JPH09325656A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09325656A
JPH09325656A JP8270559A JP27055996A JPH09325656A JP H09325656 A JPH09325656 A JP H09325656A JP 8270559 A JP8270559 A JP 8270559A JP 27055996 A JP27055996 A JP 27055996A JP H09325656 A JPH09325656 A JP H09325656A
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JP
Japan
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image
developing
toner
image carrier
voltage power
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JP8270559A
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English (en)
Inventor
Asami Mae
亜佐美 前
Tsutomu Imai
力 今井
Manabu Mochizuki
望月  学
Noriyuki Usui
則之 碓井
Kentaro Matsumoto
健太郎 松本
Kenji Karashima
賢司 辛島
Kazuhiko Yuki
和彦 結城
Hajime Koyama
一 小山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、高圧電源が使用個数分必要でコス
ト及びスペースの増大を招き不要なトナー消費が生ずる
という課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、回転可能な像担持体11
と、この像担持体11を帯電させる帯電手段12と、像
担持体11に対して帯電後に露光を行って静電潜像を形
成する露光手段と、像担持体11上の静電潜像を現像剤
により現像する現像手段14と、像担持体11上のトナ
ー像を転写材に転写させる転写手段16とを有する画像
形成装置において、帯電手段12、現像手段14及び転
写手段16に単一の高圧電源15から電圧を供給するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置は、回転可能な感光体からなる像担持体と、
この像担持体を帯電させる帯電チャージャなどの帯電装
置と、前記像担持体に対して帯電後に露光を行って静電
潜像を形成する露光装置と、前記像担持体上の静電潜像
を現像剤により現像してトナー像とする現像装置と、前
記像担持体上のトナー像を転写紙などの転写材に転写さ
せる転写チャージャなどの転写装置とを有し、帯電装
置、現像装置及び転写装置に高圧電源から電圧を印加し
て画像形成のプロセスを実行している。そして、帯電装
置、現像装置及び転写装置には、それぞれ別々の高圧電
源から高電圧を印加するのが一般的である。
【0003】特開昭61ー151553号公報、実開昭
61ー112350号公報及び特開昭61ー12657
8号公報には、帯電装置と転写装置に共通の電源から高
電圧を印加する技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記画像形成装置で
は、帯電装置、現像装置及び転写装置にはそれぞれ別々
の高圧電源から高電圧を印加するので、高圧電源が使用
個数分ん必要となり、コスト及びスペースの増大を招
く。特に小型で低価格の画像形成装置に複数の高圧電源
を使用することは避けなければならない。
【0005】また、上記特開昭61ー151553号公
報、実開昭61ー112350号公報及び特開昭61ー
126578号公報に記載されている技術では、帯電装
置と転写装置に共通の電源から高電圧を印加するが、現
像装置用の高圧電源が別途必要となり、コスト及びスペ
ースの増大が避けられない。
【0006】そこで、上記画像形成装置において、帯電
装置、現像装置及び転写装置に単一の高圧電源から高電
圧を印加すれば、必要な高圧電源が1つとなり、コスト
及びスペースの増大を抑えることができる。しかしなが
ら、単一の高圧電源から帯電装置、現像装置及び転写装
置に高電圧を印加するようにすると、感光体の帯電され
た領域にトナーを付着させて静電潜像を現像する正規現
像方式を用いた画像プロセスを行う場合には以下に示す
ような影響がでる。
【0007】帯電装置、現像装置及び転写装置の電源が
共通であった場合、電源から帯電装置、現像装置及び転
写装置の各々に対する電圧印加の開始及び電圧印加の停
止は同時に行われることになる。従って、所定枚数の画
像形成動作を終了して電源からの電圧印加がオフされる
と、帯電装置及び現像装置に印加される各バイアス電圧
も同時にオフされることになる。
【0008】その結果、感光体上の帯電装置と現像装置
との間の領域には、前回の画像形成プロセスで感光体に
帯電された電荷が若干残ってしまう。この状態で、次の
画像形成プロセスを開始すると、感光体上の若干電荷が
残った領域に現像装置からトナーが付着することにな
り、好ましくない。
【0009】そこで、高圧電源からの電圧印加の停止後
も、感光体の回転を続けさせる(この回転を後回転とい
う)と共に、イレーサをオンさせて感光体をイレーサか
らの光照射で除電し、高圧電源からの電圧印加停止時に
帯電装置の下にあった感光体表面がイレーサを通過した
ら、感光体の後回転を停止させ、イレーサをオフさせれ
ばよい。
【0010】ここで、画像形成枚数が少ない場合には、
感光体にイレーサから光を照射すると、感光体の電位が
除電されて感光体が初期状態(0V)に戻るが、画像形
成枚数が増えていくと、感光体にイレーサから光を照射
しても、感光体の電位は完全には除電されず、残留電荷
が蓄積していく。従って、感光体を後回転させている間
に、高圧電源からの電圧印加をオフさせて高圧電源から
現像装置の現像ローラへの現像バイアスを0Vとして
も、感光体の残留電位と現像バイアス(0V)とで形成
されるポテンシャルにより、現像装置内のトナーが感光
体に付着してしまう。
【0011】また、画像形成プロセスの開始時において
も、先ず感光体の回転を開始させ(この回転を前回転と
いう)、その後高圧電源からの電圧印加をオンするのが
普通である。このため、前回の画像形成プロセスの終了
後に直ちに次回の画像形成プロセスを開始するような場
合には、前回の画像形成プロセスで感光体に蓄積された
残留電位が減衰しきれずに感光体に蓄積されている。こ
のような状態で感光体を前回転させると、この前回転の
期間中に、感光体の残留電位と現像バイアス(0V)と
で形成されるポテンシャルにより、現像装置内のトナー
が感光体に付着してしまう。
【0012】そして、感光体に付着したトナーは、感光
体の回転によって発生する気流等の影響で感光体から離
脱し、転写装置入口側の転写紙案内板に蓄積してしま
う。特に、この転写紙案内板が絶縁性の場合は、転写装
置の放電の影響を受けて転写紙案内板に電荷が蓄積し、
この電荷は感光体から離脱したトナーのみならず、感光
体に付着しているトナーまでも引き付けてしまう。その
状態で、次回の画像形成プロセスを行う時に転写紙が転
写装置入口側を通過すると、転写紙案内板に蓄積したト
ナーが転写紙上に落下して画像品質を悪くしてしまうと
いう不具合がある。
【0013】このような不具合を解決するために、高圧
電源に現像装置の現像ローラとの間でスイッチング素子
を設け、高圧電源がオフした後でも現像装置の現像ロー
ラをそのスイッチング素子のオフでフロート状態とし
て、現像ローラに蓄積されている電荷の作用でトナーを
現像ローラに引きつけておき、もって現像装置内のトナ
ーが感光体に付着するのを防止することが考えられる。
【0014】しかしながら、高圧電源に使用できるスイ
ッチング素子は高価であり、場合によってはスイッチン
グ素子を備えていない高圧電源自体の価格よりもスイッ
チング素子のみの価格の方が高い場合もある。このよう
な事情から、特に小型で低価格を狙った画像形成装置に
はスイッチング素子付きの高圧電源を用いることはでき
ない。本発明は、上記した従来技術の欠点を解決し、低
コスト且つ小型で高画像品質の画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、回転可能な像担持体と、こ
の像担持体を帯電させる帯電手段と、前記像担持体に対
して帯電後に露光を行って静電潜像を形成する露光手段
と、前記像担持体上の静電潜像を現像剤により現像する
現像手段と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写
させる転写手段とを有する画像形成装置において、前記
帯電手段、前記現像手段及び前記転写手段に単一の高圧
電源から電圧を供給するものであり、高圧電源の数を減
らすこことができてその分だけ機械の容積を減らすこと
ができ、小型かつ軽量で低コストにできる。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記像担持体の残留電位よりも前
記現像手段の現像開始電圧の方が大きいものであり、高
圧電源をオフにしても余分なトナーが像担持体に付着し
なくなり、高圧電源のオン時間を最低限にすることがで
き、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防
ぐことができる。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、前記現像手段に収納される現像剤
は磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤であ
るものであり、高圧電源をオフした時でも磁力によりト
ナーがキャリアに保持されて像担持体上にトナーが付着
しなくなり、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の
発生を防ぐことができる。
【0018】請求項4に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記帯電手段がグリッドを有する
スコロトロンチャージャであるものであり、像担持体を
安定して帯電させることができる。
【0019】請求項5に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記高圧電源は定電圧電源である
ものであり、高圧電源から帯電手段、現像手段及び転写
手段に安定した高電圧を印加することができる。
【0020】請求項6に係る発明は、回転可能な像担持
体と、この像担持体を帯電させる帯電手段と、前記像担
持体に対して帯電後に露光を行って静電潜像を形成する
露光手段と、前記像担持体上の静電潜像を現像剤により
現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を転写
材に転写させる転写手段とを有する画像形成装置におい
て、前記現像手段の現像開始電圧は前記像担持体の残留
電位よりも高いものであり、高圧電源をオフにしても余
分なトナーが像担持体に付着しなくなり、高圧電源のオ
ン時間を最低限にすることができ、不要なトナー消費及
びそれに伴う不具合の発生を防ぐことができる。
【0021】請求項7に係る発明は、請求項6記載の画
像形成装置において、前記現像剤は磁性トナーと磁性キ
ャリアとを有する2成分現像剤であるものであり、高圧
電源をオフした時でも磁力によりトナーがキャリアに保
持されて像担持体上にトナーが付着しなくなり、不要な
トナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防ぐことがで
きる。
【0022】請求項8に係る発明は、請求項3または7
記載の画像形成装置において、前記現像手段はその内部
に、前記像担持体と対向し表面に現像剤を担持する現像
スリーブと、この現像スリーブ上の現像剤の量を規制す
るドクターブレードと、前記現像スリーブの表面に現像
剤を担持させるためのマグネットとを有し、前記像担持
体と前記現像スリーブとのギャップ、前記現像スリーブ
と前記ドクターブレードとのギャップ、前記像担持体と
前記現像スリーブとの線速比、及び前記マグネットの磁
力を選択して前記現像開始電圧を決定するものであり、
現像剤の特性を変えることがなく、画像に影響を与え
ず、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防
ぐことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態を示
す。この第1実施形態は、請求項1〜8記載の発明の実
施形態であり、電子写真方式の複写機からなる画像形成
装置の実施形態である。ドラム状感光体からなる像担持
体11は、画像形成動作時に駆動手段としての駆動モー
タにより回転駆動されて帯電手段としてのグリッドを有
するスコロトロンチャージャからなる帯電器12により
均一に帯電され、図示しない露光手段による像露光で画
像が書き込まれて静電潜像が形成される。
【0024】感光体11は、露光後に画像形成に不要な
非画像部の電荷がイレース手段としてのイレーサ13に
より消去され、静電潜像が現像手段としての現像器14
により2成分現像剤で現像されてトナー像となる。現像
器14は、感光体11と所定のギャップをおいて対向し
て配置された現像スリーブ14aと、この現像スリーブ
14a内に配置された複数極14b〜14fからなるマ
グネットと、現像スリーブ14a上の現像剤を一定の量
に規制するドクターブレードとを有する。現像スリーブ
14aは現像器14内部の現像剤をマグネット14b〜
14fの磁力により表面に担持して回転に伴って搬送
し、この現像スリーブ14a上の現像剤はドクターブレ
ードにより一定の量に規制されて現像領域にて感光体1
1上の静電潜像を現像する。
【0025】現像スリーブ14aには定電圧電源からな
る高圧電源15から現像バイアス電圧が印加される。高
圧電源15は、スコロトロンチャージャ12及び転写手
段としての転写チャージャ16に高電圧を印加する。ス
コロトロンチャージャ12のグリッド12aは定電圧素
子17を介して接地され、高圧電源15からスコロトロ
ンチャージャ12の放電電極12b、グリッド12a、
定電圧素子17を介して接地点へ電流が流れてグリッド
12aに一定の電位が与えられる。
【0026】また、転写紙からなる転写材18が給紙装
置から感光体11と転写チャージャ16との間に給送さ
れる。この転写紙18は、転写チャージャ16による帯
電で感光体11上のトナー像が転写され、図示しない定
着装置によりトナー像が定着される。転写チャージャ1
6の入り口側には、転写チャージャ16からのチャージ
を規制して画像のチリを防止するためのチャージ規制部
材16aと、転写材18を案内する転写材案内板16b
が設けられている。また、感光体11は、クリーニング
手段としてのクリーニング装置19にてクリーニング部
材19bによりクリーニングされて残留トナーが除去さ
れ、除電器20により除電されて次の画像形成に備え
る。クリーニング装置19の入口に設けられているクリ
ーニング部材19aはトナーの飛散を防止する。
【0027】ここに、図2に示すように高圧電源15は
スコロトロンチャージャ12及び転写チャージャ16の
各放電電極に高電圧を直接印加するが、高圧電源15と
アースとの間に抵抗21、可変抵抗22及び定電圧素子
23が直列に接続されて抵抗21及び可変抵抗22の接
続点が現像スリーブ14aに接続され、高圧電源15の
高電圧出力が抵抗21、可変抵抗22及び定電圧素子2
3により分圧されて現像スリーブ14aに現像バイアス
電圧として印加される。現像バイアス電圧は可変抵抗2
2が可変されることにより現像条件に応じた現像バイア
ス電圧が得られる。
【0028】また、制御手段としての制御部10は、転
写紙がジャムしたことを検知するジャム検知手段として
のジャム検知センサや本装置内で各種の検知を行う各種
センサなどからの入力信号を取り込み、上記駆動モータ
やイレーサ13、露光手段、高圧電源15、除電器20
などを制御する。制御部10は、通常、駆動モータ、高
圧電源15、イレーサ13、露光手段、除電器(QL)
20を図3に示すようなタイミングで動作するように制
御する。
【0029】すなわち、画像形成の開始で駆動モータ、
イレーサ13、QL20がオンし、次いで、高圧電源1
5がオンする。高圧電源15がオンすると、帯電チャー
ジャ12、現像器14、転写チャージャ16がオンとな
る。そして、イレーサ13がオフになると同時に露光手
段による像露光がオンになり、露光手段による像露光が
オフになると同時にイレーサ13がオンとなる。その
後、高圧電源15がオフし、帯電チャージャ12、現像
器14、転写チャージャ16がオフになる。さらに、駆
動モータ、QL20、イレーサ13がオフし、画像形成
が終了する。
【0030】また、制御部10は、転写紙のジャムが発
生してそれをジャム検知センサが検知した時には、図4
(a)に示すように、まず上記駆動モータを停止させ、
その後にイレーサ13をオフする。さらに、制御部10
は、その後にジャム紙の除去などのジャムリカバリーが
行われて画像形成動作を再開する時には、図4(b)に
示すように、まずイレーサ13をオンさせ、その後に上
記駆動モータを始動する。
【0031】本実施形態に用いられるトナーとしては、
従来公知の方法で製造されたものを使用することができ
る。具体的には、トナーは、結着樹脂、磁性体及び極性
制御剤と、必要に応じて任意の添加剤とよりなる混合物
を熱ロールミルで溶融混練した後、冷却固化し、これを
粉砕分級し、必要に応じて外添剤を混合して得られる。
【0032】上記結着樹脂としては、公知のものをすべ
て使用でき、例えば、ポリスチレン、ポリp−スチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、ス
チレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエ
ン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル
共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、
スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−
α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエ
ーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合
体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ
アクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、
フェノール樹脂、脂肪族又は脂肪族炭化水素樹脂、芳香
族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス
等が単独あるいは混合して使用できる。
【0033】特に上記結着樹脂として、ポリエステル樹
脂を用いることにより、耐塩ビマット融着性に優れ、定
着装置の熱ロールへの耐オフセット性に優れたトナーを
得ることができる。また、トナーに用いられる極性制御
剤としては従来より公知の物でよく、例えばモノアゾ染
料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその塩、サリチル
酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のCo、Cr、Fe等の
金属錯体アミノ化合物、第4級アンモニウム化合物、有
機染料等がある。
【0034】トナーに使用される極性制御剤の使用量
は、結着樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の
有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定さ
れるもので、一義的に限定されるものではないが、好ま
しくは結着剤100重量部に対して、0.1〜20重量
部の範囲で用いられる。極性制御剤の使用量が0.1重
量部未満の場合は、トナーの帯電量が不足し実用的でな
い。また、極性制御剤の使用量が20重量部を超える場
合は、トナーの帯電量が大き過ぎ、キャリアとの静電的
吸引力の増大のため、現像剤の流動性低下や、画像濃度
の低下を招く。
【0035】本実施形態の磁性トナーに用いられる磁性
材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト
等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケルのような金属ある
いはこれら金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マ
グネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビ
スマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、
チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金
及びその混合物などが挙げられる。これらの強磁性体
は、平均粒径が0.1〜2μm程度のものが好ましく、
トナー中に含有させる量としては樹脂成分100重量部
に対して約20〜300重量部、特に好ましくは樹脂成
分100重量部に対して30〜200重量部である。
【0036】本実施形態の磁性トナーには必要に応じ
て、着色剤を添加しても良い。黒色の着色剤としては、
例えばカーボンブラック、アニリンブラック、ファーネ
スブラック、ランプブラック等が使用できる。シアンの
着色剤としては、例えば、フタロシアニンブルー、メチ
レンブルー、ビクトリアブルー、メチルバイオレット、
アニリンブルー、ウルトラマリンブルー等が使用でき
る。マゼンタの着色剤としては、例えばローダミン6G
レーキ、ジメチルキナクリドン、ウォッチングレッド、
ローズベンガル、ローダミンB、アリザリンレーキ等が
使用できる。イエローの着色剤としては、例えば、クロ
ムイエロー、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー、ナ
フトールイエロー、モリブデンオレンジ、キノリンイエ
ロー、タートラジン等が使用できる。
【0037】本実施形態の磁性トナーには必要に応じて
添加剤を混合しても良い。この添加剤としては、例え
ば、テフロン(商品名)、ステアリン酸亜鉛の如き滑剤
あるいは酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ
素、酸化チタン、酸化アルミニウム、炭化ケイ素等の研
磨剤、あるいはコロイダルシリカ、酸化アルミニウム等
の流動性付与剤、ケーキング防止剤、あるいはカーボン
ブラック、酸化スズ等の導電性付与剤、あるいは低分子
量ポリオレフィン等の定着助剤等がある。この中でも特
に流動性付与剤としてはコロイダルシリカが好ましく、
キャリアの表面を研磨する研磨剤としては酸化アルミニ
ウム、炭化ケイ素が好ましい。
【0038】次に本実施形態で使用する現像剤の製造例
に付いて説明する。まずトナーの製造例を以下に示す。
スチレン−アクリル樹脂(ハイマー75:三洋化成社
製)‥‥‥100重量部、カーボンブラック(#44:
三菱化成社製)‥‥‥5重量部、ニグロシン染料(ニグ
ロシンベースEX:オリエント化学社製)‥‥‥2重量
部、マグネタイト微粒子(EPT−1000:戸田工業
社製)‥‥‥100重量部の混合物を120℃の熱ロー
ルで溶融混練した後、冷却固化せしめ、これをジェット
ミルで粉砕し、分給して平均8μmのトナー粒子を得
た。このトナーの8.0×104A/mの磁場中での飽
和磁化は21A・m2/kgであった。
【0039】次に、キャリアの製造例を以下に示す。湿
式法により作成したマグネタイト100重量部に対して
ポリビニルアルコール2重量部、水60重量部をボール
ミルに入れ、12時間混合してマグネタイトのスラリー
を調整した。このスラリーをスプレードライヤーにて噴
霧造粒し、平均粒径60μmの球形粒子とした。この粒
子を窒素雰囲気中で1000℃の温度で3時間焼成後冷
却し、核体粒子を得た。シリコーン樹脂溶液(SR−2
410:東レ・ダウコーニングシリコーン社製)‥‥‥
100重量部、トルエン‥‥‥100重量部、メチルト
リメトキシシラン‥‥‥6重量部、カーボンブラック
(#:三菱化成社製)‥‥‥10重量部の混合物をホモ
ミキサーで20分間分散し、被覆層形成液を調整した。
1000重量部の核体粒子の表面に、被覆層形成液を流
動床型コーティング装置を用いてコーティングして、シ
リコーン樹脂被膜キャリアを得た。シリコーン樹脂被膜
キャリアは、平均粒子径が63μm、飽和磁化が66A
・m2/kgであった。
【0040】本実施形態では、このような磁性トナー、
磁性キャリアからなる2成分現像剤を用いた場合に、像
担持体11の残留電位VR(除電器20からの光照射に
よっても除去できない電位、通常は80V以下)よりも
現像開始電圧が大きくなるように、現像条件を調節して
いる。現像条件は以下の通りである。
【0041】 像担持体11と現像スリーブ14aとのギャップGp‥‥‥0.55mm 現像スリーブ14aとドクタブレードとのギャップGd‥‥‥0.5mm 像担持体11と現像スリーブ14aとの線速比‥‥‥1:3 現像主極の磁力‥‥‥80mT とし、上述の2成分現像剤を用いた時の画像濃度(I
D)と像担持体11の表面電位との関係を図7の曲線X
にて示す。図7において、曲線Yは従来の現像剤(非磁
性トナーと磁性キャリア粉とからなる非磁性2成分現像
剤)を用いた場合の画像濃度(ID)と像担持体の表面
電位との関係を示している。
【0042】従来の現像剤を用いた場合よりも、本実施
形態のようにトナーを含む現像条件を変更して、現像開
始電圧を像担持体11の残留電位VR分(通常VRは8
0V以下)よりも大きくすると、現像バイアスを0V
(高圧電源15をオフ)としても余分なトナーが像担持
体11に現像されなくなる。
【0043】このように、この第1実施形態は、請求項
1に係る発明の実施形態であって、回転可能な像担持体
としての感光体11と、この像担持体11を帯電させる
帯電手段としての帯電チャージャ12と、前記像担持体
11に対して帯電後に露光を行って静電潜像を形成する
露光手段と、前記像担持体11上の静電潜像を現像剤に
より現像する現像手段としての現像器14と、前記像担
持体11上のトナー像を転写材としての転写紙18に転
写させる転写手段としての転写チャージャ16とを有す
る画像形成装置において、前記帯電手段12、前記現像
手段14及び前記転写手段16に単一の高圧電源15か
ら電圧を供給するので、高圧電源の数を減らすこことが
できてその分だけ機械の容積を減らすことができ、小型
かつ軽量で低コストにできる。
【0044】また、この第1実施形態は、請求項2に係
る発明の実施形態であって、請求項1記載の画像形成装
置において、前記像担持体11の残留電位よりも前記現
像手段14の現像開始電圧の方が大きいので、高圧電源
をオフにしても余分なトナーが像担持体に付着しなくな
り、高圧電源のオン時間を最低限にすることができ、不
要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防ぐこと
ができる。
【0045】また、この第1実施形態は、請求項3に係
る発明の実施形態であって、請求項2記載の画像形成装
置において、前記現像手段14に収納される現像剤は磁
性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤であるの
で、高圧電源をオフした時でも磁力によりトナーがキャ
リアに保持されて像担持体上にトナーが付着しなくな
り、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防
ぐことができる。
【0046】また、この第1実施形態は、請求項4に係
る発明の実施形態であって、請求項1記載の画像形成装
置において、前記帯電手段12がグリッドを有するスコ
ロトロンチャージャであるので、像担持体を安定して帯
電させることができる。すなわち、スコロトロンチャー
ジャ12による像担持体11の帯電電位はグリッドの条
件(グリッド12aと像担持体11とのギャップ、グリ
ッド12aの電位等)で決定されるので、スコロトロン
チャージャ12の放電電極に高圧を印加する高圧電源1
5の条件は所定の電流量以上の電流をスコロトロンチャ
ージャ12に流すように設定する。そして、このスコロ
トロンチャージャ12の放電電極から流れる全電流の一
部を使って像担持体11とスコロトロンチャージャ12
のグリッド12aとで形成される電界の作用により像担
持体11を均一に帯電するので、スコロトロンチャージ
ャ12の放電電極から流れる電流の変動やその放電電極
の電位変動に対して像担持体を安定して帯電することが
できる。
【0047】また、この第1実施形態は、請求項5に係
る発明の実施形態であって、請求項1記載の画像形成装
置において、前記高圧電源は定電圧電源であるので、高
圧電源から帯電手段、現像手段及び転写手段に安定した
高電圧を印加することができる。すなわち、高圧電源1
5が定電流電源であると、この定電流電源はその負荷と
して帯電手段、現像手段及び転写手段が並列に入ってい
るから、1つの負荷の変動により、他の負荷に流れる電
流が変化してしまう。しかし、高圧電源15が定電圧電
源であると、この定電圧電源は各負荷に対して他の負荷
の変動の影響を受けることなく安定して高電圧を印加す
ることができる。
【0048】また、この第1実施形態は、請求項6に係
る発明の実施形態であって、回転可能な像担持体として
の感光体11と、この像担持体11を帯電させる帯電手
段としての帯電チャージャ12と、前記像担持体11に
対して帯電後に露光を行って静電潜像を形成する露光手
段と、前記像担持体11上の静電潜像を現像剤により現
像する現像手段としての現像器14と、前記像担持体1
1上のトナー像を転写材としての転写紙18に転写させ
る転写手段としての転写チャージャ16とを有する画像
形成装置において、前記現像手段14の現像開始電圧は
前記像担持体11の残留電位よりも高いので、高圧電源
をオフにしても余分なトナーが像担持体に付着しなくな
り、高圧電源のオン時間を最低限にすることができ、不
要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防ぐこと
ができる。
【0049】また、この第1実施形態は、請求項7に係
る発明の実施形態であって、請求項6記載の画像形成装
置において、前記現像剤は磁性トナーと磁性キャリアと
を有する2成分現像剤であるので、高圧電源をオフした
時でも磁力によりトナーがキャリアに保持されて像担持
体上にトナーが付着しなくなり、不要なトナー消費及び
それに伴う不具合の発生を防ぐことができる。
【0050】また、この第1実施形態は、請求項8に係
る発明の実施形態であって、請求項3または7記載の画
像形成装置において、前記現像手段14はその内部に、
前記像担持体11と対向し表面に現像剤を担持する現像
スリーブ14aと、この現像スリーブ14a上の現像剤
の量を規制するドクターブレードと、前記現像スリーブ
14aの表面に現像剤を担持させるためのマグネット1
4b〜14fとを有し、前記像担持体11と前記現像ス
リーブ14aとのギャップ、前記現像スリーブ14aと
前記ドクターブレードとのギャップ、前記像担持体11
と前記現像スリーブ14aとの線速比、及び前記マグネ
ット14b〜14fの磁力を選択して前記現像開始電圧
を決定するので、現像剤の特性を変えることがなく、画
像に影響を与えず、不要なトナー消費及びそれに伴う不
具合の発生を防ぐことができる。
【0051】また、第1実施形態は、像担持体11上の
非画像部の不要な電荷を消去するイレーサ13を備え、
像担持体11を移動させる駆動モータと、ジャム発生に
より像担持体11を停止させる際に前記駆動モータを停
止させた後にイレーサ13をオフさせ、ジャムリカバリ
ー後に像担持体11を移動させる際にイレーサ13をオ
ンさせた後に前記駆動モータを回転させる手段としての
制御部10とを備えたので、像担持体上の余分な帯電部
や現像部を無くすことができる。
【0052】すなわち、ジャム時には駆動モータやイレ
ーサ13などが停止するが、これらが同時に停止する
と、像担持体11上のイレーサ13と帯電手段との間の
部分に帯電された部分が残ってしまい、これがジャムリ
カバリー後に始動したときに現像手段により現像されて
しまう。また、停止時に駆動系が慣性により回転するの
で、この回転により像担持体上に余分な帯電部ができた
り現像される部分ができたりする。しかし、ジャム発生
により像担持体を停止させる際に駆動モータを停止させ
た後にイレーサ13をオフさせ、ジャムリカバリー後に
像担持体11を移動させる際にイレーサ13をオンさせ
た後に駆動モータを回転させると、像担持体11上の余
分な帯電部や現像部を無くすことができる。
【0053】また、イレースサ13により像担持体11
上の非画像部の不要な電荷を消去することで、不要なト
ナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防ぐことができ
る。電源は電源の総電流により大きさが影響を受けるの
で、複写機などの画像形成装置として高速のもの、像担
持体の帯電面の大きな広幅のものでは必要な電流量が多
くなることから、請求項1〜5に係る発明は小型で低速
の複写機などの画像形成装置に適用することで特にその
効果が大きくなる。
【0054】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。この第2実施形態は請求項2、6、8に係る発明
の実施形態である。第2実施形態では、上記第1実施形
態において、図8及び図9に示すように現像手段14は
現像容器24内の2成分現像剤25を現像剤搬送撹拌手
段26、27により搬送撹拌する。ここに、現像剤搬送
撹拌手段26、27及び現像スリーブ14aが上記駆動
モータにより回転駆動されて現像剤搬送撹拌手段26が
図8及び図9において紙面に対して手前側に現像剤を搬
送し、現像剤搬送撹拌手段27が図8及び図9において
紙面に対して奥側に現像剤を搬送し、現像剤搬送撹拌手
段26、27が両端部で現像剤の受け渡しを行う。
【0055】現像スリーブ14aは、現像剤搬送撹拌手
段26、27により搬送撹拌された現像剤を内部のマグ
ネット14b〜14fにより磁気的に吸引して磁気ブラ
シ(現像剤の層)を形成し、回転に伴って磁気ブラシを
搬送する。現像スリーブ14a上の磁気ブラシは、ドク
ターブレード28により一定の高さ(一定の量)に規制
され、現像領域にて感光体11上の静電潜像を現像す
る。また、現像容器24内の2成分現像剤25のトナー
濃度がトナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ2
9により検知され、トナーホッパー30内のトナーが現
像容器24内の現像剤25に補給される。
【0056】図10に示すようにクリーニング装置19
は感光体11からクリーニング部材19bで除去したト
ナーが回収トナー収納部31に落下して回収され、この
回収トナー収納部31内には搬送部材32が設置されて
いる。この搬送部材32は上記駆動モータにて感光体1
1及び現像手段14の駆動と同期して駆動される。回収
トナー収納部31には搬送パイプ33の一端部が嵌合接
続され、搬送パイプ33の他端部はトナーホッパー30
の回収トナー補給口34に接続される。
【0057】搬送パイプ33内にはコイルスプリングな
どからなる搬送部材35が設置されて搬送パイプ33及
び搬送部材32、35は回収トナー搬送手段を構成す
る。搬送部材35は搬送部材32の回転力がギヤにより
伝達されて回転し、回収トナー収納部31内の回収トナ
ーが搬送部材32、35により搬送パイプ33を通して
搬送されて回収トナー補給口34よりトナーホッパー3
0へ補給される。
【0058】したがって、搬送パイプ33及び搬送部材
32、35からなる回収トナー搬送手段は、クリーニン
グ装置19にて感光体11から回収したトナーを現像器
14で再び現像に用いさせてトナーリサイクルを行う構
成となる。搬送部材35の回転数は回収トナーの搬送が
滞らないように搬送部材32の回転数より多くしてい
る。ここに、搬送部材32、35の回転駆動は感光体1
1を回転駆動する駆動モータの回転を利用しているの
で、感光体11が回転しているときだけ回収トナーが搬
送される。
【0059】図5に示すように現像容器24内の現像剤
のトナー濃度とトナー濃度センサ29の出力信号レベル
とは略反比例しており、図6に示すようにCPU(マイ
クロコンピュータ)を用いて構成された制御手段36
は、トナー濃度センサ29の出力信号を予め設定された
制御レベルと比較してトナー濃度センサ29の出力信号
が予め設定された制御レベルより高くなったときにトナ
ー補給手段37を駆動してトナーホッパー30内のトナ
ーを現像剤搬送撹拌手段26、27へ補給させること
で、トナーホッパー30内のトナーを現像容器24内の
現像剤に補給させて現像容器24内の現像剤のトナー濃
度を一定に制御する。ここに、トナー補給手段37はト
ナーホッパー30や、トナーホッパー30から現像容器
24内へトナーを補給させる手段を含むものである。
【0060】また、トナーホッパー30は新トナー補給
口と回収トナー補給口34とを有し、トナーホッパー3
0内に取り付けてあるトナーエンド検知手段がトナーホ
ッパー30内のトナーの有無を検知する。制御部36
は、上記トナーエンド検知手段の出力信号に基づいてト
ナーホッパー30内のトナーが無くなった時に図示しな
い新トナー補給手段を駆動してトナーボトルから新トナ
ー補給口を介してトナーホッパー30へ新トナーを補給
させる。トナーホッパー30内に設けられている図示し
ないアジテータは、新トナー補給口から補給されたトナ
ーと、回収トナー補給口34から補給されたトナーとを
撹拌して混合する。新トナー補給手段は、トナーボト
ル、アジテータや、トナーボトルからトナーホッパー3
0へトナーを補給する手段を含む。
【0061】上述のようにトナーホッパー30には新ト
ナーと回収トナーが補給されるが、上記画像形成に使用
されるのは大部分が新トナーである。感光体11から転
写紙18へのトナー転写率が80%と仮定すると、単純
計算では回収トナーをトナーホッパー30に補給するリ
サイクル時におけるトナー像中の回収トナーの割合は2
0%以下である。このため、このトナーリサイクルを行
う第2実施形態では、主トナーとなる新トナーと、感光
体11の回転に伴ってトナーホッパー30に回収される
回収トナーとが混合されて現像容器24内へ補給される
という特徴を持つ。また、回収されるトナーを直接現像
容器24内へ回収する方法や、新トナーをトナーボトル
から直接現像容器24内へ補給し、回収トナーを現像容
器24内へ回収する方法も有効である。
【0062】このように、この第2実施形態は、請求項
2に係る発明の実施形態であって、第1実施形態と同様
に、請求項1記載の画像形成装置において、前記像担持
体11の残留電位よりも前記現像手段14の現像開始電
圧の方が大きいので、高圧電源をオフにしても余分なト
ナーが像担持体に付着しなくなり、高圧電源のオン時間
を最低限にすることができ、不要なトナー消費及びそれ
に伴う不具合の発生を防ぐことができる。
【0063】また、この第2実施形態は、請求項6に係
る発明の実施形態であって、第1実施形態と同様に、回
転可能な像担持体としての感光体11と、この像担持体
11を帯電させる帯電手段としての帯電チャージャ12
と、前記像担持体11に対して帯電後に露光を行って静
電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体11上の静
電潜像を現像剤により現像する現像手段としての現像器
14と、前記像担持体11上のトナー像を転写材として
の転写紙18に転写させる転写手段としての転写チャー
ジャ16とを有する画像形成装置において、前記現像手
段14の現像開始電圧は前記像担持体11の残留電位よ
りも高いので、高圧電源をオフにしても余分なトナーが
像担持体に付着しなくなり、高圧電源のオン時間を最低
限にすることができ、不要なトナー消費及びそれに伴う
不具合の発生を防ぐことができる。
【0064】また、この第2実施形態は、請求項8に係
る発明の実施形態であって、第1実施形態と同様に、請
求項3または7記載の画像形成装置において、前記現像
手段14はその内部に、前記像担持体11と対向し表面
に現像剤を担持する現像スリーブ14aと、この現像ス
リーブ14a上の現像剤の量を規制するドクターブレー
ド28と、前記現像スリーブ14aの表面に現像剤を担
持させるためのマグネット14b〜14fとを有し、前
記像担持体11と前記現像スリーブ14aとのギャッ
プ、前記現像スリーブ14aと前記ドクターブレード2
8とのギャップ、前記像担持体11と前記現像スリーブ
14aとの線速比、及び前記マグネット14b〜14f
の磁力を選択して前記現像開始電圧を決定するので、現
像剤の特性を変えることがなく、画像に影響を与えず、
不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防ぐこ
とができる。
【0065】また、この第2実施形態は、移動させられ
る像担持体11と、この像担持体11を帯電する帯電手
段としてのスコロトロンチャージャ12と、像担持体1
1に対して帯電後に露光を行って静電潜像を形成する露
光手段と、像担持体11上の静電潜像を2成分現像剤で
現像してトナー像とする現像手段としての現像器14
と、像担持体11上のトナー像を転写紙18に転写する
転写手段としての転写チャージャ16と、像担持体11
上の不要なトナーを除去するクリーニング装置19と、
帯電手段12、現像手段14及び転写手段16の高圧電
源に兼用されて帯電手段12、現像手段14及び転写手
段16に高圧を印加する高圧電源15と、現像手段14
にトナーを補給するトナー補給手段37とを有する画像
形成装置において、現像手段14内の2成分現像剤のト
ナー濃度を検知するトナー濃度検知手段としてのトナー
濃度センサ29と、このトナー濃度検知手段29の出力
信号に基づいてトナー補給手段37のトナー補給を制御
する制御手段36とを備え、像担持体11に残留する残
留電位VRよりも現像開始電圧が大きくなるようにした
ので、高圧電源15の数を減らすことができてその分だ
け機械容積を減らすことができ、小型かつ軽量で低コス
トにできるだけでなく、像担持体11の電位変動の影響
を受けずに安定したトナー補給、画像形成を行うことが
できる。また、現像バイアスを0V(高圧電源をオフ)
としても余分なトナーが像担持体11に現像されなくな
り、高圧電源15のオン時間を必要最小限にすることが
でき、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を
防ぐことができる。
【0066】また、第2実施形態は、移動させられる像
担持体11と、この像担持体11を帯電する帯電手段と
してのスコロトロンチャージャ12と、像担持体11に
対して帯電後に露光を行って静電潜像を形成する露光手
段と、像担持体11上の静電潜像を現像してトナー像と
する現像手段としての現像器14と、像担持体11上の
トナー像を転写材としての転写紙18に転写する転写手
段としての転写チャージャ16と、像担持体11上の不
要なトナーを除去するクリーニング手段としてのクリー
ニング装置19と、帯電手段12、現像手段14及び転
写手段16の高圧電源15に兼用されて帯電手段12、
現像手段14及び転写手段16に高圧を印加する高圧電
源15とを有する画像形成装置において、クリーニング
手段19で像担持体11から除去されたトナーを現像手
段14へ戻す手段としての搬送パイプ33及び搬送部材
32、35を備え、像担持体11に残留する残留電位V
Rよりも現像開始電圧が大きくなるようにしたので、高
圧電源15の数を減らすことができてその分だけ機械容
積を減らすことができ、小型かつ軽量で低コストにでき
るだけでなく、クリーニング手段で回収されたトナーを
再利用することができ、像担持体11上の画像形成に不
要な部分の帯電や不必要なトナー消費を防止するための
イレース手段などを設けることなく不必要なトナー消費
を防止することができる。現像バイアスを0V(高圧電
源をオフ)としても余分なトナーが像担持体11に現像
されなくなり、高圧電源15のオン時間を必要最小限に
することができ、不要なトナー消費及びそれに伴う不具
合の発生を防ぐことができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、回転可能な像担持体と、この像担持体を帯電させる
帯電手段と、前記像担持体に対して帯電後に露光を行っ
て静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上の静
電潜像を現像剤により現像する現像手段と、前記像担持
体上のトナー像を転写材に転写させる転写手段とを有す
る画像形成装置において、前記帯電手段、前記現像手段
及び前記転写手段に単一の高圧電源から電圧を供給する
ので、高圧電源の数を減らすこことができてその分だけ
機械の容積を減らすことができ、小型かつ軽量で低コス
トにできる。
【0068】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、前記像担持体の残留電位よ
りも前記現像手段の現像開始電圧の方が大きいので、高
圧電源をオフにしても余分なトナーが像担持体に付着し
なくなり、高圧電源のオン時間を最低限にすることがで
き、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防
ぐことができる。
【0069】請求項3に係る発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置において、前記現像手段に収納される
現像剤は磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像
剤であるので、高圧電源をオフした時でも磁力によりト
ナーがキャリアに保持されて像担持体上にトナーが付着
しなくなり、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の
発生を防ぐことができる。
【0070】請求項4に係る発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、前記帯電手段がグリッドを
有するスコロトロンチャージャであるので、像担持体を
安定して帯電させることができる。
【0071】請求項5に係る発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、前記高圧電源は定電圧電源
であるので、高圧電源から帯電手段、現像手段及び転写
手段に安定した高電圧を印加することができる。
【0072】請求項6に係る発明によれば、回転可能な
像担持体と、この像担持体を帯電させる帯電手段と、前
記像担持体に対して帯電後に露光を行って静電潜像を形
成する露光手段と、前記像担持体上の静電潜像を現像剤
により現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像
を転写材に転写させる転写手段とを有する画像形成装置
において、前記現像手段の現像開始電圧は前記像担持体
の残留電位よりも高いので、高圧電源をオフにしても余
分なトナーが像担持体に付着しなくなり、高圧電源のオ
ン時間を最低限にすることができ、不要なトナー消費及
びそれに伴う不具合の発生を防ぐことができる。
【0073】請求項7に係る発明によれば、請求項6記
載の画像形成装置において、前記現像剤は磁性トナーと
磁性キャリアとを有する2成分現像剤であるので、高圧
電源をオフした時でも磁力によりトナーがキャリアに保
持されて像担持体上にトナーが付着しなくなり、不要な
トナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防ぐことがで
きる。
【0074】請求項8に係る発明によれば、請求項3ま
たは7記載の画像形成装置において、前記現像手段はそ
の内部に、前記像担持体と対向し表面に現像剤を担持す
る現像スリーブと、この現像スリーブ上の現像剤の量を
規制するドクターブレードと、前記現像スリーブの表面
に現像剤を担持させるためのマグネットとを有し、前記
像担持体と前記現像スリーブとのギャップ、前記現像ス
リーブと前記ドクターブレードとのギャップ、前記像担
持体と前記現像スリーブとの線速比、及び前記マグネッ
トの磁力を選択して前記現像開始電圧を決定するので、
現像剤の特性を変えることがなく、画像に影響を与え
ず、不要なトナー消費及びそれに伴う不具合の発生を防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】同第1実施形態の高圧電源部を示す回路図であ
る。
【図3】同第1実施形態の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図4】同第1実施形態の他の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図5】トナー濃度とトナー濃度センサの出力信号レベ
ルとの関係を示す特性図である。
【図6】本発明の第2実施形態のトナー濃度制御系を示
すブロック図である。
【図7】画像濃度と像担持体の表面電位との関係を示す
特性図である。
【図8】同第2実施形態の一部を示す断面図である。
【図9】同第2実施形態の現像器を示す断面図である。
【図10】同第2実施形態の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 制御手段 11 感光体 12 スコロトロンチャージャ 13 イレーサ 14 現像器 15 高圧電源 16 転写チャージャ 19 クリーニング装置 29 トナー濃度センサ 32、35 搬送部材 33 搬送パイプ 36 制御手段 37 トナー補給手段
フロントページの続き (72)発明者 碓井 則之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 松本 健太郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 辛島 賢司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 結城 和彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 小山 一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能な像担持体と、この像担持体を帯
    電させる帯電手段と、前記像担持体に対して帯電後に露
    光を行って静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持
    体上の静電潜像を現像剤により現像する現像手段と、前
    記像担持体上のトナー像を転写材に転写させる転写手段
    とを有する画像形成装置において、前記帯電手段、前記
    現像手段及び前記転写手段に単一の高圧電源から電圧を
    供給することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記像担持体の残留電位よりも前記現像手段の現像開始電
    圧の方が大きいことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置において、前
    記現像手段に収納される現像剤は磁性トナーと磁性キャ
    リアからなる2成分現像剤であることを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記帯電手段がグリッドを有するスコロトロンチャージャ
    であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記高圧電源は定電圧電源であることを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】回転可能な像担持体と、この像担持体を帯
    電させる帯電手段と、前記像担持体に対して帯電後に露
    光を行って静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持
    体上の静電潜像を現像剤により現像する現像手段と、前
    記像担持体上のトナー像を転写材に転写させる転写手段
    とを有する画像形成装置において、前記現像手段の現像
    開始電圧は前記像担持体の残留電位よりも高いことを特
    徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像形成装置において、前
    記現像剤は磁性トナーと磁性キャリアとを有する2成分
    現像剤であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項3または7記載の画像形成装置にお
    いて、前記現像手段はその内部に、前記像担持体と対向
    し表面に現像剤を担持する現像スリーブと、この現像ス
    リーブ上の現像剤の量を規制するドクターブレードと、
    前記現像スリーブの表面に現像剤を担持させるためのマ
    グネットとを有し、前記像担持体と前記現像スリーブと
    のギャップ、前記現像スリーブと前記ドクターブレード
    とのギャップ、前記像担持体と前記現像スリーブとの線
    速比、及び前記マグネットの磁力を選択して前記現像開
    始電圧を決定することを特徴とする画像形成装置。
JP8270559A 1995-10-25 1996-10-14 画像形成装置 Pending JPH09325656A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020064430A1 (de) * 2018-09-24 2020-04-02 RTI Rauschendorf Tittel Ingenieure GmbH Mahlkörper, vorrichtung und verfahren zur herstellung der mahlkörper sowie verwendung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020064430A1 (de) * 2018-09-24 2020-04-02 RTI Rauschendorf Tittel Ingenieure GmbH Mahlkörper, vorrichtung und verfahren zur herstellung der mahlkörper sowie verwendung

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