JPH09329082A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
- Publication number
- JPH09329082A JPH09329082A JP14934896A JP14934896A JPH09329082A JP H09329082 A JPH09329082 A JP H09329082A JP 14934896 A JP14934896 A JP 14934896A JP 14934896 A JP14934896 A JP 14934896A JP H09329082 A JPH09329082 A JP H09329082A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding case
- end cap
- bottom end
- hermetic compressor
- compression element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常の鋼板を巻いて接合部を溶接して作った
円筒状の巻ケースを用い、この巻ケースの上側に回転軸
を有する電動要素と、下側にこの電動要素の回転軸によ
って駆動される圧縮要素とを収納した後、この巻ケース
の下部開口にアーク溶接などの方法によりボトムエンド
キャップを接合し、そして上開口部を冷媒吐出パイプな
どを備えたエンドキャップを溶接して密閉した密閉型圧
縮機を開発する。 【解決手段】 圧縮要素のシリンダの固定中心から巻ケ
ースの下端までの距離を少なくとも４０ｍｍとすること
により、ボトムエンドキャップの接合時の熱により収納
した圧縮要素に熱歪みが発生するなどの問題を解決でき
る。
円筒状の巻ケースを用い、この巻ケースの上側に回転軸
を有する電動要素と、下側にこの電動要素の回転軸によ
って駆動される圧縮要素とを収納した後、この巻ケース
の下部開口にアーク溶接などの方法によりボトムエンド
キャップを接合し、そして上開口部を冷媒吐出パイプな
どを備えたエンドキャップを溶接して密閉した密閉型圧
縮機を開発する。 【解決手段】 圧縮要素のシリンダの固定中心から巻ケ
ースの下端までの距離を少なくとも４０ｍｍとすること
により、ボトムエンドキャップの接合時の熱により収納
した圧縮要素に熱歪みが発生するなどの問題を解決でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は密閉型圧縮機に関す
るものであり、さらに詳しくは円筒状の巻ケースの上側
に回転軸を有する電動要素と、下側にこの電動要素の回
転軸によって駆動される圧縮要素とを収納した後、この
巻ケースの下部開口にボトムエンドキャップを接合し、
上部開口にエンドキャップを接合して密閉した密閉型圧
縮機に関するものである。
るものであり、さらに詳しくは円筒状の巻ケースの上側
に回転軸を有する電動要素と、下側にこの電動要素の回
転軸によって駆動される圧縮要素とを収納した後、この
巻ケースの下部開口にボトムエンドキャップを接合し、
上部開口にエンドキャップを接合して密閉した密閉型圧
縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の密閉型圧縮機（例えば実開昭６０
−８７３９１号公報、実公平３−２６３０９号公報）の
断面を図４に示した。５０は底部にオイルの貯溜された
オイル溜５１を有する密閉容器で、この容器内には上側
に電動要素５２が、下側に回転圧縮要素５３が夫々収納
されている。電動要素５２は回転軸５４に装着された回
転子５５と、外周にオイル戻し孔５６を形成した固定子
５７とで構成されている。５８は回転子５５の外周と固
定子５７の内周とで形成されたエアギャップである。５
９は固定子５７に内蔵された巻線のコイルエンドであ
る。回転圧縮要素５３はシリンダ６０と、回転軸５４の
偏心部６１によりシリンダ６０内を回転するローラ６２
と、このローラに接してシリンダ６０内を分けるベーン
６３と、シリンダの開口を封じる上軸受部６４と下軸受
部６５と、この上軸受部に取付けられた吐出弁６６と、
この吐出弁を覆うカップマフラー６７とで構成されてい
る。６８はカップマフラー６７に設けられた吐出孔であ
る。６９はエンドキャップ７０を接合して上部を密閉し
た密閉容器５０の上部中央に貫通して設けられた冷媒吐
出管である。７１はアキュムレータ、７２は密閉容器１
の底部に溶接された固定用のベースである。矢印は冷媒
の流れを示す。
−８７３９１号公報、実公平３−２６３０９号公報）の
断面を図４に示した。５０は底部にオイルの貯溜された
オイル溜５１を有する密閉容器で、この容器内には上側
に電動要素５２が、下側に回転圧縮要素５３が夫々収納
されている。電動要素５２は回転軸５４に装着された回
転子５５と、外周にオイル戻し孔５６を形成した固定子
５７とで構成されている。５８は回転子５５の外周と固
定子５７の内周とで形成されたエアギャップである。５
９は固定子５７に内蔵された巻線のコイルエンドであ
る。回転圧縮要素５３はシリンダ６０と、回転軸５４の
偏心部６１によりシリンダ６０内を回転するローラ６２
と、このローラに接してシリンダ６０内を分けるベーン
６３と、シリンダの開口を封じる上軸受部６４と下軸受
部６５と、この上軸受部に取付けられた吐出弁６６と、
この吐出弁を覆うカップマフラー６７とで構成されてい
る。６８はカップマフラー６７に設けられた吐出孔であ
る。６９はエンドキャップ７０を接合して上部を密閉し
た密閉容器５０の上部中央に貫通して設けられた冷媒吐
出管である。７１はアキュムレータ、７２は密閉容器１
の底部に溶接された固定用のベースである。矢印は冷媒
の流れを示す。
【０００３】この構造の密閉型圧縮機では回転圧縮要素
５３で圧縮された冷媒が電動要素５２のエアギャップ５
８を通りこの電動要素の上部に送り出される。そして、
電動要素５２の上部に送り出された冷媒は回転子５５の
回転による遠心力で、内部に含まれているオイルが分離
される。この分離されたオイルは固定子５７側に振り飛
ばされる。そして、この冷媒ガスは冷媒吐出管６９から
密閉容器５０外に吐出される。分離されたオイルは固定
子５７の外周に形成されたオイル戻し孔５６から密閉容
器５０のオイル溜５１に戻される。
５３で圧縮された冷媒が電動要素５２のエアギャップ５
８を通りこの電動要素の上部に送り出される。そして、
電動要素５２の上部に送り出された冷媒は回転子５５の
回転による遠心力で、内部に含まれているオイルが分離
される。この分離されたオイルは固定子５７側に振り飛
ばされる。そして、この冷媒ガスは冷媒吐出管６９から
密閉容器５０外に吐出される。分離されたオイルは固定
子５７の外周に形成されたオイル戻し孔５６から密閉容
器５０のオイル溜５１に戻される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンド
キャップ７０を除く密閉容器５０の胴部５０Ａは鋼板を
深絞り加工して作られているので、深絞り加工ができる
特別の鋼板（例えば、深絞り用ＳＰＨＥ）を用いる必要
がある、絞り率を大きくすると偏肉がでる、コスト高に
なるなどの問題があった。
キャップ７０を除く密閉容器５０の胴部５０Ａは鋼板を
深絞り加工して作られているので、深絞り加工ができる
特別の鋼板（例えば、深絞り用ＳＰＨＥ）を用いる必要
がある、絞り率を大きくすると偏肉がでる、コスト高に
なるなどの問題があった。
【０００５】この問題を改善するために、通常の鋼板を
巻いて接合部を溶接して作った円筒状の巻ケースを用
い、この巻ケースの上側に回転軸を有する電動要素と、
下側にこの電動要素の回転軸によって駆動される圧縮要
素とを焼きばめなどの方法を用いて収納した後、この巻
ケースの下部開口にアーク溶接などの方法によりボトム
エンドキャップを接合し、そして上開口部を冷媒吐出パ
イプなどを備えたエンドキャップを接合して密閉した密
閉型圧縮機が提案されている。
巻いて接合部を溶接して作った円筒状の巻ケースを用
い、この巻ケースの上側に回転軸を有する電動要素と、
下側にこの電動要素の回転軸によって駆動される圧縮要
素とを焼きばめなどの方法を用いて収納した後、この巻
ケースの下部開口にアーク溶接などの方法によりボトム
エンドキャップを接合し、そして上開口部を冷媒吐出パ
イプなどを備えたエンドキャップを接合して密閉した密
閉型圧縮機が提案されている。
【０００６】しかし、電動要素と圧縮要素とを収納した
前記巻ケースの下部開口にアーク溶接などの方法により
ボトムエンドキャップを接合する際、接合時の熱により
前記巻ケースの下部が変形し、収納した圧縮要素に熱歪
みが発生して、摺動がスムースに行われなくなる不都合
が発生する問題があった。
前記巻ケースの下部開口にアーク溶接などの方法により
ボトムエンドキャップを接合する際、接合時の熱により
前記巻ケースの下部が変形し、収納した圧縮要素に熱歪
みが発生して、摺動がスムースに行われなくなる不都合
が発生する問題があった。
【０００７】本発明の目的は、円筒状の巻ケースの上側
に回転軸を有する電動要素と、下側にこの電動要素の回
転軸によって駆動される圧縮要素とを収納した後、この
巻ケースの下部開口にボトムエンドキャップを接合し、
上部開口をエンドキャップを接合して密閉した密閉型圧
縮機であって、電動要素と圧縮要素とを収納した前記巻
ケースの下部開口にアーク溶接などの方法によりボトム
エンドキャップを接合しても接合時の熱により前記のよ
うな不都合が発生しない密閉型圧縮機を提供することで
ある。
に回転軸を有する電動要素と、下側にこの電動要素の回
転軸によって駆動される圧縮要素とを収納した後、この
巻ケースの下部開口にボトムエンドキャップを接合し、
上部開口をエンドキャップを接合して密閉した密閉型圧
縮機であって、電動要素と圧縮要素とを収納した前記巻
ケースの下部開口にアーク溶接などの方法によりボトム
エンドキャップを接合しても接合時の熱により前記のよ
うな不都合が発生しない密閉型圧縮機を提供することで
ある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる問題
について鋭意研究した結果、従来のこの種の密閉型圧縮
機の場合は、圧縮要素のシリンダの固定中心から巻ケー
スの下端までの距離が通常３５〜３７．５ｍｍ程度しか
ないので、電動要素と圧縮要素とを収納した巻ケースの
下部開口にアーク溶接などの方法によりボトムエンドキ
ャップを接合する時、上記不都合が発生することが判
り、したがって前記距離を長くして、少なくとも４０ｍ
ｍ以上とすれば密閉型圧縮機の機種によらずこのような
不都合の発生を抑制できることを見いだし本発明を成す
に到った。
について鋭意研究した結果、従来のこの種の密閉型圧縮
機の場合は、圧縮要素のシリンダの固定中心から巻ケー
スの下端までの距離が通常３５〜３７．５ｍｍ程度しか
ないので、電動要素と圧縮要素とを収納した巻ケースの
下部開口にアーク溶接などの方法によりボトムエンドキ
ャップを接合する時、上記不都合が発生することが判
り、したがって前記距離を長くして、少なくとも４０ｍ
ｍ以上とすれば密閉型圧縮機の機種によらずこのような
不都合の発生を抑制できることを見いだし本発明を成す
に到った。
【０００９】本発明の請求項１の発明は、円筒状の巻ケ
ースの内部の上側に回転軸を有する電動要素と、下側に
この電動要素の回転軸によって駆動される圧縮要素とを
収納し、前記巻ケースの下部開口を封じるためのボトム
エンドキャップを接合した後、前記巻ケースの上部開口
を冷媒吐出パイプを備えたエンドキャップを接合して密
閉し、吸入した冷媒をこの圧縮要素により圧縮して密閉
容器内に吐出して、前記冷媒吐出パイプから吐出するよ
うにした密閉型圧縮機において、前記圧縮要素のシリン
ダの固定中心から前記巻ケースの下端までの距離を少な
くとも４０ｍｍとしたことを特徴とする密閉型圧縮機で
ある。
ースの内部の上側に回転軸を有する電動要素と、下側に
この電動要素の回転軸によって駆動される圧縮要素とを
収納し、前記巻ケースの下部開口を封じるためのボトム
エンドキャップを接合した後、前記巻ケースの上部開口
を冷媒吐出パイプを備えたエンドキャップを接合して密
閉し、吸入した冷媒をこの圧縮要素により圧縮して密閉
容器内に吐出して、前記冷媒吐出パイプから吐出するよ
うにした密閉型圧縮機において、前記圧縮要素のシリン
ダの固定中心から前記巻ケースの下端までの距離を少な
くとも４０ｍｍとしたことを特徴とする密閉型圧縮機で
ある。
【００１０】本発明の請求項２の発明は、請求項１記載
の密閉型圧縮機において、ボトムエンドキャップの接合
をアーク溶接により行うことを特徴とする。
の密閉型圧縮機において、ボトムエンドキャップの接合
をアーク溶接により行うことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は本発明の密閉型圧縮機の１
例を示す断面図である。図１において、１は底部にオイ
ルの貯溜されたオイル溜２を有する密閉容器で、この容
器内には上側に電動要素３が、下側にこの電動要素の回
転軸４によって駆動される回転圧縮要素５が収納されて
いる。電動要素３は密閉容器１の内壁に固着された固定
子６と、この固定子の内部でエアギャップ７を介して回
転軸４に挿着された回転子８とで構成されている。固定
子６は外周に切欠によりオイル戻し孔９を有する鉄心１
０と、上下に臨ませたコイルエンド１１を有する巻線１
２とで構成されている。回転子８は鉄心１３と、この鉄
心の上下端に設けられたエンドリング１４とで構成され
ている。
例を示す断面図である。図１において、１は底部にオイ
ルの貯溜されたオイル溜２を有する密閉容器で、この容
器内には上側に電動要素３が、下側にこの電動要素の回
転軸４によって駆動される回転圧縮要素５が収納されて
いる。電動要素３は密閉容器１の内壁に固着された固定
子６と、この固定子の内部でエアギャップ７を介して回
転軸４に挿着された回転子８とで構成されている。固定
子６は外周に切欠によりオイル戻し孔９を有する鉄心１
０と、上下に臨ませたコイルエンド１１を有する巻線１
２とで構成されている。回転子８は鉄心１３と、この鉄
心の上下端に設けられたエンドリング１４とで構成され
ている。
【００１２】このエンドリングには半リング状の上部バ
ランサー１５と下部バランサー１６とが取付けられてい
る。回転圧縮要素５はシリンダ１７と、回転軸４の偏心
部１８によりシリンダ１７内を回転するローラ１９と、
このローラに接してシリンダ１７内を分けるベーン２０
と、シリンダ１７の開口を封じる上軸受部２１と下軸受
部２２と、この上軸受部に取付けられた吐出弁２３と、
この吐出弁を覆うカップマフラー２４とで構成されてい
る。このカップマフラーの上面には下部バランサー１６
の回転軌道上に対向して吐出口２５が設けられている。
ランサー１５と下部バランサー１６とが取付けられてい
る。回転圧縮要素５はシリンダ１７と、回転軸４の偏心
部１８によりシリンダ１７内を回転するローラ１９と、
このローラに接してシリンダ１７内を分けるベーン２０
と、シリンダ１７の開口を封じる上軸受部２１と下軸受
部２２と、この上軸受部に取付けられた吐出弁２３と、
この吐出弁を覆うカップマフラー２４とで構成されてい
る。このカップマフラーの上面には下部バランサー１６
の回転軌道上に対向して吐出口２５が設けられている。
【００１３】２６は冷媒吐出管で、この冷媒吐出管は密
閉容器１の上部を密閉しているエンドキャップ２７に貫
通して設けられている。２８はアキュムレータ、２９は
分離板、３０は巻ケース１Ａの下部開口にアーク溶接に
より接合されたボトムエンドキャップ、３１はこのボト
ムエンドキャップ３０に接合されたベースである。矢印
は冷媒の流れを示す。
閉容器１の上部を密閉しているエンドキャップ２７に貫
通して設けられている。２８はアキュムレータ、２９は
分離板、３０は巻ケース１Ａの下部開口にアーク溶接に
より接合されたボトムエンドキャップ、３１はこのボト
ムエンドキャップ３０に接合されたベースである。矢印
は冷媒の流れを示す。
【００１４】図２は本発明の密閉型圧縮機を製造する工
程の１例を示す説明図である。図２において、まずステ
ータ（固定子）とポンプ（圧縮要素）をセットして、通
常の鋼板を巻いて接合して作った円筒状の巻ケースをエ
キスパンドした中に、上側にステータ（固定子）、下側
にポンプ（圧縮要素）がくるように所定の位置に入れて
焼きばめして収納する。収納したポンプ（圧縮要素）の
シリンダをアーク溶接によりタック溶接して巻ケースに
固定する。次いで下部開口にボトムエンドキャップをア
ーク溶接により接合し、このボトムエンドキャップにベ
ースを溶接し、コレットをはずした後、ロータ（回転
子）一式を加熱して入れて焼きばめして収納する。冷却
後、上部開口にエンドキャップを溶接して製造される。
程の１例を示す説明図である。図２において、まずステ
ータ（固定子）とポンプ（圧縮要素）をセットして、通
常の鋼板を巻いて接合して作った円筒状の巻ケースをエ
キスパンドした中に、上側にステータ（固定子）、下側
にポンプ（圧縮要素）がくるように所定の位置に入れて
焼きばめして収納する。収納したポンプ（圧縮要素）の
シリンダをアーク溶接によりタック溶接して巻ケースに
固定する。次いで下部開口にボトムエンドキャップをア
ーク溶接により接合し、このボトムエンドキャップにベ
ースを溶接し、コレットをはずした後、ロータ（回転
子）一式を加熱して入れて焼きばめして収納する。冷却
後、上部開口にエンドキャップを溶接して製造される。
【００１５】図３は、本発明の密閉型圧縮機の構成を示
す斜視図である。図３において図１と同じ符号のものは
同じものを示す。
す斜視図である。図３において図１と同じ符号のものは
同じものを示す。
【００１６】密閉容器１は、圧縮要素５のシリンダ１７
の固定中心から巻ケース１Ａの下端までの距離ｈ（図１
参照）を４０ｍｍ以上としたので、電動要素３と圧縮要
素５とを収納した巻ケース１Ａの下部開口にアーク溶接
によりボトムエンドキャップ３０を接合しても、接合時
の熱により巻ケース１Ａの下部が変形したり、圧縮要素
５に熱歪みが発生したり、ローラ１９の回転や摺動がス
ムースに行われなくなるなどの不都合が発生しない。
の固定中心から巻ケース１Ａの下端までの距離ｈ（図１
参照）を４０ｍｍ以上としたので、電動要素３と圧縮要
素５とを収納した巻ケース１Ａの下部開口にアーク溶接
によりボトムエンドキャップ３０を接合しても、接合時
の熱により巻ケース１Ａの下部が変形したり、圧縮要素
５に熱歪みが発生したり、ローラ１９の回転や摺動がス
ムースに行われなくなるなどの不都合が発生しない。
【００１７】このように構成された密閉型圧縮機におい
て、シリンダ１７内に流入した冷媒はローラ１９とベー
ン２０との共働により圧縮され、吐出弁２３を開放して
カップマフラー２４内に吐出される。このカップマフラ
ー内の冷媒は吐出口２５から電動要素３のエアギャップ
７を通って、この電動要素の上部に吐出される。電動要
素３の上部に吐出された冷媒は回転子８の回転により旋
回させられ、内部に含まれている質量の重いオイルを旋
回による遠心力で密閉容器１の内壁側に振り飛ばして分
離している。オイルの分離された冷媒は吐出管２６から
密閉容器１外に吐出される。そして、分離されたオイル
は固定子６のオイル戻し孔９からオイル溜２へ戻され
る。
て、シリンダ１７内に流入した冷媒はローラ１９とベー
ン２０との共働により圧縮され、吐出弁２３を開放して
カップマフラー２４内に吐出される。このカップマフラ
ー内の冷媒は吐出口２５から電動要素３のエアギャップ
７を通って、この電動要素の上部に吐出される。電動要
素３の上部に吐出された冷媒は回転子８の回転により旋
回させられ、内部に含まれている質量の重いオイルを旋
回による遠心力で密閉容器１の内壁側に振り飛ばして分
離している。オイルの分離された冷媒は吐出管２６から
密閉容器１外に吐出される。そして、分離されたオイル
は固定子６のオイル戻し孔９からオイル溜２へ戻され
る。
【００１８】
【発明の効果】本発明の密閉型圧縮機は、通常の鋼板を
巻いて接合部を溶接して作った円筒状の巻ケースを用
い、この巻ケースの上側に回転軸を有する電動要素と、
下側にこの電動要素の回転軸によって駆動される圧縮要
素とを焼きばめなどの方法を用いて収納した後、この巻
ケースの下部開口にアーク溶接などの方法によりボトム
エンドキャップを接合し、そして上開口部を冷媒吐出パ
イプなどを備えたエンドキャップを接合して密閉した密
閉型圧縮機であり、圧縮要素のシリンダの固定中心から
巻ケースの下端までの距離を４０ｍｍ以上としたので、
密閉型圧縮機の機種によらずボトムエンドキャップを接
合しても、接合時の熱により前記巻ケースの下部が変形
したり、収納した圧縮要素に熱歪みが発生したり、摺動
がスムースに行われなくなるなどの不都合が発生しな
い。
巻いて接合部を溶接して作った円筒状の巻ケースを用
い、この巻ケースの上側に回転軸を有する電動要素と、
下側にこの電動要素の回転軸によって駆動される圧縮要
素とを焼きばめなどの方法を用いて収納した後、この巻
ケースの下部開口にアーク溶接などの方法によりボトム
エンドキャップを接合し、そして上開口部を冷媒吐出パ
イプなどを備えたエンドキャップを接合して密閉した密
閉型圧縮機であり、圧縮要素のシリンダの固定中心から
巻ケースの下端までの距離を４０ｍｍ以上としたので、
密閉型圧縮機の機種によらずボトムエンドキャップを接
合しても、接合時の熱により前記巻ケースの下部が変形
したり、収納した圧縮要素に熱歪みが発生したり、摺動
がスムースに行われなくなるなどの不都合が発生しな
い。
【図１】 本発明の密閉型圧縮機の１例を示す断面図で
ある。
ある。
【図２】 本発明の密閉型圧縮機を製造する工程の１例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図３】 本発明の密閉型圧縮機の構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図４】 従来の密閉型圧縮機の断面図である。
１ 密閉容器 １Ａ 巻ケース ２ オイル溜 ３ 電動要素 ４ 回転軸 ５ 回転圧縮要素 ６ 固定子 ７ エアギャップ ８ 回転子 ９ オイル戻し孔 １７ シリンダ １８ 偏心部 １９ ローラ ２０ ベーン ２１ 上軸受部 ２２ 下軸受部 ２３ 吐出弁 ２４ カップマフラー ２５ 吐出口 ２６ 冷媒吐出管 ２７ エンドキャップ ２９ 分離板 ３０ ボトムエンドキャップ ３１ ベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二川目 緑 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 円筒状の巻ケースの内部の上側に回転軸
を有する電動要素と、下側にこの電動要素の回転軸によ
って駆動される圧縮要素とを収納し、前記巻ケースの下
部開口を封じるためのボトムエンドキャップを接合した
後、前記巻ケースの上部開口を冷媒吐出パイプを備えた
エンドキャップを接合して密閉し、吸入した冷媒をこの
圧縮要素により圧縮して密閉容器内に吐出して、前記冷
媒吐出パイプから吐出するようにした密閉型圧縮機にお
いて、前記圧縮要素のシリンダの固定中心から前記巻ケ
ースの下端までの距離を少なくとも４０ｍｍとしたこと
を特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項２】 ボトムエンドキャップの接合をアーク溶
接により行うことを特徴とする請求項１記載の密閉型圧
縮機。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14934896A JPH09329082A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 密閉型圧縮機 |
| KR1019970023250A KR100430889B1 (ko) | 1996-06-11 | 1997-06-05 | 밀폐형압축기 |
| SG1997002024A SG74016A1 (en) | 1996-06-11 | 1997-06-11 | Hermetically sealed type compressor |
| CN97112714A CN1089411C (zh) | 1996-06-11 | 1997-06-11 | 密闭型压缩机 |
| IDP972000A ID18720A (id) | 1996-06-11 | 1997-06-11 | Tipe kompresor kedap udara |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14934896A JPH09329082A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09329082A true JPH09329082A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15473164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14934896A Pending JPH09329082A (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09329082A (ja) |
| KR (1) | KR100430889B1 (ja) |
| CN (1) | CN1089411C (ja) |
| ID (1) | ID18720A (ja) |
| SG (1) | SG74016A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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