JPH09325226A - Y分岐及び折れ曲がり光導波路装置 - Google Patents
Y分岐及び折れ曲がり光導波路装置Info
- Publication number
- JPH09325226A JPH09325226A JP14422196A JP14422196A JPH09325226A JP H09325226 A JPH09325226 A JP H09325226A JP 14422196 A JP14422196 A JP 14422196A JP 14422196 A JP14422196 A JP 14422196A JP H09325226 A JPH09325226 A JP H09325226A
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- JP
- Japan
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- branch
- optical waveguide
- angle
- bent
- dimensional
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- Pending
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- Optical Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 分岐角度と折れ曲がり角度を広く、かつ、分
岐損失と折れ曲がり損失を低くして、Y分岐光導波路と
折れ曲がり光導波路を低廉なコストに、しかも、高集積
度にする。 【解決手段】 基板10上に、3次元光導波路1と、こ
の終端から広角度でY字状に分岐した3次元光導波路2
A,2Bと、この終端から広角度で内側に折曲して伸び
る3次元光導波路3A,3Bとが、形成されている。分
岐部において、2つの回折格子4A,4Bを3次元光導
波路1の中央に対して軸対称に、それぞれの格子軸を各
々の3次元光導波路2A,2Bと逆方向に傾けて、設置
する。また、折曲部において、2つの回折格子5A,5
Bを、それぞれの格子軸を各々の3次元光導波路3A,
3Bと逆方向に傾けて、設置する。
岐損失と折れ曲がり損失を低くして、Y分岐光導波路と
折れ曲がり光導波路を低廉なコストに、しかも、高集積
度にする。 【解決手段】 基板10上に、3次元光導波路1と、こ
の終端から広角度でY字状に分岐した3次元光導波路2
A,2Bと、この終端から広角度で内側に折曲して伸び
る3次元光導波路3A,3Bとが、形成されている。分
岐部において、2つの回折格子4A,4Bを3次元光導
波路1の中央に対して軸対称に、それぞれの格子軸を各
々の3次元光導波路2A,2Bと逆方向に傾けて、設置
する。また、折曲部において、2つの回折格子5A,5
Bを、それぞれの格子軸を各々の3次元光導波路3A,
3Bと逆方向に傾けて、設置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路技術、光
集積回路技術等において有用なY分岐光導波路及び折れ
曲がり光導波路に関する。
集積回路技術等において有用なY分岐光導波路及び折れ
曲がり光導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ、半導体光変調器、半導体
光スイッチ等に代表される半導体光素子は、光ファイバ
ー通信、光計測、光交換等への応用として盛んに研究さ
れている。近年、装置の小型化や低価格化を可能にし、
また、素子間での光結合効率の大幅な向上により低消費
電力化が可能なデバイスとして、モノリシック集積され
た半導体光集積装置が脚光を浴びている。半導体光集積
装置においては、個々の光半導体素子を集積化するため
の低損失光導波路、低損失Y分岐光導波路や折れ曲がり
光導波路が非常に重要になる。
光スイッチ等に代表される半導体光素子は、光ファイバ
ー通信、光計測、光交換等への応用として盛んに研究さ
れている。近年、装置の小型化や低価格化を可能にし、
また、素子間での光結合効率の大幅な向上により低消費
電力化が可能なデバイスとして、モノリシック集積され
た半導体光集積装置が脚光を浴びている。半導体光集積
装置においては、個々の光半導体素子を集積化するため
の低損失光導波路、低損失Y分岐光導波路や折れ曲がり
光導波路が非常に重要になる。
【0003】しかしながら、図3に示すように、従来例
においては、半導体基板10上に、第1の3次元光導波
路1と、この第1の3次元光導波路1の終端から狭角度
でY字状に分岐した第2の3次元光導波路2A,2B
と、これらの第2の3次元光導波路2A,2Bの終端か
ら狭角度で内側に折曲して伸びる第3の3次元光導波路
3A,3Bとが、形成されている。
においては、半導体基板10上に、第1の3次元光導波
路1と、この第1の3次元光導波路1の終端から狭角度
でY字状に分岐した第2の3次元光導波路2A,2B
と、これらの第2の3次元光導波路2A,2Bの終端か
ら狭角度で内側に折曲して伸びる第3の3次元光導波路
3A,3Bとが、形成されている。
【0004】したがって、この従来例では、Y分岐光導
波路や折れ曲がり光導波路を低損失に設計するために
は、分岐角度や折れ曲がり角度θが1度以下と小さく、
Y分岐の二本の光導波路の結合を無くすためには、数m
mに及ぶ距離Lが必要であり、コストや集積度等に問題
が発生していた。
波路や折れ曲がり光導波路を低損失に設計するために
は、分岐角度や折れ曲がり角度θが1度以下と小さく、
Y分岐の二本の光導波路の結合を無くすためには、数m
mに及ぶ距離Lが必要であり、コストや集積度等に問題
が発生していた。
【0005】なお、Y分岐光導波路装置は、特開昭62
−62304号公報、特開昭62−85204号公報、
特開昭62−136611号公報及び特開平3−185
405号公報に記載されている。
−62304号公報、特開昭62−85204号公報、
特開昭62−136611号公報及び特開平3−185
405号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のY分岐光導波路
と折れ曲がり光導波路を低コスト、高集積度にするため
には、分岐角度と折れ曲がり角度を増加させても分岐損
失と折れ曲がり損失が低いことが必要である。
と折れ曲がり光導波路を低コスト、高集積度にするため
には、分岐角度と折れ曲がり角度を増加させても分岐損
失と折れ曲がり損失が低いことが必要である。
【0007】本発明の課題は、上記の問題点を解決し、
分岐角度と折れ曲がり角度が広く、分岐損失と折れ曲が
り損失が低いY分岐光導波路と折れ曲がり光導波路を提
供することにある。
分岐角度と折れ曲がり角度が広く、分岐損失と折れ曲が
り損失が低いY分岐光導波路と折れ曲がり光導波路を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の手段を採用する。
決するため、次の手段を採用する。
【0009】(1)基板に形成されたY分岐光導波路
と、Y分岐部分に形成された回折格子とからなるY分岐
光導波路装置。
と、Y分岐部分に形成された回折格子とからなるY分岐
光導波路装置。
【0010】(2)基板に形成された折れ曲がり光導波
路と、折れ曲がり部分に形成された回折格子とからなる
折れ曲がり光導波路装置。
路と、折れ曲がり部分に形成された回折格子とからなる
折れ曲がり光導波路装置。
【0011】(3)基板に形成されたY分岐光導波路
と、Y分岐部分に形成された回折格子と、前記Y分岐光
導波路に連続した折れ曲がり光導波路と、折れ曲がり部
分に形成された回折格子とからなる光導波路装置。
と、Y分岐部分に形成された回折格子と、前記Y分岐光
導波路に連続した折れ曲がり光導波路と、折れ曲がり部
分に形成された回折格子とからなる光導波路装置。
【0012】
【作用】図1に示すように、光を回折する2つの回折格
子4A,4Bを、Y分岐光導波路のY分岐部分に設置す
る。2つの回折格子4A,4Bを導波路中央に対して軸
対称に、分岐角度の1/2の角度でそれぞれの格子軸を
各々のY分岐光導波路と逆方向に傾けて、設置してい
る。また、2つの回折格子5A,5Bを、折れ曲がり光
導波路の折曲部分に折曲角度の1/2の角度でそれぞれ
の格子軸を各々の折れ曲がり光導波路と逆方向に傾け
て、設置している。この様な構造においては、従来のY
分岐光導波路や折れ曲がり光導波路の屈折率差による光
の回折の他に回折格子により光の導波方向が曲がる。こ
のため、分岐角度と折れ曲がり角度が広角度になって
も、分岐損失と折れ曲がり損失が低減でき、低損失なY
分岐光導波路と折れ曲がり光導波路が実現できる。
子4A,4Bを、Y分岐光導波路のY分岐部分に設置す
る。2つの回折格子4A,4Bを導波路中央に対して軸
対称に、分岐角度の1/2の角度でそれぞれの格子軸を
各々のY分岐光導波路と逆方向に傾けて、設置してい
る。また、2つの回折格子5A,5Bを、折れ曲がり光
導波路の折曲部分に折曲角度の1/2の角度でそれぞれ
の格子軸を各々の折れ曲がり光導波路と逆方向に傾け
て、設置している。この様な構造においては、従来のY
分岐光導波路や折れ曲がり光導波路の屈折率差による光
の回折の他に回折格子により光の導波方向が曲がる。こ
のため、分岐角度と折れ曲がり角度が広角度になって
も、分岐損失と折れ曲がり損失が低減でき、低損失なY
分岐光導波路と折れ曲がり光導波路が実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態例を図1及
び図2を参照して説明する。
び図2を参照して説明する。
【0014】図1に本発明の一実施の形態例によるY分
岐光導波路及び折れ曲がり光導波路を示す。基板10上
に、第1の3次元光導波路1と、この第1の3次元光導
波路1の終端から広角度でY字状に分岐した第2の3次
元光導波路2A,2Bと、これらの第2の3次元光導波
路2A,2Bの終端から広角度で内側に折曲して伸びる
第3の3次元光導波路3A,3Bとが、形成されてい
る。第2の3次元光導波路2A,2Bが第1の3次元光
導波路1から分岐している場所(分岐部)において、2
つの回折格子4A,4Bを第1の3次元光導波路1の中
央に対して軸対称に、分岐角度の1/2の角度でそれぞ
れの格子軸を各々の第2の3次元光導波路2A,2Bと
逆方向に傾けて設けている。また、第3の3次元光導波
路3A,3Bが第2の3次元光導波路2A,2Bから折
曲している場所(折曲部)において、2つの回折格子5
A,5Bを、折曲角度の1/2の角度でそれぞれの格子
軸を各々の第3の3次元光導波路3A,3Bと逆方向に
傾けて設けている。各回折格子4A,4B,5A,5B
のピッチは、導波光が回折されるように設定されてい
る。
岐光導波路及び折れ曲がり光導波路を示す。基板10上
に、第1の3次元光導波路1と、この第1の3次元光導
波路1の終端から広角度でY字状に分岐した第2の3次
元光導波路2A,2Bと、これらの第2の3次元光導波
路2A,2Bの終端から広角度で内側に折曲して伸びる
第3の3次元光導波路3A,3Bとが、形成されてい
る。第2の3次元光導波路2A,2Bが第1の3次元光
導波路1から分岐している場所(分岐部)において、2
つの回折格子4A,4Bを第1の3次元光導波路1の中
央に対して軸対称に、分岐角度の1/2の角度でそれぞ
れの格子軸を各々の第2の3次元光導波路2A,2Bと
逆方向に傾けて設けている。また、第3の3次元光導波
路3A,3Bが第2の3次元光導波路2A,2Bから折
曲している場所(折曲部)において、2つの回折格子5
A,5Bを、折曲角度の1/2の角度でそれぞれの格子
軸を各々の第3の3次元光導波路3A,3Bと逆方向に
傾けて設けている。各回折格子4A,4B,5A,5B
のピッチは、導波光が回折されるように設定されてい
る。
【0015】基板10としては、例えばInP基板が用
いられる。回折格子は、電子ビーム露光と反応性イオン
エッチングを用いて形成できる。また、3次元光導波路
については、有機金属気相エピタキシャル成長装置(M
OVPE SYSTEM)による選択成長を用いて形成
できる。
いられる。回折格子は、電子ビーム露光と反応性イオン
エッチングを用いて形成できる。また、3次元光導波路
については、有機金属気相エピタキシャル成長装置(M
OVPE SYSTEM)による選択成長を用いて形成
できる。
【0016】図2に本発明によるY分岐光導波路の分岐
損失と従来例の回折格子を用いないY分岐光導波路の分
岐損失の分岐角度依存性を示す。明らかに本発明による
Y分岐光導波路が広角度分岐においても低い分岐損失に
なることが、判明する。
損失と従来例の回折格子を用いないY分岐光導波路の分
岐損失の分岐角度依存性を示す。明らかに本発明による
Y分岐光導波路が広角度分岐においても低い分岐損失に
なることが、判明する。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、Y分岐光導波路と、Y分岐部分に形成された回折格
子と、折れ曲がり光導波路と、折れ曲がり部分に形成さ
れた回折格子とを採用するから、分岐角度と折れ曲がり
角度が増加しても分岐損失と折れ曲がり損失を低くする
ことができる。
は、Y分岐光導波路と、Y分岐部分に形成された回折格
子と、折れ曲がり光導波路と、折れ曲がり部分に形成さ
れた回折格子とを採用するから、分岐角度と折れ曲がり
角度が増加しても分岐損失と折れ曲がり損失を低くする
ことができる。
【0018】また、本発明は、Y分岐光導波路装置と折
れ曲がり光導波路装置を低廉なコストに、更に、高集積
度にすることができる。
れ曲がり光導波路装置を低廉なコストに、更に、高集積
度にすることができる。
【図1】本発明によるY分岐光導波路及び折れ曲がり光
導波路の一実施の形態例を示す平面図である。
導波路の一実施の形態例を示す平面図である。
【図2】本発明と従来例のY分岐光導波路及び折れ曲が
り光導波路との分岐損失の分岐角度依存性を示すグラフ
である。
り光導波路との分岐損失の分岐角度依存性を示すグラフ
である。
【図3】従来例のY分岐光導波路及び折れ曲がり光導波
路を示す平面図である。
路を示す平面図である。
1 3次元光導波路 2A 3次元光導波路 2B 3次元光導波路 3A 3次元光導波路 3B 3次元光導波路 4A 回折格子 4B 回折格子 5A 回折格子 5B 回折格子 10 基板
Claims (3)
- 【請求項1】 基板に形成されたY分岐光導波路と、Y
分岐部分に形成された回折格子とからなるY分岐光導波
路装置。 - 【請求項2】 基板に形成された折れ曲がり光導波路
と、折れ曲がり部分に形成された回折格子とからなる折
れ曲がり光導波路装置。 - 【請求項3】 基板に形成されたY分岐光導波路と、Y
分岐部分に形成された回折格子と、前記Y分岐光導波路
に連続した折れ曲がり光導波路と、折れ曲がり部分に形
成された回折格子とからなる光導波路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14422196A JPH09325226A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | Y分岐及び折れ曲がり光導波路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14422196A JPH09325226A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | Y分岐及び折れ曲がり光導波路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09325226A true JPH09325226A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15357068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14422196A Pending JPH09325226A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | Y分岐及び折れ曲がり光導波路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09325226A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60166921A (ja) * | 1984-02-10 | 1985-08-30 | Omron Tateisi Electronics Co | ブラツグ回折を利用した光の周波数シフタ |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP14422196A patent/JPH09325226A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60166921A (ja) * | 1984-02-10 | 1985-08-30 | Omron Tateisi Electronics Co | ブラツグ回折を利用した光の周波数シフタ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000906 |