JPH09328157A - 金属製キャップ - Google Patents

金属製キャップ

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JPH09328157A
JPH09328157A JP8144644A JP14464496A JPH09328157A JP H09328157 A JPH09328157 A JP H09328157A JP 8144644 A JP8144644 A JP 8144644A JP 14464496 A JP14464496 A JP 14464496A JP H09328157 A JPH09328157 A JP H09328157A
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JP
Japan
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liner
cap
container
cap body
top plate
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JP8144644A
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Inventor
Masahiro Ishizuka
昌広 石塚
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SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/348Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt the tamper element being rolled or pressed to conform to the shape of the container, e.g. metallic closures

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な密封性と、容器内圧が異常に上昇した
場合にガスを放出する機能の両方を兼ね備えるキャップ
の提供。 【解決手段】 天板部11とその周縁から垂下した筒部12
とからなる金属製のキャップ本体13と、該キャップ本体
の天板部内面に接着された板状の合成樹脂製のライナー
14とを備え、かつ上記ライナーの周縁部に、該キャップ
本体を装着するべき容器口部上端面の外径と略等しい位
置まで達する少なくとも1個の切欠部15または溝が設け
られてなる金属製キャップにおいて、上記ライナーの容
器口部上端面の内径に相当する近傍位置よりも内径側部
分のライナー厚さを0.5mm以下に形成したことを特
徴とする金属製キャップ10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の口部に装着
されて容器口部を閉止する金属製キャップに関し、特に
容器の内圧が高まった時に容器内の気体を外部に放出す
る機能を有する金属製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の金属製キャップとして、実開昭
64−51053号公報に記載のキャップが提案されて
いる。図5は同公報に記載されたキャップを示すもので
あり、このキャップは、円形の天板部1とその周縁から
垂下した筒部2とからなる金属製のキャップ本体3と、
該キャップ本体3の天板部1内面に設けられた板状の合
成樹脂製のライナー4とを備えて構成されている。さら
に、このキャップでは、ライナー4の周縁部に、該キャ
ップ本体3を装着するべき容器口部5の上端面6の外径
と略等しい位置まで達する少なくとも1個の切欠部7が
設けられている。このキャップは、容器口部5に被せて
筒部2を容器口部5の雄ネジに合わせて塑性変形させる
ことによって容器口部5に装着される。このキャップ
は、容器の内圧が異常に上昇した場合に、容器内部のガ
スをライナー4の切欠部7から外部に放出できるように
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来品にあっては、容器の内圧が異常に上昇した場合に容
器内部のガスを確実に放出することが難しかった。すな
わち、切欠部7の先端(径方向内方端)を径方向内方側
に延して切欠部7を深くすると、ガスの抜けは良くなる
ものの、密封性が悪化し易くなり、容器内が減圧状態と
なった場合に切欠部7から空気が吸い込まれて減圧状態
を維持できなかったり、液漏れを生じ易い問題が生じ
る。一方、切欠部7が浅いと、密封性は良くなるもの
の、容器内圧が異常に上昇しても切欠部7から容器内の
ガスを確実に放出できないという不具合があった。した
がって、従来品においては、容器内部の減圧状態を維持
することができる十分な密封性と、容器内圧が異常に上
昇した場合にガスを放出する機能の両方を兼ね備えたキ
ャップを提供することが困難であった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、容器内部の減圧状態を維持することができる十分な
密封性と、容器内圧が異常に上昇した場合にガスを放出
する機能の両方を兼ね備えるキャップの提供を課題とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究を重ねた結果、従来品はライナー
の天板部側の面を全て天板部内面に接着固定していたた
めに、その接着部分の機械強度が高められ、このキャッ
プを装着した容器内圧が異常に高くなった場合でもキャ
ップの天板部が上方に膨出し難いために、切欠部による
ガス放出機能が十分発揮されず、上述した不具合を生じ
ていたことを見出した。さらに、ライナーの中央部のみ
を天板部内面に接着すること、その接着部の面積と非接
着部の面積の比を特定範囲内とすることによって、容器
内部の減圧状態を維持することができる十分な密封性
と、容器内圧が異常に上昇した場合にガスを放出する機
能の両方を兼ね備えたキャップが得られることを見出
し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明の請求項1に係る発明
は、天板部とその周縁から垂下した筒部とからなる金属
製のキャップ本体と、該キャップ本体の天板部内面に接
着された板状の合成樹脂製のライナーとを備え、かつ上
記ライナーの周縁部に、該キャップ本体を装着するべき
容器口部上端面の外径と略等しい位置まで達する少なく
とも1個の切欠部または溝が設けられてなる金属製キャ
ップにおいて、上記ライナーの容器口部上端面の内径に
相当する近傍位置よりも内径側部分のライナー厚さを
0.5mm以下に形成したことを特徴とする金属製キャ
ップである。請求項2に係る発明は、上記切欠部が、上
記容器口部上端面の外径と内径との間に達するように形
成されたことを特徴とする請求項1記載の金属製キャッ
プである。請求項3に係る発明は、上記切欠部の幅を1
〜10mmとしたことを特徴とする請求項1または2記
載の金属製キャップである。請求項4に係る発明は、上
記キャップ本体の筒部上端部に、ガス放出孔を穿設した
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の
金属製キャップである。
【0007】請求項5に係る発明は、天板部とその周縁
から垂下した筒部とからなる金属製のキャップ本体と、
該キャップ本体の天板部内面に接着された板状の合成樹
脂製のライナーとを備え、かつ上記ライナーの周縁部
に、該キャップ本体を装着するべき容器口部上端面の外
径と略等しい位置まで達する少なくとも1個の切欠部ま
たは溝が設けられてなる金属製キャップにおいて、上記
ライナーの容器口部上端面の内径に相当する近傍位置よ
りも内径側にライナー非形成部分を設けたことを特徴と
する金属製キャップである。請求項6に係る発明は、上
記切欠部が、上記容器口部上端面の外径と内径との間に
達するように形成されたことを特徴とする請求項5記載
の金属製キャップである。請求項7に係る発明は、上記
切欠部の幅を1〜10mmとしたことを特徴とする請求
項5または6記載の金属製キャップである。請求項8に
係る発明は、上記キャップ本体の筒部上端部に、ガス放
出孔を穿設したことを特徴とする請求項5から7のいず
れか1項記載の金属製キャップである。
【0008】請求項9に係る発明は、天板部とその周縁
から垂下した筒部とからなる金属製のキャップ本体と、
該キャップ本体の天板部内面に接着された板状の合成樹
脂製のライナーとを備え、かつ上記ライナーの周縁部
に、該キャップ本体を装着するべき容器口部上端面の外
径と略等しい位置まで達する少なくとも1個の切欠部ま
たは溝が設けられてなる金属製キャップにおいて、上記
ライナーの容器口部上端面の内径に相当する近傍位置よ
りも内径側に、天板部内面に達する環状溝を形成したこ
とを特徴とする金属製キャップである。請求項10に係
る発明は、上記切欠部が、上記容器口部上端面の外径と
内径との間に達するように形成されたことを特徴とする
請求項9記載の金属製キャップである。請求項11に係
る発明は、上記切欠部の幅を1〜10mmとしたことを
特徴とする請求項9または10記載の金属製キャップで
ある。請求項12に係る発明は、上記キャップ本体の筒
部上端部に、ガス放出孔を穿設したことを特徴とする請
求項9から11のいずれか1項記載の金属製キャップで
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の金属製キャップの
第1の形態を示すものである。このキャップ10Aは、
円形の天板部11とその周縁から垂下した筒部12とか
らなる金属製のキャップ本体13と、該キャップ本体1
3の天板部11内面側に接着固定された合成樹脂製のラ
イナー14とを備えて構成されている。このライナー1
4の周縁には、該キャップ本体13を装着するべき容器
口部5の上端面6の外径と略等しい位置まで達する少な
くとも1個(図2の例示では4個)の切欠部15が形成
されている。
【0010】キャップ本体13の筒部12には、複数の
細いブリッジ17を残して穿孔されたスコア18が周方
向に沿って複数形成され、該スコア18より上方の主部
19と該スコア18より下方のタンパーエビデンスリン
グ部(以下、TEリング部と略記する)20に区画され
ている。キャップ本体13はアルミニウムまたはアルミ
ニウム合金から形成され、その板厚は概ね0.15〜
0.27mm程度とされている。
【0011】図2はライナー14を示すものであり、こ
のライナー14は、ポリエチレンなどのオレフィン系樹
脂を主成分として、キャップ本体13の天板部11内面
に溶融したライナー用樹脂を所定量落し込み、キャップ
本体13内にライナー形成型を挿入して薄肉状のライナ
ー14を形成する、いわゆるインシェルモールド法によ
って作製されたものである。ライナーの周縁に形成され
た切欠部15は、略U字または角形に形成され、これら
の切欠部15の先端(径方向内方端)は、容器口部5の
上端面6の外径R1と内径R2の間にある直径rの円(R
2<r<R1)に接するように形成されている。またライ
ナー周縁から円rに達する切欠部15の先端までの長
さ、すなわち切欠部15の切欠深さYは、通常0.5〜
5mmとされ、好ましくは1〜4mmとされる。
【0012】これら切欠部15の形状は、この例示に限
定されることなく、半円形、長半円形、楕円形、V字形
などとして良く、また径方向外方に向けて広がったまた
は窄まった形状としても良い。切欠部15の幅Xは1〜
10mm程度とされる。この幅が10mmより大きい
と、切欠部15以外の周縁部が少なくなって密封性や角
部の耐衝撃性が劣化することになる。また、この幅が1
mmより小さいと、切欠部15からのガス放出が困難と
なる。
【0013】ライナー14の中央部16は、肉厚が0.
5mm以下、好ましくは0.2mmと極めて薄く形成さ
れている。この中央部16では、ライナー14によって
天板部11が補強されることはなく、天板部11は容器
内圧が異常に上昇した時に比較的容易に上方に膨出(ド
ーミング)するようになっている。このライナー14の
中央部16の肉厚が0.5mmより大きいと、ライナー
14によって天板部11が補強されて、天板部11中央
部の強度が高まり、天板部11は容器内圧の異常な上昇
に対して比較的容易に上方に膨出(ドーミング)し難く
なり、切欠部15を通して容器内のガスをスムーズに容
器外に放出し難くなる。
【0014】図3は容器口部6にキャップ10Aを装着
した状態を示すものである。このキャップ装着状態にあ
っては、キャップ本体13の筒部が容器口部5の雄ネジ
21に沿うように成形されるとともに、キャップ本体1
3のTEリング部20の下端部は、容器口部5の雄ネジ
21直下の膨出段部22の下端面を覆うように成形加工
されている。また、このキャップ装着状態にあっては、
ライナー14の切欠部15の先端が容器口部上端面6に
位置している。切欠部15以外のライナー14の周縁
は、容器口部上端面6を越えて容器口部5の上端部外側
面に接している。
【0015】容器口部上端面6は、ライナー14に当接
して気密に閉止されており、60〜80℃程度に加温し
た液体を容器に充填してキャップ10Aを装着する充填
方法(以下、ホット充填という)を行い、液体の冷却に
伴って容器内部が減圧状態となった場合にも、切欠部1
5から空気が侵入したり、或いは容器内の液体が漏れ出
すことがない。
【0016】容器口部5に装着されたキャップ10Aを
開栓方向に回すと、キャップ本体13の主部19は雄ネ
ジ21に沿って回転しつつ上昇し、TEリング部20は
下端部が容器の膨出段部22に係止して上昇が阻止され
ることから、主部19とTEリング部20とを連結した
複数のブリッジ17に引張力が作用して、ブリッジ17
が切断されTEリング部20が主部19から切り離され
る。さらに主部19を開栓方向に回して容器口部5から
取り外す。容器内の液体を飲用した後、容器口部5にキ
ャップ10Aの主部19を被せて閉栓方向に回して閉止
すれば容器口部5が再閉止される。
【0017】中身の液体が減り、再閉止した容器を真夏
の車内や直射日光下などの高温の場所で保管すると、内
部が膨張して容器内圧が異常に高まる場合がある。この
キャップ10Aは、容器内圧が所定圧力、例えば4.0
kg/cm2よりも高くなると、図4に示すように天板
部11が上方に膨出するドーミングを起こす。このキャ
ップ10Aでは、ライナー14の中央部16の肉厚を
0.5mm以下としているので、天板部11の強度がラ
イナー14の中央部16によって補強されることが殆ど
ないので、天板部11は容易にドーミングすることにな
る。
【0018】天板部11がドーミングを生じると、ライ
ナー14と容器口部上端面6、特にライナー14の切欠
部15と容器口部上端面6との押圧密着状態が弱めら
れ、その結果、切欠部15と容器口部上端面6との密着
状態が容器内部のガス圧によって破られ、容器内のガス
が切欠部15を通って外部に放出される。放出されたガ
スはキャップ本体13の筒部12と容器口部5の外面と
の間を通って大気に放出される。なお、放出されたガス
をスムーズにキャップ本体13外に逃がすために、図1
中の符号23で示すように、筒部12に小さいガス放出
孔を複数穿設しても良い。
【0019】このキャップ10Aによれば、ライナー1
4の中央部16の肉厚を0.5mm以下としたことによ
って、天板部11の強度がライナー14の接着によって
補強されることがなくなり、容器内圧が異常に高まった
場合に天板部11は容易にドーミングし、容器内のガス
が切欠部15から確実に外部に放出される。また、容器
内圧が異常に高まった場合に容器内のガスを切欠部15
から確実に外部に放出できることから、切欠部15の切
欠深さXを浅くして、切欠部15の先端を容器口部上端
面6の外径に近づけることができるので、切欠部15を
設けても密封性を良好に保つことができ、ホット充填に
よる容器内の減圧状態を維持することができ、液漏れを
確実に防止することができる。
【0020】図5は本発明の金属製キャップの第2の形
態を示すものである。この例によるキャップ10Bは、
先の第1の形態によるキャップ10Aとほぼ同様の構成
要素を備えて構成されている。このキャップ10Bにお
いては、ライナー14の容器口部上端面6の内径R2に
相当する近傍位置よりも内径側、すなわちライナー中央
部にライナー非形成部分24を設けたことを特徴として
いる。
【0021】このキャップ10Bは、ライナー中央部に
ライナー非形成部分24を設けたことによって、先の形
態によるキャップ10Aと同じく、天板部11の強度が
ライナー14の接着によって補強されることがなくな
り、容器内圧が異常に高まった場合に天板部11は容易
にドーミングし、容器内のガスが切欠部15から確実に
外部に放出される。また、容器内圧が異常に高まった場
合に容器内のガスを切欠部15から確実に外部に放出で
きることから、切欠部15の切欠深さXを浅くして、切
欠部15の先端を容器口部上端面6の外径に近づけるこ
とができるので、切欠部15を設けても密封性を良好に
保つことができ、ホット充填による容器内の減圧状態を
維持することができ、液漏れを確実に防止することがで
きる。
【0022】図6は本発明の金属製キャップの第3の形
態を示すものである。この例によるキャップ10Cは、
先の第1の形態によるキャップ10Aとほぼ同様の構成
要素を備えて構成されている。このキャップ10Cにお
いては、ライナー14の容器口部上端面6の内径R2に
相当する近傍位置よりも内径側に、天板部11内面に達
する環状溝25を形成したことを特徴としている。さら
に、環状溝25の内側部分、すなわちライナー中央部2
6の肉厚を0.5mm以下としている。
【0023】このキャップ10Bは、ライナー14の容
器口部上端面6の内径R2に相当する近傍位置よりも内
径側に、天板部11内面に達する環状溝25を形成した
ことにより、先の形態によるキャップ10Aと同じく、
天板部11の強度がライナー14の接着によって補強さ
れることがなくなり、容器内圧が異常に高まった場合に
天板部11は容易にドーミングし、容器内のガスが切欠
部15から確実に外部に放出される。また、容器内圧が
異常に高まった場合に容器内のガスを切欠部15から確
実に外部に放出できることから、切欠部15の切欠深さ
Xを浅くして、切欠部15の先端を容器口部上端面6の
外径に近づけることができるので、切欠部15を設けて
も密封性を良好に保つことができ、ホット充填による容
器内の減圧状態を維持することができ、液漏れを確実に
防止することができる。
【0024】
【実施例】厚さ0.23mmのアルミニウム合金薄板
(JIS3105)を用いて図1に示す形状のキャップ
本体(外径28mm)を作製した。ポリエチレン系樹脂
からなるライナー用樹脂を加熱溶融し、それを300m
g程度キャップ本体の天板部内面側に落し込み、直ちに
ライナー形成型をキャップ本体に挿入し、押圧すること
によってインシェルモールド法によりライナーを形成し
た。容器は350mlのガラスボトルを使用し、90℃
の温水を充填後、ライナー中心部の厚さを表1に示すよ
うに変更した各キャップを巻き締め、リーク性能と密封
性能の試験を行った。このボトルの口部上端面の外径R
1は24.1mm、内径R2は19.3±0.7mmであ
る。
【0025】(試験方法) ・リーク性能:熱充填後、冷却されたサンプルを開栓
し、10kg-cmのトルクで再栓する。再栓後、アル
コア社製のP.A.T(プロパーアプリケーションテス
ター)にてキャップ天面に針を刺し、その針からガスを
送り込み、サンプル内に圧力をかけ、徐々に上昇させ、
液の漏れた時の値をリーク圧とする。判断基準は、4k
g/cm2以下でリークしたもの; △ 4〜10kg/cm2でリークしたもの; ○ 10kg/cm2でリークしなかったもの;× とする。 ・密封性試験:各サンプルを10°テーパの鉄板上へ高
さ20cmから落下させ真空度を測定し、密封性の有無
を確認する。 判断基準は、適正真空度があったもの;○ 真空度がなかったもの; × とする。これらの試験結果をまとめて表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1の結果から、ライナー材に切欠を設
け、ライナー中心部の厚みを0.5mm以下にすること
によって、リーク性能、密封性のバランスのとれたキャ
ップが得られることが確認された。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属製キ
ャップによれば、天板部の強度がライナーの接着によっ
て補強されることがなくなり、容器内圧が異常に高まっ
た場合に天板部が容易にドーミングし、容器内のガスが
切欠部から確実に外部に放出される。また、容器内圧が
異常に高まった場合に容器内のガスを切欠部から確実に
外部に放出できることから、切欠部の切欠深さを浅くし
て、切欠部の先端を容器口部上端面の外径に近づけるこ
とができるので、切欠部を設けても密封性を良好に保つ
ことができ、ホット充填による容器内の減圧状態を維持
することができ、液漏れを確実に防止することができ
る。したがって、本発明によれば、容器内部の減圧状態
を維持することができる十分な密封性と、容器内圧が異
常に上昇した場合にガスを放出する機能の両方を兼ね備
えたキャップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の金属製キャップの第1の形態を
示す一部断面視した正面図である。
【図2】図2は図1のキャップのライナーの底面図であ
る。
【図3】図3は同じキャップを容器口部に装着した状態
を示す断面図である。
【図4】図4は同じキャップを容器口部に装着した後、
容器内圧が高まった状態を示す断面図である。
【図5】図5は本発明の金属製キャップの第2の形態を
示す一部断面視した正面図である。
【図6】図6は本発明の金属製キャップの第3の形態を
示す一部断面視した正面図である。
【図7】図7は従来の金属製キャップの一部断面視した
正面図である。
【符号の説明】
5……容器口部、6……上端面、10A,10B,10
C……金属製キャップ、11……天板部、12……筒
部、13……キャップ本体、14……ライナー、15…
…切欠部、16……中央部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板部とその周縁から垂下した筒部とか
    らなる金属製のキャップ本体と、該キャップ本体の天板
    部内面に接着された板状の合成樹脂製のライナーとを備
    え、かつ上記ライナーの周縁部に、該キャップ本体を装
    着するべき容器口部上端面の外径と略等しい位置まで達
    する少なくとも1個の切欠部または溝が設けられてなる
    金属製キャップにおいて、 上記ライナーの容器口部上端面の内径に相当する近傍位
    置よりも内径側部分のライナー厚さを0.5mm以下に
    形成したことを特徴とする金属製キャップ。
  2. 【請求項2】 上記切欠部が、上記容器口部上端面の外
    径と内径との間に達するように形成されたことを特徴と
    する請求項1記載の金属製キャップ。
  3. 【請求項3】 上記切欠部の幅を1.0〜10.0mm
    としたことを特徴とする請求項1または2記載の金属製
    キャップ。
  4. 【請求項4】 上記キャップ本体の筒部上端部に、ガス
    放出孔を穿設したことを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか1項記載の金属製キャップ。
  5. 【請求項5】 天板部とその周縁から垂下した筒部とか
    らなる金属製のキャップ本体と、該キャップ本体の天板
    部内面に接着された板状の合成樹脂製のライナーとを備
    え、かつ上記ライナーの周縁部に、該キャップ本体を装
    着するべき容器口部上端面の外径と略等しい位置まで達
    する少なくとも1個の切欠部または溝が設けられてなる
    金属製キャップにおいて、 上記ライナーの容器口部上端面の内径に相当する近傍位
    置よりも内径側にライナー非形成部分を設けたことを特
    徴とする金属製キャップ。
  6. 【請求項6】 上記切欠部が、上記容器口部上端面の外
    径と内径との間に達するように形成されたことを特徴と
    する請求項5記載の金属製キャップ。
  7. 【請求項7】 上記切欠部の幅を1.0〜10.0mm
    としたことを特徴とする請求項5または6記載の金属製
    キャップ。
  8. 【請求項8】 上記キャップ本体の筒部上端部に、ガス
    放出孔を穿設したことを特徴とする請求項5から7のい
    ずれか1項記載の金属製キャップ。
  9. 【請求項9】 天板部とその周縁から垂下した筒部とか
    らなる金属製のキャップ本体と、該キャップ本体の天板
    部内面に接着された板状の合成樹脂製のライナーとを備
    え、かつ上記ライナーの周縁部に、該キャップ本体を装
    着するべき容器口部上端面の外径と略等しい位置まで達
    する少なくとも1個の切欠部または溝が設けられてなる
    金属製キャップにおいて、 上記ライナーの容器口部上端面の内径に相当する近傍位
    置よりも内径側に、天板部内面に達する環状溝を形成し
    たことを特徴とする金属製キャップ。
  10. 【請求項10】 上記切欠部が、上記容器口部上端面の
    外径と内径との間に達するように形成されたことを特徴
    とする請求項9記載の金属製キャップ。
  11. 【請求項11】 上記切欠部の幅を1〜10mmとした
    ことを特徴とする請求項9または10記載の金属製キャ
    ップ。
  12. 【請求項12】 上記キャップ本体の筒部上端部に、ガ
    ス放出孔を穿設したことを特徴とする請求項9から11
    のいずれか1項記載の金属製キャップ。
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