JPH09327398A - 卵黄卵白分離装置 - Google Patents

卵黄卵白分離装置

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JPH09327398A
JPH09327398A JP17308896A JP17308896A JPH09327398A JP H09327398 A JPH09327398 A JP H09327398A JP 17308896 A JP17308896 A JP 17308896A JP 17308896 A JP17308896 A JP 17308896A JP H09327398 A JPH09327398 A JP H09327398A
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JP
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cup
egg
yolk
whole
egg white
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JP17308896A
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登 ▲吉▼本
Noboru Yoshimoto
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MITAKA DENKI KK
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MITAKA DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 卵黄の大きさに関係なく卵黄と卵白の分離を
より確実に行える卵黄卵白分離装置の提供。 【解決手段】 全卵が入る全卵カップ2の底部を開口
し、底部に卵黄1個が入る卵黄カップ3を下方に向けて
傾動自在に設け、全卵カップを循環動自在に保持する全
卵カップ保持体6を設け、該全卵カップ保持体の下方に
全卵カップ底部の卵黄カップの下方に向けての開き傾斜
角度を調整する卵黄カップ傾斜角度調整器8を設け、分
離排出された卵白を受け入れる卵白受けカップ5を循環
動自在に保持する卵白受けカップ保持体9を全卵カップ
保持体の下方に設けると共に卵白受けカップ保持体を全
卵カップ保持体に対して連動自在に設け、卵黄の大きさ
に対応して全卵カップ底部の卵黄カップの下方に向けて
の開き傾斜角度を調整して、傾斜した卵黄カップの上縁
周囲から卵白を越流させて分離排出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鶏卵の全卵を卵
黄と卵白に分離する卵黄卵白分離装置に係り、特に、全
卵が入る全卵カップの底部を開口し、開口した底部に卵
黄の入る椀型の卵黄カップを下方に向けて傾動自在に設
け、卵黄の大きさに対応して全卵カップ底部に設けた卵
黄カップの下方に向けての開き傾斜角度を調整して、傾
斜した卵黄カップの上縁周囲から卵白を越流させて分離
排出して、卵黄の大きさに関係なく卵黄と卵白の分離を
より確実に行えるようにした卵黄卵白分離装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鶏卵の全卵を卵黄と卵白に分離す
る卵黄卵白分離装置として、例えば、特開平6−706
90の『割卵機の割卵機構』が出願されている。この特
開平6−70690の『割卵機の割卵機構』では、分離
カップにはその前部にU又はV字状の分離溝が設けられ
ていて、この分離溝から全卵の卵白が落下して卵黄のみ
が分離カップに残る構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平6−70690の『割卵機の割卵機構』では、前
述したように、分離カップの前部に設けた分離溝から卵
白を分離落下させるため、分離カップ内の後部側に卵白
の一部が残り易く、卵白の分離を確実に行うことができ
ない場合がある。
【0004】また、分離カップの前部に設けた分離溝の
溝幅が小さいと、分離カップ内の後部側の卵白が前部側
まで流れ難くなって、卵白の分離が不十分となり、これ
を避けるために分離溝の溝幅を大きくすると、卵黄の膜
が破れ易くなって、黄味の一部が卵白と共に分離溝から
落下する不都合がある。
【0005】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、全卵が入る全卵カップの底部を開口
し、開口した底部に卵黄の入る椀型の卵黄カップを下方
に向けて傾動自在に設け、卵黄の大きさに対応して全卵
カップ底部に設けた卵黄カップの下方に向けての開き傾
斜角度を調整して、傾斜した卵黄カップの上縁周囲から
卵白を越流させて分離排出して、卵黄の大きさに関係な
く卵黄と卵白の分離をより確実に行うことのできる卵黄
卵白分離装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明は、全卵が入る全卵カップの底部を開口
し、該全卵カップの開口した底部に卵黄1個が入る卵黄
カップを下方に向けて傾動自在に設け、卵黄カップを底
部に備えた全卵カップを循環動自在に保持する全卵カッ
プ保持体を設け、該全卵カップ保持体の下方に全卵カッ
プ底部の卵黄カップの下方に向けての開き傾斜角度を調
整する卵黄カップ傾斜角度調整器を設け、全卵カップの
開口した底部から分離排出された卵白を受け入れる卵白
受けカップを循環動自在に保持する卵白受けカップ保持
体を全卵カップ保持体の下方に設けると共に卵白受けカ
ップ保持体を全卵カップ保持体に対して連動自在に設
け、卵黄の大きさに対応して全卵カップ底部の卵黄カッ
プの下方に向けての開き傾斜角度を調整して、傾斜した
卵黄カップの上縁周囲から卵白を越流させて分離排出す
るようにした手段よりなるものである。
【0007】ここで、好ましい態様として、全卵カップ
保持体は円形回転板からなり、円形回転板の周縁には全
卵カップを保持する保持溝が等間隔で複数形成されてい
る。各保持溝に保持された全卵カップの周縁の一部を押
止して保持溝から逸脱するのを阻止する板バネが設けら
れている。各保持溝の内周の一部に係止溝が形成され、
全卵カップの外周には該係止溝に係合する凸部が形成さ
れている。卵白受けカップ保持体は円形回転板からな
り、円形回転板の周縁には卵白受けカップを保持する保
持溝が等間隔で複数形成されている。各保持溝に保持さ
れた卵白受けカップの周縁の一部を押止して保持溝から
逸脱するのを阻止する板バネが設けられている。各保持
溝の内周の一部に係止溝が形成され、卵白受けカップの
外周には該係止溝に係合する凸部が形成されている。卵
白受けカップの底部は開口され、開口された底部には底
蓋が下方に向けて傾動自在に設けられている。卵黄カッ
プ傾斜角度調整器は、上下方向に昇降自在となってい
る。全卵カップの底部に設けられた卵黄カップには、該
卵黄カップの傾動中心箇所から全周方向に略90度ずれ
た位置に、卵黄カップ傾斜角度調整器に当接して卵黄カ
ップを傾斜状態で支持させる支持片が形成され、卵黄カ
ップ傾斜角度調整器は円形板からなり、卵黄カップ傾斜
角度調整器の円形板の周縁には上記支持片に当接する作
動片が形成されている。全卵カップの底部に設けられた
卵黄カップの傾動中心箇所の両側の上縁の一部は、傾動
中心側に向かって斜め下向きに傾斜している。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は卵黄卵白分離装置の概略平面図、図2は卵
黄卵白分離装置の概略正面図、図3(A)は全卵カップ
の全体平面図、図3(B)は図3(A)のB−B矢視側
面図、図3(C)は図3(A)のC−C矢視側面図、図
4(A)は全卵カップの平面図、図4(B)は図4
(A)のB−B矢視側面図、図4(C)は図4(A)の
C−C矢視側面図、図5(A)は卵黄カップの平面図、
図5(B)は図5(A)のB−B矢視側面図、図5
(C)は図5(A)のC−C矢視側面図、図6は全卵カ
ップ保持体の部分平面図、図7(A)は板バネを全卵カ
ップに装着状態の部分平面図、図7(B)は板バネを全
卵カップに装着状態の部分側面図、図7(C)は板バネ
の平面図、図7(D)は板バネの側面図、図8(A)は
卵黄カップ傾斜角度調整器の部分平面図、図8(B)は
卵黄カップ傾斜角度調整器の作用状態の部分側面図、図
8(C)は図8(B)の部分正面図、図8(D)は卵黄
カップ傾斜角度調整器の作用状態の部分側面図、図8
(E)は図8(D)の部分正面図である。
【0009】図において、卵黄卵白分離装置1は、全卵
カップ2を循環動自在に保持する全卵カップ保持体6、
全卵カップ2の底部の卵黄カップ3の下方に向けての開
き傾斜角度を調整する卵黄カップ傾斜角度調整器8、卵
白受けカップ5を循環動自在に保持する卵白受けカップ
保持体9などから構成されており、卵黄の大きさに対応
して全卵カップ2の底部の卵黄カップ3の下方に向けて
の開き傾斜角度を調整して、傾斜した卵黄カップ3の上
縁周囲から卵白を越流させて分離排出する機構になって
いる。
【0010】この卵黄卵白分離装置1で使用される全卵
カップ2は特殊な構造からなっている。全卵カップ2は
鶏卵の全卵を入れる容器で例えば逆截頭円錐状の形状か
らなり、全卵カップ2の底部は円形に開口されており、
開口された底部には卵黄の入る椀型の卵黄カップ3が設
けられている。卵黄カップ3は下方に向けて傾動自在つ
まり下方に向けて自在に開いて傾斜できるようになって
いる。
【0011】このため、全卵カップ2の外周側面には連
結片2aが下方に向けて突出形成され、この連結片2a
には連結軸孔2bが水平に取付けられ、連結軸孔2bに
は連結軸4が挿通されている。また、卵黄カップ3の外
周側面には上記全卵カップ2の連結片2aの連結軸孔2
bに挿通された連結軸4を上下回りに回転自在に軸支す
る連結軸受け3aが上方に向けて突出形成されている。
連結軸受け3aには連結軸4が挿通される水平な連結軸
孔3bが形成されている。卵黄カップ3はこの連結軸4
によって全卵カップ2の底部に下方に向けて回転自在に
なっていて、下方に向けて自在に開いて傾斜できるよう
になっている。
【0012】全卵カップ2の上縁全周は上面から見て円
形の形状をしており、円形の上縁全周には、全卵カップ
保持体6の保持溝6aに係止されるための係止鍔2cが
形成されている。また、係止鍔2cの上面には後述の板
バネ6dを係止する係止凹部2dが2箇所に形成されて
いる。1つの係止凹部2dは前記の連結片2aが形成さ
れた箇所より、全卵カップ2の平面中心に対して例えば
15度の角度ずれた箇所に設けられ、他の係止凹部2d
は例えば165度の角度ずれた箇所に設けられている。
【0013】更に、係止鍔2cの下面には後述の保持溝
6aの内周の一部に形成されたV字状の係止溝6bに係
合するV字状の係合凸部2eが形成されている。この実
施の形態では、例えば、前記の連結片2aが形成された
箇所より、全卵カップ2の内部平面中心に対して例えば
90度の角度ずれた箇所に形成されている。
【0014】卵黄カップ3は卵黄を入れる容器で例えば
椀型の形状を有し、平面から見て円形の形状を有し、ま
た側面から見てその底面は円弧状の形状をし、卵黄1個
が入る程の大きさからなっている。
【0015】卵黄1個が入る程の大きさからなる卵黄カ
ップ3の傾動中心箇所の両側、つまり前記連結軸受け3
aの延長線が通る直径方向の両側の上縁には、傾動中心
側つまり連結軸受け3a側に向って斜め下向きに傾斜す
る上縁傾斜溝3c,3cが形成されている。上縁傾斜溝
3cの傾斜角度は例えば15度程である。
【0016】この両側の上縁傾斜溝3cは全卵カップ2
の内部の中間側及び後部側の卵白を越流させるものであ
る。また、卵黄カップ3を下向きに傾斜させた場合に、
この上縁傾斜溝3cは除々に水平に近づき、卵黄カップ
3を例えば15度以上、下向き傾斜させない限り、水平
線以下であり、全卵カップ2の内部の中間側及び後部側
の卵白を越流させることができ、卵白の越流させて分離
排出を高める機能を果たす。
【0017】卵黄カップ3の外周側面には支持片3dが
側方に向けて突出形成されている。支持片3dは、卵黄
カップ傾斜角度調整器8に当接して該卵黄カップ3を傾
斜状態に支持させる機能を果たすもので、前記連結軸受
け3aが形成された箇所より、卵黄カップ3の内部平面
中心に対して例えば90度の角度ずれた箇所に形成され
ている。
【0018】卵白受けカップ5は、前記の全卵カップ2
の底部から分離排出された卵白を回収する容器で、全卵
カップ保持体6に保持された各全卵カップ2の真下位置
に卵白受けカップ保持体9によって保持される。卵白受
けカップ5は底部が開口されていて、開口された底部に
は底蓋5aが下方に向けて傾動自在に設けられている。
【0019】卵白受けカップ5に回収された卵白を卵白
回収容器に排出する場合に、底蓋5aを開くのみで、卵
白受けカップ5の内部の卵白を簡単に排出することがで
き、わざわざ卵白受けカップ5を逆さまにして内部の卵
白を排出する必要がなく、排出作業がより簡単となる。
【0020】この実施の形態では、卵白受けカップ5は
前記の全卵カップ2と全く同一のものが使用されてい
る。即ち、底蓋5aも前記卵黄カップ3と全く同一のも
のからなっており、底蓋5aの開閉は卵黄カップ3の開
閉機構となる卵黄カップ傾斜角度調整器8をそのまま利
用することによって行うことができる。
【0021】全卵カップ保持体6は、前記卵黄カップ3
を底部に備えた全卵カップ2を循環動自在に保持するも
のであり、例えば円形回転板から形成されている。円形
回転板からなる全卵カップ保持体6の円周縁には、全卵
カップ2を保持する保持溝6a,6a,6a・・・・が
等間隔で複数形成されている。保持溝6aは平面から見
て半円状の形状をしており、保持溝6aの周縁が全卵カ
ップ2の係止鍔2cの下面側を支持することによって保
持する構造になっている。
【0022】各保持溝6aの内周奥端には、前記全卵カ
ップ2の係合凸部2eと係合するV字状の係止溝6bが
それぞれ形成されていて、全卵カップ2はこの係止溝6
bに係合凸部2eが係合することによって、全卵カップ
2を保持溝6aに正確に取付けることができ、全卵カッ
プ2の卵黄カップ3が正確に下向きに傾斜せずに卵黄と
卵白との分離が不十分になるのを防ぐことができる。
【0023】円形回転板からなる全卵カップ保持体6の
回転中心部には回転軸6cが下向きに延設されている。
回転軸6cは全卵カップ保持体6が設置される台座7に
回転自在に支持されており、また、回転軸6cは台座7
の内部に設けられた駆動モーター7aに連動連結されて
いて、駆動モーター7aの駆動により回転軸6cは回転
して、円形回転板からなる全卵カップ保持体6を回転さ
せる構造になっている。
【0024】また、全卵カップ保持体6には、各保持溝
6aに保持された全卵カップ2の周縁の一部を押止して
保持溝6aから逸脱するのを阻止する板バネ6dが設け
られている。板バネ6dは前述したように、全卵カップ
2の係止凹部2dに先端側に係止されて、全卵カップ2
を押止するようになっている。板バネ6dの先端側が係
止凹部2dに係止されるため簡単に外れることがなく、
全卵カップ2は簡単に保持溝6aから逸脱することはな
い。
【0025】全卵カップ保持体6の下方には卵黄カップ
傾斜角度調整器8が設けられている。卵黄カップ傾斜角
度調整器8は全卵カップ2の底部の卵黄カップ3の下方
に向けての開き傾斜角度を調整するもので、例えば円形
板から形成されている。円形板からなる卵黄カップ傾斜
角度調整器8の円周縁には作動片8aが形成されてい
る。作動片8aは卵黄カップ3の支持片3dに当接し
て、支持片3dを介して卵黄カップ3の傾斜角度を制御
するもので、上方に突起している。
【0026】卵黄カップ傾斜角度調整器8は上下方向に
昇降自在となっており、この実施の形態では、卵黄カッ
プ傾斜角度調整器8の円形板の中心部には円筒体8bが
下向きに取付けられており、円筒体8bの円周下面の一
部は斜め上向きに傾斜する傾斜ガイド8cが形成されて
いる。円筒体8bの内部には固定状態の内円筒体8dが
設けられていて、円筒体8bは固定状態の内円筒体8d
の外側を回転自在になっている。固定状態の内円筒体8
dの内部には前記回転軸6cが回転自在に貫通してい
る。
【0027】この内円筒体8dの側面にはガイド軸8e
が突設されていて、このガイド軸8eが円筒体8bの下
面の傾斜ガイド8cに当接して傾斜ガイド8cの傾斜に
沿って支持することによって、円筒体8b及び該円筒体
8bが取付けられた円形板の卵黄カップ傾斜角度調整器
8の昇降を調整できるようになっている。円筒体8bに
は該卵黄カップ傾斜角度調整器8を回して高さを調整す
るための操作レバー8fが設けられている。
【0028】卵黄カップ傾斜角度調整器8の下方には卵
白受けカップ保持体9が設けられている。卵白受けカッ
プ保持体9は前記卵白受けカップ5を循環動自在に保持
するものであり、例えば円形回転板から形成されてい
て、円形回転板からなる卵白受けカップ保持体9の円周
縁には、卵白受けカップ5を保持する保持溝9a,9
a,9a・・・・が等間隔で複数形成されている。この
実施の形態では卵白受けカップ保持体9は前記全卵カッ
プ保持体6と同一の形状になっていて、係止溝や板バネ
なども設けられている。
【0029】卵白受けカップ保持体9の中心部には外円
筒体9bが下方に向けて延設されており、外円筒体9b
は台座7に設けられた前記駆動モーター7aに連動連結
されていて、駆動モーター7aを介して卵白受けカップ
保持体9は全卵カップ保持体6と連動連結状態にあり、
卵白受けカップ保持体9は全卵カップ保持体6と一体と
なって回転する。この外円筒体9bの内部には前記回転
軸6cが貫通している。
【0030】卵白受けカップ保持体9の下方には、卵白
受けカップ5の底蓋5aを下向きに開閉するための底蓋
開閉器10が設けられている。底蓋開閉器10は前記卵
黄カップ傾斜角度調整器8と同様に円形板からなり、そ
の円周縁には卵黄カップ3と同一構成の底蓋5aの支持
片5bに当接して底蓋5aを開閉させる作動片10aが
上向きに突設されている。
【0031】全卵カップ保持体6の回転始端側の上方側
には全卵を各全卵カップ2に流し入れるための全卵搬入
シュート11が設けられている。全卵カップ2の卵黄カ
ップ3に分離された卵黄を排出する卵黄排出シュート1
2が、全卵カップ保持体6の回転終端側の全卵カップ保
持体6の下方側に設けられ、卵黄排出シュート12の下
端側には卵黄回収容器13が設置されている。同様に、
卵白受けカップ5に分離された卵白を排出する卵白排出
シュート14が、卵白受けカップ保持体9の回転終端側
の卵白受けカップ保持体9の下方側に設けられ、卵白排
出シュート14の下端側には卵白回収容器15が設置さ
れている。
【0032】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。卵黄卵白分離装置1の全
卵カップ保持体6の各保持溝6aに全卵カップ2を取付
ける。全卵カップ2の取付けは全卵カップ2の係止鍔2
cを保持溝6aの周縁上面に取付ける。また、この場
合、全卵カップ2の係止凹部2dを保持溝6aの内周奥
端の係止溝6bに係合させて取付ける。
【0033】全卵カップ2の係止凹部2dを係止溝6b
に係合させることによって、全卵カップ2を保持溝6a
に正しく装着することができる。即ち、全卵カップ2の
底部の卵黄カップ3の支持片3dを卵黄カップ傾斜角度
調整器8にセットすることができる。
【0034】卵黄カップ3の支持片3dを卵黄カップ傾
斜角度調整器8に正しくセットしていない場合には、卵
黄カップ3が適切に下向きに傾斜させることができなく
なり、卵黄と卵白との分離が不十分となるが、これを防
ぐことができる。係止溝6b及び係止凹部2dが設けら
れていない場合には、その都度、全卵カップ2の保持溝
6aへの取付け状態を確認する必要があるが、係止凹部
2dを係止溝6bに係合させることによって、この確認
作業を省略することができる。
【0035】同様に、卵白受けカップ5を卵白受けカッ
プ保持体9に取り付ける。このとき、各卵白受けカップ
5は上記の各全卵カップ2の真下位置に取付けられる。
この実施の形態では、卵白受けカップ5は全卵カップ2
と同一のものが使用され、また、卵白受けカップ保持体
9も全卵カップ保持体6と同一の形状になっているの
で、上記同様に簡単に正しく卵白受けカップ5を卵白受
けカップ保持体9の各保持溝9aに取付けることができ
る。
【0036】このようにして、全卵カップ2を全卵カッ
プ保持体6に取付け、また、卵白受けカップ5に卵白受
けカップ保持体9に取付けた後、駆動モーター7aを駆
動させて、全卵カップ保持体6及び卵白受けカップ保持
体9を回転させる。全卵カップ保持体6と卵白受けカッ
プ保持体9は同じ速さで回転する。
【0037】その後、全卵搬入シュート11から鶏卵の
全卵を流す。全卵搬入シュート11を流れた全卵は回転
する空の全卵カップ2に1個づつ入る。全卵カップ2に
入って全卵は、全卵カップ保持体6によって回転して、
回転終端側に移動させられる。
【0038】この移動中に、全卵を入れた全卵カップ2
は、その底部の卵黄カップ3の支持片3dが卵黄カップ
傾斜角度調整器8の作動片8aに当接して、卵黄カップ
3は下向きに開いて傾斜する。開いた全卵カップ2の底
部からは卵白が流出し始め、また、卵黄は卵黄カップ3
に入る。全卵カップ2の底部から流出した卵白は下方の
卵白受けカップ5内に落下して回収される。
【0039】傾斜する卵黄カップ3の両側には上縁傾斜
溝3cが形成されていて、この上縁傾斜溝3cからも卵
白が越流して流出する。特に、傾斜後部側の卵白は傾斜
前部側まで移動することなく、途中の上縁傾斜溝3cか
ら越流して流出するので、従来のように傾斜後部側に卵
白が残ることがない。
【0040】この場合において、全卵が小さくて、卵黄
が小さい場合には、下向きに傾斜する卵黄カップ3の傾
斜角度を大きくする。この操作は、卵黄カップ傾斜角度
調整器8の操作レバー8fを動かすことによって行われ
る。即ち、操作レバー8fを動かして、傾斜ガイド8c
がガイド軸8eと当接する箇所を傾斜ガイド8cの傾斜
上部側に移すと、卵黄カップ傾斜角度調整器8は下降す
る。
【0041】そして、卵黄カップ傾斜角度調整器8を少
し下降させると、卵黄カップ傾斜角度調整器8の周縁に
形成された作動片8aもその分下降し、支持片3dを支
持している作動片8aが低くなると、作動片8aにに支
持される支持片3dは余計に傾き、卵黄カップ3を更に
下向きに傾斜させることができる。
【0042】卵黄カップ3が更に余計に傾斜すると、卵
黄カップ3内の卵黄はその傾斜前部側でその上縁から上
方に出る部分が増加し、その卵黄の周辺の卵白は傾斜し
た前部側から越流して流出され易くなって、卵黄カップ
3内に卵白の一部が残留するのを防ぐことができる。こ
のようにして、卵黄は卵黄カップ3に残り、卵白は落下
して下方の卵白受けカップ5に入り、卵黄と卵白の分離
を確実に行うことができる。
【0043】全卵カップ保持体6に保持された全卵カッ
プ2及び卵白受けカップ保持体9に保持された卵白受け
カップ5が回転終端側に回転移動すると、その箇所の卵
黄カップ傾斜角度調整器8の作動片8a及び底蓋開閉器
10の作動片10aは消滅している。
【0044】このため、作動片8aに当接して支持され
ていたた支持片3dはその支持を失って、卵黄カップ3
は完全に下方に開き、卵黄カップ3内の卵黄は下方の卵
黄排出シュート12に入り、その卵黄排出シュート12
に沿って下方に流れて卵黄回収容器13で回収される。
【0045】同様に、作動片10aに当接して支持され
ていたた支持片5bはその支持を失って、卵白受けカッ
プ5は完全に下方に開き、卵白受けカップ5内の卵白は
下方の卵白排出シュート14に入り、その卵白排出シュ
ート14に沿って下方に流れて卵白回収容器15で回収
される。
【0046】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る卵黄卵白分離装置によれば、全卵が入る全卵カ
ップの底部を開口し、開口した底部に卵黄の入る椀型の
卵黄カップを下方に向けて傾動自在に設け、卵黄の大き
さに対応して全卵カップ底部に設けた卵黄カップの下方
に向けての開き傾斜角度を調整して、傾斜した卵黄カッ
プの上縁周囲から卵白を越流させて分離排出することが
でき、従って、卵黄の大きさに関係なく卵黄と卵白の分
離をより確実に行うことのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す卵黄卵白分離装置
の概略平面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す卵黄卵白分離装置
の概略正面図である。
【図3】(A)はこの発明の実施の形態を示す全卵カッ
プの全体平面図である。(B)は図3(A)のB−B矢
視側面図である。(C)は図3(A)のC−C矢視側面
図である。
【図4】(A)はこの発明の実施の形態を示す全卵カッ
プの平面図である。(B)は図4(A)のB−B矢視側
面図である。(C)は図4(A)のC−C矢視側面図で
ある。
【図5】(A)はこの発明の実施の形態を示す卵黄カッ
プの平面図である。(B)は図5(A)のB−B矢視側
面図である。(C)は図5(A)のC−C矢視側面図で
ある。
【図6】この発明の実施の形態を示す全卵カップ保持体
の部分平面図である。
【図7】(A)はこの発明の実施の形態を示す板バネを
全卵カップに装着状態の部分平面図である。(B)はこ
の発明の実施の形態を示す板バネを全卵カップに装着状
態の部分側面図である。(C)はこの発明の実施の形態
を示す板バネの平面図である。(D)はこの発明の実施
の形態を示す板バネの側面図である。
【図8】(A)はこの発明の実施の形態を示す卵黄カッ
プ傾斜角度調整器の部分平面図である。(B)はこの発
明の実施の形態を示す卵黄カップ傾斜角度調整器の作用
状態の部分側面図である。(C)は図8(B)の部分正
面図である。(D)はこの発明の実施の形態を示す卵黄
カップ傾斜角度調整器の作用状態の部分側面図である。
(E)は図8(D)の部分正面図である。
【符号の説明】
1 卵黄卵白分離装置 2 全卵カップ 2a 連結片 2b 連結軸孔 2c 係止鍔 2d 係止凹部 2e 係合凸部 3 卵黄カップ 3a 連結軸受け 3b 連結軸孔 3c 上縁傾斜溝 3d 支持片 4 連結軸 5 卵白受けカップ 5a 底蓋 5b 支持片 6 全卵カップ保持体 6a 保持溝 6b 係止溝 6c 回転軸 6d 板バネ 7 台座 7a 駆動モーター 8 卵黄カップ傾斜角度調整器 8a 作動片 8b 円筒体 8c 傾斜ガイド 8d 内円筒体 8e ガイド軸 8f 操作レバー 9 卵白受けカップ保持体 9a 保持溝 9b 外円筒体 10 底蓋開閉器 10a 作動片 11 全卵搬入シュート 12 卵黄排出シュート 13 卵黄回収容器 14 卵白排出シュート 15 卵白回収容器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全卵が入る全卵カップの底部を開口し、
    該全卵カップの開口した底部に卵黄1個が入る卵黄カッ
    プを下方に向けて傾動自在に設け、卵黄カップを底部に
    備えた全卵カップを循環動自在に保持する全卵カップ保
    持体を設け、該全卵カップ保持体の下方に全卵カップ底
    部の卵黄カップの下方に向けての開き傾斜角度を調整す
    る卵黄カップ傾斜角度調整器を設け、全卵カップの開口
    した底部から分離排出された卵白を受け入れる卵白受け
    カップを循環動自在に保持する卵白受けカップ保持体を
    全卵カップ保持体の下方に設けると共に卵白受けカップ
    保持体を全卵カップ保持体に対して連動自在に設け、卵
    黄の大きさに対応して全卵カップ底部の卵黄カップの下
    方に向けての開き傾斜角度を調整して、傾斜した卵黄カ
    ップの上縁周囲から卵白を越流させて分離排出するよう
    にしたことを特徴とする卵黄卵白分離装置。
  2. 【請求項2】 全卵カップ保持体は円形回転板からな
    り、円形回転板の周縁には全卵カップを保持する保持溝
    が等間隔で複数形成されている請求項1記載の卵黄卵白
    分離装置。
  3. 【請求項3】 各保持溝に保持された全卵カップの周縁
    の一部を押止して保持溝から逸脱するのを阻止する板バ
    ネが設けられている請求項2記載の卵黄卵白分離装置。
  4. 【請求項4】 各保持溝の内周の一部に係止溝が形成さ
    れ、全卵カップの外周には該係止溝に係合する凸部が形
    成されている請求項2記載の卵黄卵白分離装置。
  5. 【請求項5】 卵白受けカップ保持体は円形回転板から
    なり、円形回転板の周縁には卵白受けカップを保持する
    保持溝が等間隔で複数形成されている請求項1記載の卵
    黄卵白分離装置。
  6. 【請求項6】 各保持溝に保持された卵白受けカップの
    周縁の一部を押止して保持溝から逸脱するのを阻止する
    板バネが設けられている請求項5記載の卵黄卵白分離装
    置。
  7. 【請求項7】 各保持溝の内周の一部に係止溝が形成さ
    れ、卵白受けカップの外周には該係止溝に係合する凸部
    が形成されている請求項5記載の卵黄卵白分離装置。
  8. 【請求項8】 卵白受けカップの底部は開口され、開口
    された底部には底蓋が下方に向けて傾動自在に設けられ
    ている請求項1記載の卵黄卵白分離装置。
  9. 【請求項9】 卵黄カップ傾斜角度調整器は、上下方向
    に昇降自在となっている請求項1記載の卵黄卵白分離装
    置。
  10. 【請求項10】 全卵カップの底部に設けられた卵黄カ
    ップには、該卵黄カップの傾動中心箇所から全周方向に
    略90度ずれた位置に、卵黄カップ傾斜角度調整器に当
    接して卵黄カップを傾斜状態で支持させる支持片が形成
    され、卵黄カップ傾斜角度調整器は円形板からなり、卵
    黄カップ傾斜角度調整器の円形板の周縁には上記支持片
    に当接する作動片が形成されている請求項1記載の卵黄
    卵白分離装置。
  11. 【請求項11】 全卵カップの底部に設けられた卵黄カ
    ップの傾動中心箇所の両側の上縁の一部は、傾動中心側
    に向かって斜め下向きに傾斜している請求項1記載の卵
    黄卵白分離装置。
JP17308896A 1996-06-11 1996-06-11 卵黄卵白分離装置 Pending JPH09327398A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121148A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Tohoku Univ チャックの安全監視システム

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JP2011121148A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Tohoku Univ チャックの安全監視システム

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