JPH09327654A - バイブレータ - Google Patents

バイブレータ

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JPH09327654A
JPH09327654A JP8147491A JP14749196A JPH09327654A JP H09327654 A JPH09327654 A JP H09327654A JP 8147491 A JP8147491 A JP 8147491A JP 14749196 A JP14749196 A JP 14749196A JP H09327654 A JPH09327654 A JP H09327654A
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JP
Japan
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weight
vibrator
displacement
bimorph
piezoelectric
Prior art date
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Pending
Application number
JP8147491A
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English (en)
Inventor
Noboru Isaki
暢 伊崎
Kensaku Murakawa
健作 村川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型,低消費電力で十分な発生力が得られる
バイブレータを提供すること。 【解決手段】 2枚の変位素子1,1が貼り合わせてあ
り、長さ方向の一端側は保持部材4にて保持されてい
る。変位素子1,1の他端側先端部の両面には錘2,2
が夫々接着されている。錘2は、変位素子1側における
長さ方向の中央部に段差を有し2段の厚みを有する。こ
れにより錘2の保持部材4側の半部と変位素子1との間
には間隙3が設けられている。また変位素子1は、保持
部材4側の端部において所定の交流電源5と接続されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を利用し
たバイブレータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話,ページャの呼び出し用
の内蔵バイブレータとしては、従来より小型モータの回
転軸上に偏心させた荷重を設けた構造が使用されてお
り、このモータを回転させることにより振動を得てい
る。しかしながら電磁モータを使用した場合は、構造が
複雑であるために小型化が困難であり、消費電力の低減
にも限界がある。
【0003】そこで小型化,低消費電力化を目的として
圧電材料を使用したものが考案されているが、未だ開発
途上にある。圧電材料を使用したアクチュエータとして
は、以下のようなアクチュエータが提案されている。
【0004】特開昭62−204885号公報には、圧電バイモ
ルフを研磨機構に適用した振動型アクチュエータが開示
されている(図7)。圧電振動子71は、電圧を印加した
ときに互いに変位方向が異なる2枚の圧電膜72,72を貼
り合わせ、その貼り合わせ面及び両外側面に電極膜73,
74,74を形成してなる積層型である。圧電振動子71の一
端側は支持部75にて支持されており、他端側には作動子
76を脱着自在に取り付けるための作動子取り付け部77を
備える。電極膜73にはリード線78が接続されており、電
極膜74,74にはリード線79が接続されている。
【0005】そしてリード線78,79を介して両電極膜7
3, 74間に交流電圧を印加すると、圧電膜72,72の屈曲
変位によって圧電振動子71が振動し、これにより作動子
76が揺動する。
【0006】また特開平3−9581号公報には、変位素子
の初期位置を一定レベルとする機能を備えたアクチュエ
ータが開示されている。このアクチュエータの変位素子
21は、図8に示す如く、2枚の圧電セラミックス22, 22
の間に金属製弾性板23を挟んで重ね合わせ、さらに圧電
セラミックス22, 22の両外側面に金属製弾性板24,24を
備えた構成をなす。そして変位素子21の一端は固定部材
25にて固定されており、他端は自由端となしてあり静的
荷重である分銅26が取り付けられている。また金属製弾
性板23,24,24は固定側端部において電源に接続されて
いる。
【0007】変位素子21に所定の電圧を印加すると、自
由端が白抜矢符で示す方向へ変位する。その後、印加電
圧を0Vとしたとき、変位素子21の自由端は、自己の変
位復帰力と分銅26の荷重とによって初期位置へ復帰す
る。従ってこのアクチュエータでは高精度の変位量が得
られる。ここで分銅26の重量,大きさ及び形状は変位素
子21の変位力,屈曲強度、又は変位素子21と基材との位
置関係を勘案して設定する。
【0008】このようにバイモルフアクチュエータは、
発生力は弱いが簡単な構造で大きな変位量が得られるこ
とが知られており、直流電界を印加すると一方向への変
位が得られ、交流電界を印加すると両方向への変位によ
って発生した力が固定端に反力として伝達され振動を得
ることができる。なおバイモルフアクチュエータは2枚
の圧電板を使用するが、1枚の圧電板を使用したユニモ
ルフアクチュエータであっても振動効果は得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】バイモルフアクチュエ
ータをバイブレータに適用する場合、振動により発生す
る力を利用するが、この力はバイモルフの質量と振動の
加速度との積で表され、自由端の先端部で最大となる。
しかしながら従来のバイモルフアクチュエータで発生し
得る力は、バイブレータとしては不十分であるという問
題がある。
【0010】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、小型,低消費電力で十分な発生力が得られる
バイブレータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】一般に実用的なバイブレ
ータとしての機能を発揮させるには、先端荷重を付加し
た構成が考えられるが、バイモルフ自身の質量の、最大
で数十倍の先端荷重を付加する必要がある。低背化のた
めに先端荷重のための錘の高さを低くすると、十分な荷
重を得るには、比重が大きい鉛を使用した場合でもバイ
モルフ全体の50%以上の面積を要する。従って大面積の
錘をバイモルフの先端に接着して取り付けると、荷重が
先端以外の部分に分散される上、錘(鉛)の剛性のため
にバイモルフの屈曲が抑制され、十分な振動が得られな
い。
【0012】そこで請求項1記載の発明は、その長さ方
向の一端が保持部材にて保持され、他端が自由端とされ
た圧電素子に交流電界を印加して振動を得るバイブレー
タにおいて、前記圧電素子の自由端側の先端部分にて接
触し、前記長さ方向における中央寄り部分は、圧電素子
との間に間隙が設けられるような形状を有する錘が前記
圧電素子の他端に取り付けられていることを特徴とす
る。
【0013】これにより十分な振動力が得られ、また荷
重が、圧電素子の先端部分に集中するので、効率よく荷
重を付加することができ、またバイモルフの変形を妨害
することが回避される。
【0014】具体的には、前記錘の、前記圧電素子との
対向面には、前記間隙が形成されるように、前記長さ方
向に段部が設けられた形状とする。
【0015】請求項3記載の発明は、前記間隙は、駆動
時における前記圧電素子の変位量よりも大きいことを特
徴とする。
【0016】これにより圧電素子に錘を取り付けて、圧
電素子を変位させても、錘が圧電素子と接触しないの
で、錘が圧電素子の変形を妨害することが回避され得
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。図1は本発明に係
るバイブレータを示す斜視図である。2枚の矩形の変位
素子1,1が貼り合わせてあり、長さ方向の一端側は直
方体状の保持部材4にて保持されている。変位素子1,
1の他端側先端部の両面には略直方体状の錘2,2が夫
々接着されている。錘2は、変位素子1に対向する面に
おいて長さ方向の中央部に段差を有し2段の厚みを有す
る。これにより錘2の保持部材4側の半部と変位素子1
との間には間隙3が設けられている。また変位素子1,
1は、保持部材4側の端部において交流電源5と接続さ
れている。
【0018】図2は変位素子1,1の貼り合わせ部Aを
示す拡大断面図である。変位素子1は、圧電セラミック
11の両面に、電極12,12が形成されたものであり、2枚
の変位素子1,1は、間に金属板6を介して貼り合わさ
れている。
【0019】
【実施例】本発明に係るバイブレータは以下のようにし
て作製することができる。チタン酸ジルコン酸鉛を主成
分とする圧電材料を焼成し、幅10mm,長さ20mm,厚み 2
00μm に薄板加工(圧電セラミック11)し、両面に金メ
ッキを施して厚み10μm の電極12, 12を形成し分極した
変位素子1を2枚作製する。この2枚の変位素子1を幅
10mm,長さ25mm,厚み50μm の真鍮製の金属板6の両面
に、長さ5mmを残して、互いに分極方向が同一となるよ
うに接着剤を用いて貼り合わせる。そして圧電セラミッ
ク11の露出した電極12を夫々交流電源5と電気的に接続
し、また真鍮からなる金属板6との間に駆動電力を供給
することができるようにしてバイモルフを作製する。金
属板6の露出した端部は、保持部材4にて両面側から挟
持する。
【0020】一方、幅10mm,長さ10mm,厚み 1.5mmの鉛
の直方体を2個用意し、いずれも一面側の長さ方向の半
部を、厚みが 1.0mmとなるように切削加工する。そして
厚みが 1.5mmである半部の前記一面側に接着剤を塗布
し、保持部材4にて保持されていない、バイモルフの自
由端側に、薄厚部が保持部材4側となるように接着固定
する。
【0021】このようなバイブレータを振動させること
により発生した力を測定し、比較例1,2,3における
発生力と比較した。なお発生力は以下のようにして求め
た。即ち、バネ秤の上に測定用錘とバイモルフとを設置
して共振系を形成し、バイモルフに最大 100Vの交流電
界を印加して共振させ、秤上に設置した加速度計により
最大加速度を測定し、この測定結果と測定用荷重との積
から求めた。
【0022】比較例1は、図3に示す如く、本発明に係
るバイブレータから錘2を削除したものである。比較例
2は、図4に示す如く、錘2を、全面において厚みが1.
25mmであり、錘2と重量が等しい錘2aに換えたものであ
り、幅10mm,長さ10mmの全面に接着剤を塗布してバイモ
ルフの両面の先端に接着固定されている。即ち錘2aは、
切削加工が施されておらず、従って間隙3は形成されて
いない。実施例における錘2は、変位素子1側の面の半
部が 0.5mm切削除去されているが、比較例3における錘
2bは、図5に示す如く、変位素子1側の面の半部が 0.2
mm切削除去されている。そして錘2と重量を等しくする
ために反対側の面の半部を 0.3mm切削除去してある。以
上の実施例,比較例1,2,3の測定結果を表1に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】表1より明らかな如く、発生力は、実施例
が最も大きく、次いで比較例3,比較例2,比較例1の
順であった。実施例においては変位素子1が最大変位し
たときでも両側の錘2はバイモルフに接触しなかった
が、比較例3では振動中に錘2bがバイモルフに接触する
ことが判明した。比較例3における発生力は、実施例に
比べ約10%低減している。これは荷重は十分であるが、
錘の切削が不十分であるために錘がバイモルフに接触
し、変位素子1の変形を妨害したためである。また比較
例2における発生力は、実施例に比べ約30%低減してい
る。これは前述したようにバイモルフの変形が錘によっ
て抑制されたためである。さらに比較例1では実施例の
約20%であり、これは全体の荷重が小さすぎたためであ
ると考えられる。
【0025】図1に示す実施例では錘2の変位素子1側
の面に段差を設けているが、図6に示す如く、この面を
変位素子1の変位時の形状に沿った曲面としてもよい。
また図示しないが、この面が変位時の変位素子1に接触
しない傾斜を有する斜面とすることもできる。
【0026】なお本発明は、2枚の圧電板を使用したバ
イモルフに限るものではなく、例えばユニモルフを使用
してもよい。但しバイモルフを使用した場合の方が大き
な発生力が得られることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明に係るバイブレータ
は、圧電素子の自由端に荷重が付加されていることによ
り、振動させた際に大きな発生力が得られる。また電磁
モータを使用していないので、電力消費量が比較的少な
い。また錘の中央側部分に間隙を設けることにより、荷
重の集中箇所が圧電素子の先端部分に限定されるので、
効率良く荷重が付加され、さらに圧電素子と錘との間に
十分な間隙を設けてあることにより、圧電素子の変形が
妨害されず、且つ十分な荷重を付加することができる。
以上より小型,低消費電力にて十分な発生力が得られる
等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバイブレータを示す斜視図であ
る。
【図2】図1の2枚の変位素子の貼り合わせ部を示す拡
大断面図である。
【図3】比較例1のバイブレータを示す側面図である。
【図4】比較例2のバイブレータを示す側面図である。
【図5】比較例3のバイブレータを示す側面図である。
【図6】本発明に係るバイブレータの他の実施例を示す
斜視図である。
【図7】バイモルフを使用した従来例(研磨機用アクチ
ュエータ)を示す断面図である。
【図8】バイモルフを使用した他の従来例(アクチュエ
ータ)を示す側面図である。
【符号の説明】
1 変位素子 2 錘 3 間隙 4 保持部材 5 交流電源 11 圧電セラミック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その長さ方向の一端が保持部材にて保持
    され、他端が自由端とされた圧電素子に交流電界を印加
    して振動を得るバイブレータにおいて、前記圧電素子の
    自由端側の先端部分にて接触し、前記長さ方向における
    中央寄り部分は、圧電素子との間に間隙が設けられるよ
    うな形状を有する錘が前記圧電素子の他端に取り付けら
    れていることを特徴とするバイブレータ。
  2. 【請求項2】 前記錘の、前記圧電素子との対向面に
    は、前記間隙が形成されるように、前記長さ方向に段部
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載のバイ
    ブレータ。
  3. 【請求項3】 前記間隙は、駆動時における前記圧電素
    子の変位量よりも大きいことを特徴とする請求項1又は
    2記載のバイブレータ。
JP8147491A 1996-06-10 1996-06-10 バイブレータ Pending JPH09327654A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007275819A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Nec Tokin Corp 圧電振動ユニット及び圧電式スピーカ
JP2014079134A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエーター、ロボットハンド、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、送液ポンプ、印刷装置、電子時計、投影装置、搬送装置
CN104056769A (zh) * 2013-03-20 2014-09-24 三星电机株式会社 振动产生装置

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