JPH0933404A - 水質測定装置 - Google Patents

水質測定装置

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JPH0933404A
JPH0933404A JP7264588A JP26458895A JPH0933404A JP H0933404 A JPH0933404 A JP H0933404A JP 7264588 A JP7264588 A JP 7264588A JP 26458895 A JP26458895 A JP 26458895A JP H0933404 A JPH0933404 A JP H0933404A
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JP
Japan
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sample water
water
dilution
sample
meter
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JP7264588A
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Inventor
Keiichiro Toyohara
慶一郎 豊原
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DKK Corp
Original Assignee
DKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料水を切り替えて測定する場合に、異なる液
量の計量器を複数設けること等によって装置が複雑かつ
大がかりになることや、高濃度の試料水について、高い
希釈率とするため微少量の試料水を計量することから生
じる測定誤差を回避した全りんまたは全窒素測定装置を
提供する。更に、加熱分解漕における密閉度をできる限
り高めた全りんまたは全窒素測定装置を提供する。 【構成】試料水計量器1と、試料水計量器1の上流側に
接続する希釈水計量器2の他に、希釈試料水計量器3を
試料水計量器1の下流側に設ける。希釈試料水計量器3
の下流側に分析部100を設けて希釈試料水を導入す
る。また、希釈試料水計量器3に加熱分解試薬注入口3
fを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水質測定装置、特
に測定対象成分の濃度が広範囲に変動しうる水質測定装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】水質測定装置、例えば全りん測定装置、
全窒素測定装置、COD計等においては、測定対象成分
の濃度に応じて分析部に導入する試料液を予め希釈して
いる。もし、測定対象成分の濃度が広範囲にわたる場合
は、適切な希釈率の希釈試料水を一定量分析部に導入し
ようとすると、その都度試料水と希釈水の双方の量を調
整する必要があった。
【0003】このように、希釈率を変化させる必要が生
じる水質測定装置として従来図4に示す構成のものが知
られている。すなわち、図4に示す従来例に係る水質測
定装置は、試料水計量器20と、希釈水計量器30と、
分析部100を備えている。
【0004】試料水計量器20には試料水入口21につ
ながる流路22が、希釈水計量器30には希釈水入口3
1につながる流路32がそれぞれ形成されている。ま
た、希釈水計量器30は流路33を介して、試料水計量
器20に接続されている。
【0005】本従来例に係る水質測定装置は、環境庁告
示第59号に準拠して全りんを測定するもので、その分
析部100は加熱分解槽50と、反応冷却槽60と、吸
光度計80を備えている。
【0006】加熱分解槽50には加熱分解試薬注入口5
1が設けられており、加熱分解試薬であるペルオキソ二
硫酸カリウム溶液が、ペルオキソ二硫酸カリウム溶液タ
ンク52から計量器53を介して供給されるように構成
されている。また、試料水計量器20からの流路54が
形成されている。
【0007】反応冷却槽60には、発色試薬であるモリ
ブデン酸アンモニウム溶液と、L−アスコルビン酸溶液
と、亜硫酸水素ナトリウム溶液が、それぞれのタンク6
1,62,63から計量器64,65,66を介して供
給されるように構成されている。また、加熱分解槽50
からの流路68と排水口110への流路69が形成され
ている。吸光度計80には反応冷却槽60からの流路8
1と排水口110への流路82が形成されている。
【0008】この水質測定装置によって試料水の分析を
行う場合、まず試料水入口21から流路22を介して導
入される試料水について測定対象濃度に応じた量を試料
水計量器20で計量する。次に希釈水入口31から流路
32を介して導入される希釈水について、試料水との合
計量が50mlとなるように希釈水計量器30で計量す
る。その後、希釈水計量器30内の希釈水を流路33、
試料水計量器20、流路54を経由して加熱分解槽50
に導入する。このとき、試料水計量器20内の試料水は
希釈水に押し出され洗い流される形で希釈水と共に加熱
分解槽50に導入される。
【0009】加熱分解槽において試料水と希釈水の混合
液、すなわち希釈試料水50mlに対して、加熱分解試
薬であるペルオキソ二硫酸カリウム溶液10mlが、ペ
ルオキソ二硫酸カリウム溶液タンク52から計量器53
を介して加熱分解試薬注入口51より加えられ、混合さ
れる。そして、120℃で30分加熱分解された後流路
68を経由して反応冷却槽60に全量導入される。
【0010】反応冷却槽60では加熱分解液を冷却す
る。そしてまずブランク測定のため、吸光度計80で、
反応冷却槽60から流路81を経由して冷却後の加熱分
解液の一部を吸引しつつ880nmで吸光度測定を行
い、流路82を経由して排水口110に排出する。その
後、流路69を経由して反応冷却槽内の加熱分解液を残
量が25mlとなるまで直接排水口110に排出する。
【0011】次に発色試薬であるモリブデン酸アンモニ
ウム溶液1mlと、L−アスコルビン酸溶液1mlが、
それぞれのタンク61,62から計量器64,65を介
して添加される。また、試料水に多量の塩化物イオンが
含まれる場合は、亜硫酸水素ナトリウム溶液1mlも添
加される。そして吸光度計80で、反応冷却槽60から
流路81を経由して反応液を吸引しつつ880nmで吸
光度測定を行い、流路82を経由して排水口110に排
出する。吸光度測定が終了した後の余剰の反応液は流路
69を経由して直接排水口110に排出される。
【0012】この装置で、異なる濃度の試料水を切り替
えて異なる希釈率の下で測定する場合は、分析部100
の加熱分解槽50に導入する希釈試料水は50mlであ
るので、試料を10倍に希釈した希釈試料水を得るため
には5mlの試料水と45mlの希釈水を、試料を10
0倍に希釈した希釈試料水を得るためには0.5mlの
試料水と49.5mlの希釈水をそれぞれ計量する必要
があった。
【0013】この場合、試料水と希釈水の双方につい
て、異なる液量の計量器を複数設けるか、あるいは数種
の液量を計量できる可変計量器を設けることとなり、装
置が複雑かつ大がかりなものとなった。また、試料水計
量器で0.5mlの試料水を計量する場合、量が僅かな
ため充分な計量精度が得られなかった。
【0014】さらに、加熱分解槽は120℃の温度とす
るために大気圧以上の圧力を保つ必要がありできる限り
外部と遮断した状態で構成するのが望ましいが、希釈試
料水を導入する流路54の接続口と、反応冷却槽への流
路68の接続口と、排出口への流路の接続口(図示せ
ず)の他に加熱分解試薬の注入口51も設けなければな
らず、密閉度の点で問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
に鑑み、試料水の切り替え等により測定対象成分の濃度
が広範囲に変動しうる水質測定装置であっても、異なる
液量の計量器を複数設けることや、あるいは数種の液量
を計量できる可変計量器を設けることにより、装置が複
雑かつ大がかりになることをできる限り回避することを
目的とする。また、他の目的は、測定対象の濃度が高い
場合において、高い希釈率とするため微少量の試料水を
計量することから生じる測定誤差を回避することであ
る。更に他の目的は、前記分析部が分析に先立ち試料水
を加熱分解する加熱分解槽を有する水質測定装置である
場合に、加熱分解槽における密閉度をできる限り高める
ことである。また、他の目的は、試料水中の全りんまた
は全窒素を精度良く、かつ効率よく測定する水質測定装
置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は所定量の試料水
を計量する試料水計量器と、該試料水計量器の上流側に
接続して所定量の希釈水を計量する希釈水計量器と、前
記試料水計量器の下流側に接続して試料水と希釈水が導
入される分析部を設けた水質測定装置において、前記試
料水計量器と前記分析部との間に、試料水と希釈水が混
合してなる希釈試料水の所定量を計量する希釈試料水計
量器を介装したことを特徴とする水質測定装置を提供
し、上記目的を達成したものである。
【0017】また、前記分析部が分析に先立ち試料水を
加熱分解する加熱分解槽を有する前記水質測定装置であ
って、かつ、前記希釈試料水計量器に加熱分解試薬注入
口を設けたことを特徴とする水質測定装置を提供するも
のである。また、測定対象成分が全りん又は全窒素であ
る前記水質測定装置を提供するものである。
【0018】本発明に係る水質測定装置においては、ま
ず試料水計量器において試料水を計量する。このとき、
希釈試料水全体の量を一定にすることを考慮して微少量
の希釈試料を計量する必要はなく、充分な計量精度を保
てる量を計量する。尚、試料水の量を決めるにあたり希
釈水の量を一定として計算した値を用いれば、単一の計
量量を持つ希釈水計量器1つを用い試料水のみ異なる量
を計量できるようにすれば、異なる希釈率の希釈試料水
を得ることができる。
【0019】次に、この試料水計量器の上流側に接続す
る希釈水計量器で、所望の希釈率となるよう希釈水を計
量する。そしてこの計量した希釈水を試料水計量器を経
由して、試料水と共に希釈試料水計量器に導入する。希
釈試料水計量器には、試料水と希釈水の合計量が導入さ
れるがこの合計量はその後の分析部に導入されるべき量
と同量またはそれ以上とする。そして、希釈試料水計量
器において分析部に導入すべき所定量を計量し、余剰の
希釈試料水は排出する。
【0020】もし、分析部が分析に先立ち試料水を加熱
分解する加熱分解槽を有するのであれば、余剰の希釈試
料水排出後、加熱分解試薬注入口から加熱分解試薬を添
加し希釈試料水計量器内で希釈試料水と混合の上加熱分
解槽に導入する。この場合、加熱分解槽の開口部は、そ
の後の吸光度分析等を行う部分への導出部と排水口への
導出部を除けば、希釈試料水計量器からの導入部だけと
なり、希釈試料水と加熱分解試薬を別個に注入する場合
に比べて加熱時における加熱分解槽の密閉度を増すこと
ができる。
【0021】このように、試料水の希釈を必要とする水
質測定装置、または分析部が分析に先立ち試料水を加熱
分解する加熱分解槽を有する水質測定装置としては、環
境庁告示第59号やJIS(日本工業規格)K0102
等に準拠して全りんまたは全窒素の測定を行う装置があ
り、本発明を利用することにより精度よく測定ができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施の形
態例に基づいて説明する。図1は本発明に係る水質測定
装置の要部で、試料水計量器1と、希釈水計量器2と、
希釈試料水計量器3と、加熱分解槽4と、採水槽5とを
備えている。
【0023】試料水計量器1は計量容器1aと、試料水
注入管1b、1cと、フローコントローラー1dを備え
ている。試料水注入管1b、1eは計量容器1a内に異
なる高さで挿入されており、三方弁1eを介して合流
し、その端部は三方弁1fを介して試料水入口1gと排
水口9に接続している。
【0024】希釈水計量器2は計量容器2aと、希釈水
導入導出管2bと、希釈水排出管2cを備えている。希
釈水導入導出管2bは、三方弁2dを介して、端部が採
水槽5に接続する希釈水導入管2eと、端部が試料水計
量器1に接続する希釈水導出管2fに接続している。希
釈水排出管2cは、二方弁2gを介して排水口9に接続
している。
【0025】採水槽5には希釈水入口5aに接続する採
水管5bが、採水槽5内に設置された筒体5cの底部付
近に挿入されている。採水槽5内の液面は、フローコン
トローラー(図示せず)等によりこの筒体5cの上部と
ほぼ同一になるようにされている。また、希釈水導入管
2eの端部は筒体5c外部の底部付近に挿入されてい
る。
【0026】希釈試料水計量器3には、試料水計量器1
からの希釈試料水導入管3aと、加圧空気入口3bから
の空気導入管3cが、二方弁3d、3eを介して接続し
ている。また、加熱分解試薬注入口3fが設けられてお
り、加熱分解試薬計量器3gからの加熱分解試薬注入管
3hが、二方弁3iを介して接続している。さらに、加
熱分解槽4に接続する希釈試料水導出管3jが、二方弁
3kを介して接続しており、その端部は希釈試料水計量
器3の底部まで挿入されている。また、排水口9に二方
弁3pを介して接続する希釈試料水排出管3nの端部
が、所定の高さまで挿入されている。
【0027】加熱分解槽4は分析部の一部であり、加熱
分解後の加熱分解液は、2方弁4bを介装した加熱分解
液導出管4aを介して、その後の分析過程(図示せず)
に供せられるように構成されている。また、加熱分解槽
4には排水口9への排出路4cが設けられており、二方
弁4dが介装されている。
【0028】本発明は上記のように構成されており、以
下、その作用につい説明する。図1において、まず、三
方弁1fの試料水入口側と試料水注入管1b、1c側を
開放し、排水口9側を閉じると共に、三方弁1eの三方
弁1f側と試料水注入管1b側を開放し試料水注入管1
c側を閉じて、液面がフローコントローラーのコントロ
ール位置xとなるまで試料水を計量容器1a内に導入す
る。その後、三方弁1fの試料水入口1g側を閉じ、排
水口9側を開放すると、計量容器1a内の試料水は試料
水注入管1bの上端部と同じ高さの液面yまで排出され
る。すなわち、液面yで決まる液量が計量される。も
し、三方弁1eの試料水注入管1c側を開放し試料水注
入管1b側を閉じて同様に試料水を注入、排出すれば、
試料水注入管1cの上端部と同じ高さの液面zで決まる
液量が計量される。
【0029】次に、三方弁2dの希釈水導入管2e側と
希釈水導入導出管2b側を解放し希釈水導出管2f側を
閉じると共に、二方弁2gを開放した状態で希釈水計量
器2の計量容器2a内に希釈水を導入する。計量容器2
a内がすべて希釈水で満たされて、余剰の希釈水が希釈
水排出管2cから排出されるようになったら、三方弁2
dの希釈水導入管2e側を閉じ、希釈水導入導出管2b
側と希釈水導出管2f側を開放し、かつ、二方弁3dを
開放することにより計量容器2a内の希釈水を、希釈水
導入導出管2b、希釈水導出管2f、試料水計量器1、
希釈試料水導入管3aを介して希釈試料水計量器3に導
出する。このとき計量容器2aの容量で決まる液量は、
試料水計量器1で計量される試料水の液量より大きく、
試料水計量器1内に計量されていた試料水は、希釈水に
押し出され洗い流され、すべて希釈試料水計量器3に希
釈水と共に導入される。
【0030】尚、希釈水計量器2に導入される希釈水
は、採水槽5を介して希釈水入口5aから導入される。
このとき、希釈水に当初から泡が混入していたり、採水
槽に導入された際泡が混入する虞れがあるが、これらの
泡は採水管5bから出た後筒体5cに沿って上昇し、筒
体5cの外部には拡散しない。また、採水槽5内の液面
は、この筒体5cの上部とほぼ同一になるようにされて
いるので、希釈水が筒体5cの上部から出る際に再度泡
を巻き込むことが少ない。さらに希釈水導入管2eの端
部は採水槽5の底部付近に設けられている。従って希釈
水計量器2側へ泡が送られて計量誤差を生じる心配はな
い。
【0031】希釈試料水計量器3では、試料水と希釈水
の全量が導入された後、両者を良く混合し、二方弁3
d、3i、3kをすべて閉じた上で、二方弁3e、3p
を開放し、加圧空気入口3bから空気導入管3cを介し
て加圧空気を導入する。すると、希釈試料水排出管3n
の端部と同一の液面まで希釈試料水が排水口9に排出さ
れる。すなわち、希釈試料水排出管3nの端部と同一の
液面で決まる液量が計量されるが、この液量は、分析部
に導入すべき希釈試料水の液量である。次に、二方弁3
eを閉じた後二方弁3iを開放し、加熱分解試薬計量器
3gから所定量の加熱分解試薬を加熱分解試薬注入管3
hを介して加熱分解試薬注入口3fより希釈試料水計量
器3に添加する。
【0032】このようにして、所定量の希釈試料水に所
定量の加熱分解試薬を予め添加した上で二方弁3d、3
i、3p、4bを閉じた状態の下で、二方弁3e、3
k、4dを開放し希釈試料水導出管3jを介して全量を
加熱分解槽4に加圧空気で圧送する。
【0033】加熱分解槽4では所定温度で所定時間希釈
試料水を加熱分解する。そして、二方弁3d、3i、3
p、4dを閉じた状態の下で、二方弁3e、3k、4b
を開放し加熱分解液導出管4aを介して、その後の分析
過程に供すべく全量を加圧空気で圧送する。
【0034】
【実施例】以下に本発明に係る水質分析計の具体例を示
す。まず、環境庁告示第59号に準拠して全りんを測定
する本発明に係る水質測定装置を図2に基づいて説明す
る。尚、図2において図4の装置と同一構成の部分には
同一参照符号を付してその説明を省略する。
【0035】本装置においては、試料水計量器20と加
熱分解槽50との間に流路91、92を介して希釈試料
水計量器90が介装されている。この希釈試料水計量器
90には、加熱分解試薬注入口93が設けられており、
ペルオキソ二硫酸カリウム溶液タンク52から計量器5
3を介して、所定量のペルオキソ二硫酸カリウム溶液が
供給されるように構成されている。さらに、希釈試料水
計量器90には、余剰の希釈試料水を排水口110に排
出するための流路94が設けられている。
【0036】この水質測定装置によって試料水の分析を
行う場合、まず試料水入口21から流路22を介して導
入される試料水について測定対象濃度を考慮しつつ計量
精度を確保するのに充分な量を試料水計量器20で計量
する。次に希釈水入口31から流路32を介して導入さ
れる希釈水について、一定量を希釈水計量器30で計量
する。その後、希釈水計量器30内の希釈水を流路3
3、試料水計量器20、流路91を経由して希釈試料水
計量器90に導入する。このとき、試料水計量器20内
の試料水は希釈水に押し出され洗い流される形で希釈水
と共に希釈試料水計量器90に導入される。
【0037】ここで、希釈試料水計量器90に導入され
る試料水と希釈水の合計量は、その後の加熱分解槽50
に導入すべき量である50ml以上とする。そして、試
料水と希釈水が混合された希釈試料水は50mlを残し
て流路94より排水口110に排出される。
【0038】次に、加熱分解試薬であるペルオキソ二硫
酸カリウム溶液10mlが、ペルオキソ二硫酸カリウム
溶液タンク52から計量器53を介して加熱分解試薬注
入口93より加えられ、混合される。そして、希釈試料
水は50mlとペルオキソ二硫酸カリウム溶液10ml
の混合液は、流路92を介して全量加熱分解槽50に導
入され120℃で30分加熱分解され、次いで流路68
を経由して反応冷却槽60に全量導入される。反応冷却
槽60に導入された後の手順は図4の装置と同一である
ので説明を省略する。
【0039】この装置で、異なる濃度の試料水を切り替
えて異なる希釈率の下で測定する場合は例えば以下のよ
うに行う。試料を10倍に希釈した希釈試料水を得るた
めには16.67mlの試料水と150mlの希釈水
を、希釈水計量器90に導入する。また、試料を100
倍に希釈した希釈試料水を得るためには1.52mlの
試料水と150mlの希釈水を希釈水計量器90に導入
する。この場合希釈試料水の液量は前者が166.67
ml、後者が151.52mlとなるが、それぞれ、希
釈水計量器において50mlを残して余剰分を排出する
ことができる。すなわち、試料水計量器においては充分
な計量精度を保ちつつ高い希釈倍率にも対応できる。ま
た、単一の計量量を持つ単一の希釈水計量器で異なる希
釈率に対応することができる。
【0040】尚、希釈水150mlの計量にあたって
は、計量量150mlの希釈水計量器を用いる方法の他
に、例えば、計量量50mlの希釈水計量器を3回動作
させても良い。また、例えば、計量量50mlの希釈水
計量器を1回ないし数回動作させることにより、複数の
希釈水計量量を段階的に得ることもできる。
【0041】次に環境庁告示第59号に準拠して全窒素
を測定する本発明に係る水質測定装置を図3に基づいて
説明する。本装置も、試料水計量器120と、希釈水計
量器130と、分析部200の他に希釈試料水計量器1
90を備えている。
【0042】試料水計量器120には試料水入口121
につながる流路122が、希釈水計量器130には希釈
水入口131につながる流路132がそれぞれ形成され
ている。また、希釈水計量器130は流路133を介し
て、試料水計量器120に接続されている。
【0043】本装置においても、試料水計量器120と
分析部200内の加熱分解槽150との間に流路19
1、192を介して希釈試料水計量器90が介装されて
いる。この希釈試料水計量器190には、加熱分解試薬
注入口193、194が設けられており、ペルオキソ二
硫酸カリウム溶液タンク152から計量器153を介し
て所定量のペルオキソ二硫酸カリウム溶液が、また、水
酸化ナトリウム溶液タンク155から計量器156を介
して所定量の水酸化ナトリウム溶液が供給されるように
構成されている。さらに、希釈試料水計量器190に
は、余剰の希釈試料水を排水口210に排出するための
流路195が設けられている。
【0044】本装置の分析部200は前述の加熱分解槽
150と、反応冷却槽160と、紫外線吸光度計180
を備えている。反応冷却槽160には、pH調節試薬で
ある塩酸溶液が、塩酸溶液タンク161から計量器16
2を介して供給されるように構成されている。また、加
熱分解槽150からの流路168と排水口210への流
路169が形成されている。紫外線吸光度計180には
反応冷却槽160からの流路181と排水口210への
流路182が形成されている。
【0045】この水質測定装置によって試料水の分析を
行う場合、まず試料水入口121から流路122を介し
て導入される試料水について測定対象濃度を考慮しつつ
計量精度を確保するのに充分な量を試料水計量器120
で計量する。次に希釈水入口131から流路132を介
して導入される希釈水について、一定量を希釈水計量器
130で計量する。その後、希釈水計量器130内の希
釈水を流路133、試料水計量器120、流路191を
経由して希釈試料水計量器190に導入する。このと
き、試料水計量器120内の試料水は希釈水に押し出さ
れ洗い流される形で希釈水と共に希釈試料水計量器19
0に導入される。
【0046】ここで、希釈試料水計量器190に導入さ
れる試料水と希釈水の合計量は、その後の加熱分解槽1
50に導入すべき量である50ml以上とする。そし
て、試料水と希釈水が混合された希釈試料水は50ml
を残して流路195より排水口210に排出される。
【0047】次に、加熱分解試薬であるペルオキソ二硫
酸カリウム溶液8mlが、ペルオキソ二硫酸カリウム溶
液タンク152から計量器153を介して、また、水酸
化ナトリウム溶液2mlが水酸化ナトリウム溶液タンク
155から計量器156を介して加熱分解試薬注入口1
93、194より加えられ、混合される。そして、希釈
試料水50mlとペルオキソ二硫酸カリウム溶液8ml
と水酸化ナトリウム溶液2mlの混合液は、流路192
を介して全量加熱分解槽150に導入され120℃で3
0分加熱分解され、次いで流路168を経由して反応冷
却槽160に全量導入される。
【0048】反応冷却槽160では加熱分解液を冷却す
る。次にpH調節試薬である塩酸溶液12mlが、塩酸
溶液タンク161から計量器162を介して添加され
る。そして紫外線吸光度計180で、反応冷却槽160
から流路181を経由して反応液を吸引しつつ220n
mで吸光度測定を行い、流路182を経由して排水口2
10に排出する。吸光度測定が終了した後の余剰の反応
液は流路169を経由して直接排水口210に排出され
る。
【0040】ブランク測定については純水を直接あるい
は反応冷却槽160を経由して紫外線吸光度計180に
導入することにより行う。尚、この装置においても、異
なる濃度の試料水を切り替えて異なる希釈率の下で測定
する場合、前述の全りん測定装置と同様にして対応する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】上述のように、本発明の水質測定装置に
よれば、試料水の切り替え等により測定対象成分の濃度
が広範囲に変動しうる水質測定装置であっても、異なる
液量の計量器を複数設けることや、あるいは数種の液量
を計量できる可変計量器を設けることにより、装置が複
雑かつ大がかりになることをできる限り回避することが
できる。また、測定対象の濃度が高い場合においても、
高い希釈率とするため微少量の試料水を計量することか
ら生じる測定誤差を回避することができる。
【0051】更に、分析部が分析に先立ち試料水を加熱
分解する加熱分解槽を有する場合には、加熱分解槽にお
ける密閉度をできる限り高めることができる。また、本
発明によれば試料水中の全りんまたは全窒素を精度良
く、かつ効率よく測定する水質測定装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水質測定装置の要部を示す構成図
である。
【図2】本発明の実施例に係る水質測定装置の構成図で
ある。
【図3】本発明の実施例に係る水質測定装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 試料水計量器 1g 試料水入口 2 希釈水計量器 3 希釈試料水計量器 3f 加熱分解試薬注入口 3g 加熱分解試薬計量器 4 加熱分解槽 5 採水槽 5a 希釈水入口 5c 筒体 9 排水口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水質測定装置の要部を示す構成図
である。
【図2】本発明の実施例に係る水質測定装置の構成図で
ある。
【図3】本発明の実施例に係る水質測定装置の構成図で
ある。
【図4】従来の水質測定装置の構成図である。
【符号の説明】 1 試料水計量器 1g 試料水入口 2 希釈水計量器 3 希釈試料水計量器 3f 加熱分解試薬注入口 3g 加熱分解試薬計量器 4 加熱分解槽 5 採水槽 5a 希釈水入口 5c 筒体 9 排水口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の試料水を計量する試料水計量器
    と、該試料水計量器の上流側に接続して所定量の希釈水
    を計量する希釈水計量器と、前記試料水計量器の下流側
    に接続して試料水と希釈水が導入される分析部を設けた
    水質測定装置において、前記試料水計量器と前記分析部
    との間に、試料水と希釈水が混合してなる希釈試料水の
    所定量を計量する希釈試料水計量器を介装したことを特
    徴とする水質測定装置。
  2. 【請求項2】 前記分析部が分析に先立ち試料水を加熱
    分解する加熱分解槽を有する水質測定装置であって、か
    つ、前記希釈試料水計量器に加熱分解試薬注入口を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の水質測定装置。
  3. 【請求項3】 測定対象成分が全りん又は全窒素である
    請求項1または請求項2記載の水質測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1306257C (zh) * 2005-04-13 2007-03-21 大庆油田有限责任公司 具有密闭、无菌、冷藏功能的水质取样装置
CN103344676A (zh) * 2013-07-26 2013-10-09 森田化工(张家港)有限公司 一种氟化氢中微量水份的测定方法
JP2021021700A (ja) * 2019-07-30 2021-02-18 東亜ディーケーケー株式会社 分析装置、プログラム、及び分析方法

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