JPH09326090A - 火災検出装置 - Google Patents

火災検出装置

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JPH09326090A
JPH09326090A JP8141432A JP14143296A JPH09326090A JP H09326090 A JPH09326090 A JP H09326090A JP 8141432 A JP8141432 A JP 8141432A JP 14143296 A JP14143296 A JP 14143296A JP H09326090 A JPH09326090 A JP H09326090A
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fire
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memory
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Takatoshi Yamagishi
貴俊 山岸
Misaki Kishimoto
美咲 岸本
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B17/00Fire alarms; Alarms responsive to explosion
    • G08B17/12Actuation by presence of radiation or particles, e.g. of infrared radiation or of ions
    • G08B17/125Actuation by presence of radiation or particles, e.g. of infrared radiation or of ions by using a video camera to detect fire or smoke

Abstract

(57)【要約】 【課題】監視カメラの画像から人工光源などを省いて、
火災(炎)領域だけを抽出できるようにすること。また
メモリ容量が少なく、処理の早い火災検出装置を提供す
ること。 【構成】監視領域を撮影し、RGB信号を出力する撮影
手段と、撮影手段により撮影された画像を格納するため
の画像メモリとを備え、画像メモリに格納された画像を
処理することにより火災を検出する火災検出装置におい
て、所定の明るさを有する領域から、火災と人工光源を
区別できるように設定された所定値を記憶した記憶手段
と、画像メモリに格納された画像から、R成分とG成分
が共に所定値を越える領域を抽出する火災領域抽出手段
とを備え、火災領域抽出手段は、R成分とG成分を画素
毎に比較して小さい値の成分を出力する最小値演算部
と、最小値演算部の出力信号が所定値を越える領域を火
災領域として抽出する火災領域抽出部とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理を使用した
火災検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】監視領域に監視カメラを設置し、そのカ
メラによって撮影された画像を画像処理装置を利用して
火災を検出する方法には例えば次のようなものがある。
まず画像処理装置に通常時の監視領域を撮影した画像を
記憶させておき、監視カメラによって撮影された画像
を、その通常時に撮影された画像と差分処理すること
で、通常時と異なる領域、つまり変化のあった領域のみ
をとらえる。次にその変化領域が所定の明度を有するも
のであればその領域を火災領域としてとらえるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の方法では、
差分処理用の背景画像といわれる画像を記憶しておく必
要があるが、通常背景画像は明るさの変化などを考慮し
て時刻単位で画像を格納しておく必要があるため1枚で
はなく、画像処理装置としてメモリの容量の負担が大き
くなってしまう。また明度だけで火災か否かの判断を行
うと、監視領域内に車両が入ってきた場合、車両のヘッ
ドランプ等のランプ類も火災領域として認識してしまい
誤報を起こす。そこで本発明は、メモリの負担が少な
く、光源により誤報を起こさない火災検出装置を得るこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる火災検出
装置は、監視領域を撮影し、R、G、Bのカラー成分信
号でなるカラー画像信号を出力する撮影手段と、該撮影
手段により撮影された画像を格納するための画像メモリ
とを備え、該画像メモリに格納された画像を処理するこ
とにより火災を検出する火災検出装置において、所定の
明るさを有する領域から、火災と人工光源を区別できる
ように設定された所定値を記憶した記憶手段と、前記画
像メモリに格納された画像から、前記カラー成分信号の
うちR成分とG成分が共に前記所定値を越える領域を抽
出する火災領域抽出手段とを備え、前記火災領域抽出手
段は、前記カラー成分信号のうちR成分とG成分を画素
毎に比較して小さい値の成分を出力する最小値演算部
と、前記最小値演算部の出力信号が前記所定値を越える
領域を火災領域として抽出する火災領域抽出部とからな
ることを特徴とするのである。
【0005】また監視領域を撮影する撮影手段と、撮影
手段により撮影された画像を格納するための画像メモリ
とを備え、該画像メモリに格納された画像を処理するこ
とにより火災を検出する火災検出装置において、前記画
像から火災領域を抽出する火災領域抽出手段と、前記火
災領域を外接矩形で囲み、該外接矩形の高さと幅の比を
求める外接矩形作成手段と、所定時間に渡って、前記外
接矩形の高さと幅の比の変化量を演算する火災特徴量演
算手段と、前記変化量と所定値を比較し、火災か否かを
判断する火災判定手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施形態1 以下、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は本発
明を示すブロック図で、1は撮影手段としての監視カメ
ラであり、例えばCCDカメラなどが使用され、所定の
サンプリング周期で監視領域を撮影するものである。監
視カメラ1は例えばNTSC方式に従ったR(赤)、G
(緑)、B(青)のカラー成分信号でなるカラー画像信
号を出力するものである。この監視カメラ1は例えば監
視領域としてのトンネル内に監視区域全体を見渡せる位
置に設置され、トンネル内で発生する火災を監視し、撮
影した画像内に火災の領域があるか否かは後述する画像
処理部で検出する。
【0007】図2は、監視カメラ1により撮影された画
像を示す図面で、この図からもわかるように監視カメラ
1は車両Cが走り去って行く方向を映すように、例えば
トンネル内の側壁上部に設置されている。これは、車両
Cのヘッドライトが監視カメラ1に入射するのを防止す
るためで、このように設置することで画像処理する際に
ヘッドランプが火災領域として捕らえられることがなく
なる。
【0008】2はアナログデジタル変換器で、監視カメ
ラ1から得られたカラー画像、即ちRGB信号のそれぞ
れを画素単位で多階調のデジタル信号に変換するもので
ある。3はデジタル化された映像信号を記憶する画像メ
モリで、R成分フレームメモリ3R、G成分フレームメ
モリ3G、B成分フレームメモリ3Bからなり、監視カ
メラ1で撮影された画像の1画面分を格納するものであ
る。画像メモリ3R、3G、3Bは複数の画像を格納で
きるように複数個で構成され、一番古い画像を削除しな
がら、順次新しい画像を更新格納していく。
【0009】4は最小値演算部(最小値フィルタとも呼
ばれる)で、R成分フレームメモリ3RとG成分フレー
ムメモリ3Gに格納されたカラー成分信号のR成分とG
成分を同一画素毎に比較して小さい値の成分(の輝度
値)を出力する。6は最小値演算部の出力信号を所定値
で二値化処理し、所定値を越える領域を火災領域として
抽出する火災領域抽出部である。つまり火災領域を
「1」、画像のそれ以外の部分(所定値未満の部分)を
「0」で表す。この所定値は、所定の明るさを有する領
域から、火災と人工光源を区別できるように設定された
値である。7は火災領域抽出部6によって二値化された
画像を格納するための二値化メモリで、画像メモリ3と
同様に複数個で構成され、画像メモリ3からの最新の画
像を順次格納する。
【0010】11は対応判別手段、12は外接矩形作成
手段、13は火災特徴量演算手段、14は火災判定手段
であり、これらについては後で詳しく説明する。なお最
小値演算部4、火災領域抽出部6が火災領域抽出手段の
一例で、画像から、明るさなどを基に火災と思われる領
域を抽出するものである。また最小値演算部4、火災領
域抽出部6、対応判別手段11、外接矩形作成手段1
2、火災特徴量演算手段13及び火災判定手段14をま
とめて画像を処理する画像処理部8と呼ぶ。この画像処
理部8は、記憶手段としてのROM21や一次記憶手段
としてのRAM22及び演算手段としてのMPU(マイ
クロプロセッサ)23により構成されており、画像処理
部8における各種演算処理などは、ROM21に格納さ
れたプログラムに基づいてMPU23により行われ、こ
の際、演算された値はRAM22に格納される。またR
OM21は二値化処理をする際の所定値などが記憶され
ている。
【0011】次に火災検出の原理を簡単に説明する。
今、監視カメラ1が撮影した画像には、図2に示すよう
に、所定の明るさを有する領域として3つの明度を有す
るもの、車両C、照明用のナトリウム灯N、火災時の炎
Fが映し出されている。なお図中のCTは車両Cのテー
ルランプ(ポジションランプを含む)を示す。表1に車
両CのテールランプCT、ナトリウム灯N、炎Fこれら
3つのカラー成分信号の一例を255階調にて表す。
【0012】
【表1】
【0013】このようにRGB成分であらわすと、炎F
はR成分、G成分の値(輝度値)が共に高く、テールラ
ンプやナトリウム灯などの人工光源は3つの成分のう
ち、R成分のみが大きい値をもつことがわかる。つまり
R成分とG成分が共に大きい領域(画素)を抽出するこ
とで、監視画像から人工光源を省いて火災の領域のみを
抽出することが可能となる。この原理を踏まえて、以下
に本発明の動作について説明する。
【0014】監視カメラ1によって撮影された監視領域
の画像は、カラー画像信号がアナログデジタル変換器2
によってデジタル化された後、画像メモリ3に格納され
る。つまりRGB信号のそれぞれがA/D変換された後
に、R成分フレームメモリ3R、G成分フレームメモリ
3G、B成分フレームメモリ3Bに書き込まれる。画像
メモリ3に格納された画像は画素単位で、全ての画像領
域にわたって、最小値演算部4によって最小値演算がな
されるが、ここでは特に車両Cの上記カラー成分で表せ
られるテールランプCTの領域部分が画像処理される場
合について説明する。
【0015】最小値演算部4が、R成分フレームメモリ
3RとG成分フレームメモリ3Gに格納されたカラー成
分信号のR成分とG成分を同一画素毎に比較して小さい
値の成分を出力する。即ち、テールランプCTの領域は
Rが160、Gが75なので小さい値をもつG成分が出
力される。次にその出力された値を基に火災領域抽出部
6により二値化処理が行われる。ここで二値化を行う閾
値としての所定値が例えば180に設定されていると、
最小値演算部4から出力された値は75であるので、そ
の領域は「0」(黒レベル)とされる。なおナトリウム
灯Nの領域も同様に最小値演算及び火災領域抽出部6に
よる二値化処理が行われると、その領域は「0」とな
る。
【0016】次に火災時の炎Fの場合について説明す
る。炎FもテールランプCTやナトリウム灯Nと同様に
R成分とG成分では、G成分の方が小さいので(R成分
が小さい場合もある)、最小値演算部4からはG成分の
値が出力される。次に火災領域抽出部6により二値化処
理が行われるが、炎FのG成分は210であり、所定値
180よりも大きいので、その領域は「1」になる。な
お明るい領域ほど255階調で表せられる数値は大きく
なるので、車両Cの本体部分などの光を発しない領域
は、最小値演算部4の結果がいかなる場合でも、火災領
域抽出部6の二値化処理の段階で全て「0」になる。図
3は二値化メモリ7に格納された画像処理(最小値演
算、二値化処理)後の画像で、この図からも明らかなよ
うに、画像メモリ3に格納された画像(原画像)から、
火災領域のみを抽出して表示させることが可能となる。
【0017】なお先に火災検出の原理で説明したよう
に、画像メモリ3からR成分とG成分が共に大きい領域
(画素)を抽出することで、火災領域のみを抽出でき
る。つまり最小値演算部4の代わりに、R成分フレーム
メモリ3Rに格納されたカラー成分信号のうちR成分が
所定値を越える領域を抽出するR領域抽出部と、G成分
フレームメモリ3Gに格納されたカラー成分信号のうち
G成分が所定値を越える領域を抽出するG領域抽出部を
設け、R領域抽出部によって抽出された領域と、G領域
抽出部によって抽出された領域の重なりあう領域を火災
領域として抽出する火災領域抽出部を更に設けても画像
メモリ3から火災領域を抽出することができる。この場
合、R領域抽出部、G領域抽出部及び火災領域抽出部が
火災領域抽出手段の一例となる。
【0018】この場合、R成分フレームメモリにおいて
画素単位に所定値、例えば180を越える画素を探す処
理工程、G成分フレームメモリにおいて画素単位に所定
値、例えば180を越える画素を探す処理工程、またそ
れぞれ抽出された画素同士が重なりあう画素を探す処理
工程の3つの処理工程が必要となるが、最小値演算部3
を使用すればR、Gの両成分を比較する処理工程と、所
定値で二値化する処理工程の2つの処理工程ですむの
で、いち早く火災領域を検出することが可能となる。し
かも単純に2つの値を比較して、その結果だけを出力す
るものなので、加算、乗算などの演算をする必要もない
のでMPU23の処理の負担が少なくてすむ。
【0019】なお図2に示す車両Cの後部に後続車両の
ヘッドライトの光が強くあたってる場合には、車両Cの
後ろガラスが鏡面反射を起こし、細い横長の光を放つ領
域が発生する。この領域は、最小値演算及び二値化処理
を行っても、抽出される恐れがある。そこで現画像のエ
ッジ画像を抽出するエッジ処理部を設け、二値化処理後
の二値化画像からこのエッジ画像を差分処理するように
すれば、二値化画像のエッジを削ることができる。つま
り二値化画像の抽出領域は、回りが削られ、一回り小さ
い領域となるので、ある程度の幅(大きさ)を持つ領域
のみが残り、幅の小さい領域は、全て削除されてしま
う。よってガラスの鏡面反射により発生した細長い形状
の領域は、このような処理をすることで領域そのものを
なくすことが可能となる。
【0020】実施形態2 ところで、トンネルの幅が狭く、双方向の車線があり、
監視カメラ方向に向かって走る車両を撮影しなけらばな
らない場合、車両前部に黄色いフォグランプ(又は黄色
のハロゲンランプ)などがあると、これが誤報要因とな
る。つまり本発明の火災検出原理は、R、Gが共に大き
い領域を抽出するもので、これは色にして言い換えると
黄色から白色にわたる色の範囲を抽出するものであるか
ら、車両前部に黄色い発光体があると、それを火災領域
として抽出してしまう恐れがある。
【0021】そこで、この実施形態2では、実施形態1
において抽出された領域の特徴を数値化することで、よ
り精度(認識度)の高い火災検出を行う。つまり最小値
演算と二値化処理という2つの工程により一次的な火災
領域の抽出を行い、外接矩形作成手段12、火災特徴量
演算手段、火災判定手段14により抽出された火災領域
が火災時の炎らしい挙動を示すかどうか、二次的な火災
検出を行って、その領域が実火災であるのかどうかを判
定する。
【0022】図1において、11は対応判別手段で、監
視カメラ1により周期的に撮影された画像に火災領域が
連続してある場合、つまり二値化メモリ7に火災領域が
連続して格納される場合に、ある時間の前後にわたる火
災領域同士の対応関係、即ち同じ炎により抽出された領
域なのかどうかを判別するもので、言い換えると監視領
域内に所定時間に渡って火災領域があるかどうかを判別
するものである。
【0023】12は外接矩形作成手段で、二値化メモリ
7に格納された火災領域を外接する最小の矩形で囲み、
矩形の対角(例えば左上、右下)の隅の画素の座標(フ
ィレ値)から矩形の高さdyと矩形の幅dx(フィレ
径)を演算して、その高さと幅の比{dx/dy}の値
を求めてRAM22に格納する(図3参照)。13は火
災特徴量演算手段、14は火災判定手段で、二値化メモ
リ7に格納された火災領域がある時間内にわたって存在
し、対応判別手段11により連続して例えば7回程度、
火災領域の対応関係がとれた場合、つまりその領域が同
じ炎(又は光源)によって抽出されているものと判断さ
れた場合、その火災領域が本当の火災領域であるかどう
かの判定を行うものである。具体的には火災特徴量演算
手段13は、外接矩形作成手段12により演算され、R
AM22に格納された7個の{dx/dy}から、最大
値と最小値を選び次式に示す火災特徴量を演算する。ま
た火災判定手段は15は、演算された火災特徴量の値と
所定値(1.3〜1.5)の大小関係を調べ、火災特徴
量の値の方が大きい場合に火災であると判定し、図示し
ない表示部や音響部から火災の発生を警報するものであ
る。
【0024】 火災特徴量=max{dx/dy}/min{dx/dy}……式1 監視領域内で火災が発生すると、実施形態1に記載のよ
うに二値化メモリ7に火災領域が抽出される。この時、
時間的に連続して二値化メモリ7に火災領域が格納され
ると、対応判別手段11が火災領域同士の対応関係をと
る。この対応関係をとる方法は、いくつか有り、例えば
二値化メモリ7に格納された、撮影時間(周期)の連続
する火災領域を重ねあわせ、その重なり具合が所定値以
上の場合に対応有りと判断する方法。また撮影時間(周
期)の連続する火災領域の一方の重心座標が他方の火災
領域内に入っていれば対応有りと判断する方法などが有
り、これらは監視対象物が炎のように全体的な移動量の
少ないものの場合に有効で、車両のランプ類が火災領域
抽出手段により一次的に火災領域として抽出されてしま
っても、車両の移動量は大きいので、領域同士の対応関
係がとられることはない。また二値化メモリ7に格納さ
れた火災領域は、外接矩形作成手段12により外接する
最小の矩形で囲まれ、矩形の高さと幅の比{dx/d
y}の値が演算され、その値はRAM22に一時的に格
納される。
【0025】監視カメラ1により撮影される画像に所定
の明るさをもつ領域が、所定時間に渡ってあり、二値化
メモリ7に格納された火災領域が連続して、例えば7回
程度対応関係があるものと対応判別手段11が判断する
時、火災特徴量演算手段13が式1を用いてRAM22
に格納された{dx/dy}の7回分のデータから{d
x/dy}の最大値と最小値の比(火災特徴量)を演算
する。二値化メモリ7に格納された火災領域が本当の火
災である場合、時間の経過に伴いその領域は変化してい
くはずである。また火災が進展しなくても、炎は激しい
高さ方向の変化をもつ。このためある時間内にわたって
何回か{dx/dy}の値を演算すると、それらの値は
大きくばらつき、最大値と最小値の比をとると、概ね
1.4程度を越える。一方、火災領域がヘッドライトな
どの光源である場合、車両が移動して撮影される位置が
例え異なっても、形状は変化しないから{dx/dy}
の値は、ある時間内にわたって、一定であり、式1のよ
うに最大値と最小値の比をとっても、その値はかぎりな
く1に近く、所定値1.3を越すことはない。火災判定
手段14はこの火災特徴量が所定値よりも大きい場合に
は、火災領域は本当の火災であると判断し、図示しない
表示部や音響部から火災の発生を警報する。
【0026】上述したように監視領域内を、ある程度の
速度で車両が走っていれば、火災領域抽出手段がその車
両のランプ類を火災領域として抽出したとしても、対応
判別手段11により火災領域の対応関係がとられること
はない。しかし、この車両がトンネル内で停止又はほと
んど動かないような場合には、移動量が小さいので火災
領域として対応関係がとられることになるが、火災特徴
量演算手段13を設けて、抽出された火災領域が火災ら
しい挙動を示すかどうかを調べることで、上記のように
停止中の車両のランプ類などにより抽出された領域を火
災と判定するのを防止できる。
【0027】ここで実施形態1、実施形態2の動作説明
を図4のフローチャートを用いて説明する。まずステッ
プ1(以下ステップをSと略す。)で、監視カメラ1が
撮影した画像を画像メモリ3に取り込む。画像メモリ3
に取り込まれた画像は、最小値演算部4によりRフレー
ムメモリ3RとGフレームメモリ3Gを画素毎に比較し
て、RGのうち小さい輝度値をもつものが出力される
(S3)。その出力された輝度値を所定値で二値化処理
して(S5)、所定値以上の領域を抽出する。この抽出
領域は、光を放つ光源がある領域となる。
【0028】S7で所定値以上の領域、つまり抽出すべ
き領域があるか否かを判断し、ここで無い場合は新たな
画像を取り込むためにS1に戻るが、抽出領域があるな
らば、外接矩形作成手段12がその抽出した領域の外接
矩形を作成し、そしてフィレ径の比{dx/dy}を演
算し、その演算値をRAM22に格納しておく。またS
11でこの抽出された領域が前回サンプリングした(取
り込んだ)画像における抽出領域と対応関係があるかを
対応判別手段11により判別する。対応関係がない場合
には新たに発生した領域と認識し、ラベリングを行い
(抽出領域に番号をつける)、S1に戻る。
【0029】また対応判別手段11により対応関係がと
れた場合には、S13に進んで、所定回に渡って対応関
係がとられたかどうかを判断する。例えばまだ2回しか
対応関係がとられていなければ、S1に戻り、所定回、
例えば7回対応関係がとれた場合にはS15に進んで、
火災特徴量演算手段13が式1に基づく火災特徴量を演
算する。そしてS17で演算した特徴量が所定値よりも
大きいと火災判定手段14が判断したらS19にて火災
警報を行う。また所定値以下の場合にはS1に戻る。
【0030】なお火災特徴量は、数回のデータにおける
{dx/dy}の最大値と最小値の比から求めたが、所
定時間内にわたる外接矩形の高さと幅の比の変化量から
演算してもよい。つまり{dx/dy}の値を演算する
度に、前回の{dx/dy}の値との差を絶対値で求め
ていき、所定回演算した時に、その差を加算した値が所
定値よりも大きければ本当の火災領域であると判断する
ようにしてもよい。また監視領域は球場、アトリウムと
いった大空間でもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、R成分とG成
分が共に大きい領域を火災領域として画像から抽出する
ことで、G成分の低いナトリウム灯やテールランプなど
の人工光源を省いて炎の領域だけを抽出することができ
る。また請求項2の構成によれば、画像処理部における
画素を走査する時間を短くでき、いち早く火災を検出す
ることが可能となる。更に請求項3の構成によれば、監
視カメラに車両のヘッドライドの光が入射するのを防止
できるので、誤報要因を画像処理する以前に、未然に省
くことができる。
【0032】また請求項4の構成によれば、一次的に抽
出された火災領域の形状変化に着目し、所定時間にわた
って、その領域の変化量をみることで、領域が炎による
ものか人工光源によるものかを判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムブロック図である。
【図2】監視カメラにより映される画像の一例である
(原画像)。
【図3】二値化メモリに格納された画像処理後の画像の
一例である。
【図4】本発明の動作を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
1 監視カメラ、 2 アナログデジタル変換器、 3
画像メモリ、3R R成分フレームメモリ、 3G
G成分フレームメモリ、3B B成分フレームメモリ、
4 最小値演算部、 6 火災領域抽出部 7 二値化メモリ、 8 画像処理部、 11 対応判
別手段、12 外接矩形作成手段、13 火災特徴量演
算手段、14 火災判定手段、21 ROM、 22
RAM、 23 MPU、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域を撮影し、R、G、Bのカラー
    成分信号でなるカラー画像信号を出力する撮影手段と、
    該撮影手段により撮影された画像を格納するための画像
    メモリとを備え、該画像メモリに格納された画像を処理
    することにより火災を検出する火災検出装置において、 所定の明るさを有する領域から、火災と人工光源を区別
    できるように設定された所定値を記憶した記憶手段と、 前記画像メモリに格納された画像から、前記カラー成分
    信号のうちR成分とG成分が共に前記所定値を越える領
    域を抽出する火災領域抽出手段とを備えたことを特徴と
    する火災検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記火災領域抽出手
    段は、 前記カラー成分信号のうちR成分とG成分を画素毎に比
    較して小さい値の成分を出力する最小値演算部と、 前記最小値演算部の出力信号が前記所定値を越える領域
    を火災領域として抽出する火災領域抽出部とからなるこ
    とを特徴とする火災検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記監視領域はトンネルであり、前記トンネル内を通過
    する車両のヘッドライトの光が入射しないように、前記
    撮影手段は前記トンネルに取り付けられていることを特
    徴とする火災検出装置。
  4. 【請求項4】監視領域を撮影する撮影手段と、撮影手段
    により撮影された画像を格納するための画像メモリとを
    備え、該画像メモリに格納された画像を処理することに
    より火災を検出する火災検出装置において、 前記画像から火災領域を抽出する火災領域抽出手段と、 前記火災領域を外接矩形で囲み、該外接矩形の高さと幅
    の比を求める外接矩形作成手段と、 所定時間に渡って、前記外接矩形の高さと幅の比の変化
    量を演算する火災特徴量演算手段と、 前記変化量と所定値を比較し、火災か否かを判断する火
    災判定手段とを備えたことを特徴とする火災検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100782036B1 (ko) * 2005-08-01 2007-12-04 이현종 영상 처리를 이용한 화재 감지 장치 및 그 방법
KR101416800B1 (ko) * 2014-03-20 2014-07-10 이어도 모바일 기기를 이용한 화재 경보 시스템 및 방법
KR101592383B1 (ko) * 2014-10-15 2016-02-11 공주대학교 산학협력단 화염의 온도 분포 특성을 이용한 컬러 영상 기반의 화염 검출 방법

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KR101592383B1 (ko) * 2014-10-15 2016-02-11 공주대학교 산학협력단 화염의 온도 분포 특성을 이용한 컬러 영상 기반의 화염 검출 방법

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