ、全16個の測定領域によって部屋Rが過不足なく覆
われるようになっている。そして、該各検出素子4から
出力された検出信号は、信号処理回路8によって0〜
5.0[v] の電圧信号に変換され、検出器3からの出力
としてコントローラ9にそれぞれ入力される。
【0029】また、前記光学レンズ5は人体から発する
赤外線が透過可能な物質(例えばゲルマニウム,シリコ
ン等)からなる凸レンズ、または前記赤外線を実質的に
吸収しない物質(例えばポリエチレン等)からなるフレ
ネルレンズや凹面鏡等により構成されている。なお、各
焦電体6としては、例えば16個が4行×4列の2次元
配列状に一体形成された焦電型アレイセンサを用いても
よく、この場合は1個のメカニカルチョッパ7を焦電型
アレイセンサに対して設ければよい。
【0030】9は検出器3と表示装置13との間に配線
14を介して接続されたコントローラを示し、該コント
ローラ9は、検出器3の各検出素子4から出力された0
〜5.0[v] の検出信号(アナログ信号)をディジタル
信号に変換するA/D変換器10と、後述の演算処理器
11と、例えばRAM,ROM等からなる記憶手段とし
ての記憶エリア12とから大略構成されている。そし
て、コントローラ9は入力された各検出素子4の検出信
号を演算処理し、表示装置13に対して該各検出素子4
毎に対応した判定信号を出力する。
【0031】11は演算処理器を示し、該演算処理器1
1は物体存在判定手段としての人体判定処理と、閾値更
新記憶手段としての閾値学習処理とを行っており、前記
人体判定処理では、A/D変換器10でディジタル信号
に変換された検出信号と前記記憶エリア12に更新可能
に記憶された閾値とに基づいて人体1の存在を判定し、
前記閾値学習処理では、該判定に基づいて閾値を更新記
憶するようになっている。
【0032】即ち、人体判定処理では、16個の検出素
子4から出力される検出信号Vi (i =1〜16)[v]
を、該各検出素子4に対応して設けられた閾値Si (i
=1〜16)[v] とそれぞれ比較し,Vi ≧Si であれ
ば該当する測定領域内に人体1が存在すると判定して
「1」(検知)の判定信号をそれぞれ出力し、Vi <S
i であれば「0」(非検知)の判定信号をそれぞれ出力
するようにしている。
【0033】ここで、各閾値Si は、該当する測定領域
に人体1が存在しない場合の検出信号(以下、背景信号
という)よりも若干高い電圧値になるように、後述の閾
値学習処理によりそれぞれ設定されるものであり、該各
閾値Si は人体1が存在する場合の検出信号と背景信号
とを判別する境界値となっている。
【0034】そして、閾値学習処理では、各検出素子4
の検出信号Vi に対して「0」(非検知)の判定信号が
出力された場合(Vi <Si )、即ち測定領域には人体
1が存在しない場合には、検出信号Vi が背景信号に等
しいことを利用して、閾値Si を次に示す数1によって
それぞれ更新記憶している。
【0035】
【数1】Si =Vi +ΔS
【0036】また、閾値学習処理は図3のプログラム中
のステップ3に示すように、演算処理器11に内蔵され
たタイマに連動するタイマ変数Tを用いて、5秒に1回
の割合で行われるようになっている。
【0037】従って、各閾値Si は、5秒に1回の割合
で該各閾値Si に対応する測定領域に人体1が存在する
か否かを判定され、人体1が存在しない場合にのみ、検
出信号Vi よりもΔSだけ高い値にそれぞれ更新記憶さ
れる。これにより、各閾値は測定領域の背景信号(背景
温度)からΔSだけ高い値を常に保持し、背景温度に追
従するようになっている。
【0038】ここで、ΔS[v] とは閾値設定変数として
予め定められた一定値で、閾値Siを背景信号よりも閾
値設定変数ΔSだけ高めに設定することにより、例えば
ノイズ等により背景信号が僅かに変動する場合でも、背
景信号と人体1が存在する場合の検出信号とを正確に判
別できるようにしている。そして、人体1が測定領域に
存在していても、例えば床面に座ったり横臥した場合に
は、人体1と検出器3との離間距離が長くなり、検出信
号と背景信号との差が温度差に換算して0.3〜0.5
[℃] まで減少するため、閾値設定変数ΔSは例えば
0.3 [℃] の温度に相当する電圧値に設定するのがよ
い。
【0039】12はコントローラ9内に配設された記憶
エリアを示し、該記憶エリア12はROM,RAM等の
記憶素子から構成され、図3に示す人体判定処理、図4
に示す閾値学習処理等を格納すると共に、各閾値Si を
読出し,書込み可能に記憶できるようになっている。
【0040】13はコントローラ9の演算処理器11か
ら出力された各判定信号に基づいて判定結果を表示する
表示装置を示し、該表示装置13は図1中に1〜16の
番号を付して示すように、例えば4行×4列からなる1
6個のモニタランプ13Aによって構成され、該各モニ
タランプ13Aは16個の検出素子4に対応している。
これにより、人体検知装置2は検知した各人体1の人数
と位置を表示装置13に表示するようになっている。
【0041】即ち、演算処理器11は各検出素子4から
の検出信号に基づいて人体1の存在(検知)有無の判定
信号を、例えば「1」(検知),「0」(非検知)とし
て各検出素子4毎に出力し、該当するモニタランプ13
Aは、例えば点灯等の手段により人体1の検知を表示す
るようになっている。例えば、図1においては部屋Rに
存在する3人の人体1が検知され、該各人体1の存在位
置に対応する5,7,14番のモニタランプ13Aが点
灯(図1中では斜線で示す)した状態を示している。
【0042】本実施例による人体検知装置2は上記の如
き構成を有するもので、次に図3および図4に基づいて
コントローラ9で行う人体判定処理および閾値学習処理
について説明する。
【0043】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1では16個全ての閾値Si を最大値である5.0
[v] にイニシャライズする。ここで、各閾値Si は最大
値に設定されるため、最初の閾値学習処理(ステップ5
参照)において検出信号Vi は必ず閾値Si よりも小さ
くなるから、各閾値Si は後述するように検出信号Vi
基づいた値に更新記憶され、測定領域の背景信号に追従
するようになる。また、ステップ1では、演算処理器1
1に内蔵されたタイマに連動するタイマ変数Tを5秒
(閾値学習処理を行うタイミング)に設定し、人体検知
装置2の電源投入時に直ちに閾値学習処理を行うように
している(ステップ3参照)。
【0044】次に、ステップ2では各検出素子4から出
力された最新の検出信号Vi を読込み、ステップ3で
は、タイマ変数Tにより計測されている前回の閾値学習
処理を行ってからの経過時間が、5秒以上か否かを判定
している。
【0045】そして、ステップ3で「YES」と判定さ
れた場合は、前回の閾値学習処理から5秒経過したか
ら、ステップ4に移行してタイマ変数Tをリセットし、
次回の閾値学習処理を行うタイミングの計測を開始する
と共に、ステップ5で今回の閾値学習処理を行う。
【0046】一方、ステップ3で「NO」と判定した場
合には、閾値学習処理を行わずにステップ6の判定信号
処理に移行し、前記ステップ2で読込んだ各検出信号V
i に基づいて、各測定領域毎に人体1が存在するか否か
の判定を行い、表示装置13に判定信号を出力する。即
ち、各検出信号Vi が該当する閾値Si 未満であればス
テップ7で判定信号「0」を出力し、閾値Si 以上であ
ればステップ8で判定信号「1」を出力することによ
り、表示装置13では判定信号「1」に該当するモニタ
ランプ13Aを点灯させるようになっている。
【0047】また、ステップ6が終了すると再びステッ
プ2に戻って次回の各検出信号Vmを読込むように構成
しており、ステップ2〜6間で閉ループを形成している
から、人体検知装置2の作動中は人体判定処理を継続し
て行いつつ、5秒に1回の割合で閾値学習処理を行うよ
うになっている。
【0048】ここで、ステップ3で「YES」と判定し
た場合にはステップ5の閾値学習処理に移り、ステップ
5は、図4に示すステップ11〜17の処理を行う。
【0049】まず、ステップ11では繰返し処理用の補
助変数であるm をm =1にイニシャライズする。また、
ステップ12〜16においては、前記各閾値Si および
各検出信号Vi を各閾値Sm および各検出信号Vm とし
て記述し、変数m を1〜16まで「1」ずつ歩進しなが
ら繰り返し処理を行うことにより、全ての検出素子にお
いて閾値Sm を検出信号Vm に基づいて学習させるよう
になっている。
【0050】そして、ステップ12では、検出信号Vm
と該当する閾値Sm についてVm ≧Sm か否かを判定
し、「YES」と判定した場合は、該当する測定領域に
は人体1が存在しているから検出信号Vm は背景信号と
は異なり、背景信号に基づいて閾値Sm を更新記憶する
ことができないため、閾値Sm の更新記憶は行わずにス
テップ15に移行する。一方、「NO」と判定した場合
は、該当する測定領域には人体1が存在せず検出信号V
m は背景信号とみなすことができるから、ステップ13
に移行して閾値Sm を更新記憶する。
【0051】ステップ13では、閾値Sm を前記数1に
基づいて、背景信号である検出信号Vm と閾値設定変数
ΔSによって更新し、ステップ14で更新された閾値S
m を記憶エリア12に記憶する。
【0052】また、ステップ15では繰返し用の補助変
数m が16か否かを判定しており、「YES」と判定さ
れた場合は、16個全ての閾値Sm についての学習を終
了したことになるからステップ17に移り、ステップ1
7で閾値学習処理を終了し、図3に示すステップ6にリ
ターンする。一方、ステップ15で「NO」と判定した
場合は、まだ学習を行っていない閾値Sm が存在するか
ら、ステップ16に移行してm を「1」だけ歩進させ、
ステップ12に戻って他の閾値Sm の閾値学習処理を続
行するようになっている。
【0053】このように、本実施例による人体検知装置
2では、人体1が存在しないという検出信号、即ち背景
信号を検出している測定領域の閾値を、前記背景信号よ
りも一定値だけ上昇させた値に更新記憶し、各閾値が対
応する測定領域の背景信号に追従するようにしたから、
測定領域の温度等が変化して背景信号が変化した場合で
も、閾値を背景信号に追従させて該背景信号より一定値
だけ大きい値に自動的に更新記憶することができる。
【0054】ここで、本実施例による人体検知装置2を
用いて人体1の検知を行った場合の検出信号と閾値およ
び人体1の判定信号の動作を、図5に基づいて説明す
る。
【0055】図中、上段は測定領域における人体1の存
在状態を「有」(存在する)、「無」(存在しない)と
して示し、中段は人体検知装置2が人体1を検知したか
否かの判定信号を「1」(検知)、「0」(非検知)と
して示す。また、下段では検出信号Vi と閾値Si を示
すと共に、従来技術による一定値に固定された閾値So
を、例えば2.0[v] として示している。
【0056】そして、人体検知装置2に電源を投入した
直後の領域Aでは、5.0[v] に初期設定された閾値S
i が、すぐに1回目の閾値学習処理により検出信号Vi
に追従して2.0[v] に更新されている。この場合、閾
値Si の初期値が最大値である5.0[v] に設定されて
いるから、検出信号Vi は該閾値Si より小さくなり、
図4中のステップ12で「NO」と判定されて閾値Si
が更新される。また、5秒経過した時点で2回目の閾値
学習処理のタイミングとなり、このときに人体1は存在
しない(図5中上段)から、閾値Si は上昇した検出信
号Vi に追従して若干上昇している。
【0057】次に、領域Bでは人体1の存在状態が
「有」となり、人体1からの赤外線により検出信号Vi
が閾値Si より大きくなって、検出信号Vi と閾値Si
の大小比較に基づく判定信号が「1」となり、中段に示
すように人体検知装置2は人体1を検知している。ま
た、すぐに人体1の存在状態は「無」となったため、検
出信号Vi は低下して閾値Si より小さくなり、判定信
号は「0」(非検知)となっているのが判る。
【0058】そして、領域Cでは測定領域の温度等が上
昇したために、人体1の存在状態が「無」であるのに背
景信号が上昇し、これを検出して検出信号Vi が上昇し
ている。しかし、閾値学習処理により閾値Si も検出信
号Vi と共に上昇しているから、検出信号Vi は閾値S
i を越えることなく、判定信号は「0」となって人体1
が存在しない状態を正しく判定することができている。
【0059】これに対し、従来技術の固定された閾値S
o の場合には、領域Cに示すように背景温度が上昇した
場合に、検出信号Vi が閾値So よりも大きくなり、人
体1が存在しないにも関わらず中段に二点鎖線で示す判
定信号「1」を出力し、人体1を誤検知してしまうこと
になる。
【0060】さらに、領域Dでは人体1が存在するた
め、検出信号Vi は閾値Si より大きくなり、人体1を
検知している。そして、この領域Dでは閾値学習処理の
タイミングが3回訪れているが、検出信号Vi が閾値S
i より大きいため、閾値学習処理における図4中のステ
ップ12の判定が「YES」となり、閾値Si は更新さ
れずに一定となっている。
【0061】また、領域Eでは測定領域の温度等が降下
したために背景信号が降下し、これに伴い検出信号Vi
も降下しているが、閾値学習処理により閾値Si も検出
信号Vi と共に降下しているから、例えば室温等の降下
によって表面温度が低下し、赤外線の発生が減少した状
態の人体1が測定領域に入ってきた場合でも、背景信号
に追従して小さくなっている閾値Si により、人体1の
存在を正確に検知することができる。
【0062】かくして、本実施例によれば、閾値を対応
する測定領域の背景信号に追従させて自動的に更新記憶
するようにしたから、背景信号が温度変化等により変化
した場合でも閾値を適切な値に変化させることができ、
物体が存在する場合の検出信号と背景信号とを正確に判
別でき、物体を確実に検知できる。
【0063】従って、赤外線発生物体検知装置の設置環
境にばらつきや経時変化等がある場合でも人為的な調整
等をすることなく、赤外線発生物体検知装置は物体の検
知を高精度に行うことができるから、赤外線発生物体検
知装置の検知機能および信頼性を大幅に向上できると共
に、調整等に費やすメンテナンスコストを節減すること
ができる。
【0064】そして、閾値を、背景温度に相当する検出
信号に閾値設定変数ΔSを加えた値に更新記憶するか
ら、閾値を背景信号に対して一定値だけ高い状態で該背
景信号に追従させることができ、例えばノイズ等により
背景信号が僅かに変動する場合でも、前記閾値設定変数
ΔSをこの変動幅より大きく設定することにより、ノイ
ズ等による検出信号の変動に影響されることなく人体1
の存在する場合の検出信号と背景信号とを正確に判別で
き、測定領域内の人体1を確実に検知することができ
る。
【0065】また、各検出素子4毎に閾値を設け、各閾
値を対応する測定領域の背景信号ににそれぞれ追従する
ようにしているから、例えば部屋Rの一部分のみで温度
等が変化し背景信号が変化した場合に、この部分に該当
する検出素子4の閾値だけを背景信号に追従させて自動
的に更新記憶することができ、各測定領域において人体
1をそれぞれ正確に検知することができる。
【0066】次に、図6ないし図8は本発明による第2
の実施例を示し、本実施例は前記第1の実施例とほぼ同
様の構成を有するものの、本実施例では閾値更新記憶手
段を、第1の閾値更新記憶手段としての第1の閾値学習
処理と、第2の閾値更新記憶手段としての第2の閾値学
習処理とから構成している。
【0067】また、本実施例における第1の閾値学習処
理(図7参照)は、第1の実施例における閾値学習処理
(図4参照)と同様に構成しており、従って本実施例の
人体判定処理の構成は図6に示すように、第1の実施例
の構成(図3参照)に対して前記第2の閾値学習処理を
加えた構成となっている。なお、本実施例における制御
ブロックの構成は第1の実施例と同一であるので、その
説明を省略し、処理動作の構成のみ説明するものとす
る。
【0068】図において、ステップ21〜25およびス
テップ27〜29では、第1の実施例で図3に示すステ
ップ1〜8と同様の処理を行っているものの、本実施例
においてはステップ26で第2の閾値学習処理に移行す
るようになっている。即ち、ステップ25において前記
第1の実施例における閾値学習処理と同様の第1の閾値
学習処理を行った後に、ステップ26で第2の閾値時学
習処理を行い、その後ステップ27の判定信号処理にリ
ターンする。
【0069】そして、ステップ27では図3のステップ
6と同様に、検出信号Vi ≧閾値Si か否かの判定を各
検出素子4に対して行い、判定結果に基づいてステップ
28で判定信号「0」を、またはステップ29で判定信
号「1」を出力するようになっている。
【0070】また、ステップ25の第1の閾値学習処理
は図7に示すように、人体1が存在しない測定領域の閾
値Si を対象として更新する背景信号検出時の学習処理
であるのに対し、ステップ26の第2の閾値学習処理
は、人体1が存在するため前記第1の閾値学習処理で更
新されていない閾値Si を対象として、該閾値Si を隣
接する各閾値Si に基づいて更新するようになってい
る。なお、ステップ25では図7に示すように、第1の
実施例において図4に示すステップ11〜17と同様の
処理をステップ31〜37として行っているので、その
説明を省略する。
【0071】そして、ステップ26の第2の閾値学習処
理では、図8に示すステップ41〜47の処理を行って
おり、ステップ41でイニシャライズした補助変数m を
1〜16まで1ずつ歩進させてステップ42〜44を繰
り返すことにより、全ての閾値Sm を学習させるように
なっている。
【0072】ここで、ステップ42では、Vm <Sm か
否かを判定し、「YES」と判定した場合は、該当する
測定領域には人体1が存在しないから、該測定領域の閾
値Sm はステップ25の第1の閾値学習処理によってす
でに更新されており、従って第2の閾値学習処理では閾
値Sm を更新記憶せずに、ステップ45へ移行して他の
閾値Sm の更新処理に移る。
【0073】一方、ステップ42で「NO」と判定した
場合は、Vm ≧Sm であり測定領域には人体1が存在す
るため、閾値Sm は第1の閾値学習処理により更新され
ていないから、ステップ43,44に移行して閾値Sm
を更新記憶する。
【0074】ここで、ステップ43では、閾値Sm に対
応する測定領域と測定領域が隣接する各閾値の総和平均
値として平均値S(m) を演算し、ステップ44でこの平
均値S(m) により閾値Sm を更新して記憶エリア12に
記憶する。
【0075】即ち、図1に示す表示装置13のマトリッ
クスに付した1〜16の番号を用いて説明すると、例え
ばm =7においてV7 <S7 が成立してS7 の更新記憶
を行う場合、7番の検出素子4と測定領域が隣接する8
個の検出素子4(2,3,4,6,8,10,11,1
2番の検出素子4)の各閾値を用いて次に示す数2によ
って平均値S(m) を演算する。
【0076】
【数2】S(4) ={S2+S3+S4+S6+S8+S10+ S11 +
S12}/8
【0077】なお、図1の表示装置13に示すマトリッ
クスの周辺部に位置する閾値Sm の平均値S(m) を演算
する場合、例えばm =4(m =12)の場合であれば3
個の閾値S3 ,S7 ,S8 (5個の閾値S7 ,S8 ,S
11,S15,S16)を用いて平均値S(4) またはS(12)の
記憶更新を行う。
【0078】また、ステップ45ではm が16となって
全ての閾値Sm の学習が終了したか否かを判定し、「Y
ES」と判定された場合はステップ47でリターンして
図6のステップ27に移り、一方「NO」と判定した場
合はステップ46でm を1だけ歩進させ、ステップ42
に戻るようになっている。
【0079】かくして、本実施例においても、前記第1
の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができるもの
の、本実施例では、人体1の存在する測定領域の閾値を
第2の閾値学習処理によって学習するようにしたから、
測定領域に人体1が存在するため第1の閾値学習処理で
更新記憶することができない閾値を、第2の閾値学習処
理により更新記憶することができ、各閾値は人体1の存
在有無に関わらず該当する測定領域の背景温度を学習を
行うことができる。
【0080】即ち、第2の閾値学習処理により、該当す
る閾値と測定領域を隣接する各閾値の平均値によって前
記閾値を更新するようにしたから、測定領域に人体1が
存在するため背景信号の変化を学習できない閾値を、当
該閾値の測定領域と隣接し比較的温度環境(背景信号)
が類似する各測定領域の閾値に基づいて推定し、該各閾
値の平均値をもって更新することができる。
【0081】従って、例えば人体1を検知した状態で測
定領域に温度変化等があっても、各閾値は該測定領域の
背景信号を学習してこれに追従することができ、各検出
素子4は、人体1の存在有無に関わらず誤検知を行うこ
となく人体1を正確に検知することができる。
【0082】なお、前記各実施例においては、閾値設定
変数ΔSをに温度に換算して0.3[℃] に相当する電
圧値として設定するのがよいとしたが、閾値設定変数Δ
Sの値は、人体1の存在有無による検出信号の差や、背
景信号のノイズ変動の度合および人体1の姿勢による検
出信号の変化幅に応じて適当な値に設定してよく、また
測定領域により適当な閾値設定変数ΔSの値が異なる場
合は、各測定領域毎に閾値設定変数ΔSを設けるように
してもよい。
【0083】また、閾値学習処理へ移行するタイミング
を図3のステップ3(図6のステップ23)に示すよう
に5秒に1回の割合としたが、これは実験結果等による
と一般的な環境における背景温度の変化率は5秒間に
0.3 [℃] 以下であり、前述したように閾値設定変数
ΔSを0.3 [℃] に設定した場合、該閾値設定変数Δ
Sは閾値の更新処理1回当たりの最小変化量であるか
ら、少なくとも5秒毎に閾値を更新すれば閾値が測定領
域の背景温度の変化率に追従できることに基づいて設定
されたものである。従って、背景温度の変化率および閾
値設定変数ΔSの設定値に応じて閾値学習処理を行うタ
イミングを、例えば1秒,4秒,10秒等の任意の時間
毎として設定してもよい。
【0084】そして、前記各実施例においては、人体検
知装置2の初回電源投入時における各閾値の初期値を、
例えば初回読込み時の全検出信号の最小値をもって設定
するようにし、初回電源投入時に測定領域に存在する人
体1を検知できるようにしてもよい。
【0085】さらに、前記各実施例においては、各閾値
学習処理を判定信号処理(図3のステップ6および図6
のステップ27)とは独立な処理(サブルーチン処理)
として構成したが、本発明はこれに限らず、各閾値学習
処理を判定信号処理に組込み、各閾値学習処理および判
定信号出力にてそれぞれ行っている検出信号と閾値との
大小比較を1個のステップとして共有してもよい。
【0086】さらにまた、前記各実施例においては、赤
外線を検出する素子として16個の焦電体6を用いた
が、本発明はこれに限らず、焦電帯6と同様の波長帯域
に感度を有する、例えばボロメータまたはサーモパイル
等からなる素子を採用しても良く、また素子の個数は、
1個以上の任意の個数、例えば24個,144個,51
2個等の個数とすることができる。
【0087】そして、前記各実施例においては、図1に
示すように人体検知装置2のコントローラ9を表示装置
13側に設けたが、該コントローラ9は検出器3側に設
けてもよく、さらには検出器3に内蔵する構成としても
よい。
【0088】また、前記各実施例においては、人体検知
装置2の出力側には表示装置13を設け、例えば室内R
における人体1を表示するようにしたが、本発明はこれ
に限らず、例えば人体検知装置2の出力側に空調装置の
送風方向の制御装置を接続し、人体検知装置2を人体1
を検知した方向に自動的に送風する自動送風装置等とし
て構成してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、予め記憶されている閾値を所定時間毎に更
新記憶する閾値更新記憶手段を設けたから、測定領域の
背景温度の温度変化に所定時間毎に追従させて閾値を自
動的に更新記憶することができ、背景温度が変化した場
合でも、物体の存在する場合の検出信号と背景だけによ
る検出信号とを正確に判別でき、物体を確実に検知する
ことができる。
【0090】また、請求項2に記載の発明によれば、閾
値更新記憶手段は、予め記憶された閾値より検出信号が
小さく、該検出信号を測定領域の背景温度として検出し
たときには、閾値を該検出信号よりも一定値だけ上昇さ
せた値に更新記憶させるようにしたから、閾値を背景温
度よりも一定値だけ高い状態で該背景温度の変化に追従
させることができ、例えばノイズ等により検出信号が僅
かに変動する場合でも、前記一定値をこの変動幅よりも
大きい値として設定することにより、ノイズ等の影響を
受けることなく物体を確実に検知することができる。
【0091】そして、請求項3に記載の発明によれば、
赤外線検出手段を複数個の検出素子によって構成したか
ら、広い測定範囲における複数個の物体を同時に検知す
ることができ、これにより赤外線発生物体検知装置によ
る物体の検知能力を大幅に向上させることができる。
【0092】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
閾値更新記憶手段は、予め記憶された閾値より検出信号
が大きく、測定領域内に物体が存在するときの閾値を隣
接する各閾値の平均値として更新記憶するようにしたか
ら、測定領域に物体が存在する検出素子の閾値を、該検
出素子と隣接し背景温度が比較的近い各検出素子の閾値
の平均値により更新記憶することができる。これによ
り、各検出素子は物体を検知した状態で背景温度が変化
しても、閾値を背景温度に追従させることができ、各検
出素子は物体を正確に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による赤外線発生物体検
知装置が適用された人体検知装置等を示す全体図であ
る。
【図2】図1中の人体検知装置を示す制御ブロック図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例による人体判定処理を示
す流れ図である。
【図4】図3中の閾値学習処理を示す流れ図である。
【図5】本発明の第1の実施例による赤外線発生物体検
知装置を作動させた場合の検出信号,判定信号,閾値等
の波形を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例による人体判定処理を示
す流れ図である。
【図7】図6中の第1の閾値学習処理を示す流れ図であ
る。
【図8】図6中の第2の閾値学習処理を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
1 人体(赤外線発生物体) 2 人体検知装置(赤外線発生物体検知装置) 3 検出器(赤外線検出手段) 4 検出素子 6 焦電体 9 コントローラ 12 記憶エリア 13 表示装置 R 部屋(測定領域) Vi ,Vm 検出信号 Si ,Sm 閾値 ΔS 閾値設定変数 S(m) 平均値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定領域内の赤外線発生物体から発生す
    る赤外線を検出信号として検出する赤外線検出手段と、
    該赤外線検出手段から出力される検出信号に基づいて該
    検出信号が予め記憶された所定の閾値よりも大きいか否
    かを判定し大きいときに赤外線発生物体が存在するとい
    う判定信号を出力する物体存在判定手段とからなる赤外
    線発生体検知装置において、前記物体存在判定手段で用
    いられる閾値を所定時間毎に更新記憶する閾値更新記憶
    手段を設けたことを特徴とする赤外線発生物体検知装
    置。
  2. 【請求項2】 前記閾値更新記憶手段は予め記憶された
    閾値より検出信号が小さいときに閾値を検出信号よりも
    一定値だけ上昇させた値に更新記憶してなる請求項1に
    記載の赤外線発生物体検知装置。
  3. 【請求項3】 前記赤外線検出手段は複数個の検出素子
    によって構成してなる請求項1または2に記載の赤外線
    発生物体検知装置。
  4. 【請求項4】 前記赤外線検出手段は複数個の検出素子
    によって構成すると共に、前記閾値更新記憶手段は予め
    記憶された閾値より検出信号が小さいときに閾値を検出
    信号よりも一定値だけ上昇させた値に更新記憶する第1
    の更新記憶手段と、予め記憶された閾値より検出信号が
    大きいときに該検出信号が出力された検出素子の閾値を
    隣接する各検出素子の閾値の平均値として更新記憶する
    第2の更新記憶手段とから構成してなる請求項1または
    2に記載の赤外線発生物体検知装置。
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