JPH09323599A - 車両情報記録装置 - Google Patents

車両情報記録装置

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JPH09323599A
JPH09323599A JP14437196A JP14437196A JPH09323599A JP H09323599 A JPH09323599 A JP H09323599A JP 14437196 A JP14437196 A JP 14437196A JP 14437196 A JP14437196 A JP 14437196A JP H09323599 A JPH09323599 A JP H09323599A
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JP
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Application number
JP14437196A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Okajima
茂之 岡島
Kazuhiko Nitta
一彦 新田
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Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両情報の記録漏れが発生した時には複数の
モニタ中央装置間で自動補完を行うことにより、完全な
形の車両情報記録データを記憶装置に蓄積できるように
する。 【解決手段】 一方のモニタ中央装置5aはモニタ端末3
から記録処理すべきものと判定された車両情報が送られ
てくれば順次、その車両情報にシーケンス番号を付加し
て記憶装置6a,6b に記録していくが、これと共に、他方
のモニタ中央装置5bから送られてくる最新のシーケンス
番号を自装置5aの最新のシーケンス番号と比較して自装
置の最新のシーケンス番号が他装置の最新のシーケンス
番号よりも小さければ自装置に車両情報の記録漏れが発
生したものと判定し、他装置からその最新のシーケンス
番号の付加されている車両情報を受けて記憶装置6aに追
加記録するようにして、記録データの信頼性を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両情報記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両監視装置によって作成された
各種車両情報の記録データが車両の劣化判定、故障解析
のために利用され始め、必要な車両情報をいかに漏れな
く記録するかが重要視されるようになってきている。
【0003】そこで従来の車両情報記録装置は、図9に
示すように車両編成内にループするように設置された車
両間伝送路1に、各種の車両機器2の動作状態を監視す
るモニタ端末3を接続し、主局条件が成立(つまり、マ
スコン4の操作が有効な先頭車両、ここでは左側端の車
両としている)したモニタ中央装置5においてこれらの
種々のモニタ端末3から伝送路1を通じて送られてくる
各種の車両機器2の動作状態情報を収集し、記憶装置6
に記録する構成である。そしてこの従来の車両情報記録
装置では、記憶装置6としてバックアップメモリ、IC
メモリカード、磁気テープ、ハードディスクなどを使用
し、モニタ端末2から送られてくる情報から記録作成の
トリガー条件の成立を判定し、その成立時に記憶装置6
に記録するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の車両情報記録装置では、モニタ中央装置とモニタ
端末との間で伝送不良が発生して記録作成のトリガーデ
ータが欠落するとモニタ中央装置で記憶装置に車両情報
を記録せず、記録漏れが発生してしまう問題点があっ
た。また1つの記憶装置に各種の車両情報記録データを
記録するようにしていたために、記憶装置に故障が発生
した場合にも記録漏れが起る問題点があった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、例えば先頭車両と後尾車両というよう
に複数のモニタ中央装置にて同時に、シーケンス番号を
付しながら各種の車両情報記録データをそれらの記憶装
置に記録しておき、随時にモニタ中央装置間で各々の記
憶装置の記録データのシーケンス番号を比較することに
よって記録漏れの有無を検出し、相互に補完させること
によって完全な車両情報記録データにしてそれぞれの記
憶装置に記録することができる車両情報記録装置を提供
することを目的とする。
【0006】本発明はまた、車両情報記録データの読出
装置によって車両情報記録データを読出す時に、複数の
モニタ中央装置の記憶装置の記録データ間でシーケンス
番号を比較することによって記録漏れの有無を検出し、
相互に補完させることによって完全な車両情報記録デー
タにして読出すことができる車両情報記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、各種
の車両搭載機器の動作状態を監視し、車両情報を送信す
るモニタ端末と、特定の複数の車両に搭載されているモ
ニタ中央装置と、列車編成の全体に渡って設置され、前
記モニタ端末と前記モニタ中央装置との間の情報伝送を
司る伝送路とから構成される車両情報記録装置であっ
て、前記モニタ中央装置それぞれは、前記モニタ端末か
ら送られてくる前記車両情報を受けた時に前記車両情報
にシーケンス番号を付加して記録する情報記録部と、前
記情報記録部が記録を完了した時に、前記伝送路に自装
置の最新のシーケンス番号を送出すシーケンス番号送出
部と、前記伝送路に他装置から最新のシーケンス番号が
送出された時に、当該他装置の最新のシーケンス番号を
受取り、自装置の最新のシーケンス番号と比較するシー
ケンス番号比較部と、前記シーケンス番号比較部の比較
結果により、他装置からの最新のシーケンス番号が付加
されている車両情報を前記情報記録部に記録する記録漏
れ情報受信部と、前記シーケンス番号比較部の比較結果
により、自装置の最新のシーケンス番号が付加されてい
る車両情報を他装置に伝送する記録漏れ情報送信部とを
有するものである。
【0008】この請求項1の発明の車両情報記録装置で
は、各種の車両搭載機器の動作状態をモニタ端末で監視
し、何かのイベントが発生すれば複数のモニタ中央装置
それぞれに伝送路を通じて伝送する。
【0009】各モニタ中央装置はモニタ端末から車両情
報が送られてくると、情報記録部が送られてきた車両情
報に最新のシーケンス番号を付加して記録する。そして
情報記録部がこの車両情報の記録を完了した時には、シ
ーケンス番号送出部が最新のシーケンス番号を伝送路に
送出する。
【0010】また各モニタ中央装置のシーケンス番号比
較部は、伝送路に他装置から最新のシーケンス番号が送
出された時に、当該他装置の最新のシーケンス番号を自
装置の最新のシーケンス番号と比較し、自装置の最新の
シーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番号よりも
大きければ、記録漏れ情報送信部が他装置に自装置の最
新のシーケンス番号が付加されている車両情報を送信
し、また自装置の最新のシーケンス番号が他装置の最新
のシーケンス番号よりも小さければ、記録漏れ情報受信
部が他装置からの最新のシーケンス番号が付加されてい
る車両情報を受信して所領情報記録部に記録する。
【0011】こうして、各モニタ中央装置はモニタ端末
から何らかのイベント情報が送られてくると、その情報
にシーケンス番号を付加して情報記録部に記録していく
が、他装置から送られてくる最新のシーケンス番号を自
装置の最新のシーケンス番号と比較し、自装置の最新の
シーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番号よりも
小さければ自装置に車両情報の記録漏れが発生したもの
と判定し、他装置からその最新のシーケンス番号の付加
されている車両情報を受けて情報記録部に記録するよう
にして、複数のモニタ中央装置それぞれが自装置の情報
記録部に漏れなく完全な形で車両情報記録データを記録
し、記録データの信頼性を確保する。
【0012】請求項2の発明は、各種の車両搭載機器の
動作状態を監視し、車両情報を送信するモニタ端末と、
特定の車両に搭載されている複数のモニタ中央装置と、
列車編成の全体に渡って設置され、前記モニタ端末と前
記モニタ中央装置との間の情報伝送を司る伝送路とから
構成される車両情報記録装置であって、前記モニタ中央
装置それぞれは、車両情報を記録する情報記録部と、前
記モニタ端末から送られてくる前記車両情報を受けた時
にシーケンス番号を生成するシーケンス番号管理部と、
前記車両情報に前記シーケンス番号管理部が生成するシ
ーケンス番号を付加して前記情報記録部に記録する記録
処理部と、前記記録処理部が前記車両情報の記録を完了
した時に、前記伝送路に前記シーケンス番号管理部から
自装置の最新のシーケンス番号を送出すシーケンス番号
送出部と、前記伝送路に他装置から最新のシーケンス番
号が送出された時に、当該他装置の最新のシーケンス番
号を受取り、前記シーケンス番号管理部が生成している
自装置の前記最新のシーケンス番号と比較するシーケン
ス番号比較部と、前記シーケンス番号比較部の比較結果
により、前記自装置の最新のシーケンス番号が前記他装
置の最新のシーケンス番号よりも小さい時に、前記他装
置の最新のシーケンス番号が付加されている車両情報の
送信要求を前記他装置に送信する記録漏れ判定部と、他
装置から前記最新のシーケンス番号が付加されている車
両情報の送信を受けた時に当該車両情報を前記最新のシ
ーケンス番号を付加して前記情報記録部に記録すると共
に、前記シーケンス番号管理部の最新のシーケンス番号
を更新させる記録漏れ情報受信部と、他装置から最新の
シーケンス番号の付加された車両情報の送信要求を受け
た時に、該当するシーケンス番号の付加されている車両
情報を自装置の前記情報記録部から読出して前記他装置
に伝送する記録漏れ情報送信部とを有するものである。
【0013】この請求項2の発明の車両情報記録装置で
は、各種の車両搭載機器の動作状態をモニタ端末で監視
し、何かのイベントが発生すれば複数のモニタ中央装置
それぞれに伝送路を通じて伝送する。
【0014】各モニタ中央装置はモニタ端末から車両情
報が送られてくると、シーケンス番号管理部が前回のシ
ーケンス番号に+1することによって最新のシーケンス
番号を生成し、記録処理部が送られてきた車両情報にこ
の最新のシーケンス番号を付加して情報記録部に記録す
る。そして記録処理部がこの車両情報の記録を完了した
時には、シーケンス番号送出部がシーケンス番号管理部
の生成した最新のシーケンス番号を伝送路に送出する。
【0015】これと共に、各モニタ中央装置のシーケン
ス番号比較部は、伝送路に他装置から最新のシーケンス
番号が送出された時に、当該他装置の最新のシーケンス
番号を自装置の最新のシーケンス番号と比較し、自装置
の最新のシーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番
号よりも小さければ、記録漏れ判定部が該当する他装置
にその最新のシーケンス番号が付加されている車両情報
の送信要求を送出し、これを受けて他装置の記録漏れ情
報送信部から該当するシーケンス番号の付加されている
車両情報が送られてくれば、その車両情報を送られてき
たシーケンス番号と共に情報記録部に記録する。
【0016】こうして、各モニタ中央装置はモニタ端末
から何らかのイベント情報が送られてくると、その情報
にシーケンス番号を付加して情報記録部に記録していく
が、他装置から送られてくる最新のシーケンス番号を自
装置の最新のシーケンス番号と比較し、自装置の最新の
シーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番号よりも
小さければ自装置に車両情報の記録漏れが発生したもの
と判定し、該当する他装置からその最新のシーケンス番
号の付加されている車両情報を受けて情報記録部に記録
するようにして、複数のモニタ中央装置それぞれが自装
置の情報記録部に漏れなく完全な形で車両情報記録デー
タを記録し、記録データの信頼性を確保する。
【0017】請求項3の発明は、請求項2の車両情報記
録装置において、さらに、前記車両情報を受けた時に、
当該車両情報を解析し、記録すべき情報であるかどうか
を判定する記録条件判定部を備え、前記シーケンス番号
管理部は、前記記録条件判定部が記録すべき情報である
と判定した時に当該車両情報に対応して前記シーケンス
番号を生成するようにしたものである。
【0018】この請求項3の発明の車両情報記録装置で
は、車両情報を受けた時に、それが記録すべきものであ
るかどうかを記録条件判定部で判定し、記録すべきもの
と判定した時にだけ、記録処理部がシーケンス番号管理
部にシーケンス番号を生成させ、そのシーケンス番号を
車両情報に付加し、情報記録部に記録する。
【0019】これによって後から故障解析、事故解析な
どに必要となる車両情報だけを選択的にシーケンス番号
を付加して記録していくことができ、メモリ容量を節約
し、また無駄な情報の蓄積を避けることができる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの車両情報記録装置において、伝送路がループバック
機能を有するものとし、各モニタ中央装置とモニタ端末
間の情報伝送の信頼性を向上させ、各モニタ中央装置に
情報記録部に記録される車両情報記録データの信頼性を
さらに向上させる。
【0021】請求項5の発明は、各種の車両搭載機器の
動作状態を監視し、車両情報を送信するモニタ端末と、
特定の車両に搭載されている複数のモニタ中央装置と、
車両情報記録読出装置と、列車編成の全体に渡って設置
され、前記モニタ端末と前記モニタ中央装置と前記車両
情報記録読出装置との間の情報伝送を司る伝送路とから
構成される車両情報記録装置であって、前記モニタ中央
装置それぞれは、車両情報を記録する情報記録部と、前
記モニタ端末から送られてくる前記車両情報を受けた時
にシーケンス番号を生成するシーケンス番号管理部と、
前記車両情報に前記シーケンス番号管理部が生成するシ
ーケンス番号を付加して前記情報記録部に記録する記録
処理部と、前記記録処理部が前記車両情報の記録を完了
した時に、前記シーケンス番号管理部が生成した最新の
シーケンス番号を前記伝送路に送出するシーケンス番号
送出部と、前記伝送路に他装置から最新のシーケンス番
号が送出された時に、当該他装置の最新のシーケンス番
号を受取り、前記シーケンス番号管理部が生成している
自装置の前記最新のシーケンス番号と比較するシーケン
ス番号比較部と、前記シーケンス番号比較部の比較結果
により、前記自装置の最新のシーケンス番号が前記他装
置の最新のシーケンス番号よりも小さい時に、前記他装
置の最新のシーケンス番号を自装置の最新のシーケンス
番号として前記シーケンス番号管理部の生成する最新の
シーケンス番号を補正するシーケンス番号補正部と、前
記車両情報記録読出装置からの読出要求に応答して前記
情報記録部に記録されている前記シーケンス番号の付加
された車両情報を送信する記録データ送信部とを有し、
前記車両情報記録読出装置は、前記複数のモニタ中央装
置それぞれの前記記録データ送信部に前記車両情報の送
信要求を送出するデータ送信要求部と、前記複数のモニ
タ中央装置のうちの1つの記録データ送信部から送られ
てくる前記車両情報記録データを受信し、前記シーケン
ス番号に抜け番号がないかどうか判定する記録漏れ判定
部と、前記記録漏れ判定部が抜け番号となっているシー
ケンス番号があると判定した時に、抜け番号となってい
るシーケンス番号の付加されている車両情報の送信を前
記複数のモニタ中央装置のうちの他の記録データ送信部
に要求する漏れ情報要求部と、前記複数のモニタ中央装
置それぞれの記録データ送信部から送信されてきた前記
車両情報をまとめて記録する車両情報記録編集部とを有
するものである。
【0022】この請求項5の発明の車両情報記録装置で
は、各種の車両搭載機器の動作状態をモニタ端末で監視
し、何かのイベントが発生すれば複数のモニタ中央装置
それぞれに伝送路を通じて伝送する。
【0023】各モニタ中央装置はモニタ端末から車両情
報が送られてくると、シーケンス番号管理部が前回のシ
ーケンス番号に+1することによって最新のシーケンス
番号を生成し、記録処理部が送られてきた車両情報に順
次、この最新のシーケンス番号を付加して情報記録部に
記録する。そして記録処理部がこの車両情報の記録を完
了した時には、シーケンス番号送出部がシーケンス番号
管理部の生成した最新のシーケンス番号を伝送路に送出
する。
【0024】これと共に、各モニタ中央装置のシーケン
ス番号比較部は、伝送路に他装置から最新のシーケンス
番号が送出された時に、当該他装置の最新のシーケンス
番号を自装置の最新のシーケンス番号と比較し、自装置
の最新のシーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番
号よりも小さければ、シーケンス番号補正部によって自
装置のシーケンス番号管理部が生成する最新のシーケン
ス番号を他装置の最新のシーケンス番号に補正させ、各
モニタ中央装置における最新のシーケンス番号を常に一
致させておく。
【0025】そして、車両情報記録データを車両情報読
出装置によって読出す際には、データ送信要求部から1
つのモニタ中央装置に車両情報送信要求を送出し、該当
するモニタ中央装置から送られてくる車両情報記録デー
タを受信すれば、記録漏れ判定部によって車両情報記録
データのシーケンス番号が抜け番号になっていないどう
か調べる。そして抜け番号になっているシーケンス番号
があると判定した時には、漏れ情報要求部が抜け番号と
なっているシーケンス番号の付加されている車両情報を
他のモニタ中央装置に要求し、その該当する車両情報を
受信すると、車両情報編集部が先に受信している1つの
モニタ中央装置からの車両情報記録データと共にまとめ
て読出情報記憶部に記録する。
【0026】こうして、各モニタ中央装置はモニタ端末
から何らかのイベント情報が送られてくると、その情報
に順次、シーケンス番号を付加して情報記録部に記録し
ていくが、他装置から送られてくる最新のシーケンス番
号を自装置の最新のシーケンス番号と比較し、自装置の
最新のシーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番号
よりも小さければ自装置に車両情報の記録漏れが発生し
たものと判定し、他装置の最新のシーケンス番号を自装
置の最新のシーケンス番号として補正し、車両情報の記
録漏れが発生した場合でも常に各モニタ中央装置の最新
のシーケンス番号を一致させておく。そして、車両情報
読出装置によって車両情報記録データを読出す際に、1
つのモニタ中央装置の情報記録部に記録されている車両
情報記録データに記録漏れがあったとしても、他のモニ
タ中央装置の情報記録部から記録漏れのあった車両情報
を読出して補完し、完全な形の車両情報記録データにし
て読出せするようにする。
【0027】請求項6の発明は、請求項5の車両情報記
録装置において、さらに、前記車両情報を受けた時に、
当該車両情報を解析し、記録すべき情報であるかどうか
を判定する記録条件判定部を備え、前記シーケンス番号
管理部は、前記記録条件判定部が記録すべき情報である
と判定した時に当該車両情報に対応して前記シーケンス
番号を生成するようにしたものである。
【0028】この請求項6の発明の車両情報記録装置で
は、車両情報を受けた時に、それが記録すべきものであ
るかどうかを記録条件判定部で判定し、記録すべきもの
と判定した時にだけ、記録処理部がシーケンス番号管理
部にシーケンス番号を生成させ、そのシーケンス番号を
車両情報に付加し、情報記録部に記録する。
【0029】これによって後から故障解析、事故解析な
どに必要となる車両情報だけを選択的にシーケンス番号
を付加して記録していくことができ、メモリ容量を節約
し、また無駄な情報の蓄積を避けることができる。
【0030】請求項7の発明は、請求項5又は6の車両
情報記録装置において、伝送路がループバック機能を有
するものとし、各モニタ中央装置とモニタ端末間の情報
伝送の信頼性を向上させ、各モニタ中央装置に情報記録
部に記録される車両情報記録データの信頼性をさらに向
上させる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態を
示しており、先頭車両から後尾車両までループにして伝
送路1が設置され、これに各種の車両搭載機器2の動作
状態を監視するモニタ端末3が接続され、先頭車両、後
尾車両それぞれに設置されているモニタ中央装置5a,
5bに車両情報記録データを送信するようになってい
る。
【0032】モニタ中央装置5a,5bそれぞれには記
憶装置6a,6bが備えられていて、モニタ端末3から
車両情報が送られてくると、記録トリガー条件成立時に
これらの記憶装置6a,6bそれぞれにシーケンス番号
を付加して記録するようになっている。またモニタ中央
装置5a,5bそれぞれは図2に示す機能構成を備えて
おり、各車両に搭載されている種々の車両搭載機器2の
動作をモニタ端末3において監視していて、モニタ端末
3から伝送路1に所定周期ごとに、また異常発生時には
逐次に車両情報が送出される。
【0033】モニタ中央装置5a(モニタ中央装置5b
も全く同一の機能構成であるがここでは説明の便宜のた
めにモニタ中央装置5aについて説明する)は、伝送路
1を通じて送られてくる車両情報を受信し、また特定の
モニタ端末3を指定して制御信号を同じ伝送路1を通じ
て送出す伝送制御部51、この伝送制御部51を通じて
取込んだ車両情報を解析し、記録トリガー条件の成立判
定を行うトリガー条件判定部52、記録データの記録シ
ーケンス番号を管理していて、自装置5aの記憶装置6
aに車両情報を記録する度に現在のシーケンス番号に+
1して最新のシーケンス番号を準備するシーケンス番号
管理部53、トリガー判定部52が記録トリガー条件成
立と判定した時に、取込んだ車両情報にシーケンス番号
管理部53が指定する最新のシーケンス番号を付加して
記憶装置6aに記録する記憶処理部54を備えている。
なお、シーケンス番号管理部53は、こうして記憶処理
部54が記憶装置6aにシーケンス番号の付加された車
両情報を記録する度に最新のシーケンス番号を伝送路1
を通じて他方のモニタ中央装置5bに送出する機能も有
している。
【0034】モニタ中央装置5aはさらに、他方のモニ
タ中央装置5bのシーケンス番号管理部から最新のシー
ケンス番号が送られてきた時に、自装置のシーケンス番
号管理部53が管理している最新のシーケンス番号と比
較するシーケンス番号比較部55、このシーケンス番号
比較部55のシーケンス番号比較において自装置5a側
のシーケンス番号の方が小さい時には自装置5aの記憶
装置6aにおいて記録漏れが発生していると判定し、他
方のモニタ中央装置5bにその最新のシーケンス番号の
付加されている車両情報を送信するように要求する記録
漏れ判定部56、そして他方のモニタ中央装置5bから
最新のシーケンス番号の付加されている車両情報の送信
があった時にその車両情報を、それに付加されているシ
ーケンス番号と共に記憶装置6aに記憶処理部54を通
じて記録する記録漏れデータ受信部57を備えている。
【0035】さらにモニタ中央装置5aは、他方のモニ
タ中央装置5bの記録漏れ判定部からシーケンス番号を
指定して車両情報の送信要求があった時に該当するシー
ケンス番号の付加されている車両情報を記憶装置6aか
ら読出して送信する記録漏れデータ送信部58を備えて
いる。
【0036】次に、上記構成の第1の実施の形態の車両
情報記録装置の動作について説明する。図3のフローチ
ャートに示すように、モニタ中央装置5aのシーケンス
番号管理部53は、いずれかのモニタ端末3から伝送路
1及び伝送制御部51を通じて車両情報を受信すると
(ステップS1)、この情報が記録すべき種類の情報、
例えば、故障情報、異常発生情報などのあらかじめ設定
されている種類の情報であるかどうかに基づいて記録ト
リガー条件を判定し(ステップS2)、記録すべきもの
と判定すればシーケンス番号管理部53から最新のシー
ケンス番号を受けてこのシーケンス番号を付加した車両
情報として記憶処理部54に渡し、記憶装置6aに記録
する(ステップS3)。
【0037】そしてこの車両情報の記録処理が完了すれ
ば、シーケンス番号管理部53はそれまでのシーケンス
番号に+1して最新のシーケンス番号を生成して保持し
(ステップS4)、またこの最新のシーケンス番号を伝
送制御部51、伝送路1を通じて他方のモニタ中央装置
5bに送信する(ステップS5)。
【0038】他方のモニタ中央装置5bもこれと同じ手
順で、新たな車両情報を受信するとその記録処理を自記
憶装置6bに対して行っている。
【0039】そこでいま、モニタ中央装置5a側のシー
ケンス番号比較部55が他方のモニタ中央装置5b側か
らそこで管理している最新のシーケンス番号の送信を受
け付けると、図4のフローチャートに示す手順に従って
記録漏れ判定処理を実行する。すなわち、シーケンス番
号比較部55が相手方のモニタ中央装置5bから最新の
シーケンス番号を受信すると(ステップS11)、自装
置5aの最新のシーケンス番号と大小を比較する(ステ
ップS12)。
【0040】この比較において自装置5aの最新のシー
ケンス番号(自シーケンス番号)と他装置5bの最新の
シーケンス番号(他シーケンス番号)とが等しいか、自
シーケンス番号の方が大きい場合には自装置5a側に記
録漏れが発生していないのでこの処理を抜けることにな
る。しかしながら、自シーケンス番号が他シーケンス番
号よりも小さい場合には、自装置5a側に記録漏れが発
生しているので、記録漏れ判定部56は記録漏れ判定を
行い、他装置5bに対して最新のシーケンス番号の車両
情報を送信するようにという要求信号を送信する(ステ
ップS13)。
【0041】この送信要求に対して他装置5b側からそ
の記録漏れデータ送信部58の働きによって最新のシー
ケンス番号が付加された車両情報が伝送路1及び伝送制
御部51を通じて送られてくると、自装置5a側の記録
漏れデータ受信部57が受信し、それに付加されている
最新のシーケンス番号と共に車両情報を記憶処理部54
を通じて記憶装置6aに記録する(ステップS14,S
15)。そしてこの記録漏れデータの補充が完了すれ
ば、シーケンス番号管理部53はそれまでのシーケンス
番号に+1して最新のシーケンス番号を生成して保持す
る(ステップS16)。
【0042】他方のモニタ中央装置5bにおいても同じ
手順で記録漏れデータ有りと判定すれば、その記録漏れ
データを相手方のモニタ中央装置5aから送信してもら
って自記憶装置6bの記録データを補充する。
【0043】こうして、この実施の形態の車両情報記録
装置では、伝送路1や信号送受信機能の故障、その他の
原因でモニタ中央装置5a,5bのどちらかに記録漏れ
が発生しても自動的にその記録漏れがあった車両情報を
相互に補完し、常に完全な形で車両情報記録データをそ
れぞれの記憶装置6a,6bに記録することができるよ
うになる。
【0044】なお、この実施の形態の場合、伝送路1を
ループ形式にし、かつループバック機能を有するものと
することによって、一方向でのデータ伝送に異常が発生
しても、他方向のデータ伝送によってリカバーすること
ができ、車両情報記録データの信頼性をいっそう向上さ
せることができる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態を図5〜
図7に基づいて説明する。図5に示すように第2の実施
の形態の車両情報記録装置は、先頭車両、後尾車両それ
ぞれに設置されているモニタ中央装置5a,5bそれぞ
れの記憶装置6a,6bに完全な形で車両情報記録デー
タを漏れなく記録するのではなく、これらとの別に伝送
路1に接続する車両情報記録読出装置7において車両情
報記録データを読出す際に、これらの記憶装置6a,6
bの記録データを相互に補完させることによって完全な
形の車両情報記録データにして読出して記憶媒体8に記
録できるようにしたことを特徴とする。なお、伝送路1
は第1の実施の形態と同様にループ構成である。
【0046】図6に示すように、この第2の実施の形態
の車両情報記録装置では、モニタ中央装置5a(モニタ
中央装置5bも同一の構成を有するが、ここでは説明の
便宜のためにモニタ中央装置5aについて説明する)
は、伝送路1を通じて送られてくる車両情報を受信し、
また特定のモニタ端末3を指定して同じ伝送路1を通じ
て制御信号を送出す伝送制御部51、この伝送制御部5
1を通じて取込んだ車両情報を解析し、記録トリガー条
件の成立判定を行うトリガー条件判定部52、記録デー
タの記録シーケンス番号を管理していて、自装置5aの
記憶装置6aに車両情報を記録する度に現在のシーケン
ス番号に+1して最新のシーケンス番号を準備するシー
ケンス番号管理部53、トリガー判定部52が記録トリ
ガー条件成立と判定した時に、取込んだ車両情報にシー
ケンス番号管理部53が指定する最新のシーケンス番号
を付加して記憶装置6aに記録する記憶処理部54を備
えている。なお、シーケンス番号管理部53は、こうし
て記憶処理部54が記憶装置6aにシーケンス番号の付
加された車両情報を記録する度に最新のシーケンス番号
を伝送路1を通じて他方のモニタ中央装置5bに送出す
る機能も有している。
【0047】モニタ中央装置5aはさらに、他方のモニ
タ中央装置5bのシーケンス番号管理部から最新のシー
ケンス番号が送られてきた時に、自装置のシーケンス番
号管理部53が管理している最新のシーケンス番号と比
較するシーケンス番号比較部55、このシーケンス番号
比較部55のシーケンス番号比較において自装置5a側
のシーケンス番号の方が小さい時には自装置5aの記憶
装置6aにおいて記録漏れが発生していると判定し、他
方のモニタ中央装置5bの最新のシーケンス番号を自装
置5aの最新のシーケンス番号に補正するようにシーケ
ンス番号管理部53に指示するシーケンス番号補正部5
9、そして車両情報記録読出装置7から車両情報記録デ
ータの送信要求があった時に記憶装置6aに記録してい
るすべての車両情報記録データを呼出して車両情報記録
読出装置7に送信し、またシーケンス番号を指定して該
当する車両情報の送信要求があった時にもその車両情報
を記憶装置6aから呼出して車両情報記録読出装置7に
送信する記録データ送信部510を備えている。
【0048】車両情報記録読出装置7は、伝送路1に接
続されてデータの送受信処理を行う伝送制御部71、モ
ニタ中央装置5a,5bのいずれか一方を指定して(以
下、説明の便宜のためにモニタ中央装置5a側を指定す
るとして説明する)、その記録データ送信部510に車
両情報の送信要求を送出し、またモニタ中央装置5aか
ら送られてくる車両情報記録データを受信して保持する
データ送信要求部72を備えている。
【0049】車両情報記録読出装置7はまた、このデー
タ送信要求部72が受信して保持している車両情報記録
データのシーケンス番号をチェックし、抜け番号となっ
ていないかどうかによってモニタ中央装置5aの車両情
報記録データに記録漏れがあるかどうか判定する記録漏
れ判定部73、この記録漏れ判定部73が抜け番号とな
っているシーケンス番号があると判定した時に、抜け番
号となっているシーケンス番号の付加されている車両情
報の送信を他方のモニタ中央装置5bの記録データ送信
部510に要求し、この要求に応えて他方のモニタ中央
装置5bの記録データ送信部510から送られてくる車
両情報を受信して保持する記録漏れデータ送信要求部7
4、データ送信要求部72が保持している車両情報記録
データと記録漏れデータ送信要求部74が保持している
車両情報とを編集して完全な形の車両情報記録データと
して統合し、記憶媒体8に記録する車両情報記録編集部
75を備えている。
【0050】次に、上記構成の第2の実施の形態の車両
情報記録装置の動作について説明する。第1の実施の形
態と同様に、モニタ中央装置5aのシーケンス番号管理
部53は図3のフローチャートに示したように、いずれ
かのモニタ端末3から伝送路1及び伝送制御部51を通
じて車両情報を受信すると(ステップS1)、この情報
が記録すべき種類の情報、例えば、故障情報、異常発生
情報などのあらかじめ設定されている種類の情報である
かどうかに基づいて記録トリガー条件を判定し(ステッ
プS2)、記録すべきものと判定すればシーケンス番号
管理部53から最新のシーケンス番号を受けてこのシー
ケンス番号を付加した車両情報として記憶処理部54に
渡し、記憶装置6aに記録する(ステップS3)。
【0051】そしてこの車両情報の記録処理が完了すれ
ば、シーケンス番号管理部53はそれまでのシーケンス
番号に+1して最新のシーケンス番号を生成して保持し
(ステップS4)、またこの最新のシーケンス番号を伝
送制御部51、伝送路1を通じて他方のモニタ中央装置
5bに送信する(ステップS5)。
【0052】他方のモニタ中央装置5bもこれと同じ手
順で、新たな車両情報を受信するとその記録処理を自記
憶装置6bに対して行い、最新のシーケンス番号を相手
方のモニタ中央装置5aに送信する。
【0053】そこでいま、モニタ中央装置5a側のシー
ケンス番号比較部55が他方のモニタ中央装置5b側か
らそこで管理している最新のシーケンス番号の送信を受
け付けると、図7のフローチャートに示す手順に従って
自シーケンス番号の補正処理を実行する。すなわち、シ
ーケンス番号比較部55が相手方のモニタ中央装置5b
から最新のシーケンス番号(他シーケンス番号)を受信
すると(ステップS21)、自装置5aの最新のシーケ
ンス番号(自シーケンス番号)と大小を比較する(ステ
ップS22)。
【0054】この比較において自シーケンス番号と他シ
ーケンス番号とが等しいか、自シーケンス番号の方が大
きい場合には自装置5a側に記録漏れが発生していない
のでこの処理を抜けることになる。しかしながら、自シ
ーケンス番号が他シーケンス番号よりも小さい場合に
は、自装置5a側に記録漏れが発生しているので、シー
ケンス番号補正部59はシーケンス番号管理部53に現
在のシーケンス番号を他装置5bの最新のシーケンス番
号に補正させる(ステップS23)。
【0055】こうして、各モニタ中央装置5a,5bが
自装置で車両情報の記録漏れが生じた場合に、その車両
情報に付加すべきシーケンス番号を抜け番号として飛ば
し、実際の車両情報を受信した時にだけ飛び飛びにシー
ケンス番号を付加して記憶装置6a,6bそれぞれに記
録していくのである。
【0056】こうしてある期間蓄積した車両情報記録デ
ータの読出は、図8のフローチャートに示す手順にした
がう。すなわち、車両情報記録読出装置7を伝送路8に
接続することによって、データ送信要求部72が伝送制
御部71、伝送路1を通じて一方のモニタ中央装置5a
に車両情報記録データの送信要求を行うと、モニタ中央
装置5aの記録データ送信部510が記憶処理部54を
介して記憶装置6aからすべての車両情報記録データを
呼出して車両情報記録読出装置7に送信する。車両情報
記録読出装置7のデータ送信要求部72は送信されてき
た車両情報記録データを車両情報記録編集部75に渡し
て一時的に保持させる(ステップS31)。
【0057】このデータに対して記録漏れ判定部73が
アクセスしてシーケンス番号が連番になっているか、抜
け番号があるかどうかを判定する(ステップS32)。
【0058】ここで抜け番号がなく、すべて連番であれ
ば記録漏れはないので、記録漏れ判定部73は車両情報
記録編集部75に記憶媒体8に書出すように指示する。
しかしながら、シーケンス番号に抜け番号があれば、そ
の抜けているシーケンス番号を指定して車両情報の送信
要求を他方のモニタ中央装置5bに送信するように記録
漏れデータ送信要求部74に指示し、記録漏れデータ送
信要求部74は他方のモニタ中央装置5bに当該シーケ
ンス番号を指定してその車両情報を送信するように要求
する。他方のモニタ中央装置5bの記録データ送信部5
10はこの送信要求を受信すると、該当するシーケンス
番号の付加されている車両情報を記憶装置6bから呼出
して車両情報記録読出装置7に送信する。そして車両情
報記録読出装置7の記録漏れデータ送信要求部74はこ
の車両情報を受信するとそれに付加されているシーケン
ス番号と共に車両情報記録編集部75に渡して、先に保
持されている他の車両情報と共に一時的に保持させる
(ステップS33)。
【0059】この記録漏れデータの送信要求と、それに
応答して行う記録漏れデータの送受信は、最初に検出し
た抜け番号のすべてについて逐次行い(ステップS3
4)、完了すれば車両情報記録編集部75においてそれ
までに保持しているシーケンス番号付の車両情報に対し
てシーケンス番号順に並び替え、完全な形の車両情報記
録データにして記憶媒体8に書出す(ステップS35,
S36)。
【0060】このようにしてこの第2の実施の形態の車
両情報記録装置では、各モニタ中央装置5a,5bそれ
ぞれで車両情報の記録漏れがあればその車両情報のシー
ケンス番号を飛ばし、実際に車両情報を受信した時にだ
けそれにシーケンス番号を付加して記憶装置6a,6b
に記録していき、車両情報記録読出装置7によってこれ
らのモニタ中央装置5a,5bを通じて記憶装置6a,
6bから車両情報を読出す際に、一方のモニタ中央装置
5a側で記録漏れを検出すれば他方のモニタ中央装置5
b側から該当するシーケンス番号の車両情報を呼出して
補完するようにして、最終的に完全な形の車両情報記録
データとして読出して記憶媒体8に書出すのである。
【0061】なお、この第2の実施の形態においても、
伝送路1をループ形式にし、かつループバック機能を有
するものとすることによって、一方向でのデータ伝送に
異常が発生しても、他方向のデータ伝送によってリカバ
ーすることができ、車両情報記録データの信頼性をいっ
そう向上させることができる。
【0062】なお、上記のいずれの実施の形態でも、記
憶装置6a,6bの容量が十分大きなものであれば、モ
ニタ端末3から伝送路1を通じてモニタ中央装置5a,
5bに送られてくる車両情報を逐次、シーケンス番号を
付加して記録していくシステムとすることもできる。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
各種の車両搭載機器の動作状態をモニタ端末で監視し、
何かのイベントが発生すれば複数のモニタ中央装置それ
ぞれに伝送路を通じて伝送し、各モニタ中央装置はモニ
タ端末から何らかのイベント情報が送られてくると、そ
の情報にシーケンス番号を付加して情報記録部に記録し
ていくが、他装置から送られてくる最新のシーケンス番
号を自装置の最新のシーケンス番号と比較し、自装置の
最新のシーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番号
よりも小さければ自装置に車両情報の記録漏れが発生し
たものと判定し、他装置からその最新のシーケンス番号
の付加されている車両情報を受けて情報記録部に記録す
るようにしているので、複数のモニタ中央装置それぞれ
が自装置の情報記録部に漏れなく完全な形で車両情報記
録データを記録し、記録データの信頼性を確保すること
ができる。
【0064】請求項2の発明によれば、各モニタ中央装
置はモニタ端末から記録処理すべきものと判定された車
両情報が送られてくれば順次、その車両情報にシーケン
ス番号を付加して情報記録部に記録していくが、これと
共に、他装置から送られてくる最新のシーケンス番号を
自装置の最新のシーケンス番号と比較して自装置の最新
のシーケンス番号が他装置の最新のシーケンス番号より
も小さければ自装置に車両情報の記録漏れが発生したも
のと判定し、該当する他装置からその最新のシーケンス
番号の付加されている車両情報を受けて情報記録部に記
録するようにしているので、複数のモニタ中央装置それ
ぞれが自装置の情報記録部に漏れなく完全な形で車両情
報記録データを記録し記録ータの信頼性を確保すること
ができる。
【0065】請求項3の発明によれば、車両情報を受け
た時に記録すべきものであるかどうかを判定し、記録す
べきものと判定した時にだけシーケンス番号を付加して
情報記録部に記録するようにしているので、後から故障
解析、事故解析などに必要となる車両情報だけを選択的
にシーケンス番号を付加して記録していくことができ、
メモリ容量を節約し、また無駄な情報の蓄積を避けるこ
とができる。
【0066】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
車両情報記録装置において伝送路にループバック機能を
持たせているので、各モニタ中央装置とモニタ端末間の
情報伝送の信頼性を向上させ、各モニタ中央装置に情報
記録部に記録される車両情報記録データの信頼性をさら
に向上させることができる。
【0067】請求項5の発明によれば、各モニタ中央装
置はモニタ端末から記録処理すべき車両情報が送られて
くると順次、シーケンス番号を付加して情報記録部に記
録していくが、これと共に、他装置から送られてくる最
新のシーケンス番号を自装置の最新のシーケンス番号と
比較して自装置の最新のシーケンス番号が他装置の最新
のシーケンス番号よりも小さければ自装置に車両情報の
記録漏れが発生したものと判定し、他装置の最新のシー
ケンス番号を自装置の最新のシーケンス番号として補正
し、車両情報の記録漏れが発生した場合でも常に各モニ
タ中央装置の最新のシーケンス番号を一致させておき、
車両情報読出装置によって車両情報記録データを読出す
際に、1つのモニタ中央装置の情報記録部に記録されて
いる車両情報記録データに記録漏れがあったとしても、
他のモニタ中央装置の情報記録部から対応するシーケン
ス番号の車両情報を読出して補完するようにしているの
で、完全な形の車両情報記録データにして読出すことが
でき、車両情報記録データの信頼性を確保することがで
きる。
【0068】請求項6の発明によれば、車両情報を受け
た時に記録すべきものであるかどうかを判定し、記録す
べきものと判定した時にだけシーケンス番号を付加して
情報記録部に記録するようにしているので、後から故障
解析、事故解析などに必要となる車両情報だけを選択的
にシーケンス番号を付加して記録していくことができ、
メモリ容量を節約し、また無駄な情報の蓄積を避けるこ
とができる。
【0069】請求項7の発明によれば、請求項4又は5
の車両情報記録装置において伝送路にがループバック機
能を持たせているので、各モニタ中央装置とモニタ端末
間の情報伝送の信頼性を向上させ、各モニタ中央装置に
情報記録部に記録される車両情報記録データの信頼性を
さらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシステム構成を示
す回路ブロック図。
【図2】上記の実施の形態におけるモニタ中央装置の機
能ブロック図。
【図3】上記の実施の形態においてモニタ中央装置が行
う車両情報の記録処理を示すフローチャート。
【図4】上記の実施の形態においてモニタ中央装置が行
う車両情報の記録漏れの補完処理を示すフローチャー
ト。
【図5】本発明の第2の実施の形態のシステム構成を示
す回路ブロック図。
【図6】上記の実施の形態におけるモニタ中央装置と車
両情報記録読出装置との機能構成を示すブロック図。
【図7】上記の実施の形態においてモニタ中央装置が行
う車両情報の記録処理を示すフローチャート。
【図8】上記の実施の形態において車両情報記録読出装
置が行う車両情報記録データの読出処理を示すフローチ
ャート。
【図9】従来例のシステム構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
1 伝送路 2 車両搭載機器 3 モニタ端末 5a,5b モニタ中央装置 6a,6b 記憶装置 7 車両情報記録読出装置 8 記憶媒体 51 伝送制御部 52 トリガー条件判定部 53 シーケンス番号管理部 54 記憶処理部 55 シーケンス番号比較部 56 記録漏れ判定部 57 記録漏れデータ受信部 58 記録漏れデータ送信部 59 シーケンス番号補正部 510 記録データ送信部 71 伝送制御部 72 データ送信要求部 73 記録漏れ判定部 74 記録漏れデータ送信要求部 75 車両情報記録編集部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 一彦 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の車両搭載機器の動作状態を監視
    し、車両情報を送信するモニタ端末と、特定の複数の車
    両に搭載されているモニタ中央装置と、列車編成の全体
    に渡って設置され、前記モニタ端末と前記モニタ中央装
    置との間の情報伝送を司る伝送路とから構成される車両
    情報記録装置であって、 前記モニタ中央装置それぞれは、 前記モニタ端末から送られてくる前記車両情報を受けた
    時に前記車両情報にシーケンス番号を付加して記録する
    情報記録部と、 前記情報記録部が記録を完了した時に、前記伝送路に自
    装置の最新のシーケンス番号を送出すシーケンス番号送
    出部と、 前記伝送路に他装置から最新のシーケンス番号が送出さ
    れた時に、当該他装置の最新のシーケンス番号を受取
    り、自装置の最新のシーケンス番号と比較するシーケン
    ス番号比較部と、 前記シーケンス番号比較部の比較結果により、他装置か
    らの最新のシーケンス番号が付加されている車両情報を
    前記情報記録部に記録する記録漏れ情報受信部と、 前記シーケンス番号比較部の比較結果により、自装置の
    最新のシーケンス番号が付加されている車両情報を他装
    置に伝送する記録漏れ情報送信部とを有して成る車両情
    報記録装置。
  2. 【請求項2】 各種の車両搭載機器の動作状態を監視
    し、車両情報を送信するモニタ端末と、特定の複数の車
    両に搭載されているモニタ中央装置と、列車編成の全体
    に渡って設置され、前記モニタ端末と前記モニタ中央装
    置との間の情報伝送を司る伝送路とから構成される車両
    情報記録装置であって、 前記モニタ中央装置それぞれは、 車両情報を記録する情報記録部と、 前記モニタ端末から送られてくる前記車両情報を受けた
    時にシーケンス番号を生成するシーケンス番号管理部
    と、 前記車両情報に前記シーケンス番号管理部が生成するシ
    ーケンス番号を付加して前記情報記録部に記録する記録
    処理部と、 前記記録処理部が前記車両情報の記録を完了した時に、
    前記伝送路に前記シーケンス番号管理部から自装置の最
    新のシーケンス番号を送出すシーケンス番号送出部と、 前記伝送路に他装置から最新のシーケンス番号が送出さ
    れた時に、当該他装置の最新のシーケンス番号を受取
    り、前記シーケンス番号管理部が生成している自装置の
    前記最新のシーケンス番号と比較するシーケンス番号比
    較部と、 前記シーケンス番号比較部の比較結果により、前記自装
    置の最新のシーケンス番号が前記他装置の最新のシーケ
    ンス番号よりも小さい時に、前記他装置の最新のシーケ
    ンス番号が付加されている車両情報の送信要求を前記他
    装置に送信する記録漏れ判定部と、 他装置から前記最新のシーケンス番号が付加されている
    車両情報の送信を受けた時に当該車両情報を前記最新の
    シーケンス番号を付加して前記情報記録部に記録すると
    共に、前記シーケンス番号管理部の最新のシーケンス番
    号を更新させる記録漏れ情報受信部と、 他装置から最新のシーケンス番号の付加された車両情報
    の送信要求を受けた時に、該当するシーケンス番号の付
    加されている車両情報を自装置の前記情報記録部から読
    出して前記他装置に伝送する記録漏れ情報送信部とを有
    して成る車両情報記録装置。
  3. 【請求項3】 前記車両情報を受けた時に、当該車両情
    報を解析し、記録すべき情報であるかどうかを判定する
    記録条件判定部を備え、 前記シーケンス番号管理部は、前記記録条件判定部が記
    録すべき情報であると判定した時に当該車両情報に対応
    して前記シーケンス番号を生成することを特徴とする請
    求項2記載の車両情報記録装置。
  4. 【請求項4】 前記伝送路がループバック機能を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両
    情報記録装置。
  5. 【請求項5】 各種の車両搭載機器の動作状態を監視
    し、車両情報を送信するモニタ端末と、特定の車両に搭
    載されている複数のモニタ中央装置と、車両情報記録読
    出装置と、列車編成の全体に渡って設置され、前記モニ
    タ端末と前記モニタ中央装置と前記車両情報記録読出装
    置との間の情報伝送を司る伝送路とから構成される車両
    情報記録装置であって、 前記モニタ中央装置それぞれは、 車両情報を記録する情報記録部と、 前記モニタ端末から送られてくる前記車両情報を受けた
    時にシーケンス番号を生成するシーケンス番号管理部
    と、 前記車両情報に前記シーケンス番号管理部が生成するシ
    ーケンス番号を付加して前記情報記録部に記録する記録
    処理部と、 前記記録処理部が前記車両情報の記録を完了した時に、
    前記シーケンス番号管理部が生成した最新のシーケンス
    番号を前記伝送路に送出するシーケンス番号送出部と、 前記伝送路に他装置から最新のシーケンス番号が送出さ
    れた時に、当該他装置の最新のシーケンス番号を受取
    り、前記シーケンス番号管理部が生成している自装置の
    前記最新のシーケンス番号と比較するシーケンス番号比
    較部と、 前記シーケンス番号比較部の比較結果により、前記自装
    置の最新のシーケンス番号が前記他装置の最新のシーケ
    ンス番号よりも小さい時に、前記他装置の最新のシーケ
    ンス番号を自装置の最新のシーケンス番号として前記シ
    ーケンス番号管理部の生成する最新のシーケンス番号を
    補正するシーケンス番号補正部と、 前記車両情報記録読出装置からの読出要求に応答して前
    記情報記録部に記録されている前記シーケンス番号の付
    加された車両情報を送信する記録データ送信部とを有
    し、 前記車両情報記録読出装置は、 前記複数のモニタ中央装置それぞれの前記記録データ送
    信部に前記車両情報の送信要求を送出するデータ送信要
    求部と、 前記複数のモニタ中央装置のうちの1つの記録データ送
    信部から送られてくる前記車両情報記録データを受信
    し、前記シーケンス番号に抜け番号がないかどうか判定
    する記録漏れ判定部と、 前記記録漏れ判定部が抜け番号となっているシーケンス
    番号があると判定した時に、抜け番号となっているシー
    ケンス番号の付加されている車両情報の送信を前記複数
    のモニタ中央装置のうちの他の記録データ送信部に要求
    する漏れ情報要求部と、 前記複数のモニタ中央装置それぞれの記録データ送信部
    から送信されてきた前記車両情報をまとめて記録する車
    両情報記録編集部とを有して成る車両情報記録装置。
  6. 【請求項6】 前記車両情報を受けた時に、当該車両情
    報を解析し、記録すべき情報であるかどうかを判定する
    記録条件判定部を備え、 前記シーケンス番号管理部は、前記記録条件判定部が記
    録すべき情報であると判定した時に当該車両情報に対応
    して前記シーケンス番号を生成することを特徴とする請
    求項5記載の車両情報記録装置。
  7. 【請求項7】 前記伝送路がループバック機能を有する
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の車両情報記録装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302780A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Univ Nagoya 車載通信システム及び車載通信方法
KR101499408B1 (ko) * 2012-01-04 2015-03-05 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 열차 정보 관리 장치

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