JP2013140485A - 車載情報記録装置およびデータ書き込み管理方法 - Google Patents

車載情報記録装置およびデータ書き込み管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体に異常が発生した時に記録動作の継続を可能にすると共に、既に記録された貴重なデータが消失する被害を最小限にとどめる。
【解決手段】第1の記録媒体および第2の記録媒体を有し、車両上とホスト装置との間を接続する無線通信部と、前記第1の記録媒体または第2の記録媒体を書き込み先として選択し収集された情報を書き込み先に記録する記録制御部S11〜S16と、前記記録媒体の異常を検出した場合に読み取り可能な範囲のデータを選択している記録媒体から読み出し前記ホスト装置へ送信するバックアップデータ送信制御部PR1と、異常を検出した後で収集された情報の書き込み先をデータ書き込みの異常が検出されていない記録媒体に自動的に切り替える書き込み先切替部PR2とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載情報記録装置およびデータ書き込み管理方法に関し、特に記録媒体の故障に関連する技術に関する。
従来より、一般的な車載情報記録装置として、ドライブレコーダやデジタルタコグラフのような車載器が様々な業務用車両などに搭載され利用されている。車両に搭載される一般的なドライブレコーダは、車載カメラで撮影された映像や車両の速度などのデータをメモリカードなどの記録媒体に自動的に記録するものが多い。また、従来より交通事故の発生などのイベントをトリガとして一定時間だけ記録を実行するトリガ記録タイプや、イベントとは無関係に常時記録を実行する常時記録タイプのドライブレコーダが存在している。また、デジタルタコグラフは車両の運行に関する情報、例えば車速、エンジン回転速度、車両位置などを定期的に取得して、これらの時系列データをメモリカードなどの記録媒体に自動的に記録するものが多い。
ところで、上記のようなドライブレコーダやデジタルタコグラフにおいては、メモリカードなどの記録媒体がデータの保存先になるので、記録可能なデータの容量が有限である。しかし、記録すべきデータについては、イベントが発生するたびに、あるいは時間の経過に伴って徐々に追加されるので、記録媒体上に空き領域がなくなり、それ以降のデータを保存できない状態になる。
したがって、ドライブレコーダにおいては、記録媒体上でデータを記録可能な空き領域がなくなった場合には、時間的に古い記録データを記録媒体から消去して新たな空き領域を確保したり、古い記録データを上書きするようにデータの書き込みを行うのが一般的である。そのため、長時間のデータを全て記録することはできないし、時間的に古くなったデータを残すこともできない。
ところで、ドライブレコーダ等の車載器を使用している時には、動作不良が発生する場合がある。具体的には、車載器から記録媒体にデータを書き込む際に正しいデータが書き込まれず、書き込みエラーや読み出しエラーが発生する場合がある。
書き込みエラーの原因については、記録媒体の故障や劣化の問題が考えられる。すなわち、メモリカードなどの記録媒体に搭載されているフラッシュメモリはその原理上、消去や書き込みの際に絶縁体となる酸化膜を電子が貫通して酸化膜を劣化させるので、書き換え回数に制限があり、データ書き換えの繰り返しによって徐々に劣化する。
データ容量の大きい画像データを記録媒体に記録する場合には、記録媒体の記録容量の制約により、必要に応じて時間的に古いデータを消去して新しいデータを上書きするように制御する必要がある。つまり、フラッシュメモリ上の同じ記録領域に対してデータ書き換えを繰り返すことになる。その結果、記録媒体上でデータ書き換え回数の多くなった領域では、部分的に劣化が生じ書き込みエラーが発生する可能性がある。
本発明と関連のある従来技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、磁気ディスク制御装置において、磁気ディスクの不良セクタを使用することなくデータのアクセスを可能にするための技術を提案している。具体的には、磁気ディスク装置のディスク上における不良セクタを示す情報を記憶する交代情報半導体メモリと、この不良セクタの交代先としてデータの記憶を行う交代先半導体メモリと、不良セクタに対するデータのアクセス要求があったときディスクに対するアクセスの代わりに交代先半導体メモリに対するアクセスに切り替える制御を行う制御用CPUを備えている。
特開平5−101545号公報
ところで、ドライブレコーダ等の車載器においては、1枚の記録媒体の記録容量の上限を超える長時間のデータ記録を可能にするために、複数枚の記録媒体を搭載することが考えられている。例えば、2枚の記録媒体を搭載することにより、記録媒体が1枚だけの場合と比べて記録可能な容量を2倍に増やすことができ、長時間の記録が可能になる。
一方、記録媒体の故障や劣化によってデータ書き込みエラーや読み出しエラーが発生した場合には、それまでに収集され記録された貴重なデータが大量に失われる可能性があるし、それ以降に収集されたデータの書き込みも不可能になる。
例えば、2枚の記録媒体を搭載している場合には、これらを使い分けることができる。つまり、データ書き込みエラーが発生した場合には、特許文献1に開示されている従来技術の内容と同じように、書き込み先の記録媒体を切り替えることが想定される。これにより、エラーが発生した後であっても収集されたデータの書き込みを継続することが可能である。
しかしながら、エラーが発生した時に該当する記録媒体に既に書き込まれていた貴重なデータについては全てが失われる可能性がある。実際には、エラーの発生した記録媒体を特別な検査装置を用いて検査することにより、書き込まれたデータの多くを記録媒体から正常な状態で取り出すことができる場合もある。しかし、故障やエラーが発生してから長い時間が経過したり、記録媒体が物理的な衝撃(車両上の振動等)を受けたり、データ読み出しや書き込みのアクセスを繰り返した場合には、それらを原因として劣化が更に進行してしまう可能性が高く、データの読み出しが不可能になる虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録媒体に故障や劣化等の異常が発生した時に、記録動作の継続を可能にすると共に、既に記録された貴重なデータが消失する被害を最小限にとどめることが可能な車載情報記録装置およびデータ書き込み管理方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車載情報記録装置は、下記(1)または(2)を特徴としている。
(1) 車載器として車両上に搭載され、前記車両の運行に関連する情報を自動的に収集し、収集した情報を所定の記録媒体へ記録する車載情報記録装置であって、
前記記録媒体として互いに独立した第1の記録媒体および第2の記録媒体を有し、
車両上と車両外部の所定のホスト装置との間を無線接続するための無線通信部と、
前記第1の記録媒体および第2の記録媒体いずれか一方を書き込み先として自動的に選択し、収集された情報を書き込み先の前記第1の記録媒体または第2の記録媒体に記録する記録制御部と、
前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した場合には、読み取り可能な範囲のデータを書き込み先として選択している前記第1の記録媒体または第2の記録媒体から読み出し、読み出されたデータを前記無線通信部を利用して前記ホスト装置へ送信するバックアップデータ送信制御部と、
前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した後で収集された情報の書き込み先を、前記第1の記録媒体および第2の記録媒体のうちデータ書き込みの異常が検出されていない記録媒体に自動的に切り替える書き込み先切替部と
を備えること。
(2) 上記(1)に記載の車載情報記録装置であって、
前記バックアップデータ送信制御部は、書き込みの後で書き込み結果が正常であることを示す検査用符号が得られなかった場合にデータ書き込みの異常が発生したものと認識し、選択している前記第1の記録媒体または第2の記録媒体のデータ記録済みの各領域の中で、書き込み結果が正常であることを示す検査用符号が検出された領域の全てのデータを前記読み取り可能な範囲のデータとして認識すること。
上記(1)の構成の車載情報記録装置によれば、記録媒体に異常が発生した場合に、既に書き込まれているデータの中で読み出しが可能なデータを、無線通信により前記ホスト装置へ送信しバックアップすることができる。従って、データの送信後に記録媒体の劣化が更に進行したとしても、消失するデータの被害を最小限にとどめることが可能になる。また、異常が発生した場合には、それ以降に収集された情報の書き込み先を自動的に切り替えるので、情報の記録動作を継続することができるし、異常が発生した記録媒体の劣化がアクセスにより進行するのを防止することも可能になる。
上記(2)の構成の車載情報記録装置によれば、前記第1の記録媒体または第2の記録媒体にデータ書き込みの異常が発生した時に、異常の発生した記録媒体に記録されているデータのうち、読み取りが可能な範囲のデータを取り出して送信することができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係るデータ書き込み管理方法は、下記(3)を特徴としている。
(3) 車載器として車両上に搭載され、前記車両の運行に関連する情報を自動的に収集し、収集した情報を所定の記録媒体へ記録する車載情報記録装置の動作を制御するためのデータ書き込み管理方法であって、
前記記録媒体として互いに独立した第1の記録媒体および第2の記録媒体を有する場合に、前記第1の記録媒体および第2の記録媒体いずれか一方を書き込み先として自動的に選択し、収集された情報を書き込み先の前記第1の記録媒体または第2の記録媒体に記録する記録制御手順と、
前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した場合には、読み取り可能な範囲のデータを書き込み先として選択中の前記第1の記録媒体または第2の記録媒体から読み出し、読み出されたデータを所定の無線通信部を利用して車両外部のホスト装置へ送信するバックアップデータ送信制御手順と、
前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した後で収集された情報の書き込み先を、前記第1の記録媒体および第2の記録媒体のうちデータ書き込みの異常が検出されていない記録媒体に自動的に切り替える書き込み先切替手順と
を備えること。
上記(3)の構成のデータ書き込み管理方法によれば、記録媒体に異常が発生した場合に、既に書き込まれているデータの中で読み出しが可能なデータを、無線通信により前記ホスト装置へ送信しバックアップすることができる。従って、データの送信後に記録媒体の劣化が更に進行したとしても、消失するデータの被害を最小限にとどめることが可能になる。また、異常が発生した場合には、それ以降に収集された情報の書き込み先を自動的に切り替えるので、情報の記録動作を継続することができるし、異常が発生した記録媒体の劣化がアクセスにより進行するのを防止することも可能になる。
本発明の車載情報記録装置およびデータ書き込み管理方法によれば、記録媒体に故障や劣化等の異常が発生した時に、記録動作の継続を可能にすると共に、既に記録された貴重なデータが消失する被害を最小限にとどめることが可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、実施形態の車載情報記録装置を含むシステムの構成例を示すブロック図である。 図2は、図1に示したドライブレコーダ本体の主要な動作を示すフローチャートである。 図3は、記録媒体上の領域区分の例を示す模式図である。
本発明の車載情報記録装置およびデータ書き込み管理方法に関する具体的な実施の形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<車載器およびシステムの構成>
本実施形態における車載情報記録装置を含むシステムの構成例が図1に示されている。図1に示したシステムは、車載器として車両に搭載される車載情報記録装置と、この車両の外に設置されたホスト装置40と、これらを接続する無線通信網30とで構成されている。
図1に示した車載情報記録装置は、ドライブレコーダ本体10と、これに接続された車載カメラ21、加速度センサ22および速度センサ23とで構成されている。ホスト装置40は、車載情報記録装置を搭載した車両を管理する会社の事務所等に設置されるパーソナルコンピュータあるいは所定のデータ管理センタに設置されたサーバに相当する。無線通信網30としては、例えば携帯電話会社等の通信事業者が提供する移動体通信網などが想定される。
ドライブレコーダ本体10の内部には、マイクロコンピュータ(CPU)11、インタフェース(I/F)12、13、14、記録媒体15、16、メモリ(SDRAM)17、および無線通信モジュール18が備わっている。
マイクロコンピュータ11は、予め用意されているプログラムを実行することにより、ドライブレコーダの制御に必要な様々な機能を実現する。すなわち、必要に応じて車両上で情報(映像、車速、加速度等)を収集し保存する機能を実現する。また、本実施形態ではデータ書き込みの異常を検出した場合に特別な処理を実行する。具体的な処理の内容については後で説明する。
インタフェース12には、車載カメラ21が接続されている。車載カメラ21は、CCD等の二次元撮像素子を内蔵しており、車体に固定され、車両の運行中に必要とされる被写体を連続的に撮影することができる。例えば、撮影方向を車外の進行方向前方又は後方に向けて車載カメラ21を設置することにより、道路上の他の車両や歩行者などを含む様々な被写体を撮影することができる。また、撮影方向を車室内に向けることにより、乗務員の運転の状況などを撮影することができる。インタフェース12は、車載カメラ21が撮影した映像の信号を処理して、マイクロコンピュータ11が処理可能な画像データを生成することができる。
インタフェース13には、加速度センサ22が接続されている。加速度センサ22は、車両の進行方向の前後方向等の加速度の大きさを表す電気信号を出力する。インタフェース13は、加速度センサ22が出力する電気信号を処理して、加速度の大きさを表すデジタル信号をマイクロコンピュータ11に出力する。
インタフェース14には、速度センサ23が接続されている。速度センサ23は、車両の変速機に組み込まれており、変速機の出力軸が所定量回動作する毎にパルス信号(車速パルス)を出力する。インタフェース14は、速度センサ23が出力する車速パルスをマイクロコンピュータ11の処理に適した信号に変換する。この車速パルスを計測することにより、車両の移動速度や移動距離を把握することができる。
記録媒体15および16は、いずれも例えばCF(CompactFlash)(登録商標)カードやSDメモリカードのように着脱可能な記憶装置であり、データの書き込み及び読み出しが自在な不揮発性メモリを内蔵している。マイクロコンピュータ11は、必要に応じて選択的に複数の記録媒体15及び16のそれぞれにアクセスすることができる。
本実施形態では、所定のトリガが発生した時に、車載カメラ21の撮影により得られた映像の画像データや、加速度センサ22により得られる加速度の大きさの情報や、速度センサ23の出力する車速パルスにより得られる車速情報が、記録媒体15又は16に書き込まれ保存される。
メモリ17は、マイクロコンピュータ11のアクセスによりデータの書き込み及び読み出しが自在な記憶装置(SDRAM)であり、様々なデータを一時的に保存するために利用される。
無線通信モジュール18は、図示しないアンテナを用いて、無線通信網30に含まれる無線基地局との間で無線通信を行い、ドライブレコーダ本体10内のマイクロコンピュータ11がデータ通信するために必要な無線通信回線を確保する。
ホスト装置40は、無線通信網30と接続するための図示しない通信インタフェースや、ハードディスク装置40aを備えている。ホスト装置40は、無線通信網30を経由してドライブレコーダ本体10との間でデータ通信を行うことができ、ドライブレコーダ本体10から送信されたデータを受信してハードディスク装置40a上に保存することができる。
<車載器の動作>
図1に示したドライブレコーダ本体10の主要な動作の内容が図2に示されている。ドライブレコーダ本体10のマイクロコンピュータ11は、例えば定期的に図2に示す動作を実行し、保存すべきデータを記録媒体15又は記録媒体16に書き込む。
なお、データの保存先を記録媒体15および記録媒体16のいずれに割り当てるかについては、初期状態ではデータの種類毎に割り当てる場合もあるし、保存先に空き領域が無くなる毎に交互に切り替える場合もある。また、後述するように、図2に示す処理によって強制的に保存先が変更される場合もある。
ステップS11では、マイクロコンピュータ11は、第1の記録媒体である記録媒体15へデータを書き込むべきタイミングか否かを識別する。すなわち、まだ保存されていない新たな保存対象データが存在し、かつこのデータの保存先として記録媒体15が選択されているか否かを識別する。この条件を満たす場合はステップS12に進み、条件を満たさない場合はステップS14に進む。
ステップS12では、マイクロコンピュータ11は保存対象データを記録媒体15上の空き領域に順番に書き込む。なお、空き領域が存在しない場合には古いデータが書き込まれている領域を上書きするように書き込みを行う場合もある。
ステップS13では、マイクロコンピュータ11はステップS12の書き込みの結果、正常に書き込みできたか否かを識別する。例えば、保存先の記録媒体15がSDメモリカードの場合には、書き込む領域の場所を指定して書き込み命令(「ライト」コマンド)をカードに送信すると、書き込んだデータのCRC(Cyclic Redundancy Check)コードが生成されるので、このCRC値により正常か否かを識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない場合にも正常ではないと判断する。正常な場合はステップS14に進み、正常でなければステップS21に進む。
ステップS14では、マイクロコンピュータ11は、第2の記録媒体である記録媒体16へデータを書き込むべきタイミングか否かを識別する。すなわち、まだ保存されていない新たな保存対象データが存在し、かつこのデータの保存先として記録媒体16が選択されているか否かを識別する。この条件を満たす場合はステップS15に進み、条件を満たさない場合は図2の処理を終了する。
ステップS15では、マイクロコンピュータ11は保存対象データを記録媒体16上の空き領域に順番に書き込む。なお、空き領域が存在しない場合には古いデータが書き込まれている領域を上書きするように書き込みを行う場合もある。
ステップS16では、マイクロコンピュータ11はステップS15の書き込みの結果、正常に書き込みできたか否かを識別する。例えば、保存先の記録媒体16がSDメモリカードの場合には、書き込む領域の場所を指定して書き込み命令をカードに送信すると、書き込んだデータのCRCコードが生成されるので、このCRC値により正常か否かを識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない場合にも正常ではないと判断する。正常な場合は図2の処理を終了し、正常でなければステップS23に進む。
ステップS21では、マイクロコンピュータ11は、異常が検出された書き込み先の記録媒体15の全領域の中で、データの読み出しが可能な領域の範囲を確認する。例えば、保存先の記録媒体15がSDメモリカードの場合には、読み出し対象領域の場所を指定して読み出し命令(「リード」コマンド)をカードに送信すると、書き込んだデータのCRCコードが返されるので、このCRC値が正常か否かにより、該当する領域が読み出し可能か否かを識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない領域については読み出し不可能と判断する。
ステップS22では、マイクロコンピュータ11はステップS21の処理の結果、読み出しが可能と判断された記録媒体15上の各々の領域について、データを読み出し、このデータを無線通信モジュール18および無線通信網30を経由してホスト装置40に送信する。
この場合、ホスト装置40においては、ドライブレコーダ本体10から受信したデータをハードディスク装置40a上に保存する。ホスト装置40が保存したデータは、記録媒体15上に記録されたデータが破壊され、あるいは消滅した場合のバックアップ用として利用される。
ステップS23では、マイクロコンピュータ11は、異常が検出された書き込み先の記録媒体16の全領域の中で、データの読み出しが可能な領域の範囲を確認する。例えば、保存先の記録媒体16がSDメモリカードの場合には、読み出し対象領域の場所を指定して読み出し命令をカードに送信すると、書き込んだデータのCRCコードが返されるので、このCRC値が正常か否かにより、該当する領域が読み出し可能か否かを識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない領域については読み出し不可能と判断する。
ステップS24では、マイクロコンピュータ11はステップS23の処理の結果、読み出しが可能と判断された記録媒体16上の各々の領域について、データを読み出し、このデータを無線通信モジュール18および無線通信網30を経由してホスト装置40に送信する。
この場合、ホスト装置40においては、ドライブレコーダ本体10から受信したデータをハードディスク装置40a上に保存する。ホスト装置40が保存したデータは、記録媒体16上に記録されたデータが破壊され、あるいは消滅した場合のバックアップ用として利用される。
ステップS25では、マイクロコンピュータ11は保存先として現在選択していないもう一方の記録媒体16について、正常な書き込みができるか否かを識別する。例えば、調査対象の記録媒体16がSDメモリカードの場合には、領域の場所を指定して読み出し命令を送信するか、あるいは書き込み命令を送信することにより、正常か否かを表すCRCコードが返されるので、このCRC値により識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない場合には、この記録媒体16を異常と認識する。記録媒体16に正常な書き込みができる場合にはステップS26に進み、できない場合はこれ以降のデータ記録動作を停止する(S31)。
ステップS26では、マイクロコンピュータ11はデータの保存先を選択中の記録媒体15から記録媒体16に強制的に切り替え、これ以降は、保存対象のデータを記録媒体16に対して書き込む。
ステップS27では、マイクロコンピュータ11はステップS26の書き込みの結果、正常に書き込みできたか否かを識別する。例えば、保存先の記録媒体16がSDメモリカードの場合には、書き込み命令の後にカードから返されるCRC値に基づき、正常か否かを識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない場合にも正常ではないと判断する。正常な場合は図2の処理を終了し、正常でなければこれ以降のデータ記録動作を停止する(S31)。
ステップS28では、マイクロコンピュータ11は保存先として現在選択していないもう一方の記録媒体15について、正常な書き込みができるか否かを識別する。例えば、調査対象の記録媒体15がSDメモリカードの場合には、領域の場所を指定して読み出し命令を送信するか、あるいは書き込み命令を送信することにより、正常か否かを表すCRCコードが返されるので、このCRC値により識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない場合には、この記録媒体15を異常と認識する。記録媒体15に正常な書き込みができる場合にはステップS29に進み、できない場合はこれ以降のデータ記録動作を停止する(S31)。
ステップS29では、マイクロコンピュータ11はデータの保存先を選択中の記録媒体16から記録媒体15に強制的に切り替え、これ以降は、保存対象のデータを記録媒体15に対して書き込む。
ステップS30では、マイクロコンピュータ11はステップS29の書き込みの結果、正常に書き込みできたか否かを識別する。例えば、保存先の記録媒体15がSDメモリカードの場合には、書き込み命令の後にカードから返されるCRC値に基づき、正常か否かを識別する。また、送信したコマンドに対する応答がない場合にも正常ではないと判断する。正常な場合は図2の処理を終了し、正常でなければこれ以降のデータ記録動作を停止する(S31)。
<動作の具体例>
一方の記録媒体15上の領域区分の具体例が図3に示されている。図3に示した例では、記録媒体15に異常が発生した場合を想定しているが、記録媒体15の全体に渡って異常が発生しているわけではなく、領域A1の範囲はデータの読み出しが可能であり、領域A2の範囲はデータの読み出しが不可能な状態になっている。
従って、図3に示した状態の記録媒体15を保存先として選択している時には、図2のステップS12の書き込みにおいて異常が発生し、ステップS13からS21に進む。そして、マイクロコンピュータ11は図3に示す領域A1の範囲で読み出しができることをステップS21で確認し、領域A1の範囲内の全てのデータをステップS22でホスト装置40に送信する。
その後、もう一方の記録媒体16が正常である場合には、ステップS25からS26に進み、マイクロコンピュータ11はデータの保存先を記録媒体15から記録媒体16に強制的に切り替えてそのままデータ記録動作を継続する。
従って、記録媒体15または記録媒体16に劣化や故障によってデータ書き込みの不具合が発生した場合であっても、2つの記録媒体15、16のいずれか一方が正常であれば、保存先を自動的に切り替える(S26,S29)ので、データ記録動作を継続することができる。
また、記録媒体15または16の劣化や故障の状態が更に進行した場合であっても、最初に異常が検出された時点で、不具合の発生した記録媒体15又は16の読み出し可能な領域(A1)のデータがホスト装置40に送信されバックアップされているので被害を最小限にとどめることができる。例えば、ドライブレコーダ本体10を搭載した車両が当日の業務を終了して事務所に戻るまでの間に、記録媒体15又は16の全てのデータが破壊されたとしても、ホスト装置40からバックアップされたデータを取り出すことができるので、失われたデータの量を最小限にとどめることが可能になる。
<システムの変形の可能性>
上述の実施形態においては、ドライブレコーダに本発明を適用する場合を想定しているが、例えばデジタルタコグラフ、あるいはタクシーメータのような他の車載器にも同様に本発明を適用できる。
また、図1に示した構成例では、ドライブレコーダ本体10から無線通信網30を経由して事務所のホスト装置40に直接データを送信する場合を想定しているが、所定のネットワーク上に配置したサーバに対してドライブレコーダ本体10からデータを送信するように変更しても良い。また、ドライブレコーダ本体10に装着可能な記録媒体の数については、3以上に増やしても良い。
10 ドライブレコーダ本体
11 マイクロコンピュータ
12,13,14 インタフェース
15,16 記録媒体
17 メモリ
18 無線通信モジュール
21 車載カメラ
22 加速度センサ
23 速度センサ
30 無線通信網
40 ホスト装置
40a ハードディスク装置

Claims (3)

  1. 車載器として車両上に搭載され、前記車両の運行に関連する情報を自動的に収集し、収集した情報を所定の記録媒体へ記録する車載情報記録装置であって、
    前記記録媒体として互いに独立した第1の記録媒体および第2の記録媒体を有し、
    車両上と車両外部の所定のホスト装置との間を無線接続するための無線通信部と、
    前記第1の記録媒体および第2の記録媒体いずれか一方を書き込み先として自動的に選択し、収集された情報を書き込み先の前記第1の記録媒体または第2の記録媒体に記録する記録制御部と、
    前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した場合には、読み取り可能な範囲のデータを書き込み先として選択している前記第1の記録媒体または第2の記録媒体から読み出し、読み出されたデータを前記無線通信部を利用して前記ホスト装置へ送信するバックアップデータ送信制御部と、
    前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した後で収集された情報の書き込み先を、前記第1の記録媒体および第2の記録媒体のうちデータ書き込みの異常が検出されていない記録媒体に自動的に切り替える書き込み先切替部と
    を備えることを特徴とする車載情報記録装置。
  2. 前記バックアップデータ送信制御部は、書き込みの後で書き込み結果が正常であることを示す検査用符号が得られなかった場合にデータ書き込みの異常が発生したものと認識し、選択している前記第1の記録媒体または第2の記録媒体のデータ記録済みの各領域の中で、書き込み結果が正常であることを示す検査用符号が検出された領域の全てのデータを前記読み取り可能な範囲のデータとして認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載情報記録装置。
  3. 車載器として車両上に搭載され、前記車両の運行に関連する情報を自動的に収集し、収集した情報を所定の記録媒体へ記録する車載情報記録装置の動作を制御するためのデータ書き込み管理方法であって、
    前記記録媒体として互いに独立した第1の記録媒体および第2の記録媒体を有する場合に、前記第1の記録媒体および第2の記録媒体いずれか一方を書き込み先として自動的に選択し、収集された情報を書き込み先の前記第1の記録媒体または第2の記録媒体に記録する記録制御手順と、
    前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した場合には、読み取り可能な範囲のデータを書き込み先として選択中の前記第1の記録媒体または第2の記録媒体から読み出し、読み出されたデータを所定の無線通信部を利用して車両外部のホスト装置へ送信するバックアップデータ送信制御手順と、
    前記記録媒体に対するデータ書き込みの異常を検出した後で収集された情報の書き込み先を、前記第1の記録媒体および第2の記録媒体のうちデータ書き込みの異常が検出されていない記録媒体に自動的に切り替える書き込み先切替手順と
    を備えることを特徴とするデータ書き込み管理方法。
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