JPH09329764A - 光サーキュレータ - Google Patents

光サーキュレータ

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Publication number
JPH09329764A
JPH09329764A JP15135696A JP15135696A JPH09329764A JP H09329764 A JPH09329764 A JP H09329764A JP 15135696 A JP15135696 A JP 15135696A JP 15135696 A JP15135696 A JP 15135696A JP H09329764 A JPH09329764 A JP H09329764A
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JP
Japan
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port
optical
light beam
light
crystal
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Application number
JP15135696A
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English (en)
Inventor
Tadatoshi Hosokawa
忠利 細川
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1ポートと第3ポートを設計通りに、しか
も、簡単に位置合せできる様にし、又、偏光面に依存す
る挿入損失あるいは分散がないようにする。 【解決手段】第1ポート、光非相反部5及び光合波部、
該両部を挾む第2及び第3ポート3、該両部の間に設け
られた反射板15、からなり;該反射板15が、第1ポ
ート20からの順方向の光ビームを光非相反部5に入射
させ、かつ、該第2ポート2から照射される逆方向の光
ビームの妨げとならない位置に配設され;該光非相反部
が、ファラデー回転子の両側にそれぞれ設けられた同一
の複屈折平板結晶を備え、該光合波部10が、前記光非
相反部の複屈折平板結晶の厚さの総和と等しい厚さの複
屈折平板結晶を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信及び光計
測などに利用される光サーキュレータに関するもので、
例えば、通信用光ファイバの分散補償器の部品として用
いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、1、3μm帯用シングルモードフ
ァイバ(1、3SMF)伝送路を用いて情報を伝達して
いるが、近年、情報量が多くなり、この伝送路では間に
合わない。そこで、この伝送路を1、55μm帯シング
ルモードファイバ(1、55SMF)伝送路に交換する
ことが考えられるが、何千Kmにも及ぶ伝送路の交換は
経済的に困難である。そこで、前記1、3SMF伝送路
に分散補償器を挿入することにより、波長が1、55μ
m帯の伝送を行う方式が考えられている。
【0003】この方式に用いられる分散補償器として、
1、55μm帯において大きな負の波長分散を持つ分散
補償ファイバ(DCF)を用いたファイバ型分散補償器
が用いられている。
【0004】このファイバ型分散補償器として、例え
ば、全反射終端及び光サーキュレータを用いた反射型分
散補償器が挙げられる。
【0005】この補償器の光サーキュレータは、一本の
光ファイバを光信号の送信及び受信に用いる際、受信光
を送信用レーザ素子側へ与えることなく全て受光素子側
に導くための受動的な光路変更装置であり、次の様に構
成されている。即ち、互いに並列な第1及び第3ポート
と、該両ポートと第2ポートとの間に設けられた光非相
反部と、からなり、この光非相反部には、複屈折平行平
板、ファラデー回転子、45度旋光板及び複屈折平行平
板が順次配設されている。
【0006】この光サーキュレータでは、発信光源から
第1ポートに入射した順方向の光ビームは、光非相反部
を通り第2ポートに入射する。第2ポートに入射した光
ビームは、該第2ポートに接続する分散補償器の全反射
終端で反射され、再び該第2ポートに戻り、逆方向の光
ビームとなる。
【0007】この逆方向の光ビームは、第2ポートから
光非相反部に入射し、該光非相反部で常光yと異常光x
とに分散された後合成されて1本のビームとなり、更に
第3ポートに入射し、受光信部で受信される。
【0008】この常光yは、紙面に対して垂直方向の偏
光成分であり、何等屈折を受けずに複屈折平行平板を通
過する性質を有する。又、この異常光xは、紙面に対し
て平行方向の偏光成分であり、複屈折平行平板に入射す
ると屈折する。そのため、異常光xが該複屈折平行平板
を通過するに要する時間は、前記常光yより長くかか
り、遅くなる。
【0009】更に述べると、常光y、異常光xの屈折率
をそれぞれn1、n2とし、複屈折平行平板の厚さをtと
し、光の真空中での速度をcとすると、該複屈折平行平
板を通過するに要する時間は次のように表わすことがで
きる。 常光yの該時間: 距離/光の速度=t/(c/n1) 異常光xの該時間: 距離/光の速度=t/(c/n2)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の光サーキュレー
タには次の様な問題がある。 (1)第1ポートと第3ポートは、第1ポートに入った
順方向の光ビームが、第2ポートに入射し、かつ、第2
ポートから照射される逆方向の光ビームが第3ポートに
入射される様に配設されなければならない。ところが、
前記ポートは光ファイバで形成され、その直径は、例え
ば、120μmであり、又、前記順方向の光ビームの通
路と逆方向の光ビームの通路との間隔が極めて狭く、例
えば、10μmであるので、前記第1及び第3ポートの
位置合せ作業は極めて困難であり、長時間を要する。
【0011】そこで、第1ポートと第3ポートとの間隔
を大きく離し、例えば1〜2mm離し、前記作業の容易
化を図ることが考えられる。しかし、該両ポートの間隔
を大きく離すと、複屈折平行平板の厚さを大幅に厚くし
なければならない。例えば、両ポートの間隔を1mm離
すと、該複屈折平行平板の厚さを10mmにしなければ
ならないが、このような複屈折平行平板の入手は極めて
困難である。
【0012】(2)偏光方向が指定されていないので、
偏光面に依存する挿入損失或いは偏光面に依存する分散
が起こる、という問題が生ずる。
【0013】ここで、「偏光面に依存する挿入損失」と
は、光ビームの進行方向に対する直角方向の光ビーム
(異常光x、常光y)の光エネルギの損失である。この
損失が異常光xと常光y間において相達すると、第1ポ
ートからの光ビーム(パルス)は、異なった形のパルス
として、他のポートに出射されるので、精度の高い情報
伝達は不可能となる。
【0014】又、「偏光面に依存する分散」とは、第1
ポートからの光ビーム(パルス)が第3ポートに受光さ
れるまでの間にパルスが広がり、所謂パルスがなまって
しまうことであり、この分散により異常光x、常光yを
全てキャッチすることができなくなるので、正確な情報
伝達は不可能となる。
【0015】この発明は上記事情に鑑み、第1ポートと
第3ポートを設計通りに、しかも簡単に位置合せできる
ようにすることである。他の目的は、偏光面に依存する
挿入損失あるいは偏光面に依存する分散がないようにす
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の光サーキュレ
ータは、順方向の光ビームを照射する第1ポートと、間
隔をおいて順次配設された光非相反部及び光合波部と、
該両部を介して互いに対向する第2及び第3ポートと、
該両部の間に設けられた反射板と、を備えた光サーキュ
レータであって;該反射板が、第1ポートからの順方向
の光ビームを光非相反部に向って反射させ、かつ、前記
第2ポートから照射される逆方向の光ビームの妨げとな
らない位置に配設されている。
【0017】この発明の光サーキュレータは、順方向の
光ビームを照射する第1ポートと、間隔をおいて順次配
設された光非相反部及び光合波部と、該両部を介して互
いに対向する第2及び第3ポートと、該両部の間に設け
られた反射板と、を備えた光サーキュレータであって;
該反射板が、第1ポートからの順方向の光ビームを光非
相反部に向って反射させ、かつ、前記第2ポートから照
射される逆方向の光ビームの妨げとならない位置に配設
され、又、該光非相反部が、ファラデー回転子と、該回
転子の両側にそれぞれ設けられた同一の複屈折平板結晶
と、を備えており、該光合波部が、前記光非相反部の複
屈折平板結晶の厚さと複屈折の積の総和と等しい厚さと
複屈折の積の総和の複屈折平板結晶を備えている。
【0018】この発明の光サーキュレータは、順方向の
光ビームを照射する第1ポートと、間隔をおいて順次配
設された光非相反部及び光合波部と、該両部を介して互
いに対向する第2及び第3ポートと、該両部の間に設け
られ、かつ、表面及び裏面が反射面である反射板と、第
3ポートからの戻り光を受光する第4ポートと、を備え
た光サーキュレータであって;該反射板が、第1ポート
からの順方向の光ビームを光非相反部に向って反射さ
せ、第3ポートから該光合波部に入射する戻り光を前記
第4ポートに向って反射させ、かつ、前記第2ポートか
ら照射される逆方向の光ビームの妨げとならない位置に
配設され、又、該光非相反部が、ファラデー回転子と、
該回転子の両側にそれぞれ同一の複屈折平板結晶と、を
備えており、該光合波部が、前記光非相反部の複屈折平
板結晶の厚さと複屈折の積の総和と等しい厚さと複屈折
の積の総和の複屈折平板結晶を備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】この光サーキュレータは、通信機
等に接続された第1ポートと、反射型分散補償器などに
接続された第2ポートと、該両ポートの間に直列に配設
された非相反部と光合波部と、該非相反部と光合波部と
の間に配設され、第1ポートからの順方向の光ビームを
非相反部に向って反射させる反射板と、を備えている。
この反射板は、第2ポートから照射される逆方向の光ビ
ームの通路を外れた位置に設けられている。
【0020】第1ポートから発せられる順方向の光ビー
ムは、反射板に衝突して反射するとともに、非相反部に
入射し、常光y及び異常光xに分離された後再び一本の
光ビームに合成され第2ポートに入射される。
【0021】第2ポートに入射された順方向の光ビーム
は、反射型分散補償器等の反射板に衝突して反射し、逆
方向の光ビームとなって再び該第2ポートに戻る。この
逆方向の光ビームは、該光非相反部に入り、常光y、異
常光xに分離され、この分離された状態で該非相反部か
ら出射された後、反射板の外側を通って光合波部に入
り、そこで、一本の光ビームに合成され第3ポートに入
射する。
【0022】
【実施例1】この発明の第1実施例を図1により説明す
る。光ファイバとレンズ(図示しない)で形成された第
2ポート2と第3ポート3との間に光非相反部5と光合
波部10とを間隔をあけて順次配設する。この両部5、
10の間隔は、必要に応じて適宜選択されるが、例え
ば、20mmの間隔が選ばれる。この光ファイバとレン
ズとして、例えば、コア径10μm、クラッド径125
μmのシングルモードファイバと非球面レンズが用いら
れる。
【0023】光非相反部5は、順次直列に配設された複
屈折平板7A、ファラデー回転子8、波長板9、複屈折
平板7Bとから構成されている。複屈折平板7A、7B
は、複屈折を利用して一定方向の偏光のみを通すように
したもので、一般に、一軸の光学結晶が用いられる。こ
の複屈折平板として、例えば、ルチル平板結晶が用いら
れるが、この結晶7A、7Bは矢印A7で示す結晶軸を
備えている。この結晶軸A7は光学結晶の軸方向(C軸
方向)を表わしている。
【0024】このルチル平板結晶7A、7Bは同一厚さ
で同一特性を備えている。この厚さt1は必要に応じて
適宜選択されるが、例えば、この厚さt1として1mm
〜2mmが採用される。
【0025】ファラデー回転子8は、外部磁界の存在下
で透過する偏光の向きを回転させるものであるが、偏光
の透過方向が異なれば、偏光面の回転の向きも異なるこ
とになる。ここでは、ファラデー回転子8として、例え
ば、偏光面を45゜回転せしめる磁気ガーネット膜を
(45゜ファラデー回転子)を用いる。
【0026】なお、この磁気ガーネット膜は強磁性体で
あるので、外部磁性印加装置として、例えば、該膜を磁
気砲和させるだけの磁束が得られる永久磁石を用いる。
【0027】波長板9は、偏光を2つの互いに直交する
成分に分け、その二成分間の位相差を変えるものである
が、ここでは、位相差πを与えるλ/2波長板が用いら
れる。このλ/2板の光軸と22.5゜をなす線と偏光
面を平行にして入射した直線偏光は45゜だけ偏光面が
回転する。
【0028】光合波部10は、複屈折平板結晶であり、
例えば、1枚のルチル平板結晶11により形成されてい
る。この結晶11は、前記複屈折平板結晶7A、 7
B、と同一特性を有し、その厚さt2は、前記両結晶7
A、7Bの厚さt1の総和と等しく、即ち、2t1に形成
されている。なお、このルチル平板結晶11と前記非相
反部5のルチル平板結晶7A、7Bとの光軸方向は、光
の進行方向に対し48゜とし、異常光xと常光yが最大
に分離する様にし、向きも各々同一にする。
【0029】光非相反部5と光合波部10との間には、
反射板12の付いた透明体13が傾斜して配設されてい
る。この透明体13は、例えば、ガラス板で形成され、
垂線Hに対する傾斜角θは、第1ポート20の位置と非
相反部5との位置との関係から適宜選択されるが、いず
れにしても第1ポート20からの順方向の光ビームA2
0が、反射板15に衝突し反射した時に、その反射した
順方向の光ビームA20が光非相反部5に直角に当たる
様に選択され、例えば、傾斜角θ=22.5゜が採用さ
れる。
【0030】反射板15は、周知の方法で形成され、透
明体13に固定される。この反射板の形成方法の具体例
は、次の通りである。 (1)透明体13の裏面13aに金属、例えば、アルミ
ニウム、銀、あるいは金を蒸着することにより形成する
方法。
【0031】(2)透明体の裏面13aに高屈折率の膜
と低屈折率の膜を交互に約15層蒸着で形成する方法。 なお、この反射板15は必ずしも透明体13の裏面13
aに設ける必要はなく、その表面13bに設けても良い
ことは勿論である。
【0032】この反射板15には、第1ポート20から
の順方向の光ビームA20を光非相反部5に向って反射
でき、かつ、第2ポート2から発せられる逆方向の光ビ
ームA2の進行を妨げない、という条件が具備されてい
なければならない。この条件に従って、その大きさや位
置の調整が行われるが、例えば、第2ポートからの逆方
向の光ビームの通路を外れた位置に設けられ、直径0.
1〜0.2mmの円板に形成される。
【0033】この実施例の作動につき説明する。第1ポ
ート20に入った光ビームA20は、反射板15に衝突
してその進路を水平方向に変えられ、複屈折平板結晶7
Aに入射する。この光ビームA20は、光信号であり紙
面に平行、垂直な成分を含む楕円偏光である。
【0034】複屈折平板結晶7Aに入射した光ビームA
20は、複屈折により紙面に垂直な成分のみを含む常光
y1と紙面に平行な成分のみを含む異常光x1とに分離さ
れる。この両光x1、y1の分離距離t5は、例えば、0 .
1 t1であり、複屈折平板結晶7Aの厚さt1の1 /10
であり、その偏光面は互いに90゜回転している。
【0035】この複屈折平板結晶7Aを出た該光x1、
y1は、ファラデー回転子9、波長板9を通り、複屈折
平板結晶7Bに入射する。
【0036】この結晶7Bは複屈折により常光y1を異
常光x2とし、又、異常光x1を常光y2とし、一本の光
ビームA2に合成せしめる。この異常光x2は紙面に水平
な成分のみの直線偏光であり、直線偏光y2は紙面に垂
直な成分のみの直線偏光である。
【0037】この時、複屈折平板結晶7Aでは、常光y
1は異常光x1より速く、又、複屈折平板結晶7Bでは、
常光y2が異常光x2より速い。そのため、第1ポート2
0から第2ポート2に入るまでの光学的パスの長さは等
しいので位相差は生じない。
【0038】第2ポート2に入射した光ビームA2は、
反射型分散補償器25の反射鏡に衝突して反射し、再び
該第2ポート2に戻って逆方向の光ビームRA2とな
り、該光非相反部5に入射する。
【0039】この逆方向の光ビームRA2は、複屈折平
板結晶7Bにより複屈折し、異常光x2及び常光y2に分
離されて該結晶7Bを通った後、波長板9、ファラデー
回転子8を通り、それぞれ複屈折平板結晶7Aに入射す
る。
【0040】異常光x2は複屈折により屈曲して紙面に
平行な成分のみの異常光y3となって、該結晶7Aから
出射される。
【0041】又、常光y2は紙面に垂直な成分のみの常
光x3となって該結晶7Aから出射する。この光x3、y
3は平行であり、かつ、該光x3、y3と反射した光ビー
ムA20との距離t5はそれぞれ等しく、例 えば、距離
t5=0.1t1、即ち、複屈折平板結晶7A、7Bの厚
さの1/10の 値である。
【0042】該光x3、y3は透明体13を透過し光合波
部10に入射するが、この時、反射板15は該光x3、
y3の通路を外れた位置にあるので、該光x3、y3は反
射板15に妨害されることなく進行する。そのため、該
光x3、y3が第1ポート20に入射することはない。
【0043】光合波部10の複屈折平板結晶11は、複
屈折により該光y3、x3をそれぞれ常光y4、異常光x4
とする。この異常光x4は紙面に平行な成分のみの直線
偏光であり、又、常光y4は紙面に垂直な成分のみの直
線偏光である。
【0044】該光y3、x3は互いに距離0.2t1離れ
ており、偏光方向が90゜異なっているので、厚さ2t
1の複屈折平板結晶11に入射すると常光y4、異常光x
4となり、更に一本の逆方向の光ビームRA3となって第
3ポート3に入射する。
【0045】第2ポート2から出た光ビームRA2が光
非相反部5を通過することにより生じた位相差は、この
光合波部5で厚さ2tの複屈折平板結晶11を通過する
ことによって補償される。このようにして、組立が容易
で偏波面依存性と偏波分散がない光サーキュレータを製
造することができる。
【0046】
【実施例2】この発明の第2実施例を図2により説明す
る。この実施例と第1実施例との相違点は、次の通りで
ある。 (1)第1ポート20と反射板15との間、該反射板1
5と光非相反部5との間、該非相反部5と第2ポート2
との間、及び光合波部10Aと第3ポート3との間に、
球面レンズL1、L2、L3、L4を介在せしめたことであ
る。
【0047】(2)光合波部10Aが、波長板29と、
該波長板29の両側に配設された複屈折平板結晶27
A、27Bと、から構成したことである。この光合波部
10Aの波長板29、複屈折平板結晶27A、27Bは
光非相反部5の波長板9、複屈折平板結晶7A、7Bと
同一のものが用いられる。
【0048】光合波部10Aの複屈折平板結晶27Aに
入射した常光y3は、そのまま直進して常光y5となり、
更に複屈折平板結晶27Bに入射し常光y6となる。他
方、異常光x3は、複屈折により異常光x5となり、更に
複屈折平板結晶27Bに入射し異常光x6となる。この
常光y5、y6は紙面に垂直な成分のみの直線偏光であ
り、又、異常光x5、x6は紙面に平行な成分のみの直線
偏光である。
【0049】この光y6、x6は、一本の逆方向の光ビー
ムRA3となって光出力ポー ト5に入射する。第2ポー
トから出射された光ビームRA2が光非相反部5を通過
することにより生じた位相差は、この光合波部5で光非
相反部5の複屈折平板結晶7A、7Bと同じ厚さt1の
複屈折平板結晶27A、27Bを通過することによって
補償される。
【0050】
【実施例3】この発明の第3実施例を図3により説明す
る。この実施例と第1実施例との相違点は、反射板15
を透明体に固定する代わりに、光合波部10の複屈折平
板結晶11の側面11aに固定したことである。この結
晶11は前記透明体と同様の要領で傾斜角θが調整され
る。この実施例によれば、透明板を省略できるので部品
点数を減らすことができる。
【0051】
【実施例4】この発明の第4実施例を図4により説明す
る。この実施例と第1実施例との相違点は次の通りであ
る。 (1)光合波部10Bと第3ポート3との間にレンズL
13が介在すること。
【0052】(2)光合波部10Bが光非相反部5と同
一構成であること。即ち、光合波部10Bが、順次配設
された複屈折平板結晶7A、ファラデー回転子8、波長
板9、複屈折平板結晶7B、から構成されていること。
【0053】(3)前記光合波部10Bの複屈折平板結
晶7Aの側面7aに反射板15が配設されるとともに、
各素子7A、8、9、7Bが傾斜角θ傾斜しているこ
と。この傾斜角θは第1実施例の透明体と同様の要領
で、適宜調整される。
【0054】
【実施例5】この発明の第5実施例を図5により説明す
る。この実施例と第1実施例との相違点は次の通りであ
る。 (1)光合波部10Cが光非相反部5と同一構成である
こと。即ち、光合波部10Cが順次配設された複屈折平
板結晶7A、ファラデー回転子8、波長板9、複屈折平
板結晶7B、から構成されていること。
【0055】(2)透明体13に固定されている反射板
15の表面15s及び裏面15dが反射面となっている
こと。 (3)第3ポート3に入射した逆方向の光ビームRA3
は、図示しない反射鏡に反射して再び第3ポート3に入
り戻り光A50となり、該戻り光A50は光合波部10
Cを通って、反射板15の表面15sに衝突して進路を
変えられ、第4ポート50に入射する。
【0056】即ち、この実施例では、図示しない第2ポ
ートからの逆方向の光ビームRA2は、第1実施例で説
明したのと同様に位相差や偏波分散なく第3ポート3に
導くことができるばかりでなく、第3ポート3から出射
する戻り光を反射板15で反射させることができ、これ
を第4ポート50に導くことができるようになる。即
ち、4端子光サーキュレータを製造することができる。
【0057】
【実施例6】この発明の第6実施例を図6により説明す
る。この実施例と第5実施例との相違点は、光合波部1
0Cと反射板15との間、該光合波部10Cと第3ポー
ト3との間、及び、反射板15と第4ポート50との間
にレンズL31、L32、L33を介在せしめたことである。
【0058】この発明の実施例は上記に限定されるもの
ではなく、例えば、光相反部又は光合波部を構成する素
子を間隔をおいて直列に配設したが、これらの素子を密
着させてもよい。
【発明の効果】この発明は次の如き顕著な効果を奏す
る。 (1)反射板が、第1ポートからの順方向の光ビームを
光非相反部に向って反射させ、かつ、前記第2ポートか
ら照射される逆方向の光ビームの妨げとならない位置に
設けられているので、該反射板の傾斜角度を変えること
により第1ポートの位置を変えることができる。従っ
て、従来例と異なり、第1ポートと第3ポートとを並列
に配設する必要がないので、該ポートの位置合せ作業を
容易にすることができると共に、大型の複屈折平板結晶
を準備する必要もない。 (2)光合波部の複屈折平板結晶が、光非相反部の複屈
折平板結晶の厚さの和と等しい厚さに形成されているの
で、光非相反部で生じる位相差を補償することができ
る。そのため、偏光面に依存する挿入損失、あるいは偏
光面に依存する分散は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す概略図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す概略図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す概略図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す概略図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
2 第2ポート 3 第3ポート 5 光非相反部 7A 複屈折平板結晶 7B 複屈折平板結晶 8 ファラデー回転子 9 波長板 10 光合波部 11 複屈折平板結晶 13 透明体 15 反射板 20 第1ポート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順方向の光ビームを照射する第1ポート
    と、間隔をおいて順次配設された光非相反部及び光合波
    部と、該両部を介して互いに対向する第2及び第3ポー
    トと、該両部の間に設けられた反射板と、を備えた光サ
    ーキュレータであって;該反射板が、第1ポートからの
    順方向の光ビームを光非相反部に向って反射させ、か
    つ、前記第2ポートから照射される逆方向の光ビームの
    妨げとならない位置に配設されていることを特徴とする
    光サーキュレータ。
  2. 【請求項2】順方向の光ビームを照射する第1ポート
    と、間隔をおいて順次配設された光非相反部及び光合波
    部と、該両部を介して互いに対向する第2及び第3ポー
    トと、該両部の間に設けられた反射板と、を備えた光サ
    ーキュレータであって;該反射板が、第1ポートからの
    順方向の光ビームを光非相反部に向って反射させ、か
    つ、前記第2ポートから照射される逆方向の光ビームの
    妨げとならない位置に配設され、 該光非相反部が、ファラデー回転子と、該回転子の両側
    にそれぞれ設けられた同一の複屈折平板結晶と、を備え
    ており、 該光合波部が、前記光非相反部の複屈折平板結晶の厚さ
    と複屈折の積の総和と等しい厚さと複屈折の積の総和の
    複屈折平板結晶を備えていることを特徴とする光サーキ
    ュレータ。
  3. 【請求項3】順方向の光ビームを照射する第1ポート
    と、間隔をおいて順次配設された光非相反部及び光合波
    部と、該両部を介して互いに対向する第2及び第3ポー
    トと、該両部の間に設けられ、かつ、その表面及び裏面
    が反射面である反射板と、第3ポートからの戻り光を受
    光する第4ポートと、を備えた光サーキュレータであっ
    て;該反射板が、第1ポートからの順方向の光ビームを
    光非相反部に向って反射させ、第3ポートから該光合波
    部に入射する戻り光を前記第4ポートに向って反射さ
    せ、かつ、第2ポートから照射される逆方向の光ビーム
    の妨げとならない位置に配設されており、 該光非相反部が、ファラデー回転子と、該回転子の両側
    にそれぞれ設けられた同一の複屈折平板結晶と、を備え
    ており、 該光合波部が、前記光非相反部の複屈折平板結晶の厚さ
    と複屈折の積の総和と等しい厚さと複屈折の積の総和の
    複屈折平板結晶を備えていることを特徴とする光サーキ
    ュレータ。
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