JPH09327224A - 穀類の収穫装置 - Google Patents

穀類の収穫装置

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JPH09327224A
JPH09327224A JP17057796A JP17057796A JPH09327224A JP H09327224 A JPH09327224 A JP H09327224A JP 17057796 A JP17057796 A JP 17057796A JP 17057796 A JP17057796 A JP 17057796A JP H09327224 A JPH09327224 A JP H09327224A
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JP
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paddy
tractor
working machine
harvesting
harvester
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JP17057796A
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English (en)
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Kazuo Morooka
一雄 諸岡
Masami Morooka
正美 諸岡
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MOROOKA KK
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MOROOKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稲の穂から籾のみを収穫する動作を行う作業
機を、小型で構成の簡単なものとして構成し、小型のト
ラクタ等の装置に容易に装備できるようにする。 【解決手段】 小型のトラクタ1に装備する作業機40
は、作業機用支持部材30を介して配置するバケット部
材41に対して、収穫機50と籾と藁を分離するスクリ
ーン部材45とを組み合わせて構成し、櫛歯部を先端部
に設けた刃部材55……により、稲の穂から籾のみをし
ごき取ってバケット部材に収容させ得るようにする。そ
して、収穫作業の途中で、前記バケット部材を傾動させ
たりすることにより、バケット部材の内部に収容する籾
を奥の側に移動させて、バケット部材における収容効率
を向上させながら作業を続行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稲の籾や麦等の収
穫装置に関し、特に、穂の部分から籾のみをしごき取っ
て収穫する方式の穀類の収穫装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】稲や
麦等の収穫を行うためには、従来より稲刈り機等の装置
を用いており、前記稲刈り機は、トラクタ等の装置に稲
を刈る機構と脱穀装置とを組み合わせて配置し、刈り取
った稲を脱穀機に案内して籾を脱穀している。そして、
収穫した籾を伴走するトラック等に排出させるか、ある
いは袋に収容する装置を設けて、一定の量の籾を収容し
た袋を順次排出する等の作業を行わせている。また、籾
を脱穀した後の藁を束にして放出するか、あるいは藁を
束にしないでそのまま地面に列状に放出する等の作業も
同時に行うようにしている。
【0003】前記稲刈り機は、非常に能率の良い装置と
して構成されているものであり、小型のトラクタ等の装
置に装備するような比較的能力の小さい装置として構成
する場合でも、トラクタ本体とほぼ同じ価格のものであ
る。また、稲刈りの能力は非常に大きいものであるため
に、小規模の農家では、稲刈り機の実際の使用時間は非
常に短いものであり、高性能の能力を十分に発揮させる
ことができないという問題がある。さらに、価格が非常
に高いものであることから、そのような設備を年間で、
数日のみの使用に対応させて備えることは、農家の経営
を合理化する上での問題ともなっている。そこで、小規
模な農家でも容易に用いることが可能で、収穫の作業能
率を向上させることができ、さらに、設備負担が大きく
ない比較的安価な穀類の収穫装置の出現が待望されてい
るのが現状である。
【0004】本発明は、前述したような稲刈り機の問題
を解消するもので、小型のトラクタに容易に装備するこ
とが可能であるとともに、籾のみをしごきとる機構を設
けることにより、装置の構造を簡素化できる穀類の収穫
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の穀類の収穫装置
は、作業車両に装備されて籾のような収穫物を収容する
容器と、前記容器を傾動可能に支持する支持部材と、前
記容器の開口部に配置する収穫機と、前記収穫機の無端
帯に一定の間隔で取り付ける刃部材と、前記刃部材によ
り収穫した収穫物を異物と分離するスクリーン部材とを
組み合わせて構成している。また、本発明において、前
記刃部材は、金属の板部材の一方の側に多数のスリット
を切り込むようにして配置し、前記刃部材を折り曲げる
加工を行って、無端帯に固定する基部から、籾を収容す
る受部を円弧状に設け、前記受部の先端部に櫛歯部を位
置させて設けている。
【0006】本発明の穀類の収穫装置は、前述したよう
に構成しているものであるから、小型のトラクタ等の装
置に容易に装備することができるとともに、装置の構成
が簡単で小型のものとして構成することができ、籾の収
穫作業を能率良く容易に行うことが可能である。また、
本発明の収穫機は、チェーンのような無端帯に一定の間
隔で刃部材を取り付け、刃部材の先端部に設けた櫛歯部
により、穂から籾のみをしごき取るような動作を行うの
で、藁を折り取ることなしに、籾のみの収穫を行うこと
ができる。そして、本発明の作業機は、トラクタのよう
な装置に設ける作業機用支持部材を介して容易に装備す
ることができ、収穫物収容容器としてのバケットを装備
する作業機に対して容易に装備することが可能である。
【0007】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の穀類の
収穫装置を説明する。図1、2に示す例は、本発明の収
穫機50を小型のトラクタに装備する場合を示している
ものであって、前記トラクタ1の構成は後で詳細に説明
するが、エンジンやミッション部を設けた前部車体2
と、作業機用動力取出し部(以下PTOと呼ぶ)16
と、作業機用の支持部材15を設け、乗員用のシートを
配置する後部車体5とを、接続部10を介して接続して
構成している。また、前記トラクタ1においては、前部
車体2と後部車体5にそれぞれ1軸の駆動軸を配置し
て、前車輪4と後車輪7とを各々の車体3、6に配置し
て構成し、2つの車体を垂直な接続ピン11により接続
して構成している。さらに、操行用の機構として、前記
接続ピン11の両側に車体の長さ方向に水平に設けた2
つのシリンダ12、12aを配置して、前記シリンダ装
置を伸縮させることにより、前後の車体の折り曲げ作用
を行うようにして、曲線走行路を任意に走行させ得るよ
うに構成している。
【0008】本実施例においては、前記トラクタ1の前
部車体2に対して作業機用支持部材30を配置し、作業
機40を支持させて設けており、前記作業機用支持部材
30においては、一般のバケットによる作業装置の場合
と同様に、前部車体2の車体3に固定して設ける支持フ
レーム31に対して、支柱部材32、32をそれぞれ固
定して設けている。また、前記支柱32……からは、ア
ーム33と上リンク34をそれぞれ揺動可能に配置し、
前記上リンク34の先端部にシリンダ35を配置してお
り、前記アーム33とリンク34とを縦リンク37によ
り接続してリンク機構を構成し、前記アームの先端部と
シリンダ35の先端部とに、取付け板42を介して作業
機40のバケット部材41を取り付けている。そして、
前記作業機用支持部材30においては、前記アーム33
を揺動させるための揺動シリンダ36と上部のシリンダ
35とを用いて、バケット部材41の上下動の動作と、
アーム33の先端の取付け板42との接続部に対して、
バケット部材41の揺動を行い得るように構成してい
る。
【0009】前記バケット部材41は一般の土木作業に
用いられるバケットをそのまま使用することも可能であ
るが、収穫装置としてのみ使用する場合には、比較的薄
い鉄板をバケット状に加工して、軽量なバケット部材を
構成することも可能である。そして、前記バケット部材
41の開口部43に対応させた位置に、振動装置46を
設けたスクリーン部材45を配置し、前記スクリーン部
材45の上側に収穫機50を配置して、作業機40を構
成している。前記収穫機50とスクリーン部材45とを
バケット部材41に対して支持させるために、バケット
部材41の両側の壁部材に対して、支持ブラケット4
9、49aを、ボルト等の固定部材を用いて着脱可能に
取り付け、バケット部材41を収穫作業に使用する場合
にのみ、作業機40を装備できるように構成している。
そして、前述したように構成した作業機40を、前部車
体2に設けた作業機用支持部材30に配置することによ
り、田圃の収穫作業を行う際に、バケット部材を籾の収
容手段として利用する収穫機50を装備することができ
るようにする。
【0010】前記作業機40のバケット部材41に対し
て収穫機50を装備することにより、収穫装置を構成す
る場合には、図3に示すような装置として構成すること
ができるもので、前記バケット部材41には図1に示し
たような支持ブラケットを介してスクリーン部材45と
収穫機50とを配置する。前記スクリーン部材45は、
振動スクリーン装置として構成されるもので、稲の穂か
ら籾を扱いて取った際に、籾に混じって藁の部分が混入
するのであるから、スクリーン部材45を振動装置46
により振動させて、藁の成分と籾とを分離し、籾の成分
のみをバケット部材41内に収容させるようにする。な
お、前記振動装置46としては、任意の振動発生装置を
使用することができるが、本実施例においては、油圧モ
ータによりアンバランス回転体を駆動して、スクリーン
部材に対して振動を付与する機構を設けることができ
る。
【0011】前記スクリーン部材45の上部に平行に配
置する収穫機50は、図2、3に示されるように、油圧
モータ51により駆動される駆動ホイール52と、テン
ション付与手段を設けた従動ホイール53に掛け渡した
チェーン54、54aに対して、所定の間隔で刃部材5
5……を配置して構成している。そして、前記チェーン
54、54aをエンドレスに回転させる動作により、刃
部材55が稲の穂から籾のみをしごき取り、藁成分を折
り取ることをできるだけ少なくした状態で、収穫作業を
行い得るようにする。また、前記刃部材55を支持する
チェーン54は、前記ホイール52、53を反時計方向
に回転させことにより、ホイール53の部分を刃部材が
回動する際に、刃部材の櫛歯部が上から下に向けて円弧
を描く状態で、稲の穂から籾をしごき取る動作を行うよ
うにすることができる。
【0012】前記刃部材55は、例えば、図4、5に示
されるように構成することができるもので、両側に配置
するチェーンの間隔に対応させて、所定のサイズに形成
した鉄板を、その先端部を櫛歯状に加工して櫛歯部57
を形成している。前記刃部材55においては、櫛歯部の
櫛状の歯の間に稲の穂を案内して、穂から籾をしごき取
って、籾のみを収穫するような動作を行わせる。また、
前記櫛歯部57の基部の鉄板部材は、図5に示すよう
に、円弧状に曲げ加工した受部と、基部59の平板部と
を折り曲げて形成し、前記基部59をチェーン54に対
してボルト等を用いて固定するように構成している。
【0013】前述したように、稲の穂から籾のみをしご
き取るようにして収穫を行うことは、古来より脱穀に用
いられている千刃扱(せんばごき)と呼ばれる農具と同
様な作用を行わせるものであり、本発明においては、前
記千刃扱と同様脱穀装置を収穫機に適用しているもので
ある。そこで、前記収穫機に用いる刃部材55において
は、図6に示すように、刃部材55の先端部に形成する
櫛歯部57の歯部57a、57bの間のスリット内部に
稲の穂60を収容し、前記刃部材が移動することによ、
穂60から籾をしごき取るようにして脱穀作用を行うよ
うにする。そのために、前記スリットを形成する2つの
歯部57a、57bの突出長さは、できるだけ長く突出
させることが求められるものであり、前記歯部の間に形
成されるスリットは、稲の穂の太さに対応させて巾の狭
いものとして、籾を確実にしごき取る形状とすることが
求められることになる。
【0014】また、前記図3に示されるように、チェー
ンに対して一定の間隔で刃部材55を配置し、前記刃部
材55……が収穫機50の従動ホイール53に対応して
案内される際には、図7に示すように、ホイールに沿っ
て円弧状に刃部材が移動することにより、稲の穂から籾
をしごき取る作用を行う。例えば、立っている状態の稲
の穂60aに対しては、刃部材55Aの移動方向に倒し
ながら櫛歯部に稲の穂を係合させるようにしながら、籾
を収穫する。また、倒れている状態の稲の穂60bに対
しては、刃部材がホイールの下部付近にまで移動する位
置で、櫛歯部に穂を係合させることができる。そして、
前記刃部材の櫛歯部では、符号55Bに示す刃部材のよ
うにして、稲をチェーンの移動方向に倒しながら次第に
籾をしごき取る作用を行う。前述したようにして穂から
しごき取られた籾61は、刃部材55Cに示すように、
受部58に保持されたままの状態で駆動ホイール52に
沿って転向し、符号55Dに示す位置で刃部材から排出
されてスクリーン部材に向けて落下する。
【0015】前述したようにして、稲の穂から籾のみを
しごき取る状態で収穫するために、収穫機50において
は、従動ホイール53の高さを稲の穂の位置に合わせて
調整することが必要となる。そこで、本発明の実施例で
は、トラクタの前側に高さを調整可能にバケット部材4
1を配置し、そのバケット部材の高さを任意に調整可能
に設けているので、収穫機50の先端部の高さと、傾斜
角度を任意に調整可能に構成している。したがって、稲
の穂の高さや、倒れている状態等に合わせてバケット部
材の位置を調整して、刃部材のスリットの間に稲の穂を
確実に食え込む位置で、装置を稼働させ得るようにす
る。
【0016】また、刃部材の受部に収容した籾を、駆動
ホイール52の上部の位置から放出し、スクリーン部材
により藁等を分離してバケット部材に収容させる際に、
バケット部材の先端部付近に堆積するようになる。そこ
で、収穫作業の途中でバケット部材を支持するシリンダ
装置を作動させ、バケット部材の先端部を持ち上げるよ
うにして、籾をバケット部材の後側に移動させる動作を
適宜行うと、バケット部材に収容する籾の量を多くする
ことができ、長い時間収穫機による収穫作業を継続する
ことができる。そして、バケット部材に収容可能な籾の
量が確保されると、田圃の側に停車しているトラックの
荷台に籾を排出するが、本発明のトラクタに装備してい
るバケット部材は、一般のバケット作業機と同様な動作
を行うものであるから、その籾の排出作業はバケット部
材を傾けることにより容易に行うことができる。その後
に、収穫位置にトラクタを移動させて作業機を作動位置
に戻し、収穫機による収穫作業を継続して行うことが可
能であり、バケット部材が満杯になる都度トラックの位
置にまで移動して、バケット部材を空にしてから収穫作
業を続行することが可能になる。
【0017】前記本発明の収穫機においては、チェーン
に取り付ける刃部材の数と取り付けピッチ等は、稲の産
地や品種等の条件に対応させて設定が可能である。ま
た、刃部材に設ける櫛歯部の形状、すなわち、櫛歯部の
突出長さ、歯部の間に形成するスリットの巾と、スリッ
トの形状等の条件も、稲の穂の藁の部分の太さ等の条件
に合わせて設定すると、収穫作業の能率を向上させて、
籾の収穫の歩留まりを向上させることができる。さら
に、刃部材により藁の部分を折り取る量を少なくするた
めには、スリットを形成する歯部の断面に角を形成しな
いような加工を行うことが求められるが、例えば、鉄板
に櫛歯部を形成する加工を行う際に、スリットの切断面
に丸みを帯びさせるような二次加工を施すこと等によ
り、籾の収穫効率を向上させることもできる。
【0018】前記構成に加えて、本実施例に使用するバ
ケット部材は、一般の土木作業に使用されているバケッ
ト部材をそのまま使用することも可能であるが、収穫機
として専用に用いるバケット部材を構成する場合には、
内部に収容する籾が非常に軽いものであることから、籾
の収容量を多くするためと、バケット部材内部に良好な
状態で籾を堆積させ得るような形状のものとして構成す
ることができる。さらに、トラクタに装備する作業機用
支持部材は、田圃や畑を耕す際には必要とされないもの
であることから、車体に対して着脱可能なユニットとし
て構成し、バケット部材を用いる作業を行う際にのみ、
作業機用支持部材を取り付けるようにすることもでき
る。
【0019】
【トラクタの構成】前述したように、作業機用支持部材
を介して作業機を支持する車両としてのトラクタは、図
1、2に示されたような構成を有するものとして構成す
ることができるものであるが、そのトラクタは、図2お
よび図8に示されるように構成することができる。前記
トラクタ1は、前述したように、エンジン21とミッシ
ョン部22をシャーシ3上に装備し、前車輪4を設けた
前部車体2と、操作部13をシャーシ6上に装備し、後
車輪7を設けた後部車体5との各々のシャーシを、接続
ピン部材51を配置する接続部50を介して接続して構
成している。
【0020】また、前記トラクタ1においては、前部車
体2と後部車体5にそれぞれ1軸の駆動軸を配置して、
前車輪4と後車輪7とを各々の車体3、6に配置して構
成し、2つの車体を垂直な接続ピン11により接続して
構成している。さらに、操行用の機構として、前記接続
ピン11の両側に車体の長さ方向に水平に設けた2つの
シリンダ12、12aを配置して、前記シリンダ装置を
交互に伸縮させる動作を行い、前後の車体を接続ピン1
1を中心にして折り曲げ作用を行うようにることによ
り、曲線走行路を走行する場合にも、前後の車輪が2条
の轍を描く状態で任意に走行させ得るように構成してい
る。そして、前記トラクタ1においては、前車輪4と後
車輪7とを、伝導軸26a、26bを介して駆動する方
式の全輪駆動車両として構成しており、トラクタの機動
性を向上させるようにしている。
【0021】前記トラクタ1において、前記後部車体5
には、作業者のためのシート13aと操作レバー13b
等を設けた操作部13を配置し、前記操作部13に配置
する他のレバーにより、収穫機に対する操作をも行い得
る装置として構成している。また、後部車体5の後部に
は、他の農作業を行うための作業装置に向けて動力を供
給するためのPTO16と、作業装置を牽引または支持
するための後部作業機支持部15とを設けている。な
お、前記作業装置としては、例えば、耕耘機や除草装
置、薬剤散布用のポンプとノズル等を装備した装置、畑
仕事に対応する装置や草刈り装置、その他の任意の農業
用の作業装置を装備できることは、従来一般の農業用ト
ラクターの場合と同様である。
【0022】前記油圧駆動作業車両1においては、図9
に示すように、駆動部20に任意の出力値を有するエン
ジン21を装備しており、前記エンジンの出力軸23の
端部に油圧発生装置としての油圧ポンプ24、24aを
接続している。また、前記出力軸23にはクラッチ23
aを配置し、前記油圧ポンプ24、24aと、PTO駆
動系のギヤ装置27とを駆動する機構を構成し、前記P
TO用の伝導ギヤ装置27から、伝導軸27aを介して
PTO16に動力を供給する機構を構成している。な
お、本実施例に示されるトラクタにおいては、車体の中
央部に配置する接続ピンを介して、前後の車体が左右方
向に折れ曲がるように構成しているものであるから、そ
の車両の操行を行う動作に対応させるように、伝導軸2
7a、26aの各々に対して、ユニバーサルジョイント
状の接続部を複数配置して、駆動力の伝達の作用を良好
に発揮できるように構成している。
【0023】前記トラクタに装備する前後の車輪4、7
に対する駆動系においては、油圧ポンプ24の油圧を油
圧モータ25に供給して、前記油圧モータ25と走行用
のギヤ装置26を介して、伝導軸26a、26bに対す
る駆動力伝達系統を構成している。そして、前述したよ
うに、トラクタの走行のための動力を、油圧駆動機構に
より構成する場合には、車両を走行させる際に、無段変
速機構を用いた走行装置を構成することができるのであ
り、操作部6に配置する操作レバーを用いて、走行速度
の制御を容易に行うことが可能であり、車両の操作性を
良好に設定することができる。
【0024】前記油圧ポンプ24と直列に出力軸22に
直結される油圧ポンプ24aは、作業機用の専用油圧ポ
ンプとして配置されるもので、その油圧配管を作業装置
用のポート28に接続し、前記作業機用支持部材に配置
するシリンダ装置や、収穫機やスクリーン部材の駆動用
の油圧モータ等を駆動するために、油圧を供給できるよ
うに構成している。そして、前記図9に示される駆動装
置20を設けたトラクタにおいては、車両の走行と前部
車体に支持する作業装置に対しては、油圧駆動手段を適
用し、PTOに対してはギヤ伝導手段を適用している。
したがって、トラクタを走行させながら収穫機を作動さ
せ、籾の収穫の作業等を行う場合には、油圧駆動系統の
みを用いた作業装置として構成することができる。ま
た、トラクタの後部車体5の後部に配置する後部作業機
支持部15に対して、耕耘機や草刈り機、その他の農作
業装置を装備して、トラクタを走行させながら作業装置
を駆動する方式を採用する場合には、油圧を用いた走行
機構と、PTOを介して駆動伝達する機構とを併用して
用い、各作業部材に対する駆動力の分配を良好に行うこ
とが可能である。
【0025】なお、本発明の作業機を装備する車両とし
ては、前記実施例に示されているようなトラクタに限定
されるものではなく、一般に使用されているバケットを
装備した荷役作業装置を、収穫装置として用いることも
できる。さらに、本発明の収穫機を適用可能な車両とし
ては、ゴムクローラを走行部に用いているトラクタに作
業機用支持部材を配置して、前記収穫装置を装備するこ
とや、フォークリフト装置のフォークに、本実施例に示
されるバケット部材と作業機とを装備して、収穫装置を
構成することも可能である。また、作業機に配置するス
クリーン部材や収穫機を駆動するために、油圧モータを
用いずに、電動モータを使用する場合には、駆動系にに
配置する油圧ポンプに代えて発電機を設け、作業機を電
気的な駆動系統により作動させることもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明の穀類の収穫装置は、前述したよ
うに構成しているものであるから、作業機を小型のトラ
クタ等の装置に容易に装備することができ、籾の収穫作
業を能率良く容易に行う可能であり、装置の構成が簡単
で小型のものとして構成することができる。また、本発
明の収穫機は、チェーンのような無端帯に一定の間隔で
刃部材を取り付け、刃部材の先端部に設けた櫛歯部によ
り穂から籾のみをしごき取るような動作を行うので、藁
を折り取ることなしに、籾のみの収穫を行うことができ
る。そして、本発明の作業機は、トラクタのような装置
に設ける作業機用支持部材を介して容易に装備すること
ができるので、バケットを装備する作業機に対して容易
に装備することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 収穫機を装備したトラクタの側面図である。
【図2】 図1のトラクタの平面図である。
【図3】 本発明の作業機の側面図である。
【図4】 収穫機に配置する刃部材の説明図である。
【図5】 刃部材の側面図である。
【図6】 刃部材と稲の穂の関係を示す説明図である。
【図7】 籾の収穫作業を示す説明図である。
【図8】 作業機を装備可能なトラクタの構成を示す説
明図である。
【図9】 図8のトラクタにおける駆動装置の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 トラクタ、 2 前部車体、 5 後部車
体、 10 接続部、20 駆動装置、 24
油圧ポンプ、 25 油圧モータ、30 作業機用
支持部材、 33 アーム、40 作業機、 41
バケット部材、 45 スクリーン部材、50
収穫機、 54 チェーン、55 刃部材、 5
7 櫛歯部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車両に装備されて籾のような収穫物
    を収容する容器と、 前記容器を傾動可能に支持する支持部材と、 前記容器の開口部に配置する収穫機と、 前記収穫機に配置する無端帯に一定の間隔で取り付ける
    刃部材と、 前記刃部材により収穫した収穫物を異物と分離するスク
    リーン部材と、 を有する穀類の収穫装置。
  2. 【請求項2】 前記刃部材は、金属の板部材の一方の側
    に多数のスリットを切り込むようにして配置し、 前記刃部材を折り曲げる加工を行って、無端帯に固定す
    る基部から、籾を収容する受部を円弧状に設け、前記受
    部の先端部に櫛歯部を位置させて構成することを特徴と
    する請求項1に記載の穀類の収穫装置。
JP17057796A 1996-06-10 1996-06-10 穀類の収穫装置 Pending JPH09327224A (ja)

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JP17057796A JPH09327224A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 穀類の収穫装置

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JP17057796A JPH09327224A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 穀類の収穫装置

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JP17057796A Pending JPH09327224A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 穀類の収穫装置

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JP (1) JPH09327224A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113575099A (zh) * 2021-08-22 2021-11-02 西北农林科技大学 一种梳刷式荞麦收获装置

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