JPH09324115A - ポリマー組成物 - Google Patents
ポリマー組成物Info
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- JPH09324115A JPH09324115A JP16673296A JP16673296A JPH09324115A JP H09324115 A JPH09324115 A JP H09324115A JP 16673296 A JP16673296 A JP 16673296A JP 16673296 A JP16673296 A JP 16673296A JP H09324115 A JPH09324115 A JP H09324115A
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- polymer
- block
- block copolymer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物との交
互コポリマーを含有するポリマー組成物であって、改善
された耐衝撃性を有する新規なポリマー組成物を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、一般式:−C(=O)−R−
(R:エチレン性不飽和化合物から誘導される構造単
位)で示される繰り返し単位からなるポリマー(A)、
および、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステ
ルのポリマーブロックとガラス転移点25℃以下のポリ
マーブロックとを有するブロックコポリマー(B)を含
有するポリマー組成物である。ポリマー(A)の含有率
は30〜98重量%であり、ブロックコポリマー(B)
の含有率は70〜2重量%である。
互コポリマーを含有するポリマー組成物であって、改善
された耐衝撃性を有する新規なポリマー組成物を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、一般式:−C(=O)−R−
(R:エチレン性不飽和化合物から誘導される構造単
位)で示される繰り返し単位からなるポリマー(A)、
および、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステ
ルのポリマーブロックとガラス転移点25℃以下のポリ
マーブロックとを有するブロックコポリマー(B)を含
有するポリマー組成物である。ポリマー(A)の含有率
は30〜98重量%であり、ブロックコポリマー(B)
の含有率は70〜2重量%である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化炭素とエチ
レン性不飽和化合物との交互コポリマーを含有するポリ
マー組成物に関する。
レン性不飽和化合物との交互コポリマーを含有するポリ
マー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物と
の交互コポリマーは、一般式
の交互コポリマーは、一般式
【0003】
【化2】−C(=O)−R−
【0004】(式中、Rはエチレン性不飽和化合物から
誘導される構造単位を表す)
誘導される構造単位を表す)
【0005】で示される繰り返し単位を有し、ポリケト
ンポリマーと称されることがある。該交互コポリマーは
多くの場合、約200℃近く、またはそれ以上の高い融
点を有するため、それを用いた成形品は耐熱性に優れ
る。また、該交互コポリマーが線状ポリマーである場合
には、成形性も良好である。これらの理由で、一酸化炭
素とエチレン性不飽和化合物との交互コポリマーは、エ
ンジニアリングプラスチックとして、耐熱性の要求され
る様々な分野に使用されつつある。ただし、上記の交互
コポリマーは、用途に応じては耐衝撃性が不十分な場合
がある。このため、該交互コポリマーを他のポリマーが
混合されたポリマー組成物とすることによって耐衝撃性
を改善する方法が、いくつか提案されている。例えば、
特開平2−38452号公報には、ビニル芳香族化合物
のポリマーブロックと共役ジエンのポリマーブロック
(該ポリマーブロックは水素添加されていてもよい)と
を有し、かつマレイン酸化されたブロックコポリマー
を、該交互コポリマーに混合したポリマー組成物が記載
されている。
ンポリマーと称されることがある。該交互コポリマーは
多くの場合、約200℃近く、またはそれ以上の高い融
点を有するため、それを用いた成形品は耐熱性に優れ
る。また、該交互コポリマーが線状ポリマーである場合
には、成形性も良好である。これらの理由で、一酸化炭
素とエチレン性不飽和化合物との交互コポリマーは、エ
ンジニアリングプラスチックとして、耐熱性の要求され
る様々な分野に使用されつつある。ただし、上記の交互
コポリマーは、用途に応じては耐衝撃性が不十分な場合
がある。このため、該交互コポリマーを他のポリマーが
混合されたポリマー組成物とすることによって耐衝撃性
を改善する方法が、いくつか提案されている。例えば、
特開平2−38452号公報には、ビニル芳香族化合物
のポリマーブロックと共役ジエンのポリマーブロック
(該ポリマーブロックは水素添加されていてもよい)と
を有し、かつマレイン酸化されたブロックコポリマー
を、該交互コポリマーに混合したポリマー組成物が記載
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、改善さ
れた耐衝撃性を有する上記交互コポリマーの組成物とし
てこれまでに提案されているのは、特殊な技術に限られ
ているのが現状である。改善された耐衝撃性を有する上
記交互コポリマーの新規な組成物が提供できれば、該交
互コポリマーの用途展開上、極めて望ましいことであ
る。しかして、本発明の目的は、一酸化炭素とエチレン
性不飽和化合物との交互コポリマーを含有するポリマー
組成物であって、改善された耐衝撃性を有する新規なポ
リマー組成物を提供することである。
れた耐衝撃性を有する上記交互コポリマーの組成物とし
てこれまでに提案されているのは、特殊な技術に限られ
ているのが現状である。改善された耐衝撃性を有する上
記交互コポリマーの新規な組成物が提供できれば、該交
互コポリマーの用途展開上、極めて望ましいことであ
る。しかして、本発明の目的は、一酸化炭素とエチレン
性不飽和化合物との交互コポリマーを含有するポリマー
組成物であって、改善された耐衝撃性を有する新規なポ
リマー組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような現状に鑑み本
発明者らは鋭意検討した結果、上記交互コポリマーと特
定のブロックコポリマーとを含有するポリマー組成物
が、上記の課題を解決し得ることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
発明者らは鋭意検討した結果、上記交互コポリマーと特
定のブロックコポリマーとを含有するポリマー組成物
が、上記の課題を解決し得ることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、(1)主として一般
式
式
【0009】
【化3】−C(=O)−R− (I)
【0010】(式中、Rはエチレン性不飽和化合物から
誘導される構造単位を表す)
誘導される構造単位を表す)
【0011】で示される繰り返し単位からなるポリマー
(A)、および、主としてアクリル酸エステルまたはメ
タクリル酸エステルからなる単量体のポリマーブロック
と、ガラス転移点が25℃以下であるポリマーブロック
とを、それぞれ少なくとも1個有するブロックコポリマ
ー(B)を含有し;かつ、
(A)、および、主としてアクリル酸エステルまたはメ
タクリル酸エステルからなる単量体のポリマーブロック
と、ガラス転移点が25℃以下であるポリマーブロック
とを、それぞれ少なくとも1個有するブロックコポリマ
ー(B)を含有し;かつ、
【0012】(2)ポリマー(A)の含有率が30〜9
8重量%であり、ブロックコポリマー(B)の含有率が
70〜2重量%である;
8重量%であり、ブロックコポリマー(B)の含有率が
70〜2重量%である;
【0013】ことを特徴とするポリマー組成物である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリマー(A)
は、主として上記一般式(I)で示される繰り返し単位
からなるポリマーである。該一般式(I)においてRで
表される構造単位は、エチレン性不飽和化合物から誘導
される。該エチレン性不飽和化合物としては、例えば、
エチレン;プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、1−ドデセン等のα−オレフィン;1
0−ウンデセン酸、10−ウンデセン−1−オール、6
−クロロ−1−ヘキセン、N−ビニルピロリドン、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル等の官能基で置換されたα−オレ
フィン誘導体;スチレン、p−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン等のビニル基含有芳香族炭化水素などの1
種または2種以上を挙げることができる。これらのエチ
レン性不飽和化合物の中でも、得られるポリマーの力学
特性、耐熱性等の点から、エチレンを主成分とすること
が好ましく、エチレンを小割合の他のα−オレフィンと
組み合わせて使用することがより好ましい。
は、主として上記一般式(I)で示される繰り返し単位
からなるポリマーである。該一般式(I)においてRで
表される構造単位は、エチレン性不飽和化合物から誘導
される。該エチレン性不飽和化合物としては、例えば、
エチレン;プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1
−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネ
ン、1−デセン、1−ドデセン等のα−オレフィン;1
0−ウンデセン酸、10−ウンデセン−1−オール、6
−クロロ−1−ヘキセン、N−ビニルピロリドン、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル等の官能基で置換されたα−オレ
フィン誘導体;スチレン、p−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン等のビニル基含有芳香族炭化水素などの1
種または2種以上を挙げることができる。これらのエチ
レン性不飽和化合物の中でも、得られるポリマーの力学
特性、耐熱性等の点から、エチレンを主成分とすること
が好ましく、エチレンを小割合の他のα−オレフィンと
組み合わせて使用することがより好ましい。
【0015】ポリマー(A)の主鎖は分岐状であっても
よいが、成形性の点から実質的に線状であることが好ま
しい。また、ポリマー(A)の極限粘度数は、必ずしも
限定されるものではないが、m−クレゾール中、60℃
の条件で測定した場合において0.5〜10dl/gの
範囲内であることが好ましい。
よいが、成形性の点から実質的に線状であることが好ま
しい。また、ポリマー(A)の極限粘度数は、必ずしも
限定されるものではないが、m−クレゾール中、60℃
の条件で測定した場合において0.5〜10dl/gの
範囲内であることが好ましい。
【0016】ポリマー(A)は、例えば、特開昭50−
2000号公報、特開昭59−197427号公報、特
開昭62−53332号公報、特開昭62−11502
6号公報、特開昭62−131025号公報等に記載さ
れた公知の手法を用い、触媒の存在下で、一酸化炭素と
上記一般式(I)中の構造単位Rを与える所望のエチレ
ン性不飽和化合物とを接触させることにより製造するこ
とができる。触媒としては、例えば、パラジウム、コバ
ルトまたはニッケルの化合物と、強酸のアニオンと、リ
ン、ヒ素またはアンチモンの二座配位子とから形成され
る化合物を使用することができる。
2000号公報、特開昭59−197427号公報、特
開昭62−53332号公報、特開昭62−11502
6号公報、特開昭62−131025号公報等に記載さ
れた公知の手法を用い、触媒の存在下で、一酸化炭素と
上記一般式(I)中の構造単位Rを与える所望のエチレ
ン性不飽和化合物とを接触させることにより製造するこ
とができる。触媒としては、例えば、パラジウム、コバ
ルトまたはニッケルの化合物と、強酸のアニオンと、リ
ン、ヒ素またはアンチモンの二座配位子とから形成され
る化合物を使用することができる。
【0017】本発明において、ブロックコポリマー
(B)は、主としてアクリル酸エステルまたはメタクリ
ル酸エステルからなる単量体のポリマーブロック(i)
の少なくとも1個と、該ポリマーブロックとは別のポリ
マーブロックとして、ガラス転移点(Tg)が25℃以
下であるポリマーブロック(ii)の少なくとも1個とを
有する。
(B)は、主としてアクリル酸エステルまたはメタクリ
ル酸エステルからなる単量体のポリマーブロック(i)
の少なくとも1個と、該ポリマーブロックとは別のポリ
マーブロックとして、ガラス転移点(Tg)が25℃以
下であるポリマーブロック(ii)の少なくとも1個とを
有する。
【0018】上記のポリマーブロック(i)としては、
代表的には、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリメタクリル酸イソプロピル、ポリメタク
リル酸t−ブチル、ポリメタクリル酸シクロヘキシル、
ポリメタクリル酸イソボルニル、ポリアクリル酸t−ブ
チル、ポリアクリル酸シクロヘキシル、ポリアクリル酸
イソボルニル等のブロックを挙げることができるが、場
合によっては、ポリメタクリル酸グリシジル、ポリメタ
クリル酸トリメトキシシリルプロピル、ポリアクリル酸
グリシジル、ポリメタクリル酸トリメトキシシリルプロ
ピル等の官能基を有するブロックであってもよく、ま
た、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エ
ステルの2種以上から形成されるコポリマーブロックで
あってもよい。ポリマー組成物における耐熱性が特に良
好となる点において、ポリマーブロック(i)における
ガラス転移点(Tg)は、25℃よりも高いことが好ま
しい。25℃よりも高いTgを有し、製造原料の汎用性
が高い点において、上記例示したポリマーブロック
(i)の中でも、ポリメタクリル酸メチルのブロックが
特に好ましい。
代表的には、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチル、ポリメタクリル酸イソプロピル、ポリメタク
リル酸t−ブチル、ポリメタクリル酸シクロヘキシル、
ポリメタクリル酸イソボルニル、ポリアクリル酸t−ブ
チル、ポリアクリル酸シクロヘキシル、ポリアクリル酸
イソボルニル等のブロックを挙げることができるが、場
合によっては、ポリメタクリル酸グリシジル、ポリメタ
クリル酸トリメトキシシリルプロピル、ポリアクリル酸
グリシジル、ポリメタクリル酸トリメトキシシリルプロ
ピル等の官能基を有するブロックであってもよく、ま
た、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エ
ステルの2種以上から形成されるコポリマーブロックで
あってもよい。ポリマー組成物における耐熱性が特に良
好となる点において、ポリマーブロック(i)における
ガラス転移点(Tg)は、25℃よりも高いことが好ま
しい。25℃よりも高いTgを有し、製造原料の汎用性
が高い点において、上記例示したポリマーブロック
(i)の中でも、ポリメタクリル酸メチルのブロックが
特に好ましい。
【0019】ブロックコポリマー(B)は、ガラス転移
点(Tg)が25℃以下であるポリマーブロック(ii)
を少なくとも1個有していることが必要である。ブロッ
クコポリマー(B)中のすべてのポリマーブロックのT
gがいずれも25℃より高い場合には、ポリマー(A)
とのポリマー組成物において耐衝撃性の改善が認められ
ない。上記ポリマーブロック(ii)としては、主として
共役ジエンからなる単量体のポリマー、該ポリマーが少
なくとも部分的に水素添加されたポリマー、または主と
してアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル
からなる単量体のポリマーのブロックであって、かつガ
ラス転移点が25℃以下であるブロックが好ましい。上
記の、主として共役ジエンからなる単量体のポリマーま
たは該ポリマーが少なくとも部分的に水素添加されたポ
リマーのブロックとしては、主としてブタジエンおよび
/またはイソプレンからなる単量体のポリマーブロック
またはそのポリマーブロック中に含まれる不飽和炭素結
合を水素添加して部分的にまたは完全に飽和させた形の
ポリマーブロックが好ましい。また、上記の、主として
アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルから
なる単量体のポリマーのブロックとしては、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デ
シル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、アクリ
ル酸ドデシル等の1種または2種以上を主たる単量体と
するポリマーのブロックが好ましい。
点(Tg)が25℃以下であるポリマーブロック(ii)
を少なくとも1個有していることが必要である。ブロッ
クコポリマー(B)中のすべてのポリマーブロックのT
gがいずれも25℃より高い場合には、ポリマー(A)
とのポリマー組成物において耐衝撃性の改善が認められ
ない。上記ポリマーブロック(ii)としては、主として
共役ジエンからなる単量体のポリマー、該ポリマーが少
なくとも部分的に水素添加されたポリマー、または主と
してアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル
からなる単量体のポリマーのブロックであって、かつガ
ラス転移点が25℃以下であるブロックが好ましい。上
記の、主として共役ジエンからなる単量体のポリマーま
たは該ポリマーが少なくとも部分的に水素添加されたポ
リマーのブロックとしては、主としてブタジエンおよび
/またはイソプレンからなる単量体のポリマーブロック
またはそのポリマーブロック中に含まれる不飽和炭素結
合を水素添加して部分的にまたは完全に飽和させた形の
ポリマーブロックが好ましい。また、上記の、主として
アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルから
なる単量体のポリマーのブロックとしては、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デ
シル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、アクリ
ル酸ドデシル等の1種または2種以上を主たる単量体と
するポリマーのブロックが好ましい。
【0020】ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン
は、例えば、アニオン重合法によりリビング重合するこ
とが可能であるが、その重合条件に応じて共役ジエンの
結合様式、ひいては、形成されるポリマーブロック中の
繰り返し単位の幾何異性が左右される。例えば、ブタジ
エンの非極性溶媒(例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、トルエン等)中での重合で
は、形成されるポリマーブロックにおけるブタジエンの
結合様式は1,4−結合が主となり、一方、極性溶媒
(例えば、テトラヒドロフランの単独溶媒、テトラヒド
ロフランまたはテトラメチルエチレンジアミンと上記例
示の非極性溶媒との混合溶媒等)中での重合では、その
結合様式は1,2−結合が主となる。主として共役ジエ
ンからなる単量体のポリマーおよび該ポリマーが少なく
とも部分的に水素添加されたポリマーのブロックでは、
共役ジエンの結合様式の割合によってTgが左右される
ので、重合用溶媒を適宜選択することによって、Tgを
約−70℃から室温付近の温度まで任意にコントロール
することができる。
は、例えば、アニオン重合法によりリビング重合するこ
とが可能であるが、その重合条件に応じて共役ジエンの
結合様式、ひいては、形成されるポリマーブロック中の
繰り返し単位の幾何異性が左右される。例えば、ブタジ
エンの非極性溶媒(例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、トルエン等)中での重合で
は、形成されるポリマーブロックにおけるブタジエンの
結合様式は1,4−結合が主となり、一方、極性溶媒
(例えば、テトラヒドロフランの単独溶媒、テトラヒド
ロフランまたはテトラメチルエチレンジアミンと上記例
示の非極性溶媒との混合溶媒等)中での重合では、その
結合様式は1,2−結合が主となる。主として共役ジエ
ンからなる単量体のポリマーおよび該ポリマーが少なく
とも部分的に水素添加されたポリマーのブロックでは、
共役ジエンの結合様式の割合によってTgが左右される
ので、重合用溶媒を適宜選択することによって、Tgを
約−70℃から室温付近の温度まで任意にコントロール
することができる。
【0021】また、主としてアクリル酸エステルまたは
メタクリル酸エステルからなる単量体のポリマーのブロ
ックでは、使用する単量体の種類(特にアクリル酸エス
テルまたはメタクリル酸エステルのアルコール部分の構
造)などに応じてTgが左右される。したがって、該ブ
ロックにおいては、用いる単量体を適宜選択することや
複数種類の単量体を適宜組み合わせて共重合させること
により、Tgを任意にコントロールすることができる。
メタクリル酸エステルからなる単量体のポリマーのブロ
ックでは、使用する単量体の種類(特にアクリル酸エス
テルまたはメタクリル酸エステルのアルコール部分の構
造)などに応じてTgが左右される。したがって、該ブ
ロックにおいては、用いる単量体を適宜選択することや
複数種類の単量体を適宜組み合わせて共重合させること
により、Tgを任意にコントロールすることができる。
【0022】本発明において、ブロックコポリマー
(B)は、少なくとも1個のポリマーブロック(i)お
よび少なくとも1個のポリマーブロック(ii)を必須の
ブロックとして有するが、他のポリマーブロックをさら
に有していてもよい。他のポリマーブロックを構成する
単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、ビニル
ピリジン等のエチレン性不飽和化合物を挙げることがで
きる。
(B)は、少なくとも1個のポリマーブロック(i)お
よび少なくとも1個のポリマーブロック(ii)を必須の
ブロックとして有するが、他のポリマーブロックをさら
に有していてもよい。他のポリマーブロックを構成する
単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、ビニル
ピリジン等のエチレン性不飽和化合物を挙げることがで
きる。
【0023】ブロックコポリマー(B)のブロックの総
数は、特に限定されるものではないが、2、3または4
であることが好ましい。
数は、特に限定されるものではないが、2、3または4
であることが好ましい。
【0024】なお、本発明において、ポリマーブロック
(i)および(ii)のTgは、ブロックコポリマー
(B)を示差走査熱量測定(DSC)法で分析すること
によって求めることができる。ブロックコポリマー
(B)のDSC測定では、ブロックコポリマー(B)の
試料を、窒素気流下において、10℃/分の速度で−1
00℃から200℃まで昇温したのち降温し、次いで再
度10℃/分の速度で−100℃から200℃まで昇温
した場合において、該再度の昇温時における測定結果を
採用することができる。
(i)および(ii)のTgは、ブロックコポリマー
(B)を示差走査熱量測定(DSC)法で分析すること
によって求めることができる。ブロックコポリマー
(B)のDSC測定では、ブロックコポリマー(B)の
試料を、窒素気流下において、10℃/分の速度で−1
00℃から200℃まで昇温したのち降温し、次いで再
度10℃/分の速度で−100℃から200℃まで昇温
した場合において、該再度の昇温時における測定結果を
採用することができる。
【0025】ブロックコポリマー(B)の具体例として
は、ポリブタジエン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポ
リイソプレン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン−b−ポリブタジエン−b−ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリスチレン−b−ポリイソプレン−b−ポリメタ
クリル酸メチル、ポリスチレン−b−ポリブタジエン−
b−ポリスチレン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリ
スチレン−b−ポリイソプレン−b−ポリスチレン−b
−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル−
b−ポリブタジエン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポ
リメタクリル酸メチル−b−ポリイソプレン−b−ポリ
メタクリル酸メチル等のポリ共役ジエンブロックおよび
ポリメタクリル酸メチルブロックを含有するブロックコ
ポリマー;前記例示のブロックコポリマー中のポリ共役
ジエンブロックを少なくとも部分的に水素添加された構
造のブロックに置き換えたブロックコポリマーで例示さ
れる、少なくとも部分的に水素添加されたポリ共役ジエ
ンブロックおよびポリメタクリル酸メチルブロックを含
有するブロックコポリマー;ポリメタクリル酸ブチル−
b−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸2−エ
チルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリアク
リル酸ブチル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリアク
リル酸2−エチルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリメタクリル酸ブ
チル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
メチル−b−ポリメタクリル酸2−エチルヘキシル−b
−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル−
b−ポリアクリル酸ブチル−b−ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸2−
エチルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル等のポリ
メタクリル酸エステル(またはポリアクリル酸エステ
ル)ブロックおよびポリメタクリル酸メチルブロックを
含有するブロックコポリマーなどが挙げられる。
は、ポリブタジエン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポ
リイソプレン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン−b−ポリブタジエン−b−ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリスチレン−b−ポリイソプレン−b−ポリメタ
クリル酸メチル、ポリスチレン−b−ポリブタジエン−
b−ポリスチレン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリ
スチレン−b−ポリイソプレン−b−ポリスチレン−b
−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル−
b−ポリブタジエン−b−ポリメタクリル酸メチル、ポ
リメタクリル酸メチル−b−ポリイソプレン−b−ポリ
メタクリル酸メチル等のポリ共役ジエンブロックおよび
ポリメタクリル酸メチルブロックを含有するブロックコ
ポリマー;前記例示のブロックコポリマー中のポリ共役
ジエンブロックを少なくとも部分的に水素添加された構
造のブロックに置き換えたブロックコポリマーで例示さ
れる、少なくとも部分的に水素添加されたポリ共役ジエ
ンブロックおよびポリメタクリル酸メチルブロックを含
有するブロックコポリマー;ポリメタクリル酸ブチル−
b−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸2−エ
チルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリアク
リル酸ブチル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリアク
リル酸2−エチルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリメタクリル酸ブ
チル−b−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
メチル−b−ポリメタクリル酸2−エチルヘキシル−b
−ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル−
b−ポリアクリル酸ブチル−b−ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸2−
エチルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル等のポリ
メタクリル酸エステル(またはポリアクリル酸エステ
ル)ブロックおよびポリメタクリル酸メチルブロックを
含有するブロックコポリマーなどが挙げられる。
【0026】本発明においては、ブロックコポリマー
(B)の全体の数平均分子量は、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)により求められた標準ポ
リスチレン換算の値において、5000〜500000
の範囲内であることが好ましく、ポリマー(A)とのブ
レンド時の分散状態より10000〜200000の範
囲内であることがより好ましい。また、各ポリマーブロ
ックの数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)および1H−NMRの分析に基づ
く値において、ポリマーブロック(i)では1000〜
100000の範囲内が好ましく、ポリマーブロック
(ii)では4000〜500000の範囲内が好まし
い。
(B)の全体の数平均分子量は、ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)により求められた標準ポ
リスチレン換算の値において、5000〜500000
の範囲内であることが好ましく、ポリマー(A)とのブ
レンド時の分散状態より10000〜200000の範
囲内であることがより好ましい。また、各ポリマーブロ
ックの数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)および1H−NMRの分析に基づ
く値において、ポリマーブロック(i)では1000〜
100000の範囲内が好ましく、ポリマーブロック
(ii)では4000〜500000の範囲内が好まし
い。
【0027】ブロックコポリマー(B)は、ラジカル連
鎖移動法、リビングアニオン重合法等の公知の方法で合
成することができる。これらの合成方法は、例えば、ポ
リマー・プレプリント、アメリカン・ケミカル・ソサイ
ティ・ディビジョン・ポリマー・ケミストリー(Pol
ymer Preprint,American Ch
emical Society Division P
olymer Chemistry)第30巻、第26
頁(1989年)、ポリマー・ブレチン(Polyme
r Bulletin)第30巻、第257〜264頁
(1993年)、マクロモレキュールス(Macrom
olecules)第27巻、第4908〜4913頁
(1994年)、特開平6−93060号公報、特開平
6−206952号公報、特公平7−25859号公報
等に記載されている。
鎖移動法、リビングアニオン重合法等の公知の方法で合
成することができる。これらの合成方法は、例えば、ポ
リマー・プレプリント、アメリカン・ケミカル・ソサイ
ティ・ディビジョン・ポリマー・ケミストリー(Pol
ymer Preprint,American Ch
emical Society Division P
olymer Chemistry)第30巻、第26
頁(1989年)、ポリマー・ブレチン(Polyme
r Bulletin)第30巻、第257〜264頁
(1993年)、マクロモレキュールス(Macrom
olecules)第27巻、第4908〜4913頁
(1994年)、特開平6−93060号公報、特開平
6−206952号公報、特公平7−25859号公報
等に記載されている。
【0028】本発明のポリマー組成物においては、ポリ
マー(A)の含有率は30〜98重量%の範囲内であ
り、ブロックコポリマー(B)の含有率は70〜2重量
%の範囲内である。ポリマー(A)の含有率が30重量
%未満であるか、またはブロックコポリマー(B)の含
有率が70重量%を越える場合には、ポリマー組成物に
おいて耐熱性等のポリマー(A)に由来する特長が大幅
に損なわれる。また、ポリマー(A)の含有率が98重
量%を越えるか、またはブロックコポリマー(B)の含
有率が2重量%未満である場合には、ポリマー組成物に
おいて耐衝撃性が不十分となる。耐衝撃性および耐熱性
が特に高いレベルで両立される点からは、ポリマー
(A)の含有率は60〜90重量%の範囲内であり、ブ
ロックコポリマー(B)の含有率は40〜10重量%の
範囲内であることが好ましい。ブロックコポリマー
(B)中に含有されるTgが25℃以下であるポリマー
ブロック(ii)は室温においてソフトブロックとして機
能するが、ポリマー組成物において耐衝撃性および耐熱
性が特に高いレベルで両立されることから、ポリマーブ
ロック(ii)の重量がポリマー組成物全体の重量に対し
て1〜50%の範囲内を占めることが好ましく、5〜3
0%の範囲内を占めることがより好ましい。
マー(A)の含有率は30〜98重量%の範囲内であ
り、ブロックコポリマー(B)の含有率は70〜2重量
%の範囲内である。ポリマー(A)の含有率が30重量
%未満であるか、またはブロックコポリマー(B)の含
有率が70重量%を越える場合には、ポリマー組成物に
おいて耐熱性等のポリマー(A)に由来する特長が大幅
に損なわれる。また、ポリマー(A)の含有率が98重
量%を越えるか、またはブロックコポリマー(B)の含
有率が2重量%未満である場合には、ポリマー組成物に
おいて耐衝撃性が不十分となる。耐衝撃性および耐熱性
が特に高いレベルで両立される点からは、ポリマー
(A)の含有率は60〜90重量%の範囲内であり、ブ
ロックコポリマー(B)の含有率は40〜10重量%の
範囲内であることが好ましい。ブロックコポリマー
(B)中に含有されるTgが25℃以下であるポリマー
ブロック(ii)は室温においてソフトブロックとして機
能するが、ポリマー組成物において耐衝撃性および耐熱
性が特に高いレベルで両立されることから、ポリマーブ
ロック(ii)の重量がポリマー組成物全体の重量に対し
て1〜50%の範囲内を占めることが好ましく、5〜3
0%の範囲内を占めることがより好ましい。
【0029】本発明のポリマー組成物には、本発明の効
果が損なわれない限りにおいて、目的に応じて、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、強化ガラス等の添加
物;他のポリマーなどが添加されていてもよい。
果が損なわれない限りにおいて、目的に応じて、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、結晶核剤、強化ガラス等の添加
物;他のポリマーなどが添加されていてもよい。
【0030】本発明のポリマー組成物は、ポリマー
(A)およびブロックコポリマー(B)を、所望に応じ
て添加物、他のポリマーなどと共に、所定割合でブレン
ドすることによって製造することができる。そのブレン
ド方法は特に限定されるものではないが、例えば、ポリ
マー(A)の粉体とブロックコポリマー(B)の粉体と
をあらかじめ混合しておき、二軸回転押し出し機に供給
し、溶融混練した後、本発明のポリマー組成物をペレッ
ト状物の形状で取得することができる。本発明のポリマ
ー組成物は、射出成形等の任意の成形法により、所望の
形状に成形し、各種用途に供することができる。
(A)およびブロックコポリマー(B)を、所望に応じ
て添加物、他のポリマーなどと共に、所定割合でブレン
ドすることによって製造することができる。そのブレン
ド方法は特に限定されるものではないが、例えば、ポリ
マー(A)の粉体とブロックコポリマー(B)の粉体と
をあらかじめ混合しておき、二軸回転押し出し機に供給
し、溶融混練した後、本発明のポリマー組成物をペレッ
ト状物の形状で取得することができる。本発明のポリマ
ー組成物は、射出成形等の任意の成形法により、所望の
形状に成形し、各種用途に供することができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【0032】実施例1 [ポリマー(A−1)の合成]酢酸パラジウム、トリフ
ルオロ酢酸および1,3−ビス[ジ(3−メトキシジフ
ェニル)ホスフィノ]プロパンより調製した触媒と、一
酸化炭素、エチレンおよびプロピレンとを接触させるこ
とによって、一酸化炭素単位(−C(=O)−)、エチ
レン単位(−CH2CH2−)およびプロピレン単位(−
CH2CH(CH3)−)をそれぞれ50モル%、46モ
ル%および4モル%含有し、一酸化炭素単位とオレフィ
ン単位(エチレン単位およびプロピレン単位)とが交互
に配列した線状のコポリマーを得た(以下、該コポリマ
ーを「ポリマー(A−1)」と称する)。ポリマー(A
−1)の極限粘度数を、m−クレゾール中、60℃の条
件で測定したところ、1.0dl/gであった。
ルオロ酢酸および1,3−ビス[ジ(3−メトキシジフ
ェニル)ホスフィノ]プロパンより調製した触媒と、一
酸化炭素、エチレンおよびプロピレンとを接触させるこ
とによって、一酸化炭素単位(−C(=O)−)、エチ
レン単位(−CH2CH2−)およびプロピレン単位(−
CH2CH(CH3)−)をそれぞれ50モル%、46モ
ル%および4モル%含有し、一酸化炭素単位とオレフィ
ン単位(エチレン単位およびプロピレン単位)とが交互
に配列した線状のコポリマーを得た(以下、該コポリマ
ーを「ポリマー(A−1)」と称する)。ポリマー(A
−1)の極限粘度数を、m−クレゾール中、60℃の条
件で測定したところ、1.0dl/gであった。
【0033】[ブロックコポリマー(B−1)の合成]
5リットルのガラス製フラスコに、攪拌装置を取り付
け、系内をアルゴン雰囲気下にし(以降の重合操作はす
べてアルゴン雰囲気中で行った)、金属ナトリウム添加
後に蒸留して得られた乾燥トルエン1000mlと、s
ec−ブチルリチウム0.002モルとを加えた。これ
に、水素化カルシウム添加後に減圧蒸留して得られた乾
燥スチレンモノマー12gをシリンジで加え、室温で3
時間攪拌した。得られた反応混合液の一部をサンプリン
グし、GPCにより分子量を測定したところ、生成した
ポリスチレンのリビングポリマーの数平均分子量(M
n)は標準ポリスチレン換算で6100であり、重量平
均分子量と数平均分子量との比(Mw/Mn)は1.1
0であった。得られた反応混合液に、水素化カルシウム
添加後に蒸留して得られた乾燥イソプレンモノマー80
gを、滴下ロートから約2時間を要して滴下した。さら
に8時間、室温で重合したのち、50℃まで昇温し2時
間攪拌することによってイソプレンの重合を追い込ん
だ。その後、n−ブチルリチウムの添加後に減圧蒸留し
て得られた乾燥1,1−ジフェニルエチレン0.1モル
をシリンジで加え、50℃で18時間反応させた。上記
のようにして得られた反応混合液に、1,1−ジフェニ
ルヘキシルリチウムの添加後に単蒸留して得られた乾燥
テトラヒドロフラン1.5リットルを、氷浴による冷却
下で加え、さらにドライアイス−メタノール浴で−78
℃に冷却した。次いで、水素化カルシウム添加後に蒸留
した後さらにトリイソブチルアルミニウムを添加し減圧
蒸留して得られたメタクリル酸メチルモノマー12gを
シリンジで滴下し、−78℃で3時間重合させた。その
後、約3mlのメタノールを加えることによって重合を
停止させた。得られた反応混合液を、18リットルのメ
タノール中に再沈することによって、ポリマー(ポリス
チレン−b−ポリイソプレン−b−ポリメタクリル酸メ
チル)を回収した。回収率はほぼ100%であり、重合
はほぼ定量的に進行していることが判明した。得られた
ポリマーをトルエンに溶解し、ニッケル−アルミニウム
錯体触媒を用いて、70℃、水素圧20kg/cm2の
条件下に、24時間水素添加反応を行った。上記の水素
添加反応によって、ポリスチレン−b−水素添加ポリイ
ソプレン−b−ポリメタクリル酸メチルを得た(以下、
該ポリスチレン−b−水素添加ポリイソプレン−b−ポ
リメタクリル酸メチルを「ブロックコポリマー(B−
1)」と称する)。ブロックコポリマー(B−1)の水
素添加率を、1H−NMRに基づいて求めたところ、9
5%であった。ブロックコポリマー(B−1)の分子量
をGPCにより測定した結果、数平均分子量(Mn)は
標準ポリスチレン換算で820000であり、重量平均
分子量と数平均分子量との比(Mw/Mn)は1.12
であった。なお、そのGPCピークは低分子量側へのテ
ーリングもなく、完全に一山の形態を示した。また、ブ
ロックコポリマー(B−1)の1H−NMR解析結果お
よびポリスチレンリビングポリマーの数平均分子量の値
に基づいて求められた、ポリスチレン、水素添加ポリイ
ソプレンおよびポリメタクリル酸メチルの各ブロックの
数平均分子量は、それぞれ、6100、42000およ
び6000であった。ブロックコポリマー(B−1)の
DSC測定を、試料を、窒素気流下において、10℃/
分の速度で−100℃から200℃まで昇温したのち降
温し、次いで再度10℃/分の速度で−100℃から2
00℃まで昇温することによって行った。この場合の再
度の昇温時における測定結果に基づいて求められた、ポ
リスチレン、水素添加ポリイソプレンおよびポリメタク
リル酸メチルの各ブロックのTgは、それぞれ、99
℃、−58℃および122℃であった。
5リットルのガラス製フラスコに、攪拌装置を取り付
け、系内をアルゴン雰囲気下にし(以降の重合操作はす
べてアルゴン雰囲気中で行った)、金属ナトリウム添加
後に蒸留して得られた乾燥トルエン1000mlと、s
ec−ブチルリチウム0.002モルとを加えた。これ
に、水素化カルシウム添加後に減圧蒸留して得られた乾
燥スチレンモノマー12gをシリンジで加え、室温で3
時間攪拌した。得られた反応混合液の一部をサンプリン
グし、GPCにより分子量を測定したところ、生成した
ポリスチレンのリビングポリマーの数平均分子量(M
n)は標準ポリスチレン換算で6100であり、重量平
均分子量と数平均分子量との比(Mw/Mn)は1.1
0であった。得られた反応混合液に、水素化カルシウム
添加後に蒸留して得られた乾燥イソプレンモノマー80
gを、滴下ロートから約2時間を要して滴下した。さら
に8時間、室温で重合したのち、50℃まで昇温し2時
間攪拌することによってイソプレンの重合を追い込ん
だ。その後、n−ブチルリチウムの添加後に減圧蒸留し
て得られた乾燥1,1−ジフェニルエチレン0.1モル
をシリンジで加え、50℃で18時間反応させた。上記
のようにして得られた反応混合液に、1,1−ジフェニ
ルヘキシルリチウムの添加後に単蒸留して得られた乾燥
テトラヒドロフラン1.5リットルを、氷浴による冷却
下で加え、さらにドライアイス−メタノール浴で−78
℃に冷却した。次いで、水素化カルシウム添加後に蒸留
した後さらにトリイソブチルアルミニウムを添加し減圧
蒸留して得られたメタクリル酸メチルモノマー12gを
シリンジで滴下し、−78℃で3時間重合させた。その
後、約3mlのメタノールを加えることによって重合を
停止させた。得られた反応混合液を、18リットルのメ
タノール中に再沈することによって、ポリマー(ポリス
チレン−b−ポリイソプレン−b−ポリメタクリル酸メ
チル)を回収した。回収率はほぼ100%であり、重合
はほぼ定量的に進行していることが判明した。得られた
ポリマーをトルエンに溶解し、ニッケル−アルミニウム
錯体触媒を用いて、70℃、水素圧20kg/cm2の
条件下に、24時間水素添加反応を行った。上記の水素
添加反応によって、ポリスチレン−b−水素添加ポリイ
ソプレン−b−ポリメタクリル酸メチルを得た(以下、
該ポリスチレン−b−水素添加ポリイソプレン−b−ポ
リメタクリル酸メチルを「ブロックコポリマー(B−
1)」と称する)。ブロックコポリマー(B−1)の水
素添加率を、1H−NMRに基づいて求めたところ、9
5%であった。ブロックコポリマー(B−1)の分子量
をGPCにより測定した結果、数平均分子量(Mn)は
標準ポリスチレン換算で820000であり、重量平均
分子量と数平均分子量との比(Mw/Mn)は1.12
であった。なお、そのGPCピークは低分子量側へのテ
ーリングもなく、完全に一山の形態を示した。また、ブ
ロックコポリマー(B−1)の1H−NMR解析結果お
よびポリスチレンリビングポリマーの数平均分子量の値
に基づいて求められた、ポリスチレン、水素添加ポリイ
ソプレンおよびポリメタクリル酸メチルの各ブロックの
数平均分子量は、それぞれ、6100、42000およ
び6000であった。ブロックコポリマー(B−1)の
DSC測定を、試料を、窒素気流下において、10℃/
分の速度で−100℃から200℃まで昇温したのち降
温し、次いで再度10℃/分の速度で−100℃から2
00℃まで昇温することによって行った。この場合の再
度の昇温時における測定結果に基づいて求められた、ポ
リスチレン、水素添加ポリイソプレンおよびポリメタク
リル酸メチルの各ブロックのTgは、それぞれ、99
℃、−58℃および122℃であった。
【0034】[ポリマー(A−1)とブロックコポリマ
ー(B−1)とのブレンド]上記ポリマー(A−1)と
上記ブロックコポリマー(B−1)とを、表1に示す割
合で、ラボプラストミル(東洋精機製)により、250
℃で、トルクが一定になるまで溶融混練することによっ
て、ポリマー組成物を得た。得られたポリマー組成物
を、プレス機によりシート状に成形したのち、試験片を
切り出し、ASTM−256によりノッチ付きアイゾッ
ト衝撃値を測定した。得られた結果を表1に示す。また
表1に、対照として、ポリマー(A−1)単独のノッチ
付きアイゾット衝撃値を併せて示す。
ー(B−1)とのブレンド]上記ポリマー(A−1)と
上記ブロックコポリマー(B−1)とを、表1に示す割
合で、ラボプラストミル(東洋精機製)により、250
℃で、トルクが一定になるまで溶融混練することによっ
て、ポリマー組成物を得た。得られたポリマー組成物
を、プレス機によりシート状に成形したのち、試験片を
切り出し、ASTM−256によりノッチ付きアイゾッ
ト衝撃値を測定した。得られた結果を表1に示す。また
表1に、対照として、ポリマー(A−1)単独のノッチ
付きアイゾット衝撃値を併せて示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例2 [ブロックコポリマー(B−2)の合成]5リットルの
ガラス製フラスコに、攪拌装置を取り付け、系内をアル
ゴン雰囲気下にし(以降の重合操作はすべてアルゴン雰
囲気中で行った)、金属ナトリウム添加後に蒸留して得
られた乾燥テトラヒドロフラン700mlと、n−ブチ
ルリチウム添加後に減圧蒸留して得られた乾燥1,1−
ジフェニルエチレン0.004モルとを加えた。これ
に、0.004モルのn−ブチルリチウムを含有するヘ
キサン溶液を加え、室温で2時間反応させた。次に、こ
れを−78℃まで冷却し、0.04モルのリチウム2−
(2−メトキシエトキシ)エトキシドを含有するヘキサ
ン溶液を加え、さらに、ポリスチリルリチウム添加後に
蒸留して得られた乾燥トルエンを1.8リットル滴下し
た。続いて、この溶液を攪拌しながら、水素化カルシウ
ム添加後に蒸留した後さらにトリイソブチルアルミニウ
ムを添加し減圧蒸留して得られたメタクリル酸メチルモ
ノマー48gを滴下し、さらに2時間重合させた。得ら
れた反応混合液の一部をサンプリングし、GPCにより
分子量を測定したところ、生成したポリメタクリル酸メ
チルのリビングポリマーの数平均分子量(Mn)は標準
ポリスチレン換算で13000であり、重量平均分子量
と数平均分子量との比(Mw/Mn)は1.12であっ
た。得られた反応混合液を−95℃まで冷却し、水素化
カルシウム添加後に蒸留した後さらにトリイソブチルア
ルミニウムを添加し減圧蒸留して得られたアクリル酸2
−エチルヘキシルモノマー224gを、滴下ロートから
滴下し、次いで3時間重合させた。次に、水素化カルシ
ウム添加後に蒸留した後さらにトリイソブチルアルミニ
ウムを添加し減圧蒸留して得られたメタクリル酸メチル
モノマー48gを、シリンジで滴下し、3時間重合させ
た。最後に、約3mlのメタノールを加えることによっ
て重合を停止させた。得られた反応混合液を18リット
ルのメタノール中に再沈することによって、ポリマー
(ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸2−エ
チルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル)を回収し
た(以下、該ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリ
ル酸2−エチルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル
を「ブロックコポリマー(B−2)」と称する)。回収
率はほぼ100%であり、重合はほぼ定量的に進行して
いることが判明した。ブロックコポリマー(B−2)の
分子量をGPCにより測定した結果、主ピーク成分の数
平均分子量(Mn)は標準ポリスチレン換算で1320
000であり、重量平均分子量と数平均分子量との比
(Mw/Mn)は1.12であった。なお、主成分のピ
ークの面積は全体の93%であった。また、ブロックコ
ポリマー(B−2)の1H−NMR解析結果およびポリ
メタクリル酸メチルリビングポリマーの数平均分子量の
値に基づいて求められた、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸2−エチルヘキシルおよびポリメタクリル
酸メチルの各ブロックの数平均分子量は、それぞれ、1
3000、59000および14000であった。ブロ
ックコポリマー(B−2)のDSC測定を、試料を、窒
素気流下において、10℃/分の速度で−100℃から
200℃まで昇温したのち降温し、次いで再度10℃/
分の速度で−100℃から200℃まで昇温することに
よって行った。この場合の再度の昇温時における測定結
果に基づいて求められた、ポリメタクリル酸メチルおよ
びポリアクリル酸2−エチルヘキシルの各ブロックのT
gは、それぞれ、125℃および−49℃であった。
ガラス製フラスコに、攪拌装置を取り付け、系内をアル
ゴン雰囲気下にし(以降の重合操作はすべてアルゴン雰
囲気中で行った)、金属ナトリウム添加後に蒸留して得
られた乾燥テトラヒドロフラン700mlと、n−ブチ
ルリチウム添加後に減圧蒸留して得られた乾燥1,1−
ジフェニルエチレン0.004モルとを加えた。これ
に、0.004モルのn−ブチルリチウムを含有するヘ
キサン溶液を加え、室温で2時間反応させた。次に、こ
れを−78℃まで冷却し、0.04モルのリチウム2−
(2−メトキシエトキシ)エトキシドを含有するヘキサ
ン溶液を加え、さらに、ポリスチリルリチウム添加後に
蒸留して得られた乾燥トルエンを1.8リットル滴下し
た。続いて、この溶液を攪拌しながら、水素化カルシウ
ム添加後に蒸留した後さらにトリイソブチルアルミニウ
ムを添加し減圧蒸留して得られたメタクリル酸メチルモ
ノマー48gを滴下し、さらに2時間重合させた。得ら
れた反応混合液の一部をサンプリングし、GPCにより
分子量を測定したところ、生成したポリメタクリル酸メ
チルのリビングポリマーの数平均分子量(Mn)は標準
ポリスチレン換算で13000であり、重量平均分子量
と数平均分子量との比(Mw/Mn)は1.12であっ
た。得られた反応混合液を−95℃まで冷却し、水素化
カルシウム添加後に蒸留した後さらにトリイソブチルア
ルミニウムを添加し減圧蒸留して得られたアクリル酸2
−エチルヘキシルモノマー224gを、滴下ロートから
滴下し、次いで3時間重合させた。次に、水素化カルシ
ウム添加後に蒸留した後さらにトリイソブチルアルミニ
ウムを添加し減圧蒸留して得られたメタクリル酸メチル
モノマー48gを、シリンジで滴下し、3時間重合させ
た。最後に、約3mlのメタノールを加えることによっ
て重合を停止させた。得られた反応混合液を18リット
ルのメタノール中に再沈することによって、ポリマー
(ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリル酸2−エ
チルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル)を回収し
た(以下、該ポリメタクリル酸メチル−b−ポリアクリ
ル酸2−エチルヘキシル−b−ポリメタクリル酸メチル
を「ブロックコポリマー(B−2)」と称する)。回収
率はほぼ100%であり、重合はほぼ定量的に進行して
いることが判明した。ブロックコポリマー(B−2)の
分子量をGPCにより測定した結果、主ピーク成分の数
平均分子量(Mn)は標準ポリスチレン換算で1320
000であり、重量平均分子量と数平均分子量との比
(Mw/Mn)は1.12であった。なお、主成分のピ
ークの面積は全体の93%であった。また、ブロックコ
ポリマー(B−2)の1H−NMR解析結果およびポリ
メタクリル酸メチルリビングポリマーの数平均分子量の
値に基づいて求められた、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸2−エチルヘキシルおよびポリメタクリル
酸メチルの各ブロックの数平均分子量は、それぞれ、1
3000、59000および14000であった。ブロ
ックコポリマー(B−2)のDSC測定を、試料を、窒
素気流下において、10℃/分の速度で−100℃から
200℃まで昇温したのち降温し、次いで再度10℃/
分の速度で−100℃から200℃まで昇温することに
よって行った。この場合の再度の昇温時における測定結
果に基づいて求められた、ポリメタクリル酸メチルおよ
びポリアクリル酸2−エチルヘキシルの各ブロックのT
gは、それぞれ、125℃および−49℃であった。
【0037】[ポリマー(A−1)とブロックコポリマ
ー(B−2)とのブレンド]上記ポリマー(A−1)と
上記ブロックコポリマー(B−2)とを、表2に示す割
合で、ラボプラストミル(東洋精機製)により、250
℃で、トルクが一定になるまで溶融混練することによっ
て、ポリマー組成物を得た。得られたポリマー組成物
を、プレス機によりシート状に成形したのち、試験片を
切り出し、ASTM−256によりノッチ付きアイゾッ
ト衝撃値を測定した。得られた結果を表2に示す。また
表2に、対照として、ポリマー(A−1)単独のノッチ
付きアイゾット衝撃値を併せて示す。
ー(B−2)とのブレンド]上記ポリマー(A−1)と
上記ブロックコポリマー(B−2)とを、表2に示す割
合で、ラボプラストミル(東洋精機製)により、250
℃で、トルクが一定になるまで溶融混練することによっ
て、ポリマー組成物を得た。得られたポリマー組成物
を、プレス機によりシート状に成形したのち、試験片を
切り出し、ASTM−256によりノッチ付きアイゾッ
ト衝撃値を測定した。得られた結果を表2に示す。また
表2に、対照として、ポリマー(A−1)単独のノッチ
付きアイゾット衝撃値を併せて示す。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明のよれば、上記の実施例から明ら
かなように、一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物との
交互コポリマーを含有するポリマー組成物であって、改
善された耐衝撃性を有する新規なポリマー組成物が提供
される。
かなように、一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物との
交互コポリマーを含有するポリマー組成物であって、改
善された耐衝撃性を有する新規なポリマー組成物が提供
される。
Claims (3)
- 【請求項1】 (1)主として一般式 【化1】−C(=O)−R− (式中、Rはエチレン性不飽和化合物から誘導される構
造単位を表す)で示される繰り返し単位からなるポリマ
ー(A)、および、主としてアクリル酸エステルまたは
メタクリル酸エステルからなる単量体のポリマーブロッ
クと、ガラス転移点が25℃以下であるポリマーブロッ
クとを、それぞれ少なくとも1個有するブロックコポリ
マー(B)を含有し;かつ、(2)ポリマー(A)の含
有率が30〜98重量%であり、ブロックコポリマー
(B)の含有率が70〜2重量%である;ことを特徴と
するポリマー組成物。 - 【請求項2】 ブロックコポリマー(B)中に含有され
るガラス転移点が25℃以下であるポリマーブロックの
重量がポリマー組成物全体の重量に対して1〜50%を
占める請求項1記載のポリマー組成物。 - 【請求項3】 ブロックコポリマー(B)中に含有され
るガラス転移点が25℃以下であるポリマーブロック
が、主として共役ジエンからなる単量体のポリマー、該
ポリマーが少なくとも部分的に水素添加されたポリマ
ー、または主としてアクリル酸エステルもしくはメタク
リル酸エステルからなる単量体のポリマーのブロックで
あって、かつガラス転移点が25℃以下であるブロック
である請求項1または2記載のポリマー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16673296A JPH09324115A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ポリマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16673296A JPH09324115A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ポリマー組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09324115A true JPH09324115A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15836729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16673296A Pending JPH09324115A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ポリマー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09324115A (ja) |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP16673296A patent/JPH09324115A/ja active Pending
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