JPH09327012A - 画像監視装置 - Google Patents

画像監視装置

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JPH09327012A
JPH09327012A JP8165271A JP16527196A JPH09327012A JP H09327012 A JPH09327012 A JP H09327012A JP 8165271 A JP8165271 A JP 8165271A JP 16527196 A JP16527196 A JP 16527196A JP H09327012 A JPH09327012 A JP H09327012A
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JP
Japan
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wireless
alarm
channel
radio
image
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Pending
Application number
JP8165271A
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English (en)
Inventor
Cho Nakamura
兆 中村
Shinya Uemachi
新也 上町
Osamu Furukawa
修 古川
Akio Ozawa
明夫 小澤
Takeshi Ishibashi
武 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架空送電線の近傍において作業する重機と、
送電線の離隔距離を計算し、重機が送電線に異常に接近
している場合に、自動的に警報を作り、無線によって重
機オペレータに知らせ、危険を回避するようにした装置
を与える。 【構成】 重機と送電線の離隔距離を計算し、異常接近
して重機が危険状態になったときに、画像警報装置が無
線親局にこれを伝達する。無線親局は、複数の警報伝達
の無線ユニットを用いて危険状態であることを、重機に
設けた無線子局に無線によって知らせる。無線親局と無
線子局は診断用の無線ユニットを持ち、チャネルの状態
を診断してチャネル状態が不良の場合は、他のチャネル
に切り替えるようにする。複数のチャネルを持つのでど
れかのチャネルによって危険状態を迅速的確に伝送する
事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、架空送電線付近
の工事現場に適用され、架空送電線の付近で使用するク
レーンなどの重機と、架空送電線との三次元的離隔距離
を計測し、架空送電線と重機の接触或いは異常接近によ
る送電線の地絡、短絡事故および人身事故を未然に防止
するための画像監視装置である。
【0002】
【従来の技術】従来は、地上に設置している警報装置の
そばにいる専任の監視員が、警報装置に表示されている
警報ランプの点灯状態を見て、携帯無線を用いてクレー
ンなどの重機のオペレータに音声によって連絡してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】専任監視員が常に警報
装置を見ているとは限らない。持ち場を離れていて、警
報装置の警報の表示に気づかないことがあり得る。警報
装置の近傍にいても画面中の危険表示を見落とすことが
有り得る。
【0004】このような場合、重機のオペレータに危険
状態が伝達されないので、事故が実際に起こってしま
う。このようなミス、見落としを避けようとすると、専
任監視員は警報装置から離れることができない。また四
六時中警報装置を注意深く監視する必要がある。これは
専任監視員の心理的な負担となる。
【0005】さらに警報装置に何らかの異常の兆しが現
れたとしても、監視員が無線送信機を操作し、オペレー
タに音声によって危険状態を知らせるには時間がかか
る。危険が迫っている場合に、その伝達に時間が掛かる
のは望ましくない。
【0006】警報の伝達に関し、専任監視員のミスや見
落しによって事故の予兆が看過されることのないように
した画像監視装置を提供することが本発明の第1の目的
である。警報の伝達に関し、専任監視員の負担を軽減す
ることのできる画像監視装置を提供する事が本発明の第
2の目的である。専任監視員および重機オペレータへ警
報を迅速に伝達できるようにした画像監視装置を提供す
ることが本発明の第3の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、送電線と重機
の相互の位置を観察し離隔距離を求める画像計測処理部
と、これによって重機が危険状態にあることを判定する
危険度判定部と、危険状態にあることを警告する警報装
置と、重機が危険であることを重機オペレータや監視員
に無線によって知らせる無線装置からなる。
【0008】画像計測処理部は光軸が平行な5以上のカ
メラによって対象を同時に撮像し、異なる画面上の同一
特徴点位置から特徴点の三次元座標を求め、重機と送電
線の離隔距離を求めるものである。
【0009】より詳しく画像計測処理部を定義すると次
のようになる。画像計測処理部は、直線上に並べられた
互いに平行な光軸を持つ3つ以上のカメラ群と、その直
線とほぼ直交する直線上に並べられ互いに平行な光軸を
持つ3つ以上のカメラ群と、各カメラにおいて撮影され
た画像データを画素毎にA/D変換するA/D変換部
と、画素の諧調の変化によって特徴点を抽出する特徴点
抽出部と、画素毎のデータを記憶する画像メモリとより
なり、異なるカメラ間で特徴点を同定しカメラによって
定義される三次元座標系における特徴点の三次元座標を
計算する装置である。
【0010】危険度判定部は、送電線や鉄塔など危険物
の近傍に危険エリアを設定し、対象となる重機の座標を
計算し、重機が危険エリアにあるかどうかを判定する。
場合によっては、危険の程度を危険度1、危険度2…と
いうふうに、階級に分けて危険度を判定する。
【0011】警報装置は、重機の状態が危険であること
を知らせるものである。従来は画面やブザーなどに警告
を表示していた。それを専任監視員が見て、無線によっ
て重機オペレータに危険であることを音声によって知ら
せていたが、本発明は無線装置によって自動的に重機オ
ペレータと専任監視員に警報を伝達するようにした。専
任監視員が画像警報装置の発する警告を見落としても本
発明の画像警報装置は自動的にオペレータと監視員に警
報を与えるようにしているのである。
【0012】
【発明の実施の形態】監視員を介さず、無線によって自
動的にオペレータと監視員に警報を伝送するところに本
発明の特徴があるので、これについて詳しく説明する。 1.無線装置は無線親局、無線子局、携帯子局から構成
する。無線親局は画像警報装置の近傍に設置する。無線
子局は重機のオペレータ室に設ける。携帯子局は専任監
視員が所持している。
【0013】2.無線親局は、画像警報装置から出力さ
れるパラレルな警報(警報ランプに並列に接続された無
電圧接点信号)を受信し、シリアルな信号として変換す
る制御ボードΣpと、制御ボードからのシリアルな信号
を受信し無線信号として送信するためのm台(m=1、
2、…)の警報伝送用無線ユニット(送信機)Γ1、
…、Γmと、チャネル診断の為無線子局との間で双方向
通信を行う1台のチャネル診断用無線ユニット(送受信
機)Θとから構成する。つまり無線親局は、制御ボード
Σp、m個の送信機Γ1…、1個の送受信機Θよりな
る。送信機Γは警報を伝送し、送受信機Θはチャネルを
診断する為のものである。
【0014】3.無線子局は、無線親局のm台の無線ユ
ニット(送信機)Γ1…からの無線信号を受信するm台
の警報受信用無線ユニット(受信機)Υ1、…、Υm
と、警報受信用無線ユニット(受信機)Υ1…からのシ
リアルな信号を受信し受信した内容に応じた音声警報及
びブザー信号を出力する制御ボードΣcと、チャネル診
断のため無線親局との双方向通信を行う1台のチャネル
診断用無線ユニット(送受信機)ψから構成する。つま
り無線子局は、制御ボードΣc、m個の受信機Υ1…、
1個の送受信機ψよりなる。受信機Υは警報を受信し、
送受信機ψはチャネル状態を診断するためのものであ
る。
【0015】4.携帯子局は、1台の警報受信用無線ユ
ニットΞ及び警報受信用無線ユニット(受信機)からの
シリアルな信号を受信し受信した内容に応じた音声警報
及びブザー信号を出力する制御ボードΣqから構成す
る。つまり携帯子局は、一つの受信機Ξと、制御ボード
Σqからなる。受信機Ξは警報を受信する。携帯子局
の、無線子局との差異は、警報受信用無線ユニットが1
台(無線子局はm台)であり、チャネル診断用無線ユニ
ットを有していない点である。
【0016】5.無線の搬送波は、複数のチャネル(周
波数)を含むA群とB群を択一的に用いる。A群もB群
も同等のチャネル群である。A群には、m個のそれぞれ
の警報送信用ユニット・警報受信用ユニットの対に対し
て一つのデータチャネルDj(j=1、…、m)が対応
する。一つのデータチャネルDjはk個の異なる周波数
(チャネル)が与えらる。
【0017】つまり警報の送受信の為にmk個のチャネ
ルが割り当てられる。警報の送信に使われるのでこの周
波数はデータチャネルと呼ぶ。A群はm個のデータチャ
ネルがそれぞれk個のチャネルを持つ。A群はさらにチ
ャネル診断用無線ユニットの対に対してもh個のチャネ
ル(周波数)が割り当てられる。これは診断用チャネル
Hj(j=1…h)と呼ぶ。A群はh個の診断用チャネ
ルを持つ。A群の総チャネル数AhはAh=mk+hで
ある。
【0018】これはB群に対しも全く同様である。B群
においても、m個の警報送信ユニット・警報受信ユニッ
トのそれぞれの対に対してk個の異なる周波数(データ
チャネル)が与えられる。チャネル診断用無線ユニット
に対してもh個のチャネル(診断用チャネル)Hj(j
=1…h)が割り当てられる。B群の総チャネル数Bh
はBh=mk+hである。
【0019】警報送信用無線ユニット(送信機)Γ1
…、警報受信用無線ユニット(受信機)Υ1…、チャネ
ル診断用無線ユニット(送受信機)Θ、ψは、A群或い
はB群の何れかの周波数群の何れかの搬送波を使って信
号の送信、受信或いは送受信が可能である。A群、B群
何れの群の周波数群を使用するかは設定スイッチにて設
定する。A群、B群の選択は時間的に変えることができ
る。
【0020】但し、ある時刻における、無線親局内の警
報送信用無線ユニットΓ、無線子局及び携帯子局内の警
報受信用無線ユニットΥ、Ξ、無線親局及び無線子局内
のチャネル診断用無線ユニットΘ、ψともに同じ群に設
定する。つまり全ての無線装置において、常に共通の周
波数群を用いる。周波数群の変更は一挙に行う。任意の
時刻に於いて、A群の周波数とB群の周波数が全体の無
線装置において混在しない。
【0021】6.無線親局の無線ユニットΓ1はデータ
チャネルD1(A群またはB群)の何れかの周波数(チ
ャネル)Fjの信号を送信する機能を有する。無線子局
の無線ユニットΥ1は同じデータチャネルD1の同じ周
波数Fjの信号を受信する機能を有している。警報は無
線親局のΓ1から、無線子局のΥ1にチャネルFjによ
って送られる。警報の流れは一方向的である。
【0022】7.無線親局の無線ユニットΓ2はデータ
チャネルD2(A群またはB群)の何れかの周波数(チ
ャネル)Fkの信号を送信する機能を有する。無線子局
の無線ユニットΥ2は同じデータチャネルD2の同じ周
波数Fkの周波数の信号を受信する機能を有する。警報
は無線親局のΓ2から、無線子局のΥ2へチャネルFk
によって送られる。ここでも警報の流れは一方向的であ
る。
【0023】8.無線親局の診断用無線ユニットΘ、無
線子局の診断用無線ユニットψは診断チャネルHj(A
群又はB群)の周波数の信号を送信する機能及び受信す
る機能を有している。親局の診断用無線ユニットΘがデ
ータを送信している間、子局の診断用無線ユニットψは
データを受信する。反対に、子局の診断用無線ユニット
ψがデータを送信している間、親局の診断用無線ユニッ
トΘはデータを受信する。即ち、診断用無線ユニットΘ
と診断用無線ユニットψの通信は半2重通信で行われ
る。診断用情報の流れは双方向的である。
【0024】携帯子局内の無線ユニットΞはデータチャ
ネルD1及びデータチャネルD2(A群又はB群)の周
波数の信号を受信する機能を有している。つまり警報だ
けを受信できる。即ち、A群に設定された場合はA群で
現在使用されているデータチャネル、B群に設定された
場合は、B群で現在使用されているデータチャネルを自
動的に選択受信できる。
【0025】9.比較的狭い範囲内で本発明の装置を2
台使用する場合は、一つをA群に、他をB群に設定す
る。これは混信を避けるためである。A群だけでもチャ
ネルの切り替えをする事ができる。B群だけでもチャネ
ルの切り替えを行うことはできる。何れも余裕のあるチ
ャネル配分をしているからである。
【0026】10.上述の無線ユニットΓj、Υj、
Θ、ψ、Ξは、A群或いはB群のチャネル番号Fsを指
定すると、指定されたチャネル番号Fsで定義される周
波数の信号を送信し、或いは受信することができる。
【0027】11.無線子局における制御ボードΣc及
び携帯子局における制御ボードΣqはマイク、マイクの
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、マイクよ
り入力する複数の音声信号のID番号(種類)を入力す
る回路、A/D変換された複数チャネルの音声信号を記
憶する記憶回路、
【0028】記憶された複数種類の音声信号の内どのチ
ャネルの音声信号を選択するかを入力する回路、記憶さ
れた複数種類の音声信号の内選択された特定の音声信号
をアナログに変換するためのD/A変換器、
【0029】D/A変換器からの信号を音声信号として
出力するためのスピ−カ−、さらに複数種類のブザー音
を発生する回路、複数種類のブザー音の内どの種類のブ
ザー音を鳴らすかを入力する回路(音声信号のチャネル
番号(種類)を入力する回路と併用)、入力されたブザ
ーの種類に応じたブザーを鳴らす回路を備えている。
【0030】現場においてマイクによって、危険状態を
知らせるための信号となるものを録音する。たとえば、
「注意」、「危険」、「停止」、「危ない」…など任意
である。外国語であっても良い。また録音されたかどう
かを調べるテストスイッチもある。これによって録音の
状態をチェックできる。音声はD/A変換されデジタル
信号として記憶される。
【0031】
【実施例】画像警報装置については、特開平6−347
220号(特願平5−164133号)、特開平4−3
07309号(特願平3−98193号)、特開平4−
307310(特願平3−98194号)などに本発明
が使用する装置と原理が説明してある。画像警報装置自
体は本発明の目的ではないが、本発明はこれを前提にす
るので初めに画像警報装置の構造と原理について概説す
る。
【0032】図5は等価なカメラを横方向と縦方向に等
間隔に3台以上並べてなる装置の概略図である。簡単の
為レンズと、画面のみを示す。これは横に5つのカメラ
C1…C5、縦に5つのカメラD1〜D5を並べた例で
ある。合計9つのカメラを使っている。中央のカメラは
縦横重複して利用している。横方向をy軸、上下方向を
z軸に取る。前方がx軸方向である。
【0033】カメラは全て同等であって、光軸はx方向
を向いている。つまり光軸は平行である。カメラは回転
しない。レンズと画面の距離fは一定である。これらの
複数のカメラによって同一の点Pを撮影すると、Pの像
が画面上の少しずつずれた位置にできる。これらの像の
位置の違いを視差という。2つ以上のカメラがあれば視
差が生ずるので、視差から点Pまでの距離xを求める事
ができる。画面上の位置からPの横方向のズレyや高さ
zも求められる。
【0034】図6は説明図である。これは縦に並ぶカメ
ラと光線をxz面に投影した図である。カメラの中心の
間隔がhであるとする。中心のカメラのレンズ中心に三
次元座標系(x,y,z)の原点を定める。対象点P
(X,Y,Z)のカメラD1〜D5における像点のy座
標をv1〜v5とすると、
【0035】 (Z−2h)/X=−v1/f (1) (Z−h)/X=−v2/f (2) Z/X=−v3/f (3) (Z+h)/X=−v4/f (4) (Z+2h)/X=−v5/f (5)
【0036】これらから、X、Zを決定する事ができ
る。カメラが2つあればこれら未知数が決まるが、3以
上にするとさらに精度が良い。Xが決まるので、各カメ
ラに於ける像点のY座標u(これらは同一である。)か
ら、点PのY座標を決定できる(Y=−Xu/f)。こ
れでも良いのであるが、さらにy方向の精度を上げたい
場合は、y方向(横方向)にも3以上のカメラを置いて
同じようにXとYを決める。これらの方法はカメラの光
軸を平行にするので、三角測量とは違う。
【0037】実際には重機や送電線の輪郭線を観察し、
濃淡の変化や、勾配の変化などを計算し、特徴点を抽出
する。送電線の場合は電線そのものの連続体が特徴点で
ある。重機の場合はアーム、バケットなどの輪郭線が特
徴点となる孤立した特徴点の場合もあり、連続した線状
の特徴点の場合もある。
【0038】これらの特徴点をカメラ間で同定する。同
定した特徴点の三次元座標をこれらのカメラの像点の座
標から計算する。カメラに映った対象物の全ての特徴点
の三次元座標が決まる。こうして図7に示すように、重
機6と送電線5の輪郭線に沿う特徴点の三次元座標が分
かる。重機と送電線の最近接の長さを離隔距離と呼ぶ。
或いは簡単に離隔という。離隔距離がある一定範囲内に
入ると重機は危険な状態になる。
【0039】離隔距離を求めるために、重機の全ての輪
郭線上の点と、送電線上の全ての点の距離を計算し、そ
の最小値を決定する必要はない。送電線は懸垂線である
から、簡単な二次関数によって表現できる事が多い。せ
いぜい3次関数によって重要な部分を表す事ができる。
重機も送電線に近接するのは一部である。近接した一部
から送電線に垂線を下ろし垂線の長さを求めるのは極簡
単なことである。
【0040】送電線の周りに、危険領域を設定し、それ
に重機の一部が進入した場合に危険状態になったという
ようにする事もできる。危険領域は一つであっても勿論
良い。危険領域を複数にすることもできる。送電線から
距離がRjであるものを危険状態j、距離がRj−1で
あるものは危険状態j−1というふうに、複数の危険状
態を定義する。Rj>Rj−1…>R1。これらは円筒
状の領域を形成する。図7には3つの危険領域を定義し
た場合を示す。R3>R2>R1である。
【0041】次に無線チャネルの実施例を示す。表1は
A群のチャネルを示す。二つのデータチャネルD1、D
2がある。これらは警報送信用無線ユニットΓ1、Γ2
が使うためのチャネルである。それぞれのデータチャネ
ルは3つの周波数(サブチャネル)をもつ。D1のサブ
チャネルは7、8、9である。D2のサブチャネルは1
0、11、12である。診断チャネルはサブチャネル1
8、19、20、21、22、23よりなる。
【0042】
【表1】
【0043】データチャネルD1、D2はそれぞれ3つ
の周波数を持ち、その何れかの周波数(チャネル)によ
って通信することができる。ある周波数について障害が
起これば、他の2つの周波数の何れかに切り替える。そ
うすると常に警報データを送る事ができ、いかなる場合
にも対応する事ができる。データチャネルD1の周波数
(チャネル)F7、F8、F9はこの例では、429.
2500MHzから12.5kHz毎に設定される。デ
ータチャネルD2についても同様に同等の3つの周波数
F10、F11、F12が割り当てられる。
【0044】この例ではサブチャネルF7〜F23がA
群に割り当てられるが、これらは12.5kHzずつ異
なるチャネルである。診断チャネルはF18(429.
3875MHz)から6個の周波数が割り当てられる。
F13〜F17はこの系では未使用である。診断チャネ
ルについても、ある一つの周波数によってΘ−ψ間の通
信がなされるが、何らかの障害があればデ−タチャネ
ル、診断チャネルの何れであっても、他のチャネルに切
り替えられる。
【0045】この装置はある時刻において全体として、
A群を選択するか或いはB群を選択するかである。A群
とB群が混在することはない。基本システム(子局がク
レ−ン等に搭載される)では、例えばD1用チャネル、
D2用チャネル、診断用チャネルを持つ。各チャネルの
送信デ−タにはCRC(Cyclic Redundancy Code)等が
組み込まれ、伝送誤りのチェックができるようになって
いる。このチェック結果を一定時間で集計して誤り率を
求め、診断チャネルを通じて親局に返送する。この結
果、例えばD1用のチャネルの伝送誤り率が限界値を超
えていることが判れば、そのチャネルをD1用として表
1または表2のテ−ブルに登録さている他のチャネルに
変更する。
【0046】変更するチャネルがデ−タ用チャネルの場
合は、次に使用するチャネルを親局から子局に診断用チ
ャネルを通じて送信する。また、診断用チャネルを変更
するときは、まず親局が他の診断用チャネルに変更し、
診断用チャネルを受信できなくなった子局は表1又は表
2のテ−ブルに診断用チャネルとして登録されている他
のチャネルを順にスキャンし受信できるチャネルを探
す。上記は、通常の装置(子局も大型でクレ−ン等に搭
載する)の場合である。人間(監視員)が携帯する小型
の携帯子局ではデ−タ用の1チャネル(クレ−ンに送ら
れるデ−タのモニタ用)しか使用していないため、この
チャネルが切り換わると、上記通常の装置における診断
用チャネルと同じように子機側は作用する。
【0047】
【表2】
【0048】B群もD1、D2に3つの周波数を割り当
てる。診断チャネルは6つの周波数を持つ。D1はF4
4〜F46、D2はF41〜43、診断チャネルHはF
30〜F35をもつ。B群はF30の429.5375
MHzから12.5kHzずつ増える周波数F30〜F
46を用いる。B群の周波数の範囲は、200kHzで
ある。A群とB群の間のF24〜F29はここでは使わ
ない。B群において診断チャネルとデータチャネルの間
のF36〜F40は空きチャネルである。
【0049】危険度は3つの段階に分類される。危険度
3は最も低いレベルの危険性をしめす。この場合「注
意」の警報を与える。危険度2は次のレベルの危険性を
表す。危険度1は最も近接した状態を示す。この場合、
重機は停止すべきである。そこで警報装置はオペレータ
に、「停止」の警報を与える。
【0050】無線親局1と無線子局2とは、先述のよう
に、警報伝送用の無線ユニットΓ1、Γ2、無線ユニッ
トΥ1、Υ2によって警報を送信、受信する。両者は診
断用チャネルΘ、ψによってもつながれる。無線親局1
はΓ1、Γ2、Θ以外に制御ボードΣpを持つ。図2に
無線親局の構成を示す。制御ボードΣpは、パラレルデ
ータ入力部11と、CPU10とよりなる。パラレルデ
ータ入力部11は画像警報装置からの警報を取り込む。
無線親局のCPU10は次のような作用をする。
【0051】(1)パラレルデータ入力部からの警報を
取り込む。 (2)警報データを作成する。 (3)作成した警報データを警報伝送用無線ユニットΓ
1、Γ2に送る。 (4)接続信号を診断用無線ユニットΘに送る。 (5)診断用無線ユニットΘが受信した接続応答信号を
受け取る。
【0052】(6)診断用無線ユニットΘからチャネル
診断データを受信する。 (7)無線親局自身の使用無線チャネル番号を指定す
る。これはΓ1、Γ2、Θが使用する無線チャネルを指
定するものである。 (8)無線子局の使用無線チャネル番号は親局と同じで
あるが、無線子局にその周波数を使うということを伝達
しなければならない。診断用の無線ユニットΘから、ψ
に周波数番号が伝達される。
【0053】無線子局2は、図4に示す構成を持ってい
る。警報受信のための無線ユニットΥ1、Υ2、診断用
無線ユニットψと、制御ボードΣcを備える。制御ボー
ドは、CPU20、音声録音/再生設定部21、音声チ
ャネル番号設定部22、マイク23、A/D変換器2
4、D/A変換器25などを含む。マイクから警報を音
声によって入力する。警報はどのように決めてもよい。
「注意」、「危険」、「停止」、「止まれ」、「ストッ
プ」、「危ない」とか自在に決めることができる。マイ
クから入力された音声はA/D変換器24によって、デ
ジタル信号に変換される。
【0054】これがCPU20に入力される。音声警報
が記憶される。このように現場で監視員やオペレータが
警報の言葉を自由に決める事ができる。勿論外国語であ
っても良い。作業者に都合の良い言葉によって危険状態
を指定することができる。柔軟性のあるシステムになっ
ている。
【0055】危険状態の時は、CPU20からデジタル
信号による警報が出る。これがD/A変換器25によっ
てアナログ変換される。これがスピ−カ−26を駆動し
て、音声となる。これが警報として音波になるから、オ
ペレータが聴覚によって危険状態を認識する。
【0056】このように無線子局では、警報を表す音声
信号の入力を初めに行い、それ以後は、決められた音声
によって危険状態を知るようになる。この二つのモード
を切り替えるのが、音声録音/再生設定部21である。
音声を録音する場合は、録音モードとする。危険状態を
受信する場合は再生モードとする。無線子局のCPU2
0は次のような作用を持っている。
【0057】(1)音声警報の記憶。現場に於いてマイ
ク23から吹き込まれた音声による警報を以後記憶し続
ける。 (2)音声警報の再生。危険状態であることを画像警報
装置が検知した時において、音声による警報を再生し、
無線によって無線子局や携帯子局に伝達する。 (3)ブザー音の出力。危険状態においてブザーの音を
再生する。
【0058】(4)無線ユニットψからの接続信号の受
信。無線親局の診断用無線ユニットΘから接続信号が送
られてくるのでこれをψが受信し、ψからの信号をCP
Uが受け取る。 (5)無線ユニットψへの接続応答信号の送信。この信
号は無線ユニットΘから親局のCPUに送られる。 (6)無線ユニットΥ1、Υ2を通じた警報データの受
信。親局のΓ1、Γ2から警報データが送信されるの
で、これをΥ1、Υ2を通じて受信するのである。
【0059】(7)チャネル診断用データの送信。無線
ユニットψへ診断用データを送りこれらから親局のΘに
信号を送って、チャネルの状態を診断する。 (8)使用無線チャネル番号指定。無線ユニットΥ1、
Υ2、ψが使用するチャネル番号を指定するのである。
【0060】無線親局1と無線子局2はこのような構成
を持つ。又、本発明の無線による警報伝送システムの全
体構成図を図1に示す。このような構成を持つ無線通信
系において次のような手順によって警報の伝達がなされ
る。 1.無線親局は画像監視装置の近傍に設置し、無線子局
は重機のオペレータ室に設置する。携帯子局は専任監視
員が所持している。
【0061】2.無線親局の電源が投入されると、無線
親局の1の制御ボードは、例えば診断チャネルF18
(429.3875MHz)を用いて、チャネル診断用
無線ユニットΘを介して無線子局に対して接続信号を発
報する。無線子局(チャネル診断用無線ユニットψ)か
らの接続応答信号を受信すると無線接続完了とする。但
し、無線子局からの接続応答信号を一定時間(20秒)
受信できない場合は診断チャネルを例えば診断チャネル
F19(429.4000MHz)に変更し、再度接続
信号を発報する。
【0062】画像警報装置は、重機と送電線の離隔を観
察し、危険状態にあるかどうかを監視する。危険状態の
時は、画像警報装置が警報を発する。無線親局の制御ボ
ードは、画像警報装置からの警報をシリアル信号に変換
し、警報送信用無線ユニットΓ1、Γ2を介して警報を
無線子局に伝送し続ける。
【0063】3.無線子局の電源が投入されると、無線
子局は無線親局からの接続信号をψによって受信し、ψ
から接続応答の信号の返送を行う。これによって、警報
の受信を開始する。但し一定時間(3秒)接続信号を傍
受できない場合は診断チャネル(F18〜F23)を変
更し再度接続信号を受信する。予め親局がどのチャネル
を使っているのか分からなくても良い。6つの診断チャ
ネルがあり3秒づつ受信の試みをするから、全部で18
秒かかる。親局は20秒間同じチャネルの信号を出すか
ら、必ずどれかのチャネルによって受信できるはずであ
る。
【0064】4.携帯子局の電源が投入されると、警報
の傍受を開始する。但し、一定時間(3秒)警報を傍受
できない場合は、デ−タチャネルを変更し再度傍受を開
始する。6つのチャネルの全てを試みることによって必
ず傍受できるはずである。
【0065】5.無線親局の制御ボードは、警報を画像
警報装置から約66ms間隔(2×1/30秒)で受信
する。最初に受信した警報を無線ユニットΓ1に送信す
る(この時の時刻をT0 とする)。これ以降無線親局の
制御ボードは、T0 +2n×ΔT(nは正の整数)の時
刻に画像警報装置から受信した警報のうち、最新の警報
を無線ユニットΓ1に送信する。さらにT0 +(2n−
1)×ΔTの時刻には画像警報装置から受信した警報の
うち、最新の警報を無線ユニットΓ2に送信する。
【0066】つまりΔT時間毎にチャネルを変更してΓ
1とΓ2によって交代に最新の警報を送信するのであ
る。但し、ΔTは無線ユニットを用いて警報データを伝
送するのに必要な最小時間であり、100ビット(伝送
する情報量)÷1200ビット/秒(BPS、伝送速
度)=1/12秒=83msとなる。(BPS:Bit Pe
r Second)
【0067】6.無線子局は受信した警報を制御ボード
より出力する。 7.無線子局の制御ボードは、受信データの伝送誤り発
生頻度を調べる。伝送誤り発生頻度をチャネル診断用無
線ユニットψを介して無線親局に伝送する。伝送誤り発
生頻度が高い場合、無線親局は、現在使用しているデー
タチャネルを別のチャネルに変更するようチャネル診断
用無線ユニットΘを介して無線子局に伝送すると共に、
無線親局で使用する無線ユニットのチャネルを変更す
る。
【0068】例えば無線ユニットΥ1においてチャネル
F7を使用しており、このチャネルF7を用いた伝送誤
り発生頻度が高くなった場合、無線親局は無線子局にチ
ャネル番号F8を使用するようにとの信号を伝送し、無
線親局の無線ユニットΓ1のチャネル番号をF8に切り
替える。無線子局は無線ユニットΥ1が使用するチャネ
ル番号をF8に変更する。
【0069】8.画像警報装置からの警報は、例えば、
3段階の危険度に応じた警報を発するようになってい
る。 危険度1:最も接近している状態 危険度2:中位接近している状態 危険度3:やや接近している状態
【0070】これは送電線と重機の離隔距離によって決
められる。画像警報装置はこれらの危険度を検知し、無
線親局の制御ボードに伝達する。これが無線親局から無
線子局に無線によって伝送される。警報は双通りの手段
によってオペレータの聴覚に訴えるようになっている。
無線子局では、危険度に応じた音声を出力すると共に危
険度に応じたブザーを鳴らす。
【0071】警報はまず子局のCPU20からD/A変
換器25、スピーカ26によって音声出力となる。これ
は危険度に応じた音声とする。例えば、危険度1に対し
ては「停止」、危険度2に対しては「危険」、危険度3
に対しては「注意」というふうな音声による警告とす
る。
【0072】ブザーによる警報は、周期によって危険度
の違いが分かるようにする。例えば危険度1のとき0.
5秒周期で、危険度2の場合1秒周期で、危険度3の場
合2秒周期でブザーを鳴らす。図3にこれを示す。ブザ
ーの音を聴くだけでも、オペレータはどの程度の危険性
があるのかどうか容易に分かるようになっている。 9.危険度1、危険度2、危険度3、の何れかの領域に
重機が存在しているか否かの警報は42ms間隔(1台
の無線ユニットの警報伝送周期ΔTの1/2の時間)で
無線子局及び携帯子局の制御ボードに入力される。
【0073】一方音声の録音時間は1音声あたり2秒間
であり、再生も2秒間である。入力される警報の種類と
音声出力及びブザー出力の関係例を以下に示す。 CASE1:危険度1〜3の警報がない場合 音声出力:なし ブザー出力:なし
【0074】CASE2:危険度3の警報が継続して入
力された場合 音声出力:「注意、注意、…」と2秒周期で出力される ブザー出力:図3の(a)のように2秒周期でブザーが
鳴る。
【0075】CASE3:危険度3の警報が2.5秒間
入力され、以降危険度2が継続して入力された場合 音声出力:「注意、ちゅ(注意の途中で音声が途切れ
る)」と2.5秒間出力され、以降は「危険、危険…」
と2秒間隔で出力される。 ブザー出力:初め1秒間隔で鳴り、以後0.5秒間隔で
鳴る。
【0076】
【発明の効果】
1.無線を使うので、画像警報装置から離れた場所まで
警報を伝送することができる。 2.専任監視員の危険状態の見落とし、ミスなどを防ぐ
事ができる。送電線、鉄塔近傍での重機操業の安全性を
高めることができる。 3.専任監視員、重機オペレータへの警報の迅速な伝達
が可能になる。
【0077】4.専任監視員の監視負担を軽減できる。 5.2対向の無線ユニットを用いることにより、伝送す
る情報量と伝送速度から決定される周期の1/2の周期
で情報を伝送可能であるため、警報の伝送周期を短くで
きる。さらに進んで、n対向の無線ユニットを用いるこ
とにより、伝送周期を1/nにする事ができる。
【0078】6.各無線ユニットに対して複数のチャネ
ルを割り当て、チャネルの状態を診断する装置も設けて
いるので、伝送誤り発生頻度の高い無線チャネル番号を
別のチャネルに迅速に変更する事ができる。これによっ
て常に伝送誤りのないチャネルを使って危険状態を迅速
に伝達できる。
【0079】7.複数の警報伝送用無線ユニット・警報
受信用無線ユニット及び1ないし複数のチャネル診断用
無線ユニットを使用し、かつ各無線ユニットに複数の周
波数を使用できるようにする事により、無線エラーに強
くなる。無線エラーが発生したら別の無線チャネルに切
り替えることができるからである。
【0080】8.これらの構成によって、いずれかの無
線ユニットが故障しても警報の伝達が可能である。無線
ユニットΓ1、Γ2、Υ1、Υ2の何れかが故障しても
警報の伝送が可能であるからである。 9.警報伝送周期を高めることが可能になる。 10.音声だけでなくブザー音でも警報の内容を知る事
ができる。警報の内容を誤認する可能性が少なくなる。
【0081】11.ユーザーのニーズにあった音声警報
の内容にする事ができるので、警報の内容を把握しやす
くなる。 12.吹き込んだ音声警報をその場で確認できるので使
用勝手がよい。 13.危険度の低い音声警報を途中で中止し危険度の高
い警報を出力させる事により、危険度の高い情報を速く
知る事ができる。危険度の高い事態が発生した時に迅速
な対応が可能である。
【0082】14.実施例では、A群、B群の二つのチ
ャネル群を利用している。A群の全体のチャネルの何れ
もが不良の場合、B群に切り替える事によって信号伝送
する事ができる。また二つのシステムを相互に接近した
場所で利用する場合に、A群とB群をそれぞれのシステ
ムによって使う事ができる。しかしA群とB群の二つの
無線チャネル群が不可欠というわけではない。一つだけ
でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る無線による警報伝達シス
テムの全体構成図。
【図2】本発明の実施例に係る無線による警報伝達シス
テムの無線親局の構成図。
【図3】本発明の警報装置において危険度の違いを表す
ためのブザーの駆動周期を示す波形図。
【図4】本発明に実施例に係る無線による警報伝達シス
テムの無線子局の構成図。
【図5】本発明が利用する複数カメラによる対象物三次
元観察装置の概略構成図。
【図6】複数カメラによる対象物の三次元座標の決定法
についての説明図。
【図7】送電線と、送電線の近傍において作業する重機
の斜視図。
【符号の説明】
1 無線親局 2 無線子局 3 携帯子局 5 送電線 6 重機 10 CPU 11 パラレルデータ入力部 20 CPU 21 音声録音/再生設定部 22 音声チャネル番号設定部 23 マイク 24 A/D変換器 25 D/A変換器 26 スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 修 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号住 友電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 小澤 明夫 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号東 京電力株式会社内 (72)発明者 石橋 武 東京都新宿区新宿5丁目4番9号東京電力 株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線上に並べられ互いに平行な光軸を持
    つ3つ以上のカメラ群と、その直線とほぼ直交する直線
    上に並べられ互いに平行な光軸を持つ3つ以上のカメラ
    群と、カメラで撮影された画像データを画素毎にA/D
    変換するA/D変換部と、画素の諧調の変化により特徴
    点を抽出する特徴点抽出部と、画素毎のデータを記憶す
    る画像メモリとよりなり、異なるカメラ間で特徴点を同
    定しカメラによって定義される三次元座標系における特
    徴点の三次元座標を計算する画像計測処理部と、送電線
    や鉄塔などの近傍に危険エリアを設定し対象となる重機
    の座標を計算し危険エリアにあるかどうかを判定する危
    険度判定部と、危険度判定部のデータから重機と危険物
    が接近し過ぎていることを知らせる警報を発生する警報
    装置とを含む画像警報装置と、画像警報装置から出力さ
    れる警報を無線信号にして発信する無線親局と、重機の
    オペレータに危険状態を知らせるために設けられ無線親
    局の信号を受信する無線子局とよりなり、無線親局は危
    険信号を送信する無線ユニットを含み、無線子局は危険
    信号を受信する無線ユニットを含むことを特徴とする画
    像監視装置。
  2. 【請求項2】 無線親局が複数の無線ユニットを有し、
    無線子局がこれに対応して複数の無線ユニットを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像監視装置。
  3. 【請求項3】 無線ユニットが複数のチャネルを割り当
    てられていることを特徴とする請求項2に記載の画像監
    視装置。
  4. 【請求項4】 警報装置から出力される警報を、上記複
    数の無線チャネルを有する複数の無線ユニットに時系列
    にずらして与える事を特徴とする請求項3に記載の画像
    監視装置。
  5. 【請求項5】 警報伝送用の無線ユニットとは別に、複
    数の警報用無線ユニットが使用している複数の無線チャ
    ネルの診断の為の1ないし複数の診断用無線ユニットを
    有することを特徴とする請求項4に記載の画像監視装
    置。
  6. 【請求項6】 診断の結果送信異常と判定された無線チ
    ャネルを他の登録された無線チャネルに自動的に切り替
    えて使用することを特徴とする請求項5に記載の画像監
    視装置。
  7. 【請求項7】 危険状態が1以上の段階を持ち、無線親
    局、無線子局の無線ユニットを介して伝送した警報を危
    険状態に応じて、1つ以上の音声及び1つ以上のブザー
    音で出力する事を特徴とする請求項5に記載の画像監視
    装置。
  8. 【請求項8】 危険状態の段階に応じた音声警報の内容
    を、現地にて吹き込みできる機能を有することを特徴と
    する請求項7に画像監視装置。
  9. 【請求項9】 吹き込んだ音声警報を確認するためのテ
    ストスイッチを有することを特徴とする請求項8に記載
    の画像監視装置。
  10. 【請求項10】 緊急度の低い警報出力時に、緊急度の
    高い警報が発生した場合に、緊急度の低い警報の出力を
    途中で停止し、緊急度の高い警報を出力するようにする
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像監視装置。
JP8165271A 1996-06-04 1996-06-04 画像監視装置 Pending JPH09327012A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005068918A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Giken Seisakusho Co Ltd 作業環境監視システム及び作業環境監視工法
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JP2009104357A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Morioka Seiko Instruments Inc 危険連絡通報装置

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