JPH0933213A - 位置誤差計測方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents
位置誤差計測方法および半導体装置の製造方法Info
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- JPH0933213A JPH0933213A JP7181356A JP18135695A JPH0933213A JP H0933213 A JPH0933213 A JP H0933213A JP 7181356 A JP7181356 A JP 7181356A JP 18135695 A JP18135695 A JP 18135695A JP H0933213 A JPH0933213 A JP H0933213A
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- Japan
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- pattern
- scale
- resist
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- semiconductor device
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】測定値の読み取り誤差を無くし、S/N比を大
きくすることにより基板表面状態やパターン表面状態に
よる計測誤差を回避しかつ現像前でフォトレジストの潜
像を用いることを可能にし、ステッパーのアライメント
用の機構を使用することを可能にし、さらにレジスト以
外の材料膜によるパターンの非対称性が測定精度に影響
することを抑制した位置誤差計測方法および半導体装置
の製造方法を提供する。 【解決手段】ノギスパターンの主尺パターン1と副尺パ
ターン2とを回折格子で構成し、両パターンを重ね合わ
せることにより位置ズレを計測する。
きくすることにより基板表面状態やパターン表面状態に
よる計測誤差を回避しかつ現像前でフォトレジストの潜
像を用いることを可能にし、ステッパーのアライメント
用の機構を使用することを可能にし、さらにレジスト以
外の材料膜によるパターンの非対称性が測定精度に影響
することを抑制した位置誤差計測方法および半導体装置
の製造方法を提供する。 【解決手段】ノギスパターンの主尺パターン1と副尺パ
ターン2とを回折格子で構成し、両パターンを重ね合わ
せることにより位置ズレを計測する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重ね合わせ誤差計測
方法および半導体装置の製造方法に係わり、特にレーザ
光を用いて重ね合わせ誤差を検出する重ね合わせ誤差検
出方法およびこの検出方法を用いた半導体装置の製造方
法に関する。
方法および半導体装置の製造方法に係わり、特にレーザ
光を用いて重ね合わせ誤差を検出する重ね合わせ誤差検
出方法およびこの検出方法を用いた半導体装置の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の重ね合わせ誤差測定方法を
示す。前工程と現工程にそれぞれノギスの主尺パターン
31と副尺パターン32を、ちょうど重ね合わせ誤差が
ないときに主尺と副尺の中央が一致するように配置す
る。この主尺と副尺がどこで一致しているかを顕微鏡で
観察することにより重ね合わせ誤差が測定できる。
示す。前工程と現工程にそれぞれノギスの主尺パターン
31と副尺パターン32を、ちょうど重ね合わせ誤差が
ないときに主尺と副尺の中央が一致するように配置す
る。この主尺と副尺がどこで一致しているかを顕微鏡で
観察することにより重ね合わせ誤差が測定できる。
【0003】例えば、主尺のピッチS1 と副尺のピッチ
S2 との差が0.1μmであるとすれば、中央から数え
て2本目で主尺と副尺が一致している場合は、重ね合わ
せ誤差が0.2μmとなる。
S2 との差が0.1μmであるとすれば、中央から数え
て2本目で主尺と副尺が一致している場合は、重ね合わ
せ誤差が0.2μmとなる。
【0004】しかしこの方法では、光学顕微鏡の光軸の
ずれや測定者の違いにより計測値に差が出てしまい正確
な測定ができない。
ずれや測定者の違いにより計測値に差が出てしまい正確
な測定ができない。
【0005】そこで図8および図9に示すようなノギス
パターンを自動計測する方法が考えられ特開昭60−1
70936号公報に開示された。
パターンを自動計測する方法が考えられ特開昭60−1
70936号公報に開示された。
【0006】図8において、(A)は平面図、(B)は
断面図、(C)は検知された散乱光強度分布を示す。こ
のノギスパターンは主尺パターン41とその上に完全に
位置する副尺パターン42とから構成され、パターンの
エッジ部分で光が強く散乱されることを利用してノギス
の主尺パターン41と副尺パターン42のエッジを検出
することにより、L1 〜L5 、R1 〜R5 を測定してR
=Lとなった箇所から、ノギスパターンのズレ量0.4
μm〜−0.4μmを読みとるものである。
断面図、(C)は検知された散乱光強度分布を示す。こ
のノギスパターンは主尺パターン41とその上に完全に
位置する副尺パターン42とから構成され、パターンの
エッジ部分で光が強く散乱されることを利用してノギス
の主尺パターン41と副尺パターン42のエッジを検出
することにより、L1 〜L5 、R1 〜R5 を測定してR
=Lとなった箇所から、ノギスパターンのズレ量0.4
μm〜−0.4μmを読みとるものである。
【0007】この方法の検出部および全体の信号処理系
の概要を図9に示す。図9において、(A)は概略図、
(B)信号波形図である。レーザ光49が投影レンズ4
3を通してノギスパターンをX方向に走査して、入射角
に対して大きく角度のついた位置に検出器44を配置
し、凸部46の左角47Lおよび右角47Rからの散乱
光51のみを検出し、増幅器45で増幅するようにす
る。そのときの散乱光の各位置での強度をメモリに記憶
し、信号51Lおよび51R間の距離Dを演算すること
により主尺と副尺の位置を計算し、主尺と副尺が一致し
ている位置から重ね合わせ誤差量を得るものである。
の概要を図9に示す。図9において、(A)は概略図、
(B)信号波形図である。レーザ光49が投影レンズ4
3を通してノギスパターンをX方向に走査して、入射角
に対して大きく角度のついた位置に検出器44を配置
し、凸部46の左角47Lおよび右角47Rからの散乱
光51のみを検出し、増幅器45で増幅するようにす
る。そのときの散乱光の各位置での強度をメモリに記憶
し、信号51Lおよび51R間の距離Dを演算すること
により主尺と副尺の位置を計算し、主尺と副尺が一致し
ている位置から重ね合わせ誤差量を得るものである。
【0008】この方法は、測定者の違いによる差と顕微
鏡の光軸ズレの影響は防ぐことができるが、散乱光を検
出するため、半導体基板表面や主尺、副尺の表面が荒れ
ていたりグレインが大きい場合にはマーク以外の所で光
が散乱されるため、信号のS/Nが悪くなり誤検出しや
すくなる。また、従来のステッパーに設置されているレ
ーザ光の回折光を利用した位置合わせ装置を利用して計
測できないため、専用の装置が必要となり、クリーンル
ームの面積を有効利用できないと言う問題がある。さら
に、S/N比が低いから露光後現像を行ないレジストパ
ターンを形成しなければ計測することができない。
鏡の光軸ズレの影響は防ぐことができるが、散乱光を検
出するため、半導体基板表面や主尺、副尺の表面が荒れ
ていたりグレインが大きい場合にはマーク以外の所で光
が散乱されるため、信号のS/Nが悪くなり誤検出しや
すくなる。また、従来のステッパーに設置されているレ
ーザ光の回折光を利用した位置合わせ装置を利用して計
測できないため、専用の装置が必要となり、クリーンル
ームの面積を有効利用できないと言う問題がある。さら
に、S/N比が低いから露光後現像を行ないレジストパ
ターンを形成しなければ計測することができない。
【0009】また、画像処理を用いた方法として、図1
0に示すような、2つのボックスマークの下層膜パター
ン61とフォトレジストパターン62を用いて、距離
L,Rの計測から位置合わせ誤差量を測定する方法も考
えられているが、この場合もノギスパターンを光学顕微
鏡で作業者が計測する場合と同様に、光軸のズレには敏
感であり、画像データをメモリに取り込んでいる間の半
導体基板の振動の影響が大きい。また、ステッパー以外
に専用の計測装置が必要となる問題がある。
0に示すような、2つのボックスマークの下層膜パター
ン61とフォトレジストパターン62を用いて、距離
L,Rの計測から位置合わせ誤差量を測定する方法も考
えられているが、この場合もノギスパターンを光学顕微
鏡で作業者が計測する場合と同様に、光軸のズレには敏
感であり、画像データをメモリに取り込んでいる間の半
導体基板の振動の影響が大きい。また、ステッパー以外
に専用の計測装置が必要となる問題がある。
【0010】ここでまず、ステッパーのアライメント技
術について図12を用いて簡単に説明する。この例は、
Proc.SPIE,vol.538,pp.9−16
(1985)で発表されたものである。
術について図12を用いて簡単に説明する。この例は、
Proc.SPIE,vol.538,pp.9−16
(1985)で発表されたものである。
【0011】図12において、He−Neレーザビーム
光源6から出たレーザ光3はレンズ系7およびビームス
プリッタ8を通過しミラー9で反射されレチクルマスク
14の下から投影レンズ11に入射する。投影レンズ1
1を通過し回折格子であるアライメントマーク13に照
射されたレーザ光は回折格子13で反射されて回折光1
0となり投影レンズ11を通過し、ミラー9で反射され
ビームスプリッタ8で反射され、空間フィルター15で
±1,±2次項のみが選択されフォトセンサ16上に集
光されて信号処理装置17に入力される。このとき、信
号強度が最大となる位置をアライメントマークの位置で
あるとしてアライメントを行う。
光源6から出たレーザ光3はレンズ系7およびビームス
プリッタ8を通過しミラー9で反射されレチクルマスク
14の下から投影レンズ11に入射する。投影レンズ1
1を通過し回折格子であるアライメントマーク13に照
射されたレーザ光は回折格子13で反射されて回折光1
0となり投影レンズ11を通過し、ミラー9で反射され
ビームスプリッタ8で反射され、空間フィルター15で
±1,±2次項のみが選択されフォトセンサ16上に集
光されて信号処理装置17に入力される。このとき、信
号強度が最大となる位置をアライメントマークの位置で
あるとしてアライメントを行う。
【0012】このステッパーのアライメント機構をその
まま用いて誤差を計測する方法として図11に示すよう
な方法が考えられる。図11において、(A)は平面
図、(B)は側面図、(C)は回折光の信号波形図であ
る。同図において、下層膜のパターニングで回折格子の
一対の第1の位置計測マーク71R,71Lが形成さ
れ、その上のフォトレジストの露光により、回折格子の
第2の位置計測マーク72が形成される。そして図12
に示すステッパーのアライメント機構を用いてレーザ光
3を走査すると、第1の位置計測マーク71R,71L
から信号波形81R,81Lが得られ、第2の位置計測
マーク72から信号波形82が得られ、これら波形の頂
点がそれぞれのマークの中心軸線であるとして、間隔
R,Lを計測しR−Lから設計値からのズレ量を算出す
るものである。
まま用いて誤差を計測する方法として図11に示すよう
な方法が考えられる。図11において、(A)は平面
図、(B)は側面図、(C)は回折光の信号波形図であ
る。同図において、下層膜のパターニングで回折格子の
一対の第1の位置計測マーク71R,71Lが形成さ
れ、その上のフォトレジストの露光により、回折格子の
第2の位置計測マーク72が形成される。そして図12
に示すステッパーのアライメント機構を用いてレーザ光
3を走査すると、第1の位置計測マーク71R,71L
から信号波形81R,81Lが得られ、第2の位置計測
マーク72から信号波形82が得られ、これら波形の頂
点がそれぞれのマークの中心軸線であるとして、間隔
R,Lを計測しR−Lから設計値からのズレ量を算出す
るものである。
【0013】しかしながらこの方法では、第2の位置計
測マーク72はフォトレジストをそのまま用いているか
ら問題ないが、第1の位置計測マーク71R,71Lは
レジストパターンをマスクとして選択的エッチングで形
成するから、左右のグレイン状態の相違等から非対称に
なる場合が生じる。このように非対称になるとその信号
波形も非対称となり、信号波形の中心をマークの位置と
認めている測定器は、正規のマークの位置と違うところ
をマークの位置と誤認してしまい、ズレ量を精度よく算
出することが不可能となる。フォトレジスト以外の材料
膜でマークを形成した場合の多少の非対称性は不可避で
あるから、図11のように第1の位置計測マーク71
R,71Lと第2の位置計測マーク72を離間させてそ
の間隔R,Lを測定する方法では、上記非対称性がその
まま測定誤差となってしまう。
測マーク72はフォトレジストをそのまま用いているか
ら問題ないが、第1の位置計測マーク71R,71Lは
レジストパターンをマスクとして選択的エッチングで形
成するから、左右のグレイン状態の相違等から非対称に
なる場合が生じる。このように非対称になるとその信号
波形も非対称となり、信号波形の中心をマークの位置と
認めている測定器は、正規のマークの位置と違うところ
をマークの位置と誤認してしまい、ズレ量を精度よく算
出することが不可能となる。フォトレジスト以外の材料
膜でマークを形成した場合の多少の非対称性は不可避で
あるから、図11のように第1の位置計測マーク71
R,71Lと第2の位置計測マーク72を離間させてそ
の間隔R,Lを測定する方法では、上記非対称性がその
まま測定誤差となってしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図7に示す従来技術では、作業者が光学顕微鏡でノギス
パターンを読む場合には作業者ごとに測定値が異なり、
光学顕微鏡の光軸の調整状態に大きく依存するという問
題がある。
図7に示す従来技術では、作業者が光学顕微鏡でノギス
パターンを読む場合には作業者ごとに測定値が異なり、
光学顕微鏡の光軸の調整状態に大きく依存するという問
題がある。
【0015】図8および図9に示すノギスパターンのエ
ッジからの散乱を利用した従来技術では、半導体基板表
面やパターン表面が荒れている場合や、膜のグレインが
大きい場合、あるいはゴミ等が付着している場合には、
基板の散乱が大きく信号のS/N比が低くなり、計測誤
差が大きくなる問題がある。さらに、従来のステッパー
で用いられているレーザ光の反射の回折光を用いたアラ
イメント利用して計測することができないため、専用の
装置が必要となりクリーンルームを有効利用できない問
題がある。さらに現像を行いレジストパターンを形成し
た後からでなければ計測できないと言う問題もある。
ッジからの散乱を利用した従来技術では、半導体基板表
面やパターン表面が荒れている場合や、膜のグレインが
大きい場合、あるいはゴミ等が付着している場合には、
基板の散乱が大きく信号のS/N比が低くなり、計測誤
差が大きくなる問題がある。さらに、従来のステッパー
で用いられているレーザ光の反射の回折光を用いたアラ
イメント利用して計測することができないため、専用の
装置が必要となりクリーンルームを有効利用できない問
題がある。さらに現像を行いレジストパターンを形成し
た後からでなければ計測できないと言う問題もある。
【0016】図10に示すボックスマークと呼ばれるマ
ークを用いて画像処理によって重ね合わせ誤差を計測す
る方法では、計測に用いる顕微鏡の光軸ズレに敏感であ
り、画像データをメモリに取り込んでいる間の半導体基
板の振動の影響が大きいという問題がある。さらに、ス
テッパー以外に専用の計測装置が必要となる問題があ
る。
ークを用いて画像処理によって重ね合わせ誤差を計測す
る方法では、計測に用いる顕微鏡の光軸ズレに敏感であ
り、画像データをメモリに取り込んでいる間の半導体基
板の振動の影響が大きいという問題がある。さらに、ス
テッパー以外に専用の計測装置が必要となる問題があ
る。
【0017】図11に示す回折格子を用いた従来の位置
計測マークを用いた方法では、マーク形状の対称性が変
化すると計測値が変化するため、重ね合わされる層と重
ね合わせる層のマークが両方ともフォトレジストでなけ
れば精度が低下し、実際の製品に適用することができな
いという問題がある。
計測マークを用いた方法では、マーク形状の対称性が変
化すると計測値が変化するため、重ね合わされる層と重
ね合わせる層のマークが両方ともフォトレジストでなけ
れば精度が低下し、実際の製品に適用することができな
いという問題がある。
【0018】したがって本発明の目的は、測定値の読み
取り誤差を無くし、S/N比を大きくすることにより基
板表面状態やパターン表面状態による計測誤差を回避し
かつ現像前でフォトレジストの潜像を用いることを可能
にし、ステッパーのアライメント用の機構を使用するこ
とを可能にし、さらにレジスト以外の材料膜によるパタ
ーンの非対称性が測定精度に影響することを抑制した位
置誤差計測方法および半導体装置の製造方法を提供する
ことである。
取り誤差を無くし、S/N比を大きくすることにより基
板表面状態やパターン表面状態による計測誤差を回避し
かつ現像前でフォトレジストの潜像を用いることを可能
にし、ステッパーのアライメント用の機構を使用するこ
とを可能にし、さらにレジスト以外の材料膜によるパタ
ーンの非対称性が測定精度に影響することを抑制した位
置誤差計測方法および半導体装置の製造方法を提供する
ことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、ノギス
パターンの主尺パターンと副尺パターンとを回折格子で
構成し、両パターンを重ね合わせることにより位置ズレ
を計測する位置誤差計測方法にある。
パターンの主尺パターンと副尺パターンとを回折格子で
構成し、両パターンを重ね合わせることにより位置ズレ
を計測する位置誤差計測方法にある。
【0020】本発明の他の特徴は、半導体基板上に形状
形成した下層膜の上にレジストを塗布し、このレジスト
を選択的に露光し、現像によりレジストパターンを得る
半導体装置の製造方法において、ノギスパターンの回折
格子で構成された主尺パターンおよびノギスパターンの
回折格子で構成された副尺パターンのうちの一方のパタ
ーンを前記下層膜に形成しておき、前記露光により前記
レジストに他方のパターンを形成し、前記主尺パターン
と前記副尺パターンを重ね合わせて下層膜に対する露光
の位置ズレ状態を計測する半導体装置の製造方法にあ
る。ここで、前記形状形成した下層膜上に上層膜の材料
膜を堆積し、この上層膜の材料膜上に前記レジストを塗
布し、現像により得られた前記レジストパターンをマス
クにして前記上層膜の材料膜を選択的にエッチングする
ことができる。
形成した下層膜の上にレジストを塗布し、このレジスト
を選択的に露光し、現像によりレジストパターンを得る
半導体装置の製造方法において、ノギスパターンの回折
格子で構成された主尺パターンおよびノギスパターンの
回折格子で構成された副尺パターンのうちの一方のパタ
ーンを前記下層膜に形成しておき、前記露光により前記
レジストに他方のパターンを形成し、前記主尺パターン
と前記副尺パターンを重ね合わせて下層膜に対する露光
の位置ズレ状態を計測する半導体装置の製造方法にあ
る。ここで、前記形状形成した下層膜上に上層膜の材料
膜を堆積し、この上層膜の材料膜上に前記レジストを塗
布し、現像により得られた前記レジストパターンをマス
クにして前記上層膜の材料膜を選択的にエッチングする
ことができる。
【0021】上記位置誤差計測方法もしくは半導体装置
の製造方法において、前記計測をレーザ光の走査で行な
い、前記レーザーの走査方向における前記主尺を構成す
る回折格子の寸法aが1.5μm〜6μmでそのピッチ
P1 が(a+1)μm〜30μmであり、前記レーザー
の走査方向における前記副尺を構成する回折格子のピッ
チP2 はP1 ±(必要な分解能)であり、前記レーザー
の走査方向と垂直方向における前記主尺および副尺を構
成する回折格子の寸法cは1.5μm〜6μmでそのピ
ッチP3 が1.5×c〜2.5×cであることが好まし
い。
の製造方法において、前記計測をレーザ光の走査で行な
い、前記レーザーの走査方向における前記主尺を構成す
る回折格子の寸法aが1.5μm〜6μmでそのピッチ
P1 が(a+1)μm〜30μmであり、前記レーザー
の走査方向における前記副尺を構成する回折格子のピッ
チP2 はP1 ±(必要な分解能)であり、前記レーザー
の走査方向と垂直方向における前記主尺および副尺を構
成する回折格子の寸法cは1.5μm〜6μmでそのピ
ッチP3 が1.5×c〜2.5×cであることが好まし
い。
【0022】また、上記位置誤差計測方法において前記
計測に用いる前記主尺パターンもしくは前記副尺パター
ンをレジストに形成することができる。
計測に用いる前記主尺パターンもしくは前記副尺パター
ンをレジストに形成することができる。
【0023】このレジストを用いた位置誤差計測方法も
しくは上記半導体装置の製造方法において、前記主尺パ
ターンもしくは前記副尺パターンが露光された前記レジ
ストを現像した後に露われたそのパターンを用いて前記
計測を行うことができる。
しくは上記半導体装置の製造方法において、前記主尺パ
ターンもしくは前記副尺パターンが露光された前記レジ
ストを現像した後に露われたそのパターンを用いて前記
計測を行うことができる。
【0024】あるいは、上記レジストを用いた重ね合わ
せ誤差計測方法もしくは上記半導体装置の製造方法にお
いて、前記主尺パターンもしくは前記副尺パターンを前
記レジスト内に潜像状態で前記計測に用いることができ
る。
せ誤差計測方法もしくは上記半導体装置の製造方法にお
いて、前記主尺パターンもしくは前記副尺パターンを前
記レジスト内に潜像状態で前記計測に用いることができ
る。
【0025】このように本発明では、ノギスパターンの
主尺パターンも副尺パターンも回折格子となっているか
ら、レーザ光の反射光は回折光である。回折光は隣合っ
たパターンどうしが干渉しあい、ある方向だけに強い反
射光が発生し、他の方向には反射光があまり発生しな
い。一方、グレインやゴミ等のノイズは回折パターンに
なっていないので、回折光が発生しないで低いノイズ光
しか発生しない。したがってノギスパターンの回折光が
発生する方向に検知器を設定すれば、大きなS/N比
(シグナル/ノイズ比)を得ることができ、これにより
基板表面状態やパターン表面状態による計測誤差を回避
しかつ現像前のフォトレジストの潜像を用いることも可
能にする。また回折光を用いているから、ステッパーの
アライメント用の機構を使用することを可能にする。
主尺パターンも副尺パターンも回折格子となっているか
ら、レーザ光の反射光は回折光である。回折光は隣合っ
たパターンどうしが干渉しあい、ある方向だけに強い反
射光が発生し、他の方向には反射光があまり発生しな
い。一方、グレインやゴミ等のノイズは回折パターンに
なっていないので、回折光が発生しないで低いノイズ光
しか発生しない。したがってノギスパターンの回折光が
発生する方向に検知器を設定すれば、大きなS/N比
(シグナル/ノイズ比)を得ることができ、これにより
基板表面状態やパターン表面状態による計測誤差を回避
しかつ現像前のフォトレジストの潜像を用いることも可
能にする。また回折光を用いているから、ステッパーの
アライメント用の機構を使用することを可能にする。
【0026】さらに回折格子の主尺パターンと副尺パタ
ーンとを重ね合わせることにより位置ズレを計測するも
のであるから、一方のパターンの非対称性が直接測定精
度に影響しない。すなわち、重ね合わせることにより一
方のパターンが非対称となっていたとしても、全体の波
形が少し横にずれるだけである。そして、主尺パターン
と副尺パターンとの重ね合わさった波形の幅がいちばん
狭くなるところのノギスの位置を測定値とすることがで
きるから、波形が全体に横にずれようとも測定値には何
の影響もないわけである。
ーンとを重ね合わせることにより位置ズレを計測するも
のであるから、一方のパターンの非対称性が直接測定精
度に影響しない。すなわち、重ね合わせることにより一
方のパターンが非対称となっていたとしても、全体の波
形が少し横にずれるだけである。そして、主尺パターン
と副尺パターンとの重ね合わさった波形の幅がいちばん
狭くなるところのノギスの位置を測定値とすることがで
きるから、波形が全体に横にずれようとも測定値には何
の影響もないわけである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。
明する。
【0028】まず図5は参照して本発明の実施の形態が
対象としている半導体ウェハ100を例示する平面図で
ある。半導体チップ80が切断領域90に区画されてマ
トリックス状に配列している。切断領域90もしくはそ
の近傍の半導体チップ80の周辺部のX方向アライメン
ト形成領域81XおよびY方向アライメント形成領域8
1Yのそれぞれに図12(B)に示すようなアライメン
トマーク13を下層膜に形成し、X方向のアライメント
およびY方向のアライメントを可能にしている。またそ
れに対向する位置の切断領域90もしくはその近傍の半
導体チップ80の周辺部のX方向誤差計測用パターン形
成領域82XおよびY方向誤差計測用パターン形成領域
82Yにそれぞれ本発明の回折格子の正副尺パターンが
下層膜およびフォトレジストに形成されてX方向の位置
ズレの測定およびY方向の位置ズレの測定を可能にして
いる。尚、ここでは半導体チップごとにこれら領域を設
定する例を示したが、半導体チップごとには設定しない
で半導体ウェハの特定箇所にこれら領域を設定してもよ
い。
対象としている半導体ウェハ100を例示する平面図で
ある。半導体チップ80が切断領域90に区画されてマ
トリックス状に配列している。切断領域90もしくはそ
の近傍の半導体チップ80の周辺部のX方向アライメン
ト形成領域81XおよびY方向アライメント形成領域8
1Yのそれぞれに図12(B)に示すようなアライメン
トマーク13を下層膜に形成し、X方向のアライメント
およびY方向のアライメントを可能にしている。またそ
れに対向する位置の切断領域90もしくはその近傍の半
導体チップ80の周辺部のX方向誤差計測用パターン形
成領域82XおよびY方向誤差計測用パターン形成領域
82Yにそれぞれ本発明の回折格子の正副尺パターンが
下層膜およびフォトレジストに形成されてX方向の位置
ズレの測定およびY方向の位置ズレの測定を可能にして
いる。尚、ここでは半導体チップごとにこれら領域を設
定する例を示したが、半導体チップごとには設定しない
で半導体ウェハの特定箇所にこれら領域を設定してもよ
い。
【0029】次に図6を用いて本発明の実施の形態が対
象としている半導体装置の製造方法の工程を例示する。
象としている半導体装置の製造方法の工程を例示する。
【0030】例えば下層膜により金属配線パターンを形
状形成し、そのパッド上のフォトレジスト開口部内にバ
ンプ電極をメッキで形成したり、金属配線パターン上の
上層配線をフォトレジストのリフトオフ法で形成する場
合は、下層膜による金属配線の形状形成の工程21の
後、その上に直接フォトレジストの塗布工程24を行な
い、図5の領域81X,81Yに形成された下層膜のア
ライメントマークを図12(A)に示すアライメントセ
ンセサー機構でウェハの光軸合わせの工程25の後、露
光工程26によりフォトレジストを選択的に露光し、そ
の後、領域82X,82Yの下層膜およびフォトレジス
トに形成された本発明の回折格子の正副尺パターンを、
再度図12(A)に示すアライメントセンセサー機構を
用いて測定して位置ズレを計測する工程を行なう。そし
てこの計測で位置誤差が許容値より大きい場合は、フォ
トレジストを除去して再度フォトレジスト塗布工程から
やりなおす。
状形成し、そのパッド上のフォトレジスト開口部内にバ
ンプ電極をメッキで形成したり、金属配線パターン上の
上層配線をフォトレジストのリフトオフ法で形成する場
合は、下層膜による金属配線の形状形成の工程21の
後、その上に直接フォトレジストの塗布工程24を行な
い、図5の領域81X,81Yに形成された下層膜のア
ライメントマークを図12(A)に示すアライメントセ
ンセサー機構でウェハの光軸合わせの工程25の後、露
光工程26によりフォトレジストを選択的に露光し、そ
の後、領域82X,82Yの下層膜およびフォトレジス
トに形成された本発明の回折格子の正副尺パターンを、
再度図12(A)に示すアライメントセンセサー機構を
用いて測定して位置ズレを計測する工程を行なう。そし
てこの計測で位置誤差が許容値より大きい場合は、フォ
トレジストを除去して再度フォトレジスト塗布工程から
やりなおす。
【0031】また例えば、下層膜で酸化膜パターンを形
成し、その上に上層膜のポリシリコン膜をパターニング
してゲート配線を形成するような場合は、下層膜による
酸化膜パターンの形状形成の工程21の後、上層膜の材
料膜であるポリシリコン膜を全体に堆積する工程22を
行ない、次に図5に示す半導体チップの中央部分(本来
の集積回路が形成される部分)83をレジストでマスク
した状態で領域82X,82Y,81X,81Y上のポ
リシリコン膜をエッチング除去する工程23を行なう。
この選択エッチングはただこれら領域上のポリシリコン
膜を除去するだけのものであるから、ラフな目合わせP
Rで行なうことができる。その後、フォトレジスト塗布
工程24を行ない、上述した工程25→工程26→工程
27を行なう。
成し、その上に上層膜のポリシリコン膜をパターニング
してゲート配線を形成するような場合は、下層膜による
酸化膜パターンの形状形成の工程21の後、上層膜の材
料膜であるポリシリコン膜を全体に堆積する工程22を
行ない、次に図5に示す半導体チップの中央部分(本来
の集積回路が形成される部分)83をレジストでマスク
した状態で領域82X,82Y,81X,81Y上のポ
リシリコン膜をエッチング除去する工程23を行なう。
この選択エッチングはただこれら領域上のポリシリコン
膜を除去するだけのものであるから、ラフな目合わせP
Rで行なうことができる。その後、フォトレジスト塗布
工程24を行ない、上述した工程25→工程26→工程
27を行なう。
【0032】次に本発明の第1の実施の形態を説明す
る。この例は主尺パターンを下層膜で形成し、副尺パタ
ーンをフォトレジストで形成した場合である。
る。この例は主尺パターンを下層膜で形成し、副尺パタ
ーンをフォトレジストで形成した場合である。
【0033】また、図1(B)の縦断面図に示すように
主尺パターン1,副尺パターン2共に凸構造であるが、
どちらか一方もしくは両方が凹構造であってもよい。
主尺パターン1,副尺パターン2共に凸構造であるが、
どちらか一方もしくは両方が凹構造であってもよい。
【0034】マークの寸法およびピッチの寸法を図2
(A),(B)に示す。それぞれのパターンのマークは
ステッパーのアライメント光学系を利用するために回折
格子にする。
(A),(B)に示す。それぞれのパターンのマークは
ステッパーのアライメント光学系を利用するために回折
格子にする。
【0035】回折格子として、レーザー走査方向の主尺
パターン1の寸法aは1.5μm〜6μm、ピッチP1
は(a+1)μm〜30μm、副尺パターン2の寸法b
は寸法aと等しく、ピッチP2 はP1 ±(必要な分解
能)が適当であり、レーザー走査方向に垂直な方向の寸
法cは1.5μm〜6μm、ピッチP3 は1.5×c〜
2.5×cが適当である。すなわち、寸法a,b,c
は、小さすぎると十分の強度が得られないから1.5μ
m以上が好ましく、大きすぎると信号波形がブロードに
なりすぎて十分の精度が得られないから6μm以下が好
ましい。また、P1は、下地の下層膜パターンとその上
のレジストパターンの上層膜パターンの隣どうしがつな
がって信号がすべてつながって分離できなくなることが
発生しないように(a+1)μm以上にすることが好ま
しく、切断領域(スクライブ領域)内に形成できるよう
に30μm以下であることが好ましい、また、垂線に対
する回折光の角はP3 により定められるから、P3 に
1.5×c〜2.5×cにすることにより、一般的な露
光装置を用いる場合に、上方に載置させてある検知器に
回折光が入力し検知できるようにすることが好ましい。
パターン1の寸法aは1.5μm〜6μm、ピッチP1
は(a+1)μm〜30μm、副尺パターン2の寸法b
は寸法aと等しく、ピッチP2 はP1 ±(必要な分解
能)が適当であり、レーザー走査方向に垂直な方向の寸
法cは1.5μm〜6μm、ピッチP3 は1.5×c〜
2.5×cが適当である。すなわち、寸法a,b,c
は、小さすぎると十分の強度が得られないから1.5μ
m以上が好ましく、大きすぎると信号波形がブロードに
なりすぎて十分の精度が得られないから6μm以下が好
ましい。また、P1は、下地の下層膜パターンとその上
のレジストパターンの上層膜パターンの隣どうしがつな
がって信号がすべてつながって分離できなくなることが
発生しないように(a+1)μm以上にすることが好ま
しく、切断領域(スクライブ領域)内に形成できるよう
に30μm以下であることが好ましい、また、垂線に対
する回折光の角はP3 により定められるから、P3 に
1.5×c〜2.5×cにすることにより、一般的な露
光装置を用いる場合に、上方に載置させてある検知器に
回折光が入力し検知できるようにすることが好ましい。
【0036】次に、本発明のパターンを用いた場合の重
ね合わせ誤差の計測方法について説明する。このパター
ンは図5のX方向誤差計測用パターン形成領域82Xお
よびY方向誤差計測用パターン形成領域82Yにそれぞ
れ形成されてX方向およびY方向の位置ズレの測定を行
う。
ね合わせ誤差の計測方法について説明する。このパター
ンは図5のX方向誤差計測用パターン形成領域82Xお
よびY方向誤差計測用パターン形成領域82Yにそれぞ
れ形成されてX方向およびY方向の位置ズレの測定を行
う。
【0037】図1および図2は本発明の第1の実施の形
態を示す図である。本パターンは半導体基板上では、図
1(A)のように重ね合わされ、断面は図1(B)のよ
うになる。このようなマークをアライメントに用いられ
ているレーザービーム3でX方向もしくはY方向を走査
した場合、すなわち図12(A)に示すアライメント用
レーザ機構のレーザ光3で走査した場合、主尺パターン
1か副尺パターン2のどちらかが形成されている部分で
は光が回折し信号がでるため、得られる信号波形は図1
(C)のようになる。
態を示す図である。本パターンは半導体基板上では、図
1(A)のように重ね合わされ、断面は図1(B)のよ
うになる。このようなマークをアライメントに用いられ
ているレーザービーム3でX方向もしくはY方向を走査
した場合、すなわち図12(A)に示すアライメント用
レーザ機構のレーザ光3で走査した場合、主尺パターン
1か副尺パターン2のどちらかが形成されている部分で
は光が回折し信号がでるため、得られる信号波形は図1
(C)のようになる。
【0038】ここで、波形の幅を計測し、波形の幅が最
も小さくなっていることが副尺と主尺が一致していると
ころであるとして、重ね合わせ誤差を計測する。
も小さくなっていることが副尺と主尺が一致していると
ころであるとして、重ね合わせ誤差を計測する。
【0039】この際に、半導体基板表面が荒れていたり
膜のグレインが大きいときには半導体基板からの散乱が
あり、従来例では計測誤差の原因となっていたが、本発
明では主尺および副尺を回折格子で形成しているためマ
ークからの回折光以外の方向に散乱された光は検出器に
入射しないため半導体基板自体からの散乱光は問題とな
らない。
膜のグレインが大きいときには半導体基板からの散乱が
あり、従来例では計測誤差の原因となっていたが、本発
明では主尺および副尺を回折格子で形成しているためマ
ークからの回折光以外の方向に散乱された光は検出器に
入射しないため半導体基板自体からの散乱光は問題とな
らない。
【0040】次に、図3および図4は本発明の第2の実
施の形態を示す図である。露光後現像前に、図4に示す
ようにフォトレジストには露光部分と未露光部分により
像が形成されている。この像は潜像4と呼ばれる。そし
てフォトレジストの露光部分は感光剤の分解により未露
光部分と比較して、光の屈折率および透過率が変化す
る。そのため、S/N比が大きくとれる本発明の場合は
この潜像状態でも誤差計測に用いることができる。
施の形態を示す図である。露光後現像前に、図4に示す
ようにフォトレジストには露光部分と未露光部分により
像が形成されている。この像は潜像4と呼ばれる。そし
てフォトレジストの露光部分は感光剤の分解により未露
光部分と比較して、光の屈折率および透過率が変化す
る。そのため、S/N比が大きくとれる本発明の場合は
この潜像状態でも誤差計測に用いることができる。
【0041】そこで、回折格子によるマーク構成を図3
(A)に示すように、図2(A)、(B)と同様にすれ
ば、現像前の断面は図3(B)のようになり、屈折率透
過率の差による回折格子と下地パターンの回折格子が重
なった形となる。
(A)に示すように、図2(A)、(B)と同様にすれ
ば、現像前の断面は図3(B)のようになり、屈折率透
過率の差による回折格子と下地パターンの回折格子が重
なった形となる。
【0042】このマークを従来からアライメントに用い
ていたレーザービームで走査すると、図3(C)のよう
な波形が得られる。この場合、潜像からの回折光が小さ
いため波形の幅を計測するには、信号強度の小さな位置
での幅を比較する必要があり、本パターンが回折格子で
あることはS/N比の点で大変有利である。
ていたレーザービームで走査すると、図3(C)のよう
な波形が得られる。この場合、潜像からの回折光が小さ
いため波形の幅を計測するには、信号強度の小さな位置
での幅を比較する必要があり、本パターンが回折格子で
あることはS/N比の点で大変有利である。
【0043】ここでこの実施の形態について補促説明を
する。光の反射は屈折率が異なる物質間の界面で発生す
る。空気の屈折率を1とすると、レジストの未露光部分
の屈折率は約1.67で露光部分の屈折率は約1.6と
なる。したがって現像後のレジストパターンを用いた第
1の実施の形態では空気の屈折率の1とレジストの屈折
率約1.67もしくは約1.6との差に起因する回折光
が得られるが、この第2の実施の形態ではレジストの未
露光部分の屈折率の約1.67と露光部分の屈折率の約
1.6との差に起因する回折光であるから、第1の実施
の形態と比較して第2の実施の形態の回折光強度は小と
なる。しかしながら前述したように回折光自体のS/N
比は図9の散乱光を用いた従来技術のS/N比と比較し
てはるかに高いから、図3、図4のように潜像状態でも
回折光を用いることにより位置ズレの測定が可能とな
り、これにより現像工程前に露光の誤差がどのようであ
るのかを認識することが可能となり、全体の製造を効率
的に行うことができる。
する。光の反射は屈折率が異なる物質間の界面で発生す
る。空気の屈折率を1とすると、レジストの未露光部分
の屈折率は約1.67で露光部分の屈折率は約1.6と
なる。したがって現像後のレジストパターンを用いた第
1の実施の形態では空気の屈折率の1とレジストの屈折
率約1.67もしくは約1.6との差に起因する回折光
が得られるが、この第2の実施の形態ではレジストの未
露光部分の屈折率の約1.67と露光部分の屈折率の約
1.6との差に起因する回折光であるから、第1の実施
の形態と比較して第2の実施の形態の回折光強度は小と
なる。しかしながら前述したように回折光自体のS/N
比は図9の散乱光を用いた従来技術のS/N比と比較し
てはるかに高いから、図3、図4のように潜像状態でも
回折光を用いることにより位置ズレの測定が可能とな
り、これにより現像工程前に露光の誤差がどのようであ
るのかを認識することが可能となり、全体の製造を効率
的に行うことができる。
【0044】この図3,図4の実施の形態でも、図1,
図2の実施の形態と同様に、重ね合わせ誤差の計測で、
回折格子で構成したノギスパターンが最もよく一致して
いるところを判断する方法は、信号波形の幅が最も狭く
なるところであると判断する。下地のパターンと潜像パ
ターンが一致している場所がわかれば、ノギスの原理で
重ね合わせ誤差が得られる。
図2の実施の形態と同様に、重ね合わせ誤差の計測で、
回折格子で構成したノギスパターンが最もよく一致して
いるところを判断する方法は、信号波形の幅が最も狭く
なるところであると判断する。下地のパターンと潜像パ
ターンが一致している場所がわかれば、ノギスの原理で
重ね合わせ誤差が得られる。
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、従来のステッパーの
アライメント光学系をそのまま用いて、1回のレーザー
走査で主尺と副尺に相当する回折格子の位置を同時に計
測できるので高精度な測定ができる。
アライメント光学系をそのまま用いて、1回のレーザー
走査で主尺と副尺に相当する回折格子の位置を同時に計
測できるので高精度な測定ができる。
【0046】また、高いS/N比を有しているから、従
来問題となっていた半導体基板表面の荒れや膜のグレイ
ンに起因する影響を低減する効果があり、場合によって
はレジスト現像前の潜像をノギスパターンの正もしくは
副パターンとして用いることもできる。
来問題となっていた半導体基板表面の荒れや膜のグレイ
ンに起因する影響を低減する効果があり、場合によって
はレジスト現像前の潜像をノギスパターンの正もしくは
副パターンとして用いることもできる。
【0047】さらに、レーザービームの走査にはレーザ
ーは固定であり半導体基板を移動させるステッパーのア
ライメント光学系を用いていることから、画像処理を用
いた装置で問題となっていた半導体基板の振動による精
度の悪化を防止する効果も有する。
ーは固定であり半導体基板を移動させるステッパーのア
ライメント光学系を用いていることから、画像処理を用
いた装置で問題となっていた半導体基板の振動による精
度の悪化を防止する効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における主尺パター
ンおよび副尺パターンを示す図である。
ンおよび副尺パターンを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における主尺パター
ンおよび副尺パターンの組み合わせ関係をを示す図であ
る。
ンおよび副尺パターンの組み合わせ関係をを示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態の半導体ウェハを示す図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法の
工程を示す図である。
工程を示す図である。
【図7】従来のノギスパターンを示す図である。
【図8】自動計測を行なう従来のノギスパターンを示す
図である。
図である。
【図9】ノギスパターンの従来の自動計測を示す図であ
る。
る。
【図10】従来の画像処理を用いる場合の計測マークを
示す図である。
示す図である。
【図11】ステッパーのアライメント機構を用いる従来
の位置計測を示す図である。
の位置計測を示す図である。
【図12】ステッパーのアライメント機構を示す図であ
る。
る。
1 回折格子の主尺パターン(下層膜パターン) 2 回折格子の副尺パターン(フォトレジストパター
ン) 3 レーザービーム(レーザ光) 4 潜像 5 フォトレジスト 6 レーザービーム源 7 レンズ系 8 ビームスリッタ 9 ミラー 10 回折光 11 投影レンズ 12 半導体ウェハ 13 回折格子のアライメントマーク 14 レチクルマスク 15 空間フィルタ 16 フォトセンサ 17 信号処理装置 21〜27 製造工程 31 主尺パターン 32 副尺パターン 41 主尺パターン 42 副尺パターン 43 投影レンズ 44 検出器 45 増幅器 46 凸部 47L 凸部の左角 47R 凸部の右角 49 レーザー 51 レーザーの散乱光 51L 凸部の左角の散乱光強度 51R 凸部の右角の散乱光強度 61 下層膜パターン 62 フォトレジストパターン 71R 右側の第1の位置計測マーク 71L 左側の第1の位置計測マーク 72 第2の位置計測マーク 80 半導体チップ 81X X方向アライメント形成領域 81Y Y方向アライメント形成領域 82X X方向誤差計測用パターン形成領域 82Y Y方向誤差計測用パターン形成領域 90 切断領域(スクライブ領域) 100 半導体ウェハ
ン) 3 レーザービーム(レーザ光) 4 潜像 5 フォトレジスト 6 レーザービーム源 7 レンズ系 8 ビームスリッタ 9 ミラー 10 回折光 11 投影レンズ 12 半導体ウェハ 13 回折格子のアライメントマーク 14 レチクルマスク 15 空間フィルタ 16 フォトセンサ 17 信号処理装置 21〜27 製造工程 31 主尺パターン 32 副尺パターン 41 主尺パターン 42 副尺パターン 43 投影レンズ 44 検出器 45 増幅器 46 凸部 47L 凸部の左角 47R 凸部の右角 49 レーザー 51 レーザーの散乱光 51L 凸部の左角の散乱光強度 51R 凸部の右角の散乱光強度 61 下層膜パターン 62 フォトレジストパターン 71R 右側の第1の位置計測マーク 71L 左側の第1の位置計測マーク 72 第2の位置計測マーク 80 半導体チップ 81X X方向アライメント形成領域 81Y Y方向アライメント形成領域 82X X方向誤差計測用パターン形成領域 82Y Y方向誤差計測用パターン形成領域 90 切断領域(スクライブ領域) 100 半導体ウェハ
Claims (11)
- 【請求項1】 ノギスパターンの主尺パターンと副尺パ
ターンとを回折格子で構成し、両者を重ね合わせること
により位置ズレを計測することを特徴とする位置誤差計
測方法。 - 【請求項2】 前記計測はレーザ光の走査で行なうこと
を特徴とする請求項1記載の位置誤差計測方法。 - 【請求項3】 前記レーザ光の走査方向における前記主
尺を構成する回折格子の寸法aが1.5μm〜6μmで
そのピッチP1 が(a+1)μm〜30μmであり、前
記レーザ光の走査方向における前記副尺を構成する回折
格子のピッチP2 はP1 ±(必要な分解能)であり、前
記レーザ光の走査方向と垂直方向における前記主尺およ
び副尺を構成する回折格子の寸法cは1.5μm〜6μ
mでそのピッチP3 が1.5×c〜2.5×cであるこ
とを特徴とする請求項2記載の位置誤差計測方法。 - 【請求項4】 前記計測に用いる前記主尺パターンもし
くは前記副尺パターンは現像後のレジストパターンに形
成されていることを特徴とする請求項1記載の位置誤差
計測方法。 - 【請求項5】 前記計測に用いる前記主尺パターンもし
くは前記副尺パターンは潜像状態でレジストに形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の位置誤差計測方
法。 - 【請求項6】 半導体基板上に形状形成した下層膜の上
にレジストを塗布し、このレジストを選択的に露光し、
現像によりレジストパターンを得る半導体装置の製造方
法において、 ノギスパターンの回折格子で構成された主尺パターンお
よびノギスパターンの回折格子で構成された副尺パター
ンのうちの一方のパターンを前記下層膜に形成してお
き、前記露光により前記レジストに他方のパターンを形
成し、前記主尺パターンと前記副尺パターンを重ね合わ
せて下層膜に対する露光の位置ズレ状態を計測すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記形状形成した下層膜上に上層膜の材
料膜を堆積し、この上層膜の材料膜上に前記レジストを
塗布し、現像により得られた前記レジストパターンをマ
スクにして前記上層膜の材料膜を選択的にエッチングす
ることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項8】 前記レジストを現像することにより得ら
れた前記レジストパターンに形成されてある前記他方の
パターンを用いて前記計測を行うことを特徴とする請求
項6もしくは請求項7記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記レジスト内に潜像状態で形成されて
ある前記他方のパターンを用いて前記計測を行うことを
特徴とする請求項6もしくは請求項7記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項10】 前記計測はレーザ光の走査で行なうこ
とを特徴とする請求項6もしくは請求項7記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記レーザ光の走査方向における前記
主尺を構成する回折格子の寸法aが1.5μm〜6μm
でそのピッチP1 が(a+1)μm〜30μmであり、
前記レーザ光の走査方向における前記副尺を構成する回
折格子のピッチP2 はP1 ±(必要な分解能)であり、
前記レーザ光の走査方向と垂直方向における前記主尺お
よび副尺を構成する回折格子の寸法cは1.5μm〜6
μmでそのピッチP3 が1.5×c〜2.5×cである
ことを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181356A JP2830784B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 位置誤差計測方法および半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7181356A JP2830784B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 位置誤差計測方法および半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0933213A true JPH0933213A (ja) | 1997-02-07 |
JP2830784B2 JP2830784B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=16099293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7181356A Expired - Lifetime JP2830784B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 位置誤差計測方法および半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2830784B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100557629B1 (ko) * | 1999-12-31 | 2006-03-10 | 주식회사 하이닉스반도체 | 렌즈의 코마에러 측정방법 |
US7099010B2 (en) | 2002-05-31 | 2006-08-29 | Advanced Micro Devices, Inc. | Two-dimensional structure for determining an overlay accuracy by means of scatterometry |
WO2015058472A1 (zh) * | 2013-10-23 | 2015-04-30 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 一种在玻璃基板曝光制程中实现自动补值的方法及系统 |
EP3333884A1 (en) * | 2000-09-19 | 2018-06-13 | Nova Measuring Instruments Limited | Lateral shift measurement using an optical technique |
CN111121637A (zh) * | 2019-11-19 | 2020-05-08 | 广东工业大学 | 一种基于像素编码的光栅位移检测方法 |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP7181356A patent/JP2830784B2/ja not_active Expired - Lifetime
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