JPH09331388A - 簡易操作の電話装置 - Google Patents

簡易操作の電話装置

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JPH09331388A
JPH09331388A JP8147505A JP14750596A JPH09331388A JP H09331388 A JPH09331388 A JP H09331388A JP 8147505 A JP8147505 A JP 8147505A JP 14750596 A JP14750596 A JP 14750596A JP H09331388 A JPH09331388 A JP H09331388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視者宅と高齢者宅の間に、高齢者を監視す
るホットラインを構築するにあたり、高齢者が定められ
ている比較的広いエリアのどこにいても、常によい品質
で完全ハンドフリー通話のできる通話回線を確保するこ
と。 【解決手段】 それぞれに、スピーカとマイクを備えた
親機と複数の子機を構成する複数の電話機を、高齢者の
生活空間である比較的広い高齢者宅などのエリア内に離
して配置し、この生活空間内のどこにいても、少なくと
もこれらの電話機の1 つに高齢者の発声音が届くように
する。このような配置関係に置かれた、複数の電話機の
マイクに受かる高齢者からの発声音レベルの比較を行
い、そのレベルがもっとも高い電話機を選んで、監視者
宅の電話機との接続を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば高齢者が
住む住宅( 高齢者宅)と、その高齢者宅から離れた場所
に住み高齢者の監視等を行う必要のある子息等の住む住
宅(監視者宅)との間の連絡通話を行うに好適な簡易操
作の電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来型の高齢者宅と監視者宅の
間のホットラインを構成する電話方式を示す図である。
従来型では、高齢者宅の電話装置3と監視者宅の電話機
1との間は公衆回線2を用いた電話回線により接続され
ていて、適宜ダイヤル通話を行って高齢者の健康状態確
認や用件の聴取などを行うことにより、高齢者の監視を
行っていた。高齢者宅の部屋数が多い場合には、高齢者
宅の電話装置3として所謂コードレス電話等も使われて
いた。
【0003】具体的な運用法として、高齢者宅に親機3
Aと子機3Bの電話機から成るコードレス電話装置3が
設置されている場合を例にとると、監視者宅から高齢者
宅に通話を行う場合、監視者宅の電話機1のダイヤル操
作を行って高齢者宅に対し呼び出しを行うと、高齢者宅
の電話装置3の親機3Aおよび子機3Bの着信ベルが鳴
る。高齢者が親機3Aの送受話器、或は子機3Bを取上
げると通話回線が構築されるので通話を行うことができ
る。このようにして、監視者宅と高齢者宅の間の連絡を
確保できるので、いわゆるホットラインとしての機能を
果たすことができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高齢者
に身体的障害があり、比較的迅速に送受話器等を取り上
げ応答することができない状況下では、この種の従来型
の電話機を使った通話回線ではホットラインとしての機
能を十分に達成することができない。また、呼出し音が
鳴ったら「ハーイ」と応えるだけでハンズフリー通話が
できるコードレス電話装置も開示されているが(特開平
7−115459号公報)、このハンズフリー電話装置
の例では、高齢者の「ハーイ」の応答音声が、親機と複
数の子機等の電話機に同時に入るような位置関係にある
場合に、相互間で発生する干渉問題(たとえば同時起動
の問題)を回避する必要があり、使用上の制約があっ
た。
【0005】次に、高齢者が監視者に向け発信を行う場
合に、従来型の電話機の例では、送受話器を取り上げ発
呼操作を正しく行う必要があり、この点からも高齢者に
とっては困難を伴うという問題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、高齢者宅の中の
複数の部屋のどこにいるか定かでない高齢者を対象とし
て、監視者宅から呼び出しを行った場合に、複数の部屋
に設置されている複数の電話機(たとえば、親機と複数
の子機からなるコードレス電話装置)のうち最も条件の
よい電話機を経て、高齢者と監視者間の通話回線の構築
を簡易に行える簡易操作の電話装置を得ることである。
また、第2の目的は、高齢者から監視者の呼び出しを行
う場合も同様に、最も条件のよい電話機を経て、監視者
と高齢者間の通話回線の構築を簡易に行える簡易操作の
電話装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】監視者宅の電話機からの
呼び出し音に対して行われる高齢者の応答の音声レベル
を、本発明にかかる電話装置を構成する各電話機(親機
と各子機)に備えるマイクロホンで受けて測定し、それ
ぞれ一時蓄積する。次に、この音声レベルのデータを親
機に集め、各電話機の音声レベルのデータを比較する。
そして、応答音声がもっとも大きく受かった電話機を選
んで、監視宅装置との通話回線を構築するようにした。
【0008】なお、各子機からの音声レベルの測定デー
タの収集は、親機から子機毎の個別識別信号(以下、I
D信号という。)を周期的に発し、子機は自己のID信
号が受った場合に自己の測定データを親機へ送る、こと
により行われる。
【0009】さらに、通話回線構築後も、各電話機は高
齢者が通話している時にそれぞれの電話機のマイクに入
る高齢者の音声レベルの測定を継続的に行う一方、親機
は間欠的にID信号を発して子機からの音声レベルの測
定データの収集を行って、音声レベルの比較を行う。そ
して、その時々における音声レベルの最大の電話機を選
んで監視者の電話機に接続すべく、切り替え制御を行う
ようにしている。
【0010】さらに、高齢者の発する発呼のための音(
音声または笛などの特殊な音) を各電話機のマイクで受
け、その発呼音の内容があらかじめ用意された発呼のた
めの発呼内容に合致しているかを確認し、発呼音の音レ
ベルもあわせ測定する。この確認結果が正しかった電話
機について、それぞれの発呼音の音レベルの測定データ
を比較し、最大の音レベルの電話機を選んで高齢者宅の
発呼電話機として、監視者宅の電話機1との間の通話回
線を構築するようにしている。
【0011】各電話機のマイクで受けた、発呼のために
発せられる音のレベルの測定データは、各電話機のID信
号による識別を行って親機に送ることによって、他の子
機のものと識別するようにしている。
【0012】なお、子機の測定データを他の子機のもの
と識別する方法としては、ID信号を親機に送る方法
と、親機からID信号を出してもらい、その指定が行われ
た都度指定された子機からその測定データを親機に送る
方法とがある。
【0013】また、発呼音としては、高齢者が発声しや
すく判りやすい言葉を高齢者に発声させる方法と、周囲
の騒音と区別しやすく、かつ高齢者にとり簡単に操作で
きる特殊な笛のようなもので音を発生させる方法とがあ
る。これらの音を発呼音として利用するため、それぞれ
の発声音または発呼音を他の音と区別して認識する認識
回路を使用している。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る簡
易操作の電話装置の全体的構成を示す。図において、1
は監視者宅で使用される通常の電話機を示す。3は高齢
者宅の電話装置で、親機3Aと複数( この場合説明の都
合上、2台) の子機3B、子機3Cを備えた都合3台の
電話機から構成される、いわゆるコードレス電話装置を
設置している場合を示す。2は交換機を含む電話回線で
あり、ダイアル通話方式によって監視者宅と高齢者宅の
間を接続し通話を行うことができる。また親機3Aと子
機3B、子機3Cの間は、制御信号を伝える制御チャン
ネル101と通話信号を伝える通信チャンネル102で
構成される無線周波の通信回線10でつながれている。
【0015】親機3Aおよび子機3B、子機3Cの電話
機は、それぞれスピーカ3A2、3B 2、3C 2とマイ
ク3A3、3B3、3C3を備え、送受話器を持つこと
なく通話ができるハンズフリー型の構成となっている。
即ち、親機3Aおよび子機3B、3Cの電話機には、応
答のためや発呼のために高齢者が発する音声(または特
殊な音)を受けるマイク3A3、3B3、3C3があ
る。親機3Aと各子機3B、3Cの電話機にはそれぞれ
のマイク3A3、3B3、3C3で音声レベルの測定を
行う測定回路と、音声の内容が発呼のためのものかの確
認を行う認識回路が備えられている。これらから得られ
るデータのうち、音声レベルの測定データは親機3Aに
集められ、親機3A及び各子機3B、3Cの音声レベル
の比較を行って、親機または子機のうち音声レベルのも
っとも大きい電話機を選んで、高齢者宅の電話機とし、
監視者宅の電話機1へ接続するようにしている。この選
択切り替動作は、以下で説明するように親機と子機の複
数の回路の協調によって達成される。
【0016】音声レベルの測定データの収集は、親機3
Aから子機3B、子機3Cに向け、時間的にずらしたタ
イミングでそれぞれ向けのID信号を送り、このID信
号の指示にしたがって各子機3B、子機3Cはそれぞれ
の音声レベルの測定データを親機3Aに送る。このよう
にすることにより、それぞれのデータが混ざることなく
親機3Aに伝えられる。
【0017】接続時以降も、親機3A、子機3B、子機
3Cで高齢者が発する音声レベルの測定を継続して行
い、親機で必要なタイミングに前記したID信号による
制御によって、音声レベルの測定データの収集と比較を
行い、通話回線の選択切り替え制御を行って常に条件の
よい親機または子機が監視者宅の電話機に接続されるよ
うにしている。
【0018】なお、手動操作による通話も可能のよう
に、親機3Aには送受話器3A4、ダイアル操作用の押
しボタンダイアル3A5および一挙動で短縮ダイアル機
構等を起動させ、発呼信号を発信できる発呼ボタン3A
1を備えている。また、子機3B、子機3 Cにも同様な
目的のため、それぞれ発呼ボタン3B 1、3C 1を備え
ている。
【0019】図2 は、図1に示すこの発明の実施の態様
に係る簡易操作の電話装置の詳細な構成図を示す。この
図において、図1に示した記号と同じものは同じか同じ
機能のものを示す。この高齢者宅の電話装置3には、機
能的に監視者宅または他から高齢者宅への着呼に関係す
る部分と、高齢者宅から監視者宅への発呼に関係する部
分とを含んでいる。
【0020】図2の高齢者宅の電話装置3の親機3Aに
含まれる機器の説明を行う。親機3Aは高齢者宅の電話
装置3全体の制御をつかさどる機能と、独立の1つの電
話機としての機能とを備えている。まず高齢者宅電話装
置3 の全体の制御をつかさどる機能に関連する部分につ
いて説明する。3A10は着信検出回路で、監視者宅1
からの発呼信号( 以下、第1の発呼信号という。)を検
出し、制御管理部3A9を通して、監視者宅からの着信
を親機3A自身に知らせると共に、複数の子機3B、3
C向けの発呼信号(以下、第2の発呼信号という。)を
生成させる。3A11は通話経路部で、高齢者宅の電話
装置3と監視者宅の電話機1との通話回線の接続を行う
ものである。3A17はアンテナ、3A13は高周波送
信部、3A14は高周波受信部であり、複数の子機との
間を制御チャンネル101と通話チャンネル102を持
つ無線周波の通信回線10で結ぶものための制御チャン
ネル部分と、通話チャンネル部分をそれぞれに持ってい
る。なお、アンテナ3A17は送信用と受信用とを別々
に用意した例を記載しているが、送受アンテナの共用方
式でもよい。3A15は送信データ生成部で、制御管理
部3A9からの制御にもとずいて制御チャンネル101
で送信する信号と通話チャンネル102で送信する信号
を生成する。3A16は受信データ解析回路で、複数の
子機3B、3Cから送られてくる各種データ( 例:音声
レベルの測定データ、音声認識データ)を解析し、その
結果を制御管理部3A9に報告する。
【0021】送信データ生成部3A15で生成される信
号としては、制御チャンネル101を経て各子機3B、
3Cに伝えられる第2の発呼信号とID信号が、また通
話チャンネル102を経て子機に伝えられる通話信号と
がある。第2の発呼信号は、第1の発呼信号を受けた制
御管理部3A9からの制御にもとずき生成されるもの
で、これによって各子機3B、3Cに監視者宅等から呼
び出しのあったことを伝えるものである。また、ID信
号は、複数の子機の中から特定の子機を指定するための
信号で、制御管理部3A9が指示する必要なタイミング
でID信号の生成と送出が行われる。この発明では、I
D信号により指定された特定の子機に対し、ID信号と
ともに各種の必要な指示信号を送り込むことにより、そ
の子機に対し所望の制御を行うようにしている。この制
御の例として、音声レベルの測定データと必要により音
声認識の結果を親機に報告させるほか、子機の送信起動
の制御、スピーカの切断などを行う。また、送信データ
生成部3A15の通話信号部分では、通話信号の副搬送
波による変調、デジタル化の場合は帯域圧縮等の処理
が、通話信号に対し施される。
【0022】次に親機自身が1つの電話機として機能す
る部分について説明する。3A6はハンズフリー制御部
で、ハンズフリー通話の場合に問題となるスピーカから
マイクへの回り込みによるハウリングの問題や、通話中
に送話者から電話機のマイクまでの距離が変化すること
に伴って発生するマイクの入力レベルの大幅な変化の問
題等を解決するための制御を行うものである。前者はエ
コーサプレッサーといわれる技術により、また後者は自
動利得制御といわれる技術により解決される。3A7は
音声レベル測定回路で、マイク3A3に到達する送話者
の音声レベルを測定して、そのデータを制御管理部3A
9へ報告し、そこで一時蓄積する。3A8は音声認識回
路で、送話者の発声内容をあらかじめ設定している内容
と比較し、設定している内容に相当する場合は、発呼制
御の制御信号として利用すべく制御管理部3A9に報告
する。
【0023】次に子機の構成について説明する。子機は
いずれも基本的に同じ構成になっているので、1台のみ
取り上げて説明し、第2 の子機3Cの各構成要素の説明
は省略する。なお、各部の符号は第1 に子機3Bのもの
に準じ採番している。3B17はアンテナ、3B13は
高周波送信部、3B14は高周波受信部であり、親機3
Aの高周波受信部3A14、高周波送信部3A13と対
向して制御チャンネル101と通話チャンネル102を
使って交信するものである。3B15は送信データ生成
部で、制御チャンネル101を通して親機3Aに送る制
御チャンネルの信号については、音声レベルの測定デー
タに関する信号と自己のID信号とがある。また、通話チ
ャンネル102を通して送る通話信号については、親機
3Aにおけると同じような通話信号の送出に必要な信号
処理を行う。3B7は音声レベル測定回路で、マイク3
B3を通して得られる送話者の音声レベルを測定し、そ
のデータを制御部3B9に報告する。制御部3B9では
このデータを一時蓄積し、親局3Aから音声レベルの測
定データの収集を指示するID信号を受けて親局3Aに
報告する。3B8は音声認識回路で、送話者の送話内容
があらかじめ用意されている内容と一致しているか否か
をチェックし、一致していると判断される場合はその旨
を制御部3B9に報告する。後で説明するように、この
信号は高齢者側からの音声による発呼信号として利用す
る。3B16は受信データ解析回路で、親機から送られ
てきた発呼信号、ID信号、送信起動信号、スピーカ回
路の切断、ほかの制御信号を読み分けて、対応する制御
信号を発生させる機能を持った回路である。3B6は
で、親機3Aにおけるハンズフリー制御部3A6と同じ
機能を持っている。3B1は発呼ボタンで、親機3Aの
発呼ボタンと同じ機能のものである。
【0024】次に監視者宅から発呼があった場合の動作
について説明する。監視者宅からの第1の発呼信号は、
親機3Aの着信検出回路3A10で検出され、親機3A
に着信があったことを知らせると共に、制御管理部3A
9を経て第2の発呼信号に変換され子機3B、子機3C
に送られ、監視者宅から呼び出しがあった事を各電話機
に伝える。高齢者はこの呼び出しに対し、ハンズフリ−
方式で応答を行うと、この応答音声の届く範囲に設置さ
れているいくつかの電話機のマイクに、その応答音声が
同時に入る。各電話機は常に音声レベルの測定をしてい
て、上記応答音声もそれぞれの電話機で測定される。そ
の測定データは一時それぞれの電話機で記憶する。この
子機の測定データは、親機3AからID信号と共に発せ
られる制御信号によって親機3Aに集められ、親機3A
の制御管理部3A9で各々の電話機の音声レベルの比較
が行われる。この比較により、複数の電話機の中から最
も大きい声を収集できたマイクのある電話機を選んで、
その電話機の送話内容の送出を行わせ、監視者宅の電話
機1へ送り込まれるよう通話回線へ接続を行う。この音
声レベルの測定と比較は通話中も継続して行い、常に最
適な状態にある電話機を選んで、切り替え接続を行い通
話を行う。なお、比較される音声レベルはレベルリミッ
ター等を使って所定値以上のものを収集しできるように
し、比較処理を効率よく行う。
【0025】次に、音声レベルの最大の電話機を選んで
通話を行う、通話チャンネルの切り替え接続の動作につ
いて説明する。親機3Aにおいて各電話機の音声レベル
の比較が行われ、その結果にもとずき接続すべき電話機
を決定したら、それが子機の場合は、当該子機を指定す
るID信号と、当該子機から親機3Aに向け音声信号を
送るための送信起動の制御信号とを制御チャンネル10
1を経て親機3Aから子機に向け発信する。ここで通話
チャンネルが複数あり、使用すべき通話チャンネルを指
定する場合はその指定も合わせて行う。ID信号で特定
された子機では、指定のチャンネルで送信起動がかけら
れて、マイクに入る高齢者が発声する音声信号は、子機
の高周波送信部、第2 の信号回線10の通話チャンネル
102を経て親機3Aに導かれ、親機3Aに備える通話
経路部3A11を経て監視者宅の電話機1に届く。一
方、監視者宅からの音声信号は、通話チャンネル102
を通して各子機に届いているので、高齢者と監視者間の
通話回線が構築される。なお、すべての子機のスピーカ
から監視者の音声が出てうるさい場合は、ID信号を利
用した制御により、接続中の子機を除く子機のスピーカ
出力を断にするか音量を下げる。また、指定される電話
機が親機の場合は、ID信号によることなく以上の制御
を親機内で行う。以上のようにして、高齢者宅3の電話
装置30のうち最も条件のよい電話機を使って監視者宅
との通話回線を構築することができる。
【0026】次に高齢者宅から監視者宅に向け発呼する
場合について説明する。発呼者の発呼音声が受かる範囲
にある各電話機において、発呼者の発呼音声の内容を音
声認識回路により確認し、これが正しいと判断された場
合に、音声認識回路からの情報をそれぞれの制御部( ま
たは制御管理部)に報告する。発呼信号についても、上
記と同様に、各電話機で受かる発呼者の声の大きさを測
定して、音声認識の結果のよかった電話機のうち音声レ
ベルの高い電話機を選択して接続を行う。このようにし
て、発呼ボタン3A1を押すことなく、最もよい条件の
電話機を使ってハンズフリー方式で発呼起動を行うよう
にしている。また、接続後も通話中の音声レベルのレベ
ル測定を継続的に行い、その測定データを親機3Aから
のID信号による指示にもとずき、制御チャンネル10
1を通して親機3Aに送る。親機3Aでは各電話機のレ
ベル比較を継続的に行い、レベル最大の電話機を決定す
る。この決定後は上記と同様の制御を行って監視宅へ向
けての選択接続を行う。このようにして、高齢者が高齢
者宅3の中のどこにいるかを監視者宅から特定できない
状況下でも、常に最も条件のよい電話機を使って通話回
線を構築するようにしている。
【0027】また終話処理については以下のようにす
る。まず監視者宅が送受話器を置いて終話した場合は、
これによって高齢者宅との通話回線を開放する。高齢者
宅は通話が途絶え予め設定した時間が経過すると自動的
に終話状態とし、すべての機能をリセット状態にして、
次の呼び出しまたは発呼が行える状態にする。
【0028】また、以上の説明では、音声レベルの測定
部と音声認識部を各電話機にそれぞれ備え、それぞれの
測定データを特定の電話機(親機)に集めここで比較
し、監視者宅の電話機1と接続する電話機の選定を行な
う構成の場合を説明したが、マイクで受けた音声信号を
それぞれ親機に導き、ここで必要な早さでサンプリング
してデジタル化したうえでレベルの比較や音声認識を行
なうことでもよい。親機と子機の間にそれぞれを接続す
る信号線がある場合は、音声信号を親機まで導きここで
共通のレベル測定や音声認識を行なうことにより、子機
を単純な構成とすることができる。
【0029】なお、以上は身体の自由が十分でない高齢
者を監視するケースに適用した例にあげ説明したが、本
発明では通話者と電話機との位置関係が固定しなくとも
ハンズフリーの起動と着信による通話を行えるので、建
物の中の複数の部屋を頻繁に往来する通話者向けのハン
ズフリー通話機器としても利用することができる。
【0030】また、以上の説明では、ハンズフリー通話
を行う側がコードレス電話装置で構成される複数の電話
機を使用する例を挙げて説明したが、通話をしながら制
御信号を同時に伝送できるものであれば、複数のチャン
ネルを有するコードレス電話方式でなくともよい。例え
ば、制御信号と音声信号を2本の別々の信号線を通して
送受することでもよく、また多重化された有線回線を親
機と子機の間に引くことでもよい。これらの場合も、通
話中に継続的に音声レベルの最大の電話機を見つけて切
り替え接続でき、常に最大レベルの電話機を使った通話
回線の構築を行うことができるので、本発明が趣旨とす
る、常に最適な電話機を経由したハンズフリー通話を行
うことができる。
【0031】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示す効果を奏する。
【0032】親機と複数の子機から構成される複数の電
話機を比較的広いエリア内に離して配置し、これらの電
話機に受かる1 人の応答者からの発声音レベルがもっと
も高い電話機を選んで発呼者側電話機との接続を行うよ
うにしたので、複数の電話機を配置した比較的広いエリ
ア内の不特定な場所にいる応答者との間に、常に最適な
電話機を使ったハンズフリーによる通話回線を構築でき
る効果が得られる。
【0033】親機と複数の子機から構成される複数の電
話機を比較的広いエリア内に離して配置し、かつ通話と
は別の制御回線を使って通話中の各子機の音声レベルの
データの収集を行い、親機と子機を含む電話機で受かる
応答者の音声レベルの比較を行い、音声レベルがもっと
も高い電話機を選んで、発呼者側電話機との接続を行う
ようにしたので、複数の電話機を配置した比較的広いエ
リア内の不特定な場所にいる応答者との間に、常に最適
な電話機を使ったハンズフリーによる通話回線を構築し
維持できる効果が得られる。
【0034】発呼のための発声を音声認識方式で確認し
て発呼制御を行うようにしたので、ハンズフリーによる
発呼の精度を高めることができる効果がある。
【0035】発呼のための発声に換え、特定の人工音を
発することにより、発呼音の発生と認識を容易にするこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる簡易操作の
電話装置の全体の概略構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1にかかる簡易操作の
電話装置の構成図である。
【図3】 従来の電話装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 監視者宅の電話機、2 公衆回線、3 高齢者宅の
電話装置、3A 親機、3B 第1の子機、3C 第2
の子機、3A1 親機の発呼ボタン、3B 1 第1の子
機の発呼ボタン、3C 1 第2の子機の発呼ボタン、3
A2 親機のスピーカ、3B 2 第1の子機のスピーカ
B、3C 2 第2の子機のスピーカC、3A3 親機の
マイク、3B3 第1の子機のマイクB、3C3 第2
の子機のマイクC、3A4 親機の送受話器、3A5
親機の押しボタンダイアル、3A6 親機のハンドフリ
ー制御部、3B6 第1の子機のハンドフリー制御部、
3C6 第2の子機のハンドフリー制御部、3A7 親
機の音声レベル測定回路、3B7 第1の子機の音声レ
ベル測定回路、3C7 第2の子機の音声レベル測定回
路、3A8 親機の音声認識回路、3B8 第1の子機
の音声認識回路、3C8 第2の子機の音声認識回路、
3A9 親機の制御管理部、3B9 第1の子機の制御
部、3C9 第2の子機の制御部、3A10 親機の着
信検出回路、3A11 親機の通話経路部、3A13
親機の高周波送信部、3B13 第1の子機の高周波送
信部、3C13 第2の子機の高周波送信部、3A14
親機の高周波受信部、3B14 第1の子機の高周波
受信部、3C14 第2の子機の高周波受信部、3A1
5 親機の送信データ生成部、3B15 第1の子機の
送信データ生成部、3C15 第2の子機の送信データ
生成部、3A16 親機の受信データ解析回路、3B1
6 第1の子機の受信データ解析回路、3C16 第2
の子機の受信データ解析回路、3A17 親機のアンテ
ナ、3B17 第1の子機のアンテナ、3C17 第2
の子機のアンテナ、10 無線周波の通信回線、101
制御チャンネル、102 通話チャンネル、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電話機と、前記第1の電話機と第
    1 の通信回線を経て接続され、第2 の通信回線で相互に
    接続された複数の電話機からなる第2の電話装置とより
    構成されるものにおいて、前記第1の電話機からの呼び
    出し信号に対して行われる1つの音源からの応答音を、
    前記第2の電話装置を構成する各電話機に備えたそれぞ
    れのマイクで同時に受け、その音声レベルを測定する音
    声レベルの測定部と、前記各電話機で得た音声レベルの
    データを比較して応答の音声レベルがもっとも大きい電
    話機を選定するレベル比較回路と、前記選定された電話
    機の送出制御を行って前記マイクで受けた通話者の音声
    信号をその電話機から送出させ、前記第1 の電話機との
    通話回線に導く制御回路とよりなる通話経路切り替え制
    御手段を備え、前記第1の電話機から送られてくる呼び
    出し信号を受けた前記第2の電話装置の電話機のうち、
    応答の音声レベルの最大の電話機と前記第1の電話機と
    の間の通話回線を構築するようにしたことを特徴とする
    簡易操作の電話装置。
  2. 【請求項2】 第2 の電話装置からの発呼時の1つの音
    源からの発声音を、前記第2の電話装置を構成する各電
    話機に備えたそれぞれのマイクで受け、その発声音が予
    め設定した音声信号と同じものかを確認する音声認識回
    路を備え、第2 の電話装置からの発呼時の発呼制御信号
    として利用することを特徴とする請求項1記載の簡易操
    作の電話装置。
  3. 【請求項3】 第1の電話機と第2の電話装置の間の通
    話回線の接続確立後通話中においても、第2の電話装置
    の各電話機による1つの音源から通話の音声レベルの測
    定を継続して行い、その測定データにより通話経路切り
    替え制御手段を制御して、前記第2の電話装置の電話機
    のうち1つの音源からの通話の音声レベルの最大の電話
    機を選定して前記第1の電話機との間の通話回線を構築
    するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の簡易操作の電話装置。
  4. 【請求項4】 第2の通信回線は、制御信号を扱う制御
    チャンネルと通話信号を扱う1 または複数の通話チャン
    ネルとを備え、通話回線の構築後も制御チャンネルを使
    って音声レベルのデータの収集制御と選択された電話機
    からの選択的送出制御を行って、通話の音声レベルの最
    大の電話機と前記第1の電話機との間の通話回線を構築
    するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
  5. 【請求項5】 音声レベルの測定部を第2の電話装置を
    構成する各電話機に備えたことを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
  6. 【請求項6】 音声認識部を第2の電話装置を構成する
    各電話機に備えたことを特徴とする請求項2〜請求項5
    のいずれか一項記載の簡易操作の電話装置。
  7. 【請求項7】 音声レベルの測定部を第2の電話装置を
    構成する複数の電話機の内の特定の電話機に設け、他の
    電話機の音声信号を当該電話機に導き、自己の電話機と
    共に他の電話機の音声レベルの測定をあわせて行なうよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    か一項記載の簡易操作の電話装置。
  8. 【請求項8】 音声認識部を第2の電話装置を構成する
    複数の電話機の内の特定の電話機に設け、他の電話機の
    発声信号を当該電話機に導き、自己の電話機と共に他の
    電話機の音声認識をあわせて行なうようにしたことを特
    徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項項記載の簡
    易操作の電話装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の電話装置から前記第1の電話
    機宛ての呼び出しのために発せられる音声信号に代え、
    人工音を発する音源からの音を使うことを特徴とする請
    求項2〜請求項4のいずれか一項記載の簡易操作の電話
    装置。
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