JPH09330293A - バスリトライ装置 - Google Patents

バスリトライ装置

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Publication number
JPH09330293A
JPH09330293A JP14775196A JP14775196A JPH09330293A JP H09330293 A JPH09330293 A JP H09330293A JP 14775196 A JP14775196 A JP 14775196A JP 14775196 A JP14775196 A JP 14775196A JP H09330293 A JPH09330293 A JP H09330293A
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JP
Japan
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retry
cpu
bus
timing
access
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Withdrawn
Application number
JP14775196A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Shimamura
貴之 島村
Akira Kabemoto
章 河部本
Hirohide Sugawara
博英 菅原
Junji Nishioka
潤治 西岡
Takasato Sasaki
崇諭 佐々木
Satoshi Shinohara
聡 篠原
Youzou Nakayama
陽象 中山
Jun Sakurai
潤 桜井
Naohiro Shibata
直宏 柴田
Toshiyuki Muta
俊之 牟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
PFU Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
PFU Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のCPUがバス上に接続されているとき、
同一アドレスアクセス要求時に対するその固定優先順位
を変更することなく、アクセスを略平等化して優先順位
の低いものに対してもアクセス可能とすること。 【解決手段】複数のCPU#1〜#4がバス10に接続
され、バスマスタの調停がフェアネス方式で行われるデ
ータ処理装置のバスリトライ装置において、各CPUに
リトライを行うリトライ手段1〜4と、バス使用権の調
停を行うアービター5〜8を設け、前記リトライ手段1
〜4には、リトライタイミングをダイナミックに可変す
るダイナミック可変手段1−1〜4−1を設け、同一ア
ドレスのアクセスを複数のCPUが競合したとき、バス
マスタ以外のCPUはビジーによるリトライ指示により
リトライを行う場合、前記ダイナミック可変手段の出力
タイミングを可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数のCPUがバス
上に接続されており、メモリの同一アドレスに対してア
クセス競合を生じたときのバスアービトレーション方式
がフェアネス方式であるデータ処理装置におけるバスリ
トライ装置に係り、特にバスアービタの調整論理を変更
することなく、優先順位の低いものに対しても容易にア
クセス可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4に示す如く、主記憶装置4
0とCPU(中央処理装置)#1〜CPU#4をバス4
1に共通接続したデータ処理装置において、CPU#1
のアクセス先と同一アドレスの主記憶装置40に対して
他のCPU#2〜CPU#4がアクセスする場合、図5
に示す如き制御が行われる。
【0003】即ち、前記アクセス要求は、図5における
タイミングAにおいて、各CPU#1〜CPU#4から
のアクセス要求に対する調停が行われる。この場合、優
先順位をCPU#1>CPU#2>CPU#3>CPU
#4>とすれば、優先順位のもっとも高いCPU#1に
対してバス使用権が与えられ、他のアクセス要求に対し
てはビジーが通知される。なお図5において横軸はタイ
ミングを示す。
【0004】図4に示すデータ処理装置は、各CPU#
1〜CPU#4のそれぞれにアービター61〜64が設
けられた、分散アービトレーション方式で構成されてい
る。そして各CPUとも個別にリクエスト出力線(図示
省略)を持ち、自分のリクエスト出力が他のCPUに受
信できるように構成されている。
【0005】図5に示す例では、タイミングAにおい
て、各CPU#1〜CPU#4ではそれぞれアービター
61〜64が調停動作を行い、CPU#1が使用権を得
る。図5に示すA〜T0 間の#1は、CPU#1がバス
マスタであることを示す。そしてCPU#1はこの使用
権の獲得により、競合者であるCPU#2、CPU#
3、CPU#4に対して順次ビジーを通知する。これに
よりCPU#2〜CPU#4から出力されたバスリクエ
スト・コマンドはキャンセルされる。図5はこのような
フェアネス方式を示すものであり、タイミングT0 〜T
3 における×印はビジー通知によるこのコマンドのキャ
ンセルを示す。
【0006】CPU#2では、タイミングT1 におい
て、コマンドのキャンセルを認識し、再発行の準備を行
い、タイミングT5 においてリトライのバスリクエスト
をリトライ部52から出力する。同様にCPU#3では
タイミングT2 においてコマンドのキャンセルを認識し
タイミングT6 においてリトライのバスリクエストをリ
トライ部53から出力し、CPU#4ではタイミングT
7 においてリトライのバスリクエストをリトライ部54
から出力する。そして調停タイミングであるタイミング
8 において、今度は、前記優先順位により、CPU#
2がバスマスタとなり、CPU#2はCPU#3、CP
U#4に対して順次ビジーを通知し、バスリクエスト・
コマンドをキャンセルする。
【0007】この間に、タイミングT10において、CP
U#1が再びバスリクエスト・コマンドを出力すると、
タイミングT14、T15でそれぞれCPU#3、CPU#
4がリトライのバスリクエストを出力しても、調停タイ
ミングであるタイミングT16にて調停が行われ、前記優
先順位によりCPU#1が再びバスマスタとなる。
【0008】このように、従来では、あるバスマスタと
同一のメモリ又はキャッシュアドレスに対して、他のC
PUがアクセスしようとした場合、バスマスタのCPU
の使用権獲得により、このCPUから他のCPUはビジ
ーを通知され、リトライ指示を受ける。ところがこのリ
トライ指示を受けたCPUは、ある決まったタイミング
でリトライのバスリクエストを出し、バス使用権を獲得
しようとするが、フェアネスサイクル内でのバスマスタ
の決定は予め定められた固定優先で決まる。
【0009】また、一度前回にバス使用権を獲得した優
先順位の高いCPUも、次のフェアネスサイクルで、同
一アドレスに対してアクセス要求を出力することがあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにバス使用権
を獲得できなかったCPUはリトライを繰り返して出力
するが、前述のように、優先順位の高いCPUのアクセ
ス要求と競合することがあり、優先順位の低いCPUは
それぞれのフェアネスサイクルで負けてしまい、結局バ
ス使用権の獲得できない状態が発生する。
【0011】従来はフェアネスサイクル内での優先順位
の平等の調整としてラウンドロビン方式があるが、この
方式はバス使用権を獲得したバスマスターの優先順位を
最後位に切換えるため、高周波数で動作するバスマスタ
の切換えを所定の時間内で行うことがむづかしく、しか
も回路構成が複雑でなおかつマスターの数が多くなると
ゲート数が大きくなるという問題が存在する。
【0012】従って本発明の目的は、同一アドレスに対
して複数のCPUからアクセス要求が行われても、リト
ライする際に各CPUのバスリクエストのタイミングを
ダイナミックに可変にすることにより、すべてのCPU
に対して略平等にバス使用権を与えることができるバス
リトライ装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、図1(A)に示す如く、CPU#1〜
CPU#4の如きバスマスタと主記憶装置9をバス10
に共通に接続したデータ処理装置において、CPU#1
〜CPU#4にそれぞれリトライ部1〜4とアービター
5〜8を設けるとともに、リトライ部1〜4に、後述詳
記するダイナミック可変部1−1〜4−1を設ける。こ
れらダイナミック可変部1−1〜4−1は、図1(B)
に示す如く、ビジーリトライに基づき、リトライ・タイ
ミング数を変更するものである。
【0014】この例では、各CPUのリトライ・サイク
ルは最低5サイクルのリトライ期間を持つ場合であるの
で、CPU#1のダイナミック可変部1−1は、ビジー
リトライに基づき、そのリトライ・サイクル数が5→6
→7→8→5・・・と変化し、CPU#4のダイナミッ
ク可変部4−1は、ビジーリトライに基づきリトライ・
サイクル数が8→5→6→7→8・・・と変化する。図
示省略したCPU#2のダイナミック可変部及びCPU
#3のタイナミック可変部も、図1(B)に示す如く、
1回目の初期値からそれぞれ同様に変化する。
【0015】従って、図1(C)のタイミングT1 に示
す如く、CPU#1〜CPU#4からの主記憶装置9の
同一アドレスに対するアクセス要求があり、タイミング
2で調停を行いCPU#1がバス使用権を獲得する
と、CPU#1からCPU#2、CPU#3、CPU#
4に対しそれぞれタイミングT3 、T4 、T5 におい
て、ビジーを出力する。図1(C)の×印はこのビジー
通知によりバスリクエスト・コマンドがキャンセルされ
たことを示す。なお図1(C)において、各タンミング
サイクルはリトライサイクルと一致している。
【0016】このビジー通知により、CPU#2では、
図1(B)の1回目に示す如く、6タイミング後、つま
り図1(C)に示す、タイミングT10において、そのリ
トライ部がリトライのバスリクエストを出力し、CPU
#3では、7リトライ・タイミング後のタイミングT12
においてリトライのバスリクエストを出力し、CPU#
4では8リトライ・サイクル後のタイミングT14におい
てリトライのバスリクエストを出力する。
【0017】CPU#2の前記バスリクエストはタイミ
ングT11において調停が行われるが、このとき他のCP
Uから同一アドレスに対するバスリクエストがないの
で、競合は生せず、CPU#2はバス使用権を獲得でき
る。
【0018】またCPU#3の前記バスリクエストはタ
イミングT13において調停が行われるが、このとき他の
CPUから同一アドレスに対するバスリクエストがない
ので競合は生せず、CPU#3はバス使用権を獲得でき
る。
【0019】さらにCPU#4の前記バスリクエストは
タイミングT15において調停が行われるが、これまた他
のCPUから同一アドレスに対するバスリクエストがな
いので競合は生せず、CPU#4はバス使用権を獲得で
きる。
【0020】そして時刻T15において再び最優先順位の
CPU#1からバスリクエストが出力されタイミングT
20にて調停が行われ、CPU#1がバス使用権を得るこ
とができる。
【0021】このようにして調停回路を変更することな
く、リトライ・タイミングをずらし、またそのリトライ
・タイミングを可変にすることにより、各CPUから出
力されるバスリクエストのタイミングをリトライ毎にず
らすことができ、優先順位の低い、CPU#4でもバス
使用権を略平等に獲得できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1、図
2、図3に基づき説明する。図1は本発明の概略説明
図、図2は本発明のダイナミック可変部の一例を示す詳
細図、図3は本発明の動作説明図である。
【0023】図1(A)において、1はCPU#1のリ
トライ部、4はCPU#4のリトライ部、5はCPU#
1のアービター、8はCPU#4のアービター、9は主
記憶装置、10はバスである。図1(A)では説明簡略
のため、CPU#2、CPU#3については図示省略し
ているが、CPU#2、CPU#3も、それぞれCPU
#1、CPU#4と同様に構成され、それぞれリトライ
部、アービターを具備している。
【0024】CPU#1のリトライ部1は、アクセス要
求に対して他のCPUが使用中等のため、ビジーが伝達
されたとき、これに基づきリトライを行うものであり、
図2(A)により後述詳記するダイナミック可変部1−
1を具備する。
【0025】CPU#4のリトライ部4は、前記リトラ
イ部1と同様にリトライを行うものであり、図2(D)
により後述詳記するダイナミック可変部1−4を具備す
る。図示省略したCPU#2、CPU#3のリトライ部
にも、図2(B)、(C)により説明するダイナミック
可変部1−2、1−3を具備する。
【0026】CPU#1のアービター5は、CPU#1
がバス使用権獲得のためリクエストを発行したとき、同
一アドレスに対する他のCPUからの競合が存在した場
合、優先順位に応じてバス使用権獲得のための調停を行
うものである。この例では、優先順位は番号の若い順
位、即ち#1>#2>#3>#4により優先順位が与え
られている。
【0027】CPU#4のアービター8は、前記アービ
ター5と同様に、同一アドレスに対するリクエストにつ
いて他のCPUとの競合が存在した場合、同じ優先順位
に基づく調停を行うものである。
【0028】図示省略したCPU#2、CPU#3に
も、同様にアービターが具備されている。CPU#1の
ダイナミック可変部1−1は、自CPU#1からのリク
エストに対してビジー応答が他のCPUから伝達された
とき、リトライ・タイミングをダイナミックに可変する
ものであり、図2(A)に示す如く、4サイクルタイマ
11−1、遅延用のフリップ・フロップ(以下FFとい
う)12−1、13−1、14−1、15−1、アンド
ゲート16−1、17−1、18−1、19−1、マル
チプレクサ20−1、カウンタ21−1、レジスタ22
−1等を具備する。
【0029】図1(A)では図示省略したCPU#2の
ダイナミック可変部1−2は、CPU#1のダイナミッ
ク可変部1−1と同じく、自CPU#2からのリクエス
トに対してビジー応答が他のCPUから伝達されたと
き、リトライ・タイミング数をダイナミックに可変にす
るものであり、図2(B)に示す如く、4サイクルタイ
マ11−2、遅延用のFF12−2、13−2、14−
2、15−2、アンドゲート16−2、17−2、18
−2、19−2、マルチプレクサ20−2、カウンタ2
1−2、レジスタ22−2等を具備する。
【0030】同じく図1(A)では図示省略したCPU
#3のダイナミック可変部1−3は前記ダイナミック可
変部1−1、1−2と同様に動作するものであり、図2
(C)に示す如く、4サイクルタイマ11−3、遅延用
のFF12−3、13−3、14−3、15−3、アン
ドゲート16−3、17−3、18−3、19−3、マ
ルチプレクサ20−3、カウンタ21−3、レジスタ2
2−3等を具備する。
【0031】そしてCPU#4のダイナミック可変部1
−4は、前記ダイナミック可変部1−1、1−2、1−
3と同様に動作するものであり、図2(D)に示す如
く、4サイクルタイマ11−4、遅延用のFF12−
4、13−4、14−4、15−4、アンドゲート16
−4、17−4、18−4、19−4、マルチプレクサ
20−4、カウンタ21−4、レジスタ22−4等を具
備する。
【0032】これらの各ダイナミック可変部1−1〜1
−4は同一構成であり、カウンタ21−1〜21−4の
初期設定値を除いて同一であるので、図2(A)に示す
ダイナミック可変部1−1に基づきその共通的な動作に
ついて説明する。
【0033】4サイクルタイマ11−1は、ビジー信号
が伝達されたとき動作して4リトライ・タイミング後に
信号「1」を出力する。この4サイクルタイマ11より
出力された信号「1」は次のリトライ・タイミングでF
F12−1にセットされる。すなわち、4サイクルタイ
マ11−1にビジー信号が伝達されてから5リトライ・
タイミング後にFF12−1に信号「1」が保持され
る。
【0034】もし、マルチプレクサ20−1より信号
「0」が出力されていれば、この信号「0」がアンドゲ
ート16−1、17−1、18−1、19−1の各イン
バータ端子に入力されるので、これらアンドゲート16
−1〜19−1はいずれもオン状態にある。したがっ
て、6リトライ・タイミング後にFF13−1に信号
「1」がセットされ、7リトライ・タイミング後にFF
14−1に信号「1」がセットされ、8リトライ・タイ
ミング後にFF15−1に信号「1」がセットされる。
図2(A)の各FF上のマル付き数字は、ビジー信号が
伝達された後に、そのFFに信号「1」が伝達されるま
でのリトライ・タイミング数を示している。
【0035】マルチプレクサ20−1はレジスタ21−
1から伝達される選択信号によりFF12−1、13−
1、14−1、15−1のいずれかにセットされた信号
をリトライパルス信号rtpとして選択出力するもので
ある。レジスタ22−1に「00」が記入されるときマ
ルチプレクサ20−1はFF12−1にセットされた信
号を出力し、レジスタ22−1に「01」が記入される
ときマルチプレクサ20−1はFF13−1にセットさ
れた信号を出力し、「10」、「11」が記入されると
きマルチプレクサ20−1はFF14−1、15−1に
記入された信号をリトライパルス信号rtpとして選択
出力する。
【0036】カウンタ21−1は初期値「00」から
「01」、「10」、「11」と順次出力するものであ
る。このカウンタ21−1は、他のCPUよりビジーに
よるリトライ指示を受けたとき、カウントアップする。
従って、例えば初期値「00」において、ビジー通知を
受けたとき、「01」をカウントアップする。
【0037】カウンタ21−1は、図1(A)に示す如
く、バスマスタになりうるCPU等の数が4の例であ
り、もしバスマスタの数が3或いは5のように異なる場
合には、それに応じてカウンタのカウント値も「10」
或いは「100」までカウントするように適宜変更され
るものである。
【0038】カウンタ21−1の出力は前記の如く、レ
ジスタ22−1に保持されてマルチプレクサ20−1の
選択信号となるので、カウンタ21−1が「00」を出
力するときは、FF12−1に信号「1」がセットされ
たとき、マルチプレクサ20−1がリトライパルス信号
rtpを出力する。そしてこのFF12−1に信号
「1」がセットされるのは、前記の如く、ビジー信号が
伝達されてから5リトライ・タイミング後であるので、
カウンタ21−1が「00」を出力しているとき、マル
チプレクサ20−1からリトライパルス信号rtpが出
力されるのは5リトライ・タイミング後である。同様に
してカウンタ21−1が「01」を出力しているとき、
マルチプレクサ20−1からリトライパルス信号rtp
が出力されるのは、ビジー信号が伝達されてから6リト
ライ・タイミング後である。
【0039】同様にしてカウンタ21−1が「10」又
は「11」を出力しているとき、マルチプレクサ20−
1からリトライパルス信号rtpが出力されるのは、ビ
ジー信号が伝達されてから7又は8リトライ・タイミン
グ後である。そしてカウンタ21−1が「11」を出力
しているときに、ビジー信号が伝達されると「00」と
なり、マルチプレクサ20−1からリトライパルス信号
rtpが出力されるのは再び5リトライ・タイミング後
となる。このようにして、マルチプレクサ20−1から
リトライパルス信号rtpが出力されるタイミングがビ
ジー信号によりダイナミックに可変される。
【0040】図2(B)に示すCPU#2のダイナミッ
ク可変部1−2も、前記図2(A)に示すCPU#1の
ダイナミック可変部1−1と同様に動作するものである
が、カウンタ21−2の初期値が「01」にセットされ
ている。
【0041】また図2(C)に示すCPU#3のダイナ
ミック可変部1−3も、前記図2(A)、(B)に示す
CPU#1、#2のダイナミック可変部1−1、1−2
と同様に動作するものであるが、カウンタ21−3の初
期値が「10」にセットされている。
【0042】図2(D)に示すCPU#4のダイナミッ
ク可変部1−4も、前記図2(A)、(B)、(C)に
示すCPU#1、#2、#3のダイナミック可変部1−
1、1−2、1−3と同様に動作するものであるが、カ
ウンタ21−4の初期値が「11」にセットされてい
る。
【0043】なお、これらカウンタ21−1〜21−4
の初期値は、例えばシステムを構成するとき、マニアル
等の適宜手段で設定されるものである。本発明の一実施
の形態の動作を図3に示す動作説明図にもとづき説明す
る。なお図3は、最初CPU#1〜#4からの同一アド
レスに対するアクセス要求をタイミングT2 で調停をと
ってCPU#1に対してバス使用権が付与され、次にC
PU#2のリクエスト処理、及びCPU#3のリクエス
ト処理で時間がかかり、タイミングT15で調停をとって
CPU#2に対してバス使用権が与えられ、さらにその
次にCPU#4、CPU#3にそれぞれバス使用権が与
えられた例である。
【0044】初めに図3のタイミングT1 に示す如く、
CPU#1〜CPU#4から主記憶装置9の同一アドレ
スに対してアクセス要求があり、タイミングT2 で各ア
ービターにより調停が行われ、前記優先順位によりCP
U#1に対しバス使用権が与えられると、CPU#1か
らCPU#2、CPU#3及びCPU#4に対して順次
ビジーを出力する。このビジー信号は、タイミング
4 、T5 、T6 において各CPU#2〜CPU#4で
受信される。図3の×印はこのビジー通知によりリクエ
スト・コマンドがキャンセルされたことを示す。
【0045】このとき、CPU#2のカウンタ21−2
は「01」を出力してこれがレジスタ22−2に記入さ
れているので、ビジー信号を受信後の6リトライ・タイ
ミング経過したタイミングT10においてFF13−2に
信号「1」が記入されたときマルチプレクサ20−2か
らリトライ・パルス信号rtp「1」が出力され、これ
によりリクエスト・コマンドが再び出力される。従っ
て、CPU#2はリトライ部1からタイミングT10にお
いて、リトライのリクエスト・コマンドが出力される。
そして前記リトライ・パルス信号rtp「1」により、
カウンタ20−2はカウントアップして、今度は「1
0」を出力し、レジスタ21−2には「10」が記入さ
れる。またこのリトライ・パルス信号rtp「1」はア
ンドゲート16−2〜19−2の否定入力端子に伝達さ
れこれによりアンドゲート16−2〜19−2から
「0」が出力されるのでFF12−2〜15−2はリセ
ットされる。
【0046】CPU#3は、タイミングT5 においてビ
ジー信号を受信したとき、カウンタ20−3は「10」
を出力しており、これがレジスタ21−3に記入されて
いるので、前記タイミングT5 から7リトライ・タイミ
ング経過したタイミングT12において、FF14−3に
信号「1」が記入されたとき、マルチプレクサ20−3
からリトライ・パルス信号rtp「1」が出力され、こ
れによりリクエスト・コマンドが再び出力される。そし
てこのリトライ・パルス信号rtp「1」によりカウン
タ21−3はカウントアップして、今度は「11」を出
力し、レジスタ21−3には「11」が記入される。こ
のリトライ・パルス信号rtp「1」はアンドゲート1
6−3〜19−3の否定入力端子に印加されるのでアン
ドゲート16−3〜19−3から「0」が出力され、F
F12−3〜15−3はリセットされる。
【0047】CPU#4は、タイミングT6 においてビ
ジー信号を受信したとき、カウンタ20−4は「11」
を出力しており、これがレジスタ21−4に記入されて
いるので、前記タイミングT6 から8リトライ・タイミ
ング経過したタイミングT14において、FF15−4に
信号「1」が記入されたとき、マルチプレクサ20−4
からリトライ・パルス信号rtp「1」が出力され、こ
れによりリクエスト・コマンドが再び出力される。そし
てこのリトライ・パルス信号rtp「1」によりカウン
タ21−4はカウントアップして、今度は「00」を出
力し、レジスタ22−4には「00」が記入される。こ
のリトライ・パルス信号rtp「1」はアンドゲート1
6−4〜19−4の否定入力端子に印加されるのでアン
ドゲート16−4〜19−4から「0」が出力され、F
F12−4〜15−4はリセットされる。
【0048】これらCPU#2〜CPU#4からの前記
各リクエストはタイミングT15で調停が行われ、前記優
先順位によりCPU#2がバス使用権を獲得する。これ
によりCPU#2は、CPU#3及びCPU#4に対し
て順次ビジー信号を出力する。このビジー信号は、タイ
ミングT17、T18においてCPU#3、CPU#4で受
信される。図3の×印はこのビジー通知によりリクエス
ト・コマンドがキャンセルされたことを示す。
【0049】このとき、CPU#3では、カウンタ21
−3が「11」を出力し、これがレジスタ22−3に記
入されているので、タイミングT17より8リトライ・タ
イミング経過したタイミングT25においてFF15−3
に信号「1」が記入されたとき、マルチプレクサ20−
3よりリトライ・パルス信号rtp「1」が出力され、
リトライ・コマンドが再び出力されることになる。
【0050】しかしCPU#4では、前記の如く、カウ
ンタ21−4が「00」を出力してこれがレジスタ22
−4に記入されているので、タイミングT18から5リト
ライ・タイミング経過したタイミングT23においてFF
12−4に信号「1」が記入されたとき、マルチプレク
サ20−4よりリトライ・パルス信号rtp「1」が出
力され、リトライ・コマンドが再び出力されることにな
る。すなわち、CPU#3のリトライ・コマンドよりも
CPU#4のリトライ・コマンドが先に出力されること
になる。
【0051】そして、このCPU#4のリトライ・コマ
ンドがタイミングT24で調停が行われるが、このとき優
先順位の高い他のCPUからのリトライ・コマンドが出
力されていないため、CPU#4がバス使用権を得るこ
とになる。それからタイミングT26で調停が行われ、C
PU#3がバス使用権を得ることになる。
【0052】このように、リトライ・タイミング数をビ
ジーのものに対してダイナミックに変更できるので、優
先順位の高いものにバス使用権が集中し低位のものが使
用できないという不公平を大きく改善することができ
る。
【0053】ところで、例えばCPU#2がコマンドを
先に発行して、これと同一アドレスに対し後からCPU
#1がアクセス要求を行うとき、CPU#2における前
記コマンドの処理が長引くと、CPU#1のこのアクセ
ス要求に対してはビジーが通知される。このようなとき
CPU#1では、カウンタがカウントアップし、リトラ
イサイクルがダイナミックに変更されることになる。
【0054】前記実施の形態ではマスタの数が4の例に
ついて説明し、またリトライ期間が最低5サイクル持つ
例について説明したが、本発明は勿論これらに限定され
るものではない。
【0055】また前記実施の形態ではバスがスプリット
・プロトコルバスの例について説明したが、本発明は勿
論これに限定されるものではなく、インターロック・プ
ロトコルバスにおいても適用できるものである。
【0056】本発明では各CPUにキャッシュを設けて
おき、メモリアクセスに際しキャッシュをアクセスする
ように構成することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、複数のCPUがバス上
で同一アドレスにアクセスするようなプログラミングさ
れていても、リトライするタイミングをダイナミックに
可変することができ、これによりあるCPUがフェアネ
スサイクル中の固定優先順位で全敗してバスのアクセス
権を獲得できなくなるような状況は発生しなくなり、ほ
ぼ平等にバスの使用権を獲得することができる。
【0058】本発明によればFFの如き複数段のデータ
保持手段と、マルチプレクサと、カウンタで簡単にダイ
ナミック可変手段を構成することができた。本発明によ
れば、スプリット・プロトコルバスのCPUに対して、
固定優先順位の低いものについてもバスのアクセス権を
ほぼ平等に獲得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略説明図である。
【図2】本発明のダイナミック可変部の一例を示す詳細
図である。
【図3】本発明の動作説明図の一例である。
【図4】従来例である。
【図5】従来の動作説明図である。
【符号の説明】
1 リトライ部 1−1 ダイナミック可変部 4 リトライ部 4−1 ダイナミック可変部 5 アービター 8 アービター 9 主記憶装置 10 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河部本 章 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 菅原 博英 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 西岡 潤治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐々木 崇諭 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 篠原 聡 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中山 陽象 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 桜井 潤 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 (72)発明者 柴田 直宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 牟田 俊之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のCPUがバスに接続され、バスマス
    タの調停がフェアネス方式で行われるデータ処理装置の
    バスリトライ装置において、 各CPUにリトライを行うリトライ手段と、バス使用権
    の調停を行うアービターを設け、 前記リトライ手段には、リトライタイミングをダイナミ
    ックに可変するダイナミック可変手段を設け、 同一アドレスのアクセスを複数のCPUが競合したと
    き、バスマスタ以外のCPUはビジーによるリトライ指
    示によりリトライを行う場合、前記ダイナミック可変手
    段の出力タイミングを可変制御することを特徴とするバ
    スリトライ装置。
  2. 【請求項2】前記ダイナミック可変手段は、複数段のデ
    ータ保持手段と、このデータ保持手段の保持信号を選択
    的に出力するマルチプレクサと、このマルチプレクサに
    対する選択制御信号を出力するカウンタを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載のバスリトライ装置。
  3. 【請求項3】前記バスがスプリット・プロトコルバス接
    続されていることを特徴とする請求項1記載のバスリト
    ライ装置。
JP14775196A 1996-06-11 1996-06-11 バスリトライ装置 Withdrawn JPH09330293A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100404283B1 (ko) * 1999-03-09 2003-11-03 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 마이크로프로세서, 마이크로프로세서를 포함하는 시스템및 마이크로프로세서의 버스 사이클 제어 방법
US6971000B1 (en) 2000-04-13 2005-11-29 International Business Machines Corporation Use of software hint for branch prediction in the absence of hint bit in the branch instruction

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100404283B1 (ko) * 1999-03-09 2003-11-03 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 마이크로프로세서, 마이크로프로세서를 포함하는 시스템및 마이크로프로세서의 버스 사이클 제어 방법
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