JPH09326837A - 自動周波数制御方法とその回路、受信機 - Google Patents
自動周波数制御方法とその回路、受信機Info
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- JPH09326837A JPH09326837A JP14433596A JP14433596A JPH09326837A JP H09326837 A JPH09326837 A JP H09326837A JP 14433596 A JP14433596 A JP 14433596A JP 14433596 A JP14433596 A JP 14433596A JP H09326837 A JPH09326837 A JP H09326837A
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
- Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型・安価でかつ安定な自動周波数制御回路
を実現する。 【解決手段】 送信データに誤り率の測定用データを含
めて送信し、誤り率測定回路７でその測定用データの誤
り率を測定する。誤り率判定回路８は、測定された誤り
率が所定値以上のとき、信号ＢＥＲ−ＡＬＭを出力す
る。この信号は、受信レベル判定回路１０により受信レ
ベルが所定値以上と判定されているときゲート１１を通
過し、疑似ランダム信号発生器１２を起動する。この起
動により出力されたパルス列は、ディジタル／アナログ
変換器１３で直流電圧ｖに変換され、この直流電圧ｖに
よって局部発振回路１の周波数がランダムな変動を受け
る。その結果、誤り率測定回路７の測定した誤り率が所
定値以下となったとき、上記の制御は終了し、局部発振
回路からは所望の周波数のキャリアが出力される。
を実現する。 【解決手段】 送信データに誤り率の測定用データを含
めて送信し、誤り率測定回路７でその測定用データの誤
り率を測定する。誤り率判定回路８は、測定された誤り
率が所定値以上のとき、信号ＢＥＲ−ＡＬＭを出力す
る。この信号は、受信レベル判定回路１０により受信レ
ベルが所定値以上と判定されているときゲート１１を通
過し、疑似ランダム信号発生器１２を起動する。この起
動により出力されたパルス列は、ディジタル／アナログ
変換器１３で直流電圧ｖに変換され、この直流電圧ｖに
よって局部発振回路１の周波数がランダムな変動を受け
る。その結果、誤り率測定回路７の測定した誤り率が所
定値以下となったとき、上記の制御は終了し、局部発振
回路からは所望の周波数のキャリアが出力される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信機の自動周波
数制御方法とその回路、及び受信機に係わり、とくにデ
ィジタル信号で位相変調された変調信号を受信する受信
機の、周波数変換回路で用いる局部発振回路の発振周波
数制御に好適な受信機の自動周波数制御方法とその回
路、及びその回路を備えた受信機に関する。
数制御方法とその回路、及び受信機に係わり、とくにデ
ィジタル信号で位相変調された変調信号を受信する受信
機の、周波数変換回路で用いる局部発振回路の発振周波
数制御に好適な受信機の自動周波数制御方法とその回
路、及びその回路を備えた受信機に関する。
【０００２】
【従来の技術】ディジタル信号により位相変調した信号
を受信する無線機の受信機では、まず受信した高周波信
号を局部発振回路により中間周波数信号に変換し、この
中間周波数信号から同期検波あるいは遅延検波等の手法
によりベースバンドパルス信号を復調するという構成が
とられることが多い。このような構成の受信機では、受
信高周波数信号のキャリア周波数と局部発振回路のロー
カル周波数との差が、設定された基準中間周波数となる
ようにローカル周波数を制御して、中間周波数信号の増
幅動作やベースバンドパルスへの復調動作をより確実な
ものとするようにする必要がある。
を受信する無線機の受信機では、まず受信した高周波信
号を局部発振回路により中間周波数信号に変換し、この
中間周波数信号から同期検波あるいは遅延検波等の手法
によりベースバンドパルス信号を復調するという構成が
とられることが多い。このような構成の受信機では、受
信高周波数信号のキャリア周波数と局部発振回路のロー
カル周波数との差が、設定された基準中間周波数となる
ようにローカル周波数を制御して、中間周波数信号の増
幅動作やベースバンドパルスへの復調動作をより確実な
ものとするようにする必要がある。
【０００３】本発明の自動周波数制御というのは、上記
のローカル周波数の自動制御を目的とするもので、その
従来技術の例としては、中間周波数信号から制御信号を
得るものと、ベースバンド信号から制御信号を得るもの
とがある。前者は、パルスで位相変調された中間周波数
信号を、例えば４相変調ならば４逓倍して中間周波数の
４倍のキャリア成分をとり出し、それをＦＭ検波器（例
えば位相同期ループの利用）で検波して基準中間周波数
からのずれに対応した直流電圧をとり出し、これを制御
信号として局部発振回路のローカル周波数を制御する。
また、ベースバンド信号から制御信号を得る方法として
は、例えばベースバンド信号の演算を用いて搬送波同期
用の制御信号を得るコスタスループが知られているが、
これを利用してやはり中間周波数の基準値よりのずれを
検出する方法がある。
のローカル周波数の自動制御を目的とするもので、その
従来技術の例としては、中間周波数信号から制御信号を
得るものと、ベースバンド信号から制御信号を得るもの
とがある。前者は、パルスで位相変調された中間周波数
信号を、例えば４相変調ならば４逓倍して中間周波数の
４倍のキャリア成分をとり出し、それをＦＭ検波器（例
えば位相同期ループの利用）で検波して基準中間周波数
からのずれに対応した直流電圧をとり出し、これを制御
信号として局部発振回路のローカル周波数を制御する。
また、ベースバンド信号から制御信号を得る方法として
は、例えばベースバンド信号の演算を用いて搬送波同期
用の制御信号を得るコスタスループが知られているが、
これを利用してやはり中間周波数の基準値よりのずれを
検出する方法がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のう
ち、中間周波数帯の処理でローカル周波数の制御信号を
得る方法では、中間周波数帯での逓倍・増幅回路やＦＭ
検波回路が必要である。またベースバンドでのコスタス
ループ等により制御信号を得る方法では、ベースバンド
に於けるアナログ乗算処理などが必要となる。従ってこ
れらの従来回路では、回路が複雑化するとともに、所望
の動作を実現し、それを安定状態に保つには多くの作業
と費用を必要とする。
ち、中間周波数帯の処理でローカル周波数の制御信号を
得る方法では、中間周波数帯での逓倍・増幅回路やＦＭ
検波回路が必要である。またベースバンドでのコスタス
ループ等により制御信号を得る方法では、ベースバンド
に於けるアナログ乗算処理などが必要となる。従ってこ
れらの従来回路では、回路が複雑化するとともに、所望
の動作を実現し、それを安定状態に保つには多くの作業
と費用を必要とする。
【０００５】本発明の目的は、回路構成がより簡単で、
その動作の安定性も容易に確保できる受信機の自動周波
数制御方法とその回路、及びその回路を用いた受信機を
提供するにある。
その動作の安定性も容易に確保できる受信機の自動周波
数制御方法とその回路、及びその回路を用いた受信機を
提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、ディジタル信号で変調されて
送信されてきた高周波信号を中間周波数信号へ変換する
のに用いる局部発振回路の発振周波数を制御するための
自動周波数制御方法であって、前記ディジタル信号に誤
り率を測定するための測定用データを付加して送信し、
受信側では上記測定用データを取り出してその誤り率を
測定し、該測定した誤り率が予め定められた誤り率の域
値をこえたときに、前記局部発振回路の発振周波数をラ
ンダムに変化させ、該変化によって前記測定した誤り率
が前記誤り率の域値以下となるように制御する自動周波
数制御を開示する。
めに、本発明においては、ディジタル信号で変調されて
送信されてきた高周波信号を中間周波数信号へ変換する
のに用いる局部発振回路の発振周波数を制御するための
自動周波数制御方法であって、前記ディジタル信号に誤
り率を測定するための測定用データを付加して送信し、
受信側では上記測定用データを取り出してその誤り率を
測定し、該測定した誤り率が予め定められた誤り率の域
値をこえたときに、前記局部発振回路の発振周波数をラ
ンダムに変化させ、該変化によって前記測定した誤り率
が前記誤り率の域値以下となるように制御する自動周波
数制御を開示する。
【０００７】また、本発明は、ディジタル信号で変調さ
れて送信されてきた高周波信号を中間周波数信号へ変換
するのに用いる局部発振回路の発振周波数を制御するた
めの自動周波数制御方法であって、前記ディジタル信号
に誤り率を測定するための測定用データを付加して送信
し、受信側では上記測定用データをとり出してその誤り
率を測定し、該測定した誤り率が予め定められた誤り率
の域値をこえ、かつ前記高周波信号の受信レベルが予め
定められた受信レベルの域値をこえているときに、前記
局部発振回路の発振周波数をランダムに変化させ、該変
化によって前記測定した誤り率が前記誤り率の域値以下
となるように制御する自動周波数制御方法を開示する。
れて送信されてきた高周波信号を中間周波数信号へ変換
するのに用いる局部発振回路の発振周波数を制御するた
めの自動周波数制御方法であって、前記ディジタル信号
に誤り率を測定するための測定用データを付加して送信
し、受信側では上記測定用データをとり出してその誤り
率を測定し、該測定した誤り率が予め定められた誤り率
の域値をこえ、かつ前記高周波信号の受信レベルが予め
定められた受信レベルの域値をこえているときに、前記
局部発振回路の発振周波数をランダムに変化させ、該変
化によって前記測定した誤り率が前記誤り率の域値以下
となるように制御する自動周波数制御方法を開示する。
【０００８】また、本発明は、誤り率測定のための測定
用データを含むディジタル信号で変調され送信されてき
た高周波信号を中間周波数信号へ変換するのに用いる局
部発振回路の発振周波数を制御するための自動周波数制
御回路であって、前記測定用データを受信復調されたベ
ースバンド信号からとり出してその誤り率を測定するた
めの誤り率測定手段と、該誤り率測定手段を周期的に動
作させるように制御するためのタイミング制御手段と、
前記誤り率測定手段により測定された誤り率が予め定め
られた誤り率の域値をこえたときに起動信号を出力する
ための誤り率判定手段と、前記起動信号が入力されるご
とに所定の長さの疑似ランダムパルス列を出力するため
のパルス発生手段と、該手段から出力された疑似ランダ
ムパルス列をそのパルス列に対応する直流電圧に変換し
て前記局部発振回路の発振周波数の制御端子へ印加する
ためのディジタル／アナログ変換手段と、を備えたこと
を特徴とする自動周波数制御回路を開示する。
用データを含むディジタル信号で変調され送信されてき
た高周波信号を中間周波数信号へ変換するのに用いる局
部発振回路の発振周波数を制御するための自動周波数制
御回路であって、前記測定用データを受信復調されたベ
ースバンド信号からとり出してその誤り率を測定するた
めの誤り率測定手段と、該誤り率測定手段を周期的に動
作させるように制御するためのタイミング制御手段と、
前記誤り率測定手段により測定された誤り率が予め定め
られた誤り率の域値をこえたときに起動信号を出力する
ための誤り率判定手段と、前記起動信号が入力されるご
とに所定の長さの疑似ランダムパルス列を出力するため
のパルス発生手段と、該手段から出力された疑似ランダ
ムパルス列をそのパルス列に対応する直流電圧に変換し
て前記局部発振回路の発振周波数の制御端子へ印加する
ためのディジタル／アナログ変換手段と、を備えたこと
を特徴とする自動周波数制御回路を開示する。
【０００９】また、本発明は、前記高周波信号の受信レ
ベルが予め定められた受信レベルの域値をこえたとき、
かつそのときのみ開信号を出力するための受信レベル判
定手段と、前記誤り率判定手段から出力された前記起動
信号を、前記受信レベル判定手段から前記開信号が出力
されているときのみ前記パルス発生手段へ印加するよう
に制御するためのゲート手段と、を付加したことを特徴
とする自動周波数制御回路を開示する。
ベルが予め定められた受信レベルの域値をこえたとき、
かつそのときのみ開信号を出力するための受信レベル判
定手段と、前記誤り率判定手段から出力された前記起動
信号を、前記受信レベル判定手段から前記開信号が出力
されているときのみ前記パルス発生手段へ印加するよう
に制御するためのゲート手段と、を付加したことを特徴
とする自動周波数制御回路を開示する。
【００１０】さらに、本発明は、前記した自動周波数制
御回路を備えた受信機を開示する。
御回路を備えた受信機を開示する。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
をする。図１は、本発明になる自動周波数制御回路の構
成例を示すブロック図で、その制御電圧ｖにより出力す
るローカル周波数ｆLが可変な局部発振回路１（ＶＣ
Ｏ）を制御するための回路である。
をする。図１は、本発明になる自動周波数制御回路の構
成例を示すブロック図で、その制御電圧ｖにより出力す
るローカル周波数ｆLが可変な局部発振回路１（ＶＣ
Ｏ）を制御するための回路である。
【００１２】高周波の位相変調された受信入力は、上記
の局部発振回路１からのローカルキャリアにより周波数
変換器２で中間周波数信号ＳＩＦへ変換される。この中
間周波数信号ＳＩＦは、フィルタ３、中間周波増幅器４
を介して復調器５へ入力され、ここで搬送波再生回路６
からのキャリアにより同期検波されてベースバンドの検
波出力ＳＢとして出力される。
の局部発振回路１からのローカルキャリアにより周波数
変換器２で中間周波数信号ＳＩＦへ変換される。この中
間周波数信号ＳＩＦは、フィルタ３、中間周波増幅器４
を介して復調器５へ入力され、ここで搬送波再生回路６
からのキャリアにより同期検波されてベースバンドの検
波出力ＳＢとして出力される。
【００１３】以上は通常の受信・復調系であるが、本実
施の形態では、局部発振回路１の制御信号を得るため
に、誤り率（ＢＥＲ）測定回路７、誤り率判定回路８を
備え、この出力によって疑似ランダム信号発生器（ＰＮ
−ＧＥＮ）１２を制御して局部発振回路１の発振周波数
制御を行うように構成されている。
施の形態では、局部発振回路１の制御信号を得るため
に、誤り率（ＢＥＲ）測定回路７、誤り率判定回路８を
備え、この出力によって疑似ランダム信号発生器（ＰＮ
−ＧＥＮ）１２を制御して局部発振回路１の発振周波数
制御を行うように構成されている。
【００１４】上記の構成に於て、誤り率測定回路７は受
信した検波出力ＳＢから、タイミング制御回路９からの
タイミング信号が入力された時点ごとにそのビット誤り
率を測定する。ビット誤り率の測定方法の例としては、
一般にディジタル通信の伝送フレームを識別するために
用いられるフレーム同期信号に、誤り率測定用の即知の
ビット列の測定用データを付加しておいて送信し、これ
を誤り率測定回路でとり出してその誤り率を測定する方
法がある。また、電話等の複数のチャネルにより時分割
多重されたディジタル信号の場合は、上記のフレーム同
期信号として時分割多重のためのフレーム同期信号の後
に、上記の測定用データを付加する方法もある。また、
この時分割多重の場合には、１つのチャネルを用いて上
記の測定用データを常時送信し、その誤り率を測定する
方法もあり、さらにこの測定用チャネルで送る測定用デ
ータとフレーム同期信号に付加する測定用データの双方
を用いて誤り率の測定を行うこともできる。なお、上記
の測定用データをとり出すタイミングは、検波出力ＳＢ
を処理するための多重分離回路や復号回路等（図示省
略）から容易に得ることができる。
信した検波出力ＳＢから、タイミング制御回路９からの
タイミング信号が入力された時点ごとにそのビット誤り
率を測定する。ビット誤り率の測定方法の例としては、
一般にディジタル通信の伝送フレームを識別するために
用いられるフレーム同期信号に、誤り率測定用の即知の
ビット列の測定用データを付加しておいて送信し、これ
を誤り率測定回路でとり出してその誤り率を測定する方
法がある。また、電話等の複数のチャネルにより時分割
多重されたディジタル信号の場合は、上記のフレーム同
期信号として時分割多重のためのフレーム同期信号の後
に、上記の測定用データを付加する方法もある。また、
この時分割多重の場合には、１つのチャネルを用いて上
記の測定用データを常時送信し、その誤り率を測定する
方法もあり、さらにこの測定用チャネルで送る測定用デ
ータとフレーム同期信号に付加する測定用データの双方
を用いて誤り率の測定を行うこともできる。なお、上記
の測定用データをとり出すタイミングは、検波出力ＳＢ
を処理するための多重分離回路や復号回路等（図示省
略）から容易に得ることができる。
【００１５】誤り率判定回路８は、誤り率測定回路７に
より測定された誤り率が、予め設定された域値をこえて
いるか否かを調べ、こえているときは信号ＢＥＲ−ＡＬ
Ｍを出力する。一方、受信レベル判定回路１０は、中間
周波増幅器４の、自動利得制御のために検出された受信
レベル信号をとり出し、そのレベルが予め設定された受
信レベルの域値以上か否かを判定する。そしてこの受信
レベルが受信レベル域値以上であるときだけゲート１１
を開とし、誤り率判定回路８からの信号ＢＥＲ−ＡＬＭ
を通過可能とする。
より測定された誤り率が、予め設定された域値をこえて
いるか否かを調べ、こえているときは信号ＢＥＲ−ＡＬ
Ｍを出力する。一方、受信レベル判定回路１０は、中間
周波増幅器４の、自動利得制御のために検出された受信
レベル信号をとり出し、そのレベルが予め設定された受
信レベルの域値以上か否かを判定する。そしてこの受信
レベルが受信レベル域値以上であるときだけゲート１１
を開とし、誤り率判定回路８からの信号ＢＥＲ−ＡＬＭ
を通過可能とする。
【００１６】従って、誤り率判定回路８から信号ＢＥＲ
−ＡＬＭが出力され、これがゲート１１を通過して疑似
ランダム信号発生器１２に印加されるときは、高周波の
受信レベルがその域値以上であるにも拘らず、誤り率が
誤り率の域値をこえていることを意味し、この誤り率の
増大は局部発振回路の周波数が所定値からずれているた
めと判断される。そしてこのとき疑似ランダム信号発生
器１２は、一定時間パルス列を出力し、これがディジタ
ル／アナログ変換器（ＤＡＣ）１３により直流電圧ｖに
変換され、この電圧ｖにより局部発振回路１の周波数が
変動する。これによって誤り率が変化するから、これが
制御回路９の次のタイミングパルスの時点でもその域値
以上であると同様にして信号ＢＥＲ−ＡＬＭが疑似ラン
ダム信号発生器へ印加され、再び局部発振回路１の周波
数が変動する。疑似ランダム信号発生器１２は、起動さ
れるごとに異なるパルス列をランダムに発生するから、
ディジタル／アナログ変換器１３出力の電圧ｖもランダ
ムに変化するので、上記のようなサイクルを繰り返して
いる内に局部発振回路１の出力周波数が正常値となり、
誤り率測定回路７の測定した誤り率も低下するときがあ
る。このとき疑似ランダム信号発生器１２は起動されな
くなり、局部発振回路１もその正常な周波数で発振を続
ける。
−ＡＬＭが出力され、これがゲート１１を通過して疑似
ランダム信号発生器１２に印加されるときは、高周波の
受信レベルがその域値以上であるにも拘らず、誤り率が
誤り率の域値をこえていることを意味し、この誤り率の
増大は局部発振回路の周波数が所定値からずれているた
めと判断される。そしてこのとき疑似ランダム信号発生
器１２は、一定時間パルス列を出力し、これがディジタ
ル／アナログ変換器（ＤＡＣ）１３により直流電圧ｖに
変換され、この電圧ｖにより局部発振回路１の周波数が
変動する。これによって誤り率が変化するから、これが
制御回路９の次のタイミングパルスの時点でもその域値
以上であると同様にして信号ＢＥＲ−ＡＬＭが疑似ラン
ダム信号発生器へ印加され、再び局部発振回路１の周波
数が変動する。疑似ランダム信号発生器１２は、起動さ
れるごとに異なるパルス列をランダムに発生するから、
ディジタル／アナログ変換器１３出力の電圧ｖもランダ
ムに変化するので、上記のようなサイクルを繰り返して
いる内に局部発振回路１の出力周波数が正常値となり、
誤り率測定回路７の測定した誤り率も低下するときがあ
る。このとき疑似ランダム信号発生器１２は起動されな
くなり、局部発振回路１もその正常な周波数で発振を続
ける。
【００１７】なお、上記の疑似ランダム信号発生器１２
としては、例えば９〜１０段程度のＭ系列パルス発生器
を用い、かつ１回起動されるごとに少なくともその１周
期以上のパルス列を出力して、十分にその出力がランダ
ムとみなせるようにしておく。
としては、例えば９〜１０段程度のＭ系列パルス発生器
を用い、かつ１回起動されるごとに少なくともその１周
期以上のパルス列を出力して、十分にその出力がランダ
ムとみなせるようにしておく。
【００１８】上記の構成によると、誤り率測定回路７、
その判定回路８、タイミング制御回路９、ゲート１１、
疑似ランダム信号発生器１２等、本発明のために付加し
た回路は殆どがディジタル回路であり、小型かつ安価な
もので、かつその動作も安定している。従って、中間周
波数信号は、より確実にその所定の周波数に維持される
から、搬送波再生回路の受信周波数変動に対する引き込
み範囲も広くとれ、良好な通信状態を維持することがで
きる。また、誤り率測定のための測定用データの検出
は、本来の信号処理系を利用すれば容易に行えるので、
装置全体としても小型・安価・かつ安定という特徴は変
わらない。
その判定回路８、タイミング制御回路９、ゲート１１、
疑似ランダム信号発生器１２等、本発明のために付加し
た回路は殆どがディジタル回路であり、小型かつ安価な
もので、かつその動作も安定している。従って、中間周
波数信号は、より確実にその所定の周波数に維持される
から、搬送波再生回路の受信周波数変動に対する引き込
み範囲も広くとれ、良好な通信状態を維持することがで
きる。また、誤り率測定のための測定用データの検出
は、本来の信号処理系を利用すれば容易に行えるので、
装置全体としても小型・安価・かつ安定という特徴は変
わらない。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、小型かつ安価で、安定
に動作する自動周波数制御回路を実現でき、受信機を常
に良好な状態で使用できるという効果がある。
に動作する自動周波数制御回路を実現でき、受信機を常
に良好な状態で使用できるという効果がある。
【図１】本発明になる自動周波数制御回路の構成例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
１ 局部発振回路 ２ 周波数変換器 ４ 中間周波増幅器 ５ 復調器 ６ 搬送波再生回路 ７ 誤り率測定回路 ８ 誤り率判定回路 ９ タイミング制御回路 １０ 受信レベル判定回路 １１ ゲート １２ 疑似ランダム信号発生器 １３ ディジタル／アナログ変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 茂春 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内
Claims (7)
- 【請求項１】 ディジタル信号で変調されて送信されて
きた高周波信号を中間周波数信号へ変換するのに用いる
局部発振回路の発振周波数を制御するための自動周波数
制御方法であって、 前記ディジタル信号に誤り率を測定するための測定用デ
ータを付加して送信し、受信側では上記測定用データを
とり出してその誤り率を測定し、該測定した誤り率が予
め定められた誤り率の域値をこえたときに、前記局部発
振回路の発振周波数をランダムに変化させ、該変化によ
って前記測定した誤り率が前記誤り率の域値以下となる
ように制御する自動周波数制御方法。 - 【請求項２】 ディジタル信号で変調されて送信されて
きた高周波信号を中間周波数信号へ変換するのに用いる
局部発振回路の発振周波数を制御するための自動周波数
制御方法であって、 前記ディジタル信号に誤り率を測定するための測定用デ
ータを付加して送信し、受信側では上記測定用データを
とり出してその誤り率を測定し、該測定した誤り率が予
め定められた誤り率の域値をこえ、かつ前記高周波信号
の受信レベルが予め定められた受信レベルの域値をこえ
ているときに、前記局部発振回路の発振周波数をランダ
ムに変化させ、該変化によって前記測定した誤り率が前
記誤り率の域値以下となるように制御する自動周波数制
御方法。 - 【請求項３】 前記測定用データは、ディジタル信号伝
送のためのフレーム同期信号に付加して送信することを
特徴とする請求項１または２記載の自動周波数制御方
法。 - 【請求項４】 送信されるディジタル信号が複数チャネ
ルのディジタル信号を時分割多重化したものであるとき
に、前記測定用データを前記複数チャネルの１つを用い
て送信することを特徴とする請求項１または２記載の自
動周波数制御方法。 - 【請求項５】 誤り率測定のための測定用データを含む
ディジタル信号で変調され送信されてきた高周波信号を
中間周波数信号へ変換するのに用いる局部発振回路の発
振周波数を制御するための自動周波数制御回路であっ
て、 前記測定用データを受信復調されたベースバンド信号か
らとり出してその誤り率を測定するための誤り率測定手
段と、 該誤り率測定手段を周期的に動作させるように制御する
ためのタイミング制御手段と、 前記誤り率測定手段により測定された誤り率が予め定め
られた誤り率の域値をこえたときに起動信号を出力する
ための誤り率判定手段と、 前記起動信号が入力されるごとに所定の長さの疑似ラン
ダムパルス列を出力するためのパルス発生手段と、 該手段から出力された疑似ランダムパルス列をそのパル
ス列に対応する直流電圧に変換して前記局部発振回路の
発振周波数の制御端子へ印加するためのディジタル／ア
ナログ変換手段と、 を備えたことを特徴とする自動周波数制御回路。 - 【請求項６】 前記高周波信号の受信レベルが予め定め
られた受信レベルの域値をこえたとき、かつそのときの
み開信号を出力するための受信レベル判定手段と、前記
誤り率判定手段から出力された前記起動信号を、前記受
信レベル判定手段から前記開信号が出力されているとき
のみ前記パルス発生手段へ印加するように制御するため
のゲート手段と、 を付加したことを特徴とする請求項５記載の自動周波数
制御回路。 - 【請求項７】 請求項５または６記載の自動周波数制御
回路を備えた受信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14433596A JPH09326837A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 自動周波数制御方法とその回路、受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14433596A JPH09326837A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 自動周波数制御方法とその回路、受信機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09326837A true JPH09326837A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15359726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14433596A Pending JPH09326837A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 自動周波数制御方法とその回路、受信機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09326837A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6253051B1 (en) | 1999-01-18 | 2001-06-26 | Nec Corporation | Wet-type image forming apparatus and method |
| WO2001041424A3 (en) * | 1999-12-01 | 2001-12-13 | Koninkl Philips Electronics Nv | Tuner alignment |
| FR2857199A1 (fr) * | 2003-07-01 | 2005-01-07 | Thomson Licensing Sa | Procede de demodulation dans une stb |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP14433596A patent/JPH09326837A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6253051B1 (en) | 1999-01-18 | 2001-06-26 | Nec Corporation | Wet-type image forming apparatus and method |
| WO2001041424A3 (en) * | 1999-12-01 | 2001-12-13 | Koninkl Philips Electronics Nv | Tuner alignment |
| CN100382588C (zh) * | 1999-12-01 | 2008-04-16 | Nxp股份有限公司 | 调谐器的调谐方法及利用该方法的接收机 |
| FR2857199A1 (fr) * | 2003-07-01 | 2005-01-07 | Thomson Licensing Sa | Procede de demodulation dans une stb |
| WO2005004486A1 (en) * | 2003-07-01 | 2005-01-13 | Thomson Licensing | Method of demodulation in an stb |
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