JPH09327126A - コンデンサ蓄電装置 - Google Patents

コンデンサ蓄電装置

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JPH09327126A
JPH09327126A JP8143914A JP14391496A JPH09327126A JP H09327126 A JPH09327126 A JP H09327126A JP 8143914 A JP8143914 A JP 8143914A JP 14391496 A JP14391496 A JP 14391496A JP H09327126 A JPH09327126 A JP H09327126A
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capacitor
current path
switch
bypass current
power supply
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智 樋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンデンサの過電圧の防止や、不使用時等にお
ける対応をコンデンサに蓄えられたエネルギーを無駄に
消費することなく、的確に行うことができるコンデンサ
蓄電装置を提供する。 【解決手段】コンデンサ蓄電装置の電源端子4,4間に
備えた各コンデンサ1及びバイパス電流路7の一端にス
イッチ回路8を接続して設け、このスイッチ回路8を切
換制御することで、コンデンサ1のみが電源端子4,4
間の電流経路aに導通する状態と、バイパス電流路7の
みが電源端子4,4間の電流経路aに導通する状態とに
切換自在とする。充電時に各コンデンサ1の電圧が所定
値に達すると、そのコンデンサ1に対応するスイッチ回
路8をコンデンサ1側からバイパス電流路7側に切換制
御する。不使用時には、各スイッチ回路8をバイパス電
流路7側に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の電
源として使用するコンデンサ蓄電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気二重層コンデンサ等の小型で
大容量のコンデンサが開発されてきており、このような
大容量のコンデンサを電気自動車等の電源(蓄電装置)
として使用することが試みられている。このようなコン
デンサを用いたコンデンサ蓄電装置は、その一対の電源
端子(各種電子機器に電力を供給するための端子)間
に、複数のコンデンサを直列又は並列に接続し、あるい
は、それらの接続を組み合わせて構成され、その各コン
デンサが適宜の充電器により、前記電源端子を介して充
電される。そして、その充電エネルギーが前記電源端子
から各種電子機器に供給される。
【0003】ところで、この種のコンデンサ蓄電装置で
は、各コンデンサの過電圧を防止したり、不使用時や異
常もしくは故障の発生時等に電源端子間に起電力が生じ
ないようにすることが望ましい。
【0004】この場合、各コンデンサの過電圧を防止す
るものとしては、例えば特開平7−322492号公報
に見られるように、各コンデンサに並列にFET等のス
イッチ素子を並列に接続し、各コンデンサの電圧が定格
電圧を越えたときに該スイッチ素子をON状態にするこ
とで、各コンデンサの電荷を該スイッチ素子を介して放
電するようにしたものが知られている。
【0005】そして、このように各コンデンサにスイッ
チ素子を並列に接続したものでは、不使用時等に各スイ
ッチ素子をON状態に制御して、各コンデンサを短絡す
ることで、コンデンサ蓄電装置の電源端子間に起電力が
生じないようにすることも考えられる。
【0006】しかしながら、このように各コンデンサに
スイッチ素子を並列に接続したものでは、該スイッチ素
子をON状態とした際に、コンデンサに蓄えられていた
電気エネルギーが単にスイッチ素子を介して熱エネルギ
ーに変換されて、放出されてしまうこととなる。このた
め、コンデンサに蓄えられたエネルギーが無駄に消費さ
れてしまい、特に多数のコンデンサを使用したもので
は、エネルギー効率の悪いものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、コンデンサの過電圧の防止や、不使用時等におけ
る対応をコンデンサに蓄えられたエネルギーを無駄に消
費することなく、的確に行うことができるコンデンサ蓄
電装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコンデンサ蓄電
装置はかかる目的を達成するために、一対の電源端子間
に、複数のコンデンサを接続してなるコンデンサ蓄電装
置において、前記電源端子間で流れる電流を各コンデン
サの箇所でバイパスすべく各コンデンサにそれぞれ対応
して設けられた複数のバイパス電流路と、各組のコンデ
ンサ及びバイパス電流路のうち、一方を前記電源端子間
の電流の経路に導通せしめると共に他方を通電不能に開
放する状態と他方を前記電源端子間の電流の経路に導通
せしめると共に一方を通電不能に開放する状態とに切換
自在に該コンデンサ及びバイパス電流路の各組にそれぞ
れ接続して設けられた複数の切換スイッチ手段と、所定
の条件下で各切換スイッチ手段を前記コンデンサ側から
バイパス電流路側に切換制御するスイッチ制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0009】かかる本発明によれば、前記スイッチ制御
手段により、所定の条件下で各切換スイッチ手段を前記
コンデンサ側からバイパス電流路側に切換制御したと
き、前記切換スイッチ手段によって、該バイパス電流路
が前記電源端子間の電流の経路に導通するので、該バイ
パス電流路に対応するコンデンサの箇所で電流の経路が
略短絡されることなるものの、このとき、該コンデンサ
は、通電不能に開放されるため、該コンデンサに蓄えら
れた電気エネルギーは保存される。
【0010】これにより、コンデンサの蓄電エネルギー
を無駄に消費することなく、コンデンサの電圧状態等を
制御することができることとなる。
【0011】かかる本発明では、前記各バイパス電流路
は、その一端が前記コンデンサの一端に前記電源端子間
の電流の経路と導通して接続されており、前記各切換ス
イッチ手段は、該コンデンサ及びバイパス電流路の他端
を択一的に前記電源端子間の電流の経路に導通・遮断自
在に該コンデンサ及びバイパス電流路の他端に接続して
設けられたスイッチ回路から成る。
【0012】これによれば、各切換スイッチ手段を前記
コンデンサ側からバイパス電流路側に切換制御するとき
には、前記スイッチ制御手段によって、前記スイッチ回
路を前記コンデンサの他端が前記電流の経路に導通する
状態から前記バイパス電流路の他端が前記電流の経路に
導通する状態に切換制御することで、該コンデンサの蓄
電エネルギーが保持されつつ前記電源端子間の電流が該
バイパス電流路を流れることとなる。
【0013】あるいは、前記各切換スイッチ手段を、前
記コンデンサ及びバイパス電流路の一端を択一的に前記
電源端子間の電流の経路に導通・遮断自在に該コンデン
サ及びバイパス電流路の一端に接続して設けられた第1
のスイッチ回路と、前記コンデンサ及びバイパス電流路
の他端を択一的に前記電源端子間の電流の経路に導通・
遮断自在に該コンデンサ及びバイパス電流路の他端に接
続して設けられた第2のスイッチ回路とにより構成し、
各切換スイッチ手段を前記コンデンサ側からバイパス電
流路側に切換制御するとき、前記スイッチ制御手段によ
り、前記両スイッチ回路を前記コンデンサの各端が前記
電流の経路に導通する状態から前記バイパス電流路の各
端が前記電流の経路に導通する状態に切換制御するよう
にしてもよい。
【0014】かかる本発明では、具体的には、前記コン
デンサの電圧を検出する電圧検出手段を具備し、前記ス
イッチ制御手段は、該コンデンサの充電時に該電圧検出
手段により検出された電圧が所定値以上になったとき、
該コンデンサに対応する前記スイッチ手段を該コンデン
サ側から前記バイパス電流路側に切換制御する。
【0015】これによれば、コンデンサの充電時に該コ
ンデンサの電圧が所定値以上になると、前記スイッチ手
段が該コンデンサ側から前記バイパス電流路側に切換え
られるので、該コンデンサに充電電流が流れなくなると
共に該コンデンサの電圧が上記の切換時の電圧に保持さ
れる。そして、充電電圧が前記所定値に満たない他のコ
ンデンサについては、該コンデンサに充電電流が流れて
充電される。
【0016】従って、本発明によれば、コンデンサに蓄
えられたエネルギーを無駄に消費することなく、該コン
デンサの過電圧を的確に防止することができる。
【0017】この場合、本願発明者等の知見によれば、
一般に、コンデンサの温度が高いと、その充電を満充電
電圧(定格電圧)まで行うと、該コンデンサの寿命が短
くなるという傾向があり、この傾向は、特に電気二重層
コンデンサでは顕著なものとなる。
【0018】そこで、本発明では、さらに、前記コンデ
ンサの温度を検出する温度検出手段を備え、前記スイッ
チ制御手段は、前記電圧の所定値を前記温度出手段の検
出温度に応じて設定し、好ましくは、該電圧の所定値を
温度検出手段により検出されるコンデンサの温度が高い
程、低くするよう設定する。
【0019】このようにすることで、コンデンサの温度
に応じた適切な電圧までしか該コンデンサの充電が行わ
れないこととなるため、上記のようにコンデンサの過電
圧を防止しつつ該コンデンサの寿命を向上することがで
きる。
【0020】また、本発明では、前記スイッチ制御手段
は、コンデンサ蓄電装置の不使用状態で全ての前記スイ
ッチ手段を該コンデンサ側から前記バイパス電流路側に
切換制御する。
【0021】これによれば、コンデンサ蓄電装置の不使
用状態では、全てのコンデンサがその蓄電エネルギーを
保持したまま前記電源端子から切り離されると共に、一
対の電源端子は、コンデンサの箇所のバイパス電流路を
介して短絡されることとなって、該電源端子間には、起
電力が生じないこととなる。
【0022】従って、本発明によれば、コンデンサ蓄電
装置の不使用時には、そのコンデンサに蓄えられたエネ
ルギーを無駄に消費することなく保持したまま、電源端
子間に起電力が生じないようにして、該電源端子に接続
した電子機器等に電流が流れないようにすることができ
る。
【0023】尚、前述のようにコンデンサ及びバイパス
電流路の両端にそれぞれ前記第1のスイッチ回路及び第
2のスイッチ回路を接続した場合にあっては、コンデン
サ蓄電装置の不使用状態で、全ての前記スイッチ手段の
前記第1のスイッチ回路を前記コンデンサの一端が前記
電流の経路に導通する状態に制御すると共に、前記第2
のスイッチ回路を前記バイパス電流路の他端が前記電流
の経路に導通する状態に制御する手段を前記スイッチ制
御手段に具備するようにしてもよい。
【0024】この場合には、前記第1のスイッチ回路を
前記コンデンサの一端が前記電流の経路に導通する状態
に制御することで、該コンデンサに対応する前記バイパ
ス電流路の一端が通電不能に開放され、また、前記第2
のスイッチ回路を該バイパス電流路の他端が前記電流の
経路に導通する状態に制御することで、コンデンサの他
端が通電不能に開放されることとなるので、該コンデン
サ及びバイパス電流路の両者がその各組について通電不
能状態となる。従って、電源端子間の電流の経路が遮断
され、該電源端子間に起電力が生じないようになり、同
時に、各コンデンサの蓄電エネルギも保持される。よっ
て、かかる本発明によっても、コンデンサ蓄電装置の不
使用時には、その各コンデンサに蓄えられたエネルギー
を無駄に消費することなく保持したまま、電源端子間に
起電力が生じないようにして、該電源端子間に電流が流
れないようにすることができる。
【0025】また、本発明では、前記スイッチ制御手段
は、コンデンサ蓄電装置の使用時に異常又は故障が発生
したとき、前記複数のスイッチ手段のうちの全て又は所
定数のスイッチ手段を該コンデンサ側から前記バイパス
電流路側に切換制御する。
【0026】これによれば、コンデンサ蓄電装置の使用
時に該コンデンサ蓄電装置の異常や故障(例えば電源端
子のショートやコンデンサの過剰な自己放電状態等)が
生じたときには、全てのスイッチ手段をコンデンサ側か
ら前記バイパス電流路側に切換制御することで、前述し
たコンデンサ蓄電装置の不使用時と同様に、各コンデン
サに蓄えられたエネルギーを無駄に消費することなく保
持したまま、電源端子間に起電力が生じないようにし
て、該コンデンサ蓄電装置の損傷を速やかに防止するこ
とができ、あるいは、前記複数のスイッチ手段のうちの
所定数のスイッチ手段を該コンデンサ側から前記バイパ
ス電流路側に切換制御することで、電源端子間に生じる
起電力を下げることができる。
【0027】尚、例えばあるコンデンサが空のとき(コ
ンデンサの電圧が低く、所定電圧以下の場合)に、その
コンデンサに対応する切換スイッチ手段を切り換えて、
バイパス電流路を電源端子間の電流経路に導通させると
共に該コンデンサを電流経路から切り離すようにすれ
ば、この空のコンデンサに他のコンデンサから電荷が逆
流してしまうような事態を防止することもできる。
【0028】また、本発明は、別の態様として、一対の
電源端子間に、複数のコンデンサを接続してなるコンデ
ンサ蓄電装置において、前記電源端子間で流れる電流を
所定の箇所でバイパスすべく設けられた複数のバイパス
電流路と、各バイパス電流路及びこれに対応する箇所の
コンデンサのうち、一方を前記電源端子間の電流の経路
に導通せしめると共に他方を通電不能に開放する状態と
他方を前記電源端子間の電流の経路に導通せしめると共
に一方を通電不能に開放する状態とに切換自在に該バイ
パス電流路及びこれに対応する箇所のコンデンサの各組
にそれぞれ接続して設けられた複数の切換スイッチ手段
と、所定の条件下で各切換スイッチ手段を前記コンデン
サ側からバイパス電流路側に切換制御するスイッチ制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0029】かかる本発明によれば、前記スイッチ制御
手段により、所定の条件下で各切換スイッチ手段を前記
コンデンサ側からバイパス電流路側に切換制御したと
き、前記切換スイッチ手段によって、該バイパス電流路
が前記電源端子間の電流の経路に導通する一方、該バイ
パス電流路に対応する箇所のコンデンサ(これは複数で
もよい)が、通電不能に開放されるため、それらのコン
デンサに蓄えられた電気エネルギーは保存される。
【0030】これにより、コンデンサの蓄電エネルギー
を無駄に消費することなく、複数のコンデンサの電圧状
態等や電源端子間に生じる起電力を複数のコンデンサを
単位として制御することができることとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
3を参照して説明する。
【0032】図1を参照して、本実施形態のコンデンサ
蓄電装置は、複数(本実施形態では二つ)のコンデンサ
1,1を備えた蓄電器本体2と、マイクロコンピュータ
等を用いて構成されたコントロールユニット3(以下、
ECU3という)とにより構成されている。各コンデン
サ1は、例えば電気二重層コンデンサである。
【0033】蓄電器本体2は、その一対の電源端子4,
4に、該蓄電器本体2を電源とする各種電子機器5がス
イッチ5aを介して接続され、また、蓄電器本体2の充
電時には、充電器6が接続されるようになっている。
【0034】この蓄電器本体2は、前記電源端子4,4
間に、前記コンデンサ1,1を備えると共に、各コンデ
ンサ1に対応させて、それと同数のバイパス電流路7,
7、スイッチ回路8,8(切換スイッチ手段)、電圧検
出回路9,9(電圧検出手段)及び温度センサ10,1
0(温度検出手段)を具備している。
【0035】各バイパス電流路7は、電源端子4,4間
を流れる電流を各コンデンサ1の箇所で略零抵抗でバイ
パスするためのものであり、その一端が各コンデンサ1
の一端に導通・接続されている。
【0036】そして、各スイッチ回路8は、互いに組と
なるコンデンサ1及びバイパス電流路7の他端にそれぞ
れ直列に接続されたスイッチ素子11a,11b(本実
施形態では例えばFET)を備えており、各コンデンサ
1及びスイッチ素子11aを直列に接続したものと、こ
れに対応する各バイパス電流路7及びスイッチ素子11
bを直列に接続したものとが並列に接続され、そのコン
デンサ1、バイパス電流路7及びスイッチ素子11a,
11bから成る各組の並列回路12が電源端子4,4間
に直列に接続されている。これにより、電源端子4,4
間に図1の矢印aで示す電流の経路aが形成されてい
る。
【0037】この場合、スイッチ素子11a,11b
は、その制御入力部(FETのゲート)に高レベルの信
号を付与したときON状態となると共に、低レベルの信
号を付与したときOFF状態となるものであり、スイッ
チ素子11a,11bをそれぞれON状態及びOFF状
態とすることで、それらのスイッチ素子11a,11b
を備えた並列回路12において、コンデンサ1が上記の
電流経路aに導通すると同時にバイパス電流路7が電流
経路aから通電不能に開放され、該コンデンサ1のみに
電源端子4,4間の電流が流れる状態となる。逆に、ス
イッチ11a,11bをそれぞれOFF状態及びON状
態に切り換えることで、コンデンサ1が上記の電流経路
aから通電不能に開放されると同時にバイパス電流路7
が電流経路aに導通し、該バイパス電流路7に電源端子
4,4間の電流が流れる状態となる。
【0038】そして、各スイッチ回路8は、上記のよう
なスイッチ素子11a,11bのON/OFF状態の切
換を行うために、スイッチ素子11a,11bの制御入
力部(FETのゲート)に接続されたインバータ回路1
3(反転回路)を備えており、このインバータ回路13
は、その出力側がコンデンサ1側のスイッチ素子11a
の制御入力部に接続され、入力側がバイパス電流路7側
のスイッチ素子11bの制御入力部に接続されると共
に、ECU3に接続され、該ECU3から高低2値レベ
ルの信号が入力されるようになっている。
【0039】これにより、インバータ回路13に低レベ
ルの信号を入力することで、スイッチ素子11a,11
bがそれぞれON状態及びOFF状態となり、逆に高レ
ベルの信号をインバータ回路13に入力することで、ス
イッチ素子11a,11bがそれぞれOFF状態及びO
N状態となる。
【0040】尚、このようなスイッチ回路8を具備した
蓄電器本体2の回路構成は、それを簡略化して示すと、
図2に示すような回路図で表され、各スイッチ回路8が
同図2の切換スイッチ8aで表される。
【0041】前記各電圧検出回路9は、各コンデンサ1
の電圧を検出するもので、該コンデンサ1の両端に入力
側を接続した差動アンプ14により構成され、該差動ア
ンプ14からコンデンサ1の電圧に応じたレベルの信号
をECU3に出力するようにしている。
【0042】前記各温度センサ10は、各コンデンサ1
に取着されたサーミスタ等により構成されたものであ
り、該コンデンサ1の温度に応じたレベルの信号をEC
U3に出力する。
【0043】ECU3は、各スイッチ回路8を制御する
スイッチ制御手段を構成するものであり、各電圧検出回
路8の出力信号により把握される各コンデンサ1の電圧
や、各温度センサ10の出力信号により把握される各コ
ンデンサ1の温度等に応じて、後述するように各スイッ
チ回路8の切換制御を行う。
【0044】次に、本実施形態のコンデンサ蓄電装置の
作動を説明する。
【0045】まず、コンデンサ蓄電装置の使用時(前記
スイッチ5aをONにして電子機器5への給電を行う
時)において、ECU3は、通常時は、各スイッチ回路
8のインバータ回路13に低レベルの信号を入力し、こ
れにより前述の如く、各スイッチ回路8のスイッチ素子
11a,11bをそれぞれON状態及びOFF状態とし
て(スイッチ回路8をコンデンサ1側に制御する)、各
コンデンサ1を前記電流経路aに導通せしめると同時
に、各バイパス電流路7を電流経路aから開放する(図
2の各切換スイッチ8aがコンデンサ1側に投入された
状態)。
【0046】このとき、コンデンサ1,1が、ON状態
のスイッチ素子11a,11aを介して電源端子1,1
間に直列に接続さた状態となって、該コンデンサ1,1
の電圧の総和の起電力が電源端子4,4間に生じ、それ
が電子機器5にその動作用電源として供される。
【0047】一方、このようなコンデンサ蓄電装置の使
用時に、電源端子4,4間のショート、コンデンサ1の
過放電状態等のコンデンサ蓄電装置の異常あるいは故障
が生じると、それが、ECU3により把握されるように
なっており、このとき、ECU3は、各スイッチ回路8
のインバータ回路13に入力する信号レベルを高レベル
に切り換える。
【0048】この時、各スイッチ回路8のスイッチ素子
11a,11bがそれぞれOFF状態及びON状態に切
り換わり(スイッチ回路8がバイパス電流路7側に切り
換えられる)、各コンデンサ1が前記電流経路aから通
電不能に開放されると同時に、各バイパス電流路7が電
流経路aに導通する(図2の各切換スイッチ8aがバイ
パス電流路7側に投入された状態)。このため、電源端
子4,4は、バイパス電流路7,7及びON状態のスイ
ッチ素子11b,11bを介して略短絡された状態とな
り、該電源端子4,4間に起電力が生じなくなる。従っ
て、過放電状態のコンデンサが蓄電装置に悪影響を及ぼ
すことがなく、また電子端子4,4のショート時でも、
電源端子4,4間に電流が流れることがない。よって、
コンデンサ蓄電装置のさらなる損傷が迅速に防止され
る。
【0049】そして、この場合、蓄電器本体2の各コン
デンサ1は、通電不能に開放されるので、その該コンデ
ンサ1に蓄えられている蓄電エネルギーは、無駄に失わ
れることなく保持され、従って、正常に復帰した後、各
スイッチ回路8を再びコンデンサ1側に切り換えること
で、支障なく電子機器5への給電を行うことができる。
【0050】また、充電器6を電源端子4,4間に接続
して、各コンデンサ1,1の充電を行う際には、ECU
3は、まず、各スイッチ回路8のインバータ回路13に
低レベルの信号を入力して、前述と同様に、各スイッチ
回路8をコンデンサ1側に制御し、コンデンサ1,1が
電源端子4,4間に直列に接続された状態とする。この
状態で、充電器6から前記電流経路aを介して各コンデ
ンサ1,1に電流が流れ、各コンデンサ1,1が充電さ
れていく。
【0051】このとき、ECU3は、各電圧検出回路9
の差動アンプ14の出力レベルから把握される各コンデ
ンサ1の電圧と、各温度センサ10の出力レベルから把
握される各コンデンサ1の温度とを監視しており、各温
度センサ10によるコンデンサ1の検出温度に応じて、
各コンデンサ1の充電を停止すべき該コンデンサ1の電
圧の所定値を設定する。この場合、図3に示すように、
各コンデンサ1毎に、コンデンサ1の検出温度が高い
程、上記所定値を低くするように設定する。そして、E
CU3は、各コンデンサ1毎に、電圧検出回路9による
検出電圧が上記のように設定した所定値に達すると、そ
のコンデンサ1に対応するスイッチ回路8のインバータ
回路13に入力する信号レベルを高レベルに切り換える
ことで、該スイチ回路8をコンデンサ1側からバイパス
電流路7側に切り換える。
【0052】これにより、電圧が所定値に達したコンデ
ンサ1は、その電圧が保持されたまま電源端子4,4間
の電流経路aから開放されて、その充電が停止される。
そして、電圧が所定値に達していない他のコンデンサ1
にあっては、電圧が所定値に達したコンデンサ1に対応
するバイパス電流路7が電源端子4,4間の電流経路a
に導通することで、このバイパス電流路7を介して引き
続き充電される。
【0053】このような作動により、充電時には、各コ
ンデンサ1はその充電されたエネルギーを無駄に消費す
ることなく、また、過電圧も生じることなく適正な電圧
(前記所定値)まで的確に充電される。そして、このと
き、該所定値を充電時のコンデンサ1の温度が高い程、
低くなるよう設定することで、該温度に適した充電が行
われ、コンデンサ1の寿命を向上させることができる。
【0054】また、ECU3は、コンデンサ蓄電装置の
不使用時(充電や電子機器5への給電を行わない状態)
では、各スイッチ回路8のインバータ回路13に高レベ
ルの信号を入力して、各スイッチ回路8をバイパス電流
路7側に制御し、電源端子4,4間をバイパス電流路
7,7を介して短絡した状態とする(図2の各切換スイ
ッチ8aがバイパス電流路7側に投入された状態)。
【0055】これにより、電源端子4,4間に起電力が
生じない状態となって、電源端子4,4間が何らかの異
物等が接触しても電流が流れることがなく、また、不用
意に電子機器5が動作してしまうようなことがなくな
る。そして、このとき、各コンデンサ1は通電不能に開
放されるため、その蓄電エネルギーが確実に保持され、
各コンデンサ1の蓄電エネルギーが無駄に消費されてし
まうようなことがない。
【0056】このように本実施形態のコンデンサ蓄電装
置によれば、充電時の各コンデンサ1の過電圧の防止
や、異常あるいは故障発生時の対応に際して、あるいは
不使用時等に、各コンデンサ1の蓄電エネルギーを無駄
に消費することなく、的確な処置を施すことができる。
【0057】次に、本発明の他の実施形態を図4及び図
5を参照して説明する。尚、本実施形態の説明では、前
記図1のものと同一構成部分については、図1のものと
同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0058】図4を参照して、本実施形態では、蓄電器
本体2’は、各コンデンサ1及びこれに対応するバイパ
ス電流路7の各組毎に、前記スイッチ回路8と同一の回
路構成の二つのスイッチ回路15,16を具備し、これ
らのスイッチ回路15,16が、前記電源端子4,4間
で各組のコンデンサ1及びバイパス電流路7の両端に接
続されている。
【0059】さらに詳細には、スイッチ回路15に備え
た一対のスイッチ素子11a,11bがそれぞれコンデ
ンサ1及びバイパス電流路7の一端に直列に接続され、
スイッチ回路16の一対のスイッチ素子11a,11b
がそれぞれコンデンサ1及びバイパス電流路7の他端に
直列に接続されている。そして、コンデンサ1、スイッ
チ回路15のスイッチ素子11a及びスイッチ回路16
のスイッチ素子11aを直列に接続したものと、バイパ
ス電流路7、スイッチ回路15のスイッチ素子11b及
びスイッチ回路16のスイッチ素子11bを直列に接続
したものとが並列に接続され、そのコンデンサ1、バイ
パス電流路7及びスイッチ素子11a,11a,11
b,11bから成る各組の並列回路12’が電源端子
4,4間に直列に接続されている。これにより、図1の
ものと同様に電源端子4,4間に図1の矢印aで示す電
流の経路aが形成されている。
【0060】この場合、両スイッチ回路15,16のス
イッチ素子11a,11aをON状態とし、且つ、スイ
ッチ素子11b,11bをOFF状態とすることで、上
記並列回路12’において、コンデンサ1が上記の電流
経路aに導通すると同時にバイパス電流路7が電流経路
aから通電不能に開放され、該コンデンサ1のみに電源
端子4,4間の電流が流れる状態となる。逆に、スイッ
チ素子11a,11aをOFF状態に切換え、且つ、ス
イッチ素子11b,11bをON状態に切り換えること
で、コンデンサ1が上記の電流経路aから通電不能に開
放されると同時にバイパス電流路7が電流経路aに導通
し、該バイパス電流路7に電源端子4,4間の電流が流
れる状態となる。
【0061】このようなスイッチ回路15,16を具備
した蓄電器本体2’の回路構成は、それを簡略化して示
すと、図5に示すような回路図で表され、各スイッチ回
路15,16がそれぞれ同図5の切換スイッチ15a,
15bで表される。
【0062】他の構成は、図1のものと全く同一であ
り、各コンデンサ1の電圧や温度を検出するための電圧
検出回路9や温度センサ10が備えられている。また、
各スイッチ回路15,16のスイッチ素子11a,11
bの制御入力部は、ECU3から高低2値レベルの信号
を入力されるインバータ回路13の出力側及び入力側に
それぞれ接続されている。また、蓄電器本体2’の電源
端子4,4間には、電子機器5や充電器6が接続される
ようになっている。
【0063】尚、本実施形態では、前記スイッチ回路1
5,16はそれらを併せて切換スイッチ手段を構成する
ものである。
【0064】次に、本実施形態のコンデンサ蓄電装置の
作動を説明する。
【0065】まず、コンデンサ蓄電装置の使用時(スイ
ッチ5aをONにして電子機器5への給電を行う時)に
おいて、ECU3は、通常時は、全てのスイッチ回路1
5,16について、スイッチ素子11aをON状態と
し、且つスイッチ素子11bをOFF状態とするように
各スイッチ回路15,16をインバータ回路13を介し
て制御し(各スイッチ回路15,16をコンデンサ1側
に制御する)、各コンデンサ1を前記電流経路aに導通
せしめると同時に、各バイパス電流路7を電流経路aか
ら開放する(図5の各切換スイッチ15a,16aがコ
ンデンサ1側に投入された状態)。
【0066】このとき、コンデンサ1,1が、電源端子
1,1間に直列に接続さた状態となって、該コンデンサ
1,1の電圧の総和の起電力が電源端子4,4間に生
じ、それが電子機器5にその動作用電源として供され
る。
【0067】そして、このようなコンデンサ蓄電装置の
使用時に、電源端子4,4間のショート、コンデンサ1
の過放電状態等のコンデンサ蓄電装置の異常あるいは故
障が生じると、ECU3は、各スイッチ回路15,16
について、スイッチ素子11aをOFF状態とし、且つ
スイッチ素子11bをON状態とするように各スイッチ
回路15,16をインバータ回路13を介して制御し
(各スイッチ回路15,16をバイパス電流路7側に制
御する)、各コンデンサ1が前記電流経路aから通電不
能に開放すると同時に、各バイパス電流路7を電流経路
aに導通する(図5の各切換スイッチ15a,16aが
バイパス電流路7側に投入された状態)。このため、電
源端子4,4は、バイパス電流路7,7を介して略短絡
された状態となり、該電源端子4,4間に起電力が生じ
なくなる。従って、過放電状態のコンデンサが蓄電装置
に悪影響を及ぼすことがなく、また電子端子4,4のシ
ョート時でも、電源端子4,4間に電流が流れることが
ない。よって、コンデンサ蓄電装置のさらなる損傷が迅
速に防止される。
【0068】そして、この場合、蓄電器本体2の各コン
デンサ1は、通電不能に開放されるので、その該コンデ
ンサ1に蓄えられている蓄電エネルギーは、無駄に失わ
れることなく保持され、従って、正常に復帰した後、各
スイッチ回路15,16を再びコンデンサ1側に切り換
えることで、支障なく電子機器5への給電を行うことが
できる。
【0069】また、充電器6を電源端子4,4間に接続
して、各コンデンサ1,1の充電を行う際には、ECU
3は、まず、コンデンサ1,1が電源端子4,4間に直
列に導通・接続された状態となるよう各スイッチ回路1
5,16をコンデンサ1側に制御し、この状態で、充電
器6から前記電流経路aを介して各コンデンサ1,1に
電流が流れ、各コンデンサ1,1が充電されていく。
【0070】このとき、ECU3は、前述の図1のもの
と全く同様に、各電圧検出回路9の差動アンプ14の出
力レベルから把握される各コンデンサ1の電圧と、各温
度センサ10の出力レベルから把握される各コンデンサ
1の温度とを監視しており、各温度センサ10によるコ
ンデンサ1の検出温度に応じて、各コンデンサ1の充電
を停止すべき該コンデンサ1の電圧の所定値を設定する
(図3参照)。そして、ECU3は、各コンデンサ1毎
に、電圧検出回路9による検出電圧が上記のように設定
した所定値に達すると、そのコンデンサ1に対応する両
スイッチ回路15,16をコンデンサ1側からバイパス
電流路7側に切り換える。
【0071】これにより、電圧が所定値に達したコンデ
ンサ1は、その電圧が保持されたまま電源端子4,4間
の電流経路aから開放されて、その充電が停止される。
そして、電圧が所定値に達していない他のコンデンサ1
にあっては、電圧が所定値に達したコンデンサ1に対応
するバイパス電流路7が電源端子4,4間の電流経路a
に導通することで、このバイパス電流路7を介して引き
続き充電される。
【0072】このような作動により、充電時には、各コ
ンデンサ1はその充電されたエネルギーを無駄に消費す
ることなく、また、過電圧も生じることなく適正な電圧
(前記所定値)まで的確に充電される。そして、このと
き、該所定値を充電時のコンデンサ1の温度が高い程、
低くなるよう設定することで、該温度に適した充電が行
われ、コンデンサ1の寿命を向上させることができる。
【0073】また、ECU3は、コンデンサ蓄電装置の
不使用時(充電や電子機器5への給電を行わない状態)
では、各スイッチ回路15,16をバイパス電流路7側
に制御し、電源端子4,4間をバイパス電流路7,7を
介して短絡した状態とする(図5の各切換スイッチ15
a,16aがバイパス電流路7側に投入された状態)。
【0074】これにより、電源端子4,4間に起電力が
生じない状態となって、電源端子4,4間に何らかの異
物等が接触しても電流が流れることがなく、また、不用
意に電子機器5が動作してしまうようなことがなくな
る。そして、このとき、各コンデンサ1は通電不能に開
放されるため、その蓄電エネルギーが確実に保持され、
各コンデンサ1の蓄電エネルギーが無駄に消費されてし
まうようなことがない。
【0075】このように本実施形態のコンデンサ蓄電装
置によれば、図1のものと同様に、充電時の各コンデン
サ1の過電圧の防止や、異常あるいは故障発生時の対応
に際して、あるいは不使用時等に、各コンデンサ1の蓄
電エネルギーを無駄に消費することなく、的確な処置を
施すことができる。
【0076】尚、本実施形態では、コンデンサ蓄電装置
の不使用時に、各スイッチ回路15,16をバイパス電
流路7側に制御するようにしたが、スイッチ回路15,
16のいずれか一方のみをバイパス電流路7側に制御す
ると共に、他方をコンデンサ1側に制御するようにして
もよい(例えば、図5の各切換スイッチ15aをコンデ
ンサ1側に投入し、且つ各切換スイッチ16aをバイパ
ス電流路7側に投入する)。このようにすると、前記電
源端子4,4間の電流経路aが各コンデンサ1の箇所で
遮断された状態となり、これにより、電源端子4,4間
に起電力が生じない状態とすることができる。
【0077】また、以上説明した図1及び図4の各実施
形態のものでは、コンデンサ1の過放電状態等の異常や
故障の発生時に、全てのスイッチ回路(図1のものでは
スイッチ回路8、図4のものではスイッチ回路15,1
6)をバイパス電流路7側に制御するようにしたが、そ
れらのスイッチ回路のうちの、いくつかのスイッチ回路
のみをバイパス電流路7側に制御するようにしてもよ
い。具体的には、例えば図1のものでは、二つのコンデ
ンサ1,1のうち、過放電等の故障や異常を生じたいず
れか一方のコンデンサ1のみに対応するスイッチ回路8
をバイパス電流路7側に制御し、他方の正常なコンデン
サ1に対応するスイッチ回路8はコンデンサ1側に制御
したままとする。また、図4のものでは、二つのコンデ
ンサ1,1のうち、故障や異常を生じたいずれか一方の
コンデンサ1のみに対応するスイッチ回路15,16の
両者をバイパス電流路7側に制御し、他方のコンデンサ
1に対応するスイッチ回路15,16はコンデンサ1側
に制御したままとする。このようにすると、故障や異常
を生じたコンデンサ1については電源端子4,4間の電
流経路aから切り離される一方、正常なコンデンサ1は
電源端子4,4間に、導通・接続された状態となって、
その正常なコンデンサ1により電源端子4,4間に起電
力を生ぜしめることができる。
【0078】このようにすると、次のような利点があ
る。
【0079】すなわち、例えば電気自動車の電源として
使用するコンデンサ蓄電装置等、多数のコンデンサを電
源端子間に直列的に接続したコンデンサ蓄電装置におい
て、故障や異常を生じたコンデンサセルについてのみ、
上記のように該コンデンサに対応するスイッチ回路を該
コンデンサに対応するバイパス電流路側に切り換えてバ
イパスさせることで、故障や異常を生じたコンデンサセ
ル分だけ、電源端子間の起電力が低下するものの、この
場合、例えばバイパスさせるコンデンサセルが1個であ
れば、電源端子間の起電力に低下は僅か(例えば3.5
V低下)で済む。従って、コンデンサ蓄電装置を通常の
蓄電器と同様に継続して使用することができる。また、
以上説明した各実施形態では、使用時に二つのコンデン
サ1,1を電源端子4,4間に直列的に接続するものを
示したが、さらに多くのコンデンサを電源端子間に直列
的に接続したものや、また、それらの直列的に接続され
るコンデンサの組を複数組備えて、そのコンデンサの各
組を並列的に接続するようなものについても本発明を適
用することができることはもちろんである。
【0080】また、前記各実施形態では、スイッチ回路
8,15,16のスイッチ素子11a,11bとしてF
ETを使用したが、これに代えてスイッチングトランジ
スタや、リレースイッチ等のスイッチ素子を使用するよ
うにしてもよい。
【0081】また、本発明は次ような場合にも適用可能
である。
【0082】すなわち、例えば複数のコンデンサを直列
に接続したコンデンサ蓄電装置において、一つのコンデ
ンサの電圧が他のコンデンサに較べて小さい場合、蓄電
装置の電力を消費していくと、電圧の低いコンデンサだ
け、その電圧が負電圧となってしまう。そして、このよ
うな状態で蓄電装置の充電を行うと、充電効率が悪くな
ってしまう。そこで、このような場合に(例えばコンデ
ンサの電圧が所定値以下に低下すると)、電圧の低いコ
ンデンサを前述の各実施形態で説明したようなバイパス
電流路や切換スイッチ手段を用いてバイパスさせるよう
にすれば、充電効率を向上することができる。
【0083】また、前記各実施形態では、コンデンサ蓄
電装置の各コンデンサ毎に、バイパス電流路や切換スイ
ッチ手段を備えたものを示したが、本発明(請求項10
の発明)では、例えば図6に示すように複数(図では6
個)のコンデンサ1を電源端子4,4間に直列的に接続
したコンデンサ蓄電装置において、そのコンデンサ1の
複数個(図では3個)毎にバイパス電流路20及び切換
スイッチ手段21を設け、蓄電装置の使用時等に、適
宜、各切換スイッチ手段21をバイパス電流路20側に
切り換えて、それに対応する複数のコンデンサ1をバイ
パスさせることで、その複数のコンデンサ1の全体の電
圧状態や蓄電装置の放電量(電子機器等への給電量)等
を制御することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンデンサ蓄電装置の一実施形態の回
路構成図。
【図2】図1のコンデンサ蓄電装置の要部の等価回路
図。
【図3】図1のコンデンサ蓄電装置の作動を説明するた
めの線図。
【図4】本発明のコンデンサ蓄電装置の他の実施形態の
回路構成図。
【図5】図4のコンデンサ蓄電装置の要部の等価回路
図。
【図6】本発明のコンデンサ蓄電装置のさらに他の実施
形態を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…コンデンサ、3…コントロールユニット(スイッチ
制御手段)、4…電源端子、7,20…バイパス電流
路、8,15,16…スイッチ回路、9…電圧検出回路
(電圧検出手段)、10…温度センサ(温度検出手
段)、21…切換スイッチ手段。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の電源端子間に、複数のコンデンサを
    接続してなるコンデンサ蓄電装置において、前記電源端
    子間で流れる電流を各コンデンサの箇所でバイパスすべ
    く各コンデンサにそれぞれ対応して設けられた複数のバ
    イパス電流路と、各組のコンデンサ及びバイパス電流路
    のうち、一方を前記電源端子間の電流の経路に導通せし
    めると共に他方を通電不能に開放する状態と他方を前記
    電源端子間の電流の経路に導通せしめると共に一方を通
    電不能に開放する状態とに切換自在に該コンデンサ及び
    バイパス電流路の各組にそれぞれ接続して設けられた複
    数の切換スイッチ手段と、所定の条件下で各切換スイッ
    チ手段を前記コンデンサ側からバイパス電流路側に切換
    制御するスイッチ制御手段とを備えたことを特徴とする
    コンデンサ蓄電装置。
  2. 【請求項2】前記各バイパス電流路は、その一端が前記
    コンデンサの一端に前記電源端子間の電流の経路と導通
    して接続されており、前記各切換スイッチ手段は、該コ
    ンデンサ及びバイパス電流路の他端を択一的に前記電源
    端子間の電流の経路に導通・遮断自在に該コンデンサ及
    びバイパス電流路の他端に接続して設けられたスイッチ
    回路から成ることを特徴とする請求項1記載のコンデン
    サ蓄電装置。
  3. 【請求項3】前記各切換スイッチ手段は、前記コンデン
    サ及びバイパス電流路の一端を択一的に前記電源端子間
    の電流の経路に導通・遮断自在に該コンデンサ及びバイ
    パス電流路の一端に接続して設けられた第1のスイッチ
    回路と、前記コンデンサ及びバイパス電流路の他端を択
    一的に前記電源端子間の電流の経路に導通・遮断自在に
    該コンデンサ及びバイパス電流路の他端に接続して設け
    られた第2のスイッチ回路とから成り、前記スイッチ制
    御手段は、各切換スイッチ手段を前記コンデンサ側から
    バイパス電流路側に切換制御するとき、前記両スイッチ
    回路を前記コンデンサの各端が前記電流の経路に導通す
    る状態から前記バイパス電流路の各端が前記電流の経路
    に導通する状態に切換制御することを特徴とする請求項
    1記載のコンデンサ蓄電装置。
  4. 【請求項4】前記コンデンサの電圧を検出する電圧検出
    手段を具備し、前記スイッチ制御手段は、該コンデンサ
    の充電時に該電圧検出手段により検出された電圧が所定
    値以上になったとき、該コンデンサに対応する前記スイ
    ッチ手段を該コンデンサ側から前記バイパス電流路側に
    切換制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のコンデンサ蓄電装置。
  5. 【請求項5】前記コンデンサの温度を検出する温度検出
    手段を備え、前記スイッチ制御手段は、前記電圧の所定
    値を前記温度出手段の検出温度に応じて設定することを
    特徴とする請求項4記載のコンデンサ蓄電装置。
  6. 【請求項6】前記スイッチ制御手段は、前記電圧の所定
    値を前記温度出手段により検出される前記コンデンサの
    温度が高い程、低くするよう設定することを特徴とする
    請求項4記載のコンデンサ蓄電装置。
  7. 【請求項7】前記スイッチ制御手段は、コンデンサ蓄電
    装置の不使用状態で全ての前記スイッチ手段を該コンデ
    ンサ側から前記バイパス電流路側に切換制御することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコンデン
    サ蓄電装置。
  8. 【請求項8】前記スイッチ制御手段は、コンデンサ蓄電
    装置の不使用状態で、全ての前記スイッチ手段の前記第
    1のスイッチ回路を前記コンデンサの一端が前記電流の
    経路に導通する状態に制御すると共に、前記第2のスイ
    ッチ回路を前記バイパス電流路の他端が前記電流の経路
    に導通する状態に制御する手段を具備することを特徴と
    する請求項3記載のコンデンサ蓄電装置。
  9. 【請求項9】前記スイッチ制御手段は、コンデンサ蓄電
    装置の使用時に異常又は故障が発生したとき、前記複数
    のスイッチ手段のうちの全て又は所定数のスイッチ手段
    を該コンデンサ側から前記バイパス電流路側に切換制御
    することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
    のコンデンサ蓄電装置。
  10. 【請求項10】一対の電源端子間に、複数のコンデンサ
    を接続してなるコンデンサ蓄電装置において、前記電源
    端子間で流れる電流を所定の箇所でバイパスすべく設け
    られた複数のバイパス電流路と、各バイパス電流路及び
    これに対応する箇所のコンデンサのうち、一方を前記電
    源端子間の電流の経路に導通せしめると共に他方を通電
    不能に開放する状態と他方を前記電源端子間の電流の経
    路に導通せしめると共に一方を通電不能に開放する状態
    とに切換自在に該バイパス電流路及びこれに対応する箇
    所のコンデンサの各組にそれぞれ接続して設けられた複
    数の切換スイッチ手段と、所定の条件下で各切換スイッ
    チ手段を前記コンデンサ側からバイパス電流路側に切換
    制御するスイッチ制御手段とを備えたことを特徴とする
    コンデンサ蓄電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008249934A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Kyocera Mita Corp 画像形成装置、製品寿命維持方法
JP2009291023A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Petroleum Energy Center ハイブリッド電源およびこれを用いた動力装置
JP2018023221A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 株式会社東芝 電気鉄道車両

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