JPH09326210A - 電力ケーブル用半導電性クッションテープ - Google Patents

電力ケーブル用半導電性クッションテープ

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JPH09326210A
JPH09326210A JP16525996A JP16525996A JPH09326210A JP H09326210 A JPH09326210 A JP H09326210A JP 16525996 A JP16525996 A JP 16525996A JP 16525996 A JP16525996 A JP 16525996A JP H09326210 A JPH09326210 A JP H09326210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
cushion tape
power cable
tape
weft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16525996A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
博 渡辺
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Rubber Ltd filed Critical Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な厚さ方向のクッション性、巾方向の伸
び、長さ方向の耐張力性を有する電力ケーブル用半導電
性クッションテープを提供することを目的とする。 【解決手段】 基布61の少なくとも一方の面に半導電
体層62を設けた電力ケーブル用半導電性クッションテ
ープにおいて、前記基布61として経糸としてマルチフ
ィラメント糸を使用し、緯糸としてウーリー加工糸を使
用して織った織布を使用したことを特徴とする。 【効果】緯糸として嵩高で、伸びの良好なウーリー加工
糸を使用し、一方経糸としてマルチフィラメント糸を使
用した基布を用いているため、クッション性、伸びが良
好で、かつ耐張力性の良好な電力ケーブル用半導電性ク
ッションテープとすることができるという利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力ケーブル用半導電性
クッションテープ、さらに詳細にはクッション性、伸
び、耐張力性が良好な電力ケーブル用半導電性クッショ
ンテープに関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】電力ケーブルは、図2に示すよ
うに中央の導体1に導電性のある内部導電テープ2を捲
回し、さらに内部半導電体層3を設けるとともに、その
外側に絶縁材4を配設し、さらに外部半導電体層5、半
導電性クッションテープ6を捲回してある。そして電界
を遮蔽するためワイヤーシールドテープ又はワイヤーシ
ールド線7が設けられ、さらにワイヤーシールド押さえ
テープ8の外側に隙間10を介してシース11が設けら
れた構造になっている。
【0003】従来、前記半導電性クッションテープ6
は、前記絶縁材4が通電−停電のヒートサイクルの変化
あるいは温度の変化によって熱膨張−収縮するのを緩和
する作用を営むものである。すなわち温度変化による熱
膨張−収縮が生じると、シース11と押さえテープ8と
の間の隙間10が埋まってしまったり、外部半導電体層
5と電力ケーブル用半導電性クッションテープ6との間
に隙間ができて、接触が絶たれたりする恐れがある。
【0004】このような事態を防止するために半導電性
クッションテープ6に厚さ方向に弾性を持たせて前記絶
縁材4の膨張−収縮を吸収させて、一定の径を保持する
ようにしている。
【0005】上述のような半導電性クッションテープ6
は、一般に強度を保持するための基布61に半導電体層
62を浸漬、糊引きあるいはカレンダーによって設けた
構造をしている。この場合、前記半導電性クッションテ
ープ6としては、前述のような厚さ方向におけるクッシ
ョン性(弾性)とともに、テープの密着性が要求される
ことから巾方向の伸び、さらにテープを捲回するために
十分な強度を要求されることから長さ方向の強度(耐張
力性)が十分であることが必要である。
【0006】本発明は上述の点に鑑みなされたものであ
り、良好な厚さ方向のクッション性、巾方向の伸び、長
さ方向の耐張力性を有する電力ケーブル用半導電性クッ
ションテープを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため、本発明による電力ケーブル用半導電性クッション
テープは、基布の少なくとも一方の面に半導電体層を設
けた電力ケーブル用半導電性クッションテープにおい
て、前記基布として経糸としてマルチフィラメント糸を
使用し、緯糸としてウーリー加工糸を使用して織った織
布を使用したことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、緯糸としてウーリー加工
糸、経糸としてマルチフィラメント糸を使用した織物を
基布として使用しているため、前記厚さ方向のクッショ
ン性は主として嵩高のウーリー加工糸が、耐張力性はマ
ルチフィラメント糸が受け持つことになり、耐張力性を
低下せしめることなく、クッション性を向上させること
ができるという利点がある。また巾方向の伸びは前記ウ
ーリー加工糸がその嵩高な特性より良好に伸長すること
より確保される。
【0009】ウーリー加工糸は周知のように撚りをかけ
て解放することによりちじれさせて嵩高にした糸である
が、本発明による基布はこのような加工糸を緯糸として
用いる。一方、経糸としては通常のマルチフィラメント
糸を使用している。この基布の織り方は本発明において
基本的に限定されるものではなく、たとえば平織り、綾
織などを使用することができる。しかしながらクッショ
ンテープは螺旋状にケーブルに捲回することから、ま
た、ウーリー加工糸を緯糸として多く使用して厚さ方向
のクッション性、横方向の伸びを良好にするために綾織
であるのが好ましい。
【0010】このようなウーリー加工糸の嵩高さは、好
ましくは100g/m2以上であるのがよい。70g/
2未満であると、十分な厚さ方向のクッション性、横
方向(巾方向)の伸びが得られない可能性がある。
【0011】このようなウーリー加工糸の太さは、好ま
しくは70〜250デニールであるのがよい。50デニ
ール未満であると、クッション性、伸びが良好にならな
い恐れがあり、一方、250デニールより太いと、織布
を織るのが困難になるとともに、打ち込み本数が少なく
なり、十分なクッション性および伸びが確保できない恐
れがある。
【0012】このようなウーリー加工糸としては、たと
えばナイロン(商標名)糸、ポリエステル糸などを使用
することができる。
【0013】一方、このウーリー加工糸と組み合わされ
る経糸は、通常のマルチフィラメント糸を使用する。こ
のようなフィラメント糸の本数を撚糸することによって
えられるマルチフィラメント糸の太さは、一般に70〜
250デニールであり、本発明において良好な太さとな
る。
【0014】前述のような緯糸、経糸を使用して織られ
る織布の打ち込み本数は、緯糸70〜300本/インチ
であるのがよい。70本/インチ未満であると、クッシ
ョン性および伸びが不足する恐れがあり、一方、300
本/インチを越えると、織布の製造コストが高くなる。
【0015】また経糸の打ち込み本数は70〜200本
/インチであるのがよい。70本/インチ未満である
と、耐張力性が不足する恐れがあり、一方200本/イ
ンチを越えると、耐張力は比例して太くなるが、ケーブ
ルに必要な特性(ケーブル巻や製品強度)に対し過剰と
なる。
【0016】このような経糸としては、たとえばナイロ
ン(商標名)糸、ポリエステル糸などを使用することが
できる。
【0017】上述のような基布は好ましくは0.4〜
1.5mmの厚さであるのがよい。0.4mm未満であ
ると、クッション性、伸び、耐張力性が不足する恐れが
あり、一方、1.5mmを越えると、ケーブルに捲回す
る作業性が困難になり、しわが入りやすくなり、好まし
くない。
【0018】このような基布に設けられる半導電体層
は、本発明において基本的に限定されるものではなく、
従来の半導電体層を良好に使用できる。
【0019】
【実施例】嵩高さ150g/m2、太さ210デニール
のウーリー加工糸の緯糸(ナイロン糸)と太さ210デ
ニールのマルチフィラメント糸(ナイロン糸)の経糸を
使用して、それぞれ、打ち込み本数100本/インチ、
80本/インチの綾織の厚さ1.0mmの基布を作成し
た。このような基布に、総厚さ1.1mmの半導電性体
層を形成し、電力ケーブル用半導電性クッションテープ
を製造した。
【0020】上述のような電力ケーブル用半導電性クッ
ションテープの圧縮応力(クッション性)は、40kg
f/cm2、また圧縮回復率60%であり、引張強度1
40kgf/5cm、巾方向の伸びは120%、長さ方
向の耐張力性は210kgf/5cm、伸び16%であ
った。一般のフィラメント糸又はスパン系からなる基布
を使用した電力ケーブル用半導電性クッションテープの
圧縮応力は50kgf/cm2〜150kgf/cm2
あり、圧縮回復率30〜50%である。上述のように本
発明による電力ケーブル用半導電性クッションテープは
良好な圧縮応力および伸びを示し、一方耐張力性は変化
せず、良好な性能の電力ケーブル用半導電性クッション
テープとなることがわかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明による電力ケ
ーブル用半導電性クッションテープによれば、緯糸とし
て嵩高で、伸びの良好なウーリー加工糸を使用し、一方
経糸としてマルチフィラメント糸を使用した基布を用い
ているため、クッション性、伸びが良好で、かつ耐張力
性の良好な電力ケーブル用半導電性クッションテープと
することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導電性テープの断面図。
【図2】電力ケーブルの断面図。
【符号の説明】
6 半導電性クッションテープ 61 基布 62 半導電体層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布の少なくとも一方の面に半導電体層
    を設けた電力ケーブル用半導電性クッションテープにお
    いて、前記基布として経糸としてマルチフィラメント糸
    を使用し、緯糸としてウーリー加工糸を使用して織った
    織布を使用したことを特徴とする電力ケーブル用半導電
    性クッションテープ。
  2. 【請求項2】 前記緯糸の嵩高さは70〜160g/m
    2、太さは70〜250デニールであることを特徴とす
    る請求項1記載の電力ケーブル用半導電性クッションテ
    ープ。
  3. 【請求項3】 前記経糸の嵩高さは40〜100g/m
    2、太さは70〜250デニールであることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の電力ケーブル用半導電性クッシ
    ョンテープ。
  4. 【請求項4】 前記基布は綾織であることを特徴とする
    請求項1から3記載のいずれかの電力ケーブル用半導電
    性クッションテープ。
  5. 【請求項5】 前記基布の打ち込み本数は、緯糸70〜
    300本/インチ、経糸70〜200本/インチである
    ことを特徴とする請求項1から4記載のいずれかの電力
    ケーブル用半導電性クッションテープ。
  6. 【請求項6】 前記基布の厚さは0.4〜1.5mmで
    あることを特徴とする請求項1から5記載の電力ケーブ
    ル用半導電性クッションテープ。
JP16525996A 1996-06-05 1996-06-05 電力ケーブル用半導電性クッションテープ Withdrawn JPH09326210A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160148717A1 (en) * 2014-11-20 2016-05-26 Hitachi Metals, Ltd. Semiconductive resin composition and power transmission cable using same
CN109023964A (zh) * 2018-06-21 2018-12-18 无锡腾华电缆材料科技有限公司 半导电阻水绑扎带生产工艺

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