JPH09331201A - ストリップラインフィルタ - Google Patents

ストリップラインフィルタ

Info

Publication number
JPH09331201A
JPH09331201A JP3547297A JP3547297A JPH09331201A JP H09331201 A JPH09331201 A JP H09331201A JP 3547297 A JP3547297 A JP 3547297A JP 3547297 A JP3547297 A JP 3547297A JP H09331201 A JPH09331201 A JP H09331201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
end side
short
side electrode
resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3547297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Saito
浩樹 斉藤
Akihiro Koga
明宏 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP3547297A priority Critical patent/JPH09331201A/ja
Publication of JPH09331201A publication Critical patent/JPH09331201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】様々な周波数特性が容易に得られる構造のスト
リップラインフィルタを提供する。 【解決手段】誘電体層105上に内部グランド電極70
を設け、誘電体層104上に共振用電極130を設け、
誘電体層103上に共振用電極110を設け、誘電体層
102上に内部グランド電極20を設け、誘電体層10
1〜105を一体化する。共振用電極130を短絡端側
共振用電極132と開放端側共振用電極134とから構
成し、共振用電極110を短絡端側共振用電極112と
開放端側共振用電極114とから構成する。開放端側共
振用電極114と開放端側共振用電極134とは全面に
わたって重なり合う状態に配置するが、短絡端側共振用
電極112と短絡端側共振用電極132とは幅方向の中
央部においてそれらの一部のみが重なり合い、大半部分
が左、右にずれるように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストリップラインフ
ィルタに関し、特に平板状であって片側短絡型の共振用
電極がグランド電極間の誘電体内に設けられた積層型ス
トリップラインフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機等の移動体通信器等に
使用されるフィルタとしては、誘電体同軸型共振器を用
いたフィルタ、あるいは分布定数回路を共振器に用いた
積層型ストリップラインフィルタが知られている。
【0003】前者は、同軸型共振器、容量結合コンデン
サ等の個別部品で構成されるのに対し、後者は誘電体シ
ートを積層して一体焼成することによって、あるいは誘
電体ブロック等を張り合わせることによって構成される
ため、前者と比較して軽量で作製が容易である利点を有
する。また内部電極である分布定数回路は必要に応じて
様々な形状に形成可能であるので、同サイズで異なる周
波数に対応することができる等の利点も有している。
【0004】このような積層型ストリップラインフィル
タとしては、従来種々の構造のものが提案されており、
例えば図13、14に示す如きものがある。
【0005】図13は、特開昭64−73802号公報
に開示された従来の積層型ストリップラインフィルタ5
00の説明図であり、4枚の誘電体シート521〜52
4のうちの誘電体シート521、524の各上面に帯状
の電極(ストリップ線路)501、504を配した素体
511、514と、誘電体シート522、523の上面
に帯状の電極502、503を配した素体512、51
3とを514、513、512、511の順に重ね合わ
せる。
【0006】これによって電極501と502、電極5
02と503、電極503と504とが夫々1/4波長
分ずつ上、下にオーバラップした態様となっている。
【0007】図14は、特開平5−283907号公報
に開示された従来における他の積層型ストリップライン
フィルタ600の模式的横断面図であって図14BのZ
2−Z2線横断面図であり、図14Bは図14AのZ1
−Z1線縦断面図である。
【0008】3枚の誘電体シート621〜623のう
ち、誘電体シート621の下面に第1の電極(ストリッ
プ導体)601を、また誘電体シート622の下面に第
2の電極602を夫々形成すると共に、前記誘電体シー
ト621の上面、誘電体シート623の下面に夫々グラ
ンド電極631、632を形成して素体611〜613
を構成し、これら素体611、612、613をこの順
序に重ね合わせて構成してある。
【0009】第1、第2の電極601、602は、幅1
mm、長さ20mmの帯状に形成され、一端601a、
602aはこれと直交する向きに延在させた結合コンデ
ンサ用導体601b、602bにそれぞれ接続され、他
端501c、602cは素体611、612、613の
側面を通ってグランド電極631、632に接続されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の積層
型ストリップラインフィルタにあっては、前者、後者の
いずれの場合も、電極501〜504、電極601、6
02は一部が重なり合った状態に形成されているが、前
者は1/4波長分が、また後者は極く一部が重ねられて
いるに過ぎず、このような構造では、設計の自由度が少
なく限られた特性のフィルタしか提供できなかった。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、その主な目的とするところは、様々な周波数特
性が得られる構造のストリップラインフィルタを提供す
ることにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、外形寸法を変
更することなく、様々な周波数特性が得られる構造のス
トリップラインフィルタを提供することにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、設計の容易な
構造のストリップラインフィルタを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、第1
および第2のグランド電極と、前記第1および第2のグ
ランド電極間の誘電体と、前記誘電体内に設けられた片
側短絡型の第1および第2の共振用電極とを備えるスト
リップラインフィルタにおいて、前記ストリップライン
フィルタが互いに直交する第1乃至第3の方向を有し、
前記第1の方向における前記第1の共振用電極の一端が
第1の短絡端であり他端が第1の開放端であり、前記第
1の共振用電極が、前記第1の短絡端側の第1の短絡端
側電極と前記第1の開放端側の第1の開放端側電極とを
備え、前記第1の方向における前記第2の共振用電極の
一端が第2の短絡端であり他端が第2の開放端であり、
前記第2の共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の
短絡端側電極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電
極とを備え、前記第1の短絡端側電極が平板状であっ
て、互いに対向する第1および第2の主面を備え、前記
第1の開放端側電極が平板状であって、互いに対向する
第3および第4の主面を備え、前記第2の短絡端側電極
が平板状であって、互いに対向する第5および第6の主
面を備え、前記第2の開放端側電極が平板状であって、
互いに対向する第7および第8の主面を備え、前記第1
乃至前記第8の主面が、前記第1および前記第2の方向
とほぼ平行であり前記第3の方向とほぼ直交するように
配設され、前記第3の方向から見た前記第1および第2
の短絡端側電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であ
り、前記第3の方向から見た前記第1および第2の開放
端側電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、前記
第3の方向から見た際に前記第1の共振用電極の少なく
とも一部と第2の共振用電極の少なくとも一部とが前記
誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるように、前記第
1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設され、前記
ストリップラインフィルタが略直方体状であって、前記
第2の方向において互いに対向する2つの側面を備え、
前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
おける寸法ならびに前記第1および第2の開放端側電極
の前記第2の方向における寸法が、前記ストリップライ
ンフィルタの前記第2の方向において互いに対向する前
記2つの側面間の距離の40%乃至80%であることを
特徴とするストリップラインフィルタが提供される。
【0015】このようにすれば、第1および第2の短絡
端側電極の重なり面積、および第1および第2の開放端
側電極の重なり面積を、それぞれ広い範囲で様々に変更
することができ、その分、より広い範囲において様々な
周波数特性のフィルタが得られるようになる。そして、
これらの重なり面積を変更する際にも、フィルタの外形
寸法を変更することなく行うことができる。
【0016】また、前記第3の方向から見た際に第1の
共振用電極の少なくとも一部と第2の共振用電極の少な
くとも一部とが誘電体の一部を間に挟んで互いに重なる
ように、第1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設
されているから、ストリップラインフィルタの専有面積
も小さくなる。
【0017】また、請求項2によれば、第1および第2
のグランド電極と、前記第1および第2のグランド電極
間の誘電体と、前記誘電体内に設けられた片側短絡型の
第1および第2の共振用電極とを備えるストリップライ
ンフィルタにおいて、前記ストリップラインフィルタが
互いに直交する第1乃至第3の方向を有し、前記第1の
方向における前記第1の共振用電極の一端が第1の短絡
端であり他端が第1の開放端であり、前記第1の共振用
電極が、前記第1の短絡端側の第1の短絡端側電極と前
記第1の開放端側の第1の開放端側電極とを備え、前記
第1の方向における前記第2の共振用電極の一端が第2
の短絡端であり他端が第2の開放端であり、前記第2の
共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の短絡端側電
極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電極とを備
え、前記第1の短絡端側電極が平板状であって、互いに
対向する第1および第2の主面を備え、前記第1の開放
端側電極が平板状であって、互いに対向する第3および
第4の主面を備え、前記第2の短絡端側電極が平板状で
あって、互いに対向する第5および第6の主面を備え、
前記第2の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
する第7および第8の主面を備え、前記第1乃至前記第
8の主面が、前記第1および前記第2の方向とほぼ平行
であり前記第3の方向とほぼ直交するように配設され、
前記第3の方向から見た前記第1および第2の短絡端側
電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、前記第3
の方向から見た前記第1および第2の開放端側電極の形
状が互いにほぼ同一の矩形状であり、前記第3の方向か
ら見た際に前記第1の共振用電極の少なくとも一部と第
2の共振用電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部
を間に挟んで互いに重なるように、前記第1の共振用電
極と第2の共振用電極とが配設され、前記第1および第
2の短絡端側電極の前記第2の方向における寸法ならび
に前記第1および第2の開放端側電極の前記第2の方向
における寸法が、λ/32〜λ/4(ここで、λは使用
する中心周波数における波長をいう。)であることを特
徴とするストリップラインフィルタが提供される。
【0018】このようにすれば、第1および第2の短絡
端側電極の重なり面積、および第1および第2の開放端
側電極の重なり面積を、それぞれ広い範囲で様々に変更
することができ、その分、より広い範囲において様々な
周波数特性のフィルタが得られるようになる。
【0019】また、前記第3の方向から見た際に第1の
共振用電極の少なくとも一部と第2の共振用電極の少な
くとも一部とが誘電体の一部を間に挟んで互いに重なる
ように、第1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設
されているから、ストリップラインフィルタの専有面積
も小さくなる。
【0020】また、請求項3によれば、前記第1および
第2の短絡端側電極ならびに前記第1および第2の開放
端側電極の前記第2の方向における寸法が互いにほぼ同
一であり、前記第3の方向から見た際に、前記第1の短
絡端側電極の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少
なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに
重なるか、前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と
第2の開放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の
一部を間に挟んで互いに重なるか、または前記第1の短
絡端側電極の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少
なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに
重なると共に前記第1の開放端側電極の少なくとも一部
と第2の開放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体
の一部を間に挟んで互いに重なるように、前記第1の共
振用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴
とする請求項1または2記載のストリップラインフィル
タが提供される。
【0021】また、請求項4によれば、前記第1および
第2の短絡端側電極の前記第2の方向における寸法が互
いにほぼ同一であり、前記第1および第2の開放端側電
極の前記第2の方向における寸法が互いにほぼ同一であ
り、前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方
向における前記寸法と、前記第1および第2の開放端側
電極の前記第2の方向における前記寸法とが異なり、前
記第3の方向から見た際に、前記第1の短絡端側電極の
少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一部
とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるか、前
記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開放端
側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟
んで互いに重なるか、または前記第1の短絡端側電極の
少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一部
とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なると共に
前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開放
端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に
挟んで互いに重なるように、前記第1の共振用電極と第
2の共振用電極とが配設されたことを特徴とする請求項
1または2記載のストリップラインフィルタが提供され
る。
【0022】これら請求項3、4のようにすれば、短絡
端側および開放端側の少なくともいずれか一方において
第1および第2の共振用電極の少なくとも一部を重ねれ
ばいいので、短絡端側および開放端側の他方における設
計の自由度が増加し、フィルタの設計が容易となる。
【0023】さらに請求項4のように、第1および第2
の短絡端側電極の寸法と、第1および第2の開放端側電
極の寸法とを異ならせれば、さらに、設計の自由度が増
加すると共に、より広い範囲において様々な周波数特性
のフィルタが得られるようになる。
【0024】また、請求項5によれば、前記第3の方向
から見た際に、前記第1の短絡端側電極と前記第2の短
絡端側電極とが前記第2の方向において互いにずれてい
るか、前記第1の開放端側電極と前記第2の開放端側電
極とが前記第2の方向において互いにずれているか、ま
たは前記第1の短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極
とが前記第2の方向において互いにずれていると共に前
記第1の開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが前
記第2の方向において互いにずれているように、前記第
1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設されたこと
を特徴とする請求項3記載のストリップラインフィルタ
が提供される。
【0025】また、請求項6によれば、前記第3の方向
から見た際に、前記第1の短絡端側電極と前記第2の短
絡端側電極とが前記第2の方向において互いにずれてい
るか、前記第1の開放端側電極と前記第2の開放端側電
極とが前記第2の方向において互いにずれているか、ま
たは前記第1の短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極
とが前記第2の方向において互いにずれていると共に前
記第1の開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが前
記第2の方向において互いにずれているように、前記第
1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設されたこと
を特徴とする請求項4記載のストリップラインフィルタ
が提供される。
【0026】これら請求項5、6のように、短絡端側お
よび開放端側において第1および第2の共振用電極をそ
れぞれずらすことによって、第1および第2の共振用電
極間の短絡端側および開放端側における電磁気的な結合
状態をそれぞれ別個に変えることができ、様々な周波数
特性のフィルタが得られるようになる。そして、上記の
ように第1および第2の共振用電極の幅が広いので、第
1および第2の共振用電極間の充分な結合容量を確保し
ながら、広い範囲において第1および第2の共振用電極
をずらすことができ、その分、より広い範囲において様
々な周波数特性のフィルタが得られるようになる。
【0027】そして、第1および第2の共振用電極をず
らす量を短絡端側と開放端側とでは異ならせることによ
り、フィルタの周波数特性にはノッチが生じるようにな
って、通過帯域幅を狭めることができるようになり、よ
り優れた特性のフィルタが得られるようになる。
【0028】また、請求項7によれば、前記第3の方向
から見た際に、前記第1の短絡端側電極の少なくとも一
部と第2の短絡端側電極の少なくとも一部とが前記誘電
体の一部を間に挟んで互いに重なると共に前記第1の開
放端側電極の少なくとも一部と第2の開放端側電極の少
なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに
重なるが、前記第1の短絡端側電極と第2の短絡端側電
極とが重なる面積と前記第1の開放端側電極と第2の開
放端側電極とが重なる面積とが異なるように、前記第1
の共振用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを
特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のストリッ
プラインフィルタが提供される。
【0029】このように、第1および第2の共振用電極
の重なる面積を短絡端側と開放端側とで異ならせること
によって、第1および第2の共振用電極間の短絡端側お
よび開放端側における電磁気的な結合状態をそれぞれ別
個に変えることができ、様々な周波数特性のフィルタが
得られるようになる。そして、上記のように第1および
第2の共振用電極の幅が広いので、第1および第2の共
振用電極間の充分な結合容量を確保しながら、広い範囲
において第1および第2の共振用電極の重なり量を変化
させることができ、その分、より広い範囲において様々
な周波数特性のフィルタが得られるようになる。
【0030】そして、第1および第2の共振用電極を重
なり量を短絡端側と開放端側とでは異ならせることによ
り、フィルタの周波数特性にはノッチが生じるようにな
って、通過帯域幅を狭めることができるようになり、よ
り優れた特性のフィルタが得られるようになる。
【0031】また、請求項8によれば、前記第3の方向
から見た際に、前記第1の開放端側電極の少なくとも一
部と前記第2の開放端側電極の少なくとも一部とが前記
誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるが、前記第1の
短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極とが重ならない
ように、前記第1の共振用電極と第2の共振用電極とが
配設されたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか
に記載のストリップラインフィルタが提供される。
【0032】また、請求項9によれば、前記第3の方向
から見た際における前記第1の開放端側電極と第2の開
放端側電極とが重なる面積が、前記第3の方向から見た
際における前記第1の短絡端側電極と第2の短絡端側電
極とが重なる面積よりも大きくなるように、前記第1の
共振用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを特
徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載のストリップ
ラインフィルタが提供される。
【0033】また、請求項10によれば、前記第3の方
向から見た際に、前記第1の短絡端側電極の少なくとも
一部と前記第2の短絡端側電極の少なくとも一部とが前
記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるが、前記第1
の開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが重ならな
いように、前記第1の共振用電極と第2の共振用電極と
が配設されたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれ
かに記載のストリップラインフィルタが提供される。
【0034】また、請求項11によれば、前記第3の方
向から見た際における前記第1の短絡端側電極と第2の
短絡端側電極とが重なる面積が、前記第3の方向から見
た際における前記第1の開放端側電極と第2の開放端側
電極とが重なる面積よりも大きくなるように、前記第1
の共振用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを
特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載のストリッ
プラインフィルタが提供される。
【0035】また、請求項12によれば、少なくとも前
記第1の開放端側電極の前記第1の方向のほぼ全長と第
2の開放端側電極の前記第1の方向のほぼ全長とにわた
って、前記第1の開放端側電極と前記第1の開放端側電
極とを電磁気的に結合させたことを特徴とする請求項3
乃至11のいずれかに記載のストリップラインフィルタ
が提供される。
【0036】また、請求項13によれば、第1および第
2のグランド電極と、前記第1および第2のグランド電
極間の誘電体と、前記誘電体内に設けられた片側短絡型
の第1および第2の共振用電極とを備えるストリップラ
インフィルタにおいて、前記ストリップラインフィルタ
が互いに直交する第1乃至第3の方向を有し、前記第1
の方向における前記第1の共振用電極の一端が第1の短
絡端であり他端が第1の開放端であり、前記第1の共振
用電極が、前記第1の短絡端側の第1の短絡端側電極と
前記第1の開放端側の第1の開放端側電極とを備え、前
記第1の方向における前記第2の共振用電極の一端が第
2の短絡端であり他端が第2の開放端であり、前記第2
の共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の短絡端側
電極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電極とを備
え、前記第1の短絡端側電極が平板状であって、互いに
対向する第1および第2の主面を備え、前記第1の開放
端側電極が平板状であって、互いに対向する第3および
第4の主面を備え、前記第2の短絡端側電極が平板状で
あって、互いに対向する第5および第6の主面を備え、
前記第2の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
する第7および第8の主面を備え、前記第1乃至前記第
8の主面が、前記第1および前記第2の方向とほぼ平行
であり前記第3の方向とほぼ直交するように配設され、
前記第3の方向から見た前記第1および第2の短絡端側
電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、前記第3
の方向から見た前記第1および第2の開放端側電極の形
状が互いにほぼ同一の矩形状であり、前記第1および第
2の短絡端側電極の前記第2の方向における寸法が互い
にほぼ同一であり、前記第1および第2の開放端側電極
の前記第2の方向における寸法が互いにほぼ同一であ
り、前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方
向における前記寸法と、前記第1および第2の開放端側
電極の前記第2の方向における前記寸法とが異なり、前
記第3の方向から見た際に、前記第1の開放端側電極の
少なくとも一部と第2の開放端側電極の少なくとも一部
とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるか、ま
たは前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の
開放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を
間に挟んで互いに重なると共に前記第1の短絡端側電極
の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一
部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なり、少
なくとも前記第1の開放端側電極の前記第1の方向のほ
ぼ全長と第2の開放端側電極の前記第1の方向のほぼ全
長とにわたって、前記第1の開放端側電極と前記第1の
開放端側電極とを電磁気的に結合させたことを特徴とす
るストリップラインフィルタが提供される。
【0037】このように第1および第2の短絡端側電極
の寸法と、第1および第2の開放端側電極の寸法とを異
ならせれば、設計の自由度が増加すると共に、より広い
範囲において様々な周波数特性のフィルタが得られるよ
うになる。
【0038】さらに、少なくとも開放端側電極間がその
ほぼ全長にわたって結合しているので、開放端側電極間
の結合、特に容量結合の程度を容易に変化させることが
できるようになり、設計の自由度がさらに増加して、よ
り広い範囲において様々な周波数特性のフィルタが容易
に得られるようになる。
【0039】また、請求項14によれば、第1および第
2のグランド電極と、前記第1および第2のグランド電
極間の誘電体と、前記誘電体内に設けられた片側短絡型
の第1および第2の共振用電極とを備えるストリップラ
インフィルタにおいて、前記ストリップラインフィルタ
が互いに直交する第1乃至第3の方向を有し、前記第1
の方向における前記第1の共振用電極の一端が第1の短
絡端であり他端が第1の開放端であり、前記第1の共振
用電極が、前記第1の短絡端側の第1の短絡端側電極と
前記第1の開放端側の第1の開放端側電極とを備え、前
記第1の方向における前記第2の共振用電極の一端が第
2の短絡端であり他端が第2の開放端であり、前記第2
の共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の短絡端側
電極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電極とを備
え、前記第1の短絡端側電極が平板状であって、互いに
対向する第1および第2の主面を備え、前記第1の開放
端側電極が平板状であって、互いに対向する第3および
第4の主面を備え、前記第2の短絡端側電極が平板状で
あって、互いに対向する第5および第6の主面を備え、
前記第2の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
する第7および第8の主面を備え、前記第1乃至前記第
8の主面が、前記第1および前記第2の方向とほぼ平行
であり前記第3の方向とほぼ直交するように配設され、
前記第3の方向から見た前記第1および第2の短絡端側
電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、前記第3
の方向から見た前記第1および第2の開放端側電極の形
状が互いにほぼ同一の矩形状であり、前記第1および第
2の短絡端側電極の前記第2の方向における寸法が互い
にほぼ同一であり、前記第1および第2の開放端側電極
の前記第2の方向における寸法が互いにほぼ同一であ
り、前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方
向における前記寸法と、前記第1および第2の開放端側
電極の前記第2の方向における前記寸法とが異なり、前
記第3の方向から見た際に、前記第1の短絡端側電極の
少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一部
とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるか、前
記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開放端
側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟
んで互いに重なるか、または前記第1の短絡端側電極の
少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一部
とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なると共に
前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開放
端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に
挟んで互いに重なるように、前記第1の共振用電極と第
2の共振用電極とが配設され、前記第3の方向から見た
際に、前記第1の短絡端側電極と前記第2の短絡端側電
極とが前記第2の方向において互いにずれているか、前
記第1の開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが前
記第2の方向において互いにずれているか、または前記
第1の短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極とが前記
第2の方向において互いにずれていると共に前記第1の
開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが前記第2の
方向において互いにずれているように、前記第1の共振
用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴と
するストリップラインフィルタが提供される。
【0040】このようにすれば、短絡端側および開放端
側の少なくともいずれか一方において第1および第2の
共振用電極の少なくとも一部を重ねればいいので、短絡
端側および開放端側の他方における設計の自由度が増加
し、フィルタの設計が容易となる。
【0041】また、第1および第2の短絡端側電極の寸
法と、第1および第2の開放端側電極の寸法とを異なら
せれば、さらに、設計の自由度が増加すると共に、より
広い範囲において様々な周波数特性のフィルタが得られ
るようになる。
【0042】さらに、短絡端側および開放端側において
第1および第2の共振用電極をそれぞれずらすことによ
って、第1および第2の共振用電極間の短絡端側および
開放端側における電磁気的な結合状態をそれぞれ別個に
変えることができ、様々な周波数特性のフィルタが得ら
れるようになる。
【0043】そして、第1および第2の共振用電極をず
らす量を短絡端側と開放端側とでは異ならせることによ
り、フィルタの周波数特性にはノッチが生じるようにな
って、通過帯域幅を狭めることができるようになり、よ
り優れた特性のフィルタが得られるようになる。
【0044】また、請求項15によれば、前記第1およ
び第2の開放端側電極の前記第2の方向における前記寸
法を、前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の
方向における前記寸法よりも大きくしたことを特徴とす
る請求項13または14記載のストリップラインフィル
タが提供される。
【0045】また、請求項16によれば、前記第3の方
向から見た際における前記第1の開放端側電極と第2の
開放端側電極とが重なる面積が、前記第3の方向から見
た際における前記第1の短絡端側電極と第2の短絡端側
電極とが重なる面積よりも大きくなるように、前記第1
の共振用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを
特徴とする請求項13乃至15のいずれかに記載のスト
リップラインフィルタが提供される。
【0046】また、請求項17によれば、前記第3の方
向から見た際に、前記第1の開放端側電極の少なくとも
一部と前記第2の開放端側電極の少なくとも一部とが前
記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるが、前記第1
の短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極とが重ならな
いように、前記第1の共振用電極と第2の共振用電極と
が配設されたことを特徴とする請求項13乃至15のい
ずれかに記載のストリップラインフィルタが提供され
る。
【0047】また、請求項18によれば、前記第3の方
向から見た際に、前記第1の短絡端側電極と前記第2の
短絡端側電極とが前記第2の方向において互いにずれて
いるか、または前記第1の短絡端側電極と前記第2の短
絡端側電極とが前記第2の方向において互いにずれてい
ると共に前記第1の開放端側電極と前記第2の開放端側
電極とが前記第2の方向において互いにずれているよう
に、前記第1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設
されたことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか
に記載のストリップラインフィルタが提供される。
【0048】また、請求項19によれば、前記第1およ
び第2の短絡端側電極の前記第2の方向における前記寸
法を、前記第1および第2の開放端側電極の前記第2の
方向における前記寸法よりも大きくしたことを特徴とす
る請求項14記載のストリップラインフィルタが提供さ
れる。
【0049】また、請求項20によれば、前記第3の方
向から見た際における前記第1の短絡端側電極と第2の
短絡開放端側電極とが重なる面積が、前記第3の方向か
ら見た際における前記第1の開放端側電極と第2の開放
端側電極とが重なる面積よりも大きくなるように、前記
第1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設されたこ
とを特徴とする請求項14または19記載のストリップ
ラインフィルタが提供される。
【0050】また、請求項21によれば、前記第3の方
向から見た際に、前記第1の短絡端側電極の少なくとも
一部と前記第2の短絡端側電極の少なくとも一部とが前
記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるが、前記第1
の開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが重ならな
いように、前記第1の共振用電極と第2の共振用電極と
が配設されたことを特徴とする請求項14または19記
載のストリップラインフィルタが提供される。
【0051】また、請求項22によれば、前記第3の方
向から見た際に、前記第1の開放端側電極と前記第2の
開放端側電極とが前記第2の方向において互いにずれて
いるか、または前記第1の開放端側電極と前記第2の開
放端側電極とが前記第2の方向において互いにずれてい
ると共に前記第1の短絡端側電極と前記第2の短絡端側
電極とが前記第2の方向において互いにずれているよう
に、前記第1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設
されたことを特徴とする請求項13、14および19乃
至17のいずれかに記載のストリップラインフィルタが
提供される。
【0052】また、請求項23によれば、入力用電極お
よび出力用電極の一方が前記第1の共振用電極に直接接
続され、入力用電極および出力用電極の他方が前記第2
の共振用電極に直接接続されていることを特徴とする請
求項5乃至22のいずれかに記載のストリップラインフ
ィルタが提供される。
【0053】また、請求項24によれば、入力用電極お
よび出力用電極の一方が前記第1の共振用電極に直接接
続され、入力用電極および出力用電極の他方が前記第2
の共振用電極に直接接続されていることを特徴とする請
求項15乃至18のいずれかに記載のストリップライン
フィルタが提供される。
【0054】請求項23、24のように、入力用電極、
出力用電極が共振用電極に直接接続されている場合に
は、通過帯域近傍にノッチを生じさせて通過帯域幅を狭
めることは困難であるが、上記のように、第1および第
2の共振用電極をずらす量または重なる量を短絡端側と
開放端側とでは異ならせることにより、フィルタの周波
数特性にはノッチが生じるようになって、通過帯域幅を
狭めることができるようになり、より優れた特性のフィ
ルタが得られるようになる。
【0055】また、請求項25によれば、前記第1およ
び第2の開放端側電極の前記第2の方向における前記寸
法が、前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の
方向における前記寸法よりも大きく、入力用電極および
出力用電極の一方が前記第1の共振用電極に直接接続さ
れ、入力用電極および出力用電極の他方が前記第2の共
振用電極に直接接続されていることを特徴とする請求項
16または17記載のストリップラインフィルタが提供
される。
【0056】また、請求項26によれば、前記第1の開
放端側電極および前記第1の短絡端側電極がほぼ同一平
面内に配設され、前記第2の開放端側電極および前記第
2の短絡端側電極がほぼ同一平面内に配設されているこ
とを特徴とする請求項3乃至25のいずれかに記載のス
トリップラインフィルタが提供される。
【0057】また、請求項27によれば、前記第1のグ
ランド電極と前記第1の共振用電極との間の前記誘電体
中に設けられると共に前記第1および第2のグランド電
極と電気的に接続された第1の内部電極であって、前記
第1の共振用電極の前記開放端側と対向して設けられた
前記第1の内部電極と、前記第2のグランド電極と前記
第2の共振用電極との間の前記誘電体中に設けられると
共に前記第1および第2のグランド電極と電気的に接続
された第2の内部電極であって、前記第2の共振用電極
の前記開放端側と対向して設けられた前記第2の内部電
極と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至2
6のいずれかに記載のストリップラインフィルタが提供
される。
【0058】また、請求項28によれば、前記第1の共
振用電極と前記第2の共振用電極との間の前記誘電体中
に、前記第1および第2のグランド電極と電気的に接続
された内部電極を設けないことを特徴とする請求項27
記載のストリップラインフィルタが提供される。
【0059】このように第1、第2の内部電極を設ける
ことによって、フィルタの中心周波数を容易に変えるこ
とができるようになり、フィルタの外形を変えずとも種
々の周波数特性のフィルタが得られる。
【0060】そして、この場合に、請求項28のよう
に、第1の共振用電極と前記第2の共振用電極との間の
誘電体中にはグランド電極と電気的に接続された内部電
極を設けないことが好ましい。このように第1の共振用
電極と前記第2の共振用電極との間の誘電体中に内部電
極を設けると、共振用電極間の結合が大きく変化して、
通過帯域内でスプリアスが発生する等、所望の特性が得
られにくくなってしまうからである。
【0061】また、請求項29によれば、前記ストリッ
プラインフィルタが略直方体状であって、前記第1の方
向において互いに対向する2つの側面を備え、前記スト
リップラインフィルタが、前記第1の方向において互い
に対向する前記2つの側面のうち前記第1の共振用電極
および前記第2の共振用電極の前記開放端側の側面に設
けられた第3のグランド電極をさらに備えることを特徴
とする請求項27または28記載のストリップラインフ
ィルタが提供される。
【0062】このような構造であって、請求項27のよ
うな内部電極を設けないと、第1、第2の共振用電極の
開放端と第3のグランド電極との間の容量によって中心
周波数が変動し易く、中心周波数を合わせるのが困難で
あるが、請求項27のような内部電極を設けることによ
って、中心周波数は主として第1、第2の共振用電極の
開放端側と内部電極との間の容量によって決めることが
できるようになり、中心周波数を合わせるのが容易とな
る。
【0063】なお、上記請求項13乃至29のストリッ
プラインフィルタも、このストリップラインフィルタが
略直方体状であって、前記第2の方向において互いに対
向する2つの側面を備え、前記第1および第2の短絡端
側電極の前記第2の方向における寸法ならびに前記第1
および第2の開放端側電極の前記第2の方向における寸
法が、前記ストリップラインフィルタの前記第2の方向
において互いに対向する前記2つの側面間の距離の40
%乃至80%である場合、または前記第1および第2の
短絡端側電極の前記第2の方向における寸法ならびに前
記第1および第2の開放端側電極の前記第2の方向にお
ける寸法が、λ/32〜λ/4(ここで、λは使用する
中心周波数における波長をいう。)である場合に、特に
有効に機能する。
【0064】また、請求項30によれば、前記第1およ
び第2のグランド電極ならびに前記第1および前記第2
の共振用電極がセラミックス誘電体の内部に設けられて
いることを特徴とする請求項1乃至29のいずれかに記
載のストリップラインフィルタが提供される。
【0065】このようにすれば、第1および第2のグラ
ンド電極を機械的衝撃等から保護することができ、機械
的衝撃等によって第1、第2のグランド電極の一部が剥
離してフィルタの特性に悪影響を及ぼすことが防止され
る。
【0066】また、請求項31によれば、前記第1およ
び第2のグランド電極、前記第1および前記第2の共振
用電極ならびにセラミックス誘電体が一体焼成されて形
成されていることを特徴とする請求項30記載のストリ
ップラインフィルタが提供される。
【0067】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0068】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態の積層型ストリップラインフィルタを説
明するための斜視図であり、図2は、本発明の第1の実
施の形態の積層型ストリップラインフィルタを説明する
ための分解斜視図であり、図3は、本発明の第1の実施
の形態の積層型ストリップラインフィルタを説明するた
めの図であり、図3Aは横断面図、図3Bは図3AのX
1−X1線縦断面図、図3Cは図3AのX2−X2線縦
断面図である。
【0069】本実施の形態の積層ストリップラインフィ
ルタ100は、誘電体10と、その外部に設けられた入
出力用電極30、40および外部グランド電極50、6
0と、誘電体10の内部に設けられた内部グランド電極
20、70と、入出力用取出電極115、135とを備
えている。なお、この積層ストリップラインフィルタ1
00は表面実装用である。
【0070】誘電体10は略直方体形状であり、上面1
1、底面12、互いに対向する側面13および14なら
びに互いに対向する側面15および16を備えている。
【0071】外部グランド電極50は、外部グランド側
面電極51、54、55と、外部グランド上面電極52
と、外部グランド底面電極53とからなっている。外部
グランド側面電極51は側面13のほぼ全面に設けら
れ、外部グランド上面電極52は上面11上であって側
面13近傍に設けられ、外部グランド底面電極53は底
面12上であって側面13近傍に設けられ、外部グラン
ド側面電極54は側面15上であって側面13近傍に設
けられ、外部グランド側面電極55は側面16上であっ
て側面13近傍に設けられている。
【0072】外部グランド電極60は、外部グランド側
面電極61、64、65と、外部グランド上面電極62
と、外部グランド底面電極63とから構成されている。
外部グランド側面電極61は側面14のほぼ全面に設け
られ、外部グランド上面電極62は上面11上であって
側面14近傍に設けられ、外部グランド底面電極63は
底面12上であって側面14近傍に設けられ、外部グラ
ンド側面電極64は側面15上であって側面14近傍に
設けられ、外部グランド側面電極65は側面16上であ
って側面14近傍に設けられている。
【0073】入出力用電極30は、入出力用上面電極3
1、入出力用側面電極32および入出力用底面電極33
から構成されている。入出力用側面電極32は、外部グ
ランド側面電極54、64と離間した状態で、側面15
の中央部上に、側面15の全高さにわたって設けられて
いる。入出力用上面電極31は、上面11上であって側
面15近傍に、外部グランド上面電極52、62と離間
した状態で設けられ、その左端は入出力用側面電極32
の上端と接続している。入出力用底面電極33は、底面
12上であって側面15近傍に、外部グランド底面電極
53、63と離間した状態で設けられ、その左端は入出
力用側面電極32の下端と接続している。
【0074】入出力用電極40は、入出力用上面電極4
1、入出力用側面電極42および入出力用底面電極43
から構成されている。入出力用側面電極42は、外部グ
ランド側面電極54、64と離間した状態で、側面16
の中央部上に、側面16の全高さにわたって設けられて
いる。入出力用上面電極41は、上面11上であって側
面16近傍に、外部グランド上面電極52、62と離間
した状態で設けられ、その右端は入出力用側面電極42
の上端と接続している。入出力用底面電極43は、底面
12上であって側面16近傍に、外部グランド底面電極
53、63と離間した状態で設けられ、その右端は入出
力用側面電極42の下端と接続している。
【0075】次に、積層型ストリップラインフィルタ1
00の内部の構造を、積層型ストリップラインフィルタ
100を5つのフィルタ構成部分1001〜1005に
分解して説明する。
【0076】図2を参照すれば、積層型ストリップライ
ンフィルタ100は5つのフィルタ構成部分1001〜
1005から構成されている。フィルタ構成部分100
1〜1005は誘電体層101〜105をそれぞれ備え
ている。
【0077】誘電体層105の下面は誘電体10の底面
12である。誘電体層105の上面上には、内部グラン
ド電極70がほぼ全面に設けられている。但し、入出力
用側面電極32、42近傍の上面上には設けられておら
ず、入出力用側面電極32、42とは所定の距離離間し
ている。内部グランド電極70は、側面13においてそ
の全幅にわたって外部グランド側面電極51と接続さ
れ、側面14においてその全幅にわたって外部グランド
側面電極61と接続され、側面15においては手前側で
外部グランド側面電極54と接続され奥側で外部グラン
ド側面電極64と接続され、側面16においては手前側
で外部グランド側面電極55と接続され奥側で外部グラ
ンド側面電極65と接続されている。
【0078】誘電体層104の上面上には共振用電極1
30が設けられている。共振用電極130は、奥側の短
絡端側共振用電極132と手前側の開放端側共振用電極
134とから構成されている。短絡端側共振用電極13
2と開放端側共振用電極134は平面的にみてそれぞれ
略矩形状である。短絡端側共振用電極132の奥側の端
部136は側面14において外部グランド側面電極61
と接続されている。開放端側共振用電極134の手前側
の端部138は側面13の外部グランド側面電極51と
は所定の距離離間しており、開放端となっている。共振
用電極130には入出力取出電極135の一端が直接接
続され、入出力取出電極135の他端は入出力用側面電
極42と側面16において直接接続されている。
【0079】誘電体層103の上面上には共振用電極1
10が設けられている。共振用電極110は、奥側の短
絡端側共振用電極112と手前側の開放端側共振用電極
114とから構成されている。短絡端側共振用電極11
2と開放端側共振用電極114は平面的にみてそれぞれ
略矩形状である。短絡端側共振用電極112の奥側の端
部116は側面14において外部グランド側面電極61
と接続されている。開放端側共振用電極114の手前側
の端部118は側面13の外部グランド側面電極51と
は所定の距離離間しており、開放端となっている。共振
用電極110には入出力取出電極115の一端が直接接
続され、入出力取出電極115の他端は入出力用側面電
極32と側面15において直接接続されている。
【0080】誘電体層102の上面上には、内部グラン
ド電極20がほぼ全面に設けられている。但し、入出力
用側面電極32、42近傍の上面上には設けられておら
ず、入出力用側面電極32、42とは所定の距離離間し
ている。内部グランド電極20は、側面13においてそ
の全幅にわたって外部グランド側面電極51と接続さ
れ、側面14においてその全幅にわたって外部グランド
側面電極61と接続され、側面15においては手前側で
外部グランド側面電極54と接続され奥側で外部グラン
ド側面電極64と接続され、側面16においては手前側
で外部グランド側面電極55と接続され奥側で外部グラ
ンド側面電極65と接続されている。
【0081】誘電体層102の上面は誘電体10の上面
11である。
【0082】なお、各誘電体層101〜104の下面に
は電極は存在しない。
【0083】次に、図3を参照して、共振用電極110
と共振用電極130との間の関係を説明する。
【0084】共振用電極110の開放端側共振用電極1
14は誘電体10の左右の幅方向の中央部に設けられて
おり、共振用電極130の開放端側共振用電極134も
誘電体10の幅方向の中央部に設けられており、開放端
側共振用電極114と開放端側共振用電極134とは全
面にわたって重なり合う状態に配置され(これをブロー
ドサイドカップルドストリップライン構造という。)て
いる。
【0085】共振用電極110の短絡端側共振用電極1
12は誘電体10の左右の幅方向において左側にずらし
て配置されており、共振用電極130の短絡端側共振用
電極132は誘電体10の幅方向において右側にずらし
て配置されており、両者は幅方向の中央部においてそれ
らの一部のみが重なり合い、大半部分が左、右にずれて
配置(これをオフセットブロードサイドカップルドスト
リップライン構造という。)されている。
【0086】このように、共振用電極110と共振用電
極130とは、誘電体10の左右の幅方向の中心線に対
し互いに線対称となるよう形成されている。
【0087】なお上述の実施例では開放端側をブロード
サイドカップルドストリップライン構造に、また短絡端
側をオフセットブロードサイドカップルドストリップラ
イン構造に構成した場合を示したが、これにかぎらず開
放端側をオフセットブロードサイドカップルドストリッ
プライン構造に、短絡端側をブロードサイドカップルド
ストリップライン構造に形成してもよい。
【0088】また、開放端側、短絡端側共にオフセット
ブロードサイドカップルドライン構造(ブロードサイド
カップルドストリップライン構造でもよい)にしてもよ
い。
【0089】これらは、目的とする周波数特性に応じて
適した構造を選べばよい。
【0090】図4は、本実施の形態に係る積層型ストリ
ップラインフィルタ100と従来の積層型ストリップラ
インフィルタとにおける周波数特性を比較して示すグラ
フであり、横軸に周波数(GHz)を、また縦軸に減衰
量(dB)をとって示してある。グラフ中実線は本発明
に係る積層型ストリップラインフィルタ100の、また
破線は従来の積層型ストリップラインフィルタの特性で
ある。
【0091】図4のグラフから明らかな如く、本実施の
形態に係る積層型ストリップラインフィルタ100は占
有面積は大幅に縮小されているにもかかわらず、従来の
積層型ストリップラインフィルタと実質的に変わらない
周波数特性のフィルタが得られることが解る。
【0092】なお、本実施の形態では、開放端側共振用
電極114と開放端側共振用電極134とを全面にわた
って重なり合う状態に配置する一方、短絡端側共振用電
極112と短絡端側共振用電極132とは、幅方向の中
央部においてそれらの一部のみが重なり合い、大半部分
が左、右にずれて配置しているので、図4に示すように
ノッチ(減衰極)Cが存在し、その分通過帯域幅が狭く
なり優れたフィルタ特性を与えている。
【0093】次に、図5を参照して、本実施の形態をさ
らに説明する。
【0094】図5は、本実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための図であり、図5Aは従
来の積層型ストリップラインフィルタを説明するための
横断面図であって図5BのXB−XB線横断面図であ
り、図5Bは図5AのYA−YA線縦断面図であり、図
5Cは本発明の第1の実施の形態の積層型ストリップラ
インフィルタの一例を説明するための横断面図であって
図5DのXD−XD線横断面図であり、図5Dは図5C
のYC−YC線縦断面図であり、図5Eは本発明の第1
の実施の形態の積層型ストリップラインフィルタを説明
するための横断面図であって図5FのXF−XF線横断
面図であり、図5Fは図5EのXE−XE線縦断面図で
ある。
【0095】図5A、5Bに示す従来の通常幅(幅W
1)の片側短絡型(短絡端146、146’、開放端1
48、148’)のストリップライン共振用電極14
0、140’を完全に重なるように積み重ねた積層型ス
トリップラインフィルタから、図5C、5Dに示すよう
に、電極幅W2を広くした構造(電極幅がそれぞれW
2、W2と同一で片側短絡型(短絡端156、15
6’、開放端158、158’)のストリップライン共
振用電極150、150’を完全に重なるように積み重
ねた積層型ストリップラインフィルタ構造、すなわち、
開放端側、短絡端側共にブロードサイドカップルドスト
リップライン構造としたもの)とすれば、幅W2が広が
った分、種々の特性のフィルタが得られるようになる。
【0096】そして、次に、図5E、5Fに示すよう
に、本実施の形態のように、開放端側共振用電極114
と開放端側共振用電極134とを全面にわたって重なり
合う状態に配置する一方、短絡端側共振用電極112と
短絡端側共振用電極132とは、幅方向の中央部におい
てそれらの一部のみが重なり合い、大半部分が左、右に
ずれて配置することにより、さらに、設計の自由度が増
加すると共に、より広い範囲において様々な周波数特性
のフィルタが得られるようになる。加えて、図4に示す
ようにノッチ(減衰極)Cが存在するようになり、その
分通過帯域幅が狭くなり優れた特性が得られる。
【0097】なお、幅W2、W3、W4、W5として
は、誘電体10の幅W0の40%乃至80%が好まし
い。また、幅W2、W3、W4、W5としては、λ/3
2〜λ/4(ここで、λは使用する中心周波数における
波長をいう。)が好ましい。
【0098】本実施の形態では、開放端側共振用電極1
14および開放端側共振用電極134の幅W5、短絡端
側共振用電極112の幅W3、短絡端側共振用電極13
2の幅W4、短絡端側共振用電極112と短絡端側共振
用電極132との幅方向のずらし量D1、開放端側共振
用電極114および開放端側共振用電極134の長さL
1、短絡端側共振用電極112および短絡端側共振用電
極132の長さL2、共振用電極110、130間の積
層方向の距離T0をパラメータとして設計するが、本実
施の形態ではW3=W4=W5とした。
【0099】(第2および第3の実施の形態)図6、図
7は、それぞれ本発明の第2、第3の実施の形態の積層
型ストリップラインフィルタを説明するための縦断面図
である。
【0100】第2、第3の実施の形態にあっては、片側
短絡型(短絡端116’136’、開放端118’。1
38’)のストリップライン共振用電極110’、13
0’を互いに積層する。共振用電極110’は、短絡端
側共振用電極112’と開放端側共振用電極114’と
スルーホール111’とから構成され、短絡端側共振用
電極112’と開放端側共振用電極114’は異なる誘
電体層上に形成され、または1つの誘電体層の上面と下
面とに形成され、短絡端側共振用電極112’と開放端
側共振用電極114’との間は誘電体層に形成したスル
ーホール111’で接続されている。共振用電極13
0’は、短絡端側共振用電極132’と開放端側共振用
電極134’とスルーホール131’とから構成され、
短絡端側共振用電極132’と開放端側共振用電極13
4’は異なる誘電体層上に形成され、または1つの誘電
体層の上面と下面とに形成され、短絡端側共振用電極1
32’と開放端側共振用電極134’との間は誘電体層
に形成したスルーホール131’で接続されている。
【0101】開放端側の領域はブロードサイドカップル
ドストリップライン構造(オフセットブロードサイドカ
ップルドストリップライン構造でもよい)に配置され、
領域114’と134’とが上下に正対し、全面にわた
って重なり合い、また短絡端側の領域はオフセットブロ
ードサイドカップルドストリップライン構造(ブロード
サイドカップルドストリップライン構造でもよい)に配
置され、領域112’と132’とが一部重なり合う
か、又は全く重なり合わないように左、右方向にずらし
た状態に配置されている。
【0102】他の構成は第1の実施の形態と実質的に同
じであるので説明を省略する。
【0103】図6に示す第2の実施の形態にあっては、
短絡端側共振用電極112’と短絡端側共振用電極13
2’との間の間隔が開放端側共振用電極114’と開放
端側共振用電極134’との間の間隔よりも大きく、図
7に示す第3の実施の形態にあっては、短絡端側共振用
電極112’と短絡端側共振用電極132’との間の間
隔が開放端側共振用電極114’と開放端側共振用電極
134’との間の間隔よりも小さい。
【0104】このように、第2、第3の実施の形態で
は、共振用電極間の間隔を短絡端側と開放端側で変える
ことができるので、設計の自由度が大きくなる利点が得
られる。
【0105】(第4の実施の形態)図8は、本実施の形
態の積層型ストリップラインフィルタを説明するための
斜視図であり、図9は、本実施の形態の積層型ストリッ
プラインフィルタを説明するための分解斜視図であり、
図11は、本実施の形態の積層型ストリップラインフィ
ルタを説明するための図であり、図11Aは横断面図で
あって図11BのY3−Y3線横断面図、図11Bは図
11AのX3−X3線縦断面図である。
【0106】本実施の形態の積層型ストリップラインフ
ィルタ200は、誘電体10と、その外部に設けられた
入出力用電極30、40および外部グランド電極50、
60と、誘電体10の内部に設けられた内部グランド電
極20、70と、共振用電極110、130と、入出力
用取出電極115、135と、内部電極82、84とを
備えている。なお、この積層型ストリップラインフィル
タ200は表面実装用である。
【0107】誘電体10、入出力用電極30、40およ
び外部グランド電極50、60の構造は第1の実施の形
態の積層型ストリップラインフィルタ100と同様であ
るので、これらについての説明は省略する。なお、誘電
体10の長さはL10であり、幅はW10である。
【0108】次に、積層型ストリップラインフィルタ2
00の内部の構造を、積層型ストリップラインフィルタ
100を7つのフィルタ構成部分2001〜2007に
分解して説明する。
【0109】図9を参照すれば、積層型ストリップライ
ンフィルタ200は7つのフィルタ構成部分2001〜
2007から構成されている。フィルタ構成部分200
1〜2007は誘電体層1010〜1016をそれぞれ
備えている。
【0110】誘電体層1016の下面は誘電体10の底
面12である。誘電体層1016の上面上には、長さL
10で幅がW170の矩形状の内部グランド電極170
がほぼ全面に設けられている。但し、入出力用側面電極
32、42近傍の上面上には設けられておらず、入出力
用側面電極32、42とは所定の距離離間している。内
部グランド電極170は、側面13においてその両端部
を除いて外部グランド側面電極51と接続され、側面1
4においてその両端部を除いて外部グランド側面電極6
1と接続されている。誘電体層1016の厚みはT7で
ある。
【0111】誘電体層1015の上面上には、内部電極
84が設けられている。内部電極84の一端は、側面1
3において外部グランド側面電極51と接続され、側面
13から距離L84だけ内部に向かって延在して設けら
れ、その先端部は開放端となっている。また、その幅は
W84であり、側面12、15とはそれぞれ所定の距離
離間して設けられている。誘電体層1015の厚みはT
6である。
【0112】誘電体層1014の上面上には共振用電極
130が設けられている。共振用電極130は、奥側の
短絡端側共振用電極132と手前側の開放端側共振用電
極134とから構成されている。短絡端側共振用電極1
32と開放端側共振用電極134は平面的にみてそれぞ
れ略矩形状である。短絡端側共振用電極132の奥側の
端部136は側面14において外部グランド側面電極6
1と接続されている。開放端側共振用電極134の手前
側の端部138は側面13の外部グランド側面電極51
とは所定の距離離間しており、開放端となっている。共
振用電極130には入出力取出電極135の一端が直接
接続され、入出力取出電極135の他端は入出力用側面
電極42と側面16において直接接続されている。短絡
端側共振用電極132の長さはL31であり、幅はW3
1である。開放端側共振用電極134の長さはL32で
あり、幅はW33である。誘電体層1014の厚みはT
5である。
【0113】誘電体層1013の上面上には共振用電極
110が設けられている。共振用電極110は、奥側の
短絡端側共振用電極112と手前側の開放端側共振用電
極114とから構成されている。短絡端側共振用電極1
12と開放端側共振用電極114は平面的にみてそれぞ
れ略矩形状である。短絡端側共振用電極112の奥側の
端部116は側面14において外部グランド側面電極6
1と接続されている。開放端側共振用電極114の手前
側の端部118は側面13の外部グランド側面電極51
とは所定の距離離間しており、開放端となっている。共
振用電極110には入出力取出電極115の一端が直接
接続され、入出力取出電極115の他端は入出力用側面
電極32と側面15において直接接続されている。短絡
端側共振用電極132の長さはL11であり、幅はW1
1である。開放端側共振用電極134の長さはL12で
あり、幅はW13である。誘電体層1013の厚みはT
4である。
【0114】誘電体層1012の上面上には、内部電極
82が設けられている。内部電極82の一端は、側面1
3において外部グランド側面電極51と接続され、側面
13から距離L82だけ内部に向かって延在して設けら
れ、その先端部は開放端となっている。また、その幅は
W82であり、側面12、16とはそれぞれ所定の距離
離間して設けられている。誘電体層1015の厚みはT
3である。
【0115】誘電体層1011の上面上には、長さL1
0で幅がW120の矩形状の内部グランド電極120が
ほぼ全面に設けられている。但し、入出力用側面電極3
2、42近傍の上面上には設けられておらず、入出力用
側面電極32、42とは所定の距離離間している。内部
グランド電極120は、側面13においてその両端部を
除いて外部グランド側面電極51と接続され、側面14
においてその両端部を除いて外部グランド側面電極61
と接続されている。誘電体層1016の厚みはT2であ
る。
【0116】誘電体層1010の上面は誘電体10の上
面11である。誘電体層1010の厚みはT1である。
【0117】なお、各誘電体層1010〜1016の下
面には電極は存在しない。
【0118】次に、図10、図11を参照して、共振用
電極110、130および内部電極82、84との間の
関係を説明する。
【0119】共振用電極110の短絡端側共振用電極1
12は誘電体10の左右の幅方向において左側にずらし
て配置されており、共振用電極130の短絡端側共振用
電極132は誘電体10の幅方向において右側にずらし
て配置されており、両者は幅方向において重ならず、
左、右に完全にずれて配置(すなわち、オフセットブロ
ードサイドカップルドストリップライン構造を採ってい
る。)されている。短絡端側共振用電極112と短絡端
側共振用電極132のずれの量、すなわち、短絡端側オ
フセット長はD11である。
【0120】共振用電極110の開放端側共振用電極1
14は誘電体10の左右の幅方向において左側にずらし
て配置されており、共振用電極130の開放端側共振用
電極134は誘電体10の幅方向において右側にずらし
て配置されており、両者は幅方向の中央部においてそれ
らの大部分が重なり合い、一部分が左、右にずれて配置
(すなわち、オフセットブロードサイドカップルドスト
リップライン構造を採っている。)されている。開放端
側共振用電極114と開放端側共振用電極134のずれ
の量、すなわち、開放端側オフセット長はD13であ
る。
【0121】内部電極82は、厚みT3の誘電体層10
12を間に挟んで、共振用電極110の開放端側共振用
電極114と所定の面積で重なっており、内部電極82
と開放端側共振用電極114との間には、容量C1が形
成される。
【0122】内部電極84は、厚みT5の誘電体101
4を間に挟んで、共振用電極130の開放端側共振用電
極134と所定の面積で重なっており、内部電極84と
開放端側共振用電極134との間には、容量C2が形成
される。
【0123】なお、共振用電極110と130とは誘電
体10の左右の幅方向の中心線に対し互いに線対称とな
るよう形成されている。
【0124】本実施の形態では、内部電極82と開放端
側共振用電極114との間に形成される容量C1および
内部電極84と開放端側共振用電極134との間に形成
される容量C2を変化させることよりフィルタの中心周
波数を容易に変えることができ、積層型ストリップライ
ンフィルタ200の外形を変えずとも種々の周波数特性
のフィルタが得られる。その結果、同一サイズで異なる
周波数のフィルタを提供することが可能となってサイズ
の標準化ができる。その結果、実装上の設計変更なしで
新規の周波数に対応できるようになる。なお、容量C1
は、内部電極82と開放端側共振用電極114との間の
距離および重なり量を変えることによって容易に変える
ことができ、容量C2は、内部電極84と開放端側共振
用電極134との間の距離および重なり量を変えること
によって容易に変えることができる。
【0125】また、このように、内部電極82、84を
設けないと、開放端側共振用電極114と外部グランド
側面電極51との間の容量C3および開放端側共振用電
極134と外部グランド側面電極51との間の容量C4
によってフィルタの中心周波数が変動しやすく、中心周
波数を合わせるのが困難であるが、内部電極82、84
を設けることによって、中心周波数は主として内部電極
82と開放端側共振用電極114との間に形成される容
量C1および内部電極84と開放端側共振用電極134
との間に形成される容量C2によって決めることができ
るようになり、中心周波数を合わせるのが容易となる。
【0126】なお、内部電極82、84のような内部電
極は共振用電極110、130間には設けないことが好
ましい。もし、共振用電極110、130間に設ける
と、共振用電極110、130間の結合が大きく変化し
てしまい、通過帯域内でスプリアスが発生する等、所望
の特性が得られなくなってしまう。
【0127】図10は、本実施の形態の積層型ストリッ
プラインフィルタ200の周波数特性を示す図である。
【0128】この図は、積層型ストリップラインフィル
タ200のサイズは同一に保ったまま、開放端側共振用
電極114、134側で発生する結合容量を内部電極8
2、84で制御した場合の周波数特性図であり、フィル
タ外形寸法を変更することなく、様々な周波数特性のフ
ィルタが得られることがわかる。なお、この図は、L1
0を3.2mm、W10を2.5mm、W120、W1
70を2.0mm、W82、W84を1.8〜2.0m
m、L82、L84を0.5mm、L11、L31を
1.8mm、L12、L32を1.2mm、W11、W
31を0.8mm、D11を0.6mm、W13、W3
3を1.0mm、D13を0.2mm、T1乃至T7を
それぞれ0.3mmとし、誘電体10全体の厚み(T1
+・・・+T7)を1.9mmとした場合の特性図であ
る。
【0129】また、本実施の形態のように、開放端側共
振用電極114と開放端側共振用電極134との重なり
面積を、短絡端側共振用電極112と短絡端側共振用電
極132の重なり面積よりも大きくすることで、図10
に示すようにノッチ(減衰極)G、H、Iが存在するよ
うになり、その分通過帯域幅が狭くなり優れた特性が得
られる。
【0130】本実施の形態では、内部電極82と開放端
側共振用電極114との間に形成される容量C1および
内部電極84と開放端側共振用電極134との間に形成
される容量C2を別とすれば、開放端側共振用電極11
4の幅W13および開放端側共振用電極134の幅W3
3(W13=W33)、短絡端側共振用電極112の幅
W11および短絡端側共振用電極132の幅W31(W
11=W31)、開放端側オフセット長D13、短絡端
側オフセット長D11、開放端側共振用電極長L12、
短絡端側共振用電極長L13、開放端側共振用電極積層
方向間隔T13ならびに短絡端側共振用電極積層方向間
隔T11の8つのパラメータで設計することができ、フ
ィルタ特性の設計がより容易となるが、図12に示す比
較のための積層型ストリップラインフィルタ700であ
って、共振用電極710、730を同一平面内に配置し
た構造のものだと、開放端側共振用電極714および開
放端側共振用電極734の幅W7、短絡端側共振用電極
712および短絡端側共振用電極732の幅W6、開放
端側オフセット長D3、短絡端側オフセット長D2、開
放端側共振用電極長L4、短絡端側共振用電極長L3の
6つのパラメータで設計することになり、フィルタ特性
の設計の際の自由度が少なく、種々の特性のフィルタを
設計するには、パラメータが少ない分、困難が伴う。
【0131】また、上記第1の実施の形態における内部
グランド電極20、70および第4の実施の形態におけ
る内部グランド電極120、170は、誘電体10の内
部に一体焼成で設けられているので、第1の実施の形態
においては、内部グランド電極20、70は誘誘電体層
101、105によってそれぞれ保護されており、機械
的衝撃等によって、内部グランド電極20、70の一部
が剥離等してフィルタ特性に悪影響を及ぼすことが防止
され、第2の実施の形態においては、内部グランド電極
120、170は誘誘電体層1010、1016によっ
てそれぞれ保護されており、機械的衝撃等によって、内
部グランド電極120、170の一部が剥離等してフィ
ルタ特性に悪影響を及ぼすことが防止されている。
【0132】なお、このような積層型ストリップライン
フィルタ100、200を作製するには、誘電体材料で
作られる矩形の複数の生シートが使用される。そして金
属ペーストを用いて、各生シート上にそれぞれ共振用電
極110および入出力取出用電極115、共振用電極1
30および入出力取出用電極135、内部電極82、8
4、内部グランド電極20、70、120、170がそ
れぞれスクリーン製版により印刷される。
【0133】そして各電極パターンが印刷された生シー
トは、電極パターンが印刷された生シートの厚みを調整
するために必要な生シートを適宜それらの間に重ねて、
図2または図9に示すように積層され、その後圧着し、
一体焼成される。焼成後金属ペーストを用いて入出力用
電極30、40、外部グランド電極50、60をスクリ
ーン製版等により印刷し焼き付け、第1および第4の実
施の形態の積層型ストリップラインフィルタ100、2
00がそれぞれ得られる。
【0134】なお、このように一体焼成で形成するの
で、内部グランド電極20、70、120、170を誘
電体10の内部に形成するのは容易である。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、様々な周波数特性が得
られる構造のストリップラインフィルタを提供される。
【0136】そして、特に、外形寸法を変更することな
く、様々な周波数特性が得られる構造のストリップライ
ンフィルタが提供される。このように、外形寸法を変え
ずに異なる周波数のフィルタが得られれば、実装上の設
計変更を行うことなく、新規の周波数に対応可能とな
る。そして、積層型ストリップラインフィルタを使用
し、使用周波数が異なる様々な移動体通信機器の小型化
に貢献できる。
【0137】また、本発明によれば、設計の容易な構造
のストリップラインフィルタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための図であり、図3Aは横
断面図、図3Bは図3AのX1−X1線縦断面図、図3
Cは図3AのX2−X2線縦断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタの周波数特性を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための図であり、図5Aは従
来の積層型ストリップラインフィルタを説明するための
横断面図であって図5BのXB−XB線横断面図であ
り、図5Bは図5AのYA−YA線縦断面図であり、図
5Cは本発明の第1の実施の形態の積層型ストリップラ
インフィルタの一例を説明するための横断面図であって
図5DのXD−XD線横断面図であり、図5Dは図5C
のYC−YC線縦断面図であり、図5Eは本発明の第1
の実施の形態の積層型ストリップラインフィルタを説明
するための横断面図であって図5FのXF−XF線横断
面図であり、図5Fは図5EのXE−XE線縦断面図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための縦断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の積層型ストリップ
ラインフィルタを説明するための分解斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の積層型ストリッ
プラインフィルタの周波数特性を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の積層型ストリッ
プラインフィルタを説明するための図であり、図11A
は横断面図であって図11BのY3−Y3線横断面図、
図11Bは図11AのX3−X3線縦断面図である。
【図12】比較のための積層型ストリップラインフィル
タを示す平面図である。
【図13】従来の積層型ストリップラインフィルタを示
す斜視図である。
【図14】従来の積層型ストリップラインフィルタを示
す図であり、図14Aは横断面図であって図14BのZ
2−Z2線横断面図、図14Bは図14AのZ1−Z1
線縦断面図である。
【符号の説明】
10…誘電体 11…上面 12…底面 13〜16…側面 20、70、120、170…内部グランド電極 30、40…入出力用電極 31、41…入出力用上面電極 32、42…入出力用側面電極 33、43…入出力用底面電極 50、60…外部グランド電極 52、62…外部グランド上面電極 53、63…外部グランド底面電極 51、54、55、61、64、65…外部グランド側
面電極 82、84…内部電極 100、200…積層型ストリップラインフィルタ 101〜105、1010〜1016…誘電体層 110、110’、110’’、130、130’、1
30’’、140、140’、150、150’、71
0、730…共振用電極 111’、111’’、131’、131’’…スルー
ホール 112、112’、112’’、132、132’、1
32’’、712、732…短絡端側共振用電極 114、114’、114’’、134、134’、1
34’’、714、734…開放端側共振用電極 115、135、715、735…入出力取出電極 116、116’、116’’、136、136’、1
36’’、146、146’、156、156’、71
6、736…端部 118、118’、118’’、138、138’、1
38’’、148、148’、158、158’、71
8、738…端部 1001〜1005、2001〜2007…フィルタ構
成部分 C、G〜I…ノッチ(減衰極) C1〜C4…容量 D1、D2、D11…短絡端側オフセット長 D3、D13…開放端側オフセット長 L1、L3、L11、L31…短絡端側共振用電極長 L2、L4、L12、L32…開放端側共振用電極長 L10…積層型フィルタ素子長 L13、L33…共振用電極長 L82、L84…内部電極長 T1〜T7…誘電体層厚み T11、T13…共振用電極積層方向間隔 W1、W2…共振用電極幅 W3、W4、W6、W11、W31…短絡端側共振用電
極幅 W5、W7、W13、W33…開放端側共振用電極幅 W10…積層型フィルタ素子幅 W82、W84…内部電極幅 W120、W170…内部グランド電極幅

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2のグランド電極と、前記第
    1および第2のグランド電極間の誘電体と、前記誘電体
    内に設けられた片側短絡型の第1および第2の共振用電
    極とを備えるストリップラインフィルタにおいて、 前記ストリップラインフィルタが互いに直交する第1乃
    至第3の方向を有し、 前記第1の方向における前記第1の共振用電極の一端が
    第1の短絡端であり他端が第1の開放端であり、 前記第1の共振用電極が、前記第1の短絡端側の第1の
    短絡端側電極と前記第1の開放端側の第1の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の方向における前記第2の共振用電極の一端が
    第2の短絡端であり他端が第2の開放端であり、 前記第2の共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の
    短絡端側電極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第1および第2の主面を備え、 前記第1の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第3および第4の主面を備え、 前記第2の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第5および第6の主面を備え、 前記第2の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第7および第8の主面を備え、 前記第1乃至前記第8の主面が、前記第1および前記第
    2の方向とほぼ平行であり前記第3の方向とほぼ直交す
    るように配設され、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の短絡端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の開放端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第3の方向から見た際に前記第1の共振用電極の少
    なくとも一部と第2の共振用電極の少なくとも一部とが
    前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるように、前
    記第1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設され、 前記ストリップラインフィルタが略直方体状であって、
    前記第2の方向において互いに対向する2つの側面を備
    え、 前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
    おける寸法ならびに前記第1および第2の開放端側電極
    の前記第2の方向における寸法が、前記ストリップライ
    ンフィルタの前記第2の方向において互いに対向する前
    記2つの側面間の距離の40%乃至80%であることを
    特徴とするストリップラインフィルタ。
  2. 【請求項2】第1および第2のグランド電極と、前記第
    1および第2のグランド電極間の誘電体と、前記誘電体
    内に設けられた片側短絡型の第1および第2の共振用電
    極とを備えるストリップラインフィルタにおいて、 前記ストリップラインフィルタが互いに直交する第1乃
    至第3の方向を有し、 前記第1の方向における前記第1の共振用電極の一端が
    第1の短絡端であり他端が第1の開放端であり、 前記第1の共振用電極が、前記第1の短絡端側の第1の
    短絡端側電極と前記第1の開放端側の第1の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の方向における前記第2の共振用電極の一端が
    第2の短絡端であり他端が第2の開放端であり、 前記第2の共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の
    短絡端側電極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第1および第2の主面を備え、 前記第1の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第3および第4の主面を備え、 前記第2の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第5および第6の主面を備え、 前記第2の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第7および第8の主面を備え、 前記第1乃至前記第8の主面が、前記第1および前記第
    2の方向とほぼ平行であり前記第3の方向とほぼ直交す
    るように配設され、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の短絡端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の開放端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第3の方向から見た際に前記第1の共振用電極の少
    なくとも一部と第2の共振用電極の少なくとも一部とが
    前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるように、前
    記第1の共振用電極と第2の共振用電極とが配設され、 前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
    おける寸法ならびに前記第1および第2の開放端側電極
    の前記第2の方向における寸法が、λ/32〜λ/4
    (ここで、λは使用する中心周波数における波長をい
    う。)であることを特徴とするストリップラインフィル
    タ。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の短絡端側電極ならび
    に前記第1および第2の開放端側電極の前記第2の方向
    における寸法が互いにほぼ同一であり、 前記第3の方向から見た際に、前記第1の短絡端側電極
    の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一
    部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるか、
    前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開放
    端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に
    挟んで互いに重なるか、または前記第1の短絡端側電極
    の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一
    部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なると共
    に前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開
    放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間
    に挟んで互いに重なるように、前記第1の共振用電極と
    第2の共振用電極とが配設されたことを特徴とする請求
    項1または2記載のストリップラインフィルタ。
  4. 【請求項4】前記第1および第2の短絡端側電極の前記
    第2の方向における寸法が互いにほぼ同一であり、 前記第1および第2の開放端側電極の前記第2の方向に
    おける寸法が互いにほぼ同一であり、 前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
    おける前記寸法と、前記第1および第2の開放端側電極
    の前記第2の方向における前記寸法とが異なり、 前記第3の方向から見た際に、前記第1の短絡端側電極
    の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一
    部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるか、
    前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開放
    端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に
    挟んで互いに重なるか、または前記第1の短絡端側電極
    の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一
    部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なると共
    に前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開
    放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間
    に挟んで互いに重なるように、前記第1の共振用電極と
    第2の共振用電極とが配設されたことを特徴とする請求
    項1または2記載のストリップラインフィルタ。
  5. 【請求項5】前記第3の方向から見た際に、前記第1の
    短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極とが前記第2の
    方向において互いにずれているか、前記第1の開放端側
    電極と前記第2の開放端側電極とが前記第2の方向にお
    いて互いにずれているか、または前記第1の短絡端側電
    極と前記第2の短絡端側電極とが前記第2の方向におい
    て互いにずれていると共に前記第1の開放端側電極と前
    記第2の開放端側電極とが前記第2の方向において互い
    にずれているように、前記第1の共振用電極と第2の共
    振用電極とが配設されたことを特徴とする請求項3記載
    のストリップラインフィルタ。
  6. 【請求項6】前記第3の方向から見た際に、前記第1の
    短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極とが前記第2の
    方向において互いにずれているか、前記第1の開放端側
    電極と前記第2の開放端側電極とが前記第2の方向にお
    いて互いにずれているか、または前記第1の短絡端側電
    極と前記第2の短絡端側電極とが前記第2の方向におい
    て互いにずれていると共に前記第1の開放端側電極と前
    記第2の開放端側電極とが前記第2の方向において互い
    にずれているように、前記第1の共振用電極と第2の共
    振用電極とが配設されたことを特徴とする請求項4記載
    のストリップラインフィルタ。
  7. 【請求項7】前記第3の方向から見た際に、前記第1の
    短絡端側電極の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の
    少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互い
    に重なると共に前記第1の開放端側電極の少なくとも一
    部と第2の開放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電
    体の一部を間に挟んで互いに重なるが、前記第1の短絡
    端側電極と第2の短絡端側電極とが重なる面積と前記第
    1の開放端側電極と第2の開放端側電極とが重なる面積
    とが異なるように、前記第1の共振用電極と第2の共振
    用電極とが配設されたことを特徴とする請求項3乃至6
    のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
  8. 【請求項8】前記第3の方向から見た際に、前記第1の
    開放端側電極の少なくとも一部と前記第2の開放端側電
    極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟んで
    互いに重なるが、前記第1の短絡端側電極と前記第2の
    短絡端側電極とが重ならないように、前記第1の共振用
    電極と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴とす
    る請求項3乃至6のいずれかに記載のストリップライン
    フィルタ。
  9. 【請求項9】前記第3の方向から見た際における前記第
    1の開放端側電極と第2の開放端側電極とが重なる面積
    が、前記第3の方向から見た際における前記第1の短絡
    端側電極と第2の短絡端側電極とが重なる面積よりも大
    きくなるように、前記第1の共振用電極と第2の共振用
    電極とが配設されたことを特徴とする請求項3乃至7の
    いずれかに記載のストリップラインフィルタ。
  10. 【請求項10】前記第3の方向から見た際に、前記第1
    の短絡端側電極の少なくとも一部と前記第2の短絡端側
    電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟ん
    で互いに重なるが、前記第1の開放端側電極と前記第2
    の開放端側電極とが重ならないように、前記第1の共振
    用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴と
    する請求項3乃至6のいずれかに記載のストリップライ
    ンフィルタ。
  11. 【請求項11】前記第3の方向から見た際における前記
    第1の短絡端側電極と第2の短絡端側電極とが重なる面
    積が、前記第3の方向から見た際における前記第1の開
    放端側電極と第2の開放端側電極とが重なる面積よりも
    大きくなるように、前記第1の共振用電極と第2の共振
    用電極とが配設されたことを特徴とする請求項3乃至7
    のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
  12. 【請求項12】少なくとも前記第1の開放端側電極の前
    記第1の方向のほぼ全長と第2の開放端側電極の前記第
    1の方向のほぼ全長とにわたって、前記第1の開放端側
    電極と前記第1の開放端側電極とを電磁気的に結合させ
    たことを特徴とする請求項3乃至11のいずれかに記載
    のストリップラインフィルタ。
  13. 【請求項13】第1および第2のグランド電極と、前記
    第1および第2のグランド電極間の誘電体と、前記誘電
    体内に設けられた片側短絡型の第1および第2の共振用
    電極とを備えるストリップラインフィルタにおいて、 前記ストリップラインフィルタが互いに直交する第1乃
    至第3の方向を有し、 前記第1の方向における前記第1の共振用電極の一端が
    第1の短絡端であり他端が第1の開放端であり、 前記第1の共振用電極が、前記第1の短絡端側の第1の
    短絡端側電極と前記第1の開放端側の第1の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の方向における前記第2の共振用電極の一端が
    第2の短絡端であり他端が第2の開放端であり、 前記第2の共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の
    短絡端側電極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第1および第2の主面を備え、 前記第1の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第3および第4の主面を備え、 前記第2の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第5および第6の主面を備え、 前記第2の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第7および第8の主面を備え、 前記第1乃至前記第8の主面が、前記第1および前記第
    2の方向とほぼ平行であり前記第3の方向とほぼ直交す
    るように配設され、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の短絡端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の開放端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
    おける寸法が互いにほぼ同一であり、 前記第1および第2の開放端側電極の前記第2の方向に
    おける寸法が互いにほぼ同一であり、 前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
    おける前記寸法と、前記第1および第2の開放端側電極
    の前記第2の方向における前記寸法とが異なり、 前記第3の方向から見た際に、前記第1の開放端側電極
    の少なくとも一部と第2の開放端側電極の少なくとも一
    部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるか、
    または前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2
    の開放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部
    を間に挟んで互いに重なると共に前記第1の短絡端側電
    極の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも
    一部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なり、 少なくとも前記第1の開放端側電極の前記第1の方向の
    ほぼ全長と第2の開放端側電極の前記第1の方向のほぼ
    全長とにわたって、前記第1の開放端側電極と前記第1
    の開放端側電極とを電磁気的に結合させたことを特徴と
    するストリップラインフィルタ。
  14. 【請求項14】第1および第2のグランド電極と、前記
    第1および第2のグランド電極間の誘電体と、前記誘電
    体内に設けられた片側短絡型の第1および第2の共振用
    電極とを備えるストリップラインフィルタにおいて、 前記ストリップラインフィルタが互いに直交する第1乃
    至第3の方向を有し、 前記第1の方向における前記第1の共振用電極の一端が
    第1の短絡端であり他端が第1の開放端であり、 前記第1の共振用電極が、前記第1の短絡端側の第1の
    短絡端側電極と前記第1の開放端側の第1の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の方向における前記第2の共振用電極の一端が
    第2の短絡端であり他端が第2の開放端であり、 前記第2の共振用電極が、前記第2の短絡端側の第2の
    短絡端側電極と前記第2の開放端側の第2の開放端側電
    極とを備え、 前記第1の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第1および第2の主面を備え、 前記第1の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第3および第4の主面を備え、 前記第2の短絡端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第5および第6の主面を備え、 前記第2の開放端側電極が平板状であって、互いに対向
    する第7および第8の主面を備え、 前記第1乃至前記第8の主面が、前記第1および前記第
    2の方向とほぼ平行であり前記第3の方向とほぼ直交す
    るように配設され、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の短絡端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第3の方向から見た前記第1および第2の開放端側
    電極の形状が互いにほぼ同一の矩形状であり、 前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
    おける寸法が互いにほぼ同一であり、 前記第1および第2の開放端側電極の前記第2の方向に
    おける寸法が互いにほぼ同一であり、 前記第1および第2の短絡端側電極の前記第2の方向に
    おける前記寸法と、前記第1および第2の開放端側電極
    の前記第2の方向における前記寸法とが異なり、 前記第3の方向から見た際に、前記第1の短絡端側電極
    の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一
    部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なるか、
    前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開放
    端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に
    挟んで互いに重なるか、または前記第1の短絡端側電極
    の少なくとも一部と第2の短絡端側電極の少なくとも一
    部とが前記誘電体の一部を間に挟んで互いに重なると共
    に前記第1の開放端側電極の少なくとも一部と第2の開
    放端側電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間
    に挟んで互いに重なるように、前記第1の共振用電極と
    第2の共振用電極とが配設され、 前記第3の方向から見た際に、前記第1の短絡端側電極
    と前記第2の短絡端側電極とが前記第2の方向において
    互いにずれているか、前記第1の開放端側電極と前記第
    2の開放端側電極とが前記第2の方向において互いにず
    れているか、または前記第1の短絡端側電極と前記第2
    の短絡端側電極とが前記第2の方向において互いにずれ
    ていると共に前記第1の開放端側電極と前記第2の開放
    端側電極とが前記第2の方向において互いにずれている
    ように、前記第1の共振用電極と第2の共振用電極とが
    配設されたことを特徴とするストリップラインフィル
    タ。
  15. 【請求項15】前記第1および第2の開放端側電極の前
    記第2の方向における前記寸法を、前記第1および第2
    の短絡端側電極の前記第2の方向における前記寸法より
    も大きくしたことを特徴とする請求項13または14記
    載のストリップラインフィルタ。
  16. 【請求項16】前記第3の方向から見た際における前記
    第1の開放端側電極と第2の開放端側電極とが重なる面
    積が、前記第3の方向から見た際における前記第1の短
    絡端側電極と第2の短絡端側電極とが重なる面積よりも
    大きくなるように、前記第1の共振用電極と第2の共振
    用電極とが配設されたことを特徴とする請求項13乃至
    15のいずれかに記載のストリップラインフィルタ。
  17. 【請求項17】前記第3の方向から見た際に、前記第1
    の開放端側電極の少なくとも一部と前記第2の開放端側
    電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟ん
    で互いに重なるが、前記第1の短絡端側電極と前記第2
    の短絡端側電極とが重ならないように、前記第1の共振
    用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴と
    する請求項13乃至15のいずれかに記載のストリップ
    ラインフィルタ。
  18. 【請求項18】前記第3の方向から見た際に、前記第1
    の短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極とが前記第2
    の方向において互いにずれているか、または前記第1の
    短絡端側電極と前記第2の短絡端側電極とが前記第2の
    方向において互いにずれていると共に前記第1の開放端
    側電極と前記第2の開放端側電極とが前記第2の方向に
    おいて互いにずれているように、前記第1の共振用電極
    と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴とする請
    求項13乃至16のいずれかに記載のストリップライン
    フィルタ。
  19. 【請求項19】前記第1および第2の短絡端側電極の前
    記第2の方向における前記寸法を、前記第1および第2
    の開放端側電極の前記第2の方向における前記寸法より
    も大きくしたことを特徴とする請求項14記載のストリ
    ップラインフィルタ。
  20. 【請求項20】前記第3の方向から見た際における前記
    第1の短絡端側電極と第2の短絡開放端側電極とが重な
    る面積が、前記第3の方向から見た際における前記第1
    の開放端側電極と第2の開放端側電極とが重なる面積よ
    りも大きくなるように、前記第1の共振用電極と第2の
    共振用電極とが配設されたことを特徴とする請求項14
    または19記載のストリップラインフィルタ。
  21. 【請求項21】前記第3の方向から見た際に、前記第1
    の短絡端側電極の少なくとも一部と前記第2の短絡端側
    電極の少なくとも一部とが前記誘電体の一部を間に挟ん
    で互いに重なるが、前記第1の開放端側電極と前記第2
    の開放端側電極とが重ならないように、前記第1の共振
    用電極と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴と
    する請求項14または19記載のストリップラインフィ
    ルタ。
  22. 【請求項22】前記第3の方向から見た際に、前記第1
    の開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが前記第2
    の方向において互いにずれているか、または前記第1の
    開放端側電極と前記第2の開放端側電極とが前記第2の
    方向において互いにずれていると共に前記第1の短絡端
    側電極と前記第2の短絡端側電極とが前記第2の方向に
    おいて互いにずれているように、前記第1の共振用電極
    と第2の共振用電極とが配設されたことを特徴とする請
    求項13、14および19乃至17のいずれかに記載の
    ストリップラインフィルタ。
  23. 【請求項23】入力用電極および出力用電極の一方が前
    記第1の共振用電極に直接接続され、入力用電極および
    出力用電極の他方が前記第2の共振用電極に直接接続さ
    れていることを特徴とする請求項5乃至22のいずれか
    に記載のストリップラインフィルタ。
  24. 【請求項24】入力用電極および出力用電極の一方が前
    記第1の共振用電極に直接接続され、入力用電極および
    出力用電極の他方が前記第2の共振用電極に直接接続さ
    れていることを特徴とする請求項15乃至18のいずれ
    かに記載のストリップラインフィルタ。
  25. 【請求項25】前記第1および第2の開放端側電極の前
    記第2の方向における前記寸法が、前記第1および第2
    の短絡端側電極の前記第2の方向における前記寸法より
    も大きく、 入力用電極および出力用電極の一方が前記第1の共振用
    電極に直接接続され、入力用電極および出力用電極の他
    方が前記第2の共振用電極に直接接続されていることを
    特徴とする請求項16または17記載のストリップライ
    ンフィルタ。
  26. 【請求項26】前記第1の開放端側電極および前記第1
    の短絡端側電極がほぼ同一平面内に配設され、 前記第2の開放端側電極および前記第2の短絡端側電極
    がほぼ同一平面内に配設されていることを特徴とする請
    求項3乃至25のいずれかに記載のストリップラインフ
    ィルタ。
  27. 【請求項27】前記第1のグランド電極と前記第1の共
    振用電極との間の前記誘電体中に設けられると共に前記
    第1および第2のグランド電極と電気的に接続された第
    1の内部電極であって、前記第1の共振用電極の前記開
    放端側と対向して設けられた前記第1の内部電極と、 前記第2のグランド電極と前記第2の共振用電極との間
    の前記誘電体中に設けられると共に前記第1および第2
    のグランド電極と電気的に接続された第2の内部電極で
    あって、前記第2の共振用電極の前記開放端側と対向し
    て設けられた前記第2の内部電極と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至26のい
    ずれかに記載のストリップラインフィルタ。
  28. 【請求項28】前記第1の共振用電極と前記第2の共振
    用電極との間の前記誘電体中に、前記第1および第2の
    グランド電極と電気的に接続された内部電極を設けない
    ことを特徴とする請求項27記載のストリップラインフ
    ィルタ。
  29. 【請求項29】前記ストリップラインフィルタが略直方
    体状であって、前記第1の方向において互いに対向する
    2つの側面を備え、 前記ストリップラインフィルタが、前記第1の方向にお
    いて互いに対向する前記2つの側面のうち前記第1の共
    振用電極および前記第2の共振用電極の前記開放端側の
    側面に設けられた第3のグランド電極をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項27または28記載のストリップ
    ラインフィルタ。
  30. 【請求項30】前記第1および第2のグランド電極なら
    びに前記第1および前記第2の共振用電極がセラミック
    ス誘電体の内部に設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至29のいずれかに記載のストリップラインフィ
    ルタ。
  31. 【請求項31】前記第1および第2のグランド電極、前
    記第1および前記第2の共振用電極ならびにセラミック
    ス誘電体が一体焼成されて形成されていることを特徴と
    する請求項30記載のストリップラインフィルタ。
JP3547297A 1996-02-01 1997-02-03 ストリップラインフィルタ Pending JPH09331201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3547297A JPH09331201A (ja) 1996-02-01 1997-02-03 ストリップラインフィルタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1670896 1996-02-01
JP8-16708 1996-02-01
JP3547297A JPH09331201A (ja) 1996-02-01 1997-02-03 ストリップラインフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09331201A true JPH09331201A (ja) 1997-12-22

Family

ID=26353101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3547297A Pending JPH09331201A (ja) 1996-02-01 1997-02-03 ストリップラインフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09331201A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003273603A (ja) * 2002-03-13 2003-09-26 Kyocera Corp 積層ストリップラインフィルタ
JP2006270762A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Kyocera Corp 積層ストリップラインフィルタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003273603A (ja) * 2002-03-13 2003-09-26 Kyocera Corp 積層ストリップラインフィルタ
JP2006270762A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Kyocera Corp 積層ストリップラインフィルタ
JP4511397B2 (ja) * 2005-03-25 2010-07-28 京セラ株式会社 積層ストリップラインフィルタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6304156B1 (en) Laminated dielectric antenna duplexer and a dielectric filter
US5146191A (en) Delay line device and a method for producing the same
US6624728B2 (en) Low-pass filter
EP0552761B1 (en) Dielectric filter and manufacturing method thereof
JP2002057543A (ja) 積層型lc部品
US6587020B2 (en) Multilayer LC composite component with ground patterns having corresponding extended and open portions
JPH06291511A (ja) 積層型誘電体フィルタ
KR0148749B1 (ko) 필터 및 그 제조방법
US7099645B2 (en) Multilayer LC filter
US5621365A (en) Laminated dielectric resonator and filter
JPH09331201A (ja) ストリップラインフィルタ
JP4245265B2 (ja) 複数のフィルタを有する多層配線基板
JP2715350B2 (ja) 誘電体フィルタ
JPH05283906A (ja) 積層型誘電体フィルタ
JPH08335803A (ja) フィルタ
JPH1117404A (ja) フィルタ
JP3425065B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JPH07122905A (ja) 高周波フィルタ
JP3161211B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JPH11136001A (ja) 周波数特性が改善された積層型ストリップライン・フィルタ
JPH10145105A (ja) 誘電体フィルタおよび複合誘電体フィルタ
JPH10256806A (ja) 積層誘電体フィルタ
JPH10224109A (ja) ストリップラインフィルタ
JP3210615B2 (ja) 積層フィルタ
JP2000022480A (ja) 積層型フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20040123

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051208

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060424