JPH09324785A - ピトー管式ポンプにおけるピトー管の構造 - Google Patents

ピトー管式ポンプにおけるピトー管の構造

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JPH09324785A
JPH09324785A JP14204396A JP14204396A JPH09324785A JP H09324785 A JPH09324785 A JP H09324785A JP 14204396 A JP14204396 A JP 14204396A JP 14204396 A JP14204396 A JP 14204396A JP H09324785 A JPH09324785 A JP H09324785A
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JP
Japan
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pitot tube
fluid
opening
housing
shape
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JP14204396A
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English (en)
Inventor
Masatake Hatsutori
雅威 服部
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication of JPH09324785A publication Critical patent/JPH09324785A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速流体に対する抵抗の少ない形状を維持し
ながら、開口部の形状を改善することによりポンプ効率
を十分に高めることができるピトー管式ポンプにおける
ピトー管の構造を提供する。 【解決手段】 ハウジング内に回転体を回転自在に収納
配置し、この回転体の回転中心部に流体の吐出配管を挿
通配置して、その一端部にピトー管を回転体の半径方向
に突出するように連通接続すると共に他端部をハウジン
グの一部に設けた吐出口に接続固定し、さらにハウジン
グの一部に吸込口を設けてこの吸込口と前記回転体の内
部とを前記吐出配管の外周に形成した吸込流路を介して
連通し、前記回転体の回転駆動により付勢される流体を
前記ピトー管25の開口部44より導入し吐出配管を介
して吐出口より吐出するように構成してなるピトー管式
ポンプにおいて、ピトー管25の開口部44を正方形も
しくは長方形の角形に形成して、ピトー管25の頂部4
2とその下方の翼部48とを流体の流れに対し対称な流
線形状の翼型に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピトー管式ポンプ
に係り、特にピトー管の入口部における流入面積を増大
させると共に形状を翼部の形状と共に完全な流線形とし
て流体損失を低減することができるピトー管の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピトー管式ポンプは、高速で回
転するドラム状の回転体の内部に導入した流体に対し
て、遠心力と運動エネルギーにより、非常に高い動圧と
静圧とを与えることにより、この流体を静止したピトー
管のディフューザで速度水頭の一部を圧力水頭に変換し
て、非常に高圧の流体として外部に取り出すように構成
したものである。
【0003】しかるに、この種のピトー管式ポンプとし
て、例えば図2に示すように構成したものが知られてい
る。すなわち、図2において、参照符号10は回転体を
示し、この回転体10は、回転体ハウジング12内に回
転自在に収納配置されると共に、一側部において軸受1
4を介して軸支された電動機(図示せず)等に結合され
た駆動軸16に連結されている。また、前記回転体10
の他側部には、その中央にボス部18が設けられ、この
ボス部18を軸受20を介して回転体ハウジング12に
支承されている。そして、このボス部18の中心部に吐
出配管22を挿通し、この吐出配管22の一端部は前記
回転体10の内部に延在させてその先端部に回転体10
の半径方向上方へ突出するようにピトー管24を連通接
続し、また前記吐出配管22の他端部は回転体ハウジン
グ12に形成した吐出口26に連通するように接続固定
する。
【0004】一方、前記回転体ハウジング12の吐出口
26と近接する部分に、吸込口28を設け、この吸込口
28と前記回転体10の内部とを連通するように、前記
吐出配管22の外周部に吸込流路30を形成する。な
お、参照符号32は前記吸込流路30を形成するための
メカニカルシールを示す。
【0005】また、前記ピトー管24は、図3の(a)
〜(d)に示すように、その頂部34の先端部に円形の
開口部34が設けられ〔図3の(a)、(b)〕、この
開口部34は内部に設けた流路38に連通している〔図
3の(d)〕。しかも、このピトー管24は、その頂部
より見た形状が、頂部34およびその下方の翼部40と
共にほぼ流線形に構成されている〔図3の(c)〕。す
なわち、このピトー管24は、高速流体中に置かれた物
体として、最も抵抗の少ない形状に構成される。
【0006】このように構成された従来のピトー管式ポ
ンプにおいては、回転体10を高速回転駆動することに
より、吸込口28から導入される流体は、吸込流路30
を経て回転体10の内部に案内される。次いで、この回
転体10の内部に案内された流体は、回転体10の高速
回転駆動と共に流動し、回転体10の内部に固定配置さ
れたピトー管24の開口部に衝突してその一部がピトー
管24の内部流路38に導入され、さらに吐出配管22
を経て吐出口26より吐出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来の
ピトー管式ポンプにおけるピトー管の構造によれば、そ
の開口部の形状が円形、もしくは特開平6−24118
4号公報に示されるように、縦長の長楕円形または長円
形の開口であるため、その外形が高速流体に対する抵抗
の少ない形状とするには有効であるが、開口部に対する
流体の導入効率、すなわちポンプ効率の点で満足し得る
ものではなかった。
【0008】そこで、本発明の目的は、高速流体に対す
る抵抗の少ない形状を維持しながら、開口部の形状を改
善することによりポンプ効率を十分に高めることができ
るピトー管式ポンプにおけるピトー管の構造を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るピトー管式ポンプにおけるピトー管の
構造は、ハウジング内に回転体を回転自在に収納配置
し、この回転体の回転中心部に流体の吐出配管を挿通配
置して、その一端部にピトー管を回転体の半径方向に突
出するように連通接続すると共に他端部をハウジングの
一部に設けた吐出口に接続固定し、さらにハウジングの
一部に吸込口を設けてこの吸込口と前記回転体の内部と
を前記吐出配管の外周に形成した吸込流路を介して連通
し、前記回転体の回転駆動により付勢される流体を前記
ピトー管の開口部より導入し吐出配管を介して吐出口よ
り吐出するように構成してなるピトー管式ポンプにおい
て、ピトー管の開口部を正方形もしくは長方形の角穴形
状に形成して、ピトー管の頂部とその下方の翼部とを流
体の流れに対し対称な流線形状の翼型に構成してなるこ
とを特徴とする。
【0010】この場合、ピトー管の開口部は、上下縦長
の長方形の形状に構成することができる。
【0011】また、ピトー管の開口部は、上下縦長の長
方形の形状の面積内に穿設した複数の通孔により構成し
てもよい。
【0012】このように、本発明においては、ケーシン
グ中を回転する流体は、ケーシング両壁間において、同
じ周速を持つため、角形の流入開口部とした方が円形も
しくは長楕円より有効である。従って、ピトー管の開口
部を、上下縦長の長方形とすることにより、例えばその
最外径の寸法を長方形の縦横寸法と同じとする楕円形と
比較した場合、面積は長方形の方が大きくなり、この結
果必要とするNPSHは、従来と比べて、改善すること
ができる。また、ピトー管の開口部を角形にすると共
に、頂部および翼部を、流体の流れに対し対称な流線形
状とすることにより、ポンプ全体の効率を向上させるこ
とができる。さらに、ピトー管の開口部を、複数の通孔
で構成することによっても、ポンプ効率を改善すること
ができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係るピトー管式ポンプにおけ
るピトー管の実施例につき、添付図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0014】図1の(a)〜(d)は、本発明に係るピ
トー管式ポンプに適用するピトー管25の一実施例を示
すものである。しかるに、本実施例のピトー管25の基
本構成は、図3に示す従来のピトー管24の構成と同一
である。
【0015】すなわち、本実施例のピトー管25におい
ては、その頂部42の先端部に上下縦長の長方形の形状
からなる開口部44が設けられ〔図1の(a)、
(b)〕、この開口部44は内部に設けた流路46に連
通している〔図1の(d)〕。そして、このピトー管2
5は、その頂部より見た形状が、頂部42およびその下
方の翼部48と共に流体の流れに対し対称な流線形状の
翼型に構成されている〔図1の(c)〕。このようにし
て、本実施例のピトー管25は、高速流体中に置かれた
物体として、極めて抵抗の少ない形状に構成される。
【0016】なお、前記ピトー管25の開口部44の開
口面積に対して、ピトー管25の内部に設けた流路46
の断面積を同じにする方が、圧力の低下がなく好ましい
が、構造的に限界があるため、例えば図1の(c)に示
すように、できだけ大きな長円形とすれば好適である。
【0017】また、前記ピトー管25の開口部44とし
ては、上下縦長の長方形の形状の面積内に複数の通孔を
穿設して構成することもできる。
【0018】このように構成されるピトー管25は、前
述した従来技術と同様に、図2に示す構成からなるポン
プに組み込むことにより、高速流体に対する流体損失を
低減し、ポンプ効率の優れたピトー管式ポンプを容易に
製作することができる。
【0019】特に、本発明においては、開口部44の形
状を上下縦長の長方形としたことにより、図1の(d)
からも明らかなように、流体の開口部44内への導入量
を十分に確保して、ポンプ効率を向上することができ
る。また、開口部44の形状を上下縦長とすることによ
って、ピトー管25の頂部42とその下方の翼部48と
を、ほぼ同一寸法からなる理想的な流線形の翼型とし
て、容易に構成することができ、従って高速流体中に置
かれた場合での流体損失は著しく低減できる利点が得ら
れる。
【0020】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。すなわち、ピトー管の頂部に設ける開口部の
形状は、実施例に示す形状のみに限定されることなく、
上下縦長であれば矩形に類似する種々の形状とすること
ができる。また、この種のピトー管を使用するピトー管
式ポンプにおいて、前記ピトー管を複数設けた構成から
なるものに対しても、本発明に係るピトー管を好適に適
用することができることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るピト
ー管式ポンプにおけるピトー管の構造においては、ハウ
ジング内に回転体を回転自在に収納配置し、この回転体
の回転中心部に流体の吐出配管を挿通配置して、その一
端部にピトー管を回転体の半径方向に突出するように連
通接続すると共に他端部をハウジングの一部に設けた吐
出口に接続固定し、さらにハウジングの一部に吸込口を
設けてこの吸込口と前記回転体の内部とを前記吐出配管
の外周に形成した吸込流路を介して連通し、前記回転体
の回転駆動により付勢される流体を前記ピトー管の開口
部より導入し吐出配管を介して吐出口より吐出するよう
に構成してなるピトー管式ポンプにおいて、ピトー管の
開口部を正方形もしくは長方形の角形に形成して、ピト
ー管の頂部とその下方の翼部とを流体の流れに対し対称
な流線形状の翼型とする構成としたことにより、高速流
体に対する抵抗の少ない形状を維持しながら、ポンプ効
率を十分に高めることができる。
【0022】特に、本発明においては、ピトー管の開口
部を、上下縦長の長方形の形状とすることにより、例え
ばその最外径の寸法を矩形の縦横寸法と同じとする楕円
形と比較した場合、面積は長方形の方が大きくなり、こ
の結果必要とするNPSHは、従来の5.5m〜6.7
mに比べて、4.8m〜6.0mに改善し得ることが確
認された。
【0023】また、本発明において、ピトー管の頂部お
よび翼部を、流体の流れに対して対称な流線形状とする
ことにより、流体に対する抵抗を少なくして、ポンプ全
体の効率を、従来の52%〜58%に比べて、60%〜
65%に改善し得ることが確認された。
【0024】さらに、本発明において、ピトー管の開口
部を複数の通孔で構成することにより、ピトー管内にお
ける流体の流れが整流されて、ポンプ効率を上昇させる
ことができる。特に、小流量で取扱う場合において、そ
のポンプ効率を上昇させる効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピトー管式ポンプにおけるピトー
管の一実施例を示すものであって、(a)はピトー管の
先端部の要部斜視図、(b)はピトー管の先端部の要部
正面図、(c)はピトー管の先端部の頂面図、(d)は
ピトー管の先端部の概略側面断面図である。
【図2】一般的 ピトー管式ポンプの一般的な構成例を
示す側面断面図である。
【図3】従来のピトー管式ポンプにおけるピトー管の構
成例を示すものであって、(a)はピトー管の先端部の
要部斜視図、(b)はピトー管の先端部の要部正面図、
(c)はピトー管の先端部の頂面図、(d)はピトー管
の先端部の概略側面断面図である。
【符号の説明】
10 回転体 12 回転体ハウジング 14、20 軸受 16 駆動軸 18 ボス部 22 吐出配管 24 ピトー管 25 ピトー管 26 吐出口 28 吸込口 30 吸込流路 32 メカニカルシール 34 頂部 36 開口部 38 流路 40 翼部 42 頂部 44 開口部 46 流路 48 翼部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に回転体を回転自在に収納
    配置し、この回転体の回転中心部に流体の吐出配管を挿
    通配置して、その一端部にピトー管を回転体の半径方向
    に突出するように連通接続すると共に他端部をハウジン
    グの一部に設けた吐出口に接続固定し、さらにハウジン
    グの一部に吸込口を設けてこの吸込口と前記回転体の内
    部とを前記吐出配管の外周に形成した吸込流路を介して
    連通し、前記回転体の回転駆動により付勢される流体を
    前記ピトー管の開口部より導入し吐出配管を介して吐出
    口より吐出するように構成してなるピトー管式ポンプに
    おいて、ピトー管の開口部を正方形もしくは長方形の角
    形に形成して、ピトー管の頂部とその下方の翼部とを流
    体の流れに対し対称な流線形状の翼型に構成してなるこ
    とを特徴とするピトー管式ポンプにおけるピトー管の構
    造。
  2. 【請求項2】 ピトー管の開口部を、上下縦長の長方形
    に構成してなる請求項1記載のピトー管式ポンプにおけ
    るピトー管の構造。
  3. 【請求項3】 ピトー管の開口部を、上下縦長の長方形
    の面積内に穿設した複数の通孔により構成してなる請求
    項1記載のピトー管式ポンプにおけるピトー管の構造。
JP14204396A 1996-06-04 1996-06-04 ピトー管式ポンプにおけるピトー管の構造 Pending JPH09324785A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113281532A (zh) * 2021-06-16 2021-08-20 中国船舶工业集团公司第七0八研究所 一种管道内方便调整角度的毕托管及其流速测量方法

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